JP6662233B2 - 車両用表示装置 - Google Patents

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本発明は、車両の状態を表示する車両用表示装置に関する。
従来、車両の状態を表示する車両用表示装置が知られている。特許文献1に開示の装置は、指針、複数の指標、及び指針制御部を有している。
指針は、表示面上に配置された実体物として、表示面に沿って、回転中心まわりに回転移動する。複数の指標は、表示面において、指針が所定方向に回転すると車両の状態の表示値が漸次増大し、指針が所定方向とは逆方向に回転すると表示値が漸次減少するように配列されることで、表示値を表すようになっている。指針制御部は、車両の起動スイッチがオフ状態からオン状態になると、指針が作動を開始する開始制御状態を経て、指針の指示により車両の状態を表示する指示制御状態へと移行するように、回転中心に対する表示面上の指針の位置を制御している。
ここで、指針の所定方向まわりの回転を順回転と定義し、逆方向まわりの回転を逆回転と定義する。指針制御部は、開始制御状態において、最初に表示値が0であることを表す零位置に停止していた指針を、零位置からの順回転により、折り返し位置としての最大振れ位置へ移動させる第1次開始移動を行なう。指針制御部は、第1次開始移動の後、指針を、最大振れ位置からの逆回転により、零位置まで移動させる第2次開始移動を行なう。そして、第2次開始移動の後、指示制御状態へと移行する。
特開平9−42996号公報
車両の乗員は、こうした開始制御により、車両の起動スイッチがオン状態になったことを認識できる。しかしながら、特許文献1の装置では、指針が最初に零位置に停止しているため、起動スイッチがオフ状態であるのか、あるいは表示値が0であるのかの区別が付き難い。さらには、指針が最初に停止している零位置は、回転中心に対する横位置と下位置との間の斜め位置であるため、起動スイッチがオフ状態であることを示しているのに、当該オフ状態に対応した指針の脱力感を最大限に演出できていなかった。
本発明は、以上説明した問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、指針制御の演出性が際立った車両用表示装置を提供することにある。
本発明は、乗員側に指向している表示面(12a)を用いて車両の状態を表示する車両用表示装置であって、
実体物として、又は、表示面に表示される画像として設けられ、表示面に沿って、回転中心(CL)まわりに回転移動する指針(22)と、
車両の起動スイッチ(2)がオフ状態からオン状態になると、指針が作動を開始する開始制御状態を経て、指針の指示により車両の状態を表示する指示制御状態へと移行するように、回転中心に対する表示面上の指針の位置を制御する指針制御部(42)と、
示面に表示される画像として設けられ、指針に指示される指示対象であって、指示制御状態において、指針が所定方向に回転すると車両の状態の表示値が漸次増大し、指針が所定方向とは逆方向に回転すると表示値が漸次減少するように配列されることで、表示値を表す複数の画像指標(50)と、
画像指標を制御する画像制御部(44)と、を備え、
指針の所定方向の回転を順回転と定義し、逆方向まわりの回転を逆回転と定義すると、
指針制御部は、開始制御状態において、
最初に回転中心に対する表示面上の鉛直方向(VDd)のうち下位置(LP)に停止していた指針を、下位置からの順回転により、一時停止位置(SP1)で一時停止しつつ、折り返し位置(MP)まで移動させる第1次開始移動を行ない、
第1次開始移動の後、指針を、折り返し位置からの逆回転により、指示開始位置(ZP)まで移動させる第2次開始移動を行ない、
第2次開始移動の後、指示制御状態へと移行し、
画像制御部は、開始制御状態において、
回転中心に対応する表示面上の位置から画像指標を表示させ始め、画像指標を漸次拡大させていき、指針が指示開始位置に到達すると同時に、画像指標の表示を指針が指示可能な状態まで完成させる。
このような発明によると、指針が動作を開始する開始制御状態において、指針は、最初に下位置に停止している。こうした下位置での停止では、指針の脱力感を最大限に表現することができ、起動スイッチがオフ状態であったことが的確に演出される。そして指針は、下位置から表示値の増大に対応付けられた順回転において、一時停止位置に一時停止しつつ、折り返し位置まで移動するので、指針が大きく回動し、車両に力が吹き込まれるが如き昂揚感が演出される。さらに指針が折り返し位置にて逆回転をし、指示開始位置まで移動するので、起動スイッチがオン状態となり、指針が指示制御状態となることを乗員に確実に認識させることができる。したがって、指針制御の演出性を際立たせることができるのである。
なお、括弧内の符号は、記載内容の理解を容易にすべく、後述する実施形態において対応する構成を例示するものに留まり、発明の内容を限定することを意図したものではない。
一実施形態における車両用表示装置の正面図であって、指示制御状態における表示を示す図である。 一実施形態における車両用表示装置において、水平面上の車両における鉛直方向及び水平方向と、表示面上の鉛直方向及び水平方向との関係を説明するための図である。 車両用表示装置の断面図である。 指針ユニット及び駆動ユニットを説明するための図である。 各ユニットの関係を示すブロック図である。 指針の位置を説明するための図である。 指針制御部による指針の制御を説明するためのフローチャートである。 指針制御部による指針の制御を説明するためのタイムチャートである。 開始制御状態における指針の制御を説明するためのフローチャートである。 終了制御状態における指針の制御を説明するためのフローチャートである。 一実施形態における車両用表示装置の正面図であって、停止制御状態における表示を示す図である。 一実施形態における車両用表示装置の正面図であって、開始制御状態の第1次開始移動において指針が一時停止したときの表示を示す図である。 一実施形態における車両用表示装置の正面図であって、開始制御状態の第1次開始移動において指針が一時停止後、順回転するときの表示を示す図である。 一実施形態における車両用表示装置の正面図であって、開始制御状態の第1次開始移動において指針が折り返し位置に到達したときの表示を示す図である。 一実施形態における車両用表示装置の正面図であって、開始制御状態の第2次開始移動において指針が逆回転するときの表示を示す図である。 一実施形態における車両用表示装置の正面図であって、開始制御状態の第2次開始移動において指針が指示開始位置に到達したときの表示を示す図である。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
本発明の一実施形態による車両用表示装置100は、車両に搭載され、乗員が着座する座席と対向するインストルメントパネルに設置されている。図1,2に示すように、車両用表示装置100は、乗員側(座席側又は視認側ともいえる)に指向している表示面12aを用いて、車両の状態を表示する。これにより、視認者としての乗員は、表示される車両の状態を知覚することができる。表示される車両の状態としては、車両の速度、エンジン回転数、燃料残量、バッテリ残量、エンジン冷却水の水温、電動モータの電流値等が挙げられる。
このような車両用表示装置100は、画像表示ユニット10、指針ユニット20、駆動ユニット30及び制御ユニット40を備えている。これらユニット10,20,30,40は、ケース9に収容されている。
画像表示ユニット10は、図3に示すように、画像表示パネル12及びバックライト14を有している。画像表示パネル12は、上述の表示面12aを、ケース9の開口窓9aから光学的に露出させた状態で有し、当該表示面12aにて画像を表示する矩形状かつ平板状のパネルである。本実施形態の画像表示パネル12には、薄膜トランジスタ(Thin Film Transistor、TFT)を用いた透過型の液晶パネルであって、表示面12aにおいて2次元方向に配列された複数の画素を有するアクティブマトリクス型の液晶パネルが採用されている。画像表示パネル12は、背面側に配置されたバックライト14からの光の入射により、画素毎の当該光の透過率を制御して、当該光を乗員側へ透過することで、カラー画像を表示することが可能となっている。なお、画像表示パネル12としては、他の方式の液晶パネルが採用されてもよく、有機EL方式等の自発光パネルが採用されてもよい。
ここで、表示面12aは、図2に示すように、乗員側に指向していることにより、水平面上の車両における鉛直方向に沿って配置されていなくてもよい。本実施形態の表示面12aは、斜め上方を指向して配置されている。しかしながら、乗員は、表示面12aを視認したとき、表示面12aに沿った方向のうち、水平面上の車両における鉛直方向に対して最も近い方向を、表示面12a上の実質的な鉛直方向VDdとして認識し得る。このため、本実施形態では、表示面12aに沿った方向のうち、水平面上の車両における鉛直方向に対して最も近い方向を、表示面12a上の鉛直方向VDdと定義する。さらに、表示面12a上の鉛直方向VDdのうち重力方向に近い方向を表示面12a上の下方向LDdと定義し、当該表示面12a上の下方向LDdの反対方向を表示面12a上の上方向UDdと定義する。そして、表示面12aに沿った方向のうち、表示面12a上の鉛直方向VDdと実質直交する方向を、表示面12a上の水平方向HDdと定義する。
図1に示すように、本実施形態の車両用表示装置100は、こうした画像表示パネル12の表示面12a上に、複数の円形表示部SD1,SD2を形成している。具体的に、円形表示部SD1,SD2は、水平方向HDdに並んで2つ設けられている。本実施形態では、各円形表示部SD1,SDに対応して1つずつ指針ユニット20が設けられている。同様に、各円形表示部SD1,SD2に対応して1つずつ駆動ユニット30が設けられている。円形表示部SD1,SD2間において指針ユニット20及び駆動ユニット30の機械的構成は同様のものとなっているので、以下では、円形表示部SD1側の指針ユニット20及び駆動ユニット30について代表して説明する。
指針ユニット20は、図1,3,4に示すように、実体指針22及び可動歯車24を有している。実体指針22は、表示面12a上に配置された実体物として、全体として透明な細長板状に形成されている。実体指針22は、表示面12aに沿って、円形表示部SD1の径方向に延伸した状態を維持しつつ、円形表示部SD1の中心を表示面12aに対して垂直に貫く仮想の回転中心線CLまわりに、回転移動可能に配置されている。実体指針22には、例えばLED素子等の複数の発光素子22aが内蔵されており、発光可能となっている。
可動歯車24は、例えば金属により、円環板状に形成されている。可動歯車24は、画像表示パネル12よりも乗員側に、表示面12aに沿って配置されている。可動歯車24は、回転中心線CLまわりに回転可能となっている。可動歯車24は、自身の外周側に外歯車24aを形成している。それと共に可動歯車24は、乗員側に向かって開口する円環溝状のガイドレール24bを形成している。さらに可動歯車24は、円周方向の一部に実体指針22を支持していることで、当該実体指針22と一体に回転可能となっている。
駆動ユニット30は、カバーベース32、加飾リング34及びアクチュエータ36を有している。カバーベース32は、樹脂により円環板状に形成されている。カバーベース32は、画像表示パネル12と可動歯車24との間に配置されている。加飾リング34は、例えば樹脂により、遮光性を有する円環板状に形成されている。加飾リング34は、カバーベース32に装着されており、可動歯車24を乗員側から覆っていることで、可動歯車24が乗員から視認できないようにすると共に、円形表示部SD1を加飾している。
アクチュエータ36は、駆動源36a及び一対の駆動歯車36c,36dを有している。駆動源36aは、本実施形態ではステッピングモータであり、駆動軸36bを有している。各駆動歯車36c,36dは、例えば金属により、平歯車状に形成されている。各駆動歯車36c,36dは、自身の外周側に歯車を形成している。駆動歯車36c,36dは、可動歯車24と駆動源36aとの間に配置されている。通電された駆動源36aにより駆動軸36bへトルクが与えられると、駆動源36aと歯車連繋された各駆動歯車36c,36dがそれぞれ自転することで、実体指針22がガイドレール24bに沿って動く可動歯車24と一体に回転駆動されることとなる。
図3,5に示す制御ユニット40は、少なくとも1つのプロセッサ、メモリ、入出力インターフェイス等が基板上に実装された電子回路を主体として構成されている。プロセッサは、例えばメモリに記憶されているコンピュータプログラムを実行することで、各種処理を実行可能となっている。また、制御ユニット40は、入出力インターフェイスを介して、画像表示ユニット10及び駆動ユニット30を制御可能となっている。
さらに、制御ユニット40は、入出力インターフェイスを介して、車両の起動スイッチ2の状態を取得可能となっていると共に、車両の各種センサから車両の状態に関する情報を取得可能となっている。起動スイッチ2は、車両によって多少異なっているが、例えばエンジンを始動させるためのイグニッションスイッチや、電気自動車の電源スイッチが該当する。
制御ユニット40は、図5に示すように、このような電子回路により構築されている機能ブロックとして、指針制御部42及び画像制御部44を有している。
指針制御部42は、駆動源に対して電気信号を出力することにより、回転中心線CLに対する表示面12a上の実体指針22の位置を制御する。本実施形態の指針制御部42における実体指針22の制御状態としては、停止制御状態、開始制御状態、指示制御状態及び終了制御状態が存在する(図8も参照)。
停止制御状態は、起動スイッチ2のオフ状態に対応した状態であり、実体指針22が停止した状態に保たれる。開始制御状態は、起動スイッチ2がオフ状態からオン状態に変わったときに、指針が作動を開始するために一時的に移行する状態である。指示制御状態は、起動スイッチ2のオン状態に対応した状態であり、実体指針22の指示により車両の状態が表示される。終了制御状態は、起動スイッチ2がオン状態からオフ状態に変わったときに、指針が作動を終了するために一時的に移行する状態である。本実施形態において指針制御部42は、円形表示部SD1,SD2毎に設けられている実体指針22を、個別に制御可能となっている。
画像制御部44は、画像表示パネル12に対して電気信号を出力することにより、表示面12aに表示される画像を逐次制御する。特に本実施形態では、画像制御部44は、表示面12aに表示される画像として設けられ、実体指針22に指示される指示対象である複数の画像指標50の表示を制御する指標制御部としても機能している。本実施形態において画像制御部44は、実体指針22の制御状態と連動して、画像指標50の表示を制御する。具体的に、停止制御状態において画像制御部44は、画像指標50を非表示状態とする。開始制御状態において画像制御部44は、画像指標50を非表示状態から表示状態に切り替える。指示制御状態において画像制御部44は、画像指標50を表示状態とする。終了制御状態において画像制御部44は、画像指標50を表示状態から非表示状態に切り替える。
本実施形態において画像制御部44は、図1に示すように、表示面12aにおいて、円形表示部SD1,SD2毎に異なる画像指標50を表示可能となっている。具体的に円形表示部SD1では、車両の状態として、車両の速度を表す画像指標50が表示される。円形表示部SD2では、車両の状態として、エンジン回転数を表す画像指標50が表示される。円形表示部間において各画像指標50は、車両の状態の表示値及びその単位を除いて同様のものとなっているので、以下では、円形表示部SD1側に表示される画像指標50について代表して説明する。
円形表示部SD1において、複数の画像指標50は、複数の目盛指標52及び複数の文字指標54を含んでいる。複数の目盛指標52は、回転中心線CLを中心とした円周方向に、所定の間隔を隔てて配列されている。複数の文字指標54は、目盛指標52よりも内周側において、回転中心線CLを中心とした円周方向に、所定の間隔を隔てて配列されている。各文字指標54は、目盛指標52のうち一部に個別に対応して設けられており、対応する目盛の表示値を、数字で表している。本実施形態において表示値が時計回りに漸次増大するように、複数の画像指標50が配列されている。換言すると、実体指針22が所定の時計回り方向に回転すると表示値が漸次増大し、実体指針22が反時計回り方向に回転すると表示値が漸次減少するように、複数の画像指標50が配列されている。
ここで本実施形態では、実体指針22の所定の時計回り方向の回転を順回転と定義し、時計回り方向とは逆方向である反時計回り方向の回転を逆回転と定義する。
こうした複数の画像指標50は、図6に示すように、表示面12aのうち、下方角度領域ARlを除いた指標角度領域ARmにて、円弧状に配列されて表示されている。本実施形態において下方角度領域ARlとは、回転中心線CLを頂点とした角度領域であって、表示面12a上の実体指針22がとり得る位置(以下、単に指針の位置という)としての下位置LPを含む角度領域である。
ここで本実施形態における下位置LPとは、回転中心線CLに対する相対位置であり、回転中心線CLと表示面12aとの交差位置を基準として鉛直方向VDdのうち下方向LDdとなる実体指針22の位置を意味する。同様に、回転中心線CLと表示面12aとの交差位置を基準として鉛直方向VDdのうち上方向UDdとなる実体指針22の位置を上位置UPとする。回転中心線CLと表示面12aとの交差位置を基準として水平方向HDdとなる実体指針22の位置を横位置SP1,SP2とする。
ここで下方角度領域ARlが180度より小さい90度程度に設定されていることにより、実体指針22及び画像指標50により表示可能な表示値のうち最小値を表す最小位置(本実施形態では最小値が0であるため、以下最小位置を零位置ZPという)が横位置SP1と下位置LPとの間の斜め位置に配置されている。さらに、実体指針22及び画像指標50により表示可能な表示値のうち最大値を表す最大位置MPが、横位置SP2と下位置LPとの間の斜め位置に配置されている。円形表示部SD1において画像指標50の配列の一端部に対応する零位置ZPと画像指標50の配列の他端部に対応する最大位置MPとは、円形表示部SD1において、実質左右対称な位置に配置されている。
こうした車両用表示装置100における実体指針22の制御について、図7のフローチャート及び図8のタイムチャートを用いて、以下に詳細に説明する。図8のタイムチャートでは、車両の速度を表示する円形表示部SD1の実体指針22について代表して図示している。さらに図9,10のフローチャートは、図7のフローチャートの一部をより詳細に示している。前提として、図7のフローチャートのスタート時において、車両の起動スイッチ2は、オフ状態であるものとする。
ステップS10では、指針制御部42は、図11に示す停止制御状態として、実体指針22を下位置LPに停止した状態とする。こうした停止制御状態において、画像制御部44は、画像表示ユニット10のバックライト14を消灯状態とすることにより、画像指標50を含む画像表示パネル12の画像は全く表示されない。ここで、起動スイッチ2がオフ状態のままであれば、停止制御状態を継続し、起動スイッチ2がオフ状態からオン状態になると、ステップS30へ移る(ステップS20参照)。
ステップS30では、指針制御部42は、停止制御状態から開始制御状態へと移行する。ここで、開始制御状態における指針制御について、図9のフローチャートを用いてより詳細に説明する。
ステップS31〜S33において指針制御部42は、第1次開始移動を行なう。具体的に、指針制御部42は、停止制御状態において下位置LPに停止していた実体指針22を、下位置LPから順回転させる(ステップS31参照)。そして、指針制御部42は、順回転する実体指針22を、図12に示すように、一時停止位置で一時停止させる(ステップS32参照)。本実施形態における一時停止位置は、下位置LPから順回転で90度程回転した横位置SP1となっている。一時停止中に実体指針22の発光素子22aが点灯する。指針制御部42は、図13に示すように、一時停止していた実体指針22を、一時停止位置から順回転させる(ステップS33)。この順回転により、実体指針22は180度を超える225度程度回転することで、上位置UPを通過し、図14に示すように、さらに折り返し位置まで移動する。本実施形態における折り返し位置は、最大位置MPとなっている。ステップS33の後、ステップS34へ移る。
ステップS34〜S36において指針制御部42は、第2次開始移動を行なう。具体的に、指針制御部42は、折り返し位置まで到達した実体指針22を、折り返させる(ステップS34参照)。指針制御部42は、図15に示すように、折り返し位置から実体指針22を逆回転させる(ステップS35参照)。そして、指針制御部42は、逆回転している実体指針22を、図16に示すように、指示開始位置まで移動させる(ステップS36参照)。本実施形態における指示開始位置は、最大位置から270度程度回転した零位置ZPとなっている。ステップS36を以って開始制御状態を終了し、ステップS40へ移る。
なお、図8のタイムチャートにおける横軸は、開始制御状態における指針制御の複雑さを考慮して、チャートをより見やすいものとするために、部分的に適宜拡大されたものとなっている。例えば、図8では開始制御状態が指示制御状態に対して長時間を費やしているように見えるが、実際には、開始制御状態としてのステップS31の開始からステップS36の終了までは、およそ1〜2秒という短時間で行われる。
開始制御状態において実体指針22と連動して表示される画像指標50等を含む画像表示パネル12の画像に関して、ここで少し説明しておく。画像制御部44は、開始制御状態へ移行すると共にバックライト14を点灯させ、第1次開始移動にて実体指針22が零位置ZPに近い方の横位置SP1に停止したとき、最大位置MPに近い方の横位置SP2から実体指針22側に走る画像としての閃光を表示する。かかる閃光が実体指針22まで到達すると、図12に示すように実体指針22が前述の発光素子22aにより発光する。その後、画像制御部44は、表示面12aの中央部(すなわち、2つの円形表示部SD1,SD2の間)からビッグバンのように爆発する大きな閃光を、画像として表示する。
実体指針22が一時停止位置から順回転を始めると、画像制御部44は、画像としての閃光の爆発を収束させつつ、図13に示すように、各円形表示部SD1,SD2において回転中心線CLと表示面12aとの交差位置から薄らと画像指標50を表示させ始める。そして、画像制御部44は、画像指標50を漸次拡大させていき(図14,15参照)、実体指針22が指示開始位置に到達すると同時に、画像指標50の表示を実体指針22が指示可能な状態まで完成させる(図16参照)。また画像制御部44は、画像指標50の拡大に合わせて、表示面12aの中央部にナビゲーション画像58を表示させる。なお、図13,14において閃光の図示は省略されている。
ステップS40では、指針制御部42は、開始制御状態から指示制御状態へと移行し、実体指針22が画像指標50を指示することで、車両の状態が表示されるのである。ここで、起動スイッチ2がオン状態のままであれば、指示制御状態を継続し、起動スイッチ2がオン状態からオフ状態になると、ステップS60へ移る(ステップS50参照)。
ステップS60では、指針制御部42は、指示制御状態から終了制御状態へと移行し、停止移動を行なう。終了制御状態における停止移動について、図10のフローチャートを用いて説明すると、ステップS61において指針制御部42は、指示位置にて画像指標50を指示していた実体指針22を、指示位置から逆回転させる。そしてステップS62において指針制御部42は、実体指針22を下位置まで移動させる。この間に、画像指標50を含む画像表示パネル12の画像は非表示状態となり、バックライト14は消灯する。ステップS60を以って一連の処理を終了する。
なお、図8に示すように、本実施形態では、実体指針の回転速度は、順回転の場合にも、逆回転の場合にも、開始制御状態及び終了制御状態で共通の一定速度で回転する。
(作用効果)
以上説明した本実施形態の作用効果を以下に説明する。
本実施形態によると、実体指針22が動作を開始する開始制御状態において、当該実体指針22は、最初に下位置LPに停止している。こうした下位置LPでの停止では、実体指針22の脱力感を最大限に表現することができ、起動スイッチ2がオフ状態であったことが的確に演出される。そして実体指針22は、下位置LPから表示値の増大に対応付けられた順回転において、一時停止位置としての横位置SP1に一時停止しつつ、折り返し位置としての最大位置MPまで移動するので、実体指針22が大きく回動し、車両に力が吹き込まれるが如き昂揚感が演出される。さらに実体指針22が最大位置MPにて逆回転をし、指示開始位置としての零位置ZPまで移動するので、起動スイッチ2がオン状態となり、実体指針22が指示制御状態となることを乗員に確実に認識させることができる。したがって、指針制御の演出性を際立たせることができるのである。
また、本実施形態によると、起動スイッチ2がオン状態からオフ状態になると、画像指標50を指示していた実体指針22は、指示位置からの逆回転により、下位置LPまで移動して停止する。こうした逆回転により、車両が脱力している様子を的確に表現しつつ、下位置LPでの停止により、実体指針22が重力に逆らうことなく垂れ下がった状態となるため、実体指針22の脱力感が最大限に表現される。
また、本実施形態によると、画像指標50は、下位置LPを含む下方角度領域ARlを除いた指標角度領域ARmにおいて配列されて表示される。こうした指標配置では、下位置LPを含む下方角度領域ARlにて画像指標50が配置されないので、起動スイッチ2のオフ状態に対応して下位置LPに位置する実体指針22が何かしらの表示値を表示していると誤認されることがない。したがって、乗員が車両の状態をより的確に把握可能となるのである。
(他の実施形態)
以上、本発明の一実施形態について説明したが、本発明は、当該実施形態に限定して解釈されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々の実施形態に適用することができる。
変形例1としては、回転中心線CLに重なって設けられた回転軸に連結され、駆動源による回転軸の回転に伴って回転移動する実体指針が指針として採用されていてもよい。
変形例2としては、表示面12aに表示される画像として設けられた画像指針が指針として採用されていてもよい。
変形例3としては、実体物の実体指標が指標として採用されていてもよい。この例として、実体指標は、透光性を有する板状の表示板(一般的に文字板ともいう)において、その表示面に印刷を施すことにより設けられていてもよい。この場合に、バックライト14の点灯及び消灯に応じて、実体指標の表示状態と非表示状態とを切り替えるようにしてもよいし、バックライト14の点灯及び消灯に関わらず、実体指標が視認されるようにしてもよい。
変形例4としては、一時停止位置として零位置ZPが採用されてもよい。特に、停止制御状態から開始制御状態へ移行した時点で、指標が表示状態となっている構成の場合には、既に指標が表示されているため、指針が中途半端な横位置SP1に一時停止するよりは、零位置ZPに一時停止した方がよい。
変形例5としては、折り返し位置として、最大位置MP以外の位置が採用されてもよい。
変形例6としては、表示面12aは、下位置LPを特定可能な態様であれば、湾曲していてもよい。
変形例7としては、表示値が反時計回りに漸次増大するように、複数の画像指標50が配列されていてもよい。
100 車両用表示装置、2 起動スイッチ、12a 表示面、22 実体指針(指針)、42 指針制御部、50 画像指標(指標)、CL 回転中心線(回転中心)、VDd 表示面上の鉛直方向、LP 下位置、SP1 横位置(一時停止位置)、MP 折り返し位置(最大位置)、ZP 零位置(指示開始位置)

Claims (3)

  1. 乗員側に指向している表示面(12a)を用いて車両の状態を表示する車両用表示装置であって、
    実体物として、又は、前記表示面に表示される画像として設けられ、前記表示面に沿って、回転中心(CL)まわりに回転移動する指針(22)と、
    前記車両の起動スイッチ(2)がオフ状態からオン状態になると、前記指針が作動を開始する開始制御状態を経て、前記指針の指示により前記車両の状態を表示する指示制御状態へと移行するように、前記回転中心に対する前記表示面上の前記指針の位置を制御する指針制御部(42)と、
    記表示面に表示される画像として設けられ、前記指針に指示される指示対象であって、前記指示制御状態において、前記指針が所定方向に回転すると前記車両の状態の表示値が漸次増大し、前記指針が前記所定方向とは逆方向に回転すると前記表示値が漸次減少するように配列されることで、前記表示値を表す複数の画像指標(50)と、
    前記画像指標を制御する画像制御部(44)と、を備え、
    前記指針の前記所定方向の回転を順回転と定義し、前記逆方向まわりの回転を逆回転と定義すると、
    前記指針制御部は、前記開始制御状態において、
    最初に前記回転中心に対する前記表示面上の鉛直方向(VDd)のうち下位置(LP)に停止していた前記指針を、前記下位置からの順回転により、一時停止位置(SP1)で一時停止しつつ、折り返し位置(MP)まで移動させる第1次開始移動を行ない、
    前記第1次開始移動の後、前記指針を、前記折り返し位置からの逆回転により、指示開始位置(ZP)まで移動させる第2次開始移動を行ない、
    前記第2次開始移動の後、前記指示制御状態へと移行し、
    前記画像制御部は、前記開始制御状態において、
    前記回転中心に対応する前記表示面上の位置から前記画像指標を表示させ始め、前記画像指標を漸次拡大させていき、前記指針が前記指示開始位置に到達すると同時に、前記画像指標の表示を前記指針が指示可能な状態まで完成させる車両用表示装置。
  2. 前記指針制御部は、
    前記車両の起動スイッチがオン状態からオフ状態になると、前記指示制御状態から終了制御状態へ移行し、
    前記終了制御状態において、前記指標を指示していた前記指針を、指示位置からの逆回転により、前記下位置まで移動させて停止させる停止移動を行なう請求項1に記載の車両用表示装置。
  3. 前記指標は、前記指示制御状態において、前記下位置を含む下方角度領域(ARl)を除いた角度領域(ARm)にて配列されて表示される請求項1又は2に記載の車両用表示装置。
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