JP6630505B2 - 被測定デバイスからの変調出力信号のフルスペクトルを測定するシステム及び方法 - Google Patents

被測定デバイスからの変調出力信号のフルスペクトルを測定するシステム及び方法 Download PDF

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Description

いくつかのシステム及び技法が、刺激信号に応答してDUTによって提供される周期変調出力信号を含む、被測定デバイス(DUT)の種々の特性を受信及び測定するのに使用されている。しかしながら、変調出力信号の下限周波数と上限周波数との差(「全帯域幅」と呼ばれる)が受信機の中間周波数(IF)帯域幅(「IF帯域幅」と呼ばれる)を超えている従来のミキサベースの受信機を用いてDUTからの変調出力信号を正確及び完全に測定することは困難である。受信機のIF帯域幅は、例えば、スペクトラムアナライザが変調出力信号の振幅及び位相の双方を測定することができる帯域幅である。例えば、電力増幅器(DUTとして)のエラーベクタマグニチュード(EVM)は、Agilent Technologies, Inc.社から入手可能なPNA−Xネットワークアナライザを用いて測定することができる。ここでは、電力増幅器は100MHzの帯域幅を有する連続複合5搬送波(contiguously aggregated five-carrier)LTE−A刺激信号によって励起される。スペクトルの再生に起因して、増幅器の出力信号の全帯域幅はたやすく300MHzを超える場合があり、一方でPNA−X受信機のIF帯域幅は約40MHzにすぎない。
PNA−X受信機においては、限られたIF帯域幅に起因して、全帯域幅の最低周波数と最高周波数との間のスペクトル(「フルスペクトル」と呼ばれる)を捕捉するためには、8つの対応するアナログ/デジタルコンバータ(ADC)データ記録取得とともに、少なくとも8つの局部発振器(LO)周波数設定が必要である(300MHz全帯域幅を8つの40MHz帯域幅部分において受信する場合)。フルスペクトルは増幅器出力信号の信号電力を含む。各LO設定及び対応するADCデータ記録は対応する測定されたスペクトルに対して未知の位相シフト特性を生じさせる。この未知の位相シフト特性は周波数に対して一定の成分と、線形の成分との双方を有する。上述の位相シフトが未知であることに起因して、40MHz帯域幅の8つの測定されたスペクトルを320MHz幅のフルスペクトルへと単純に結合させることは可能ではない。8つの取得情報を用いてフルスペクトルの振幅を再構築し、隣接チャネル漏洩電力比(ACPR)等のスペクトル再生パラメータの正確な測定を可能にすることができるが、上述の未知の位相シフトに起因して、EVM等の位相依存の特性を求めることが妨げられるので、位相情報はひずむ。
したがって、現行のフルスペクトル測定方法論はフルスペクトルの完全な測定が不十分であり、正確で効率的な手法が必要である。
代表的な実施形態において、被測定デバイス(DUT)によって提供される変調出力信号のフルスペクトルを測定するシステムが提供される。
本システムは信号発生器と、アップコンバータと、受信機と、高調波位相基準(HPR)発生器とを備える。信号発生器は変調繰返しレートを有する変調入力信号を発生させるとともに変調繰返しレートの低調波と同期するトリガ信号を発生させるように構成される。アップコンバータは変調入力信号をDUTに提供される無線周波数(RF)刺激信号にアップコンバートするように構成され、DUTはRF刺激信号に応答して変調出力信号を出力する。この変調出力信号は変調入力信号と同じ変調繰返しレートを有する。受信機は変調出力信号の全帯域幅より狭い中間周波数(IF)帯域幅を有する。受信機は少なくとも基準ミキサ及び第1のミキサを備える複数のミキサと、ミキサに対応する複数のチャネルを有するとともに信号発生器からのトリガ信号によってトリガされるアナログデジタルコンバータ(ADC)と、様々なLO周波数を有する複数のLO信号を連続的に発生させるように構成される局部発振器(LO)とを備える。HPR発生器は変調出力信号の全帯域幅より広いか又は変調出力信号の全帯域幅に実質的に等しいHPR帯域幅を有する繰返しのHPR信号を発生させるように構成される。基準ミキサは、HPR発生器からのHPR信号をLO信号と連続的にミキシングして、ADCの基準チャネルに入力されるHPR IF信号を提供するように構成される。第1のミキサは、DUTからの変調出力信号をLO信号と連続的にミキシングして、HPR IF信号に対応するとともにADCの第1のチャネルに入力される第1のIF信号を提供するように構成される。HPR IF信号及び対応する変調出力IF信号はそれぞれADCデータ記録を形成する。LO信号の様々なLO周波数の数はDUTからの変調出力信号の全帯域幅に対応するフルスペクトルを捕捉するのに十分なADCデータ記録を提供するように選択される。
別の代表的な実施形態において、受信機においてDUTからの変調出力信号のフルスペクトルを測定する方法が提供される。受信機は複数のミキサを備え、ADCはミキサに対応する複数のチャネルを有する。本方法は、変調繰返しレートを含む変調入力信号を発生させることと、RF刺激信号をDUTへ提供することとを含み、DUTはRF刺激信号に応答して変調出力信号を提供し、変調出力信号はRF刺激信号と同じ変調繰返しレートを有する。さらに、本方法は、トリガ信号を発生させることを含み、トリガ信号は変調繰返しレートの低調波と同期し、ADC取得をトリガする。さらに、本方法は、高調波位相基準(HPR)信号を発生させることを含み、この高調波位相基準信号は変調出力信号の全帯域幅より広いか又は実質的に変調出力信号の全帯域幅に等しい帯域幅を有する。さらに、本方法は、様々な対応する複数のLO周波数を有するLO信号を連続的に発生させることと、HPR信号を複数のLO信号とミキシングしてHPR IF信号を提供するとともにHPR IF信号をADCの基準チャネルに入力することと、変調出力信号を複数のLO信号とミキシングして第1のIF信号を提供するとともに、トリガ信号に従って第1のIF信号をADCの第1のチャネルに入力することと、を含み、トリガ信号は各ADC取得をそれぞれの第1のIF信号の変調周期と整合させるのに用いられる。さらに、本方法は、HPR IF信号及び対応する第1のIF信号からそれぞれADCデータ記録を形成することを含む。LO信号の様々なLO周波数の数は、スペクトルスティッチング(spectral stitching)によって変調出力信号のフルスペクトルを捕捉するのに十分なADCデータ記録を提供するように選択される。
別の代表的な実施形態において、DUTによって提供される変調出力信号のフルスペクトルを測定するシステムが提供される。本システムは信号発生デバイスと、受信機と、高調波位相基準(HPR)発生器とを備える。信号発生デバイスはRF刺激信号をDUTに提供するとともにトリガ信号を発生させるように構成される。トリガ信号はRF刺激信号の変調繰返しレートの低調波と同期し、DUTはRF刺激信号に応答して変調出力信号を出力する。受信機は変調出力信号の全帯域幅より狭い中間周波数(IF)帯域幅を有する。受信機は少なくとも基準ミキサ及び第1のミキサを備える複数のミキサと、ミキサに対応する複数のチャネルを備えるとともに信号発生デバイスからのトリガ信号によってトリガされるADCと、様々なLO周波数を有する複数のLO信号を連続的に発生させるように構成されるLOとを備える。HPR発生器は変調出力信号の全帯域幅より広いか又は変調出力信号の全帯域幅に実質的に等しいHPR帯域幅を有する繰返しのHPR信号を発生させるように構成される。基準ミキサは、HPR発生器からのHPR信号をLO信号と連続的にミキシングし、ADCの基準チャネルに入力されるHPR IF信号を提供するように構成され、第1のミキサは、DUTからの変調出力信号をLO信号と連続的にミキシングして、HPR IF信号に対応するとともにADCの第1のチャネルに入力される第1のIF信号を提供するように構成される。HPR IF信号及び対応する第1のIF信号はそれぞれADCデータ記録を形成する。ADCデータ記録はDUTからの変調出力信号の全帯域幅に対応するフルスペクトルを捕捉する。
代表的な実施形態は、以下の詳細な説明を添付の図面と併せて読むことにより最もよく理解される。適用可能であり、実際的であるときはいつでも、類似の参照符号は類似の構成要素を指す。
代表的な実施形態による被測定デバイス(DUT)によって出力された変調信号のフルスペクトルを測定するシステムの簡略化されたブロック図である。 代表的な実施形態による、DUTによって出力された変調信号のフルスペクトルを測定する方法を示す流れ図である。
以下の詳細な説明において、限定ではなく説明の目的で、具体的な詳細を開示する例示の実施形態が、本教示による実施形態を完全に理解できるようにするために論述される。しかしながら、本明細書において開示される具体的な詳細から外れる、本教示による他の実施形態が添付の特許請求の範囲の範囲内に含まれることは、本開示の利益を得た者には明らかである。さらに、よく知られたデバイス及び方法の説明は、例示の実施形態の説明をわかりにくくするのを避けるために省略される。こうした方法及びデバイスは本教示の範囲内である。
一般に、本明細書及び添付の特許請求の範囲において、数量を特定しない用語は、文脈により別途明示されない限り単数のもの及び複数のものの双方を含むことが理解される。したがって、例えば、「デバイス」は1つのデバイス及び複数のデバイスを含む。
用語「実質的な」又は「実質的に」は、本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられるとき、通常の意味に加えて、受け入れ可能な限度又は程度の範囲内であることを意味する。例えば、「実質的にキャンセルされた」は当業者であればそのキャンセルを受け入れ可能であるとみなすことを意味する。更なる例として、「実質的に除去された」は当業者であればその除去を受け入れ可能であるとみなすことを意味する。
用語「略(約)」は、本明細書及び添付の特許請求の範囲において用いられるとき、通常の意味に加えて、当業者にとって受け入れ可能な限度又は量の範囲内であることを意味する。例えば、「略同じ」は当業者であれば比較されている項目が同じであるとみなすことを意味する。
種々の代表的な実施形態は、一般的に、信号発生デバイスによって発生したトリガ信号を受信するアナログ/デジタルコンバータ(ADC)を有する受信機を組み込んでいる。この信号発生デバイスは、ADCデータ記録(複数のLO設定につき1つ)ごとに、被測定デバイス(DUT)に刺激信号も提供する。この受信機は、トリガ信号とともに受信機の基準チャネルに送信される高調波位相基準(HPR)信号も受信する。トリガ信号は刺激信号の変調繰返しレートの低調波と同期する。したがって、ミキサベースの受信機が広帯域周期変調信号内のトーンの位相及び振幅を測定することが可能である。それによって、変調繰返しレートの下限は、いくつかの従来システムのようにHPR信号の信号対雑音比(SNR)によって決まることはない。
図1は、代表的な実施形態による被測定デバイス(DUT)によって出力された変調信号のフルスペクトルを測定するシステムの簡略化されたブロック図である。
図1を参照すると、スペクトル測定システム100は、DUT140の出力信号を測定するように構成される、無線周波数(RF)信号発生デバイス110、受信機120、及び高調波位相基準(HPR)発生器130を備える。DUT140は、例えば電力増幅器とすることができるが、他のタイプのデバイスとすることもできる。
RF信号発生デバイス110はDUT140を励起するRF刺激信号を発生させるように構成される。描かれている実施形態において、RF信号発生デバイス110は信号発生器112と、RFアップコンバータ114とを備える。信号発生器112は、例えば、同相(I)出力及び直交(Q)出力を有する任意波形発生器(AWG)とすることができる。より詳細には、信号発生器112は、例えば、変調の繰返し周期(例えば、1kHz)と所定の帯域幅(例えば、100MHz)とを有するIQ変調された入力信号を発生させるように構成される。信号発生器112は変調入力信号の変調繰返しレートの低調波と同期するトリガ信号を発生させるように更に構成される。RFアップコンバータ114は、IQ変調器とすることができ、RF発振器116を用いて、信号発生器112から受信した変調入力信号をRF刺激信号(例えば、1GHz)へとアップコンバートするように構成される。RF発振器116はRF刺激信号の種々の周波数に適応するように調節可能とすることができる。
DUT140はRF信号発生デバイス110からRF刺激信号を受信し、RF刺激信号に応答して変調出力信号を出力する。変調出力信号は、信号発生器112によって提供される変調入力信号、及びRFアップコンバータ114によって提供されるRF刺激信号と同じ変調繰返しレート(例えば、1kHz)を有する。非線形効果によってもたらされるスペクトル再生に起因して、出力信号の変調帯域幅は、通常、変調入力信号の変調帯域幅より著しく広い。本例において、DUT140の変調出力信号は変調された1GHz搬送波であり、この場合、変調の繰返しレートも1kHzとなる。
HPR発生器130は繰返しのHPR信号を発生させるように構成され、このHPR信号は変調出力信号の帯域幅(及び変調入力信号の帯域幅)より広い(又は、実質的に等しい)HPR帯域幅を有する。HPR信号は、変調出力信号の全帯域幅をカバーするのに十分な数の、互いが等しく離間された複数のトーンを含む。繰返しのHPR信号内に存在するトーンの振幅は良好な信号対雑音比(SNR)を確実にするのに十分な大きさである。このことは、例えば、HPRに対して十分に高い繰返しレートを用いることによって達成することができる。
以下で検討するように、受信機120は信号発生器112により出力されるトリガ信号によってトリガされるADC124と、代表的な基準ミキサ121によって示される複数のミキサと、第1のミキサ122及び第2のミキサ123と、様々なLO周波数を有する様々なLO信号を連続的に発生させるように構成される局部発振器(LO)125とを備える。ADC124は複数のチャネルを有し、これらのチャネルは基準ミキサ121の出力(IF信号)を受信する代表的な基準チャネルCH0と、第1のミキサ122の出力を受信する第1のチャネルCH1と、第2のミキサ123の出力を受信する第2のチャネルCH2とによって示されている。一般的に、受信機120はDUT140によって提供される変調出力信号の全帯域幅より非常に狭いIF帯域幅を有する。その結果、受信機120は変調出力信号全体を同時に受信することができない。したがって、以下で検討するように、受信機120は、LO125からの様々なLO信号周波数を用いて、(第1のミキサ122を介して)変調出力信号の一部分を受信するように構成される。
受信機120はHPR発生器130からのHPR信号と、DUT140からの変調出力信号と、(オプションで)RF信号発生デバイス110からのRF刺激信号とを受信するように構成される。より詳細には、受信機120の基準ミキサ121はRFポートにてHPR信号を、LOポートにてLO信号を受信し、ADC124の基準チャネルCH0へHPR IF信号を出力する。同様に、第1のミキサ122はRFポートにて変調出力信号を受信し、LOポートにてLO信号を受信し、ADC124の第1のチャネルCH1へ第1のIF信号を出力する。第2のミキサ123は、用いられるとき、RFポートにてRF刺激信号を受信し、LOポートにてLO信号を受信し、ADC124の第2のチャネルCH2へ第2のIF信号を出力する。ADC124をトリガするトリガ信号は、DUT140からの変調出力信号の変調周期を複数のチャネルのそれぞれのADC取得と整合させる。
様々なLO周波数に対応するHPR IF信号並びに、第1の出力IF信号及び第2の出力IF信号はそれぞれが集合的にADCデータ記録を形成する。各ADCデータ記録はHPR信号のうちの少なくとも1つのトーンを含み、ここで、ADCデータ記録を整合させるために、HPR信号のうちの少なくとも1つのトーンの位相を測定して複数のLO信号のうちの連続するLO信号間の位相関係を求めることができる。一実施形態においてADCデータ記録はHPR IF信号及び対応する第1の出力IF信号のみを含むことができる(変調された第2の出力IF信号は含まない)。HPR IF信号の位相測定を用いて、例えばLO周波数が変化することによって生じる第1のIF信号の位相不確実性を除去することができる。
上述したように、DUT140の変調出力信号はADC124の第1のチャネルCH1へ送信される。スペクトル再生に起因して、3次相互変調積を考慮すると、変調出力信号の全帯域幅は、例えば少なくとも300MHzであると予想することができる。受信機120が、例えば40MHz等のより狭いIF帯域幅を有することを考慮して、例えば、HPR信号の帯域幅は40MHzに等しくなるように選択される。HPR信号はHPR発生器130からADC124の基準チャネルCH0へ送信される。HPR信号の繰返しレート(トーンの離間)は良好なSNRを保証するのに十分に高いことに留意されたい。当然のことながら、変調出力信号の300MHz以外の全帯域幅、及び受信機120の40MHz以外のIF帯域幅を組み込むことができる。
上述したように、各LO信号はLO125によって基準ミキサ121、第1のミキサ122及び第2のミキサ123のそれぞれへ同時に出力される。換言すれば、LO信号の周波数が変化するときでも、基準ミキサ121、第1のミキサ122及び第2のミキサ123のそれぞれが同じ周波数のLO信号を受信する。様々なLO周波数の組が、DUT140からの変調出力信号のフルスペクトルを、受信機120の限定されたIF帯域幅を用いてスキャンすることを可能にするように選択される。すなわち、LO信号の様々なLO周波数の数は、DUT140からの変調出力信号の全帯域幅に対応するフルスペクトルを捕捉するのに十分なADCデータ記録を提供するように選択される。LO信号の様々なLO周波数と、各ADCデータ記録におけるサンプル数とは、基準ミキサ121によって出力されるHPR IF信号のIF周波数、及び第1のミキサ122によって出力される第1のIF信号(及び、用いられるとき、第2のミキサ123によって出力される第2のIF信号)のIF周波数がADCデータ記録の離散フーリエ変換ビンに対応し、同時にダイレクトミキシング生成物とイメージミキシング生成物との間、及び/又は(結果として)ダイレクト高調波ミキシング生成物とインダイレクト高調波ミキシング生成物との間の干渉が生じないように選択される。第2のミキサ123によって出力される第2のIF信号がHPR IF信号とともに用いられるとき、対応するADCデータ記録はRF刺激信号を同様の方法で測定することを可能にする。例えば、ADC124の第2のチャネルCH2における第2のIF信号の複素包絡線は第2のIF信号が用いられるときに測定することができる。
例えば、変調出力信号の全帯域幅が約300MHzであり、受信機120のIF帯域幅が約40MHzである本例示において、LO周波数の組は次の式、820MHz+K×40MHz−250Hzによって求めることができ、ここで、Kは0〜8の範囲をとり、これによって9個のADCデータ記録を生成する。オフセット(例えば、この例では250Hz)はイメージ周波数との干渉を回避するのに必要である。したがって、LO125は、それぞれが約820MHz、約860MHz、約900MHz、約940MHz、約980MHz、約1020MHz、約1060MHz、約1100MHz、及び約1140MHzに等しい様々なLO周波数を有する9個のLO信号を連続的に発生させる。
ADC124は、変調出力信号内の変調の繰返しレート1kHzの低調波と同期して、例えば信号発生器112によって生成されたトリガ信号によって250Hzのレートでトリガされる。9個のADCデータ記録(LO周波数設定ごとに1つ)は、変調出力信号の全帯域幅にわたって、関心部の全周波数帯(すなわち、フルスペクトル)をカバーし、各ADCデータ記録はHPR信号の少なくとも1つのトーンを含む。したがって、LO周波数が変化したときはいつでも、各データ記録における測定されたHPRトーンの位相を用いて、ADCデータ記録において生じる未知の任意の位相シフトを除去することができる。すなわち、一定の、及び線形の未知の位相シフトは、測定されたHPRトーンの位相を用いて除去される。これにより、測定された40MHz幅部分(合計9個)を、全てのトーン(すなわち、ADCデータ記録毎に少なくとも1つ)の振幅及び位相の双方を含む、320MHz幅の1つのフルスペクトルに組み合わせることを可能にする。このことを「スペクトルスティッチング」と呼ぶことができる。このデータを用いて、DUT140からの変調出力信号の複素包絡線を再構築し、EVM等の位相依存のパラメータを求めることができる。
種々の実施形態において、スペクトル測定システム100はスペクトル測定システム100の動作を制御するように構成された処理ユニット150を更に備える。処理ユニット150はスペクトル測定装置100内に備えられるか、パーソナルコンピュータ(PC)等の別個の装置とすることができる。処理ユニット150は、以下で検討する図2に描かれている種々のステップの実行を含む、DUT140の信号測定の種々の態様を制御するように、RF信号発生デバイス110、受信機120及び/又はHPR発生器130等のスペクトル測定システム100のコンポーネントのうちの1つ又は複数に接続されている。例えば、処理ユニット150は、RF発振器116を制御してRF刺激信号の搬送波周波数を調節し、ADCデータ記録を提供するようにLO125を制御してLO周波数を設定及び調節し、HPR発生器を制御して変調帯域幅及び繰返しレートを信号発生器112からの変調入力信号の変調帯域幅及び繰返しレートに対応させるように調節するように構成することができる。便宜的な理由で、処理ユニット150への特定の接続は図1内に示されていないが、通信信号及び制御信号の送信を可能にする、処理ユニット150とスペクトル測定システム100のコンポーネントとの間の有線及び/又は無線の任意のタイプの接続を、本教示の範囲から逸脱することなく組み込むことができることが理解される。
一般的に、処理ユニット150は(例えば、PC又は専用ワークステーションの)コンピュータプロセッサ、用途特定集積回路(ASIC)、フィールドプログラマブルアレイ(FPGA)又はそれらの組合せによって、ソフトウェア、ファームウェア、ハードワイヤード論理回路又はそれらの組合せを用いて実施することができる。特に、コンピュータプロセッサはハードウェア、ファームウェア又はソフトウェアアーキテクチャの任意の組合せから構築することができ、そのプロセッサが種々の機能を実行することを可能にする、実行可能なソフトウェア/ファームウェアの実行可能なコードを記憶するメモリ(例えば、揮発性メモリ及び/又は不揮発性メモリ)を備えることができる。一実施形態において、コンピュータプロセッサは、例えばオペレーティングシステムを実行する中央処理ユニット(CPU)を備えることができる。処理ユニット150は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、リードオンリーメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、電気的プログラマブルROM(EPROM)、電気的消去可能プログラマブルROM(EEPROM)、ハードディスクドライブ(HDD)等の記憶デバイスを備えることができる。DUT140の種々の測定データ及び特性化データは、例えば解析のために、表示及び/又は記憶することができる。処理ユニット150とともに、ユーザが測定装置100の動作を制御し、及び/又はデータ及び計算結果を見るためのグラフィカルユーザインターフェース(GUI)等のユーザインターフェースを備えることができる。
一実施形態において、測定装置100は、例えば、Agilent Technologies, Inc.社から入手可能なN523xA PNA−Lシリーズ、又はN524xA PNA−XシリーズのVNA等のベクトルネットワークアナライザ(VNA)とすることができるが、他のタイプの測定装置(又は測定システム)を、本教示の範囲から逸脱することなく組み込むことができる。
図2は、代表的な実施形態による、DUTによって出力された変調信号のフルスペクトルを測定する方法を示す流れ図である。
例示の目的で、DUT(例えば、DUT140)は電力増幅器であると仮定しているが、本方法は本教示の範囲から逸脱することなく他のタイプのDUTに適用することができる。また、図2に示されているステップ又は動作のうちの全て又は一部を処理ユニット(例えば、処理ユニット150)及び/又は例えば上述のVNAによって実行することができる。処理ユニットはVNA内に備えることもできるし、上述したように、PC等の別個のデバイスとすることもできる。
図2を参照すると、受信機(例えば、受信機120)における電力増幅器(例えば、DUT140)等のDUTからの変調出力信号のフルスペクトルを測定する方法が提供されており、ここで、受信機はミキサ及びミキサに対応する複数のチャネルを有するADCを備える。ブロックS211において、変調繰返しレートを含み、変調帯域幅を有する変調入力信号は、信号発生器(例えば、信号発生器112)によって発生する。トリガ信号は、ブロックS212において(例えば、信号発生器によって)発生し、ここで、トリガ信号はADC取得をトリガするように変調繰返しレートの低調波と同期する。
ブロックS213において、変調入力信号はRF刺激信号へ(例えば、RFアップコンバータ114によって)アップコンバートされ、このRF刺激信号はDUTに提供される。RF刺激信号に応答して、DUTは変調出力信号を提供し、この変調出力信号は変調入力信号と同じ変調繰返しレートを有する。ブロックS214において、繰返しのHPR信号が(例えば、HPR発生器130によって)発生する。HPR信号は変調出力信号の帯域幅及び変調入力信号の帯域幅より広いか又はそれらの帯域幅と実質的に等しい帯域幅を有する。
ブロックS215において、複数のLO信号が(例えば、LO125によって)連続的に発生し、ここで、これらのLO信号は様々なLO周波数を有する。例えば、複数のLO信号の組は、LO信号の組全体が連続的に発生し終わるまで、所定の量ずつ増加するLO周波数を有することができる。ブロックS216において、HPR信号をLO信号とミキシングして、対応するHPR IF信号を提供する。このHPR IF信号はADCの基準チャネル(例えば、基準チャネルCH0)に入力される。同様に、ブロックS217において、DUTの変調出力信号はLO信号とミキシングされて、対応する変調された第1のIF信号を提供する。この変調された第1のIF信号は、トリガ信号に従って、ADCの対応するチャネル(例えば、第1のチャネルCH1)に入力される。第1のチャネルにおいて、トリガ信号を用いて、各ADC取得をそれぞれの変調された第1のIF信号の変調周期と整合させる。ブロックS218において、ブロックS216からのHPR IF信号及びブロックS217からの対応する第1のIF信号はそれぞれADCデータ記録を形成する。したがって、各ADCデータ記録は対応するHPR IF信号のうちの少なくとも1つのHPRトーンを含む。また、複数のLO信号の様々なLO周波数の数は、スペクトルスティッチングによって変調出力信号のフルスペクトルを捕捉するのに十分なADCデータ記録を提供するように選択される。
ブロックS219において、ADCデータ記録内のHPRトーンの測定された位相を用いて、LO周波数の変化によって生じる変調された第1のIF信号の位相の不確実性を除去する。すなわち、LO信号の周波数の変化によって生じる一定及び線形の未知の(任意の)位相シフトはHPRトーンの測定された位相を用いて除去される。また、本方法は、受信機ADCの第1のチャネルにおける第1のIF信号内のトーンの振幅及び位相を測定することを更に含むことができる。
一実施形態において、RF刺激信号を複数のLO信号と連続的にミキシングして第2のIF信号を提供することもできる。第2のIF信号は受信機ADCの第2のチャネルに入力され、第2のチャネルにて、トリガ信号を用いて各ADC取得をそれぞれの第2のIF信号の変調周期に整合させる。第2のIF信号が、上述したHPR IF信号及び第1のIF信号とともにADCデータ記録をそれぞれ更に形成する。第2のIF信号の複素包絡線は、受信機ADCの対応するチャネル(例えば、第2のチャネルCH2)にて測定することができる。
1つのLO周波数及び変調出力信号のフルスペクトルのうちの一部分に対応する、ADCの基準チャネルへの各HPR IF信号入力はHPR信号の少なくとも1つのトーンを含むことができる。少なくとも1つのトーンの測定された位相はLO周波数の位相に関する情報を提供する。スペクトルスティッチングを実行するために、提供された位相情報を用いて、DUTからの変調出力信号の測定値からLO周波数の位相を除去することができる。
本明細書に記載されている種々の実施形態は数々の利点を提供する。例えば、本測定システム及び方法はミキサベースの受信機に対して機能し、冗長測定を実行する必要なく機能し、スペクトル内に広いギャップがないことを必要としない。また、変調繰返しレートに対する下限は、いくつかの従来の技法のようにHPRのSNRによって決まることはない。加えて、位相の精度は完全なスペクトルを構築するのに必要なADCデータ記録の数に依存しない。さらに、フルスペクトルの非隣接部分を測定することができ、これにより、関心部分であるスペクトル部分間のフルスペクトルの部分を測定する必要がない。
種々の実施形態がマルチチャネル受信機に適用され、このことにより、多数の信号のコヒーレントな測定を可能にすることに留意されたい。したがって、例えば、電力増幅器の変調出力信号を測定することに加えて、入力信号(すなわち、RF刺激信号)を測定することもできる。さらに、5チャネル受信機を用いて、例えば、電力増幅器の入力ポート及び出力ポートの双方に存在する全ての入力波及び反射波を同様の方法で測定することができる。
当業者であれは、本教示に従う多くの変形形態が可能であり、添付の特許請求の範囲内にとどまることを理解する。これらの変形形態及び他の変形形態は、当業者には、本願の明細書、図面及び特許請求の範囲を閲覧した後に明らかになるであろう。したがって、本発明は、添付の特許請求の範囲の趣旨及び範囲内であること以外において限定されるものではない。
100 システム
112 信号発生デバイス
120 受信機
121、122、123 ミキサ
124 アナログデジタルコンバータ(ADC)
125 局部発振器(LO)

Claims (20)

  1. 変調繰返しレートを有する変調入力信号を発生させるとともに前記変調繰返しレートの低調波と同期するトリガ信号を発生させるように構成される信号発生器(112)と、
    前記変調入力信号を、被測定デバイス(DUT)(140)に提供される無線周波数(RF)刺激信号にアップコンバートするように構成されるアップコンバータ(114)であって、前記RF刺激信号に応答して前記DUTは変調出力信号を出力し、該変調出力信号は前記変調入力信号と同じ変調繰返しレートを有する、アップコンバータと、
    前記変調出力信号の全帯域幅より狭い中間周波数(IF)帯域幅を有する受信機(120)であって、
    少なくとも基準ミキサ(121)及び第1のミキサ(122)を備える複数のミキサ(121、122、123)と、
    前記複数のミキサに対応する複数のチャネル(CH0、CH1、CH2)を備えるとともに前記信号発生器からの前記トリガ信号によってトリガされるアナログデジタルコンバータ(ADC)(124)と、
    様々なLO周波数を有する複数のLO信号を連続的に発生させるように構成される局部発振器(LO)(125)と、
    を備える、受信機と、
    前記変調出力信号の前記全帯域幅より広いか又は該変調出力信号の該全帯域幅に実質的に等しいHPR帯域幅を有する繰返しのHPR信号を発生させるように構成される高調波位相基準(HPR)発生器(130)と、
    を備え、
    前記基準ミキサは、前記HPR発生器からの前記HPR信号を前記複数のLO信号と連続的にミキシングして、前記ADCの基準チャネル(CH0)に入力されるHPR IF信号を提供するように構成され、前記第1のミキサは、前記DUTからの前記変調出力信号を前記複数のLO信号と連続的にミキシングして、前記HPR IF信号に対応するとともに前記ADCの第1のチャネル(CH1)に入力される第1のIF信号を提供するように構成され、前記HPR IF信号及び前記対応する第1のIF信号はそれぞれADCデータ記録を形成し、
    前記LO信号の様々なLO周波数の数は前記DUTからの前記変調出力信号の全帯域幅に対応するフルスペクトルを捕捉するのに十分なADCデータ記録を提供するように選択される、被測定デバイス(DUT)(140)によって提供される変調出力信号のフルスペクトルを測定するシステム(100)。
  2. 前記HPR信号は互いに等しく離間した複数のトーンを、前記変調出力信号の全帯域幅をカバーするのに十分な数だけ含む、請求項1に記載のシステム。
  3. 前記各ADCデータ記録は前記HPR信号の少なくとも1つのトーンを含み、前記ADCデータ記録内の前記トーンの測定される位相を用いて前記様々なLO周波数によって生じる未知の位相シフトが除去される、請求項2に記載のシステム。
  4. 前記各ADCデータ記録は前記変調出力信号の前記フルスペクトルの一部分に対応する、請求項1に記載のシステム。
  5. 前記信号発生器は任意波形発生器(AWG)を含み、前記アップコンバータはIQ変調器を含む、請求項1に記載のシステム。
  6. 前記ADCをトリガする前記トリガ信号は前記変調出力信号の前記変調周期を前記複数のチャネルのそれぞれにおけるADC取得と整合させる、請求項5に記載のシステム。
  7. 前記HPR繰返しレートは、良好な信号対雑音比(SNR)を確実にするのに十分高い、請求項1に記載のシステム。
  8. 前記LO信号の前記様々なLO周波数と前記各ADCデータ記録におけるサンプルの数とは、前記HPR IF信号の周波数及び前記対応する第1のIF信号の周波数がそれぞれ前記ADCデータ記録の離散フーリエ変換ビンに対応し、ダイレクトミキシング生成物とイメージミキシング生成物との間、及びダイレクト高調波ミキシング生成物とインダイレクト高調波ミキシング生成物との間に干渉が生じないように選択される、請求項1に記載のシステム。
  9. 前記ADCデータ記録を整合させるために、前記各ADCデータ記録内の前記HPR信号の前記少なくとも1つのトーンの位相を測定して前記複数のLO信号のうちの連続的なLO信号間の位相関係を求める、請求項3に記載のシステム。
  10. 前記複数のミキサは第2のミキサを更に含み、
    前記第2のミキサは、前記RF刺激信号を前記複数のLO信号と連続してミキシングして、前記HPR IF信号に対応するとともに前記ADCの第2のチャネルに入力される第2のIF信号を提供するように構成され、前記第2のIF信号はそれぞれ前記ADCデータ記録を更に形成する、請求項1に記載のシステム。
  11. 受信機(120)において被測定デバイス(DUT)(140)からの変調出力信号のフルスペクトルを測定する方法であって、前記受信機は複数のミキサ(121、122、123)と、アナログデジタルコンバータ(ADC)(124)とを備え、該アナログデジタルコンバータ(ADC)(124)は前記複数のミキサにそれぞれ対応する複数のチャネル(CH0、CH1、CH2)を有し、該方法は、
    無線周波数(RF)刺激信号を前記DUTへ提供するステップ(S211、S213)であって、該DUTは前記RF刺激信号に応答して前記変調出力信号を提供し、該変調出力信号は前記RF刺激信号と同じ変調繰返しレートを有する、提供するステップと、
    トリガ信号を発生させるステップ(S212)であって、該トリガ信号は前記変調繰返しレートの低調波と同期し、ADC取得をトリガする、発生させるステップと、
    高調波位相基準(HPR)信号を発生させるステップ(S214)であって、該高調波位相基準信号は前記変調出力信号の帯域幅より広いか又は該変調出力信号の該帯域幅に実質的に等しい帯域幅を有し、該変調出力信号の全帯域幅をカバーするのに十分な数の等しく離間されたトーンを有する、発生させるステップと、
    様々な対応するLO周波数を有する複数の局部発振器(LO)信号を連続的に発生させるステップ(S215)と、
    前記HPR信号を前記複数のLO信号とミキシングしてHPR IF信号を提供するとともに該HPR IF信号を前記ADCの基準チャネル(CH0)に入力するステップ(S216)と、
    前記変調出力信号を前記複数のLO信号とミキシングして第1のIF信号を提供するとともに、前記トリガ信号に従って前記第1のIF信号を前記ADCの第1のチャネル(CH1)に入力するステップ(S217)であって、前記トリガ信号は前記第1のチャネルにおいて各ADC取得を前記それぞれの第1のIF信号の変調周期と整合させるのに用いられる、ミキシングして提供するとともに入力するステップと、
    前記HPR IF信号及び前記対応する第1のIF信号からそれぞれADCデータ記録を形成するステップ(S218)であって、前記ADCデータ記録のそれぞれは前記対応するHPR IF信号の少なくとも1つのHPRトーンを有する、形成するステップと、
    ADCデータ記録内の前記HPRトーンの測定される位相を用いて、前記様々なLO周波数によって生じる未知の位相シフトを除去するステップ(S219)と、
    を含む、受信機において被測定デバイスからの変調出力信号のフルスペクトルを測定する方法。
  12. 前記複数の信号の前記様々なLO周波数の数は、スペクトルスティッチングによって前記変調出力信号の前記フルスペクトルを捕捉するのに十分なADCデータ記録を提供するように選択される、請求項11に記載の方法。
  13. 前記受信機ADCの前記第1のチャネルにおいて前記変調出力IF信号内のトーンの振幅及び位相を測定するステップを更に含む、請求項11に記載の方法。
  14. 前記RF刺激信号を前記複数のLO信号とミキシングして第2のIF信号を提供するとともに前記第2のIF信号を前記受信機ADCの第2のチャネルに入力するステップであって、前記第2のIF信号はそれぞれ前記ADCデータ記録を更に形成する、ミキシングして提供するとともに入力するステップ、
    を更に含む、請求項11に記載の方法。
  15. 前記受信機ADCの前記第2のチャネルにおいて前記第2のIF信号の複素包絡線を測定するステップを更に含む、請求項14に記載の方法。
  16. 前記ADCの前記基準チャネルに入力される前記各HPR IF信号は1つのLO周波数及び前記変調出力信号の前記フルスペクトルの1つの部分に対応し、前記HPR信号の少なくとも1つのトーンを含む、請求項11に記載の方法。
  17. 無線周波数(RF)刺激信号を被測定デバイス(DUT)(140)へ提供するとともにトリガ信号を発生させるように構成される信号発生デバイス(110)であって、該トリガ信号は前記RF刺激信号の変調繰返しレートの低調波と同期し、被測定デバイス(DUT)(140)は前記RF刺激信号に応答して変調出力信号を出力する、信号発生デバイスと、
    前記変調出力信号の全帯域幅より狭い中間周波数(IF)帯域幅を有する受信機(120)であって、
    少なくとも基準ミキサ(121)及び第1のミキサ(122)を備える複数のミキサ(121、122、123)と、
    前記複数のミキサに対応する複数のチャネル(CH0、CH1、CH2)を備えるとともに前記信号発生器からの前記トリガ信号によってトリガされるアナログデジタルコンバータ(ADC)(124)と、
    様々なLO周波数を有する複数のLO信号を連続的に発生させるように構成される局部発振器(LO)(125)と、
    を備える、受信機と、
    前記変調出力信号の前記全帯域幅より広いか又は該変調出力信号の該全帯域幅に実質的に等しいHPR帯域幅を有する繰返しのHPR信号を発生させるように構成される高調波位相基準(HPR)発生器(130)と、
    を備え、
    前記基準ミキサは、前記HPR発生器からの前記HPR信号を前記複数のLO信号と連続的にミキシングして、前記ADCの基準チャネル(CH0)に入力されるHPR IF信号を提供するように構成され、前記第1のミキサは、前記DUTからの前記変調出力信号を前記複数のLO信号と連続的にミキシングして、前記HPR IF信号に対応するとともに前記ADCの第1のチャネル(CH1)に入力される第1のIF信号を提供するように構成され、なお、前記HPR IF信号及び前記対応する第1のIF信号はそれぞれADCデータ記録を形成し、及び、
    前記ADCデータ記録は前記DUTからの前記変調出力信号の前記全帯域幅に対応するフルスペクトルを捕捉する、被測定デバイス(DUT)(140)によって提供される変調出力信号のフルスペクトルを測定するシステム(100)。
  18. 前記ADCの前記基準チャネルに入力される各HPR IF信号は1つのLO周波数及び前記変調出力信号の前記フルスペクトルの1つの部分に対応し、前記HPR信号の少なくとも1つのトーンを含み、該少なくとも1つのトーンの測定される位相は前記LO周波数の位相に関する情報を提供する、請求項17に記載のシステム。
  19. ペクトルスティッチングを実行するために、前記提供される位相情報を用いて前記LO周波数の前記位相を前記変調出力信号の測定値から除去する、請求項18に記載のシステム。
  20. 前記HPR信号の繰返しレートは、良好な信号対雑音比(SNR)を確実にするのに十分に高い、請求項17に記載のシステム。
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