以下で、本発明の実施形態における添付の図面に関連して、本発明の実施形態における技術的解決策を明確かつ十分に説明する。明らかに、説明する実施形態は本発明の実施形態の全部ではなく一部にすぎない。本発明の実施形態に基づいて当業者により難なく得られる他のすべての実施形態は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。
本明細書で使用される「構成要素」、「モジュール」、「システム」などの用語は、コンピュータに関連したエンティティ、ハードウェア、ファームウェア、ハードウェアとソフトウェアの組み合わせ、ソフトウェア、または実行されているソフトウェアを指示するのに使用される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で動作するプロセス、プロセッサ、オブジェクト、実行可能ファイル、実行スレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってよいが、これに限定されない。各図に示すように、コンピューティングデバイスとコンピューティングデバイス上で動作するアプリケーションはどちらも構成要素でありうる。1つまたは複数の構成要素がプロセッサおよび/または実行スレッド内にあってよく、構成要素は、1台のコンピュータ上に位置し、かつ/または2台以上のコンピュータ間で分散されうる。加えて、これらの構成要素は、様々なデータ構造を格納する様々なコンピュータ可読媒体から実行されてもよい。例えば、構成要素は、ローカルプロセスおよび/またはリモートプロセスを使用して、例えば、1つまたは複数のデータパケットを有する信号に従って通信しうる(例えば、2つの構成要素からのデータが、ローカルシステムで、分散システムで、かつ/または、信号を使用して他のシステムとやりとりするインターネットなどのネットワークを介して別の構成要素とやりとりする)。
本発明の態様または特徴は、方法、装置または標準的なプログラミング技術および/もしくはエンジニアリング技術を使用する製品として実施されうる。本出願で使用される「製品」という用語は、任意のコンピュータ可読媒体、搬送波または媒体からアクセスできるコンピュータプログラムを包含する。例えば、コンピュータ可読媒体には、磁気記憶構成要素(例えば、ハードディスク、フロッピーディスク、磁気テープ)、光ディスク(例えば、CD(Compact Disk、コンパクトディスク)、DVD(Digital Versatile Disk、デジタル多用途ディスク))、スマートカード、フラッシュ・メモリ・コンポーネント(例えば、EPROM(Erasable Programmable Read−Only Memory、消去書込み可能読取り専用メモリ)、カード、スティック、キードライブ)が含まれうるが、これに限定されない。加えて、本明細書に記載される様々な記憶媒体は、情報を格納するのに使用される1つまたは複数のデバイスおよび/または他の機械可読媒体も指示しうる。「機械可読媒体」という用語には、命令および/またはデータを格納し、含み、かつ/または搬送することができる無線チャネルや様々な他の媒体が含まれうるが、これに限定されない。
本発明の実施形態における解決策は、既存のセルラ通信システム、例えば、移動通信用グローバルシステム(英語名:Global System of Mobile Communication、略称GSM(登録商標))システム、広帯域符号分割多元接続(英語名:Wideband Code Division Multiple Access、略称WCDMA(登録商標))システム、ロング・ターム・エボリューション(英語名:Long Term Evolution、略称LTE)システムに適用されうる。既存のセルラ通信システムは、主に、音声およびデータ通信をサポートする。一般に、従来の基地局によってサポートされる接続は数が制限されており、したがって実施が容易である。
次世代移動通信システムは、従来の通信をサポートするのみならず、MTC(英語名:Machine Type Communication)通信とも呼ばれるM2M(英語名:Machine to Machine)通信もサポートする。2020年までには、500億台〜1000億台のMTC機器がネットワークに接続されることになると予測されており、これは現在の接続数よりはるかに大きい。M2Mのサービスタイプは大幅に異なるため、ネットワークに関する要件は大きく異なる。一般には、以下のいくつかの要件がある:
遅延に影響されない高信頼伝送の要件;
低遅延高信頼伝送の要件。
遅延の影響を受けない高信頼伝送を必要とするサービスは、処理が比較的容易である。しかし、V2V(英語名:Vehicle to Vehicle)サービスやV2X(英語名:Vehicle to Everything)サービスなどの、低遅延高信頼伝送を必要とするサービスは、短い伝送遅延と信頼性の両方の要件を有する。低信頼伝送は再伝送を引き起こし、きわめて大きい伝送遅延をもたらす。これでは要件を満たすことができない。
本発明の実施形態における解決策は、伝送信頼性問題を有効に解決することができる。
任意選択で、アクセス・ネットワーク・デバイスは基地局であり、端末機器はユーザ機器である。
本発明の端末機器に関連した実施形態について説明する。本端末機器は、ユーザ機器(UE、User Equipment)、モバイル、アクセス端末、加入者ユニット、加入者局、移動局、リモート局、リモート端末、モバイル機器、ユーザ端末、端末、無線通信機器、ユーザエージェント、またはユーザ装置とも呼ばれうる。本端末機器は、WLAN(Wireless Local Area Network)におけるST(STATION、局)、セルラ電話、コードレス電話、SIP(Session Initiation Protocol、セッション開始プロトコル)電話、WLL(Wireless Local Loop、ワイヤレス・ローカル・ループ)局、PDA(Personal Digital Assistant、パーソナル・デジタル・アシスタント)、無線通信機能を有するハンドヘルドデバイス、コンピューティングデバイス、無線モデムに接続されたコンピューティングデバイスまたは別の処理装置、車載機器、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるモバイル、将来の進化型PLMNネットワークにおける端末機器などであってもよい。
加えて、本発明の実施形態では、端末機器は、リレー(Relay)、アクセス・ネットワーク・デバイス(例えば、基地局)とデータ通信を行うことができる別の機器などもさらに含んでいてよい。
本発明のアクセス・ネットワーク・デバイスに関連した実施形態について説明する。本アクセス・ネットワーク・デバイスは、モバイル、WLAN(Wireless Local Area Network)におけるAP(ACCESS POINT、アクセスポイント)、GSM(登録商標)またはCDMA(Code Division Multiple Access、符号分割多元接続)におけるBTS(Base Transceiver Station、基地局)、WCDMA(登録商標)におけるNB(NodeB、ノードB)、LTE(Long Term Evolution、ロング・ターム・エボリューション)におけるeNBまたはeNodeB(Evolved NodeB、進化型NodeB)、リレー局またはアクセスポイント、車載機器、ウェアラブルデバイス、将来の5Gネットワークにおけるアクセス・ネットワーク・デバイス、将来の進化型PLMNネットワークにおけるアクセス・ネットワーク・デバイスなどと通信するように構成された装置であってよい。
図7は、本発明の実施形態における上りリンク情報伝送方法および上りリンク情報伝送装置が適用される通信システム100の概略図である。図7に示すように、通信システム100は、アクセス・ネットワーク・デバイス102を含む。アクセス・ネットワーク・デバイス102は、複数のアンテナ、例えば、アンテナ104、アンテナ106、アンテナ108、アンテナ110、アンテナ112、アンテナ114を含みうる。加えて、アクセス・ネットワーク・デバイス102は、送信チェーンと受信チェーンとをさらに含んでいてよく、当業者は、送信チェーンと受信チェーンの両方が、信号送信および信号受信に関連した複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、マルチプレクサ、復調器、デマルチプレクサ、アンテナ)を含みうることを理解する。
アクセス・ネットワーク・デバイス102は、複数の端末機器(例えば、端末機器116、端末機器122)と通信しうる。しかし、アクセス・ネットワーク・デバイス102は端末機器116や端末機器122と同様の任意の台数の端末機器と通信しうることが理解されよう。端末機器116および端末機器122は各々、例えば、セルラ電話、スマートフォン、ポータブルコンピュータ、ハンドヘルド通信機器、ハンドヘルドコンピューティングデバイス、衛星無線装置、全地球測位システム、PDA、および/または無線通信システム100で通信を行うように構成された任意の他の適切な機器であってよい。
図1に示すように、端末機器116は、アンテナ112およびアンテナ114と通信する。アンテナ112およびアンテナ114は、順方向リンク118を使用して端末機器116に情報を送信し、逆方向リンク120を使用して端末機器116から情報を受信する。加えて、端末機器122は、アンテナ104およびアンテナ106と通信する。アンテナ104およびアンテナ106は、順方向リンク124を使用して端末機器122に情報を送信し、逆方向リンク126を使用して端末機器122から情報を受信する。
例えば、周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システムでは、順方向リンク118は逆方向リンク120によって使用される周波数帯域と異なる周波数帯域を使用でき、順方向リンク124は逆方向リンク126と異なる周波数帯域を使用できる。
別の例として、時間分割複信(TDD、Time Division Duplex)システムおよび全二重(Full Duplex)システムでは、順方向リンク118と逆方向リンク120とは同じ周波数帯域を使用でき、順方向リンク124と逆方向リンク126とは同じ周波数帯域を使用できる。
各アンテナ(もしくは複数のアンテナを含むアンテナ群)および/または通信のために設計されたエリアをアクセス・ネットワーク・デバイス102のセクタと呼ぶ。例えば、アンテナ群は、アクセス・ネットワーク・デバイス102のカバレッジエリア内のセクタの端末機器と通信するように設計されうる。アクセス・ネットワーク・デバイス102が順方向リンク118および順方向リンク124を使用して端末機器116および端末機器122と通信するプロセスにおいて、アクセス・ネットワーク・デバイス102の送信アンテナは、ビームフォーミングによって順方向リンク118および順方向リンク124の信号対雑音比を改善しうる。加えて、アクセス・ネットワーク・デバイスが単一のアンテナを使用してアクセス・ネットワーク・デバイスのすべての端末機器に信号を送信するやり方と比較して、アクセス・ネットワーク・デバイス102がビームフォーミングによって、関連したカバレッジエリアにおいてランダムに分散した端末機器116および端末機器122に信号を送信する場合、近隣セル内のモバイル機器は干渉を受けにくい。
所与の時間に、アクセス・ネットワーク・デバイス102、端末機器116、または端末機器122は、無線通信送信装置および/または無線通信受信装置でありうる。データを送信するとき、無線通信送信装置は、伝送のためにデータを符号化しうる。具体的には、無線通信送信装置は、チャネルを介して無線通信受信装置に送信される必要がある特定のデータビット数を取得しうる(例えば、生成し、別の通信装置から受信し、またはメモリに格納しうる)。データビットは、データのトランスポートブロック(または複数のトランスポートブロック)に含まれていてよく、トランスポートブロックは複数のコードブロックを生成するようにセグメント化されうる。
加えて、通信システム100は、公衆陸上移動網(英語名:Public Land Mobile Network、略称PLMN)ネットワーク、D2Dネットワーク、M2Mネットワーク、V2Vネットワーク、V2Xネットワーク、または別のネットワークであってもよい。図1は一例の簡略化した概略図にすぎない。ネットワークは、図1に示されていない別のアクセス・ネットワーク・デバイスをさらに含んでいてよい。
以下で通信システム100において使用される周波数領域リソースについて説明する。
任意選択で、本発明の実施形態では、端末機器およびアクセス・ネットワーク・デバイスは、ライセンス不要帯域リソース(またはライセンス不要帯域)を使用して無線通信(例えば、上りリンク情報伝送や下りリンク情報伝送)を行うこともできる。すなわち、本発明の実施形態における通信システム100は、ライセンス不要帯域を使用できる通信システムである。例えば、これに限定されないが、通信システム100は、Licensed−Assisted Access Using LTE(LAA−LTE)技術、ライセンス不要帯域上で独立した配備を行う通信システムをサポートするStandalone LTE over unlicensed spectrumなどの技術、またはLTE−U(LTE−U、LTE in Unlicensed Spectrums)技術を使用しうる。例えば、通信システム100は、ライセンス不要帯域上にLTEシステムを独立して配備し、LTEエア・インターフェース・プロトコルを使用してライセンス不要帯域上で通信を完了してもよい。システムは、ライセンス帯域を含まない。ライセンス不要帯域上に配備されたLTEシステムは、集中スケジューリング、干渉調整、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)などの技術を使用しうる。Wi−Fiアクセス技術などと比較して、これらの技術はロバスト性がより高く、より高いスペクトル効率を得ることができ、より広いカバレッジおよびより優れたユーザ体験を提供することができる。
本発明の実施形態では、通信システム100は、例えば、ライセンス支援アクセス(LAA、Licensed−Assisted Access)技術、デュアルコネクティビティ(DC、Dual Connectivity)技術、ライセンス不要支援アクセス(Standalone)技術などを使用しうる。ライセンス支援アクセスLAAは、以下を含む。事業者のライセンス帯域で搬送波(ライセンス搬送波)と組み合わせて行われる通信に基づき、既存のLTEシステムにおけるキャリアアグリゲーション(Carrier Aggregation、CA)構成および構造が、複数のライセンス不要帯域上で搬送波(ライセンス不要搬送波)を構成し、ライセンス搬送波の支援を得てライセンス不要搬送波を使用して通信を行うのに使用される。すなわち、LTE機器は、CAによって、ライセンス搬送波をプライマリ・コンポーネント・キャリア(PCC、Primary Component Carrier)またはプライマリセル(PCell、Primary Cell)として使用し、ライセンス不要搬送波をセカンダリ・コンポーネント・キャリア(SCC、Secondary Component Carrier)またはセカンダリセル(SCell、Secondary Cell)として使用しうる。デュアルコネクティビティDC技術は、非CA(または、非理想的backhaul)によってライセンス搬送波とライセンス不要搬送波とを一緒に使用する技術、または非CAによって複数のライセンス不要搬送波を一緒にしようする技術を含む。あるいは、LTE機器は、独立した配備によってライセンス不要搬送波上に直接配備されてもよい。
ライセンス不要帯域リソースは、システムによって割り振られる必要がなく、様々な通信機器がライセンス不要帯域のリソースを共用することができる。ライセンス不要帯域でのリソース共用とは、周波数帯域を共用する複数の機器が基本共存要件を満たすようにするために、特定の周波数帯域を使用するための送信電力や帯域外漏洩などのクォータのみに制限を課すことを指す。事業者は、ライセンス不要帯域リソースを使用してネットワークトラフィック負担軽減を実現することができる。しかし、ライセンス不要帯域リソースについて異なる地域および異なる帯域の規制要件に従う必要がある。これらの要件は、一般に、レーダなどの公衆システムを保護し、複数のシステムが可能な限り相互に悪影響を及ぼさず、公平に共存するように策定されており、送信電力制限、帯域外漏洩インデックス、および屋内屋外使用制限を含み、地域によっては、いくつかの追加的な共存ポリシーなどをさらに有する。例えば、通信機器は、コンテンションまたは傍受によって、例えば、リッスンビフォアトーク(LBT、Listen Before Talk)で指定されている方法で帯域リソースを使用することができる。
例えば、これに限定されないが、本発明の実施形態では、ライセンス不要帯域リソースは、5GHz近くの900MHz周波数帯域および2.4GHz周波数帯域近くの90MHz周波数帯域を含みうる。
加えて、本発明の実施形態では、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスとは、ライセンス帯域リソースを使用して無線通信を代替的に行いうる。すなわち、本発明の実施形態における通信システム100は、ライセンス帯域を使用できる通信システムである。
ライセンス帯域リソースは通常、国または地域の無線通信委員会によって承認された後に初めて使用できる帯域リソースである。LTEシステムやWi−Fiシステムなどの異なるシステム、または異なる事業者が含むシステムは、ライセンス帯域リソースを共用することができない。
加えて、本発明のいくつかの実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、1つまたは複数のライセンス不要セル(ライセンス不要搬送波ともいう)および1つまたは複数のライセンスセル(ライセンス搬送波ともいう)を提供することができる。
具体的には、本発明の実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、複数のライセンス不要セルで同時に動作できる能力に基づいて複数のライセンス不要セルを提供することができる。例えば、eNBを例にとると、eNBは、5つの搬送波で同時に動作することができる。この場合、eNBは最大5つのセルを提供することができる。
この場合、端末機器およびアクセス・ネットワーク・デバイスは、例えば、キャリアアグリゲーション(CA、Carrier Aggregation)技術やDC技術に基づいて、複数のライセンス不要セルおよび複数のライセンスセルを使用することができる。
例えば、これに限定されないが、ライセンス搬送波は、プライマリ・コンポーネント・キャリアまたはプライマリセルとして使用されてよく、ライセンス不要搬送波は、セカンダリ・コンポーネント・キャリアまたはセカンダリセルとして使用されてよい。
本発明の実施形態では、プライマリセルとセカンダリセルとはcoサイトで配備されうる。すなわち、本発明の実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、ライセンスセル(セルに対応する周波数帯域がライセンス帯域である)と、ライセンス不要セル(セルに対応する周波数帯域がライセンス不要帯域である)とを提供するアクセス・ネットワーク・デバイスを含みうる。
あるいは、本発明の実施形態では、プライマリセルとセカンダリセルとはcoサイトで配備されない。様々なセルの間には理想的バックホールパスまたは非理想的バックホールパスがある。例えば、本発明の実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、ライセンスセルを提供するアクセス・ネットワーク・デバイスと、ライセンス不要セルを提供するアクセス・ネットワーク・デバイスとを含みうる。
本発明のいくつかの実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、1つまたは複数のライセンス不要セルのみを提供し、ライセンスセルを提供せず、例えば、standalone LTE over unlicensed spectrum systemに含まれるアクセス・ネットワーク・デバイスでありうる。
この場合、端末機器およびアクセス・ネットワーク・デバイスは、例えば、CA技術やDC技術に基づいて複数のライセンス不要セルを使用しうる。例えば、DC技術が使用される場合、アクセス・ネットワーク・デバイスは、DC技術におけるプライマリ基地局またはセカンダリ基地局でありうる。
例えば、これに限定されないが、あるライセンス不要搬送波は、プライマリ・コンポーネント・キャリアPCCまたはPCellとして使用されてよく、別のライセンス不要搬送波は、セカンダリ・コンポーネント・キャリアまたはセカンダリセルとして使用されてよい。
本発明の実施形態では、プライマリセルとセカンダリセルとはcoサイトで配備されうる。すなわち、本発明の実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、複数のライセンス不要セルを提供する1つのアクセス・ネットワーク・デバイスを含みうる。
あるいは、本発明の実施形態では、プライマリセルとセカンダリセルとはcoサイトで配備されない。様々なセル間には理想的バックホールパスがある。すなわち、本発明の実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、ライセンス不要セルを提供する複数のアクセス・ネットワーク・デバイスを含みうる。
本発明では、前述のセルは、基地局に対応するセルであってよく、セルは、マクロ基地局またはスモールセル(small cell)に対応する基地局に属しうる。この場合のスモールセルは、メトロセル(Metro cell)、マイクロセル(Micro cell)、ピコセル(Pico cell)、フェムトセル(Femto cell)などを含みうる。そのようなスモールセルは小さいカバレッジおよび低送信電力を特徴とし、高速データ伝送サービスの提供に適用される。
別の例として、LTEシステムなどでは、複数のセルが搬送波上の同じ周波数で動作しうる。この場合、搬送波とセルは同じ概念であると考えることができる。例えば、CAシナリオでは、プライマリキャリアとセカンダリキャリアがUEのために構成されるときに、搬送波の搬送波インデックスとセルのセル識別子(Cell ID、Cell Identity)の両方が搬送される。この場合、搬送波とセルは同じ概念であると考えることができる。例えば、端末機器が搬送波にアクセスすることは、端末機器がセルにアクセスすることと同じである。すなわち、本発明の実施形態の説明では、「セル」は「搬送波」と置き換えられてもよい。
以下で通信システム100において使用される時間領域リソースについて説明する。
本発明の実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器によって情報を伝送するのに使用される時間領域リソースは、複数の時間単位に分割されうる。
本発明の実施形態では、複数の時間単位は連続していてよく、またはいくつかの隣接する時間単位間には事前設定された時間間隔がある。これについては本発明では特に限定されない。
本発明の実施形態では、時間単位は、上りリンク情報(もしくは上りデータ)伝送および/または下りリンク情報(もしくは下りデータ)伝送に使用されうる。本発明の実施形態では、1つの時間単位の長さは任意に設定されうる。これについては本発明では特に限定されない。例えば、本発明の実施形態では、1つの時間単位は、以下の物理量のうちのいずれか1つであってよい。1サブフレーム、1タイムスロット、1つまたは複数の直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボル。
本発明の実施形態では、例えば、短い伝送時間間隔(S−TTI、Short Transmission Time Interval)をサポートしないLTEシステムでは、1つの時間単位は、1サブフレーム(Subframe)で表されうる。S−TTIは、1ミリ秒(ms)未満の長さを有する伝送時間間隔(TTI、Transmission Time Interval)である。
別の例として、S−TTIをサポートするLTEシステムでは、1つの時間単位は、1タイムスロット(Slot)または1つもしくは複数(例えば、7もしくは6未満の正の整数)の直交周波数分割多重(Orthogonal Frequency Division Multiplexing、OFDM)シンボルで表されうる。
本発明の実施形態では、情報伝送に使用される時間単位の長さ(または情報伝送時間)は1msであってもよく、1ms未満であってもよいことに留意されたい。あるいは、前述の説明と組み合わせて、たとえS−TTIをサポートしないLTEシステムでも、時間単位がサブフレームで表される場合には、下りリンク情報伝送に使用される時間単位の長さは、1msであってもよく、1ms未満であってもよい。同様に、上りリンク情報伝送に使用される時間単位の長さも、1msであってもよく、1ms未満であってもよい。例えば、図8に示すように、下りリンク情報伝送に使用される1つの時間単位の長さ(例えば、1サブフレーム)は1msであってもよい。あるいは、図9に示すように、下りリンク情報伝送に使用される1つの時間単位の長さ(例えば、1サブフレーム)は1ms未満であってもよい。あるいは、図10に示すように、下りリンク情報伝送に使用される1つの時間単位の長さが1ms未満である場合、時間単位の他の時間範囲は、上りリンク情報伝送をさらに含みうる。
理解を容易にするために、本発明の上りリンク情報伝送方法を、以下で時間単位としてサブフレームが使用される例を使用して説明する。
加えて、ライセンス不要帯域上のLTEシステムにおける情報伝送は固定フレーム構造を使用しない場合があることにも留意されたい。一般に、アクセス・ネットワーク・デバイス、例えば、基地局やセルは、ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、下りリンクサービス負荷および/または上りリンクサービス負荷または別の考慮要因に基づいて下りリンク情報伝送時間および/または上りリンク情報伝送時間を決定しうる。さらに、ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、アクセス・ネットワーク・デバイスは、下りリンク情報を含む時間単位の数(すなわち、下り時間単位)、上りリンク情報を含む時間単位の数(すなわち、上り時間単位)、各下り時間単位に含まれる下りリンク情報伝送時間、および各上り時間単位に含まれる上りリンク情報伝送時間を柔軟に調整しうる。
例えば、ライセンス不要帯域上のLTEシステムにおける情報伝送構造が図11に示されている。図11に示すように、ライセンス不要帯域上のLTEシステムにおけるフレーム構造に伝送機会(TxOP、Transmission Opportunity)の概念が導入される。伝送機会は、伝送バースト(Transmission Burst)とも呼ばれうる。1つのTxOPは、下り伝送バースト(DL Transmission Burst、Downlink Transmission Burst)および/または上り伝送バースト(UL Transmission Burst、Uplink Transmission Burst)を含みうる。
下り伝送バースト(「下りデータ伝送バースト」または「下りリンク情報伝送バースト」とも呼ばれうる)は、ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、コンテンション機構(例えばLBT)の使用を必要とせずにライセンス不要帯域リソースを使用して、アクセス・ネットワーク・デバイス(例えば、eNB)またはアクセス・ネットワーク・デバイスにサービスするセル(Cell)によって行われる情報伝送(またはデータ伝送)を含みうる。1つの下り伝送バーストの時間長は、コンテンション機構の使用を必要とせずにライセンス不要帯域リソース上でアクセス・ネットワーク・デバイス(またはセル)によって行われうる連続送信の最大時間以下である。最大時間は、最大チャネル占有時間(MCOT、Maximum Channel Occupied Time)とも呼ばれうる。MCOTの長さは、地域の規則および制約条件に関連しうる。例えば、日本では、MCOTは4msであり、欧州では、MCOTは8ms、10ms、または13msでありうる。あるいは、MCOTの長さは、傍受装置(例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスや端末機器)によって使用されるコンテンション機構に関連しうる。通常、傍受時間がより短いことは、MCOTがより短いことを示す。あるいはさらに、MCOTの長さは、伝送されるサービスのレベルに関連しうる。本発明の実施形態では、MCOTは別の要因にも依存しうる。これについては特に限定されない。
以上の説明では、「コンテンション機構の使用を必要とせずにライセンス不要帯域リソースを使用して情報伝送を行うこと」は、以下を含みうることに留意されたい。ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、アクセス・ネットワーク・デバイスまたはセルは、ライセンス不要帯域リソース上で情報が実際に送信される時間またはMCOT内にコンテンション機構を使用して、ライセンス不要帯域リソースが利用可能かどうか推定する必要がない。例えば、図11に示すように、最初のTxOPに含まれる下り伝送バーストを例にとると、下り伝送バーストの第2のサブフレームから、基地局は、コンテンション機構を使用して、ライセンス不要帯域リソースが利用可能かどうか推定する必要がない。言い換えると、下りデータ伝送バーストの前に、ライセンス不要帯域リソースが利用可能かどうか判断する必要がない。下り伝送バーストが開始した後で、下りデータ伝送バーストが終了するまで、ライセンス不要帯域リソースの利用可能性が再度評価されない可能性がある。
あるいは、「コンテンション機構の使用を必要とせずにライセンス不要帯域リソースを使用して情報伝送を行うこと」は、以下を含みうる。ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、ライセンス不要帯域リソース上で情報が実際に送信される時間またはMCOT内に、アクセス・ネットワーク・デバイスまたはセルは、RAT間共存ではなくRAT内共存を考慮することによってコンテンション機構を使用しうる。この場合、RAT内共存に使用されるコンテンション機構は以下を含みうる。ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、情報が送信される時間またはMCOTは、特定の時間単位(または遊休時間単位)を含みうる。特定の時間単位において、基地局またはセルは情報伝送を停止しうる(または情報送信を停止しうる)。特定の時間単位では、基地局またはセルは、ライセンス不要帯域リソースが利用可能かどうか再度評価するためにチャネルを傍受してもよく、またはチャネルを傍受せずに、情報が送信される時間におけるもしくはMCOT内における特定の時間単位の後に情報送信を続けてもよい。図12に示すように、下り伝送バーストの開始から終了までの時間範囲において、アクセス・ネットワーク・デバイスは、いつでも、ある期間にわたって情報送信を停止しうる。この時間は図12の遊休時間単位に対応する。図12では、遊休時間単位が第2のサブフレームの終わりに位置することが説明例として使用されている。下り伝送バーストは遊休時間単位を含み、そのため別のRAT内機器および基地局がライセンス不要帯域リソース上でリソース多重化を実施することができる。この場合、LTEシステムでは、無線ローカル・エリア・ネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)システムやワイヤレスフィデリティ(WiFi、Wireless Fidelity)技術を使用したシステムなどの非LTEシステムがRAT間システムとみなされうる。LTEシステムは、RAT内システムとみなされうる。LTEシステムが同じ事業者に属するかLTEシステムが異なる事業者に属するかにかかわらず、LTEシステムは、RAT内システムとみなされうる。この場合、LTEシステムは、基地局および/または端末機器を含む。
同様に、上り伝送バースト(「上りデータ伝送バースト」または「上りリンク情報伝送バースト」とも呼ばれうる)は、ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、コンテンション機構(例えばLBT)の使用を必要とせずにライセンス不要帯域リソースを使用して、端末機器によって行われる情報伝送を含みうる。単一の端末機器では、上り伝送バーストの時間長は、ライセンス不要帯域リソース上のMCOT以下であってもよく、または別の方法で制限されうる。上り伝送バーストは、単一ユーザの情報伝送または複数ユーザの情報伝送を含みうる。アクセス・ネットワーク・デバイス側では、上り伝送バーストは、TxOPに含まれる上りリンク情報伝送でありうる。
加えて、「コンテンション機構の使用を必要とせずにライセンス不要帯域リソースを使用して情報伝送を行うこと」の理解も、アクセス・ネットワーク・デバイス側のものと同じであり、ここでは詳細を繰り返さない。
端末機器では、RAT内システムはさらに、他の端末機器が、端末機器のものと同じサービングセルまたはサービング・アクセス・ネットワーク・デバイスを有することとして理解されうる。上り伝送バーストは、特定の時間遅延に基づいて(例えば、4msの時間遅延に基づいて)、正常にスケジュールできる最初の上りサブフレームから正常にスケジュールできる最後の上りサブフレームまで端末機器によって行われる情報伝送をさらに含む。情報伝送は、アクセス・ネットワーク・デバイスがライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、アクセス・ネットワーク・デバイスが、コンテンション機構を必要とせずにライセンス不要帯域を使用して情報伝送を行う時間範囲で行われる。図13に示すように、最初の上りサブフレームから最後の上りサブフレームまでの時間範囲(図13では4サブフレーム)は、上り伝送バーストに対応する時間範囲である。図13では説明例としてサブフレームを使用していることに留意されたい。本発明の実施形態では、正常にスケジュールできる上りリンク情報伝送に使用される上りサブフレームの時間長は1ms未満でありうる。
本発明の実施形態では、1TxOPの時間長は、下り伝送バーストによって許容される最大伝送時間長もしくは上りバーストによって許容される最大伝送時間長以下であってもよく、または下り伝送バーストによって許容される最大伝送時間長と上り伝送バーストによって許容される最大時間長との和以下であってもよい。あるいは、伝送バーストの時間長は、ライセンス不要帯域リソース上のMCOT以下であってもよい。例えば、ライセンス不要帯域リソースの先取りに成功した後、アクセス・ネットワーク・デバイス、端末機器、または別のデバイスなどの所与のデバイスがコンテンション機構を必要とせずにデータを送信できる最大時間長は8ms(上述したMCOTに対応する)である。この場合、たとえ1TxOPがDL Transmission BurstとUL Transmission Burstの両方を含むとしても、TxOP(またはTransmission Burst)の最大伝送時間長はやはり8msである。この事例の利点には、上り伝送バーストが、ライセンス不要帯域リソースの先取りに容易に成功するためのいくつかのコンテンション機構を使用しうることが含まれる。
上述したように、ライセンス不要帯域上のLTEシステムの情報伝送は、固定フレーム構造を持たず、以下のうちの少なくとも1つを含みうる。異なる下り伝送バーストは異なる持続時間を有していてよく、異なる上り伝送バーストは異なる持続時間を有していてよく、異なるTxOPに含まれる下り伝送バースト(相互に隣接する場合もそうでない場合もある)は異なる持続時間を有していてよく、異なるTxOPに含まれる上り伝送バーストは異なる持続時間を有していてよく、すなわち、異なるTxOPは、図11に示すように、異なる持続時間を有しうる。本発明の実施形態では、下り伝送バーストの持続時間は、下りバーストの開始時から下りバーストの終了時までの時間長を含み、上り伝送バーストの持続時間は、上りバーストの開始時から上りバーストの終了時までの時間長を含む。
以下では、理解と説明を容易にするために、伝送バーストを短く「バースト」と呼び、上り伝送バーストを短く「上りバースト」と呼び、下り伝送バーストを短く「下りバースト」と呼ぶ。図11から図13では、「下り伝送前にLBTを実行すること」に対応する領域、「上り伝送前にLBTを実行すること」に対応する領域、および遊休時間単位は、単なる例にすぎず、アクセス・ネットワーク・デバイス/端末機器が、情報伝送前にLBTによって、ライセンス不要帯域リソースが利用可能かどうか判断する必要があることを説明するためのものであることに留意されたい。LBTが実行される具体的な位置は本発明では特に限定されない。加えて、図11から図13では、サブフレームが情報伝送単位であることが説明例として使用されている。ライセンス不要帯域上の情報伝送では、情報伝送単位は、代替として、1タイムスロットまたはN個のOFDMシンボルであってもよい(通常のサイクリックプレフィックス構成では、Nは7未満であってよく、拡張されたサイクリックプレフィックス構成では、Nは6未満であってよい)。
加えて、本発明の実施形態に関連した添付の図面では、ライセンス不要帯域上のフレーム構造およびスケジューリング時間順序をどのように決定するかが主に説明されている。したがって、添付の図面におけるいくつかの時間単位、いくつかの伝送バースト、いくつかの上り伝送、またはいくつかの下り伝送は、連続した情報伝送に基づいて描かれており、アクセス・ネットワーク・デバイスがLBTなどのクリアチャネル評価(Clear Channel Assessment)を行う位置ははっきりと記されていない場合がある。しかし、本発明はこれだけに限定されるものではない。アクセス・ネットワーク・デバイスは、リソースの利用状況(例えば、LBTが実行される必要があるかどうか)に基づいて伝送構造(例えば、フレーム構造)を変更しうる。
加えて、説明を容易にするために、本発明の実施形態の図に示されているすべての時間単位は、サブフレームを例にとって記載されている。ライセンス不要帯域上では、上りリンク情報伝送または下りリンク情報伝送の情報伝送長が1msでない場合もあることに留意されたい。
本発明の実施形態では、1つの伝送バーストは1つまたは複数の時間単位を含みうる。
加えて、1つの伝送バーストが複数の時間間隔を含む場合、伝送バースト内の複数の時間間隔は、連続する場合も連続しない場合もある(例えば、いくつかの隣接する時間単位間に時間間隔がある)。これについては本発明では特に限定されない。
任意選択で、各伝送バーストに含まれる複数の連続した時間単位は同じ時間長を有する。
すなわち、本発明の実施形態では、伝送バースト内の各時間単位は、完全な時間単位でありうる。完全な時間単位とは、下りリンク情報伝送または上りリンク情報伝送に使用される時間単位の時間長が時間単位の時間長と等しいことを意味する。
例えば、下り伝送バースト内の各時間単位は、完全な時間単位でありうる。すなわち、下り伝送バーストで下りリンク情報伝送に使用される時間単位は同じ時間長を有する。別の例として、上り伝送バースト内の各時間単位は完全な時間単位である。すなわち、上り伝送バーストで上りリンク情報伝送に使用される時間単位は同じ時間長を有する。
任意選択で、各伝送バーストに含まれる複数の連続した時間単位において、少なくとも2つの時間単位が異なる伝送バーストを有する。
すなわち、本発明の実施形態では、伝送バースト内のいくつかの時間単位は、不完全な時間単位でありうる。
例えば、下り伝送バースト内の最初の時間単位は、不完全な時間単位でありうる。これは、下りリンク情報伝送に使用される最初の時間単位の時間長が最初の時間単位の長さより短い場合があることとして理解されうる。例えば、時間単位はサブフレームによって表される。この場合、下り伝送バーストの最初のサブフレームで下りリンク情報伝送に使用される時間は、1ms未満でありうる。あるいは、下り伝送バースト内の最後の時間単位は、不完全な時間単位でありうる。これは、下りリンク情報伝送に使用される最後の時間単位の時間長が最後の時間単位の長さより短い場合があることとして理解されうる。例えば、時間単位はサブフレームによって表される。この場合、下り伝送バーストの最後のサブフレームで下りリンク情報伝送に使用される時間は、1ms未満でありうる。あるいは、下り伝送バースト内の最初の時間単位と最後の時間単位はどちらも、不完全な時間単位である。
別の例として、上り伝送バースト内の最初の時間単位は、不完全な時間単位でありうる。これは、上りリンク情報伝送に使用される最初の時間単位の時間長が最初の時間単位の長さより短い場合があることとして理解されうる。例えば、時間単位はサブフレームによって表される。この場合、上り伝送バーストの最初のサブフレームで上りリンク情報伝送に使用される時間は、1ms未満でありうる。あるいは、上り伝送バースト内の最後の時間単位は、不完全な時間単位でありうる。これは、上りリンク情報伝送に使用される最後の時間単位の時間長が最後の時間単位の長さより短い場合があることとして理解されうる。例えば、時間単位はサブフレームによって表される。この場合、上り伝送バーストの最後のサブフレームで上りリンク情報伝送に使用される時間は、1ms未満でありうる。あるいは、上り伝送バースト内の最初の時間単位と最後の時間単位はどちらも、不完全な時間単位である。
加えて、本発明の実施形態では、隣接する伝送バースト間に時間間隔がありうる。例えば、下りバーストが終了した後、アクセス・ネットワーク・デバイスはライセンス不要帯域リソースが利用可能かどうか再推定する必要がありうるため、隣接する伝送バースト間に1つまたは複数の時間単位がありうる。
本発明の実施形態では、1つの伝送バースト内の時間単位が、1台の端末機器の送信データに使用されてもよく、複数の端末機器の送信データに使用されてもよい。これについては本発明では特に限定されない。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスによってサービスされる複数の端末機器が、1つの伝送バースト内の時間単位を使用して、周波数分割多重化、時分割多重化、または空間多重化などの方法で、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたデータを受信してもよい。別の例として、アクセス・ネットワーク・デバイスによってサービスされる複数の端末機器が、1つの伝送バースト内の時間単位を使用して、周波数分割多重化、時分割多重化、または空間多重化などの方法で、アクセス・ネットワーク・デバイスにデータを送信してもよい。
本発明の実施形態では、各伝送バーストは、事前に分割されうる(または静的に構成され、もしくは準静的に構成されうる)。すなわち、各伝送バーストは、通信システムの上位層管理デバイスによって分割され、各アクセス・ネットワーク・デバイスに通知される。あるいは、各伝送バーストの分割方法は、通信プロトコルで指定されてもよい。あるいは、伝送バーストの分割方法は、工場設定または管理者設定によって各アクセス・ネットワーク・デバイスに事前に格納されてもよい。例えば、同じライセンス不要帯域リソースでは、各アクセス・ネットワーク・デバイスは、時分割多重化方式でライセンス不要帯域リソースを使用しうる。使用のための具体的な対応する時間範囲は、上位層管理デバイスによって分割されうる。使用のために分割された時間範囲では、ライセンス不要帯域リソースを使用するためにチャネル評価も行われる必要がある。
あるいは、本発明の実施形態では、各伝送バーストは、各アクセス・ネットワーク・デバイスによって決定されうる(または動的に変更されうる)。すなわち、各アクセス・ネットワーク・デバイスは、コンテンションによって、使用できる時間単位を決定してよく、先取りに成功した1つまたは複数の時間単位を1つまたは複数の伝送バーストとして使用してよい。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスは、先取りに成功した複数の時間単位を1つの伝送バーストに構成してもよい。
図14は、本発明の一実施形態による、端末機器の観点から記載された上りリンク情報伝送方法200の概略流れ図である。
図14に示すように、方法200は以下のステップを含む。
S210.端末機器は、第1の時間単位で、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたスケジューリング情報を受信する。
S220.端末機器は、第2の時間単位および第1の時間オフセットを決定し、第2の時間単位が第1の時間単位の後であり、第2の時間単位がアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された下りリンク情報を搬送する。
S230.端末機器は、第3の時間単位を決定し、第3の時間単位は第2の時間単位から第1の時間オフセットだけオフセットされた時間単位である。
S240.端末機器は、第3の時間単位で、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた第1の上りリンク情報を送信する。
具体的には、(例えば、端末機器の要求やコア・ネットワーク・デバイスの指示に基づいて)1つまたは複数の端末機器が(第1の上りリンク情報、または第1の上りリンク情報および第2の上りリンク情報を含む)上りリンク情報を送信する必要があると判断すると、アクセス・ネットワーク・デバイスは、上りリンク情報のスケジューリング情報を生成しうる。
スケジューリング情報は、スケジューリングデータ、制御情報、制御データなどとも呼ばれてよく、以下のうちの少なくとも1つを指示するのに使用されうる。上りリンク情報の伝送フォーマット、上りリンク情報のリソース割り振り、上りリンク情報の上りスケジューリング許可、上りリンク情報の電力制御、上りリンク情報の再送情報など。
本発明の本実施形態では、スケジューリング情報は、下り制御情報(Downlink Control Information、DCI)に含まれるフィールドまたはすべての情報フィールドであってよく、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)および/またはエンハンスト物理下り制御チャネル(Enhanced PDCCH、EPDCCH)で搬送されてよく、または別のチャネルで搬送されてもよい。これについては本発明では特に限定されない。
加えて、スケジューリング情報は、端末機器が上りリンク情報を送信するためのスケジューリング情報を含んでいてもよく、例えば、変調符号化方式(Modulation Coding Scheme、MCS)、上りリンク情報を伝送するのに使用される周波数領域リソースインジケータ、電力制御情報などを含んでいてもよい。スケジューリング情報は、端末機器固有の(UE specific)指示情報であってもよい。例えば、スケジューリング情報は、端末機器またはユーザグループのみに有効であってもよい。スケジューリング情報は代替として、セル固有の(Cell specific)指示情報であってもよい。例えば、スケジューリング情報は、セル内のリンク状態のすべての端末機器またはセルをサービングセルとして使用している(リンク状態の端末機器およびアイドル状態の端末機器を含む)すべての端末機器に有効である。
任意選択で、本発明の本実施形態では、スケジューリング情報は、上り許可(Uplink Grant、UL grant)制御情報であってもよい。スケジューリング情報は、DCIフォーマット0(DCI Format 0)またはDCIフォーマット4(DCI Format 4)で伝送される制御情報を含む。
本発明の本実施形態では、スケジューリング情報は、端末機器に、1つの時間単位で上りリンク情報を送信するよう命令してもよく、または端末機器に少なくとも2つの時間単位で上りリンク情報を送信するよう命令してもよい。例えば、1台のUEが、第1の時間単位で1つのUL grant(または1つのDCI)を使用して、1つまたは複数の第3の時間単位で上りリンク情報を送信するようスケジュールされうる。
先に挙げたスケジューリング情報の機能および効果は単なる説明例にすぎないことに留意されたい。本発明はこれに限定されない。先行技術でスケジューリング情報によって指示される各パラメータは、本発明の保護範囲内に含まれる。
本発明の本実施形態では下りリンク情報(下りデータ)はアクセス・ネットワーク・デバイス、例えば、LTE基地局によって端末機器に送信される情報(またはデータ)に対応する。
加えて、本発明の本実施形態では、上りリンク情報(または上りデータ)は、端末機器によってアクセス・ネットワーク・デバイスに送信される情報(またはデータ)に対応する。
本発明の本実施形態では、情報またはデータは、サービスデータ、制御データ、および参照信号のうちの少なくとも1つを含む。例えば、上りリンク情報は、以下のうちの少なくとも1つを含みうる。物理上り共有チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)上で搬送できるサービスデータ、PUSCH上で搬送できる制御データ、物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)上で搬送できる制御データ、上り復調参照信号(Demodulation Reference Signal、DMRS)、およびサウンディング参照信号(Sounding Reference Signal、SRS)。制御データはチャネル状態情報(Channel State Information、CSI)を含む。CSIは、周期的または非周期的であってよく、スケジューリング要求(Scheduling Request、SR)をさらに含んでいてよい。好ましくは、本発明の本実施形態では、制御データは、ハイブリッド自動再送要求・受信確認情報(HARQ Acknowledgment、HARQ−ACK)を含まない。HARQ−ACKは、肯定応答情報(Acknowledgment,ACK)または否定応答情報(Negative Acknowledgement、NACK)を含みうる。
別の例として、下りリンク情報は、下り物理チャネル上で搬送されるデータ、および/または下りリンク参照信号を含みうる。下り物理チャネルは、以下のうちの少なくとも1つを含む。物理下り共有チャネル(Physical Downlink Shared Channel、PDSCH)、物理ブロードキャストチャネル(Physical Broadcast Channel、PBCH)、物理マルチキャストチャネル(Physical Multicast Channel、PMCH)、物理制御フォーマット指示チャネル(Physical Control Format Indicator Channel、PCFICH)、物理下り制御チャネル(Physical Downlink Control Channel、PDCCH)、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(Physical Hybrid ARQ Indicator Channel、PHICH)、エンハンスト物理下り制御チャネル(Enhanced Physical Downlink Control Channel、EPDCCH)、およびMTC物理下り制御チャネル(MTC Physical Downlink Control Channel、MPDCCH)。下りリンク参照信号は、以下のうちの少なくとも1つを含む。セル固有参照信号(Cell−specific Reference Signal、CRS)、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト単一周波数ネットワーク参照信号(Multimedia Broadcast Multicast Service Single Frequency Network Reference Signal、MBSFN RS)、PDSCH上で搬送されたデータを復調するのに使用されるユーザ機器固有の参照信号(UE−specific Reference Signal、DM−RS)、EPDCCHまたはMPDCCH上で搬送されたデータを復調するのに使用される参照信号(DeModulation Reference Signal、DM−RS)、位置決定参照信号(Positioning Reference Signal、PRS)、およびチャネル状態情報参照信号(CSI Reference Signal、CSI−RS)。
以下では、理解と説明を容易にするために、上りリンク情報は上りリンク情報#A(すなわち、第1の上りリンク情報の一例)および/または上りリンク情報#B(すなわち、第2の上りリンク情報の一例)を含むものとする。上りリンク情報#Aは、端末機器#A(すなわち、端末機器の一例)によって送信される必要がある上りリンク情報であり、上りリンク情報#Bは、端末機器#B(すなわち、端末機器の別の例)によって送信される必要がある上りリンク情報である。この場合、端末機器#Aと端末機器#Bとは同じ端末機器であってもよく、異なる端末機器であってもよい。これについては本発明では特に限定されない。
加えて、以下では、理解と説明を容易にするために、上りリンク情報#Aのスケジューリング情報をスケジューリング情報#Aと表記し(すなわち、スケジューリング情報#Aはスケジューリング情報に属し)、上りリンク情報#Bのスケジューリング情報をスケジューリング情報#Bと表記する(すなわち、スケジューリング情報#Aはスケジューリング情報に属する)。本発明の本実施形態では、上りリンク情報#Aのスケジューリング情報は、端末機器がスケジューリング情報に含まれるコンテンツに基づいて上りリンク情報#Aを送信することとして理解され、上りリンク情報#Bのスケジューリング情報は、端末機器がスケジューリング情報に含まれるコンテンツに基づいて上りリンク情報#Bを送信することとして理解されうることに留意されたい。
本発明の本実施形態では、スケジューリング情報#Aとスケジューリング情報#Bとは、例えば、1つのUL grantで搬送され、または1つの物理層制御チャネルで搬送される同じ情報の異なる情報要素でありうることに留意されたい。あるいは、スケジューリング情報#Aとスケジューリング情報#Bとは、例えば、異なるUL grantで搬送され、または異なる物理層制御チャネルで搬送される独立した情報であってもよい。これについては本発明では特に限定されない。加えて、スケジューリング情報#Aとスケジューリング情報#Bとは、同じ時間周波数リソース(例えば、時間単位)を使用して伝送されてもよく、または異なる時間周波数リソース(例えば、時間単位)を使用して伝送されてもよい。これについては本発明では特に限定されない。
上りリンク情報#Aおよび上りリンク情報#Bを伝送するプロセスについて以下で別々に説明する。
まず、上りリンク情報#Aを伝送するプロセスについて説明する。
本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、1つまたは複数の時間単位(すなわち、第1の時間単位の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では時間単位#A1と表記する)を使用して端末機器#Aにスケジューリング情報#Aを送信する。この場合、スケジューリング情報を伝送するための方法およびそのプロセスは先行技術のものと同様である。反復を避けるために、詳細は省略する。
例えば、これに限定されないが、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、スケジューリング情報#Aを搬送する時間単位#A1(すなわち、第1の時間単位の例)をさらに決定しうる。この場合、プロセスは先行技術のプロセスと同様であってよい。反復を避けるために、詳細は省略する。
加えて、例えば、これに限定されないが、例えば、時間単位#A1(例えば、1サブフレーム)は、スケジューリング情報#Aを搬送する(これは、アクセス・ネットワーク・デバイスが時間単位#A1でスケジューリング情報#Aを送信することとして理解されうる)。時間単位#A1が1サブフレームである場合、時間単位#A1の時間長は1msである。下りリンク情報伝送に使用される時間単位#A1の時間長は、1msであってもよく、1ms未満であってもよい。これについては本発明では特に限定されない。別の例として、時間単位#A1が1サブフレームである場合、時間単位#A1の時間長は1msである。下りリンク情報伝送に使用される時間単位#A1の時間長が1ms未満である場合、時間単位#A1の他の時間範囲は、他の情報(例えば、何台かの端末機器によって送信される上りリンク情報)の伝送にさらに使用されうる。
本発明の本実施形態では、端末機器が、時間単位#A1で、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたスケジューリング情報#Aを受信することは、端末機器が、下りリンク情報伝送に使用される時間単位#A1の時間範囲において、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたスケジューリング情報#Aを受信することとして理解されうる。上述したように、下りリンク情報伝送に使用される時間単位#A1の時間長は時間単位#A1の時間長以下でありうる。
このようにして、端末機器#Aは、スケジューリング情報#Aに基づき、スケジューリング情報#Aを使用してスケジュールされた上りリンク情報#Aが送信される必要があると判断することができる。加えて、上述したように、アクセス・ネットワーク・デバイスも、スケジューリング情報#Aを使用してスケジュールされた上りリンク情報#Aが受信される必要があると判断することができる。
次いで、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、上りリンク情報#Aを搬送するのに使用される1つまたは複数の時間単位(すなわち、第3の時間単位の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では時間単位#A3と表記する)を決定しうる。
本発明の本実施形態では、端末機器#Aは、時間領域における時間単位#A1の後の時間単位(すなわち、第2の時間単位の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では時間単位#A2と表記する)に基づいて時間単位#A3を決定しうる。
まず、時間単位#A2を決定するための方法について詳細に説明する。
本発明の本実施形態では、時間単位#A2がアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された下りリンク情報を搬送することは、時間単位#A2がアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された下りリンク情報を含むこと、またはアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された下りリンク情報が時間単位#A2にあることとしても理解されうる。下りリンク情報伝送に使用される時間単位#A2の長さは1ms、すなわち、1サブフレームであってもよく、1ms未満であってもよい。例えば、アクセス・ネットワーク・デバイスは、サブフレームmで下りリンク情報を送信する。下りリンク情報伝送に使用されるサブフレームmの長さは、1msであってもよく、1ms未満であってもよい。
本発明の本実施形態では、時間単位#A2がアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された下りリンク情報を搬送することは、下りリンク情報伝送に使用される時間単位#A2の時間範囲が、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された下りリンク情報を搬送することを含む。上述したように、下りリンク情報伝送に使用される時間単位#A2の時間長は時間単位#A2の時間長以下でありうる。
本発明の本実施形態では、時間単位(例えば、#A1/#A2/#A3)の時間長は、その時間単位の開始時からその時間単位の終了時までの時間長である。上述したように、1つの時間単位が1サブフレームで表される場合、時間単位の時間長は1msである。1つの時間単位が1タイムスロットで表される場合、時間単位の時間長は0.5msである。1つの時間単位が1つまたは複数のOFDMシンボルで表される場合、時間単位の時間長は1つまたは複数のOFDMシンボルの長さである。
本発明の本実施形態では、第1の時間単位と第2の時間単位とは異なる下りバーストに属していても(すなわち、ケース1)、同じ下りバーストに属していても(すなわち、ケース2)よい。前述の2つのケースにおいて第2の時間単位(例えば、時間単位#2)を決定する方法について以下で別々に説明する。
ケース1
任意選択で、第1の時間単位は第1の下りバーストに属し、第2の時間単位は第2の下りバーストに属し、第2の下りバーストは第1の下りバーストの後であり、第2の下りバーストと第1の下りバーストとの間にL個の下りバーストがあり、Lは整数であり、L≧0である。
具体的には、例えば、図15に示すように、本発明の本実施形態では、時間単位#A1は下りバースト#A1に属し、時間単位#A2は下りバースト#A2に属し、下りバースト#A1と下りバースト#A2とは異なる下りバーストである。すなわち、図15に示すように、下りバースト#A2は時間領域において下りバースト#A1の後に位置しうる。
本発明の本実施形態では、下りバースト#A2と下りバースト#A1との間にL個の下りバーストがあってよく、Lは整数であり、L≧0である。
Lは、以下の方法のうちの少なくとも1つで決定されうる。
1.事前構成
すなわち、本発明の本実施形態では、第1の時間単位が属する下りバースト(すなわち、第1の下りバースト)と第2の時間単位が属する下りバースト(すなわち、第2の下りバースト)との間の下りバーストの数Lは、標準プロトコルで指定されうる。
このようにして、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスは、標準プロトコルで指定された数Lと、第1の時間単位が属する下りバースト(すなわち、第1の下りバースト)とに基づいて、第2の時間単位が属する下りバースト(すなわち、第2の下りバースト)を決定してよく、それによって第2の下りバーストにおける第2の時間単位が決定される。
これに対応して、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、標準プロトコルで指定された数Lと下りバースト#A1とに基づいて、下りバースト#A2を決定してよく、それによって第2の時間単位#A2が属する下りバーストが決定される。
2.シグナリング指示
すなわち、本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、代替として、指示情報(理解と区別を容易にするために、指示情報#A1と表記する)に、第1の時間単位が属する下りバースト(すなわち、第1の下りバースト)と第2の時間単位が属する下りバースト(すなわち、第2の下りバースト)との間の下りバーストの数Lを含めることができる。
例えば、これに限定されないが、指示情報#A1は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングや媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)シグナリングなどの物理層シグナリングや上位層シグナリングで搬送されうる。
このようにして、端末機器#Aは、指示情報#A1に基づいて数Lを決定し、数Lと下りバースト#A1とに基づいて下りバースト#A2をさらに決定してよく、それによって、時間単位#A2が属する下りバーストが決定される。
任意選択で、端末機器は、第1の下りバーストの後の最初の下りバーストに含まれる下り時間単位を第2の時間単位として決定する。
具体的には、本発明の本実施形態では、L=0とする。この場合、端末機器#Aは、下りバースト#A1の後の最初の下りバーストを下りバースト#A1として使用しうる。
例えば、これに限定されないが、例えば、図16に、L=0の場合の、下りバースト#A1(すなわち、第1の下りバーストの例)と下りバースト#A2(すなわち、第2の下りバーストの例)との間の時間順序関係を示す。
本発明の本実施形態では、端末機器は、第2の時間単位が位置する下りバーストを決定するために、事前構成またはシグナリング指示によってLを決定することに留意されたい。これは、端末機器が、事前構成またはシグナリング指示によって、第2の時間単位は第1の下りバーストの後の(L+1)番目の下りバーストにあると判断することと等しい。
以下でケース1の下りバースト#A2(すなわち、第2の下りバーストの例)における時間単位#A2(すなわち、第2の時間単位の例)を決定するための方法について説明する。
本発明の本実施形態では、第2の時間単位は、以下の方法のうちの少なくとも1つで決定されうる。
A.事前構成
任意選択で、端末機器が、第2の時間単位を決定するステップは、
端末機器が、第1の事前設定規則に基づいて第2の時間単位を決定するステップ
を含む。
具体的には、本発明の本実施形態では、第2の時間単位が属する下りバースト(すなわち、第2の下りバースト)における第2の時間単位の位置が標準プロトコルで指定されうる。これは第1の事前設定規則の一例である。
このようにして、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスは、第2の下りバースト内の、標準プロトコルで第2の時間単位として指定された位置の時間単位を使用しうる。
これに対応して、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、下りバースト#A2内の、第1の事前設定規則で時間単位#A2として指定された位置の時間単位を使用しうる。
本発明の本実施形態では、第1の事前設定規則と前述の数Lを事前構成する方法は同じ規則を使用して決定されうることに留意されたい。すなわち、第2の下りバースト(例えば、下りバースト#A2)と第2の下りバーストにおける第2の時間単位(例えば、時間単位#A2)の位置は、同じ事前設定規則を使用して指定されうる。あるいは、第2の下りバースト内の下り時間単位が事前設定規則を使用して第2の時間単位として決定されることとして理解されてもよい。
あるいは、本発明の本実施形態では、第1の事前設定規則と前述の数Lを事前構成する方法は、異なる規則を使用して決定されてもよい。すなわち、第2の下りバースト(例えば、下りバースト#A2)は、ある事前設定規則を使用して指定され、第2の下りバーストにおける第2の時間単位(例えば、時間単位#A2)の位置は、別の事前設定規則を使用して指定されてもよい。
先に挙げた第1の事前設定規則を決定する方法は、単なる説明例にすぎないことに留意されたい。本発明はこれに限定されない。例えば、第1の事前設定規則は、代替として、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスとによって決定された第2の時間単位が一貫しているという条件で、折衝によって端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスとによって決定されてもよい。
本発明の本実施形態では、事前設定規則は標準プロトコルで指定されうる。
本発明の本実施形態では、任意選択で、端末機器が第1の事前設定規則に基づいて第2の時間単位を決定することは、第2の時間単位が事前構成されることとして理解されてもよい。
別の例として、第1の事前設定規則は、第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバーストの後の(L+1)番目の下りバースト内の下り時間単位を使用すること、または任意選択で、第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバーストの直後の下りバースト(L=0とする(L+1)番目の下りバーストとして理解されてもよい)内の下り時間単位を使用すること、を含みうる。共通制御情報は、(L+1)番目の下りバーストの終了時を指示するのに使用され、または任意選択で、共通制御情報は、第1の時間単位が位置する下りバーストの直後の下りバーストの終了時を指示するのに使用される。さらに、共通制御情報は、物理層共通制御チャネルで搬送され、例えば、セル共通無線ネットワーク一時識別子(Cell−common Radio Network Temporary Identity、C−RNTI)を使用してスクランブルされる。さらに、共通制御情報は、共通探索空間(Common Search Space、CSS)で搬送されてもよく、または共通制御情報は、ユーザ機器固有の探索空間(UE−specific Search Space、USS)で搬送されてもよい。この場合、端末機器が、第1の事前設定規則に基づいて第2の時間単位を決定するステップは、端末機器が第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバーストの後の(L+1)番目の下りバースト内の下り時間単位を使用するステップ、または任意選択で、端末機器が第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバーストの直後の下りバースト内の下り時間単位を使用するステップ、を含む。共通制御情報は、第1の時間単位が位置する下りバーストの直後の下りバーストの終了時を指示するのに使用される。さらに、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバーストの直後の下りバースト内の少なくとも2つの下り時間単位がある場合、第1の事前設定規則は、共通制御情報を含むM番目の下り時間単位を第2の時間単位として使用すること、をさらに含みうる。
B.シグナリング指示
任意選択で、端末機器が、第2の時間単位を決定するステップは、
端末機器が、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された第2の指示情報を受信するステップであって、第2の指示情報が第2の時間単位を指示するのに使用される、ステップと、
端末機器が、第2の指示情報に基づいて第2の時間単位を決定するステップと、
を含む。
具体的には、本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2の時間単位の指示情報(すなわち、第2の指示情報、例えば、第2の下りバーストにおける第2の時間単位の位置の指示情報の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では指示情報#A2と表記する)をさらに生成し、指示情報#A2を端末機器に送信しうる。
例えば、これに限定されないが、指示情報#A2は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングや媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)シグナリングなどの物理層シグナリングや上位層シグナリングを含みうる。
このようにして、端末機器#Aは、指示情報#A2に基づいて下りバースト#A2における時間単位#A2を決定しうる。
本発明の本実施形態では、数Lおよび第2の下りバーストにおける第2の時間単位の位置は、同じ情報によって指示されうることに留意されたい。すなわち、第2の下りバースト(例えば、下りバースト#A2)と第2の下りバーストにおける第2の時間単位(例えば、時間単位#A2)の位置は1つの指示情報によって指定されうる。
あるいは、本発明の本実施形態では、数Lおよび第2の下りバーストにおける第2の時間単位の位置は、異なる情報によって指示されてもよい。すなわち、第2の下りバースト(例えば、下りバースト#A2)はある情報によって指示され、第2の下りバーストにおける第2の時間単位(例えば、時間単位#A2)の位置は別の指示情報によって指定されうる。
あるいは、本発明の本実施形態では、第2の下りバーストにおける第2の時間単位の位置の指示情報と組み合わせて、数Lの構成規則が使用されてもよい。例えば、任意選択で、第2の下りバースト(例えば、下りバースト#A2)はある情報によって指示され、第2の下りバーストにおける第2の時間単位(例えば、時間単位#A2)の位置は事前設定規則を使用して指定されうる。任意選択で、第2の下りバースト(例えば、下りバースト#A2)は、事前設定規則を使用して指定され、第2の下りバーストにおける第2の時間単位(例えば、時間単位#A2)の位置は、指示情報を使用して指定されてもよい。
任意選択で、第2の指示情報とスケジューリング情報とは、同じDCIにあってもよい。例えば、端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された上り許可(UL grant)を受信する。UL grantは、スケジューリング情報および第2の指示情報を含み、スケジューリング情報は、上りリンク情報伝送に対応する上りリンク情報伝送を含み、第2の指示情報は第2の時間単位を指示するのに使用されうる。
あるいは、第2の指示情報とスケジューリング情報とは、異なるDCIにある。例えば、あるDCIが上りリンク情報伝送に対応するスケジューリング情報を含み別のDCIが第2の時間単位を指示する。あるいは、第2の指示情報は、スケジューリング情報に含まれるフィールドである。例えば、スケジューリング情報は、DCI format 0やDCI format 4で伝送される制御情報などの、UL grantに関する情報である。スケジューリング情報に含まれるいくつかのフィールドが第2の時間単位を指示するのに使用されうる。
任意選択で、第2の指示情報は、代替として共通制御情報であってもよい。すなわち、第2の時間単位は、共通制御情報によって指示されうる。加えて、本発明の本実施形態では、共通制御情報は特定の端末機器グループ(例えば、複数の端末機器を含みうる)に対して有効であってもよい。
任意選択で、端末機器は、第1の事前設定規則と第2の指示情報とに基づいて第2の時間単位をさらに決定してもよい。
例えば、第1の事前設定規則は、第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバーストの後の(L+1)番目の下りバースト内の下り時間単位を使用すること、を含む。共通制御情報は、第1の時間単位が位置する下りバーストの終了時を指示するのに使用され、物理層共通制御チャネルで搬送される。共通制御情報を含む少なくとも2つの下り時間単位がある場合、スケジューリング情報(すなわち、第2の指示情報の例)は、共通制御情報を含む、第2の時間単位として使用される下り時間単位を特に指示するのに使用されうる。
先に挙げた第2の時間単位を決定する方法は、単なる説明例にすぎないことに留意されたい。本発明はこれに限定されない。例えば、前述の方法Aおよび方法Bは組み合わせて使用されてもよい。例えば、第1の事前設定規則は、第2の時間単位の複数の構成位置を含む。例えば、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバーストの後の(L+1)番目の下りバースト内の下り時間単位が第2の時間単位として使用され、第1の時間単位が位置する下りバーストの後の(L+1)番目の下りバースト内の最初の下り時間単位が第2の時間単位として使用され、第1の時間単位が位置する下りバーストの後の(L+1)番目の下りバースト内の2番目から最後までの下り時間単位が第2の時間単位として使用され、または第1の時間単位が位置する下りバーストの後の(L+1)番目の下りバースト内の最後の下り時間単位が第2の時間単位として使用される。この場合、第2の指示情報は、第2の時間単位の位置を構成するための特定の方法を指示しうる。
例えば、これに限定されないが、本発明の本実施形態では、第2の下りバーストにおける第2の時間単位の位置は以下のように構成されうる。
すなわち、任意選択で、第2の時間単位は第2の下りバーストにおける最初の下り時間単位であり、または
第2の時間単位は第2の下りバーストにおける2番目から最後までの下り時間単位であり、または
第2の時間単位は第2の下りバーストにおける最後の下り時間単位である。
具体的には、本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器#Aは、(例えば、プロトコル指定および/またはシグナリングベースの折衝に基づいて)下りバースト#A2における最後の時間単位または2番目から最後までの時間単位を時間単位#A2として使用しうる。
例えば、プロトコル指定または第1の事前設定規則は、第2の時間単位として、第1の時間単位が位置する下りバーストの直後の下りバースト(L=0とする(L+1)番目の下りバーストとして理解されてもよい)における最初の下り時間単位、2番目から最後までの下り時間単位、または最後の下り時間単位を使用すること、を含みうる。この場合、端末機器が、第1の事前設定規則に基づいて第2の時間単位を決定するステップは、端末機器が第2の時間単位として、第1の時間単位が位置する下りバーストの直後の下りバーストにおける最初の下り時間単位、2番目から最後までの下り時間単位、または最後の下り時間単位を使用するステップ、を含む。
本発明の本実施形態では、下り時間単位は下りリンク情報伝送を含む時間単位であり、説明は、「時間単位」(例えば、時間単位#A1)についての前述の説明と同様であることに留意されたい。下りデータ伝送に使用される時間単位の時間長は、時間単位の時間長以下でありうる。したがって、「第2の時間単位が第2の下りバーストにおける最初の下り時間単位である」ことは、「第2の時間単位が、下りリンク情報伝送を含むかまたは下りリンク情報伝送に使用できるリソースを含む、第2の下りバーストにおける最初の時間単位である」こととして理解されうる。
例えば、下り時間単位がサブフレームで表される場合、下り時間単位がサブフレームnであると仮定すると、サブフレームnで下りリンク情報伝送に使用される持続時間は、1msであってもよく、1ms未満であってもよい。本発明の別の実施形態では、下り時間単位がサブフレームで表される場合、「第2の時間単位が第2の下りバーストにおける最初の下り時間単位である」ことは、「第2の時間単位が、第2の下りバーストにおける、下りリンク情報伝送を含む最初のサブフレーム、または下りリンク情報伝送が可能な最初のサブフレームである」こととして理解されうる。下りリンク情報伝送に使用されるサブフレームの時間長は1ms以下でありうる。
同様に、本発明の本実施形態では、上り時間単位は上りリンク情報伝送を含む時間単位である。上りリンク情報伝送に使用される時間単位の時間長は、時間単位の時間長以下でありうる。
第2の時間単位が第2の下りバーストにおける最初の下り時間単位である場合、前述の有利な効果を得ることに加えて、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器が、上りリンク情報伝送が位置する時間単位の一貫した理解を有するように、または下りリンク情報伝送が影響を受けないようにするために、第1の時間単位と第3の時間単位との間に存在する、その位置が不確実な下り時間単位が考慮されるのみならず、上りリンク情報スケジューリングと上りリンク情報伝送との間の遅延を低減させることもでき、端末機器の体験が改善される。
第2の下りバーストにおける2番目から最後までの下り時間単位または最後の下り時間単位が第2の時間単位として使用され、そのため、第2の下りバーストに含まれる下り時間単位おかずを動的に調整することができ、例えば、下りサービス要件に基づいて柔軟に調整することができ、それによってライセンス不要帯域リソースの利用が保証される。
ケース2
任意選択で、第1の時間単位は第1の下りバーストに属し、第2の時間単位は第1の下りバーストに属する。
具体的には、例えば、図17に示すように、本発明の本実施形態では、時間単位#A1は下りバースト#A3に属し、時間単位#A2も下りバースト#A3に属する。
加えて、時間単位#A2(すなわち、第2の時間単位の例)は、下りバースト#A3(すなわち、第1の下りバーストの例)内の、時間単位#A1(すなわち、第1の時間単位の例)とは異なる別の下り時間単位である。
任意選択で、ライセンス帯域リソースの先取りに成功した後、アクセス・ネットワーク・デバイスは、スケジューリング情報を送信しうる。スケジューリング情報を送信するときに、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位を含む下りバーストに含まれる特定の数の下りサブフレームを決定しうる。あるいは、スケジューリング情報を送信するときに、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位を含む下りバーストに含まれる特定の数の下りサブフレームを決定しなくてもよい場合もある。
例えば、この場合には、第1の事前設定規則は、第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバースト内の下り時間単位を使用すること、を含みうる。共通制御情報は、第1の時間単位が位置する下りバーストの終了時を指示するのに使用される。さらに、共通制御情報は、物理層共通制御チャネルで搬送され、例えば、セル共通無線ネットワーク一時識別子(Cell−common Radio Network Temporary Identity、C−RNTI)を使用してスクランブルされる。第1の時間単位は共通制御情報を含まない。この場合、端末機器が、第1の事前設定規則に基づいて第2の時間単位を決定するステップは、端末機器が第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバースト内の下り時間単位を使用するステップ、を含む。共通制御情報は、第1の時間単位が位置する下りバーストの終了時を指示するのに使用される。さらに、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバースト内の少なくとも2つの下り時間単位がある場合、第1の事前設定規則は、共通制御情報を含むM番目の下り時間単位を第2の時間単位として使用すること、をさらに含みうる。
別の例として、第1の事前設定規則は、第2の時間単位として、第1の時間単位が位置する下りバーストにおける最後の下り時間単位または2番目から最後までの下り時間単位を使用すること、を含みうる。この場合、端末機器が、第1の事前設定規則に基づいて第2の時間単位を決定するステップは、端末機器が第2の時間単位として、第1の時間単位が位置する下りバーストにおける最後の下り時間単位または2番目から最後までの下り時間単位を使用するステップ、を含む。
別の例として、第1の事前設定規則は、第2の時間単位として、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバースト内の下り時間単位を使用すること、を含む。共通制御情報は、第1の時間単位が位置する下りバーストの終了時を指示するのに使用され、物理層共通制御チャネルで搬送される。共通制御情報を含む少なくとも2つの下り時間単位がある場合、スケジューリング情報(すなわち、第2の指示情報の例)は、共通制御情報を含む、第2の時間単位として使用される下り時間単位を特に指示するのに使用されうる。
先に挙げた第2の時間単位を決定する方法は、単なる説明例にすぎないことに留意されたい。本発明はこれに限定されない。例えば、前述の方法Aおよび方法Bは組み合わせて使用されてもよい。例えば、第1の事前設定規則は、第2の時間単位の複数の構成位置を含む。例えば、共通制御情報を含み、第1の時間単位が位置する下りバースト内の下り時間単位が第2の時間単位として使用され、第1の時間単位が位置する下りバースト内の最初の下り時間単位が第2の時間単位として使用され、第1の時間単位が位置する下りバースト内の2番目から最後までの下り時間単位が第2の時間単位として使用され、または第1の時間単位が位置する下りバースト内の最後の下り時間単位が第2の時間単位として使用される。この場合、第2の指示情報は、第2の時間単位の位置を構成するための特定の方法を指示しうる。
すなわち、本発明の本実施形態では、時間単位#A1と時間単位#A2との間にQ個の時間単位があってよく、Qは整数であり、Q≧0である。
例えば、これに限定されないが、任意選択で、第2の時間単位と第1の時間単位との間に少なくとも4つの下り時間単位がありうる(すなわち、Q=4)。言い換えると、第2の時間単位と第1の時間単位との間には、下りリンク情報伝送を含む5つ以上の時間単位があってもよい(すなわち、Q>4)。
図18に示すように、第2の時間単位と第1の時間単位との間の時間範囲は、第1の時間単位の終了時と第2の時間単位の終了時との間の時間範囲または第1の時間単位の開始時と第2の時間単位の開始時との間の時間範囲である。
例えば、これに限定されないが、Qは以下の方法のうちの少なくとも1つで決定されうる。
1.事前構成
すなわち、本発明の本実施形態では、第1の時間単位と第2の時間単位が同じ下りバーストに属する場合、第1の時間単位と第2の時間単位との間の時間単位の数Qは、標準プロトコルを使用して指定されうる。すなわち、本発明の本実施形態では、数Qは、第1の事前設定規則を使用して指定されうる。
このようにして、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスは、標準プロトコル(すなわち、第1の事前設定規則の例)で指定された数Qと第1の時間単位とに基づいて第2の時間単位を決定しうる。
2.シグナリング指示
すなわち、本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、代替として、指示情報(理解と区別を容易にするために、指示情報#A3と表記する)に、第1の下りバーストにおける第1の時間単位の位置、例えば、第1の時間単位と第2の時間単位との間の下りバーストの数Qを含めることができる。
例えば、これに限定されないが、指示情報#A3は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングや媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)シグナリングなどの物理層シグナリングや上位層シグナリングを含みうる。
このようにして、端末機器#Aは、指示情報#A3に基づいて数Qを決定し、さらに、数Qと時間単位#A1とに基づいて時間単位#A2を決定しうる。
任意選択で、第2の時間単位は第1の下りバーストにおける2番目から最後までの下り時間単位であり、または
第2の時間単位は第1の下りバーストにおける最後の下り時間単位である。
具体的には、本発明の本実施形態では、第1の時間単位と第2の時間単位が同じ下りバースト(すなわち、第1の下りバースト)に属する場合、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器#Aは、第1の下りバーストにおける最後の下りサブフレームまたは2番目から最後までの下りサブフレームを第2の時間単位として決定しうる。
任意選択で、第2の時間単位は共通制御情報を搬送し、共通制御情報は、第2の時間単位が属する下りバーストの終了時を指示するのに使用される。
具体的には、端末機器は、第1の下りバースト内の、共通制御情報を含む時間単位を第2の時間単位として使用する。共通制御情報は、第2の時間単位が位置する下りバーストの終了時を指示するのに使用される。さらに、端末機器が、少なくとも2つの時間単位が共通制御情報を含むことを検出した場合、端末機器は、少なくとも2つの時間単位のうちの任意の1つを第2の時間単位として決定し、または事前設定規則に基づいて、共通制御情報を含む特定の時間単位を第2の時間単位として決定しうる。例えば、端末機器は、第2の時間単位として、共通制御情報が位置する最後の検出された時間単位または2番目から最後までの検出された時間単位を決定しうる。
任意選択で、第2の時間単位は共通制御情報を含み、共通制御情報は、第2の下りバーストの終了時を指示するのに使用される。
本発明の本実施形態による上りリンク情報伝送方法に基づき、第1の時間単位と第2の時間単位が同じ下りバースト内にある場合、第1の時間単位と第2の時間単位を含む下りバースト内の下り時間単位の数を動的に調整することができ、例えば、下りサービス要件に基づいて柔軟に調整することができ、それによって、ライセンス不要帯域リソースの利用が保証される。任意選択で、第1の下りバーストにおける2番目から最後までの下り時間単位または最後の下り時間単位は第2の時間単位として使用され、そのため、下りバーストに含まれる下り時間単位の数に最大動的調整範囲を持たせることができ、それによって、ライセンス不要帯域リソースがより柔軟に使用される。例えば、下り時間単位の数を、下りサービス要件に基づいて最大限まで動的に調整することができる。
前述の「共通制御情報」は、共通無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)を使用してスクランブルされるうることに留意されたい。例えば、第2の時間単位がライセンス不要帯域上の時間単位である場合、共通制御情報はCC−RNTIであってもよい。共通制御情報は、物理層共通制御チャネル上で搬送されうる。
任意選択で、共通制御情報は、共通探索空間(Common Search Space、CSS)で搬送されてもよく、または共通制御情報は、ユーザ機器固有のサーチ空間(UE−specific Search Space、USS)で搬送されてもよい。
上述したように時間単位#A2(すなわち、第2の時間単位の例)を決定した後、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、時間単位#A2に基づき、スケジューリング情報#Aによってスケジュールされた上りリンク情報#Aを伝送するのに使用される時間単位(すなわち、第3の時間単位の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では時間単位#A3と表記する)を決定しうる。
本発明の本実施形態では、時間単位#A3(すなわち、第1の時間単位の例)と時間単位#A2との間に時間オフセット#α(すなわち、第1の時間オフセットの例)がある。
本発明の本実施形態では、時間オフセットは、異なる時間単位の開始時間の時間間隔を含み、または異なる時間単位の終了時間の時間間隔を含んでいてもよく、整数のサブフレーム数、整数のOFDMシンボル数、または整数のタイムスロット数で、または別の方法で表されうる。
本発明の本実施形態では、第1の時間オフセットは、第2の時間単位の開始時と第3の時間単位の開始時との間の時間間隔(もしくは時間遅延)を含み、または第1の時間オフセットは、第2の時間単位の終了時と第3の時間単位の終了時との間の時間間隔(もしくは時間遅延)を含み、または第1の時間オフセットは、第2の時間単位で下りリンク情報伝送に使用される開始時と第3の時間単位で上りリンク情報伝送に使用される開始時との間の時間遅延を含み、または第1の時間オフセットは、第2の時間単位で下りリンク情報伝送に使用される終了時と第3の時間単位で上りリンク情報伝送に使用される開始時との間の時間遅延を含み、または第1の時間オフセットは、第2の時間単位で下りリンク情報伝送に使用される終了時と第3の時間単位で上りリンク情報伝送に使用される終了時との間の時間遅延を含む。サブフレームが時間単位であることを説明例に使用する。サブフレームnとサブフレームmとの間の時間オフセットは、m−nサブフレームとして表すことができ、mはn以上である。
本発明の本実施形態では、時間単位がサブフレームで表される場合、第2の時間単位に対応するサブフレームインデックスがnであり、第1の時間オフセットはXサブフレームで表され、またはXで直接表されうるものと仮定すると、第2の時間単位から第1の時間オフセットだけオフセットされた時間単位に対応するサブフレームインデックスはn+Xであり、Xは0以上の整数である。
図15を例にとると、第1の時間オフセットは2サブフレームであり、第1の時間オフセットは、異なる時間単位の開始時間の時間間隔で表される。本発明の本実施形態で示される別の時間オフセットの記述も同様であり、ここでは詳細を繰り返さない。第2の時間単位と第3の時間単位とが同じ時間単位である場合、第1の時間オフセットは0として理解されうる。
ここでは第2の時間単位はサブフレームnで表され、第3の時間単位はサブフレームmで表されるものと仮定する、ことに留意されたい。上述したように、下りリンク情報伝送に使用されるサブフレームnの時間長はサブフレームnの時間長未満、すなわち1ms未満であってよく、上りリンク情報伝送に使用されるサブフレームmの時間長はサブフレームmの時間長未満、すなわち1ms未満であってよい。したがって、サブフレームnとサブフレームmとの間の時間オフセットはm−nサブフレームで表されうるが、m−nサブフレームの時間長は(m−n)1msとは異なりうる。
例えば、図10に示すように、第2の時間単位と第3の時間単位とは同じサブフレームで表されうる。第1の時間オフセットが、(m−n)サブフレームで表される場合、第1の時間オフセットは0である。しかし、実際には、図10によれば、サブフレームで下りリンク情報伝送に使用される開始時とサブフレームnで上りリンク情報伝送に使用される開始時との間の時間遅延は0ではない。
以下でアクセス・ネットワーク・デバイスおよび端末機器#Aが時間オフセット#αを決定するプロセスについて詳細に説明する。
本発明の本実施形態では、時間オフセット#α(すなわち、第1の時間オフセットの例)は、M個の時間単位であり、M≧0である。すなわち、本発明の本実施形態では、第1の時間オフセットはMまたはM個の時間単位に対応しうる。例えば、第2の時間単位がn番目の時間単位である場合、第3の時間単位は(n+M)番目の時間単位である。第2の時間単位のサブフレームインデックスがnであるとすると、第3の時間単位のサブフレームはn+Mである。あるいは、別の例として、第2の時間単位がn番目の時間単位である場合、第3の時間単位は、第2の時間単位の後のM番目の時間単位である。
すなわち、代替として、本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器#Aは、時間単位#A2(すなわち、第2の時間単位の例)の後のM番目の時間単位を時間単位#A3(すなわち、第3の時間単位の例)として決定しうる。
あるいは、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器#Aは、上りリンク情報伝送に使用されるリソースを含む、時間単位#A2の後のM番目の時間単位を時間単位#A3として決定してもよい。
あるいは、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器#Aは、上りリンク情報伝送を含む、時間単位#A2の後のM番目の時間単位を時間単位#A3として決定してもよい。
本発明の本実施形態では、上りリンク(または下りリンク)情報伝送を含むことは必ずしも、上りリンク(または下りリンク)情報伝送がその時間単位に明確に発生することを表すものではない、ことに留意されたい。これは、対応する情報伝送が発生するかどうかが、チャネル評価結果の影響にも依存することによるものである。本発明の本実施形態では、第2の時間単位の後は、第2の時間単位に含まれる下りリンク情報伝送の終了時の後として理解されうることに留意されたい。下りリンク情報伝送に使用される第2の時間単位の時間長が第2の時間単位の時間長と等しい場合、第2の時間単位の後は、第2の時間単位の終了時の後として理解されうることが理解されよう。下りリンク情報伝送に使用される第2の時間単位の時間長が第2の時間単位の時間長未満である場合、第2の時間単位の後は、下りリンク情報伝送に使用される第2の時間単位の時間長の終了時の後として理解されうる。上りリンク情報伝送に使用されるリソースを含む、M番目の時間単位の長さ、または上りリンク情報伝送を含むM番目の時間単位は、1ms以下でありうることに留意されたい。
時間単位が1サブフレームであることを例にとる。M=1であると仮定すると、第2の時間単位(下りリンク情報伝送を含む部分に対応する)と第3の時間単位(上りリンク情報伝送を含む部分に対応する)との間の関係は図10として示されうる。この場合、第3の時間単位は第2の時間単位の後の最初の時間単位であり、最初の時間単位は上りリンク情報伝送を含むが、第2の時間単位と第3の時間単位とは同じサブフレーム内にあるため、サブフレームインデックス間の関係が第1の時間オフセットを表すのに使用される場合、第1の時間オフセットは0であるとみなされうる。言い換えると、第1の時間オフセットが0である場合、第2の時間単位と第3の時間単位とは同じ時間単位であると理解されうる。あるいは、第2の時間単位と第3の時間単位との間の関係は図17または図19としても示されうる。この場合、第1の時間オフセットは0より大きい。1サブフレームが1つの時間単位を表すのに使用される場合、第2の時間単位に対応するサブフレームインデックスと第3の時間単位に対応するサブフレームインデックスとの間の差が第1の時間オフセットに等しいと理解されうる。
図19では、端末機器の場合、「1」と記された部分は、下り受信から上り送信までの少なくとも1つの変換時間を含み、端末機器が、サブフレームn+1でデータ伝送を行う前にチャネル評価を行うための時間部分をさらに含みうる。「1」と記された部分は、サブフレームn+1の開始時に位置していてもよいことに留意されたい。これについては本発明では特に限定されない。
例えば、これに限定されないが、M(または時間オフセット#α、すなわち、第1の時間オフセットの例)は、以下の方法のうちの少なくとも1つで決定されうる。
1.事前構成
任意選択で、本方法は、
端末機器が、第2の事前設定規則に基づいて第1の時間オフセットを決定するステップ、
をさらに含む。
具体的には、本発明の本実施形態では、Mは事前構成され、またはプロトコルで指定されうる。
例えば、これに限定されないが、例えば、第2の時間単位の後の最初の時間単位は、事前定義またはプロトコル指定(すなわち、第2の事前設定規則の例)によって第3の時間単位として決定されうる。この場合、第2の時間単位と第3の時間単位が同じ時間単位である(1つの時間単位が本発明の本実施形態における下りリンク情報伝送と上りリンク情報伝送の両方を含むこととして理解されうる)場合、M=0である。第2の時間単位と第3の時間単位が異なる時間単位である(例えば、異なるサブフレームインデックスに対応する)場合、M=1である。
このようにして、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスは、標準プロトコルで指定されたMと第2の時間単位とに基づいて第3の時間単位を決定しうる。
これに対応して、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、標準プロトコルで指定された数Mと時間単位#A2とに基づいて時間単位#A3を決定しうる。
2.シグナリング指示
任意選択で、本方法は、
端末機器が、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された第3の指示情報を受信するステップであって、第3の指示情報が第1の時間オフセットを指示するのに使用される、ステップと、
端末機器が、第3の指示情報に基づいて第1の時間オフセットを決定するステップと、
をさらに含む。
具体的には、本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは代替として、指示情報(すなわち、第3の指示情報の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では指示情報#A4と表記する)にMを含めてもよい。
例えば、これに限定されないが、指示情報#A4は、無線リソース制御(Radio Resource Control、RRC)シグナリングや媒体アクセス制御(Media Access Control、MAC)シグナリングなどの物理層シグナリングや上位層シグナリングを含みうる。
このようにして、端末機器#Aは、指示情報#A4に基づいて数Mを決定し、さらに、数Mと時間単位#A2とに基づいて時間単位#A3を決定しうる。
このようにして、端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された第3の指示情報を受信し、第2の時間単位と第3の指示情報によって指示される第1の時間オフセットとに基づいて第3の時間単位として、第2の時間単位の後の、第2の時間単位から第1の時間オフセットだけオフセットされた時間単位を決定する。あるいは、端末機器は、第2の時間単位と第3の指示情報によって指示されるMとに基づいて、第2の時間単位の後のM番目の時間単位を第3の時間単位として決定する。
本発明の本実施形態では、任意選択で、第3の指示情報とスケジューリング情報とは同じ時間単位内にあることに留意されたい。さらに、第3の指示情報とスケジューリング情報とは同じDCIまたは異なるDCIで搬送されうる。第3の指示情報は代替として、スケジューリング情報に含まれるフィールドであってもよい。
任意選択で、第3の指示情報は、物理層共通制御シグナリングに含まれる情報であってもよく、物理層共通チャネルで搬送されてもよい。指示シグナリングに含まれる指示情報は、共通無線ネットワーク一時識別子(Radio Network Temporary Identity、RNTI)、例えばCC−RNTIを使用してスクランブルされうる。
任意選択で、第3の指示情報は代替として、第2の時間単位で搬送されてもよい。さらに、本発明の本実施形態では、Mまたは第1の時間オフセットは、第2の時間単位に含まれる共通制御情報によって指示されうる。共通制御情報は、第2の時間単位が位置する下りバーストの終了時を指示するのに使用され、例えば、CC−RNTIを使用してスクランブルされた共通制御情報である。
3.Mは、ブラインド検出により端末機器によって決定されうる。
具体的には、端末機器は、第1の時間単位および第3の時間オフセットに基づいて第5の時間単位を決定する。第5の時間単位は第1の時間単位のみと関連付けられる。加えて、例えば、これに限定されないが、第3の時間オフセットは事前構成されてもよい。
第3の時間オフセットはこの場合、スケジューリング情報を用いてスケジュールできる上りサブフレームの位置と、バージョン13以下をサポートするユーザのLTEシステムにおける第1の時間単位との間の時間オフセットを表しうる。例えば、周波数分割複信(Frequency Division Duplex)システムでは、第3の時間オフセットは4msまたは4サブフレームである。端末機器はサブフレームkでスケジューリング情報を受信し、端末機器は第5の時間単位をサブフレームk+4として決定しうるものとする。
この場合、端末機器は、第5の時間単位と第1の時間単位が位置する下りバーストの終了時との間の時間単位の数はMであると決定しうる。
図22に示すように、第1の時間単位はサブフレームkであり、バージョンがバージョン13以下である現在のLTEプロトコルによれば、FDDシステムにおいて、サブフレームkに含まれるスケジューリング情報はサブフレームk+4を指示する。端末機器がP番目のTxOPはサブフレームk+1で終了すると判断した場合、端末機器は、M=3である、すなわち、M=(k+4)−(k+1)であると決定しうる。端末機器は、第2の時間単位の後の3番目の時間単位が第3の時間単位であると決定する。図22では、第2の時間単位は(P+1)番目のTxOPにおける最初の下りサブフレームである。
これに対応して、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、下りバースト#A1内の時間単位#A3の位置と時間オフセット#β(すなわち、第3の時間オフセットの例であり、例えば、4msでありうる)とに基づいて時間単位#A5(すなわち、第5の時間単位の例)を決定しうる。加えて、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、下りバースト#A1における最後の時間単位(理解と区別を容易にするために、以下では時間単位#A6と表記する)を決定しうる。このようにして、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、時間単位#A6と時間単位#A5との間の時間オフセット#α(例えば、Mの特定の値)を決定し、時間単位#A2と時間オフセット#αとに基づいて時間単位#A3をさらに決定する。前述の時間オフセット#αを決定する方法では、下りバースト#A2(時間単位#A2を含む)は、下りバースト#A1の後の最初の下りバーストであることに留意されたい。
上述したように、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、時間単位#A3を決定し、時間単位#A3で上りリンク情報#Aを送信することができる。
本発明の本実施形態では、上りリンク情報伝送に使用される第3の時間単位(例えば、時間単位#A3)の長さは、1mであってもよく、1ms未満であってもよい。第3の時間単位が1サブフレームであることを例にとる。端末機器が第3の時間単位、例えばサブフレームnで第1の上りリンク情報を送信することは、端末機器が上りリンク情報伝送に使用されるサブフレームnの時間範囲において第1の上りリンク情報を送信することとして理解されうる。任意選択で、下りリンク情報伝送に使用される第2の時間単位の時間長が1ms未満であり、上りリンク情報伝送に使用される第3の時間単位の時間長が1ms未満である場合、第2の時間単位と第3の時間単位は同じ時間単位であってよく、例えば、同じサブフレームでありうる。例えば、図10に示すように、上りリンク情報と下りリンク情報を搬送するサブフレームにおいて、アクセス・ネットワーク・デバイスでは、下りリンク情報伝送と上りリンク情報伝送との間の部分は、下り送信から上り受信までの少なくとも1つの変換時間を含む。上りリンク情報と下りリンク情報の両方を搬送するサブフレームにおいて、端末機器では、下りリンク情報伝送と上りリンク情報伝送との間の部分は、下り受信から上り送信までの少なくとも1つの変換時間を含む。
本発明の本実施形態では、端末機器が第3の時間単位で第1の上りリンク情報を送信することは、端末機器が、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた第1の上りリンク情報が第3の時間単位で送信される必要があると決定することとして理解されうることに留意されたい。しかし、送信を行えるかどうかについては、クリアチャネル評価(Clear Channel Assessment、CCA)が、例えば、LBTによってさらに行われる必要がありうる。第1の上りリンク情報を第3の時間単位で送信できるかどうかはCCA評価結果に基づいて決定される。
加えて、本発明の本実施形態では、端末機器が第3の時間単位で第1の上りリンク情報を送信することは、さらに代替として、端末機器が上りリンク情報伝送に使用される第3の時間単位の時間範囲において第1の上りリンク情報を送信することとして理解されてもよい。上述したように、上りリンク情報伝送に使用される第3の時間単位の時間長は第3の時間単位の時間長以下でありうる。
本発明の本実施形態では、第2の時間単位は第1の時間単位の後に位置し、第3の時間単位は第2の時間単位の後に位置するため、第3の時間単位は第1の時間単位の後に位置することを理解されたい。すなわち、第1の時間単位と第3の時間単位との間には時間オフセット(理解と区別を容易にするために、第2の時間オフセットと表記する)がある。
加えて、第2の時間単位と第3の時間単位との間には第1の時間オフセットがあり、第2の時間単位は第1の時間単位の後に位置するため、第2の時間オフセットは第1の時間単位(または第2の時間単位の位置)と関連する。すなわち、第2の時間オフセットは第1の時間オフセット(または第2の時間単位の位置)と共に変化する。
すなわち、本発明の本実施形態では、第1の時間単位と第3の時間単位との間の第2の時間オフセットは、第2の時間単位と関連付けられる。
あるいは、第1の時間単位と第3の時間単位との間の第2の時間オフセットは、第2の時間単位と関連付けられる。
具体的には、第2の時間単位の位置が変化し、または第2の時間単位に対応するインデックス情報が変化する。時間単位がサブフレームで表される場合、「第2の時間単位に対応するインデックス情報が変化する」ことは、「第2の時間単位のサブフレームインデックス」が変化することとして理解されうる。
任意選択で、本発明の本実施形態では、第2の時間単位の位置の変化は、チャネル評価(例えば、LBT)によってアクセス・ネットワーク・デバイスが決定する、ライセンス不要帯域リソースを使用できる異なる瞬間によって生じ、かつ/または
本発明の本実施形態では、第2の時間単位の位置の変化は、下りバーストに含まれる下りデータ伝送の不確実性(例えば、下りデータ伝送の持続時間)によって生じる。
本発明の本実施形態では、第2の時間単位の位置の変化はあるいは、別の要因によっても生じうる。これについては特に限定されない。第2の時間単位の位置の変化をより明確に説明するために、ライセンス不要帯域上の時間情報を確認するのに、ライセンス帯域上の時間情報を基準として使用する。
図20に示すように、ライセンス帯域とライセンス不要帯域のサブフレーム境界が整列しており、またはライセンス帯域とライセンス不要帯域とに対応するサブフレームのサブフレームインデックスが同じである(すなわち、ケースA)ものと仮定する。
あるいは、図20に示すように、第2の時間単位は下りバーストにおける最初の時間単位であり、第2の時間単位と第1の時間単位とは異なる下りバーストにある(すなわち、ケースB)と仮定する。
ケースAとケースBでは、アクセス・ネットワーク・デバイスが、サブフレームnの前に、ライセンス不要帯域リソースを使用できると判断することができるため、第2の時間単位のサブフレームインデックスはサブフレームnである。
加えて、ケースAとケースBでは、アクセス・ネットワーク・デバイスが、サブフレームnの前に、ライセンス不要帯域リソースを使用できると判断することができないが、サブフレームn+1の前に、ライセンス不要帯域リソースを使用できると判断することができるため、第2の時間単位のサブフレームインデックスはサブフレームn+1である。したがって、第2の時間単位は下りバーストにおける最初の時間単位であるが、LBT評価結果の影響により、第2の時間単位の位置は変化することを確認することができる。これに対応して、第2の時間単位に基づいて決定される第3の時間単位の位置も変化する。したがって、第2の時間オフセットは第2の時間単位の位置と関連付けられることが理解されうる。
別の例として、図21に示すように、ライセンス帯域とライセンス不要帯域のサブフレーム境界が整列しており、またはライセンス帯域とライセンス不要帯域とに対応するサブフレームのサブフレームインデックスが同じであるものと仮定する。第2の時間単位は、第2の時間単位が位置する下りバーストにおける2番目から最後までの下り時間単位であり、第1の時間単位と第2の時間単位とは同じ下りバースト内にあると仮定する。この場合、下りバーストは不確実な数の下り時間単位を含むため、第2の時間単位の位置は変化する。図21に示すように、下りバーストに含まれる下り時間単位の具体的な数によれば、第2の時間単位のサブフレームインデックスはサブフレームm(ケースA’)またはサブフレームm+1(ケースB’)でありうる。
別の例として、第2の時間単位は、第2の時間単位が位置する下りバーストにおける最後の下り時間単位であり、第1の時間単位と第2の時間単位とは異なる下りバースト内にあると仮定する。この場合、第2の時間単位が位置する下りバーストの開始位置がLBTの影響を受けるため、第2の時間単位の位置は不確実である。あるいは、第2の時間単位が位置する下りバーストの開始位置がLBTの影響を受け、不確実であり、第2の時間単位が位置する下りバーストが不確実な数の下り時間単位を含むため、第2の時間単位は、第2の時間単位が位置する下りバーストにおける最後の下り時間単位であるが、第2の時間単位に対応する時間情報は変化する。例えば、サブフレームインデックスが変化する。
任意選択で、第3の時間単位が属する上りバーストは第2の時間単位が属する下りバーストの後であり、第3の時間単位が属する上りバーストは第2の時間単位が属する下りバーストに隣接する。
具体的には、例えば、図15または図17に示すように、第3の時間単位が位置する上りバーストは第2の時間単位が位置する下りバーストの次である。そのような特徴に基づいて決定される第2の時間単位では、第1の時間単位と第3の時間単位との間の下り時間単位の不確実な数、およびクリアチャネル評価によって生じる下り時間単位の不確実な位置が十分に考慮され、それによって、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器が第3の時間単位の位置の一貫した理解を有することが保証され、または下りデータ伝送の柔軟性が最大限保証されることが理解されうる。この場合、下りデータ伝送の柔軟性は以下を含む。アクセス・ネットワーク・デバイスは下りサービス要件に基づいて下り時間単位の数を適応的に調整することができ、予期される下り時間単位の数がクリアチャネル評価結果の影響を受けないことを保証することができる。
以下で上りリンク情報#Bを伝送するプロセスについて説明する。
任意選択で、端末機器は第4の時間単位を決定する。第4の時間単位と第1の時間単位との間には事前設定された第2の時間オフセットがある。
端末機器は、第4の時間単位で、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた第2の上りリンク情報を送信する。
具体的には、本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、1つまたは複数の時間単位(すなわち、第1の時間単位の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では時間単位#Bと表記する)を使用して端末機器#Bにスケジューリング情報#Bを送信する。この場合、スケジューリング情報を伝送するプロセスは先行技術のものと同様である。反復を避けるために、詳細は省略する。
加えて、本発明の本実施形態では、時間単位#Bと時間単位#Aとは同じかまたは異なりうる。これについては本発明では特に限定されない。
例えば、これに限定されないが、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、スケジューリング情報#Bを搬送する時間単位#B1(すなわち、第1の時間単位の別の例)をさらに記録しうる。
加えて、例えば、これに限定されないが、例えば、スケジューリング情報#Bを伝送するのに使用される時間単位#B1の長さ(例えば、長さは1サブフレームである)は、1msであってもよく、1ms未満であってもよい。これについては本発明では特に限定されない。別の例では、スケジューリング情報#Bを伝送するのに使用される時間単位#B1の長さが1ms未満である場合、時間単位#B1の他の時間範囲は、他の情報(例えば、他のスケジューリング情報や、何台かの端末機器によって送信される上りリンク情報)にさらに使用されうる。
本発明の本実施形態では、時間単位#B1と前述の時間単位#A1とは同じかまたは異なりうることに留意されたい。これについては本発明では特に限定されない。
本発明の本実施形態では、端末機器が、時間単位#B1で、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたスケジューリング情報#Bを受信することは、端末機器が、下りリンク情報伝送に使用される時間単位#B1の時間範囲において、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたスケジューリング情報#Bを受信することとして理解されうる。上述したように、下りリンク情報伝送に使用される時間単位#B1の時間長は時間単位#B1の時間長以下でありうる。
このようにして、端末機器#Bは、スケジューリング情報#Bに基づき、スケジューリング情報#Bを使用してスケジュールされた上りリンク情報#Bが送信される必要があると判断することができる。加えて、上述したように、アクセス・ネットワーク・デバイスも、スケジューリング情報#Bを使用してスケジュールされた上りリンク情報#Bが受信される必要があると判断することができる。
次いで、端末機器#Bとアクセス・ネットワーク・デバイスは、上りリンク情報#Bを搬送するのに使用される1つまたは複数の時間単位(すなわち、第4の時間単位の例であり、理解と区別を容易にするために、以下では時間単位#B4と表記する)を決定しうる。
本発明の本実施形態では、端末機器#Aとアクセス・ネットワーク・デバイスは、時間単位#B1と事前設定された時間オフセットγ(すなわち、第2の時間オフセットの例)とに基づいて時間単位#A3を決定しうる。
すなわち、本発明の本実施形態では、第4の時間単位(例えば、時間単位#B4)と第1の時間単位(例えば、時間単位#B1)との間に事前設定された第2の時間オフセットがある。例えば、FDDシステムでは、第2の時間オフセットは4msまたは4サブフレームでありうる。
次いで、端末機器#Bとアクセス・ネットワーク・デバイスは、前述の決定された時間単位#B4で上りリンク情報#Bを送信しうる。
本発明の本実施形態では、上りリンク情報#Aおよび上りリンク情報#Bを伝送するプロセスは、別々に、または並列に行われうる。これについては本発明では特に限定されない。例えば、図23に、上りリンク情報#Aと上りリンク情報#Bを並列に伝送するプロセスを示す。
任意選択で、端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された構成情報を受信する。構成情報は、第3の時間単位が第2の時間単位に基づいて決定されることを指示するのに使用される。
端末機器が、第3の時間単位を決定するステップは、
端末機器が、構成情報に基づいて第3の時間単位を決定するステップ
を含む。
具体的には、上述したように、端末機器#Aと端末機器#Bとは同じ端末機器であってもよい。この場合、上りリンク情報を伝送するのに使用される時間単位(例えば、第3の時間単位)が第2の時間単位に基づいて決定され、または上りリンク情報を伝送するのに使用される時間単位(例えば、第4の時間単位)が第1の時間単位に基づいて決定されうる。したがって、本発明の本実施形態では、端末機器が上りリンク情報を伝送するのに使用される時間単位を決定する前に、上りリンク情報を伝送するのに使用される(ターゲット伝送モードとして表記する)伝送モードがまずさらに決定されてよく、上りリンク情報を伝送するのに使用される時間単位は、ターゲット伝送モードに基づいて決定される。
本発明の本実施形態では、2つの伝送モード、伝送モード#A(すなわち、第1の伝送モードの例)および伝送モード#B(すなわち、第2の伝送モードの例)が提供されうる。
伝送モード#A、すなわち、上りリンク情報#Aに対応する伝送モードでは、上りリンク情報を伝送するのに使用される時間単位は第2の時間単位に基づいて決定されうる。
伝送モード#B、すなわち、上りリンク情報#Bに対応する伝送モードでは、上りリンク情報を伝送するのに使用される時間単位は第1の時間単位に基づいて決定されうる。
すなわち、本発明の本実施形態では、端末機器#Aは、上りリンク情報#Aに対応する伝送モード(すなわち、ターゲット伝送モードの例)が前述の伝送モード#Aであるかどうかをさらにまず判断し、上りリンク情報#Aに対応する伝送モードが前述の伝送モード#Aであると判断した場合に前述の処理プロセスを行う。
例えば、これに限定されないが、本発明の本実施形態では、ターゲット伝送モードは以下の方法で決定されうる。
方法X
本発明の本実施形態では、アクセス・ネットワーク・デバイスは、端末機器(理解を容易にするために、以下では端末機器#Aを説明例に使用する)に、ターゲット伝送モード(理解を容易にするために、以下では上りリンク情報#Aのターゲット伝送モードを説明例として使用する)を指示するのに使用される指示情報(すなわち、構成情報の例であり、理解を容易にするために、以下では第4の指示情報と表記する)を送信しうる。
このようにして、端末機器#Aは、ターゲット伝送モードが伝送モード#Aであると判断した場合に上りリンク情報#Aを送信しうる。
あるいは、端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された構成情報を受信する。構成情報は、端末機器に、第3の時間単位が第2の時間単位に基づいて決定されることを指示するのに使用される。
本発明の本実施形態では、任意選択で、第4の指示情報とスケジューリング情報の両方が第1の時間単位で搬送されうることに留意されたい。例えば、第4の指示情報とスケジューリング情報とは同じDCIまたは異なるDCIにありうる。あるいは、第4の指示情報はスケジューリング情報内のフィールドであってもよい。
任意選択で、第4の指示情報は1ビットの情報を含み、端末機器に、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報伝送に対応する伝送モードを指示するのに使用される。例えば、情報の値が1または0である場合、それは、第3の時間単位が第2の時間単位に基づいて決定されることを指示しうる。あるいは、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報伝送に対応する伝送モードが第1の伝送モードであることを指示しうる。この伝送モードでは、端末機器は、第2の時間単位に基づいて、上りリンク情報伝送を搬送する第3の時間単位を決定する。これに対応して、情報の値が0または1である場合、それは、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報伝送に対応する伝送モードが第2の伝送モードであることを指示しうる。この伝送モードでは、端末機器は、第1の時間単位に基づいて、上りリンク情報伝送を搬送する第3の時間単位を決定する。
任意選択で、第4の指示情報はスケジューリング情報内であってもよく、スケジューリング情報が第1の時間オフセットの指示情報(すなわち、第3の指示情報)を含む場合、端末機器は、伝送モード#Aはターゲット伝送モード(すなわち、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報を伝送するのに使用される伝送モード)であると判断しうる。
任意選択で、第4の指示情報は、第2の時間単位の指示情報(例えば、指示情報#A2)をさらに含んでいてもよい。端末機器が指示情報を受信した場合、端末機器は、伝送モード#Aはターゲット伝送モード(すなわち、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報を伝送するのに使用される伝送モード)であると判断しうる。
方法Y
端末機器は、代替として、時間領域リソースの構造を検出し、検出結果に基づいて伝送モードを決定してもよい。
例えば、端末機器は、スケジューリング情報を搬送する第1の時間単位が属するTxOP(理解と説明を容易にするために、以下では第1のTxOPと表記する)を決定し、第1のTxOPが第3の時間単位を含むかどうかを検出しうる。
端末機器が、第1のTxOPは第3の時間単位を含まず、第1のTxOPと第3の時間単位との間に少なくとも1つの下り時間単位があると判断した場合、端末機器は、伝送モード#Aはターゲット伝送モード(すなわち、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報を伝送するのに使用される伝送モード)であると判断しうる。さらに、端末機器は、第2の時間単位と第1の時間オフセットとに基づいて第3の時間単位を決定しうる。
1つの可能な実施態様では、任意選択で、端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された第5の指示情報を受信する。第5の指示情報は、第1の時間単位場属する第1のTxOPと第3の時間単位との間に少なくとも1つの下り時間単位があるかどうかを指示する。
具体的には、端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された、第1のTxOPが第3の時間単位を含むかどうかを指示するのに使用される指示情報(すなわち、第5の指示情報の例)を受信でき、第5の指示情報に基づいて、第1のTxOPが第3の時間単位を含むかどうかを判断する。
例えば、これに限定されないが、本発明の本実施形態では、スケジューリング情報と第5の指示情報とは、同じDCIでまたは同じPDCCHもしくはEPDCCHで搬送されてもよく、異なるDCIまたは異なるPDCCHもしくはEPDCCHで搬送されてもよい。これについては本発明では特に限定されない。
スケジューリング情報と第5の指示情報とが同じDCIで搬送されることを例にとる。端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信されたUL grantに関する情報を受信でき、UL grantは、時間周波数リソース位置や変調符号化方式(Modulation Coding Scheme、MCS)などの、端末機器に上りリンク情報伝送を行うよう命令するのに使用されるスケジューリング情報を含む。加えて、UL grantは、端末機器によって行われる上りリンク情報伝送がTxOP横断的スケジューリング(例えば、Inter−TxOP scheduling)か、それとも非TxOP横断的スケジューリング(例えば、Intra−TxOP scheduling)かを指示する指示情報(すなわち、第5の指示情報の例)をさらに含みうる。
本発明の本実施形態では、TxOP横断的スケジューリングとは、第1の時間単位とスケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報が位置する時間単位とが同じTxOPに属さないことを意味しうる。
これに対応して、非TxOP横断的スケジューリングとは、第1の時間単位とスケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報が位置する時間単位とが同じTxOPに属することを意味しうる。
例えば、図15に示すように、第1の時間単位に含まれるスケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報(すなわち、第3の時間単位で送信された情報)は、非TxOP横断的スケジューリングに属する。
図15では、第1の時間単位が位置する下りバーストは1つのTxOPとみなされうる。明らかに、第3の時間単位はTxOP内ではない。UEが、スケジュールされた上りデータ伝送は非TxOP横断的スケジューリングであると判断した場合、UEは、上りデータ伝送を含む時間単位とUL grantが位置する時間単位とは同じTxOPに属さないと判断しうる。この場合、「UL grantが位置する時間単位」は第1の時間単位として理解され、「上りデータ伝送を含む時間単位」は第3の時間単位として理解されうる。UEが、第1の時間単位と第3の時間単位とは同じTxOPに属さないと判断した場合、それは、UEが、第1の時間単位が位置するTxOPは第3の時間単位を含まないと判断したことと等しい。
別の可能な実施態様では、任意選択で、端末機器は、第1の時間単位が属する第1のTxOPの終了時を決定し、ブラインド検出によって、第1のTxOPと第3の時間単位との間に少なくとも1つの下り時間単位があるかどうかを判断する。
端末機器は、第1のTxOPの終了時を決定しうる。端末機器は、第1の時間単位と事前構成された時間オフセット(理解と区別を容易にするために、第4の時間オフセットと表記し、例えば、4msまたは4サブフレームである)に基づいて、上り時間単位(理解と区別を容易にするために、時間単位#Xと表記する)を決定する。言い換えると、時間単位#Xは、第1の時間単位から第4の時間オフセットだけオフセットされた時間単位である。
決定された時間単位#Xが第1のTxOPの終了時の後である場合、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスは、第1のTxOPは第3の時間単位を含まないと判断しうる。
例えば、端末機器とアクセス・ネットワーク・デバイスが、第1のTxOPの終了時はサブフレームnに含まれる時であると判断した場合、サブフレームnに含まれるその時は、サブフレームnの開始時からサブフレームnの終了時までの任意の時である。説明を容易にするために、サブフレームnの終了時を第1のTxOPの終了時として使用する。
この場合、第4の時間オフセットは、スケジューリング情報を用いてスケジュールできる上りサブフレームの位置と、バージョン13以下をサポートするユーザのLTEシステムにおける第1の時間単位との間の時間オフセットを表しうる。例えば、周波数分割複信(Frequency Division Duplex)システムでは、第4の時間オフセットは4msまたは4サブフレームである。
端末機器はサブフレームkでスケジューリング情報を受信し、端末機器は時間単位#Xはサブフレームk+4であると判断しうるものとする。
サブフレームk+4が時間的にサブフレームnの後である場合、端末機器は、第1のTxOPは第3の時間単位を含まないと判断しうる。
図24に示すように、図24では、サブフレームk+3がサブフレームnである。この実施態様では、端末機器は、ブラインド検出および/またはシグナリング指示によって第1のTxOPの終了時を決定しうる。例えば、UEは、セル共通参照信号(Cell−common Reference Signal、CRS)などの下りリンク参照信号の存在をブラインド検出することによって、第1のTxOPの終了時または第1のTxOPに含まれる下りデータ伝送バーストの終了時を決定しうる。別の例として、端末機器は、アクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された指示情報を受信することによって、第1のTxOPの終了時または第1のTxOPに含まれる上りデータ伝送バーストの終了時を決定しうる。
本発明の本実施形態の上りリンク情報伝送方法によれば、第3の時間単位が決定される前に、伝送の信頼性および正確さを高めるように、ターゲット伝送モードが決定される。
加えて、本発明の本実施形態では、第1の時間単位が位置する第1の周波数と第3の時間単位の第2の周波数とは同じかまたは異なりうる。これについては本発明では特に限定されない。
2つの周波数が同じである場合、自己搬送波スケジューリング(Self−carrier scheduling)に相当しうる。2つの周波数が異なる場合、クロス搬送波スケジューリング(Cross−carrier scheduling)に相当しうる。図25に、クロス搬送波スケジューリングの方法を示す。
加えて、本発明の本実施形態では、第2の時間単位が位置する第3の周波数と第2の周波数とは同じかまたは異なりうる。これについては本発明では特に限定されない。
図26に示すように、本発明の本実施形態では、1つまたは複数の第3の時間単位がありうる。これについては本発明では特に限定されない。複数の第3の時間単位がある場合、各第3の時間単位は以下の方法で決定されうる。
任意選択で、複数の第3の時間単位があり、複数の第1の時間オフセットがある。複数の第1の時間オフセットは、複数の第3の時間単位と1対1の対応関係にある。
具体的には、本発明の本実施形態では、各第3の時間単位は、対応する第1の時間オフセットと第2の時間単位とに基づいて決定されうる。すなわち、各第3の時間単位と各第2の時間単位との間の時間間隔(または時間オフセット)が対応する第1の時間オフセットである。各々第3の時間単位に対応する第1の時間オフセットは、事前構成されてもよく、指示情報によって明示的に指示されてもよく、スケジューリング情報によって暗黙的に指示されてもよい。任意選択で、3つ以上の第3の時間単位がある場合には、複数の第3の時間単位における最初の第3の時間単位と第2の時間単位との間の第1の時間オフセットが事前構成されてもよく、第3の指示情報によって指示されてもよく、複数の第3の時間単位における他の時間単位と第2の時間単位との間の第1の時間オフセットが指示情報によって直接指示されてもよく、複数の第3の時間単位における最初の第3の時間単位と第2の時間単位との間の第1の時間オフセットと、その他の時間単位と最初の第3の時間単位との間の時間オフセットとに基づいて決定されてもよい。その他の時間単位と最初の第3の時間単位との間の時間オフセットは、スケジューリング情報によって暗黙的に指示されてもよく、他の指示情報によって明示的に指示されてもよい。
例えば、端末機器が、複数の(例えば、Nを1より大きい正の整数とする、N個の)第3の時間単位で、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報を送信する場合、UEは、第2の時間単位の後であるM番目の時間単位、(M+1)番目の時間単位、…、(M+i)番目の時間単位、…、および(M+N−1)番目の時間単位が第3の時間単位であり、i∈[1,N−2]であると判断しうる。この場合、iは、上述した「その他の時間単位と最初の第3の時間単位との間の時間オフセット」として理解されうる。任意選択で、端末機器が、複数の(例えば、Nを1より大きい正の整数とする、N個の)第3の時間単位で、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた上りリンク情報を送信する場合、UEは、第2の時間単位の後であるM番目の時間単位、(M+n(1))番目の時間単位、…、(M+n(i))番目の時間単位、…、および(M+n(N−1))番目の時間単位が第3の時間単位であり、i∈[1,N−2]であると判断でき、n(i)に対応する値は連続しているか、または不連続でありうる。n(i)の値は、事前構成されてもよく、指示情報によって指示されてもよい。
別の例として、アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位において1つのUL grant(1つのDCI)を使用して、複数の第3の時間単位で端末機器によって送信された上りリンク情報をスケジュールしてもよく、第1の時間単位において複数のUL grant(複数のDCI)を使用して、複数の第3の時間単位でUEによって送信された上りリンク情報をスケジュールしてもよい。本発明のこの実施形態では、複数のUL grantは、第1の指示情報ともみなされうる。第1の指示情報が1つのDCIである場合、第2の時間単位の後のM番目の時間単位から(M+N−1)番目の時間単位は、それぞれ、第1の指示情報を使用してスケジュールされた最初の上りリンク情報からN番目の上りリンク情報に対応しうる。
第1の指示情報が複数のDCIであり、DCIに対応する制御チャネル要素(Control Channel Element、CCE)インデックスが異なる場合、第2の時間単位の後のM番目の時間単位から(M+N−1)番目の時間単位は、それぞれ、昇順のCCEインデックスに対応するDCIを使用してスケジュールされた上りデータに対応し、またはそれぞれ、降順のCCEインデックスに対応するDCIを使用してスケジュールされた上りデータに対応しうる。あるいは、別の規則が使用されてもよい。これについては本発明の本実施形態では特に限定されない。
任意選択で、複数の第3の時間単位があり、複数の第3の時間単位は第3の事前設定規則で配置される。第1の時間オフセットは第2の時間単位と複数の第3の時間単位における特定の第3の時間単位との間のオフセットである。
具体的には、第1の時間オフセットは、第2の時間単位と複数の第3の時間単位における特定の(例えば最初の)第3の時間単位との間のオフセットである。加えて、本発明の本実施形態では、複数の第3の時間単位と特定の第3の時間単位との間の位置関係が事前構成されうる。すなわち、第2の時間単位と第1の時間オフセットとに基づいて特定の第3の時間単位が決定された後、特定の第3の時間単位と、複数の第3の時間単位と特定の第3の時間単位との間の位置関係とに基づいて、複数の第3の時間単位内の残りの時間単位が決定されうる。
さらに、本発明の本実施形態では、特定の第3の時間単位と、複数の第3の時間単位における、特定の第3の時間単位とは異なる時間単位との間の位置関係は、事前構成されてもよく(例えば、通信プロトコルで指定されてもよく)、シグナリングを使用してアクセス・ネットワーク・デバイスによって端末機器に指示されてもよい。これについては本発明では特に限定されない。
例えば、UEが複数の第3の時間単位において上りデータを送信するのをスケジュールするためにスケジューリング情報が使用される場合、前述のMは、複数の第3の時間単位における最初の第3の時間単位と第2の時間単位との間の第1の時間オフセットに対応しうる。この場合、スケジューリング情報が1つのDCIで搬送される場合、UEは、Mと組み合わせた検出されたDCI内の上りデータ伝送の時系列順に基づいて第3の時間単位を決定しうる。例えば、図27に示すように、左から右への順序は、端末機器によって検出されたスケジューリング情報の順序を表す。このようにして、端末機器は、A/B/C/Dに含まれるスケジューリング情報に基づいて第2の時間単位の後のM番目の時間単位、(M+1)番目の時間単位、(M+2)番目の時間単位、および(M+3)番目の時間単位で上りリンク情報を送信しうる。
先に挙げた複数の第3の時間単位間の時間順序関係は単なる説明例にすぎない。本発明はこれに限定されない。例えば、第3の時間単位は連続して配置されてもよい。あるいは、隣接する第3の時間単位間のT(T≧1)個の時間単位(例えば、1つの時間単位未満の時間長)があることが指定されてもよい。加えて、隣接する第3の時間単位間の間隔は同じかまたは異なりうる。これについては本発明では特に限定されない。
本発明の本実施形態の上りリンク情報伝送方法によれば、端末機器は、第2の時間単位に基づいて第3の時間単位を決定しうる。言い換えると、上りデータ伝送に対応する時間単位(例えば、第3の時間単位)とスケジューリング情報が位置する時間単位(第1の時間単位)との間の時間オフセットは、下りリンク情報を含む第2の時間単位に関連する。したがって、上りデータ伝送の時間順序を決定するプロセスにおいて、端末機器は、第1の時間単位と上りデータ伝送を含む上り時間単位(第3の時間単位)との間で発生する下りデータ伝送を考慮し、特に、第1の時間単位と第3の時間単位との間の下りデータ伝送の不確実性を考慮しうる。すなわち、スケジューリング時間順序を決定するときに、端末機器は、第1の時間単位と第3の時間単位との間の第2の時間単位の位置の不確実性や第1の時間単位と第3の時間単位との間の下り時間単位の数の不確実性などの要因を考慮することができ、それによって、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器とに上り伝送が行われる時間単位についての一貫した理解がない、または下りデータ伝送が影響を受けるという先行技術の問題が回避される。したがって、アクセス・ネットワーク・デバイスと端末機器とに上りデータ伝送が行われる時間単位についての一貫した理解があり、データ伝送バーストにおける下りデータ伝送が影響を受けないことが保証され、それによって、ライセンス不要帯域リソースの伝送効率が保証される。
本発明の本実施形態では、第1の時間単位が位置する周波数と第3の時間単位が位置する周波数とは同じかまたは異なりうることに留意されたい。例えば、第1の時間単位と第3の時間単位の両方がライセンス不要帯域リソース上の時間単位である場合、2つのフレームは同じかまたは異なりうる。別の例では、第1の時間単位はライセンス帯域リソース上の時間単位であり、第3の時間単位はライセンス不要帯域リソース上の時間単位である。
本発明の本実施形態では、第1の時間単位と第2の時間単位が位置する周波数は同じかまたは異なりうる。任意選択で、第1の時間単位と第2の時間単位が同じ下りバーストに属する場合、第1の時間単位外地する周波数と第2の時間単位が位置する周波数とは同じである。第1の時間単位と第2の時間単位が異なる下りバーストに属する場合、第1の時間単位外地する無線周波数と第2の時間単位が位置する周波数とは同じかまたは異なりうる。
本発明の本実施形態では、第2の時間単位と第3の時間単位が位置する周波数は同じかまたは異なりうる。
本発明の本実施形態では、第1の時間単位と第2の時間単位が位置する周波数が同じであるか否かにかかわらず、第2の時間単位が第1の時間単位の後であることは、第2の時間単位が時間的に第1の時間単位の後であることとして理解されうることに留意されたい。例えば、第2の時間単位に対応するインデックスは、第1の時間単位に対応するインデックス以上である。時間単位に対応するインデックスは、対応する時間単位を指示するのに使用される。例えば、時間単位に対応するインデックスは、ライセンス不要帯域リソース上の対応する時間単位の特定の位置を指示するために特に使用されうる。任意選択で、時間単位に対応するインデックスは、サブフレームインデックスによって表されてもよい。
本発明の本実施形態では、第2の時間単位と第3の時間単位の周波数が同じであるか否かにかかわらず、第3の時間単位が第2の時間単位の後であることは、第3の時間単位が時間的に第2の時間単位の後であることとして理解されうることに留意されたい。例えば、第3の時間単位に対応するインデックスは、第2の時間単位に対応するインデックス以上である。時間単位に対応するインデックスは、対応する時間単位を指示するのに使用される。例えば、時間単位に対応するインデックスは、ライセンス不要帯域リソース上の対応する時間単位の特定の位置を指示するために特に使用されうる。任意選択で、時間単位に対応するインデックスは、サブフレームインデックスによって表されてもよい。
図28は、本発明の一実施形態によるアクセス・ネットワーク・デバイスの観点からの上りリンク情報受信方法300の概略流れ図である。図28に示すように、方法300は以下のステップを含む。
S310.アクセス・ネットワーク・デバイスは、第1の時間単位で端末機器にスケジューリング情報を送信する。
S320.アクセス・ネットワーク・デバイスは、第2の時間単位および第1の時間オフセットを決定する。第2の時間単位が第1の時間単位の後であり、第2の時間単位はアクセス・ネットワーク・デバイスによって送信された下りリンク情報を搬送する。
S330.アクセス・ネットワーク・デバイスは第3の時間単位を決定する。第3の時間単位は、第2の時間単位から第1の時間オフセットだけオフセットされた時間単位である。
S340.端末機器は、第3の時間単位で、スケジューリング情報を使用してスケジュールされた第1の上りリンク情報を受信する。
本発明の本実施形態では、方法300でアクセス・ネットワーク・デバイスによって行われる動作および処理プロセスは、方法200でアクセス・ネットワーク・デバイスによって行われる動作および処理プロセスと同様である。ここでは、反復を避けるために、詳細は省略する。加えて、図28には、アクセス・ネットワーク・デバイスの一部の処理プロセスだけが示されており、アクセス・ネットワーク・デバイスは、方法200に記載されるアクセス・ネットワーク・デバイスの他の処理プロセスをさらに行いうる。
図29は、本発明の一実施形態による上りリンク情報送信装置400の概略ブロック図である。装置400は、方法200に記載される端末機器(例えば、端末機器#A)に対応していてよく、装置400の様々なモジュールまたはユニットは、方法200で端末機器によって行われる動作または処理プロセスを行うように別々に構成される。ここでは、反復を避けるために、詳細は省略する。
本発明の本実施形態では、装置400は、プロセッサと送受信機とを含みうる。プロセッサは送受信機に接続される。任意選択で、装置はメモリをさらに含む。メモリはプロセッサに接続される。さらに任意選択で、装置はバスシステムを含む。プロセッサ、メモリ、および送受信機は、バスシステムを使用して接続されうる。メモリは、命令を格納するように構成されうる。プロセッサは、情報または信号を送信するように送受信機を制御するために、メモリに格納された命令を実行するように構成される。
図29に示す装置400の処理部はプロセッサに対応し、図29に示す装置400の受信部および送信部は送受信機に対応しうる。
図30は、本発明の一実施形態による上りリンク情報受信装置500の概略ブロック図である。装置500は方法200または方法300に記載されるアクセス・ネットワーク・デバイスに対応していてよく、装置500の様々なモジュールまたはユニットは、方法200または方法300でアクセス・ネットワーク・デバイスによって行われる動作または処理プロセスを行うように別々に構成される。ここでは、反復を避けるために、詳細は省略する。
本発明の本実施形態では、装置500は、プロセッサと送受信機とを含みうる。プロセッサは送受信機に接続される。任意選択で、装置はメモリをさらに含む。メモリはプロセッサに接続される。さらに任意選択で、装置はバスシステムを含む。プロセッサ、メモリ、および送受信機は、バスシステムを使用して接続されうる。メモリは、命令を格納するように構成されうる。プロセッサは、情報または信号を送信するように送受信機を制御するために、メモリに格納された命令を実行するように構成される。
図30に示す装置500の処理部はプロセッサに対応し、図30に示す装置500の受信部および送信部は送受信機に対応しうる。
本発明の前述の方法実施形態は、プロセッサに適用されてもよく、プロセッサによって実行されてもよいことに留意されたい。プロセッサは、集積回路チップとすることができ、信号処理能力を有する。実施プロセスでは、前述の方法実施形態の各ステップを、プロセッサ内のハードウェア集積論理回路を使用して、またはソフトウェアの形態の命令を使用して実施することができる。前述のプロセッサは、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(Digital Signal Processor、DSP)、特定用途向け集積回路(Application Specific Integrated Circuit、ASIC)、フィールド・プログラマブル・ゲート・アレイ(Field Programmable Gate Array、FPGA)、または別のプログラマブル・ロジック・コンポーネント、ディスクリートゲートまたはトランジスタ・ロジック・コンポーネント、ディスクリート・ハードウェア・コンポーネントであってよく、本発明の実施形態で開示される方法、ステップ、および論理ブロック図を実現または実行しうる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサであってもよく、またはプロセッサは任意の従来のプロセッサなどであってもよい。本発明の実施形態に関連して開示されている方法のステップは、ハードウェア復号プロセッサを使用して直接実行、達成されてもよく、復号プロセッサにおいてハードウェアとソフトウェアモジュールの組み合わせを使用して実行、達成されてもよい。ソフトウェアモジュールは、ランダム・アクセス・メモリ、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ、プログラマブル読取り専用メモリ、電気的消去書込み可能メモリ、レジスタといった、当分野の成熟した記憶媒体に配置されていてよい。記憶媒体はメモリに位置し、プロセッサは、メモリ内の情報を読み取り、プロセッサのハードウェアと組み合わさって前述の方法のステップを完了する。
本発明の実施形態のメモリは、揮発性メモリまたは不揮発性メモリであってもよく、揮発性メモリおよび不揮発性メモリを含んでいてもよいことが理解されよう。不揮発性メモリは、読取り専用メモリ(Read−Only Memory、ROM)、書込み可能読取り専用メモリ(Programmable PROM、PROM)、消去書込み可能読取り専用メモリ(Erasable PROM、EPROM)、電気的消去書込み可能読取り専用メモリ(Electrically EPROM、EEPROM)、またはフラッシュメモリであってよい。揮発性メモリは、ランダム・アクセス・メモリ(Random Access Memory、RAM)であってよく、外部キャッシュとして使用される。スタティック・ランダム・アクセス・メモリ(Static RAM、SRAM)、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Dynamic RAM、DRAM)、シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchronous DRAM、SDRAM)、ダブル・データ・レート・シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Double Data Rate SDRAM、DDR SDRAM)、拡張シンクロナス・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Enhanced SDRAM、ESDRAM)、シンクリンク・ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ(Synchlink DRAM、SLDRAM)、ダイレクト・ラムバス・ランダム・アクセス・メモリ(Direct Rambus RAM、DR RAM)などの多くの形態のRAMが使用されうる。上記は、限定のための記述ではなく例である。本明細書に記載されるシステムおよび方法のメモリには上記および別の適切なタイプの任意のメモリが含まれるがこれに限定されないことに留意されたい。
本発明の実施形態では、本明細書および本明細書の添付の図面における「D」の印は、時間単位が下りリンク情報を含むことを表し、「U」の印は、時間単位が上りリンク情報を含むことを表しうることに留意されたい。
前述の各プロセスの順序番号は本発明の様々な実施形態における実行順序を意味するものではないことを理解されたい。プロセスの実行順序は、プロセスの機能および内部論理に従って決定されるべきであり、本発明の実施形態の実施プロセスに対するいかなる限定としても解釈されるべきではない。
本明細書で開示する実施形態に関連して記載される例におけるユニットおよびアルゴリズムステップは、電子ハードウェアによって、またはコンピュータソフトウェアと電子ハードウェアの組み合わせによって実現されうることが、当業者には理解されよう。各機能が果たされるのがハードウェアによってかそれともソフトウェアによってかは、技術的解決策の個々の用途および設計上の制約条件に依存する。当業者は、記載される機能を個々の用途ごとに様々な方法を使用して実施しうるが、それらの実施態様は本発明の範囲を超えるものとみなされるべきではない。
説明を簡便にするために、システム、装置、およびユニットの詳細な動作プロセスについては、方法実施形態における対応するプロセスを参照できることが当業者には明確に理解されよう。ここでは詳細を繰り返さない。
本出願で提供するいくつかの実施形態においては、開示のシステム、装置、および方法が他のやり方で実現されうることを理解されたい。例えば、前述の装置実施形態は単なる例にすぎない。例えば、ユニット分割は単なる論理的機能分割にすぎず、実際の実装に際しては他の分割であってもよい。例えば、複数のユニットまたはコンポーネントが組み合わされ、または統合して別のシステムとされる場合もあり、いくつかの特徴が無視され、または実行されない場合もある。加えて、図示または記述された相互結合または直接結合または通信接続は、いくつかのインターフェースを使用して実現されてもよい。装置間またはユニット間の間接結合または通信接続は、電子的形態、機械的形態、または他の形態として実現されてもよい。
別々の部品として記述されたユニットは物理的に分離している場合もそうではない場合もあり、ユニットとして図示された部品は物理的ユニットである場合もそうではない場合もあり、一箇所に位置する場合もあり、複数のネットワークユニット上に分散されている場合もある。ユニットの一部または全部が、各実施形態の解決策の目的を達成するための実際の必要に従って選択されてもよい。
加えて、本発明の各実施形態における機能ユニットは1つの処理ユニットに統合されていてもよく、ユニットの各々が物理的に独立して存在していてもよく、または2つ以上のユニットは1つのユニットに統合される。
各機能がソフトウェア機能ユニットの形態で実現され、独立した製品として販売または使用される場合に、それらの機能は、コンピュータ可読記憶媒体に格納されうる。この理解に基づき、本発明の技術的解決策または先行技術に寄与する部分または技術的解決策の一部を、ソフトウェア製品の形で実質的に具体化することができる。コンピュータソフトウェア製品は記憶媒体に格納されており、コンピュータデバイス(パーソナルコンピュータ、サーバ、アクセス・ネットワーク・デバイスなど)に、本発明の実施形態に記載されている方法のステップの全部または一部を実行するよう命令するいくつかの命令を含む。前述の記憶媒体は、USBフラッシュドライブ、リムーバブル・ハード・ディスク、読取り専用メモリ(ROM、Read−Only Memory)、ランダム・アクセス・メモリ(RAM、Random Access Memory)、磁気ディスク、光ディスクといった、プログラムコードを格納できる任意の媒体を含む。
以上の説明は、単に、本発明の具体的な実施態様にすぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明で開示される技術範囲内で当業者によって容易に考案される一切の変形または置換は、本発明の保護範囲内に含まれるものとする。したがって、本発明の保護範囲は、特許請求の範囲の保護範囲に従うものとする。