JP6634358B2 - 資源開発支援システム、資源開発支援方法、及び資源開発支援プログラム - Google Patents

資源開発支援システム、資源開発支援方法、及び資源開発支援プログラム Download PDF

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Description

本発明は、資源開発支援システム、資源開発支援方法、及び資源開発支援プログラムに関する。
坑井におけるガスや石油といった天然資源の開発に関して、特許文献1には、「複数の既存の坑井を備える成熟ガス産地または成熟石油産地の生産を向上させる」ために、「既存の坑井の生産パラメータと、場合によっては1つ以上の新たな坑井の位置および生産パラメータとを含むデータの集合である所定のシナリオに応じて産地の生産を予測可能な産地シミュレータを設けることと、産地シミュレータを用いて既存の坑井の排油エリアを決定することと、新たな坑井の候補の前記産地シミュレータを用いて決定される排油エリアが前記既存の坑井の排油エリアと重ならないように、前記新たな坑井の候補の位置を決定することと、それぞれが既存の坑井と、新たな坑井の候補から選択された新たな坑井とを含む複数の坑井集合から、産地の生産に依存する利得関数の値を最適化する坑井集合を決定することにより、利得関数の値を最適化することと、を含む方法」が開示されている。
特表2013−528731号公報
石油産地はその自然的性質上、空間的広がりを持って分布しており、相互に隣接する土地では類似した地質特性を有することが多いため、このような情報を知ることは石油開発にとって有用である。しかしながら、このような石油産地は、経済活動上は通常小規模な開発区画に分割され、各開発区画が当該開発区画の所有者および契約者によって開発される。各開発区画で実施された地質調査データや操業における生産パラメータの一部または全部は、当該開発区画の開発担当者以外には秘匿されることが少なくない。
特許文献1は、ある開発区画の坑井配置および生産パラメータについて、当該開発区画坑井からの期待産出量に基づく利得関数を評価基準として、当該開発区画における複数の開発計画を比較評価する方法を開示している。しかし、特許文献1には、地質調査データや生産パラメータの一部または全部が公開されていない場合に、当該開発区画の開発計画を近隣の他の開発区画の開発計画と比較評価する方法は開示されていない。近隣の他の開発区画の地質調査データや生産パラメータ等の情報が入手できない場合においても、当該開発区画に対し産出量や開発コスト、安全性の面でより良い開発計画を立案することが望まれている。
本発明はこのような現状に基づきなされたものであり、資源を産出可能な地域において、資源の開発を効率よく確実に行うことが可能な、資源開発支援システム、資源開発支援方法、及び資源開発支援プログラムを提供することにある。
上記課題を解決するための本発明の一つは、プロセッサ及びメモリを備える情報処理装置を含んで構成される資源開発支援システムであって、所定の資源を産出可能な地域の情報である産出地域情報と、前記資源の産出のための作業が行われた領域の情報である作業領域情報とを記憶する産出履歴記憶部と、前記資源を産出可能な地域のうち前記資源の開
発を行う領域を取得する開発領域取得部と、前記取得した領域に対して前記資源を開発する計画を立案する価値を示す情報である計画推奨度を、前記産出地域情報と、前記作業領域情報に基づき算出された、前記領域における前記作業の進捗を示す指標とに基づき算出する計画推奨度演算部と、前記算出した計画推奨度を出力する計画推奨度出力部と、を備える。
本発明によれば、資源を産出可能な地域において、資源の開発を効率よく確実に行うことができる。
図1は、実施例1に係る資源開発支援システム1の構成の一例を示す図である。 図2は、資源開発支援装置103が備えるハードウェア構成の一例を説明する図である。 図3は、開発推移サマリ107が記憶するデータを説明するための、産出地域における各開発区画における地下の坑井及び軌道を上方から見た平面透視図である。 図4は、開発推移サマリ107の一例を示す図である。 図5は、坑井エリアを説明するための、産出地域における各開発区画における地下の坑井及び軌道を上方から見た平面透視図である。 図6は、利用済みエリアを説明するための、産出地域における各開発区画における地下の坑井及び軌道を上方から見た平面透視図である。 図7は、区画情報108の一例を示す図である。 図8は、計画推奨度情報109の一例を示す図である。 図9は、オペレータ入力情報110の一例を説明する図である。 図10は、資源開発支援処理を説明するフローチャートである。 図11は、コマンド待ち画面の一例を示す図である。 図12は、パラメータ設定画面の一例を示す図である。 図13は、結果表示画面の一例を示す図である。 図14は、開発推移サマリ表示画面の一例を示す図である。 図15は、計画推奨度算出処理の一例を説明するフローチャートである。 図16は、実施例2に係る開発推移サマリ107の一例を示す図である。 図17は、実施例2に係るコマンド待ち画面の一例を示す図である。 図18は、推奨重み設定画面の一例を示す図である。 図19は、実施例3に係る区画情報108の一例を示す図である。 図20は、実施例3に係るパラメータ設定画面の一例を示す図である。 図21は、実施例4に係る資源開発支援システム1の構成の一例を示す図である。 図22は、追加オペレータ入力情報2002の一例を示す図である。 図23は、実施例4に係る資源開発支援処理の一例を説明するフローチャートである。 図24は、実施例4に係る資源開発支援処理の一例を説明するフローチャートである。 図25は、手本選択画面の一例を示す図である。 図26は、追加オペレータ入力画面の一例を示す図である。 図27は、新規坑井推奨位置表示画面の一例を示す図である。 図28は、開発推奨位置算出処理の一例を説明するフローチャートである。
本発明を実施するための形態につき、以下図面を用いて説明する。
<<実施例1>>
<システム構成>
図1は、実施例1に係る資源開発支援システム1の構成の一例を示す図である。同図に示すように、資源開発支援システム1は、データプロバイダ101、資源開発支援装置103、及び端末装置111を含んで構成されている。
資源開発支援装置103は、情報処理装置(コンピュータ)であり、石油、石炭、鉱石、天然ガス等の資源(天然資源)を産出可能な地域(以下、産出地域という)における当該資源の開発計画(以下、開発計画という)に関する情報を提示する装置である。なお、本実施例では、当該資源は石油であるものとする。
産出地域は、複数の区画(以下、開発区画という)に分割されており、分割されたそれぞれの産出地域に対して、開発計画が立案される。
一般に、資源開発において、当事者が資源開発の今後の開発計画を立てようとしている場合、他の開発区画(例えば、近隣の他の開発区画)では、当該当事者の開発計画と類似する開発計画をすでに実行している場合がある。そのような開発計画は、資源開発の作業が行われる領域の特徴、資源の産出量、作業に関する費用、作業の安全性などの要素に基づき、その実績が積み重ねられ、一定の評価(評判ないし人気)が得られる。このような観点から、以下に説明する資源開発支援システム1は、当該当事者がこれまでに立てた(又はこれから立てようとしている)開発計画における上記要素と、他の開発区画で行われている開発計画における上記要素とを比較することで、適切な開発計画を当事者に提案する。
次に、資源開発支援システム1における各装置のハードウェア構成、及び各装置が備える機能について説明する。
図2は、資源開発支援装置103が備えるハードウェア構成の一例を説明する図である。同図に示すように、資源開発支援装置103は、プロセッサ201、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又はNVRAM(Non-Volatile RAM)等のメモリ202、インタフェース203、NIC(Network Interface Card)等のネットワークインタフェース204、キーボード205、モニタ(ディスプレイ)等からなる出力装置206、マウス207、及びハードディスク208を備える。
プロセッサ201は中央処理装置(CPU: Central Processing Unit)であり、メモリ202に記録されている、またはあらかじめハードディスク208からメモリ202に転送されたプログラムを実行する。
メモリ202はプログラムやデータを一時的に記録する。インタフェース203は他の装置と接続するための装置である。ネットワークインタフェース204は他の情報処理装置と通信する。キーボード205は情報処理の指令やデータの入力を受け付ける装置である。出力装置206は処理結果等を表示するための装置である。マウス207は出力装置206に表示されるポインタを動かし、又は、ユーザ(資源開発支援装置103のオペレータ、管理者、開発者等)による出力装置206上の任意の場所におけるボタンの押し下げにより、何らかの処理又は情報をプロセッサ201に伝える装置である。なお、マウス207は、一般のタッチパネルによって代替することもできる。この場合、通常ポインタは不要となる。ハードディスク208はプログラム及びデータを格納する装置であり、例えば、磁気ディスクや不揮発性メモリ等によって構成することができる。この場合、ハードディスク208に格納されたプログラム及びデータは、ハードディスク208の電源が
OFFとなった後にONになった場合でも、通常保持される。なお、ハードディスク208には、予めオペレーティングシステム(OS: Operating System)が導入されていてもよい。このようにすることで、ファイル名を用いてプログラムを指定することなどができるようになる。ここで、OSとは、計算機の基本ソフトウェアのことであり、一般に広く知られたOSを用いることができる。
図1に示すように、資源開発支援装置103は、情報処理装置(コンピュータ)である端末装置111と通信可能に接続している。
端末装置111は、資源開発支援装置103のユーザが操作する情報処理装置(コンピュータ)である。端末装置111は、資源開発支援装置103と同様のハードウェア構成を備える(不図示)。端末装置111は、資源開発支援装置103のユーザからの入力であるオペレータ入力情報110をデータベース106に保存する。また、端末装置111は、データベース106に保持されている計画推奨度情報109を画面に表示し、ユーザに提示する。
データプロバイダ101は、掘削会社やコンサルタント、行政組織等によって管理されている、油井やガス井等の坑井の位置や形状、産出物、開発区画の位置、形状、又は地質・地層等に関する情報(以下、これらの情報を開発情報という)を記憶している情報処理装置(コンピュータ)である。データプロバイダ101は、資源開発支援装置103と同様のハードウェア構成を備える(不図示)。
データプロバイダ101、及び資源開発支援装置103の間は、例えばLAN(Local Area Network)、WAN(Wide Area Network)、インターネット、専用線などの、有線
又は無線の通信網である1つ又は複数の通信ネットワーク102によって、通信可能に接続されている。
次に、図1に示すように、データプロバイダ101は、産出履歴記憶部1041の機能を備える。
産出履歴記憶部1041は、所定の資源を産出可能な地域(産出地域)の情報である産出地域情報と、前記資源の産出のための作業が行われた領域の情報である作業領域情報とを記憶する。
次に、資源開発支援装置103は、データ読込部104、開発領域取得部1042、及び計画推奨度演算部105の各機能を備える。
また、資源開発支援装置103は、データベース106を管理している。データベース106は、開発推移サマリ107、区画情報108、計画推奨度情報109、及びオペレータ入力情報110の各データベースを含んで構成されている。ここで、開発推移サマリ107は、産出地域の開発区画ごとにその開発推移を記憶したデータベースである。区画情報108は、産出地域における各開発区画の領域又は位置を記憶したデータベースである。計画推奨度情報109は、産出地域の各開発計画に対する計画推奨度(後述)を含むデータベースである。オペレータ入力情報110は、ユーザから入力された情報を含む。
データ読込部104は、データプロバイダ101が記憶している開発情報や、他の装置が記憶している開発情報を取得し、取得したこれらの開発情報を、データベース106における、開発推移サマリ107又は区画情報108に記憶する。
開発領域取得部1042は、前記資源を産出可能な地域のうち前記資源の開発を行う領
域(開発区画)を取得する。
計画推奨度演算部105は、開発領域取得部1042が前記取得した領域に対して前記資源を開発する計画を立案する価値を示す情報である計画推奨度を、前記産出地域情報と、前記作業領域情報に基づき算出された、前記領域における前記作業の進捗を示す指標とに基づき算出する。
なお、前記指標は、前記作業が行われた面積に基づき算出される指標(以下、土地利用度、又はUR(Utilization Rate)という)、及び、前記作業が行われた領域の密集性を示す値(以下、坑井重複度、又はOR(Overlapping Rate)という)に基づき算出される指標を含む。土地利用度、及び坑井重複度の詳細は後述する。
具体的には、計画推奨度演算部105は、開発推移サマリ107、区画情報108、及びオペレータ入力情報110に基づき、計画推奨度を算出し、算出した計画推奨度を計画推奨度情報109に格納する。
前記計画推奨度演算部105はさらに、前記計画推奨度を、前記資源の産出のための作業のそれぞれが行われた時刻の情報とに基づき算出する。
次に、端末装置111は、計画推奨度出力部112を備える。
計画推奨度出力部112は、計画推奨度演算部105が前記算出した計画推奨度を出力する。
次に、データベース106について説明する。
<開発推移サマリ107>
まず、開発推移サマリ107について説明する。開発推移サマリ107は、作業領域情報を記憶している。
図3は、開発推移サマリ107が記憶するデータを説明するための、産出地域における各開発区画における地下の坑井ないし軌道を上方から見た平面透視図である。同図に示すように、本実施例の産出地域である石油産地300では、様々な業者によって、地下の坑道において各種深度で水平掘りの作業が行われており、この水平堀りにより、坑井又は軌道(以下、両者をあわせて坑井という)が掘削されている(符号311、符号312、符号313、符号314、符号315、符号316、符号317、符号318、符号319、符号320、符号321、符号322、符号323)。
具体的には、石油産地300は、複数の開発区画(符号301、302、303、304)に分割されており、各開発区画では、それぞれの開発区画の契約当事者(開発担当者)によって、坑井の掘削作業が進められている。例えば、開発区画301では、現在又は過去の開発対象である開発区画301の開発担当者によって、坑井311、312、313が掘削されており、開発区画302では、現在又は過去の開発対象である開発区画302の開発担当者によって、坑井314、315が掘削されており、開発区画303では、現在又は過去の開発対象である開発区画303の開発担当者によって坑井316、317、318、319、320が掘削されており、開発区画304では、現在又は過去の開発対象である開発区画302の開発担当者によって坑井321、322、323、324が掘削されている。
開発推移サマリ107は、このような、各開発区画における掘削作業の進捗に関する情報を記憶している。
図4は、開発推移サマリ107の一例を示す図である。同図に示すように、開発推移サ
マリ107は、開発区画を特定する情報(以下、開発区画IDという)が格納される開発区画ID601、開発区画ID601における坑井を特定する情報(以下、坑井IDという)が格納される坑井ID602、坑井ID602の坑井が掘削されている期間における任意の時刻(日付)が格納される坑井掘削日付603、坑井掘削日付603が示す時刻での、開発区画ID601の開発区画における土地利用度(UR)が格納されるUR604、及び、坑井掘削日付603が示す時刻での、開発区画ID601の開発区画における坑井重複度(OR)が格納されるOR605の各項目を含む、少なくとも1つ以上のレコードから構成されている。なお、坑井掘削日付603には、正確な日付が不明な場合はその推定値、又は空白のデータが格納されてもよい。
同図の例では、開発区画IDが「1」である開発区画に含まれる坑井IDは、「101」、「102」、及び「321」である。また、坑井IDが「101」である坑井の掘削は、「2008年11月13日」に行われている。また、開発区画IDが「1」である開発区画において、坑井IDが「101」である坑井における「2008年11月13日」時点でのURは「0.15」であり、開発区画IDが「1」である開発区画において、坑井IDが「102」である坑井における「2008年11月13日」時点でのURは、「0.24」である。また、開発区画IDが「1」である開発区画において、坑井IDが「101」である坑井における「2008年11月13日」時点でのORは「1」であり、開発区画IDが「1」である開発区画において、坑井IDが「102」である坑井における「2008年11月13日」時点でのORは「1.3」である。
このように、開発推移サマリ107は、各開発区画における各坑井と、その坑井の掘削作業が行われた時刻(日付)と、その時刻におけるUR及びORとの間の関係を特定している。
<土地利用度及び坑井重複度>
ここで、土地利用度(UR)及び坑井重複度(OR)の詳細を説明する。土地利用度及び坑井重複度は、各開発区画における、所定時点(所定時刻)での資源の開発状態を示す指標である。
まず、土地利用度は、後述する利用済みエリアに基づき算出される。また、坑井重複度は、後述する坑井エリア、及び後述する利用済みエリアに基づき算出される。
ここで、図5は、坑井エリアを説明するための、産出地域における各開発区画における地下の坑井及び軌道を上方から見た平面透視図である。同図は、図3と同様の平面透視図である。
坑井エリアは、開発区画における坑井の面積に関するパラメータである。例えば、図5に示すように、坑井エリア401は、開発区画301において掘削作業が行われた坑井311に対応する領域であり、坑井311を地表面上に射影して得られる領域(線状の領域)の近傍の領域である。具体的には、坑井エリア401は、坑井311を地表面上に投影した線状の領域に対して、その線状の領域からの距離が所定の定数d以内である地表面上の領域である。なお、坑井エリア401は、前記所定の定数d以内である地表面上の領域を多角形や他の図形で近似した領域であってもよい。
ここで、坑井エリア重複和を定義する。坑井エリア重複和は、所定の開発区画における全ての坑井エリアの面積の合計値である。例えば、図5の例では、坑井エリア重複和は、坑井311の坑井エリアの面積と、坑井312の坑井エリアの面積と、坑井313の坑井エリアの面積との算術和である。
一方、図6は、利用済みエリアを説明するための、産出地域における各開発区画における地下の坑井及び軌道を上方から見た平面透視図である。同図は、図3と同様の平面図(透視図)である。
利用済みエリアは、所定の開発区画に含まれる全ての坑井エリアの和集合である。例えば、同図に示すように、利用済みエリア501は、開発区画301において掘削作業が行われた坑井311、312、313に対応する領域であり、複数の坑井311、312、313のそれぞれを地表面上に射影して得られる領域(線状の領域)の近傍の領域である。具体的には、利用済みエリア501は、坑井311を地表面上に投影した線状の領域に対して、その領域からの距離が所定の定数d以内である地表面上の領域である。利用済みエリア501は、前記和集合を多角形や他の図形で近似したものであってもよい。
これらを前提に、まず、土地利用度(UR)は、
(利用済みエリアの面積)/(開発区画の面積)
により算出される。例えば、図5、6の例では、開発区画301において、坑井311、312、313が掘削された時点でのURは、(利用済みエリア501の面積)/(開発区画301の面積)である。
一方、坑井重複度(OR)は、
(坑井エリア重複和)/(利用済みエリアの面積)
により算出される。例えば、図5、6の例では、開発区画301において、坑井311、312、313が掘削された時点でのORは、(坑井エリア重複和)/(利用済みエリア501の面積)である。
<区画情報108>
次に、区画情報108について説明する。区画情報108は産出地域情報を記憶している。
図7は、区画情報108の一例を示す図である。同図に示すように、区画情報108は、開発区画IDが格納される開発区画ID601、産出地域の地表面に設定された二次元座標系のうち第1の座標の代表的な値(以下、区間位置xという)が格納される区画位置x701、及び、産出地域の地表面に設定された所定の二次元座標系のうち第2の座標の代表的な値(以下、区間位置yという)が格納される区画位置y702の各項目を含む、少なくとも1つ以上のレコードから構成される。
例えば、区画位置x701には、産出地域の地表面に設定された直交座標系(x−y座標系)における、開発区画の地表面上の重心のx座標が記載される。また、区画位置y702には、産出地域の地表面に設定された直交座標系(x−y座標系)における、開発計画の地表面上の重心のy座標が格納される。
同図の例では、開発区画IDが「1」である開発区画の区画位置xは「0」であり、区画位置yは「0」である。なお、区画位置x、及び区画位置yはそれぞれ、開発区画の重心の緯度及び経度の値であってもよい。
このように、区画情報108は、産出領域における各開発区画の領域又は位置を、区画位置x及び区画位置y等により特定している。
<計画推奨度情報109>
次に、計画推奨度情報109について説明する。
図8は、計画推奨度情報109の一例を示す図である。同図に示すように、計画推奨度情報109は、開発区画IDが格納される開発区画ID601、及び開発区画ID601の開発区画に対する計画推奨度が格納される計画推奨度801の各項目を含む、少なくとも1つ以上のレコードで構成される。
計画推奨度情報109は、各開発区画と、その開発区画に対する計画推奨度との間の関係を特定している。
<オペレータ入力情報110>
図9は、オペレータ入力情報110の一例を説明する図である。オペレータ入力情報110は、例えば、ユーザにより入力された情報である。
まず、オペレータ入力情報110は、産出地域のうち、開発計画の傾向を調査する地域(以下、調査領域という)を特定する情報を含む。
調査領域は、本実施例では、開発区画に基づき特定される。すなわち、オペレータ入力情報110は、調査領域の区画位置xである調査区画位置x901、及び調査領域の区画位置yである調査区画位置y902の各項目を含む情報である。なお、調査領域は複数あってもよい。
また、オペレータ入力情報110は、産出地域のうち、開発計画を立案する予定の地域(以下、開発予定領域という)を特定する情報を含む。
開発予定領域は、本実施例では、開発区画に基づき特定される。すなわち、オペレータ入力情報110は、開発予定領域の開発区画IDである開発予定区画ID903、及び、開発予定区画ID903の開発予定区画における具体的な領域を特定する情報(例えば、開発予定領域の半径)である領域指定情報904の各項目を含む情報である。なお、開発予定区画ID903には、開発区画IDの代わりに、区画位置xや区画位置y(例えば、重心の座標)が格納されてもよい。また、領域指定情報904には、円、楕円、その他の図形を表す有限個のパラメータが格納されてもよい。なお、開発予定領域は、複数あってもよい。
このように、オペレータ入力情報110は、調査領域、及び開発予定領域を特定している。
以上に説明したデータプロバイダ101、資源開発支援装置103、及び端末装置111の各機能は、これらの装置のハードウエアによって、もしくは、これらの装置のCPUが、メモリやハードディスクに格納されているプログラムを読み出して実行することにより実現される。なお、これらのプログラムは、必要に応じて、着脱可能な記憶媒体によって導入されてもよい。この場合、前記記憶媒体を読み取るための装置を、例えばインタフェース203に接続する。なお、このような前記記憶媒体及びそれを読み取るための装置としては、光ディスク(CD、DVD、ブルーレイディスク等)を用いるものや、フラッシュメモリを用いるものが一般に知られており、これを用いることができる。また、プログラムは、必要に応じて、例えばネットワークインタフェース204によって、通信媒体(通信回線又は通信回線上の搬送波)を介して導入されてもよい。
<処理>
次に、資源開発支援システム1が行う処理について説明する。
<資源開発支援処理>
図10は、資源開発支援システム1が行う、産出地域において資源を開発する計画を立案する価値をユーザに提示する処理(以下、資源開発支援処理という)を説明するフローチャートである。資源開発支援処理は、例えば、予め指定されたタイミングや、端末装置111や資源開発支援装置103にユーザから所定の操作入力があった場合に開始される。
同図に示すように、資源開発支援装置103は、データ読込部104に、データの読み込みの開始を指示する(S901)。具体的には、資源開発支援装置103のプロセッサ201は、ネットワークインタフェース204、及び資源開発支援装置103内の通信線を介して、データ読込部104にデータ読み込みの開始を指示する通信を行う。この通信は、例えば、一般のIP(Internet Protocol)、IPv6(Internet Protocol Version)等の通信プロトコルを用いて実現される(通信に関する他の処理でも同様である)。
データ読込部104は、データプロバイダ101から開発情報をダウンロードし、ダウンロードした開発情報を、開発推移サマリ107、及び区画情報108に保存する(S902)。この保存は、データベースの一般的な機能を用いて行われる。
データ読込部104は、資源開発支援装置103に、S902の処理が完了した旨を報告する(S903)。
また、資源開発支援装置103は、端末装置111に、調査領域の設定を受け付ける画面(以下、コマンド待ち画面という)の表示を指示する(S904)。端末装置111は、この指示を受信すると、端末装置111の画面装置に、コマンド待ち画面を表示する(S905)。端末装置111は、コマンド待ち画面による調査領域の設定を受け付ける(S906)。
ここで、コマンド待ち画面について説明する。
<コマンド待ち画面1001>
図11は、コマンド待ち画面の一例を示す図である。同図に示すように、コマンド待ち画面1001は、データ再読込ボタン1002、パラメータ設定ボタン1003、開発計画推奨ボタン1004の各入力欄を備えると共に、出力欄である地図ウィンドウ1005を有する。
データ再読込ボタン1002は、開発情報の再読込みを受け付ける。データ再読込ボタン1002が押下されると(例えば、端末装置111のマウス207でクリックがなされた場合。以下、他の入力欄においても同様)、開発推移サマリ107、及び区画情報108から開発情報が再取得される。すなわち、図10のS901の処理が行われる。
パラメータ設定ボタン1003は、調査領域の設定を受け付ける。パラメータ設定ボタン1003が押下されると、端末装置111は、後述するパラメータ設定画面を出力し、調査領域の設定を受け付ける。
開発計画推奨ボタン1004は、コマンド待ち画面1001によるオペレータ入力情報110の入力の完了を受け付ける。開発計画推奨ボタン1004が押下されると、資源開発支援装置103は、後述する図10のS907の処理を実行することにより、計画推奨度の算出のための処理を開始する。
地図ウィンドウ1005には、石油産地300の地図が表示される。図11の例では、地図ウィンドウ1005の上部から右部にかけて川1007が流れている旨が図示されている。
また、地図ウィンドウ1005には、傾向調査範囲指定ポリゴン1006が表示される。傾向調査範囲指定ポリゴン1006は、調査範囲を示している(例えば、ボックス状の図形を示す)と共に、ユーザからの、調査地域(以下、調査範囲ともいう)の指定を受け付けている。ユーザは、端末装置111のマウス207やキーボード205を操作することにより、傾向調査範囲指定ポリゴン1006の形状を変化させ、調査範囲を変更することができる。なお、地図ウィンドウ1005は、適宜、スクロールや縮尺変更等の一般的な技術により、さまざまな種類の調査範囲を指定できるものであってもよい。
<パラメータ設定画面1101>
ここで、パラメータ設定ボタン1003に基づき出力されるパラメータ設定画面について説明する。
図12は、パラメータ設定画面の一例を示す図である。同図に示すように、パラメータ設定画面1101は、パラメータ入力ボックス1102、OKボタン1103、及びCancelボタン1104の各入力欄を備える。
パラメータ入力ボックス1102は、傾向調査範囲指定ポリゴン1006と同様に、調査範囲の指定を受け付ける。同図の例では、パラメータ入力ボックス1102は、調査範囲の中心地点のx座標が入力される第1入力欄1105、調査範囲の中心地点のy座標が入力される第2入力欄1106、調査範囲の半径が入力される第3入力欄1107、及び調査範囲に対応する開発区画IDが入力される第4入力欄1108の各入力欄を有している。例えば、調査範囲の中心地点のx座標と、調査範囲の中心地点のy座標と、調査範囲の半径とが指定された場合、調査範囲は円であり、具体的には、調査範囲の中心のx座標が、第1入力欄1105で指定された中心地点のx座標であり、その中心のy座標が、第2入力欄1106で指定された中心地点のy座標であり、その半径が、第3入力欄1107で指定された半径である円である。調査範囲は、その他、有限個のパラメータを用いて特定できる任意の図形により指定されてもよい。
OKボタン1103は、調査範囲の設定の完了を受け付ける。Cancelボタン1104は、調査範囲の指定を破棄すると共に、パラメータ設定画面1101を閉じる指示を受け付ける。
図10のS907に示すように、端末装置111は、調査範囲の設定の完了を受け付けると、その旨を、資源開発支援装置103に報告する。
すると、資源開発支援装置103は、調査範囲の情報を、オペレータ入力情報110に記憶する(S907)。そして、資源開発支援装置103は、計画推奨度演算部105に、計画推奨度の算出を指示する(S908)。
すると、計画推奨度演算部105は、計画推奨度を算出し、算出した計画推奨度を、計画推奨度情報109に記憶する処理(以下、計画推奨度算出処理という)を実行する(S909)。計画推奨度算出処理の詳細は後述する。
計画推奨度算出処理が終了すると、計画推奨度演算部105は、資源開発支援装置103に、計画推奨度算出処理の終了を報告する(S910)。すると、資源開発支援装置103は、端末装置111に、計画推奨度算出処理の結果の表示を指示する(S911)。
そして、端末装置111は、計画推奨度算出処理の結果を表示するための画面(以下、結果表示画面という)を、端末装置111の画面に表示する(S912)。以上で資源開発支援処理は終了する(S913)。
ここで、結果表示画面について説明する。
<結果表示画面1201>
図13は、結果表示画面の一例を示す図である。同図に示すように、結果表示画面1201は、地域データウィンドウ1202、推奨度バー1203、及び開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207の各表示欄を備える。また、結果表示画面1201は、推奨度Minアロー1204、推奨度Maxアロー1205、及びサマリ表示ボタン1206の各入力欄を備える。
地域データウィンドウ1202には、コマンド待ち画面1001で指定された調査範囲に含まれる全ての開発区画におけるURの平均値及びORの平均値が表示される。ここで、開発区画におけるURの平均値は、例えば、前記全ての開発区画における現在のURの平均値であってもよいし、前記全ての開発区画における、所定の過去の時点から現在までの全てのURの平均値であってもよい。また、開発区画におけるORの平均値は、例えば、前記全ての開発区画における現在のORの平均値であってもよいし、前記全ての開発区画における、過去の所定の時点から現在までの、全てのORの平均値であってもよい。
開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207には、調査範囲に含まれる全ての開発区画における、UR及びORの値の組が、URの値の軸及びORの値の軸を有する二次元のグラフにより表示される(符号1208)。なお、以下では、UR及びORの値の組を、UR−OR組という。
なお、開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207では、例えば既に1つ以上の坑井が掘削された開発区画に関しては、UR−OR組1208が複数表示されるが、これらの複数のUR−OR組1208を、掘削作業の時系列等に従って、点線1209や実線で連結して表示するようにしてもよい。また、これらの連結した各表示に対して、計画推奨度の高さに応じた色づけがなされてもよい。
推奨度バー1203は、開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207に表示されているUR−OR組のうち、次述する開発推移サマリ表示画面に表示される、UR−OR組の選択を受け付ける。例えば、ユーザは、計画推奨度算出処理で算出された全ての計画推奨度のうち上位40%の計画推奨度の値を有する開発区画のみを、開発推移サマリ表示画面に表示しようとする場合には、推奨度Minアロー1204を推奨度バー1203上の「60%」の位置に設定し、推奨度Maxアロー1205を推奨度バー1203上の「100%」の位置に設定する。なお、推奨度バー1203、推奨度Minアロー1204、及び推奨度Maxアローの代わりに、例えば、表示する開発区画の計画推奨度の最小値及び最大値の入力を受け付ける入力欄を、開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207に設けてもよい。
サマリ表示ボタン1206は、開発推移サマリ表示画面を表示する旨の入力を受け付ける。
<開発推移サマリ表示画面1301>
図14は、開発推移サマリ表示画面の一例を示す図である。同図に示すように、開発推移サマリ表示画面1301は、前記の開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207に対応する表示欄である開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1304、及び開発推移サマリ
一覧1302の各表示欄を備える。また、開発推移サマリ表示画面1301は、入力欄としてCloseボタン1303を備える。
開発推移サマリ一覧1302には、結果表示画面1201で表示されたUR−OR組の、UR及びORの値とその日付の一覧が表示される。Closeボタン1303は、開発推移サマリ表示画面1301を閉じて結果表示画面1201に戻るための入力を受け付ける。
このように、結果表示画面1201、及び開発推移サマリ表示画面1301により、ユーザは、計画推奨度が高い開発区画(UR−OR組)を特定することで、自身の開発計画の手本とすべき、実績のある他の開発計画を発見することができる。
<計画推奨度算出処理>
次に、計画推奨度算出処理の詳細について説明する。
図15は、計画推奨度算出処理の一例を説明するフローチャートである。同図に示すように、計画推奨度演算部105は、データベース106に保存されている開発推移サマリ107と、区画情報108と、オペレータ入力情報110とを取得する(S1401)。
そして、計画推奨度演算部105は、S1401で取得したオペレータ入力情報110に基づき、調査範囲内で特定の条件を満たす開発区画の集合(以下、近傍区画集合Sともいう)を抽出する(S1402)。例えば、計画推奨度演算部105は、調査範囲がポリゴンや円やその他の図形により指定されている場合には、区画情報108に記録されている各開発区画の領域が調査範囲の内部に含まれているか否かを算術演算により判定する。
計画推奨度演算部105は、近傍区画集合S内の全ての開発区画に対する、各時点での計画推奨度を算出する(S1403)。例えば、近傍区画集合S内の開発区画iにおける、ある時点(履歴)jでのUR−OR組を(UR_j,OR_j)とした場合、計画推奨度演算部105は、近傍区画集合S内の開発区画iに対する、ある時点jでの計画推奨度として、(UR_j,OR_j)との二次元上の距離(例えばユークリッド距離)が所定値D以下である、UR−OR組(UR_k,OR_k)の総数を算出する。なお、計画推奨度演算部105は、(UR_k,OR_k)のそれぞれに対して所定の重みの値を乗算し、乗算した値の総数を、上記計画推奨度としてもよい。
計画推奨度演算部105は、S1403で算出した、各時点での計画推奨度に基づき、近傍区画集合S内の各開発区画に対する計画推奨度を算出する(S1405)。具体的には、計画推奨度演算部105は、S1403で算出した、各時点での計画推奨度(計画推奨度の履歴)の算術和を算出する。なお、計画推奨度演算部105は、S1403で算出した各計画推奨度に対して、それぞれの時点に対応する重みの値(例えば、現在に近い時点ほど値が大きくなる値)を乗算し、乗算したそれぞれの値の算術和を算出してもよい。
計画推奨度演算部105は、このようにして算出した、各開発区画内の計画推奨度を、計画推奨度情報109に記憶する(S1405)。以上で計画推奨度算出処理は終了する(S1406)。
以上のように、本実施例の資源開発支援システム1によれば、資源の開発を行う領域を取得し、取得した領域に対する計画推奨度を、産出地域情報と、作業領域情報により算出される所定の指標とに基づき算出し、算出した計画推奨度を出力するので、ユーザは、資源を産出しようとする領域においてその資源の開発、産出を行う価値があるか否かを的確に把握することができる。このように、本実施例の資源開発支援システムによれば、資源
を産出可能な地域において、資源の開発を効率よく確実に行うことができる。
また、本実施例の資源開発支援システム1では、前記の指標は、資源の産出のための作業が行われた面積に基づき算出される指標(UR)や、その作業が行われた領域の密集性を示す値に基づき算出される指標(OR)であるので、資源開発支援システム1は、計画推奨度を、資源の開発面積や開発が集中している箇所に基づき算出することができる。これにより、ユーザは、資源を産出しようとする領域においてその資源の開発、産出を行う価値があるか否かを的確に把握することができる。
また、本実施例の資源開発支援システム1は、計画推奨度を、資源の産出のための作業のそれぞれが行われた時刻の情報に基づき算出するので、資源の産出のための作業の進捗の具合に応じた計画推奨度に基づき、ユーザは、資源を産出しようとする領域においてその資源の開発、産出を行う価値があるか否かをタイムリーに把握することができる。
<<実施例2>>
実施例2に係る資源開発支援システム1は、掘削作業により産出された資源の量(以下、資源量という)の情報を使用する。以下では、実施例2に係る資源開発支援システム1について、実施例1の資源開発支援システム1と異なる点についてのみ説明する。
まず、本実施例の資源開発支援装置103は、実施例1に加えて、以下の機能を備える。
すなわち、前記計画推奨度演算部105は、前記計画推奨度をさらに、前記資源の産出のための作業により産出された前記資源の量とに基づき算出する。
また、前記計画推奨度演算部105は、前記計画推奨度をさらに、前記指標及び前記資源の量のそれぞれの相対的な重要性を示すパラメータに基づき算出する。
また、本実施例では、開発推移サマリ107は、以下の情報を記憶している。
<開発推移サマリ107>
図16は、実施例2に係る開発推移サマリ107の一例を示す図である。同図に示すように、本実施例における開発推移サマリ107は、実施例1の開発推移サマリ107に対して、さらに、生産量1501の項目が追加されている。生産量1501には、坑井ID602の坑井から産出された資源の量(資源量)が格納される。資源量は、例えば、当該坑井から産出された現在までの総生産量であってもよいし、当該坑井から産出された、所定の期間(例えば、過去1年間、又は過去3か月)における生産量であってもよい。
また、本実施例では、コマンド待ち画面が実施例1と異なる。
<コマンド待ち画面1001>
図17は、実施例2に係るコマンド待ち画面の一例を示す図である。同図に示すように、本実施例に係るコマンド待ち画面1001は、実施例1のコマンド待ち画面1001における入力欄に加えて、推奨重み設定ボタン1601の入力欄を備える。
推奨重み設定ボタン1601は、計画推奨度の計算に際して使用される所定の重みの値(以下、計画推奨度重み値という)の設定を受け付ける。推奨重み設定ボタン1601が押下されると、次述する推奨重み設定画面が表示され、計画推奨度重み値の指定が受け付けられる。
<推奨重み設定画面1701>
図18は、推奨重み設定画面の一例を示す図である。同図に示すように、推奨重み設定
画面1701は、重み入力ボックス1702、OKボタン1703、及びCancelボタン1704の各入力欄を備える。
重み入力ボックス1702は、ユーザから、計画推奨度重み値の入力を受け付ける。具体的には、第1入力欄1705には、計画推奨度重み値のうち、UR−OR組に関する計画推奨度重み値(以下、aとも記する)が入力され、第2入力欄1706には、計画推奨度重み値のうち、資源量に関する計画推奨度重み値(以下、bとも記する)が入力される。
OKボタン1703は、計画推奨度重み値の入力の完了を受け付ける。Cancelボタン1704は、入力された計画推奨度重み値を破棄し、推奨重み設定画面1701を閉じるための入力を受け付ける。
<計画推奨度演算処理>
次に、本実施例に係る計画推奨度演算処理について説明する。
すなわち、本実施例に係る計画推奨度演算部105は、計画推奨度演算処理において、近傍区画集合Sに含まれる開発区画のそれぞれに対する計画推奨度を、実施例1で算出された計画推奨度と、資源量と、計画推奨度重み値とに基づいて算出する。
例えば、計画推奨度演算部105は、図15のS1403において、近傍区画集合Sに含まれる開発区画iに対するある時点jの計画推奨度R2を、
Figure 0006634358
により算出する。ここで、R1は実施例と同様の計画推奨度であり、r2は開発区画iにおける資源量である。また、a及びbは、推奨重み設定画面1701で設定された計画推奨度重み値である。
なお、R1又はR2の算出に際しては、実施例1と同様に、所定の重みの値を乗算するようにしてもよい。
以上のように、本実施例の資源開発支援システム1によれば、計画推奨度を、資源の産出のための作業により産出された資源の量に基づき算出するので、ユーザは、資源を産出しようとする領域においてその資源の開発、産出を行う価値があるか否かを、広く公開されている資源の産出量の実績に基づき的確に把握することができる。
また、本実施例の資源開発支援システム1によれば、計画推奨度を、指標及び資源の量のそれぞれの相対的な重要性を示すパラメータ(計画推奨度重み値)に基づき算出するので、ユーザは、算出された計画推奨度に基づき、例えば、費用対効果の高い資源の開発計画を立案することができる。
<<実施例3>>
次に、実施例3に係る資源開発支援システム1について説明する。以下では、実施例1及び実施例2の資源開発支援システム1と異なる点についてのみ説明する。
まず、本実施例では、資源開発支援装置103は、以下の機能を備える。
すなわち、前記開発領域取得部1042は、前記資源の開発を行う領域を、前記資源を産出可能な地域における地質の情報(以下、地質情報という)に基づき算出する。
また、前記開発領域取得部1042は、前記資源の開発を行う領域をさらに、前記地質の情報の種類に応じた相対的な重要性を示すパラメータ(以下、近傍重みパラメータという)に基づき算出する。
なお、地質情報は、例えば、地層からのガンマ線量、地層の密度、掘削にかかる費用、掘削作業の安全性を示す数値等の各種の測定値である。
また、本実施例では、区画情報108は、以下の情報を含む。
<区画情報108>
図19は、実施例3に係る区画情報108の一例を示す図である。同図に示すように、本実施例における区画情報108は、実施例1及び実施例2の区画情報108に対して、計測値1801の項目が追加されている。
計測値1801には、地質情報が格納される。具体的には、計測値1801には、開発区画で実施された地質調査において行われた各計測(ウェルログ等)における測定値(例えば、代表的な測定値)が格納される。同図の例では、開発区画IDが「1」の開発区画における計測のうち「計測A」の測定値は「0.32」であり、開発区画IDが「1」の開発区画における計測のうち「計測B」の測定値は「0.17」である。ここで、代表的な測定値とは、例えば、各測定値の平均値である。
次に、本実施例では、コマンド待ち画面は、以下の入力欄を備える。
<コマンド待ち画面1901>
図20は、実施例3に係るコマンド待ち画面の一例を示す図である。同図に示すように、本実施例におけるコマンド待ち画面1901は、実施例1で説明したデータ再読込ボタン1002及び開発計画推奨ボタン1004の各入力欄に加えて、入力欄として、近傍重み入力ボックス1902を備える。
近傍重み入力ボックス1902は、調査範囲を算出するために使用される重みの値(近傍重みパラメータ)の入力を受け付ける。具体的には、近傍重み入力ボックス1902は、第1入力欄1903、第2入力欄1904、及び第3入力欄1905の各入力欄を備える。第1入力欄1903は、近傍重みパラメータのうち、距離に関する重みの値(以下、距離重みパラメータという)の入力を受け付ける。第2入力欄1904は、近傍重みパラメータのうち、測定値に関する重みの値(以下、測定値重みパラメータという)の入力を受け付ける。第3入力欄1905は、近傍重みパラメータのうち、オペレータ入力情報110に記憶されている前記の開発予定領域からの上限の距離(例えば、開発予定領域の重心からの上限の距離。以下、上限距離パラメータ)の入力を受け付ける。
<計画推奨度演算処理>
次に、本実施例に係る計画推奨度演算処理について説明する。
まず、図15のS1401の処理は実施例1と同様なので説明は省略する。次に、計画推奨度演算部105は、S1401で取得したオペレータ入力情報110に基づき、所定の条件を満たす開発区画(近傍区画集合S)を抽出する(S1402)。
S1402において、計画推奨度演算部105は、近傍区画集合Sを、区画情報108、オペレータ入力情報110、及び近傍重みパラメータに基づき抽出する。例えば、本実施例の近傍区画集合Sは、
Figure 0006634358
を満たす、区画位置xがxi、区画位置がyiである開発区画iの集合である。ここで、x0は開発予定領域の区間位置xであり、y0は開発予定領域の区間位置yであり、Wgは距離重みパラメータであり、Wa、Wb、…、Wnは測定値重みパラメータであり、Mai、Mbi、…、Mniはそれぞれ開発区画iにおける計測A、B、…、Nにおける計測値であり、D3は上限距離パラメータである。
以上のようにして算出された開発区画(近傍区画集合S)に基づき、計画推奨度演算部105は、実施例1と同様にして計画推奨度を算出する(S1403)。S1404以降の処理は、実施例1と同様である。
このように、本実施例の資源開発支援システム1によれば、資源の開発を行う領域を、資源を産出可能な地域における地質の情報に基づき算出するので、ユーザは、資源を開発すべき領域を適切に把握することができる。
また、本実施例の資源開発支援システム1によれば、資源の開発を行う領域を、地質の情報の種類に応じた相対的な重要性を示すパラメータに基づき算出するので、ユーザは、例えば、資源の開発を行う領域における地質の各特徴に基づき、適切な開発計画を立案することができる。
<<実施例4>>
次に、実施例4に係る資源開発支援システム1について説明する。本実施例の資源開発支援装置103は、資源の開発を行うために指定された領域(例えば、開発予定領域)における指標と、他の領域(以下、参照領域という)における指標との間の類似性に基づき、開発予定領域のうち新規に掘削作業を行う坑井の位置を算出し、ユーザに提案する。
以下では、実施例1乃至実施例3の資源開発支援システム1と異なる点についてのみ説明する。
まず、本実施例の資源開発支援システム1が備える機能、及びデータベースの構成について説明する。
図21は、実施例4に係る資源開発支援システム1の構成の一例を示す図である。同図に示すように、本実施例の端末装置111は、開発予定領域情報取得部113、参照領域情報取得部114、及び開発推奨位置出力部115を備える。また、本実施例の資源開発支援装置103は、開発推奨位置演算部2001を備える。また、本実施例のデータベース106は、データベース106として、追加オペレータ入力情報2002を備える。
開発予定領域情報取得部113は、前記資源の開発を行う領域(開発予定領域)の指定を受け付け、指定された領域における前記作業領域情報である開発予定領域情報を取得す
る。
参照領域情報取得部114は、他の前記領域(参照領域)を取得し、取得した前記他の領域における前記作業領域情報である参照領域情報を取得する。
なお、開発予定領域情報、及び参照領域情報は、例えば、端末装置111への、ユーザによる入力によって指定される。
開発推奨位置出力部115は、開発推奨位置演算部2001が算出した作業の位置を出力する。
また、開発推奨位置演算部2001は、開発予定領域情報取得部113が前記取得した開発予定領域情報に基づき算出した前記指標と、参照領域情報取得部114が前記取得した参照位置情報に基づき算出した前記指標との間の類似性に基づき、前記指定された領域のうち前記作業を行う位置(開発推奨位置)を算出する。本実施例では、開発推奨位置は、坑井の位置である。
次に、追加オペレータ入力情報2002について説明する。
<追加オペレータ入力情報2002>
図22は、追加オペレータ入力情報2002の一例を示す図である。同図に示すように、追加オペレータ入力情報2002は、開発予定領域における開発区画(以下、開発予定区画という)の開発区画ID(以下、開発予定区画IDという)が格納される開発予定区画ID2003、及び、参照領域における開発区画(以下、参照区画という)の開発区画ID(以下、参照区画IDという)が格納される参照区画ID2004の各項目を含む。なお、開発予定区画ID、又は参照区画IDはそれぞれ複数存在していてもよい。
次に、本実施例の資源開発支援処理について説明する。
<資源開発支援処理>
図23、24は、実施例4に係る資源開発支援処理の一例を説明するフローチャートである(紙面の都合上、同一の処理を2つの図に分けて説明している)。まず、図23に示すように、S901〜S911の処理はそれぞれ、実施例1の資源開発支援処理のS901〜S911の処理と同様なので、説明は省略する。
図24のS2101に示すように、S912で結果表示画面1201が表示されている状態で、端末装置111は、ユーザから、追加オペレータ入力情報2002の入力を受け付ける画面(以下、手本選択画面という)を、端末装置111の画面に表示する。具体的には、手本選択画面は、例えば、結果表示画面1201のサマリ表示ボタン1206が押下された際に表示される。
<手本選択画面2201>
ここで、手本選択画面について説明する。
図25は、手本選択画面の一例を示す図である。同図に示すように、手本選択画面2201は、開発推移サマリ一覧1302、及び開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207の各表示欄を備える。開発推移サマリ一覧1302、及び開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207は、実施例1の開発推移サマリ表示画面1301における開発推移サマリ一覧1302、及び開発推移サマリ二次元表示ウィンドウ1207と同様なので、説明を省略する。
また、手本選択画面2201は、Closeボタン1303、及び手本選択ボタン2202の各入力欄を備える。Closeボタン1303は、実施例1のCloseボタン1
303と同様なので、説明は省略する。
手本選択ボタン2202は、ユーザからの、参照領域及び開発予定領域の設定を受け付ける。手本選択ボタン2202が押下されると、参照領域及び開発予定領域を設定するための画面(以下、追加オペレータ入力画面という)が表示される。
<追加オペレータ入力画面2301>
図26は、追加オペレータ入力画面の一例を示す図である。同図に示すように、追加オペレータ入力画面2301は、手本開発区画ID入力ボックス2302、開発予定区画ID入力ボックス2303、新規坑井位置推奨指示ボタン2304の各入力欄を備える。
手本開発区画ID入力ボックス2302には、参照領域とする開発区画の開発区画IDの入力を受け付ける。なお、手本開発区画ID入力ボックス2302には、最初に追加オペレータ入力画面2301が表示される場合に、手本選択画面2201で、URやORが表示されていた開発区画の開発区画IDが自動で表示されていてもよいし、手動で表示、変更されるようにしてもよい。
開発予定区画ID入力ボックス2303は、開発予定領域とする開発区画IDの入力を受け付ける。新規坑井位置推奨指示ボタン2304は、開発推奨位置の算出を受け付ける。
図24に示すS2102において、端末装置111は、開発推奨位置の算出の指示を受け付けると、追加オペレータ入力画面2301で入力された情報を、追加オペレータ入力情報としてデータベース106に記憶し、この記憶を完了した旨を、資源開発支援装置103に報告する。
すると、資源開発支援装置103は、開発推奨位置演算部2001に、開発推奨位置の算出を指示する(S2103)。そして、開発推奨位置演算部2001は、開発推奨位置の算出し、算出した開発推奨位置を端末装置111に出力する処理(以下、開発推奨位置算出処理という)を実行する(S2104)。開発推奨位置算出処理の詳細は後述する。
開発推奨位置演算部2001は、開発推奨位置算出処理が終了すると、資源開発支援装置103に、開発推奨位置算出処理の終了を報告する(S2105)。すると、資源開発支援装置103は、端末装置111に開発推奨位置の表示を指示する(S2106)。
端末装置111は、前記指示を受信すると、開発推奨位置を表示する(S2107)。以上で、資源開発支援処理は終了する(S2108)。
ここで、開発推奨位置を表示する画面(以下、新規坑井推奨位置表示画面という)について説明する。
<新規坑井推奨位置表示画面2401>
図27は、新規坑井推奨位置表示画面の一例を示す図である。同図に示すように、新規坑井推奨位置表示画面2401は、地図ウィンドウ2402、及び開発計画サマリ表示ウィンドウ2404の各表示欄を有する。
地図ウィンドウ2402には、産出地域の地図と、その地図上における、開発推奨位置を示す新規坑井掘削推奨位置2403とが表示される。なお、地図ウィンドウ2402には、既存の坑井の位置が表示されてもよい。
開発計画サマリ表示ウィンドウ2404には、開発区画における坑井の数と、開発区画におけるUR−OR組とが表示される。
<開発推奨位置演算処理>
ここで、開発推奨位置演算処理の詳細を説明する。
図28は、開発推奨位置演算処理の一例を説明するフローチャートである。同図に示すように、開発推奨位置演算部2001は、データベース106から追加オペレータ入力情報2002、及び開発推移サマリ107を読み込む(S2501)。
開発推奨位置演算部2001は、参照開発区画におけるUR−OR組の履歴と、開発予定区画におけるUR−OR組のうち現在時刻に最も近い時刻でのUR−OR組(以下、最新UR−OR組という)とを比較し、現在UR−OR組におけるURよりも大きいURを有する、参照開発区画におけるUR−OR組(以下、適正UR−OR組という)が何個存在するかを判断する(S2502)。
適正UR−OR組が少なくとも1つ以上存在する場合は(S2502:YES)、処理はS2503に進み、適正UR−OR組が存在しない場合は(S2502:NO)、処理はS2505に進む。
S2503においては、開発推奨位置演算部2001は、S2502で特定した適正UR−OR組の履歴を、ターゲットUR−OR履歴として選択する。
そして、開発推奨位置演算部2001は、選択した各ターゲットUR−OR履歴に対応する各坑井の位置を算出する(S2504)。
具体的には、例えば、まず、開発推奨位置演算部2001は、坑井の方向を、開発予定区画における代表的な方向に平行な方向に設定する。前記代表的な方向は、例えば、開発予定区画における既存の坑井のそれぞれを線分で近似し、近似したそれぞれの線分の方向の平均の方向である。なお、開発予定区画に既存の坑井が存在しない場合は、開発予定区画の近隣の他の開発区画おける既存の坑井のそれぞれを線分で近似し、近似したそれぞれの線分の方向の平均の方向を、代表的な方向としてもよい。
また、開発推奨位置演算部2001は、坑井の長さを、開発予定区画内において前記代表的な方向に直線的に掘削を行った場合に、最も長さが長くなる場合の坑井の長さに設定する。
そして、開発推奨位置演算部2001は、前記のように方向及び長さを設定した各坑井を掘削した場合の、開発予定区画における、UR−OR組の履歴を算出する。そして開発推奨位置演算部2001は、算出したUR−OR組の履歴と、S2503で選択したターゲットUR−OR履歴のそれぞれとを比較し、ターゲットUR−OR履歴のうち、前記算出したUR−OR組の履歴と最もUR−OR組の履歴が類似するターゲットUR−OR履歴を選択し、選択したターゲットUR−OR履歴に対応する掘削作業の位置(又はその履歴)を、開発推奨位置として算出する。
以上で、開発推奨位置演算処理は終了する(S2506)。
一方、S2505においては、開発推奨位置演算部は、異なる参照開発区画を選択するための追加オペレータ入力画面2002を出力する処理を繰り返すべく、開発推奨位置演算処理を終了する(S2505、S2506)。
以上のように、本実施例の資源開発支援システム1によれば、開発予定領域情報に基づき算出した指標と、参照位置情報に基づき算出した指標との間の類似性に基づき、指定された領域のうち作業を行う位置(開発推奨位置)を算出し、算出した作業の位置を出力するので、他の資源の開発領域(開発区画)で行われている開発の進捗状況に基づき、資源の開発、算出のための作業を適切な位置で行うことができる。
以上、各実施例について説明したが、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
例えば、上記の各実施例では、開発を行う資源として石油を例示したが、本発明に適用できる資源はこれに限らず、例えば、石炭、天然ガス、各種鉱物等の地下資源、地下水等の水資源、魚類等の水産資源を含む天然資源に適用可能である。
また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスク、SSD(Solid State Drive)等の記録装置、また
は、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
また、制御線や情報線は説明上必要と考えられるものを示しており、製品上必ずしも全ての制御線や情報線を示しているとは限らない。実際には殆ど全ての構成が相互に接続されていると考えてもよい。
1 資源開発支援システム、103 資源開発支援装置、1041 産出履歴記憶部、1042 開発領域取得部、105 計画推奨度演算部、112 計画推奨度出力部

Claims (15)

  1. プロセッサ及びメモリを備える情報処理装置を含んで構成される資源開発支援システムであって、
    所定の資源を産出可能な地域の情報である産出地域情報と、前記資源の産出のための作業が行われた領域の情報である作業領域情報とを記憶する産出履歴記憶部と、
    前記資源を産出可能な地域のうち前記資源の開発を行う領域を取得する開発領域取得部と、
    前記取得した領域に対して前記資源を開発する計画を立案する価値を示す情報である計画推奨度を、前記産出地域情報と、前記作業領域情報に基づき算出された、前記資源の産出のための作業が行われた領域における作業の進捗を示す指標とに基づき算出する計画推奨度演算部と、
    前記算出した計画推奨度を出力する計画推奨度出力部と、
    を備える、資源開発支援システム。
  2. 前記指標は、前記作業が行われた面積に基づき算出される指標、又は、前記作業が行われた領域の密集性を示す値に基づき算出される指標を含む、請求項1に記載の資源開発支援システム。
  3. 前記計画推奨度演算部は、前記計画推奨度をさらに、前記資源の産出のための作業のそれぞれが行われた時刻の情報に基づき算出する、請求項1に記載の資源開発支援システム。
  4. 前記計画推奨度演算部は、前記計画推奨度をさらに、前記資源の産出のための作業により産出された前記資源の量に基づき算出する、請求項1に記載の資源開発支援システム。
  5. 前記計画推奨度演算部は、前記計画推奨度をさらに、前記指標及び前記資源の量のそれぞれの相対的な重要性を示すパラメータに基づき算出する、請求項4に記載の資源開発支援システム。
  6. 前記開発領域取得部は、前記資源の開発を行う領域を、前記資源を産出可能な地域における地質の情報に基づき算出する、請求項1に記載の資源開発支援システム。
  7. 前記開発領域取得部は、前記資源の開発を行う領域を、前記地質の情報の種類に応じた相対的な重要性を示すパラメータに基づき算出する、請求項6に記載の資源開発支援システム。
  8. 前記資源の開発を行う領域の指定を受け付け、指定された領域における前記作業領域情報である開発予定領域情報を取得する開発予定領域情報取得部と、
    他の前記領域を取得し、取得した前記他の領域における前記作業領域情報である参照領域情報を取得する参照領域情報取得部と、
    前記取得した開発予定領域情報に基づき算出した前記指標と、前記取得した参照領域情報に基づき算出した前記指標との間の類似性に基づき、前記指定された領域のうち前記作業を行う位置を算出する開発推奨位置演算部と、
    前記算出した作業の位置を出力する開発推奨位置出力部と、
    をさらに備える、請求項1に記載の資源開発支援システム。
  9. 前記資源の開発を行う領域の指定を受け付け、指定された領域における前記作業領域情報である開発予定領域情報を取得する開発予定領域情報取得部と、
    他の前記領域を取得し、取得した前記他の領域における前記作業領域情報である参照領域情報を取得する参照領域情報取得部と、
    前記取得した開発予定領域情報に基づき算出した前記指標と、前記取得した参照領域情報に基づき算出した前記指標との間の類似性に基づき、前記指定された領域のうち前記作業を行う位置を算出する開発推奨位置演算部と、
    前記算出した作業の位置を出力する開発推奨位置出力部とをさらに備え、
    前記指標は、前記作業が行われた面積に基づき算出される指標、又は、前記作業が行われた領域の密集性を示す値に基づき算出される指標を含み、
    前記計画推奨度演算部は、前記計画推奨度をさらに、前記資源の産出のための作業のそれぞれが行われた時刻の情報、前記資源の産出のための作業により産出された前記資源の量、及び、前記指標及び前記資源の量のそれぞれの相対的な重要性を示すパラメータに基づき算出し、
    前記開発領域取得部は、前記資源の開発を行う領域を、前記資源を産出可能な地域における地質の情報、及び、前記地質の情報の種類に応じた相対的な重要性を示すパラメータに基づき算出する、
    請求項1に記載の資源開発支援システム。
  10. 資源開発支援方法であって、
    プロセッサ及びメモリを備える情報処理装置が、
    所定の資源を産出可能な地域の情報である産出地域情報と、前記資源の産出のための作業が行われた領域の情報である作業領域情報とを記憶し、
    前記資源を産出可能な地域のうち前記資源の開発を行う領域を取得し、
    前記取得した領域に対して前記資源を開発する計画を立案する価値を示す情報である計画推奨度を、前記産出地域情報と、前記作業領域情報に基づき算出された、前記資源の産出のための作業が行われた領域における前記作業の進捗を示す指標とに基づき算出し、
    前記算出した計画推奨度を出力する、
    資源開発支援方法。
  11. 前記指標は、前記作業が行われた面積に基づき算出される指標、又は、前記作業が行われた領域の密集性を示す値に基づき算出される指標を含む、請求項10に記載の資源開発支援方法。
  12. 前記資源の開発を行う領域の指定を受け付け、指定された領域における前記作業領域情報である開発予定領域情報を取得する開発予定領域情報取得部と、
    他の前記領域を取得し、取得した前記他の領域における前記作業領域情報である参照領域情報を取得し、
    前記取得した開発予定領域情報に基づき算出した前記指標と、前記取得した参照領域情報に基づき算出した前記指標との間の類似性に基づき、前記指定された領域のうち前記作業を行う位置を算出し、
    前記算出した作業の位置を出力する、
    請求項10に記載の資源開発支援方法。
  13. プロセッサ及びメモリを備える情報処理装置に、
    所定の資源を産出可能な地域の情報である産出地域情報と、前記資源の産出のための作業が行われた領域の情報である作業領域情報とを記憶する産出履歴記憶処理と、
    前記資源を産出可能な地域のうち前記資源の開発を行う領域を取得する開発領域取得処理と、
    前記取得した領域に対して前記資源を開発する計画を立案する価値を示す情報である計画推奨度を、前記産出地域情報と、前記作業領域情報に基づき算出された、前記資源の産出のための作業が行われた領域における前記作業の進捗を示す指標とに基づき算出する計画推奨度演算処理と、
    前記算出した計画推奨度を出力する計画推奨度出力処理と、
    を実行させる、資源開発支援プログラム。
  14. 前記指標は、前記作業が行われた面積に基づき算出される指標、又は、前記作業が行われた領域の密集性を示す値に基づき算出される指標を含む、請求項13に記載の資源開発支援プログラム。
  15. 前記資源の開発を行う領域の指定を受け付け、指定された領域における前記作業領域情報である開発予定領域情報を取得する開発予定領域情報取得処理と、
    他の前記領域を取得し、取得した前記他の領域における前記作業領域情報である参照領域情報を取得する参照領域情報取得処理と、
    前記取得した開発予定領域情報に基づき算出した前記指標と、前記取得した参照領域情報に基づき算出した前記指標との間の類似性に基づき、前記指定された領域のうち前記作業を行う位置を算出する開発推奨位置演算処理と、
    前記算出した作業の位置を出力する開発推奨位置出力処理と、
    をさらに実行させる、請求項13に記載の資源開発支援プログラム。
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