JP6627809B2 - データベース処理装置、システム、方法およびプログラム - Google Patents

データベース処理装置、システム、方法およびプログラム Download PDF

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Description

本発明は、データベースに対して処理を行う装置、システム、方法およびプログラムに関する。
一般的なデータベース(特にリレーショナルデータベース)システムにおいて、データベースは1つ以上のテーブル(表)から構成され、各テーブルは行および列の組み合わせによって特定されるフィールドにデータを格納する。データベースには、文字列や数値だけでなく、音楽、画像、動画等のマルチメディアデータも格納される。近年の計算速度および通信速度の向上にともなってデータベースに格納されるデータは増加しているため、データベースの容量を削減することが求められている。
特許文献1には、1つのテーブルに含まれる複数の列について、各列の使用頻度情報に基づいて、各列を複数のテーブルに振り分ける技術が記載されている。特許文献1における使用頻度は、値が入力されるか否か(すなわち空欄か否か)を示しており、管理者によって予め設定される。振り分け後のテーブルでは空欄のみを含む行は省略されるため、使用頻度が低い(すなわち空欄が多い)列が振り分けられるテーブルでは行の数が少なくなる。このような構成によって、データベースの容量を削減することができる。
特開平11−053232号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術は、値が入力されるか否かに基づいて列そのものの使用頻度を規定するものであり、フィールドに入力されたデータの使用頻度を考慮していない。そのため、フィールドに入力されているデータのアクセス頻度(使用頻度)に基づいて振り分けを行うことはできない。使用頻度の低いデータはデータベース容量を圧迫して無駄であるため、データベースが記録されている記憶装置から退避されることが望ましい。
データベース容量を削減するために、管理者が手作業で使用頻度の低いデータを他の記憶装置に移動することが考えられるが、このような作業には大きな手間が掛かる。また、移動されたデータが再び必要になった際には該データを書き戻す必要があり、さらに手間が掛かる。
本発明は、上述の問題に鑑みて行われたものであって、使用頻度が低いデータを退避することによってデータベース容量を削減できるデータベース処理装置、システム、方法およびプログラムを提供する。
本発明の第1の態様は、データベース処理装置であって、第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う検索実行部と、前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する使用頻度計数部と、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避するデータ移動部と、を備える。
本発明の第2の態様は、データベース処理システムであって、データベース処理装置と、前記データベース処理装置に接続されている第1の記憶装置と、前記データベース処理装置に接続されており、前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置と、を備え、前記データベース処理装置は、前記第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う検索実行部と、前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する使用頻度計数部と、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避するデータ移動部と、を備えることを特徴とする。
本発明の第3の態様は、データベース処理方法であって、コンピュータが、第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う工程と、前記コンピュータが、前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する工程と、前記コンピュータが、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避する工程と、を備える。
本発明の第4の態様は、データベース処理プログラムであって、コンピュータに、第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う工程と、前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する工程と、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避する工程と、を実行させる。
本発明によれば、主たる記憶装置において使用頻度が低いデータを異なる記憶装置内のデータベースに退避することによって、主たる記憶装置におけるデータベース容量を削減することができる。
第1の実施形態に係るデータベース処理システムの模式図である。 第1の実施形態に係るサーバのブロック図である。 第1の実施形態に係るデータベース処理システムにおける情報授受の流れを示す模式図である。 第1の実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。 第1の実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。 第1の実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。 第1の実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。 第1の実施形態に係るサーバの例示的な機器構成を示す概略構成図である。 第1の実施形態に係るデータベース処理方法のフローチャートを示す図である。 第1の実施形態に係るデータベース処理方法のフローチャートを示す図である。 第2の実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。 第3の実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。 第4の実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。 各実施形態に係るサーバの概略構成図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を説明するが、本発明は本実施形態に限定されるものではない。なお、以下で説明する図面で、同機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略することもある。
(第1の実施形態)
図1は、本実施形態に係るデータベース処理システム1の模式図である。データベース処理システム1は、データベースに対して処理を行うサーバ100と、利用者からの入力を受け付けるとともに利用者に情報を表示する端末10とを備える。サーバ100および端末10は、インターネット等のネットワーク20を介して、有線接続又は無線接続によって接続される。データベース処理システム1は、その他のサーバ、端末等の機器を含んでよい。
端末10は、サーバ100に対して検索の指示を送信し、サーバ100から受信した検索結果を表示する。端末10は、利用者からの指示を入力する入力装置および利用者に対して情報を表示する表示装置を備えるコンピュータである。端末10は、有線通信又は無線通信によってネットワーク20を介してサーバ100と通信可能に構成される。
サーバ100(データベース処理装置)は、端末10から受信した検索の指示に応じてデータベースを検索し、検索結果を端末10に送信する。サーバ100は、基本記憶装置200(第1の記憶装置)およびバックアップ記憶装置300(第2の記憶装置)に接続されており、例えば単一のコンピュータ、又はコンピュータ資源の集合であるクラウドである。
基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300は、それぞれデータベースを記録するハードディスクドライブやフラッシュドライブ等の任意の記憶装置である。基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300は、それぞれ複数の記憶装置の組み合わせでもよく、可搬記憶媒体を含んでもよい。基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300は、互いに異なる実体の記憶装置として構成される。基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300は、サーバ100に内蔵されてもよく、サーバ100の外部に直接接続されてもよく、サーバ100にネットワーク20を介して接続されてもよい。
図2は、本実施形態に係るサーバ100のブロック図である。図2において、矢印は主なデータの流れを示しており、図2に示したもの以外のデータの流れがあってよい。図2において、各ブロックはハードウェア(装置)単位の構成ではなく、機能単位の構成を示している。そのため、図2に示すブロックは単一の装置内に実装されてよく、あるいは複数の装置内に別れて実装されてよい。ブロック間のデータの授受は、データバス、ネットワーク、可搬記憶媒体等、任意の手段を介して行われてよい。
サーバ100は、検索条件入力部110、検索実行部120、検索結果出力部130、使用頻度計数部140、バックアップ対象判定部150およびデータ移動部160を含む。また、サーバ100は、端末10、基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300に接続される。
検索条件入力部110は、利用者によって指定された検索の指示を端末10から受信し、受信された検索の指示に含まれる検索条件をサーバ100に入力する。
検索実行部120は、検索条件入力部110によって入力された検索条件に基づいて、基本記憶装置200に記録された基本データベース210(第1のデータベース)およびバックアップ記憶装置300に記録されたバックアップデータベース310(第2のデータベース)からデータを結合して取得し、検索結果として取得する。
検索結果出力部130は、検索実行部120によって取得された検索結果を出力し、端末10に送信する。
使用頻度計数部140は、データの使用頻度を管理する指標として、基本データベース210において検索に用いられないキーの非検索回数を増加させ、あるいはバックアップデータベース310において検索に用いられたキーの検索回数を増加させる。
バックアップ対象判定部150は、使用頻度計数部140によって計数された使用頻度である非検索回数又は検索回数に基づいて、基本データベース210のデータをバックアップデータベース310に退避するか否か、あるいはバックアップデータベース310のデータを基本データベース210に戻すか否かを判定する。
データ移動部160は、バックアップ対象判定部150による判定結果に従って、基本データベース210のデータをバックアップデータベース310に退避し、あるいはバックアップデータベース310のデータを基本データベース210に戻す。
図3は、本実施形態に係るデータベース処理システム1における情報授受の流れを示す模式図である。端末10は、利用者による検索の指示を受け付ける。検索の指示には、利用者が指定する検索条件の情報が含まれる。ここでは、例として利用者は「ID」キーが「id1」である行から「USER」キーを取得することを検索条件として指示する。検索の指示は利用者によって直接入力されてもよく、あるいは端末10で実行されるプログラム(アプリケーション)によって利用者の要求に応じて生成されてもよい。端末10は、利用者から受け付けた検索の指示をサーバ100に送信する。
サーバ100は、端末10から検索の指示を受信し、受信された指示に含まれる検索条件に従ってデータベースに対する問い合わせ文(クエリ)を生成する。そしてサーバ100は、生成されたクエリを基本データベース210およびバックアップデータベース310に入力して検索結果を取得し、端末10に送信する。ここでは、「ID」キーが「id1」である行の「USER」キーが検索結果として取得される。
端末10は、サーバ100から検索結果を受信し、受信された検索結果を表示装置上に表示する。ここでは、「ID」キーが「id1」である行の「USER」キーが検索結果として表示される。
このように、指定された特定のキー(列)をデータベースから抽出することを射影という。特に複数のキーのうち一部のキーのみを射影する場合には、指定されないキー(図3の例では「DATA」キー)のデータは用いられない。しかしながら、現在指定されないキーであっても将来的に使用される可能性があるため、安易にデータを削除することはできない。本実施形態に係るデータベース処理システム1は、あまり指定されないデータ、すなわち使用頻度の低いデータを、基本記憶装置200からバックアップ記憶装置300に退避する。これにより、主たる基本記憶装置200におけるデータベース容量を削減することができる。
基本記憶装置200は検索時に必ずアクセスされ、バックアップ記憶装置300は退避済のデータを取得する場合のみアクセスされる。そのため、例えば基本記憶装置200を高速だが高価な構成にし、バックアップ記憶装置300を低速だが廉価な構成にすることによって、データベース処理システム1全体の応答性およびコストの均衡をとることができる。
基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300の組み合わせの第1の具体例として、基本記憶装置200をメモリのような主記憶装置(一次記憶装置)とし、バックアップ記憶装置300をハードディスクドライブのような補助記憶装置(二次記憶装置)とする。このような構成により、容量が限られた主記憶装置から使用頻度の低いデータを退避することによってデータベース容量を削減し、大きな容量を確保しやすい補助記憶装置に使用頻度の低いデータを記録することができる。
基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300の組み合わせの第2の具体例として、基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300を両方ともハードディスクドライブとし、2つのハードディスクドライブでアクセス速度、冗長性、容量等の条件を変えた構成とする。このような構成により、高価な構成のハードディスクドライブを備える基本記憶装置200から使用頻度の低いデータを退避することによってデータベース容量を削減し、廉価な構成のハードディスクドライブを備えるバックアップ記憶装置300に使用頻度の低いデータを記録することができる。
基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300の組み合わせの第3の具体例として、基本記憶装置200をサーバ100と同じネットワーク内に設けられた任意の記憶装置とし、バックアップ記憶装置300をサーバ100と異なるネットワーク内に設けられた任意の記憶装置とする。このような構成により、同じネットワーク内にあって高速にアクセスできる基本記憶装置200から使用頻度の低いデータを退避することによってデータベース容量を削減し、大きな容量を確保しやすいクラウド等の外部ネットワークに配置されたバックアップ記憶装置300に使用頻度の低いデータを記録することができる。また、使用頻度の低いデータを外部ネットワークから受信する頻度は少ないため、サーバ100と外部ネットワークとの間の通信量も削減することができる。
図4〜7は、本実施形態に係るデータベース処理方法の模式図である。図4〜7において、各処理において更新又は追加されるデータに下線が引かれており、削除されるデータに取り消し線が引かれている。基本記憶装置200に記録される基本データベース210は、基本テーブル211、使用頻度テーブル212および管理テーブル213を含む。バックアップ記憶装置300に記録されるバックアップデータベース310は、バックアップテーブル311を含む。各テーブルは、行および列(キー)の組み合わせによって特定されるフィールドにデータを格納する。ここで示す各テーブルの構成は一例であり、本発明の機能が実現できる限り、テーブルの分割、変更、追加等、任意の変更が行われてよい。また、ここで示す各処理は一例であり、本発明の機能が実現できる限り、実際のテーブルの構成に応じて任意の変更が行われてよい。
基本テーブル211は、データを格納するためのテーブルである。基本テーブル211は、各行を識別する一意の識別子であるIDを格納する「ID」キー、ならびに所望のデータを格納する「USER」キーおよび「DATA」キーを含む。後述するように、いずれかのキーのフィールドに格納されたデータは、該キーについて射影によって指定されなかった非検索回数に基づいてバックアップテーブル311に退避され得る。
使用頻度テーブル212は、使用頻度の低いキーを検出するためのテーブルである。本実施形態では、使用頻度の指標として、射影によって指定されない回数である非検索回数を用いる。非検索回数はその値が大きいほど使用頻度が低いといえる。
使用頻度テーブル212は、基本テーブル211のIDと共通の「ID」キー、基本テーブル211のいずれかのキー(列)を指定する「KEY」キー、および射影によって指定されなかった非検索回数を格納する「非検索回数」キーを含む。すなわち、データベース検索によってあるIDを含む特定の行が抽出された場合であって、該行の一部であるキーが射影によって指定されなかった場合に、使用頻度テーブル212において該IDおよび該キーに関連付けられた「非検索回数」キーのフィールドの回数が所定の数(ここでは+1)増やされる。また非検索回数として、指定されない回数そのものではなく、特定の行が抽出された合計回数に対する、該行の一部であるキーが射影によって指定されなかった回数の割合を用いてもよい。
バックアップテーブル311は、基本テーブル211から退避されたデータを格納するためのテーブルである。バックアップテーブル311は、各行を識別する一意の識別子であるIDを格納する「ID(BACKUP)」キー、基本テーブル211から退避されたデータを格納する「VALUE」キー、および射影によって指定された検索回数を数える「検索回数」キーを含む。後述するように、「VALUE」キーのフィールドには、基本テーブル211から退避されたいずれかのキーのデータが格納される。退避元の基本テーブル211において退避済のキーが検索された場合には、「VALUE」キーのフィールドに退避された該キーのデータが基本テーブル211に結合されて返却される。バックアップテーブル311に退避されたデータが基本テーブル211に結合されて返却された場合には、該データに関連付けられた「検索回数」キーのフィールドの回数が所定の数(ここでは+1)増やされる。また、「VALUE」キーのフィールドに格納されたデータは、該データに関連付けられた検索回数に基づいて基本テーブル211に書き戻され得る。
管理テーブル213は、基本テーブル211の退避元とバックアップテーブル311の退避先とを関連付けるためのテーブルである。管理テーブル213は、各行を識別する一意の識別子であるIDを格納する「ID(MNG)」キー、およびバックアップテーブルのIDと共通の「ID(BACKUP)キー」を含む。すなわち、基本テーブル211からバックアップテーブル311にデータが退避される際には、基本テーブル211において該データが格納されていた退避元のフィールドに、管理テーブル213の「ID(MNG)」キーのIDが格納される。それと同時に、バックアップテーブル311において該データが退避された先のフィールドに関連付けられたIDが、管理テーブル213の「ID(BACKUP)」キーのフィールドに格納される。これにより、基本テーブル211における退避元のフィールドと、バックアップテーブル311における退避先のフィールドとが関連付けられる。
図4には、データが基本テーブル211から退避される前の状態で検索を行う場合の検索処理が示されている。具体的には、利用者が「ID」キーが「id1」値を有する行から射影によって「USER」キーを取得する指示を行った場合に、検索実行部120は、基本テーブル211から「ID」キーが「id1」である行の「USER」キーを検索結果として取得する。この検索では、「ID」キーが「id1」である行のうち、射影によって「DATA」キーが指定されていない。そのため使用頻度計数部140は、使用頻度テーブル212において、「ID」キーが「id1」かつ「KEY」キーが「DATA」である新たな行を生成し、該行の非検索回数を1に設定する。使用頻度テーブル212に「ID」キーが「id1」かつ「KEY」キーが「DATA」である行が既に存在する場合には、使用頻度計数部140は、該行の非検索回数に1を加算する。
図5には、データを基本テーブル211から退避する退避処理が示されている。具体的には、バックアップ対象判定部150は、使用頻度テーブル212の各行について、非検索回数が所定の閾値以上又は所定の閾値より大きい場合(ここでは例えば10回以上である場合)に、該行がバックアップ対象であると判定し、該行の「ID」キーおよび「KEY」キーを抽出する。データ移動部160は、基本テーブル211においてバックアップ対象である該「ID」キーおよび該「KEY」キーに該当するフィールドのデータを取得する。次にデータ移動部160は、バックアップテーブル311に「VALUE」キーが基本テーブル211から取得されたデータである新たな行を生成し、該行の「ID(BACKUP)」キーに新たな一意の値(ここでは「id1(backup)」)を設定し、該行の検索回数を0に設定する。次にデータ移動部160は、管理テーブル213に、「ID(BACKUP)」キーが「id1(backup)」である新たな行を生成し、該行の「ID(MNG)」キーに新たな一意の値(ここでは「id1(mng)」)を設定する。次にデータ移動部160は、基本テーブル211におけるバックアップ対象である該「ID」キーおよび該「KEY」キーに該当するフィールドに、管理テーブル213の該「ID(MNG)」キーのIDを設定する。
本実施形態では退避処理は検索処理が行われる際に行われるが、所定の時間ごとや、データベースの容量が所定の閾値以上になった場合等、検索処理とは独立したタイミングで行われてもよい。
図6には、データが基本テーブル211から退避された後の状態で検索を行う場合の検索処理が示されている。具体的には、利用者が「ID」キーが「id1」値を有する行から射影によって「USER」キーおよび「DATA」キーを取得する指示を行った場合に、検索実行部120は、基本テーブル211から「ID」キーが「id1」である行の「USER」キーおよび「DATA」キーを取得する。このとき、「DATA」キーのフィールドには、本来のデータではなく、代わりに管理テーブル213の「ID(MNG)」キーのID(ここでは「id1(mng)」)が格納されている。そのため、検索実行部120は、管理テーブル213において「ID(MNG)」キーのIDに関連付けられた「ID(BACKUP)」キーのID(ここでは「id1(backup)」)を取得し、バックアップテーブル311から該「ID(BACKUP)」キーのIDに関連付けられた「VALUE」キーのデータを取得する。そして、検索実行部120は、基本テーブル211から抽出された行において、基本テーブル211の該「DATA」キーのデータの代わりにバックアップテーブル311の該「VALUE」キーのデータを結合して検索結果として取得する。
基本テーブル211のデータが退避済なのか否かを容易に判定するために、管理テーブル213の「ID(MNG)」キーのIDを所定の規則に従って生成することが望ましい。例えば、「ID(MNG)」キーの規則として、図6の例のようにデータの最後が「(mng)」の文字列で終わっていることを用いることができる。検索実行部120は、基本テーブル211のフィールドに格納されているデータが「ID(MNG)」キーの規則に従っている場合に、該データが管理テーブル213の「ID(MNG)」キーのIDであることを判定することができる。「ID(MNG)」キーの規則は一例であり、基本テーブル211の退避済のフィールドに管理テーブル213の「ID(MNG)」キーのIDが格納されていることが判定可能な任意の規則を用いてよい。
図7には、バックアップテーブル311に退避されたデータを基本テーブル211に戻す書き戻し処理が示されている。具体的には、バックアップ対象判定部150は、バックアップテーブル311の各行について、検索回数が所定の閾値以上又は所定の閾値より大きい場合(ここでは例えば10回以上である場合)に、該行がバックアップ対象ではないと判定し、該行の「ID(BACKUP)」キーのID(ここでは「id1(backup)」)および「VALUE」キーのデータを抽出し、該行を削除する。そしてデータ移動部160は、管理テーブル213において該「ID(BACKUP)」キーのIDに関連付けられた行の「ID(MNG)」キーのID(ここでは「id1(mng)」)を取得し、該行を削除する。最後にデータ移動部160は、基本テーブル211において該「ID(MNG)」キーのIDが格納されているフィールドに、バックアップテーブル311から抽出された該「VALUE」キーのデータを格納する。
本実施形態では書き戻し処理は検索処理が行われる際に行われるが、所定の時間ごとや、データベースの容量が所定の閾値以上になった場合等、検索処理とは独立したタイミングに行われてもよい。
基本テーブル211に対して更新を行う際に、更新対象のフィールドに管理テーブル213の「ID(MNG)」キーのIDが格納されている場合には、サーバ100は、管理テーブル213において「ID(MNG)」キーのIDに関連付けられた「ID(BACKUP)」キーのIDを取得し、バックアップテーブル311から該「ID(BACKUP)」キーのIDに関連付けられた「VALUE」キーのデータを更新する。
基本テーブル211に対して削除を行う際に、削除対象の行に管理テーブル213の「ID(MNG)」キーのIDが含まれている場合には、サーバ100は、基本テーブル211の行を削除するとともに、管理テーブル213から該「ID(MNG)」を含む行を削除し、バックアップテーブル311から該「ID(MNG)」に関連付けられた「ID(BACKUP)」キーを含む行を削除する。
図4〜7において各テーブルは視認性のために文字列の表で表されているが、各テーブルのデータは任意の形式で記録されてよく、例えば文字列テキストデータ、数値データおよびバイナリデータのいずれでもよい。
図8は、本実施形態に係るサーバ100の例示的な機器構成を示す概略構成図である。サーバ100は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、記憶装置103と、インターフェース104とを備える。サーバ100は独立した装置でよく、あるいは他の装置と一体に構成されてよい。
インターフェース104は、データの送受信を行う通信部であり、有線通信および無線通信の少なくとも一方の通信方式を実行可能に構成される。インターフェース104は、該通信方式に必要なプロセッサ、電気回路、アンテナ、接続端子等を含む。インターフェース104は、CPU101からの信号に従って、該通信方式を用いて通信を行う。
記憶装置103は、サーバ100が実行するプログラムや、プログラムによる処理結果のデータ等を記憶する。記憶装置103は、読み取り専用のROM(Read Only Memory)や、読み書き可能のハードディスクドライブ又はフラッシュメモリ等を含む。また、記憶装置103は、CD−ROM等のコンピュータ読取可能な可搬記憶媒体を含んでもよい。記憶装置103は、基本記憶装置200およびバックアップ記憶装置300のどちらかと同一の装置でもよく、それらとは別の装置でもよい。
メモリ102は、CPU101が処理中のデータや記憶装置103から読み出されたプログラムおよびデータを一時的に記憶するRAM(Random Access Memory)等を含む。
CPU101は、処理に用いる一時的なデータをメモリ102に一時的に記録し、記憶装置103に記録されたプログラムを読み出し、該プログラムに従って該一時的なデータに対して種々の演算、制御、判別などの処理動作を実行するプロセッサである。また、CPU101は、記憶装置103に処理結果のデータを記録し、またインターフェース104を介して処理結果のデータを外部に送信する。
本実施形態においてCPU101は、記憶装置103に記録されたプログラムを実行することによって、図2の検索条件入力部110、検索実行部120、検索結果出力部130、使用頻度計数部140、バックアップ対象判定部150およびデータ移動部160として機能する。
サーバ100は、図8に示す具体的な構成に限定されない。サーバ100は、1つの装置に限られず、2つ以上の物理的に分離した装置が有線又は無線で接続されることにより構成されていてもよい。サーバ100に含まれる各部は、それぞれ電気回路構成により実現されていてもよい。ここで、電気回路構成とは、単一のデバイス、複数のデバイス、チップセット又はクラウドを概念的に含む文言である。
また、サーバ100の少なくとも一部がSaaS(Software as a Service)形式で提供されてよい。すなわち、サーバ100を実現するための機能の少なくとも一部が、ネットワーク経由で実行されるソフトウェアによって実行されてよい。
図9、10は、本実施形態に係るデータベース処理方法のフローチャートを示す図である。図9のフローチャートは、本実施形態に係るデータベース処理方法のうち検索処理を示す。図9のフローチャートは、例えばサーバ100が端末10から送信された検索の指示を受信したことに応じて開始される。
まず、検索条件入力部110は、端末10から受信された検索の指示に含まれる検索条件をサーバ100に入力する(ステップS101)。次に、検索実行部120は、ステップS101で入力された検索条件に従って基本テーブルに対して検索を実行し、検索条件に合致する基本テーブル211の行を抽出する(ステップS102)。
以降の処理は、ステップS102で抽出された行の全てのキー(すなわち射影として指定されるか否かに関わらず全てのキー)のうち1つのキーを対象として繰り返し行われる。対象のキーがステップS101の検索条件において射影として指定されていない場合、すなわち対象のキーが検索されない場合に(ステップS103のYES)、使用頻度計数部140は、使用頻度テーブル212において対象のキーに関連付けられた非検索回数を増加させる(ステップS104)。ここで使用頻度テーブル212において対象のキーを含む行が存在しない場合には、使用頻度計数部140は、対象のキーを含む新たな行を生成し、対象のキーに関連付けられた非検索回数を増加させる。
対象のキーが退避済である場合に(ステップS103のNO、ステップS105のYES)、検索実行部120は、管理テーブル213を用いて対象のキーに関連付けられたバックアップテーブル311のデータを取得し、対象のキーのデータの代わりにバックアップテーブル311から取得したデータを検索結果として結合して取得する(ステップS106)。そして、使用頻度計数部140は、バックアップテーブル311において対象のキーに関連付けられた検索回数を増加させる(ステップS107)。
対象のキーが退避済でない場合に(ステップS105のNO)、検索実行部120は、対象のキーのデータを検索結果として取得する(ステップS108)。
ステップS102で抽出された行の全てのキーについて処理が終了していない場合に(ステップS109のNO)、次のキーを対象としてステップS103〜S108を繰り返す。
ステップS102で抽出された行の全てのキーについて処理が終了した場合に(ステップS109のYES)、検索結果出力部130は、ステップS107およびS108で取得された検索結果を出力し、端末10に送信する(ステップS110)。
図10のフローチャートは、本実施形態に係るデータベース処理方法のうちデータ移動処理を示す。図10のフローチャートは、図9に示す検索処理の直後に続けて行われてもよく、あるいは図9に示す検索処理とは異なるタイミング(例えば、所定の時間ごとのタイミング、あるいはデータベース容量に応じたタイミング)で行われてもよい。
まず、バックアップ対象判定部150は、使用頻度テーブル212を読み込む(ステップS201)。続くステップS202〜S203の処理は、ステップS201で読み込まれた使用頻度テーブル212の全ての行のうち1つの行を対象として繰り返し行われる。あるいは、特に図10のデータ移動処理が図9に示す検索処理の直後に続けて行われる場合に、図9のステップS104で非検索回数が増加された使用頻度テーブル212の行のみを対象として行われてもよい。
対象の行の非検索回数が所定の閾値以上である(あるいは所定の閾値より大きい)場合に(ステップS202のYES)、データ移動部160は、対象の行に関連付けられた基本テーブル211のデータを、バックアップテーブル311のフィールドに退避する(ステップS203)。対象の行の非検索回数が所定の閾値より小さい(あるいは所定の閾値以下である)場合に(ステップS202のNO)、データの退避を行わない。
ステップS201で読み込まれた使用頻度テーブル212の全ての行について処理が終了していない場合に(ステップS204のNO)、次の行を対象としてステップS202〜S203を繰り返す。ステップS201で読み込まれた使用頻度テーブル212の全ての行について処理が終了した場合に(ステップS204のYES)、続くステップS205に進む。
次に、バックアップ対象判定部150は、バックアップテーブル311を読み込む(ステップS205)。続くステップS206〜S207の処理は、ステップS205で読み込まれたバックアップテーブル311の全ての行のうち1つの行を対象として繰り返し行われる。あるいは、特に図10のデータ移動処理が図9に示す検索処理の直後に続けて行われる場合に、図9のステップS107で検索回数が増加されたバックアップテーブル311の行のみを対象として行われてもよい。
対象の行の検索回数が所定の閾値以上である(あるいは所定の閾値より大きい)場合に(ステップS206のYES)、データ移動部160は、バックアップテーブル311のデータを、基本テーブル211の退避前のフィールドに書き戻す(ステップS207)。対象の行の検索回数が所定の閾値より小さい(あるいは所定の閾値以下である)場合に(ステップS206のNO)、データの書き戻しを行わない。
ステップS205で読み込まれたバックアップテーブル311の全ての行について処理が終了していない場合に(ステップS208のNO)、次の行を対象としてステップS206〜S207を繰り返す。ステップS205で読み込まれたバックアップテーブル311の全ての行について処理が終了した場合に(ステップS208のYES)、データ移動処理を終了する。
図10では、ステップS201〜S204の後にステップS205〜S208が行われるが、これらは逆の順番で行われてもよく、あるいはこれらは並行して行われてもよい。
サーバ100のCPU101は、図9、10に示すデータベース処理方法に含まれる各ステップ(工程)の主体となる。すなわち、CPU101は、図9、10に示すデータベース処理方法を実行するためのデータベース処理プログラムをメモリ102又は記憶装置103から読み出し、該プログラムを実行してサーバ100の各部を制御することによって図9、10に示すデータベース処理方法を実行する。
本実施形態に係るデータベース処理システム1では、サーバ100は基本記憶装置200内の基本データベース210において各データの使用頻度を計数し、使用頻度が低いデータをバックアップ記憶装置300内のバックアップデータベース310に退避する。そのため、主たる基本記憶装置200のデータベース容量を削減することができる。また、データベース検索において退避済のデータが参照される場合には、サーバ100はバックアップデータベース310に退避されたデータを基本データベース210のデータに結合して検索結果として取得するため、退避されたデータが必要になった際に基本データベース210に毎回書き戻す必要がない。また、退避されたデータがバックアップデータベース310から取得される使用頻度を計数するため、退避された後に使用頻度が高くなったデータを基本データベース210に書き戻すことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では管理テーブル213によって基本テーブル211の退避元のフィールドとバックアップテーブル311の退避先のフィールドとが関連付けられるのに対して、本実施形態では基本テーブル211の退避元のフィールドとバックアップテーブル311の退避先のフィールドとが直接関連付けられる。それ以外の本実施形態における構成は、第1の実施形態と同様である。
図11は、本実施形態に係るデータベース処理方法における退避処理の模式図である。図11に示すように、本実施形態では図4〜7と比較して基本データベース210内に管理テーブル213が設けられていない。具体的には、バックアップ対象判定部150は、使用頻度テーブル212の各行について、非検索回数が所定の閾値以上又は所定の閾値より大きい場合(ここでは例えば10回以上である場合)に、該行がバックアップ対象であると判定し、該行の「ID」キーおよび「KEY」キーを抽出する。データ移動部160は、基本テーブル211においてバックアップ対象の「ID」キーおよび「KEY」キーに該当するフィールドのデータを取得する。次にデータ移動部160は、バックアップテーブル311に「VALUE」キーが基本テーブル211から取得されたデータである新たな行を生成し、該行の「ID(BACKUP)」キーに新たな一意の値(ここでは「id1(backup)」)を設定し、該行の検索回数を0に設定する。次にデータ移動部160は、基本テーブル211におけるバックアップ対象の「ID」キーおよび「KEY」キーに該当するフィールドに、バックアップテーブル311の該「ID(BACKUP)」キーのIDを設定する。
本実施形態においてデータ検索を行う際には、検索実行部120は、基本テーブル211内で「ID(BACKUP)」キーのIDが格納されているフィールドに、バックアップテーブル311において該「ID(BACKUP)」キーのIDに関連付けられた値を結合して検索結果として取得する。
本実施形態に示すように、基本テーブル211における退避元のフィールドとバックアップテーブル311における退避先のフィールドとを直接関連付けることによっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
(第3の実施形態)
第1の実施形態では基本記憶装置200から退避されるデータはそのままバックアップ記憶装置300に格納されるのに対して、本実施形態では基本記憶装置200から退避されるデータは圧縮された状態でバックアップ記憶装置300に格納される。それ以外の本実施形態における構成は、第1の実施形態と同様である。
図12は、本実施形態に係るデータベース処理方法における退避処理の模式図である。図12に示すように、本実施形態では図4〜7と比較してバックアップテーブル311の「VALUE」キーのフィールドに格納されるデータが圧縮されている。なお、図12ではデータが圧縮されていることを示すために「xxx.zip」という文字列が示されているが、実際にはデータを所定の形式で圧縮することによって生成されたバイナリデータが「VALUE」キーのフィールドに格納されている。データの圧縮形式としては、例えばzip形式等、任意の圧縮形式を用いることができる。
具体的には、データ移動部160はバックアップテーブル311に基本テーブル211からのデータを退避する際に、該データを所定の形式で圧縮することによって圧縮データを生成し、「VALUE」キーのフィールドに該圧縮データを設定する。
本実施形態においてデータ検索を行う際には、検索実行部120は、バックアップテーブル311の「VALUE」キーに格納された圧縮データを復元し、復元されたデータを基本テーブル211に結合して検索結果として取得する。
本実施形態の変形例として、バックアップデータベース310外においてデータを所定の形式で圧縮することによって圧縮ファイルを生成し、「VALUE」キーのフィールドには該圧縮ファイルを示すファイル名(パス名)が格納されてもよい。
本実施形態によれば、第1の実施形態と同様の効果を奏するとともに、退避されたデータがバックアップ記憶装置300において圧縮された状態になるため、基本記憶装置200だけでなくバックアップ記憶装置300におけるデータベース容量も削減することができる。
(第4の実施形態)
第1の実施形態では使用頻度の指標としてデータが射影によって指定されなかった非検索回数を用いるのに対して、本実施形態では使用頻度の指標としてデータが射影によって最後に指定された最終利用時間を用いる。最終利用時間はその値が古いほど使用頻度が低いといえる。それ以外の本実施形態における構成は、第1の実施形態と同様である。
図13は、本実施形態に係るデータベース処理方法における退避処理の模式図である。図13に示すように、本実施形態では図4〜7と比較して使用頻度テーブル212は「非検索回数」キーの代わりに「最終利用時間」キーを含む。「最終利用時間」キーには、「ID」キーおよび「KEY」キーによって特定される基本テーブル211のキーが射影によって最後に指定された最終利用時間が格納される。使用頻度計数部140は、検索を行う際に、使用頻度テーブル212において射影によって指定された「ID」キーおよび「KEY」キーに関連付けられた「最終利用時間」キーを該検索が行われた時間に更新する。
バックアップ対象判定部150は、使用頻度テーブル212の各行について、最終利用時間が所定の値以前又は所定の値より前である場合(ここでは例えば1年前以前である場合)に、該行がバックアップ対象であると判定し、該行の「ID」キーおよび「KEY」キーを抽出する。データ移動部160は、基本テーブル211においてバックアップ対象の該「ID」キーおよび該「KEY」キーに該当するフィールドのデータをバックアップテーブル311に退避する。
本実施形態に示すように、データの使用頻度の指標として非検索回数の代わりに最終利用時間に基づいてデータを退避することによっても、第1の実施形態と同様の効果を奏することができる。
(その他の実施形態)
図14は、上述の各実施形態に係るサーバ100の概略構成図である。図14には、サーバ100が、データの使用頻度に応じて異なる記憶装置内のデータベース間でデータの退避を行う装置として機能するための構成例が示されている。サーバ100(データベース処理装置)は、第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う検索実行部120と、前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する使用頻度計数部140と、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避するデータ移動部160と、を備える。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
上述の実施形態の機能を実現するように該実施形態の構成を動作させるプログラム(より具体的には、図9、10に示す処理をコンピュータに実行させるデータベース処理プログラム)を記録媒体に記録させ、該記録媒体に記録されたプログラムをコードとして読み出し、コンピュータにおいて実行する処理方法も各実施形態の範疇に含まれる。すなわち、コンピュータ読取可能な記録媒体も各実施形態の範囲に含まれる。また、上述のプログラムが記録された記録媒体はもちろん、そのプログラム自体も各実施形態に含まれる。
該記録媒体としては例えばフロッピー(登録商標)ディスク、ハードディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、磁気テープ、不揮発性メモリカード、ROMを用いることができる。また該記録媒体に記録されたプログラム単体で処理を実行しているものに限らず、他のソフトウェア、拡張ボードの機能と共同して、OS上で動作して処理を実行するものも各実施形態の範疇に含まれる。
上述の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)
第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う検索実行部と、
前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する使用頻度計数部と、
前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避するデータ移動部と、
を備えるデータベース処理装置。
(付記2)
前記検索実行部は、既に前記第1のデータベースから前記第2のデータベースに退避された前記データが前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定された場合に、前記第2のデータベースの前記データを前記第1のデータベースに結合して前記検索の結果とすることを特徴とする、付記1に記載のデータベース処理装置。
(付記3)
前記使用頻度計数部は、前記検索条件において射影によって前記第2のデータベースの中で指定された前記データの前記使用頻度を計数し、
前記データ移動部は、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第2のデータベースから前記第1のデータベースへ書き戻すことを特徴とする、付記2に記載のデータベース処理装置。
(付記4)
前記第1のデータベースおよび前記第2のデータベースは、それぞれ前記データを格納する複数のフィールドからなるテーブルを含み、
前記使用頻度計数部は、1つの前記フィールドごとに前記使用頻度を計数することを特徴とする、付記1〜3のいずれか一項に記載のデータベース処理装置。
(付記5)
前記使用頻度は前記データが射影によって指定されない回数であり、
前記使用頻度計数部は、前記検索条件において射影によって指定されない前記データの前記回数に所定の値を加算することによって、前記使用頻度を計数することを特徴とする、付記1〜4のいずれか一項に記載のデータベース処理装置。
(付記6)
前記データ移動部は、前記回数が所定の値以上又は所定の値より大きい前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避することを特徴とする、付記5に記載のデータベース処理装置。
(付記7)
前記使用頻度は前記データが射影によって最後に指定された時間であり、
前記使用頻度計数部は、前記検索条件において射影によって最後に指定された前記データの前記時間を、前記検索が行われる時間に更新することによって、前記使用頻度を計数することを特徴とする、付記1〜4のいずれか一項に記載のデータベース処理装置。
(付記8)
前記時間が所定の値以前又は所定の値より前である前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避することを特徴とする、付記7に記載のデータベース処理装置。
(付記9)
データベース処理装置と、
前記データベース処理装置に接続されている第1の記憶装置と、
前記データベース処理装置に接続されており、前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置と、
を備え、
前記データベース処理装置は、
前記第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う検索実行部と、
前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する使用頻度計数部と、
前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避するデータ移動部と、
を備えることを特徴とする、データベース処理システム。
(付記10)
第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う工程と、
前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する工程と、
前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避する工程と、
を備えるデータベース処理方法。
(付記11)
コンピュータに、
第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う工程と、
前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する工程と、
前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避する工程と、
を実行させるデータベース処理プログラム。
1 データベース処理システム
100 サーバ
120 検索実行部
140 使用頻度計数部
160 データ移動部
200 基本記憶装置
210 基本データベース
300 バックアップ記憶装置
310 バックアップデータベース

Claims (11)

  1. 第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う検索実行部と、
    前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する使用頻度計数部と、
    前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避するデータ移動部と、
    を備えるデータベース処理装置。
  2. 前記検索実行部は、既に前記第1のデータベースから前記第2のデータベースに退避された前記データが前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定された場合に、前記第2のデータベースの前記データを前記第1のデータベースに結合して前記検索の結果とすることを特徴とする、請求項1に記載のデータベース処理装置。
  3. 前記使用頻度計数部は、前記検索条件において射影によって前記第2のデータベースの中で指定された前記データの前記使用頻度を計数し、
    前記データ移動部は、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第2のデータベースから前記第1のデータベースへ書き戻すことを特徴とする、請求項2に記載のデータベース処理装置。
  4. 前記第1のデータベースおよび前記第2のデータベースは、それぞれ前記データを格納する複数のフィールドからなるテーブルを含み、
    前記使用頻度計数部は、1つの前記フィールドごとに前記使用頻度を計数することを特徴とする、請求項1〜3のいずれか一項に記載のデータベース処理装置。
  5. 前記使用頻度は前記データが射影によって指定されない回数であり、
    前記使用頻度計数部は、前記検索条件において射影によって指定されない前記データの前記回数に所定の値を加算することによって、前記使用頻度を計数することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデータベース処理装置。
  6. 前記データ移動部は、前記回数が所定の値以上又は所定の値より大きい前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避することを特徴とする、請求項5に記載のデータベース処理装置。
  7. 前記使用頻度は前記データが射影によって最後に指定された時間であり、
    前記使用頻度計数部は、前記検索条件において射影によって最後に指定された前記データの前記時間を、前記検索が行われる時間に更新することによって、前記使用頻度を計数することを特徴とする、請求項1〜4のいずれか一項に記載のデータベース処理装置。
  8. 前記時間が所定の値以前又は所定の値より前である前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避することを特徴とする、請求項7に記載のデータベース処理装置。
  9. データベース処理装置と、
    前記データベース処理装置に接続されている第1の記憶装置と、
    前記データベース処理装置に接続されており、前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置と、
    を備え、
    前記データベース処理装置は、
    前記第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う検索実行部と、
    前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する使用頻度計数部と、
    前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避するデータ移動部と、
    を備えることを特徴とする、データベース処理システム。
  10. コンピュータが、第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う工程と、
    前記コンピュータが、前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する工程と、
    前記コンピュータが、前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避する工程と、
    を備えるデータベース処理方法。
  11. コンピュータに、
    第1の記憶装置に記録されている第1のデータベースおよび前記第1の記憶装置とは異なる第2の記憶装置に記録されている第2のデータベースに対して、検索条件に従って検索を行う工程と、
    前記検索条件において射影によって前記第1のデータベースの中で指定されないデータの使用頻度を計数する工程と、
    前記使用頻度が所定の条件を満たす前記データを、前記第1のデータベースから前記第2のデータベースへ退避する工程と、
    を実行させるデータベース処理プログラム。
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