JP6678610B2 - 次アクション生成装置、次発話生成装置、次アクション生成方法、次発話生成方法、及びプログラム - Google Patents

次アクション生成装置、次発話生成装置、次アクション生成方法、次発話生成方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、次アクション生成装置、次発話生成装置、次アクション生成方法、次発話生成方法、及びプログラムに関する。
人間は議論によって合意形成を行う。議論を工学的に扱えるようにすることで、例えば、人間の議論を支援したり人間と議論を行ったりするシステムが実現できると考えられる。
トゥールミンの理論(非特許文献1を参照)によると、議論は、事実(データ)と、論拠と、結論とからなるとされる。一例として図1に示すように、「山は空気がよい」という事実があり、「空気がよいことは一般によいことである」という論拠があると、そこから、「山に行くのがよい」という結論が導かれるというモデルである。
また、ウォルトンが提案する議論のモデルでは、Premise(論拠)が支持(プラス)・不支持(マイナス)、もしくは、議論スキーム(支持・不支持のパターン)を持つ矢印で結ばれている(非特許文献2を参照)。矢印の先のPremiseは、Conclusionと呼ぶこともある。また、議論の中心となるConclusionのことをMain Issueと呼ぶ。一例として図2に示すように、楕円はPremiseを表すノードである。Premiseには、その内容を表す文字列が付与されている。「草花がきれい」は「山に行くのがよい」にプラスで接続されており、支持する内容である。「登山は疲れる」は「山に行くのがよい」にマイナスでつながれており、反論となっている。また、「登山は疲れる」は「足腰が鍛えられる」とマイナスでつながれており反論となっている。
図2では、Practical Reasoning(PR)という議論スキームが用いられている。PRの前のプラスは支持を表している。PRは、「一般的に考えて良いという根拠を支持・不支持に用いる」という議論のパターンを表す。非特許文献2には、29の議論スキームが列挙されている。PRの他の議論スキームとしては、Expert Opinion(専門家がそう言っているという根拠を支持・不支持に用いる)等が挙げられる。
The Uses of Argument (updated edition),Stephen E. Toulmin,Cam-bridge University Press, 2003. Methods of Argumentation, Douglas Walton, Cambridge University Press, 2013.
上記非特許文献1及び非特許文献2に開示されている技術は、議論の構造を定義するのみであって、リアルタイムに自動的に議論の構造を更新することができない。よって、議論に参加する自動的なシステムを生成することができない。
本発明は、議論における話者の発話に対する次のアクションを生成することができる次アクション生成装置、次アクション生成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
また、本発明は、議論における話者の発話に対する次の発話を生成することができる次発話生成装置、次発話生成方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の次アクション生成装置は、議論の中心となる論拠と、他の論拠を支持する、または支持しない論拠との各々を表すノードを含む議論構造であって、各ノードが、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、前記ノードが表す論拠について質問されたこと、及び前記ノードが表す論拠についてアクセプトされたことを表すフラグ情報と、議論の中心となる論拠を支持するか否かを表すサイド情報とを有する議論構造、現在話題となっているカレントノードのID、及びシステムのサイド情報を入力とし、前記議論構造、前記議論構造における前記カレントノードの前記フラグ情報、及び前記システムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定する次アクション生成部を含む。
なお、前記次アクション生成部は、次のアクションが決定されない場合、前記議論構造のノードが有するフラグ情報が表す、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、又は、前記議論構造の、前記議論の中心となる論拠を表すノードの情報に基づいて、前記カレントノードを再設定し、前記議論構造、前記再設定した前記カレントノードの前記フラグ情報、及び前記システムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定するようにしても良い。
上記目的を達成するために、本発明の次発話生成装置は、前記次アクション生成装置と、前記次アクション生成装置により決定された次の発話で話題となるノード及び次のアクションに基づいて、システム側の次の発話を生成する次発話生成部と、を含む。
なお、前記次アクション生成部は、次のアクションとして、主張を表すAssertion、質問を表すQuestion、撤回を表すRetraction、譲歩を表すConcession、及びアクション不可を表すNullの何れかのアクションを生成し、前記次発話生成部は、前記次の発話で話題となるノードに対応付けられた平叙文及び質問文、又は前記次のアクションに対して予め用意された発話テンプレートに基づいて、システム側の次の発話を生成するようにしても良い。
上記目的を達成するために、本発明の次アクション生成方法は、次アクション生成部を含む次アクション生成装置における次アクション生成方法であって、前記次アクション生成部が、議論の中心となる論拠と、他の論拠を支持する、または支持しない論拠との各々を表すノードを含む議論構造であって、各ノードが、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、前記ノードが表す論拠について質問されたこと、及び前記ノードが表す論拠についてアクセプトされたことを表すフラグ情報と、議論の中心となる論拠を支持するか否かを表すサイド情報とを有する議論構造、現在話題となっているカレントノードのID、及びシステムのサイド情報を入力とし、前記議論構造、前記議論構造における前記カレントノードの前記フラグ情報、及び前記システムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定するステップを含む。
上記目的を達成するために、本発明の次発話生成方法は、次アクション生成部、及び次発話生成部を含む次発話生成装置における次発話生成方法であって、前記次アクション生成部が、議論の中心となる論拠と、他の論拠を支持する、または支持しない論拠との各々を表すノードを含む議論構造であって、各ノードが、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、前記ノードが表す論拠について質問されたこと、及び前記ノードが表す論拠についてアクセプトされたことを表すフラグ情報と、議論の中心となる論拠を支持するか否かを表すサイド情報とを有する議論構造、現在話題となっているカレントノードのID、及びシステムのサイド情報を入力とし、前記議論構造、前記議論構造における前記カレントノードの前記フラグ情報、及び前記システムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定するステップと、前記次発話生成部が、前記次アクション生成部により決定された次の発話で話題となるノード及び次のアクションに基づいて、システム側の次の発話を生成するステップと、を含む。
上記目的を達成するために、本発明のプログラムは、コンピュータを、上記次アクション生成装置の各部、又は、上記次発話生成装置の各部として機能させるためのプログラムである。
本発明によれば、議論における話者の発話に対する次のアクションを生成することが可能となる。
また、本発明によれば、議論における話者の発話に対する次の発話を生成することが可能となる。
トゥールミンが提案する議論のモデルを示す模式図である。 ウォルトンが提案する議論のモデルを示す模式図である。 実施形態に係る次発話生成装置の機能的な構成を示すブロック図である。 実施形態に係るノードの一例と、ノードに対応する発話文及び質問文の一例とを示す模式図である。 実施形態に係る次アクション生成ルールの一例を示す模式図である。 実施形態に係る発話テンプレートの一例を示す模式図である。 実施形態に係る次発話生成装置における、サイドAのシステムによる発話の生成方法の一例を示す模式図である。 実施形態に係る次発話生成装置におけるノードの再設定方法の一例を示す模式図である。 実施形態に係る次発話生成処理の流れを示すフローチャートである。
以下、本実施形態について図面を用いて説明する。
本実施形態に係る次発話生成装置は、所定の議論構造において、自動的に次発話を生成する装置である。議論構造としてはウォルトンのモデルを用いるが、本実施形態では、簡単のため、議論スキームは用いない場合について説明する。すなわち、議論構造はPremiseのノードがプラス又はマイナスの矢印によって接続されているのみとする。各ノードには、ノードの状態を表すフラグが付与されている。本実施形態では、現在議論の話題となっているノード(以下、「カレントノード」と呼ぶ。)と、カレントノードに付与されたフラグの情報から、次アクション生成ルールを用いて次アクションと次の発話の話題となるノードを決定し、決定した次アクション及びノードから発話を生成する。
図3は、本実施形態に係る次発話生成装置10の機能的な構成を示すブロック図である。図3に示すように、本実施形態に係る次発話生成装置10は、次アクション生成装置11、次発話生成部18、及び、発話テンプレート記憶部20を備えている。また、本実施形態に係る次アクション生成装置11は、議論構造記憶部12、次アクション生成部14、及び、次アクション生成ルール記憶部16を備えている。
議論構造記憶部12は、議論構造を示すデータを記憶している。本実施形態では、議論構造として、ウォルトンの議論構造を用いる。ただし、上述した通り、議論スキームについては扱わない。Premiseを表すノードは、プラスの矢印、又はマイナスの矢印によってのみ接続されている。各ノードの矢印元又は矢印先にノードがある場合には、矢印元を当該ノードの子ノードと呼び、矢印先を当該ノードの親ノードと呼ぶ。なお、Main Issue以外のノードには、必ず親ノードが存在する。
各ノードは、下記(a)乃至(f)に示す情報を持つものとする。
(a)ノードID
ノードIDは、議論構造中のノードについてユニークに付与されたIDである。
(b)サイド
サイドは、議論構造におけるMain Issueを支持する側か、支持しない側かを表す。上述した通り、ここでは、支持する側をAサイドと呼び、支持しない側をBサイドと呼ぶ。
(c)命題を表す文字列
この文字列は、Premiseの内容を表す文字列であり、例えば、「草花がきれい。」、「足腰が鍛えられる。」等の文字列が挙げられる。
(d)Mentionedフラグ(Mフラグ)
Mフラグは、当該ノードが議論において言及されたか否かを表す2値フラグである。「0」は言及されていない状態を表し、「1」は言及された状態を表す。
(e)Questionedフラグ(Qフラグ)
Qフラグは、当該ノードが議論において質問されたかどうかを表す2値フラグである。「0」は質問されていない状態を表し、「1」は質問された状態を表す。
(f)Acceptedフラグ(Aフラグ)
Aフラグは、議論の参加者によってアクセプトされたかどうかを表す3値フラグである。「undef」は未定義である状態を表し、「accept」はアクセプトされた状態を表し、「defeat」はディフィートされた状態を表す。アクセプトされた状態とは、議論においてPremiseの内容が受理された(認められた)ことを表す。ディフィートされた状態とは、議論においてPremiseの内容が不受理となった(認められなかった)ことを表す。「undef」はアクセプトでもディフィートでもない状態を表す。
なお、議論構造記憶部12に記憶されている議論構造を示すデータが、次アクション生成部14に入力される際には、一例として図4に示すように、各ノード30に対して、上述した命題を示す文字列、ノードID、サイド、フラグ情報等の各種情報が予め設定されている。また、本実施形態では、各ノード30に対応する関連情報32として、上記命題を表す文字列に対応する発話文が各ノード30に付与されている。本実施形態では、一例として図4に示すように、発話文として、各ノード30に対して予め定めた数(例えば、3個)の平叙文及び質問文がそれぞれ付与されている場合について説明する。
次アクション生成部14は、議論構造、当該議論構造におけるカレントノードのフラグ情報、及びシステム(次発話生成装置10)のサイド情報を入力とし、後述する次アクション生成ルールに従い、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定する。また、次アクション生成部14は、決定した次の発話で話題となるノード及び次のアクションを次発話生成部18に出力する。
カレントノードIDは、議論において、現在の話題として指定されているPremiseのノードIDである。また、現在話題となっているPremiseのノードのことをカレントノードという。
システムのサイド情報は、システムがMain Issueを支持する側であるか支持しない側であるか等、システムがMain Issueに対する2つの側のうちのどちらを支持するかを表す情報である。ここでは、一方をAサイドとし、他方をBサイドとする。システムをどちらのサイドに設定するかは、システムにどちらの立ち位置で発言をさせたいかによる。
また、本実施形態では、アクションは、主張を表すAssertion、質問を表すQuestion、撤回を表すRetraction、情報を表すConcession、及び、アクション不可を表すNullの5種類とする。
下記(g)乃至(k)に、各々のアクションについて例示する。
(g)Assertion(命題を述べる発話)
「私は山がいいと思います。」、「草花はきれいですよね。」
(h)Question(命題について質問をする発話)
「山がいいんですか?」、「登山は疲れませんか?」
(i)Retraction(自身が述べた命題を撤回する発話)
「山は空気が美味しいというのは撤回します。」、「反論できません。」
(j)Concession(相手が述べた命題を認める発話)
「たしかに草花はきれいですね。」、「それは認めざるを得ないですね。」
(k)Null:アクション不可を表すアクション
次アクション生成ルール記憶部16は、次アクション生成ルールを示すデータを記憶している。図5に、次アクション生成ルールの一例を示す。なお、図5に示す次アクション生成ルール34における「Current」とは、カレントノードのことを指す。また、次アクション生成ルール記憶部16は、次のアクションの候補及び次の発話で話題となるノードの候補を格納するためのアクションリストを記憶している。
次アクション生成ルール34を用いて次のアクション及び次の発話で話題となるノードを決定する際には、まず、アクションリストを空にした状態とする。そして、一例として図5に示すように、次アクション生成ルール34で示されるIF−THENルールに従って、次に生成可能なアクション及びノードをアクションリストに追加していく。
そして、最後にアクションリストが空でない場合には、アクションリストに追加されているアクション及びノードの組み合わせの中から1つのアクション及びノードの組み合わせを選択し、選択したアクション及びノードを出力する。1つのアクション及びノードの組み合わせを選択する方法としては、ランダムに選択する方法、先頭のアクション及びノードの組み合わせを選択する方法、各アクションについて優先度を予め定義しておき、優先度に応じてランダムに選択する方法等が挙げられる。もしくは、選択のためのルールを別途定義し、そのルールに従って選択しても良い。
一方、アクションリストが空である場合には、カレントノードが次のアクションを出力するのに適していないと考えられることから、カレントノードの再設定を行う。カレントノードの再設定方法としては、親ノードのMentionedフラグが立っているPremiseから1つのノードを選択してカレントノードとして設定する方法、親ノードがMain IssueであるPremiseから一つのノードを選択してカレントノードとして設定する方法等が挙げられる。この際、カレントノードを選択する方法としては、ランダムに選択する方法が挙げられるが、上述した1つのアクションを選択する場合と同様に、他の方法を用いても良い。
カレントノードが再設定され、再設定されたカレントノードのサイドがシステムのサイドと同じである場合には、次のアクション及び次の発話の話題となるノードとして、再設定されたカレントノードについてのAssertionを出力する。また、カレントノードの再設定ができない場合、もしくは再設定されたノードのサイドがシステムのサイドと異なる場合には、次のアクションを出力できないため、Nullのアクションを出力する。
次発話生成部18は、次アクション生成部14から出力された、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを示すデータを入力とする。次発話生成部18は、入力とした次の発話で話題となるノード及び次のアクションに対して、後述する発話テンプレートを参照し、次の発話を生成する。
発話テンプレート記憶部20は、発話テンプレートを示すデータを記憶している。一例として図6に示すように、発話テンプレート36においては、各アクションに対して複数のテンプレートが対応付けられて記述されている。また、発話テンプレート36における一部のテンプレートには、発話の実行時にアクションの話題とするノードの情報を埋め込むための「STR」、「UTT」、「Q」等のスロットが用意されている。「STR」、「UTT」、「Q」等のスロットについて、下記(l)乃至(n)に示す。
(l)STR:アクションの話題となるノードの命題を表す文字列
(m)UTT:アクションの話題となるノードに紐づいた発話(平叙文)
(n)Q:アクションの話題となるノードに紐づいた発話(質問文)
例えば、次の発話で話題となるノードが図4に示す「草花がきれい」というノード30であり、次のアクションがAssersionであった場合について考える。この場合には、次発話生成部18は、発話テンプレート記憶部20に記憶されているテンプレートのAssersionに対応する「草花がきれいと思います.」及び「草花がきれい.」の発話と、関連情報32によって示される平叙文である「草花がきれいですよね.」、「花がきれいです.」及び「緑が美しいと思います.」の発話とを次の発話の生成候補とする。
また、例えば、次の発話で話題となるノードが図4に示す「草花がきれい」というノード30であり、次のアクションがQuestionであった場合について考える。この場合には、次発話生成部18は、発話テンプレート記憶部20に記憶されているテンプレートのQuestionに対応する「草花がきれいですか?」、「草花がきれい?」及び「本当ですか?」の発話と、「草花がきれいなんですか?」、「花がきれいなんですか?」、「花がきれいなんですか?」及び「緑が美しいと思うんですか?」の発話とを次の発話の生成候補とする。
このように、次のアクションに対応するテンプレートが複数ある場合、及び次の発話で話題となるノードに関連情報32が付与されている場合には、次の発話の生成候補とする発話の中から1つの発話を選択する。発話の選択方法としては、例えば、ランダムに選択する方法等が挙げられる。次発話生成部18は、選択した発話をシステムの発話として出力する。
ここで、発話の生成方法について幾つかの例を紹介する。
図7に、次発話生成装置10における、サイドAのシステムによる発話の生成方法の一例を示す。まず、次アクション生成部14は、議論構造、カレントノード40のカレントノードID(ここでは、nodeid=1、Aサイドとする)、及び、システムのサイド(ここでは、Aサイドとする)を入力する。そして、次アクション生成部14は、次アクション生成ルール34に従って、アクションリストを取得する。ここでは、次アクション生成ルール34において、以下の条件分岐に従うことになる。
・CurrentにMentionedフラグが立っている
・CurrentにQuestionedフラグが立っていない
・Currentの子ノードにPremiseがある
・Currentのサイドとシステムのサイドとが同じである
・CurrentにMentionedフラグが立っていないプラスの子ノードのPremiseがある
上記の条件分岐に従った結果、「当該PremiseのAssertionをアクションリストに追加(複数あればすべて追加)」という処理を行う。この場合には、アクションリストにアクションを追加しており、アクションリストが空ではないため、次発話生成部18は、「アクションリストから一つ選択して出力」を行う。
次発話生成部18は、例えば、次の発話で話題となるノードとして「草花がきれい」(nodeid=3)のノード42を受け取り、次のアクションとしてAssertionを受け取り、発話テンプレート36に従って発話文を生成するとする。ここでは、次の発話で話題となるノードに関連情報32が付与されていないと仮定すると、次発話生成部18は、発話テンプレート36の「STRと思います.」というテンプレートを用いて、「草花がきれいと思います.」という発話を生成し、生成した発話を出力する。
図8に、次発話生成装置10における、サイドAのシステムによる発話の生成方法の一例を示す。まず、次アクション生成部14は、議論構造、カレントノード50のカレントノードID(ここでは、nodeid=3、Aサイドとする)、及びシステムのサイド(ここでは、Bサイドとする)を入力する。そして、次アクション生成部14は、次アクション生成ルール34に従って、アクションリストを取得する。ここでは、以下の条件分岐に従うことになる。
・CurrentにMentionedフラグが立っている
・CurrentにQuestionedフラグが立っていない
・Currentの子ノードにPremiseがない
・Currentのサイドとシステムのサイドとが異なる
・CurrentのAcceptedフラグがacceptでなく、CurrentのAcceptedフラグがdefeatでもない
上記の条件分岐に従った結果、「CurrentについてのConcessionをアクションリストに追加」がなされ、アクションリストが空ではないため、次発話生成部18は、「アクションリストから一つ選択して出力」を行う。ここでは、次発話生成部18は、発話テンプレート36に従って、次の発話で話題となるノードとして「草花がきれい」(nodeid=3)のノード52を受け取り、次のアクションとしてConcessionを受け取り、「草花がきれいというのを認めます」という発話、もしくは「認めます」という発話を生成する。
もし、同じ状況で、システムがAサイドであった場合には、発話テンプレート36に従って「何もしない」の分岐に行くため、アクションリストが空になり、カレントノードの再設定が行われる。再設定先として、nodeid=4のノード54が選択される。その後、以下の条件分岐に進む。
・Currentの再設定が成功
・Currentのサイドとシステムのサイドとが異なる
このことから、次のアクションとしてNullが出力されることになり、次発話生成部18により、「発話ができません.」という発話が生成される。
この状況からさらにシステムに次発話を生成させるためには、手作業により作成されたルール等を用いて議論構造を最新化しておく必要があるので注意が必要である。なお、本実施形態は、議論構造が所与の場合にシステムの次発話を生成する目的で考案されたものであって、議論構造自体を変更するものではない。
なお、本実施形態に係る次発話生成装置10は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、各種プログラムを記憶するROM(Read Only Memory)を備えたコンピュータ装置で構成される。また、次発話生成装置10を構成するコンピュータは、ハードディスクドライブ、不揮発性メモリ等の記憶部を備えていても良い。本実施形態では、CPUがROM、ハードディスク等の記憶部に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、上記のハードウェア資源とプログラムとが協働し、上述した機能が実現される。
本実施形態に係る次発話生成装置10による次発話生成処理の流れを、図9に示すフローチャートを用いて説明する。本実施形態では、次発話生成装置10に、話者の発話に対してシステム側の発話を生成する毎に、次発話生成処理が開始される。
ステップS101では、次アクション生成部14が、議論構造記憶部12に記憶されている議論構造を示すデータを読み出すことにより、議論構造を入力する。なお、議論構造は、話者の発話やシステム側の発話に応じて更新されているものとする
ステップS103では、次アクション生成部14が、カレントノードのノードIDを、カレントノードIDとして入力する。
なお、カレントノードとしては、例えば、議論構造から、話者の発話に最も意味的に類似したノードが選択されて入力される。意味的に類似しているノードを議論構造から得るためには、発話と議論構造のノードの文字列との意味的な類似度を計算する必要があるが、word2vecに基づく文間の類似度を用いればよい。
ステップS105では、次アクション生成部14が、システムのサイド情報を入力する。なお、本実施形態では、システムのサイド情報は、ユーザにより事前に入力され、RAMに予め記憶されているものとする。
ステップS107では、次アクション生成部14が、入力した議論構造、当該議論構造におけるカレントノードのフラグ情報、カレントノードのサイド情報、及びシステムのサイド情報に基づいて、次アクション生成ルール34に従って、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定する。
ステップS109では、次発話生成部18が、次の発話で話題となるノード及び次のアクションに基づいて、システム側の次の発話を生成する。
ステップS111では、次発話生成部18が、生成したシステム側の次の発話を出力し、本次発話生成処理のプログラムの実行を終了する。なお、本実施形態では、生成した発話を表示装置に表示させたり、生成した発話を外部装置に送信したり、生成した発話を示す音声を音声発生手段に発生させたりすることにより、生成した発話を出力する。
このように、本実施形態では、議論の中心となる論拠と、他の論拠を支持する、または支持しない論拠との各々を表すノードを含む議論構造であって、各ノードが、ノードが表す論拠が言及されたこと、ノードが表す論拠について質問されたこと、及びノードが表す論拠についてアクセプトされたことを表すフラグ情報と、議論の中心となる論拠を支持するか否かを表すサイド情報とを有する議論構造、現在話題となっているカレントノードのID、及びシステムのサイド情報を入力とする。また、議論構造、議論構造におけるカレントノードのフラグ情報、及びシステムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションが決定される。また、決定された次の発話で話題となるノード及び次のアクションに基づいて、システム側の次の発話が生成される。
なお、本実施形態では、次アクション生成装置11により決定された次のアクションを用いて発話を生成する場合について説明したが、これに限らない。例えば、次アクション生成装置11により決定された次のアクションを用いて感情、表情等を決定しても良い。
また、本実施形態では、図3に示す機能の構成要素の動作をプログラムとして構築し、次発話生成装置10として利用されるコンピュータにインストールして実行させるが、これに限らず、ネットワークを介して流通させても良い。
また、構築されたプログラムをハードディスク、CD−ROM等の可搬記憶媒体に格納し、コンピュータにインストールしたり、配布したりしても良い。
10 次発話生成装置
11 次アクション生成装置
12 議論構造記憶部
14 次アクション生成部
16 次アクション生成ルール記憶部
18 次発話生成部
20 発話テンプレート記憶部

Claims (7)

  1. 議論の中心となる論拠と、他の論拠を支持する、または支持しない論拠との各々を表すノードを含む議論構造であって、各ノードが、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、前記ノードが表す論拠について質問されたこと、及び前記ノードが表す論拠についてアクセプトされたことを表すフラグ情報と、議論の中心となる論拠を支持するか否かを表すサイド情報とを有する議論構造、現在話題となっているカレントノードのID、及びシステムのサイド情報を入力とし、前記議論構造、前記議論構造における前記カレントノードの前記フラグ情報、前記カレントノードのサイド情報、及び前記システムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定する次アクション生成部
    を含む次アクション生成装置。
  2. 前記次アクション生成部は、次のアクションが決定されない場合、前記議論構造のノードが有するフラグ情報が表す、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、又は、前記議論構造の、前記議論の中心となる論拠を表すノードの情報に基づいて、前記カレントノードを再設定し、前記再設定した前記カレントノードを用いて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定する
    請求項1記載の次アクション生成装置。
  3. 請求項1又は2記載の次アクション生成装置と、
    前記次アクション生成装置により決定された次の発話で話題となるノード及び次のアクションに基づいて、システム側の次の発話を生成する次発話生成部と、
    を含む次発話生成装置。
  4. 前記次アクション生成部は、次のアクションとして、主張を表すAssertion、質問を表すQuestion、撤回を表すRetraction、譲歩を表すConcession、及びアクション不可を表すNullの何れかのアクションを生成し、
    前記次発話生成部は、前記次の発話で話題となるノードに対応付けられた平叙文及び質問文、又は前記次のアクションに対して予め用意された発話テンプレートに基づいて、システム側の次の発話を生成する
    請求項3記載の次発話生成装置。
  5. 次アクション生成部を含む次アクション生成装置における次アクション生成方法であって、
    前記次アクション生成部が、議論の中心となる論拠と、他の論拠を支持する、または支持しない論拠との各々を表すノードを含む議論構造であって、各ノードが、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、前記ノードが表す論拠について質問されたこと、及び前記ノードが表す論拠についてアクセプトされたことを表すフラグ情報と、議論の中心となる論拠を支持するか否かを表すサイド情報とを有する議論構造、現在話題となっているカレントノードのID、及びシステムのサイド情報を入力とし、前記議論構造、前記議論構造における前記カレントノードの前記フラグ情報、前記カレントノードのサイド情報、及び前記システムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定するステップと、
    を含む次アクション生成方法。
  6. 次アクション生成部、及び次発話生成部を含む次発話生成装置における次発話生成方法であって、
    前記次アクション生成部が、議論の中心となる論拠と、他の論拠を支持する、または支持しない論拠との各々を表すノードを含む議論構造であって、各ノードが、前記ノードが表す論拠が言及されたこと、前記ノードが表す論拠について質問されたこと、及び前記ノードが表す論拠についてアクセプトされたことを表すフラグ情報と、議論の中心となる論拠を支持するか否かを表すサイド情報とを有する議論構造、現在話題となっているカレントノードのID、及びシステムのサイド情報を入力とし、前記議論構造、前記議論構造における前記カレントノードの前記フラグ情報、前記カレントノードのサイド情報、及び前記システムのサイド情報に基づいて、次の発話で話題となるノード及び次のアクションを決定するステップと、
    前記次発話生成部が、前記次アクション生成部により決定された次の発話で話題となるノード及び次のアクションに基づいて、システム側の次の発話を生成するステップと、
    を含む次発話生成方法。
  7. コンピュータを、請求項1又は2記載の次アクション生成装置の各部、又は、請求項3又は4記載の次発話生成装置の各部として機能させるためのプログラム。
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