JP6652762B2 - チャネル選択方法 - Google Patents

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Description

本発明は通信チャネルの選択方法に関し、特にチャネル間の干渉による影響まで考慮したチャネル選択方法に関する。
近年、様々な移動体通信端末が普及しモバイルトラフィックが急増している。しかし、移動体通信に適した周波数帯域は限られており、無線資源の枯渇は深刻な問題となっている。解決法の1つとして、適応的に無線リソースを効率的に選択利用するコグニティブ無線が注目を集めている(非特許文献1、2)。
コグニティブ無線の例として、同じチャネルを共有するスペクトルシェアリング型コグニティブ無線がある。コグニティブユーザはプライマリユーザが未使用で空いている無線資源を使用して通信を行う。最大限周波数の利用効率を高めるためには、有効なチャネル選択の戦略が必要である(非特許文献3、4)。
非特許文献3、4では、マルチチャネルのランダムアクセスシステムにおけるチャネルセンシングが検討されている。コグニティブユーザが各チャネルの空き確率が事前にわかっている場合には選択は簡単であるが、実際にはコグニティブユーザは各チャネルの空き確率を知ることができない。そこで、各チャネルの情報を得る際には、MAB(Multi Armed Bandit)アルゴリズムを用いて探索と活用を行う(非特許文献3,4)。探索とはコグニティブユーザが各チャネルの空き確率を学習する動作を行うことを、また活用とは探索において取得した推定確率が高いチャネルを使用し通信を行う段階のことを指す。
ここにおいて、探索を多く行うと活用するまでに時間がかかり、探索を少なくすると最も空いているチャネルを発見することができないというトレードオフが発生する。MABアルゴリズムとは報酬を得られる確率がわからないスロットマシンが複数台ある時に、限られた試行回数の中で報酬を最大化する問題を解くために使用されるアルゴリズムである。しかしながら、これまでに提案された、従来のMABアルゴリズムを使用したチャネル選択では隣接チャネルからの影響を考慮していなかったので、無線LAN等に適用した場合、適切なチャネル選択を実現することは困難であった。また、コグニティブ無線に限らず、通信チャネルの選択を行う無線通信方式としては周波数ホッピング等の多様な通信方式が存在し、また有線でも同様である。従って、複数のチャネルをその使用状態に応じて適宜選択して通信を行う通信方法一般にMABアルゴリズムを適用することが考えられる。このような一般的な場合においても、無線、有線を問わず、各チャネルにおける伝送エラー等に隣接チャネルの使用状況が影響を与える可能性があるが、従来提案されたMABアルゴリズムベースの通信チャネル選択においてそのような影響は考慮されていなかった。
本発明は複数のチャネルの使用状況に応じて使用するチャネルの選択を行うに当たって、隣接チャネルからの影響を考慮したチャネル選択を行うことを課題とする。
本発明の一側面によれば、通信システムが、TOWアルゴリズムに基づいて複数のチャネル中から選択されたチャネルを使用して通信を行う通信システムにおけるチャネル選択を行う方法であって、前記TOWアルゴリズムにおけるスロットマシンに前記チャネルを対応付け、前記TOWアルゴリズムにおける報酬量として前記チャネルが空いている確率に基づいた値を対応付け、更に、隣接チャネルが使用されている場合には前記TOWアルゴリズムで使用する報酬量を減少させることにより、前記報酬量に隣接チャネルからの干渉を反映させ、前記TOWアルゴリズムにより選択された前記チャネルの選択を行う、チャネル選択方法が与えられる。
また、本発明の一側面によれば、端末が、TOWアルゴリズムに基づいて複数のチャネル中から選択されたチャネルを使用して通信を行う通信システムにおけるチャネル選択を行う方法であって、前記TOWアルゴリズムにおけるスロットマシンに前記チャネルを対応付け、前記TOWアルゴリズムにおける報酬量として前記チャネルが空いている確率に基づいた値を対応付け、更に、隣接チャネルが使用されている場合には前記TOWアルゴリズムで使用する報酬量を減少させることにより、前記報酬量に隣接チャネルからの干渉を反映させ、前記TOWアルゴリズムにより選択された前記チャネルの選択を行う、チャネル選択方法が与えられる。
ここで、前記隣接チャネルが使用されていたことを反映させた前記報酬量は、チャネルjに対する前記報酬量をRj(t)とするとき下式で定義されてよい。


ここで、akは隣接チャネルの重み付けのパラメータ、nj(t)はチャネルjをセンシングして空いていた場合には0、空いていなかった場合には1をとるパラメータ、cはセンシングする上下夫々の隣接チャネル数を表すパラメータ、Bは報酬の分布を決定するパラメータである。
また、前記選択されたチャネル及び前記隣接チャネルに対応する個数の通信インターフェースを使用して、前記選択チャネル及び前記隣接チャネルが空いているか否かのセンシングを行ってよい。
また、前記選択されたチャネルが空いているか否かのセンシングを行うとともに、前記隣接チャネルの使用による前記報酬量の減少は、前記隣接チャネルの各々について過去に行われた前記センシングの結果に基づいて定めてよい。
また、前記隣接チャネルが使用されていたことを反映させた前記報酬量は、チャネルjに対する前記報酬量をRj(t)とするとき下式で定義されてよい。
ここで、akは隣接チャネルの重み付けのパラメータ、nj(t)はチャネルjをセンシングして空いていた場合には0、空いていなかった場合には1をとるパラメータ、cはセンシングする上下夫々の隣接チャネル数を表すパラメータ、Bは報酬の分布を決定するパラメータであり、
は、隣接チャネルの推定空き確率であり、以下の式により、前回までセンシングして得られた当該チャネルの空き情報の平均値から求められる。
また、前記隣接チャネルのすくなくとも一部については通信インターフェースによって過去に行われたところの当該チャネルが空いているか否かのセンシング結果に基づいて報酬量の減少を行ってよい。
また、前記通信システムはスペクトルシェアリング型コグニティブ無線通信システムであってよい。
本発明の他の側面によれば、前記何れかに記載のチャネル選択方法を使用する無線LANシステムが与えられる。
本発明の更に他の側面によれば、無線LANに使用される少なくとも一部の端末が前記何れかに記載のチャネル選択方法を使用してチャネル選択を行う無線LANシステムが与えられる。

本発明によれば、隣接チャネルからの干渉によるスループットの低下まで考慮して使用するチャネルの選択を行うことによって、従来提案されていたMABアルゴリズムを利用したチャネル選択よりも高いスループットを実現できるようになる。
コグニティブ無線のチャネルモデルを示す図。 TOWアルゴリズムを説明するモデルを示す図。 隣接チャネルからの干渉を考慮したMABアルゴリズムの報酬量を定義する式(9)の意義を説明する図。 (a)本発明の実施例で使用した無線LANシステムの概略図。(b)使用した無線LANシステムのチャネルと中心周波数との対応を示す図。 無線LANインターフェースを5つ使用し、上下夫々2つの隣接チャネルを含む5つのチャネルを同時にセンシングする第1の実施例におけるセンシングの態様を示す図。 無線LANインターフェースを1つ使用し、上下夫々2つの隣接チャネルについては過去のセンシング結果からの推定値を使用する第2の実施例におけるセンシングの態様を示す図。 本発明の第1の実施例において、各チャネルの空き確率が状況1の通りであるとし、隣接チャネルの重み付けのパラメータ及び報酬の分布を決定するパラメータを4通りに変化させた場合に、試行回数と正しいチャネルを選択した比率との関係を示すグラフ。 本発明の第1の実施例において、各チャネルの空き確率が状況2の通りであるとし、隣接チャネルの重み付けのパラメータ及び報酬の分布を決定するパラメータを4通りに変化させた場合に、試行回数と正しいチャネルを選択した比率との関係を示すグラフ。 本発明の第1の実施例により選択されたチャネルを使用したときの無線LAN上で実測されたTCPスループットを比較例と対比して示すグラフ。 本発明の第2及び第3の実施例によるデータのダウンロード時間(朝の時間帯)の実測値を比較例と対比して示すグラフ。 本発明の第2及び第3の実施例によるデータのダウンロード時間(昼の時間帯)の実測値を比較例と対比して示すグラフ。 本発明の第2及び第3の実施例によるデータのダウンロード時間(夕方の時間帯)の実測値を比較例と対比して示すグラフ。 本発明の第2及び第3の実施例によるデータのダウンロード時間(夜間の時間帯)の実測値を比較例と対比して示すグラフ。
本発明の一実施例によれば、MABアルゴリズムの一つであるTOWアルゴリズム(非特許文献7)に基づき、隣接チャネルからの影響を考慮した改良されたTOWアルゴリズムを使用して、スペクトルシェアリング型コグニティブ無線におけるチャネル選択を行う。実施例においてはこのチャネル選択の有効性を、5つの無線LAN(Local Area Network)インターフェースを使用した実機実装によって評価した。さらに、実際の利用環境を想定し、隣接チャネルからの影響を考慮しつつ無線LANインターフェースを1つに減らした構成の評価も行った。なお、MABアルゴリズムやTOWアルゴリズムそれ自体については当業者に周知であるため詳細な説明は省略するが、本発明の理解に直接関連する事項について以下で解説する。
また、以下の説明はコグニティブ無線におけるチャネル選択を例に挙げて説明するが、当然ながら本発明のチャネル選択方法はこれに限定されるものではなく、複数のチャネルを有していてMABアルゴリズムを用いてチャネル選択を行うことが可能な任意の通信システムに適用でき、また無線通信、有線通信の何れかを問わないことをここに注意しておく。
<MABを基にしたコグニティブ無線モデル(非特許文献3,4)>
図1にコグニティブ無線のチャネルモデルを示す(非特許文献3、4)。このモデルにはN個の独立したチャネルであるチャネル1、チャネル2、・・・、チャネルNが存在する。各チャネルはタイムスロットt=1、2、・・・、T−1、T、・・・の単位で使用することができる。図1では使用されているタイムスロットを濃い灰色で、また空きタイムスロットを白色で示している。コグニティブユーザが通信する際には、これらのチャネルをセンシングし、利用率が低い(空き確率P、P、・・・、Pが高い)チャネルを選択して、当該選択したチャネル中の空きタイムスロットを用いて通信する。
<Multi-Armed Bandit(MAB)問題>
非特許文献3,4では、空き確率の高いチャネルを選択するために、この問題をMABとして定式化している。MAB問題は1952年に提案された、複数のスロットマシンからプレイヤーが最大限の報酬を得ようとする単純な機械学習の問題である(非特許文献5)。MAB問題の目的は、限られた試行回数で報酬を最大化できる最も適切なスロットマシンを推定することである。この推定を行うためには、プレイヤーは成功のサンプルを収集するためにコインを支払わなければならない。試行に基づいて、各スロットマシンの確率を推定することができ、報酬を最大化することができる。推定のために費やす時間を長くするとプレイヤーは精度の高い推定を行うことができるが、試行のために多くのコインを費やす上に、得られた高精度の推定結果を利用できる時間が減る。そのため、推定のための時間が過度に長くなると、結果として得られる報酬は逆に少なくなる。反対に、推定時間を短くしていった場合には精度の低い推定結果に基づいてスロットマシンを選択することになるために、高い報酬を得ることがあまり期待できなくなる。MAB問題はこのトレードオフにおける最適化問題である。
<MABアルゴリズム>
MAB問題を解くためのアルゴリズムとして、ε-greedyアルゴリズムやsoftmaxアルゴリズム、UCB1-tuned(非特許文献6)などが知られている。従来のMABアルゴリズムではUCB1-tunedの性能が最も良いことが示されている。本願発明者らは物体のダイナミクスを用いたTOW(Tug-of-War(綱引き))アルゴリズムという全く新しいアルゴリズムを提案し、UCB1-tunedと同程度の性能を持つと最近注目を集めている(非特許文献7,8)。本願では、TOWアルゴリズムに着目し、これをチャネル選択問題に適用した。
<TOWアルゴリズム(非特許文献7)>
図2にTOWのモデルを示す。TOWアルゴリズムは最も大きいX(t+1)を持つスロットマシンを選択するため、物体の体積保存を利用したアルゴリズムである(物体として固体を考える場合には剛体の形状不変性を利用してもよい)。
図2に基づいてより具体的に説明すれば、先ず、スロットマシンiを選択した回数をN(t)、コインが出なかった回数をL(t)と定義する。また、Q(t)はTOW学習則である。図2はスロットマシンが2台の場合で、スロットマシンAをプレイして報酬が出た場合及びスロットマシンBをプレイして報酬が出なかった場合のモデルである。つまり、各プレイの結果に従って物体(図2中で左右のスロットマシンの間に置かれた灰色の横長長方形領域)を学習則に従って移動させる。この物体移動操作を、図2中では物体の左側に置かれたハンマーにより比喩的に示す。この移動の結果で決まる現在の物体の位置Xからスロットマシンを選択する。ここで長方形領域で表される物体は剛体であるとされる。すなわち、上述のような移動により物体の位置(図2では左右の位置)は変化するが物体の形状は変化しない。従って、例えばスロットマシンAのプレイ結果に基づいて物体を移動させると、スロットマシンA側から見た物体との距離の増加・減少がそのままスロットマシンB側から見た物体との距離の減少・増加として現れることに注意されたい。
なお、スロットマシンの台数nが2台よりも多い場合には剛体の左右移動というモデルでは表現できない。この場合は、例えばn箇所の夫々ピストンが設けられた出口のある管内に非圧縮性流体が入っているモデルにおいて、物体の移動をピストンの移動で置き換えて考えることができる。
また、上の説明でスロットマシンが2台の場合はこれらにA及びBと命名して識別しているが、以下の説明でスロットマシンの台数をn台に一般化している場合にはこれらにそれ俺1、2、・・・、nと自然数で附番して識別する。従って、A=1、B=2と読み替えることによってスロットマシンが2台の場合の説明をn台の一般的な場合の説明に対応付けることができる。
以下に学習則を示す。
ここで、ωはパラメータであり、以下の値に設定した場合にパフォーマンスが良いことが示されている(非特許文献7)。
ここで、Pmax(t)は時刻tでの各スロットマシンの推定報酬確率の最大値、Psec(t)は時刻tでの各スロットマシンの推定確率の中で2番目に大きい推定報酬確率である。
この学習則を使用して次にプレイするスロットマシンを決定するX(t+1)を以下に示す。
ここでnはスロットマシンの台数である。つまり、このようにして計算されたX(t+1)が最大となるスロットマシンを選択する。
<TOWアルゴリズムのチャネル選択への応用>
≪TOWアルゴリズムの拡張≫
従来のTOWアルゴリズムは2値報酬型のMABに値するものであるが、より一般的な連続値報酬型のMABに拡張することが可能である。以下に、非特許文献8に基づき学習則の再定式化を行う。
ここではスロットマシンが2台の場合を想定する。以下にスロットマシンAをN回プレイ、スロットマシンBをN回プレイした際の各期待報酬量を示す。この時のγはスロットマシンAとBの平均報酬の和である。
この時のスロットマシンA及びBの期待報酬量E(t)及びE(t)はそれぞれ次式のようになる。ここで報酬量R(i)、R(i)は任意の実数値である。
スロットマシンAとBの期待報酬量の差を計算すると以下のようになる。
ここから連続値の場合のTOWの学習則は
となることがわかる。
≪チャネル選択への適用≫
MBAアルゴリズムをチャネル選択問題に適用するには、スロットマシンをチャネルに対応付ける。また、スロットマシンでプレイするとは、考えているタイムスロットで選択されているチャネルが実際に空いているか否かをセンシングすることである(あるいは、選択されているチャネルを実際に使用してみるまでは、そのチャネルが空いていて通信が成功したか否かがわからない通信方式もあるが、それも通信してみることを上記「センシング」という概念に含まれるものとして扱う)。スロットマシンでプレイすることによる報酬は、選択したチャネルのタイムスロットが空いていること(つまり、そのタイムスロットを使ったデータ通信が成功したこと)に対応付けられる。
しかしながら、従来のMAB問題ではそれぞれがチャネルに対応付けられる複数台のスロットマシンの報酬確率は互いに独立であった。一方、無線LANでは隣接チャネルからの影響を受けてスループットが低下する。これにより、従来のMABアルゴリズムをそのままチャネル選択問題に適用して得られた解を隣接チャネルからの影響のある通信系に適用しても、最適解に比べてかなり小さなスループットの改善しか達成できない場合がある。この問題を解決するため、本発明ではMABアルゴリズムの報酬量を、隣接チャネルからの干渉を考慮した形で以下のように定式化する。
ここで、aは隣接チャネルの重み付けのパラメータ、n(t)はチャネルjをセンシングして空いていたかどうかを示す0または1の値(空いていた場合:0、空いていなかった場合:1)、cはセンシングする隣接チャネル数のパラメータ(つまり、それぞれの側でc個、両側で合計2c個の隣接チャネルをセンシングする)、Bは報酬の分布を決定するパラメータ(Bの値により報酬の最大値と分布が決まる)である。式(9)の分母の右側の項により隣接チャネルからの影響が決まる。式(9)の意味については図3も参照されたい。学習則は式(8)を用いる。選択チャネルを決定するX(t)を以下に示す。
ここで、式(9)は隣接チャネルからの干渉を考慮した報酬量の唯一の可能な定義ではなく、他の形も考えられる。式(9)は、比較的単純な形でかなりよく隣接チャネルの影響を表すことができる点で有利であるという理由で選ばれた関数である。また、この関数の意味を直感的に説明すれば、チャネルjの空き確率が大きくても隣接チャネルが混みあっている場合には当該チャネルのスループットが低下することでその利用価値が低くなる(空きチャネルであっても実際の通信が失敗する確率が高い)ことを反映させるように、重み付けパラメータ(つまり干渉の程度を表すパラメータ)aに応じて報酬量を低減させるように定義されている。
なお、以下で説明する実施例ではc=2(つまり、隣接チャネルの個数を上下夫々2つ)としたが、本発明を実装する通信系におけるチャネル間の干渉の実態に合わせてcの値を増減して良い。また、実施例では通信路として既存の無線LANを使用し、「隣接チャネル」を「周波数が隣接しているチャネル」という意味で使用しているが、これに限定されるものではない。本発明は無線LANでなくてもチャネル間の干渉が起こり得る通信路であれば適用可能である。また、「隣接」とは必ずしも周波数の隣接関係をいうものではなく、一般的には、チャネル間の干渉が起こり得る系において干渉の程度が大きいほど近い、つまり隣接度が高いチャネルであると定義される。
また、上述した隣接チャネルの影響を厳密に評価するためには、選択されたチャネルのセンシングと同時に隣接チャネルもセンシングすることで、今行う通信に影響を与える隣接チャネルでも同時に通信が行なわれるかを調べる必要がある。これは厳密な評価を行うことができる反面、複数チャネルを同時センシングするために、通信用インターフェースを実際に通信を行うチャネル用に加えて同時センシング対象の近接チャネル用にも用意する必要があり、ハードウエアコストが追加の通信用インターフェース分上昇し、また通信端末上での通信用回路の実装面積が増大することで端末の小型化を阻害するという問題がある。
そこで、上記問題を回避する必要がある場合には、各チャネルの使用状況は通常の場合はある程度の期間は大きく変化しないことを利用して、センシングを選択されたチャネルに対して行い、隣接チャネルのセンシングを実際に行う代わりに、これら隣接チャネルについて過去に行ったセンシング結果を用いてそのセンシング結果を推定することができる。更に、隣接チャネルとして最も近いチャネルだけではなく、二番目、三番目などのやや遠方のチャネルまで含める場合には、影響の大きい隣接チャネルについては追加の通信インターフェースを用意することで実際に同時センシングを行うが、隣接チャネルのうちの比較的影響が小さいと考えられる他のチャネルについては上述した推定を行うという折衷的な近接チャネルセンシングも可能である。また、過去の情報(履歴)から隣接チャネルの混み具合を推定する方法も多数ある。
実施例では、実際の無線LAN環境で実装を行った。端末で上述のように隣接チャネルの影響を考慮するように改良されたTOWアルゴリズムを動作させ、最も空いているチャネルを選択できているかを、データのダウンロード時間で評価した。図4(a)に実装システムを示す。なお、実装システムにおいては端末、基地局何れにおいてもその処理装置の処理速度を充分大きくして、端末、基地局内での情報処理の遅延が通信路の制御動作に悪影響を与えたり、また改良されたTOWアルゴリズムの計算の遅延により待ちが生じないようにした。図4(b)にはそこで使用される14のチャネルのそれぞれの中心周波数を示す。図4(b)に示すように、実施例で使用した無線LANの基地局では14あるチャネル全てで同時に送受信可能である。実装システムは、業務で実際に運用されている無線LANシステムに本発明の改良されたTOWアルゴリズムを使用したチャネル選択を行うことができる端末を接続することにより構成した。これにより、現実の通信環境でその性能を評価することができた。
第1及び第2の実施例では式(9)における、センシングする隣接チャネル数のパラメータcを2とした。端末は無線LANインターフェースを5つ使用し、上下夫々隣接する2つのチャネルを含む5つのチャネルを同時にセンシングした。このセンシングの態様を図5に示す。式(9)のn(t)は、時刻tにセンシングを行い、チャネルjが空いていた場合はn(t)=0,空いていなかった場合はn(t)=1の値を取る。
第1の実施例では、先ず各チャネルの空き確率及び式(9)中のパラメータの値を複数通り設定してシミュレーションを行い、良好な結果を得たパラメータを採用して実際の無線LAN環境での本発明のアルゴリズムを評価した。第2の実施例では無線LANのトラフィックが互いに異なると考えられる複数の時間帯で本発明のアルゴリズムの評価を行った。
また実際の利用環境を想定し、隣接チャネルの影響を考慮に入れつつ無線LANインターフェースを1つに減らした場合の第3の実施例を構成し、これについても第2の実施例と同様に実際の無線LAN環境で実装を行った。第3の実施例は、図6に示すように、使用するチャネルのみセンシングを行い、上下夫々2つの隣接チャネルの情報は蓄積しておいた過去のセンシング結果の情報からの推定値を用いて改良されたTOWアルゴリズムを動作させるものである。これを実現するため、報酬量R(t)を式(11)のように再定義した。
ここで、
は、隣接チャネルの推定空き確率であり、以下の式のように、時刻t−1までセンシングして得られたチャネルの空き情報の平均値から得られる。
第1の実施例では先ず14あるチャネル毎の空き確率を以下の表1及び表2の2通り設定し、また式(9)のパラメータを以下の表3に示すパターン1〜パターン4の4通り設定してシミュレーションを行った。
このシミュレーションでは、状況1及び状況2において、隣接チャネルの重み付けのパラメータaと報酬の分布を決定するパラメータBを表3のパターン1〜4のように変化させたとき、本発明のチャネル選択方法を実行して最も報酬を得られるチャネルを選択できたかについて評価を行った。
状況1及び状況2についてのシミュレーション結果を夫々図7及び図8に示す。これらの結果から隣接チャネルを上下それぞれ2チャネルセンシングすることができる場合には、B=1,重みづけは隣接2チャネル目を0.3また直接隣接しているチャネルについては0.6とすることで、探索が成功することを確認した。
上記の結果を用いて実際の無線LAN環境で、上で説明したアルゴリズムを端末上で動作させることでチャネルの選択を行った。最も空いているチャネルを選択できるかどうかを調べるため、TCPスループットの測定を行った。その結果を、隣接チャネルからの影響を考慮しない従来のTOWアルゴリズムの手法(非特許文献7)及びランダムな選択によってチャネルを選択するように動作する2つの比較例と比較評価した。図9に、その比較を行っているグラフを示す。図9より,実施例1である、隣接チャネルからの影響まで考慮してチャネル選択を行う改良されたTOWアルゴリズムで選択したチャネルを使用した場合、ランダムに選択したチャネルを使用した場合よりTCPスループットが約5Mbps速くなることが確認できた。また,従来の隣接チャネルからの影響を考慮しないTOWアルゴリズムによってチャネル選択を行った場合よりも約2Mbps早くなることも確認することができた.
第2及び第3の実施例では800MBのファイルデータのダウンロード時間による評価を行った。図7〜図10に、4つの時間帯(朝:8時〜10時;昼:11時〜13時;夕:16時〜18時;夜:21時〜23時)における測定の結果を夫々示す。各図において実施例1がインターフェースを5つ使用した場合、実施例2がインターフェースを1つ使用し、隣接チャネルについては過去のセンシング結果からの推定を行った場合である。上述したように実施例は現実に使用されているLANシステム上で構築されたものであるため、時間帯によって変化する現実の使用状況についての評価を行うことができた。また、比較例として隣接チャネルからの影響を考慮しない従来のTOWアルゴリズムの手法(非特許文献7)を用いて実施例2、3と比較評価した。
この結果から、隣接チャネルを考慮する改良されたTOWアルゴリズムが従来のTOWアルゴリズムよりもダウンロード時間が短縮されていることが確認できた。また、ユーザーが比較的少なく、従ってLAN上のトラフィックも少ないと考えられる朝や夜の時間帯よりも、ユーザーが多いと考えられる昼や夕方の時間帯の方がより有効であるか少なくとも同等であることも確認できた。また、無線LANインターフェースを減らしても従来のTOWアルゴリズムよりもダウンロード時間は短く、インターフェース5つのシステムとどの時間帯でもほぼ同じ性能であることも確認できた。
<まとめ>
本願では、MABアルゴリズムを用いたチャネル選択手法(非特許文献3,4)の1つである隣接チャネルからの影響を考慮した改良されたTOWアルゴリズムを提供し、実機実装を行った。インターフェースを5つ使用するシステムに加えて、実際の利用環境に応じたインターフェースを1つのみ使用するシステムも実装し、その有効性を無線LAN環境において確認した。また、無線LANインターフェースを減らしても従来のTOWアルゴリズムよりもダウンロード時間は短く、インターフェースが5つのシステムとほぼ同等の性能を維持できることも確認できた。
本発明により、スペクトルシェアリング型コグニティブ無線、その他の複数のチャネルの使用状況に応じて使用するチャネルの選択を行う通信方式におけるチャネル選択をMABアルゴリズムに基づいて行う方法をさらに改善して、通信回線のスループットを一層改善することができる。また回線とのインターフェースを追加するなどのハードウエアの追加投資を行わない場合でも、従来の選択方法に比べてかなりの改善を達成することができる。従って、本発明は広い通信分野で大いに利用されることが期待できる。
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Claims (10)

  1. 通信システムが、TOWアルゴリズムに基づいて複数のチャネル中から選択されたチャネルを使用して通信を行う通信システムにおけるチャネル選択を行う方法であって、
    前記TOWアルゴリズムにおけるスロットマシンに前記チャネルを対応付け、
    前記TOWアルゴリズムにおける報酬量として前記チャネルが空いている確率に基づいた値を対応付け、
    更に、隣接チャネルが使用されている場合には前記TOWアルゴリズムで使用する報酬量を減少させることにより、前記報酬量に隣接チャネルからの干渉を反映させ、
    前記TOWアルゴリズムにより前記チャネルの選択を行う、
    チャネル選択方法。
  2. 端末が、TOWアルゴリズムに基づいて複数のチャネル中から選択されたチャネルを使用して通信を行う通信システムにおけるチャネル選択を行う方法であって、
    前記TOWアルゴリズムにおけるスロットマシンに前記チャネルを対応付け、
    前記TOWアルゴリズムにおける報酬量として前記チャネルが空いている確率に基づいた値を対応付け、
    更に、隣接チャネルが使用されている場合には前記TOWアルゴリズムで使用する報酬量を減少させることにより、前記報酬量に隣接チャネルからの干渉を反映させ、
    前記TOWアルゴリズムにより前記チャネルの選択を行う、
    チャネル選択方法。
  3. 前記隣接チャネルが使用されていたことを反映させた前記報酬量は、チャネルjに対する前記報酬量をRj(t)とするとき下式で定義される、請求項1または2に記載のチャネル選択方法。
    ここで、akは隣接チャネルの重み付けのパラメータ、nj(t)はチャネルjをセンシングして空いていた場合には0、空いていなかった場合には1をとるパラメータ、cはセンシングする上下夫々の隣接チャネル数を表すパラメータ、Bは報酬の分布を決定するパラメータである。
  4. 前記選択されたチャネル及び前記隣接チャネルに対応する個数の通信インターフェースを使用して、前記選択チャネル及び前記隣接チャネルが空いているか否かのセンシングを行う、請求項1から3の何れかに記載のチャネル選択方法。
  5. 前記選択されたチャネルが空いているか否かのセンシングを行うとともに、
    前記隣接チャネルの使用による前記報酬量の減少は、前記隣接チャネルの各々について過去に行われた前記センシングの結果に基づいて定める、
    請求項4に記載のチャネル選択方法。
  6. 前記隣接チャネルが使用されていたことを反映させた前記報酬量は、チャネルjに対する前記報酬量をRj(t)とするとき下式で定義される、請求項5に記載のチャネル選択方法。

    ここで、akは隣接チャネルの重み付けのパラメータ、nj(t)はチャネルjをセンシングして空いていた場合には0、空いていなかった場合には1をとるパラメータ、cはセンシングする上下夫々の隣接チャネル数を表すパラメータ、Bは報酬の分布を決定するパラメータであり、
    は、隣接チャネルの推定空き確率であり、以下の式により、前回までセンシングして得られた当該チャネルの空き情報の平均値から求められる。
  7. 前記隣接チャネルのすくなくとも一部については通信インターフェースによって過去に行われたところの当該チャネルが空いているか否かのセンシング結果に基づいて報酬量の減少を行う、請求項1または2に記載のチャネル選択方法。
  8. 前記通信システムはスペクトルシェアリング型コグニティブ無線通信システムである、請求項1から7の何れかに記載のチャネル選択方法。
  9. 請求項1から8の何れかに記載のチャネル選択方法を使用する無線LANシステム。
  10. 無線LANに使用される少なくとも一部の端末が請求項1から8の何れかに記載のチャネル選択方法を使用してチャネル選択を行う無線LANシステム。
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