JP6656432B2 - 衛星中継装置 - Google Patents

衛星中継装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6656432B2
JP6656432B2 JP2018566690A JP2018566690A JP6656432B2 JP 6656432 B2 JP6656432 B2 JP 6656432B2 JP 2018566690 A JP2018566690 A JP 2018566690A JP 2018566690 A JP2018566690 A JP 2018566690A JP 6656432 B2 JP6656432 B2 JP 6656432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
band
output
switch matrix
input
command
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018566690A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018146750A1 (ja
Inventor
俊之 久世
俊之 久世
佐々木 剛
剛 佐々木
和英 樋口
和英 樋口
二葉 江島
二葉 江島
輝巳 須永
輝巳 須永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Publication of JPWO2018146750A1 publication Critical patent/JPWO2018146750A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6656432B2 publication Critical patent/JP6656432B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/185Space-based or airborne stations; Stations for satellite systems
    • H04B7/1851Systems using a satellite or space-based relay
    • H04B7/18515Transmission equipment in satellites or space-based relays
    • HELECTRICITY
    • H04ELECTRIC COMMUNICATION TECHNIQUE
    • H04BTRANSMISSION
    • H04B7/00Radio transmission systems, i.e. using radiation field
    • H04B7/14Relay systems
    • H04B7/15Active relay systems
    • H04B7/204Multiple access
    • H04B7/2041Spot beam multiple access

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Computer Networks & Wireless Communication (AREA)
  • Signal Processing (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Astronomy & Astrophysics (AREA)
  • Aviation & Aerospace Engineering (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Radio Relay Systems (AREA)

Description

本発明は、衛星中継装置に関し、特に衛星通信システムに用いられる衛星中継装置に関するものである。
従来、衛星通信の周波数利用、衛星システムの容量増大等を実現するため、複数のアップリンクビームから複数のダウンリンクビームにデータを中継する中継衛星において、衛星中継装置にデジタルチャネライザを搭載した中継衛星が提案されている。このようなデジタルチャネライザ搭載の衛星中継装置に関する技術が、例えば、下記の特許文献1に開示されている。
デジタルチャネライザを搭載した中継衛星は、入力ビームを複数のサブチャネルに分割し、サブチャネル単位で出力ビームにマッピングし合成して出力する機能を有する。しかしながら、事前に計画した入出力帯域を越えるビーム入力及びビーム出力ができないことから、運用期間中のサービストラヒックが大きく変化すると、これらビームの入出力に対応できなくなるという課題があった。
また、運用期間中に予測されるビームの最大トラヒックを用いてマルチビームに対応した衛星中継装置(以下、マルチビーム衛星中継装置)を構成すると、多くの入出力ポートを有する大規模なデジタルチャネライザを必要とするという課題があった。
国際公開WO2014/125600号公報
マルチビーム衛星中継装置において、上記課題に示した運用期間中に変動するサービストラヒックに対応するため、事前に計画したトラヒックを越える入力ビーム及び出力ビームを衛星中継装置に収容することにより、入出力ポート数の少ないデジタルチャネライザを用いても、収容ビーム数を減らすことなくトラヒック変動に対応し得る衛星中継装置を構築することができる。
これを具体的に説明すると、従来のデジタルチャネライザを用いた衛星通信システムでは、事前に計画された最大トラヒックで入出力帯域を決め、ビーム毎に入出力帯域をデジタルチャネライザ入出力帯域以下となるように、入力ビームの分割及び出力ビームの合成を実施する。
例えば、500MHzの80ポートの入出力ポートを有するデジタルチャネライザを用いて衛星中継装置を構築した場合、最大トラヒック3GHzのGW(ゲートウェイ)10局を収容しようとすると、デジタルチャネライザの入出力ポート帯域500MHzに合わせて入力ビーム帯域3GHzを6分割するため、GW10局でデジタルチャネライザの入力ポート60ポートを占有し、60ビームのユーザサービスエリアがあったとしても、収容できるビーム数は20ビームに限定される。
このように、最大トラヒックでデジタルチャネライザの入出力ポートを占有してしまうと、衛星収容ビーム数を減少させてしまうことから、一時的なトラヒック変動(最大トラヒック利用)については、他のビームで利用しているデジタルチャネライザの入出力ポートを融通することで、入力ビーム数を削減することなく、事前に計画されたトラヒック以上のビーム帯域の入力を可能とする衛星中継システムが求められる。
本発明は、上記の課題を解決するためになされたもので、デジタルチャネライザの入力帯域を超えるビーム帯域の入出力を可能とし、全ビームでデジタルチャネライザの入出力ポートを共有し、一定期間のトラヒック増大に対しては、ビーム間で入出力帯域を融通し合うことで、収容可能ビーム数を減らすことなく、デジタルチャネライザの入出力帯域を越えるトラヒックの入力を可能とする衛星中継装置を実現することを目的とする。
上記の目的を達成する為、本発明に係る衛星中継装置は、入力ビームを複数の周波数帯域に分割しデジタルチャネライザ入力周波数に周波数変換する入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスと、前記デジタルチャネライザで交換された複数の出力信号を、連続帯域に合成する出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスを具備している。
本発明によれば、入出力ビームの周波数帯域が事前に計画された入出力帯域を越えても地上装置からのコマンドを用いて、入力ビームの分割、及び出力ビームの合成ができることから、一時的なトラヒックの増大に対応可能な衛星中継装置を構築することができ、入出力ポート数の少ないデジタルチャネライザを用いたとしても収容ビーム数を削減することなく大容量通信を行うことが可能となる。
実施の形態1による衛星中継装置の構成を示すブロック図である。 図1において、衛星中継装置を構成するフレキシブル・スイッチ・マトリックスでの入出力帯域の分割・合成をしたときの信号流路を示す図である。 実施の形態2の入力側において平均トラヒックを基にしたビーム収容例を概念的に示すブロック図である。 実施の形態2による衛星中継装置の入力側において最大トラヒックを基にしたビーム収容例を概念的に示すブロック図である。 実施の形態2による衛星中継装置の出力側において平均トラヒックを基にしたビーム収容例を概念的に示すブロック図である。 実施の形態2による衛星中継装置の出力側において3GHzトラヒックを基にしたビーム収容例を概念的に示すブロック図である。 実施の形態3の図1における衛星中継装置内のチューナブルダウンコンバータとBPFとの組み合わせの代わりに用いることができるRFチャネライザの構成を示すブロック図である。 実施の形態4における衛星中継装置と、この衛星中継装置に通信接続される地上装置とで構成される衛星通信システムを示すブロック図である。 実施の形態4における衛星中継装置の制御フローを示したフローチャート図である。 図8における衛星通信システムの制御シーケンスを示す図である。 地上装置におけるUL使用帯域情報取得のためのシーケンス図である。 UL帯域追加に関して具体的に示したシーケンス図である。 UL帯域削除に関して具体的に示したシーケンス図である。 地上装置におけるDL使用帯域情報取得のためのシーケンス図である。 DL帯域追加に関して具体的に示したシーケンス図である。 DL帯域削除に関して具体的に示したシーケンス図である。 本発明の実施形態5に係る衛星中継装置を備えた衛星ペイロードに通信接続される地上装置のアップリンク(UL)におけるトラヒック制御を概念的に説明するためのブロック図である。 図17のトラヒック制御における閾値を示す概念図である。 図17のトラヒック制御における帯域追加・削除のアルゴリズムを示したシーケンス図である。
以下、本発明に係る衛星中継装置の種々の実施の形態を、上記の添付図面を参照して詳細に説明する。
実施の形態1.
まず、本発明に係る実施の形態1による衛星中継装置の装置構成を、図1にて説明する。
図1において、本実施の形態1による衛星中継装置は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(Flexible SW Matrix)9と、デジタルチャネライザ(Digital CHZ)10と、フレキシブル・スイッチ・マトリックス11とを備えて構成される。本実施の形態1による衛星中継装置は、フレキシブルペイロードを構成する衛星ペイロードとして中継衛星に搭載される。
本発明の入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス9は、ハイブリッド部(HYB:Hybrid)16〜19とセレクタ(SELECTOR)20〜23から構成されるスイッチ・マトリックス部SWM1と、任意周波数へ周波数変換を行うチューナブルダウンコンバータ(Tunable DCON)24〜27と、バンドパスフィルタ(Band Pass Filter:BPF)28〜31から構成され、任意入力ビームのサブチャネルを任意出力ビームのサブチャネルへマッピングするデジタルチャネライザ10の入力側に置かれる。
本発明の出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス11は、デジタルチャネライザ出力信号を出力ビームの任意帯域に周波数変換するチューナブルアップコンバータ(Tunable UPCON)48〜51と、バンドパスフィルタ52〜55と、セレクタ56〜59とハイブリッド部60〜63で構成されるスイッチ・マトリックス部SWM2で構成され、デジタルチャネライザ10の出力側に置かれる。
なお、入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス9のバンドパスフィルタ28〜31は、帯域制約・スペクトラム抑圧が必要な場合にフレキシブル・スイッチ・マトリックス9に含める。同様に、出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス11のバンドパスフィルタ52〜55は、帯域制約・スペクトラム抑圧が必要な場合にフレキシブル・スイッチ・マトリックス11に含める。
これにより、フレキシブル・スイッチ・マトリックス9において、任意の入力ビーム12〜15−Beam#1〜#4をスイッチ・マトリックス部SWM1でスイッチングした後、チューナブルダウンコンバータ(Tunable DCON)24〜27で周波数変換(ダウンコンバート)し、バンドパスフィルタ28〜31を経て、フレキシブル・スイッチ・マトリックス9の出力ポート32〜35からデジタルチャネライザ10の任意の入力ポート36〜39(Input Port#1〜#4)に接続することを可能とする。
次に、フレキシブル・スイッチ・マトリックス11において、デジタルチャネライザ10の任意の出力ポート40〜43(Output Port#1〜#4)からの出力信号を、入力ポート44〜47で受信し、チューナブルアップコンバータ(Tunable UPCON)で周波数変換(アップコンバート)し、バンドパスフィルタ52〜55を経て、スイッチ・マトリックス部SWM2でスイッチングした後、任意の出力ビーム64〜67−Beam#1〜#4として出力する。
なお、スイッチ・マトリックス部SWM1は、分配器であるハイブリッド部(HYB)16〜19と、セレクタ(SELECTOR)20〜23とで構成される。また、スイッチ・マトリックス部SWM2は、セレクタ(SELECTOR)56〜59とハイブリッド部(HYB)60〜63とで構成される。これらのスイッチ・マトリックス部SWM1及びSWM2は、ハイブリッド部と、C−SW又はT−SWなどのパッシブスイッチとで構成することも可能である。
次に、図1に示す本実施の形態1の衛星中継装置のフレキシブル・スイッチ・マトリックス11の制御を、図2を用いて説明する。
入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス9のコマンド制御部A13は、制御ラインA50〜A53にて、ハイブリッド部からのパスを指定する。図2のセレクタ20〜22は、Beam#1_12の入力信号帯域を3分割するため、ハイブリッド部16からのパスをそれぞれ選択し、セレクタ23は、Beam#4_A77からの信号を分割することなく入力するためハイブリッド部19からのパスを選択する。
次に、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9のコマンド制御部A13は、ビーム69−Beam#1 Bandwidthの入力周波数帯域を3つの周波数帯域70〜72に分割するため、制御ラインA54にて変換周波数“FcforBW#1(A90)−IF”を設定し、制御ラインA55にて変換周波数“FcforBW#2(A91)−IF”を設定し、制御ラインA56にて変換周波数“FcforBW#3(A92)−IF”を設定する。
一方、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11のコマンド制御部A15は、IF(Intermediate Frequency)周波数の出力信号を出力RF(Radio Frequency)信号にアップコンバートし、3帯域を1帯域に合成するため、制御ラインA58にて変換周波数“FcforBW#1(A95)−IF”を設定し、制御ラインA59にて変換周波数“FcforBW#2(A96)−IF”を設定し、そして、制御ラインA60にて変換周波数“FcforBW#3(A97)−IF”を設定する。
次に、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11のコマンド制御部A15は、制御ラインA62〜A65で、セレクタ56〜59のスイッチ設定を行う。制御ラインA62〜64では、セレクタ56〜58にそれぞれハイブリッド部60へのパスを設定してパスA94を形成し、ハイブリッド部60にて、入力IF帯域−73、入力IF帯域−74、入力IF帯域−75を、それぞれ対応した帯域BW#1−77、帯域BW#2−78、帯域BW#3−79となる連続帯域の出力ビーム80−Beam#1 Bandwidthに合成する。
これにより、ビーム69−Beam#1 Bandwidthで入力されたRF信号は、3帯域に分割され、IF周波数でデジタルチャネライザ10の入力ポート36〜38に入力され、デジタルチャネライザ10の出力ポート40〜42から出力された信号は、セレクタ56〜58を介してハイブリッド部60で合成され、ビーム64−Beam#1のRF信号であるビーム80−Beam#1 Bandwidthとして出力される。
上記の通り、本実施の形態1に係るフレキシブル・スイッチ・マトリックスを備えた衛星中継装置を用いることで、デジタルチャネライザの入力帯域を越えるトラヒック(帯域)の入力を可能とし、デジタルチャネライザの出力帯域を越えるトラヒック(帯域)の出力を可能としている。
次に、図1に示す本実施の形態1の衛星中継装置のフレキシブル・スイッチ・マトリックスの動作を、図2を用いて説明する。
まず、デジタルチャネライザ10の入力側に在るフレキシブル・スイッチ・マトリックス9では、例えば、ビーム12−Beam#1から入力される広帯域信号69を、点線矢印で示すように、ハイブリッド部16で全セレクタ20〜23に分配する。
そして、制御ラインA50〜A52により指定されたセレクタ20〜22でそれぞれ選択されたビーム12−Beam#1の信号は、チューナブルダウンコンバータ24〜26に送られる。ここでは、それぞれ、Beam#1(ビーム69−Beam#1 Bandwidth)の帯域を3分割した帯域BW#1の信号70、帯域BW#2の信号71、及び帯域BW#3の信号72のセンタ周波数が、それぞれ、デジタルチャネライザ10の入力周波数であるIF周波数となるように、異なる周波数帯域にダウンコンバートされ、バンドパスフィルタ28〜30で帯域70〜72となるようフィルタリングした信号をデジタルチャネライザ10に入力する。
具体的には、例えばセンタ周波数が20GHzの750MHz帯域のビームがBeam#1−12に入力し、これをIF周波数が1GHzで250MHz帯域のビームを入力可能とするデジタルチャネライザ10に入力する場合について説明する。
Beam#1−12に入力された750MHz帯域の信号は、スイッチ・マトリックス部SWM1で3分割され、チューナブルダウンコンバータ24〜26にそれぞれ入力される。
チューナブルダウンコンバータ24は、センタ周波数20GHzの入力ビームを750MHzビームに周波数変換し(変換周波数19.25GHz)、チューナブルダウンコンバータ25は、センタ周波数20GHzの入力ビームを1000MHzビームに周波数変換し(変換周波数19GHz)、そして、チューナブルコンバータ26は、センタ周波数20GHzの入力ビームを1250MHzビームに周波数変換(変換周波数18.75GHz)する。
次に、1GHzをセンタ周波数としたバンドパスフィルタ28〜30を用いて、250MHz帯域でそれぞれフィルタリングすることで、1GHzセンタ周波数の帯域BW#1〜帯域BW#3を出力ポート32〜34から取り出し、250MHz帯域のチャネライザ入力ポートInputPort#1−36〜InputPort#3−38に入力する。
これにより、例えばデジタルチャネライザ10の3倍のビーム帯域を3分割してデジタルチャネライザ10に入力させることが可能となる。
このように、フレキシブル・スイッチ・マトリックス9を用いることで、ユーザトラヒックにより可変となる入力帯域信号が、どのビームから入力されたとしても、最大でデジタルチャネライザ10の入力ポート帯域×入力ポート数で計算されるビーム帯域まで収容可能なビーム帯域を拡張することができるという効果がある。
次に、デジタルチャネライザ10の出力側であるフレキシブル・スイッチ・マトリックス11では、デジタルチャネライザ10の出力ポート40〜42(Output Port#1〜#3)からIF周波数の帯域BW#1〜BW#3の信号73〜75が出力される。これらIF周波数の帯域BW#1〜BW#3の信号73〜75は、それぞれ、出力ビーム64−Beam#1の帯域BW#1,#2,#3の信号77〜79となるよう、異なる変換周波数を用いてチューナブルアップコンバータ(Tunable UPCON)48〜50にてアップコンバートし、バンドパスフィルタ52〜54を用いてフィルタリングする。そして、このフィルタリングされたビーム77〜79は、セレクタ56〜58を経由して、ハイブリッド部60で合成され、連続出力周波数帯域のビーム80−Beam#1が生成される。
具体的には、デジタルチャネライザ10のOutputPort#1−40から出力される250MHz帯域信号73の1GHzセンタ周波数をチューナブルアップコンバータ48で9.75GHz(変換周波数8.75GHz)に周波数変換し、OutputPort#2−41から出力される250MHz帯域信号74の1GHzセンタ周波数をチューナブルアップコンバータ49で、10GHz(変換周波数9GHz)に周波数変換し、OutputPort#3−42から出力される250MHz帯域信号75の1GHzセンタ周波数をチューナブルアップコンバータ50で10.25GHz(変換周波数9.25GHz)に周波数変換する。そして、これら周波数変換された信号を、必要に応じてバンドパスフィルタ52〜54でスプリアス抑圧を行い、スイッチ・マトリックス部SWM2を経由し、ハイブリッド部60でこれらの信号を合成して、10GHzセンタ周波数の帯域750MHzのビーム80−Beam#1 Bandwidthを出力する。
このように、本実施の形態1では、固定周波数帯域を持つデジタルチャネライザ10から出力された信号を合成することで、どのビームからもユーザトラヒックに応じた広帯域信号を出力することができるという効果がある。
また、出力ビーム64〜67−Beam#1〜#4の帯域は、最大でデジタルチャネライザ10の出力ポート帯域×出力ポート数までの可変帯域信号の出力を可能とするという効果を持つ。
また、本実施の形態1の衛星中継装置の前段には、PF(プレセレクトフィルタ)、及びLNA(Low Noise AMP)を有している。フレキシブル・スイッチ・マトリックスのハイブリッド部での分配によるロス増加でNFが劣化する場合は、チューナブルダウンコンバータにおいて利得を与えればよい。
実施の形態2.
本発明に係る実施の形態2によるフレキシブルペイロードを構成する衛星中継装置は、上記実施の形態1のフレキシブル・スイッチ・マトリックスを具備した衛星中継装置において、入力ビームの最大トラヒック(帯域)で衛星中継装置を構成するのではなく、例えば入力ビームの平均トラヒックで衛星中継装置を構成し、任意のビームで最大トラヒックが必要となった場合は、全ビームで共有するデジタルチャネライザの入出力ポートを融通し合うことで、入出力ポート数の少ないデジタルチャネライザを用いても、収容可能ビーム数を増大させることが可能となる。
例えば、70入力ポート×80出力ポートを持つフレキシブル・スイッチ・マトリックスと500MHz帯域×80入力ポートを持つデジタルチャネライザとを用いた衛星中継装置において、フレキシブル・スイッチ・マトリックスとデジタルチャネライザのポートを共有せずに最大トラヒックで割当てた場合、最大3GHzのトラヒック伝送を必要とするGW(Gateway)を10局収容するとGW局だけでデジタルチャネライザの入力ポートを60ポート使用してしまい、GW以外のユーザビームに割り当てられるポート数が20となってしまう。
これを最大トラヒックでビーム帯域を確保するのではなく、平均トラヒックでビーム帯域を確保し、最大トラヒックが必要となったときは、実トラヒックが流れていないデジタルチャネライザの入出力ポート、或いは優先度の低いビームが利用しているデジタルチャネライザの入出力ポートを利用し、最大トラヒックを収容するようにすることで、GWの平均トラヒックを1GHzとするとGW10局で利用するポート数を20ポートに限定することができ、更に60ポートをGW以外のユーザビームに割り振ることが可能となる。
図3及び図4により、本実施の形態2の入力側のビーム収容方法を説明する。
なお、図示のフレキシブル・スイッチ・マトリックス80とデジタルチャネライザ81とで構成する衛星中継装置において、出力側のフレキシブル・スイッチ・マトリックスは、説明の簡略化のため図示を省略している。これらのフレキシブル・スイッチ・マトリックスは、いずれも構成は実施の形態1のものと同様である。
図3は、500MHz帯域の入出力80ポートのデジタルチャネライザ81を用いて、入力側のフレキシブル・スイッチ・マトリックス80にて、例えば平均トラヒック1GHzのGW10局と、500MHz帯域のユーザビーム60局を収容するフレキシブル・スイッチ・マトリックスの構成を示している。
フレキシブル・スイッチ・マトリックス80は、入力ポートにInput Port#1〜#70を有し、出力ポートにOutput Port#1〜#80を有する。Output Port#1〜#80はデジタルチャネライザ81の入力ポートInput Port#1〜80に接続される。
例えば、GW BEAM#1−82のGWの1GHz帯域はフレキシブル・スイッチ・マトリックス80のInput Port#1−86に入力される。フレキシブル・スイッチ・マトリックス80のInput Port#1−86に入力されたGW BEAM#1_82は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス80にて500MHzの2帯域に分割され、Output Port#1−90及びOutput Port#2−91から出力された後、デジタルチャネライザ81の入力ポート#1−96及び入力ポート#2−97に入力される。
そのため、GW最大トラヒックの3GHzで帯域分割を行うと、10局のGWでデジタルチャネライザ81の入力ポートを60ポート(=6×10)必要となるところを、GW10局で20ポート(=2×10)にすることができ、残り60ポート(=80ポート−20ポート)をユーザビームに割り当てることが可能となり、GW信号を含む全ビームの収容を可能とする。
次に、実施の形態2では、一定期間GWビームで3GHzの最大トラヒックを伝送する必要がある場合、入力側のフレキシブル・スイッチ・マトリックス80の出力ポートにおいて、入力側ポートと論理的に接続されていない空きポート、或いは、一定の期間利用停止にすることが可能な出力ポートを利用し、GWからの入力帯域をフレキシブル・スイッチ・マトリックス80で分割し、デジタルチャネライザ81へ入力することで、GWからの3GHz帯域ビームの収容を可能とする。
ここで、3GHzのGWトラヒックの収容方法を、図4の例を用いて説明する。
例えば、3GHzのGWビーム♯1_82は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス80において、周波数分割され(500MHz×6)、フレキシブル・スイッチ・マトリックス80の出力ポート90、91,104〜107を通して、デジタルチャネライザ81の入力ポート96、97、111〜114に入力される。
このときフレキシブル・スイッチ・マトリックス80の出力ポート104〜107とデジタルチャネライザ81の入力ポート111〜114を利用していたビームは、ビームからの入力をチャネライザ81に接続することは出来ない。
ただし、フレキシブル・スイッチ・マトリックス80の出力ポートは、物理的に連続したポートである必要はなく、フレキシブル・スイッチ・マトリックス80の任意ポートで良い。
そのため、空きポート、或る一定期間使われていないGWポート、又はトラヒックの存在しないユーザポートがある場合、これらの出力ポートを利用して、分割したGW帯域をデジタルチャネライザ81に伝送することができる。
このように、本実施の形態2では、任意のビームが平均トラヒック以上の帯域を必要とする場合、他のビームで利用していない、或いは利用を中断することができるビームのフレキシブル・スイッチ・マトリックスの出力ポートを利用することで、平均トラヒック以上の帯域のデジタルチャネライザへの入力を可能とする。
これにより、GW最大トラヒック3GHzを基にデジタルチャネライザ81の入力ポートを割当てた場合のGW10局+20ユーザビーム収容と比較して、GW平均トラヒック1GHzを基にデジタルチャネライザ81の入力ポートを割当て、最大3GHzのトラヒックをGWが必要とするとき、全てのビームでデジタルチャネライザの入力ポートを融通し合う方法を採ることで、GW10局+60ユーザビームの収容を可能とする。
このように、上記実施形態2では、最大トラヒックでデジタルチャネライザの入力ポートを利用した衛星中継装置と比較して、フレキシブル・スイッチ・マトリックスを利用しデジタルチャネライザの入力ポートを共有することで、入力ビーム数を増大させることができる。
このことから、デジタルチャネライザの入力ポート数を増やすことなく収容可能な入力ビーム数を増大させることができ、安価な衛星中継装置の構成を採ることを可能とするという効果を奏する。
次に、本実施の形態2の出力側ビーム収容方法を、図5及び図6を用いて説明する。なお、図示のデジタルチャネライザ81とフレキシブル・スイッチ・マトリックス200とで構成する衛星中継装置において、出力側のフレキシブル・スイッチ・マトリックス200は、説明の簡略化のため図示を省略している。これらのフレキシブル・スイッチ・マトリックス200の構成は実施の形態1のフレキシブル・スイッチ・マトリックス11と同様である。
図5に示すように、GW出力ビームは、デジタルチャネライザ81の2つの出力ポートから出力される500MHz帯域信号を、出力側のフレキシブル・スイッチ・マトリックス200で合成し、1GHzのビームで出力する。デジタルチャネライザ81の出力ポートOutput Port#1〜#80(−203〜208)は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス200のInput Port#1〜#80(−209〜214)に接続される。
デジタルチャネライザ81における201GWports(20ports)に対応したOutput Port#1〜#20(−203〜206)は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス200にて周波数変換(アップコンバート)された後、1GHz帯域に合成され、出力ポートOutput Port#1〜#10(−215〜216)から10局のGWビームとしてそれぞれ出力される。
また、デジタルチャネライザ81における202Userports(60ports)に対応したOutput Port#21〜#80(−207〜208)は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス200にて周波数変換(アップコンバート)された後、出力ポートOutput Port#11〜#70(−217〜218)から500MHzのユーザビームとしてそれぞれ出力される。
次に、GWビームにおいて、一時的に3GHz帯域の出力が必要となった場合、図6に示すように、例えば、201GWports(20ports)に対応したデジタルチャネライザ81の出力ポートOutput Port#1〜#20(−203、219、230〜233、220、206)と202Userports(60ports)の一部に対応したOutput Port#21〜#24(−207〜236)からの出力は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス200の入力ポートInput Port#1〜#24(−209〜240、222、212、213〜243)で受信される。そしてこれらの受信信号は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス200にて連続帯域となるよう周波数変換(アップコンバート)された後、1GHz帯域に合成され、出力ポートOutput Port#1〜#10(−215〜216)から10局の各3GHz帯域のGWビームとしてそれぞれ出力される。
また、デジタルチャネライザ81の202Userports(60ports)における残りのOutput Port#25〜#80(−237〜208)は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス200にて周波数変換(アップコンバート)された後、出力ポートOutput Port#11〜#70(−217〜218)の何れかから、500MHzのユーザビームとしてそれぞれ出力される。
このように本実施の形態3を用いることで、他のビームで利用していない、或いは利用を中断することができるビームに対応したフレキシブル・スイッチ・マトリックス200の出力ポートを利用することで、平均トラヒック以上の帯域のデジタルチャネライザへの出力を可能とする。また、この時、デジタルチャネライザ81の出力ポートは、物理的に連続したポートである必要はなく、任意の出力ポートで良い。
これにより、GW最大トラヒック3GHzを基にデジタルチャネライザ81の出力ポートを割当てた場合のGW10局+20ユーザビーム収容と比較して、GW平均トラヒック1GHzを基にデジタルチャネライザ81の出力ポートを割当て、最大3GHz平均トラヒックをGWが必要とするとき、全ての出力ビームでデジタルチャネライザの出力ポートを融通し合う方法を採ることで、GW10局+60ユーザビームの収容を可能とする。
このように、上記実施形態2では、最大トラヒックでデジタルチャネライザの出力ポートを利用した衛星中継装置と比較して、フレキシブル・スイッチ・マトリックスを利用しデジタルチャネライザの出力ポートを共有することで、出力ビーム数を増大させることができる。
このことから、デジタルチャネライザの出力ポート数を増やすことなく収容可能な出力ビーム数を増大させることができ、安価な衛星中継装置の構成を採ることを可能とするという効果を奏する。
実施の形態3.
上記の実施の形態1及び2のフレキシブル・スイッチ・マトリックスを具備する衛星中継装置において、入力側のフレキシブル・スイッチ・マトリックスの周波数変換を行うダウンコンバータをRFチャネライザに置き換えることで、ジャミング耐性のあるフレキシブル・スイッチ・スイッチマトリックス構成が可能となる。
RFチャネライザの構成を図7に示す。図7のRFチャネライザA100は、IF周波数帯域にハイパスフィルタHPF_A104とローパスフィルタLPF_A105とを設け、周波数変換部A101〜A103で周波数を任意に変換することで、ハイパスフィルタHPF_A104とローパスフィルタLPF_A105をバンドパスフィルタとして利用する。周波数変換部A101〜A103は、任意周波数に変換することができる(チューナブル)ものであるため、バンドパスフィルタのリジェクション周波数を可変とすることができる。
そこで、上記実施例1と実施例2の入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスのチューナブルダウンコンバータ24〜27、及びバンドパスフィルタ28〜31をRFチャネライザに置き換えることで、例えば図7の入力ビームA111−Beam#1にジャミング波A110が入力された状態において、RFチャネライザのハイパスフィルタHPF_A104で低域側を抑圧した後、ローパスフィルタLPF_A105で高域側を抑圧する際に、周波数変換部A102の変換周波数を操作することで、ジャミング波A110の抑圧を可能とする。
このように、本実施の形態1と実施の形態2のフレキシブル・スイッチ・マトリックスにRFチャネライザを具備することで、ジャミング波を抑圧することが可能となる。
なお、このRFチャネライザは、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11においても同様に適用可能である。
実施の形態4.
次に、上記の実施形態1〜3の衛星中継装置の制御方法を説明する。
[制御装置構成]
図8は、本発明に係る実施の形態4による衛星通信システムの構成を示す図である。
図において、実施の形態4による衛星通信システムは、フレキシブル・スイッチ・マトリックスを搭載する衛星中継装置A5と、それを制御する地上装置A0の回線制御装置A1と、地上衛星GWA2と、地上ミッション制御装置A3と、及びNOC(Network Operating Center)A4とで構成される。
地上装置A0は、回線制御装置A1、NOCA4、及び地上ミッション制御装置A3から構成される。回線制御装置A1は、ビーム毎の帯域可変を判断・要求するトラヒック制御部A6を有する。NOC_A4は、ビーム毎のトラヒックを監視するトラヒック監視部A7と、衛星中継装置A5へのフレキシブル・スイッチ・マトリックス9及び11の構成変更を行うためのコマンドを生成するコマンド生成部A8を有する。
衛星中継装置A5は、コマンド受信アンテナA10からコマンドを受信し、各ユニット9〜11に該コマンドに応じた設定を指示する指示信号を生成するコマンド制御装置A12と、RF信号受信アンテナA11からの受信信号を、所望ビームの任意周波数にマッピングし送信するためのデジタルチャネライザ10と、このデジタルチャネライザ10の入力帯域を越えるトラヒックを収容するため、トラヒックの分割を行うフレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9と、トラヒックの合成を行うフレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11とで構成される。
衛星中継装置A5のフレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9は、コマンド制御装置A12からの指示信号によりフレキシブル・スイッチ・マトリックスの構成変更を行うコマンド制御部A13と、スイッチ・マトリックス部SWM1と、ハイブリッド部(HYB)16〜19と、セレクタ(SELECTOR)20〜23と,任意の入力RF信号をIF周波数に変換するチューナブルダウンコンバータ(Tunable DCON)24〜27と、BPF(バンドパスフィルタ)28〜31とで構成される。
デジタルチャネライザ10は、コマンド制御装置A12からの指示信号により、デジタルチャネライザ10のコンフィギュレーションを設定するコマンド制御部A14と、入力RF信号をサブキャリアに分割する分波部A16と、この分割したサブキャリアをスイッチングするスイッチ部A17と、このスイッチ部A17からの、分割されたサブキャリアを合波する合波部A18とで構成される。
デジタルチャネライザ10は、分波部A16、スイッチ部A17、及び合波部A18にて、入力ビーム内の任意のRF信号を切り出し、出力ビーム内の任意の周波数帯域にマッピング、すなわち交換する。
フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11は、コマンド制御装置A12からからの指示信号により、フレキシブル・スイッチ・マトリックスの構成変更を行うコマンド制御部A15と、IF周波数を任意のRF周波数にアップコンバートするチューナブルアップコンバータ(Tunable UPCON)48〜51と、BPF(バンドパスフィルタ)52〜55と、スイッチ・マトリックス部SWM2を形成するセレクタ(SELECTOR)56〜59及びハイブリッド部(HYB)60〜63とで構成される。
衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9のコマンド制御部A13に入力ビームの分割処理を行うための構成変更を指示し、ハイブリッド部16〜19とセレクタ20〜27とから成るスイッチ・マトリックス部SWM1のセレクタを設定する。次に、コマンド制御装置A12は、チューナブルダウンコンバータ24〜27の変換周波数を設定することで、入力信号を複数パスに分岐させ、チューナブルダウンコンバータ24〜27で周波数変換し、バンドパスフィルタ28〜31を用いてチャネライザ入力周波数帯域を抽出する。
一方、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11のコマンド制御部A15に出力信号を合成するための構成変更指示の信号を出すことで、チューナブルアップコンバータ48〜51の変換周波数設定、及び、セレクタ56〜59とハイブリッド60〜63から成るスイッチ・マトリックス部SWM2の設定を行う。そして、デジタルチャネライザ10からIF周波数帯域で出力された信号を任意の周波数帯域にアップコンバートし、セレクタ56〜59及びハイブリッド部60〜63から成るスイッチ・マトリックス部SWM2を用いて入力マルチビームと同じ連続帯域に合成する。
このように、実施の形態1〜3の衛星中継装置A5は、地上装置A0からの要求に従い、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12にて、フレキシブル・スイッチ・マトリックス9及び11の設定を行うことで、チャネライザ入力帯域を越えるRF信号の入力、及び、チャネライザ出力帯域を越えるRF信号の出力を可能としている。
[処理フロー]
次に、実施の形態1〜3のフレキシブル・スイッチ・マトリックス9及び11の設定を行うための地上装置A0と衛星中継装置A5の処理フローを図9にて説明する。
本処理手順が開始されると(A40)、ステップA41にて地上装置A0の回線制御装置A1におけるトラヒック制御部A6は、コネクション設定要求をNOC_A4のコマンド生成部A8に要求する。
次に、ステップA42にて、NOC_A4のコマンド生成部A8は、トラヒック制御部A6からの要求に従い、地上ミッション制御装置A3にコネクション設定要求を行う。
ステップA43にて、地上ミッション制御装置A3は、該コネクション設定要求に従い、全てのコマンド送信を行ったか否かを判断し、全てのコマンド送信を行った場合は、ステップA44に移行し、処理を停止する。
一方、ステップA43にて、全てのコマンドが送信されていない場合は、ステップA45でフレキシブル・スイッチ・マトリックス9、11の構成変更を行うためのコマンドを生成し、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に通知する。コマンド制御装置A12は、ステップA46で、各ユニット9〜11のコマンド制御部A13〜A15にユニット毎のコンフィギュレーションを設定する。そして、コマンド制御部A13〜A15は、ステップA47において、要求に従いユニット毎のコンフィギュレーションを設定する。
次に、実施の形態1〜3のフレキシブル・スイッチ・マトリックス9及び11を具備する衛星中継装置A5において、チャネライザ10の入力帯域を越えるトラヒックの帯域分割と、チャネライザ帯域を越えるトラヒックの帯域合成を行うための処理シーケンスを、図10〜図12に示す制御シーケンスにて説明する。
図10は、衛星中継装置A5を設定するための初期シーケンスである。地上装置A0は、計画された衛星コンフィギュレーションに従い衛星中継装置A5を設定する。
地上装置A0における回線制御装置A1内のトラヒック制御部A6は、NOC_A4内のコマンド生成部A8に、入出力ビームの周波数帯域と帯域分割数をコネクション設定要求(A20)として指示する。NOC_A4のコマンド生成部A8は、コネクション設定要求(A20)された入出力ビームの周波数帯域と帯域分割数を基に衛星中継装置A5のスイッチ・マトリックス部SWM1及び2の構成と、チューナブルダウンコンバータ24〜27及び48〜51の変換周波数を決定し、地上ミッション制御装置A3にコネクション設定要求(A21)を通知する。
地上ミッション制御装置A3は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9のスイッチを設定するため、SELECTOR設定コマンド(A22)を、コマンド制御装置A12に送る。コマンド制御装置A12は、SELECTOR設定コマンド(A22)を受けると、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9のコマンド制御部A13にSELECTOR設定コマンドの通知(A23)を行う。コマンド制御部A13は、SELECTOR設定コマンドの通知(A23)を受けて、セレクタ(SELECTOR)20〜27について、セレクタの設定(A24)を行う。
次に、地上ミッション制御装置A3は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9の変換周波数を設定するため、変換周波数設定コマンド(A25)を衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に送信する。コマンド制御装置A12は、変換周波数設定コマンド(A25)を受けると、コマンド制御部A13に変調周波数設定コマンドA26を通知し、コマンド制御部A13にてフレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9のスイッチ・マトリックス部SWM1の設定を行う。コマンド制御装置A13は、変調周波数設定コマンドA26を受けることにより、チューナブルダウンコンバータ24〜27の変換周波数設定(A27)を行う。
次に、地上ミッション制御装置A3は、デジタルチャネライザ10のチャネライジング情報(サブキャリアのスイッチング情報)を、チャネライザ設定コマンド(A28)を用いて衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に要求する。コマンド制御装置A12は、チャネライザ設定コマンド(A28)の要求を受けると、チャネライザ設定コマンド(A28)を用いてチャネライジング情報であるチャネライザ設定コマンド(A29)を生成する。コマンド制御装置A12は、デジタルチャネライザ10のコマンド制御部A14に生成したチャネライザ設定コマンド(A29)を伝達する。コマンド制御部A14は、チャネライザ設定コマンド(A29)を受けると、デジタルチャネライザ10の設定(A30)を実施する。
次に、地上ミッション制御装置A3は、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11の変換周波数を設定するため、変換周波数設定コマンド(A31)を衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に通知する。コマンド制御装置A12は、変換周波数設定コマンド(A31)を受けると、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11のコマンド制御部A15に変換周波数を指示するための変換周波数設定コマンド(A32)を送る。コマンド制御部A15は、変換周波数設定コマンド(A32)を受けると、チューナブルアップコンバータ48〜51の変換周波数を設定する(A33)。
次に、地上ミッション制御装置A3は、分割された帯域を合成するため、スイッチ・マトリックス部SWM2のスイッチ設定を行う。このため、地上ミッション制御装置A3は、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12にスイッチパス情報、すなわちSELECTOR設定コマンド(A34)を通知する。コマンド制御装置A12は、SELECTOR設定コマンド(A34)を受けると、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11のコマンド制御部A15にスイッチパス情報を指示するためのSELECTOR設定コマンド(A35)を伝達し、セレクタ56〜59の設定(A36)を行う。
次に、図11にUL(アップリンク)使用帯域情報取得シーケンスを示す。呼制御装置A120は、呼の確立・解放(A149)が発生すると、回線情報通知(A150)をトラヒック制御部A6に送る。トラヒック制御部A6は、回線情報通知(A150)を受けると、取得した回線情報通知(A150)を基に使用帯域、すなわち回線使用率(空き回線率)を計算する。
ここで、UL使用帯域情報は、衛星から通知される衛星テレメトリ(A152)からも計算することができる。すなわち、地上ミッション制御装置A3は、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12から衛星テレメトリ(UL電力測定情報)A152を取得すると、そのテレメトリにおけるデジタルチャネライザ10でサブキャリアごとに測定されたUL電力測定結果をUL電力測定情報通知(A153)でNOC_A4のトラヒック監視部A7へ通知する。トラヒック監視部A7は、回線の使用により電力が測定されることを利用して、その電力測定結果から回線使用状況を算出する。トラヒック監視部A7は、回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に、算出した回線使用状況通知(A154)を送付する。トラヒック制御部A6は、回線使用状況通知(A154)を基に回線の使用帯域、すなわち使用率(空き回線率)を計算する。
次に、UL帯域追加シーケンスを図12にて説明する。
回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、帯域追加判断(A160)を行うと、呼制御装置A120に帯域変更通知(A164)を送付するとともに、NOC_A4のコマンド生成部A8にコネクション設定要求(A20)を送る。コマンド生成部A8は、トラヒック制御部A6からコネクション設定要求(A20)を受け取ると、地上ミッション制御装置A3に対してコネクション設定要求(A21)を送付する。地上ミッション制御装置A3は、コネクション設定要求(A21)を受け取ると、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9とデジタルチャネライザ10の設定を行うため、セレクタ設定コマンド(A22)、変換周波数設定コマンド(A25)、チャネライザ設定コマンド(A28)を衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に通知する。
また、コマンド制御装置A12は、セレクタ設定コマンド(A22)、変換周波数設定コマンド(A25)、及びチャネライザ設定コマンド(A28)の設定情報を確認し、確認した設定情報を衛星テレメトリ(設定情報確認)(A161)として、地上ミッション制御装置A3に送信する。地上ミッション制御装置A3は、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12から衛星テレメトリ(設定情報確認)(A161)を取得すると、コネクション設定応答(A162)をコマンド生成部A8に送る。コマンド生成部A8は、コネクション設定応答(A162)を受けると、回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に、コネクション設定応答(A163)を送る。トラヒック制御部A6は、コネクション設定応答(A163)を受けると、帯域追加が行われたと判断(A160)する。
次に、UL帯域削除シーケンスを図13に示す。回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、帯域削除の判断(A170)を行うと、呼制御装置A120に対して、帯域変更通知(A171)を送付する。呼制御装置A120は、必要に応じて、削除されるUL帯域を利用するユーザに対して通信周波数変更処置(A172)を行い、帯域変更応答(A173)を回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に送る。
回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、帯域削除に伴いコネクション設定要求(A20)をNOC_A4のコマンド生成部A8に通知する。このコマンド生成部A8は、地上ミッション制御装置A3にコネクション設定要求(A21)を通知する。地上ミッション制御装置A3は、コネクション設定要求(A21)を受け取ると、フレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9とデジタルチャネライザ10の設定を行うため、セレクタ設定コマンド(A22)、変換周波数設定コマンド(A25)、及びチャネライザ設定コマンド(A28)を衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に通知する。
また、コマンド制御装置A12は、セレクタ設定コマンド(A22)、変換周波数設定コマンド(A25)、及びチャネライザ設定コマンド(A28)の設定情報を確認し、確認した設定情報を衛星テレメトリ(設定情報確認)(A174)として、地上ミッション制御装置A3に送信する。地上ミッション制御装置A3は、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12から衛星テレメトリ(設定情報確認)(A174)を取得すると、コネクション設定応答(A175)をコマンド生成部A8に送る。コマンド生成部A8は、コネクション設定応答(A176)を受けると、回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に、コネクション設定応答(A176)を送る。トラヒック制御部A6は、コネクション設定応答(A176)を受けると、帯域削除が行われたと判断(A170)する。
このように帯域の追加・削除が発生し、UL帯域がデジタルチャネライザ帯域を越える場合、フレキシブル・スイッチ・マトリックス9の帯域分割のためのSELECTOR20〜23の選択パスとチューナブルダウンコンバータ24〜27の変換周波数の設定を可能とする。
次に、DL(ダウンリンク)のトラヒック制御方法を図14にて説明する。呼制御装置A120は、呼の確立・解放(A149)に伴い、DL回線情報(帯域)を回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に通知する。回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、通知されたDL回線情報通知(A150)を基に、回線使用率(空き回線率)を計算し、DL帯域の追加・削除を判断する。
DL帯域の追加判断は、UL帯域の追加判断と同様のアルゴリズムで実施し、図19で後述する使用帯域A140を帯域追加閾値A131及び帯域削除閾値A132と比較することで帯域の可否判断を行う。
次に、図14についてDL使用帯域情報取得シーケンスを説明する。呼制御装置A120は、呼の確立・解放(A149)が発生すると、回線情報通知(A150)を回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に通知する。回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、回線情報通知(A150)を基にDLの使用帯域A151を計算する。
次に、DL帯域追加シーケンスを図15にて説明する。回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、帯域追加判断(A160)を行うと、NOC_A4のコマンド生成部A8にコネクション設定要求(A20)を送信する。コマンド生成部A8は、トラヒック制御部A6からコネクション設定要求(A20)を受け取ると、地上ミッション制御装置A3に対してコネクション設定要求(A21)を送付する。地上ミッション制御装置A3は、コネクション設定要求(A21)を受け取ると、デジタルチャネライザ10とフレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11の設定を行うため、チャネライザ設定コマンド(A28)、変換周波数設定コマンド(A31)、及びセレクタ設定コマンド(A34)を衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に通知する。
また、コマンド制御装置A12は、チャネライザ設定コマンド(A28)、変換周波数設定コマンド(A31)、及びセレクタ設定コマンド(A34)を受けると、その設定情報を確認し、確認した設定情報を衛星テレメトリ(設定情報確認)(A161)として、地上ミッション制御装置A3に送信する。地上ミッション制御装置A3は、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12から衛星テレメトリ(設定情報確認)(A161)を取得すると、コネクション設定応答(A162)をコマンド生成部A8に送る。コマンド生成部A8は、コネクション設定応答(A162)を受けると、回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に、コネクション設定応答(A163)を送る。トラヒック制御部A6は、コネクション設定応答(A163)を受けると、帯域追加が行われたと判断(A160)し、呼制御装置(A120)に帯域変更通知(A164)を送る。
図16にDL帯域削除シーケンスを示す。回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、帯域削除(A170)を判断すると、呼制御装置A120に対して、帯域変更通知(A171)を送付する。呼制御装置A120は、必要に応じて、削除されるUL帯域を利用するユーザに対して通信周波数変更処置(A172)を行い、帯域変更応答(A173)を回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に連絡する。回線制御装置A1のトラヒック制御部A6は、帯域削除に伴いコネクション設定要求(A20)をNOC_A4のコマンド生成部A8に通知する。
コマンド生成部A8は、地上ミッション制御装置A3にコネクション設定要求(A21)を通知する。地上ミッション制御装置A3は、コネクション設定要求(A21)を受け取ると、デジタルチャネライザ10とフレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11の設定を行うため、チャネライザ設定コマンド(A28)、変換周波数設定コマンド(A31)、及びセレクタ設定コマンド(A34)を衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12に通知する。
また、コマンド制御装置A12は、チャネライザ設定コマンド(A28)、変換周波数設定コマンド(A31)、及びセレクタ設定コマンド(A34)を受けると、その設定情報を確認し、確認した設定情報を衛星テレメトリ(設定情報確認)(A174)として、地上ミッション制御装置A3に送信する。地上ミッション制御装置A3は、衛星中継装置A5のコマンド制御装置A12から衛星テレメトリ(設定情報確認)(A174)を取得すると、コネクション設定応答A175をコマンド生成部A8に送る。コマンド生成部A8は、コネクション設定応答(A175)を受けると、回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に、コネクション設定応答(A176)を送る。トラヒック制御部A6は、コネクション設定応答(A176)を受けると、帯域追加が行われたと判断(A170)し、呼制御装置(A120)に帯域変更通知(A173)を送る。
このように帯域の追加・削除が発生し、DL帯域がデジタルチャネライザ帯域を越える場合、コネクションの再設定がなされ、帯域合成のためのフレキシブル・スイッチ・マトリックス11のチューナブルアップコンバータ48〜51の変換周波数とSELECTOR56〜59の設定による選択パスの変更を可能とする。
実施の形態5.
次に、実施形態5の衛星中継装置のフレキシブル・スイッチ・マトリックス(入力側)9の周波数帯域分割、及びフレキシブル・スイッチ・マトリックス(出力側)11の周波数合成のための制御アルゴリズムを説明する。
図17は、トラヒックを監視・制御する地上装置A0を示す。トラヒック制御は、呼制御装置A120、回線制御装置A1のトラヒック制御部A6、及びNOC_A4のトラヒック監視部A7にて実施される。
呼制御装置A120は、コネクションが確立・解放されると、確立・解放されたコネクションの情報(帯域)をトラヒック制御部A6に通知する。トラヒック制御部A6は、通知されたコネクション情報を基にそのビームに割り当てられたUL帯域及びDL帯域の空き帯域と使用帯域とを計算する。これをGWビームに適用した場合、衛星GW帯域A121に対して、空き帯域A122及び使用帯域A123を導出することになる。
また、ULの空き帯域A122は、地上ミッション制御装置A3から連絡される受信電力測定結果からも導出することができる。NOC_A4のトラヒック監視部A7は、衛星で測定された電力測定情報を基に空き帯域A124と使用帯域A125を導出し、回線制御装置A1のトラヒック制御部A6に通知する。このトラヒック制御部A6は、空き帯域情報を基に、帯域追加・削除アルゴリズムを実施し、UL帯域の追加と衛星コンフィギュレーションの変更を実施する。
次に衛星中継装置A5に収容されるULビームとDLビームの帯域変更のためのアルゴリズムを図18〜図19を用いて説明する。
図18は、上記の空き帯域A122に対応した空き帯域A141と上記の使用帯域A123に対応した使用帯域A140との比率を示し、ULビームの全帯域A130に対して帯域追加閾値A131及び帯域削除閾値A132を設定し、UL帯域の追加・削除を判定する。例えば、ヒステリシスを考慮し、帯域追加閾値A131を全帯域の20%に設定し、帯域削除閾値A132を全帯域の80%に設定する。
図19は、上記の空き帯域A141と使用帯域A140との比率、並びに帯域追加閾値A131及び帯域削除閾値A132を用いたアルゴリズムの一例を示している。
STEP1で、全帯域A130aに対して使用帯域A140が帯域追加閾値A131を越えると、帯域の追加が必要と判断し、STEP2で帯域を追加し(2倍)、全帯域がA130bとなり、帯域追加閾値A131を例えば全帯域A130bの20%に再設定し、同様に帯域削除閾値A132を全帯域A130bの80%に再設定する。
STEP3では、使用帯域A140が帯域削除閾値A132以上で且つ帯域追加閾値A131以下であることから、帯域の追加・削除制御は発生しない。
次に、STEP4では、使用帯域A140が帯域削除閾値A132以下となると、帯域を削減し(1/2倍)、帯域追加閾値A131と帯域削除閾値A132を再設定する。
実際の制御では、帯域追加・削除判定がチャタリングしないよう追加帯域と帯域追加閾値A131及び帯域削除閾値A132を決定する。
これにより、ULの使用帯域比率、並びに使用帯域比率に対する帯域追加閾値A131及び帯域削除閾値A132を設定することで、帯域の追加と帯域の削減を検出することができ、帯域分割のための衛星中継装置A5の入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス9の設定を可能とする。
DLに対してもULと同様の制御アルゴリズムを適用することが可能であり、使用帯域率に対して帯域追加閾値A131及び帯域削除閾値A132を追加することで、帯域の追加と削除を判断することができる。
これにより、DLの使用帯域比率と使用帯域比率に対する帯域追加閾値A131、及び帯域削除閾値A132を設定することで、帯域の追加と帯域の削減を検出することができ、帯域合成のための衛星ペイロードA5の出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス11の設定を可能とする
このように、ULトラヒックの変動に伴いUL帯域の追加・削除を検出し入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスの設定を変更することで入力ビームの分割数を制御することを可能とし、同様に、DLトラヒックの変動に伴いDL帯域の追加・削除を検出し、出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスの設定を変更することで出力ビームの合成帯域を制御することを可能とする。
9,11 フレキシブル・スイッチ・マトリックス(Flexible SW Matrix)、10 デジタルチャネライザ(Digital CHZ)、16〜19,60〜63 ハイブリッド部(HYB)、20〜23,56〜59 セレクタ(SELECTOR)、24〜27 チューナブルダウンコンバータ(Tunable DCON)、48〜51 チューナブルアップコンバータ(Tunable UPCON)、28〜31,52〜55 BPF(バンドパスフィルタ)、A0 地上装置、A1 回線制御装置、A2 地上衛星GW(ゲートウェイ)、A3 地上ミッション制御装置、A4 NOC(ネットワークオペレーティングセンター)、A5 衛星ペイロード、A6 トラヒック制御部、A7 トラヒック監視部、A8 コマンド生成部、A9 ネットワーク、A10,A11 アンテナ、A12 コマンド制御装置、A13〜A15 コマンド制御部、A16 分波部、A17 スイッチ部、A18 合波部。

Claims (8)

  1. 任意の周波数帯域の入力マルチビームを任意の出力帯域にマッピングするデジタルチャネライザと、
    前記周波数帯域が、前記デジタルチャネライザの入力周波数帯域を越えるとき、地上装置からのコマンドにより、前記デジタルチャネライザの入力周波数帯域以内のビームに変換する入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスと、
    前記デジタルチャネライザで交換されたビームを連続帯域として出力する出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスと、
    前記コマンドを、前記入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックス、前記デジタルチャネライザ、及び前記出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスに与えるコマンド制御装置とを備え、
    前記地上装置は、
    呼の確立があったとき、前記呼の使用帯域を計算し、前記使用帯域が衛星ペイロードの全帯域に対して追加閾値を越えたときには帯域の追加を要求し、前記使用帯域が全帯域に対して削減閾値を下回ったときには帯域の削減を要求するコネクション設定要求を発生するトラヒック制御部と、
    前記コネクション設定要求を受けて、前記コマンド制御装置に前記コマンドとして、セレクタ設定コマンド、デジタルチャネライザ設定コマンド、及びコンバータ周波数帯域設定コマンドを送る地上ミッション制御装置とを含む
    衛星中継装置。
  2. 前記入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスは、
    前記入力マルチビームを、前記コマンドにより設定された数に分割するスイッチ・マトリックス部と、
    前記スイッチ・マトリックス部の各出力ビームの周波数帯域を、前記デジタルチャネライザの入力周波数帯域未満に低下させるチューナブルダウンコンバータと、
    前記チューナブルダウンコンバータの出力周波数帯域における必要周波数帯域のみを出力するバンドパスフィルタとで構成される
    請求項1に記載の衛星中継装置。
  3. 前記入力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスは、
    前記入力マルチビームを、前記コマンドにより設定された数に分割するスイッチ・マトリックス部と、
    前記スイッチ・マトリックス部の出力ビームの周波数帯域を前記コマンドによって前記デジタルチャネライザの入力周波数帯域未満に低下させるとともに必要周波数帯域のみを出力するRFチャネライザとで構成される
    請求項1に記載の衛星中継装置。
  4. 前記スイッチ・マトリックス部は、
    前記入力マルチビームを分配するハイブリッド部と、
    前記ハイブリッド部で分配された各ビームを前記コマンドにより指定されたときのみ選択するセレクタとで構成される
    請求項2又は3に記載の衛星中継装置。
  5. 前記出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスは、
    前記デジタルチャネライザから出力されたビームの周波数帯域を、前記コマンドによって指示された周波数帯域に変換するチューナブルアップコンバータと、
    前記チューナブルアップコンバータから出力されたビームにおいて必要周波数帯域のみのビームを出力するバンドパスフィルタと、
    前記バンドパスフィルタから出力されたビームを合成して連続帯域に変換するスイッチ・マトリックス部とで構成される
    請求項1に記載の衛星中継装置。
  6. 前記出力側フレキシブル・スイッチ・マトリックスは、
    前記デジタルチャネライザから出力されたビームの周波数帯域を、前記コマンドによって指示された周波数帯域に変換するとともに必要周波数帯域のみのビームを出力するRFチャネライザと、
    前記RFチャネライザから出力されたビームを合成して連続帯域に変換するスイッチ・マトリックス部とで構成される
    請求項1に記載の衛星中継装置。
  7. 前記スイッチ・マトリックス部は、
    前記必要周波数帯域のみのビームを、前記コマンドに基づき一つのハイブリッド部へ通過させるセレクタを含み、
    前記ハイブリッド部は、入力されたビームを合成する
    請求項5又は6に記載の衛星中継装置。
  8. 前記トラヒック制御部は、前記コマンド制御装置から前記地上ミッション制御装置を介して前記衛星ペイロードの周波数帯域情報を入手して前記使用帯域を計算する
    請求項1に記載の衛星中継装置。
JP2018566690A 2017-02-08 2017-02-08 衛星中継装置 Active JP6656432B2 (ja)

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
PCT/JP2017/004604 WO2018146750A1 (ja) 2017-02-08 2017-02-08 衛星中継装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018146750A1 JPWO2018146750A1 (ja) 2019-06-27
JP6656432B2 true JP6656432B2 (ja) 2020-03-04

Family

ID=63107294

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018566690A Active JP6656432B2 (ja) 2017-02-08 2017-02-08 衛星中継装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6656432B2 (ja)
WO (1) WO2018146750A1 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2023042397A1 (ja) * 2021-09-17 2023-03-23 三菱電機株式会社 人工衛星、地上システム、衛星通信システム、および衛星通信方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014112040A1 (ja) * 2013-01-15 2014-07-24 三菱電機株式会社 中継衛星、中継装置および衛星通信システム
US9917634B2 (en) * 2013-02-14 2018-03-13 Mitsubishi Electric Corporation Demultiplexing apparatus, multiplexing apparatus, and relay apparatus
CA2909020C (en) * 2013-04-18 2018-07-10 Mitsubishi Electric Corporation Demultiplexing apparatus, multiplexing apparatus, and relay apparatus

Also Published As

Publication number Publication date
WO2018146750A1 (ja) 2018-08-16
JPWO2018146750A1 (ja) 2019-06-27

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2268309C (en) Cellular system with optical link between mobile telephone switching office and cell sites
EP2611229B1 (en) Baseband signal transmission method and apparatus
US9374187B2 (en) Distributed antenna system and method
US8417116B2 (en) RoF system providing HD wireless communication service and signal control method for the same
US6374124B1 (en) Dynamic reallocation of transceivers used to interconnect wireless telephones to a broadband network
EP1807939B1 (en) Communications system and method
DE69637092T2 (de) Verteiltes funkkommunikationssystem
EP1259092B1 (en) Mobile communication systems
US6205133B1 (en) Flexible wideband architecture for use in radio communications systems
EP2717493B1 (en) Method and apparatus for routing IP packets in multi-beam satellite networks
CN100584088C (zh) 在以多频带为特征的电信系统中传输信息的方法
EP2656682B1 (en) Method and node for providing signal path configurations in a distributed radio base station
DE202014010644U1 (de) Multiple-input multiple-output (mimo) kommunikationssystem
US6587449B1 (en) Method and system for distributing radio channels in a radiocommunications system
JPH05327569A (ja) ダイバーシチ送受信方式
JP6656432B2 (ja) 衛星中継装置
US9083440B2 (en) Method and device for sending/receiving electromagnetic signals received/sent on one or more first frequency bands
CN111181625A (zh) 基于N-active构架的HTS卫星有效载荷射频域实现方法
WO2014170927A1 (ja) 分波装置、合波装置および中継装置
WO2015165488A1 (en) Optical switch for radio access network
JPH07283770A (ja) 衛星通信方式
US8447258B2 (en) Filtering communications channels within telecommunications satellites
EP1734672A1 (en) Radio frequency communication system comprising the use of two frequency bands
WO2023152834A1 (ja) 無線通信システム、無線通信方法および無線通信装置
US11456812B2 (en) Demultiplexing circuit, multiplexing circuit, and channelizer relay unit

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190129

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20200107

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20200204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6656432

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250