JP6704811B2 - 核融合炉ブランケットサブユニットおよびその製造方法ならびに核融合炉ブランケット - Google Patents

核融合炉ブランケットサブユニットおよびその製造方法ならびに核融合炉ブランケット Download PDF

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Description

本発明の実施形態は、核融合炉ブランケットサブユニットおよびその製造方法ならびに核融合炉ブランケットに関する。
核融合炉ブランケット(以下、単に「ブランケット」ともいう。)は、核融合炉からエネルギーを取り出すためのキーコンポーネントである。
核融合炉ブランケットシステムは、中性子照射を受け、内部で中性子を増倍し、トリチウム生産を行うためのものであって、筐体構造とその後方のトリチウム回収系などからなる複合システムである。
特開平8−41664号公報
核融合炉では燃料としてトリチウムを用いるが、トリチウムは天然には存在しないため、核融合炉内で自己生成して燃料サイクルを成立させる必要がある。ブランケットシステムにおけるトリチウムの生産性(TBR:トリチウム増殖比)およびその連続稼動を可能にするため、トリチウム回収や炉心への再投入まで含めたプラントシステムでの評価値としてのTBRが1.05よりも大きいこと、および、サブユニット単独での評価でTBRが1.25よりも大きいこと、が必要と試算している。
一方で、リチウムは極めて化学活性な金属であり、高温で水に触れると激しい発熱反応をすることから、従来、化学的に安定なリチウム化合物が使われてきた。しかしこれらは、サブユニット内のリチウム量を低減するとともに、中性子を吸収・消費し、トリチウム増殖の大きな弊害となっている。
本発明の実施形態はこのような課題を解決するためになされたものであり、十分に大きなトリチウム増殖比を安定して実現できる核融合炉ブランケットおよびそのためのブランケットサブユニットを提供することを目的とする。
本発明の一つの実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットは、リチウムまたはリチウム化合物を含むリチウム含有体と、前記リチウム含有体を収納して密閉するベリリウム製の稠密収納体を備えた増倍材ブロックと、前記増倍材ブロックを収納して密閉するサブユニット筐体と、を有し、前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内を冷却する冷却水が流れる冷却水流路が形成され、前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内で生じたトリチウムを前記サブユニット筐体外に搬送するガス流路が形成されていること、を特徴とする。
本発明の他の一つの実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットは、リチウム化合物を含むリチウム含有体と、前記リチウム含有体を収納して密閉するベリリウム製の粗密収納体を備えた増倍材ブロックと、前記増倍材ブロックを収納して密閉するサブユニット筐体と、を有し、前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内を冷却する冷却水が流れる冷却水流路が形成され、前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内で生じたトリチウムを前記サブユニット筐体外に搬送するガス流路が形成されていること、を特徴とする。
本発明の一つの実施形態に係る核融合炉ブランケットは、プラズマを閉じ込める真空容器の内面に沿って配列された前記核融合炉ブランケットサブユニットの複数個、を備えることを特徴とする。
本発明の一つの実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニット製造方法は、多孔質ベリリウム体にリチウムまたはリチウム化合物を含浸させてリチウムまたはリチウム化合物を含むリチウム含有体を作成するリチウム含有体作成工程と、ベリリウム製の稠密収納体内に前記リチウム含有体を収納して密閉してリチウム−ベリリウムペレットを作成するペレット作成工程と、前記ペレット作成工程の後にサブユニット筐体内に前記リチウム−ベリリウムペレットを収納して密閉するサブユニット筐体収納工程と、を有することを特徴とする。
本発明の実施形態によれば、核融合炉ブランケットにおいて、十分に大きなトリチウム増殖比を安定して実現できる。
第1の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 第1の実施形態に係る複数の核融合炉ブランケットサブユニットを配置した状況を示す核融合炉の模式的な要部縦断面図。 第1の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットを構成する一つの増倍材ブロックの縦断面図。 第1の実施形態に係る増倍材ブロックを構成する一つのペレットの縦断面図。 図4のペレットの製造プロセスを示す説明図。 図3の増倍材ブロックの製造プロセスを示す説明図。 第1の実施形態に係る複数の核融合炉ブランケットサブユニットにおけるサブユニット筐体の壁面近傍を示す要部拡大縦断面図。 第2の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットを構成する一つの増倍材ブロックの縦断面図。 第3の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 図9の核融合炉ブランケットサブユニットのX−X線矢視横断面図。 第4の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの横断面図。 第5の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 図12の核融合炉ブランケットサブユニットのXIII−XIII線矢視横断面図。 第6の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 図14の核融合炉ブランケットサブユニットのXV−XV線矢視横断面図。 図14の核融合炉ブランケットサブユニットのXVI−XVI線矢視横断面図。 第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 図17の核融合炉ブランケットサブユニットのXVIII−XVIII線矢視横断面図。 第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの組み立てプロセスを示す説明図。 第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットにおける先端増倍材ブロックとばねユニットとの、サブユニット筐体への挿入前の状況を示す説明図。 第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットにおける主増倍材ブロックとばねユニットとの、サブユニット筐体への挿入前の状況を示す説明図。 第8の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的横断面図。 第9の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的横断面図。 第10の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 第10の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットのばねユニットの、サブユニット筐体への挿入前の状況を示す部分拡大正面図。 第11の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 第11の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの組み立てプロセスを示す説明図。 第12の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 第13の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図。 第13の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの組み立てプロセスを示す説明図。 第14の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの要部拡大縦断面図。
ブランケットの開発・設計・製作に必要な3つの機能を以下に示す。
(1)核融合反応中性子を受けて、運動エネルギーを熱として回収する。
D+T→ n(14.1MeV)+He(3.5MeV)
(2)反応中性子を増倍する。
Be−9+n → 2n+2He−2.5MeV
(3)トリチウムを増殖し、回収して燃料として再利用する。
Li−6+n → T+He+4.8MeV
以下、図面を参照しながら、本発明の実施形態に係る核融合炉ブランケットについて説明する。ここで、互いに同一または類似の部分には共通の符号を付して、重複説明は省略する。
[第1の実施形態]
図1は、第1の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図2は、第1の実施形態に係る複数の核融合炉ブランケットサブユニットを配置した状況を示す核融合炉の模式的な要部縦断面図である。図3は、第1の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットを構成する一つの増倍材ブロックの縦断面図である。図4は、第1の実施形態に係る増倍材ブロックを構成する一つのペレットの縦断面図である。図5は、図4のペレットの製造プロセスを示す説明図である。図6は、図3の増倍材ブロックの製造プロセスを示す説明図である。図7は、第1の実施形態に係る複数の核融合炉ブランケットサブユニットにおけるサブユニット筐体の壁面近傍を示す要部拡大縦断面図である。
図2に示すように、核融合炉の真空容器11の内面に沿って多数の核融合炉ブランケットサブユニット(以下、単に「サブユニット」とも呼ぶ。)12が配列されている。核融合炉の運転により、真空容器11内に核融合プラズマ13が形成される。
図1に示すように、各サブユニット12は、真空容器11の内面にほぼ垂直な軸方向に延びる円筒形のサブユニット筐体14に覆われている。サブユニット筐体14の核融合プラズマ13に対向する端部(第1の端部)15には半球状部50が形成されている。サブユニット筐体14の第1の端部15の反対側の第2の端部16は、円板状の底板17によって密閉されている。
サブユニット筐体14は、内壁18とその外側の外壁19とによって二重壁構造をなしており、内壁18と外壁19との間に冷却水流路20が形成されている。内壁18および外壁19は、たとえば、フェライト系ステンレス鋼製である。冷却水流路20は、底板17を貫通する冷却水配管21に接続され、この冷却水配管21は、サブユニット筐体14の外側の熱交換器(図示せず)と接続されている。
サブユニット筐体14内には、複数の円板状の増倍材ブロック22が積層されている。
図3に示すように、各増倍材ブロック22は、粗密収納体23と、粗密収納体23内に収納されて密閉された複数のリチウム‐ベリリウムペレット(以下、単に「ペレット」とも呼ぶ)24とを有する。粗密収納体23は、たとえば密度(充填率)80〜90%程度の粗密ベリリウム製である。各粗密収納体23内で、複数のペレット24が互いに間隔をあけて、軸に垂直な一つの平面内で分散して配置されている。
図4に示すように、各リチウム‐ベリリウムペレット24は、円板状のリチウム含有体25と、リチウム含有体25を収納して密閉する稠密収納体26とを有する。リチウム含有体25は、円板状のベリリウム多孔質体31(図5参照)にリチウムを含浸させて円板状としたものである。ベリリウム多孔質体31の密度は、粗密収納体23の密度よりも低く、たとえば65〜80%程度である。稠密収納体26は粗密収納体23よりも密度が高く、たとえば、密度90〜100%の稠密ベリリウム製である。
ここで、リチウム−ベリリウムペレット24の製造プロセスを、図5に沿って説明する。図5において、プロセスの順序を黒い太矢印で示す。以下のプロセス説明図でも同様とする。
初めに、多数のベリリウム粒30を焼結して円板状のベリリウム多孔質体31を生成する。ベリリウム粒30は、たとえば直径1mm程度である。つぎに、円板状のリチウム板32とベリリウム多孔質体31とを重ねて加熱して、リチウム板32を溶融させて、ベリリウム多孔質体31にリチウムを含浸させ、円板状のリチウム含有体25を生成する。含浸は、たとえば150〜200℃程度で行うことができる。リチウムは濡れ性が良いため、容易に含浸する。つぎに、リチウム含有体25を円筒状の稠密収納容器本体27内に収納する。
つぎに、円板状の稠密収納容器蓋28(図3)を被せて密閉し、成型して、リチウム−ベリリウムペレット24(図4)が完成する。稠密収納容器本体27と稠密収納容器蓋28とで稠密収納体26が構成される。密閉は、真空中で行う。稠密収納容器蓋28を被せて密閉する際に、稠密収納体26内の大気(おもに酸素と窒素)が残留するが、密閉する際に加えられる熱によりリチウムが溶融し、そのときに稠密収納体26内の大気を取り込むため、稠密収納体26内のガスの活性が低くなる。
つぎに、増倍材ブロック22の製造プロセスを、図6に沿って説明する。粗密収納体23の一部を構成する円柱状の粗密収納容器本体33の上面に、ペレット24を1個ずつ収容する複数の穴(くぼみ)34を形成しておく。これらの穴34は互いに間隔をあけて平面的に分散して配置する。また、各穴34の形状および大きさはペレット24の形状および大きさに合わせ、なるべく隙間があかないような設計とする。つぎに、これらの穴34にペレット24を挿入する。つぎに、粗密収納容器本体33の上面に円板状の粗密収納容器蓋35を被せて、すべてのペレット24含めて粗密収納容器本体33の上面を覆い、密閉する。このとき、粗密収納容器本体33と粗密収納容器蓋35とによって粗密収納体23が構成される。
なお、粗密収納容器本体33および粗密収納容器蓋35は、ベリリウム粉末(図示せず)から、粉末冶金で生成することができる。その際に、粉末焼成時の圧力を調整することにより、焼成後の密度(充填率)を制御することができる。
図1に示すように、サブユニット筐体14の半球状部50内には、多数のベリリウム粒36が充填されている。さらに、図7に示すように、サブユニット筐体14の内壁18の内側の増倍材ブロック22との間の環状の空隙に多数のベリリウム粒37が充填されている。ベリリウム粒36とベリリウム粒37とは同様のものでよい。ベリリウムは熱伝導率が高いことから、ベリリウム粒36、37の存在によって、増倍材ブロック22内の熱を内壁18に伝え、冷却水流路20内を流れる冷却水に放熱することができる。
底板17を貫通してガス配管40(図2)が取り付けられている。ガス配管40はサブユニット筐体14の外側でトリチウム回収機構(図示せず)に接続されている。ガス配管40にはヘリウムなどのスイープガスが流され、サブユニット筐体14内で発生したトリチウムがスイープガスとともにガス配管40を通ってトリチウム回収機構に送られて、トリチウムが回収される。
この実施形態によれば、リチウムをベリリウム多孔質体31に含浸させて、リチウム密度を高め、トリチウム増殖率を高めることができる。また、ベリリウム製の稠密収納体26およびベリリウム製の粗密収納体23を用いることにより、万一、冷却水がサブユニット筐体14内に漏洩した場合であっても、リチウムと水とが接触することによって生じる化学反応を防止することができる。それと同時に、リチウム含有体25を確実に冷却することができる。
リチウム−ベリリウムペレット24の中で発生したトリチウムは、ベリリウム製の稠密収納体26を透過し、さらに、ベリリウム製の粗密収納体23を透過して、ガス配管40から回収される。
ベリリウム製の稠密収納体26とベリリウム製の粗密収納体23とは、密度が相違するものの、同じ材質であるから、温度変化に伴う膨張・収縮の差が生じず、構造の健全性を保つことができる。
サブユニット筐体14内での冷却水の漏洩を想定すると、増倍材ブロック22が急激に冷却されることが考えられる。そのような場合、ベリリウムの温度が400℃以下に低下すると、ベリリウムの延性が急激に低下するので、一般に、熱衝撃による破損(割れ)が懸念される。しかし、この実施形態では、粗密ベリリウム製の粗密収納体23を用いることにより、割れが生じにくく、また、かりに局所的な割れが発生しても、その割れが伝搬せず、形状と機能を維持することができる。しかも、優れた熱伝導特性を発揮することができる。
本実施形態によれば、トリチウム増殖能力の向上を実現でき、トリチウム回収過程における移行現象によるトリチウム喪失を抑制し、ブランケットシステム全体で核融合炉の稼働に十分なトリチウム生産を実現できる。
なお、核融合炉の通常運転時において、サブユニット筐体14の温度は、たとえば500〜600℃程度と想定され、リチウムは液状またはガス状になっていると想定されている。
上記説明の中で、リチウム板32を溶融してベリリウム多孔質体31に含浸させるものとした。リチウムの含有量を調整することにより、核反応を制御することができる。
また、核融合炉の運転継続によって稠密収納体26およびベリリウム多孔質体31の腐食が顕著であると想定される場合は、稠密収納体26の肉厚を調整して設計すればよい。
設計条件により、稠密収納体26の肉厚を十分に厚くできない場合は、この第1の実施形態の変形例として、上記第1の実施形態におけるリチウムの一部を酸化リチウムによって置き換えることもできる。
さらに、上記説明では、サブユニット筐体14の半球状部50内に、多数のベリリウム粒36が充填されているとしたが、その変形例として、多数のベリリウム粒36の代わりに、稠密ベリリウム板(図示せず)を、サブユニット筐体14の半球状部50の形状に合わせて半球状に加工したものを、そこに配置してもよい。
さらに、他の変形例として、たとえば、リチウム−ベリリウムペレット24をサブユニット筐体14内に分散配置することなどにより、粗密収納体23を用いない構成とすることも可能である。
[第2の実施形態]
図8は、第2の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットを構成する一つの増倍材ブロックの縦断面図である。
この第2の実施形態においては、第1の実施形態のリチウム‐ベリリウムペレット24に代えて、複数のリチウム化合物ペブル45を用いる。すなわち、各増倍材ブロック22は、粗密収納体23と、粗密収納体23の穴34内に収納されて密閉された複数のリチウム化合物ペブル45とを有する。リチウム化合物ペブル45は、たとえば酸化リチウムからなる。増倍材ブロック22の製造プロセスにおいて、粗密収納容器本体33の上面に形成された複数の穴34それぞれに複数のリチウム化合物ペブル45を充填し、その上から粗密収納容器蓋35を被せて密閉する。その他の構成は第1の実施形態と同様である。
酸化リチウムなどのリチウム化合物は、リチウムに比べて反応性が低いので、稠密収納体26(図4)内に封入する必要がない。
この実施形態によれば、リチウム化合物ペブル45が粗密収納体23内に収納されているので、かりにサブユニット筐体14内での冷却水漏洩を想定した場合であっても、水とリチウム化合物との接触を防ぐことができる。これにより、水とリチウム化合物との反応を防ぐことができる。
[第3の実施形態]
図9は、第3の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図10は、図9の核融合炉ブランケットサブユニットのX−X線矢視横断面図である。
この第3の実施形態は第1の実施形態の変形であって、各増倍材ブロック22において、粗密収納体23内に7個のリチウム−ベリリウムペレット(ペレット)24(24a,24b)が収納されて密閉されている。7個のペレット24はいずれも円柱状であって、互いに同じ形状、同じ大きさであり、いずれもそれぞれの軸がサブユニット筐体14の軸に平行に配置されている。サブユニット筐体14の軸心部に1個のペレット24aが配置され、他の6個のペレット24bが軸心部のペレット24aを周方向間隔が互いに等しくなるように取り囲んで配置されている。このように配置することにより、増倍材ブロック22内に多くのペレット24を収納でき、サブユニット12内のリチウムの量を多くすることができる。
[第4の実施形態]
図11は、第4の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの横断面図である。
この第4の実施形態は第3の実施形態の変形であって、第3の実施形態の軸心部のペレット24a(図10)に相当するものが存在せず、軸心部に円柱状の中心空隙49が形成されている。6個のペレット24bが、中心空隙49を、周方向間隔が互いに等しくなるように取り囲んで配置されている。さらに、複数の増倍材ブロック22の中心空隙49が軸方向に連通するように、各粗密収納体23の軸心部に貫通孔(図示せず)が形成されている。中心空隙49内にヘリウムガスなどのスイープガスを流すことにより、トリチウムの回収を促進することができる。さらに、スイープガスの流量を増大させれば、ガスによる冷却も可能である。
上記以外の構成は、第3の実施形態と同様である。
[第5の実施形態]
図12は、第5の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図13は、図12の核融合炉ブランケットサブユニットのXIII−XIII線矢視横断面図である。
この第5の実施形態は第3の実施形態(図9、図10)の変形である。
この第5の実施形態では、サブユニット筐体14の半球状部50内に、サブユニット筐体14の円筒部に配置された増倍材ブロック22よりも軸方向に薄い薄型円板状の増倍材ブロック122が配置されている。この薄型増倍材ブロック122を構成する粗密収納体123およびペレット124はサブユニット筐体14の円筒部に配置された増倍材ブロック22よりも軸方向に薄い(短い)ものとなる。薄型増倍材ブロック122の軸に垂直な断面内の7個のペレット124の配置関係は円筒部の増倍材ブロック22の7個のペレット24の配置関係(図10)と同様である。
サブユニット筐体14の半球状部50内で薄型増倍材ブロック122よりもさらに先端近くには、薄型増倍材ブロック122よりも直径の小さい小型増倍材ブロック222が配置されている。小型増倍材ブロック222の粗密収納体223は、薄型増倍材ブロック122の粗密収納体123よりも直径が小さいが厚さは粗密収納体123と同様である。小型増倍材ブロック222には3個のペレット224が含まれ、小型増倍材ブロック222の軸心の周りに周方向に等間隔に配置されている。各ペレット224の形状や大きさは薄型増倍材ブロック122のペレット124と同様である。
半球状部50内で、薄型増倍材ブロック122および小型増倍材ブロック222が配置された以外の隙間には、多数のベリリウム粒36が充填されている。
上記以外の構造は第3の実施形態と同様である。
この第5の実施形態によれば、サブユニット筐体14の半球状部50内にペレット124,224を配置するので、サブユニット12内のペレット24,124,224の量を増やすことができる。
なお、この実施形態において、半球状部50内のペレット124,224のリチウム含有体25(図4)のリチウム含有量を、円筒部のペレット24のリチウム含有体25のリチウム含有量よりも大きくしてもよい。リチウム含有体25のリチウム含有量は、ベリリウム多孔質体31(図5)の空隙率およびそこへのリチウム含浸量の調整によって調整することができる。
[第6の実施形態]
図14は、第6の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図15は、図14の核融合炉ブランケットサブユニットのXV−XV線矢視横断面図である。図16は、図14の核融合炉ブランケットサブユニットのXVI−XVI線矢視横断面図である。
この第6の実施形態は第5の実施形態の変形である。この実施形態では、各増倍材ブロック22,122,222の中央に比較的大きなリチウム‐ベリリウムペレット24,124,224が1個だけ配置されている。各ペレット24,124,224の大きさは第5の実施形態の場合よりも大きいが、構造は第5の実施形態と同様である。
粗密収納体23,123,223の構造は第5の実施形態の場合と同様である。
この実施形態によれば、ペレット24,124,224の個数を減らすことができ、加工量を減らすことができるとともに、リチウムの量を増やすことができる。
[第7の実施形態]
図17は、第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図18は、図17の核融合炉ブランケットサブユニットのXVIII−XVIII線矢視横断面図である。図19は、第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの組み立てプロセスを示す説明図である。図20は、第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットにおける先端増倍材ブロックとばねユニットとの、サブユニット筐体への挿入前の状況を示す説明図である。図21は、第7の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットにおける主増倍材ブロックとばねユニットとの、サブユニット筐体への挿入前の状況を示す説明図である。
この実施形態の核融合炉ブランケットサブユニット(サブユニット)12は、サブユニット筐体14と、サブユニット筐体14内に収納された複数の増倍材ブロック22c,22dと、底板17とを有する。サブユニット筐体14および底板17の構造は、前述の第1〜第6の実施形態と同様である。
増倍材ブロック(主増倍材ブロック)22cは、サブユニット筐体14の先端を除く円筒部に挿入されていて、円柱形を、その軸を通る平面(分割面)で2分割した略半円柱状である。2個の増倍材ブロック22cがその分割面で対向し、それらの間にばねユニット55が配置されている。ばねユニット55は、並列に配置された2個の圧縮ばね56と、これらの圧縮ばね56をはさんで互いに平行に配置された2枚の当て板57とを有する。2個の増倍材ブロック22cが、当て板57を介して圧縮ばね56によって、互いに離れる方向に押され、サブユニット筐体14の内壁18に押し付けられている。このようにばねユニット55をはさんで配置された2個の増倍材ブロック22cの組が、軸方向に複数組(図示の例では4組)配列されている。
増倍材ブロック(先端増倍材ブロック)22dは、サブユニット筐体14の先端の半球状部50に挿入されるものであり、半球形を、その軸を通る平面(分割面)で2分割した略14球状である。2個の増倍材ブロック22dがその分割面で対向し、それらの間にばねユニット58が配置されている。ばねユニット58の構造はばねユニット55の構造と同様である。2個の増倍材ブロック22dが、ばねユニット58によって、互いに離れる方向に押され、サブユニット筐体14の内壁18に押し付けられている。
増倍材ブロック22c,22dは、たとえば第1〜第6の実施形態のいずれかにおける増倍材ブロック22と同様のものである。ただし、増倍材ブロック22c,22dの外形は、第1〜第6の実施形態における増倍材ブロック22の外形と相違する。
この実施形態のサブユニットの組み立てに当たっては、図19、図20に示すように、初めに、サブユニット筐体14に底板17を取り付ける前の状態で、開放された第2の端部16から、14球状の2個の増倍材ブロック22dとばねユニット58とを挿入して、半球状部50に配置する。ばねユニット58は、挿入時には圧縮して、半球状部50に配置された後には2個の増倍材ブロック22dをサブユニット筐体14の内壁18に押し付けるようにする。
図20において、白抜き矢印は、組立作業における部品の動きの方向を表している。以下の組立手順を説明する図面でも同様である。
つぎに、2個の増倍材ブロック22cとその間のばねユニット55とからなる組を、順次、サブユニット筐体14内に挿入する。このとき、図21に示すように、ばねユニット55の圧縮ばね56を圧縮した状態で挿入する。その後、サブユニット筐体14の開放された第2の端部16に底板17を取り付けて密封して、図17に示す状態とする。
この実施形態によれば、核融合炉の通常運転時に、増倍材ブロック22c,22dがサブユニット筐体14の内壁18に押し付けられているので、増倍材ブロック22c,22dからの熱が接触熱伝導により内壁18に伝達され、増倍材ブロック22c,22dの冷却を効率的に行うことができる。
[第8の実施形態]
図22は、第8の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的横断面図である。
この実施形態は第7の実施形態の変形であって、増倍材ブロック22cの分割面の向きすなわちばねユニット55の向きと、増倍材ブロック22dでの分割面の向きすなわちばねユニット58の向きが軸方向から見て揃っていない。より具体的には、各分割面がサブユニット筐体14の軸を含むように配置され、しかも、軸方向位置に応じて異なる周方向位置(角度位置)に配置されている。
その他の構成は第7の実施形態と同様である。
この第8の実施形態によれば、増倍材ブロック22cおよび増倍材ブロック22dでの分割面に生じる空隙の位置が軸方向に揃っていない。そのため、軸方向から見て、軸心部分を除き、その空隙が第1の端部15から第2の端部16まで直線的に延びている部分はない。したがって、核融合プラズマ13から発せられた中性子線が底板17まで達することは少ない。
[第9の実施形態]
図23は、第9の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的横断面図である。
この実施形態は第8の実施形態の変形であって、サブユニット筐体14の半球状部50以外の部分の各軸方向位置に、増倍材ブロック22e,22f,22g,22hが配置されている。増倍材ブロック22e,22f,22g,22hは軸方向に平面的に広がる分割面で互いに対向していて、それらが対向する位置にばねユニット60が配置されている。ばねユニット60の構造は、第8の実施形態におけるばねユニット55と同様である。
増倍材ブロック22eと増倍材ブロック22fとは同じ形状であるが、増倍材ブロック22g,22hの形状は増倍材ブロック22e,22fとは異なる形状である。この実施形態では、サブユニット筐体14の軸心部には増倍材ブロック22gが存在し、空隙にはなっていない。サブユニット筐体14内の軸方向位置に応じて、増倍材ブロック22e,22f,22g,22hの周方向配置位置がずれている(図示せず)。そのため、軸方向から見て、軸心部分を含めて、増倍材ブロック22e,22f,22g,22h同士の間の隙間が第1の端部15から第2の端部16まで直線的に延びている部分はない。したがって、核融合プラズマ13から発せられた中性子線が底板17まで達することは少ない。
[第10の実施形態]
図24は、第10の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図25は、第10の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットのばねユニットの、サブユニット筐体への挿入前の状況を示す部分拡大正面図である。
この実施形態は第7の実施形態(図17〜図21)の変形である。一つのばねユニット61が、サブユニット筐体14の第1の端部15から第2の端部16まで、軸方向に長くのびている。ばねユニット61は、互いに平行に軸方向に延びる1対の当て板62と、これらの当て板62間にはさまれて、それぞれが当て板62の間隔を広げる向きに当て板62を押す複数の圧縮ばね56とを有する。当て板62は、軸方向に波形となっており、軸方向に撓みやすくなっている。
この第7の実施形態のサブユニットの組み立てに当たり、サブユニット筐体14の第2の端部16が開放した状態で、サブユニット筐体14内に、第2の端部16から増倍材ブロック22c,22dを順次挿入する。その後に、第2の端部16からばねユニット61を挿入する。その後、サブユニット筐体14の開放された第2の端部16に底板17を取り付けて密封する。このような組み立て手順をとることにより、組み立て時の省力を図ることができる。
また、当て板62が波形となっているため、増倍材ブロック22c,22dの寸法公差などに応じて当て板62が撓み、増倍材ブロック22c,22dを確実に径方向外向きに押し、増倍材ブロック22c,22dとサブユニット筐体14の内壁18との間の接触を確保することができる。それにより、増倍材ブロック22c,22d内の熱をサブユニット筐体14の内壁18に確実に逃がすことができる。
[第11の実施形態]
図26は、第11の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図27は、第11の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの組み立てプロセスを示す説明図である。
第11の実施形態は、第7〜第10の実施形態の変形である。
この第11の実施形態では、円筒状のサブユニット筐体14内に、軸をはさんで互いに対向するほぼ半円柱状の増倍材ブロック22iの対が複数対、軸方向に配列されている。これら複数対の増倍材ブロック22iの対によって軸方向にはさまれる軸方向中央位置に、縦断面形状がほぼひし形の増倍材ブロック22jが配置されている。
増倍材ブロック22iと増倍材ブロック22jとの接触面は軸方向に対して傾斜している。また、増倍材ブロック22i同士が接触することはなく、増倍材ブロック22j同士が接触することもないように構成されている。
サブユニット筐体14の第2の端部16に最も近い位置の増倍材ブロック22jの第2の端部16側に接してばねユニット65が配置され、ばねユニット65の軸方向外側に円板状の雄ねじ板66が配置され、雄ねじ板66の軸方向外側に底板17が取り付けられている。
ばねユニット65は、軸方向に垂直に広がる2枚の円板状の当て板68と、これらの当て板68にはさまれて軸方向に押圧力を生じるように配置された複数の圧縮ばね69とを有する。雄ねじ板66の外周には雄ねじ70が形成され、サブユニット筐体14の第2端部16近くに形成された雌ねじ71と螺合する。雄ねじ板66をねじ込むことにより、ばねユニット65が第1の端部15側に押される。底板17は、サブユニット筐体14の第2の端部16に溶接固定され、密封されている。
ばねユニット65は、サブユニット筐体14の第2の端部16に最も近い位置の増倍材ブロック22jを第1の端部15側に、常時押している。その結果、他の増倍材ブロック22jも、また、増倍材ブロック22iも互いに軸方向に押される。この時、増倍材ブロック22iと増倍材ブロック22jとの接触面が軸方向に対して傾斜していることから、ほぼ半円柱状の増倍材ブロック22iが径方向外側に向かう力を受けることになる。これにより、増倍材ブロック22iはサブユニット筐体14の内壁18に押し付けられる。したがって、増倍材ブロック22iとサブユニット筐体14の内壁18との間で熱伝導による伝熱が促進される。また、互いに隣接する増倍材ブロック22iと増倍材ブロック22jとの間で互いに押し付けられることから、これらの間でも熱伝導が促進される。
図27に示すように、この第11の実施形態のサブユニットの組み立てに当たっては、サブユニット筐体14の第2の端部16が開放した状態で、サブユニット筐体14内に、増倍材ブロック22i,22jを、第1の端部15に近い位置のものから順に、第2の端部16から挿入していく。そして、最後に第2の端部16に最も近い位置に配置すべき増倍材ブロック22jを挿入する。その後に、ばねユニット65を挿入し、その後に、雄ねじ板66をねじ込み、ばねユニット65の圧縮ばね69を圧縮して圧縮力が生じるようにする。その後に、底板17を、サブユニット筐体14の第2の端部16に溶接固定して密閉して、図26に示す状態にする。
この第11の実施形態では、サブユニット筐体14内に増倍材ブロック22i,22jを挿入した後にばねユニット65を挿入するものであり、しかもばねユニット65を軸方向に押し付ければよいので、組み立てが容易であり、組み立て時の省力を図ることができる。
[第12の実施形態]
図28は、第12の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。
第12の実施形態は第11の実施形態の変形である。
この第12の実施形態では、円筒状のサブユニット筐体14内に、増倍材ブロック22k,22m,22n,22pが軸方向に配列されている。増倍材ブロック22kと増倍材ブロック22mとの接触面、増倍材ブロック22mと増倍材ブロック22nとの接触面、増倍材ブロック22nと増倍材ブロック22pとの接触面はいずれも軸方向に対して傾斜している。また、増倍材ブロック22kと増倍材ブロック22nとは直接触せず、増倍材ブロック22mと増倍材ブロック22pとは直接接触していない。
サブユニット筐体14の第2の端部16に最も近い位置の増倍材ブロック22pの第2の端部16側に接してばねユニット65が配置され、ばねユニット65の軸方向外側に円板状の雄ねじ板66が配置され、雄ねじ板66の軸方向外側に底板17が取り付けられている。
ばねユニット65が増倍材ブロック22pを第1の端部15側に押すことにより、増倍材ブロック22pが増倍材ブロック22nを第1の端部15側に押し、さらにそれが増倍材ブロック22mを第1の端部15側に押し、さらにそれが増倍材ブロック22kを第1の端部15側に押す。その際に、互いの接触面が軸方向に対して傾斜していることにより、増倍材ブロック22k,22m,22n,22pがそれぞれ、サブユニット筐体14の内壁18に向かって押し付けられる向きの力を受ける。
この第12の実施形態によれば、ばねユニット65による軸方向の押し付け力によって、増倍材ブロック22k,22m,22n,22pがサブユニット筐体14の内壁18に向かって押し付けられる。それにより、第11の実施形態と同様の効果を得ることができる。
[第13の実施形態]
図29は、第13の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの模式的縦断面図である。図30は、第13の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの組み立てプロセスを示す説明図である。
ほぼ円筒状のサブユニット筐体14aは、第7〜第12の実施形態のサブユニット筐体14と同様に、第1の端部15が半球状に突出し、第2の端部16は、円板状の底板17によって密閉されている。
サブユニット筐体14aの第1の端部15付近の半球状部50内に、この半球の形状に合わせて成形された半球状増倍材ブロック22qが配置されている。
サブユニット筐体14aの半球状部50を除く円筒部内に、円柱状増倍材ブロック22rが配置されている。サブユニット筐体14aの半球状部50を除く円筒部の内面には雌ねじ75が形成され、円柱状増倍材ブロック22rの外面には、雌ねじ75と螺合する雄ねじ76が形成されている。
この第13の実施形態のサブユニットの組み立てに当たっては、初めに、サブユニット筐体14aの第2の端部16が開放した状態で、サブユニット筐体14a内に、半球状増倍材ブロック22qを挿入し、つぎに、円柱状増倍材ブロック22rをサブユニット筐体14a内にねじ込んでいき、円柱状増倍材ブロック22rで半球状増倍材ブロック22qを第1の端部15に向けて押し付ける。その後に、底板17を、サブユニット筐体14aの第2の端部16に溶接固定して密閉する。
この実施形態によれば、半球状増倍材ブロック22qと円柱状増倍材ブロック22rとが軸方向に押し付けられるとともに、半球状増倍材ブロック22qがサブユニット筐体14aの第1の端部15に押し付けられ、さらに円柱状増倍材ブロック22rの雄ねじ76とサブユニット筐体14aの雌ねじ75とが螺合することによりこれらが確実に接触し、固体接触による熱伝導が確保される。しかも、組み立て作業が容易であって、省力を図ることができる。
この第13の実施形態の変形として、半球状増倍材ブロック22qと円柱状増倍材ブロック22rとを初めから一体で成型してもよい。その場合は、組立作業がさらに容易である。
[第14の実施形態]
図31は、第14の実施形態に係る核融合炉ブランケットサブユニットの要部拡大縦断面図である。
この第14の実施形態は第13の実施形態の変形である。第14の実施形態では、第13の実施形態(図29)と同様に、サブユニット筐体14aの円筒部の雌ねじ75と円柱状増倍材ブロック22rの雄ねじ76とが螺合する。この第14の実施形態の雌ねじ75および雄ねじ76では、通常の機械的要素としてのねじに必要なねじの谷の深さよりも深い谷が形成されている。それにより、互いに螺合するねじの山と谷の間に、通常の機械的要素としてのねじにおける空隙よりも大きな螺旋状のガス空隙80,81が形成されている。さらに、雌ねじ75の谷と雄ねじ76の山との間に形成されるガス空隙81の中央に向かって、雄ねじ76の山から突出する突出部82が形成されている。
螺旋状のガス空隙80,81によりガス流路が形成される。このガス流路に冷却用のガスを流通させることにより、サブユニット筐体14aの内側を冷却することができる。固体同士の接触熱伝導特性は、供用中の固体材料の性状変化によって変動する可能性があるが、流体であれば安定した除熱特性を維持することができる。また、突出部82の存在により、ガス空隙81に接する固体表面積が大きくなり、ガス空隙81内のガスと固体との熱伝達が促進される。
この第14の実施形態の変形例として、雌ねじ75の山と雄ねじ76の谷との間に形成されるガス空隙80の中央に向かって、雌ねじ75の山から突出する突出部(図示せず)が形成されるようにしてもよい。
[他の実施形態]
上記実施形態の説明で、サブユニット筐体14は、ほぼ円筒状で第1の端部15が半円球状とした。しかし、本発明はこのような構成に限定されない。たとえば、サブユニット筐体が直方体であってもよい。
上述の各実施形態の特徴を適宜組み合わせることもできる。
以上、本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれると同様に、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれるものである。
11…真空容器、 12…核融合炉ブランケットサブユニット(サブユニット)、 13…核融合プラズマ、 14,14a…サブユニット筐体、 15…第1の端部、 16…第2の端部、 17…底板、 18…内壁、 19…外壁、 20…冷却水流路、 21…冷却水配管、 22,22c,22d,22e,22f,22g,22h,22i,22j,22k,22m,22n,22p,22q,22r,122,222…増倍材ブロック、 23,123,223…粗密収納体、 24,24a,24b、124,224…リチウム‐ベリリウムペレット(ペレット)、 25…リチウム含有体、 26…稠密収納体、 27…稠密収納容器本体、 28…稠密収納容器蓋、 30…ベリリウム粒、 31…ベリリウム多孔質体、 32…リチウム板、 33…粗密収納容器本体、 34…穴(くぼみ)、 35…粗密収納容器蓋、 36、37…ベリリウム粒、 40…ガス配管、 45…リチウム化合物ペブル、 49…中心空隙、 50…半球状部、 55…ばねユニット、 56…圧縮ばね、 57…当て板、 58…ばねユニット、 60…ばねユニット、 61…ばねユニット、 62…当て板、 65…ばねユニット、 66…雄ねじ板、 68…当て板、 69…圧縮ばね、 70…雄ねじ、 71,75…雌ねじ、 76…雄ねじ、 80,81…ガス空隙、 82…突出部

Claims (19)

  1. リチウムまたはリチウム化合物を含むリチウム含有体と、
    前記リチウム含有体を収納して密閉するベリリウム製の稠密収納体を備えた増倍材ブロックと、
    前記増倍材ブロックを収納して密閉するサブユニット筐体と、
    を有し、
    前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内を冷却する冷却水が流れる冷却水流路が形成され、
    前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内で生じたトリチウムを前記サブユニット筐体外に搬送するガス流路が形成されていること、
    を特徴とする核融合炉ブランケットサブユニット。
  2. 前記リチウム含有体は、多孔質ベリリウム体にリチウムまたはリチウム化合物を含浸させたものであること、を特徴とする請求項1に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  3. 前記多孔質ベリリウム体は、粒状のベリリウムを結合して構成されていること、を特徴とする請求項2に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  4. 前記増倍材ブロックは、前記増倍材ブロックの少なくとも1個を収納して前記サブユニット筐体内に収納されて前記稠密収納体よりも粗密のベリリウム製の粗密収納体をさらに備えること、を特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  5. 前記サブユニット筐体が、軸方向に延びる円柱状であって、
    前記増倍材ブロックは前記軸方向に複数個が配列されていて、前記増倍材ブロックのそれぞれが前記軸と同軸の円板状であって、
    前記粗密収納体それぞれ内で、前記軸に垂直な平面内で、前記軸中心位置に配置された1個の前記稠密収納体を囲んで他の6個の前記稠密収納体が周方向に等間隔に配置されていること、
    を特徴とする請求項4に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  6. 前記サブユニット筐体の内部が、軸方向に延びる円柱状であって、
    前記増倍材ブロックは前記軸方向に複数個が配列されていて、前記増倍材ブロックのそれぞれが前記軸と同軸の円板状であって、
    前記粗密収納体それぞれ内で、前記軸に垂直な平面内で、前記軸中心位置に中心空隙を形成して当該中心空隙の周りを取り囲むように6個の前記稠密収納体が周方向に等間隔に配置されていて、
    前記中心空隙が前記ガス流路の一部を構成していること、
    を特徴とする請求項4に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  7. リチウム化合物を含むリチウム含有体と、
    前記リチウム含有体を収納して密閉するベリリウム製の粗密収納体を備えた増倍材ブロックと、
    前記増倍材ブロックを収納して密閉するサブユニット筐体と、
    を有し、
    前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内を冷却する冷却水が流れる冷却水流路が形成され、
    前記サブユニット筐体の外側と内側とを連絡して前記サブユニット筐体内で生じたトリチウムを前記サブユニット筐体外に搬送するガス流路が形成されていること、
    を特徴とする核融合炉ブランケットサブユニット。
  8. 前記サブユニット筐体は、内壁とその内壁を取り囲む外壁とを有し、
    前記冷却水流路は、前記内壁と前記外壁との間に形成されていること、を特徴とする請求項1ないし請求項7のいずれか一項に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  9. 前記内壁に沿ってその内壁の内側に、ベリリウムの粒が充填されていること、を特徴とする請求項8に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  10. 前記サブユニット筐体は、内壁とその内壁を取り囲む外壁とを有し、
    前記冷却水流路は、前記内壁と前記外壁との間に形成され、
    前記内壁の内側に、前記増倍材ブロックが複数個配置され、
    前記複数個の増倍材ブロックの間に配置されて前記複数個の増倍材ブロックを前記内壁の内面に押し付ける圧縮ばねをさらに有すること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  11. 前記サブユニット筐体は両端が閉鎖されて軸方向に延びる筒状であって、
    前記圧縮ばねによって生じる前記複数個の増倍材ブロックの間の軸方向に延びる空隙の径方向または周方向の位置が軸方向位置によってずれるように前記複数個の増倍材ブロックが配置されていること、
    を特徴とする請求項10に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  12. 前記サブユニット筐体の内部が、軸方向に延びる筒状であって、
    前記圧縮ばねが複数個並列に配置され、
    前記圧縮ばねと前記増倍材ブロックとの間に介在し、前記複数個の圧縮ばねをはさんで軸方向に互いに平行に延びる、2枚の当て板をさらに有し、
    前記当て板は、軸方向にたわみやすいように波形状であること、
    を特徴とする請求項10に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  13. 前記サブユニット筐体は、内壁とその内壁を取り囲む外壁とを有し、
    前記サブユニット筐体は、核融合プラズマに対向する第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部との間で軸方向に延びる筒状であって、
    前記冷却水流路は、前記内壁と前記外壁との間に形成され、
    前記内壁の内側に、前記増倍材ブロックが複数個配置され、
    前記サブユニット筐体の前記第2の端部に配置されて、前記複数個の増倍材ブロックのうちの第1の増倍材ブロックを前記第1の端部に向けて付勢する軸方向圧縮ばね、をさらに有し、
    前記第1の増倍材ブロックと、前記複数個の増倍材ブロックのうちの前記第1の増倍材ブロックとは異なる第2の増倍材ブロックとが、前記軸方向に対して傾斜する傾斜接触面で互いに接触していて、
    前記軸方向圧縮ばねが前記第1の増倍材ブロックを前記第1の端部に向けて付勢することにより、前記第2の増倍材ブロックが前記内壁に向けて付勢されるように構成されていること、
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  14. 前記サブユニット筐体は、内壁とその内壁を取り囲む外壁とを有し、
    前記サブユニット筐体は、核融合プラズマに対向する第1の端部と前記第1の端部の反対側の第2の端部の間で軸方向に延びる円筒状であって、
    前記冷却水流路は、前記内壁と前記外壁との間に形成され、
    前記内壁の内面に雌ねじが形成され、
    前記増倍材ブロックは、円柱状増倍材ブロックを含み、前記円柱状増倍材ブロックに、前記内壁の前記雌ねじと螺合する雄ねじが形成されていること
    を特徴とする請求項1ないし請求項9のいずれか一項に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  15. 前記雌ねじと前記雄ねじの間に、前記ガス流路の一部を構成する螺旋状のガス空隙が形成されていること、を特徴とする請求項14に記載の核融合炉ブランケットサブユニット。
  16. プラズマを閉じ込める真空容器の内面に沿って配列された請求項1ないし請求項15のいずれか一項に記載の核融合炉ブランケットサブユニットの複数個、
    を備えることを特徴とする核融合炉ブランケット。
  17. 多孔質ベリリウム体にリチウムまたはリチウム化合物を含浸させてリチウムまたはリチウム化合物を含むリチウム含有体を作成するリチウム含有体作成工程と、
    ベリリウム製の稠密収納体内に前記リチウム含有体を収納して密閉してリチウム‐ベリリウムペレットを作成するペレット作成工程と、
    前記ペレット作成工程の後にサブユニット筐体内に前記リチウム‐ベリリウムペレットを収納して密閉するサブユニット筐体収納工程と、
    を有することを特徴とする核融合炉ブランケットサブユニット製造方法。
  18. 前記リチウム含有体作成工程は、多孔質ベリリウム体に前記リチウムまたはリチウム化合物を含浸させる工程を含むこと、を特徴とする請求項17に記載の核融合炉ブランケットサブユニット製造方法。
  19. 前記稠密収納体よりも密度の低い粗密ベリリウム製の粗密収納体内に前記リチウム‐ベリリウムペレットを収納して密閉して、増倍材ブロックを作成する増倍材ブロック作成工程をさらに有し、
    前記サブユニット筐体収納工程は、前記増倍材ブロック作成工程の後に、前記サブユニット筐体内に前記増倍材ブロックを収納して密閉するものであること、を特徴とする請求項17または請求項18に記載の核融合炉ブランケットサブユニット製造方法。
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