JP6627808B2 - 仮想マシン移動制御方法と通信システムとコントローラ及びプログラム - Google Patents

仮想マシン移動制御方法と通信システムとコントローラ及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は、仮想マシン移動制御方法と通信システムとコントローラ及びプログラムに関する。
近年、データセンタ等の普及にともない、仮想マシン(Virtual Machine:「VM」とも略記される)で稼働するアプリケーションを、通信接続された拠点間で、移転(マイグレーション)させることが行われている。また、仮想マシンに関する技術の進化により、仮想マシンを停止することなく移転(ライブマイグレーション)することが可能となっている。
仮想マシンは、物理サーバ上の仮想化機構(Virtual Machine Monitor又はHypervisor)を介して動作する。データ領域は、ストレージ専用装置に記録されていることが多い。物理サーバとストレージ専用装置は、ストレージエリアネットワーク(Storage Area Network:SAN)や、ネットワークアタッチトストレージ(Network Attached Storage :NAS)など、ネットワークで接続される。そのため、仮想マシンを移転する場合、OS(Operating System)の領域や、データ領域も合わせて移転先への移動が必要となる。
また、ネットワーク技術の発展により、異なるネットワークが介在する、物理的に遠く離れた拠点間であっても、仮想的に同一のネットワークに属しているかのような制御が可能となっている。例えば、国際標準化機構(International Organization for Standardization:ISO)によるOSI(Open Systems Interconnection)参照モデルのレイヤ2の仮想ネットワーク(L2-VPN(Virtual Private Network))等で拠点間を接続する技術が知られている。
データセンタの利用者からすると、利用者の端末と、仮想マシンとの通信は一定の性能が求められる。通信経路にボトルネックがあると、性能が低下し、利用者の利便性が損なわれることになる。そのため、利用者と仮想マシン間は、できるだけ近接もしくは、十分な帯域をもったネットワーク環境であることが望ましい。
そこで、通常、データセンタは、利用者が定常的に利用するアクセスポイントから、十分性能が確保できる場所に配置される。
しかしながら、例えば、利用者や利用者の部門が配置転換などによって、別の拠点に移動することにより、利用者のアクセスポイントが変更される場合がある。この場合、利用者と、仮想マシン・データ領域間のネットワーク環境が、移動前と変わってしまう。このため、移動後に、ボトルネックが発生し、移動前よりも、通信品質が劣化してしまう可能性が高くなる。
この種の問題を解決するため、仮想マシンやデータ領域を、利用者の位置に応じて、別の拠点に移転することが考えられる。この問題に対処する関連技術として、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3がある。
特許文献1には、端末の位置情報に基づき、仮想マシンとデータ領域の移転または複製を実施する。利用者が使用する仮想環境を管理する利用環境管理手段を含む複数の利用環境管理サーバと、各利用環境管理サーバに接続され、前記仮想環境が動作する複数のホストマシンと、前記利用者が前記仮想環境へアクセスする1以上のシンクライアント端末と、任意に入力された利用者の現在の位置情報が、前記利用者が使用している仮想環境を管理している現在の利用環境管理サーバの対応エリア内であるか否かを判定する位置情報管理手段と、前記利用者が使用している仮想環境が前記現在の利用環境管理サーバの対応エリア外である場合に、前記現在の利用環境管理サーバに対し前記仮想環境のマイグレーションを指示するマイグレーション指示手段と、を含む位置情報管理サーバとを備え、前記位置情報管理手段が、前記現在の位置情報が、前記現在の利用環境管理サーバの対応エリア外である場合、前記現在の位置情報を対応エリアとして含む新たな利用環境管理サーバを特定し、前記利用環境管理サーバが、マイグレーションを実施する際、マイグレーション対象のデータが共有データの場合はマイグレーション操作として共有データの複製を実施し、共有データ以外の場合はマイグレーション操作として仮想環境の移動を実施する。
また、特許文献2には、仮想マシンのマイグレーション等が発生した場合に、通信経路が冗長になり通信遅延が発生する場合に対処するための管理装置として、第1の拠点で動作する仮想マシンを第2の拠点へマイグレーションするマイグレーション実行部と、前記マイグレーション実行部によってマイグレーションが実行された後に、該仮想マシンがデータ通信を行う際に経由する、該仮想マシンに設定されたデフォルトゲートウェイのアドレスを、マイグレーション先に設置されているデフォルトゲートウェイのアドレスに設定するアドレス設定部を備えた構成が開示されている。
さらに、特許文献3には、仮想化環境においてネットワークリソースを自動的に管理することができるネットワークリソース管理システムが提案されている。複数の物理サーバで仮想マシンが動作する仮想化環境において、仮想マシン間の通信量を測定する通信量測定手段と、通信量測定手段が測定した通信量に基づいて、所定の仮想マシンを動作させる物理サーバを異なる物理サーバに変更した場合のネットワーク使用率の期待値を算出する期待値算出手段と、期待値算出手段が算出した期待値に基づいて、仮想マシンを動作させる物理サーバの変更が妥当か否かを判定する妥当性判定手段と、妥当性判定手段の判定結果に基づいて、仮想マシンを動作させる物理サーバを変更する変更手段とを含む。
特許第5729003号公報 特開2015−1827号公報 特開2011−180889号公報
上記した関連技術の分析を与える。
特許文献1や特許文献2の開示は、シンクライアントシステムのような、利用者に紐付いた仮想マシンやデータ領域がマイグレーションの対象である。
仮想マシンを複数の利用者が利用するシステムや、複数の仮想マシンが例えばストレージにおける1つの共有データ領域を利用するシステム等において、仮想マシンを他の拠点に移動した場合に、利用者の使用状況によっては、拠点間のネットワーク使用率が増えてしまう場合がある。
また、特許文献3の開示においても、マイグレーションの判定条件は、マシン間の通信量によって定められている。各利用者の仮想マシンへの通信量や共有データ領域への通信量は考慮されていない。
そして、仮想マシンのOS領域(例えば、仮想マシンにインストールされるゲストOSのストレージ領域)と比較すると、データ領域は容量が大きい場合がある。このようなデータ領域を他の拠点に移動させる場合、拠点間ネットワークの転送に時間を要することが多い。そのため、利用者の移動が一時的な場合は、仮想マシンは移動しても、容量の大きなデータ領域は移動せず、通常の拠点に残したままとしておいたほうがよい場合もある(本発明者の知見)。
本発明は、上記課題の認識に基づき創案されたものであって、その目的は、仮想マシンの移転にあたり、移転後の通信量の増大を抑止・低減可能とするコントローラ、通信システム、方法、プログラムを提供することにある。
本発明の一つの側面によれば、端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶する記憶部と、前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する判定部を備えた、コントローラ(装置)が提供される。
本発明の一つの側面によれば、仮想化機構上で1つ又は複数の仮想マシンを実行するサーバ装置と、前記サーバ装置に接続するストレージ装置と、を備えた第1のデータセンタと、前記仮想マシンと通信ネットワークを介して接続する1つ又は複数の端末と、を備え、前記第1のデータセンタが、前記端末と、前記仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンと、前記ストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶する記憶部と、前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先である第2のデータセンタと前記第1のデータセンタ間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する判定部を備えたコントローラを備えた通信システムが提供される。
本発明の一つの側面によれば、サーバ上の仮想マシンの移動制御方法であって、端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶部に記憶し、前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する、仮想マシンの移動制御方法が提供される。
本発明の一つの側面によれば、端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶部に記憶する処理と、前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する処理と、をコンピュータに実行させるプログラムが提供される。
本発明によれば、上記プログラムを記憶したコンピュータ読み出し可能な記録媒体(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM))等の半導体ストレージ、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等のnon-transitory computer readable recording mediumが提供される。
本発明によれば、仮想マシンの移転にあたり、移転後の通信量の増大を抑止・低減可能としている。
本発明の例示的な一実施形態のシステム構成の一例を模式的に示す図である。 本発明の例示的な一実施形態のクラウドコントローラの構成の一例を模式的に示す図である。 本発明の例示的な一実施形態のVM管理テーブルの一例を模式的に示す図である。 本発明の例示的な一実施形態のデータ領域管理テーブルの一例を模式的に示す図である。 本発明の例示的な一実施形態における仮想マシン、データ領域移行のワークフローを説明する図である。 本発明の例示的な一実施形態におけるユーザインタフェース画面の一例を説明する図である。 本発明の例示的な一実施形態の処理手順を説明する流れ図である。 本発明の例示的な一実施形態の仮想マシンの移行判定処理を説明する流れ図である。 本発明の例示的な一実施形態のデータ領域移行判定処理を説明する流れ図である。 本発明の例示的な実施形態を説明する図である。
本発明の実施形態について説明する。本発明の一形態において、端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンと、サーバが接続するストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶し、前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する。
本発明の一形態によれば、端末が移動する際、端末と仮想マシン間の通信量だけでなく、仮想マシンと通信するストレージのデータ領域間の通信量も考慮し、データセンタ間の仮想マシン及びデータ領域の移転制御を実施する。この結果、仮想マシンの移転にあたり、移転後の通信量の増大を抑止・低減可能としている。以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の例示的な一実施形態のシステム構成の一例を例示する図である。図1を参照すると、拠点A10−1は、データセンタA20−1に接続するための1台以上の端末c10−1、c10−2、…、c10−nと、該端末c10−1、c10−2、…、c10−nとデータセンタA20−1を接続するためのネットワーク1b−1を備えている。同様に、拠点B10−2は、データセンタB20−2に接続するための1台以上の端末c20−1、c20−2と、該端末c20−1、c20−2とデータセンタB20−2を接続するためのネットワーク1b−2を備えている。各拠点のデータセンタA20−1、データセンタB20−2は、ネットワーク80で接続されている。
データセンタA20−1(B20−2)は、端末c10−1〜c10−n(c20−1〜c20−2)等のアクセスを中継するためのルータ30−1(30−2)と、データセンタA20−1(B20−2)間をネットワーク通信するためのL2スイッチ40−1(40−2)、1台以上の物理サーバ50−1(50−2)、1台以上のストレージ60−1(60−2)を備えている。データセンタA20−1は、データセンタ間の仮想マシンやデータ領域の移転制御をおこなうためのクラウドコントローラ70を備えている。特に制限されないが、L2スイッチ40−1と40−2は、例えば、L2 VPN(トンネル)81で接続される。
物理サーバ50−1(50−2)上には、1つ以上の仮想マシン510−1、510−2、…、510−n(520−1、520−2、…、520−n)が動作する。
ストレージ60−1(60−2)上には、1つ以上のデータ領域610−1、610−2、…、610−n(620−1、620−2、…、620−n)が保存されている。
また、Webサーバ90は、端末からデータセンタ上の仮想マシン移転を指示する。
図2は、データセンタ上で動作する、クラウドコントローラ70の機能ブロック図である。クラウドコントローラ70は、仮想マシンやストレージ、Webサーバと通信を行うための通信制御部710と、仮想マシン移転のための制御を行う制御部720と、仮想マシン移転に関する情報を記録するための記憶部730とを備える。
制御部720は、通信量収集部721、要求受付部722、マイグレーション判定部723、マイグレーション実行部724を備えている。
通信量収集部721は、定常的に仮想マシンやストレージと通信して仮想マシンと端末間、及び仮想マシンとデータ領域間の通信量を収集する。
要求受付部722は、Webサーバから端末の移転を受け付ける。
マイグレーション判定部723は、どの仮想マシンやデータ領域を移転するか判定する。
マイグレーション実行部724は、仮想マシンやデータ領域を別のデータセンタへ移転する。
記憶部730は、VM管理テーブル731と、データ領域管理テーブル732を備える。VM管理テーブル731は、通信量収集部721で収集された各仮想マシンと各端末間の通信量を記録する。
データ領域管理テーブル732は、通信量収集部721で収集された各仮想マシンとデータ領域間の通信量、及び、各データ領域のデータサイズを記録する。記憶部730は、HDD(Hard Disk Drive)、SSD(Solid State Disk)、RAM(Random Access Memory)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory)等の半導体メモリ等であってもよい。
図3は、クラウドコントローラ70の記憶部730のVM管理テーブル731のテーブル内容を示す図である。仮想マシン(VM)に対応して端末間の通信量を記憶する。VM管理テーブル731のVM欄はVMの識別子(識別番号)であってもよい。通信量は基本単位の倍数で示されており、通信量0は通信がないことを表している。
図4は、クラウドコントローラ70の記憶部730のデータ領域管理テーブル732の内容を示す図である。データ領域管理テーブル732は、各データ領域毎に、当該データ領域のデータサイズと、当該データ領域と各仮想マシンとの間の通信量を記憶する。データ領域管理テーブル732のデータ領域欄は、識別子(識別番号)(d−610−1)等であってもよい。
図5は、仮想マシン及びデータ領域を移転する際のワークフローを図1上で表現したものである。ユーザAがデータセンタA20−1からデータセンタB20−2へ移動する場合における、データセンタA20−1上で動作する仮想マシンとデータ領域の移転判定の動作を説明する。
図5には、利用者の申請を元に、仮想マシンとデータ領域を移転する具体例が例示されている。図5に示すように、端末c10−nは、Webサーバ90へアクセスし、Web画面等を用いて、移動元と移動先、及び移動するユーザIDを指定し、移動要求を行う(S01)。
図6(A)、図6(B)は、Webサーバ90上で動作する仮想マシン移転判定ツールのWeb UI(User Interface)画面であり、端末c10−nに表示される画面イメージである。図6(A)に示す画面101は、移動元、移動先、ユーザIDを、端末c10−nの利用者に入力させる画面である。
「移動元」は、移動する端末が普段利用するデータセンタがある拠点であり、図5の例では、データセンタA20−1がある拠点Aである。
「移動先」は、端末の移動先を示す情報である。図5の例では、データセンタB20−2がある拠点Bが選択される。
「ユーザID」は、移動するユーザの識別子である。ここでは、端末c10−nを使用するユーザID:U001が選択されたものとする。
続いてクラウドコントローラ70は、Webサーバ90から移転内容を取得し、取得した情報に基づいて、データセンタA20−1上のVM、及びデータ領域について、どれをデータセンタB20−2に移転すればよいかの移転判定を行う(S02)。ここでは、移転判定した結果、VM510−nと、データ領域610−nが移転対象として選択されたとする。図6(B)に示すように、画面102は、VM510−nと、データ領域610−nの各々の選択、「移転開始」、「キャンセル」の入力欄を有する。
次に、クラウドコントローラ70は、Webサーバ90へ、移転対象となったVM、及びデータ領域の情報を送信する。すると、Webサーバ90は、端末c10−nに対して仮想マシンの移転の確認要求を実施する。
端末c10−nの利用者は、移転対象のVM及びデータ領域を移転して問題ないことを確認した上で、移転開始を承認する。すなわち、端末c10−nの利用者は、図6(B)の画面102の「移転開始」を選択する操作(マウスでクリック等)を行う。
すると、Webサーバ90は、クラウドコントローラ70に対して、VM510−nと、データ領域610−nの移転が承認されたことを通知する。
次にクラウドコントローラ70は、VM510−nとデータ領域610−nを、データセンタB20−2に移転する(S03、S04)。
これに伴い、VM510−nやデータ領域610−nがデータセンタBで動作できるようにネットワークの設定等を実施する。
最後に、端末c10−nが、拠点Aから拠点Bに移動する(S05)。
次に、例示的な実施形態における仮想マシンの移転判定について説明する。
図7は、仮想マシン及びデータ領域を移転する際の処理を説明する流れ図である。
クラウドコントローラ70は、物理サーバ50−1上で動作する各VM510−1、510−2、…、510−n、及びストレージ60−1と定期的に通信し(S601)、仮想マシン510−1、510−2、…、510−nと端末c10−1、c10−2、…、c10−n間の通信量、及び、ストレージ60−1上のデータ領域610−1、610−2、…、610−nのサイズ、及び各仮想マシン510−1、510−2、…、510−nとデータ領域610−1、610−2、…、610−n間の通信量を調査し、クラウドコントローラ70のVM管理テーブル731、及びデータ領域管理テーブル732に記録する(S602)。
ここで、各VM、及びストレージ60−1は、クラウドコントローラ70と通信を行うためのエージェントが動作している。クラウドコントローラ70は、エージェントから計測した通信先の端末やデータ領域、及び、通信先の端末やデータ領域との通信量を取得することができる。
続いて、クラウドコントローラ70は、例えば端末c10−nから、Webサーバ90経由で移転内容を取得すると(S603)、仮想マシンの移転判定を実施する(S604)。仮想マシンの移転判定処理(S604)については、図8を用いて後に説明する。
VMの移転判定処理(S604)での判定の結果、移転するVMがあるかないかの分岐処理を行う(S605)。移転するVMがない場合には、終了となる。
VMの移移転判定処理(S604)での判定の結果、VM、データ領域の移転がある場合には、移転対象となったVMとデータ領域をデータセンタB20−2へ移転する(S606)。なお、図7において、ステップS602とS605間のループ処理は、各VMに関する繰り返し処理を表している。
図8は、図7のステップS604(VM移転判定)の手順の一例を説明する流れ図である。まず、クラウドコントローラ70のマイグレーション判定部723は、Webサーバ90経由で取得したユーザIDに基づき、ユーザIDが利用する端末を特定する。ここでは、図5において、端末c10−nが端末として選択されたとする。
次に、クラウドコントローラ70は、VM管理テーブル731(図3)を参照し、端末c10−nとVM510−1、510−2、…、510−n間の通信量を確認する(S801)。
クラウドコントローラ70のマイグレーション判定部723は、通信量を確認した結果、端末との通信量が、予め定められたしきい値を超えているVMがあるか否かを確認する(S802)。しきい値は、移動元であるデータセンタAと、移動先のデータセンタB間の回線の回線能力を元に算出される。特に制限されないが、ここでは、しきい値は500であるとする。
図3のVM管理テーブル731を参照すると、端末c10−nとの通信量がしきい値を超えている仮想マシンはVM−510−1、VM−510−nである。マイグレーション判定部723は、この2つの仮想マシンVM−510−1、VM−510−nを移転候補として選定する。
次に、クラウドコントローラ70は、移転対象候補として選ばれた仮想マシンについて、端末c10−n以外の端末との通信量を確認する(S803)。
次に、端末c10−nとの仮想マシン間の通信量と、端末c10−n以外の端末との通信量の合計を比較する(S804)。
端末c10−n以外の端末との通信量の合計のほうが大きい場合、仮想マシンを別のデータセンタへ移転した際に、データセンタ間の通信量が、仮想マシンを移転しなかった場合よりも多くなってしまうため、移転すべきでないと判定する。
図3のVM管理テーブル731を参照すると、VM−510−1は、端末c10−nとの通信量よりも、端末c10−1、c10−2、c20−1、c20−2の通信量の合計のほうが多いため、移転対象外となる。
VM−510−nは、端末c10−nとの通信量が、端末c10−1、c10−2、c20−1、c20−2の通信量の合計よりも多いため、VM−510−nを移転対象候補としたまま、次のステップへ移る。
次に、クラウドコントローラ70のマイグレーション判定部723は、上記ステップで移転対象候補として残った仮想マシンと、データ領域間の通信量を確認する(S805)。
クラウドコントローラ70のマイグレーション判定部723は、仮想マシンと、データ領域間の通信量を確認した結果、通信量がしきい値を超えるデータ領域があり、かつ、そのデータ領域が、予め定められた一定サイズ以上の場合は、当該仮想マシンを移転対象から外す。
なぜならば、データ領域のサイズが、しきい値(一定サイズ)を超える場合、データセンタA、B間での移転に時間がかかる。このため、対象のVMをデータセンタAに残したまま、運用を続けたほうが、データセンタA、B間のネットワーク利用率が上がらないと見込めるためである。このデータ領域のサイズのしきい値は、データセンタ間の回線能力、移動する端末と仮想マシンとの通信量を元に決定される。
次に、図4のデータ領域管理テーブル732を参照して、ステップS805の判定手段を説明する。
まず、VM−データ領域間の通信量のしきい値が300以上のものがある場合は、データ領域も移転判定であるとする。図4のデータ領域管理テーブル732から、マイグレーション判定部723は、データ領域d−610−1およびd−610−nを移転対象候補として選ぶ。この時、マイグレーション判定部723は、各データ領域のサイズを確認する。
データ領域のサイズのしきい値を500GB(Giga Bytes)とすると、移転対象候補の内、領域サイズが500GBを超えるデータ領域はないため、VM−510−nは移転対象候補のままとなり、次のステップへ移る(なお、図4のデータ領域管理テーブル732のデータ領域d−610−3の1TB(Terabytes)=1000GB)。
次に、クラウドコントローラ70のマイグレーション判定部723は、図8のステップS806で移転対象候補として設定されたVMを移転対象に設定し、データ領域移行判定を実施する(S808)。
図9は、図8のステップS808(データ領域移転判定)の手順の一例を説明する流れ図である。
クラウドコントローラ70のマイグレーション判定部723は、図8のステップS807で移転対象として設定されたVMについて、図8のS805で移転対象VMとデータ領域間の通信量を確認した結果から、仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域があるか確認する(S901)。
仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域がない場合は、仮想マシンのみを移転しても、データセンタA、B間の通信への影響が少ないと判定し、データ領域は移転しない。
図4のデータ領域管理テーブル732において、通信量のしきい値を300とすると、VMとの通信量がそれぞれ600、300であるデータ領域d−610−1とd−610−nが移転対象候補として選ばれる。
次に、仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域について、移転対象VM以外との通信量を確認する(S902)。
次に、移転対象VMとの通信量と、移転対象VM以外との通信量の合計とを比較する(S903)。移転対象VMとの通信量よりも、移転対象VM以外との通信量の合計のほうが大きい場合にデータ領域を移転すると、移転対象VM以外とデータ領域間のデータセンタ間の通信が、データ領域を移転しなかったときよりも多くなってしまう。このため、このデータ領域は移転しない。
図4のデータ領域管理テーブル732を参照し、データ領域d−610−1、d−610−nの通信量を確認すると、データ領域d−610−1は、VM−510−1とVM−510−2との通信量の合計(=1200)が、VM−510−nの通信量(=600)よりも大きい(移転対象VMとの通信量よりも、移転対象VM以外との通信量の合計のほうが大きい)。このため、データ領域d−610−1は移転対象候補から外れる。
一方、データ領域d−610−nは、VM−510−1、VM−510−2の通信量の合計(=0)よりも、VM−510−nとの通信量(300)のほうが大きいため、移転対象候補のまま、次のステップS904へ移行する。
ステップS904では、移転対象候補として残ったデータ領域を移転対象に設定する。
本実施形態によれば、データセンタの利用者は、例えば転勤などにより別の拠点へ移動を行っても、移動先において通信遅延劣化を少なく、仮想マシンやデータ領域の利用が可能となる。
データセンタの仮想マシンを複数の端末からアクセスしており、一部の端末が別の拠点へ移動を行った場合に、移動していない端末の仮想マシンへの通信量と、移動する端末の仮想マシンへの通信量と比較して仮想マシンの移転を実施するかしないかを判断することで、利用者全体の通信遅延劣化を最小限に留めることが可能となる。
複数の仮想マシンがデータ領域を共有しており、利用者の移動に伴って一部の仮想マシンを移転する場合に、移転する仮想マシンとデータ領域間の通信量と移転しない仮想マシンとデータ領域間の通信量を比較し、データ領域の移転を実施するかしないかを判断することで、利用者全体の仮想マシンを経由したデータ領域への通信遅延を最小限に留めることが可能となる。
移転する仮想マシンと通信量が多いデータ領域について、データ領域の容量がしきい値を超えているかを確認し、データ領域を移転するとデータセンタ間の通信を逼迫する場合は、仮想マシンを移転しないよう判断することで、利用者の移動に伴う仮想マシンを移転するためのデータセンタ間の通信量を抑えることが可能となる。
前記した実施形態では、理解の容易化のため、利用者の端末が1つの場合について説明したが、利用者の端末が複数ある場合や、複数の利用者が移動する場合にも適用可能である。
Webサーバ90で動作する仮想マシン移転判定ツールのパラメータに、利用者の拠点Aから拠点Bへの移動に要する時間を追加しても良い。
このパラメータ(利用者の拠点Aから拠点Bへの移動に要する時間)を追加した場合、移転対象の仮想マシンやデータ領域のサイズと、データセンタ間の回線性能から、移動時間の範囲内で移転が可能な仮想マシンとデータ領域のみを移転することが可能となる。
前記実施形態では、利用者の端末と仮想マシン間の通信量によって、移転するVMの対象を判定していたが、仮想マシン同士の通信量を対象に追加してもよい。
図4、図5のVM管理テーブル731やデータ領域管理テーブル732に保護フラグを追加し、保護フラグのある仮想マシンや、データ領域については、移転しないよう制御してもよい。
図10に示すように、クラウドコントローラ70は、コンピュータ装置200に実装してもよい。コンピュータ装置200は汎用コンピュータを用いて実装してもよい。図10を参照すると、コンピュータ装置200は、プロセッサ(CPU(Central Processing Unit)、データ処理装置)201、半導体メモリ(例えばRAM(Random Access Memory)、ROM(Read Only Memory)、又は、EEPROM(Electrically Erasable and Programmable ROM)等)、HDD(Hard Disk Drive)、CD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)等の少なくともいずれかを含む記憶装置202と、表示装置203と、通信インタフェース(Network Interface Card: NIC)204を備えている。記憶装置202に、上記実施形態で説明した通信量収集部721、要求受付部722、マイグレーション判定部723、マイグレーション実行部724の機能を実現するプログラムを記憶しておき、プロセッサ201が、該プログラムを読み出して実行することで、上記した実施形態のクラウドコントローラ70の機能を実現するようにしてもよい。あるいは、記憶装置202には、VM管理テーブル731、データ領域管理テーブル732を記憶する構成としてもよい。
なお、上記の特許文献1−3の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素(各請求項の各要素、各実施例の各要素、各図面の各要素等を含む)の多様な組み合わせ乃至選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
上記した実施形態は以下のように付記される(ただし、以下に制限されない)。
(付記1)
端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶する記憶部と、
前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する判定部を備えた、ことを特徴とするコントローラ。
(付記2)
前記記憶部が、
各仮想マシンについて、前記各仮想マシンが通信する1つ又は複数の端末との間の通信量を記録する仮想マシン管理テーブルと、
前記ストレージ装置の各データ領域について、前記各データ領域のサイズ及び1つ又は複数の仮想マシンとの間の通信量を記録するデータ領域管理テーブルと、
を備え、
前記端末と前記仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を収集し、前記仮想マシン管理テーブル及び、前記データ領域管理テーブルに記録する通信量収集部をさらに備えた、ことを特徴とする付記1に記載のコントローラ。
(付記3)
前記判定部は、
前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定する、ことを特徴とする付記1又は2に記載のコントローラ。
(付記4)
前記判定部は、
前記移転対象候補の仮想マシンと、データ領域間の通信量を確認し、
前記仮想マシンとの間の通信量が予め定められたしきい値を超えるデータ領域があり、前記データ領域のサイズが予め定められた値以上の場合は、前記仮想マシンを移転対象から外す、ことを特徴とする付記3に記載のコントローラ。
(付記5)
前記判定部は、
前記仮想マシンを移転対象から外す処理の結果、移転対象候補として残っている仮想マシンを、移転対象に設定し、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域がない場合には、前記データ領域は移転せず、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域について、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量と、前記移転対象の仮想マシン以外の仮想マシンとの通信量の合計とを比較し、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、前記移転対象の仮想マシン以外との通信量の合計の方が大であれば、前記データ領域は移転対象とせず、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、移転対象以外の仮想マシンとの通信量の合計の方が少ないか等しければ、前記データ領域を移転対象とする、ことを特徴とする付記4に記載のコントローラ。
(付記6)
前記端末の移動元、移動先、ユーザIDの情報が入力されると、前記端末に対して仮想マシンの移転の確認要求を、前記端末に送信する手段を備えたことを特徴とする付記1乃至5のいずれかに記載のコントローラ。
(付記7)
仮想化機構上で1つ又は複数の仮想マシンを実行するサーバ装置と、
前記サーバ装置に接続するストレージ装置と、
を備えた第1のデータセンタと、
前記仮想マシンと通信ネットワークを介して接続する1つ又は複数の端末と、
を備え、
前記第1のデータセンタが、
端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶する記憶部と、
前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する判定部を備えたコントローラを含む、ことを特徴とする通信システム。
(付記8)
前記コントローラにおいて、前記記憶部が、
各仮想マシンについて、前記各仮想マシンが通信する1つ又は複数の端末との間の通信量を記録する仮想マシン管理テーブルと、
前記ストレージ装置の各データ領域について、前記各データ領域のサイズ及び1つ又は複数の仮想マシンとの間の通信量を記録するデータ領域管理テーブルと、
を備え、
前記端末と前記仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を収集し、前記仮想マシン管理テーブル及び、前記データ領域管理テーブルに記録する通信量収集部をさらに備えた、ことを特徴とする付記7に記載の通信システム。
(付記9)
前記コントローラにおいて、前記判定部は、
前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定する、ことを特徴とする付記7又は8に記載の通信システム。
(付記10)
前記コントローラにおいて、前記判定部は、
前記移転対象候補の仮想マシンと、データ領域間の通信量を確認し、
前記仮想マシンとの間の通信量が予め定められたしきい値を超えるデータ領域があり、前記データ領域のサイズが予め定められた値以上の場合は、前記仮想マシンを移転対象から外す、ことを特徴とする付記9に記載の通信システム。
(付記11)
前記コントローラにおいて、前記判定部は、
前記仮想マシンを移転対象から外す処理の結果、移転対象候補として残っている仮想マシンを、移転対象に設定し、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域がない場合には、前記データ領域は移転せず、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域について、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量と、前記移転対象の仮想マシン以外の仮想マシンとの通信量の合計とを比較し、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、前記移転対象の仮想マシン以外との通信量の合計の方が大であれば、前記データ領域は移転対象とせず、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、移転対象以外の仮想マシンとの通信量の合計の方が少ないか等しければ、前記データ領域を移転対象とする、ことを特徴とする付記10に記載の通信システム。
(付記12)
前記コントローラにおいて、前記端末の移動元、移動先、ユーザIDの情報が入力されると、前記端末に対して仮想マシンの移転の確認要求を、前記端末に送信する手段を備えたことを特徴とする付記7乃至11のいずれかに記載の通信システム。
(付記13)
サーバ上の仮想マシンの移動制御方法であって、
端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶部に記憶し、
前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する、
ことを特徴とする仮想マシン移動制御方法。
(付記14)
前記記憶部が、
各仮想マシンについて、前記各仮想マシンが通信する1つ又は複数の端末との間の通信量を記録する仮想マシン管理テーブルと、
前記ストレージ装置の各データ領域について、前記各データ領域のサイズ及び1つ又は複数の仮想マシンとの間の通信量を記録するデータ領域管理テーブルと、
を備え、
前記端末と前記仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を収集し、前記仮想マシン管理テーブル及び、前記データ領域管理テーブルに記録する、ことを特徴とする付記13に記載の仮想マシン移動制御方法。
(付記15)
前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定する、ことを特徴とする付記13又は14に記載の仮想マシン移動制御方法。
(付記16)
前記移転対象候補の仮想マシンと、データ領域間の通信量を確認し、
前記仮想マシンとの間の通信量が予め定められたしきい値を超えるデータ領域があり、前記データ領域のサイズが予め定められた値以上の場合は、前記仮想マシンを移転対象から外す、ことを特徴とする付記15に記載の仮想マシン移動制御方法。
(付記17)
前記仮想マシンを移転対象から外す処理の結果、移転対象候補として残っている仮想マシンを、移転対象に設定し、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域がない場合には、前記データ領域は移転せず、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域について、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量と、前記移転対象の仮想マシン以外の仮想マシンとの通信量の合計とを比較し、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、前記移転対象の仮想マシン以外との通信量の合計の方が大であれば、前記データ領域は移転対象とせず、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、移転対象以外の仮想マシンとの通信量の合計の方が少ないか等しければ、前記データ領域を移転対象とする、ことを特徴とする付記16に記載の仮想マシン移動制御方法。
(付記18)
前記端末の移動元、移動先、ユーザIDの情報が入力されると、前記端末に対して仮想マシンの移転の確認要求を、前記端末に送信する、ことを特徴とする付記13乃至17のいずれかに記載の仮想マシン移動制御方法。
(付記19)
端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶部に記憶する処理と、
前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する判定処理と、
をコンピュータに実行させるプログラム。
(付記20)
前記記憶部が、
各仮想マシンについて、前記各仮想マシンが通信する1つ又は複数の端末との間の通信量を記録する仮想マシン管理テーブルと、
前記ストレージ装置の各データ領域について、前記各データ領域のサイズ及び1つ又は複数の仮想マシンとの間の通信量を記録するデータ領域管理テーブルと、
を備え、
前記端末と前記仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を収集し、前記仮想マシン管理テーブル及び、前記データ領域管理テーブルに記録する通信量収集処理を前記コンピュータに実行させる請求項19記載のプログラム。
(付記21)
前記判定処理は、
前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定する、ことを特徴とする付記19又は20に記載のプログラム。
(付記22)
前記判定処理は、
前記移転対象候補の仮想マシンと、データ領域間の通信量を確認し、
前記仮想マシンとの間の通信量が予め定められたしきい値を超えるデータ領域があり、前記データ領域のサイズが予め定められた値以上の場合は、前記仮想マシンを移転対象から外す、ことを特徴とする付記22に記載のプログラム。
(付記23)
前記判定処理は、
前記仮想マシンを移転対象から外す処理の結果、移転対象候補として残っている仮想マシンを、移転対象に設定し、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域がない場合には、前記データ領域は移転せず、
前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域について、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量と、前記移転対象の仮想マシン以外の仮想マシンとの通信量の合計とを比較し、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、前記移転対象の仮想マシン以外との通信量の合計の方が大であれば、前記データ領域は移転対象とせず、
前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、移転対象以外の仮想マシンとの通信量の合計の方が少ないか等しければ、前記データ領域を移転対象とする、ことを特徴とする付記22に記載のプログラム。
(付記24)
前記端末の移動元、移動先、ユーザIDの情報が入力されると、前記端末に対して仮想マシンの移転の確認要求を、前記端末に送信する手段を備えたことを特徴とする付記19乃至23のいずれかに記載のプログラム。
1b−1、1b−2 ネットワーク
10−1 拠点A
10−2 拠点B
20−1 データセンタA
20−2 データセンタB
30−1、30−2 ルータ
40−1、40−2 L2スイッチ
50−1、50−2 物理サーバ
60−1、60−2 ストレージ
70 クラウドコントローラ
80 ネットワーク
81 拠点間VPN(トンネル)
90 Webサーバ
101、102 Web UI(User Interface)画面
200 コンピュータ装置
201 プロセッサ
202 記憶装置
203 表示装置
204 通信インタフェース
510−1、510−2、…、510−n、520−1、520−2、…、520−n 仮想マシン
610−1、610−2、…、610−n、620−1、620−2、…、620−n データ領域
710 通信制御装部
720 制御部
721 通信量収集部
722 要求受付部
723 マイグレーション判定部
724 マイグレーション実行部
730 記憶部
731 VM管理テーブル
732 データ領域管理テーブル
c10−1〜c10−n、c20−1、c20−2 端末

Claims (9)

  1. 端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶する記憶部と、
    前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する判定部を備え
    前記判定部は、
    前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定する、ことを特徴とするコントローラ。
  2. 前記記憶部が、
    各仮想マシンについて、前記各仮想マシンが通信する1つ又は複数の端末との間の通信量を記録する仮想マシン管理テーブルと、
    前記ストレージ装置の各データ領域について、前記各データ領域のサイズ及び1つ又は複数の仮想マシンとの間の通信量を記録するデータ領域管理テーブルと、
    を備え、
    前記端末と前記仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を収集し、前記仮想マシン管理テーブル及び、前記データ領域管理テーブルに記録する通信量収集部をさらに備えた、ことを特徴とする請求項1に記載のコントローラ。
  3. 前記判定部は、
    前記移転対象候補の仮想マシンと、データ領域間の通信量を確認し、
    前記仮想マシンとの間の通信量が予め定められたしきい値を超えるデータ領域があり、前記データ領域のサイズが予め定められた値以上の場合は、前記仮想マシンを移転対象から外す、ことを特徴とする請求項に記載のコントローラ。
  4. 前記判定部は、
    前記仮想マシンを移転対象から外す処理の結果、移転対象候補として残っている仮想マシンを、移転対象に設定し、
    前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域がない場合には、前記データ領域は移転せず、
    前記仮想マシンとの間の通信量がしきい値を超えるデータ領域について、
    前記移転対象の仮想マシンとの通信量と、前記移転対象の仮想マシン以外の仮想マシンとの通信量の合計とを比較し、
    前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、前記移転対象の仮想マシン以外の仮想マシンとの通信量の合計の方が大であれば、前記データ領域は移転対象とせず、
    前記移転対象の仮想マシンとの通信量よりも、移転対象以外の仮想マシンとの通信量の合計の方が少ないか等しければ、前記データ領域を移転対象とする、ことを特徴とする請求項に記載のコントローラ。
  5. 前記端末の移動元、移動先、ユーザIDの情報が入力されると、前記端末に対して仮想マシンの移転の確認要求を、前記端末に送信する手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至のいずれか1項に記載のコントローラ。
  6. 仮想化機構上で1つ又は複数の仮想マシンを実行するサーバ装置と、
    前記サーバ装置に接続するストレージ装置と、
    を備えた第1のデータセンタと、
    前記仮想マシンと通信ネットワークを介して接続する1つ又は複数の端末と、
    を備え、
    前記第1のデータセンタが、請求項1乃至のいずれか1項に記載のコントローラを備えた、ことを特徴とする通信システム。
  7. サーバ上の仮想マシンの移動制御方法であって、
    端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶部に記憶し、
    前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定し、その際、前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定する、ことを特徴とする仮想マシン移動制御方法。
  8. 前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定し、
    前記移転対象候補の仮想マシンについて、
    データ領域間の通信量を確認し、前記仮想マシンとの間の通信量が予め定められたしきい値を超えるデータ領域があり、前記データ領域のサイズが予め定められた値以上の場合は、前記仮想マシンを移転対象から外す、ことを特徴とする請求項に記載の仮想マシン移動制御方法。
  9. 端末と、サーバ上で稼働する仮想マシンとの間の通信量、及び、前記仮想マシンとストレージ装置のデータ領域間の通信量を記憶部に記憶する処理と、
    前記端末と通信を行う仮想マシンと、前記仮想マシンと通信するデータ領域のうち、どの仮想マシン、データ領域を移転すれば、前記端末の移動先の拠点との間の拠点間の通信量の増加を抑えられるか判定し、移転対象とする仮想マシンとデータ領域を決定する判定処理であって、
    前記端末との通信量が予め定められたしきい値を超えている仮想マシンについて、前記端末との仮想マシン間の通信量と、前記仮想マシンと前記端末以外の端末との通信量の合計を比較し、前記端末以外の端末との通信量の合計の方が少ないか多いかで、前記仮想マシンを移転対象候補とするか否かを判定する判定処理と、
    をコンピュータに実行させるプログラム。
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