JP6726835B2 - Electrolytic capacitor - Google Patents
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Description
本発明は各種電子機器、産業機器、自動車用機器等に使用される蓄電デバイスに関する。 The present invention relates to a power storage device used in various electronic devices, industrial equipment, automobile equipment, and the like.
従来の電解コンデンサは、アルミニウム等の弁作用金属のエッチング箔に化成被膜を形成した陽極箔と、アルミニウム等の弁作用金属のエッチング箔からなる陰極箔とを絶縁紙等からなるセパレータを介して巻回してコンデンサ素子を形成し、このコンデンサ素子に駆動用電解液を含浸するとともに、金属からなる有底筒状の外装ケースに収納し、外装ケースの開口部をゴムよりなる封口材で封止した構成となっている。 In a conventional electrolytic capacitor, an anode foil obtained by forming a chemical conversion film on an etching foil of a valve action metal such as aluminum and a cathode foil made of an etching foil of a valve action metal such as aluminum are wound with a separator made of insulating paper or the like interposed therebetween. The capacitor element was turned to form a capacitor element, and the capacitor element was impregnated with a driving electrolytic solution, and the capacitor element was housed in a cylindrical outer case with a bottom, and the opening of the outer case was sealed with a sealing material made of rubber. It is composed.
また、最近では、高周波領域におけるESRを低減するために、電解質として従来の電解液よりも電気伝導度の高い導電性高分子等の固体電解質を用いた固体電解コンデンサが検討され製品化されており、このような固体電解コンデンサは、陽極箔と陰極箔との間にセパレータを介して巻回したコンデンサ素子の内部に導電性高分子を充填した構成を有している。(例えば、特許文献1)。 Further, recently, in order to reduce ESR in a high frequency region, a solid electrolytic capacitor using a solid electrolyte such as a conductive polymer having a higher electric conductivity than a conventional electrolytic solution as an electrolyte has been studied and commercialized. Such a solid electrolytic capacitor has a structure in which a conductive polymer is filled in the inside of a capacitor element wound with a separator between an anode foil and a cathode foil. (For example, patent document 1).
ところで、近年、電解コンデンサが車載用途に使用される傾向にあり、自動車のエンジンや電装品等の制御回路や駆動回路等に搭載されるようになっている。このような車載用途では、自動車の走行時の振動や、エンジンの振動等により、コンデンサは激しい振動を常に受け続け、また、エンジンルーム等に搭載した場合には、大きな温度変化に曝され続けることなり、このような振動や温度変化によって、電解コンデンサの内部に収納されたコンデンサ素子が振動、或いは収縮を繰り返すことにより、コンデンサ素子を構成している陽極箔と陰極箔、或いは陽極箔とセパレータ、或いは陰極箔とセパレータとがずれてしまい、その結果漏れ電流の上昇や短絡などの不具合を生じる場合がある。従って、このような激しい振動や、大きな温度変化に耐えられる電解コンデンサが必要となっている。 By the way, in recent years, electrolytic capacitors have tended to be used for in-vehicle applications, and have come to be mounted in control circuits and drive circuits of automobile engines and electric components. In such in-vehicle applications, the capacitor is constantly subjected to violent vibration due to the vibration of the vehicle while driving, the vibration of the engine, etc., and when it is installed in the engine room, etc., it is continuously exposed to large temperature changes. By such vibration and temperature change, the capacitor element housed inside the electrolytic capacitor vibrates or repeatedly contracts, thereby forming an anode foil and a cathode foil, or an anode foil and a separator, which constitute the capacitor element. Alternatively, the cathode foil and the separator may be displaced from each other, resulting in problems such as an increase in leakage current and a short circuit. Therefore, there is a need for an electrolytic capacitor that can withstand such severe vibration and large temperature changes.
そこで、本発明は、上記のような課題を解決し、耐振性、対温度変化に優れた電解コンデンサを提供することを目的とする。 Therefore, it is an object of the present invention to solve the above problems and provide an electrolytic capacitor having excellent vibration resistance and temperature change.
上記目的を達成するために、本発明の電解コンデンサは、表面に誘電体層が設けられた陽極箔と陰極箔とをセパレータを介して重ねて巻回した巻回素子を有するコンデンサ素子と電解質とを備え、陽極箔の幅方向の端部の少なくとも一部、または長手方向の端部の少なくとも一部に絶縁性の樹脂層が設けられ、この絶縁性の樹脂層は、セパレータを介して、陰極箔の少なくとも一部と重なる構成とする。 In order to achieve the above object, the electrolytic capacitor of the present invention is a capacitor element and an electrolyte having a winding element in which an anode foil provided with a dielectric layer on the surface and a cathode foil are wound with a separator interposed therebetween. An insulating resin layer is provided on at least a part of the end portion in the width direction of the anode foil, or at least a part of the end portion in the longitudinal direction, and the insulating resin layer is interposed between the cathode and the cathode. It is configured to overlap at least a part of the foil.
本発明に係る電解コンデンサによれば、激しい振動や、大きな温度変化を繰り返し受ける使用環境においても、コンデンサ素子を構成している陽極箔と陰極箔、或いは陽極箔とセパレータ、或いは陰極箔とセパレータとのずれを抑制することができ、その結果、耐振
性、対温度変化に優れた電解コンデンサが得られる。
According to the electrolytic capacitor of the present invention, even in a use environment in which severe vibration and repeated large temperature changes are repeated, the anode foil and the cathode foil, or the anode foil and the separator, or the cathode foil and the separator, which form the capacitor element, Can be suppressed, and as a result, an electrolytic capacitor excellent in vibration resistance and temperature change can be obtained.
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお図面では理解しやすいように一部寸法の縦横比を変えて示している。 Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings. In addition, in the drawings, the aspect ratios of some dimensions are changed for easier understanding.
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における電解コンデンサの断面図である。図2は図1に示すコンデンサ素子12のA部の拡大図である。図3は本発明の実施の形態における他の例を示すコンデンサ素子12の断面の部分拡大図である。
(Embodiment 1)
FIG. 1 is a sectional view of an electrolytic capacitor according to an embodiment of the present invention. FIG. 2 is an enlarged view of part A of the
図1に示すように、本発明の電解コンデンサ1は、コンデンサ素子12が外装体15内に封入された構造を有する。
As shown in FIG. 1, the electrolytic capacitor 1 of the present invention has a structure in which a
コンデンサ素子12は、表面に誘電体層を有する陽極箔21と陰極箔22とセパレータ23とを重ねて巻回された巻回素子11と、リードタブ端子16,17とを備える。
セパレータ23は、陽極箔21と陰極箔22との間に挟まれて巻回されている。
The
リードタブ端子16は陽極箔21に、リードタブ端子17は陰極箔22に、それぞれ接続されて巻回素子11の一方の端面から巻回素子11の外に導出されている。
The
コンデンサ素子12は、ケース13と封口体14とを備える外装体15に封入され、リードタブ端子16、17は、封口体14に設けられた貫通孔14aを通じて外部に導出されている。
The
電解質19は、電解液や導電性高分子等の固体電解質等、特に限定されないが陽極箔21、陰極箔22、セパレータ23に被着、または陽極箔21とセパレータとの間、陰極箔22とセパレータ23との間に存在している。
The
そして、陽極箔21の幅方向の端部の表面の少なくとも一部、または陽極箔21の長手方向の端部の表面の少なくとも一部に絶縁性の樹脂層18が設けられ、この絶縁性の樹脂層18は、セパレータ23を介して、陰極箔22と重なっている(図2または図3のDに示す部分)。
An
以上のように、陽極箔21の端部の表面に絶縁性の樹脂層18を設け、この絶縁性の樹脂層18が、セパレータ23を介して陰極箔22と重なるようにすることで、この重なる部分において、陽極箔21、セパレータ23、陰極箔22夫々を抑える圧力が大きくなることで、陽極箔21、セパレータ23、陰極箔22がお互いにずれにくくなり、その結果、激しい振動や大きな温度変化を連続的に或いは繰り返し受けるような使用環境においても、漏れ電流特性や絶縁性が劣化し難い電解コンデンサが得られる。
As described above, the
また、陽極箔21の一方の面における幅方向の端部の表面に設けられた絶縁性の樹脂層18は、陽極箔21の幅方向の端面に設けられた絶縁性の樹脂層18aに繋がり、さらに、陽極箔21の幅方向の端面に設けられた絶縁性の樹脂層18aは、陽極箔21の他方の面における幅方向の端部の表面に設けられた絶縁性の樹脂層18と繋がっている。
Further, the
このように、陽極箔21の一方の面における幅方向の端部の表面に設けられた絶縁性の樹脂層18と、陽極箔21の幅方向の端面に設けられた絶縁性の樹脂層18aとが繋がることで、陽極箔21への絶縁性の樹脂層の付着力を高め、電解コンデンサの信頼性を高めることができる。そして、陽極箔21の一方の面における幅方向の端部の表面に設けられた絶縁性の樹脂層18と、陽極箔21の幅方向の端面に設けられた絶縁性の樹脂層18aと、陽極箔21の他方の面における幅方向の端部の表面に設けられた絶縁性の樹脂層18とが繋がることで、さらに陽極箔21への絶縁性の樹脂層の付着力を高めることができる。
Thus, the
さらに詳しく説明すると、
陽極箔21は、アルミニウム等の弁作用金属からなる金属箔をエッチング処理することにより粗面化し、さらにその表面に化成処理等によって誘電体層が設けられている。一方、陰極箔22はアルミニウム等の金属で構成されている。
More specifically,
The
なお、陰極箔22は、アルミニウム等の金属の表面に、化成皮膜が設けられていてもよく、異種金属や非金属の被膜が設けられていてもよい。異種金属や非金属としては、例えば、チタンのような金属やカーボンのような非金属などを挙げることができる。
The
リードタブ端子16、17の材料は特に限定されず、導電性材料であればよいが、少なくとも陽極箔21、陰極箔22との接合部分は、陽極箔21、陰極箔22と同じ材料で構成されていることが好ましい。
The material of the
リードタブ端子16、17は、その表面が化成処理されていてもよい。また、リードタブ端子16、17の封口体14と接触する部分が樹脂材料で覆われていてもよい。
The surfaces of the
セパレータ23は、セルロース繊維を含んでいる。セルロース繊維とは、セルロースを主成分とした繊維の総称であり、マニラ麻、エスパルト、ヘンプ(Hemp)、クラフトパルプ、竹などの天然の材料から得られる天然繊維の他、これら天然の材料を一旦溶解させ紡糸して得られるレーヨンなどの再生繊維、および、天然の材料に化学的処理を加えて得られるアセテート等の半合成繊維を含んでいる。セパレータ23は、セルロース繊維以外の繊維、例えば、ポリエチレンテレフタレート、ビニロン、ポリアミド繊維(ナイロンなどの脂肪族ポリアミド繊維およびアラミドなどの芳香族ポリアミド繊維)などを含んでいてもよい。
The
絶縁性の樹脂層18、18aを構成する樹脂の材料としては、シリコン系、エポキシ系、フッ素系、アクリル系、アラミド系、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレートなどの樹脂、ゴム等が挙げられる。
Examples of the resin material forming the
また、絶縁性の樹脂層18、18aの硬度は、デュロメータにおいて、E20〜A90であることが好ましい。絶縁性の樹脂層18、18aの硬度をデュロメータにおいて、E20〜A90とすることによって、コンデンサ素子12を構成する陽極箔21と陰極箔22およびセパレータ23のずれを抑制する効果を向上することができる。絶縁性の樹脂層18、18aの硬度がこの範囲より低くなると陽極箔21の滑性が悪くなり、巻回時において皺が発生しやすくなる、また硬度がこの範囲より高くなると陽極箔21の剛性が高く
なり過ぎ、巻回が困難になる。
The hardness of the
電解質として固体電解質を用いる場合、この固体電解質に導電性高分子を含んでいてよい。導電性高分子として例えば、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリン、ポリアセチレン、ポリフェニレン、ポリフェニレンビニレン、ポリアセン、ポリチオフェンビニレンなどが挙げられる。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよく、2種以上のモノマーの共重合体でもよい。なお、本明細書では、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリンなどは、それぞれ、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリンなどを基本骨格とする高分子を意味する。したがって、ポリピロール、ポリチオフェン、ポリフラン、ポリアニリンなどには、それぞれの誘導体も含まれ得る。例えば、ポリチオフェンには、ポリ(3,4−エチレンジオキシチオフェン)などが含まれる。 When a solid electrolyte is used as the electrolyte, the solid electrolyte may contain a conductive polymer. Examples of the conductive polymer include polypyrrole, polythiophene, polyfuran, polyaniline, polyacetylene, polyphenylene, polyphenylene vinylene, polyacene, and polythiophene vinylene. These may be used alone or in combination of two or more, and may be a copolymer of two or more monomers. In the present specification, polypyrrole, polythiophene, polyfuran, polyaniline and the like mean polymers having a basic skeleton such as polypyrrole, polythiophene, polyfuran and polyaniline, respectively. Therefore, polypyrrole, polythiophene, polyfuran, polyaniline and the like may also include their respective derivatives. For example, polythiophene includes poly(3,4-ethylenedioxythiophene) and the like.
導電性高分子は、ドーパントを含んでいてもよい。ドーパントとしては、例えば、ポリビニルスルホン酸、ポリスチレンスルホン酸、ポリアリルスルホン酸、ポリアクリルスルホン酸、ポリメタクリルスルホン酸、ポリ(2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸)、ポリイソプレンスルホン酸、ポリアクリル酸などのアニオンが挙げられる。なかでも、ポリスチレンスルホン酸由来のポリアニオンが好ましい。これらは単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。また、これらは単独モノマーの重合体であってもよく、2種以上のモノマーの共重合体であってもよい。 The conductive polymer may include a dopant. Examples of the dopant include polyvinyl sulfonic acid, polystyrene sulfonic acid, polyallyl sulfonic acid, polyacryl sulfonic acid, polymethacryl sulfonic acid, poly(2-acrylamido-2-methylpropane sulfonic acid), polyisoprene sulfonic acid, polyacrylic. Examples include anions such as acids. Of these, polyanions derived from polystyrene sulfonic acid are preferable. These may be used alone or in combination of two or more. Further, these may be a polymer of a homomonomer or a copolymer of two or more kinds of monomers.
導電性高分子は電解コンデンサの陰極としても機能する。 The conductive polymer also functions as the cathode of the electrolytic capacitor.
また、固体電解質に替えて、電解液を用いても良い。電解液は、有機溶媒に溶質を溶解して調製されている。有機溶媒として、アルコール類や、非プロトン性のアミド系溶剤、ラクトン類、スルホキシド類等を用いることができる。アルコール類としては、メタノール、エタノール、プロパノール、ブタノール、シクロブタノール、シクロヘキサノール、エチレングリコール、プロプレングリコール、グリセリン、メチルセロソルブ、エチルセロソルブ、メトキシプロピレングリコール、グリコール類の重縮合物などが挙げられる。アミド系溶剤としては、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N−エチルホルムアミド、N,N−ジエチルホルムアミド、N−メチルアセトアミド、N,N−ジメチルアセトアミドなどが挙げられる。ラクトン類としては、γ−ブチロラクトン、β−ブチロラクトン、α−バレロラクトン、γ−バレロラクトンなどが挙げられる。スルホキシド類としては、スルホラン、3−メチルスルホラン、ジメチルスルホキシドなどが挙げられる。 Further, an electrolytic solution may be used instead of the solid electrolyte. The electrolytic solution is prepared by dissolving a solute in an organic solvent. As the organic solvent, alcohols, aprotic amide solvents, lactones, sulfoxides and the like can be used. Examples of alcohols include methanol, ethanol, propanol, butanol, cyclobutanol, cyclohexanol, ethylene glycol, propylene glycol, glycerin, methyl cellosolve, ethyl cellosolve, methoxypropylene glycol, and polycondensates of glycols. Examples of the amide solvent include N-methylformamide, N,N-dimethylformamide, N-ethylformamide, N,N-diethylformamide, N-methylacetamide and N,N-dimethylacetamide. Examples of lactones include γ-butyrolactone, β-butyrolactone, α-valerolactone, γ-valerolactone, and the like. Examples of sulfoxides include sulfolane, 3-methylsulfolane, dimethylsulfoxide, and the like.
また、溶質である電解質成分の塩基成分としては、アルキル置換アミジン基を有する化合物、で、イミダゾール化合物、ベンゾイミダゾール化合物、脂環式アミジン化合物(ピリミジン化合物、イミダゾリン化合物)などが挙げられる。また、電解質成分の塩基成分としては、アルキル置換アミジン基を有する化合物の4級アンモニウムを用いることもでき、アルキル置換アミジン基を有する化合物の4級アンモニウムとしては、炭素数1〜11のアルキル基またはアリールアルキル基で4級化されたイミダゾール化合物、ベンゾイミダゾール化合物、脂環式アミジン化合物(ピリミジン化合物、イミダゾリン化合物)などが挙げられる。また、塩基成分として、アンモニウム、一級アミン(メチルアミン、エチルアミン、プロピルアミン、ブチルアミンエチレンジアミン、モノエタノールアミン等)、二級アミン(ジメチルアミン、ジエチルアミン、ジプロピルアミン、エチルメチルアミン、ジフェニルアミン、ジエタノールアミン等)、三級アミン(トリメチルアミン、トリエチルアミン、トリブチルアミン、1,8−ジアザビシクロ(5,4,0)−ウンデセン−7、トリエタノールアミン等)を用いてもよい。 The base component of the electrolyte component that is a solute is a compound having an alkyl-substituted amidine group, and examples thereof include an imidazole compound, a benzimidazole compound, and an alicyclic amidine compound (pyrimidine compound, imidazoline compound). The quaternary ammonium of the compound having an alkyl-substituted amidine group can also be used as the base component of the electrolyte component, and the quaternary ammonium of the compound having an alkyl-substituted amidine group can be an alkyl group having 1 to 11 carbon atoms or Examples thereof include imidazole compounds quaternized with an arylalkyl group, benzimidazole compounds, alicyclic amidine compounds (pyrimidine compounds, imidazoline compounds) and the like. As the base component, ammonium, primary amine (methylamine, ethylamine, propylamine, butylamine ethylenediamine, monoethanolamine, etc.), secondary amine (dimethylamine, diethylamine, dipropylamine, ethylmethylamine, diphenylamine, diethanolamine, etc.) Alternatively, a tertiary amine (trimethylamine, triethylamine, tributylamine, 1,8-diazabicyclo(5,4,0)-undecene-7, triethanolamine, etc.) may be used.
また電解質成分の酸成分としては、脂肪族カルボン酸である飽和カルボン酸、不飽和カルボン酸、芳香族カルボン酸等を用いることができる。脂肪族飽和カルボン酸としては、シュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン酸、スベリン酸、アゼライン酸、セバチン酸、1,6−デカンジカルボン酸、5,6−デカンジカルボン酸、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸、イソ酪酸、吉草酸、カプロン酸、エナント酸、カプリル酸、ペラルゴン酸、ラウリル酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、ベヘン酸などが挙げられる。脂肪族不飽和カルボン酸としては、マレイン酸、フマル酸、イコタン酸、アクリル酸、メタクリル酸、オレイン酸を含む。芳香族カルボン酸は、フタル酸、サリチル酸、イソフタル酸、テレフタル酸、トリメリット酸、ピロメリット酸、安息香酸、レゾルシン酸、ケイ皮酸、ナフトエ酸などが挙げられる。また、これらのカルボン酸以外にもカルボン酸のニトロ誘導体やスルホン酸誘導体、無機酸であるリン酸誘導体やホウ酸誘導体などを電解質の酸成分として用いることができる。 Moreover, as the acid component of the electrolyte component, a saturated carboxylic acid, an unsaturated carboxylic acid, an aromatic carboxylic acid or the like, which is an aliphatic carboxylic acid, can be used. Examples of the saturated aliphatic carboxylic acid include oxalic acid, malonic acid, succinic acid, glutaric acid, adipic acid, pimelic acid, suberic acid, azelaic acid, sebacic acid, 1,6-decanedicarboxylic acid, 5,6-decanedicarboxylic acid. Formic acid, acetic acid, propionic acid, butyric acid, isobutyric acid, valeric acid, caproic acid, enanthic acid, caprylic acid, pelargonic acid, lauric acid, myristic acid, stearic acid, and behenic acid. Examples of the aliphatic unsaturated carboxylic acid include maleic acid, fumaric acid, icotanic acid, acrylic acid, methacrylic acid and oleic acid. Examples of the aromatic carboxylic acid include phthalic acid, salicylic acid, isophthalic acid, terephthalic acid, trimellitic acid, pyromellitic acid, benzoic acid, resorcinic acid, cinnamic acid and naphthoic acid. In addition to these carboxylic acids, nitro derivatives or sulfonic acid derivatives of carboxylic acids, phosphoric acid derivatives or boric acid derivatives which are inorganic acids can be used as the acid component of the electrolyte.
電解液は、セパレータ23内部の空隙や、陽極箔21のエッチングピットにより構成された孔に入り込み、誘電体膜の欠陥部を修復する作用を有する。
The electrolytic solution has a function of repairing a defective portion of the dielectric film by entering a void inside the
また、固体電解質と電解液とを併用してもよい。固体電解質と電解液を併用することで、電解コンデンサのESR特性と、耐電圧特性とを向上することができる。 Moreover, you may use together a solid electrolyte and an electrolytic solution. By using the solid electrolyte and the electrolytic solution in combination, the ESR characteristic and the withstand voltage characteristic of the electrolytic capacitor can be improved.
外装体15は、コンデンサ素子12より引き出されたリードタブ端子16、17の端部を外部に導出するようにしてコンデンサ素子12を封じている。
The
外装体15は、ケース13と、封口体14とを有する。ケース13はコンデンサ素子12を収納している。
The
封口体14にはリードタブ端子16、17を挿通させる貫通孔14aが設けられている。封口体14はケース13の開口部に配置され、ケース13の外周面を絞り加工部13aで圧縮することでケース13の開口部を封止している。
The sealing
封口体14には、エチレンプロピレンゴムやイソブチルとイソプレンの共重合体であるブチルゴム等のゴム材料のほか、エポキシ樹脂などの樹脂材料などを用いることができる。
For the sealing
ケース13は金属製である。軽量化の観点から、ケース13はアルミニウムで構成することが好ましい。
The
次に本発明の実施の形態1における電解コンデンサの製造方法について説明する。 Next, a method of manufacturing the electrolytic capacitor according to the first embodiment of the present invention will be described.
(電極箔の準備)
陽極箔21は、アルミニウムなどの弁作用金属からなる金属箔をエッチング処理することにより粗面化し、さらに化成処理により、粗面化された金属箔の表面に誘電体酸化被膜を形成する。エッチング処理としては、例えば直流電解法や交流電解法などを適用すればよい。化成処理としては、例えば金属箔をアジピン酸アンモニウム溶液などの化成液に浸漬した状態で電圧を印加すればよい。
(Preparation of electrode foil)
The
化成処理により誘電体酸化被膜が形成された金属箔を、必要に応じて所定の幅にスリットする。 The metal foil having the dielectric oxide film formed by the chemical conversion treatment is slit into a predetermined width if necessary.
陰極箔22は、金属箔をそのまま用いてもよいし、表面を粗面化して用いてもよい。
表面を粗面化する方法としては、陽極箔21と同様にエッチング処理が適用できる。
As the
As a method of roughening the surface, etching treatment can be applied as in the case of the
陰極箔22に用いる金属箔も、必要に応じて所定の幅にスリットする。
The metal foil used for the
(セパレータの準備)
天然繊維、再生繊維、半合成繊維、合成繊維等の繊維等を含むセパレータ基材24をそのままセパレータ23として用いてもよいし、セパレータ基材24に導電性高分子等の固体電解質25を含浸、被着させたものをセパレータ23として用いてもよい。このセパレータ23も必要に応じて所定の幅にスリットする。
(Preparation of separator)
A separator substrate 24 containing fibers such as natural fibers, recycled fibers, semi-synthetic fibers, and synthetic fibers may be used as it is as the
(陽極箔への絶縁性の樹脂層の形成)
陽極箔21に絶縁性の樹脂層18、18aを形成する方法としては、例えばロールによるコーティング方法が適用できる。
(Formation of insulating resin layer on anode foil)
As a method of forming the insulating resin layers 18 and 18a on the
一例として、グラビアロールを用いたグラビアコートによる方法を説明する。 As an example, a method of gravure coating using a gravure roll will be described.
まず、絶縁性の樹脂層18、18aとなる樹脂を溶剤に溶解した樹脂液を、回転するグラビアロールの表面に付着させる。このとき樹脂液はグラビアロールの表面に規則正しく配置された容積が略同じ複数の微小なセルに受容されるので、グラビアロールの表面のどの部分においても、略同じ量の樹脂液が付着している。 First, a resin liquid obtained by dissolving a resin to be the insulating resin layers 18 and 18a in a solvent is attached to the surface of the rotating gravure roll. At this time, since the resin liquid is received by a plurality of minute cells that are regularly arranged on the surface of the gravure roll and have substantially the same volume, almost the same amount of resin liquid is attached to any part of the surface of the gravure roll. ..
そして、樹脂液が付着したグラビアロールの表面に、陽極箔21の幅方向の端部の表面を接触させながら、陽極箔をグラビアロールの回転方向と同じ方向或いは逆の方向に走行させる。このときグラビアロールの表面に付着した樹脂液の一定量が、グラビアロールの表面から陽極箔の幅方向の端部の表面に転写し塗着する。
Then, while contacting the surface of the end portion in the width direction of the
その後陽極箔に塗着した樹脂液から溶剤成分を除去して乾燥することで、陽極箔の幅方向の端部の表面と端面に絶縁性の樹脂層18が形成される。
After that, the solvent component is removed from the resin liquid applied to the anode foil and dried to form the insulating
なお、絶縁性の樹脂層18を形成する樹脂が熱硬化性の樹脂或いは紫外線硬化性の樹脂などの場合には、溶剤を除去した後に、加熱或いは紫外線照射などの硬化手段を施せばよい。
When the resin forming the
なお、上記のようなグラビアコートによる方法では、陽極箔の幅方向の端面への樹脂液の塗着から、樹脂液から溶剤を除去して樹脂液を乾燥するまでの工程を、ロール状に巻き取った長尺の陽極箔21を巻き出し、そして再び巻き取るまでの間の搬送中に逐次行なえば、陽極箔21の端部の表面に連続的に絶縁性の樹脂層18を形成することができる。
In the method by gravure coating as described above, the steps from coating the resin liquid to the end face in the width direction of the anode foil, removing the solvent from the resin liquid and drying the resin liquid are wound into a roll. The insulating
なお、上記のように、陽極箔21の幅方向の端部の表面に絶縁性の樹脂層18を形成する場合には、図1に示すように、陽極箔21に形成する絶縁性の樹脂層18が陰極箔22に重なるように、陽極箔21および陰極箔22の幅方向の寸法と、絶縁性の樹脂層18の幅方向(陽極箔21における幅方向)の寸法を制御する。
When the insulating
なお、陽極箔の、絶縁性の樹脂層18を形成した端部の、幅方向における反対側の端部の表面に絶縁性の樹脂層18を形成する場合、或いは絶縁性の樹脂層18を形成した面の裏面の端部に絶縁性の樹脂層18を形成する場合にも上記の方法を適用すればよい。
When the insulating
また、陽極箔21の幅方向の端面に絶縁性の樹脂層18aを設ける場合には、陽極箔21に塗着する樹脂液の表面張力を下げるように溶剤の種類或いは樹脂液の組成を制御して、陽極箔21の端部に塗着された樹脂液が、陽極箔21の端部の表面から、陽極箔21の幅方向の端面へと回り込むようにすればよい。
When the insulating
(巻回素子の形成)
絶縁性の樹脂層18が形成された陽極箔21と、陰極箔22とにリードタブ端子を接続した後、陽極箔21の幅方向の端部の表面に形成した絶縁性の樹脂層18と、陰極箔22の端部とがセパレータ23を介して重なるように、陽極箔21、セパレータ23、陰極箔22、そして二つ目のセパレータ23を配置したものを巻回して巻回素子11を形成する。
(Formation of winding element)
After connecting lead tab terminals to the
なお、陽極箔21の長手方向の端部の表面に絶縁性の樹脂層18を形成する場合には、巻回素子11を形成する工程において、巻回前の陽極箔21の巻き始め、または巻き終わりの長手方向の端部の表面を、絶縁性の樹脂を溶媒に溶解させた樹脂液を含むフェルト或いは多孔質体に接触させて、陽極箔21の長手方向の端部に樹脂液を塗着させた後、塗着した樹脂液中の溶媒を除去して乾燥することによって、絶縁性の樹脂層18を形成することができる。
When the insulating
(コンデンサ素子の形成)
電解質として固体電解質を用いる場合には、予め固体電解質を含浸させたセパレータ23を用いてコンデンサ素子12を形成してもよいし、固体電解質を溶解或いは固体電解質の微粒子を分散させた液剤に巻回素子11を浸漬して、固体電解質を被着させてもよい。
(Formation of capacitor element)
When the solid electrolyte is used as the electrolyte, the
また、電解質として電解液を用いる場合には、巻回素子11に電解液を含浸してコンデンサ素子12を形成した後に、このコンデンサ素子12をケース13に収納してもよいし、巻回素子11をケース13に収納した後に、ケース13に電解液を注入してもよいし、ケース13に電解液を注入した後に巻回素子11をケース13に収納してもよい。
When an electrolytic solution is used as the electrolyte, the winding
(電解コンデンサの形成)
コンデンサ素子12が収納されたケース13の開口部に封口体14を配置し、封口体14の貫通孔14aからリードタブ端子16、17を導出し、絞り加工部13aで封止して電解コンデンサ1を形成する。
(Formation of electrolytic capacitor)
The sealing
実施の形態2
次に本発明の実施の形態2について説明する。
Embodiment 2
Next, a second embodiment of the present invention will be described.
図4(a)、は、本発明の実施の形態2における電解コンデンサ1の、コンデンサ素子12を構成する陽極箔21と、この陽極箔21に接続されたリードタブ端子16とを示す平面図である。図4(b)は図4(a)に示す陽極箔21とリードタブ端子16との接続部をB−B´で切断した断面の部分拡大図である。図4(c)は図4(a)に示す陽極箔21とリードタブ端子16との接続部をC−C´で切断した断面の部分断面図である。
FIG. 4A is a plan view showing
図4(a)、(b)、(c)に示すように、陽極箔21の幅方向の端部の表面には絶縁性の樹脂層18が設けられている。そして陽極箔21の長手方向の端部の表面にも絶縁性の樹脂層18が設けられている。これらの絶縁性の樹脂層18は、この陽極箔21の一方の面の端部の表面から陽極箔21の端面を経て、陽極箔21の他方の面の端部の表面にも一方の面と同様に設けられ、一方の面に設けられた絶縁性の樹脂層18と他方の面に設けられた絶縁性の樹脂層18は、陽極箔の幅方向の端面に設けられた絶縁性の樹脂層18aを介して繋がっている。
As shown in FIGS. 4A, 4B, and 4C, an insulating
陽極箔21の表面にはリードタブ端子16が針かしめ部26により接続されている。そして、陽極箔21とリードタブ端子16との接続部におけるリードタブ端子16の表面にも絶縁性の樹脂層38が設けられている。さらに、リードタブ端子16が接続された陽極
箔21の一方の面とは反対側の他方の面の、陽極箔21とリードタブ端子16との接続部と対向する部分にも絶縁性の樹脂層38bが設けられている。
The
以上のような構成とすることで、絶縁性の樹脂層18と38と38bとは、セパレータ23を介して、陰極箔22と重なることになり、この重なる部分において、陽極箔21、セパレータ23、陰極箔22夫々を抑える圧力が大きくなることで、陽極箔21、セパレータ23、陰極箔22がお互いにずれにくくなり、その結果、激しい振動や大きな温度変化を連続的に或いは繰り返し受けるような使用環境においても、漏れ電流特性や絶縁性が劣化しない電解コンデンサが得られる。
With the above configuration, the insulating resin layers 18, 38 and 38b overlap with the
次に、実施の形態2における電解コンデンサの製造方法について説明する。 Next, a method of manufacturing the electrolytic capacitor according to the second embodiment will be described.
陽極箔21、陰極箔22、絶縁性の樹脂層18、18a、38、38bの材料は、実施の形態1と同じものが使用できる。
The same materials as those in the first embodiment can be used for the materials of the
陽極箔21の幅方向の端部の表面に絶縁性の樹脂層18を形成する方法としては実施の形態1と同じ方法が適用できる。
As a method of forming the insulating
陽極箔21の長手方向の端部の表面に絶縁性の樹脂層18を形成する方法としては実施の形態1と同じ方法が適用できる。
As a method of forming the insulating
陽極箔21とリードタブ端子16との接続部におけるリードタブ端子16の表面に絶縁性の樹脂層38を設ける方法、およびリードタブ端子16が接続された陽極箔21の一方の面とは反対側の、他方の面のリードタブ端子16との接続部と対向する部分に絶縁性の樹脂層38bを設ける方法としては、巻回素子11を形成する工程において、巻回前の陽極箔21に予め接続されたリードタブ端子16の表面および、リードタブ端子16が接続された陽極箔21の一方の面とは反対側の他方の面の、リードタブ端子16との接続部と対向する部分に、絶縁性の樹脂を溶媒に溶解させた樹脂液を含ませたフェルト或いは多孔質体に接触させて、樹脂液を転写させた後、転写した樹脂液中の溶媒或いは分散媒を除去して乾燥することによって、陽極箔21に予め接続されたリードタブ端子16の表面および、リードタブ端子16が接続された陽極箔21の一方の面とは反対側の他方の面の、リードタブ端子16との接続部と対向する部分に絶縁性の樹脂層38を形成することができる。
A method of providing an insulating
コンデンサ素子12を形成する工程および、外装体にコンデンサ素子12を封入して電解コンデンサとする工程は実施の形態1と同じ方法が適用できる。
The same method as that of the first embodiment can be applied to the step of forming the
次に実施例について説明する。なお、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるものではない。 Next, examples will be described. The present invention is not limited to these examples.
(実施例1)
実施例1について説明する。
(Example 1)
Example 1 will be described.
陽極箔としては、厚みが115μmのアルミニウム箔の表面をエッチング処理により粗面化し、粗面化した表面に陽極酸化処理により誘電体皮膜を形成し、所定の幅にスリットしたものを用いた。 The anode foil used was one in which the surface of an aluminum foil having a thickness of 115 μm was roughened by etching treatment, a dielectric film was formed on the roughened surface by anodizing treatment, and slit to a predetermined width.
絶縁性の樹脂層の材料として、シリコーンゴム(信越化学工業株式会社製、商品名RVTシリコーンゴム)を使用した。 Silicone rubber (trade name RVT silicone rubber manufactured by Shin-Etsu Chemical Co., Ltd.) was used as a material for the insulating resin layer.
絶縁性の樹脂層の材料となるシリコーンゴム素材を溶剤に溶解し希釈した樹脂液を、グラビアコート法により、陽極箔の一方の面の幅方向の端部の表面に塗着し、樹脂液中の溶剤を除去して乾燥し絶縁性の樹脂層を形成した。陽極箔の他方の面の幅方向の端部の表面にも、陽極箔の一方の面と同様の方法で、絶縁性の樹脂層を形成した。 A resin solution prepared by dissolving and diluting a silicone rubber material, which is the material for the insulating resin layer, in a solvent is applied by gravure coating to the surface of one end of the anode foil in the width direction, The solvent was removed and dried to form an insulating resin layer. An insulating resin layer was also formed on the surface of the end portion in the width direction of the other surface of the anode foil in the same manner as on the one surface of the anode foil.
このとき、陽極箔の端部の表面に形成された絶縁性の樹脂層に繋るように、陽極箔の幅方向の端面にも絶縁性の樹脂層を形成した。 At this time, an insulating resin layer was also formed on the end face in the width direction of the anode foil so as to be connected to the insulating resin layer formed on the surface of the end portion of the anode foil.
陽極箔の幅方向の端部の表面に形成された絶縁性の樹脂層は、陽極箔の幅方向の端面から0.4mmの幅で、厚みが15μmであった。また、陽極箔の幅方向の端面に形成した絶縁性の樹脂層は、陽極箔の幅方向の端面からの厚みが12μmであった。 The insulating resin layer formed on the surface of the end portion in the width direction of the anode foil had a width of 0.4 mm from the end face in the width direction of the anode foil and a thickness of 15 μm. The insulating resin layer formed on the end face in the width direction of the anode foil had a thickness of 12 μm from the end face in the width direction of the anode foil.
そして、陽極箔の端部に形成した絶縁性の樹脂層の硬度は、デュロメータにおいて、A50であった。 The hardness of the insulating resin layer formed on the end portion of the anode foil was A50 in the durometer.
陰極箔としては、厚みが115μmのアルミニウム箔を用い、この陰極箔と絶縁性の樹脂層が形成された陽極箔とに、アルミニウム製のリードタブ端子をそれぞれ針かしめにより接続した。そして厚みが60μmの天然繊維製のセパレータを介して、陽極箔の幅方向の端部の表面に形成した絶縁性の樹脂層と陰極箔の幅方向の端部が0.3mmの幅で重なるように、陽極箔とセパレータと陰極箔とを重ねて巻回して巻回素子を形成した。 As the cathode foil, an aluminum foil having a thickness of 115 μm was used, and lead tab terminals made of aluminum were respectively connected to the cathode foil and the anode foil on which the insulating resin layer was formed by needle caulking. Then, the insulating resin layer formed on the surface of the end portion in the width direction of the anode foil and the end portion in the width direction of the cathode foil overlap each other with a width of 0.3 mm through a separator made of natural fiber having a thickness of 60 μm. Then, the anode foil, the separator and the cathode foil were superposed and wound to form a wound element.
そして、巻回素子に、固体電解質として導電性高分子を被着させてコンデンサ素子を形成した。 Then, the winding element was coated with a conductive polymer as a solid electrolyte to form a capacitor element.
巻回素子に被着させる導電性高分子は、ポリスチレンスルホン酸をドーパントとして含む、ポリ3,4−エチレンジオキシチオフェン(以下PEDOTと記載する)を用いた。 As the conductive polymer adhered to the wound element, poly3,4-ethylenedioxythiophene (hereinafter referred to as PEDOT) containing polystyrene sulfonic acid as a dopant was used.
このPEDOTの微粒子を、水を主成分とする分散媒に分散させた分散液に、巻回素子の巻回部分が全て浸かるように浸漬し、圧力が50kPaの減圧下で10分間浸漬状態を維持して巻回素子に分散液を含浸した。 The fine particles of PEDOT are immersed in a dispersion liquid in which a dispersion medium containing water as a main component is dispersed so that the entire wound portion of the wound element is immersed, and the immersion state is maintained for 10 minutes under a reduced pressure of 50 kPa. The wound element was then impregnated with the dispersion liquid.
巻回素子を分散液から取り出し、高温槽で加熱して、巻回素子に含浸されている分散液中の分散媒を除去した。 The wound element was taken out of the dispersion and heated in a high temperature bath to remove the dispersion medium in the dispersion impregnated in the wound element.
以上の操作により、コンデンサ素子を形成した。 A capacitor element was formed by the above operation.
そして、導電性高分子が被着されたコンデンサ素子を、エチレングリコールに1,6−デカンジカルボン酸アンモニウムを溶解して調製した電解液とともに有底ケースに収納して封止し、電解コンデンサを作製した。 Then, the capacitor element coated with the conductive polymer was housed in a bottomed case together with an electrolytic solution prepared by dissolving ammonium 1,6-decanedicarboxylate in ethylene glycol, and sealed to produce an electrolytic capacitor. did.
外装ケースとなる有底ケースは、アルミニウム製のものを用いた。 The bottomed case used as the outer case was made of aluminum.
有底ケースの開口端を封止する封口体は、ブチルゴム製のものを用いた。 The sealing body for sealing the open end of the bottomed case was made of butyl rubber.
この実施例1では、定格電圧35V、容量47μFの電解コンデンサを作製した。 In Example 1, an electrolytic capacitor having a rated voltage of 35 V and a capacity of 47 μF was manufactured.
(実施例2)
実施例2は、絶縁性の樹脂層のデュロメータにおける硬度をE20としたことが異なる以外は実施例1と同様に電解コンデンサを作製した。
(Example 2)
In Example 2, an electrolytic capacitor was produced in the same manner as in Example 1 except that the hardness of the insulating resin layer in the durometer was set to E20.
(実施例3)
実施例3は、絶縁性の樹脂層のデュロメータにおける硬度をA90としたとしたことが異なる以外は実施例1と同様に電解コンデンサを作製した。
(Example 3)
In Example 3, an electrolytic capacitor was manufactured in the same manner as in Example 1 except that the hardness of the insulating resin layer in the durometer was set to A90.
(実施例4)
実施例4では、陽極箔の一方の面における幅方向の端部の表面に絶縁性の樹脂層を形成し、陽極箔の一方の面における長手方向の端部の表面にも絶縁性の樹脂層を形成した。さらに、陽極箔の他方の面における幅方向の端部の表面と、陽極箔の他方の面における長手方向の端部の表面とにも絶縁性の樹脂層を形成し、陽極箔の一方の面に形成した絶縁性の樹脂層と、他方の面に形成した絶縁性の樹脂層とが、陽極箔の端面に形成した絶縁性の樹脂層を介して繋がるようにした。
(Example 4)
In Example 4, an insulating resin layer was formed on the surface of the end portion in the width direction on one surface of the anode foil, and the insulating resin layer was also formed on the surface of the end portion in the longitudinal direction on one surface of the anode foil. Formed. Furthermore, an insulating resin layer is also formed on the surface of the end portion in the width direction on the other surface of the anode foil and on the surface of the end portion in the longitudinal direction on the other surface of the anode foil. The insulative resin layer formed on the other side and the insulative resin layer formed on the other surface were connected via the insulative resin layer formed on the end face of the anode foil.
そして、陽極箔の表面にリードタブ端子16を針かしめにより接続し、陽極箔とリードタブ端子との接続部におけるリードタブ端子の表面に絶縁性の樹脂層を形成した。このとき、リードタブ端子の表面に形成した絶縁性の樹脂層の厚みは20μmであった。
Then, the
さらに、リードタブ端子が接続された陽極箔の一方の面とは反対側の他方の面の、リードタブ端子との接続部と対向する部分に絶縁性の樹脂層を形成した。このときの絶縁性の樹脂層の厚みは20μmであった。 Further, an insulating resin layer was formed on a portion of the other surface opposite to the one surface of the anode foil to which the lead tab terminals were connected, opposite to the connection portion with the lead tab terminals. The thickness of the insulating resin layer at this time was 20 μm.
この実施例4において形成した絶縁性の樹脂層の硬度はディユロメータにおいてA60であった。 The hardness of the insulating resin layer formed in this Example 4 was A60 in the durometer.
実施例4における電解コンデンサの製造方法について説明する。 A method of manufacturing the electrolytic capacitor according to the fourth embodiment will be described.
陽極箔、陰極箔、絶縁性の樹脂層等の材料は、実施例1と同じものを使用した。 The same materials as those used in Example 1 were used for the anode foil, the cathode foil, the insulating resin layer, and the like.
陽極箔の幅方向の端部の表面に絶縁性の樹脂層を形成する方法としては実施例1と同じ方法を適用した。 As the method of forming the insulating resin layer on the surface of the end portion in the width direction of the anode foil, the same method as in Example 1 was applied.
陽極箔の長手方向の端部の表面に絶縁性の樹脂層を形成方法としては実施例1と同じ方法を適用した。 The same method as in Example 1 was applied as a method for forming the insulating resin layer on the surface of the end portion in the longitudinal direction of the anode foil.
陽極箔とリードタブ端子との接続部におけるリードタブ端子の表面、およびリードタブ端子が接続された陽極箔の一方の面とは反対側の他方の面の、リードタブ端子との接続部と対向する部分に絶縁性の樹脂層を形成する方法としては、巻回素子を形成する工程において、巻回前の陽極箔に予め接続されたリードタブ端子の表面および、リードタブ端子が接続された陽極箔の一方の面とは反対側の他方の面の、リードタブ端子との接続部と対向する部分に、絶縁性の樹脂を溶媒に溶解させた樹脂液を含ませたフェルトに接触させて、樹脂液を転写させた後、転写した樹脂液中の溶媒或いは分散媒を除去することによって、絶縁性の樹脂層を形成した。 Insulation is applied to the surface of the lead tab terminal at the connection between the anode foil and the lead tab terminal, and to the part of the other surface opposite the one side of the anode foil to which the lead tab terminal is connected, opposite the connection to the lead tab terminal. As a method of forming a conductive resin layer, in the step of forming a wound element, the surface of the lead tab terminal previously connected to the anode foil before winding, and one surface of the anode foil to which the lead tab terminal is connected. After transferring the resin liquid, contact the felt on the other surface of the other side, which is opposite to the connection part with the lead tab terminal, with the resin liquid in which the insulating resin is dissolved in the solvent, and transfer the resin liquid. The insulating resin layer was formed by removing the solvent or the dispersion medium in the transferred resin liquid.
巻回素子に導電性高分子を被着させてコンデンサ素子とする工程および、外装体にコンデンサ素子を封入して電解コンデンサとする工程は実施の形態1と同じ方法を適用した。 The same method as in Embodiment 1 was applied to the step of applying a conductive polymer to the wound element to form a capacitor element and the step of encapsulating the capacitor element in an outer package to form an electrolytic capacitor.
(実施例5)
実施例5は、リードタブ端子が接続された陽極箔の一方の面とは反対側の他方の面の、リードタブ端子との接続部と対向する部分に絶縁性の樹脂層を形成しないようにしたことが異なる以外は、実施例4と同様に電解コンデンサを作製した。
(Example 5)
In Example 5, the insulating resin layer was not formed on the portion of the other surface of the anode foil, to which the lead tab terminals were connected, opposite to the one surface, which faced the connection portion with the lead tab terminals. An electrolytic capacitor was produced in the same manner as in Example 4 except that the difference was different.
次に比較例について説明する。 Next, a comparative example will be described.
(比較例1)
比較例1は、陽極箔に絶縁性の樹脂層を形成しない構成としたことが異なる以外は、実施例1と同様に電解コンデンサを作製した。
(Comparative Example 1)
In Comparative Example 1, an electrolytic capacitor was produced in the same manner as in Example 1 except that the insulating resin layer was not formed on the anode foil.
(比較例2)
比較例2は、絶縁性の樹脂層のデュロメータにおける硬度をE17としたことが異なる以外は、実施例1と同様に陽極箔に絶縁性の樹脂層を形成し、電解コンデンサの作製を試みたが、絶縁性の樹脂層が柔らかすぎる為に、陽極箔の滑性が悪く巻回素子を形成することができなかった。
(Comparative example 2)
In Comparative Example 2, an insulating resin layer was formed on the anode foil in the same manner as in Example 1 except that the hardness of the insulating resin layer in the durometer was set to E17. Since the insulating resin layer was too soft, the slipperiness of the anode foil was poor and the wound element could not be formed.
(比較例3)
比較例3は、絶縁性の樹脂層のデュロメータにおける硬度をA95としたことが異なる以外は、実施例1と同様に陽極箔に絶縁性の樹脂層を形成し、電解コンデンサの作製を試みたが、絶縁性の樹脂層が硬すぎる為に、巻回素子を形成することができなかった。
(Comparative example 3)
In Comparative Example 3, an insulating resin layer was formed on the anode foil in the same manner as in Example 1 except that the hardness of the insulating resin layer in the durometer was set to A95, but an attempt was made to manufacture an electrolytic capacitor. However, the wound element could not be formed because the insulating resin layer was too hard.
(電解コンデンサの評価)
実施例および比較例で作製した電解コンデンサについて評価を行なった。
(Evaluation of electrolytic capacitors)
The electrolytic capacitors produced in the examples and comparative examples were evaluated.
評価方法は、実施例、比較例で作製した電解コンデンサ夫々100個を振動試験にかけ、振振動試験後の漏れ電流値が、試験前の漏れ電流値の5倍以上となったものをNG判定としてカウントした。 As an evaluation method, 100 electrolytic capacitors produced in each of the examples and comparative examples were subjected to a vibration test, and a leakage current value after the vibration vibration test was 5 times or more of the leakage current value before the test was determined as NG determination. I counted.
振動試験の条件は、
周波数は、10Hz〜55Hz往復1分間/ 1分 /Cycle、
全振幅は、1.5mm、
振動方向と時間は、互いに直角な3方向に各2時間、合計6時間である。
The conditions for the vibration test are
Frequency is 10Hz-55Hz, 1 minute round trip/1 minute/Cycle,
The total amplitude is 1.5 mm,
The vibration direction and time are 2 hours each in 3 directions orthogonal to each other, for a total of 6 hours.
評価結果を表1に示す。 The evaluation results are shown in Table 1.
表1に示すように、比較例1では、振動試験後の漏れ電流値が、試験前の漏れ電流値の5倍以上になったNG判定数が、試験数100個の内7個となっているのに対し、実施例1〜5の電解コンデンサでは、振動試験後の漏れ電流値が試験前の漏れ電流値の5倍以上になったNG判定数が、試験数100個の内3個以下となっており、本発明による耐震性の向上が認められる。 As shown in Table 1, in Comparative Example 1, the number of NG judgments in which the leakage current value after the vibration test was 5 times or more the leakage current value before the test was 7 out of 100 tests. On the other hand, in the electrolytic capacitors of Examples 1 to 5, the number of NG judgments in which the leakage current value after the vibration test was 5 times or more the leakage current value before the test was 3 or less out of 100 tests. Therefore, the improvement of the earthquake resistance according to the present invention is recognized.
また、実施例4、5においては、振動試験後の漏れ電流値が試験前の漏れ電流値の5倍以上になったNG判定数が0〜1個となっており、陽極箔とリードタブ端子との接続部におけるリードタブ端子の表面に絶縁性の樹脂層を形成することによって、また、それに加えてリードタブ端子が接続された陽極箔の一方の面とは反対側の他方の面の、リードタブ端子との接続部と対向する部分に絶縁性の樹脂層を形成することによって、より耐振動性の向上が図られることがわかる。 Further, in Examples 4 and 5, the number of NG judgments in which the leakage current value after the vibration test was 5 times or more the leakage current value before the test was 0 to 1, and the anode foil and the lead tab terminal were By forming an insulative resin layer on the surface of the lead tab terminal in the connection part of, and in addition to the one surface of the anode foil to which the lead tab terminal is connected and the other surface on the opposite side, It can be seen that the vibration resistance can be further improved by forming the insulating resin layer in the portion facing the connection portion.
本発明は陽極体と、陰極体とセパレータを備えた電解コンデンサに適用できる。 The present invention can be applied to an electrolytic capacitor provided with an anode body, a cathode body and a separator.
1 電解コンデンサ
11 巻回素子
12 コンデンサ素子
13 ケース
13a 絞り加工部
14 封口体
14a 貫通孔
15 外装体
16、17 リードタブ端子
18、18a,38、38b 絶縁性の樹脂層
19 電解質
21 陽極箔
22 陰極箔
23 セパレータ
26 針かしめ部
DESCRIPTION OF SYMBOLS 1
Claims (4)
前記陽極箔の一方の面にはリードタブ端子が接続され、前記陽極箔の、前記リードタブ端子が接続された一方の面とは反対側の他方の面の、前記リードタブ端子の接続部と対向する部分に絶縁性の樹脂層が設けられていることを特徴とする電解コンデンサ。 A capacitor element in which an anode foil and a cathode foil provided with a dielectric layer on the surface are stacked via a separator, and an electrolyte, and at least a part of an end portion in the width direction of the anode foil, or an end in the longitudinal direction. An insulating resin layer is provided on at least a part of the portion, the insulating resin layer is overlapped with at least a part of the cathode foil via the separator,
A lead tab terminal is connected to one surface of the anode foil, and a portion of the other surface of the anode foil opposite to the one surface to which the lead tab terminal is connected and facing the connecting portion of the lead tab terminal. An electrolytic capacitor characterized in that an insulating resin layer is provided on.
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