JP6651399B2 - Casing device - Google Patents
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Description
本発明は、ケーシング装置に関する。さらに詳述すると、本発明は、地盤を掘削するケーシング装置の構造の改良に関する。 The present invention relates to a casing device. More specifically, the present invention relates to an improvement in the structure of a casing device for excavating the ground.
従来、地盤を無排土または低排土で掘削するケーシング装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。ケーシング装置は、例えば、融雪や空調等に使用できる地中熱を採取する採熱管(地中熱交換器)を地中に施工する際の掘削作業などにおいて利用されている。 2. Description of the Related Art Conventionally, a casing device that excavates a ground without or without low soil has been used (for example, see Patent Document 1). The casing device is used, for example, in excavation work when installing a heat collecting tube (ground heat exchanger) for collecting ground heat that can be used for snow melting, air conditioning and the like in the ground.
このようなケーシング装置で、より硬い地盤を効率的に掘削するには、正転での掘削に加えて、一時的に逆転での引上げを組み合わせて再掘削をし、地盤をほぐしながら掘削していくことが有効である。 In order to efficiently excavate harder ground with such a casing device, in addition to excavation in forward rotation, re-excavation by temporarily combining pulling up in reverse rotation and excavating while loosening the ground Going is effective.
しかし、従来のケーシング装置は、基本的に押込み方向の力を作用させるのに適した構造となっており、正逆回転問わず一時的な引上げを行うと、ケーシング先端の蓋部材が外れてしまう可能性がある。 However, the conventional casing device basically has a structure suitable for applying a force in the pushing direction, and if a temporary pull-up is performed regardless of forward or reverse rotation, the lid member at the leading end of the casing is detached. there is a possibility.
本発明は上記課題を解決するものであり、その目的とするところは、地盤を無排土または低排土で掘削するケーシング装置であって、ケーシング先端における蓋部材の係合状態をより確実なものとすることができるケーシング装置を提供することにある。 The present invention is to solve the above-mentioned problem, and an object of the present invention is to provide a casing device for excavating a ground without soil removal or low soil removal. It is an object of the present invention to provide a casing device.
かかる課題を解決するべく本発明者が想到するに至った本発明は、地盤掘削用のケーシング装置であって、
両端に形成された先端部開口および基端部開口を有するケーシングと、
前記ケーシングの先端部に係脱可能であり、かつ、前記ケーシングの内側を通過させて当該ケーシングの前記基端部開口から回収可能な蓋固定部材と、
該蓋固定部材によって前記ケーシングの先端部に着脱される蓋部材と、
前記ケーシングに形成された蓋係止用溝部と、
前記蓋固定部材から径方向またはこれと斜めの方向に進退可能であり、前記蓋固定部材から突出した状態で前記蓋係止用溝部に係合して前記蓋部材を前記ケーシングの前記先端部に係止させる着脱用突起と、
を備えることを特徴とする。
The present invention, which has been conceived by the present inventors to solve such a problem, is a casing device for excavating ground,
A casing having a distal end opening and a proximal end opening formed at both ends,
A lid fixing member that can be disengaged from the distal end of the casing, and that can pass through the inside of the casing and be recovered from the base end opening of the casing.
A lid member that is attached to and detached from the front end of the casing by the lid fixing member,
A lid locking groove formed in the casing,
The lid can be moved forward or backward in the radial direction or in an oblique direction from the lid fixing member, and engages with the lid locking groove while projecting from the lid fixing member so that the lid is attached to the front end of the casing. A detachable projection to be locked,
It is characterized by having.
蓋固定部材の着脱用突起は、当該蓋固定部材から径方向またはこれと斜めの方向に進退するものであり、掘削途中でケーシングを一時的に引き上げたとしてもこれによって後退することがない。したがって、ケーシングを一時的に引き上げたとしても、ケーシング先端における蓋部材の係合状態を確実に保持し続けることができる。 The attachment / detachment projections of the lid fixing member advance and retreat from the lid fixing member in a radial direction or an oblique direction with respect to the lid fixing member. Even if the casing is temporarily pulled up during excavation, it does not retreat. Therefore, even if the casing is temporarily pulled up, the engagement state of the lid member at the tip of the casing can be reliably maintained.
また、このケーシング装置によれば、蓋固定部材の着脱用突起を退避させ、ケーシング内側を通過させて、ケーシングの基端部開口から当該蓋固定を回収することができる。 Further, according to this casing device, the attachment / detachment projection of the lid fixing member can be retracted, passed through the inside of the casing, and the fixed lid can be recovered from the base end opening of the casing.
前記蓋部材は、前記蓋固定部材の着脱用突起が出入りする係止用孔部と、該係止用孔部が形成された係止片と、備えるものであってもよい。 The lid member may include a locking hole through which a projection for attaching and detaching the lid fixing member enters and leaves, and a locking piece having the locking hole formed therein.
また、ケーシング装置は、前記蓋固定部材の鉛直方向上部に形成された、当該蓋固定部材の吊り上げ用の被引上部と、前記着脱用突起を前記蓋固定部材の径方向内側に退避させる連動機構と、をさらに備えていてもよい。 Further, the casing device has an interlocking mechanism formed at a vertically upper portion of the lid fixing member for lifting the lid fixing member and retracting the detachable projection radially inward of the lid fixing member. And may be further provided.
また、前記連動機構が、前記被引上部が上方に引っ張られたとき、または、上方から押込まれた時の動きに連動させて前記着脱用突起を前記蓋固定部材の径方向内側に退避させる機構であってもよい。このケーシング装置によれば、蓋固定部材を引っ張り上げる等の動作のみで、ケーシング先端における蓋部材の係合状態を確実に解除することができる。 A mechanism for retracting the detachable protrusion to the inside in the radial direction of the lid fixing member in conjunction with a movement when the pulled upper portion is pulled upward or pushed in from above; It may be. According to this casing device, the engagement state of the lid member at the front end of the casing can be reliably released only by an operation such as pulling up the lid fixing member.
前記連動機構が、前記被駆動部と前記着脱用突起を連結する線材を含んでいてもよい。 The interlocking mechanism may include a wire connecting the driven portion and the detachable projection.
前記連動機構が、前記被駆動部と前記着脱用突起を連結するリンク部材を含んでいてもよい。 The interlocking mechanism may include a link member that connects the driven portion and the detachable projection.
前記連動機構が、一対の前記着脱用突起と、該一対の着脱用突起の間に配置されてこれら着脱用突起が前記蓋部材の径方向内側に退避することを規制する退避規制部材を含んでいてもよい。 The interlocking mechanism includes a pair of the attachment / detachment projections, and a retraction restricting member that is disposed between the pair of attachment / detachment projections and regulates that these attachment / detachment projections are retracted radially inward of the lid member. May be.
ケーシング装置は、前記ケーシングの基端部開口から前記ケーシングの内側を通過し、前記蓋固定部材を引き上げて回収する蓋固定部材回収機をさらに備えていてもよい。 The casing device may further include a lid fixing member recovering machine that passes through the inside of the casing from a base end opening of the casing, pulls up and recovers the lid fixing member.
前記蓋固定部材回収機は、磁力を利用して前記蓋固定部材を引き上げるものであってもよい。 The lid fixing member collecting machine may lift up the lid fixing member using magnetic force.
本発明によれば、ケーシング装置のケーシング先端における蓋部材の係合状態をより確実なものとすることができる。 According to the present invention, the engagement state of the lid member at the casing tip of the casing device can be made more reliable.
以下、本発明の構成を図面に示す実施の形態の一例に基づいて詳細に説明する。 Hereinafter, the configuration of the present invention will be described in detail based on an example of an embodiment shown in the drawings.
図1等に本発明に係るケーシング装置1の実施形態を示す。ケーシング装置1は、ケーシング2を含む装置で、さらに、ケーシング2に着脱可能な蓋部材3、蓋固定部材8等を有している。
FIG. 1 shows an embodiment of a
ケーシング2は、両端に形成された先端部開口2aおよび基端部開口2cを有している(図11等参照)。ケーシング2の大きさは、当該ケーシング2の埋設後に施工される鋼管杭やコンクリート製既製杭、採熱管30等の径以上である。また、ケーシング2には、掘削性を上げるため、その先端に掘削爪2eを設け、あるいは外周にスパイラル2fを設けることができる(図1、図13等参照)。
The
ケーシング2の内周面には、蓋固定部材8の着脱用突起81が係脱する蓋係止用溝部21が設けられている。蓋係止用溝部21の形状や大きさは、蓋固定部材8の着脱用突起81が係脱するものである限り、特に限定されない。例えば本実施形態のケーシング装置1の場合は、ケーシング2の本体部2bの径方向に貫通する、対向する一対の矩形孔によって蓋係止用溝部21を構成している。これら一対の矩形孔は、その外側開口を、本体部2bの外周に溶接等で取り付けられた湾曲板22によって塞がれている(図2、図4等参照)。
On the inner peripheral surface of the
蓋部材3は、ケーシング2の先端部開口2aを閉塞する、該ケーシング2に対して着脱可能な部材である。なお、本明細書でいう閉塞とは、(1)ケーシング2の先端部開口2aが完全に塞がれた状態の他、(2)先端部開口2aが完全に塞がれているわけではないが蓋部材3がない場合と比べればケーシング2内への土砂の侵入を減少させることができる状態をも含む。
The
蓋部材3は、ケーシング2に内接し、ケーシング2の先端部開口2aを閉塞することができれば、その形状は例えば板状でも円錐状でも構わない。例えば本実施形態の蓋部材3は、円形の板状部材からなる。板状部材は、例えば、2枚の円形板35が栓溶接されることによって形成される(図3参照)。蓋部材3の中央には、後に詳述するボルト86のネジ部86aが通る透孔36が設けられている(図4参照)。蓋部材3の側部には、当該蓋部材3とケーシング2の内周面との間に介在するOリング38が設けられる(図4参照)。
The
また、蓋部材3は、係止片31と、係止用孔部32とを備える(図3参照)。係止用孔部32は、蓋固定部材8の着脱用突起81が出入りするように設けられた孔部で、一対の係止片31のそれぞれに形成されている(図3参照)。係止片31は、蓋部材3の側部からケーシング2の本体部2bに向けて立ち上がる、例えば対向する一対の板状部材によって形成されている(図3参照)。
Further, the
また、本実施形態では、ケーシング2の先端側の内周面をその他の部分よりも大径の面として段付き状としている(図4等参照)。この段部には、Oリング38付きの蓋部材3が収容される(図5等参照)。
In the present embodiment, the inner peripheral surface on the distal end side of the
蓋固定部材8は、蓋部材3をケーシング2の先端部に着脱等する際に用いられる部材である。この蓋固定部材8は、着脱用突起81、連動機構82、被引上部(被駆動部)88などを備える(図4等参照)。
The
着脱用突起81は、蓋固定部材8の台座83上において径方向に進退可能であり、該蓋固定部材8から突出した状態で蓋係止用溝部21に係合して蓋部材3をケーシング2の先端部に係止させる突起である(図2参照)。本実施形態では、対向する一対の蓋係止用溝部21の配置に合わせて一対の着脱用突起81を180度おきに配置しているが(図5(B)等参照)、もちろんこれ以外の構成であっても構わない。着脱用突起81が蓋固定部材8の径方向内側に向けて退避すると、ケーシング2の先端部における係止状態が解除され、蓋部材3が脱落可能、かつ、蓋固定部材8を引き上げることが可能な状態となる(図9等参照)。
The attachment /
なお、本実施形態では径方向に進退する着脱用突起81について説明しているがこれは好適な一例にすぎず、着脱用突起81は、径方向と斜めの方向に進退するものであってもよい。要は、進退することによって蓋部材3および蓋固定部材8をケーシング2の先端部に係止させるものであれば、着脱用突起81は径方向に真っ直ぐ進退するものに限られない。
In the present embodiment, the attachment /
被引上部88は、蓋固定部材8を引き上げて回収する際に利用される部材であり、当該蓋固定部材8の上部に形成されている。ここで一例を示しておくと、被引上部88は、マグネット41を備えた蓋固定部材回収機40の磁力によって吸着される金属製の部材である(図8等参照)。なお、マグネットを被引上部88側に設けた構成としてもよい。
The pulled
連動機構82は、被引上部88が上方に引っ張られたときの動きに連動させて着脱用突起81を蓋固定部材8の径方向内側に退避させる機構である。以下、本実施形態の連動機構82について説明する(図4、図9等参照)。本実施形態では、被引上部88と着脱用突起81とをリンク部材85で連結している。
The interlocking
一対のリンク部材85は、それぞれが着脱用突起81とピン結合されており、尚かつ、一対のリンク部材25どうしもケーシング2の略中央で被引上部88とピン結合されている(図4等参照)。被引上部88が上方に引っ張られるとリンク部材85を介して着脱用突起81が径方向内側に引っ張られてスライドしながら退避する(図8、図9等参照)。
Each of the pair of
また、連動機構82は、着脱用突起81を径方向外側に摺動(移動)させる機構としても機能する。例えば本実施形態では、蓋部材3の透孔36に下方から挿通したボルト86のネジ部86aを、蓋固定部材8の被引上部88の底面に形成された雌ネジ部88aに螺合させる構成の機構としている(図4等参照)。この連動機構82によれば、ボルト86を締めることによって被引上部88が引き下げられ、リンク部材85を介して着脱用突起81が径方向外側に摺動する(図5、図6等参照)。
Further, the interlocking
なお、上述した連動機構82は好適な一例にすぎない。以下、連動機構82のその他の具体例を示しておく(図14等参照)。
Note that the above-described
連動機構82の別例(第2の具体例)を示す(図14参照)。ここでは、被引上部88と着脱用突起81とを線材で直接または間接的に連結している。線材の具体例としてはワイヤー87を挙げることができるが、その他、チェーン、ケーブル、ナイロンスリングといった種々の連結用部材を用いることができる。
Another example (second specific example) of the interlocking
ワイヤー87は、着脱用突起81の一部(好適な一例として、径方向内側の部位)と被引上部88との間に設けられ、両者を直接または間接的に結んでいる(図14(B)参照)。被引上部88が上方に引っ張られると、着脱用突起81は、ワイヤー87を介して径方向内側に引っ張られて退避する(図14(A)参照)。
The
なお、図14等に示す形態においては、着脱用突起81にクランク形状のリンク部材85をピン結合し、該リンク部材85にワイヤー87を締結している被引上部88が上方に引っ張られると、ワイヤー87に引っ張られたリンク部材85は、ピン結合された点を中心に回転しながら着脱用突起81を退避させる。
In the embodiment shown in FIG. 14 and the like, when a crank-shaped
連動機構82の第3の具体例を示す(図15参照)。ここでは、被引上部88と着脱用突起81とをリンク部材85,89で連結している。
A third specific example of the interlocking
一対のリンク部材85は、それぞれが着脱用突起81とピン結合されており、尚かつ、一対のリンク部材85どうしもケーシング2の略中央で被引上部88に接続されたリンク部材89とピン結合されている(図15(A)、(B)参照)。被引上部88が上方に引っ張られるとリンク部材85を介して着脱用突起81が径方向内側に引っ張られてスライドしながら退避する(図15(C)参照)。
Each of the pair of
連動機構82の第4の具体例を示す(図16参照)。なお、図16では、ケーシング2について断面のみを表し、蓋部材3等についても概略を示している。ここでは、着脱用突起81と着脱用突起81の間につっぱり部材(退避規制部材)90を設け、係合状態として、着脱用突起81が内側に意図せず退避することを防いでいる(図16(A)参照)。ケーシング2の埋設作業の完了後には、つっぱり部材90を引き上げて係合状態を解除する(図16(B)参照)。そうすると、重量バランスより自然に、あるいは弾力等で内側へ付勢する部材(図示省略)の作用により、着脱用突起81が内側に外れる(図16(C)参照)。なお、着脱用突起81とつっぱり部材90とをワイヤー等で繋いでいてもよい。
A fourth specific example of the interlocking
次に、本実施形態のケーシング装置1を用いた施工時における作業の流れの一例を(図12参照)、蓋固定部材8、蓋部材3の着脱の様子(図4等参照)とともに説明する。
Next, an example of a work flow at the time of construction using the
ケーシング2の先端部開口2aに蓋固定部材8を使って蓋部材3を取り付ける(図4等参照)。まず、ケーシング2の先端部開口2aに、着脱用突起81が径方向内側に退避した状態の蓋固定部材8と、蓋部材3とを設置する。このとき、着脱用突起81と、蓋部材3の係止片31に形成された係止用孔部32と、ケーシング2の内周面の蓋係止用溝部21とが直線状に並ぶよう、各部材の位置を合わせる(図5参照)。
The
また、蓋部材3の透孔36にボルト86のネジ部86aを底側(先端側)から挿入し、該ネジ部86aを雌ネジ部88aに螺合させ、ボルト86を底側(先端側)へと引っ張る(図6参照)。この動作に伴い、リンク部材85を介して着脱用突起81が径方向外側へ摺動し、係止用孔部32を通って、蓋係止用溝部21に嵌まり込む。これにより、蓋部材3が、係止片31や着脱用突起81を介してケーシング2に取り付けられた状態となる。この後、ボルト86を回して蓋固定部材8から取り外して、蓋部材3の取り付け作業が完了する(図7参照)。
Further, the
上述のごとく蓋部材3が取り付けられたケーシング装置1で地盤を掘削する(図12(A)参照)。掘削終了後、ケーシング2を逆回転させて所定量(一例として0.5m)引き上げ、蓋部材3を落とすための蓋落ちスペースを形成する(図12(B)参照)。
The ground is excavated by the
続いて、蓋固定部材回収機40を用いて蓋固定部材8を取り外す。本実施形態では、底部にマグネット41を備え、ワイヤー42で吊るされた蓋固定部材回収機40をケーシング2の基端部開口2cから本体部2b内に降ろし、マグネット41の磁力で被引上部88を吸着して蓋固定部材8を引き上げる(図12(C)参照)。このような蓋固定部材回収機40によると、従来装置のごとく操作ロッドを順次継ぎ足すといった手間が不要であり、作業が比較的簡便なものとなる。
Subsequently, the
ここで、蓋固定部材8を回収する際における、蓋部材3の取り外し動作について説明する(図8等参照)。
Here, an operation of removing the
蓋固定部材回収機40のマグネット41で被引上部88を吸着した状態で(図8参照)、蓋固定部材回収機40を引っ張り上げる。そうすると、被引上部88が引き上げられ、リンク部材85を介して着脱用突起81が径方向外側へ摺動して、蓋係止用溝部21から退避し、さらに、係止片31の係止用孔部32からも退避する(図9参照)。これにより、ケーシング2に取り付けられていた蓋部材3が取り外し可能となる。
With the attracted
蓋固定部材回収機40をさらに引き上げると、蓋固定部材8のみが引き上げられ、蓋部材3はケーシング2の先端部開口2aに残留する(図10参照)。蓋固定部材8は、そのままケーシング2の基端部開口2cまで引き上げられ、地表で回収される(図12(C)参照)。
When the lid fixing
続いて、ケーシング2内に水を注入する(図12(D)参照)。また、本実施形態では、ケーシング2内に深度計測器44を設置しておく。ケーシング2に水を注入すると、水圧により蓋部材3がケーシング2の先端部開口2aから外れ、蓋落ちスペースへと降下する(図12(E)参照)。蓋部材3がケーシング2の先端部開口2aから外れて降下したことは、蓋部材3とともに降下する深度計測器44で計測される深度が変化することから検出することができる。
Subsequently, water is injected into the casing 2 (see FIG. 12D). In the present embodiment, a
ケーシング装置1を用いて掘削した孔には、例えば、地中熱を地中から採取する採熱管(地中熱交換器)を設置することができる。すなわち、上述のごとくケーシング装置1を用いて地盤を掘削し(スパイラル鋼管による乾式掘削を行い)、蓋部材3を降下させた後(図13(A)、(B)参照)、当該掘削孔に採熱管(Uチューブ)30と充填材(一例として、硅砂)を投入し(図13(C)参照)、ケーシング2を逆回転させて地盤から引き上げる(図13(D)参照)。引上げと充填材投入は交互に繰り返されてもよいし、同時に行われてもよい(図13(E)参照)。
In a hole excavated using the
以上の如く、本実施形態に係るケーシング装置1によれば、先端部開口2aに蓋部材3を取り付けた状態(先端閉塞状態)でケーシング2を地盤に回転圧入あるいは圧入させることで、無排土または低排土で当該ケーシング2を所定位置まで埋設することができる。また、この際、ケーシング内部に土が混入しないため、ケーシング2の内部が汚れにくい。
As described above, according to the
また、より硬い地盤を効率的に掘削するには、ケーシング2を正回転させての掘削に加えて、一時的に逆回転させて引上げ動作を組み合わせながら再掘削をし、地盤をほぐしながら掘削していくことが有効であるところ、本実施形態のケーシング装置1によれば、引上げの際に蓋部材3が外れるおそれがないため、引上げ動作を適宜組み合わせて効率的に掘削することができる。
In addition, in order to excavate the harder ground efficiently, in addition to the excavation by rotating the
また、本実施形態のケーシング装置1によれば、蓋固定部材8を利用して蓋部材3を着脱可能とするのみならず、掘削後、蓋固定部材8を回収するので、地盤掘削の度に当該蓋固定部材8を再利用することができる。
Further, according to the
また、本実施形態のケーシング装置1によれば、中空状態のケーシング2の内部で蓋固定部材回収機40、連動機構82を利用して蓋部材3を安定して取り外すことが出来る。
Further, according to the
また、本実施形態のケーシング装置1によれば、操作ロッド等が不要であり、掘削後に蓋固定部材回収機40を降下させることで蓋部材3の係止状態を解除することが可能であり、作業が簡便である。
In addition, according to the
さらに、被引上部88と連動機構82とを備える本実施形態のケーシング装置1によれば、蓋固定部材8を引っ張り上げる動作のみでケーシング2の先端での蓋部材3の取付状態を確実に解除することができる。このように、取付状態を解除した後は蓋固定部材回収機40をそのまま引き上げるだけなので施工の効率に優れる。また、蓋固定部材8を回収する際は、上述のように引き抜く他、押込みによることも可能である。
Further, according to the
しかも、蓋固定部材回収機40によれば以下のごとき利点もある。すなわち、従来のように先端シューを回収するタイプのものはせいぜい10m程の掘削で使う場合に使用されており、シューを回収することを想定していることから、高度な止水性能は求められていない(例えば、Oリングをシューに設けると回収しにくくなってしまう)のに対し、本実施形態のケーシング装置1においては20m以上の比較的深い地盤を掘削するため、蓋部材3に作用する土圧や地下水圧が大きく、蓋部材3や係止片31が破損しないように、蓋部材3からの押し力をケーシング2側へ伝えるために、ケーシング2先端の段部に蓋部材3を嵌め込み、かつ、隙間から水が入り込まないように蓋部材3にOリング38を設けたものとしている。つまり、蓋部材3と蓋固定部材8とで役割を分散させることで、回収の作業性、蓋部材3や係止片31等の破損防止の構造上の問題、また止水という問題を解消するような構造としている。
In addition, the lid fixing
ここで、押込みによる係合の外し方、回収の例としては次のようなものを挙げることができる。すなわち、リンク部材85,86を用いたリンク式の連動機構82の場合、リンク部材85,89を上方に引っ張り上げることで係合を外してそのまま引き上げることが可能であるが(図15参照)、押込み方式の場合にはリンク部材85,89をこれとは逆向きに(つまり逆方向に動くように)設置し、被引上部88に相当ないしは対応する部材を例えば棒などの押込み部材60で押し込むことで係合が外れるような構造とすることができる(図17(A),(B)参照)。この場合、蓋固定部材8の引上げは、ワイヤー70等の先端のフック71を引っ掛けて行うことができる(図17(C)参照)。あるいは、つっぱり部材90で着脱用突起81を係合状態としておき(図18(A)参照)、棒などの押込み部材60で押し込むとつっぱり部材90が外れて落下し(図18(B)参照)、これに従って着脱用突起81の係合状態が解除されるようにした構造とすることもできる(図18(C)参照)。
Here, the following can be cited as an example of the method of disengaging and collecting by pushing. That is, in the case of the link-
なお、上述した引っ張りや押込みによる係合の外し方は好例にすぎない。すなわち、引っ張りや押込みといった直線的な運動を径方向の運動に変更して着脱用突起81を退避させるほか、例えば、ケーシング2の長軸上で棒状部材を回転させ、ねじ対偶でこの運動を変換して着脱用突起81を径方向内側に引き込み、あるいは、斜面を利用して規制状態の着脱用突起81を解除して径方向への移動を可能な状態にする、等によって着脱用突起81を退避させるようにしてもよい。
Note that the above-described method of releasing the engagement by pulling or pushing is only a good example. That is, in addition to retracting the
なお、上述の実施形態は本発明の好適な実施の一例ではあるがこれに限定されるものではなく本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形実施可能である。例えば、上述した実施形態ではケーシング装置1を利用して掘削した孔に採熱管30を埋設する形態を例示したが、地中熱を利用する手法にはこの他、水を直接採取する手法がある。参考までに説明を加えておくと、片方の井戸から水を組み上げてその水を熱交換に使うという熱交換手法があり、直接循環方式(密閉型(不凍液、水を循環する方式)、図19参照)やオープンループ方式(開放型(地下水を汲み上げて熱交換を行い還元井に戻す方式)、図20参照)と呼ばれている。
The above embodiment is an example of a preferred embodiment of the present invention, but the present invention is not limited thereto, and various modifications can be made without departing from the gist of the present invention. For example, in the above-described embodiment, the form in which the
あるいは、ケーシング装置1を利用して掘削した孔を、処分場の安定化に用いる通気パイプ埋設用に利用することもできる(特許第4883645号公報等参照)。
Alternatively, a hole excavated using the
本発明は、地盤を無排土または低排土で掘削するためのケーシング装置として好適である。 INDUSTRIAL APPLICABILITY The present invention is suitable as a casing device for excavating the ground with no or low earth removal.
1 ケーシング装置
2 ケーシング
2a ケーシングの先端部開口
2b ケーシングの本体部
2c ケーシングの基端部開口
3 蓋部材
8 蓋固定部材
21 蓋係止用溝部
31 係止片
32 係止用孔部
40 蓋固定部材回収機
41 マグネット
81 着脱用突起
82 連動機構
88 被引上部(被駆動部)
DESCRIPTION OF
Claims (9)
両端に形成された先端部開口および基端部開口を有するケーシングと、
前記ケーシングの先端部に係脱可能であり、かつ、前記ケーシングの内側を通過させて当該ケーシングの前記基端部開口から回収可能な蓋固定部材と、
該蓋固定部材によって前記ケーシングの先端部に着脱される蓋部材と、
前記ケーシングに形成された蓋係止用溝部と、
前記蓋固定部材から径方向またはこれと斜めの方向に進退可能であり、前記蓋固定部材から突出した状態で前記蓋係止用溝部に係合して前記蓋部材を前記ケーシングの前記先端部に係止させる着脱用突起と、
を備えることを特徴とするケーシング装置。 A casing device for ground excavation,
A casing having a distal end opening and a proximal end opening formed at both ends,
A lid fixing member that can be disengaged from the distal end of the casing, and that can pass through the inside of the casing and be recovered from the base end opening of the casing.
A lid member that is attached to and detached from the front end of the casing by the lid fixing member,
A lid locking groove formed in the casing,
The lid can be moved forward or backward in the radial direction or in an oblique direction from the lid fixing member, and engages with the lid locking groove while projecting from the lid fixing member so that the lid is attached to the front end of the casing. A detachable projection to be locked,
A casing device comprising:
前記着脱用突起を前記蓋固定部材の径方向内側に退避させる連動機構と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1または2に記載のケーシング装置。 A driven portion for raising the lid fixing member, which is formed on a vertically upper portion of the lid fixing member,
An interlocking mechanism for retracting the detachable projection radially inward of the lid fixing member,
The casing device according to claim 1 or 2, further comprising:
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