JP6710736B2 - 清算システム及び清算方法 - Google Patents
清算システム及び清算方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6710736B2 JP6710736B2 JP2018199925A JP2018199925A JP6710736B2 JP 6710736 B2 JP6710736 B2 JP 6710736B2 JP 2018199925 A JP2018199925 A JP 2018199925A JP 2018199925 A JP2018199925 A JP 2018199925A JP 6710736 B2 JP6710736 B2 JP 6710736B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- clearing
- financial institution
- payment
- information
- distributed ledger
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 238000000034 method Methods 0.000 title claims description 57
- 230000008569 process Effects 0.000 claims description 41
- 230000008520 organization Effects 0.000 claims description 20
- 238000000151 deposition Methods 0.000 claims description 3
- 238000012545 processing Methods 0.000 description 12
- 238000005516 engineering process Methods 0.000 description 7
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 4
- 230000010365 information processing Effects 0.000 description 4
- 230000006870 function Effects 0.000 description 3
- 230000015654 memory Effects 0.000 description 3
- 230000008859 change Effects 0.000 description 1
- 238000004590 computer program Methods 0.000 description 1
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 1
- 238000002474 experimental method Methods 0.000 description 1
- 230000007246 mechanism Effects 0.000 description 1
- 238000012546 transfer Methods 0.000 description 1
- 238000012795 verification Methods 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Financial Or Insurance-Related Operations Such As Payment And Settlement (AREA)
Description
図1に示すように、本実施形態では、分散台帳D1(分散型台帳)を備える金融機関サーバ10、清算機関サーバ20を用いる。この清算機関サーバ20は、日銀システム30に接続される。本実施形態では、ブロックチェーンにより債権債務の記録の正当性を確認できる基盤システムを用いて、債権債務の清算を支援する場合を想定する。なお、ネットワークに接続された複数のノードで同じデータを保持し合う分散台帳D1を用いるものであれば、ブロックチェーン技術を用いる場合に限定されるものではない。そして、債務記録情報は、金融機関の債権債務関係を電子的に記録するものであり、債務記録情報は分散台帳D1に記録され、ブロックチェーン技術により固定化される。更に、所謂仮想通貨とは異なり、この記録自体では決済は完了せず、単に債権債務関係が記録されるだけである。債権債務関係では、債務記録情報に関わる関係者間で契約に基づき、一覧、又は定められた支払期日に銀行預金が振替られて初めて決済が完了する(債権債務関係の成立)。
図2は、金融機関サーバ10〜日銀システム30等として機能する情報処理装置H10のハードウェア構成例である。
図1を用いて、金融機関サーバ10〜日銀システム30の構成を説明する。
金融機関サーバ10は、各顧客の口座を管理する金融機関のコンピュータシステムである。この金融機関サーバ10は、取引管理部11、取引情報記憶部12、口座情報記憶部13を備える。
送金日データ領域には、送金を行なう年月日に関するデータが記録される。
送金額データ領域には、送金対象の金額に関するデータが記録される。
送金先口座データ領域には、送金先口座を特定するための識別子(金融機関コード、預金種別、本支店コード、口座番号)に関するデータが記録される。
口座識別子データ領域には、この口座を特定するための識別子に関するデータが記録される。
残高データ領域には、この口座の残高に関するデータが記録される。
入出金履歴データ流域には、この口座に対する入金や、この口座からの出金に関する履歴情報が記録される。
図3(a)に示すように、支払情報500には、発行番号、支払日、債権者、債務者、支払金額に関する情報が含まれる。この支払情報500は、必要に応じて、本取引に関わる関係者(金融機関サーバ10〜日銀システム30等)で復号可能なキーにより暗号化される。
支払日データ領域には、債務者が債権者に対して支払を行なう予定日に関するデータが記録される。
債権者データ領域には、金額を取得する債権者である金融機関(支払先金融機関)を特定するための識別子に関するデータが記録される。
支払金額データ領域には、債務者が債権者に支払う金額に関するデータが記録される。
発行番号データ領域には、清算に用いる支払情報500を特定するための識別子(支払情報500の発行番号)に関するデータが記録される。発行番号は、後述する清算に係る一連の情報(トランザクション)を特定するための識別情報である。
金融機関データ領域には、この清算に関わる金融機関(支払元金融機関又は支払先金融機関)を特定するための識別子に関するデータが記録される。
清算金額データ領域には、この清算において支払われる金額に関するデータが記録される。
次に、図4を用いて、清算処理を説明する。ここでは、例えば、支払情報又は清算予定情報として、ブロックチェーンを利用するオープンアセットプロトコルによるカラードコインを用いる。
ここでは、図6に示すように、上述のネッティングにより、清算予定情報511〜514を生成する。そして、清算機関サーバ20の台帳管理部M1は、情報記憶部M2の分散台帳D1に、清算予定情報510を記録する。この場合、台帳管理部M1は、ピア・ツー・ピアネットワークに接続された他システムの情報記憶部M2の分散台帳D1に清算予定情報510を書き込む。
支払日データ領域には、債務者が債権者に対して支払を行なう予定日に関するデータが記録される。
突合結果データ領域には、取引金額の合計値と清算予定情報の金額との一致又は不一致を示すフラグが記録される。
一方、すべての金融機関の日銀口座において、引落不能がないと判定した場合(ステップS1−8において「NO」の場合)、清算機関サーバ20は、日銀口座への入金指図処理を実行する(ステップS1−9)。具体的には、清算機関サーバ20の清算管理部21は、日銀システム30に対して、清算方式「引落」(ネッティングにおいて「勝ち」)の金融機関の口座に対して清算金額の入金を指示する決済指図を送信する。
次に、清算機関サーバ20は、入金完了情報の記録処理を実行する(ステップS1−10)。具体的には、清算機関サーバ20の清算管理部21は、入金完了情報を生成する。
支払日データ領域には、日銀口座を用いて支払を完了した年月日に関するデータが記録される。
金融機関データ領域には、入金を行なった日銀口座の名義人(金融機関)を特定するための識別子に関するデータが記録される。
入金結果データ領域には、入金を完了したことを示すフラグが記録される。
次に、図5を用いて、引落不能があると判定した場合(図4のステップS1−8において「YES」の場合)の引落不能処理を説明する。
(1)本実施形態では、支払情報500、清算予定情報510、突合結果情報520、入金完了情報530が分散台帳D1に記録される。これにより、取引(清算)の関係者が、清算内容や清算状況を確認することができる。そして、ブロックチェーンを用いた分散台帳D1により、記録の内容が不変で、記録の照合が容易であり、迅速で効率的な清算を行なうことができる。
・上記実施形態では、支払情報500〜入金完了情報530として、ビットコインのブロックチェーンを利用するオープンアセットプロトコル(カラードコイン)を用いる場合を想定した。債務記録は、カラードコインに限定されるものではない。ビットコイン以外の分散台帳D1を応用した、通貨以外の役割・機能を持たすことを主目的とした基盤システムを利用することができる。
・上記実施形態では、分散台帳D1に記録する情報は、必要に応じて、本取引に関わる関係者で復号可能なキーにより暗号化される。暗号化の必要性は、ネットワークや情報に応じて行なえばよい。例えば、関係者のみが用いるクローズド型(プライベート型)ネットワークの場合には、暗号化の必要はない。
・上記実施形態では、分散台帳D1に記録される一連の情報を特定するための識別子として、支払情報500の発行番号を用いる。一連の情報を特定できる識別子であれば、支払情報500の発行番号に限定されるものではない。
Claims (5)
- 日銀システムに接続されるとともに、分散台帳により情報の正当性を確認できる基盤システムを介して、金融機関システムと接続された清算機関システムを含む清算システムであって、
前記清算機関システムが、
前記金融機関システムにより、前記分散台帳に記録された債権又は債務を有する金融機関に関する情報を含めた支払情報を取得し、
前記分散台帳に記録された支払情報を用いてネッティングを行ない、
前記ネッティングの結果に基づいて、支払元金融機関又は支払先金融機関、支払額を含めた清算予定情報を前記分散台帳に記録し、
前記分散台帳に記録された前記清算予定情報と、前記分散台帳に記録された前記支払情報とを前記金融機関システムが突合した突合結果を前記分散台帳から取得し、
前記突合結果に基づいて、前記日銀システムに対して、前記清算予定情報に基づいて、前記支払元金融機関の日銀口座から支払額を引き落とす決済指図、又は前記支払先金融機関の日銀口座に支払額を入金する決済指図を送信する清算処理を実行することを特徴とする清算システム。 - 前記金融機関システムが、債権又は債務を有する金融機関に関する情報を含めた前記支払情報を前記分散台帳に登録することを特徴とする請求項1に記載の清算システム。
- 前記清算機関システムが、前記清算処理の清算結果を前記分散台帳に記録することを特徴とする請求項1又は2に記載の清算システム。
- 前記清算機関システムが、支払元金融機関の日銀口座から引き落としができなかった場合、前記支払情報において、前記支払元金融機関を除いた支払情報を用いて、再度、ネッティングを行なうことを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載の清算システム。
- 日銀システムに接続されるとともに、分散台帳により情報の正当性を確認できる基盤システムを介して、金融機関システムと接続された清算機関システムを含む清算システムを用いて、清算を支援する方法であって、
前記清算機関システムが、
前記金融機関システムにより、前記分散台帳に記録された債権又は債務を有する金融機関に関する情報を含めた支払情報を取得し、
前記分散台帳に記録された支払情報を用いてネッティングを行ない、
前記ネッティングの結果に基づいて、支払元金融機関又は支払先金融機関、支払額を含めた清算予定情報を前記分散台帳に記録し、
前記分散台帳に記録された前記清算予定情報と、前記分散台帳に記録された前記支払情報とを前記金融機関システムが突合した突合結果を前記分散台帳から取得し、
前記突合結果に基づいて、前記日銀システムに対して、前記清算予定情報に基づいて、前記支払元金融機関の日銀口座から支払額を引き落とす決済指図、又は前記支払先金融機関の日銀口座に支払額を入金する決済指図を送信する清算処理を実行することを特徴とする清算方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018199925A JP6710736B2 (ja) | 2018-10-24 | 2018-10-24 | 清算システム及び清算方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2018199925A JP6710736B2 (ja) | 2018-10-24 | 2018-10-24 | 清算システム及び清算方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2020067805A JP2020067805A (ja) | 2020-04-30 |
JP6710736B2 true JP6710736B2 (ja) | 2020-06-17 |
Family
ID=70390405
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2018199925A Active JP6710736B2 (ja) | 2018-10-24 | 2018-10-24 | 清算システム及び清算方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6710736B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN111640004B (zh) * | 2020-05-26 | 2024-06-07 | 北京金融资产交易所有限公司 | 信息记载系统 |
JP7016389B1 (ja) | 2020-08-04 | 2022-02-04 | 株式会社三菱Ufj銀行 | システム及びプログラム |
CN113628054A (zh) * | 2021-07-08 | 2021-11-09 | 青岛场外市场清算中心有限公司 | 一种清算方法、装置、设备及计算机存储介质 |
JP7104276B1 (ja) | 2021-08-04 | 2022-07-21 | 株式会社インタートレード | デジタル資産の清算処理システム |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003187162A (ja) * | 2001-12-19 | 2003-07-04 | Hitachi Ltd | 支払収納システム |
JP4612316B2 (ja) * | 2004-02-26 | 2011-01-12 | 株式会社三井住友銀行 | 国債取引装置、システム及び方法 |
JP6283719B1 (ja) * | 2016-08-22 | 2018-02-21 | 株式会社 みずほ銀行 | カストディ支援システム及びカストディ支援方法 |
JP6767828B2 (ja) * | 2016-09-27 | 2020-10-14 | 株式会社野村総合研究所 | 債券取引決済管理システムおよび債券取引決済管理方法 |
JP6363254B1 (ja) * | 2017-05-02 | 2018-07-25 | 株式会社 みずほ銀行 | 支払支援システム及び支払支援方法 |
-
2018
- 2018-10-24 JP JP2018199925A patent/JP6710736B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2020067805A (ja) | 2020-04-30 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US11727401B1 (en) | System, method and program product for generating and utilizing stable value digital assets | |
Bech et al. | Central bank cryptocurrencies | |
US12086796B2 (en) | Systems and methods for facilitating transactions using a digital currency | |
US11816642B2 (en) | Blockchain digital currency: systems and methods for use in enterprise blockchain banking | |
JP6710736B2 (ja) | 清算システム及び清算方法 | |
US10719816B1 (en) | Systems and methods for math-based currency escrow transactions | |
CA3000340A1 (en) | Account platform for a distributed network of nodes | |
WO2016070803A9 (zh) | 基于数字货币的跨境支付清算系统和的跨境支付方法 | |
RU2679532C1 (ru) | Система децентрализованного цифрового расчетного сервиса | |
US20200394626A1 (en) | System and method for true peer-to-peer automatic teller machine transactions using mobile device payment systems | |
JP2018190156A (ja) | 支払支援システム及び支払支援方法 | |
US10565645B1 (en) | Systems and methods for operating a math-based currency exchange | |
JP2019050006A (ja) | 給与管理装置、方法、及びコンピュータプログラム | |
US20170213198A1 (en) | Account and server free possession and transfer of entangled electronic money | |
US11403627B2 (en) | System and method for conducting and securing transactions when blockchain connection is unreliable | |
CN112912917A (zh) | 利用区块链技术的不动产交易及加密货币交易系统及方法 | |
JP2023546273A (ja) | デジタル資産交換システム、デジタルウォレット、及びデジタル資産交換アーキテクチャ | |
US20200065794A1 (en) | System and method for conducting and securing transactions when blockchain connection is unreliable | |
JP6710737B2 (ja) | 決済システム及び決済方法 | |
US11868991B2 (en) | System and method for conducting and securing transactions when blockchain connection is unreliable | |
Koch et al. | Blockchain technology disrupting traditional records systems | |
JP2021190102A (ja) | 分散型台帳システムにおける債務リソース管理 | |
Conley | Blockchain Cryptocurrency backed with full faith and credit | |
Hu | Central Bank Digital Currencies: Opportunities and Challenges in the Post-pandemic Era | |
JP6946256B2 (ja) | 決済システム及び決済方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20181024 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20190917 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20191118 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20200428 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20200527 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6710736 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |