JP6679874B2 - 符号化プログラム、符号化装置、符号化方法、復号化プログラム、復号化装置および復号化方法 - Google Patents

符号化プログラム、符号化装置、符号化方法、復号化プログラム、復号化装置および復号化方法 Download PDF

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Description

本発明は、符号化プログラムなどに関する。
圧縮では、ZIPなどスライド窓を用いて最長一致文字列探索を行うLZ77系が主流である。情報処理装置が複数のファイルをZIPにより圧縮して結合する場合、それぞれファイルに対応したパラメータにより個別のファイルを圧縮する。このため、情報処理装置は、複数のファイルを圧縮して結合されたファイルに対して文字列を検索する場合、結合を解除し、個別のファイルを伸長してから照合する。文字列の検索を高速化するために用いられるインデックスは、圧縮とは別の工程で、ファイル単位に生成される。インデックスには、例えば、テキストデータに含まれる単語毎の、ファイル毎のアドレスをインデックス化した、ポインタ型転置インデックスが知られている。
圧縮対象のファイル(被圧縮データ)を複数のブロックに分割し、ブロック毎に圧縮処理を実行して圧縮データを生成する技術が知られている。かかる技術では、分割した複数ブロックのうち、圧縮対象となるブロックのデータを符号化する際に必要な辞書を、分割したブロックの被圧縮データを元に作成する(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−114546号公報
しかしながら、複数のファイルを圧縮して結合されたファイルに対して文字列を検索する場合、高速に検索することができないという問題がある。すなわち、従来の技術では、複数のファイルを圧縮して結合されたファイルに対して文字列を検索する場合、結合を解除し、個別のファイルを先頭から全て伸長してから、伸長後の文字列を検索文字列と照合するので、高速に検索することができない。インデックスを用いて検索する場合であっても、個別のファイル単位に生成されたインデックスを用いて、伸長後の文字列をファイル単位に検索文字列と照合するので、高速に検索することができない。
1つの側面では、複数のファイルを圧縮して結合されたファイルに対して文字列を検索する場合、高速に検索することを目的とする。
第1の案では、コンピュータに、複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを生成し、前記複数の符号化データを結合した結合符号化データを複数の固定長のブロックに分割した、複数の符号化ブロックを生成し、前記複数の符号化ブロックそれぞれに対するインデックスを生成する処理を実行させる。
1つの態様によれば、複数のファイルを圧縮して結合されたファイルに対して文字列を検索する場合、高速に検索することができる。
図1は、本実施例に係る符号化処理の一例を示す図である。 図2は、本実施例に係るビットマップ型インデックスの一例を示す図である。 図3は、本実施例に係る符号化処理の流れの一例を示す図である。 図4は、本実施例に係る圧縮暗号化処理の流れの一例を示す図である。 図5は、圧縮ファイルの構成例を示す図である。 図6は、本実施例に係る部分復号化伸長処理の一例を示す図である。 図7は、ビットマップ型インデックスによる絞込みの一例を示す図である。 図8は、本実施例に係る情報処理装置の部分復号化伸長処理の流れの一例を示す図である。 図9は、本実施例に係る情報処理装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図10は、本実施例に係る圧縮暗号化部の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図11は、本実施例に係る部分復号化伸長部の構成の一例を示す機能ブロック図である。 図12Aは、本実施例に係る圧縮暗号化部の処理手順を示すフローチャート(1)である。 図12Bは、本実施例に係る圧縮暗号化部の処理手順を示すフローチャート(2)である。 図13は、本実施例に係る部分復号化伸長部の処理手順を示すフローチャートである。 図14は、コンピュータのハードウェア構成例を示す図である。 図15は、コンピュータで動作するプログラムの構成例を示す図である。 図16は、実施形態のシステムにおける装置の構成例を示す図である。
以下に、本願の開示する符号化プログラム、符号化装置、符号化方法、復号化プログラム、復号化装置および復号化方法の実施例を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施例では、符号化を圧縮化として説明するが、これに限定されず、符号化を圧縮化と異なる符号化としても良い。また、この実施例によりこの発明が限定されるものではない。
図1は、本実施例に係る符号化処理の一例を示す図である。図1に示すように、情報処理装置は、複数のファイルが結合されたソースファイルのデータを、複数のファイルそれぞれについて特定の符号化形式で順次圧縮符号化する。すなわち、情報処理装置は、複数のファイルを、共通のパラメータである符号化辞書を用いて圧縮符号化する。
符号化辞書には、一例として、静的辞書および動的辞書がある。静的辞書とは、一般的な英語辞典、国語辞典や教科書などを基にして、文書中に出現する単語の出現頻度を特定し、出現頻度のより高い単語に対して、より短い符号を割り当てた辞書のことをいう。これに対して、動的辞書とは、静的辞書に登録されていない単語と動的に付された動的コードとを対応付けた辞書である。静的辞書に登録されていない単語には、一例として、出現頻度の低い単語(低頻度単語)、数値、時刻、タグなどがある。動的辞書には、静的辞書に登録されていない単語の出現順に、動的コードに対応付けられた単語が登録されている。
そして、情報処理装置は、圧縮符号化したデータを結合した符号化データを複数のブロックに分割する。ブロックは、固定長であり、ブロックの長さは、一例として、2KBである。ブロックは、単一のセクタであっても、複数のセクタを纏めたものであっても良い。実施例では、1ブロック/1セクタであるとする。
例えば、情報処理装置は、ソースファイルから各ファイルを順次読み出し、読み出したファイルの先頭から順番に単語を抽出する。情報処理装置は、抽出した単語を圧縮符号化し、得られた圧縮符号を固定長のブロックへ格納する。情報処理装置は、圧縮符号数やパディングを用いてブロック間で分断しないように圧縮符号を固定長のブロックに格納する。圧縮符号数は、ブロック内に格納された圧縮符号の数である。パディングは、ブロック長に足りない分を補完することをいい、一例として、ビット単位に複数の0で補完する。
そして、情報処理装置は、圧縮符号化と並行して、複数のファイルそれぞれの圧縮符号化に関する情報を示すファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2を生成する。ファイルアドレステーブルT1は、ソースデータ内における各ファイルを圧縮符号化した場合の各ファイルの符号化データ内における位置と、ブロックアドレステーブルT2へのポインタとを対応付けて記憶する。一例として、各ファイルの符号化データ内における位置は、符号化データ内での相対位置である。ブロックアドレステーブルT2は、各ブロックの符号化データ内における位置と、ブロックを一意に識別するID(ブロックID)とを対応付けて記憶する。各ブロックの符号化データ内における位置は、符号化データ内での相対位置である。ブロックIDは、一例として、1から昇順の自然数である。
ここでは、ソースデータには、第1ファイル、第2ファイル、・・・および第nファイルが含まれている。ファイルアドレステーブルT1には、第1ファイルの符号化データ内における位置p1と、ブロックアドレステーブルT2へのポインタとが対応付けて記憶されている。ブロックアドレステーブルT2へのポインタが示すブロックアドレステーブルT2には、ブロック数として「3」が記憶されている。第1ブロックの位置として「b11」、第1ブロックが示すブロックIDとして「1」が記憶される。第2ブロックの位置として「b12」、第2ブロックが示すブロックIDとして「2」が記憶される。第3ブロックの位置として「b13」、第3ブロックが示すブロックIDとして「3」が記憶される。なお、ブロックIDが「4」であるブロックは、第1ファイルに後続する第2ファイルの第1ブロックとなる。
また、情報処理装置は、圧縮符号化と並行して、分割された複数のブロックそれぞれに紐づいたビットマップ型インデックスT3を生成する。ビットマップ型インデックスT3は、各単語について、ブロック毎の存否をインデックス化したビットマップのことをいう。ビットマップ型インデックスT3のX軸はブロックIDを表し、ビットマップ型インデックスT3のY軸は単語の圧縮符号を表す。すなわち、ビットマップ型インデックスT3は、複数のブロックIDが示すブロック毎に、各単語が存在するか否かをビットの値で表す。一例として、ある単語がブロックに存在する場合には、当該単語のブロックの存否として2進数のビットの値「1」が設定され、ある単語がブロックに存在しない場合には、当該単語のブロックの存否として2進数のビットの値「0」が設定される。なお、情報処理装置は、ビットマップ型インデックスT3を圧縮符号化と並行して生成すると説明したが、これに限定されない。情報処理装置は、圧縮符号化を終了してから、複数のファイルそれぞれの圧縮符号化に関する情報を示すファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2を利用して、複数のブロックそれぞれに紐づいたビットマップ型インデックスT3を生成しても良い。ビットマップ型インデックスT3の詳細の説明は、後述する。
情報処理装置は、固定のブロック毎に、各ブロックに含まれる情報を暗号化する。例えば、暗号化は、ブロック毎に、CBCモードのAESによって行われる。CBCモードによる暗号化は、暗号化対象のブロックと前ブロックとのEOR演算により行われる。なお、暗号化は、CBCモードに限定されず、部分伸長が可能であるブロック毎の暗号化を行うモードであれば良い。
[ビットマップ型インデックスの一例]
次に、本実施例に係るビットマップ型インデックスの一例を、図2を参照して説明する。図2は、本実施例に係るビットマップ型インデックスの一例を示す図である。図2に示すように、ビットマップ型インデックスT3は、高頻度の単語、低頻度の単語および2グラムの単語(または文字)の圧縮付号毎にビットマップを対応付ける。ビットマップとは、高頻度の単語の圧縮符号、低頻度の単語の圧縮符号および2グラムの単語の圧縮符号がいずれのブロックに含まれるかを表す符号ビット列である。ビットマップの各ビットが、各ブロックに高頻度の単語の圧縮符号、低頻度の単語の圧縮符号および2グラムの単語の圧縮符号が含まれているか否かを表す。なお、各種単語や2グラムを含むNグラムの単語(または文字)は、要素の一例である。
ビットマップ型インデックスT3は、例えば、8K種類の高頻度の単語、24K種類の低頻度の単語、2グラムの単語の圧縮符号毎にビットマップを対応付ける。高頻度の単語とは、頻度集計用のテキストファイル群での出現頻度が上位8000位までの単語である。また、低頻度の単語とは、頻度集計用のテキストファイル群での出現頻度の順位が8000位以降であって、符号化するソースファイルから抽出された単語である。
例えば、ビットマップ型インデックスT3の有効行1行目は、圧縮符号が示す単語「あい」のビットマップが「1011・・・」となっている。ビットマップ型インデックスT3の有効行1行目のビットマップは、「あい」の圧縮符号が含まれるブロックを表す。ビットマップ「1011・・・」は、1ビット目に「1」が格納されているのでブロック1に「あい」が含まれ、2ビット目に「0」が格納されているのでブロック2に「あい」が含まれず、3ビット目に「1」が格納されているのでブロック3に「あい」が含まれることを表す。また、ビットマップ「1011・・・」は、4ビット目に「1」が格納されているのでブロック4に「あい」が含まれていることを表す。なお、ビットマップ「1011・・・」は、ブロック5以降の他の各ブロックに「あい」が含まれるか否かについても表す。
ビットマップ型インデックスT3を用いることで、入力文字列を構成する単語の圧縮符号が、どのブロックに存在するかを、高速に絞り込むことができる。例えば、入力文字列が「神奈川県川崎」である場合に、「神奈川県川崎」を構成する単語「神奈川」、「県」および「川崎」の各圧縮符号が、「ブロック1」に存在することを、高速に絞り込むことができる。
次に、図3は、本実施例に係る符号化処理の流れの一例を示す図である。図3では、情報処理装置が、符号化データを複数のブロックに分割し、分割された複数のブロックそれぞれに紐づいたビットマップ型インデックスT3を生成する処理について説明する。情報処理装置は、圧縮符号化処理のワークエリアとして、メモリに記憶領域A1、記憶領域A2、記憶領域A3を設ける。
記憶領域A1は、ソースファイルF1の大きさに応じて、データサイズが定められた記憶領域である。記憶領域A1は、例えば64キロバイトの記憶領域である。記憶領域A2は、圧縮バッファであり、ブロック長の長さを有する。記憶領域A3は、圧縮ファイルF2内の圧縮データを記憶する記憶領域である。
情報処理装置は、第1ファイルを記憶領域A1に読み出す。情報処理装置は、記憶領域A1の先頭の単語から順次圧縮符号化する。圧縮符号化は、複数のファイル共通の静的辞書や動的辞書を用いて実施される。情報処理装置は、圧縮符号を記憶領域A2に格納する。ここでは、ブロックIDが2である場合について説明する。
情報処理装置は、仮に圧縮符号を記憶領域A2に書き込むとブロック長を超えるか否かを判定する。情報処理装置は、仮に圧縮符号を記憶領域A2に書き込むとブロック長を超えない場合には、圧縮符号をブロック2としての記憶領域A2に書き込む。そして、情報処理装置は、ブロック2に紐づいたビットマップ型インデックスT3を生成する。一例として、ブロック2の先頭単語の圧縮符号が単語a1の圧縮符号であるとする。すると、情報処理装置は、ブロックIDが2を示す列と単語の圧縮符号が単語a1の圧縮符号を示す行とが交わるビットに「1」を設定する。
情報処理装置は、仮に圧縮符号を記憶領域A2に書き込むとブロック長を超える場合には、当該圧縮符号を記憶領域A2に書き込まない。情報処理装置は、記憶領域A2に既に書き込まれた圧縮符号の数を示す圧縮符号数を記憶領域A2の先頭に書き込む。情報処理装置は、ビット単位のパディングを用いて記憶領域A2を補完する。そして、情報処理装置は、記憶領域A2に格納されたブロック2のデータを、記憶領域A3に格納する。なお、情報処理装置は、記憶領域A2に書き込むとブロック長を超えると判定された圧縮符号を、ブロック2の処理を行った後に、次のブロック3として記憶領域A2に書き込み、次の単語の処理に移行する。
情報処理装置は、ブロック2のデータを記憶領域A3に格納すると、記憶領域A3内のブロック2の位置をブロックアドレステーブルT2に追加する。ここでは、ブロック2の位置として「b12」が第1ファイルに対応付けられるブロックアドレステーブルT2に追加される。そして、情報処理装置は、第1ファイルの末尾単語を処理した後に、第1ファイルに関する情報をファイルアドレステーブルT1に追加する。すなわち、情報処理装置は、記憶領域A3内の第1ファイルの先頭の位置および第1ファイルに対応付けられるブロックアドレステーブルT2へのポインタをファイルアドレステーブルT1に追加する。
このようにして、情報処理装置は、第1ファイルの符号化処理、第2ファイルの符号化処理、・・・、第nファイルの符号化処理を継続して実施する。この結果、情報処理装置は、符号化データを記憶領域A3に格納することができる。
次に、図4は、本実施例に係る圧縮暗号化処理の流れの一例を示す図である。図4では、情報処理装置が、ブロックIDがαであるブロックαを暗号化する場合の処理について説明する。情報処理装置は、圧縮処理のワークエリアとして、メモリに記憶領域A4、記憶領域A5、記憶領域A6、記憶領域A7を設ける。記憶領域A4は、圧縮バッファであり、ブロックαに対応するデータを記憶する。記憶領域A5、記憶領域A6、記憶領域A7は、ブロックを暗号化するために用いられる。
情報処理装置は、記憶領域A4に記憶された圧縮符号化されたブロックαのデータと記憶領域A5に記憶された暗号化されたブロックα―1のデータとのEOR演算を行い、EOR演算結果を記憶領域A6に格納する。なお、ブロックが最初のブロックである場合には、nビットの初期値IVとのEOR演算が行われ、EOR演算結果が記憶領域A6に格納される。記憶領域A5は、例えば、暗号化バッファである。記憶領域A6は、EOR演算結果バッファである。情報処理装置は、EOR演算結果をアフィン暗号化関数(Ek)で演算して、ブロックαの暗号化を行い、記憶領域A7に格納する。記憶領域A7は、暗号化(Ek)バッファである。情報処理装置は、記憶領域A7に格納された圧縮暗号化ブロックのデータを、圧縮暗号化ファイルF3に格納する。すなわち、情報処理装置は、圧縮符号化されたブロックαを暗号化する。
図5は、圧縮ファイルの構成例を示す図である。図5に示すように、圧縮ファイルF2は、ヘッダ部と、圧縮データと、トレーラ部とを有する。トレーラ部は、圧縮処理が完了した後のファイルアドレステーブルT1、ブロックアドレステーブルT2、動的辞書T4およびビットマップ型インデックスT3の情報を記憶する。ビットマップ型インデックスT3は、図2に示したビットマップ型インデックスに対応する。ファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2は、図3に示した各テーブルの情報を記憶する。動的辞書T4は、圧縮符号化の際に用いられる動的辞書を記憶する。ヘッダ部には、圧縮データへのポインタが格納される。また、ヘッダ部には、トレーラ部へのポインタが格納される。トレーラ部へのポインタには、トレーラ部に格納されたファイルアドレステーブルT1、ブロックアドレステーブルT2、動的辞書T4およびビットマップ型インデックスT3への各ポインタが含まれる。情報処理装置は、後述する部分復号化伸長時において、ヘッダ部のトレーラ部へのポインタを利用し、ビットマップ型インデックスT3、ファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2を参照できる。なお、ファイルアドレステーブルT1、ブロックアドレステーブルT2、動的辞書T4およびビットマップ型インデックスT3は、トレーラ部内の独立したブロックの先頭から格納されることが望ましい。これにより、トレーラ部は、圧縮データと同様に暗号化されるため、情報処理装置は、部分復号化伸長時に、ビットマップ型インデックスT3などの情報を高速に復号化することで、部分復号化伸長を高速化することができる。
図6は、本実施例に係る部分復号化伸長処理の一例を示す図である。図6に示すように、情報処理装置は、「神奈川県川崎」の読み出し命令を取得した場合の部分復号化伸長処理について説明する。情報処理装置は、圧縮暗号化ファイルF3のヘッダ部に記憶されたビットマップ型インデックスT3へのポインタが指すブロックを復号化することで、ビットマップ型インデックスT3を復号化する。情報処理装置は、圧縮暗号化ファイルF3のヘッダ部に記憶されたファイルアドレステーブルT1へのポインタが指すブロックを復号化することで、ファイルアドレステーブルT1を復号化する。情報処理装置は、圧縮暗号化ファイルF3のヘッダ部に記憶されたブロックアドレステーブルT2へのポインタが指すブロックを復号化することで、ブロックアドレステーブルT2を復号化する。情報処理装置は、圧縮暗号化ファイルF3のヘッダ部に記憶された動的辞書へのポインタが指すブロックを復号化することで、動的辞書を復号化する。
情報処理装置は、ビットマップ型インデックスT3により、伸長対象のブロックを絞り込む。ビットマップ型インデックスT3による絞込み処理の詳細な説明は、後述する。ここでは、絞り込まれたブロックが示すブロックIDが「2」であるとする。すると、情報処理装置は、絞り込まれたブロックIDの位置を、ブロックアドレステーブルT2から読み出す。ここでは、絞り込まれた対象ブロックIDが「2」であるので、ブロックID2が示すブロックの位置として「b12」が読み出される。
情報処理装置は、絞り込まれた対象ブロックIDの位置「b12」にあるブロック2および復号化に必要なブロックを圧縮暗号化ファイルF3に記憶された圧縮暗号化データから読み出す。情報処理装置は、ブロック2に対して、部分復号化処理を実行する。この結果、情報処理装置は、ブロック2を復号化したブロックである圧縮ブロック2を生成する。なお、部分復号化処理の詳細は、後述する。
情報処理装置は、圧縮ブロック2に対して、部分伸長処理を実行し、伸長データを生成する。
情報処理装置は、生成された伸長データと、読み出し命令があった「神奈川県川崎」とを照合し、一致した「神奈川県川崎」を出力する。このとき、情報処理装置は、絞り込まれた対象ブロックのブロックIDを合わせて出力しても良い。また、情報処理装置は、対象ブロックを含むファイルの識別番号を合わせて出力しても良い。情報処理装置は、ファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2を用いて、ファイルの識別番号を特定して、出力すれば良い。
図7は、ビットマップ型インデックスによる絞込みの一例を示す図である。図7に示すように、情報処理装置は、「神奈川県川崎」の読み出し命令を取得した場合のビットマップ型インデックスT3による絞込み処理について説明する。情報処理装置は、ビットマップ型インデックスT3を用いて、「神奈川県川崎」を構成する単語「神奈川」、単語「県」および単語「川崎」の各圧縮符号に対応するビットマップが全て「1」を示すブロックIDを絞り込む。ここでは、情報処理装置は、「ブロック2」を絞り込むことができる。なお、情報処理装置は、ビットマップ型インデックスT3を用いて、「神奈川県川崎」を構成する2グラムの単語「神奈川県」および「県川崎」の各圧縮符号に対応するビットマップが全て「1」を示すブロックIDを絞り込んでも良い。このように、情報処理装置は、ビットマップ型インデックスT3を用いることで、入力文字列を構成する単語の圧縮符号が、どのブロックに存在するかを、高速に絞り込むことができる。
次に、図8は、本実施例に係る情報処理装置の部分復号化伸長処理の流れの一例を示す図である。図8に示すように、情報処理装置は、部分復号化処理のワークエリアとして、メモリに記憶領域B1、記憶領域B2、記憶領域B3を設ける。情報処理装置は、部分伸長処理のワークエリアとして、メモリに記憶領域B4を設ける。なお、図8では、情報処理装置は、ビットマップ型インデックスT3により、対象ブロックIDが示すブロックβを伸長対象として絞り込んだとする。
情報処理装置は、圧縮暗号化ファイルF3からブロックβを読み出し、ブロックβのデータを復号化関数(Dk)で演算して、ブロックβの復号化を行い、記憶領域B1に格納する。記憶領域B1は、復号化バッファ(Dk)である。情報処理装置は、圧縮暗号化ファイルF3からブロックβの1つ前のブロックβ―1を読み出し、記憶領域B2に格納する。ブロックβ―1は、ブロックβの復号化に必要なブロックである。そして、情報処理装置は、記憶領域B1に記憶された復号化されたブロックβのデータと記憶領域B2に記憶された圧縮暗号化されたブロックβ―1のデータとのEOR演算を行い、EOR演算結果を記憶領域B3に格納する。すなわち、情報処理装置は、圧縮暗号化されたブロックβを復号化し、圧縮符号数、圧縮符号およびパディングを含む平文を生成する。
そして、情報処理装置は、復号化された平文から圧縮符号を順次読み出す。情報処理装置は、読み出した圧縮符号に基づいて、動的辞書または静的辞書に対応する伸長辞書を参照し、伸長データを生成する。このように、情報処理装置は、ブロックβに含まれる圧縮符号を順次伸長し、伸長した伸長データを記憶領域B4に格納する。
そして、情報処理装置は、記憶領域B4に格納された伸長データと、読み出し命令があった入力文字列とを照合し、一致したリード領域をアプリのバッファB5に出力する。
図9は、本実施例に係る情報処理装置の構成の一例を示す機能ブロック図である。図9に示すように、この情報処理装置100は、圧縮暗号化部100aと、部分復号化伸長部100bと、記憶部100cとを有する。
圧縮暗号化部100aは、図1、図3および図4に示した符号化処理を実行する処理部である。部分復号化伸長部100bは、図6、図7、図8に示した部分復号化伸長処理を実行する処理部である。記憶部100cは、圧縮暗号化対象のソースファイルF1、圧縮処理により得られる圧縮ファイルF2、圧縮ファイルF2を暗号化して得られる圧縮暗号化ファイルF3などを格納する。
また、情報処理装置100は、図3および図4に示した記憶領域A1,A2,A3,A4,A5,A6,A7を、記憶部100cに設定する。情報処理装置100は、図6、図7、図8などに示した記憶領域B1,B2,B3,B4,B5を、記憶部100cに設定する。
図10は、本実施例に係る圧縮暗号化部の構成の一例を示す機能ブロック図である。図10に示すように、この圧縮暗号化部100aは、ファイルリード部101、圧縮部102、ブロックライト部103、インデックス生成部104、インデックスライト部105、暗号化部106、ファイルライト部107を有する。
ファイルリード部101は、複数のファイルが結合されたソースファイルF1内のコンテンツ部分のデータを読み出す処理部である。ファイルリード部101は、ソースファイルF1に含まれるファイルを順次読み出す。ファイルリード部101は、読み出したファイルに含まれる単語を先頭から抽出し、抽出した単語を圧縮部102に順次出力する。例えば、ファイルリード部101は、ソースファイルF1内のファイルが第1ファイル、第2ファイルである場合には、第1ファイル、第2ファイルの順に読み出す。そして、ファイルリード部101は、読み出した第1ファイル内のコンテンツ部分のデータが単語α1、単語α2である場合には、単語α1、単語α2の順に、各単語を圧縮部102に出力する。
圧縮部102は、単語を圧縮する処理部である。圧縮部102は、静的辞書または動的辞書を参照し、ファイルリード部101から出力された単語を符号化する。例えば、圧縮部102は、単語の文字列とビットフィルタとを比較して、単語の文字列がビットフィルタにヒットするか否かを判定する。ビットフィルタとは、静的辞書を用いて圧縮する単語の文字列を特定するフィルタである。圧縮部102は、単語の文字列がビットフィルタにヒットする場合には、単語の文字列を静的辞書に基づいて符号化する。圧縮部102は、単語の文字列がビットフィルタにヒットしない場合には、単語の文字列を動的辞書に基づいて符号化する。そして、圧縮部102は、符号化された圧縮符号をブロックライト部103に出力する。
ブロックライト部103は、圧縮符号を固定長のブロックに格納する処理部である。ブロックライト部103は、仮に圧縮符号を記憶領域A2に書き込むとブロック長を超えるか否かを判定する。ブロックライト部103は、仮に圧縮符号を記憶領域A2に書き込むとブロック長を超えない場合には、当該圧縮符号を記憶領域A2に書き込む。そして、ブロックライト部103は、圧縮符号および現在のブロックIDをインデックス生成部104に出力する。
ブロックライト部103は、仮に圧縮符号を記憶領域A2に書き込むとブロック長を超える場合には、当該圧縮符号を記憶領域A2に書き込まない。ブロックライト部103は、記憶領域A2に既に書き込まれた圧縮符号の数を示す圧縮符号数を記憶領域A2の先頭に書き込む。ブロックライト部103は、パディングを用いて記憶領域A2の残りの領域を補完する。ブロックライト部103は、記憶領域A2に記憶されたブロックを圧縮ブロックとして記憶領域A3に書き込む。ブロックライト部103は、現に記憶領域A3に書き込んだ圧縮ブロックの、記憶領域A3内の位置およびブロックIDをブロックアドレステーブルT2に追加する。そして、ブロックライト部103は、ファイルの末尾単語を処理した後に、ファイルに関する情報をファイルアドレステーブルT1に追加する。すなわち、ブロックライト部103は、記憶領域A3内のファイルの先頭の位置および当該ファイルに対応付けられるブロックアドレステーブルT2へのポインタをファイルアドレステーブルT1に追加する。
ブロックライト部103は、記憶領域A2に書き込むとブロック長を超えると判定された圧縮符号を、初期化された記憶領域A2に書き込む。すなわち、ブロックライト部103は、次のブロックの処理として記憶領域A2に書き込む。そして、ブロックライト部103は、圧縮符号および現在のブロックIDをインデックス生成部104に出力する。なお、現在のブロックのブロックIDは、一例として、デフォルト値として「1」であり、ブロックが記憶領域A3に書き込まれると、1加算された値となる。
インデックス生成部104は、符号化された圧縮符号について、現在のブロックIDに紐づいたビットマップ型インデックスT3を生成する。例えば、インデックス生成部104は、ビットマップ型インデックスT3の、現在のブロックIDの列と符号化された圧縮符号の行とが交わるビットに「1」を設定する。
インデックスライト部105は、ビットマップ型インデックスT3を圧縮ファイルF2のトレーラ部に格納する処理部である。インデックスライト部105は、ソースファイルF1内のデータの圧縮処理が完了した後、ビットマップ型インデックスT3を圧縮ファイルF2のトレーラ部に格納する。そして、インデックスライト部105は、トレーラ部に格納されたビットマップ型インデックスT3へのポインタを圧縮ファイルF2のヘッダ部に格納する。加えて、インデックスライト部105は、ファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2を圧縮ファイルF2のトレーラ部に格納する。そして、インデックスライト部105は、トレーラ部に格納されたファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2へのそれぞれのポインタを圧縮ファイルF2のヘッダ部に格納する。
暗号化部106は、ブロックを暗号化する処理部である。暗号化部106は、圧縮ファイルF2のブロックを先頭から抽出し、抽出したブロックを暗号化する。例えば、暗号化部106は、先頭のブロックを抽出した場合には、先頭の圧縮符号化されたブロックのデータと初期値IVとのEOR演算を行い、EOR演算結果を記憶領域A6に格納する。暗号化部106は、先頭のブロック以降のブロックを抽出した場合には、圧縮符号化されたブロックのデータと1つ前の暗号化されたブロックのデータとのEOR演算を行い、EOR演算結果を記憶領域A6に格納する。暗号化部106は、EOR演算結果をアフィン暗号化関数(Ek)で演算し、得られたブロックを圧縮暗号化ブロックとして記憶領域A7に格納する。暗号化部106は、記憶領域A7に格納された圧縮暗号化ブロックのデータを、ファイルライト部107に出力する。なお、暗号化部106は、圧縮ファイルF2の圧縮データおよびトレーラ部を暗号化する。
ファイルライト部107は、暗号化部106から圧縮暗号化ブロックを取得し、取得した圧縮暗号化ブロックを圧縮暗号化ファイルF3に書き込む処理部である。
図11は、本実施例に係る部分復号化伸長部の構成の一例を示す機能ブロック図である。図11に示すように、この部分復号化伸長部100bは、ブロック特定部110、部分復号化部111、部分伸長部112、照合部113を有する。
ブロック特定部110は、圧縮暗号化ファイルF3内の、部分復号化伸長する圧縮暗号化ブロックを特定する処理部である。
ブロック特定部110は、入力文字列を指定した読み出し命令を取得すると、ビットマップ型インデックスT3を復号化する。例えば、ブロック特定部110は、圧縮ファイルF2内のヘッダ部に記憶されたビットマップ型インデックスT3へのポインタが指す位置のブロックを復号化する。加えて、ブロック特定部110は、ファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2を復号化する。ブロック特定部110は、動的辞書T4を復号化する。
ブロック特定部110は、入力文字列を形態素解析する。形態素解析とは、入力文字列を単語に分割することをいう。ブロック特定部110は、入力文字列を構成する単語の数が単数である場合には、ビットマップ型インデックスT3により、単語が示す圧縮符号に対応するビットマップが「1」を示すブロックIDを特定する。ブロック特定部110は、入力文字列を構成する単語の数が複数である場合には、ビットマップ型インデックスT3により、複数の単語がそれぞれ示す圧縮符号に対応するそれぞれのビットマップが全て「1」を示すブロックIDを特定する。そして、ブロック特定部110は、特定されたブロックIDを部分復号化部111に出力する。
部分復号化部111は、伸長対象として特定されたブロックIDのブロック(圧縮暗号化ブロック)を復号化する処理部である。部分復号化部111は、ブロックアドレステーブルT2を参照して、伸長対象として特定されたブロックIDの圧縮暗号化ブロックを圧縮暗号化ファイルF3から読み出す。部分復号化部111は、伸長対象として特定されたブロックIDの1つ前のブロックIDの圧縮暗号化ブロックを圧縮暗号化ファイルF3から読み出す。部分復号化部111は、伸長対象として特定されたブロックIDの圧縮暗号化ブロックのデータを復号化関数(Dk)で演算する。部分復号化部111は、演算した結果を記憶領域B1に格納する。部分復号化部111は、伸長対象として特定されたブロックIDの1つ前の圧縮暗号化ブロックのデータを記憶領域B2に格納する。部分復号化部111は、記憶領域B1に記憶されたデータと、記憶領域B2に記憶されたデータとのEOR演算を行い、EOR演算結果を記憶領域B3に格納する。この結果、部分復号化部111は、伸長対象として特定されたブロックIDの圧縮暗号化ブロックについて、圧縮符号数、圧縮符号およびパディングを含む圧縮ブロックを生成する。部分復号化部111は、圧縮ブロックを部分伸長部112に出力する。
部分伸長部112は、復号化した圧縮ブロックを伸長する処理部である。部分伸長部112は、圧縮部102で圧縮した圧縮形式に対応する伸長形式で圧縮符号を伸長する。例えば、部分伸長部112は、復号化した圧縮ブロック内の圧縮符号を先頭から読み出し、読み出した圧縮符号を、動的辞書または静的辞書に対応する伸長辞書を用いて伸長する。部分伸長部112は、伸長した伸長データを記憶領域B4に格納する。
照合部113は、伸長データと、読み出し命令があった入力文字列とを照合する。例えば、照合部113は、記憶領域B4に格納された伸長データと読み出し命令があった入力文字列とを照合し、一致した領域のデータを出力する。照合部113は、一致した領域のデータを出力する際、ブロック特定部110によって特定されたブロックIDを出力しても良いし、当該ブロックIDのブロックを含むファイルの識別番号を出力しても良い。
次に、圧縮暗号化部100aの処理手順について、図12Aおよび図12Bを参照して説明する。図12Aおよび図12Bは、本実施例に係る圧縮暗号化部の処理手順を示すフローチャートである。
図12Aに示すように、圧縮暗号化部100aは、前処理を実行する(ステップS101)。ステップS101の前処理において、圧縮暗号化部100aは、例えば、記憶領域A1〜A7を記憶部100cに確保する。
圧縮暗号化部100aは、ブロックIDをデフォルト値の1に設定する(ステップS102)。圧縮暗号化部100aは、複数のファイルが結合された圧縮暗号化対象のソースファイルF1から1つのファイルを記憶領域A1に読み出し(ステップS103)、単語を読み出す(ステップS104)。圧縮暗号化部100aは、読み出した単語の圧縮処理を実行する(ステップS105)。圧縮暗号化部100aは、ビットマップ型インデックスT3について、読み出した単語が示す圧縮符号および設定されたブロックIDに対応するビットマップを1に更新する(ステップS106)。一例として、ブロックIDが1であり、単語が単語a1である場合とする。すると、圧縮暗号化部100aは、ブロックIDが1を示す列と単語a1の圧縮符号を示す行とが交わるビットに1を設定する。
圧縮暗号化部100aは、圧縮符号を圧縮バッファA2に書き込むと、ブロック長を超えるか否かを判定する(ステップS107)。圧縮符号を圧縮バッファA2に書き込むと、ブロック長を超えないと判定した場合には(ステップS107;No)、圧縮暗号化部100aは、圧縮符号を圧縮バッファA2に書き込む(ステップS108)。そして、圧縮暗号化部100aは、ステップS114に移行する。
一方、圧縮符号を圧縮バッファA2に書き込むと、ブロック長を超えると判定した場合には(ステップS107;Yes)、圧縮暗号化部100aは、圧縮符号を圧縮バッファA2に書き込む処理をしない。そして、圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2に圧縮符号数およびパディングを設定する(ステップS109)。例えば、圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2に既に書き込まれた圧縮データの数を示す圧縮符号数を圧縮バッファの先頭に書き込む。圧縮暗号化部100aは、パディングを用いて圧縮バッファの残りの領域を補完する。この結果、ブロックのデータが圧縮バッファA2に生成される。
圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2のデータを圧縮ファイルF2に書き込む(ステップS110)。例えば、圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2のデータを圧縮ブロックとして記憶領域A3に書き込む。記憶領域A3は、圧縮ファイルF2内の圧縮データを示す記憶領域である。
圧縮暗号化部100aは、ブロックアドレステーブルT2に、ブロックIDが示すブロックの位置およびブロックIDを更新する(ステップS111)。すなわち、圧縮暗号化部100aは、現に記憶領域A3に書き込んだ圧縮ブロックの、記憶領域A3内の位置およびブロックIDをブロックアドレステーブルT2に追加する。
圧縮暗号化部100aは、ブロックIDを1加算し(ステップS112)、圧縮バッファA2を初期化し、書き込む処理をしなかった圧縮符号を圧縮バッファに書き込む(ステップS113)。そして、圧縮暗号化部100aは、ステップS114に移行する。
ステップS114において、圧縮暗号化部100aは、ファイルの終点か否かを判定する(ステップS114)。ファイルの終点でない場合には(ステップS114;No)、圧縮暗号化部100aは、次の単語を読み出すべく、ステップS104に移行する。
一方、ファイルの終点である場合には(ステップS114;Yes)、圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2に圧縮符号数およびパディングを設定する(ステップS115)。例えば、圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2に既に書き込まれた圧縮データの数を示す圧縮符号数を圧縮バッファの先頭に書き込む。圧縮暗号化部100aは、パディングを用いて圧縮バッファの残りの領域を補完する。この結果、ブロックのデータが圧縮バッファA2に生成される。
圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2のデータを圧縮ファイルF2に書き込む(ステップS116)。例えば、圧縮暗号化部100aは、圧縮バッファA2のデータを圧縮ブロックとして記憶領域A3に書き込む。
圧縮暗号化部100aは、ブロックアドレステーブルT2に、ブロックIDが示すブロックの位置およびブロックIDを更新する(ステップS117)。すなわち、圧縮暗号化部100aは、現に記憶領域A3に書き込んだ圧縮ブロックの、記憶領域A3内の位置およびブロックIDをブロックアドレステーブルT2に追加する。そして、圧縮暗号化部100aは、ファイルアドレステーブルT1に、現ファイルの対応する位置およびブロックアドレステーブルT2へのポインタを更新する(ステップS118)。すなわち、圧縮暗号化部100aは、現ファイルにおける記憶領域A3内の先頭の圧縮ブロックの位置および現ファイルにおけるブロックアドレステーブルT2へのポインタを追加する。
圧縮暗号化部100aは、未処理のファイルがあるか否かを判定する(ステップS119)。未処理のファイルがあると判定した場合には(ステップS119;Yes)、圧縮暗号化部100aは、ブロックIDを1加算する(ステップS120)。そして、圧縮暗号化部100aは、次のファイルを読み出すべく、ステップS103に移行する。
一方、未処理のファイルがないと判定した場合には(ステップS119;No)、圧縮暗号化部100aは、圧縮ファイルF2のトレーラ部を生成する(ステップS121)。例えば、圧縮暗号化部100aは、ビットマップ型インデックスT3、ファイルアドレステーブルT1およびブロックアドレステーブルT2を圧縮ファイルF2のトレーラ部に格納する。そして、圧縮暗号化部100aは、圧縮ファイルF2のヘッダ部に、トレーラ部へのポインタおよび圧縮データへのポインタを設定する。トレーラ部へのポインタには、ビットマップ型インデックスT3へのポインタ、ファイルアドレステーブルT1へのポインタおよびブロックアドレステーブルT2へのポインタが含まれる。
圧縮暗号化部100aは、圧縮ファイルF2の暗号化処理を実行し(ステップS122)、圧縮暗号化処理を終了する。なお、暗号化処理の処理手順は、後述する。
図12Bは、圧縮暗号化部100aの処理手順のうち暗号化処理の処理手順を示すフローチャートである。図12Bに示すように、圧縮暗号化部100aは、圧縮ファイルF2を読み出し(ステップS131)、ブロック(圧縮ブロック)を読み出す(ステップS132)。
圧縮暗号化部100aは、読み出したブロックが先頭であるか否かを判定する(ステップS133)。圧縮暗号化部100aは、読み出したブロックが先頭である場合には(ステップS133;Yes)、当該ブロックのデータと初期値IVとのEOR演算を行う(ステップS134)。一方、圧縮暗号化部100aは、読み出したブロックが先頭でない場合には(ステップS133;No)、当該ブロックのデータと1つ前の暗号化されたブロックのデータとのEOR演算を行う(ステップS135)。
続いて、圧縮暗号化部100aは、EOR演算結果をアフィン暗号化関数(Ek)で演算し、暗号化する(ステップS136)。この結果、圧縮暗号化部100aは、読み出したブロックを暗号化したブロック(圧縮暗号化ブロック)を生成する。そして、圧縮暗号化部100aは、圧縮暗号化ファイルF3に、圧縮暗号化ブロックのデータを書き込む(ステップS137)。
圧縮暗号化部100aは、圧縮ファイルF2の終点か否かを判定する(ステップS138)。圧縮暗号化部100aは、圧縮ファイルF2の終点でない場合には(ステップS138;No)、次のブロックを読み出すべく、ステップS132に移行する。圧縮暗号化部100aは、圧縮ファイルF2の終点の場合には(ステップS138,Yes)、暗号化処理を終了する。
図13は、本実施例に係る部分復号化伸長部の処理手順を示すフローチャートである。図13に示すように、部分復号化伸長部100bは、文字列を指定したリード(読み出し)要求があったか否かを判定する(ステップS141)。部分復号化伸長部100bは、読み出し要求がなかった場合には(ステップS141;No)、当該読み出し要求があるまで、判定処理を繰り返す。
一方、部分復号化伸長部100bは、読み出し要求があった場合には(ステップS141;Yes)、前処理を実行する(ステップS142)。ステップS142の前処理において、部分復号化伸長部100bは、例えば、記憶領域B1〜B5を記憶部100cに確保する。
部分復号化伸長部100bは、トレーラ部を復号化する(ステップS143)。例えば、部分復号化伸長部100bは、ヘッダ部に記憶されたビットマップ型インデックスT3へのポインタが指す位置のブロックを復号化する。部分復号化伸長部100bは、ヘッダ部に記憶されたファイルアドレステーブルT1へのポインタが指す位置のブロックを復号化する。部分復号化伸長部100bは、ヘッダ部に記憶されたブロックアドレステーブルT2へのポインタが指す位置のブロックを復号化する。
部分復号化伸長部100bは、指定された文字列を形態素解析する(ステップS144)。すなわち、部分復号化伸長部100bは、指定された文字列を単語に分割する。そして、部分復号化伸長部100bは、ビットマップ型インデックスT3による対象ブロックIDを絞り込む(ステップS145)。例えば、部分復号化伸長部100bは、指定された文字列を構成する単語がそれぞれ示す圧縮符号に対応するそれぞれのビットマップが全て「1」を示すブロックIDを対象ブロックIDとして特定する。すなわち、部分復号化伸長部100bは、特定された位置のブロックを伸長対象として特定する。
部分復号化伸長部100bは、ブロックアドレステーブルT2から対象ブロックIDに対応するブロック(圧縮暗号化ブロック)の位置を特定する(ステップS146)。すなわち、部分復号化伸長部100bは、対象ブロックIDが示すブロック(圧縮暗号化ブロック)を伸長対象として特定する。
部分復号化伸長部100bは、圧縮暗号化ファイルF3から、特定された位置のブロックと1つ前のブロックを読み出す(ステップS147)。部分復号化伸長部100bは、前ブロックを用いて伸長対象として特定されたブロックを復号化する(ステップS148)。そして、部分復号化伸長部100bは、復号化したブロックの伸長処理を実行する(ステップS149)。
部分復号化伸長部100bは、復号化したブロックの伸長処理を実行し(ステップS149)、伸長処理の結果を記憶領域B4(伸長バッファ)に書き込む。部分復号化伸長部100bは、伸長バッファから、指定された文字列を抽出する(ステップS150)。例えば、部分復号化伸長部100bは、記憶領域B4に格納された伸長データと、指定された文字列とを照合し、一致した領域のデータを抽出する。
そして、部分復号化伸長部100bは、抽出された文字列をアプリのバッファB5に出力する(ステップS151)。そして、部分復号化伸長部100bは、部分復号化伸長処理を終了する。
なお、実施例では、部分復号化伸長部100bは、入力文字列を形態素解析し、入力文字列を構成する単語の圧縮符号が全て存在するブロックIDを圧縮暗号化ファイルF3内のビットマップ型インデックスT3により絞り込む。部分復号化伸長部100bは、絞り込んだブロックIDが示すブロック(暗号化ブロック)を圧縮暗号化ファイルF3から読み出し、復号化し、伸長し、伸長した伸長データと入力文字列とを照合する。ここで、入力文字列が複数存在する場合がある。かかる場合には、部分復号化伸長部100bは、複数の入力文字列をそれぞれ形態素解析し、各入力文字列に対応するブロックIDを圧縮暗号化ファイルF3内のビットマップ型インデックスT3により絞り込む。そして、部分復号化伸長部100bは、各入力文字列における照合処理をマルチスレッドで行っても良い。すなわち、部分復号化伸長部100bは、1つの入力文字列Aについて、絞り込んだブロックIDが示すブロック(暗号化ブロック)を圧縮暗号化ファイルF3から読み出し、復号化し、伸長し、入力文字列と照合する。部分復号化伸長部100bは、この入力文字列Aの復号化以降の照合処理を行うタイミングで、次の入力文字列Bについて絞り込んだブロックIDが示すブロック(暗号化ブロック)を圧縮暗号化ファイルF3から読み出す。部分復号化伸長部100bは、この入力文字列Bの復号化以降の照合処理を行うタイミングで、次の入力文字列Cについて絞り込んだブロックIDが示すブロック(暗号化ブロック)を圧縮暗号化ファイルF3から読み出す。このようにマルチスレッドを利用することで、部分復号化伸長部100bは、入力文字列が複数ある場合であっても、照合処理を並行することで、照合処理の短縮をはかることができる。
また、実施例では、圧縮暗号化部100aは、圧縮化処理と暗号化処理とを含むものとして説明した。しかしながら、部分復号化伸長部100bは、これに限定されず、暗号化処理を含まない圧縮化処理だけの場合であっても良い。かかる場合には、部分復号化伸長部100bは、複数のファイルを特定の符号化形式で順次符号化し、符号化したデータを結合した符号化データを複数のブロックに分割し、分割した複数のブロックそれぞれに対するビットマップ型インデックスT3を生成し、圧縮ファイルF2を生成する。そして、部分復号化伸長部100bは、入力文字列を形態素解析し、入力文字列を構成する単語が全て存在するブロックIDを圧縮ファイルF2内のビットマップ型インデックスT3により絞り込む。部分復号化伸長部100bは、絞り込んだブロックIDが示すブロック(圧縮ブロック)を伸長し、伸長した伸長データと入力文字列とを照合すれば良い。
次に、本実施例に係る情報処理装置100の効果について説明する。情報処理装置100は、複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを生成する。情報処理装置100は、複数の符号化データを結合した結合符号化データを複数の固定長のブロックに分割した、複数の符号化ブロックを生成する。情報処理装置100は、複数の符号化ブロックそれぞれに対するインデックスを生成する。このため、情報処理装置100は、複数のファイルを共通に符号化して結合された符号化データに対して文字列を検索する場合、ブロック毎に生成されたインデックスを用いることで、検索対象のブロックを伸長して照合することが可能となり、高速に照合できる。
また、本実施例に係る情報処理装置100は、複数の符号化ブロックそれぞれについて、特定の符号化形式において用いられる複数の要素それぞれに対する存否情報を示すインデックスを生成する。このため、情報処理装置100は、インデックスをブロック毎に生成することで、ファイル毎に生成する場合と比較して、ファイルサイズに依ってインデックスの効率が低下することを抑止できる。
また、本実施例に係る情報処理装置100は、符号化データ内における、分割した複数の固定長のブロックそれぞれの先頭符号の位置とブロックに対応する識別子とを対応付けた対応情報を生成する。情報処理装置100は、複数のブロックに対応する識別子それぞれについて、インデックスを生成する。このため、情報処理装置100は、生成されたインデックスから所定のブロックに対応する識別子を特定すれば、対応情報を用いることで特定された識別子に対応付けられたブロックを高速に把握することができる。この結果、情報処理装置100は、高速にブロックを伸長することが可能となる。
また、本実施例に係る情報処理装置100は、インデックス、対応情報および複数のファイルそれぞれの符号化に関する情報を含むトレーラ情報を生成する。このため、情報処理装置100は、トレーラ情報を用いて符号化データを復号化し、文字列を検索することが可能となる。
また、本実施例に係る情報処理装置100は、ブロックのサイズを、データを記憶する記憶装置におけるブロックのサイズと一致、または、整数倍に対応させる。このため、情報処理装置100は、ブロックに係るデータの読み出しを高速に行うことができる。
下記に、本実施形態に用いられるハードウェア及びソフトウェアについて説明する。図14は、コンピュータ1のハードウェア構成例を示す図である。コンピュータ1は、例えば、プロセッサ301、RAM(Random Access Memory)302、ROM(Read Only Memory)303、ドライブ装置304、記憶媒体305、入力インターフェース(I/F)306、入力デバイス307、出力インターフェース(I/F)308、出力デバイス309、通信インターフェース(I/F)310、SAN(Storage Area Network)インターフェース(I/F)311およびバス312などを含む。それぞれのハードウェアはバス312を介して接続されている。
RAM302は読み書き可能なメモリ装置であって、例えば、SRAM(Static RAM)やDRAM(Dynamic RAM)などの半導体メモリ、またはRAMでなくてもフラッシュメモリなどが用いられる。ROM303は、PROM(Programmable ROM)なども含む。ドライブ装置304は、記憶媒体305に記録された情報の読み出しか書き込みかの少なくともいずれか一方を行なう装置である。記憶媒体305は、ドライブ装置304によって書き込まれた情報を記憶する。記憶媒体305は、例えば、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)などのフラッシュメモリ、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、ブルーレイディスクなどの記憶媒体である。また、例えば、コンピュータ1は、複数種類の記憶媒体それぞれについて、ドライブ装置304及び記憶媒体305を設ける。
入力インターフェース306は、入力デバイス307と接続されており、入力デバイス307から受信した入力信号をプロセッサ301に伝達する回路である。出力インターフェース308は、出力デバイス309と接続されており、出力デバイス309に、プロセッサ301の指示に応じた出力を実行させる回路である。通信インターフェース310はネットワーク3を介した通信の制御を行なう回路である。通信インターフェース310は、例えばネットワークインターフェースカード(NIC)などである。SANインターフェース311は、ストレージエリアネットワークによりコンピュータ1と接続された記憶装置との通信の制御を行なう回路である。SANインターフェース311は、例えばホストバスアダプタ(HBA)などである。
入力デバイス307は、操作に応じて入力信号を送信する装置である。入力信号は、例えば、キーボードやコンピュータ1の本体に取り付けられたボタンなどのキー装置や、マウスやタッチパネルなどのポインティングデバイスである。出力デバイス309は、コンピュータ1の制御に応じて情報を出力する装置である。出力デバイス309は、例えば、ディスプレイなどの画像出力装置(表示デバイス)や、スピーカーなどの音声出力装置などである。また、例えば、タッチスクリーンなどの入出力装置が、入力デバイス307及び出力デバイス309として用いられる。また、入力デバイス307及び出力デバイス309は、コンピュータ1と一体になっていても良いし、コンピュータ1に含まれず、例えば、コンピュータ1に外部から接続する装置であっても良い。
例えば、プロセッサ301は、ROM303や記憶媒体305に記憶されたプログラムをRAM302に読み出し、読み出されたプログラムの手順に従って圧縮暗号化部100aの処理または部分復号化伸長部100bの処理を行なう。その際にRAM302はプロセッサ301のワークエリアとして用いられる。記憶部100cの機能は、ROM303および記憶媒体305がプログラムファイル(後述のアプリケーションプログラム24、ミドルウェア23およびOS22など)やデータファイル(圧縮対象のソースファイルF1、圧縮ファイルF2、圧縮暗号化ファイルF3など)を記憶し、RAM302がプロセッサ301のワークエリアとして用いられることによって実現される。プロセッサ301が読み出すプログラムについては、図15を用いて説明する。
図15は、コンピュータで動作するプログラムの構成例を示す図である。コンピュータ1において、図15に示すハードウェア群21(301〜312)の制御を行なうOS(オペレーティング・システム)22が動作する。OS22に従った手順でプロセッサ301が動作して、ハードウェア群21の制御・管理が行なわれることにより、アプリケーションプログラム24やミドルウェア23に従った処理がハードウェア群21で実行される。さらに、コンピュータ1において、ミドルウェア23またはアプリケーションプログラム24が、RAM302に読み出されてプロセッサ301により実行される。
プロセッサ301が、圧縮暗号化機能が呼び出された場合に、ミドルウェア23またはアプリケーションプログラム24の少なくとも一部に基づく処理を行なうことにより、(それらの処理をOS22に基づいてハードウェア群21を制御して)圧縮暗号化部100aの機能が実現される。また、プロセッサ301が、部分復号化伸張機能が呼び出された場合に、ミドルウェア23またはアプリケーションプログラム24の少なくとも一部に基づく処理を行なうことにより、(それらの処理をOS22に基づいてハードウェア群21を制御して)部分復号化伸長部100bの機能が実現される。圧縮暗号化機能および部分復号化伸張機能は、それぞれアプリケーションプログラム24自体に含まれても良いし、アプリケーションプログラム24に従って呼び出されることで実行されるミドルウェア23の一部であっても良い。
図16は、実施形態のシステムにおける装置の構成例を示す。図16のシステムは、コンピュータ1a、コンピュータ1b、基地局2およびネットワーク3を含む。コンピュータ1aは、無線または有線の少なくとも一方により、コンピュータ1bと接続されたネットワーク3に接続している。
図9に示す圧縮暗号化部100aと部分復号化伸張部100bとは、図16に示すコンピュータ1aとコンピュータ1bとのいずれに含まれても良い。コンピュータ1bが圧縮暗号化部100aを含み、コンピュータ1aが部分復号化伸張部100bを含んでも良いし、コンピュータ1aが圧縮暗号化部100aを含み、コンピュータ1bが部分復号化伸張部100bを含んでも良い。また、コンピュータ1aとコンピュータ1bとの双方が、圧縮暗号化部100aおよび部分復号化伸張部100bを備えても良い。
以下、上述の実施形態における変形例の一部を説明する。下記の変形例のみでなく、本発明の本旨を逸脱しない範囲の設計変更は適宜行われうる。圧縮暗号化処理の対象は、ファイル内のデータ以外にも、システムから出力される監視メッセージなどでも良い。例えば、バッファに順次格納される監視メッセージを上述の圧縮暗号化処理により圧縮および暗号化し、ログファイルとして格納するなどの処理が行なわれる。また、例えば、データベース内のページ単位に圧縮および暗号化が行なわれても良いし、複数のページをまとめた単位で圧縮および暗号化が行なわれても良い。
また、上述の圧縮暗号化処理の対象となるデータは、上述の通り、文字情報に限定されるものでない。数値のみの情報であっても良いし、画像・音声などのデータに対して上述の圧縮暗号化処理を用いても良い。例えば、音声合成により得られるデータを多量に含むファイルなどは、データ内に繰り返しを多く含むため動的辞書により圧縮率が向上することが見込まれる。当然その一部のみが利用される場合には、部分復号化伸張により余分な伸張処理が抑制される。また、固定カメラにより撮影された動画像についても各フレームの画像が似たものになることから繰り返しが多く含まれる。そのため、上述の圧縮暗号化処理を適用することにより、文書データや音声データと同様の効果を得ることができる。
100 情報処理装置
100a 圧縮暗号化部
100b 部分復号化伸長部
100c 記憶部
101 ファイルリード部
102 圧縮部
103 ブロックライト部
104 インデックス生成部
105 インデックスライト部
106 暗号化部
107 ファイルライト部
110 ブロック特定部
111 部分復号化部
112 部分伸長部
113 照合部

Claims (11)

  1. コンピュータに、
    複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを生成し、
    前記複数の符号化データを結合した結合符号化データを複数の固定長のブロックに分割した、複数の符号化ブロックを生成し、
    前記複数の符号化ブロックそれぞれに対するインデックスであって前記複数の符号化ブロックそれぞれについて、前記特定の符号化形式において用いられる複数の要素それぞれに対する存否情報を示すインデックスを生成し、
    前記インデックスを用いて、2以上の文字より構成される要素を含む符号化ブロックおよびファイルを特定する
    処理を実行させることを特徴とする符号化プログラム。
  2. 前記符号化データ内における該分割した複数のブロックそれぞれの先頭符号の位置とブロックに対応する識別子とを対応付けた対応情報を生成し、
    該生成する処理は、複数のブロックに対応する識別子それぞれについて、前記インデックスを生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の符号化プログラム。
  3. 前記インデックス、前記対応情報および前記複数のファイルそれぞれの符号化に関する情報を含むトレーラ情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の符号化プログラム。
  4. 前記ブロックのサイズは、データを記憶する記憶装置におけるブロックのサイズと一致、または、整数倍に対応させる
    ことを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1つに記載の符号化プログラム。
  5. 前記複数の要素の単位は、単語単位である
    ことを特徴とする請求項に記載の符号化プログラム。
  6. 前記複数の要素の単位は、Nグラム(Nは2以上)の文字単位である
    ことを特徴とする請求項に記載の符号化プログラム。
  7. 複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを生成する符号化部と、
    前記符号化部によって生成された前記複数の符号化データを結合した結合符号化データを複数の固定長のブロックに分割した、複数の符号化ブロックを生成する符号化ブロック生成部と、
    前記符号化ブロック生成部によって生成された複数の符号化ブロックそれぞれに対するインデックスであって前記複数の符号化ブロックそれぞれについて、前記特定の符号化形式において用いられる複数の要素それぞれに対する存否情報を示すインデックスを生成するインデックス生成部と、
    前記インデックスを用いて、2以上の文字より構成される要素を含む符号化ブロックおよびファイルを特定する特定部と、
    を有することを特徴とする符号化装置。
  8. コンピュータが、
    複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを生成し、
    前記複数の符号化データを結合した結合符号化データを複数の固定長のブロックに分割した、複数の符号化ブロックを生成し、
    前記複数の符号化ブロックそれぞれに対するインデックスであって前記複数の符号化ブロックそれぞれについて、前記特定の符号化形式において用いられる複数の要素それぞれに対する存否情報を示すインデックスを生成し、
    前記インデックスを用いて、2以上の文字より構成される要素を含む符号化ブロックおよびファイルを特定する
    処理を実行することを特徴とする符号化方法。
  9. コンピュータに、
    2以上の文字より構成される要素を受け付けると、複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを結合した結合符号化データを固定長で分割した、複数のブロックそれぞれについて複数の要素それぞれに対する存否情報を示すインデックスに基づき、受け付けた要素が存在するブロックを特定し、
    該特定したブロックの符号化データを伸長し、
    該伸長した伸長データと該受け付けた要素とを照合して、前記要素を含むブロックおよびファイルを特定する、
    処理を実行させることを特徴とする復号化プログラム。
  10. 2以上の文字より構成される要素を受け付けると、複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを結合した結合符号化データを固定長で分割した、複数のブロックそれぞれについて複数の要素それぞれに対する存否情報を示すインデックスに基づき、受け付けた要素が存在するブロックを特定する特定部と、
    前記特定部によって特定されたブロックの符号化データを伸長する伸長部と、
    前記伸長部によって伸長された伸長データと該受け付けた要素とを照合して、前記要素を含むブロックおよびファイルを特定する照合部と、
    を有することを特徴とする復号化装置。
  11. コンピュータが、
    2以上の文字より構成される要素を受け付けると、複数のファイルを特定の符号化形式で符号化した複数の符号化データを結合した結合符号化データを固定長で分割した、複数のブロックそれぞれについて複数の要素それぞれに対する存否情報を示すインデックスに基づき、受け付けた要素が存在するブロックを特定し、
    該特定したブロックの符号化データを伸長し、
    該伸長した伸長データと該受け付けた要素とを照合して、前記要素を含むブロックおよびファイルを特定する
    処理を実行することを特徴とする復号化方法。
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