<第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態である遊技機1の正面図である。図2は、遊技機1の背面側の斜視図である。図3は、遊技機1全体の構成を示すブロック図である。図1に示すように、遊技機1の筐体は、略矩形状の外枠60と、外枠60の遊技領域6を視認可能に覆うガラス扉50とを有している。
ガラス扉50の一端部(遊技機1に正対して左側)はヒンジ機構部51を介して外枠60に連結されている。ガラス扉50の他端部(遊技機1に正対して右側)にはロック機構が設けられている。ガラス扉50のロック機構を専用の鍵により開錠すると、ガラス扉50をヒンジ機構部51により揺動させて遊技領域6を開放することができる。ガラス扉50には、ガラス扉50の開放を検出する扉開放スイッチ18aが設けられている。
ガラス扉50における遊技領域6を覆う部分の外側には、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄表示装置22、及び普通図柄保留表示器25が設けられている。
第1特別図柄表示装置20は、遊技領域6の第1始動口14への遊技球の入球(以下、適宜「始動入賞」という)を契機として行われた大当たり抽選の抽選結果を報知するものである。第2特別図柄表示装置21は、遊技領域6の第2始動口15への遊技球の入球(以下、適宜「始動入賞」という)を契機として行われる大当たり抽選の抽選結果を報知するものである。第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、各々が識別可能な複数種類の特別図柄を変動可能に表示する。第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21は、7セグメントのLEDで構成されている。以降の説明では、第1特別図柄表示装置20において変動表示される特別図柄を適宜「第1特別図柄」と呼び、第2特別図柄表示装置21において変動表示される特別図柄を適宜「第2特別図柄」と呼ぶ。
第1特別図柄保留表示器23は、第1特別図柄の変動の保留数を表示するものである。第2特別図柄保留表示器24は、第2特別図柄の変動の保留数を表示するものである。
ここで、第1特別図柄の変動の保留は、第1始動口14の始動入賞により第1特別図柄の変動を実行するための始動条件は成立したが、先に成立した始動条件の成立に基づく第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が実行中であるときや特別遊技を実行中であるときに発生する。
同様に、第2特別図柄の変動の保留は、第2始動口15の始動入賞により第2特別図柄の変動を実行するための始動条件は成立したが、先に成立した始動条件の成立に基づく第1特別図柄又は第2特別図柄の変動が実行中であるときや特別遊技を実行中であるときに発生する。
第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24の各々は左右2つのLEDから構成される。第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24における保留数の表示態様について具体的に説明すると、第1特別図柄保留表示器23では、第1特別図柄の変動の保留数が1個の場合には左のLEDが点灯する。第1特別図柄の変動の保留数が2個の場合には右のLEDが点灯する。第1特別図柄の変動の保留数が3個の場合には左のLEDが点滅し、右のLEDが点灯する。第1特別図柄の変動の保留数が4個の場合には左右2つのLEDが点滅する。第2特別図柄保留表示器24における保留数の表示態様は第1特別図柄保留表示器23のそれと同じである。
普通図柄表示装置22は、普通図柄ゲート13を遊技球が通過したことを契機として行われる普通図柄抽選の抽選結果を報知するものである。普通図柄表示装置22は、各々を識別可能な複数種類の普通図柄を変動表示する。普通図柄保留表示器25は、普通図柄の変動の保留数を表示するものである。普通図柄保留表示器25は、左右2つのLEDから構成される。普通図柄保留表示器25における保留数の表示態様は第1特別図柄保留表示器23及び第2特別図柄保留表示器24のそれと同じである。
遊技機1の遊技領域6は略卵状をなしている。遊技領域6は、左右方向の中心よりも左側の左領域6Lと右側の右領域6Rとに分かれている。左領域6Lの左端部には、互いの間に遊技球よりも僅かに広い間隔を開けて弧状に延伸するレール5a、5bが設けられている。これらのレール5a、5bのうち内側のレール5bの上端部には球戻り防止片5cが設けられている。
遊技機1のガラス扉50の上部における左隅及び右隅の僅かに内側には、左右各3個の演出用照明装置(ランプ)34が設けられている。演出用照明装置34は、ランプ制御基板140による制御の下、発光による遊技の演出を行う。
遊技機1のガラス扉50の上部における左右各3個の演出用照明装置34の内側には、音声出力装置32(スピーカ)が設けられている。音声出力装置32は、画像制御基板150による制御の下、音響による遊技の演出(各種背景音楽(BGM)の出力やサウンドエフェクトの出力)を行う。
ガラス扉50における遊技領域6を覆う部分の下には、演出ボタン35が設けられている。演出ボタン35は、押下操作により演出態様を変化させるためのものである。演出ボタン35には、演出ボタン検出スイッチ35aが設けられている。演出ボタン検出スイッチ35aは、演出ボタン35が押されたことを検出すると、そのことを示す信号を出力する。
演出ボタン35の左には、十字キー39が設けられている。十字キー39は、上カーソルキー39A、下カーソルキー39B、左カーソルキー39C、及び右カーソルキー39Dからなる。上カーソルキー39A、下カーソルキー39B、左カーソルキー39C、及び右カーソルキー39Dに囲まれた位置には中央キー39Eが設けられている。
十字キー39の上カーソルキー39A、下カーソルキー39B、左カーソルキー39C、及び右カーソルキー39Dには、十字キー検出スイッチ39a、39b、39c、及び39dが設けられている。中央キー39Eには、中央キー検出スイッチ39eが設けられている。十字キー検出スイッチ39aは、上カーソルキー39Aが押されたことを検出すると、そのことを示す信号を出力する。十字キー検出スイッチ39bは、下カーソルキー39Bが押されたことを検出すると、そのことを示す信号を出力する。十字キー検出スイッチ39cは、左カーソルキー39Cが押されたことを検出すると、そのことを示す信号を出力する。十字キー検出スイッチ39dは、右カーソルキー39Dが押されたことを検出すると、そのことを示す信号を出力する。中央キー検出スイッチ39eは、中央キー39Eが押されたことを検出すると、そのことを示す信号を出力する。
ガラス扉50における演出ボタン35の裏側には遊技球を貯留する受け皿が設けられている。ガラス扉50における演出ボタン35の右下には、操作ハンドル3が設けられている。遊技者は、自身の右手で操作ハンドル3を握って時計回り方向に回す操作である発射操作を行う。
操作ハンドル3内にはタッチセンサ3aが設けられている。タッチセンサ3aは、遊技者の操作ハンドル3への接触による静電容量の変化を利用した静電容量型の近接スイッチから構成される。ガラス扉50の受け皿には、玉送りソレノイド4bが設けられている。玉送りソレノイド4bは、直進ソレノイドから構成される。操作ハンドル3の回動部の近傍には、発射ボリューム3bと発射用ソレノイド4aが設けられている。発射ボリューム3bは、可変抵抗器から構成される。発射用ソレノイド4aは、ロータリーソレノイドから構成される。
これらの各部3a、3b、4a、4bは、発射制御基板160による制御の下、受け皿内の遊技球の遊技領域6への発射に関わる動作を行う。より具体的に説明すると、遊技者の手が操作ハンドル3に触れると、タッチセンサ3aは、そのことを示すタッチ信号を発射制御基板160に供給する。遊技者の手が操作ハンドル3を回すと、発射ボリューム3bは、操作ハンドル3の回転量に応じて分圧した電圧を発射制御基板160に出力する。発射制御基板160は、タッチセンサ3aからタッチ信号が供給されている間、発射ボリューム3bの出力電圧に基づいて発射用ソレノイド4aや玉送りソレノイド4bを通電する制御を行う。
発射制御基板160の通電制御により、玉送りソレノイド4bは、受け皿にある遊技球を発射用ソレノイド4aに直結された打出部材に向けて1個ずつ送り出す。発射用ソレノイド4aは、打出部材を回転させる。受け皿から打出部材に向けて送り出された遊技球は、この打出部材の回転によってレール5a及び5b間に打ち出され、レール5a及び5bに導かれて上昇する。レール5a及び5b間を上昇した遊技球は、球戻り防止片5cを通過して遊技領域6に達し、遊技領域6内を予測不可能に落下する。
ここで、発射用ソレノイド4aの回転速度は、発射制御基板160に設けられた水晶発振器の出力周期に基づく周波数から、約99.9(回/分)に設定されている。これにより、1分間における発射数は、発射用ソレノイド4aが1回転する毎に1個発射されるため、約99.9(個/分)となる。すなわち、1個の遊技球は約0.6秒毎に発射されることになる。
遊技領域6の上部には、遊技球の流下に影響を与える飾り部材7が設けられている。この飾り部材7の奥には、演出用駆動装置33が設けられている。演出用駆動装置33は、ランプ制御基板140による制御の下、遊技の進行に伴って装置自体の動きによる遊技の演出を行う。より具体的に説明すると、図4に示すように、演出用駆動装置33は、環状の可動役物33aとその上縁を支持するアームとを有する。演出用駆動装置33は、ランプ制御基板140から可動役物33aの駆動を指示する信号を受信すると、遊技領域6の上方における飾り部材7の裏側の位置(図1に示す位置)にある可動役物33aを遊技領域6の中央の位置(図4に示す位置)まで降下させる。
遊技領域6における左領域6Lの下方には複数個の一般入賞口12が設けられている。一般入賞口12には、一般入賞口12における遊技球の通過を検出する一般入賞口検出スイッチ12aが設けられている。一般入賞口検出スイッチ12aが遊技球の通過を検出すると、所定個数(例えば10個)の賞球が払い出される。
遊技領域6における右領域6Rの下方には第1大入賞口16が設けられている。第1大入賞口16は横長の矩形状をなしている。第1大入賞口16には、第1大入賞口16における遊技球の入球を検出する第1大入賞口検出スイッチ16aが設けられている。第1大入賞口検出スイッチ16aが遊技球の入球を検出すると、所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
第1大入賞口16には、特別電動役物である第1大入賞口開閉扉16b、及びこの第1大入賞口開閉扉16bの開閉を切り替える第1大入賞口開閉ソレノイド16cが設けられている。第1大入賞口開閉扉16bは、第1大入賞口16と略同寸法の矩形板状をなしている。第1大入賞口開閉扉16bの下縁は第1大入賞口16の下縁に揺動自在に枢着されている。第1大入賞口開閉ソレノイド16cがオフになると、第1大入賞口開閉扉16bは遊技領域6の盤面と略面一に起立して第1大入賞口16を塞いだ閉鎖状態になる。第1大入賞口開閉ソレノイド16cがオンになると、第1大入賞口開閉扉16bは第1大入賞口16の下縁を支点として前方に傾れた開放状態になる。
第1大入賞口開閉扉16bが閉鎖状態にある間は、第1大入賞口16の上方から落下してくる遊技球は、第1大入賞口16の前をそのまま通過する。このため、第1大入賞口開閉扉16bが閉鎖状態にある間は、遊技球は第1大入賞口16に入球しなくなる。一方、第1大入賞口開閉扉16bが開放状態にある間は、第1大入賞口16の上方から落下してくる遊技球の多くは、第1大入賞口開閉扉16bの上方を向いた受け皿面に当たって第1大入賞口16の側に導かれる。このため、第1大入賞口開閉扉16bが開放状態にある間は、遊技球は第1大入賞口16に入球し易くなる。
遊技領域6の中央下部には第2大入賞口17が設けられている。第2大入賞口17には、第2大入賞口17における遊技球の入球を検出する第2大入賞口検出スイッチ17aが設けられている。第2大入賞口検出スイッチ17aが遊技球の入球を検出すると、所定個数(例えば15個)の遊技球が払い出される。
第2大入賞口17には、特別電動役物である第2大入賞口開閉扉17b、及びこの第2大入賞口開閉扉17bの開閉を切り替える第2大入賞口開閉ソレノイド17cが設けられている。第2大入賞口開閉扉17bは、第2大入賞口17と略同寸法の矩形板状をなしている。第2大入賞口開閉扉17bの下縁は第2大入賞口17の下縁に揺動自在に枢着されている。第2大入賞口開閉ソレノイド17cがオフになると、第2大入賞口開閉扉17bは遊技領域6の盤面と略面一に起立して第2大入賞口17を塞いだ閉鎖状態になる。第2大入賞口開閉ソレノイド17cがオンになると、第2大入賞口開閉扉17bは第2大入賞口17の下縁を支点として前方に傾れた開放状態になる。
第2大入賞口開閉扉17bが閉鎖状態にある間は、第2大入賞口17の右斜め上方及び左斜め上方から落下してくる遊技球は、第2大入賞口17の前をそのまま通過する。このため、第2大入賞口開閉扉17bが閉鎖状態にある間は、遊技球は第2大入賞口17に入球しなくなる。一方、第2大入賞口開閉扉17bが開放状態にある間は、第2大入賞口17の上方から落下してくる遊技球の多くは、第2大入賞口開閉扉17bの上方を向いた受け皿面に当たって第2大入賞口17の側に導かれる。このため、第2大入賞口開閉扉17bが開放状態にある間は、遊技球は第2大入賞口17に入球し易くなる。
遊技領域6の中央下部における第2大入賞口17の上には、第1始動口14及び第2始動口15がある。第1始動口14及び第2始動口15は上下方向に並んでいる。第1始動口14には、第1始動口14における遊技球の通過を検出する第1始動口検出スイッチ14aが設けられている。第1始動口検出スイッチ14aが遊技球の通過を検出すると、所定個数(例えば、3個)の賞球が払い出される。
第2始動口15には、第2始動口15における遊技球の通過を検出する第2始動口検出スイッチ15aが設けられている。第2始動口検出スイッチ15aが遊技球の通過を検出すると、所定個数(例えば、3個)の賞球が払い出される。
第2始動口15には、一対の可動片15bが設けられている。これらの可動片15bは、始動口開閉ソレノイド15cにより開閉状態が切り替えられる。始動口開閉ソレノイド15cがオフになると、一対の可動片15bは各々が直立した閉鎖状態になる。始動口開閉ソレノイド15cがオンになると、一対の可動片15bが逆ハの字状に傾いた開放状態になる。可動片15bは、普通電動役物としての電動チューリップ(以下、適宜「電チュー」という)を構成している。可動片15bが閉鎖状態にある間は、第2始動口15の左右斜め上方から第2始動口15に向かって落下してくる遊技球の多くは、可動片15bの外面に当たって跳ね返る。このため、可動片15bが閉鎖状態にある間は、遊技球は第2始動口15を通過し難くなる。一方、可動片15bが開放状態にある間は、第2始動口15の左右斜め上方から第2始動口15に向かって落下してくる遊技球の多くは、可動片15bの内面に導かれて第2始動口15に到達する。このため、可動片15bが開放状態にある間は、遊技球は第2始動口15を通過し易くなる。
遊技領域6の右領域6Rにおける第1大入賞口16から上方に僅かに離れた位置には普通図柄ゲート13が設けられている。普通図柄ゲート13には、普通図柄ゲート13における遊技球の通過を検出するゲート検出スイッチ13aが設けられている。
ここで、遊技機1では、第1始動口14の始動入賞による第1特別図柄の始動条件の成立、及び第2始動口15の始動入賞による第2特別図柄の始動条件の成立を契機として大当たり抽選が実行され、大当たりに当選した場合は、第1特別図柄及び第2特別図柄のうち該当のものが所定期間の変動表示を経て大当たりの種類に応じた図柄で停止し、この停止図柄が示す大当たりの種類に応じた特別遊技が実行される。特別遊技では、第1大入賞口16又は第2大入賞口17の入賞個数が規定個数に達するか開放時間が規定時間に達するまでの間の第1大入賞口16又は第2大入賞口17の開放を1ラウンドのラウンド遊技とし、このラウンド遊技を複数回に亘って繰り返す。遊技機1の大当たりには次の7つの種類がある。
a1.第1の16R確変当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの16回のラウンド遊技を行う。16回の各ラウンド遊技のうち第1ラウンド〜第8ラウンドのラウンド遊技では、第1大入賞口16の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか29秒が経過するまでの第1大入賞口16の開放→2秒間の第1大入賞口16の閉鎖、という開閉態様で第1大入賞口16を開閉する。第9ラウンド〜第16ラウンドのラウンド遊技では、第2大入賞口17の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか29秒が経過するまでの第2大入賞口17の開放→2秒間の第2大入賞口17の閉鎖、という開閉態様で第2大入賞口17を開閉する。
この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の大当たり抽選に関わる遊技状態が、低確率遊技状態(大当たり抽選の当選確率が2/599となる状態)及び高確率遊技状態(大当たり抽選の当選確率が20/599となる状態)の2状態のうち遊技者に有利な高確率遊技状態になる。
また、この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の普通電動役物(可動片15b)に関わる遊技状態が、電チューサポート状態(可動片15bが頻繁に長時間開放されて第2始動口15が始動入賞し易くなる状態)及び非電チューサポート状態(可動片15bが開放され難くなる状態)の2状態のうち遊技者に有利な電チューサポート状態になり、特別図柄に関わる遊技状態が、時間短縮状態(特別図柄の変動時間が相対的に短くなる状態)及び非時間短縮状態(特別図柄の変動時間が相対的に長くなる状態)の2状態のうち遊技者に有利な時間短縮状態となる。普通電動役物に関わる状態と特別図柄に関わる状態は互いに従属しており、普通電動役物に関わる状態が電チューサポート状態となるときは特別図柄に関わる状態は時間短縮状態となる。以降の説明では、普通電動役物に関わる状態が電チューサポート状態であり且つ特別図柄に関わる状態が時間短縮状態である状態を「時短遊技状態」と呼び、普通電動役物に関わる状態が非電チューサポート状態であり且つ特別図柄に関わる状態が非時間短縮状態である状態を「非時短遊技状態」と呼ぶ。
遊技機1は、非時短遊技状態の間は、普通図柄抽選の当選確率が1/65536となり、普通図柄の変動時間が29秒となり、普通図柄抽選の当選1回あたりの第2始動口15の可動片15bの開放時間が0.2秒となる。また、時短遊技状態の間は、普通図柄抽選の当選確率が65535/65536となり、普通図柄の変動時間が3秒となり、普通図柄抽選の当選1回あたりの第2始動口15の可動片15bの開放時間が3.5秒となる。
b1.第1の8R確変当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技では、第1大入賞口16の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか29秒が経過するまでの第1大入賞口16の開放→2秒間の第1大入賞口16の閉鎖、という開閉態様で第1大入賞口16を開閉する。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態は、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
c1.第1の8R通常当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第1大入賞口16の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
d1.第1の2R確変当たり
この大当たりは、第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第2ラウンドの2回のラウンド遊技を行う。2回のラウンド遊技では、第1大入賞口16の入賞個数が規定個数(例えば9個)に達するか0.4秒が経過するまでの第1大入賞口16の開放→2秒間の第1大入賞口16の閉鎖、という開閉態様で第1大入賞口16を開閉する。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
f1.第2の16R確変当たり
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第16ラウンドの16回のラウンド遊技を行う。16回のラウンド遊技における第1大入賞口16及び第2大入賞口17の開閉の態様は第1の16R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
g1.第2の8R確変当たり
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第1大入賞口16の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、高確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
i1.第2の8R通常当たり
この大当たりは、第2特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たりの場合に選ばれ得るものの1つである。この大当たりに当選した場合の特別遊技では、第1ラウンド〜第8ラウンドの8回のラウンド遊技を行う。8回のラウンド遊技における第1大入賞口16の開閉の態様は第1の8R確変当たりのそれと同じである。この大当たりに当選した場合、特別遊技の終了後の遊技状態が、低確率遊技状態且つ時短遊技状態になる。
以下の説明では、第1の16R確変当たり、第1の8R確変当たり、第1の2R確変当たり、第2の16R確変当たり、及び第2の8R確変当たりを纏めて適宜「確変当たり」と呼ぶ。また、第1の8R通常当たり及び第2の8R通常当たりを纏めて適宜「通常当たり」と呼ぶ。また、第1の16R確変当たり及び第2の16R確変当たりを纏めて適宜「16R当たり」と呼ぶ。第1の8R確変当たり、第1の8R通常当たり、第2の8R確変当たり、及び第2の8R通常当たりを纏めて適宜「8R当たり」と呼ぶ。
また、遊技機1では、普通図柄ゲート13の遊技球の通過による普通図柄の始動条件の成立を契機として普通図柄の当たりの当否を決める普通図柄抽選が実行され、この普通図柄抽選において当たりに当選した場合は、普通電動役物である可動片15bが所定期間に亘って開放状態になる。可動片15bが開放状態の間は、遊技球が第2始動口15を通過し易くなるため、第2特別図柄の始動条件が成立し易くなる。
遊技領域6の底辺の中央には、アウト口11が設けられている。一般入賞口12、第1始動口14、第2始動口15、第1大入賞口16、及び第2大入賞口17のいずれにも入球することなく遊技領域6の底辺に達した遊技球は、このアウト口11を介して排出される。
遊技領域6における飾り部材7と第1始動口14との間には画像表示装置31が嵌め込まれている。画像表示装置31は、画像制御基板150による制御の下、画像表示による遊技の演出を行う。
より詳細に説明すると、遊技機1は、特別図柄の変動の開始から停止までの図柄変動に合わせて図柄変動演出を行う。図5(a)に示すように、図柄変動演出では、画像表示装置31には、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Z(以下、これらの図柄36L,36C,36R,36Zを適宜「演出図柄36」という)が表示される。左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zは、第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21と同期した変動により、第1特別図柄表示装置20及び第2特別図柄表示装置21の特別図柄が示すものと同じ大当たり抽選結果を報知する。
左図柄36L、中図柄36C、右図柄36Rとして表示される図柄には、「1」図柄、「2」図柄、「3」図柄、「4」図柄、「5」図柄、「6」図柄、「7」図柄、「8」図柄、及び「9」図柄がある。図6(a)に示すように、これら9種類のうち「3」と「7」は赤色の図柄である。「1」、「5」、及び「9」は緑色の図柄である。「2」、「4」、「6」、及び「8」は青色の図柄である。また、第4図柄36Zの表示態様には、第1表示態様、第2表示態様、及び第3表示態様がある。
図5(a)に示すように、第1始動口14又は第2始動口15の始動入賞を契機とする特別図柄の変動表示が開始すると、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの各々が、「1」図柄→「2」図柄→「3」図柄→「4」図柄→「5」図柄→「6」図柄→「7」図柄→「8」図柄→「9」図柄という一巡表示を開始し、第4図柄36Zが、第1表示態様→第2表示態様→第3表示態様→第1表示態様という一巡表示を開始する。所定の変動時間の経過を経て特別図柄の変動が停止すると、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zは、停止表示された特別図柄と対応する組み合わせで停止し、停止表示された左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの組み合わせが大当たりのものであれば特別遊技が実行される。図柄変動演出における左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの組み合わせによって報知される大当たりの種類と、特別図柄によって報知される大当たりの種類は常に一致する。
図6(b)は、大当たりの種類と、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの組み合わせとの関係を示す図である。遊技機1では、大当たり抽選で16R確変当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「111」、「222」、「333」、「444」、「555」、「666」、「777」、「888」、「999」の何れかで第4図柄36Zが第3表示態様、という組み合わせで停止する。
大当たり抽選で8R確変当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、「999」の何れかで第4図柄36Zが第2表示態様、という組み合わせで停止する。大当たり抽選で8R通常当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、「999」の何れかで第4図柄36Zが第1表示態様、という組み合わせで停止する。
大当たり抽選が2R確変当たりに当選した場合、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「135」で第4図柄36Zが第1表示態様、という組み合わせで停止する。大当たり抽選結果がハズレである場合、以上の何れでもない組み合わせで停止する。
ここで、第4図柄36Zは、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rに比べると表示サイズが極めて小さい。このため、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「777」及び「333」以外の同図柄組み合わせで停止した場合、停止時点において、16R確変当たり、8R確変当たり、及び8R通常当たりの何れに当選したのかが分からないようになっている。左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「777」又は「333」の図柄組み合わせで停止した場合、停止時点において、16R確変当たりに当選したことが容易に分かるようになっている。
図5(a)に示すように、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zが大当たりの組み合わせで停止して特別遊技を行う場合に、特別遊技に合わせて特別遊技演出を行う。特別遊技演出では、画像表示装置31には、右打ちを案内する画像やラウンド遊技のラウンド数を示す画像などが表示される。
図5(b)に示すように、画像表示装置31内の中央の下部には、当該変動の画像37(0)0が表示される。第1特別図柄の変動の保留がある場合、画像表示装置31における当該変動の画像37(0)の左側に、第1特別図柄における第1保留(変動順が1番目の保留)の画像371(1)、第2保留(変動順が2番目の保留)の画像371(2)、第3保留(変動順が3番目の保留)の画像371(3)、及び第4保留(変動順が4番目の保留)の画像371(4)の最大4個の画像が表示される。
また、第2特別図柄の変動の保留がある場合、画像表示装置31における変動画像37(0)の右側に、第2特別図柄における第1保留(変動順が1番目の保留)の画像372(1)、第2保留(変動順が2番目の保留)の画像372(2)、第3保留(変動順が3番目の保留)の画像372(3)、及び第4保留(変動順が4番目の保留)の画像372(4)の最大4個の画像が表示される。ここで、図5(b)では、簡便のため、画像37(0)、371(1)、371(2)、371(3)のみを示している。
第1特別図柄保留表示器23の保留表示数が増加すると、増加後の保留数に応じた画像371(1)、371(2)、371(3)、又は371(4)が出現する。第2特別図柄保留表示器24の保留表示数が増加すると、増加後の保留数に応じた画像372(1)、372(2)、372(3)、又は372(4)が出現する。
第1特別図柄保留表示器23の保留表示数と対応する画像371(1)、371(2)、371(3)、又は371(4)の表示中は、特別図柄の1回の変動が終わる度に、当該変動の画像37(0)が消え、当該変動の変動画像37(0)の位置に第1保留の画像371(1)が移動し、第2保留以降の画像371(2)、371(3)、又は371(4)が各々の右隣の位置に移動する。
第2特別図柄保留表示器24の保留表示数と対応する画像372(1)、372(2)、372(3)、又は372(4)の表示中は、特別図柄の1回の変動が終わる度に、当該変動の画像37(0)が消え、当該変動の変動画像37(0)の位置に第1保留の画像372(1)が移動し、第2保留以降の画像372(2)、372(3)、又は372(4)が各々の左隣の位置に移動する。
以降の説明では、画像37(0)、371(1)、371(2)、371(3)、371(4)、372(1)、372(2)、372(3)、及び372(4)を適宜「保留表示画像37」という。
また、遊技機1は、図柄変動演出では、大当たり抽選の抽選結果に基づいて、大当たり予告演出であるノーマルリーチ演出、SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出、操作演出、再抽選演出、擬似連演出を含む複数種類の特定演出及びそれらの特定演出の実行の可能性を示唆する特定予告演出の中の1又は複数の演出を選択し、選択した演出を実行する。また、遊技機1は、特別遊技演出では、大当たり抽選の抽選結果に基づいて、昇格演出を含む複数種類の特定演出及びそれらの特定演出の実行の可能性を示唆する特定予告演出の中の1又は複数の演出を選択し、選択した演出を実行する。図柄変動演出や特別遊技演出として実行される各演出の概要は次の通りである。
図7(a)に示すように、図柄変動演出の一部としてノーマルリーチ演出が実行される場合がある。この場合、ノーマルリーチ演出が実行されるのは、特別図柄の変動時間T内の所定時刻tNRである。ノーマルリーチ演出では、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、中図柄36Cが変動したまま左図柄36Lと右図柄36Rが停止したリーチ状態になる。
図7(b)に示すように、図柄変動演出の一部としてSPリーチ演出が実行される場合がある。この場合、SPリーチ演出が実行されるのは、特別図柄の変動時間T内における時刻tNRの後の時刻tSPである。SPリーチ演出は、ノーマルリーチ演出から発展する発展演出の1つである。SPリーチ演出では、画像表示装置31内の右上隅にリーチ状態の左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが表示され、画像表示装置31内の中央に複数のキャラクタによるアニメーションキャラクタ映像が表示される。ノーマルリーチ演出からSPリーチ演出に発展する場合の大当たりの信頼度は、SPリーチ演出に発展しない場合よりも高くなる。
図7(c)に示すように、図柄変動演出の一部としてSPSPリーチ演出が実行される場合がある。この場合、SPSPリーチ演出が実行されるのは、特別図柄の変動時間T内における時刻tNRの後の時刻tSPSPである。SPSPリーチ演出は、発展演出の1つである。SPSPリーチ演出では、画像表示装置31内の右上隅にリーチ状態の左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが表示され、画像表示装置31内の中央に複数のキャラクタによる歌唱の収録映像が表示される。ノーマルリーチ演出からSPSPリーチ演出に発展する場合の大当たりの信頼度は、SPSPリーチ演出に発展しない場合よりも高くなる。
図7(d)に示すように、図柄変動演出の一部として全回転リーチ演出が実行される場合がある。この場合、全回転リーチ演出が実行されるのは、特別図柄の変動時間T内における時刻tNRの後の時刻tZKTである。全回転リーチ演出は、発展演出の1つである。また、全回転リーチ演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つでもある。全回転リーチ演出では、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、同じ種類の図柄の組み合わせで揃ったまま変動する。
図8(a)及び図8(b)に示すように、図柄変動演出の一部として操作演出が実行される場合がある。この場合、操作演出が実行されるのは、特別図柄の変動時間T内における特別図柄の停止よりも僅かに前の時刻tSSである。操作演出では、演出ボタン35を模した画像、演出ボタン35の操作受付有効期間の経過状況を示すインジケータ画像、及び演出ボタン35の操作を促す「押せ!!」の文字画像が表示される。図8(a)に示すように、大当たり抽選によって大当たりに当選している場合、操作受付有効期間内に演出ボタン35が押されると、可動役物33aが降下する。この可動役物が降下する演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。図8(b)に示すように、大当たり抽選によって大当たりに当選していない場合、操作受付有効期間内に演出ボタン35が押されたか否かに関わらず、可動役物33aは降下しない。
図8(c)及び図8(d)に示すように、図柄変動演出の一部として再抽選演出が実行される場合がある。この場合、再抽選演出が実行されるのは、特別図柄の変動時間T内における特別図柄の停止よりも僅かに前の時刻tSCHUである。再抽選演出では、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、16R当たりに固有の組み合わせ(「333」及び「777」の何れか)でない組み合わせで仮停止(僅かに揺れている表示態様での停止)する。その後、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが、僅かな時間に亘って再変動し、仮停止前と同じ又は異なる図柄組み合わせで再び仮停止し、その仮停止を特別図柄の停止時まで維持する。
図8(c)に示すように、特別図柄の停止時に左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの図柄組み合わせ(「333」及び「777」の何れか)によって16R確変当たりの当選が報知される場合、再変動前の仮停止時の図柄組み合わせは、「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、及び「999」の何れか(図8(c)の例では「222」)となり、再変動後の仮停止時の図柄組み合わせは、「333」及び「777」の何れか(図8(c)の例では「777」)となる。この再変動後の仮停止時の図柄組み合わせが「333」及び「777」の何れかとなる演出は、16R確変当たり確定演出(演出図柄36が16R確変当たりに固有の組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。
図8(d)に示すように、特別図柄の停止時に左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの図柄組み合わせ(「333」及び「777」の何れか)によって16R確変当たりの当選が報知されない場合、再変動の前後の仮停止時の図柄組み合わせが、「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、及び「999」の何れか(図8(d)の例では「222」)となる。
図9(a)、図9(b)、及び図9(c)に示すように、図柄変動演出の一部として擬似連演出が実行される場合がある。擬似連演出は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの擬似連チャンス目態様での仮停止とそれに続く再変動表示とからなる擬似変動を最大3回に渡って繰り返す演出である。擬似連チャンス目は、「112」、「445」、「556」、「889」、及び「991」である。擬似連演出における大当たりの信頼度は、擬似変動の回数が多いほど高くなる。擬似変動が3回の擬似連演出における3回目の擬似変動は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。
擬似連演出が実行される場合、1回目の擬似変動が実行されるのは特別図柄の変動時間T内における時刻tGJ1であり、2回目の擬似変動が実行されるのは時刻tGJ1よりも後の時刻tGJ2であり、3回目の擬似変動が実行されるのは時刻tGJ2よりも後の時刻tGJ3である。
また、図9(d)に示すように、擬似連演出の1回目、2回目、又は3回目の各擬似変動の前の時刻t’GJ1、t’GJ2、又はt’GJ3(図9(d)の例では、2回目の擬似変動の前の時刻t’GJ2)に、当該擬似変動において左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止する可能性を示唆する演出が擬似連特定予告演出として実行される場合がある。この場合の特定予告演出では、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの左下に、擬似連チャンス目態様の3つの図柄を半透明で示した擬似連チャンス目デジャブ画像が出現する。
図10(a)及び図10(b)に示すように、図柄変動演出の一部としてステップアップ演出が実行される場合がある。ステップアップ演出は、4段階を上限とする通常段階内の各段階と大当たり確定の場合のみ通常段階の上限を経た後に進み得る特別段階との中から最終段階として指定された段階に至るまでステップ演出が発展する演出である。通常段階1乃至特別段階の各段階のステップ演出では、各段階に固有の女の子のフォト画像を前段階のフォト画像に重ねたものを出現させる。ステップアップ演出の各段階のステップ演出で出現するフォト画像のフレーム色には、青、緑、及び赤の3色がある。ステップアップ演出における相前後する段階間には発展分岐点があり、発展分岐点においてフォト画像のフレーム色が複数の発展先に分かれる。
図11は、ステップアップ演出における各段階のフォト画像及びフレーム色と大当たりの信頼度との関係を示す図である。図11に示すように、ステップアップ演出では、より高い段階に発展するほど大当たりの信頼度が高くなる。また、同じ段階のフォト画像であれば青のフレームよりも緑のフレームのほうが大当たりの信頼度が高くなり、緑のフレームよりも赤のフレームのほうが大当たりの信頼度が高くなる。特別段階のステップ演出では、通常段階4のフォト画像におけるフレーム内の背景色が金色になる。この特別段階のステップ演出は、大当たり確定演出(演出図柄36が大当たりの組み合わせで停止する前にそのことを報知する演出)の1つである。
ステップアップ演出が実行される場合、通常段階1のステップ演出が実行されるのは特別図柄の変動時間T内における時刻tSUP1であり、通常段階2のステップ演出が実行されるのは時刻tSUP1よりも後の時刻tSUP2であり、通常段階3のステップ演出が実行されるのは時刻tSUP2よりも後の時刻tSUP3であり、通常段階4のステップ演出が実行されるのは時刻tSUP3よりも後の時刻tSUP4であり、特別段階のステップ演出が実行されるのは時刻tSUP4よりも後の時刻tSUPSである。
また、図10(c)及び図10(d)に示すように、ステップアップ演出における通常段階2に発展する前の発展分岐点t’SUP2、通常段階3に発展する前の発展分岐点の時刻t’SUP3、又は、通常段階4のステップ演出に発展する前の発展分岐点の時刻t’SUP4において、当該ステップ演出においてどの段階に達するかを示唆する演出がステップアップ特定予告演出として実行される場合がある。この場合の特定予告演出では、ステップ演出において到達する段階の数を、通常色である青の半透明色で示した到達段階デジャブ画像を出現させる。
図12(a)、図12(b)、及び図12(c)に示すように、図柄変動演出の一部として変動プレミアム演出が実行される場合がある。変動プレミアム演出は、プレミアムキャラクタA、B、及びCの何れかの出現によって、大当たりの確定を暗に知らせる演出である。
図13(a)は、プレミアムキャラクタA、B、及びCと各々の出現によって報知される大当たりの種類との関係を示す図である。図13(a)に示すように、遊技機1では、特別図柄の変動中にプレミアムキャラクタAが出現すると、当該変動において大当たりの図柄が停止することが確定する。特別図柄の変動中にプレミアムキャラクタBが出現すると、当該変動において16R確変当たり及び8R確変当たりの何れかの図柄が停止することが確定する。特別図柄の変動中にプレミアムキャラクタCが出現すると、当該変動において16R確変当たりの図柄が停止することが確定する。
図12(a)に示すように、プレミアムキャラクタAを出現させる変動プレミアム演出(以下、適宜「プレミアム演出A」という)が実行される場合、プレミアムキャラクタAが出現するのは、特別図柄の変動時間T内における変動開始直後から変動停止直前までの間の時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6の何れか(図12(a)の例では、時刻tHPLM3)である。ここで、これらのうち時刻tHPLM6は、再抽選演出(図8(c)及ぶ図8(d))における左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの再変動後の仮停止時刻よりも遅い時刻である。
図12(b)に示すように、プレミアムキャラクタBを出現させる変動プレミアム演出(以下、適宜「プレミアム演出B」という)が実行される場合、プレミアムキャラクタBが出現するのは、時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6の何れか(図12(b)の例では、時刻tHPLM4)である。
図12(c)に示すように、プレミアムキャラクタCを出現させる変動プレミアム演出(以下、適宜「プレミアム演出C」という)が実行される場合、プレミアムキャラクタCが出現するのは、時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6の何れか(図12(c)の例では、時刻tHPLM5)である。
また、図12(d)に示すように、図柄変動演出の一部として、変動プレミアム演出の実行の可能性を示唆する演出がプレミアム特定予告演出として実行される場合がある。変動プレミアム予告演出が実行されるのは、特別図柄の変動時間T内における変動開始直後から変動停止直前までの間の時刻t’HPLM1、t’HPLM2、t’HPLM3、t’HPLM4、t’HPLM5、及びt’HPLM6の何れかである。この場合の特定予告演出では、プレミアムキャラクタA、B、又はCを半透明で示したプレミアムキャラクタデジャブ画像が出現する。
図14(a)、図14(b)、及び図14(c)に示すように、特別遊技中の特別遊技演出の一部として昇格演出が実行される場合がある。昇格演出は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが「111」、「222」、「444」、「555」、「666」、「888」、又は「999」の図柄組み合わせで停止したことを契機として行われる特別遊技において、特別遊技の実行の当初は、16R確変当たり、8R確変当たり、及び8R通常当たりの何れに当選したのかを明示せずに、特別遊技の途中にどの大当たりに当選したのかを明示する演出である。昇格演出では、特別遊技の第1ラウンド〜第8ラウンドの中のラウンドにおいて、以下の4種類の演出パターンの演出の中の1又は複数のものを実行する。
a2.演出パターンG1(ガセ演出)
この演出パターンは、昇格に成功しなかったことを知らせるものである。この演出パターンでは、宝箱を運ぶキャラクタが右端から登場し、キャラクタが画面中央で止まって宝箱が開くものの、宝箱からは何も登場しない。
b2.演出パターンG2(ガセ演出)
この演出パターンは、昇格に成功しなかったことを知らせるものである。この演出パターンでは、宝箱を運ぶキャラクタが右端から登場し、キャラクタが画面中央で止まって宝箱が開き、宝箱の中からドクロのマークが登場する。
c2.演出パターンB(確変当たり昇格確定演出)
この演出パターンは、16R確変当たり及び8R確変当たりの何れかに当選していることを知らせるものである。この演出パターンでは、宝箱を運ぶキャラクタが右端から登場し、キャラクタが画面中央で止まって宝箱が開き、宝箱の中から飛行機のマークが登場する。
d2.演出パターンC(16R当たり昇格確定演出)
この演出パターンは、16R確変当たりに当選していることを知らせるものである。この演出パターンでは、宝箱を運ぶキャラクタが右端から登場し、キャラクタが画面中央で止まって宝箱が開き、宝箱の中から星のマークが登場する。
図14(a)に示すように、16R確変当たりの特別遊技において昇格演出が実行される場合、第1ラウンド内の時刻tS1R、第2ラウンド内の時刻tS2R、第3ラウンド内の時刻tS3R、第4ラウンド内の時刻tS4R、第5ラウンド内の時刻tS5R、第6ラウンド内の時刻tS6R、第7ラウンド内の時刻tS7R、及び第8ラウンド内の時刻tS8Rの中の1の時刻(図14(a)の例では時刻tS7R)に演出パターンCの演出を実行し、その前の1又は複数の時刻(図14(a)の例では時刻tS1R及びtS4R)に演出パターンG1、G2、又はBの演出を実行する。
図14(b)に示すように、8R確変当たりの特別遊技において昇格演出が実行される場合、時刻tS1R、tS2R、tS3R、tS4R、tS5R、tS6R、tS7R、及びtS8Rの中の1の時刻(図14(a)の例では時刻tS7R)に演出パターンBの演出を実行し、その前の1又は複数の時刻(図14(a)の例では、時刻tS1R及びtS4R)に演出パターンG1又はG2の演出を実行する。演出パターンCの演出は実行しない。
図14(c)に示すように、8R通常当たりの特別遊技において昇格演出が実行される場合、時刻tS1R、tS2R、tS3R、tS4R、tS5R、tS6R、tS7R、及びtS8Rの中の1又は複数の時刻(図14(a)の例では、時刻tS1R、tS4R、及びtS7R)に演出パターンG1又はG2の演出を実行する。演出パターンC及びBの演出は実行しない。
図15(a)及び図15(b)に示すように、特別遊技中の特別遊技演出の一部として特別遊技プレミアム演出が実行される場合がある。特別遊技プレミアム演出は、プレミアムキャラクタB及びCの何れかを出現させる演出である。
図13(b)は、プレミアムキャラクタB及びCと各々の出現によって報知される大当たりの種類との関係を示す図である。図13(b)に示すように、特別遊技中にプレミアムキャラクタBが出現すると、当選した大当たりが16R確変当たり及び8R確変当たりの何れかであることが確定する。特別遊技中にプレミアムキャラクタCが出現すると、当選した大当たりが16R確変当たりであることが確定する。
図15(a)に示すように、プレミアムキャラクタBを出現させる特別遊技プレミアム演出(以下、適宜「特別遊技プレミアム演出B」という)が実行される場合、プレミアムキャラクタBが出現するのは、第1ラウンド内の時刻tTPLM1、第2ラウンド内の時刻tTPLM2、第3ラウンド内の時刻tTPLM3、第4ラウンド内の時刻tTPLM4、第5ラウンド内の時刻tTPLM5、第6ラウンド内の時刻tTPLM6、第7ラウンド内の時刻tTPLM7、及び第8ラウンド内の時刻tTPLM8の何れか(図15(a)の例では時刻tTPLM5)である。
図15(b)に示すように、プレミアムキャラクタCを出現させる特別遊技プレミアム演出(以下、適宜「特別遊技プレミアム演出C」という)が実行される場合、プレミアムキャラクタCが出現するのは、時刻tTPLM1、tTPLM2、tTPLM3、tTPLM4、tTPLM5、tTPLM6、tTPLM7、及びtTPLM8の何れか(図15(a)の例では時刻tTPLM6)である。
また、遊技機1は、第1始動口14又は第2始動口15の始動入賞により特別図柄の変動の保留が発生すると、保留された変動を最終変動とする一連の変動に跨る先読み連続演出を実行する場合がある。先読み連続演出には、先読み保留表示変化演出及び先読みゾーン演出の2系統の種類がある。先読み保留表示変化演出は、保留表示画像37の表示態様の変化により保留内に大当たりがある可能性を示唆する演出である。先読みゾーン演出は、複数種類の先読みゾーンの何れかへの突入によって保留内に大当たりがある可能性を示唆する演出である。
図16(a)及び図16(b)に示すように、始動入賞により特別図柄の変動の保留が発生し、その保留(図16(a)及び図16(b)の例では、第1特別図柄の第3保留)と対応する変動を最終変動とする先読み保留表示変化演出が実行される場合、始動入賞から最終変動までの間の各変動の開始直後の時刻tHH(図16(a)及び図16(b)の例では、最終変動の2つ前の変動の開始直後の時刻tHH(2)、最終変動の1つ前の変動の開始直後の時刻tHH(1)、最終変動の開始直後の時刻tHH(0))において、最終変動と対応する保留表示画像37の表示態様が、青、緑、及び赤の何れかに変化する。先読み保留表示変化演出では、青<緑<赤の順に大当たりの信頼度が高くなる。
図17(a)及び図17(b)に示すように、始動入賞により特別図柄の変動の保留が発生し、その保留(図17(a)及び図17(b)の例では、第1特別図柄の第3保留)と対応する変動を最終変動とする先読みゾーン演出が実行される場合、始動入賞から最終変動までの間の各変動の開始後の時刻tZN(図17(a)及び図17(b)の例では、最終変動の2つ前の変動の開始後の時刻tZN(2)、最終変動の1つ前の変動の開始後の時刻tZN(1)、最終変動の開始後の時刻tZN(0))において、演出図柄36の背景画像が、先読みゾーンX、先読みゾーンY、及び先読みゾーンZの何れかのものに変化する。先読みゾーン演出では、先読みゾーンX<先読みゾーンY<先読みゾーンZの順に大当たりの信頼度が高くなる。
また、図17(c)に示すように、先読みゾーン演出における先読みゾーンの突入時刻tZNの前の時刻t’ZN(図17(c)の例では、先読みゾーンYの突入時刻tZN(1)の前の時刻t’ZN(1))に、当該変動において前の変動と同系統の演出である先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が先読み特定予告演出として実行される場合がある。この場合の特定予告演出では、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの右下に、先読みゾーンの背景を半透明で示した先読みゾーンデジャブ画像が出現する。
図2に示すように、遊技機1の裏面には、主制御基板110、演出制御基板120、払出制御基板130、電源基板170、遊技情報出力端子板30、電源プラグ171、電源スイッチ(不図示)、RAMクリアスイッチ(不図示)などが設けられている。遊技機1に対して起動操作が行われると、電源基板170から、主制御基板110、演出制御基板120、及び払出制御基板130に電力が供給されてこれら基板110、120、130が起動する。
主制御基板110は、遊技機1の基本動作を制御するものである。主制御基板110は、ワンチップマイコン110m、入力ポート(不図示)、及び出力ポート(不図示)を備えている。主制御基板110のワンチップマイコン110mは、メインCPU110a、メインROM110b、及びメインRAM110cから構成される。
主制御基板110の入力ポートには、払出制御基板130、一般入賞口検出スイッチ12a、ゲート検出スイッチ13a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、扉開放スイッチ18a、磁気検出センサ18b、及び振動検出センサ18cが接続されている。
主制御基板110の出力ポートには、払出制御基板130、始動口開閉ソレノイド15c、第1大入賞口開閉ソレノイド16c、第2大入賞口開閉ソレノイド17c、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、普通図柄表示装置22、第1特別図柄保留表示器23、第2特別図柄保留表示器24、普通図柄保留表示器25、及び遊技情報出力端子板30が接続されている。遊技情報出力端子板30は、主制御基板110において生成された外部出力用信号を遊技店のホールコンピュータ等に出力するためのものである。遊技情報出力端子板30には、遊技店のホールコンピュータ等と接続するためのコネクタが設けられている。
主制御基板110のメインCPU110aは、各検出スイッチやタイマからの入力信号に基づいて、メインROM110bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行う。また、メインCPU110aは、表示装置20〜22や表示器23〜25を直接制御したり、演算処理の結果に応じて他の基板にコマンドを送信したりする。メインCPU110aは、起動操作が行われると、初期化処理を実行し、初期化処理を終えて遊技が可能な状態になった以降は、大当たり乱数値(0〜599の乱数範囲の乱数値)、特別図柄乱数値(0〜99の乱数範囲の乱数値)、リーチ判定用乱数値(0〜99の乱数範囲の乱数値)、特図変動用乱数値(0〜99の乱数範囲の乱数値)、普通図柄乱数値(0〜65535の乱数範囲の乱数値)などを含む各種乱数値を各々の乱数範囲内で更新しつつ、特別図柄の変動、普通図柄の変動、及び特別遊技などの遊技の進行を制御する。
主制御基板110のメインROM110bには、遊技制御用プログラムなどのデータが記憶されている。メインROM110bには、特別図柄表示装置20、21用の大当たり判定テーブル、普通図柄表示装置22用の当たり判定テーブル、図柄決定テーブル、変動パターン決定テーブル、事前判定テーブル、特別遊技制御テーブル、大入賞口開閉制御テーブル、特別遊技終了時設定テーブルなどの各種テーブルが記憶されている。これらのテーブルの詳細については、後述する。
主制御基板110のメインRAM110cは、メインCPU110aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能するものである。メインRAM110cには、特別図柄保留記憶領域、特図特電処理データ記憶領域、停止図柄データ記憶領域、普通図柄保留記憶領域、普図普電処理データ記憶領域、普通図柄データ記憶領域、ラウンド数(R)記憶領域、大入賞口入球数(C)記憶領域、高確率遊技フラグ記憶領域、時短遊技フラグ記憶領域、遊技状態バッファ、第1特別図柄保留数カウンタ、第2特別図柄保留数カウンタ、普通図柄保留数カウンタ、高確率遊技回数(X)カウンタ、時短回数(J)カウンタ、特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、補助遊技タイマカウンタ、演出用伝送データ格納領域などの各種記憶領域が設けられている。ここで、断電時には、メインRAM110cの使用領域内のデータはチェックサムを付加した上でバックアップ電源によりバックアップされ、電源復旧時には、バックアップ電源によりバックアップされたデータがチェックサムによるデータチェックを経て復旧され得るようになっている。
電源基板170は、遊技機1に電源電圧を供給すると共に電源電圧が所定値以下になったか否かを示す断電検知信号を主制御基板110や演出制御基板120に供給する。電源基板170は、コンデンサからなるバックアップ電源を有している。電源基板170は、電源電圧が所定値を上回っている間は断電検知信号をハイレベルにし、電源電圧が所定値以下になると断電検知信号をローレベルにする。
演出制御基板120は、各種演出を制御するものである。演出制御基板120は、主制御基板110が生成したコマンドを受信し、受信したコマンドに基づいて、画像表示装置31において実行される画像表示、音声出力装置32において実行される音出力、演出用駆動装置33において実行される動作、又は、演出用照明装置34において実行される明滅を制御する。より詳細に説明すると、演出制御基板120は、主制御基板110に対して、当該主制御基板110から演出制御基板120へ一方向に通信可能に接続されている。演出制御基板120は、サブCPU120a、サブROM120b、サブRAM120c、及びRTC120dを備えている。RTC120dは、現在の日付や時刻を示す時刻信号をサブCPU120aに出力する。RTC120dは、遊技機1に電源供給されているときはその供給電力によって動作し、遊技機1の電源が切られているときは電源基板170に搭載されたバックアップ電源の電力によって動作する。
サブCPU120aは、主制御基板110から送信されたコマンド、タイマからの入力信号に基づいて、サブROM120bに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応するコマンドをランプ制御基板140や画像制御基板150に送信する。サブCPU120aは、起動操作が行われると、初期化処理を行い、初期化処理を終えて遊技が可能な状態になった以降は、演出用乱数値1〜26(各々が0〜99の乱数範囲をもった26種類の乱数値)などを含む各種乱数値を各々の乱数範囲内で更新しつつ、遊技の進行に応じた演出を制御する。
演出制御基板120のサブROM120bには、演出制御用プログラムなどのデータが記憶されている。サブROM120b内には、変動演出パターン決定テーブルなどの各種テーブルが記憶されている。これらのテーブルの詳細は後述する。演出制御基板120のサブRAM120cは、サブCPU120aの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。サブRAM120cには、演出情報記憶領域、演出図柄記憶領域、図柄変動演出パターン記憶領域、遊技状態記憶領域、演出パターン記憶領域などの各種記憶領域が設けられている。
払出制御基板130は、遊技球の払い出し制御を行うものである。払出制御基板130は、主制御基板110に対して、双方向に通信可能に接続されている。払出制御基板130は、図示しない払出CPU、払出ROM、及び払出RAMから構成されるワンチップマイコンを備えている。払出CPUは、遊技球が払い出されたか否かを検知する払出球計数スイッチ132、扉開放スイッチ133、タイマからの入力信号に基づいて、払出ROMに格納されたプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、当該処理に基づいて、対応するコマンドを主制御基板110に送信する。払出制御基板130の出力側には、遊技球の貯留部から所定数の遊技球を払い出すための払出装置の払出モータ131が接続されている。払出CPUは、主制御基板110から送信されるコマンドに基づいて、払出ROMから所定のプログラムを読み出して演算処理を行うと共に、払出装置の払出モータ131を制御して所定の遊技球を払い出す。このとき、払出RAMは、払出CPUの演算処理時におけるデータのワークエリアとして機能する。
ランプ制御基板140は、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34を制御するものである。ランプ制御基板140は、演出制御基板120、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34と接続されている。ランプ制御基板140は、演出制御基板120から送信される各種コマンドに基づいて、演出用駆動装置33を動作させるソレノイドやモータ等の駆動源の通電制御、演出用照明装置34における光の点灯制御、及び光の照射方向を変更するためのモータの駆動制御を行う。
画像制御基板150は、画像表示装置31及び音声出力装置32を制御するものである。画像制御基板150は、演出制御基板120に対して、双方向に通信可能に接続されている。画像制御基板150は、図示しないCPU、ROM、RAM、VDP、及び音響DSPを備えている。画像制御基板150のCPUは、RAMをワークエリアとして利用しつつ、ROMに格納されているプログラムを実行する。CPUは、演出制御基板120からコマンドが送信されると、そのコマンドの内容に従った制御信号を生成してVDP及び音響DSPに出力することによって、VDP及び音響DSPの動作を制御する。
画像制御基板150のVDPは、画像の生成に必要な素材データを記憶する画像用ROM、画像の描画処理を実行する描画エンジン、及び描画エンジンによって描画された画像を画像表示装置31に出力する出力回路を有している。描画エンジンは、CPUからの制御信号に基づいて、画像用ROMに記憶されている素材データを用いて、フレームバッファに画像を描画する。出力回路は、このフレームバッファに描画された画像を所定のタイミングで画像表示装置31に出力する。
画像制御基板150の音響DSPには、楽曲や音声、効果音等に関する各種音響データを記憶する音響用ROMと、音響DSPによるデータ処理等の作業領域として使用されるSDRAMが接続されている。音響DSPは、CPUからの制御信号に対応する音響データを音響用ROMからSDRAMに読み出してデータ処理を実行し、このデータ処理により得られた音信号をCPUからの制御信号に対応する利得で増幅し、増幅を経た音信号を音声出力装置32へ出力する。
次に、本実施形態に係る遊技機1の動作を説明する。
図18は、遊技機1の主制御基板110のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理は、起動操作により電源基板170から主制御基板110に電力が供給されて主制御基板110のメインCPU110aにシステムリセットが発生したことを契機として開始される。
図18において、メインCPU110aは、初期化処理を行う(S10)。初期化処理では、メインCPU110aは、電源投入に応じて、メインROM110bから遊技制御用プログラムを読み込んで実行する。初期化処理では、メインCPU110aは、電源投入時点における遊技機1の背面のRAMクリアスイッチ(不図示)のオン/オフ、及び前回の断電時の電源断監視処理(S20)においてメインRAM110cに保存してバックアップされている電源断発生情報やチェックサムの内容に基づいて、データの復旧の要否を決定し、復旧を要しないと決定した場合はメインRAM110cをクリアし、復旧を要すると決定した場合はメインRAM110cのデータを復旧する。
次に、メインCPU110aは、電源遮断監視処理を行う(S20)。電源断監視処理では、メインCPU110aは、遊技機1の電源断が発生したか否かを監視し、電源断が発生した場合に、発射機構(タッチセンサ3a、発射ボリューム3b、発射用ソレノイド4a、及び玉送りソレノイド4b)による遊技球の発射の停止、出力ポートのクリア、払出装置による遊技球の払出の停止、メインRAM110cの各記憶領域内のチェックサムの作成と保存、及び電源断の発生情報の設定の一連の処理を行った後、メインRAM110cへのアクセスを禁止に設定し、電源断に備える。
次に、メインCPU110aは、遊技用乱数値更新処理を行う(S30)。遊技用乱数値更新処理では、メインCPU110aは、リーチ判定用乱数値及び特図変動用乱数値を更新する。次に、メインCPU110aは、初期乱数値更新処理を行う(S40)。初期乱数値更新処理では、メインCPU110aは、大当たり初期乱数値、普通図柄初期乱数値、及び特別図柄初期乱数値を更新する。
これ以降、メインCPU110aは、ステップS20〜ステップS40のループ処理を繰り返す。また、このループ処理と併せて、メインCPU110aは、リセット用クロックパルス発生回路によるリセット用クロックパルス信号の発生の度にタイマ割込み処理を実行する。
図19は、主制御基板110のタイマ割込処理を示すフローチャートである。主制御基板110のメインCPU110aは、主制御基板110内のリセット用クロックパルス発生回路におけるリセット用クロックパルス信号の発生周期である4ミリ秒毎にタイマ割込み処理を実行する。
図19において、メインCPU110aは、リセット用クロックパルス信号が発生すると、その時点におけるメインCPU110aのレジスタ内の情報をスタック領域に退避させる(S100)。次に、メインCPU110aは、時間制御処理を行う(S110)。時間制御処理は、メインRAM110c内における各種時間の計時に用いるカウンタを更新する処理である。時間制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110c内における特別図柄時間カウンタ、特別遊技タイマカウンタ、普通図柄時間カウンタ、補助遊技タイマカウンタを1ずつ減算する。
次に、メインCPU110aは、乱数更新処理を行う(S120)。乱数更新処理では、メインCPU110aは、大当たり乱数値、普通図柄乱数値、及び特別図柄乱数値を更新する。より具体的に説明すると、メインCPU110aは、それぞれの乱数カウンタを+1して更新する。なお、加算した乱数カウンタが乱数範囲の最大値を超えた場合(乱数カウンタが1周した場合)には、乱数カウンタを0に戻し、その時の初期乱数値からそれぞれの乱数値を新たに更新する。
ステップS120の実行後、メインCPU110aは、初期乱数値更新処理を行う(S130)。初期乱数値更新処理では、メインCPU110aは、大当たり初期乱数値、普通図柄初期乱数値、及び特別図柄初期乱数値を更新する。
次に、メインCPU110aは、入力制御処理を行う(S200)。入力制御処理では、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12a、第1大入賞口検出スイッチ16a、第2大入賞口検出スイッチ17a、第1始動口検出スイッチ14a、第2始動口検出スイッチ15a、ゲート検出スイッチ13aの各種スイッチに入力があったか否かを判定し、入力があった場合には所定のデータをセットする。入力制御処理の手順の詳細は後述する。
ステップS200の実行後、メインCPU110aは、特図特電制御処理を行う(S300)。特図特電制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110cに設けられた特図特電処理データの値を遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新しつつ、特別図柄記憶判定処理(特図特電処理データ=0のときの処理)、特別図柄変動処理(特図特電処理データ=1のときの処理)、特別図柄停止処理(特図特電処理データ=2のときの処理)、大当たり遊技処理(特図特電処理データ=3のときの処理)、及び大当たり遊技終了処理(特図特電処理データ=4のときの処理)の5つの処理のうちの1つを選んで実行する。特図特電制御処理の手順の詳細は後述する。
ステップS300の実行後、メインCPU110aは、普図普電制御処理を行う(S400)。普図普電制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110cに設けられた普図普電処理データの値を遊技機1における遊技の進行状況に応じて更新しつつ、普通図柄記憶判定処理(普図普電処理データ=0のときの処理)、普通図柄変動処理(普図普電処理データ=1のときの処理)、普通図柄停止処理(普図普電処理データ=2のときの処理)、及び補助遊技処理(普図普電処理データ=3のときの処理)の4つの処理のうちの1つを選んで実行する。普図普電制御処理の手順の詳細は後述する。
ステップS400の実行後、メインCPU110aは、払出制御処理を行う(S500)。払出制御処理では、メインCPU110aは、メインRAM110c内における一般入賞口賞球カウンタ、第1始動口賞球カウンタ、及び第2始動口賞球カウンタを参照し、各カウンタが示す個数の遊技球の払出しを指示する払出個数指定コマンドを生成し、このコマンドを払出制御基板130に送信する。払出制御基板130は、払出個数指定コマンドを受け取ると、払出装置の払出モータ131を制御して遊技球を払い出す。
ステップS500の実行後、メインCPU110aは、データ生成処理を行う(S600)。データ生成処理では、メインCPU110aは、外部出力用データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータ、特別図柄表示装置データ、普通図柄表示装置データを生成する。
ステップS600の実行後、メインCPU110aは、出力制御処理を行う(S700)。出力制御処理では、メインCPU110aは、ステップS600のデータ生成処理で作成した外部出力用データ、始動口開閉ソレノイドデータ、第1大入賞口開閉ソレノイドデータ、第2大入賞口開閉ソレノイドデータの信号を出力させるポート出力処理を行う。また、第1特別図柄表示装置20、第2特別図柄表示装置21、及び普通図柄表示装置22の各LEDを点灯させるために、上記S600のデータ生成処理で作成した特別図柄表示装置データと普通図柄表示装置データとを出力する表示装置出力処理を行う。さらに、メインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットされているコマンドを演出制御基板120に送信するコマンド送信処理も行う。
ステップS700の実行後、メインCPU110aは、ステップS100でスタック領域に退避した情報をメインCPU110aのレジスタに復帰させる(S800)。
図20は、入力制御処理の詳細を示すフローチャートである。図20において、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ入力処理を行う(S210)。一般入賞口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、一般入賞口検出スイッチ12aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。検出信号の入力がない場合はそのまま次のステップS220に進む。検出信号の入力があった場合は、メインRAM110c内の一般入賞口賞球カウンタに所定個数(例えば、10個)を加算して更新する。
ステップS210の実行後、メインCPU110aは、大入賞口検出スイッチ入力処理を行う(S220)。大入賞口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、第1大入賞口検出スイッチ16a又は第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。メインCPU110aは、第1大入賞口検出スイッチ16a及び第2大入賞口検出スイッチ17aのいずれからも検出信号の入力がなかった場合はそのまま次のステップS230に進む。第1大入賞口検出スイッチ16a又は第2大入賞口検出スイッチ17aからの検出信号の入力があった場合、メインRAM110c内の大入賞口用賞球カウンタに所定個数(例えば、10個)を加算して更新し、メインRAM110c内の大入賞口入球数(C)記憶領域の大入賞口入球数(C)を+1して更新する。
ステップS220の実行後、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ入力処理を行う(S230)。第1始動口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力がなかった場合はそのまま次のステップS240に進む。第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力があった場合は、賞球カウンタの更新、第1特別図柄保留数(U1)が4未満であるか否かの判定、第1特別図柄保留数(U1)が4未満である場合における第1特別図柄保留数(U1)の更新、特別図柄保留記憶領域への乱数値の格納、大当たり抽選の事前判定とその判定結果に応じた始動入賞指定コマンドのセット、第1特別図柄保留数(U1)に応じた特別図柄保留数指定コマンドのセット、などの一連の処理を行う。第1始動口検出スイッチ入力処理の手順の詳細は後述する。
ステップS230の実行後、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ入力処理を行う(S240)。第2始動口検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号の入力があったか否かを判定する。メインCPU110aは、第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号の入力がなかった場合はそのまま次のステップS250に進む。第2始動口検出スイッチ15aからの検出信号の入力があった場合は、賞球カウンタの更新、第2特別図柄保留数(U2)が4未満であるか否かの判定、第2特別図柄保留数(U2)が4未満である場合における第2特別図柄保留数(U2)の更新、特別図柄保留記憶領域への乱数値の格納、大当たり抽選の事前判定とその判定結果に応じた始動入賞指定コマンドのセット、第2特別図柄保留数(U2)内の保留数(U2)に応じた特別図柄保留数指定コマンドのセット、などの一連の処理を行う。第2始動口検出スイッチ入力処理の手順と第1始動口検出スイッチ入力処理の手順は、データの書き込み先の相違を除いて同じである。
次に、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ入力処理を行う(S250)。ゲート検出スイッチ入力処理では、メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ13aからの検出信号の入力があったか否を判定する。メインCPU110aは、ゲート検出スイッチ13aからの検出信号の入力がなかった場合はそのまま今回の入力制御処理を終了する。ゲート検出スイッチ13aからの検出信号の入力があった場合、メインCPU110aは、ゲート通過指定コマンドを生成し、生成したゲート通過指定コマンドをメインRAM110cの演出用伝送データ格納領域にセットする。また、この場合、メインCPU110aは、普通図柄保留数(G)を計数する普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が4未満であるか否かを判定する。そして、普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が4未満である場合は、カウント値(G)を+1して更新すると共に、普通図柄乱数値を取得し、取得した普通図柄乱数値を普通図柄保留記憶領域に記憶する。
図21は、第1始動口検出スイッチ入力処理の詳細を示すフローチャートである。図21において、メインCPU110aは、第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力があった場合(S230−1:Yes)、ステップS230−2に進む。第1始動口検出スイッチ14aからの検出信号の入力がなかった場合(S230−1:No)、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。
ステップS230−2において、メインCPU110aは、始動口賞球カウンタに所定個数(例えば、3個)を加算して更新する(S230−2)。その後、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)を計数する第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)が4未満であるか否かを判定する(S230−3)。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)が4未満でない場合(S230−3:No)、今回の第1始動口検出スイッチ入力処理を終了する。また、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)がが4未満である場合(S230−3:Yes)、カウント値(U1)を+1して更新する(S230−4)。
ステップS230−4の実行後、メインCPU110aは、大当たり乱数値を取得すると共に、特別図柄保留記憶領域の第1特別図柄保留記憶領域の第1〜第4記憶部におけるデータ未格納で且つ番号の最も小さい記憶部をデータの格納先とし、取得した大当たり乱数値をデータの格納先の記憶部に記憶する(S230−5)。
図22(a)は、特別図柄保留記憶領域を示す図である。図22(a)に示すように、特別図柄保留記憶領域は、当該変動と対応する第0記憶部、第1特別図柄の保留と対応する第1特別図柄保留記憶領域、及び第2特別図柄の保留と対応する第2特別図柄保留記憶領域とを有している。第1特別図柄保留記憶領域と第2特別図柄保留記憶領域の各々は、第1保留と対応する第1記憶部、第2保留と対応する第2記憶部、第3保留と対応する第3記憶部、及び第4保留と対応する第4記憶部を有している。図22(b)に示すように、特別図柄保留記憶部内の各記憶部は、大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、及び変動パターン判定用乱数値のセットを記憶し得るようになっている。
ステップS230−5の実行後、メインCPU110aは、特別図柄乱数値を取得し、取得した特別図柄乱数値を第1特別図柄保留記憶領域におけるデータの格納先の記憶部に記憶する(S230−6)。
ステップS230−6の実行後、メインCPU110aは、特図変動用乱数値及びリーチ判定用乱数値を取得し、取得した特図変動用乱数値及びリーチ判定用乱数値を第1特別図柄保留記憶領域におけるデータの格納先の記憶部に記憶する(S230−7)。
ステップS230−7の実行後、メインCPU110aは、事前判定処理を行う(S230−8)。この事前判定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの事前判定テーブルを参照し、本ステップS230−8の実行時点(始動条件の成立時)における高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域のフラグのセットの有無と、ステップS230−5〜S230−7において第1特別図柄保留記憶領域の記憶部に記憶した大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、及び特図変動用乱数値との組み合わせに基づいて、今回の第1特別図柄の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の入賞情報を決定する。
図23は、大当たり抽選の結果を事前に判定するための事前判定テーブルを示す図である。事前判定テーブルには、大当たり乱数値、特別図柄乱数値、遊技状態(時短遊技状態又は非時短遊技状態)、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値、入賞情報、及び始動入賞指定コマンドの組が、第1特別図柄表示装置20における第1特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものと第2特別図柄表示装置21における第2特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものとに分けて記憶されている。
ステップS230−8の実行後、メインCPU110aは、ステップS230−8の事前判定処理において決定した入賞情報と対応する始動入賞指定コマンドを生成し、この始動入賞指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S230−9)。その後、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)を参照し、第1特別図柄保留数(U1)を示す特別図柄保留数指定コマンドを生成し、この特別図柄保留数指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S230−10)。
演出用伝送データ格納領域にセットされた始動入賞指定コマンドや特別図柄保留数指定コマンドは、タイマ割込処理の出力制御処理(S700)において演出制御基板120に送信される。演出制御基板120は、始動入賞指定コマンドの記述内容に基づいて、今回の第1特別図柄の始動条件の成立に基づく特別図柄の変動に先立つ演出の内容を決定し、決定した演出の内容を指定するコマンドを画像制御基板150やランプ制御基板140に送信する。
ここで、第2始動口検出スイッチ入力処理(S240)の手順は、ステップS230−3及びS230−4における保留数の参照先が第2特別図柄保留数カウンタとなる点、ステップS230−5〜S230−7における乱数値の記憶先が第2特別図柄保留記憶領域となる点、ステップS230−8における乱数値の参照先が第2特別図柄保留記憶領域となる点、及びステップS230−10における保留数の参照先が第2特別図柄保留数カウンタとなる点を除いて第1始動口検出スイッチ入力処理(S230)のそれと同じである。
図24は、特図特電制御処理の詳細を示すフローチャートである。図24において、メインCPU110aは、特図特電処理データをロードする(S301)。続くステップS302において、メインCPU110aは、このロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、特図特電処理データ=0であれば特別図柄記憶判定処理(ステップS310)に処理を移し、特図特電処理データ=1であれば特別図柄変動処理(ステップS320)に処理を移し、特図特電処理データ=2であれば特別図柄停止処理(ステップS330)に処理を移し、特図特電処理データ=3であれば大当たり遊技処理(ステップS340)に処理を移し、特図特電処理データ=4であれば大当たり遊技終了処理(ステップS350)に処理を移す。
図25は、特別図柄記憶判定処理の詳細を示すフローチャートである。図25において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中であるか否かを判定する(S310−1)。より具体的に説明すると、メインCPU110aは、メインRAM110c内の特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0でなければ特別図柄の変動表示中であると判定し、特別図柄時間カウンタが0であれば特別図柄の変動表示中でないと判定する。メインCPU110aは、特別図柄の変動表示中である場合(S310−1:Yes)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。また、特別図柄の変動表示中でない場合(S310−1:No)、ステップS310−2に進む。
ステップS310−2において、メインCPU110aは、メインRAM110cの第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)を参照し、第2特別図柄保留数(U2)が1以上であるかを判定する。メインCPU110aは、第2特別図柄保留数(U2)が1以上である場合(S310−2:Yes)、第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)を−1して更新する(S310−3)。ここで、遊技機1は、第2特別図柄の変動の保留を第1の特別図柄の変動の保留よりも優先して消化する機種である。こういった機種の遊技機では、時短遊技状態の間は、第1特別図柄の始動条件が成立してもその事前判定を行わないようになっている。
メインCPU110aは、第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)が1以上でない場合(S310−2:No)、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)を参照し、第1特別図柄保留数(U1)が1以上であるかを判定する(S310−4)。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)が1以上でない場合(S310−4:No)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。
メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)が1以上である場合(S310−4:Yes)、第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)を−1して更新する(S310−6)。ステップS310−3又はS310−6の実行後、メインCPU110aは、記憶領域シフト処理を行う(S310−7)。この記憶領域シフト処理では、メインCPU110aは、第1特別図柄保留記憶領域及び第2特別図柄保留記憶領域のうちステップS310−3又はS310−6において保留数を減算した方の図柄と対応するものを処理対象として次のような処理を行う。
メインCPU110aは、ステップS310−3における第2特別図柄保留数カウンタのカウント値(U2)の減算を行った場合、第2特別図柄保留記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを各々の1つ前の記憶部にシフトさせ、第2特別図柄保留記憶領域の第1記憶部内のデータを判定記憶領域である第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていた乱数値(大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値)は消去される。
また、メインCPU110aは、ステップS310−6における第1特別図柄保留数カウンタのカウント値(U1)の減算を行った場合、第1特別図柄保留記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを各々の1つ前の記憶部にシフトさせ、第1特別図柄保留記憶領域の第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていた乱数値(大当たり乱数値、特別図柄乱数値、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値)は消去される。
ステップS310−7の実行後、メインCPU110aは、第1特別図柄保留数(U1)及び第2特別図柄保留数(U2)を演出制御基板120に通知するための特別図柄保留数指定コマンドを生成し、この特別図柄保留数指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S310−8)。
ステップS310−8の実行後、メインCPU110aは、大当たり判定処理を行う(S311)。この大当たり判定処理では、メインCPU110aは、今回の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果(大当たり又はハズレ)を決定し、大当たりである場合には大当たりの種類を決定し、決定した大当たりの種類と対応する大当たり用の図柄指定コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域にセットする。ハズレである場合は、ハズレ用の図柄指定コマンドを生成して演出用伝送データ格納領域にセットする。
より詳細に説明すると、メインCPU110aは、この大当たり判定処理では、図26(大当たり判定処理の詳細を示すフローチャート)の例に示すように、今回の始動条件の成立を契機とする大当たり抽選の抽選結果が大当たり及びハズレのいずれであるかを判定する(S311−1)。具体的には、メインCPU110aは、メインROM110bの大当たり抽選判定テーブルを参照し、本ステップS311−1の実行時点における高確率遊技フラグ記憶領域のフラグのセットの有無とステップS310−7で第0記憶部に記憶した大当たり乱数値との組み合わせに基づいて、抽選結果を決定する。
図27(a)は、このステップS311−1で参照される大当たり抽選判定テーブルを示す図である。図27(a)に示すように、大当たり抽選判定テーブルには、大当たり乱数値と大当たり抽選の抽選結果(大当たり又はハズレ)の組が、低確率遊技状態のときに参照するものと高確率遊技状態のときに参照するものとに分けて記憶されている。
この大当たり抽選判定テーブルにおける低確率遊技状態で大当たりになる大当たり乱数値の個数と高確率遊技状態で大当たりになる大当たり乱数値の個数を比較すると、低確率遊技状態における大当たりの大当たり乱数値は「7」と「8」の2個となっているのに対し、高確率遊技状態における大当たりの大当たり乱数値は「7」〜「26」の20個となっている。大当たり乱数値の乱数範囲は0〜598である。よって、低確率遊技状態のときの大当たりの当選確率は2/599(=1/299.5)であり、高確率遊技状態のときの大当たりの当選確率は10倍アップして20/599(=1/29.9)である。
メインCPU110aは、ステップS311−1の判定結果が大当たりである場合(S311−1:Yes)、ステップS311−2に進む、また、ステップS311−1の判定結果がハズレである場合(S311−1:No)、ステップS311−5に進む。
ステップS311−2において、メインCPU110aは、大当たり図柄決定処理を行う。この大当たり図柄決定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの大当たり用図柄決定テーブルを参照し、ステップS310−8で第0記憶部に記憶した特別図柄乱数値に基づいて、当該変動の停止図柄の停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データをメインRAM110c内の停止図柄データ記憶領域に記憶する。ここで、停止図柄データは、変動を経て停止表示される特別図柄の種類と対応する2桁の数(「00」〜「09」)を示すものである。
図28は、大当たり用図柄決定テーブルを示す図である。大当たり用図柄決定テーブルには、特別図柄乱数値、特別図柄の種類(大当たりの種類)、停止図柄データ、及び図柄指定コマンドの組が、第1特別図柄表示装置20における第1特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものと第2特別図柄表示装置21における第2特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものとに分けて記憶されている。
ここで、停止図柄データは、変動を経て停止表示される特別図柄の種類と対応する2桁の数(「00」〜「07」)を示すものである。演出図柄指定コマンドは、変動を経て停止表示される特別図柄の種類を演出制御基板120に通知するためのコマンドである。
本ステップS311−2において停止図柄データ記憶領域に記憶される停止図柄データは、特別図柄停止処理における大当たり図柄の判定時、大当たり遊技処理における大入賞口の作動態様の決定時、大当たり遊技終了処理における遊技状態の決定時に参照される。詳しくは、後述する。
次に、メインCPU110aは、ステップS311−2で決定した停止図柄データと対応する大当たり用の図柄指定コマンドを生成し、この図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S311−3)。
次に、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点(大当たり抽選時)の遊技状態を求め、求めた遊技状態を示す遊技状態情報を遊技状態バッファに記憶する(S311−4)。具体的には、メインCPU110aは、高確率遊技フラグと時短遊技フラグの両方がセットされていない場合、「00H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。また、高確率遊技フラグがセットされており時短遊技フラグがセットされていない場合、「01H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。また、高確率遊技フラグがセットされておらず時短遊技フラグがセットされている場合、「02H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。また、高確率遊技フラグと時短遊技フラグの両方がセットされている場合、「03H」のデータを遊技状態情報として遊技状態バッファにセットする。
ステップS311−5において、メインCPU110aは、ハズレ図柄決定処理を行う。このハズレ図柄決定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bのハズレ用図柄決定テーブルを参照してハズレの停止図柄の停止図柄データを決定し、決定した停止図柄データを停止図柄データ記憶領域に記憶する。
図28(b)は、ハズレ用図柄決定テーブルを示す図である。ハズレ用図柄決定テーブルには、特別図柄の種類、停止図柄データ、及び図柄指定コマンドの組が、第1特別図柄表示装置20における第1特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものと第2特別図柄表示装置21における第2特別図柄の始動条件が成立したときに参照するものとに分けて記憶されている。
次に、メインCPU110aは、ステップS311−5で決定した停止図柄データと対応するハズレ用の図柄指定コマンドを生成し、この図柄指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S311−6)。
図25の説明に戻る。大当たり判定処理(S311)の実行後、メインCPU110aは、変動パターン決定処理を行う(S312)。変動パターン決定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの変動パターン決定テーブルを参照し、ステップS311−1における大当たり抽選の抽選結果(大当たり又はハズレ)、本ステップS312の実行時点における時短遊技フラグ記憶領域のフラグのセットの有無、ステップS310−3又はステップS310−6における更新後の保留数(U2)又は(U1)、ステップS310−7で第0記憶部に記憶した大当たり乱数値、リーチ判定用乱数値、並びに特図変動用乱数値の組み合わせに基づいて、当該変動の変動パターンを決定する。
変動パターン決定テーブルには、第1特別図柄の変動時に参照するものと第2特別図柄の変動時に参照するものの2種類がある。図29は、第1特別図柄の変動時に参照する変動パターン決定テーブルを示す図である。図30は、第2特別図柄の変動時に参照する変動パターン決定テーブルを示す図である。
特別図柄の変動パターン決定テーブルには、特別図柄の種類(大当たりの種類)、遊技状態(時短遊技状態又は非時短遊技状態)、保留数、リーチ判定用乱数値、特図変動用乱数値、特別図柄の変動パターンの種類、変動時間、及び変動開始コマンドの組が記憶されている。変動開始コマンドは、変動パターンの種類を演出制御基板120に通知するためのコマンドである。
特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、大当たり抽選の抽選結果が大当たりである場合、変動時間の長い変動パターンが選択され易くなっている。例えば、図29に示す第1特別図柄の変動パターン決定テーブルにおける特別図柄1(16R確変当たり)と対応する変動パターンの選択肢は、変動パターン11、変動パターン12、変動パターン13、変動パターン15、変動パターン16、及び変動パターン17の7種類である。
変動パターン11は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT1である。変動パターン12は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT2(T2>T1)である。変動パターン13は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT3(T3>T2)である。
変動パターン14は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT4(T4>T3)である。変動パターン15は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT5(T5>T4)である。変動パターン16は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT6(T6>T5)である。
変動パターン17は、擬似連演出の3回の擬似変動を経て全回転リーチ演出に発展するものであり、変動時間はT7である。これらのうち大当たり確定演出となる変動パターン17を除いた6種類の選択率の大小関係は、変動パターン11<変動パターン12<変動パターン13<変動パターン14<変動パターン15<変動パターン16となっている。
また、特別図柄の変動パターン決定テーブルでは、大当たり抽選の抽選結果がハズレである場合、変動時間の長い変動パターンが選択され難くなっている。例えば、図29に示す第1特別図柄の変動パターン決定テーブルにおける、特別図柄0(ハズレ)、非時短遊技状態、リーチあり(リーチ判定用乱数値が「70〜99」)の組み合わせと対応する変動パターンの選択肢は、変動パターン9、変動パターン1、変動パターン2、変動パターン3、変動パターン4、変動パターン5、変動パターン6の7種類である。
変動パターン9は、ノーマルリーチ演出後に発展することなくハズレになるものであり、変動時間はT9(T9<T1)である。
変動パターン1は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT1である。変動パターン2は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT2である。変動パターン3は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT3である。
変動パターン4は、擬似連演出が無し(擬似変動の回数が0回)でSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT4である。変動パターン5は、擬似連演出の1回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT5である。変動パターン6は、擬似連演出の2回の擬似変動を経てSPSPリーチ演出に発展するものであり、変動時間はT6である。
これらの7種類の選択率の大小関係は、変動パターン9<変動パターン1<変動パターン2<変動パターン3<変動パターン4<変動パターン5<変動パターン6となっている。
また、特別図柄の変動パターン決定テーブルと、先に示した事前判定テーブル(図23)とを比較すると、事前判定テーブルでは、第1特別図柄の変動の保留数(U1)や第2特別図柄の変動の保留数(U2)を参照しなくともテーブル内の該当のデータを探索し得るようになっている。これに対し、変動パターン決定テーブルでは、大当たり抽選の抽選結果がハズレである場合は、第1特別図柄の変動の保留数(U1)や第2特別図柄の変動の保留数(U2)を参照しない限りテーブル内の該当のデータを探索し得ないようになっている。このため、事前判定テーブルでは、リーチの種類の判別はできるものの、「通常変動」と「短縮変動」の判別はできないようになっている。
図25において、メインCPU110aは、ステップS312において決定した変動パターンに対応する変動開始コマンドを生成し、この変動開始コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S313)。
次に、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点の遊技状態を求め、求めた遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを生成し、この遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S314)。
次に、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示を開始させるための処理を行う(S315)。具体的に説明すると、メインCPU110aは、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に特別図柄の変動表示(LEDの点滅)を行わせるための変動表示データを所定の処理領域にセットする。所定の処理領域に変動表示データがセットされると、上記ステップS600でLEDの点灯又は消灯のデータが作成され、作成されたデータがステップS700において出力されることで、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21の変動表示が行われる。
次に、メインCPU110aは、上記ステップS312において決定した変動パターンに基づいた変動時間を特別図柄時間カウンタにセットする(S316)。なお、特別図柄時間カウンタは上記ステップS110において4ms毎に減算処理されていく。
次に、メインCPU110aは、特図特電処理データ=1をセットし(S317)、今回の特別図柄記憶判定処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄変動処理に処理が移り、特別図柄変動処理が行われる。
図31は、特別図柄変動処理の詳細を示すフローチャートである。図31において、メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したか否かを判定する(S320−1)。具体的には、メインCPU110aは、ステップS316でセットした特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0であれは特別図柄の変動時間が経過したと判定し、特別図柄時間カウンタが0でなければ特別図柄の変動時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、特別図柄の変動時間が経過したと判定した場合(S320−1:Yes)、ステップS320−2に進む。また、特別図柄の変動時間が経過していないと判定した場合(S320−1:No)、今回の特別図柄変動処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS320−2において、メインCPU110aは、特別図柄の変動表示を停止させるための処理を行う。具体的に説明すると、メインCPU110aは、上記ステップS315でセットされた変動表示データをクリアして、上記ステップS311−2又はS311−5でセットされた特別図柄を第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に停止表示させるための停止図柄データを所定の処理領域にセットする(S320−2)。これにより、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21に特別図柄が停止表示される。
次に、メインCPU110aは、変動停止コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S320−3)。
次に、メインCPU110aは、特別図柄時間カウンタに図柄停止時間(0.5秒=125カウンタ)をセットする(S320−4)。なお、特別図柄時間カウンタは上記ステップS110において4ms毎に減算処理されていく。
次に、メインCPU110aは、特図特電処理データに2をセットし(S320−5)、今回の特別図柄変動処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄停止処理に処理が移り、特別図柄停止処理が行われる。
図32は、特別図柄停止処理の詳細を示すフローチャートである。図32において、メインCPU110aは、特別図柄の停止時間が経過したか否かを判定する(S330−1)。具体的には、メインCPU110aは、ステップS320−4でセットした特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0であれば特別図柄の停止時間が経過したと判定し、特別図柄時間カウンタが0でなければ特別図柄の停止時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、特別図柄の停止時間が経過したと判定した場合(S330−1:Yes)、ステップS330−2に進む。また、特別図柄の停止時間が経過していないと判定した場合(S330−1:No)、今回の特別図柄停止処理を終了し、次のサブルーチンを実行する。
ステップS330−2において、メインCPU110aは、時短遊技終了判定処理を行う。この時短遊技終了判定処理では、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされているか否かを確認する。時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされていない場合はそのまま次のステップS330−3に進む。時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされている場合は、時短回数(J)記憶領域内の時短回数(J)を−1して更新し、更新後の時短回数(J)が0か否かを判定する。その結果、時短回数(J)が0である場合には、時短遊技フラグ記憶領域にセットされている時短遊技フラグをクリアしてから次のステップS330−3に進む。時短回数(J)が「0」でない場合には、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットしたまま次のステップS330−3に進む。
ステップS330−3において、メインCPU110aは、高確率遊技終了判定処理を行う。この高確率遊技終了判定処理では、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされているか否かを確認する。高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされていない場合はそのまま次のステップS330−4に進む。高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合は、高確率遊技回数(X)記憶領域内の高確率遊技回数(X)を−1して更新し、更新後の高確率遊技回数(X)が0か否かを判定する。その結果、高確率遊技回数(X)が0である場合には、高確率遊技フラグ記憶領域にセットされている高確率遊技フラグをクリアしてから次のステップS330−4に進む。高確率遊技回数(X)が0でない場合には、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットしたまま次のステップS330−4に進む。
ステップS330−4において、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点の遊技状態を求め、求めた遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを生成し、この遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする。
次に、メインCPU110aは、停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データが大当たりのものであるかハズレのものであるかを判定する(S330−5)。停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データがハズレのものである場合(S330−5:No)、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし(S330−6)、今回の特別図柄停止処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄記憶判定処理に処理が移り、特別図柄記憶判定処理が行われる。
停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データが大当たりのものである場合(S330−5:Yes)、メインCPU110aは、特図特電処理データに3をセットする(S330−10)。次に、メインCPU110aは、その時点における遊技状態、高確率遊技回数(X)、及び時短回数(J)をリセットする(S330−11)。具体的に説明すると、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグがセットされている場合は、高確率遊技フラグ記憶領域及び高確率遊技回数(X)記憶領域のデータをクリアする。また、メインCPU110aは、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグがセットされている場合は、時短遊技フラグ記憶領域及び時短回数(J)記憶領域のデータをクリアする。
ステップS330−11の実行後、メインCPU110aは、大当たり開始準備設定処理を行う(S330−12)。大当たり開始準備設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技制御テーブルを参照し、停止図柄データ記憶領域内の停止図柄データに基づいて、16R当たり用大入賞口開閉制御テーブル、8R当たり用大入賞口開閉制御テーブル、及び2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのうち参照先とするものを決定する。
図33は、特別遊技制御テーブルを示す図である。図34(a)は、16R当たり用大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。図34(b)は、8R当たり用大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。図34(c)は、2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルを示す図である。
特別遊技制御テーブルには、停止図柄データ、オープニング時間、参照先の大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号、及びエンディング時間の組が、大当たりの種類毎に記憶されている。ここで、16R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号は01であり、8R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号は02であり、2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルのテーブル番号は03である。
16R当たり用大入賞口開閉制御テーブルには、16R当たりの第1ラウンド〜第16ラウンドの開放時間と閉鎖時間、及び開放する大入賞口の種類を示すデータが記憶されている。8R当たり用大入賞口開閉制御テーブルには、8R当たりの第1ラウンド〜第8ラウンドの開放時間と閉鎖時間、及び開放する大入賞口の種類を示すデータが記憶されている。2R当たり用大入賞口開閉制御テーブルには、2R当たりの第1ラウンド〜第2ラウンドの開放時間と閉鎖時間、及び開放する大入賞口の種類を示すデータが記憶されている。
メインCPU110aは、ステップS330−12において決定した大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、大当たりの種類を判定し、大当たりの種類に応じたオープニング指定コマンドを生成し、このオープニング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S330−13)。
メインCPU110aは、ステップS330−12において決定した大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、大当たりの種類に応じた開始インターバル時間を決定し、この開始インターバル時間を特別図柄時間カウンタにセットし(S330−14)、今回の特別図柄停止処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において大当たり遊技処理に処理が移り、大当たり遊技処理が行われる。
図35は、大当たり遊技処理の詳細を示すフローチャートである。図35において、メインCPU110aは、現在オープニング中であるか否かを判定する(S340−1)。具体的には、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)を参照し、ラウンド数(R)が0であればオープニング中であると判定し、ラウンド数(R)が0でなければオープニング中でないと判定する。メインCPU110aは、オープニング中である場合(S340−1:Yes)、ステップS340−2に進む。また、オープニング中でない場合(S340−1:No)、ステップS340−6に進む。
ステップS340−2において、メインCPU110aは、開始インターバル時間が経過したか否かを判定する。具体的には、メインCPU110aは、特別図柄停止処理のステップS330−14でセットされた特別図柄時間カウンタを参照し、特別図柄時間カウンタが0であれば開始インターバル時間が経過したと判定し、特別図柄時間カウンタが0でなければ開始インターバル時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、開始インターバル時間が経過したと判定した場合(S340−2:Yes)、ステップS340−3に進む。また、開始インターバル時間が未だ経過していないと判定した場合(S340−2:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−3において、メインCPU110aは、大当たり開始設定処理を行う。大当たり開始設定処理では、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)を+1して更新する。ここで、開始インターバル時間が経過した時点では未だ動作が1回も行われておらず、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)は0である。よって、本ステップS340−3における更新後のラウンド数(R)は1になる。
ステップS340−3の実行後、メインCPU110aは、大入賞口開放処理を行う(S340−4)。この大入賞口開放処理では、第1大入賞口開閉扉16b又は第2大入賞口開閉扉17bを開放するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16c又は第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データをセットする。また、メインCPU110aは、ステップS330−12で決定した大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド数(R)における第1大入賞口16又は第2大入賞口17の開放時間を求め、この開放時間を特別遊技タイマカウンタにセットする。
ステップS340−4の実行後、メインCPU110aは、ラウンド開始コマンド送信判定処理を行う(S340−5)。ラウンド開始コマンド送信判定処理では、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)に応じたラウンド開始コマンドを生成し、このラウンド開始コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットし、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−6において、メインCPU110aは、現在エンディング中であるか否かを判定する。メインCPU110aは、エンディング中でないと判定した場合(S340−6:No)、ステップS340−7に進む。また、エンディング中であると判定した場合(S340−6:Yes)、ステップS340−18に進む。
ステップS340−7において、メインCPU110aは、大入賞口の閉鎖中であるか否かを判定する(S340−7)。具体的には、メインCPU110aは、メインRAM110cの所定領域に通電データ(第1大入賞口開閉ソレノイド16c又は第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データ)がセットされていない場合は、大入賞口の閉鎖中であると判定し、メインRAM110cの所定領域に通電データがセットされている場合は、大入賞口の閉鎖中でないと判定する。メインCPU110aは、大入賞口の閉鎖中である場合(S340−7:Yes)、ステップS340−8に進む。大入賞口の閉鎖中でない場合(S340−7:No)、ステップS340−9に進む。
ステップS340−8において、メインCPU110aは、閉鎖時間が経過したか否かを判定する。ここで、閉鎖時間は、後述するステップS340−10において特別遊技タイマカウンタにセットされるものである。メインCPU110aは、閉鎖時間が経過したと判定した場合(S340−8:Yes)、ステップS340−4の大入賞口開放処理に進み、大入賞口開放処理とそれに続くラウンド開始コマンド送信判定処理(S340−5)を行い、今回の大当たり遊技処理を終了する。メインCPU110aは、閉鎖時間が経過していないと判定した場合(S340−8:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−9において、メインCPU110aは、大入賞口の開放終了条件が成立したか否かを判定する。具体的には、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達するか、開放時間が経過した場合、開放終了条件が成立したと判定する。また、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達しておらず、且つ、開放時間が経過していない場合、開放終了条件が成立していないと判定する。メインCPU110aは、開放終了条件が成立したと判定した場合(S340−9:Yes)、ステップS340−10に進む。また、開放終了条件が成立していないと判定した場合(S340−9:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−10において、メインCPU110aは、大入賞口閉鎖処理を行う。大入賞口閉鎖処理では、メインCPU110aは、第1大入賞口開閉扉16b又は第2大入賞口開閉扉17bを閉鎖するために、第1大入賞口開閉ソレノイド16c又は第2大入賞口開閉ソレノイド17cを通電させる通電データを停止する。また、メインCPU110aは、ステップS330−12で決定された大入賞口開閉制御テーブルを参照して、現在のラウンド数(R)に基づいて、第1大入賞口16又は第2大入賞口17の閉鎖時間(閉鎖インターバル時間又は1回の閉鎖時間)を特別遊技タイマカウンタにセットする。これにより、大入賞口が閉鎖することになる。
ステップS340−10の実行後、メインCPU110aは、1回のラウンド遊技が終了したか否かを判定する(S340−11)。具体的には、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達した場合に、1回のラウンド遊技が終了したと判定する。また、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)が規定個数(9個)に達していない場合に、1回のラウンド遊技が終了していないと判定する。メインCPU110aは、1回のラウンド遊技が終了したと判定した場合(S340−11:Yes)、ステップS340−12に進む。また、1回のラウンド遊技が終了していないと判定した場合(S340−11:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ステップS340−12において、メインCPU110aは、ラウンドデータ初期化処理を行う。ラウンドデータ初期化処理では、メインCPU110aは、大入賞口入球数(C)記憶領域内の大入賞口入球数(C)をリセットして0にする。
ステップS340−12の実行後、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)が最大値(具体的には、ステップS330−12において決定した大入賞口開閉制御テーブルの最大ラウンド遊技回数)になったか否かを判定する(S340−13)。
ラウンド数(R)が最大値になっていないと判定した場合(S340−13:No)、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)を+1して更新し(S340−14)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
ラウンド数(R)が最大値になったと判定した場合(S340−13:Yes)、メインCPU110aは、ラウンド数(R)記憶領域内のラウンド数(R)をリセットして0にする(S340−15)。
ステップS340−15の実行後、メインCPU110aは、上記ステップS330−12で決定した大入賞口開閉制御テーブルに基づいて、大当たりの種類を判定し、大当たりの種類に応じたエンディング指定コマンドを生成し、このエンディング指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S340−16)。
ステップS340−16の実行後、メインCPU110aは、大当たりの種類に応じた終了インターバル時間(例えば、2秒)を決定し、この終了インターバル時間を特別遊技タイマカウンタにセットする(S340−17)。
メインCPU110aは、ステップS340−17の実行後、又は、ステップS340−6においてエンディング中であると判定した場合(S340−6:Yes)、終了インターバル時間が経過したか否かを判定する(S340−18)。具体的には、メインCPU110aは、ステップS340−17でセットした特別遊技タイマカウンタを参照し、特別遊技タイマカウンタが0であれば終了インターバル時間が経過したと判定し、特別遊技タイマカウンタが0でなければ終了インターバル時間が未だ経過していないと判定する。メインCPU110aは、終了インターバル時間が未だ経過していないと判定した場合(S340−18:No)、今回の大当たり遊技処理を終了する。
メインCPU110aは、終了インターバル時間が経過したと判定した場合(S340−18:Yes)、特図特電処理データに4をセットし(S340−19)、今回の特別図柄変動処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において大当たり遊技終了処理に処理が移り、大当たり遊技終了処理が行われる。
図36は、大当たり遊技終了処理の詳細を示すフローチャートである。図36において、メインCPU110aは、ステップS311−2で停止図柄データ記憶領域にセットした停止図柄データ及びステップS311−4で遊技状態バッファにセットした遊技情報をロードする(S350−1)。
ステップS350−1の実行後、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ設定処理を行う(S350−2)。高確率遊技フラグ設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時の高確率遊技フラグのセットの要否を決定する。
図37は、特別遊技終了時設定テーブルを示す図である。特別遊技終了時設定テーブルには、停止図柄データ、遊技状態バッファの記憶内容を示すデータ、時短遊技状態の要否を示すデータ、時短遊技回数を示すデータ、高確率状態の要否を示すデータ、及び高確率遊技回数を示すデータの組が記憶されている。
具体的には、ステップS350−1では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜02、04〜06」である場合は、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットし、それ以外の「03、07」である場合は、高確率遊技フラグ記憶領域に高確率遊技フラグをセットしない。
ステップS350−2の実行後、メインCPU110aは、高確率遊技回数設定処理を行う(S350−3)。高確率遊技状態設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時に遊技回数(X)記憶領域に記憶する残り変動回数(X)を決定する。
具体的には、ステップS350−2では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜02、04〜06」である場合は、遊技回数(X)記憶領域に10000回をセットし、それ以外の「03、07」である場合は、遊技回数(X)記憶領域に0回をセットする。
ステップS350−3の実行後、メインCPU110aは、時短遊技フラグ設定処理を行う(S350−4)。時短遊技フラグ設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時の時短遊技フラグのセットの要否を決定する。
具体的には、ステップS350−3では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜07」である場合は、時短遊技フラグ記憶領域に時短遊技フラグをセットする。
ステップS350−4の実行後、メインCPU110aは、時短回数設定処理を行う(S350−5)。時短回数設定処理では、メインCPU110aは、メインROM110bの特別遊技終了時設定テーブルを参照し、ステップS350−1においてロードした停止図柄データ及び遊技情報に基づいて、特別遊技の終了時に遊技回数(J)記憶領域に記憶する残り変動回数(J)を決定する。
具体的には、本ステップS350−4では、ステップS350−1においてロードした停止図柄データが「01〜02、04〜06」である場合は、遊技回数(J)記憶領域に10000回をセットし、それ以外の「03、07」である場合は、遊技回数(J)記憶領域に100回をセットする。
ステップS350−5の実行後、メインCPU110aは、高確率遊技フラグ記憶領域及び時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無に基づいて現時点の遊技状態を求め、現時点の遊技状態に対応する遊技状態指定コマンドを生成し、この遊技状態指定コマンドを演出用伝送データ格納領域にセットする(S350−6)。
ステップS350−6の実行後、メインCPU110aは、特図特電処理データに0をセットし(S350−7)、大当たり遊技終了処理を終了する。この後の特図特電制御処理では、ステップS302において特別図柄記憶判定処理に処理が移り、特別図柄記憶判定処理が行われる。
図38は、普図普電制御処理の詳細を示すフローチャートである。図38において、メインCPU110aは、普図普電処理データをロードする(S401)。続くステップS402において、メインCPU110aは、このロードした特図特電処理データから分岐アドレスを参照し、普図普電処理データ=0であれば普通図柄記憶判定処理に処理を移し、普図普電処理データ=1であれば普通図柄変動処理に処理を移し、普図普電処理データ=2であれば普通図柄停止処理に処理を移し、普図普電処理データ=3であれば補助遊技処理に処理を移す。
普通図柄記憶判定処理、普通図柄変動処理、普通図柄停止処理、及び補助遊技処理の概要は次の通りである。普通図柄記憶判定処理(普図普電処理データ=0の処理)では、メインCPU110aは、普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が1以上であるか否かを判定する。普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が0である場合は今回の普通図柄記憶判定処理を終了する。普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)が1以上である場合は、普通図柄保留数カウンタのカウント値(G)を−1して更新した後、普通図柄保留記憶領域内の第2〜第4記憶部内のデータを1つ前の記憶部にシフトさせ、第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。このとき、既に普通図柄保留記憶領域の第0記憶部に書き込まれていた普通図柄乱数値は消去されることとなる。その後、メインCPU110aは、メインROM110bの普通図柄抽選判定テーブルを参照し、時短遊技フラグ記憶領域におけるフラグのセットの有無と普通図柄保留記憶領域の第0記憶部内の普通図柄乱数値との組み合わせに基づいて、普通図柄抽選の抽選結果(当たり又はハズレ)を決定し、この抽選結果に応じた普通図柄変動時間(非時短遊技状態であれば29秒、時短遊技状態であれば0.2秒)を決定する。
図27(b)は、普通図柄抽選判定テーブルを示す図である。普通図柄抽選判定テーブルは、主制御基板110のメインROM110bに格納されている。普通図柄抽選判定テーブルには、普通図柄乱数値と普通図柄抽選の抽選結果(当たり又はハズレ)の組が、非時短遊技状態のときに参照するものと時短遊技状態のときに参照するものとに分けて記憶されている。
この普通図柄抽選判定テーブルにおける非時短遊技状態で当たりになる普通図柄判定用乱数値の個数と時短遊技状態で当たりになる普通図柄判定用乱数値の個数を比較すると、非時短遊技状態における当たりの普通図柄判定用乱数値は1個(0)のみとなっているのに対し、時短遊技状態における当たりの普通図柄判定用乱数値は65535個(0〜65534)となっている。普通図柄判定用乱数値の乱数範囲は0〜65535である。よって、非時短遊技状態のときの当たりの当選確率は、1/65536であり、時短遊技状態のときの当たりの当選確率は65535/65536=1/1.00002である。
普通図柄抽選の抽選結果の決定後、メインCPU110aは、この普通図柄変動時間を普通図柄時間カウンタにセットすると共に普通図柄表示装置22の普通図柄の変動を開始させ、普図普電処理データに1をセットする。
普通図柄変動処理(普図普電処理データ=1のときの処理)では、メインCPU110aは、普通図柄変動時間が経過したか(普通図柄時間カウンタが0になったか)を判定し、普通図柄変動時間が経過していないと判定した場合、今回の普通図柄変動処理を終了する。普通図柄変動時間が経過したと判定した場合、普通図柄表示装置22の普通図柄を普通図柄抽選結果に応じた図柄で停止表示させると共に所定の普通図柄停止時間を普通図柄時間カウンタにセットし、普図普電処理データに2をセットする。
普通図柄停止処理(普図普電処理データ=2のときの処理)では、メインCPU110aは、普通図柄停止時間が経過したか(普通図柄時間カウンタが0になったか)を判定し、普通図柄停止時間が経過していないと判定した場合、今回の普通図柄停止処理を終了する。普通図柄停止時間が経過したと判定した場合、普通図柄表示装置22の停止図柄が当たりの図柄であったか否かを判定する。普通図柄表示装置22の停止図柄が当たりの図柄でなかった場合は、普図普電処理データに0をセットし、普通図柄表示装置22の停止図柄が当たりの図柄であった場合は、普図普電処理データに3をセットする。
補助遊技処理(普図普電処理データ=3のときの処理)では、メインCPU110aは、第2始動口15の開放時間(非時短遊技状態であれば0.2秒、時短遊技状態であれば3.5秒)を決定し、この開放時間に亘って第2始動口15を開放状態にし、その後に第2始動口15を閉鎖状態にし、普図普電処理データに0をセットする。
図39は、遊技機1の演出制御基板120のメイン処理を示すフローチャートである。メイン処理は、起動操作により電源基板170から演出制御基板120のサブCPU120aにシステムリセットが発生したことを契機として開始される。
図39において、サブCPU120aは、初期化処理を行う(S1000)。初期化処理では、サブCPU120aは、電源投入に応じて、サブROM120bから起動プログラムを読み込むと共に、サブRAM120c内の各種フラグを初期化する。初期化処理の終了後は、サブCPU120aは、演出用乱数値1〜26等を更新する処理(S1100)を繰り返す。また、この乱数値の更新処理と併せて、サブCPU120aは、リセット用クロックパルス発生回路によるリセット用クロックパルス信号の発生の度にタイマ割込み処理を実行する。
図40は、演出制御基板120のタイマ割り込み処理を示すフローチャートである。演出制御基板120のサブCPU120aは、初期化処理が終了して遊技が可能になった後、演出制御基板120内のリセット用クロックパルス発生器におけるリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒毎に図40に示す一連の処理を実行する。
図40において、サブCPU120aは、サブCPU120aのレジスタ内の情報をスタック領域に退避させる(S1400)。
次に、サブCPU120aは、タイマ更新処理を行う(S1500)。タイマ更新処理では、サブCPU120aは、RTC120dから入力される時刻信号に基づいて、各種カウンタを更新し、更新後の値が0になったカウンタがあれば、そのカウンタに応じた処理を行う。タイマ更新処理の詳細は、後述する。
次に、サブCPU120aは、コマンド解析処理を行う(S1600)。コマンド解析処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドを解析し、この解析結果に基づいて、画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34による演出の内容を決定し、決定した演出の内容を示すコマンドをサブRAM120cの送信バッファにセットする。コマンド解析処理の詳細は、後述する。
次に、サブCPU120aは、演出入力制御処理を行う(S1700)。演出入力制御処理では、サブCPU120aは、演出ボタン35、十字キー39、中央キー39Eの検出スイッチ35a、39a、39b、39c、39d、39eの操作信号が入力されたか判定し、操作内容に応じた処理を行う。
次に、サブCPU120aは、データ出力処理を行う(S1800)。データ出力処理では、サブCPU120aは、ステップS1500のタイマ更新処理、ステップS1600のコマンド解析処理、ステップS1700の演出入力制御処理においてサブRAM120cの送信バッファに記憶したコマンドを画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信する。
次に、サブCPU120aは、ステップS1400でスタック領域に退避した情報をサブCPU120aのレジスタに復帰させる(S1900)。
図41、図42、及び図43は、コマンド解析処理(図40のステップS1600)の詳細を示すフローチャートである。図41において、サブCPU120aは、受信バッファ内に主制御基板110から受信したコマンドがあるか否かを確認する(S1601)。サブCPU120aは、受信バッファ内にコマンドがある場合(S1601:Yes)、ステップS1610に進む。受信バッファ内にコマンドがない場合(S1601:No)、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1610において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが特別図柄保留数指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが特別図柄保留数指定コマンドである場合(S1610:Yes)、ステップS1611に進む。また、受信バッファ内のコマンドが特別図柄保留数指定コマンドでない場合(S1610:No)、ステップ1620に進む。
ステップS1611において、サブCPU120aは、特別図柄保留数更新処理を行う。特別図柄保留数更新処理では、サブCPU120aは、特別図柄保留数指定コマンドを解析して、画像表示装置31に表示させる保留表示画像37の表示個数を決定し、この保留表示画像37の表示個数に対応する特図表示個数指定コマンドを送信バッファにセットする。
特別図柄保留数更新処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、画像表示装置31内の保留表示画像37の出現又は消去に関わる演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1620において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが始動入賞指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが始動入賞指定コマンドである場合(S1620:Yes)、ステップS1621に進む。また、受信バッファ内のコマンドが始動入賞指定コマンドでない場合(S1620:No)、ステップS1630に進む。
ステップS1621において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンド記憶処理を行う。始動入賞指定コマンド記憶処理では、サブCPU120aは、演出情報記憶領域の第1演出情報記憶領域及び第2演出情報記憶領域のうち受信バッファ内の始動入賞指定コマンドと対応するものを選択し、選択した演出情報記憶領域の第1〜第4記憶部におけるデータ未格納で且つ番号の最も小さい記憶部をデータの格納先とし、受信バッファ内の始動入賞指定コマンドをデータの格納先の記憶部に記憶する。
図22(c)は、演出情報記憶領域を示す図である。図22(c)に示すように、演出情報記憶領域は、当該変動と対応する第0記憶部、第1特別図柄の保留と対応する第1演出情報記憶領域、及び第2特別図柄の保留と対応する第2演出情報記憶領域を有している。第1演出情報記憶領域と第2演出情報記憶領域の各々は、第1保留と対応する第1記憶部、第2保留と対応する第2記憶部、第3保留と対応する第3記憶部、及び第4保留と対応する第4記憶部を有している。図22(d)に示すように、演出情報記憶領域内の各記憶部は、始動入賞指定コマンド、先読み保留表示変化演出シナリオデータ、及び先読みゾーン演出シナリオデータを記憶し得るようになっている。
ステップS1621の実行後、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出選択処理を行う(S1622)。先読み保留表示変化演出選択処理では、サブCPU120aは、ステップS1621で演出情報記憶領域に記憶した始動入賞指定コマンドについて、この始動入賞指定コマンドと対応する図柄の変動を最終変動とする先読み保留表示変化演出の実行の要否を判定し、先読み保留表示変化演出を実行する場合に、最終変動に至るまでの保留表示変化演出のシナリオを決定し、このシナリオを示す先読み保留表示変化演出シナリオデータを演出情報記憶領域内の該当の記憶部に記憶する。先読み保留表示変化演出選択処理の詳細は後述する。
ステップS1622の実行後、サブCPU120aは、先読みゾーン演出選択処理を行う(S1623)。先読みゾーン演出選択処理では、サブCPU120aは、ステップS1621で演出情報記憶領域に記憶した始動入賞指定コマンドについて、この始動入賞指定コマンドと対応する図柄の変動を最終変動とする先読みゾーン演出の実行の要否を判定し、先読みゾーン演出を実行する場合に、最終変動に至るまでのゾーン演出のシナリオを決定し、このシナリオを示す先読みゾーン演出シナリオデータを演出情報記憶領域内の該当の記憶部に記憶する。先読みゾーン演出選択処理の詳細は後述する。
ステップS1630において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが図柄指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが図柄指定コマンドである場合(S1630:Yes)、ステップS1631に進む。受信バッファ内のコマンドが図柄指定コマンドでない場合(S1630:No)、ステップS1640に進む。
ステップS1631において、サブCPU120aは、演出図柄決定処理を行い、演出図柄決定処理の実行後に今回のコマンド解析処理を終了する。演出図柄決定処理では、サブCPU120aは、図柄指定コマンドを解析して、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの各停止図柄番号を決定し、3つの停止図柄番号をサブRAM120c内の演出図柄記憶領域に記憶し、3つの停止図柄番号を画像制御基板150及びランプ制御基板140に通知するための停止図柄指定コマンドを生成し、生成した停止図柄指定コマンドを送信バッファにセットする。演出図柄決定処理の詳細は後述する。
演出図柄決定処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、当該変動における変動停止時の図柄組み合わせを決定する。
ステップS1640において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動開始コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動開始コマンドである場合(S1640:Yes)、ステップS1641に進む。また、受信バッファ内のコマンドが変動開始コマンドでない場合(S1640:No)、ステップS1670(図43)に進む。
ステップS1641において、サブCPU120aは、記憶領域シフト処理を行う。記憶領域シフト処理では、サブCPU120aは、第2演出情報記憶領域の第1〜第4記憶部の1つ以上にデータが記憶されている場合、第2演出情報記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを1つ前の記憶部にシフトさせ、第2演出情報記憶領域の第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていたデータ(始動入賞指定コマンド、先読み保留表示変化演出シナリオデータ、先読みゾーン演出シナリオデータ)は消去される。第2演出情報記憶領域にデータが記憶されておらず、第1演出情報記憶領域の第1〜第4記憶部の1つ以上にデータが記憶されている場合、第1演出情報記憶領域の第2〜第4記憶部内のデータを1つ前の記憶部にシフトさせ、第1演出情報記憶領域の第1記憶部内のデータを第0記憶部に書き込む。この第0記憶部へのデータの書き込みにより、それまで第0記憶部に記憶されていたデータは消去される。
次に、サブCPU120aは、演出情報記憶領域に、先読み保留表示変化演出シナリオデータ及び先読みゾーン演出シナリオデータの一方又は両方が記憶されているか否かを判定する(S1642)。サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出シナリオデータ及び先読みゾーン演出シナリオデータの一方又は両方が記憶されている場合(S1642:Yes)、ステップS1643に進む。先読み保留表示変化演出シナリオデータ及び先読みゾーン演出シナリオデータの何れも記憶されていない場合(S1642:No)、ステップS1645に進む。
ステップS1643において、サブCPU120aは、先読み演出制御処理を行う。先読み演出制御処理では、サブCPU120aは、演出情報記憶領域に先読み保留表示変化演出シナリオデータが記憶されていればその先読み保留表示変化演出シナリオデータを参照し、当該変動における保留表示画像37の表示態様の変化の有無を決定し、当該変動において保留表示画像37を変化させる場合は、保留表示画像37の表示態様の変化を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。また、サブCPU120aは、演出情報記憶領域に先読みゾーン演出シナリオデータが記憶されていればその先読みゾーン演出シナリオデータを参照し、当該変動におけるゾーンの突入の有無を決定し、当該変動においてゾーンに突入させる場合は、ゾーンの突入を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
先読み演出制御処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、保留表示画像37の表示態様の変化を指示する演出パターン指定コマンドを受信すると、先読み保留表示変化演出(図16(a)及び図16(b))の実行時刻(図16の時刻tHH)に合わせて、先読み保留表示変化演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、ゾーンの突入を指示する演出パターン指定コマンドを受信すると、先読みゾーン演出(図17(a)及び図17(b))の実行時刻(図17の時刻tZN)に合わせて、先読みゾーン演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1644において、サブCPU120aは、先読み特定予告演出選択処理を行う。先読み特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、先読み特定予告演出の実行の要否を判定し、先読み特定予告演出を実行する場合に、先読み特定予告演出の予告態様を決定し、この予告態様での先読み特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。先読み特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
先読み特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、先読み特定予告演出(図17(c))の実行時刻(図17の時刻t’ZN)に合わせて、先読み特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1645において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理を行う。変動演出パターン決定処理は、当該変動における演出図柄36に関わる演出の流れである図柄変動演出パターンを決定する処理である。変動演出パターン決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値1を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの変動演出パターン決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドと演出用乱数値1との組み合わせに基づいて、図柄変動演出パターンを決定し、決定した図柄変動演出パターンの情報をサブRAM120c内の図柄変動演出パターン記憶領域に記憶する。また、サブCPU120aは、決定した図柄変動演出パターンを指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図44は、変動演出パターン決定テーブルを示す図である。変動演出パターン決定テーブルには、演出用乱数値1、図柄変動演出パターン、及び演出パターン指定コマンドの組が、変動パターン指定コマンドと対応するもの毎に記憶されている。各変動パターン指定コマンドと対応する複数の図柄変動演出パターンの中には、操作演出(図8(a)及び(図8(b))や再抽選演出(図8(c)及び図8(d))を含むものもあれば含まないものもある。
例えば、MODEデータが「E6H」でDATAデータが「11H」の変動パターン指定コマンド(16R確変当たり、変動時間T1、SPリーチ演出あり、擬似変動0回)と対応する図柄変動演出パターンの選択肢には、図柄変動演出パターン11、図柄変動演出パターン12、図柄変動演出パターン13などがある。図柄変動演出パターン11の演出の流れは、通常変動→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→操作演出(役物降下あり)→再抽選演出(16R確変当たり報知)となっている。図柄変動演出パターン12の演出の流れは、通常変動→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→操作演出(役物降下あり)となっている。図柄変動演出パターン13の演出の流れは、通常変動→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→再抽選演出(16R確変当たり報知)となっている。
また、MODEデータが「E6H」でDATAデータが「12H」の変動パターン指定コマンド(16R確変当たり、変動時間T2、SPリーチ演出あり、擬似変動1回)と対応する図柄変動演出パターンの選択肢には、図柄変動演出パターン21、図柄変動演出パターン22、図柄変動演出パターン23などがある。図柄変動演出パターン21の演出の流れは、通常変動→擬似変動1→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→操作演出(役物降下あり)→再抽選演出(16R確変当たり報知)となっている。図柄変動演出パターン22の演出の流れは、通常変動→擬似変動1→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→操作演出(役物降下あり)となっている。図柄変動演出パターン23の演出の流れは、通常変動→擬似変動1→ノーマルリーチ演出→SPリーチ演出→再抽選演出(16R確変当たり報知)となっている。
変動演出パターン決定処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、このコマンドの図柄変動演出パターンに従った一連の演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
図41のステップS1646において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理で決定した図柄変動演出パターンが全回転リーチ演出(図7(d))を含むものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、図柄変動演出パターンが全回転リーチ演出を含む場合(S1646:Yes)、ステップS1647に進む。全回転リーチ演出を含まない場合(S1646:No)、ステップS1649に進む。
ステップS1647において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における全回転リーチ演出の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの全回転リーチタイマカウンタにセットする。全回転リーチタイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。
ステップS1648において、サブCPU120aは、サブRAM120cの全回転リーチ待機フラグ記憶領域に全回転リーチフラグ待機フラグをセットする。全回転リーチ待機フラグは、全回転リーチ演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1649において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理で決定した図柄変動演出パターンが役物降下ありの操作演出(図8(a))を含むものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、役物降下ありの操作演出を含む場合(S1649:Yes)、ステップS1650に進む。役物降下ありの操作演出を含まない場合(S1646:No)、ステップS1652に進む。
ステップS1650において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における操作演出の操作受付有効期間の開始時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの操作受付有効期間開始タイマカウンタにセットする。また、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における操作演出の操作受付有効期間の終了時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの操作受付有効期間終了タイマカウンタにセットする。操作受付有効期間開始タイマカウンタ及び操作受付有効期間終了タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。
ステップS1651において、サブCPU120aは、サブRAM120cの操作演出待機フラグ記憶領域に操作演出待機フラグをセットする。操作演出待機フラグは、役物降下ありの操作演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1652において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理で決定した図柄変動演出パターンが16R確変当たり報知ありの再抽選演出(図8(c))を含むものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、図柄変動演出パターンが16R確変当たり報知ありの再抽選演出を含む場合(S1652:Yes)、ステップS1653に進む。16R確変当たり報知ありの再抽選演出を含まない場合(S1652:No)、ステップS1655に進む。
ステップS1653において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における再抽選演出の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの再抽選演出タイマカウンタにセットする。再抽選演出タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。
ステップS1654において、サブCPU120aは、サブRAM120cの再抽選演出待機フラグ記憶領域に再抽選演出待機フラグをセットする。再抽選演出待機フラグは、再抽選演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1655において、サブCPU120aは、変動演出パターン決定処理で決定した図柄変動演出パターンが擬似連演出(図9(a)、図9(b)、図9(c))を含むものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、図柄変動演出パターンが擬似連演出を含む場合(S1655:Yes)、ステップS1656に進む。擬似連演出を含まない場合(S1655:No)、ステップS1660に進む。
ステップS1656において、サブCPU120aは、擬似連演出の擬似変動の回数が3回であるか否かを判定する。サブCPU120aは、擬似変動の回数が3回である場合(S1656:Yes)、ステップS1657に進む。擬似変動の回数が3回でない場合(S1656:No)、ステップS1659に進む。
ステップS1657において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における3回目の擬似変動の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの擬似連3タイマカウンタにセットする。擬似連3タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。
ステップS1658において、サブCPU120aは、サブRAM120cの擬似連3待機フラグ記憶領域に擬似連3待機フラグをセットする。擬似連3待機フラグは、3回目の擬似変動の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1659において、サブCPU120aは、擬似連特定予告演出選択処理を行う。擬似連特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、擬似連特定予告演出の実行の要否を判定し、擬似連特定予告演出を実行する場合に、擬似連特定予告演出の予告態様を決定し、この予告態様での擬似連特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。擬似連特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
擬似連特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、擬似連特定予告演出(図9(d))の実行時刻(図9の時刻t’GJ)に合わせて、擬似連特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1660において、サブCPU120aは、ステップアップ演出選択処理を行う。ステップアップ演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の変動開始コマンドに基づいて、ステップアップ演出(図10(a)、図10(b))の実行の要否を判定し、ステップアップ演出を実行する場合に、最終段階に至るまでのステップアップ演出のシナリオを決定し、このシナリオに従った演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した変動パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップアップ演出選択処理の詳細は、後述する。
ステップアップ演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、ステップアップ演出内の1又は複数のステップ演出の実行時刻(図10の時刻tSUP)に合わせて、ステップアップ演出の各ステップ演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1661において、サブCPU120aは、ステップアップ演出の実行の要否の判定においてステップアップ演出を実行することになったか否かを確認する。サブCPU120aは、ステップアップ演出を実行することになった場合(S1661:Yes)、ステップS1662に進む。ステップアップ演出を実行しないことになった場合(S1661:No)、ステップS1666に進む。
ステップS1662において、サブCPU120aは、ステップアップ演出選択処理において決定したステップアップ演出のシナリオが特別段階のステップ演出(図10(b))に発展するものであるか否かを判定する。特別段階のステップ演出に発展する場合(S1662:Yes)、ステップS1663に進む。特別段階のステップ演出に発展しない場合(S1662:No)、ステップS1665に進む。
ステップS1663において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内における特別段階のステップ演出の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの特別段階タイマカウンタにセットする。特別段階タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。
ステップS1664において、サブCPU120aは、サブRAM120cの特別段階待機フラグ記憶領域に特別段階待機フラグをセットする。特別段階待機フラグは、特別段階のステップ演出の実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1665において、サブCPU120aは、ステップアップ特定予告演出選択処理を行う。ステップアップ特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、ステップアップ特定予告演出の実行の要否を判定し、ステップアップ特定予告演出を実行する場合に、ステップアップ特定予告演出の予告態様を決定し、この予告態様でのステップアップ特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップアップ特定予告演出選択処理の詳細は後述する。
ステップアップ特定予告演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、ステップアップ特定予告演出(図10(c)、図10(d))の実行時刻(図10の時刻t’SUP)に合わせて、ステップアップ特定予告演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1666において、サブCPU120aは、変動プレミアム演出選択処理を行う。変動プレミアム演出選択処理では、サブCPU120aは、変動プレミアム演出の実行の要否を判定し、変動プレミアム演出を実行する場合に、当該変動の変動時間T内における変動プレミアム演出の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cの変動プレミアム演出タイマカウンタにセットする。変動プレミアム演出タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。変動プレミアム演出選択処理の詳細は、後述する。
ステップS1667において、サブCPU120aは、変動プレミアム演出の実行の要否の判定において変動プレミアム演出を実行することになったか否かを確認する。サブCPU120aは、変動プレミアム演出を実行することになった場合(S1667:Yes)、ステップS1668に進む。変動プレミアム演出を実行しないことになった場合(S1667:No)、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1668において、サブCPU120aは、変動プレミアム特定予告演出選択処理を行う。変動プレミアム特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出の実行の要否を判定し、プレミアム特定予告演出を実行する場合に、当該変動の変動時間T内におけるプレミアム特定予告演出の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのプレミアム特定予告演出タイマカウンタにセットする。プレミアム特定予告演出タイマカウンタは、ステップS1500のタイマ更新処理の実行の度にカウントダウンされる。変動プレミアム特定予告演出選択処理の詳細は、後述する。
ステップS1670において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動停止コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが変動停止コマンドである場合(S1670:Yes)、ステップS1671に進む。また、受信バッファ内のコマンドが変動停止コマンドでない場合(S1670:No)、ステップS1680に進む。
ステップS1671において、サブCPU120aは、演出図柄停止処理を行う。演出図柄停止処理では、サブCPU120aは、演出図柄36を停止させるための停止指定コマンドを生成し、生成した停止指定コマンドを送信バッファにセットする。
演出図柄停止処理において送信バッファにセットされた停止指定コマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、演出図柄36の停止に関わる演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1680において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが遊技状態指定コマンドであるか否かを確認する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドが遊技状態指定コマンドである場合(S1680:Yes)、ステップS1681に進む。また、受信バッファ内のコマンドが遊技状態指定コマンドでない場合(S1680:No)、ステップS1690に進む。
ステップS1681において、サブCPU120aは、遊技状態設定処理を行う。遊技状態設定処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内の遊技状態指定コマンドを解析して、現在の遊技状態を求め、求めた遊技状態を示す遊技状態情報をサブRAM120cの遊技状態記憶領域に記憶する。
ステップS1690において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがオープニング指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがオープニング指定コマンドである場合(S1690:Yes)、ステップS1691に進む。また、受信バッファ内のコマンドがオープニング指定コマンドでない場合(S1690:No)、ステップS1693に進む。
ステップS1691において、サブCPU120aは、特別遊技演出選択処理を行う。特別遊技演出選択処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のオープニング指定コマンドに基づいて、オープニング演出パターンを決定し、決定したオープニング演出パターンの情報をサブRAM120cの演出パターン記憶領域に記憶する。また、サブCPU120aは、決定したオープニング演出パターンに従った演出を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。また、サブCPU120aは、昇格演出(図14(a)、図14(b)、図14(c))の実行の要否を判定し、昇格演出を実行する場合に、昇格演出の実行ラウンドを決定し、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域における第1〜第16ラウンドの記憶部のうち昇格演出の実行ラウンドと対応するものに昇格演出実行データを記憶する。特別遊技演出選択処理の詳細は、後述する。
特別遊技演出選択処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、特別遊技のオープニング演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1692において、サブCPU120aは、特別遊技プレミアム演出選択処理を行う。特別遊技プレミアム演出選択処理では、サブCPU120aは、特別遊技プレミアム演出(図15(a)、図15(b))の実行の要否を判定し、特別遊技プレミアム演出を実行する場合に、特別遊技プレミアム演出の実行ラウンドを決定し、ラウンド別演出情報記憶領域における第1ラウンド〜第16ラウンドの記憶部のうち特別遊技プレミアム演出の実行ラウンドと対応するものにプレミアム演出実行データを記憶する。特別遊技プレミアム演出選択処理の詳細は、後述する。
ステップS1693において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがラウンド開始コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがラウンド開始コマンドである場合(S1693:Yes)、ステップS1694に進む。また、受信バッファ内のコマンドがラウンド開始コマンドでない場合(S1693:No)、ステップS1695に進む。
ステップS1694において、サブCPU120aは、ラウンド演出制御処理を行う。ラウンド演出制御処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドを解析すると共に、ラウンド別演出情報記憶領域における今回のラウンドの記憶部を参照し、今回のラウンドが昇格演出及び特別遊技プレミアム演出のうちの何れかの演出の実行ラウンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、この判定結果に基づいて、今回のラウンドの演出パターンを決定し、決定した演出パターンの情報をサブRAM120cの演出パターン記憶領域に記憶し、この演出パターンの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ラウンド演出制御処理の詳細は、後述する。
ラウンド演出制御処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、特別遊技のラウンド演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
ステップS1695において、サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがエンディング指定コマンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のコマンドがエンディング指定コマンドである場合(S1695:Yes)、ステップS1696に進む。受信バッファ内のコマンドがエンディング指定コマンドでない場合(S1695:No)、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1696において、サブCPU120aは、特別遊技終了演出制御処理を行う。特別遊技終了演出制御処理では、サブCPU120aは、受信バッファ内のエンディング指定コマンドを解析して、エンディング演出パターンを決定し、決定した演出パターンの情報をサブRAM120cの演出パターン記憶領域に記憶する。また、サブCPU120aは、決定した演出パターンの演出パターン指定コマンドを生成し、この演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。また、サブCPU120aは、特別遊技中にセットしていたフラグがある場合はそれらをクリアする。
特別遊技終了演出制御処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、このコマンドを受信すると、特別遊技のエンディング演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
図45は、演出入力制御処理(図40のステップS1700)の詳細を示すフローチャートである。図45において、サブCPU120aは、演出ボタン35、十字キー39、及び中央キー39Eの検出スイッチ35a、39a、39b、39c、39d、及び36eのいずれかの操作信号が入力されたか否かを判定する(S1701)。演出ボタン35、十字キー39、及び中央キー39Eの何れかが押されたのであればこのステップの判定結果は「Yes」となり、何れも押されていなければこのステップの判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、操作信号が入力されたと判定した場合(S1701:Yes)、ステップS1702に進む。操作信号が入力されていないと判定した場合(S1701:No)、今回の演出入力制御処理を終了する。
ステップS1702において、サブCPU120aは、今回の入力信号が演出ボタン35の演出ボタン検出スイッチ35aからのものであるか否かを判定する。演出ボタン35が押されたのであればこのステップの判定結果は「Yes」となり、十字キー39又は中央キー39Eが押されたのであればこのステップの判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、入力信号が演出ボタン検出スイッチ35aからのものである場合(S1702:Yes)、ステップS1703に進む。入力信号が演出ボタン検出スイッチ35aからのものでない場合(S1702:No)、ステップS1709に進む。
ステップS1703において、サブCPU120aは、サブRAM120cの操作演出待機フラグ記憶領域に操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、操作演出待機フラグがセットされている場合(S1703:Yes)、ステップS1704に進む。操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1703:No)、ステップS1709に進む。
ステップS1704において、サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0であるか判定する。サブCPU120aは、操作受付有効期間開始タイマカウンタが0である場合(S1704:Yes)、ステップS1705に進む。操作受付有効期間開始タイマカウンタが0でない場合(S1704:No)、ステップS1709に進む。
ステップS1705において、サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか判定する。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1705:No)、ステップS1706に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1705:Yes)、ステップS1709に進む。
ステップS1706において、サブCPU120aは、操作演出における可動役物33aの降下を実行済みであるか否かを判定する。サブCPU120aは、可動役物33aの降下が済んでいない場合(S1706:No)、ステップS1707に進む。可動役物33aの降下が済んでいる場合(S1706:Yes)、ステップS1709に進む。
ステップS1707において、サブCPU120aは、可動役物36aの降下を指示する役物駆動指定コマンドを生成し、生成したコマンドを送信バッファにセットする。その後、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグをセットする(S1708)。
ステップS1709において、サブCPU120aは、演出ボタン35、十字キー39、及び中央キー39Eの操作に応じた操作指定コマンドを生成し、生成した操作指定コマンドを送信バッファにセットする。
演出入力制御処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、役物駆動指定コマンドを受信すると、操作演出(図8(a))における可動役物33aの降下に関わる演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、操作指定コマンドを受信すると、演出ボタン35、十字キー39、又は中央キー39Eの操作を契機とする所定の演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
図46は、先読み保留表示変化演出選択処理(図41のステップS1622)の詳細を示すフローチャートである。図46において、サブCPU120aは、始動入賞指定コマンド記憶処理(図41のステップS1621)において指導入賞指定コマンドを記憶した演出情報記憶領域内の記憶部と対応する保留を先読み判定対象保留とし、この先読み判定対象保留の変動が発展演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)を有する変動であるか否かを判定する(S1622−1)。サブCPU120aは、発展演出を有する変動である場合(S1622−1:Yes)、ステップS1622−2に進む。発展演出を有する変動でない場合(S1622−1:No)、今回の先読み保留表示変化演出選択処理を終了する。
ステップS1622−2において、サブCPU120aは、先読み判定対象保留よりも消化順が前の保留内に発展演出を有する変動があるか否かを判定する。サブCPU120aは、発展演出を有する変動がない場合(S1622−2:No)、ステップS1622−3に進む。発展演出を有する変動がある場合(S1622−2:Yes)、今回の先読み保留表示変化演出選択処理を終了する。
ステップS1622−3において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出実行判定処理を行う。先読み保留表示変化演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値2を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読み保留表示変化演出実行判定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値2との組み合わせに基づいて、先読み保留表示変化演出の実行の要否を判定する。
図47(a)は、先読み保留表示変化演出実行判定テーブルを示す図である。先読み保留表示変化演出実行判定テーブルには、演出用乱数値2と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、事前判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、55個(0〜54)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行することを示すデータと対応付けられており、45個(55〜99)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、45個(0〜44)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行することを示すデータと対応付けられており、55個(45〜99)の演出用乱数値2が先読み保留表示変化演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1622−4において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1622−4:Yes)、ステップS1622−5に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1622−4:No)、今回の先読み保留表示変化演出選択処理を終了する。
ステップS1622−5において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化最終段階決定処理を行う。先読み保留表示変化最終段階決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値3を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの最終段階保留表示態様決定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値3との組み合わせに基づいて、先読み保留表示変化演出における最終段階の保留表示画像37の表示態様を決定する。
図47(b)は、最終段階保留表示態様決定テーブルを示す図である。最終段階保留表示態様決定テーブルには、演出用乱数値3と最終段階の保留表示態様(「青」、「緑」、及び「赤」)を示すデータの組が、事前判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、10個(0〜9)の演出用乱数値3が「青」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、30個(10〜39)の演出用乱数値3が「緑」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、60個(40〜99)の演出用乱数値3が「赤」の保留表示態様を示すデータと対応付けられている。ハズレについては、60個(0〜59)の演出用乱数値3が「青」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、30個(60〜89)の演出用乱数値3が「緑」の保留表示態様を示すデータと対応付けられており、10個(90〜99)の演出用乱数値3が「赤」の保留表示態様を示すデータと対応付けられている。
ステップS1622−6において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出シナリオ決定処理を行う。先読み保留表示変化演出シナリオ決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値4を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)、最終段階の保留表示態様、保留数、及び演出用乱数値4の組み合わせに基づいて、先読み保留表示変化演出シナリオを決定する。
先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルには、事前判定結果が大当たりの場合に参照するものとハズレの場合に参照するものの2種類がある。図48は、事前判定結果が大当たりの場合に参照する先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルを示す図である。図49は、事前判定結果がハズレの場合に参照する先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルを示す図である。
先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値4と先読み保留表示変化演出シナリオデータの組が、先読み保留表示変化演出の最終段階の保留表示態様と保留数の組み合わせと対応するもの毎に記憶されている。大当たりの先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブル(図48)とハズレの先読み保留表示変化演出シナリオ決定テーブル(図49)とでは、「成り下がり」と呼ばれる保留表示変化演出の演出シナリオHR39及びHR49への演出用乱数値4の割り当ての有無が異なっている。
より具体的に説明すると、このテーブルでは、青と保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB11がある。保留表示変化演出シナリオHB11は、最終変動で保留表示画像37を青にする、というシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB11には、100個(0〜99)の演出用乱数値4が対応付けられている。青と保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB21及びHB22がある。保留表示変化演出シナリオHB21及びHB22は、保留表示画像37が青になる時刻が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB21には70個(0〜69)の演出用乱数値4が、保留表示変化演出シナリオHB22には30個(70〜99)の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
青と保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB31、HB32、及びHB33がある。保留表示変化演出シナリオHB31、HB32、及びHB33は、保留表示画像37が青になる時刻が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB31、HB32、及びHB33には、20個〜50個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。青と保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHB41、HB42、HB43、及びHB44がある。保留表示変化演出シナリオHB41、HB42、HB43、及びHB44は、保留表示画像37が青になる時刻が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHB41、HB42、HB43、及びHB44には、10個〜40個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
緑と保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG11がある。保留表示変化演出シナリオHG11は、最終変動で保留表示画像37を緑にする、というシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG11には、100個(0〜99)の演出用乱数値4が対応付けられている。緑と保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG21及びHG22がある。保留表示変化演出シナリオHG21及びHG22は、保留表示画像37が緑になる時刻とそこに至る前の青への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG21には70個(0〜69)の演出用乱数値4が、保留表示変化演出シナリオHG22には30個(70〜99)の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
緑と保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG31〜HG38がある。保留表示変化演出シナリオHG31〜HG38は、保留表示画像37が緑になる時刻とそこに至る前の青への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG31〜HG38には、5個〜20個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。緑と保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHG41〜HG48がある。保留表示変化演出シナリオHG41〜HG48は、保留表示画像37が緑なる時刻とそこに至る前の青への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHG41〜HG48には、5個〜20個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
赤と保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR11がある。保留表示変化演出シナリオHR11は、最終変動で保留表示画像37を赤にする、というシナリオである。保留表示変化演出シナリオHR11には、100個(0〜99)の演出用乱数値4が対応付けられている。赤と保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR21、HR22、HR23、及びHR24がある。保留表示変化演出シナリオHR21、HR22、HR23、及びHR24は、保留表示画像37が赤になる時刻とそこに至る前の青、緑への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHR21、HR22、HR23、及びHR24には、10個〜40個の演出用乱数値4が、それぞれ対応付けられている。
赤と保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR39がある。保留表示変化演出シナリオHR31〜HR39は、保留表示画像37が赤になる時刻とそこに至る前の青、緑への変化の有無が異なるシナリオである。ここで、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR38は、青→緑→赤というように、後の変動において前の変動のものよりも信頼度の高い保留表示態様に変化する「成り上がり」のシナリオであるのに対し、保留表示変化演出シナリオHR39は、緑→赤→緑というように、後の変動において前の変動のものよりも信頼度の低い保留表示態様に変化する「成り下がり」のシナリオである。大当たりのテーブル(図48)では、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR38に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられており、保留表示変化演出シナリオHR39に1個(99)の演出用乱数値4が対応付けられている。これに対し、ハズレのテーブル(図49)では、保留表示変化演出シナリオHR31〜HR38に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられている。また、ハズレのテーブルでは、保留表示変化演出シナリオHR39には演出用乱数値4が1つも対応付けられていない。
赤と保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、保留表示変化演出シナリオHR41〜HR49がある。保留表示変化演出シナリオHR41〜HR49は、保留表示画像37が赤になる時刻とそこに至る前の青、緑への変化の有無が異なるシナリオである。保留表示変化演出シナリオHR41〜HR49のうち保留表示変化演出シナリオHR41〜48は「成り上がり」のシナリオであり、保留表示変化演出シナリオHR49は「成り下がり」のシナリオである。大当たりのテーブル(図48)では、保留表示変化演出シナリオHR41〜HR48に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられており、保留表示変化演出シナリオHR49に1個(99)の演出用乱数値4が対応付けられている。これに対し、ハズレのテーブル(図49)では、保留表示変化演出シナリオHR41〜HR48に5個〜20個の演出用乱数値4が対応付けられている。また、ハズレのテーブルでは、保留表示変化演出シナリオHR49には演出用乱数値4が1つも対応付けられていない。
このように、遊技機1では、赤と保留数3の組み合わせ及び赤と保留数4の組み合わせについて、「成り下がり」の保留表示変化演出シナリオHR39及びHR49が大当たりのテーブルからのみ選択され得るようになっている。このため、遊技機1では、「成り下がり」の先読み保留表示変化演出は、最終変動大当たり確定演出(最終変動の図柄停止前に最終変動で大当たりになることを報知する演出)となる。
図46のステップS1622−7において、サブCPU120aは、先読み保留表示変化演出シナリオ決定処理で決定した先読み保留表示変化演出シナリオのシナリオデータを演出情報記憶領域内の記憶部に記憶する。
ここで、先読み保留表示変化演出選択処理では、先読み判定対象保留内に発展演出があって消化順が前の保留内に発展演出がない場合(S1622−1:Yes→S1622−2:No)に、先読み保留表示変化演出実行判定処理が行われる。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、先読み保留表示変化演出を実行させる場合に、当該先読み保留表示変化演出の最終変動の変動表示中の演出として発展演出を実行させ、当該先読み保留表示変化演出の最終変動よりも前の変動表示中の演出として発展演出が実行されることを規制する。
図50は、先読みゾーン演出選択処理(図41のステップS1623)の詳細を示すフローチャートである。図50において、サブCPU120aは、先読み判定対象保留の変動が発展演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)を有する変動であるか否かを判定する(S1623−1)。サブCPU120aは、発展演出を有する変動である場合(S1623−1:Yes)、ステップS1623−2に進む。発展演出を有する変動でない場合(S1623−1:No)、今回の先読みゾーン演出選択処理を終了する。
ステップS1623−2において、サブCPU120aは、先読み判定対象保留よりも消化順が前の保留内に発展演出を有する変動があるか否かを判定する。サブCPU120aは、発展演出を有する変動がない場合(S1623−2:No)、ステップS1623−3に進む。発展演出を有する変動がある場合(S1623−2:Yes)、今回の先読みゾーン演出選択処理を終了する。
ステップS1623−3において、サブCPU120aは、先読みゾーン演出実行判定処理を行う。先読みゾーン演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値5を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読みゾーン演出実行判定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値5との組み合わせに基づいて、先読みゾーン演出の実行の要否を判定する。
図51(a)は、先読みゾーン演出実行判定テーブルを示す図である。先読みゾーン演出実行判定テーブルには、演出用乱数値5と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、事前判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、60個(0〜59)の演出用乱数値5が先読みゾーン演出を実行することを示すデータと対応付けられており、40個(60〜99)の演出用乱数値5が先読みゾーン演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、40個(0〜39)の演出用乱数値5が先読みゾーン演出を実行することを示すデータと対応付けられており、60個(40〜99)の演出用乱数値5が先読みゾーン演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1623−4において、サブCPU120aは、先読みゾーン演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1623−4:Yes)、ステップS1623−5に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1623−4:No)、今回の先読みゾーン演出選択処理を終了する。
ステップS1623−5において、サブCPU120aは、先読みゾーン最終段階決定処理を行う。先読みゾーン最終段階決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値6を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの最終段階突入ゾーン決定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値6との組み合わせに基づいて、先読みゾーン演出における最終段階のゾーンを決定する。
図51(b)は、最終段階突入ゾーン決定テーブルを示す図である。最終段階突入ゾーン決定テーブルには、演出用乱数値6と最終段階として突入する先読みゾーン(ゾーンX、ゾーンY、及びゾーンZ)を示すデータの組が、事前判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、10個(0〜9)の演出用乱数値6がゾーンXを示すデータと対応付けられており、30個(10〜39)の演出用乱数値6がゾーンYを示すデータと対応付けられており、60個(40〜99)の演出用乱数値6がゾーンZを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、60個(0〜59)の演出用乱数値6がゾーンXを示すデータと対応付けられており、30個(60〜89)の演出用乱数値6がゾーンYを示すデータと対応付けられており、10個(90〜99)の演出用乱数値6がゾーンZを示すデータと対応付けられている。
ステップS1623−6において、サブCPU120aは、先読みゾーン演出シナリオ決定処理を行う。先読みゾーン演出シナリオ決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値7を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルを参照し、先読み判定対象保留の始動入賞指定コマンドが示す事前判定結果(大当たり又はハズレ)、最終段階で突入するゾーン、保留数、及び演出用乱数値7の組み合わせに基づいて、先読みゾーン演出シナリオを決定する。
先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルには、事前判定結果が大当たりの場合に参照するものとハズレの場合に参照するものの2種類がある。図52は、事前判定結果が大当たりの場合に参照する先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルを示す図である。図53は、事前判定結果がハズレの場合に参照する先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルを示す図である。
先読みゾーン演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値4と先読みゾーン演出シナリオデータの組が、先読みゾーン演出の最終段階のゾーンと保留数の組み合わせと対応するもの毎に記憶されている。大当たりの先読みゾーン演出シナリオ決定テーブル(図52)とハズレの先読みゾーン演出シナリオ決定テーブル(図53)とでは、「成り下がり」と呼ばれるゾーン演出の演出シナリオJZ39及びJZ49への演出用乱数値7の割り当ての有無が異なっている。
より具体的に説明すると、このテーブルでは、ゾーンXと保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJX11がある。ゾーン演出シナリオJX11は、最終変動でゾーンXに突入する、というシナリオである。ゾーン演出シナリオJX11には、100個(0〜99)の演出用乱数値7が対応付けられている。ゾーンXと保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJX21及びJX22がある。ゾーン演出シナリオJX21及びJX22は、ゾーンXになる時刻が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJX21には70個(0〜69)の演出用乱数値7が、ゾーン演出シナリオJX22には30個(70〜99)の演出用乱数値7が、それぞれ対応付けられている。
ゾーンXと保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJX31、JX32、及びJX33がある。ゾーン演出シナリオJX31、JX32、及びJX33は、ゾーンXになる時刻が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJX31、JX32、及びJX33には、20個〜50個の演出用乱数値7が、それぞれ対応付けられている。ゾーンXと保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJX41、JX42、JX43、及びJX44がある。ゾーン演出シナリオJX41、JX42、JX43、及びJX44は、ゾーンXになる時刻が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJX41、JX42、JX43、及びJX44には、10個〜40個の演出用乱数値7が、それぞれ対応付けられている。
ゾーンYと保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJY11がある。ゾーン演出シナリオJY11は、最終変動でゾーンYに突入する、というシナリオである。ゾーン演出シナリオJY11には、100個(0〜99)の演出用乱数値7が対応付けられている。ゾーンYと保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJY21及びJY22がある。ゾーン演出シナリオJY21及びJY22は、ゾーンYになる時刻とそこに至る前のゾーンXへの突入の有無が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJY21には70個(0〜69)の演出用乱数値7が、ゾーン演出シナリオJY22には30個(70〜99)の演出用乱数値7が、それぞれ対応付けられている。
ゾーンYと保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJY31〜JY38がある。ゾーン演出シナリオJY31〜JY38は、ゾーンYになる時刻とそこに至る前のゾーンXへの突入の有無が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJY31〜JY38には、5個〜20個の演出用乱数値7が、それぞれ対応付けられている。ゾーンYと保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJY41〜JY48がある。ゾーン演出シナリオJY41〜JY48は、ゾーンYになる時刻とそこに至る前のゾーンXへの突入の有無が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJY41〜JY48には、5個〜20個の演出用乱数値7が、それぞれ対応付けられている。
ゾーンZと保留数1の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJZ11がある。ゾーン演出シナリオJZ11は、最終変動でゾーンZに突入する、というシナリオである。ゾーン演出シナリオJZ11には、100個(0〜99)の演出用乱数値7が対応付けられている。ゾーンZと保留数2の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJZ21、JZ22、JZ23、及びJZ24がある。ゾーン演出シナリオJZ21、JZ22、JZ23、及びJZ24は、ゾーンZになる時刻とそこに至る前のゾーンX、Yへの突入の有無が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJZ21、JZ22、JZ23、及びJZ24には、10個〜40個の演出用乱数値7が、それぞれ対応付けられている。
ゾーンZと保留数3の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJZ31〜JZ39がある。ゾーン演出シナリオJZ31〜JZ39は、ゾーンZになる時刻とそこに至る前のゾーンX、Yへの突入の有無が異なるシナリオである。ここで、ゾーン演出シナリオJZ31〜JZ38は、ゾーンX→ゾーンY→ゾーンZというように、後の変動において前の変動のものよりも信頼度の高いゾーンに突入する「成り上がり」のシナリオであるのに対し、ゾーン演出シナリオJZ39は、ゾーンY→ゾーンZ→ゾーンYというように、後の変動において前の変動のものよりも信頼度の低いゾーンに突入する「成り下がり」のシナリオである。大当たりのテーブル(図52)では、ゾーン演出シナリオJZ31〜JZ38に5個〜20個の演出用乱数値7が対応付けられており、ゾーン演出シナリオJZ39に1個(99)の演出用乱数値7が対応付けられている。これに対し、ハズレのテーブル(図53)では、ゾーン演出シナリオJZ31〜JZ38に5個〜20個の演出用乱数値7が対応付けられている。また、ハズレのテーブルでは、ゾーン演出シナリオJZ39には演出用乱数値7が1つも対応付けられていない。
ゾーンZと保留数4の組み合わせと対応する選択肢には、ゾーン演出シナリオJZ41〜JZ49がある。ゾーン演出シナリオJZ41〜JZ49は、ゾーンZになる時刻とそこに至る前のゾーンX、Yへの突入の有無が異なるシナリオである。ゾーン演出シナリオJZ41〜JZ49のうちゾーン演出シナリオJZ41〜48は「成り上がり」のシナリオであり、ゾーン演出シナリオJZ49は「成り下がり」のシナリオである。大当たりのテーブル(図52)では、ゾーン演出シナリオJZ41〜JZ48に5個〜20個の演出用乱数値7が対応付けられており、ゾーン演出シナリオJZ49に1個(99)の演出用乱数値7が対応付けられている。これに対し、ハズレのテーブル(図53)では、ゾーン演出シナリオJZ41〜JZ48に5個〜20個の演出用乱数値7が対応付けられている。また、ハズレのテーブルでは、ゾーン演出シナリオJZ49には演出用乱数値7が1つも対応付けられていない。
このように、遊技機1では、ゾーンZと保留数3の組み合わせ及びゾーンZと保留数4の組み合わせについて、「成り下がり」のゾーン演出シナリオJZ39及びJZ49が大当たりのテーブルからのみ選択され得るようになっている。このため、遊技機1では、「成り下がり」の先読みゾーン演出は、最終変動大当たり確定演出(最終変動の図柄停止前に最終変動で大当たりになることを報知する演出)となる。
図50のステップS1623−7において、サブCPU120aは、先読みゾーン演出シナリオ決定処理で決定した先読みゾーン演出シナリオのシナリオデータを演出情報記憶領域内の記憶部に記憶する。
ここで、先読みゾーン演出選択処理では、先読み判定対象保留内に発展演出があって消化順が前の保留内に発展演出がない場合(S1623−1:Yes→S1623−2:No)に、先読みゾーン演出実行判定処理が行われる。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、先読みゾーン演出を実行させる場合に、当該先読みゾーン演出の最終変動の変動表示中の演出として発展演出を実行させ、当該先読みゾーン演出の最終変動よりも前の変動表示中の演出として発展演出が実行されることを規制する。
図54は、演出図柄決定処理(図41のステップS1631)の詳細を示すフローチャートである。図54において、サブCPU120aは、当該変動が大当たりの図柄で停止するか否かを判定する(S1631−1:Yes)。サブCPU120aは、当該変動が大当たりの図柄で停止する場合(S1631−1:Yes)、ステップS1631−2に進む。当該変動が大当たりの図柄で停止しない場合(S1631−1:No)、ステップS1631−3に進む。
ステップS1631−2において、サブCPU120aは、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの図柄組み合わせを当選した大当たりの種類と対応するもの(図6(b))の中から選択し、選択した図柄組み合わせにおける左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの4つの停止図柄番号を決定する。
ステップS1631−3において、サブCPU120aは、左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの図柄組み合わせをハズレと対応するものの中から選択し、選択した図柄組み合わせにおける左図柄36L、中図柄36C、右図柄36R、及び第4図柄36Zの4つの停止図柄番号を決定する。
ステップS1631−4において、サブCPU120aは、決定した4つの停止図柄番号をサブRAM120cの演出図柄記憶領域に記憶する。
ステップS1631−5において、サブCPU120aは、決定した4つの停止図柄番号を通知するための停止図柄指定コマンドを生成し、生成した停止図柄指定コマンドを送信バッファにセットする。
図55は、先読み特定予告演出選択処理(図41のステップS1644)の詳細を示すフローチャートである。図55において、サブCPU120aは、当該変動で先読みゾーンX、Y、及びZの何れかに突入するか否かを判定する(S1644−1)。当該変動で先読みゾーンX、Y、及びZの何れかに突入する場合(S1644−1:Yes)、ステップS1644−2に進む。先読みゾーンX、Y、及びZの何れにも突入しない場合(S1644−1:No)、今回の先読み特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1644−2において、サブCPU120aは、先読み特定予告演出実行判定処理を行う。先読み特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値8を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読み特定予告演出実行判定テーブルを参照し、演出用乱数値8に基づいて、先読み特定予告演出の実行の要否を判定する。
図56(a)は、先読み特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。先読み特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値8と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、20個(0〜19)の演出用乱数値8が、先読み特定予告演出を実行することを示すデータと対応付けられている。また、80個(20〜99)の演出用乱数値8が、先読み特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1644−3において、サブCPU120aは、先読み特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1644−3:Yes)、ステップS1644−4に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1644−3:No)、今回の先読み特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1644−4において、サブCPU120aは、予告態様パターン決定処理を行う。予告態様パターン決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値9を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読み特定予告態様決定テーブルを参照し、当該変動で突入する先読みゾーンの種類と演出用乱数値9との組み合わせに基づいて、先読み特定予告演出の予告態様パターンを決定する。
図56(b)は、先読み特定予告態様決定テーブルを示す図である。先読み特定予告態様決定テーブルには、演出用乱数値9と予告態様パターンの組が、当該変動で突入するゾーンの種類と対応するもの毎に記憶されている。
具体的には、このテーブルにおけるゾーンZと対応する選択肢には、予告態様パターンG11、G12、G13、及びG14がある。予告態様パターンG11は、ゾーンZの先読みゾーンデジャブ画像の出現により、当該変動においてゾーンZに突入する可能性を示唆するものである。予告態様パターンG12は、ゾーンYの先読みゾーンデジャブ画像の出現により、当該変動においてゾーンYに突入する可能性を示唆するものである。予告態様パターンG13は、ゾーンXの先読みゾーンデジャブ画像の出現により、当該変動においてゾーンXに突入する可能性を示唆するものである。予告態様パターンG14は、ゾーンZのデジャブ画像、ゾーンYのデジャブ画像、及びこれらの間の>>>のデジャブ画像の出現により、当該変動においてゾーンZに突入し、当該の変動の次の変動においてゾーンZよりも信頼度の低いゾーンYに突入する可能性を示唆するものである。予告態様パターンG11、G12、G13、及びG14の4つの選択肢のうち予告態様パターンG11には、100個(0〜99)の演出用乱数値9が対応付けられている。予告態様パターンG12、G13、及びG14には演出用乱数値9が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の複数回に渡る変動表示のうちの1つの変動表示中の演出として先読みゾーンZに突入する先読みゾーン演出を実行する場合、複数回に渡る変動表示のうちの1つの変動表示中の先読み特定予告演出として、当該変動の次の変動において当該変動と同系統の演出である先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、当該変動の次の変動において当該変動のものよりも信頼度の低い先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
また、このテーブルにおけるゾーンYと対応する選択肢には、予告態様パターンG11、G12、G13、G15、及びG16がある。予告態様パターンG15は、ゾーンYのデジャブ画像、ゾーンZのデジャブ画像、及びこれらの間の>>>のデジャブ画像の出現により、当該変動においてゾーンYに突入し、当該の変動の次の変動においてゾーンYよりも信頼度の高いゾーンZに突入する可能性を示唆するものである。予告態様パターンG16は、ゾーンYのデジャブ画像、ゾーンXのデジャブ画像、及びこれらの間の>>>のデジャブ画像の出現により、当該変動においてゾーンYに突入し、当該の変動の次の変動においてゾーンYよりも信頼度の低いゾーンXに突入する可能性を示唆するものである。
予告態様パターンG11、G12、G13、G15、及びG16の選択肢のうち予告態様パターンG12には、100個(0〜99)の演出用乱数値9が対応付けられている。予告態様パターンG11、G13、G15、及びG16には演出用乱数値9が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の複数回に渡る変動表示のうちの1つの変動表示中の演出として先読みゾーンYに突入する先読みゾーン演出を実行する場合、複数回に渡る変動表示のうちの1つの変動表示中の先読み特定予告演出として、当該変動の次の変動において当該変動と同系統の演出である先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、当該変動の次の変動において当該変動のものよりも信頼度の高い先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、当該変動の次の変動において当該変動のものよりも信頼度の低い先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
また、このテーブルにおけるゾーンXと対応する選択肢には、予告態様パターンG11、G12、G13、及びG17がある。予告態様パターンG17は、ゾーンXのデジャブ画像、ゾーンYのデジャブ画像、及びこれらの間の>>>のデジャブ画像の出現により、当該変動においてゾーンXに突入し、当該の変動の次の変動においてゾーンXよりも信頼度の高いゾーンYに突入する可能性を示唆するものである。予告態様パターンG11、G12、G13、及びG17の4つの選択肢のうち予告態様パターンG13には、100個(0〜99)の演出用乱数値9が対応付けられている。予告態様パターンG11、G12、及びG17には演出用乱数値9が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の複数回に渡る変動表示のうちの1つの変動表示中の演出として先読みゾーンXに突入する先読みゾーン演出を実行する場合、複数回に渡る変動表示のうちの1つの変動表示中の先読み特定予告演出として、当該変動の次の変動において当該変動と同系統の演出である先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、当該変動の次の変動において当該変動のものよりも信頼度の高い先読みゾーン演出が実行される可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
図55のステップS1644−5において、サブCPU120aは、決定した予告態様パターンの先読み特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図57は、擬似連特定予告演出選択処理(図42のステップS1659)の詳細を示すフローチャートである。図57において、サブCPU120aは、擬似連特定予告演出実行判定処理を行う(S1659−1)。擬似連特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値10を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの擬似連特定予告演出実行判定テーブルを参照し、演出用乱数値10に基づいて、擬似連特定予告演出の実行の要否を判定する。
図58(a)は、擬似連特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。擬似連特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値10と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、20個(0〜19)の演出用乱数値10が、擬似連特定予告演出を実行することを示すデータと対応付けられている。また、80個(20〜99)の演出用乱数値10が、擬似連特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1659−2において、サブCPU120aは、擬似連特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1659−2:Yes)、ステップS1659−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1659−2:No)、今回の擬似連特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1659−3において、サブCPU120aは、予告態様パターン決定処理を行う。予告態様パターン決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値11を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの擬似連特定予告演出態様決定テーブルを参照し、当該変動の擬似連演出における擬似変動の回数と演出用乱数値11との組み合わせに基づいて、擬似連特定予告演出の予告態様パターンを決定する。
図58(b)は、擬似連演出特定予告態様決定テーブルを示す図である。擬似連演出特定予告態様決定テーブルには、演出用乱数値11と予告態様パターンの組が、当該変動の擬似連演出における擬似変動の回数と対応するもの毎に記憶されている。
より具体的に説明すると、このテーブルにおける擬似変動回数1回と対応する選択肢には、予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、及びGJ15がある。予告態様パターンGJ11は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの最初の仮停止の前における「112」のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して1回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ12は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの最初の仮停止の前における「445」のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して1回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ13は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの最初の仮停止の前における「556」のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して1回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ14は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの最初の仮停止の前における「889」のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して1回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ15は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの最初の仮停止の前における「991」のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して1回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、及びGJ15には、20個の演出用乱数値11が、それぞれ対応付けられている。
また、このテーブルにおける擬似変動回数2回と対応する選択肢には、予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、GJ15、GJ21、GJ22、GJ23、GJ24、GJ25、GJ41、GJ51、G52などがある。予告態様パターンGJ21は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの1回目の擬似変動中における「112」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して2回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ22は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの1回目の擬似変動中における「445」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して2回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ23は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの1回目の擬似変動中における「556」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して2回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ24は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの1回目の擬似変動中における「889」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して2回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ25は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの1回目の擬似変動中における「991」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して2回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。
予告態様パターンGJ41は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの最初の仮停止の前における「112」のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して1回目の擬似変動に入る可能性を示唆し、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの1回目の擬似変動中における「112」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して2回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。
予告態様パターンGJ51は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの最初の仮停止の前における、「112」のデジャブ画像、「445」のデジャブ画像、及びこれらの間の→のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して1回目の擬似変動に入り、1回目の擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で再び仮停止して2回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ52は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの1回目の擬似変動中における、「112」のデジャブ画像、「445」のデジャブ画像、及びこれらの間の→のデジャブ画像の出現により、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して2回目の擬似変動に入り、2回目の擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で再び仮停止して3回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。
これらの選択肢のうち予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、GJ15、GJ21、GJ22、GJ23、GJ24、及びGJ25には、10個の演出用乱数値11が、それぞれ対応付けられている。予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、GJ15、GJ21、GJ22、GJ23、GJ24、及びGJ25以外のものには演出用乱数値11が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中に擬似変動2回の擬似連演出を実行させる場合に、擬似連演出の各擬似変動中の擬似連特定予告演出として、当該擬似変動の後の擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止する可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
また、このテーブルにおける擬似変動回数3回と対応する選択肢には、予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、GJ15、GJ21、GJ22、GJ23、GJ24、GJ25、GJ31、GJ32、GJ33、GJ34、GJ35、GJ41、GJ51、GJ52などがある。予告態様パターンGJ31は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの2回目の擬似変動中における「112」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して3回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ32は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの2回目の擬似変動中における「445」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して3回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ33は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの2回目の擬似変動中における「556」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して3回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ34は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの2回目の擬似変動中における「889」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して3回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。予告態様パターンGJ35は、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rの2回目の擬似変動中における「991」のデジャブ画像の出現により、当該擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止して3回目の擬似変動に入る可能性を示唆するものである。
これらの選択肢のうち予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、GJ15、GJ21、GJ22、GJ23、GJ24、GJ25、GJ31、GJ32、GJ33、GJ34、及びGJ35には、6個〜7個の演出用乱数値11が対応付けられている。予告態様パターン予告態様パターンGJ11、GJ12、GJ13、GJ14、GJ15、GJ21、GJ22、GJ23、GJ24、GJ25、GJ31、GJ32、GJ33、GJ34、及びGJ35以外のものには演出用乱数値11が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中に擬似変動3回の擬似連演出を実行させる場合に、擬似連演出の各擬似変動中の擬似連特定予告演出として、当該擬似変動の後の擬似変動で左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが擬似連チャンス目態様で仮停止する可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
図57のステップS1659−4において、サブCPU120aは、決定した予告態様パターンの擬似連特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図59は、ステップアップ演出選択処理(図42のステップS1660)の詳細を示すフローチャートである。図59において、サブCPU120aは、ステップアップ演出実行判定処理を行う(S1660−1)。ステップアップ演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値12を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ演出実行判定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値12との組み合わせに基づいて、ステップアップ演出の実行の要否を判定する。
図60(a)は、ステップアップ演出実行判定テーブルを示す図である。ステップアップ演出実行判定テーブルには、演出用乱数値12と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、55個(0〜54)の演出用乱数値12がステップアップ演出を実行することを示すデータと対応付けられており、45個(55〜99)の演出用乱数値12がステップアップ演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。ハズレについては、45個(0〜44)の演出用乱数値12がステップアップ演出を実行することを示すデータと対応付けられており、55個(45〜99)の演出用乱数値12がステップアップ演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1660−2において、サブCPU120aは、ステップアップ演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1660−2:Yes)、ステップS1660−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1660−2:No)、今回のステップアップ演出選択処理を終了する。
ステップS1660−3において、サブCPU120aは、ステップアップ演出最終段階決定処理を行う。ステップアップ演出最終段階決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値13を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ演出最終段階決定テーブルを参照し、受信バッファ内の変動開始コマンドが示す大当たり判定結果(大当たり又はハズレ)と演出用乱数値13との組み合わせに基づいて、ステップアップ演出の最終段階を決定する。
図60(b)は、ステップアップ演出最終段階決定テーブルを示す図である。ステップアップ演出最終段階決定テーブルには、演出用乱数値13と最終段階を示すデータの組が、大当たり判定結果が大当たりのときに参照するものとハズレのときに参照するものに分けて記憶されている。具体的には、大当たりについては、3個(0〜2)の演出用乱数値13が「通常段階1(青)」を示すデータと、5個(3〜7)の演出用乱数値13が「通常段階2(青)」を示すデータと、7個(8〜14)の演出用乱数値13が「通常段階2(緑)」を示すデータと、11個(15〜25)の演出用乱数値13が「通常段階3(青)」を示すデータと、12個(26〜37)の演出用乱数値13が「通常段階3(緑)」を示すデータと、13個(38〜51)の演出用乱数値13が「通常段階3(赤)」を示すデータと、14個(52〜63)の演出用乱数値13が「通常段階4(青)」を示すデータと、16個(64〜80)の演出用乱数値13が「通常段階4(緑)」を示すデータと、18個(81〜98)の演出用乱数値13が「通常段階4(赤)」を示すデータと、1個(99)の演出用乱数値13が「特別段階」を示すデータと、それぞれ対応付けられている。
ハズレについては、18個(0〜17)の演出用乱数値13が「通常段階1(青)」を示すデータと、16個(18〜33)の演出用乱数値13が「通常段階2(青)」を示すデータと、14個(34〜47)の演出用乱数値13が「通常段階2(緑)」を示すデータと、13個(48〜60)の演出用乱数値13が「通常段階3(青)」を示すデータと、12個(61〜72)の演出用乱数値13が「通常段階3(緑)」を示すデータと、11個(73〜83)の演出用乱数値13が「通常段階3(赤)」を示すデータと、7個(84〜90)の演出用乱数値13が「通常段階4(青)」を示すデータと、5個(91〜95)の演出用乱数値13が「通常段階4(緑)」を示すデータと、4個(96〜99)の演出用乱数値13が「通常段階4(赤)」を示すデータと、それぞれ対応付けられている。また、ハズレについては、「特別段階」を示すデータには演出用乱数値13が1つも対応付けられていない。
ステップS1660−4において、サブCPU120aは、ステップアップ演出シナリオ決定処理を行う。ステップアップ演出シナリオ決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値14を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ演出シナリオ決定テーブルを参照し、先のステップで決定した最終段階と演出用乱数値14の組み合わせに基づいて、ステップアップ演出シナリオを決定する。
図61は、ステップアップ演出シナリオ決定テーブルを示す図である。ステップアップ演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値14とステップアップ演出シナリオデータの組が、ステップアップ演出の最終段階と対応するもの毎に記憶されている。
より具体的に説明すると、このテーブルでは、通常段階1(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS11がある。ステップアップ演出シナリオGS11は、通常段階1(青)のステップ演出だけのシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS11には100個(0〜99)の演出用乱数値14が対応づけられている。
通常段階2(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS21がある。ステップアップ演出シナリオGS21は、通常段階1(青)のステップ演出→通常段階2(青)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS21には100個(0〜99)の演出用乱数値14が対応づけられている。
通常段階2(緑)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS22がある。ステップアップ演出シナリオGS22は、通常段階1(青)のステップ演出→通常段階2(緑)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS22には100個(0〜99)の演出用乱数値14が対応づけられている。
通常段階3(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS31及びGS32がある。ステップアップ演出シナリオGS31は、通常段階1(青)のステップ演出→通常段階2(青)のステップ演出→通常段階3(青)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS32は、通常段階1(青)のステップ演出→ステップ飛ばし→通常段階3(青)のステップ演出と発展するシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS31には90個(0〜89)の演出用乱数値14が、ステップアップ演出シナリオGS32には10個(90〜99)の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
通常段階3(緑)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS33、GS34、及びGS35がある。ステップアップ演出シナリオGS33、GS34、及びGS35は、通常段階3(緑)に至る前の通常段階1、2のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS33、GS34、及びGS35には、10個〜45個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
通常段階3(赤)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS36、GS37、GS38、及びGS39がある。ステップアップ演出シナリオGS36、GS37、GS38、及びGS39は、通常段階3(赤)に至る前の通常段階1、2のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS36、GS37、GS38、及びGS39には、10個〜30個の演出用乱数値14が、ぞれぞれ対応付けられている。
通常段階4(青)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS41、GS42、及びGS43がある。ステップアップ演出シナリオGS41、GS42、及びGS43は、通常段階4(青)に至る前の通常段階1、2、3におけるステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS41、GS42、及びGS43には、5個〜90個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
通常段階4(緑)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS51〜GS60がある。ステップアップ演出シナリオGS51〜GS60は、通常段階4(緑)に至る前の通常段階1、2、3のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS51〜GS60には、5個〜20個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
通常段階4(赤)と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS61〜GS70がある。ステップアップ演出シナリオGS61〜GS70は、通常段階4(赤)に至る前の通常段階1、2、3のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS61〜GS70には、5個〜20個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
特別段階と対応する選択肢には、ステップアップ演出シナリオGS81〜GS90がある。ステップアップ演出シナリオGS81〜GS90は、特別段階に至る前の通常段階1、2、3、4のフォト画像のフレーム色や途中のステップ演出の飛ばしの有無が異なるシナリオである。ステップアップ演出シナリオGS81〜GS90には、5個〜20個の演出用乱数値14が、それぞれ対応付けられている。
図59のステップS1660−5において、サブCPU120aは、ステップアップ演出シナリオ決定処理で決定したステップアップ演出シナリオの演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図62は、ステップアップ特定予告演出選択処理(図42のステップS1665)の詳細を示すフローチャートである。図62において、サブCPU120aは、ステップアップ特定予告演出実行判定処理を行う(S1665−1)。ステップアップ特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値15を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ特定予告演出実行判定テーブルを参照し、演出用乱数値15に基づいて、ステップアップ特定予告演出の実行の要否を判定する。
図63(a)は、ステップアップ特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。ステップアップ特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値15と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、20個(0〜19)の演出用乱数値15が、ステップアップ特定予告演出を実行することを示すデータと対応付けられている。また、80個(20〜99)の演出用乱数値15が、ステップアップ特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1665−2において、サブCPU120aは、ステップアップ特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1665−2:Yes)、ステップS1665−3に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1665−2:No)、今回のステップアップ特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1665−3において、サブCPU120aは、ステップアップ演出選択処理(図42のステップS1660)において決定された当該変動のステップアップ演出が通常段階3以上(通常段階3、通常段階4、又は特別段階)に発展するものであるか否かを判定する。通常段階3以上に発展する場合(S1665−3:Yes)、ステップS1665−4に進む。通常段階3以上に発展しない場合(S1665−3:No)、今回のステップアップ特定予告演出を終了する。
ステップS1665−4において、サブCPU120aは、予告態様パターン決定処理を行う。予告態様パターン決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値16を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのステップアップ演出特定予告態様決定テーブルを参照し、当該変動におけるステップアップ演出の最終段階と演出用乱数値16との組み合わせに基づいて、ステップアップ特定予告演出の予告態様パターンを決定する。
図63(b)は、ステップアップ演出特定予告態様決定テーブルを示す図である。ステップアップ演出特定予告態様決定テーブルには、演出用乱数値16と予告態様パターンの組が、ステップアップ演出の最終段階と対応するもの毎に記憶されている。
具体的には、このテーブルにおける最終段階が通常段階3となるステップアップ演出と対応する選択肢には、予告態様パターンSS31、SS32、及びSS33がある。予告態様パターンSS31は、ステップアップ演出の最終段階である通常段階3のステップ演出中に3のデジャブ画像が出現することにより、当該ステップアップ演出の最終段階が通常段階3であることを示唆するものである。予告態様パターンSS32は、ステップアップ演出の最終段階の1つ前の段階である通常段階2のステップ演出中に、2と3のデジャブ画像を出現させることにより、後の演出において通常段階3に到達することと最終段階が通常段階3であることの可能性を示唆するものである。予告演出パターンSS33は、ステップアップ演出の最終段階である通常段階3の演出中に、3と4のデジャブ画像を出現させることにより、次の段階である通常段階4に進む可能性を示唆するものである。
これらの3つの選択肢のうちの予告態様パターンSS31には、100個(0〜99)の演出用乱数値16が対応付けられている。予告態様パターンSS32及びSS33には演出用乱数値16が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中に、通常段階3が最終段階として指定されたステップアップ演出を実行する場合、ステップアップ演出内の通常段階2のステップ演出中のステップアップ特定予告演出として、最終段階のステップ数を示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、ステップアップ演出内の通常段階2のステップ演出中のステップアップ特定予告演出として、当該ステップ演出の後のステップ演出においてどの段階に達するかを示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、最終段階である通常段階3のステップ演出の実行中のステップアップ予告演出として、次の段階である通常段階4のステップ演出に進む可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
また、このテーブルにおける最終段階が通常段階4となるステップアップ演出と対応する選択肢には、予告態様パターンSS41、SS42、SS43、及びSS44がある。予告態様パターンSS41は、ステップアップ演出の最終段階である通常段階4のステップ演出中に4のデジャブ画像が出現することにより、当該ステップアップ演出の最終段階が通常段階4であることを示唆するものである。予告態様パターンSS42は、ステップアップ演出の最終段階の1つ前の段階である通常段階3のステップ演出中に、3と4のデジャブ画像を出現させることにより、後の演出において通常段階4に到達することと最終段階が通常段階4であることの可能性を示唆するものである。予告態様パターンSS43は、ステップアップ演出の最終段階の2つ前の段階である通常段階2のステップ演出中に、2と3と4のデジャブ画像を出現させることにより、後の演出において通常段階4に到達することと最終段階が通常段階4であることの可能性を示唆するものである。予告態様パターンSS44は、ステップアップ演出の最終段階の2つ前の段階である通常段階2のステップ演出中に、2>>>4のデジャブ画像を出現させることにより、当該ステップアップ演出が通常段階3を飛ばして通常段階4に発展する可能性を示唆するものである。
これらの4つの選択肢のうちの予告態様パターンSS41には、70個(0〜69)の演出用乱数値16が対応付けられている。予告態様パターンSS42には、30個(70〜99)の演出用乱数値16が対応付けられている。予告態様パターンSS43及びSS44には、演出用乱数値16が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中に、通常段階4が最終段階として指定されたステップアップ演出を実行する場合、ステップアップ演出内の通常段階2のステップ演出中のステップアップ特定予告演出として、当該ステップ演出の後のステップ演出においてどの段階に達するかを示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、ステップアップ演出内の通常段階2のステップ演出中のステップアップ特定予告演出として、最終段階のステップ数を示唆する演出が実行されることを規制する。また、演出制御基板120は、この場合、ステップアップ演出内の通常段階2のステップ演出中のステップアップ特定予告演出として、当該ステップアップ演出が一部のステップ演出を飛ばした演出となる可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
このテーブルにおける最終段階が特別段階となるステップアップ演出と対応する選択肢には、予告態様パターンSS41、SS42、SS43、及びSS44がある。予告態様パターンSS41、SS42、SS43、及びSS44の各々と対応付けられた演出用乱数値16の個数は、最終段階が通常段階4となるステップアップ演出のものと同じである。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中に特別段階が最終段階として指定されたステップアップ演出を実行する場合、最終段階のステップ演出の内容(最終段階が特別段階であること)を示唆する演出が実行されることを規制する。
図62のステップS1665−5において、サブCPU120aは、決定した予告態様パターンのステップアップ特定予告演出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
ここで、ステップアップ特定予告演出選択処理では、当該変動のステップアップ演出が通常段階3以上(通常段階3、通常段階4、又は特別段階)に発展する場合(S1665−3:Yes)に、予告態様パターン決定処理が行われる。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、通常段階1又は2が最終段階として指定されたステップアップ演出を実行する場合、どの段階のステップ演出の実行中であるか否かに関わらず、最終段階のステップ演出の内容を示唆する演出がステップアップ特定予告演出として実行されることを規制する。
図64は、変動プレミアム演出選択処理(図43のステップS1666)の詳細を示すフローチャートである。図64において、サブCPU120aは、当該変動が大当たりの図柄で停止するか否かを判定する。サブCPU120aは、当該変動が大当たりの図柄で停止する場合(S1666−1:Yes)、ステップS1666−2に進む。当該変動が大当たりの図柄で停止しない場合(S1666−1:No)、今回の変動プレミアム演出選択処理を終了する。
ステップS1666−2において、サブCPU120aは、大当たりの種類が2R確変当たりであるか否かを判定する。大当たりの種類が2R確変当たりでない場合(S1666−2:No)、ステップS1666−3に進む。2R確変当たりである場合(S1666−2:Yes)、今回の変動プレミアム演出選択処理を終了する。
ステップS1666−3において、サブCPU120aは、変動プレミアム演出実行判定処理を行う。変動プレミアム演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値17を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの変動プレミアム演出実行判定テーブルを参照し、演出用乱数値17に基づいて、変動プレミアム演出の実行の要否を判定する。
図65(a)は、変動プレミアム演出実行判定テーブルを示す図である。変動プレミアム演出実行判定テーブルには、演出用乱数値17と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの各対が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、1個(0)の演出用乱数値17が、変動プレミアム演出を実行することを示すデータと対応付けられている。また、99個(1〜99)の演出用乱数値17が、変動プレミアム演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1666−4において、サブCPU120aは、変動プレミアム演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1666−4:Yes)、ステップS1666−5に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1666−5:No)、今回の変動プレミアム演出選択処理を終了する。
ステップS1666−5において、サブCPU120aは、大当たりの種類が16R確変当たりであるか否かを判定する。サブCPU120aは、大当たりの種類が16R確変当たりである場合(S1666−5:Yes)、ステップS1666−6に進む。16R確変当たりでない場合(S1666−5:No)、ステップS1666−7に進む。
ステップS1666−6において、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値18を取得し、サブROM120bの16R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを参照し、演出用乱数値18に基づいて、出現させるプレミアムキャラクタの種類を決定する。
図65(b)は、16R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを示す図である。16R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルには、演出用乱数値18とプレミアムキャラクタA、B、C及びそれらの組み合わせの各対が記憶されている。
具体的には、このテーブルの選択肢には、プレミアムキャラクタA,プレミアムキャラクタB、プレミアムキャラクタC、プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせ、プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせ、プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせ、プレミアムキャラクタA、B、及びCの組み合わせがある。これらの選択肢のうちプレミアムキャラクタAには、50個(0〜49)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタBには、20個(50〜69)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタCには、20個(70〜89)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせには、5個(90〜94)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせには、5個(95〜99)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせとプレミアムキャラクタA、B、及びCの組み合わせには、演出用乱数値18が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、16R確変当たりの特別遊技演出におけるプレミアムキャラクタB及びCの両方が出現するプレミアム演出の実行を規制する。また、この場合、プレミアムキャラクタA、B、Cの全てが出現するプレミアム演出の実行も規制する。
ステップS1666−7において、サブCPU120aは、大当たりの種類が8R確変当たりであるか否かを判定する。サブCPU120aは、大当たりの種類が8R確変当たりである場合(S1666−7:Yes)、ステップS1666−8に進む。8R確変当たりでない場合(S1666−7:No)、ステップS1666−9に進む。
ステップS1666−8において、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値18を取得し、サブROM120bの8R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを参照し、演出用乱数値18に基づいて、出現させるプレミアムキャラクタの種類を決定する。
図65(c)は、8R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを示す図である。8R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルには、演出用乱数値18とプレミアムキャラクタA、B、C及びそれらの組み合わせの各対が記憶されている。
具体的には、このテーブルの選択肢には、プレミアムキャラクタA,プレミアムキャラクタB、プレミアムキャラクタC、プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせ、プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせ、プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせ、プレミアムキャラクタA、B、及びCの組み合わせがある。これらの選択肢のうちプレミアムキャラクタAには、50個(0〜49)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタBには、45個(50〜94)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせには、5個(95〜99)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタCと、プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせと、プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせと、プレミアムキャラクタA、B、及びCの組み合わせには、演出用乱数値18が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、8R確変当たりの特別遊技演出におけるプレミアムキャラクタCが出現するプレミアム演出の実行を規制する。
ステップS1666−9において、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値18を取得し、サブROM120bの8R通常当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを参照し、演出用乱数値18に基づいて、出現させるプレミアムキャラクタの種類を決定する。
図65(d)は、8R通常当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを示す図である。8R通常当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルには、演出用乱数値18とプレミアムキャラクタA、B、C及びそれらの組み合わせの各対が記憶されている。
具体的には、このテーブルの選択肢には、プレミアムキャラクタA,プレミアムキャラクタB、プレミアムキャラクタC、プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせ、プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせ、プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせ、プレミアムキャラクタA、B、及びCの組み合わせがある。これらの選択肢のうちプレミアムキャラクタAには、100個(0〜99)の演出用乱数値18が対応付けられている。プレミアムキャラクタBと、プレミアムキャラクタCと、プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせと、プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせと、プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせと、プレミアムキャラクタA、B、及びCの組み合わせには、演出用乱数値18が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、8R通常当たりの特別遊技演出におけるプレミアムキャラクタBが出現するプレミアム演出とプレミアムキャラクタCが出現するプレミアム演出の実行を規制する。
ステップS1666−10において、サブCPU120aは、変動プレミアム演出実行時刻決定処理を行う。変動プレミアム演出実行時刻決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値19を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの変動プレミアム演出実行時刻決定テーブルを参照し、ステップS1666−6、S1666−8、又は、S1666−9において決定した1又は複数のプレミアムキャラクタと演出用乱数値19との組み合わせに基づいて、当該変動の変動時間T内のどの時刻に変動プレミアム演出を実行するかを判定する。
図66は、変動プレミアム演出実行時刻決定テーブルを示す図である。変動プレミアム演出実行時刻決定テーブルには、演出用乱数値19とプレミアム演出実行パターンデータの対が、プレミアムキャラクタA、B、C及びそれらの組み合わせと対応するもの毎に記憶されている。プレミアム演出実行パターンデータは、プレミアム演出(図12(a)、図12(b)、図12(c))を含む変動の変動時間T内の時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6におけるキャラクタA、B、及びCの出現の有無を示すデータである。
具体的には、このテーブルでは、プレミアムキャラクタAと対応する選択肢には、演出実行パターンSJ11、SJ12、SJ13、SJ14、SJ15、及びSJ16がある。演出実行パターンSJ11は、時刻tHPLM1におけるプレミアムキャラクタAの出現を示すものである。演出実行パターンSJ12、SJ13、SJ14、SJ15、及びSJ16は、それぞれ、時刻tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6におけるプレミアムキャラクタAの出現を示すものである。演出実行パターンSJ11、SJ12、SJ13、SJ14、SJ15、及びSJ16には、3個〜30個の演出用乱数値19が、それぞれ対応付けられている。
また、このテーブルでは、プレミアムキャラクタBと対応する選択肢には、演出実行パターンSJ21、SJ22、SJ23、SJ24、SJ25、及びSJ26がある。演出実行パターンSJ21は、時刻tHPLM1におけるプレミアムキャラクタBの出現を示すものである。演出実行パターンSJ22、SJ23、SJ24、SJ25、及びSJ26は、それぞれ、時刻tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6におけるプレミアムキャラクタBの出現を示すものである。演出実行パターンSJ21、SJ22、SJ23、SJ24、SJ25、及びSJ26には、3個〜30個の演出用乱数値19が、それぞれ対応付けられている。
また、このテーブルでは、プレミアムキャラクタCと対応する選択肢には、演出実行パターンSJ31、SJ32、SJ33、SJ34、SJ35、及びSJ36がある。演出実行パターンSJ31は、時刻tHPLM1におけるプレミアムキャラクタCの出現を示すものである。演出実行パターンSJ32、SJ33、SJ34、SJ35、及びSJ36は、それぞれ、時刻tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6におけるプレミアムキャラクタCの出現を示すものである。演出実行パターンSJ31、SJ32、SJ33、SJ34、SJ35、及びSJ36には、3個〜30個の演出用乱数値19が、それぞれ対応付けられている。
また、このテーブルでは、プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせと対応する選択肢には、演出実行パターンSJ41、SJ42、SJ43、SJ44、SJ45、SJ51、SJ52、SJ53、SJ54、及びSJ55がある。これらの選択肢のうち演出実行パターンSJ41、SJ42、SJ43、SJ44、及びSJ45は、プレミアキャラクタA及びBの出現順がプレミアムキャラクタA→プレミアムキャラクタBとなる場合において各々の出現時刻が時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6のどこかを示すものである。演出実行パターンSJ51、SJ52、SJ53、SJ54、及びSJ55は、プレミアキャラクタA及びBの出現順がプレミアムキャラクタB→プレミアムキャラクタAとなる場合において各々の出現時刻が時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6のどこかを示すものである。
プレミアムキャラクタA及びBの出現がプレミアムキャラクタA→Bのものである演出実行パターンSJ41、SJ42、SJ43、SJ44、及びSJ45には、5個〜30個の演出用乱数値19が、それぞれ対応付けられている。プレミアムキャラクタA及びBの出現がプレミアムキャラクタB→Aのものである演出実行パターンSJ51、SJ52、SJ53、SJ54、及びSJ55には、演出用乱数値19が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の変動中の演出として、大当たりの確定を知らせるプレミアム演出Aと確変当たりの確定を知らせるプレミアム演出Bの両方を実行する場合、プレミアム演出Bの実行の後に、プレミアム演出Aが実行されることを規制する。
また、このテーブルでは、プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせと対応する選択肢には、演出実行パターンSJ61、SJ62、SJ63、SJ64、SJ65、SJ71、SJ72、SJ73、SJ74、及びSJ75がある。これらの選択肢のうち演出実行パターンSJ61、SJ62、SJ63、SJ64、及びSJ65は、プレミアキャラクタA及びCの出現順がプレミアムキャラクタA→プレミアムキャラクタCとなる場合において各々の出現時刻が時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6のどこかを示すものである。演出実行パターンSJ71、SJ72、SJ73、SJ74、及びSJ75は、プレミアキャラクタA及びCの出現順がプレミアムキャラクタC→プレミアムキャラクタAとなる場合において各々の出現時刻が時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6のどこかを示すものである。
プレミアムキャラクタA及びCの出現がプレミアムキャラクタA→Cのものである演出実行パターンSJ61、SJ62、SJ63、SJ64、及びSJ65には、5個〜30個の演出用乱数値19が、それぞれ対応付けられている。プレミアムキャラクタA及びBの出現がプレミアムキャラクタC→Aのものである演出実行パターンSJ71、SJ72、SJ73、SJ74、及びSJ75には、演出用乱数値19が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別図柄の変動中の演出として、大当たりの確定を知らせるプレミアム演出Aと16R当たりの確定を知らせるプレミアム演出Cの両方を実行する場合、プレミアム演出Cの実行の後に、プレミアム演出Aが実行されることを規制する。
図64のステップS1666−11において、サブCPU120aは、プレミアム演出実行時刻決定処理の決定内容に従い、サブRAM120cのプレミアム演出Aタイマカウンタ、プレミアム演出Bタイマカウンタ、及びプレミアム演出Cタイマカウンタのうち該当のものをセットする。
具体的には、サブCPU120aは、プレミアムキャラクタAの出現が決定されている場合、当該変動の変動時間T内におけるプレミアムキャラクタAの出現までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をプレミアム演出Aタイマカウンタにセットする。プレミアムキャラクタBの出現が決定されている場合、当該変動の変動時間T内におけるプレミアムキャラクタBの出現までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をプレミアム演出Bタイマカウンタにセットする。プレミアムキャラクタCの出現が決定されている場合、当該変動の変動時間T内におけるプレミアムキャラクタCの出現までの残り時間を求め、この時間をリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をプレミアム演出Cタイマカウンタにセットする。
ステップS1666−12において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出A待機フラグ記憶領域、プレミアム演出B待機フラグ記憶領域、及びプレミアム演出C待機フラグ記憶領域のうち該当の領域にフラグをセットする。
具体的には、サブCPU120aは、プレミアムキャラクタAの出現が決定されている場合、プレミアム演出A待機フラグ記憶領域にプレミアム演出A待機フラグをセットする。プレミアム演出A待機フラグは、プレミアム演出Aの実行待ちであることを示すフラグである。また、プレミアムキャラクタBの出現が決定されている場合、プレミアム演出B待機フラグ記憶領域にプレミアム演出B待機フラグをセットする。プレミアム演出B待機フラグは、プレミアム演出Bの実行待ちであることを示すフラグである。また、プレミアムキャラクタCの出現が決定されている場合、プレミアム演出C待機フラグ記憶領域にプレミアム演出C待機フラグをセットする。プレミアム演出C待機フラグは、プレミアム演出Cの実行待ちであることを示すフラグである。
図67は、変動プレミアム特定予告演出選択処理(図43のステップS1668)の詳細を示すフローチャートである。図67において、サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出実行判定処理を行う(S1668−1)。プレミアム特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値20を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bのプレミアム特定予告演出実行判定テーブルを参照し、演出用乱数値20に基づいて、プレミアム特定予告演出の実行の要否を判定する。
図68は、プレミアム特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。プレミアム特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値20と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、プレミアムキャラクタA、B、C及びそれらの組み合わせと対応するもの毎に記憶されている。具体的には、プレミアムキャラクタBについては、20個(0〜19)の演出用乱数値20がプレミアム特定予告演出を実行することを示すデータと対応付けられており、80個(20〜99)の演出用乱数値20がプレミアム特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。プレミアムキャラクタCについては、20個(0〜19)の演出用乱数値20がプレミアム特定予告演出を実行することを示すデータと対応付けられており、80個(20〜99)の演出用乱数値20がプレミアム特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。プレミアムキャラクタAと、プレミアムキャラクタA及びBの組み合わせと、プレミアムキャラクタA及びCの組み合わせと、プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせと、プレミアムキャラクタA、B、及びCの組み合わせについては、100個(0〜99)の演出用乱数値20がプレミアム特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。これらについては、プレミアム特定予告演出を実行することを示すデータには演出用乱数値20が1つも対応付けられていない。
ステップS1668−2において、サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出実行判定処理の判定結果が「プレミアム特定予告演出Bを実行」であったか否かを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「プレミアム特定予告演出Bを実行」である場合(S1668−2:Yes)、ステップS1668−3に進む。判定結果が「プレミアム特定予告演出Bを実行」でない場合(S1668−2:No)、ステップS1668−5に進む。
ステップS1668−3において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるプレミアム特定予告演出(図12(d))の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をサブRAM120cのリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのプレミアム特定予告演出タイマカウンタにセットする。
ステップS1668−4において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出B待機フラグ記憶領域にプレミアム特定予告演出B待機フラグをセットする。プレミアム特定予告演出B待機フラグは、プレミアム特定予告演出Bの実行待ちであることを示すフラグである。
ステップS1668−5において、サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出実行判定処理の判定結果が「プレミアム特定予告演出Cを実行」であったか否かを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「プレミアム特定予告演出Cを実行」である場合(S1668−5:Yes)、ステップS1668−6に進む。判定結果が「プレミアム特定予告演出Cを実行」でない場合(S1668−5:No)、今回の変動プレミアム特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1668−6において、サブCPU120aは、当該変動の変動時間T内におけるプレミアム特定予告演出(図12(d))の実行時刻までの残り時間を求め、この時間をサブRAM120cのリセット用クロックパルスの発生周期である2ミリ秒で除算した値をサブRAM120cのプレミアム特定予告演出タイマカウンタにセットする。
ステップS1668−7において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出C待機フラグ記憶領域にプレミアム特定予告演出C待機フラグをセットする。プレミアム特定予告演出C待機フラグは、プレミアム特定予告演出Cの実行待ちであることを示すフラグである。
図69は、特別遊技演出選択処理(図43のステップS1691)の詳細を示すフローチャートである。図69において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が2R確変当たりであるか否かを判定する(S1691−1)。大当たりの種類が2R確変当たりである場合(S1691−1:Yes)、ステップS1691−2に進む。2R確変当たりでない場合(S1691−1:No)、ステップS1691−3に進む。
ステップS1691−2において、サブCPU120aは、2R確変当たりのオープニング演出を行うことを決定し、2R確変当たりのオープニング演出パターンの情報を演出パターン記憶領域に記憶する。
ステップS1691−3において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が16R確変当たりであるか否かを判定する(S1691−3)。大当たりの種類が16R確変当たりである場合(S1691−3:Yes)、ステップS1691−4に進む。16R確変当たりでない場合(S1691−3:No)、ステップS1691−8に進む。
ステップS1691−4において、サブCPU120aは、左図柄36L、中図柄36C、及び右図柄36Rが16R確変当たりに固有の図柄組み合わせ(「777」又は「333」)で停止しているか否かを判定する。16R確変当たりに固有のものでない図柄組み合わせで停止している場合(S1691−4:No)、ステップS1691−5に進む。16R確変当たりに固有の図柄組み合わせで停止している場合(S1691−4:Yes)、ステップS1691−7に進む。
ステップS1691−5において、サブCPU120aは、16R確変当たりの昇格演出シナリオを決定する。具体的には、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値21を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの16R確変当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルを参照し、演出用乱数値21に基づいて、今回の特別遊技の第1ラウンドから第8ラウンドまでの各ラウンドにおける昇格演出の実行の要否と実行する昇格演出の種類を決定する。
図70(a)は、16R確変当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルを示す図である。16R確変当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値21と昇格演出シナリオデータの組が記憶されている。具体的には、このテーブルにおける昇格演出シナリオの選択肢には、昇格演出シナリオHS1〜HS20がある。昇格演出シナリオHS1〜HS20は、第1ラウンド〜第8ラウンドの何れかのラウンドにおいて演出パターンCの昇格演出(16R昇格確定)を実行し、その前の1又は複数のラウンドにおいて演出パターンG1、G2、又はBの昇格演出を実行するものになっている。例えば、昇格演出シナリオHS1では、第1ラウンドに演出パターンG1の昇格演出を実行し、第4ラウンドに演出パターンG1の昇格演出を実行し、第7ラウンドに演出パターンCの昇格演出を実行する。昇格演出シナリオHS1〜HS20には、5個の演出用乱数値21が、それぞれ対応付けられている。
ステップS1691−6において、サブCPU120aは、昇格演出シナリオの決定処理の内容に従い、第1ラウンド〜第8ラウンドの中の昇格演出の実行ラウンドを決定し、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域における昇格演出の実行ラウンドと対応する記憶部に昇格演出実行データを記憶する。
ステップS1691−7において、サブCPU120aは、16R確変当たりのオープニング演出を行うことを決定し、16R確変当たりのオープニング演出パターンの情報を演出パターン記憶領域に記憶する。
ステップS1691−8において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が8R確変当たりであるか否かを判定する(S1691−8)。大当たりの種類が8R確変当たりである場合(S1691−8:Yes)、ステップS1691−9に進む。8R確変当たりでない場合(S1691−8:No)、ステップS1691−12に進む。
ステップS1691−9において、サブCPU120aは、8R確変当たりの昇格演出シナリオを決定する。具体的には、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値21を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの8R確変当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルを参照し、演出用乱数値21に基づいて、今回の特別遊技の第1ラウンドから第8ラウンドまでの各ラウンドにおける昇格演出の実行の要否と実行する昇格演出の種類を決定する。
図70(b)は、8R確変当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルを示す図である。8R確変当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値21と昇格演出シナリオデータの組が記憶されている。具体的には、このテーブルにおける昇格演出シナリオの選択肢には、昇格演出シナリオHT1〜HT20がある。昇格演出シナリオHT1〜HT20は、第1ラウンド〜第8ラウンドの何れかのラウンドにおいて演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出)を実行し、その前の1又は複数のラウンドにおいて演出パターンG1又はG2の昇格演出を実行するものになっている。例えば、昇格演出シナリオHT1では、第1ラウンドに演出パターンG1の昇格演出を実行し、第4ラウンドに演出パターンG1の昇格演出を実行し、第7ラウンドに演出パターンBの昇格演出を実行する。昇格演出シナリオHT1〜HT20には、5個の演出用乱数値21が、それぞれ対応付けられている。
ステップS1691−10において、サブCPU120aは、昇格演出シナリオの決定処理の内容に従い、第1ラウンド〜第8ラウンドの中の昇格演出の実行ラウンドを決定し、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域における昇格演出の実行ラウンドと対応する記憶部に昇格演出実行データを記憶する。
ステップS1691−11において、サブCPU120aは、8R確変当たりのオープニング演出を行うことを決定し、8R確変当たりのオープニング演出パターンの情報を演出パターン記憶領域に記憶する。
ステップS1691−12において、8R通常当たりの昇格演出シナリオを決定する。具体的には、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値21を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの8R通常当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルを参照し、演出用乱数値21に基づいて、今回の特別遊技の第1ラウンドから第8ラウンドまでの各ラウンドにおける昇格演出の実行の要否と実行する昇格演出の種類を決定する。
図70(c)は、8R通常当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルを示す図である。8R通常当たり用昇格演出シナリオ決定テーブルには、演出用乱数値21と昇格演出シナリオデータの組が記憶されている。具体的には、このテーブルにおける昇格演出シナリオの選択肢には、昇格演出シナリオHU1〜HU20がある。昇格演出シナリオHU1〜HU20は、第1ラウンド〜第8ラウンドの何れかのラウンドにおいて演出パターンG2の昇格演出(ガセ演出)を実行し、その前の1又は複数のラウンドにおいて演出パターンG1の昇格演出を実行するものになっている。例えば、昇格演出シナリオHU1では、第1ラウンドに演出パターンG1の昇格演出を実行し、第4ラウンドに演出パターンG1の昇格演出を実行し、第7ラウンドに演出パターンG2の昇格演出を実行する。昇格演出シナリオHU1〜HU20には、5個の演出用乱数値21が、それぞれ対応付けられている。
ステップS1691−13において、サブCPU120aは、昇格演出シナリオの決定処理の内容に従い、第1ラウンド〜第8ラウンドの中の昇格演出の実行ラウンドを決定し、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域における昇格演出の実行ラウンドと対応する記憶部に昇格演出実行データを記憶する。
ステップS1691−14において、サブCPU120aは、8R通常当たりのオープニング演出を行うことを決定し、8R通常当たりのオープニング演出パターンの情報を演出パターン記憶領域に記憶する。
ステップS1691−15において、サブCPU120aは、ステップS1691−2、S1691−7、S1691−11、又はS1691−14で決定したオープニング演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図71は、特別遊技プレミアム演出選択処理(図43のステップS1692)の詳細を示すフローチャートである。図71において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が2R確変当たりであるか否かを判定する(S1692−1)。大当たりの種類が2R確変当たりでない場合(S1692−1:No)、ステップS1692−2に進む。2R確変当たりである場合(S1692−1:Yes)、今回の特別遊技プレミアム演出選択処理を終了する。
ステップS1692−2において、サブCPU120aは、今回の特別遊技の契機となった大当たりの種類が8R通常当たりであるか否かを判定する。大当たりの種類が8R通常当たりでない場合(S1692−1:No)、ステップS1692−3に進む。8R通常当たりである場合(S1692−1:Yes)、今回の特別遊技プレミアム演出選択処理を終了する。
ステップS1692−3において、サブCPU120aは、プレミアム演出実行判定処理を行う。プレミアム演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値22を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの特別遊技プレミアム演出実行判定テーブルを参照し、演出用乱数値22に基づいて、特別遊技プレミアム演出の実行の要否を判定する。
図72(a)は、特別遊技プレミアム演出実行判定テーブルを示す図である。特別遊技プレミアム演出実行判定テーブルには、演出用乱数値22と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの各対が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、1個(0)の演出用乱数値22が、プレミアム演出を実行することを示すデータと対応付けられている。また、99個(1〜99)の演出用乱数値22が、プレミアム演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1692−4において、サブCPU120aは、プレミアム演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1692−4:Yes)、ステップS1692−5に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1692−5:No)、今回の特別遊技プレミアム演出選択処理を終了する。
ステップS1692−5において、サブCPU120aは、プレミアムキャラクタ決定処理を行う。プレミアムキャラクタ決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値23を取得し、サブROM120bの16R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブル及び8R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルのうち今回の特別遊技の契機となった大当たりと対応するものを参照し、演出用乱数値23に基づいて、出現させるプレミアムキャラクタの種類を決定する。
図72(b)は、16R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを示す図である。16R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルには、演出用乱数値23とプレミアムキャラクタB、C、B及びCの組み合わせの各対が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、50個(0〜49)の演出用乱数値23が、プレミアムキャラクタBと対応付けられている。また、50個(50〜99)の演出用乱数値23が、プレミアムキャラクタCと対応付けられられている。プレミアムキャラクタB及びCの組み合わせには、演出用乱数値23が1つも対応付けられていない。
図72(c)は、8R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルを示す図である。8R確変当たり用プレミアムキャラクタ決定テーブルには、演出用乱数値23とプレミアムキャラクタBの対が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、100個(0〜99)の演出用乱数値23がプレミアムキャラクタBと対応付けられている。
ステップS1692−6において、サブCPU120aは、プレミアム演出実行ラウンド決定処理を行う。プレミアム演出実行ラウンド決定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値24を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの特別遊技プレミアム演出実行ラウンド決定テーブルを参照し、ステップS1692−5において決定したプレミアムキャラクタと演出用乱数値24との組み合わせに基づいて、特別遊技内のどのラウンドで特別遊技プレミアム演出を実行するかを判定する。
図73は、特別遊技プレミアム演出実行ラウンド決定テーブルを示す図である。特別遊技プレミアム演出実行ラウンド決定テーブルには、演出用乱数値25とプレミアム演出実行パターンデータの対が、プレミアムキャラクタB、Cと対応するもの毎に記憶されている。プレミアム演出実行パターンデータは、特別遊技の第1ラウンド〜第8ラウンドにおけるキャラクタB、及びCの出現の有無を示すデータである。
具体的には、このテーブルでは、プレミアムキャラクタBと対応する選択肢には、演出実行パターンTP21〜TP28がある。演出実行パターンTP21は、第1ラウンドにおけるプレミアムキャラクタBの出現を示すものである。演出実行パターンTP22〜TP28は、それぞれ、第2ラウンド〜第8ラウンドにおけるプレミアムキャラクタBの出現を示すものである。演出実行パターンTP21〜TP28には、3個〜20個の演出用乱数値24が対応付けられている。
また、このテーブルでは、プレミアムキャラクタCと対応する選択肢には、演出実行パターンTP31〜TP38がある。演出実行パターンTP31は、第1ラウンドにおけるプレミアムキャラクタCの出現を示すものである。演出実行パターンTP32〜TP38は、それぞれ、第2ラウンド〜第8ラウンドにおけるプレミアムキャラクタCの出現を示すものである。演出実行パターンTP31〜TP38には、3個〜20個の演出用乱数値24が対応付けられている。
ステップS1692−7において、サブCPU120aは、プレミアムキャラクタ決定処理及びプレミアム演出実行ラウンド決定処理の内容に従い、第1ラウンド〜第8ラウンドの中の特別遊技プレミアム演出の実行ラウンドを決定し、ラウンド別演出情報記憶領域における特別遊技プレミアム演出の実行ラウンドと対応する記憶部にプレミアム演出実行データを記憶する。
図74は、ラウンド演出制御処理(図43のステップS1694)の詳細を示すフローチャートである。図74において、サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第1ラウンドから第8ラウンドの何れかのものであるか否かを判定する(S1694−1)。サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第1ラウンドから第8ラウンドの何れかのものである場合(S1694−1:Yes)、ステップS1694−2に進む。第1ラウンドから第8ウンドの何れのものでもない場合(S1694−1:No)、今回のラウンド演出制御処理を終了する。
ステップS1694−2において、サブCPU120aは、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域を参照し、これから開始するラウンドが演出パターンG1の昇格演出(ガセ演出(図14))の実行ラウンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、演出パターンG1の昇格演出の実行ラウンドである場合(S1694−2:Yes)、ステップS1694−3に進む。演出パターンG1の昇格演出の実行ラウンドでない場合(S1694−2:No)、ステップS1694−4に進む。
ステップS1694−3において、サブCPU120aは、演出パターンG1の昇格演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS1694−4において、サブCPU120aは、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域を参照し、これから開始するラウンドが演出パターンG2の昇格演出(ガセ演出(図14))の実行ラウンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、演出パターンG2の昇格演出の実行ラウンドである場合(S1694−4:Yes)、ステップS1694−5に進む。演出パターンG2の昇格演出の実行ラウンドでない場合(S1694−4:No)、ステップS1694−6に進む。
ステップS1694−5において、サブCPU120aは、演出パターンG2の昇格演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
ステップS1694−6において、サブCPU120aは、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域を参照し、これから開始するラウンドが演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出(図14))の実行ラウンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、演出パターンBの昇格演出の実行ラウンドである場合(S1694−6:Yes)、ステップS1694−8に進む。演出パターンBの昇格演出の実行ラウンドでない場合(S1694−6:No)、ステップS1694−10に進む。
ステップS1694−8において、サブCPU120aは、演出パターンBの昇格演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1694−9において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格確定演出B実行済みフラグ記憶領域に昇格確定演出B実行済みフラグをセットする。
ステップS1694−10において、サブCPU120aは、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域を参照し、これから開始するラウンドが演出パターンCの昇格演出(16R当たり昇格確定演出(図14))の実行ラウンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、演出パターンCの昇格演出の実行ラウンドである場合(S1694−10:Yes)、ステップS1694−12に進む。演出パターンCの昇格演出の実行ラウンドでない場合(S1694−10:No)、ステップS1694−14に進む。
ステップS1694−12において、サブCPU120aは、演出パターンCの昇格演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1694−13において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格確定演出C実行済みフラグ記憶領域に昇格確定演出C実行済みフラグをセットする。
ステップS1694−14において、サブCPU120aは、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域を参照し、これから開始するラウンドがプレミアム演出Bの実行ラウンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム演出Bの実行ラウンドである場合(S1694−14:Yes)、ステップS1694−15に進む。プレミアム演出Bの実行ラウンドでない場合(S1694−14:No)、ステップS1694−18に進む。
ステップS1694−15において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格確定演出B実行済みフラグ記憶領域に昇格確定演出B実行済みフラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、昇格確定演出B実行済みフラグがセットされていない場合(S1694−15:No)、ステップS1694−16に進む。昇格確定演出B実行済みフラグがセットされている場合(S1694−15:Yes)、ステップS1694−17に進む。
ステップS1694−16において、サブCPU120aは、プレミアム演出Bの演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1694−17において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出B実行済みフラグ記憶領域にプレミアム演出B実行済みフラグをセットする。
ここで、特別遊技演出選択処理内の昇格演出シナリオ決定処理(図69のステップS1691−5、S1691−9、又はS1691−12)と特別遊技プレミアム演出選択処理内のプレミアム演出実行ラウンド決定処理(図71のステップS1692−6)において演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Bの実行がそれぞれ決定され、昇格演出の実行ラウンドがプレミアム演出Bの実行ラウンドよりも早いラウンドとなっている場合、昇格演出の実行後のステップS1694−15の判定結果は「Yes」となり、ステップS1694−16における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1694−17に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、16R確変当たり又は8R確変当たりの特別遊技演出として、演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Bが実行される場合、演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出)の実行の後にプレミアム演出Bが実行されることを規制する。
ステップS1694−18において、サブCPU120aは、サブRAM120cのラウンド別演出情報記憶領域を参照し、これから開始するラウンドがプレミアム演出Cの実行ラウンドであるか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム演出Cの実行ラウンドである場合(S1694−18:Yes)、ステップS1694−19に進む。プレミアム演出Cの実行ラウンドでない場合(S1694−18:No)、ステップS1694−22に進む。
ステップS1694−19において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格確定演出C実行済みフラグ記憶領域に昇格確定演出C実行済みフラグがセットされているか否かを判定する。昇格確定演出C実行済みフラグがセットされていない場合(S1694−19:No)、ステップS1694−20に進む。昇格確定演出C実行済みフラグがセットされている場合(S1694−19:Yes)、ステップS1694−21に進む。
ステップS1694−20において、サブCPU120aは、プレミアム演出Cの演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1694−21において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出C実行済みフラグ記憶領域にプレミアム演出C実行済みフラグをセットする。
ここで、特別遊技演出選択処理内の昇格演出シナリオ決定処理(図69のステップS1691−5、S1691−9、又はS1691−12)と特別遊技プレミアム演出選択処理内のプレミアム演出実行ラウンド決定処理(図71のステップS1692−6)において演出パターンCの昇格演出(16R当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Cの実行がそれぞれ決定され、昇格演出の実行ラウンドがプレミアム演出Cの実行ラウンドよりも早いラウンドとなっている場合、昇格演出の実行後のステップS1694−19の判定結果は「Yes」となり、ステップS1694−20における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1694−21に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、16R確変当たりの特別遊技演出として、演出パターンCの昇格演出(16R当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Cが実行される場合、演出パターンCの昇格演出(16R当たり昇格確定演出)の実行の後にプレミアム演出Cが実行されることを規制する。
ステップS1694−22において、サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第9ラウンドのものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第9ラウンドのものである場合(S1694−22:Yes)、ステップS1694−23に進む。第9ラウンドのものでもない場合(S1694−22:No)、今回のラウンド演出制御処理を終了する。
ステップS1694−23において、サブCPU120aは、特別遊技継続報知演出(「大当たり継続おめでとう」というメッセージを表示させる演出)の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図76、図77、及び図78は、タイマ更新処理(図40のステップS1500)の詳細を示すフローチャートである。図76において、サブCPU120aは、サブRAM120cのタイマカウンタを−1して更新する(S1501)。次に、サブCPU120aは、サブRAM120cの全回転リーチ待機フラグ記憶領域に全回転リーチ待機フラグがセットされているか否かを判定する(S1502)。サブCPU120aは、全回転リーチ待機フラグがセットされている場合(S1502:Yes)、ステップS1503に進む。全回転リーチ待機フラグがセットされていない場合(S1502:No)、ステップS1506に進む。
ステップS1503において、サブCPU120aは、サブRAM120cの全回転リーチタイマカウンタが0であるか否かを判定する。全回転リーチタイマカウンタが0である場合(S1503:Yes)、ステップS1504に進む。全回転リーチタイマカウンタが0でない場合(S1503:No)、ステップS1506に進む。
ステップS1504において、サブCPU120aは、全回転リーチ待機フラグ記憶領域の全回転リーチ待機フラグをクリアする。ステップS1505において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグをセットする。
ステップS1506において、サブCPU120aは、サブRAM120cの再抽選演出待機フラグ記憶領域に再抽選演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、再抽選演出待機フラグがセットされている場合(S1506:Yes)、ステップS1507に進む。再抽選演出待機フラグがセットされていない場合(S1506:No)、ステップS1510に進む。
ステップS1507において、サブCPU120aは、サブRAM120cの再抽選演出タイマカウンタが0であるか否かを判定する。再抽選演出タイマカウンタが0である場合(S1507:Yes)、ステップS1508に進む。再抽選演出タイマカウンタが0でない場合(S1507:No)、ステップS1510に進む。
ステップS1508において、サブCPU120aは、再抽選演出待機フラグ記憶領域の再抽選演出待機フラグをクリアする。ステップS1509において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグをセットする。
ステップS1510において、サブCPU120aは、サブRAM120cの擬似連3待機フラグ記憶領域に擬似連3待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、擬似連3待機フラグがセットされている場合(S1510:Yes)、ステップS1511に進む。擬似連3待機フラグがセットされていない場合(S1510:No)、ステップS1514に進む。
ステップS1511において、サブCPU120aは、サブRAM120cの擬似連3タイマカウンタが0であるか否かを判定する。擬似連3タイマカウンタが0である場合(S1511:Yes)、ステップS1512に進む。擬似連3タイマカウンタが0でない場合(S1511:No)、ステップS1514に進む。
ステップS1512において、サブCPU120aは、擬似連3待機フラグ記憶領域の擬似連3待機フラグをクリアする。ステップS1513において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグをセットする。
ステップS1514において、サブCPU120aは、サブRAM120cの特別段階待機フラグ記憶領域に特別段階待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、特別段階待機フラグがセットされている場合(S1514:Yes)、ステップS1515に進む。特別段階待機フラグがセットされていない場合(S1514:No)、ステップS1518に進む。
ステップS1515において、サブCPU120aは、サブRAM120cの特別段階タイマカウンタが0であるか否かを判定する。特別段階タイマカウンタが0である場合(S1515:Yes)、ステップS1516に進む。特別段階タイマカウンタが0でない場合(S1515:No)、ステップS1518に進む。
ステップS1516において、サブCPU120aは、特別段階待機フラグ記憶領域の特別段階待機フラグをクリアする。ステップS1517において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグをセットする。
図77のステップS1518において、サブCPU120aは、サブRAM120cの操作演出待機フラグ記憶領域に操作演出待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、操作演出待機フラグがセットされている場合(S1518:Yes)、ステップS1519に進む。操作演出待機フラグがセットされていない場合(S1518:No)、ステップS1524に進む。
ステップS1519において、サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0であるか判定する。サブCPU120aは、操作受付有効期間終了タイマカウンタが0である場合(S1519:Yes)、ステップS1520に進む。操作受付有効期間終了タイマカウンタが0でない場合(S1519:No)、ステップS1524に進む。
ステップS1520において、サブCPU120aは、サブRAM120cの操作演出待機フラグ記憶領域の操作演出待機フラグをクリアする。ステップS1521において、サブCPU120aは、操作演出における可動役物33aの降下を実行済みであるか否かを判定する。サブCPU120aは、可動役物33aの降下が済んでいない場合(S1521:No)、ステップS1522に進む。可動役物33aの降下が済んでいる場合(S1521:Yes)、ステップS1524に進む。
ステップS1522において、サブCPU120aは、可動役物36aの降下を指示する役物駆動指定コマンドを生成し、生成したコマンドを送信バッファにセットする。ステップS1523において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグをセットする。
ステップS1524において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出B待機フラグ記憶領域にプレミアム特定予告演出B待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出B待機フラグがセットされている場合(S1524:Yes)、ステップS1525に進む。プレミアム特定予告演出B待機フラグがセットされていない場合(S1524:No)、ステップS1529に進む。
ステップS1525において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出タイマカウンタが0であるか否かを判定する。プレミアム特定予告演出タイマカウンタが0である場合(S1525:Yes)、ステップS1526に進む。プレミアム特定予告演出タイマカウンタが0でない場合(S1525:No)、ステップS1529に進む。
ステップS1526において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出B待機フラグ記憶領域にプレミアム演出B待機フラグがセットされているか否かを判定する。プレミアム演出B待機フラグは、プレミアム演出Bの実行時刻を過ぎると、後述するステップS1543でクリアされる。プレミアム演出Bを未だ実行していない場合、ステップS1526の判定結果は「Yes」となる。プレミアム演出Bを実行済みである場合、ステップS1526の判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、プレミアム演出B待機フラグがセットされていない場合(S1526:No)、ステップS1527に進む。プレミアム演出B待機フラグがセットされている場合(S1526:Yes)、ステップS1528に進む。
ステップS1527において、サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出Bの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1528において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出B待機フラグ記憶領域のプレミアム特定予告演出B待機フラグをクリアする。
ここで、変動プレミアム演出選択処理内の変動プレミアム演出実行判定処理(図64のステップS1666−3)と変動プレミアム特定予告演出選択処理内の特定予告演出実行判定処理(図67のステップS1668−1)においてプレミアム演出Bとプレミアム特定予告演出Bの実行が決定され、変動プレミアム演出実行時刻決定処理(図64のステップS1666−10)において決定されたプレミアム演出Bの実行時刻(図12に示す時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6の何れか)がプレミアム特定予告演出Bの実行時刻t’HPLMよりも早い時刻となった場合、ステップS1526の判定結果は「Yes」となり、ステップS1527における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1528に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として、プレミアム演出Bとプレミアム演出Bの実行の可能性を示唆するプレミアム特定予告演出Bが実行される場合、プレミアム演出Bの実行の前に、プレミアム特定予告演出Bが実行されることを規制する。
ステップS1529において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出C待機フラグ記憶領域にプレミアム特定予告演出C待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出C待機フラグがセットされている場合(S1529:Yes)、ステップS1530に進む。プレミアム特定予告演出C待機フラグがセットされていない場合(S1529:No)、ステップS1534に進む。
ステップS1530において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出タイマカウンタが0であるか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出タイマカウンタが0である場合(S1530:Yes)、ステップS1531に進む。プレミアム特定予告演出タイマカウンタが0でない場合(S1530:No)、ステップS1534に進む。
ステップS1531において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出C待機フラグ記憶領域にプレミアム演出C待機フラグがセットされているか否かを判定する。プレミアム演出C待機フラグは、プレミアム演出Cの実行時刻を過ぎると、後述するステップS1548でクリアされる。プレミアム演出Cを未だ実行していない場合、ステップS1531の判定結果は「Yes」となる。プレミアム演出Cを実行済みである場合、ステップS1531の判定結果は「No」となる。サブCPU120aは、プレミアム演出C待機フラグがセットされていない場合(S1531:No)、ステップS1532に進む。プレミアム演出C待機フラグがセットされている場合(S1531:Yes)、ステップS1533に進む。
ステップS1532において、サブCPU120aは、プレミアム特定予告演出Cの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1533において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム特定予告演出C待機フラグ記憶領域のプレミアム特定予告演出C待機フラグをクリアする。
ここで、変動プレミアム演出選択処理内の変動プレミアム演出実行判定処理(図64のステップS1666−3)と変動プレミアム特定予告演出選択処理内の特定予告演出実行判定処理(図67のステップS1668−1)においてプレミアム演出Cとプレミアム特定予告演出Cの実行が決定され、変動プレミアム演出実行時刻決定処理(図64のステップS1666−10)において決定されたプレミアム演出Cの実行時刻(図12に示す時刻tHPLM1、tHPLM2、tHPLM3、tHPLM4、tHPLM5、及びtHPLM6の何れか)がプレミアム特定予告演出Cの実行時刻t’HPLMよりも早い時刻となった場合、ステップS1531の判定結果は「Yes」となり、ステップS1532における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1533に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として、プレミアム演出Cとプレミアム演出Cの実行の可能性を示唆するプレミアム特定予告演出Cが実行される場合、プレミアム演出Cの実行の前にプレミアム特定予告演出Cが実行されることを規制する。
ステップS1534において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出A待機フラグ記憶領域にプレミアム演出A待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム演出A待機フラグがセットされている場合(S1534:Yes)、ステップS1535に進む。プレミアム演出A待機フラグがセットされていない場合(S1534:No)、ステップS1539に進む。
ステップS1535において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出Aタイマカウンタが0であるか否かを判定する。プレミアム演出Aタイマカウンタが0である場合(S1535:Yes)、ステップS1536に進む。プレミアム演出Aタイマカウンタが0でない場合(S1535:No)、ステップS1539に進む。
ステップS1536において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグがセットされているか否かを判定する。大当たり確定演出実行済みフラグは、大当たり確定演出(全回転リーチ演出(図7(d))、役物降下ありの操作演出(図8(a))、16R確変当たり報知の再抽選演出(図8(c))、擬似変動3回の擬似連演出(図9(c))、特別段階に発展するステップアップ演出(図10(b))の何れか)を実行したときに、ステップS1505(図76)、S1708(図45)、S1523(図77)、S1509(図76)、S1513(図76)、又はS1517(図76)でセットされる。サブCPU120aは、大当たり確定演出実行済みフラグがセットされていない場合(S1536:No)、ステップS1537に進む。大当たり確定演出実行済みフラグがセットされている場合(S1536:Yes)、ステップS1538に進む。
ステップS1537において、サブCPU120aは、プレミアム演出Aの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1538において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出A待機フラグ記憶領域のプレミアム演出A待機フラグをクリアする。
ここで、例えば、変動演出パターン決定処理(図41のステップS1645)において16R確変当たり報知ありの再抽選演出(図8(a))を含む変動演出パターンが決定され、変動プレミアム演出選択処理内の変動プレミアム演出実行時刻決定処理(図64のステップS1666−10)において再抽選演出の実行時刻tSSよりも遅い時刻tHPLM6にプレミアム演出Aを実行することが決定された場合、タイマ更新処理のステップS1509において大当たり確定演出実行済みフラグがセットされ、ステップS1536の判定結果は「Yes」となり、ステップS1537における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1538に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として、プレミアム演出Aと大当たり確定演出が実行される場合、特別図柄の変動表示中における大当たり確定演出の実行の後にプレミアム演出Aが実行されることを規制する。
ステップS1539において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出B待機フラグ記憶領域にプレミアム演出B待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム演出B待機フラグがセットされている場合(S1539:Yes)、ステップS1540に進む。プレミアム演出B待機フラグがセットされていない場合(S1539:No)、ステップS1544に進む。
ステップS1540において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出Bタイマカウンタが0であるか否かを判定する。プレミアム演出Bタイマカウンタが0である場合(S1540:Yes)、ステップS1541に進む。プレミアム演出Bタイマカウンタが0でない場合(S1540:No)、ステップS1544に進む。
ステップS1541において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグがセットされているか否かを判定する。大当たり確定演出実行済みフラグは、大当たり確定演出(全回転リーチ演出(図7(d))、役物降下ありの操作演出(図8(a))、16R確変当たり報知の再抽選演出(図8(c))、擬似変動3回の擬似連演出(図9(c))、特別段階に発展するステップアップ演出(図10(b))の何れか)を実行したときに、ステップS1505(図76)、S1708(図45)、S1523(図77)、S1509(図76)、S1513(図76)、又はS1517(図76)でセットされる。サブCPU120aは、大当たり確定演出実行済みフラグがセットされていない場合(S1541:No)、ステップS1542に進む。大当たり確定演出実行済みフラグがセットされている場合(S1541:Yes)、ステップS1543に進む。
ステップS1542において、サブCPU120aは、プレミアム演出Bの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1543において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出B待機フラグ記憶領域のプレミアム演出B待機フラグをクリアする。
ここで、例えば、変動演出パターン決定処理(図41のステップS1645)において16R確変当たり報知ありの再抽選演出(図8(a))を含む変動演出パターンが決定され、変動プレミアム演出選択処理内の変動プレミアム演出実行時刻決定処理(図64のステップS1666−10)において再抽選演出の実行時刻tSSよりも遅い時刻tHPLM6にプレミアム演出Bを実行することが決定された場合、タイマ更新処理のステップS1509において大当たり確定演出実行済みフラグがセットされ、ステップS1541の判定結果は「Yes」となり、ステップS1542における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1543に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として、プレミアム演出Bと16R確変当たり報知の再抽選演出(16R確変当たり確定演出)が実行される場合、特別図柄の変動表示中における16R確変当たり報知ありの再抽選演出の実行の後にプレミアム演出Bが実行されることを規制する。
ステップS1544において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出C待機フラグ記憶領域にプレミアム演出C待機フラグがセットされているか否かを判定する。サブCPU120aは、プレミアム演出C待機フラグがセットされている場合(S1544:Yes)、ステップS1545に進む。プレミアム演出C待機フラグがセットされていない場合(S1544:No)、今回のタイマ更新処理を終了する。
ステップS1545において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出Cタイマカウンタが0であるか否かを判定する。プレミアム演出Cタイマカウンタが0である場合(S1545:Yes)、ステップS1546に進む。プレミアム演出Cタイマカウンタが0でない場合(S1545:No)、今回のタイマ更新処理を終了する。
ステップS1546において、サブCPU120aは、サブRAM120cの大当たり確定演出実行済みフラグ記憶領域に大当たり確定演出実行済みフラグがセットされているか否かを判定する。大当たり確定演出実行済みフラグは、大当たり確定演出(全回転リーチ演出(図7(d))、役物降下ありの操作演出(図8(a))、16R確変当たり報知の再抽選演出(図8(c))、擬似変動3回の擬似連演出(図9(c))、特別段階に発展するステップアップ演出(図10(b))の何れか)を実行したときに、ステップS1505(図76)、S1708(図45)、S1523(図77)、S1509(図76)、S1513(図76)、又はS1517(図76)でセットされる。サブCPU120aは、大当たり確定演出実行済みフラグがセットされていない場合(S1546:No)、ステップS1547に進む。大当たり確定演出実行済みフラグがセットされている場合(S1546:Yes)、ステップS1548に進む。
ステップS1547において、サブCPU120aは、プレミアム演出Cの演出パターン指定コマンドを生成し、生成した演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1548において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出C待機フラグ記憶領域のプレミアム演出C待機フラグをクリアする。
ここで、例えば、変動演出パターン決定処理(図41のステップS1645)において16R確変当たり報知ありの再抽選演出(図8(a))を含む変動演出パターンが決定され、変動プレミアム演出選択処理内の変動プレミアム演出実行時刻決定処理(図64のステップS1666−10)において再抽選演出の実行時刻tSSよりも遅い時刻tHPLM6にプレミアム演出Cを実行することが決定された場合、タイマ更新処理のステップS1509において大当たり確定演出実行済みフラグがセットされ、ステップS1546の判定結果は「Yes」となり、ステップS1547における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1548に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として、プレミアム演出Cと16R確変当たり報知の再抽選演出(16R確変当たり確定演出)が実行される場合、特別図柄の変動表示中における16R確変当たり報知ありの再抽選演出の実行の後にプレミアム演出Cが実行されることを規制する。
タイマ更新処理において送信バッファにセットされたコマンドは、ステップS1800のデータ出力処理において画像制御基板150及びランプ制御基板140に送信される。画像制御基板150及びランプ制御基板140は、タイマ更新処理において送信バッファにセットされたコマンドを受信すると、直ちに、そのコマンドが指定する演出を画像表示装置31、音声出力装置32、演出用駆動装置33、及び演出用照明装置34に実行させる。
<第2実施形態>
次に、第2実施形態を説明する。図79及び図80は、本実施形態のラウンド演出制御処理の詳細を示す図である。本実施形態のラウンド演出制御処理では、上記第1実施形態のラウンド演出制御処理(図75)と異なり、ステップS1694−15及びS1694−19の処理が無い。このため、本実施形態のラウンド演出制御処理では、図80のステップS1694−14の判定結果が「Yes」であった場合にステップS1694−16に進み、ステップS1694−18の判定結果が「Yes」であった場合にステップS1694−20に進む。また、本実施形態のラウンド演出制御処理では、図79におけるステップS1694−6:YesとステップS1694−8の間にステップS1694−7があり、ステップS1694−10:YesとステップS1694−12の間にステップS1694−11がある。
ステップS1694−7において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出B実行済みフラグ記憶領域にプレミアム演出B実行済みフラグがセットされているか否かを判定する。プレミアム演出B実行済みフラグがセットされていない場合(S1694−7:No)、ステップS1694−8に進む。プレミアム演出B実行済みフラグがセットされている場合(S1694−7:Yes)、ステップS1694−9に進む。
ステップS1694−8において、サブCPU120aは、演出パターンBの昇格演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1694−9において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格確定演出B実行済みフラグ記憶領域に昇格確定演出B実行済みフラグをセットする。
ここで、特別遊技演出選択処理内の昇格演出シナリオ決定処理(図69のステップS1691−5、S1691−9、又はS1691−12)と特別遊技プレミアム演出選択処理内のプレミアム演出実行ラウンド決定処理(図71のステップS1692−6)において演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Bの実行がそれぞれ決定され、プレミアム演出Bの実行ラウンドが昇格演出の実行ラウンドよりも早いラウンドとなっている場合、ステップS1694−7の判定結果は「Yes」となり、ステップS1694−8における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1694−9に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、16R確変当たり又は8R確変当たりの特別遊技演出として、演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Bが実行される場合、プレミアム演出Bの実行の後に演出パターンBの昇格演出(確変当たり昇格確定演出)が実行されることを規制する。
ステップS1694−11において、サブCPU120aは、サブRAM120cのプレミアム演出C実行済みフラグ記憶領域にプレミアム演出C実行済みフラグがセットされているか否かを判定する。プレミアム演出C実行済みフラグがセットされていない場合(S1694−11:No)、ステップS1694−12に進む。プレミアム演出C実行済みフラグがセットされている場合(S1694−11:Yes)、ステップS1694−13に進む。
ステップS1694−12において、サブCPU120aは、演出パターンCの昇格演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ステップS1694−13において、サブCPU120aは、サブRAM120cの昇格確定演出C実行済みフラグ記憶領域に昇格確定演出C実行済みフラグをセットする。
ここで、特別遊技演出選択処理内の昇格演出シナリオ決定処理(図69のステップS1691−5、S1691−9、又はS1691−12)と特別遊技プレミアム演出選択処理内のプレミアム演出実行ラウンド決定処理(図71のステップS1692−6)において演出パターンCの昇格演出(16R当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Cの実行がそれぞれ決定され、プレミアム演出Cの実行ラウンドが昇格演出の実行ラウンドよりも早いラウンドとなっている場合、ステップS1694−11の判定結果は「Yes」となり、ステップS1694−12における演出パターン指定コマンドのセットが行われることなく次のステップS1694−13に進む。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、16R確変当たりの特別遊技演出として、演出パターンCの昇格演出(16R当たり昇格確定演出)とプレミアム演出Cが実行される場合、プレミアム演出Cの実行の後に演出パターンCの昇格演出(16R当たり昇格確定演出)が実行されることを規制する。
<第3実施形態>
次に、第3実施形態を説明する。本実施形態では、特別遊技の開始時の保留内に大当たりがある場合、保留内連チャン演出(保留内に大当たりの判定情報があることを知らせる演出)を実行し得るようになっている。本実施形態では、第1ラウンドを実行ラウンドとする保留内連チャン演出として、プレミアムキャラクタAを出現させる演出を実行し得るようになっている。
図81は、本実施形態におけるプレミアムキャラクタA、B、及びCと各々の出現によって報知されるものとの関係を示す図である。図81(b)に示すように、本実施形態では、プレミアムキャラクタAが出現すると、保留内連チャンが確定する。
図82は、本実施形態のラウンド遊技演出制御処理の一部(図75のステップS1694−14以降に相当)を示すフローチャートである。図82に示すように、本実施形態のラウンド演出制御処理では、サブCPU120aは、ステップS1694−22:No、S1694−17、S1694−21、又は、S1694−23の後にステップS1694−24に進む。
ステップS1694−24において、サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第1ラウンドのものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、受信バッファ内のラウンド開始コマンドが第1ラウンドのものである場合(S1694−24:Yes)、ステップS1694−25に進む。第1ラウンドのものでない場合(S1694−24:No)、今回のラウンド演出制御処理を終了する。
ステップS1694−25において、サブCPU120aは、保留内に大当たりがあるか否かを判定する。サブCPU120aは、保留内に大当たりがある場合(S1694−25:Yes)、ステップS1694−26に進む。保留内に大当たりがない場合(S1694−25:No)、今回のラウンド演出制御処理を終了する。
ステップS1694−26において、サブCPU120aは、保留内の大当たりが特別遊技の開始前の始動入賞のものか否かを判定する。サブCPU120aは、保留内の大当たりが特別遊技の開始前の始動入賞のものである場合(S1694−26:Yes)、ステップS1694−27に進む。保留内の大当たりが特別遊技の開始後の始動入賞のものである場合(S1694−26:No)、今回のラウンド演出制御処理を終了する。
ステップS1694−27において、サブCPU120aは、保留内連チャンプレミアム演出実行判定処理を行う。保留内連チャンプレミアム演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値25を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの保留内連チャンプレミアム演出実行判定テーブルを参照し、演出用乱数値25に基づいて、保留内連チャンプレミアム演出の実行の要否を判定する。
図83は、保留内連チャンプレミアム演出実行判定テーブルを示す図である。保留内連チャンプレミアム演出実行判定テーブルには、演出用乱数値25と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が記憶されている。具体的には、このテーブルでは、1個(0)の演出用乱数値25が、保留内連チャンプレミアム演出を実行することを示すデータと対応付けられている。また、99個(1〜99)の演出用乱数値25が、保留内連チャンプレミアム演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
図82のステップS1694−28において、サブCPU120aは、保留内連チャンプレミアム演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1694−28:Yes)、ステップS1694−29に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1694−28:No)、今回のラウンド演出制御処理を終了する。
ステップS1694−29において、サブCPU120aは、プレミアム演出Aの演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。ここで、本実施形態のラウンド遊技演出制御処理では、保留内に大当たりがあり、その大当たりが特別遊技の開始前の特別図柄の変動表示中の始動入賞のものである場合に(S1694−25:Yes→S1694−26:Yes)、保留内連チャンプレミアム演出実行判定処理を行う。このような処理の流れにより、演出制御基板120は、特別遊技の開始前の特別図柄の変動表示中の始動入賞によって保留内に記憶された判定情報の中に大当たりの判定情報がある場合は、保留内に大当たりの判定情報があることを知らせるプレミアム演出Aを実行することを可能とする。また、演出制御基板120は、特別遊技の開始後の始動入賞によって保留内に記憶された判定情報の中に大当たりの判定情報がある場合は、保留内に大当たりの判定情報があるか否かに関わらず、プレミアム演出Aが実行されることを規制する。
<第4実施形態>
次に、第4実施形態を説明する。本実施形態では、遊技機1は、第1始動口14又は第2始動口15の始動入賞により特別図柄の変動の保留が発生すると、保留された変動を最終変動とする一連の変動に跨る先読みリーチ特定予告演出を実行する場合がある。先読みリーチ特定予告演出は、最終変動において発展演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、全回転リーチ演出)が行われる場合に、最終変動の前の変動中にその発展演出を模した画像を表示させる演出である。
図84(a)に示すように、本実施形態では、始動入賞により特別図柄の変動の保留が発生し、その保留(図84(a)の例では、第1特別図柄の第3保留)と対応する変動を最終変動とする先読みリーチ特定予告演出が実行される場合、その始動入賞の後に始まる特別図柄の変動中に、最終変動の発展演出(図84(a)の例では、SPSPリーチ演出)と同じ演出を実行する。
図85は、本実施形態のコマンド解析処理の一部(図41のステップS1601〜S1648に相当する部分)を示すフローチャートである。本実施形態のコマンド解析処理では、上記第1実施形態と異なり、ステップS1623の後にステップS1624及びS1625がある。
ステップS1624において、サブCPU120aは、ステップS1621で演出情報記憶領域に記憶した始動入賞指定コマンドと対応する図柄の変動が発展演出(SPリーチ演出、SPSPリーチ演出、又は全回転リーチ演出)を伴うものであるか否かを判定する。サブCPU120aは、発展演出を伴うものである場合(S1624:Yes)、ステップS1625に進む。発展演出を伴うものでない場合(S1624:No)、今回のコマンド解析処理を終了する。
ステップS1625において、サブCPU120aは、先読みリーチ特定予告演出選択処理を行う。先読みリーチ特定予告演出選択処理では、サブCPU120aは、ステップS1621で演出情報記憶領域に記憶した始動入賞指定コマンドについて、先読みリーチ特定予告演出の実行の要否を判定し、先読みリーチ特定予告演出を実行する場合に、先読みリーチ特定予告検出の実行を指示する演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
図86は、先読みリーチ特定予告演出選択処理(図85のステップS1625)の詳細を示すフローチャートである。図86において、サブCPU120aは、保留内の次の変動の変動時間が最終変動で行われる発展演出の所要時間以上であるか否かを判定する(S1625−1)。サブCPU120aは、次変動の変動時間が最終変動の発展演出の所要時間以上である場合(S1625−1:Yes)、ステップS1625−2に進む。最終変動の発展演出の所要時間未満である場合(S1625−1:No)、今回の先読みリーチ特定予告演出選択処理を終了する。
ステップS1625−2において、サブCPU120aは、先読みリーチ特定予告演出実行判定処理を行う。先読みリーチ特定予告演出実行判定処理では、サブCPU120aは、ステップS1100で更新した演出用乱数値26を取得する。サブCPU120aは、サブROM120bの先読みリーチ特定予告演出実行判定テーブルを参照し、最終変動で実行される発展演出の種類と演出用乱数値26との組み合わせに基づいて、先読みリーチ特定予告演出の実行の要否を判定する。
図87は、先読みリーチ特定予告演出実行判定テーブルを示す図である。先読みリーチ特定予告演出実行判定テーブルには、演出用乱数値26と実行の要否(「実行する」及び「実行しない」)を示すデータの組が、発展演出の種類毎に分けて記憶されている。具体的には、SPリーチ演出については、5個(0〜4)の演出用乱数値26が先読みリーチ特定予告演出を実行することを示すデータと対応付けられており、95個(5〜99)の演出用乱数値26が先読みリーチ特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。SPSPリーチ演出については、10個(0〜9)の演出用乱数値26が先読みリーチ特定予告演出を実行することを示すデータと対応付けられており、90個(10〜99)の演出用乱数値26が先読みリーチ特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。全回転リーチ演出については、100個(0〜99)の演出用乱数値26が先読みリーチ特定予告演出を実行しないことを示すデータと対応付けられている。
ステップS1625−3において、サブCPU120aは、先読みリーチ特定予告演出実行判定処理の判定結果が「実行する」及び「実行しない」の何れであったかを確認する。サブCPU120aは、判定結果が「実行する」である場合(S1625−3:Yes)、ステップS1625−4に進む。判定結果が「実行しない」である場合(S1625−3:No)、今回の先読みリーチ特定予告演出選択処理を終了する。
図86のステップS1625−4において、サブCPU120aは、先読みリーチ特定予告演出の演出パターン指定コマンドを送信バッファにセットする。
<第5実施形態>
次に、第5実施形態を説明する。上記第1実施形態では、ステップアップ演出のステップ演出中に、次の段階のステップ演出に進む可能性を示唆する演出をステップアップ特定予告演出として実行した。これに対し、本実施形態では、ステップアップ演出のステップ演出中に、その後の発展分岐点の発展先のステップ演出が何れのステップ演出であるかに関わる可能性を示唆する演出をステップアップ特定予告演出として実行する。
本実施形態と上記第1実施形態とでは、ステップアップ特定予告態様決定テーブルの内容が異なる。ステップアップ特定予告態様決定テーブルは、ステップアップ特定予告演出選択処理内の予告態様パターン決定処理(図62のステップS1665−4)において参照されるテーブルである。
図88は、本実施形態におけるステップアップ特定予告態様決定テーブルを示す図である。このテーブルでは、最終段階が通常段階4となるステップアップ演出及び最終段階が特別段階となるステップアップ演出の各々と対応する選択肢の1つとして予告態様パターンSS45が追加されている。
予告態様パターンSS45は、ステップアップ演出の最終段階の前の段階である通常段階3のステップアップ演出の実行中に、通常色(青色)の3のデジャブ画像と赤色の4のデジャブ画像とを出現させることにより、後の発展分岐点の発展先が通常段階4(赤)になることの可能性を示唆するものである。
このテーブルでは、最終段階が特別段階となるステップアップ演出については、予告態様パターンSS45に5個(95〜99)の演出用乱数値15が対応付けられている。これに対し、最終段階が通常段階4となるステップアップ演出については、予告態様パターンSS45に演出用乱数値15が1つも対応付けられていない。テーブルのこのような構成により、演出制御基板120は、特別段階(大当たり確定)が最終段階として指定されたステップアップ演出を実行する場合、通常段階2のステップ演出の実行中のステップアップ特定予告演出として、後の発展分岐点のステップ演出が何れステップ演出になるかに関わる可能性を示唆する演出が実行されることを可能とする。また、演出制御基板120は、通常段階4が最終段階として指定されたステップアップ演出を実行する場合、通常段階2のステップ演出の実行中のステップアップ特定予告演出として、後の発展分岐点のステップ演出が何れステップ演出になるかに関わる可能性を示唆する演出が実行されることを規制する。
以上、本発明の第1〜第5実施形態について説明したが、かかる実施形態に以下の変形を加えてもよい。
(1)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出としてプレミアム演出を実行させる場合、図柄の変動中における当該プレミアム演出の実行の前に、当該プレミアム演出の実行の可能性を示唆するプレミアム特定予告演出が実行されることを規制した。しかし、演出制御基板120は、プレミアム演出以外の特定確定予告演出(例えば、大当たりの確定を示す虹色の一般キャラクタを出現させる演出)を実行させる場合、図柄の変動表示中における当該特定確定予告演出の実行の前に特定予告演出の実行の確定を示唆する特定予告演出(例えば、虹色の一般キャラクタのデジャブ画像を出現させる演出)を実行可能にしてもよい。また、演出制御基板120が特別図柄の変動表示中の演出として複数種類のプレミアム演出(例えば、プレミアム演出A、B、及びC)のうちの特定のプレミアム演出(例えば、プレミアム演出A)を実行させる場合、当該特定のプレミアム演出の実行の前における当該特定のプレミアム演出の実行の可能性を示唆する特定予告演出を実行可能とし、演出制御基板120が特別図柄の変動表示中の演出として特定のプレミアム演出以外のプレミアム演出(例えば、プレミアム演出B又はC)を実行させる場合、当該特定のプレミアム演出以外のプレミアム演出の実行の前における当該特定のプレミアム演出以外のプレミアム演出の実行の可能性を示唆する特定予告演出の実行を規制するようにしてもよい。
(2)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として16R確変当たり確定演出(再変動後に「777」又は「333」で停止する再抽選演出)を実行させる場合に、特別図柄の変動表示中における16R確変当たり確定演出の実行後に、確変当たり確定プレミアム演出(プレミアムキャラクタBが出現するプレミアム演出B)が実行されることを規制した。しかし、演出制御基板120が、特別図柄の変動表示中の演出として、16R確変当たり確定演出以外の特定確定演出(例えば、全回転リーチ演出)を実行させる場合、特別図柄の変動中における当該特定確定演出の実行の後に、確変当たり確定プレミアム演出を実行可能としてもよい。
(3)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として16R確変当たり確定演出(再変動後に「777」又は「333」で停止する再抽選演出)を実行させる場合に、特別図柄の変動表示中における16R確変当たり確定演出の実行後に、多ラウンド大当たり確定プレミアム演出(プレミアムキャラクタCが出現するプレミアム演出C)が実行されることを規制した。しかし、演出制御基板120が、特別図柄の変動表示中の演出として、16R確変当たり確定演出以外の特定確定演出(例えば、全回転リーチ演出)を実行させる場合、特別図柄の変動中における当該特定確定演出の実行の後に、多ラウンド大当たり確定プレミアム演出を実行可能としてもよい。
(4)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として大当たり確定演出を実行させる場合、特別図柄の変動表示中における大当たり確定演出の実行後に、プレミアム演出が実行されることを規制した。しかし、演出制御基板120は、特別図柄の変動表示中の演出として、特定の大当たり予告演出(例えば、特定のSPリーチ演出)を実行させる場合、特別図柄の変動表示中における当該大当たり予告演出の実行の前後に関わらずプレミアム演出を実行可能としてもよい。
(5)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、特別遊技演出として確変昇格確定演出(演出パターンB)を実行させる場合、特別遊技の実行中における確変昇格確定演出の実行後にプレミアム演出Bが実行されることを規制した。しかし、演出制御基板120は、特別遊技演出として確変昇格確定演出以外の特定演出を実行させる場合に、確変昇格確定演出の前後に関わらずプレミアム演出Bが実行されることを規制するようにしてもよい。
(6)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、特別遊技演出として16R昇格確定演出(演出パターンC)を実行させる場合、特別遊技の実行中における16R昇格確定演出の実行後にプレミアム演出Cが実行されることを規制した。しかし、演出制御基板120は、特別遊技演出として16R昇格確定演出以外の特定演出を実行させる場合に、16R昇格確定演出の前後に関わらずプレミアム演出Cが実行されることを規制するようにしてもよい。
(7)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、特別図柄の複数回の変動表示において先読み保留表示変化演出又は先読みゾーン演出を実行する場合、複数回の変動表示のうちの前の変動表示中に、後の変動表示において同系統の演出が実行される可能性を示唆する演出が先読み特定予告演出として実行されることを規制した。しかし、演出制御基板120は、複数回の変動表示のうちの前の変動表示中の演出として大当たり確定演出が実行される場合、前の変動表示中に、後の変動表示において同系統の演出が実行される可能性を示唆する演出を実行可能としてもよい。また、演出制御基板120は、複数回の変動表示のうちの前の変動表示中の演出として高信頼度演出(例えば、特定のSPリーチ演出)が実行される場合、前の変動表示中に、後の変動表示において同系統の演出が実行される可能性を示唆する演出を実行可能としてもよい。
(8)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、ステップアップ演出における通常段階3以後の段階のステップ演出の実行中に当該ステップアップ演出の最終段階のステップ数を示唆する演出がステップアップ特定予告演出として実行されることを可能とし、通常段階3よりも前の段階である通常段階1又は2のステップ演出の実行中に当該ステップアップ演出の最終段階のステップ数を示唆する演出がステップアップ特定予告演出として実行されることを規制した。しかし、ステップアップ特定予告演出を可能とする段階を通常段階4にしてもよい。
(9)上記第1〜第5実施形態では、演出制御基板120は、通常段階3を最終段階とするステップアップ演出を実行させる場合、通常段階3のステップ演出の実行中に次の段階である通常段階4のステップ演出に進む可能性を示唆する演出がステップアップ特定予告演出として実行されることを規制した。しかし、第1特別図柄表示装置20又は第2特別図柄表示装置21が大当たりを示す特別図柄で停止表示される前の変動表示中の演出として、通常段階3を最終段階とするステップアップ演出を実行させる場合、通常段階3のステップ演出の実行中に通常段階4のステップ演出に進む可能性を示唆するステップアップ特定予告演出を実行可能としてもよい。
(10)上記第1〜第5実施形態では、ステップアップ演出は、4段階を上限とする通常段階1、2、3、及び4内の各段階と大当たり確定の場合のみ通常段階の上限の段階を経た後に進み得る特別段階の中から最終段階として指定された段階に至るまでステップ演出が発展するものであった。しかし、ステップアップ演出は、4段階を上限とする通常段階1、2、3、及び4内の各段階と大当たり確定の場合のみ通常段階の上限の段階を経ることなく進み得る特別段階の中から最終段階として指定された段階に至るまでステップ演出が発展するものにしてもよい。例えば、この場合、ステップアップ演出の最終段階を特別段階とする場合、図10及び図11に示す変動時間T内の時刻tSUP1において通常段階1のステップ演出を実行し、時刻tSUP2において通常段階2のステップ演出を実行し、時刻tSUP3において通常段階3のステップ演出を実行し、時刻tSUP4において通常段階4に代えて特別段階のステップ演出を実行するとよい。