JP6712357B2 - Handle holder - Google Patents
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Description
この発明は、自動2輪車等のバーハンドルを有する車両において、バーハンドルをトップブリッジへ固定するために設けられるハンドルホルダに関する。 The present invention relates to a handle holder provided for fixing a bar handle to a top bridge in a vehicle having a bar handle such as a motorcycle.
自動2輪車等の車両において、下端に前輪を支持したフロントフォークの上端部をトップブリッジを介して車体フレームの前端部へ回動自在に連結し、このトップブリッジに固定したバーハンドルを回動することにより前輪を操舵するものがある。
このトップブリッジにバーハンドルを固定する構造として、パイプ部材からなるバーハンドルの一端側を下方へ曲げてトップブリッジへ嵌合させるようにしたものがある(特許文献1参照)。
また、トップブリッジに鋳造品のハンドルホルダを立設し、その上端部へバーハンドルを固定したものもある。In a vehicle such as a motorcycle, the upper end of a front fork supporting the front wheel at the lower end is rotatably connected to the front end of the vehicle body frame via the top bridge, and the bar handle fixed to this top bridge is turned. Some steer the front wheels by doing.
As a structure for fixing the bar handle to the top bridge, there is a structure in which one end side of the bar handle made of a pipe member is bent downward and fitted to the top bridge (see Patent Document 1).
Further, there is also one in which a cast handle holder is erected on the top bridge and a bar handle is fixed to the upper end portion thereof.
図16は、このような鋳造品のハンドルホルダを示す参考例であり、(A)に上方視、(B)にハンドルホルダを前後方向に切った前後方向断面(上記(A)におけるB−B線に沿う断面)、(C)に(B)におけるC線に沿う水平断面を示す。
このハンドルホルダ106は、上下方向に長い軸状の取付軸部116と、その上部に設けられているハンドル保持部128と、下端部の小円形状をなす基部123とを備え、基部123には取付軸部116を図示しないトップブリッジへ取付けるための植え込みボルト124が一体化されている。FIG. 16 is a reference example showing a handle holder of such a cast product, in which (A) is an upward view and (B) is a front-rear cross-section taken along the front-rear direction (BB in the above (A)). (Cross section taken along line), (C) shows a horizontal section taken along line C in (B).
The
ハンドル保持部128は、(A)に示す上方視で前後方向へ長い長円形をなし、この前後方向中央部に形成された凹部136にバーハンドル107を収容し、上方から図示しないキャップを重ね、その前後をボルトでハンドル保持部128へ締結することによりバーハンドル107を固定する。ハンドル保持部128の長円形状はキャップを固定するために必要な形状であり、凹部136の前後にボルトのナット穴135を形成してある。
また、ハンドルホルダを軽量化するため軸心部に軸方向の肉抜き穴130が形成されている。肉抜き穴130は、上端をハンドル保持部128の上面へ開口し、取付軸部116の軸心部を略直線状に下方へ延び、下端が植え込みボルト124の傘状頭部に達する、僅かな抜き勾配を有するテーパー穴である。The
Further, in order to reduce the weight of the handle holder, an
バーハンドル107の固定はできるだけ後方位置に設定されるため、バーハンドルの固定部における中心CT3の位置は、植え込みボルト124の中心線CT1のよりも後方に位置する。肉抜き穴130の中心線CT2は、バーハンドル107の中心CT3よりも前方にある。肉抜き穴130の上端は、バーハンドル107の中心CT3よりも前方に開口し、ハンドル保持部128における肉抜きは、前側のナット穴135に近づくように前半部側へ偏った位置に形成され、肉抜き量は前半部側が多くなり、前後方向における肉抜きバランスはくずれている。
Since the fixing of the
なお、取付軸部116は、(B)に示すように前後方向でハンドル保持部128よりも細くなり、前縁部133a及び後縁部133bはそれぞれ中心方向へ湾曲し、双方が接近することにより最も細くなる部分が取付軸部116の下部側に形成されている。前縁部133a及び後縁部133bはそれぞれ、中心線CT1又はCT2に対して前後方向で非対称形状をなす。
上記取付軸部116における最も細い部分の水平断面を(C)に示す。この断面は(B)のC線に沿う断面である。この部位の取付軸部116の断面は円形をなし、肉抜き穴130は後縁部133b側へ偏って形成され、ここでも前後方向における肉抜きのバランスがくずれている。It should be noted that the
A horizontal cross section of the thinnest portion of the
上記図16の参考例において、肉抜き穴130は、比較的重量が大きくなる鋳造品のハンドルホルダ106を軽量化するために必要である。
しかし、軽量化のためとはいえ、肉抜き穴130を無制限に大きくすることはできない。
すなわち、参考例の肉抜き穴130は植え込みボルト124の位置決めピンを兼用する鋳抜きピンにより形成されている。しかし、このような鋳抜きピンは、円形断面で比較的細いテーパー軸状をなすので、肉抜き穴は比較的小さなものになってしまう。In the reference example of FIG. 16 described above, the
However, although it is for weight reduction, the
That is, the
また、鋳抜きピンを太径にして肉抜き穴130を大きくすることも考えられるが、このようにすると、肉抜き穴130周囲における肉厚が不均一になる。特に、前後方向へ長い長円形をなすハンドル保持部128では、前後方向と左右方向における肉厚の相違が大きくなる。このとき必要以上に肉厚の薄い部分が形成されると、必要な強度が不足し、この部分に応力が集中して破損の起点になることがあるため、このような弱体部が生じないよう、肉抜き部分の周囲における肉厚を十分に確保する必要がある。
It is also conceivable that the diameter of the cast pin is increased to enlarge the
具体的には、肉厚が薄くなる左右方向の肉厚を基準にして、この部分の肉厚が所定以上になるように肉抜き穴130の大きさを設定することになり、円形をなす肉抜き穴130の穴径が制約を受けることになる。
その結果、左右方向の肉厚は適正になっても前後方向では厚肉になり、十分な肉抜きができないことになる。また、不均一な肉厚に基づくヒケも生じ易くなる。ヒケは、肉厚の不均一による冷却速度の相違を原因として外形に生じる形状の歪みである。
したがって、必要な強度を確保しつつ肉抜き穴130をより大きくすることは困難であり、全体のより高度な軽量化を図ることができず、鋳造品質を向上させることも難しかった。Specifically, the thickness of the
As a result, even if the wall thickness in the left-right direction is proper, it becomes thick in the front-rear direction, and it is not possible to sufficiently remove the wall thickness. In addition, sink marks due to uneven thickness are likely to occur. The sink marks are shape distortions that occur in the outer shape due to the difference in cooling rate due to uneven thickness.
Therefore, it is difficult to increase the size of the
さらに、この参考例では、肉抜き穴130の中心が、ハンドル保持部128の前後方向における中心より前側へ偏って形成されるため、肉抜き穴130の前後においても、前後方向の肉厚が不均一になる。
具体的には、取付軸部116の前後方向における形状が相違し、抜き穴130の中心線CT2が、植え込みボルト124の中心線CT1及びバーハンドル107の中心CT3とそれぞれ前後方向へずれている。Further, in this reference example, the center of the
Specifically, the shape of the
このため、前後方向において、肉抜き穴130より前側の肉厚は、後側の肉厚より小さくなり、後側における肉抜き量が少なくなる。
このように、ハンドルホルダ106の形状によっては、前後方向における肉厚のバランス、すなわち肉抜きのバランスがくずれることがある。しかし、前後方向における肉抜きのバランスがくずれると、上記した肉抜き量を増大させることがさらに難しくなるとともに、肉抜き穴130の位置や大きさに制約が大きくなる。また、鋳造の品質を高めることが難しくなる。Therefore, in the front-rear direction, the thickness of the front side of the
As described above, depending on the shape of the
しかも、テーパー軸状で単純形状の鋳抜きピンにより形成される肉抜き穴130は、取付軸部116の上下方向へ直線状に設けられるため、上下方向の各所において、肉抜き穴130回りの肉厚が適正な肉厚以上になるようにしなければならない。
したがって、肉抜き穴130の大きさは、図16の(C)に示すような取付軸部116における最も細い部分などにおいて、肉厚が最も薄くなる後側が適正な肉厚になるように設定され、ここから上方へ向かって徐々に拡大するが、この拡大は抜き勾配に従うものであり、最も大きく開口するハンドル保持部128においても比較的小さな円形の穴となってしまう。Moreover, since the
Therefore, the size of the
すなわち、前後方向において非対称形のハンドルホルダ106では、鋳抜きピンによる肉抜き穴130は位置や大きさに対する制約が多くなり、十分な肉抜きが困難になる。
一方、鋳抜きピンの形状をハンドルホルダ106の形状に合わせて不規則に変化させることも考えられるが、このようにすると、鋳抜きピンの形状が複雑になり、鋳抜きピン自体の形成が困難になるとともに、鋳造も不安定になって、品質を向上させにくくなる。
そこで本願は、必要な強度を確保しつつ肉抜き穴をより大きくして全体のより高度な軽量化を図るとともに、鋳造品質を向上させることを目的とする。
That is, in the
On the other hand, it is possible to irregularly change the shape of the casting pin according to the shape of the
Therefore, an object of the present application is to improve the casting quality while ensuring the required strength and making the lightening hole larger to make the overall weight more advanced.
上記課題を解決するため本願発明に係るハンドルホルダ(6)は、トップブリッジ(3)の上方にバーハンドル(7)を支持するための部材であって、前記トップブリッジ(3)へ取付けられる取付軸部(16)と、この上端部に設けられて前記バーハンドル(7)を支持するハンドル保持部(28)を備え、
前記ハンドル保持部(28)は前記バーハンドル(7)の前後へ延出し、上方視で前後方向の幅(X)が左右方向の幅(Y)より長く(X>Y)形成されているハンドルホルダ(6)において、
前記ハンドルホルダ(6)は、前記ハンドル保持部(28)から前記取付軸部(16)の下端部方向に延びる肉抜き穴(30)を備え、
この肉抜き穴(30)の前記ハンドル保持部(28)に形成される部分は前後方向へ拡大された拡大穴(31)をなし、この拡大穴(31)における前後方向の穴の幅(a)が、左右方向の穴の幅(b)よりも長い(a>b)ことを特徴とする。
In order to solve the above-mentioned problems, the handle holder (6) according to the present invention is a member for supporting the bar handle (7) above the top bridge (3), and is attached to the top bridge (3). A shaft portion (16) and a handle holding portion (28) provided on the upper end portion for supporting the bar handle (7),
The handle holding portion (28) extends to the front and rear of the bar handle (7) and is formed such that the width (X) in the front-rear direction is longer than the width (Y) in the left-right direction (X>Y) when viewed from above. In the holder (6)
The handle holder (6) includes a lightening hole (30) extending from the handle holding portion (28) toward a lower end portion of the mounting shaft portion (16),
A portion of the lightening hole (30) formed in the handle holding portion (28) forms an enlarged hole (31) that is enlarged in the front-rear direction, and the width (a) of the hole in the front-rear direction in the enlarged hole (31). ) Is longer than the width (b) of the hole in the left-right direction (a>b).
ハンドル保持部(17)における肉抜き穴(30)を、前後方向の穴の幅が左右方向の穴の幅よりも長くなるように形成し、前後方向に長いハンドル保持部(17)の形状に似せたものにしたので、肉抜き穴(30)の開口面積が大きくなり、より大量の肉抜きが可能になる。しかも、ハンドル保持部(17)が前後方向に長いので、肉抜き穴(30)の穴の幅を前後方向に長くしても、ハンドル保持部(17)の前後方向における必要な強度を確保することができる。
したがって、必要な強度を維持しつつ極力大きな肉抜き穴を形成し、これにより全体を高度に軽量化することができる。
また、肉抜き穴周囲の肉厚をより均一にできるので鋳造品質を向上させることができる。
The lightening hole (30) in the handle holding portion (17) is formed so that the width of the hole in the front-rear direction is longer than the width of the hole in the left-right direction, and has a shape of the handle holding portion (17) long in the front-rear direction. Since they are made similar to each other, the opening area of the lightening hole (30) becomes large, and a larger amount of lightening can be performed. Moreover, since the handle holding portion (17) is long in the front-rear direction, the necessary strength in the front-rear direction of the handle holding portion (17) is secured even if the width of the lightening hole (30) is lengthened in the front-rear direction. be able to.
Therefore, it is possible to form the largest possible lightening hole while maintaining the required strength, thereby making it possible to make the entire structure highly lightweight.
Moreover, since the wall thickness around the lightening hole can be made more uniform, the casting quality can be improved.
以下、図面に基づいて一実施の形態を説明する。なお、前後・左右等の方向は、本願発明のハンドルホルダを適用する車両における各方向を基準とする。また、各図中に、前方を矢示Fr、後方を矢示Rr、左方を矢示LH、右方を矢示RHとして示す。 An embodiment will be described below with reference to the drawings. The front, rear, left and right directions are based on the respective directions in the vehicle to which the handle holder of the present invention is applied. Further, in each drawing, the front is indicated by arrow Fr, the rear is indicated by arrow Rr, the left is indicated by arrow LH, and the right is indicated by arrow RH.
図1は、本願に係る自動2輪車の側面図を示す。この自動2輪車は、前輪1が左右一対のフロントフォーク2の下端間に支持され、フロントフォーク2は上部でトップブリッジ3及びボトムブリッジ4に固定され、これらのトップブリッジ3及びボトムブリッジ4は、ヘッドパイプ5へ回動自在に支持されているステアリング軸9(図2)へ連結されている。
トップブリッジ3には、ハンドルホルダ6が上方へ突出して設けられ、このハンドルホルダ6の上端部に棒状のバーハンドル7が固定されている。このバーハンドル7を回動すると、ステアリング軸を中心にフロントフォーク2及び前輪1が回動して操舵される。FIG. 1 shows a side view of a motorcycle according to the present application. In this motorcycle, the front wheel 1 is supported between the lower ends of a pair of left and right
A
ヘッドパイプ5は、車体フレーム8の一部としてその前端に設けられている。車体フレーム8の下方にはエンジン12が支持されている。車体フレーム8の後部には、リヤスイングアーム10が揺動自在に支持され、その後端に後輪11が支持されている。後輪11はエンジン12により駆動される。車体フレーム8のエンジン12上方には燃料タンク13が支持され、その後方にシート14が支持されている。
The
以下、ハンドルホルダ6及びその近傍の部材について詳述する。
図2は車体前部におけるハンドルホルダ6の近傍を示す斜視図であり、図3はこの部分の上方視図である。これらの図において、トップブリッジ3は車幅方向中央にてステアリング軸9の上端とナット15にて連結されている。
ハンドルホルダ6は、ステアリング軸9の左右にて一対で設けられ、上下方向に長い棒状の鋳造品である。それぞれ下端をトップブリッジ3へ固定されるとともに、上方へ後傾して突出し、その上端でハンドル7の中間部7aを支持している。ハンドルホルダ6の中心軸線CT(図2)は後傾している。この傾きは予め任意に設定される。Hereinafter, the
2 is a perspective view showing the vicinity of the
The
ハンドル7は、パイプ部材からなるバーハンドルであり、車幅方向の中間部7aが水平な直線部をなし、ここでハンドルホルダ6の上端に載せられ、上からキャップ17を被せてボルト18で固定することにより、ハンドルホルダ6と一体化されている。ボルト18による締結部はバーハンドルの中間部7aを挟んで前後に位置し、ハンドルホルダ6の上部に設けられているホルダ保持部28(図2)は、上方視でキャップ17と同形状をなして、バーハンドル7の中間部7aを挟んで前後方向へ長い形状をなす。
The
図4は、図3の4−4線に沿う断面図であり、ハンドルホルダ6の中心軸線(ハンドルホルダの軸部における中心軸線)CTと平行に前後方向へ切断した断面図(前後方向の断面図)である。図5は図4における丸囲み部分5の拡大図であり、トップブリッジ3との固定部を拡大して示す図である。
これらの図に示すように、トップブリッジ3には上下へ突出する筒状のホルダボス20が設けられている。トップブリッジ3は鋳造品であり、このトップブリッジ3の左右にホルダボス20が上下へ一体に突出形成されている。FIG. 4 is a cross-sectional view taken along line 4-4 of FIG. 3, and is a cross-sectional view taken in the front-rear direction in parallel with the central axis CT of the handle holder 6 (central axis in the shaft portion of the handle holder) (front-rear cross-section). Figure). FIG. 5 is an enlarged view of the circled
As shown in these drawings, the
ホルダボス20の軸穴20a内には、上下からラバーブッシュ21、22が挿入され、このラバーブッシュ21、22の中心穴を植え込みボルト24が貫通している。植え込みボルト24はハンドルホルダ6の下端となる基部23の下端から斜め下方へ突出し、ホルダボス20及びラバーブッシュ21、22を貫通して、先端のネジ部24aにナット25が締結されることにより、ハンドルホルダ6がトップブリッジ3のホルダボス20へ取付けられる。
基部23は下端面がホルダボス20の上端面と当接する円形をなす。基部23の下端面とホルダボス20の間には、ラバーワッシャ26及び金属ワッシャ27が介在されている。これらのラバーワッシャ26及びラバーブッシュ21、22により、ハンドルホルダ6がトップブリッジ3に対して防振支持されている。
The
軸穴20aの軸線方向中間部には、ホルダボス20の内面から一体に環状リブ20bが内方へ突出形成され、これにより、ホルダボス20内にてラバーブッシュ21、22を位置決めするとともに、ラバーブッシュ21、22の間に若干の間隙を形成している。
中心軸線CTは、植え込みボルト24と同軸であり、バーハンドルの中間部7aも中心が中心軸線CT上に位置する。ハンドルホルダ6及びキャップ17は前後方向にて中心軸線CTに対称である。An
The central axis CT is coaxial with the
図6〜9は単品のハンドルホルダ6を示し、図6はハンドルホルダ6の側方視図、図7はその上方視図、図8は図7の8−8線に沿う断面図(前後方向の断面図)、図9は図7の9−9線に沿う断面図(左右方向の断面図)である。
これらの図において、ハンドルホルダ6は上下方向に長い棒状をなし、その上部が前後方向へ長いハンドル保持部28をなし、下部は略円柱状の取付軸部16をなす。取付軸部16は、軸本体部16aとその下端部に形成されている基部23を備える。基部23は植え込みボルト24を含む。軸本体部16aはハンドル保持部28と基部23の間の部分である。このハンドルホルダ6は全体が一体に鋳造されている。6 to 9 show a
In these figures, the
ハンドル保持部28部分は前後方向へ延出するように拡大し、図7に示すように、基部23よりも前後方向へ長く延出して、上方視長円形をなす。前後方向の幅をX、左右方向の幅をYとすれば、前後方向の幅Xが左右方向の幅Yよりも長くなっている(X>Y)。
軸本体部16aは略円柱状をなす。但し上部側は側面が部分的に肉抜きされて略長円形断面をなしている。基部23は軸本体部16aの下部よりも若干太い円柱状である。ハンドルホルダ6は中心軸線CT方向にて外形の太さが変化している。The
The
図8に示すように、ハンドル保持部28の前後方向における外面である、前側の前縁部33a及び後側の後縁部33bは、それぞれ軸本体部16aに向かって傾斜するテーパー面をなす。前縁部33a及び後縁部33bの下端は軸本体部16aへ接続する。この前縁部33a及び後縁部33bの下端と軸本体部16aとの接続部を境界とし、この境界より上方をハンドル保持部28とする。
As shown in FIG. 8, the front-side
ハンドル保持部28の上面は、前後方向両端部が平坦面で、キャップ17の当接するキャップ座面34をなし、ここにナット穴35が中心軸線CTと平行に形成されている。ナット穴35にはキャップ17のボルト18が締結される。
Both ends of the
前後のキャップ座面34の間となる中間部は、ハンドル7の中間部7aにおける下半部を収容するハンドル収容凹部36をなす。このハンドル収容凹部36の表面はハンドル7の中間部7aを支持するハンドル座面36aをなす。ハンドル座面36aは下方へ凸となる半円形の凹面になっている。
ハンドル収容凹部36の前後方向幅はほぼ基部23の最大外径程度であり、前後のキャップ座面34との境界部は各ナット穴35の内側に位置し、左右方向へ平行する直線状をなしている(図7参照)。An intermediate portion between the front and rear cap seating surfaces 34 forms a
The width of the
ハンドル保持部28の左右の側面39は前後方向にて平行する直線状をなし、基部23より内側に位置している。これにより、基部23の直径をd(図6)とすれば、ハンドル保持部28の左右幅Yを基部23の左右幅d(直径dと同じ)よりも狭くして(Y<d)、ハンドル保持部28の軽量化を図っている(図9参照)。
The left and right side surfaces 39 of the
ハンドルホルダ6の軸心部には肉抜き穴30が上下方向に形成されている。
肉抜き穴30は、ハンドル保持部28に設けられる拡大穴31と軸本体部16aに設けられる円形部32とからなっている。
肉抜き穴30の水平断面(中心軸線CTに直交する断面)における形状は、ハンドル保持部28部分の上部が拡大穴31である長円形の穴であり、軸本体部16a部分がより小さな円形の穴である円形部32をなす(図10参照)。
拡大穴31はハンドル座面36aに開口し(図7参照)、その上方視形状(すなわちハンドル座面36aにおける開口縁部46aの形状)は、ハンドル保持部28の上方視形状に近似して長円形になっている。A lightening
The lightening
The shape of the lightening
The
図7に示すように、拡大穴31の前後方向の幅aは円形部32の直径cより大きく、その約2倍程度である。拡大穴31の左右方向の幅bは円形部32の直径cと略同程度である。ただし、このabc間における長さの比率は、a>bかつb≧cを維持すれば任意に設定できる。なお、円形部32の直径は上方から下方へ向かって次第に細くなるように変化して一定でないため、上記直径cは円形部32における最上部(テーパー面37との接続部)におけるものとする。
As shown in FIG. 7, the width a of the
図8に示すように、拡大穴31の上部はほぼ前後方向の幅が一定のストレート穴であり、拡大穴31の下部はテーパー穴37となっている。テーパー穴37の前後方向における部分はテーパー面37aをなしている。この前後のテーパー面37aはそれぞれ、ハンドル保持部28の外側を形成するテーパー面である前縁部33a及び後縁部33bの各傾斜と略平行して、円形部32に向かって傾斜している。
拡大穴31はテーパー穴37において、上方から下方へ向かって次第に長円形から円形へと変化し、下端部となるハンドル保持部28と軸本体部16aとの接続部では、円形部32の上端における円形となる。したがって、拡大穴31の前後方向幅は、下方へ向かって次第に短くなる。なお、ハンドル保持部28における拡大穴31は、最下端部の円形部32との境界部のみ円形となるが、これより上方は長円形をなし、拡大穴31のほぼ全体が長円形をなすので、このような状態を、拡大穴31が長円形であると表現する。As shown in FIG. 8, the upper portion of the
In the tapered
基部23の内側には植え込みボルト24が同心で鋳造時の鋳込みにより一体成形されている。植え込みボルト24の上端部には、傘部38が拡径し、基部23の肉厚内へ埋め込まれ、抜け止めとなっている。
植え込みボルト24、肉抜き穴30、拡大穴31及びハンドル保持部28の各中心は、それぞれ中心軸線CT上に位置し、同軸になっている。A
The centers of the
図10はハンドルホルダ6の外形変化を示す図であり、(A)、(B)、(C)、(D)はそれぞれ、図6の10A、10B、10C、10Dに相当する水平断面である。
(A)に示すように、ハンドルホルダ6のハンドル保持部28における上部は、上面が長円形をなし、前後・左右いずれにも対称となっている。なお、(A)にのみ前後・左右の各方向を矢示し、他の図は省略してあるが、これらの方向は他の各図も(A)と同様である。FIG. 10 is a view showing a change in outer shape of the
As shown in (A), the upper portion of the
(B)に示すように、ハンドル保持部28の上下方向中間部では、側面39は前後方向の中間部が内側へ凹む凹部39aになり、可及的に軽量化している。前後の前縁部33a及び後縁部33bは外形が単純な半円形ではなく、一部が溝33cにより内側へ凹むように肉抜きされている。
As shown in (B), at the intermediate portion in the vertical direction of the
(C)に示すように、軸本体部16aの上端部であるハンドル保持部28との境界部は、再び左右の側面39が前後方向に平行する直線状をなす。前縁部33a及び後縁部33bの溝33cはハンドル保持部28から軸本体部16aへ連続して形成されている。また肉抜き穴30は、拡大穴31が消滅し、円形部32のみになっている。
As shown in (C), the boundary portion with the
(D)に示すように、軸本体部16aは円柱部となり、ほぼ円形断面になっている。この部分における前後方向の幅及び左右方向の幅をeとすれば、前後方向の幅eはハンドル保持部28の前後方向の幅Xよりも短く(e<X)、左右方向の幅eはハンドル保持部28の左右方向の幅Yよりも長く(e>Y)なっている(図7参照)。また、肉抜き穴30は円形部32のみが形成されている。円形部32の穴径は下方へ向かって次第に小さくなるように変化している。
なお、上方視円形をなす基部23の直径をdとして示す。直径dは前後及び左右方向の幅eに近似している。As shown in (D), the shaft
The diameter of the
本実施の形態におけるハンドルホルダ6は鋳造で形成される。図11はこのハンドルホルダ6を鋳造する際に使用する鋳造金型であって、図8に示す部位を成形する部分の断面図である。この鋳造金型は、上型40、下型41、左右の割型42及び43を備え、これらによってハンドルホルダ6の外形に対応するキャビテイ44を形成する。キャビティ44内には鋳抜きピン45がハンドルホルダ6の中心軸線CT上に配置されている。鋳抜きピン45は肉抜き穴30に相当する外形形状を有し、上型40から下型41に向かって下方へ延出する。
The
鋳抜きピン45の上部には、上型40のハンドル収容凹部36を形成する曲面突部46を貫通し、曲面突部46の突出頂部側に形成された開口縁部46aからキャビテイ44内へ突出する拡大部47を備える。拡大部47はハンドル保持部28における肉抜き穴30の拡大穴31を形成する。拡大部47の下方には肉抜き穴30の円形部32を形成する円柱部48を備える。
拡大部47にはテーパー穴37を形成するテーパー部49が形成される。
また、円柱部48は、僅かな抜き勾配が付けられた穴である円形部32に対応して、下方へ向かって先細りするテーパー状になっている。An upper edge of the
A
Further, the
鋳抜きピン45は中心軸線CTに対して前後方向で対称である(左右方向も対称)。鋳抜きピン45の下端部は植え込みボルト24の傘部38における中央に当接し、植え込みボルト24の位置決めピンを兼ねている。植え込みボルト24は下型41に支持されて中心軸線CT上に配置され、傘部38を含む上部がキャビティ44内に突出している。
The
キャビティ44内に溶融金属を注入し、固化してから、割型42、43を左右へ、上型40を上方へ型開きすると、図8に示す鋳造されたハンドルホルダ6が得られる。同時に鋳抜きピン45により肉抜き穴30が形成される。すなわち肉抜き穴30は全体が鋳抜きピン45で形成される鋳抜き穴となっている。このとき、鋳抜きピン45は上方から下方へ向かって、拡大部47から円柱部48へと段階的に細くなるように変化し、実質的に抜き勾配が設けられていることになるので、肉抜き部30の型抜きが容易になる。しかも、拡大部47にテーパー部49が設けられ、かつ円柱部48も下方へ向かって先細りするテーパー状をなし、この部分が抜き勾配を形成するので、さらに型抜きが容易になる。
After the molten metal is injected into the
また、植え込みボルト24の傘部38を押さえる鋳抜きピン45の下端部が中心軸線CT上にあり、鋳抜きピン45は中心軸線CTに対して前後方向(左右方向)で対称となるので、形状が単純になり、鋳抜きピン45の作成が容易になる。
さらに、鋳抜きピン45が中心軸線CT上にて、植え込みボルト24の傘部38を押さえるので、植え込みボルト24に対する位置決めが確実になり、鋳造が容易になる。In addition, the lower end of the
Furthermore, since the
また、中心軸線CTと直交する方向における肉抜き穴30周囲の肉厚は、前後方向において均一となり、肉厚の前後バランスが保たれた状態になる(左右方向も同様)。
このため、肉厚の不均一によって生じる形状の歪みであるヒケが生じにくくなり、鋳造品質が向上する。Further, the wall thickness around the lightening
Therefore, sink marks, which are distortions of the shape caused by uneven thickness, are less likely to occur, and the casting quality is improved.
次に、作用を説明する。まず、図2〜5に示すように、ハンドルホルダ6の植え込みボルト24をホルダボス20に貫通させ、基部23の下端面をトップブリッジ3のホルダボス20の上端面に重ね、さらに植え込みボルト24のネジ部24aにナット25を締結することにより、ハンドルホルダ6をトップブリッジ3上へ固定する。
Next, the operation will be described. First, as shown in FIGS. 2 to 5, the
続いて、ハンドルホルダ6のハンドル保持部28におけるハンドル収容凹部36に、バーハンドル7の中間部7aを収容し、その上にキャップ17を被せ、キャップ17の前後端部に形成された通し穴へボルト18を通し、キャップ座面34のナット穴35へ締結することにより、中間部7aをハンドルホルダ6のハンドル保持部28へ固定する。
これにより、バーハンドル7はトップブリッジ3へ一体回動可能に固定され、前輪の操舵を可能にする。Subsequently, the
As a result, the
このとき、ハンドルホルダ6は鋳造品であるが、肉抜き穴30の形成により軽量化されている。また、上部のハンドル保持部28は、図7に示すように、前後方向の幅Xが左右方向の幅Yよりも長くなっており(X>Y)、さらに前後方向の幅Xは、軸本体部16aを含む取付軸部16における最大外径部である基部23における前後方向の幅dよりも長く(X>d)、前後方向へ延出しているが、左右の側面39を直線状にして左右方向の幅Yを基部23における左右方向の幅d(基部23における前後方向の幅と同じ)よりも短くする(Y<d)ことにより、可及的に肉抜きしている。
なお、基部23の前後方向及び左右方向の幅は直径dである。At this time, the
The width of the
さらに、ハンドル保持部28における肉抜き穴30を拡大穴31とし、前後方向における穴の幅aを左右方向における穴の幅bより大きい長円形とし(a>b)、ハンドル保持部28の上方視における長円形状に近似させた。このため、肉抜き穴30はハンドル保持部28にて拡大穴31として開口面積が大きくなり、より大量の肉抜きが可能になる。
Further, the lightening
しかも、ハンドル保持部28が前後方向に長いので、拡大穴31の前後方向における穴の幅を長くしても、過度に薄肉化することがなく、ハンドル保持部28の前後方向における必要な強度を十分に確保することができる。
したがって、必要な強度を維持しつつ、これまでは種々な制約等によって比較的小さな円形の肉抜き穴を極力大きなものとして形成でき、より大量の肉抜きを実現することにより、ハンドルホルダ6全体を高度に軽量化することができる。Moreover, since the
Therefore, while maintaining the required strength, a comparatively small circular lightening hole can be formed as large as possible due to various restrictions or the like so far, and by realizing a larger amount of lightening, the
また、ハンドルホルダ6の上部を上方視長円形のハンドル保持部28とし、下部を略円柱状の取付軸部16とし、取付軸部16の前後方向における最大幅dを、ハンドル保持部28における前後方向の幅Xよりも短く(d<X)なるように細く形成したので、ハンドルホルダ6をスリムな形状にして軽量化できる。
Further, the upper portion of the
さらに、肉抜き穴30のうち、上部を長円形の拡大穴31とし、下部を円形の穴からなる円形部32とし、円形部32の前後方向の穴の幅(すなわち直径c)を、拡大穴31の前後方向における穴の幅aよりも短く(c<a)なるように形成したので、肉抜き穴30の上部である拡大穴31を、円形部32より前後方向へ長くなるように大きく形成して比較的大量に肉抜きできる。したがって、ハンドルホルダ6の外形に合わせた形状の肉抜き穴により肉抜きができ、必要な剛性を確保しつつ、より軽量化できる。
そのうえ上方視で、円形部32を長円形をなす拡大穴31の内側中央へ収容されるようにしたので、拡大穴31を円形部32から前後方向へ均等に拡大して前後バランス良く肉抜きできる。Further, in the lightening
In addition, since the
さらに、肉抜き穴30は、上部が最も大きな拡大穴31をなし、ハンドル保持部28の下部に形成された部分はテーパー面37により下方へ向かって縮小し、軸本体部16aにて円形部32へと多段階に変化し、下方へ向かって次第に細くなるように変化する。したがって、抜き勾配が設けられていることとと同じになり、鋳造時における鋳抜きが容易になり、製造に有利になる。
そのうえ、円形部32も下方に向かって若干の抜き勾配が設けられたテーパー穴になっているから、さらに鋳抜きが容易になる。Further, the lightening
In addition, the
また、ハンドルホルダ6の中心軸線CTに、肉抜き穴30の中心線及び、ハンドル保持部28へ取付けられた状態におけるバーハンドル7の中間部7aにおける中心を一致させたので、肉抜き穴30をハンドルホルダ6の中心軸線CT上に形成できる。このため、肉抜き量は、前後方向で均一になり、前後方向における肉抜きのバランスが保たれるので、前後方向にて必要な強度を維持しつつ肉抜き穴30を可及的に大きくでき、可及的に軽量化できる。
そのうえ、鋳造が容易になるととともに、鋳造品であるハンドルホルダ6の品質を向上させることができる。Further, the center line CT of the
In addition, casting can be facilitated and the quality of the cast handle
次に、図12〜15に基づいて別の実施形態に係るハンドルホルダを説明する。但し、このハンドルホルダは、図1〜図11において説明した前実施形態のハンドルホルダに対して肉抜き穴の一部を変更しただけのものであるため、前実施形態と共通する部分は共通符号を使用し、重複した説明を省略する。 Next, a handle holder according to another embodiment will be described with reference to FIGS. However, since this handle holder is obtained by changing only a part of the lightening hole in the handle holder of the previous embodiment described with reference to FIGS. 1 to 11, parts common to the previous embodiment are denoted by common reference numerals. Is used and the duplicate description is omitted.
図12はハンドルホルダ6の斜視図、図13の(A)はハンドルホルダ6の上方視図、(B)は図8と同様の断面図、図14は図13の(B)における拡大穴31A上部の拡大断面図である。
これらの図において、肉抜き穴30Aは、段付き部50により拡大された拡大穴31Aを有する。拡大穴31Aは、段付き部50と、その下方に形成されるテーパー穴37Aで構成される。段付き部50はハンドル座面36aの形成部で同時に形成され、テーパー穴37Aは鋳抜きピンで形成される鋳抜き穴55である(後述)。なお、48Aは円形部32Aを形成する部分である。12 is a perspective view of the
In these drawings, the lightening
拡大穴31Aは、ハンドル座面36aに開口する開口縁部51を備え、その下方にて拡大穴31Aの内方へ突出する段差部52にてテーパー穴37A(鋳抜き穴55)の上端へ接続している。したがって、テーパー穴37A(鋳抜き穴55)の上端から段差部52を介してより拡大した開口縁部51へ連なる段付き穴になっている。段付き部50はテーパー穴37Aの上端より上方、すなわち段差部52の内周端53より上方部分を指称する。
なお、本実施形態におけるテーパー穴37Aは前実施形態のテーパー穴37より長く、そのテーパー面37Aaも傾斜が変化し、上部側が急傾斜面をなし、下部側が若干緩斜面になっている(図13の(B)参照)。The
The
段差部52は、図13の(A)に示すように、開口縁部51の内側に沿って一定幅で全周を囲むリング状に形成され、図13の(B)に示すように、ハンドル座面36aより肉抜き穴30Aの奥(図の下方)へ引き込まれた一段低い位置に形成されている。
拡大穴31Aは、段差部52の幅だけ、前実施形態よりも大きくなっている。
鋳抜き穴55は、テーパー穴37Aと円形部32Aからなる部分であり、段差部52の内周端53より下方部分(すなわち段付き部50より下方部分)である。As shown in FIG. 13A, the
The
The
図14に示すように、段差部52の内周端53はテーパー穴37Aの上端部に接続している。テーパー穴37Aのテーパー面37Aaを内周端53から上方へ延長した線とハンドル座面36aの延長線との交点46aは、前実施形態における曲面突部46の開口縁部であり、ここから鋳抜きピン45が突出している(図11参照)。曲面突部46の開口縁部46aは拡大穴31のハンドル座面36aにおける開口縁部を形成する。この開口縁部46aと鋳抜きピン45との間に間隙が生じるとここからバリ54が生じる可能性があった。
As shown in FIG. 14, the inner
また、前後方向(図の左右方向)における開口縁部46aの開口幅fは前実施形態における拡大穴31の前後方向の幅aと同じである。一方、拡大穴31Aの前後方向における幅は、拡大された開口縁部51の幅gである。この図から明らかなように、幅gは同fより大きく(g>f)、拡大穴31Aが前実施形態の拡大穴31よりも拡大されていることを示している。
これにより、ハンドル座面36a近傍における拡大穴31Aは、比較的小さな幅のfに近い鋳抜き穴55の上端部から、段差部52を介して、比較的大きな幅gをなす開口縁部51に変化することにより、穴の大きさが階段状に変化する段付き穴となっている。The opening width f of the opening
As a result, the
また、ハンドル座面36aの開口縁部51から段差部52の内周端53までの距離はhであり、段差部52がハンドル座面36aよりも肉抜き穴30A内へ奥深く入り込んだ低い位置に設けられていることを示す。この位置は、段差部52の内周端53近傍にバリ54が形成されても、その先端がハンドル座面36aへ達しないような距離に設定される。
Further, the distance from the opening
図15はハンドルホルダ6を鋳造する鋳造金型を示す、図11と同様の断面図である。
鋳抜きピン45Aは、上型40から下方へ突出し、その上部は拡大穴31Aのうちをテーパー穴37Aを形成する拡大部47Aをなし、上型40に設けられた曲面突部46及びその頂点近傍部に設けられた段差形成突部56を貫通している。FIG. 15 is a sectional view similar to FIG. 11, showing a casting mold for casting the
The
段差形成突部56は、図中に丸囲みした拡大部に示すように、中心部に拡大部47Aが貫通する中心穴56aを備え、先端部が下方へ向かって内側へ傾斜する先端斜面57をなす。この先端斜面57は段差部52を形成する成形面であり、先端斜面57の内周側先端58は内周端53を形成する。
The
先端斜面57の幅は段差部52の幅に一致し、その内周側先端58から段差形成突部56の基部59までの距離はh(図14)である。段差形成突部56の基部59は、段差形成突部56が曲面突部46に接続する部分であり、拡大穴31Aの開口縁部51を形成する。また、段差形成突部56は段付き部50を形成する。
The width of the
この金型により、図11と同様にハンドルホルダを鋳造すると、鋳抜きピン45Aにより、テーパー穴37Aより下方の鋳抜き穴55が形成されるとともに、曲面突部46によりハンドル収容部36が形成され、同時に段差形成突部56により拡大穴31Aにおける段付き部50が形成される。
より厳密には、段付き部50のうち、段差部52より内側部分は、段差形成突部56と鋳抜きピン45Aの拡大部47Aによって形成されるが、段付き部50の成形面は段差形成突部56となるので、段付き部50は段差形成突部56により形成されるとする。When the handle holder is cast with this mold as in FIG. 11, the
More precisely, the portion of the stepped
したがって、上型40側の成形部である曲面突部46及び段差形成突部56によって、ハンドル収容部36の成形と同時に拡大穴31Aのうち上部の段付き部50が形成され、鋳抜きピン45Aによって形成される鋳抜き穴55の上部であるテーパー穴37Aによって拡大穴31Aの下部が形成される。すなわち、段差形成突部56による段付き部50と鋳抜き穴55により、ハンドル座部36a近傍にて段付き穴形状をなす拡大穴31Aが形成される。
Accordingly, the
このとき、先端斜面57の内周側先端58は、拡大部47Aが貫通する中心穴56aの開口縁部であり、内周側先端58と拡大部47Aの間に間隙が生じると、図14に示すように、この間隙からバリ54が発生する可能性がある。
しかし、このバリ54が発生しても、段差部52が低い位置に設けられ、バリ54の先端がハンドル座部36aへ達しないので、このままハンドル7の中間部7aをハンドル座部36aへ支持させてもバリ54がハンドル7の中間部7aへ接触しないので、何ら問題がない。したがって、バリ取り作業を省略でき、作業性を向上させることができる。At this time, the inner
However, even if the
仮に、前実施形態のように段付き穴を設けない場合には、図14に示すように、ハンドル座部36aにおける拡大穴31の開口縁部46aは鋳抜き穴が直接開口する部分であるため、この開口縁部46aにおいてバリ54が生じる可能性がある。しかし、この場合には、バリ54がハンドル座部36a上へ突出するので、このままハンドル7の中間部7aを支持することはができず、バリ取り作業が必要になる。
If the stepped hole is not provided as in the previous embodiment, as shown in FIG. 14, the opening
すなわち、拡大穴31Aに段付き部50を設け、ハンドル座面36a近傍かつ下方に位置する段差部52を有する段付き穴とすることにより、段差部52と鋳抜き穴55との間にバリ54が発生しても、これを除去せずに使用することを可能とし、ハンドルホルダ6の製造におい
て生産性を向上させることができる。That is, the stepped
なお、上記実施の形態の説明は一例を示すものである。本願発明は上記に限定されるものではなく、発明の原理内において種々に変形や応用が可能である。
例えば、ハンドル保持部28及び拡大穴31の各上方視形状は、長円形に限らず、楕円や矩形等種々可能である。
また、円形部32も断面が真円であるものに限らず、左右方向の穴の幅が、拡大穴31の前後方向における穴の幅よりも短くなっており、かつ拡大穴31よりも小さな.穴になるものであれば、楕円等種々可能である。Note that the above description of the embodiment is an example. The present invention is not limited to the above, and various modifications and applications are possible within the principle of the invention.
For example, the upward shape of each of the
Further, the
さらに、取付軸部16の外形形状も、左右方向の幅がハンドル保持部28における前後方向の幅Xよりも短いものであれば、楕円や矩形断面等のものが種々可能である。また、このハンドルホルダ6を適用する車両は、バーハンドル7を有するものであれば、自動3輪車又は自動4輪車など、種々な車両が可能である。
Further, as for the outer shape of the mounting
また、図16に示したような、前後方向断面にて、前後の形状が非対称のため、肉抜き穴を中心に形成できず、前後いずれ方向へ偏って配置し、その結果、前後方向の肉抜きのバランスがくずれるような構造のハンドルホルダにも適用できる。すなわち、図16の(B)における肉抜き穴130の上部を、ハンドル保持部128部分で長円形等の長穴状にして拡大穴を形成することができる。この場合、ハンドル保持部128より下方の肉抜き穴130は、前後方向にて前側へ偏って形成されているから、ハンドル保持部128では前半側へ開口する。したがって、拡大穴は、後方へより長く形成することになる。このようにして、必要な強度を維持しつつ、ハンドル保持部128を十分に肉抜き軽量化することができる。
Further, in the cross-section in the front-rear direction as shown in FIG. 16, since the front-rear shape cannot be formed centering on the lightening hole, the front-rear direction is deviated in either direction, and as a result, front-rear It can also be applied to handle holders with a structure in which the balance of pulling out is lost. That is, the upper portion of the lightening
本願発明のハンドルホルダは、必要な強度を維持しつつも可及的に軽量化を図ることができるので、バーハンドルを有する車両において有用である。
INDUSTRIAL APPLICABILITY The handle holder of the present invention can be made as light as possible while maintaining necessary strength, and is therefore useful in a vehicle having a bar handle.
3:トップブリッジ、6:ハンドルホルダ、7:バーハンドル、16:取付軸部、17:キャップ、23:基部、24:植え込みボルト、28:ハンドル保持部、30:肉抜き穴、31:拡大穴、32:円形部、34:キャップ座面、35:ナット穴、36:ハンドル収容凹部、36a:ハンドル座面、45・45A:鋳抜きピン、50:段付き部、52:段差部、54:バリ 3: Top bridge, 6: Handle holder, 7: Bar handle, 16: Mounting shaft part, 17: Cap, 23: Base part, 24: Implant bolt, 28: Handle holding part, 30: Lightening hole, 31: Enlarged hole , 32: circular portion, 34: cap seat surface, 35: nut hole, 36: handle accommodating recess, 36a: handle seat surface, 45/45A: cast pin, 50: stepped portion, 52: step portion, 54: Bari
Claims (6)
前記ハンドル保持部(28)は前記バーハンドル(7)の前後へ延出し、上方視で前後方向の幅(X)が左右方向の幅(Y)より長く(X>Y)形成されているハンドルホルダ(6)において、
前記ハンドルホルダ(6)は、前記ハンドル保持部(28)から前記取付軸部(16)の下端部方向に延びる肉抜き穴(30)を備え、
この肉抜き穴(30)の前記ハンドル保持部(28)に形成される部分は前後方向へ拡大された拡大穴(31)をなし、この拡大穴(31)における前後方向の穴の幅(a)が、左右方向の穴の幅(b)よりも長い(a>b)ことを特徴とするハンドルホルダ。A member for supporting the bar handle (7) above the top bridge (3), and a mounting shaft part (16) mounted to the top bridge (3) and the bar handle provided at the upper end part thereof. A handle holding portion (28) for supporting (7),
The handle holding portion (28) extends to the front and rear of the bar handle (7) and is formed such that the width (X) in the front-rear direction is longer than the width (Y) in the left-right direction (X>Y) when viewed from above. In the holder (6)
The handle holder (6) includes a lightening hole (30) extending from the handle holding portion (28) toward a lower end portion of the mounting shaft portion (16),
A portion of the lightening hole (30) formed in the handle holding portion (28) forms an enlarged hole (31) that is enlarged in the front-rear direction, and the width (a) of the hole in the front-rear direction in the enlarged hole (31). ) Is longer than the width (b) of the hole in the left-right direction (a>b).
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