JP6626543B2 - 呼吸障害判定装置及び呼吸障害判定方法 - Google Patents

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Description

本発明は、呼吸障害判定装置等に関する。
従来から、睡眠時の呼吸障害(無呼吸や低呼吸)の重症度を評価する方法がしられている。例えば、睡眠1時間当たりの無呼吸の回数(AI:Apnea Index)を利用したり、AHI(無呼吸低呼吸指数)を利用したりして評価する方法が知られている。
ここで、呼吸障害を正確に検知するためには、PSG(ポリソムノグラフィ、睡眠ポリグラフ検査)が用いられる。PSGは、睡眠時における脳波、呼吸、脚の運動、あごの運動、眼球運動(レム睡眠とノンレム睡眠)、心電図、酸素飽和度、胸壁の運動、腹壁の運動等の様々な状態を記録し、睡眠状態を判定する。
しかし、そのためには多くのセンサを被測定者に取り付ける必要があり、使い勝手が良いものではない。したがって、体動を検知することにより、簡易的に睡眠状態を判定する装置が知られている。
例えば、荷重変化により呼吸波形を求め、呼吸波形の振幅の変化に基づいて、無呼吸状態又は低呼吸状態と判定する発明が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3823887号
従来の技術では、無呼吸前の振幅や周波数を基準として(基準振幅・基準周波数)、基準からの変動で無呼吸を判定している。しかし、無呼吸が連続して発生する場合には、呼吸再開に伴う回復呼吸後ただちに無呼吸が発生するため、基準呼吸と回復呼吸が同一となり、基準呼吸と回復呼吸を比較することが適当でなかった。また、呼吸再開時に体動を伴うことも多く、その場合、呼吸振幅や周波数を測定することができないという問題点があった。
また、上述した技術は、周波数の変動を用いた技術においても、振幅が低下した区間の周波数の変動を判定に用いているが、徐々に呼吸振幅が低下していく場合に、基準となる呼吸振幅と無呼吸時の振幅の差が小さく、無呼吸と判定できないという問題点があった。
上述した課題に鑑み、本発明が目的とするところは、複数の検知方式を組み合わせることにより、より適切に被測定者の呼吸障害を検知することが可能な呼吸障害判定装置等を提供することである。
本発明の呼吸障害判定装置等は、
被測定者の体動に基づいて呼吸波形を算出する呼吸波形算出手段と、
前記呼吸波形に基づいて、呼吸障害を判定する呼吸障害判定手段と、
を備え、
前記呼吸障害判定手段は、
第1の期間継続して、前記呼吸波形の振幅が基準振幅よりも振幅が小さい第1の状態であったのちに、前記基準振幅を超えた呼吸波形が検出された場合又は体動が検出された場合に、前記呼吸障害があったと判定する第1判定手段と、
前記呼吸波形の呼吸頂点の最大値が連続して複数回漸増又は呼吸頂点の最小値が連続して複数回漸減した場合に、前記呼吸障害があったと判定する第2判定手段と、
を有し、
前記第1判定手段か前記第2判定手段のいずれかにより呼吸障害が判定された場合には、呼吸障害があったと判定することを特徴とする。
本発明の呼吸障害判定方法は、
呼吸障害判定装置が行う呼吸障害判定方法であって、
前記呼吸障害判定装置が、
被測定者の体動に基づいて呼吸波形を算出する呼吸波形算出工程と、
前記呼吸波形に基づいて、呼吸障害を判定する呼吸障害判定工程と、
を行い、
前記呼吸障害判定工程は、
第1の期間継続して、前記呼吸波形の振幅が基準振幅よりも振幅が小さい第1の状態であったのちに、前記基準振幅を超えた呼吸波形が検出された場合又は体動を検出された場合に、前記呼吸障害があったと判定する第1判定工程と、
前記呼吸波形の呼吸頂点の最大値が連続して複数回漸増又は呼吸頂点の最小値が連続して複数回漸減した場合に、前記呼吸障害があったと判定する第2判定工程と、
を有し、
前記第1判定工程か前記第2判定工程のいずれかにより呼吸障害が判定された場合には、呼吸障害があったと判定することを特徴とする。
本発明のプログラムは、
被測定者の体動に基づいて呼吸波形を算出する呼吸波形算出ステップと、
前記呼吸波形に基づいて、呼吸障害を判定する呼吸障害判定ステップと、
をコンピュータに実行させるプログラムであって、
前記呼吸障害判定ステップは、
第1の期間継続して、前記呼吸波形の振幅が基準振幅よりも振幅が小さい第1の状態であったのちに、前記基準振幅を超えた呼吸波形が検出された場合又は体動を検出された場合に、前記呼吸障害があったと判定する第1判定ステップと、
前記呼吸波形の呼吸頂点の最大値が連続して複数回漸増又は呼吸頂点の最小値が連続して複数回漸減した場合に、前記呼吸障害があったと判定する第2判定ステップと、
を有し、
前記第1判定ステップか前記第2判定ステップのいずれかにより呼吸障害が判定された場合には、呼吸障害があったと判定することを特徴とする。
本発明によれば、呼吸波形の振幅が、基準振幅に減衰閾値を乗じた減衰範囲に入った状態で10秒以上経過した後に、基準振幅を超えた呼吸波形が検出された場合や、体動が検出された場合に、呼吸障害があったと判定する第1判定手段と、呼吸波形の呼吸頂点の最大値が連続して5回以上漸増又は呼吸頂点の最小値が連続して5回以上漸減した場合に、呼吸障害があったと判定する第2判定手段と、を有し、第1判定手段により呼吸障害が判定されなかった場合でも、第2判定手段により呼吸障害が判定された場合には、呼吸障害があったと判定する。したがって、複数の判定手段により、呼吸障害が判定されることにより、より適切に呼吸障害が判定されることとなる。
本実施形態における全体を説明するための図である。 本実施形態における機能構成を説明するための図である。 本実施形態におけるメイン処理を説明するための動作フローである。 本実施形態における第1呼吸障害判定処理を説明するための動作フローである。 本実施形態における第2呼吸障害判定処理を説明するための動作フローである。 本実施形態における第2呼吸障害判定処理を説明するための動作フローである。 本実施形態における動作例を説明するための図である。 本実施形態における動作例を説明するための図である。 本実施形態における効果を説明するための散布図である。 本実施形態における効果を説明するための散布図である。 本実施形態を用いて判定する場合を説明するための実際の呼吸波形の図である。 本実施形態を用いて判定する場合を説明するための実際の呼吸波形の図である。 本実施形態を用いて判定する場合を説明するための実際の呼吸波形の図である。 本実施形態を用いて判定する場合を説明するための実際の呼吸波形の図である。
以下、図面を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。なお、以下の実施形態は本発明を適用した場合の一実施形態であり、発明の内容が実施形態の内容に限定されないことは勿論である。
[1.システム外観]
図1は、呼吸障害判定システムの使用方法について説明するための図である。図1に示すように、呼吸障害判定システム1は、ベッド10の床部と、マットレス20の間に載置される検出装置3と、検出装置3より出力される値を処理するため処理装置5を備えて構成されている。この検出装置3、処理装置5とで呼吸障害判定装置を構成している。
マットレス20に、被測定者Pが在床すると、マットレス20を介して被測定者Pの体動(振動)を検出装置3が検出する。そして、検出された振動に基づいて、被測定者Pの呼吸が検出される。本実施形態においては、検出された呼吸が無線を介して処理装置5(例えば、コンピュータ等)に送信され、呼吸波形を求めることができる。なお、例えば検出装置3に記憶部、表示部等を設けることにより一体に形成されてもよい。また、処理装置5は、汎用的な装置で良いため、コンピュータ等の情報処理装置に限られず、例えばタブレッドやスマートフォン等といった装置で構成されてもよい。
ここで、検出装置3は、厚さが薄くなるようにシート状に構成されている。これにより、ベッド10と、マットレス20の間に載置されたとしても、被測定者Pに違和感を覚えさせることなく使用できることとなる。
なお、検出装置3は、被測定者Pの呼吸運動を検出できればよい。本実施形態においては、体動に基づいて呼吸を検出しているが、例えば赤外線センサ等により被測定者Pの体動を検出したり、歪みゲージ付きアクチュエータを利用しても良い。
[2.機能構成]
続いて、呼吸障害判定システム1(呼吸障害判定装置)の機構構成について、図2を用いて説明する。本実施形態における呼吸障害判定システム1は、検出装置3と、処理装置5とを含む構成となっており、各機能部(処理)は、体動検出センサ200以外についてはどちらで実現されても良い。
呼吸障害判定システム1は、制御部100と、体動検出センサ200と、入力部300と、出力部400と、記憶部500とを含んで構成されている。図1の場合であれば、制御部100、体動検出センサ200及び記憶部500は検出装置3に備えられており、制御部100、入力部300、出力部400、記憶部500は処理装置5に備えられている。
制御部100は、呼吸障害判定システム1の動作を制御するための機能部であり、CPU等、呼吸障害判定システム1に必要な制御回路によって構成されている。制御部100は、記憶部500に記憶されている各種プログラムを読み出して実行することにより各種処理を実現することとなる。なお、本実施形態においては、制御部100は全体として動作しているが、検出装置3、処理装置5のそれぞれに設けられるものである。
体動検出センサ200は、被測定者Pの体動を検出するセンサである。体動検出センサ200は、呼吸検出部210と、体動検出部220とを有して構成されている。
呼吸検出部210は、被測定者の呼吸を検出するための機能部である。検出された振動(体動)から、被測定者の呼吸を検出する。また、体動検出部220を利用することにより、寝返りや心拍等被測定者Pの呼吸以外の体動を検出することもできる。
本実施形態における呼吸検出部210は、例えば、圧力センサにより被測定者の振動(体動)を検出し、振動から呼吸を検出するが、荷重センサにより、被測定者の重心位置(体動)の変化により呼吸を検出することとしても良いし、マイクロフォンを設けることにより、マイクロフォンが拾う音に基づいて検出しても良い。何れかのセンサを用いて、被測定者の呼吸が検出出来れば良い。
入力部300は、測定者が種々の条件を入力したり、測定開始の操作入力を行う為の機能部である。例えば、ハードウェアキーや、ソフトウェアキーといった何れかの入力手段により実現される。
出力部400は、各種呼吸波形を出力したり、呼吸障害を報知したりするための機能部である。出力部400としては、ディスプレイ等の表示装置であっても良いし、警報等を報知する報知装置(音出力装置)であっても良い。また、データを記憶する外部記憶装置や、データを通信路で送信する送信装置等であっても良い。
記憶部500は、呼吸障害判定システム1が動作するための各種データ及びプログラムを記憶しておく機能部である。制御部100は、記憶部500に記憶されているプログラムを読み出して実行することにより、各種機能を実現することとなる。ここで、記憶部500は、例えば半導体メモリや、磁気ディスク装置等により構成されている。
ここで、記憶部500には、呼吸波検出プログラム502と、基準振幅算出プログラム504と、メインプログラム506と、第1呼吸障害判定プログラム508と、第2呼吸障害判定プログラム510とが記憶されている。
呼吸波検出プログラムは、メインプログラム506が実行されるときにバックグランドで常時実行されるプログラムであり、呼吸検出部210から検出された呼吸に基づいて呼吸波を検出し、出力する。
また、基準振幅算出プログラム504は、所定のタイミングで呼吸振幅のうち、基準となる振幅(基準振幅)を算出するプログラムである。例えば、3回分の呼吸振幅から平均を算出することにより、基準振幅が算出される。
メインプログラム506は、本実施形態においてメインで実行されるプログラムである。メインプログラム506のステップにおいて、第1呼吸障害判定プログラム508、第2呼吸障害判定プログラム510が実行される。
[3.処理の流れ]
続いて、本実施形態における呼吸障害判定システム1の処理(メイン処理)の流れについて説明する。
[3.1 メイン処理]
まず、本実施形態におけるメイン処理について、図3を用いて説明する。この睡眠評価処理は、被測定者が睡眠状態となるときに、測定者により測定する操作指示が行われることにより実行される処理である。
まず、体動を検出し(ステップS102)、体動に基づいて呼吸波形を算出する(ステップS104)。呼吸波形は、体動検出センサ200(呼吸検出部210)により検出された呼吸に基づいて、呼吸波検出プログラム502が実行されることにより、算出される。
また、基準振幅算出プログラム504が実行されることにより、基準振幅が算出される。基準振幅は、平常な状態の呼吸波形から、平均となる呼吸振幅(例えば、2〜3呼吸分の呼吸振幅の平均)を基準振幅として算出する。なお、算出されている呼吸波形から基準振幅を求めても良いし、予め年齢や体格に応じた値を持っており、当該値を利用することとしても良い。
ここで、本処理が実行されている間に第1呼吸障害判定処理(ステップS106)、第2呼吸障害判定処理(ステップS108)が実行されている。何れかの呼吸障害判定処理に基づいて、呼吸障害が検知されることとなる。
ここで、第1呼吸障害判定処理と、第2呼吸障害判定処理とは、それぞれ並列に実行されることとしてもよいし、随時実行される事としても良い。例えば、第1呼吸障害判定処理で、呼吸障害が判定されなかった場合のみ、第2呼吸障害判定処理を実行する事としても良い。
そして、測定が終了するまで、本処理は繰り返し実行される(ステップS110;No→ステップS102)。
ここで、ステップS106において実行される第1呼吸障害判定処理、ステップS108において実行される第2呼吸障害判定処理について詳細に説明する。
[3.2 第1呼吸障害判定処理]
第1呼吸障害判定処理について、図4を用いて説明する。まず、現在算出されている呼吸波形が減衰範囲に入ったか否かを判定する(ステップS202)。ここで、減衰範囲とは、基準振幅に所定の減衰閾値を乗じたものであり、基準振幅から概ね30〜50%以上減衰している範囲である。例えば、本実施形態において、減衰閾値が0.5とすれば、基準振幅の50%以下に呼吸振幅が入ったか否かを判定する。
そして、一度減衰範囲に呼吸波形が入った後に、呼吸波形が再び減衰範囲を超えた場合には(ステップS202;Yes→ステップS204;Yes)、呼吸波形が減衰範囲に入っていた時間が減衰時間以上であったか否かを判定する(ステップS206)。減衰時間は予め定められた閾値であり、本実施形態では10秒として設定されている。
減衰時間以上、呼吸振幅が減衰範囲にあった後、1〜3呼吸以内に基準振幅を超えている場合には(ステップS208;Yes)、呼吸障害イベントとして判定する(ステップS212)。
他方、1〜3呼吸以内に呼吸波形が基準振幅は超えていないが、体動を検出した場合にも(ステップS208;No→ステップS210;Yes)、呼吸障害イベントを判定する(ステップS212)。
なお、これらの条件に合致しない場合には、第1呼吸障害判定処理においては、呼吸障害イベントは判定されないこととなる(ステップS208;No→ステップS210;No、ステップS206;No)。
また、上述した実施形態では、ステップS208、S210においては、1〜3呼吸内と説明したが、時間で検出しても良い。例えば、5秒以内に、基準振幅を超えた場合や、体動を検出した場合に呼吸障害イベントとして判定しても良い。
[3.3 第2呼吸障害判定処理]
第2呼吸障害判定処理について、図を用いて説明する。図5は、本処理について説明するための図である。
まず、変数n=1で初期化し(ステップS302)、呼吸振幅の変化を判定する。例えば、一例として、呼吸波形の頂点(呼吸頂点)を算出する(ステップS304)。この、呼吸波形の頂点(呼吸頂点)は、呼吸波形の最大値の部分(山の部分)と、呼吸波形の最小値の部分(谷の部分)の場合がある。
ここで、最大の部分(山の部分)と、最小の部分(谷の部分)とを利用する事は、どちらを利用したとしても本質的な効果は同じである。したがって、説明の都合上、最大の部分(山の部分)について説明をした場合であっても、当業者であれば最小の部分(谷の部分)について同様の処理を実現できることは勿論である。
続いて、呼吸頂点が漸増(山の場合)しているか否かを判定する(ステップS306)。なお、谷の部分の場合で判定する場合は、漸減しているか否かを判定する。具体的には、現在の呼吸頂点と、1つ前の呼吸頂点とを比較することにより、漸増(漸減)を判定することとなる。これにより、呼吸波形の振幅が漸増(漸減)しているか否かを判定することとなる。
なお、呼吸波形の振幅が漸増していることを判定したいことから、頂点では無く、他の部分を求め、その部分を元に振幅が漸増していることを判定してもよい。
呼吸頂点が漸増(漸減)している場合には(ステップS306;Yes)、次の呼吸頂点も同様に漸増(漸減)しているか否かを判定する。すなわち、nをインクリメント(nに1加算)し(ステップS308)、nが5より小さい間は継続して判定する(ステップS310;No→ステップS304)。
次に、nが5以上になると、呼吸頂点が連続して5個以上漸増(漸減)したことになるため(ステップS310;Yes)、呼吸障害イベントとして判定する。ただし、この場合、今まで検出した1回の呼吸頂点の漸増(漸減)した値が、全体の50%以上の値がある場合、呼吸障害は無かったと判定する(除外要件)(ステップS312;No)。
上記除外要件に該当しない場合には(ステップS312;Yes)、呼吸障害イベントを判定する(ステップS314)。
第2呼吸障害判定処理に用いた呼吸運動波形は、無呼吸が連続して発生する場合や呼吸振幅が徐々に低下する場合の回復呼吸時に頻繁に認められることを発見した。第2呼吸障害判定処理によれば、基準振幅が必要ないため、従来の技術の問題点を解決することが可能となる。
ここで、第2呼吸障害判定処理について、より具体的な処理について図6を用いて説明する。なお、図6は、図5の処理をより具体的に説明したものである。加算値等を逆にすることにより、呼吸頂点の漸減から呼吸障害を判定する処理としても良いのは勿論である。
まず、変数を初期化する(ステップS402)。本実施形態では、i=1、配列b、c、sumの値を0とする。ここで、各変数には配列bには極大値が、配列cには増減値が、sumには増減の合計値が代入される。また、iはカウンタである。
続いて、呼吸波形を算出する(ステップS404)。ここで、呼吸波形の頂点として、極大値をb(i)に代入する(ステップS406)。ここで、iが1であれば、iに1を加算し(インクリメントし)(ステップS408;Yes→ステップS412)、ステップS404から処理を繰り返し実行する。
ステップS408において、iが1以外の場合、c(i)にb(i)−b(i−1)の値、すなわち極大値の差分が代入される(ステップS408;No→ステップS410)。
ここで、c(i)が0以下の場合、極大値が漸増していないことから、再び変数を初期化して処理を繰り返し実行する(ステップS414;No→ステップS402)。
c(i)が0より大きい場合、sumにc(i)の値を加え(ステップS416)、iをインクリメントする(ステップS418)。ここで、iが5を超えるまで、すなわち5回連続して極大値が漸増するまで処理が繰り返し実行される(ステップS420;No→ステップS404)。
iが5を超えた場合(ステップS420;Yes)、一度カウンタiを2で初期化し(ステップS422)、c(i)が合計値sumの50%未満か判定する(ステップS424)。ここで、c(i)が合計値sumの50%以上の場合には(ステップS424;No)、ステップS402から再度処理を実行する。
差分値であるc(2)〜c(5)のが総て合計値sumの50%未満の場合には(ステップS424;Yes→ステップS426→ステップS428;Yes)、呼吸障害イベントを判定する(ステップS430)。
[4.動作例]
続いて、本実施形態における動作について、図を用いて説明する。図7及び図8は、呼吸波形を模式的に表した図である。基準振幅がM1である場合、呼吸波形の振幅が減衰範囲M2に入っている時間が時間t1だけある。この時間t1が10秒以上であり、その後、時間t2の間に呼吸波形の振幅が減衰範囲M2を超えている。
そして、時間t2の間(3呼吸以内)に、呼吸波形の振幅が基準振幅を超えている。したがって、図7においては第1呼吸障害判定処理により、呼吸障害イベントが判定される。
また、図8の模式図では、基準振幅や、減衰範囲との関係では呼吸障害イベントが検出されない。しかし、極大点P1から始まる時間t3の間、点P2、P3、P4、P5と巨大点の値が漸増している。これにより、第2呼吸障害判定処理により、呼吸障害イベントが判定される。
実際、今回の呼吸障害イベント、例えば無呼吸状態を検出した相関関係を図9、図10に示す。縦軸はPSGを用いて呼吸障害イベント数を検出した数であり、横軸は体動検出センサのみを用いて検出した数である。そして、図9は呼吸波形の振幅が減衰範囲に入って10秒経過したことだけを検出した場合で、図10は本実施形態に基づく判定方法で相関関係を記載した図である。
図9と図10の散布図を比較する。図9の散布図に基づいて回帰分析を行うと、相関係数は「0.58」と求まる。また、図10の散布図に基づいて回帰分析を行うと、相関係数は「0.75」と求まる。このように、求められた相関関数(相関係数)からも本実施形態において、より正確な状態で呼吸障害イベント(無呼吸状態等)を判定していることが解る。
また、図11から図14は実際の測定データである。図11は、呼吸波形の振幅が減衰範囲に入った後に、基準振幅を超えているため、網がけ部分を呼吸障害(無呼吸)であったと判定可能である。
しかし、図12のような場合、呼吸波形が減衰範囲に入ったことだけを呼吸障害と判定してしまうと、網がけ部分が呼吸障害と判定されてしまう。本実施形態の場合、減衰範囲に入った後、基準振幅を超えた呼吸波形が検出されないことから、呼吸障害があったと誤判定しないこととなる。
また、図13は無呼吸が連続的に発生する場合の呼吸波形である。ここで、一部を拡大した図が図14となる。回復呼吸後ただちに無呼吸が発生しているため、基準振幅を求めることができず、従来では呼吸障害とは判定されない。しかし、第2呼吸障害判定処理によれば、気道閉塞中に酸素を取り込むため呼吸運動が増大している場合の呼吸障害を判定できる。
[5.変形例]
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も特許請求の範囲に含まれる。
なお、上述した実施形態における検出装置3は、簡易的にマットレス20の上に載置して、被測定者Pの体動を検出しても良い。この場合、検出精度は落ちるが、例えばスマートフォン等を利用することにより、簡易的にシステムを実現することが可能となる。
また、本実施形態における第2呼吸障害判定処理では、漸増(漸減)する値が5つか否かを判定しているが、それ以上であっても良い。例えば、5以上検出した場合には、呼吸頂点が漸増(漸減)している間は継続して判定しても良い。
1 呼吸障害判定システム
3 検出装置
5 処理装置
10 ベッド
20 マットレス
100 制御部
200 体動検出センサ
210 呼吸検出部
220 体動検出部
300 入力部
400 出力部
500 記憶部
502 呼吸波検出プログラム
504 基準振幅算出プログラム
506 メインプログラム
508 第1呼吸障害判定プログラム
510 第2呼吸障害判定プログラム

Claims (4)

  1. 被測定者の振動に基づいて、呼吸波形を算出する呼吸波形算出手段と、
    前記呼吸波形に基づいて、呼吸障害を判定する呼吸障害判定手段と、
    を備え、
    前記呼吸障害判定手段は、
    前記呼吸波形の呼吸頂点の最大値が連続して5回以上漸増又は呼吸頂点の最小値が連続して5回以上漸減した場合のみ、前記呼吸障害があったと判定する第1判定手段
    を有し、
    前記第1判定手段は、呼吸頂点の漸増した値又は漸減した値のうち、1回の値が、呼吸頂点が変化した全体の50%以上であるとき、呼吸障害がなかったと判定することを特徴とする呼吸障害判定装置。
  2. 第1の期間継続して、前記呼吸波形の振幅が基準振幅よりも振幅が小さい第1の状態であったのちに、前記基準振幅を超えた呼吸波形が検出された場合又は振動が検出された場合に、前記呼吸障害があったと判定する第2判定手段を、更に有し、
    前記呼吸障害判定手段は、
    前記第1判定手段及び前記第2判定手段を用いて呼吸障害があったか否か判定する
    ことを特徴とする請求項1に記載の呼吸障害判定装置。
  3. 前記呼吸障害判定手段は、測定者による測定する操作指示を受けて、前記被測定者に呼吸障害があったか否かを判定し、
    前記基準振幅は、前記被測定者の平常な状態の呼吸波形から2又は3呼吸分の呼吸振幅の平均により算出し、
    前記第1の期間は、前記被測定者の3呼吸分以内の期間であることを特徴とする請求項2に記載の呼吸障害判定装置。
  4. 呼吸障害判定装置が行う呼吸障害判定方法であって、
    前記呼吸障害判定装置が、
    被測定者の振動に基づいて、呼吸波形を算出する呼吸波形算出工程と、
    前記呼吸波形に基づいて、呼吸障害を判定する呼吸障害判定工程と、
    を行い、
    前記呼吸障害判定工程は、
    前記呼吸波形の呼吸頂点の最大値が連続して5回以上漸増又は呼吸頂点の最小値が連続して5回以上漸減した場合のみ、前記呼吸障害があったと判定する第1判定工程と、
    を有し、
    前記第1判定工程は、呼吸頂点の漸増した値又は漸減した値のうち、1回の値が、呼吸頂点が変化した全体の50%以上であるとき、呼吸障害がなかったと判定することを特徴とする呼吸障害判定方法。
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