JP6624552B2 - 生体信号判定装置、方法およびコンピュータプログラム - Google Patents

生体信号判定装置、方法およびコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本願はユーザの身体に装着された複数の電極を利用して生体のインピーダンスを計測し、呼吸に関する情報を抽出する技術に関する。
非特許文献1には、低電流(10nA)時の胸部インピーダンスから呼吸情報を抽出する方法が示されている。
非特許文献1に記載された方法の概念を説明する前に、心電の基本成分を説明する。図1は、心電の1周期の基本成分を示す。心電にはP波、Q波、R波、S波、T波というピークがある。QRSの各波の部分が心室興奮を表す。
図2A〜2Cは、非特許文献1に記載された方法の概念を示す。計測時には、4つの電極を胸部の真中に装着する(図2Aを参照)。図2Aにおいて、アースを除く、4つに並んだ電極のうち、内側の2つ電極で、電位を計測する。外側の2つの電極間に、低電流(10nA)を流す。図2Bは電位から計測された胸部インピーダンスを示す。非特許文献1では、心電由来成分のT波の包絡線を呼吸曲線と呼び、呼吸曲線には呼吸情報が含まれているとしている。
非特許文献1は、4つの電極を胸部の真中に付けて、胸部インピーダンスを計測している。非特許文献1の実験では、被験者に、「普通呼吸」、「深呼吸」、「無呼吸」、「普通呼吸」という4フェーズの呼吸の仕方をしてもらった。普通呼吸について、周期3秒の呼吸を15回するよう被験者に指示した。深呼吸について、周期5秒の呼吸を8回するよう被験者に指示した。無呼吸について、息を30秒間止めるよう被験者に指示した。
図2Cは、呼吸の抽出結果を示す。包絡線における周期が実際の呼吸と相関がある。また、無呼吸時の振幅が非常に小さく、深呼吸時の振幅も普通呼吸時の振幅より大きいため、抽出された呼吸情報は実際の呼吸を表す。
特公平3−42899号公報 特開2010−213773号公報
Jeffry Bonar Fernando et. al, "Estimation of respiratory signal from thoracic impedance cardiography in low electrical current", International Conference of the IEEE Engineering in Medicine and Biology Society, p.3829-3832(2013) Baldwin, E. D., Cournand, A., and Richards, D. W., Jr. "Pulmonary insufficiency: I. Physiological classification, clinical methods of analysis, standard values in normal subjects", Medicine, 27, p.243-278 (1948)
上述した従来の技術では、より正しく呼吸を抽出するための技術の向上が必要とされていた。本願の、限定的ではない例示的なある実施形態は、呼吸をより正しく抽出するための技術を提供する。
上記課題を解決するために、本発明の一態様にかかる生体信号判定装置は、ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である心電に関する情報を受け取って、心電のピークを検知する検知回路と、前記ユーザへの指示を出力する指示出力回路であって、前記指示は、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求める第1の指示、前記ユーザに前記動作を止めるよう求める第2の指示、および前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求める第3の指示を含む、指示出力回路と、前記第3の指示を出力した時刻を起点とする時間区間に検知された前記心電のピークから、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報を生成する処理回路と、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報の変化から、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っているか否かを判定する判定回路とを備えている。
上述の一般的かつ特定の態様は、システム、装置、方法およびコンピュータプログラムを用いて実装され、またはシステム、装置、方法およびコンピュータプログラムの組み合わせを用いて実現され得る。
本発明の一態様にかかる生体信号判定装置によれば、ユーザが吸い切るかつ吐き切るかを判定して、振幅と呼吸量を較正できる。ユーザが息を吸い切っていないあるいは吐き切っていない場合、較正し直すようユーザに指示できる。
心電の1周期の基本成分を示す図である。 非特許文献1に記載された方法の概念を示す図である。 非特許文献1に記載された方法の概念を示す図である。 非特許文献1に記載された方法の概念を示す図である。 呼吸量に対する呼吸曲線の振幅のグラフである。 各被験者の普通呼吸時の呼吸曲線の平均振幅、および深呼吸時の呼吸曲線の平均振幅を示す図である。 各姿勢における普通呼吸時と深呼吸時の平均振幅を示す図である。 特許文献2に記載された呼吸較正方法における伝導体の装着例を示す図である。 特許文献2に記載された呼吸較正方法による計測値を示す図である。ある。 呼吸タイミングを指示して呼吸を較正する方法の概要を示す図である。 振幅・呼吸量変換式の作成方法を示す図である。 振幅・呼吸量変換式の作成方法を示す図である。 振幅・呼吸量変換式の作成方法を示す図である。 振幅・呼吸量変換式の作成方法を示す図である。 センサを付けて取得された呼吸曲線を示す図である。 呼吸曲線の、息を吸い切って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸曲線の、息を半分吸って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸曲線の、息を吐き切って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸曲線の、息を半分吐いて無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 取得した呼吸曲線を示す図である。 呼吸曲線の、息を吸い切って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸曲線の、息を半分吸って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸曲線の、息を吐き切って無呼吸の期間を拡大した模式図である。 呼吸曲線の、息を半分吐いて無呼吸の期間を拡大した模式図である。 図12Aおよび12Bで示された呼吸曲線における無呼吸の期間中の標準偏差を示す図である。 図13Aおよび13Bで示された呼吸曲線における無呼吸の期間中の標準偏差を示す図である。 実施形態1による生体信号判定システム100の構成を示す図である。 実施形態1による生体信号判定システム100の処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2による生体信号判定システム101の構成を示す図である。 実施形態2の生体信号判定システム101の処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態2の生体信号判定システム101の処理の手順を示すフローチャート(図18の続き)である。 実施形態2の生体信号判定システム101の処理の手順を示すフローチャート(図19の続き)である。 無呼吸時の呼吸曲線と呼吸量を示す図である。 無呼吸時の呼吸曲線と呼吸量を示す図である。 センサを付けて取得された呼吸情報を示す図である。 呼吸情報の、息を吸い切って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸情報の、息を半分吸って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸情報の、息を吐き切って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸情報の、息を半分吐いて無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 取得した呼吸情報を示す図である。 呼吸情報の、息を吸い切って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸情報の、息を半分吸って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す図である。 呼吸情報の、息を吐き切って無呼吸の期間を拡大した模式図である。 呼吸情報の、息を半分吐いて無呼吸の期間を拡大した模式図である。 図12Aおよび12Bで示された呼吸情報における無呼吸の期間中の標準偏差を示す図である。 図13Aおよび13Bで示された呼吸情報における無呼吸の期間中の標準偏差を示す図である。 実施形態3による生体信号判定システム102の構成を示す図である。 実施形態3による生体信号判定システム102の処理の手順を示すフローチャートである。 実施形態3の変形例1による生体信号判定システム100の処理の手順を示すフローチャートである。
(実験による知見)
まず初めに、本発明者らが実験を行って得た知見を説明する。なお、以下の実験の説明における「呼吸曲線」とは、心電のT波ピークの包絡線を表す。
胸部インピーダンスから抽出された呼吸曲線の振幅は呼吸量に比例する。呼吸量は、典型的には呼吸の種類(たとえば無呼吸、普通呼吸、深呼吸)によって相違する。そのため、呼吸曲線の振幅から呼吸量または呼吸の種類(無呼吸、普通呼吸、深呼吸)を推定できる。本発明者らは、被験者の胸部インピーダンスの計測と同時に、被験者の口にマスクを付けて呼吸代謝測定装置で呼吸量を計測した。図3は、呼吸量に対する呼吸曲線の振幅のグラフを示す。図3は、呼吸量および振幅の計測値がプロットされた図である。図3において実線は各点に基づいて得られた近似曲線を表す。また、図3には、(数1)に示す3次曲線による近似曲線が示されている。
(数1)
V = −5×10−6Amp3 − 0.0005Amp2 + 0.0784AmpVは呼吸量、Ampは振幅を表す。
振幅から呼吸量への変換式を用いれば、計測された呼吸曲線の振幅から呼吸量を推定することが可能になる。
本発明者らは、呼吸曲線の振幅が個人ごとに異なると仮説を立て、その検証を試みた。この仮説が正しければ、振幅・呼吸量の変換式を一律に決めることができないと言える。
本発明者らは、低電流(10nA)で2人の被験者の胸部インピーダンスを計測し、それぞれの被験者に普通呼吸と深呼吸をしてもらった。おおよそ同じ呼吸量で呼吸させるために、本発明者らは各被験者に普通呼吸と深呼吸をそれぞれ周期2秒と周期4秒の呼吸をしてもらった。本発明者らは、非特許文献2に記載された方法を用いて胸部インピーダンスから呼吸曲線を抽出し、普通呼吸時と深呼吸時の呼吸曲線の振幅を求めた。
図4Aは、各被験者の普通呼吸時の呼吸曲線の平均振幅、および深呼吸時の呼吸曲線の平均振幅を示す。被験者1における普通呼吸時および深呼吸時の呼吸曲線の振幅は、それぞれ6.15μVおよび12.43μVであった。それに対して、被験者2における普通呼吸時および深呼吸時の呼吸曲線の振幅は、それぞれ20.12μVおよび47.90μVであった。おおよそ同じ呼吸量であっても、被験者2における振幅は被験者1のそれの3倍以上である。よって、振幅・呼吸量の変換式を一律に決めることができないと言える。
更に、本発明者らは、同じ人であっても、インピーダンス計測時の姿勢が異なれば、呼吸曲線の振幅も異なるのではないかと考え、検証を試みた。この仮説が正しい場合もまた、同じ人といえども振幅・呼吸量の変換式を一律に決めることができないことを意味する。
本発明者らは、被験者1に、「座る」、「立つ」、「横になる」という3つの姿勢をしてもらった。本発明者らは、それぞれの姿勢において被験者に普通呼吸と深呼吸をしてもらい、低電流(10nA)で被験者の胸部インピーダンスを計測した。上記と同様、非特許文献2に記載された方法を用いて、本発明者らは胸部インピーダンスから呼吸曲線を抽出し、普通呼吸時と深呼吸時の振幅を求めた。
図4Bは、各姿勢における普通呼吸時と深呼吸時の平均振幅を示す。「座る」姿勢における普通呼吸時、および深呼吸時の呼吸曲線の振幅がそれぞれ7.11μVおよび19.27μVである。「立つ」姿勢の振幅は「座る」姿勢の振幅より大きく、14.98μVおよび25.12μVである。「横になる」姿勢の振幅は更に大きく、26.02μVおよび43.15μVである。おおよそ同じ呼吸量であっても、姿勢によって振幅の大きさが変わることも分かった。
本発明者らは、個人ごとにも、姿勢ごとにも、同じ呼吸量であっても、呼吸曲線の振幅が異なるため、振幅・呼吸量の変換式を求めるには較正が必要である、という知見を得た。
なお、特許文献2は、呼吸曲線における値から呼吸量を計算する式の較正方法を開示する。図5Aおよび5Bは、特許文献2に記載された呼吸較正方法に必要とされる伝導体の装着例と、計測値とを示す。伝導体12および14が弾性チューブ16および18に設けられ、胸郭部と腹部にその弾性チューブ16および18が巻き付けられる(図5Aを参照)。胸郭部伝導体12の計測値と腹部伝導体14の計測値はそれぞれRCとABで表されている(図5Bを参照)。RCとABから呼吸量(V)を求めるために、下記数2を用いる。
Figure 0006624552
MとZは重みである。最初にMとZは未知数であり、較正によって値が求められる。ただし較正を行うには、別途、肺活量計を用意しなければならない。
非特許文献2では、年齢、性別、および身長によって肺活量を下記数3で予測している。
(数3)
男性:予測肺活量(mL)=(27.63−0.112*年齢)*身長(cm)
女性:予測肺活量(mL)=(21.78−0.101*年齢)*身長(cm)
数3で求められた予測肺活量をユーザの最大の呼吸量と見なすことができる。
ユーザが最大の呼吸量で息を吸って吐くよう、ユーザに呼吸タイミングを指示すれば、最大呼吸量時の呼吸曲線の振幅が得られる。その際の振幅と数3で推定された最大呼吸量を対応付ければ、振幅・呼吸量の変換式を求めることができる、とも考えられる。
しかしながら、特許文献2の技術には肺活量計が必要であり、たとえばコストおよび手間が余計にかかるという問題がある。
そこで、本発明者らは、肺活量計を利用しない方法を検討した。
図6は呼吸タイミングを指示して呼吸を較正する方法の概要を示す。ユーザは呼吸曲線を取得するセンサを取り付けている。音声か画面を介してユーザは息を吸う(吸気)よう指示される。その後、ユーザは息を吐く(排気)よう指示される。最後にユーザは処理完了の指示を受ける。このようにすれば、別の機器(肺活量計)を使わなくても振幅と呼吸量を較正できる。
図7A〜7Dは振幅・呼吸量変換式の作成方法を示す。図7Aはユーザに最大の呼吸量で呼吸をするよう指示した際の呼吸曲線を示す。その際の振幅と呼吸周期がAmp1とT1とする。呼吸周期T1に基づいて、2回目の指示における呼吸周期T2を設定する。例えば、T2を下記数4で設定する。
Figure 0006624552
2回目の指示では、ユーザの呼吸周期がT2になるよう、吸気と排気タイミングを指示する(図7Bを参照)。その際の振幅がAmp2とする。
1回目の指示ではユーザが最大の呼吸量になるため、その際の呼吸量V1を上記数3で求める。2回目の指示での呼吸量V2は下記数5で求める。
Figure 0006624552
TVは図7Cで示すような正規化された呼吸周期に対する正規化された呼吸量の関数である。この関数はデータベースに予め用意されている。振幅Amp1とAmp2、呼吸量V1とV2が揃っているため、図7Dで示すように、振幅・呼吸量の変換式を求めることができる。
本発明者らは、肺活量計を使用しないで較正を行う方法として、上述の最大の呼吸量を利用する方法が好ましいと判断した。その方法が正確であるためには、ユーザが最大の呼吸量で呼吸をしていることが必要である。
しかしながら、ユーザが最大呼吸量で息を吸って吐くよう呼吸タイミングを指示する際に、ユーザが実際に息を吸い切る(吸気の限界)かつ吐き切る(排気の限界)かが分からない。そのため、較正の正確を期するために、ユーザが実際に息を吸い切るかつ吐き切るかの判定が必要である。ユーザが息を吸い切っていないあるいは吐き切っていない場合、較正し直すようユーザに指示する必要が生じるからである。
特許文献2には、心拍に同期して呼吸を行うようユーザに指示すると記載されている。しかし、最大の呼吸量になるような呼吸タイミングの指示、そして実際にユーザが息を吸い切ったかどうか、かつ吐き切ったかどうかを判定することに関する記載は無い。
本発明者らは、ユーザが実際に息を吸い切るかつ吐き切るかの判定を如何にして行うべきかを検討した。
まず、本発明者らは、無呼吸時の呼吸曲線の特性に着目した。そのために、本発明者らは次の実験を行った。被験者の胸部インピーダンスを計測し、同時に被験者の口にマスクを付けて呼吸代謝測定装置で呼吸量を計測した。10秒ごとの呼吸量を出力するように、呼吸代謝測定装置を設定した。実験では被験者に30秒間無呼吸してもらった。
図21Aおよび21Bはその実験結果を示す。図21Aはインピーダンスから抽出された呼吸曲線であり、図21Bは10秒ごとに呼吸代謝測定装置が出力した呼吸量である。10秒目、20秒目、30秒目での呼吸量がすべて0である。呼吸量0とは、マスクを通して空気の交換が行われておらず、被験者は実際に無呼吸したという証拠である。無呼吸にも関わらず、抽出された呼吸曲線が一定ではなく、変動した。
次に、本発明者らは以下の実験を行った。被験者にセンサを付けて呼吸曲線を取得した。図8は取得した呼吸曲線を示す。その際に被験者が下記のような呼吸の仕方をした。
0秒目〜21秒目:普通呼吸
21秒目〜36秒目:息を吸い切って無呼吸
36秒目〜62秒目:普通呼吸
62秒目〜81秒目:息を吐き切って無呼吸
81秒目〜101秒目:普通呼吸
101秒目〜119秒目:息を半分吸って無呼吸
119秒目〜140秒目:普通呼吸
140秒目〜161秒目:息を半分吐いて無呼吸
161秒目〜180秒目:普通呼吸
図9Aおよび9Bはそれぞれ、呼吸曲線の、息を吸い切って無呼吸の期間、および息を半分吸って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す。図9Aでは、無呼吸の期間が終わった直後に、呼吸曲線が下がる。これは、息を吸いきった後は吐くことしかできないからである。一方、図9Bでは、無呼吸の期間が終わった直後に、呼吸曲線が上がる。これは、ユーザが無呼吸の前に息を吸い切っていない場合、無呼吸の後で息を吸ってしまうためである。そのため、無呼吸の期間の後に、呼吸曲線が上がる場合、ユーザが吸い切っていないと判定することができる。
図10Aおよび10Bはそれぞれ、呼吸曲線の、息を吐き切って無呼吸の期間、および息を半分吐いて無呼吸の期間を拡大して模式的に示す。図10Aでは、無呼吸の期間が終わった直後に、呼吸曲線が上がる。これは、息を吐き切った後は吸うことしかできないからである。一方、図10Bでは、無呼吸の期間が終わった直後に、呼吸曲線が下がる。これは、ユーザが無呼吸の前に息を吐き切っていない場合、無呼吸の後で息を吐いてしまうためである。そのため、無呼吸の期間の後に、呼吸曲線が下がる場合、ユーザが吐き切っていないと判定することができる。
しかし、ユーザが息を半分吸って無呼吸を維持する場合、図9Bと異なり、無呼吸の後に呼吸曲線が下がる可能性がある。同様に、息を半分吐いて無呼吸を維持する場合、図10Bと異なり、無呼吸の後に呼吸曲線が上がる可能性がある。本発明者らは、被験者に付けたセンサを利用して改めて呼吸曲線を取得し、ユーザが息を半分吸って無呼吸の後に呼吸曲線が下がる事例、およびユーザが息を半分吐いて無呼吸無呼吸の後に呼吸曲線が上がる事例を確認した。図11は取得した呼吸曲線を示す。その際に被験者が下記のような呼吸の仕方をした。
0秒目〜21秒目:普通呼吸
21秒目〜30秒目:息を吸い切って無呼吸
30秒目〜51秒目:普通呼吸
51秒目〜61秒目:息を吐き切って無呼吸
61秒目〜81秒目:普通呼吸
81秒目〜91秒目:息を半分吸って無呼吸
91秒目〜111秒目:普通呼吸
111秒目〜121秒目:息を半分吐いて無呼吸
121秒目〜140秒目:普通呼吸
図12Aおよび12Bはそれぞれ、呼吸曲線の、息を吸い切って無呼吸の期間、および息を半分吸って無呼吸の期間を拡大して模式的に示す。無呼吸の期間が終わった直後に、どちらも呼吸曲線が下がる。
図13Aおよび13Bはそれぞれ、呼吸曲線の、息を吐き切って無呼吸の期間、および息を半分吐いて無呼吸の期間を拡大した模式図である。無呼吸の期間が終わった直後に、どちらも呼吸曲線が上がる。
図12A、12B、13Aおよび13Bによれば、無呼吸の期間が終わった直後の呼吸曲線から、呼吸の限界に達したか(息を吸い切ったか、あるいは、吐き切ったか)の判定ができない場合がある、と言うことができる。
本発明者らは、このような場合であっても、無呼吸の期間中の呼吸曲線の変動から、呼吸の限界に達したか否かを判定できる知見を見出した。
図14Aは、図12Aおよび12Bで示された呼吸曲線における無呼吸の期間中の標準偏差を示す。図14Bは、図13Aおよび13Bで示された呼吸曲線における無呼吸の期間中の標準偏差を示す。息を吸い切った場合の標準偏差が2.18μVに対して、半分吸った場合の標準偏差が0.61μVである。同様に、息を吐き切った場合の標準偏差が1.80μVに対して、半分吸った場合の標準偏差が0.67μVである。息を吸い切ったときあるいは吐き切ったときの無呼吸の期間中の変動は、半分吸ったときあるいは吐いたときのそれより大きい。
息を吸い切ったときあるいは吐き切ったときの変動が大きくなる理由は、呼吸の限界に達した状態で無呼吸の状態を継続すると息が苦しくなり、息をしようとする努力が大きくなるためだと考えられる。本発明者らは、その努力が呼吸曲線の変動に反映されるとの知見を得た。
さらに、本発明者らは、呼吸曲線を用いないアプローチを考えた。非特許文献1では、呼吸曲線は計測されたインピーダンスの変化から推定される。すなわち、インピーダンスの変化に呼吸情報が現れ、インピーダンスの変化からユーザが息を吸い切ったか、あるいは吐き切ったかを判断できるはずだと考えた。
非特許文献1では、心電由来成分のT波の包絡線を呼吸情報とする。すなわち、T波の変化は呼吸情報を表すことを意味する。そこで、本発明者らは、図8〜図14で示された実験結果で用いた計測データをもう一度処理した。今度は呼吸曲線ではなく、T波ピーク値の時系列だけを呼吸情報とする。
図22〜図28はその結果を示した。×印は、計測されたインピーダンスにおける心電由来成分のT波ピークである。
図23Bでは、無呼吸の期間が終わった直後に、T波ピークの点群が、無呼吸時のT波ピークの点群よりピーク値が大きくなるため、ユーザが息を吸い切っていないと判定することができる。
図24Bでは、無呼吸の期間が終わった直後に、T波ピークの点群が、無呼吸時のT波ピークの点群よりピーク値が小さくなるため、ユーザが息を吐き切っていないと判定することができる。
図28Aは、図26で示された呼吸曲線における無呼吸時のT波ピーク点群の標準偏差を示す。図28Bは、図27で示された呼吸曲線における無呼吸時のT波ピーク点群の標準偏差を示す。息を吸い切った場合の標準偏差が2.42μVに対して、半分吸った場合の標準偏差が0.64μVである。同様に、息を吐き切った場合の標準偏差が1.95μVに対して、半分吸った場合の標準偏差が0.69μVである。息を吸い切ったときあるいは吐き切ったときの無呼吸時のT波ピーク点群の変動は、半分吸ったときあるいは吐いたときのそれより大きい。
本発明の一態様の概要は以下のとおりである。
本発明の他の一態様である生体信号判定装置は、ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である心電に関する情報を受け取って、心電のピークを検知する検知回路と、前記ユーザへの指示を出力する指示出力回路であって、前記指示は、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求める第1の指示、前記ユーザに前記動作を止めるよう求める第2の指示、および前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求める第3の指示を含む、指示出力回路と、前記第3の指示を出力した時刻を起点とする時間区間に検知された前記心電のピークから、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報を生成する処理回路と、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報の変化から、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っているか否かを判定する判定回路とを備えている。
ある実施形態において、前記指示出力回路は、前記第1の指示が出力された時刻から所定時間ΔT1後に、前記第2の指示を出力する。
ある実施形態において、前記指示出力回路は、前記第2の指示が出力された時刻の所定時間ΔT2後に、前記第3の指示を出力する。
ある実施形態において、前記指示出力回路は、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで吸気の動作を行うよう求める指示を出力したときは、前記第3の指示として、前記ユーザに限界まで排気の動作を行うよう求める指示を出力する。
ある実施形態において、前記指示出力回路は、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで排気の動作を行うよう求める指示を出力したときは、前記第3の指示として、前記ユーザに限界まで吸気の動作を行うよう求める指示を出力する。
ある実施形態において、前記判定回路が、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定したときは、前記指示出力回路は、再び前記第1の指示を出力する。
ある実施形態において、前記指示出力回路は、再び前記第1の指示を出力する際に、前記所定時間ΔT1の値を変更する。
ある実施形態において、前記処理回路は、前記タイミングを起点として、所定時間ΔT3後までの心電を利用して、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報として呼吸曲線を生成する。
ある実施形態において、前記処理回路は、前記第2の指示が出力されたタイミングを起点として、前記所定時間ΔT2後までの心電のピークから、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報をさらに生成する。
ある実施形態において、前記指示出力回路が、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで吸気の動作を行うよう求める指示を信号したときにおいて、前記処理回路が生成した前記呼吸曲線が大きくなるよう変化しているときは、前記判定回路は、前記ユーザが、限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判断する。
ある実施形態において、前記指示出力回路が、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで排気の動作を行うよう求める指示を出力したときにおいて、前記処理回路が生成した前記呼吸曲線が小さくなるよう変化しているときは、前記判定回路は、前記ユーザが、限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判断する。
ある実施形態において、前記呼吸曲線が小さくなるよう変化しているときは、前記処理回路は、前記第2の指示が出力されたタイミングを起点とする前記所定時間ΔT2後までの心電をさらに利用して、前記第2の指示が出力されたタイミングから前記所定時間ΔT2後までの呼吸曲線を生成し、前記判定回路は、前記呼吸曲線の標準偏差が予め定められた所定閾値以上であれば、前記ユーザが限界まで排気の動作を行っていると判定し、所定閾値未満であれば、前記ユーザが限界まで排気の動作を行っていないと判定する。
ある実施形態において、前記呼吸曲線が大きくなるよう変化しているときは、前記処理回路は、前記第2の指示が出力されたタイミングを起点とする前記所定時間ΔT2後までの心電をさらに利用して、前記第2の指示が出力されたタイミングから前記所定時間ΔT2後までの呼吸曲線を生成し、前記判定回路は、前記呼吸曲線の標準偏差が予め定められた所定閾値以上であれば、前記ユーザが限界まで排気の動作を行っていると判定し、所定閾値未満であれば、前記ユーザが限界まで排気の動作を行っていないと判定する。
ある実施形態において、前記処理回路は、生成された前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報のピークを利用して、前記ユーザの呼吸数を示す情報を生成する。
ある実施形態において、前記生体信号判定装置は、前記処理回路が取得した前記呼吸曲線から、呼吸周期の情報および振幅の情報を抽出する特徴抽出回路と、前記ユーザの性別、年齢、身長の情報を取得するインタフェース装置と、前記インタフェース装置で取得された前記情報と、前記特徴抽出回路によって抽出された前記呼吸周期の情報とに基づいて、予め定められた計算式に基づいて前記ユーザの呼吸量を推定する呼吸量推定回路と、予め用意された、呼吸量と呼吸曲線の振幅との関係式を較正する較正処理回路であって、前記呼吸量推定回路によって推定された前記呼吸量の情報と、前記特徴抽出回路によって抽出された前記振幅の情報とに基づいて、前記呼吸量と前記振幅との関係式を較正する較正部とをさらに備えている。
本発明の他の一態様である生体信号判定方法は、ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である心電に関する情報を受け取って、心電のピークを検知し、前記ユーザへの指示であって、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求める第1の指示、前記ユーザに前記動作を止めるよう求める第2の指示、および前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求める第3の指示を出力し、前記第3の指示を出力した時刻を起点とする時間区間に検知された前記心電のピークから、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報を生成し、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報の変化から、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っているか否かを判定する。
本発明のさらに他の一態様であるコンピュータプログラムは、生体信号判定装置に設けられたコンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である心電に関する情報を受け取って、心電のピークを検知させ、前記ユーザへの指示であって、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求める第1の指示、前記ユーザに前記動作を止めるよう求める第2の指示、および前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求める第3の指示を出力させ、前記第3の指示を出力した時刻を起点とする時間区間に検知された前記心電のピークから、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報を生成させ、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報の変化から、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っているか否かを判定させる。
以下、添付の図面を参照しながら、本開示による実施形態を説明する。
(実施形態1)
(生体信号判定システム構成)
図15は、本実施形態による生体信号判定システム100の構成を示す。生体信号判定システム100は、データ蓄積装置6と、生体信号計測装置200と、生体信号判定装置300とを有する。
生体信号計測装置200は、電極2aおよび2bおよび電位計測回路5を有する。生体信号計測装置200のハードウェアの例は、ユーザ1の胸部に装着された電極を備えた電位センサである。なお、図15に示す生体信号計測装置200は、電極2aおよび2bを構成要素として備えるが、生体信号計測装置200は、電極2aおよび2bを構成要素として備えなくてもよい。
電位計測回路5は、電極2aおよび2bを利用して、電位差に関する情報を取得する。電位差に関する情報はユーザの心電情報に相当する。電極2aおよび2bは、たとえばユーザの左胸付近に配置される。電位差に関する情報の例は、2つの電極の間の電位差を示す値、またはインピーダンス値である。
電位計測回路5は、電極2aおよび2bと電気的に接続される電源を備えても良い。電源により電極2aおよび2bに電位が印加された状態で、電極2aおよび2bの間の電位差を利用して、インピーダンス値が計測されても良い。インピーダンス値は、2つの電極で計測された電位を、印加した電流値で除算することによって得られる。
なお、電位計測回路5は、さらにアース電極(たとえば図2A〜図7A)を備えても良い。電極2aおよびアース電極の間の電位差と、電極2bおよびアース電極の間の電位差との差が、電位差に関する情報として求められてもよい。
電位計測回路5は、電位差、またはインピーダンスの値を、電位差に関する情報として取得する。この情報は生体信号判定装置300に送られる。
生体信号判定装置300は、ピーク検知回路7と、呼吸曲線処理回路8と、判定回路9と、記憶装置10と、指示出力回路11とを有する。
ピーク検知回路7(以下、「検知回路7」と記述する。)は、生体信号計測装置200によって取得された電位差に関する情報(心電情報)を受け取る。検知回路7は、心電情報に基づいて、心電のピークであるP波、Q波、R波、S波、T波を検知する。検知回路7は、P波、Q波、R波、S波、およびT波のうち、少なくともT波を取得できればよい。以下、T波を「T波ピーク」とも表現する。P波、Q波、R波、S波、およびT波自体も、ピークを含む表現であることにかわりない。
検知回路7は、指示出力回路11が出力されるユーザへの指示と対応付けて、検知した心電のピークを出力しても良い。
以下、T波ピークの検出方法の例を説明する。T波ピークは図1に示す波形例における極大値として得られる。図1に示す波形は、たとえば電極2aおよび2bを入れ替えると、正負が反転し得る。その場合には、T波ピークは極小値として得られることに留意されたい。
たとえば検知回路7は、生体信号計測装置200によって取得された電位差に関する情報から、心電の一周期内のR波を検知し、R波の後の極大値を、T波ピークとして検知する。検知回路7は、予め定められた閾値(たとえば図1の破線Aの値)以上のピークを有する波形をR波として特定し得る。
検知回路7のハードウェアの例は、電位センサ、PC、スマートフォン、タブレットである。PC、スマートフォン、タブレットのCPUは、インストールされているソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、電位計測回路5から、有線または無線で送信された電位差に関する情報を受け取って、ソフトウェアに基づく情報処理によってT波ピーク等を検知する。
呼吸曲線処理回路8(以下、「処理回路8」と記述する。)は、検知回路7で検知されたT波ピークの時系列的な情報から、ユーザの呼吸に関する呼吸情報を抽出する。より具体的には、処理回路8は、T波ピーク間を、それぞれスプライン曲線で補間することによって、包絡線を生成する。生成されたT波ピークの包絡線は「呼吸曲線」として、後の判定回路9の処理に用いられる。なお、T波ピークの時系列的な情報は、処理回路8がT波ピークの情報を受け付けた時刻と、T波のピークの情報とが対応付けられた情報、またはT波のピークと時刻とが予め対応付けられた情報であっても良い。T波のピークの情報の例は、電位の大きさ、所定の時間区間の波形である。
なお、処理回路8はさらに他の方法によって呼吸情報を抽出してもよい。たとえばT波ピークが周期的に得られている場合において、ユーザの動きに起因して電極が一時的にユーザから離れてしまい、ある特定のピークが消えてしまう場合がある。その場合には、処理回路8は、T波ピークの各々に相当する時刻を特定し、その時刻の前後における測定値を用いて、そのピーク値に代わる代表値を算出し、その代表値から呼吸成分の曲線を計算してもよい。代表値として、たとえばこれまでのT波ピークの平均値を用いてもよい。
処理回路8のハードウェアの例は、電位センサ、PC、スマートフォン、またはタブレットである。PC、スマートフォン、タブレットのCPUは、インストールされているソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、ソフトウェアに基づく情報処理によって呼吸情報(包絡線)を抽出すればよい。
「呼吸の限界」とは、吸気の限界(息を吸い切ったこと)、または、排気の限界(息を吐き切ったこと)を意味する。
判定回路9は、ユーザの呼吸が限界に達したか否かを判定する。「呼吸の限界」とは、吸気の限界(息を吸い切ったこと)、または、排気の限界(息を吐き切ったこと)を意味する。
具体的には、判定回路9は、記憶装置10で記憶した指示タイミングを基に、2つのタイミングを指定する。そして判定回路9は、2つのタイミングの間の呼吸曲線の変化を見て、ユーザの呼吸が限界に達したか否かを判定する。判定回路9は、ユーザの呼吸が限界に達していなかったと判定した場合、再度、指示出力回路11に命令を送信して、ユーザに呼吸開始の指示を出力させる。
ユーザが息を吸い切ったか(吐き切ったか)否かを判定するには、判定回路9は、まず排気(吸気)指示のタイミングTb1直後の呼吸曲線の情報を利用する。判定回路9は、タイミングTb1からタイミング(Tb1+ΔT3)までの呼吸曲線が上がるか下がるかを見る。呼吸曲線がResp(t)という関数で表されるとする。Resp(Tb1+ΔT3)がResp(Tb1)より大きい場合、その期間に呼吸曲線が上がると判定する。一方、Resp(Tb1+ΔT3)がResp(Tb1)より小さい場合、その期間に呼吸曲線が下がると判定する。本実施形態では、ΔT3を1.2sとする。
上述の知見に基づけば、吸気指示→吸気停止指示→排気指示という手順において、ユーザが息を吸い切っていた場合、排気指示後に呼吸曲線が下がるはずである。すなわち、タイミングTb1からタイミング(Tb1+ΔT3)までの呼吸曲線が下がるはずである。上記手順のもとで呼吸曲線が上がる場合、判定回路9は、ユーザが息を吸い切っていないと判定できる。
同様に、上述の知見に基づけば、排気指示→排気停止指示→吸気指示という手順において、ユーザが息を吐き切った場合、吸気指示後に呼吸曲線が上がるはずである。すなわち、タイミングTb1からタイミング(Tb1+ΔT3)までの呼吸曲線が上がるはずである。上記手順のもとで呼吸曲線が下がる場合、判定回路9は、ユーザが息を吐き切っていないと判定できる。
判定回路9は、停止指示中の呼吸曲線の標準偏差によって、ユーザの呼吸が限界に達したか否かを判定することも可能である。呼吸停止指示のタイミングTs1から排気(吸気)指示のタイミングTb1までの区間における呼吸曲線の標準偏差が所定閾値STDth以上であれば、判定回路9は、ユーザが息を吸い切った(吐き切った)と判定する。図14で示した実験結果に基づいて、本実施形態ではSTDthを1.60μVとする。
判定回路9のハードウェアの例は、電位センサ、PC、スマートフォン、またはタブレットである。PC、スマートフォン、タブレットのCPUは、インストールされているソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、ソフトウェアに基づく情報処理によって判定を行えばよい。
記憶装置10は、指示出力回路11が出した呼吸停止指示のタイミングTs1の情報、および指示出力回路11が出力した排気(吸気)指示のタイミングTb1(Ts1+ΔT2)の情報を記憶する。記憶装置10は、たとえば半導体メモリである。なお、記憶装置10は、指示出力回路11に設けられたレジスタ、バッファなどの記憶素子として設けられてもよい。
指示出力回路11は、任意のタイミングで、または判定回路9からの命令に応答して、ユーザに呼吸の開始および停止の指示を出力する。呼吸とは、吸気および排気を含む。指示は、ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求める第1の指示、ユーザに前記動作を止めるよう求める第2の指示、およびユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求める第3の指示を含む。
この指示は、音声信号および/または映像信号として出力される。映像信号は表示装置12aに送られ、表示装置12aによってその表示面に映像として呈示される。映像は、たとえば静止画像、動画像、および/またはテキストである。音声信号はスピーカ12bに送られ、スピーカ12bによって音声として呈示される。これにより、ユーザへの指示が、音声の呈示および/または表示面へのメッセージの呈示によって実現される。たとえば指示出力回路11は、吸気の開始および排気の開始にあたって、「息を吸って下さい。」、「息を吐いて下さい。」という指示を音声および/または文字で呈示する。あるいは指示出力回路11は、呼吸の停止に当たって、「息を止めて下さい。」という指示を音声および/または文字で呈示する。
なお、音声の呈示および/または画面への呈示は一例である。他の例として、指示出力回路11は、光の点灯、消灯によって、吸気、排気、呼吸の停止をそれぞれ指示してもよい。指示出力回路11は、そのような光を点灯させ、消灯させるための信号を生成し指示として出力すればよい。
なお、本明細書では、指示出力回路11がユーザに指示する、という表現を用いることがある。これは、音声および/または文字などの映像を呈示することにより、ユーザに吸気、排気、息の停止を求めることと同じである。
また、指示出力回路11は、所定時間ΔT1が経過した後に、ユーザに息を止めるよう指示する。たとえば指示出力回路11は、息の停止にあたって、「ΔT1秒後に息を止めて下さい。」という指示を音声および/または文字で呈示する。
本実施形態では、例えばΔT1を最初に4秒(s)と設定する。なお、ΔT1は固定ではなく、可変であってもよい。後述の判定回路5において、ユーザが息を吸い切っていない(吐き切っていない)と判定され、呼吸開始指示からやり直す場合には、指示出力回路11は、より長い値をΔT1として設定してもよい。
呼吸停止指示の期間は期間ΔT2である。停止指示の前にユーザに吸気を指示した場合、指示出力回路11は、ΔT2後にユーザに排気を促す指示を出力する。一方、停止指示の前にユーザに排気を指示した場合、ΔT2後に指示出力回路11がユーザに吸気を促す指示を出力する。なお、息を吸い切る(吐き切る)場合とそうでない場合における変動の違いを明確にするために、図12Aおよび12Bと図13Aおよび13Bで示した実験結果に基づいて、ΔT2を4s以上とする。
指示出力回路11は、上述した音声および/または文字の信号を生成する音声処理回路および/または画像処理回路として実現され得る。ただし、CPUなどの汎用プロセッサもまた、指示出力回路11として動作し得る。したがって、指示出力回路11は、PC、スマートフォン、タブレットのCPUであってもよい。当該CPUは、インストールされているソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、ソフトウェアに基づく情報処理によって、ユーザへの指示を呈示するための音声信号および/または映像信号を生成することができる。
データ蓄積装置6は、たとえば記録媒体自体および/または記録媒体を備えた記録装置であり、電位計測回路5から送信された電位差またはインピーダンスの値を蓄積する。記録媒体は、半導体記録媒体、磁気記録媒体、光学式記録媒体などが考えられる。なお、データ蓄積装置6を設けることは必須ではない。たとえば、CPUのレジスタに、電位差またはインピーダンスの値を保持することが可能であれば、データ蓄積装置6に代えてそのレジスタを利用することができる。
(全体の処理フロー)
図16は、本実施形態の生体信号判定システム100の処理の手順を示す。なお、以下のステップS101〜S105、S107の説明における「吸気(排気)」、「排気(吸気)」、「上がる(下がる)」は、各ステップにわたって統一的に前者または後者を選択することを意味する。たとえばステップS101の「吸気(排気)」のうちの「吸気」が選択された場合、以後の各ステップでも先に記述されている動作が選択される。すなわち、ステップS102およびS103では「吸気」が選択され、ステップS104およびS105では「排気」が選択され、ステップS107では「上がる」が選択される。ステップS101の「吸気(排気)」のうちの「排気」が選択された場合はその逆である。
<ステップS101>
指示出力回路11は、ユーザに、限界まで吸気(排気)をするよう指示する。ここでの指示は「第1の指示」とも表記される。
<ステップS102>
指示出力回路11はさらに、ステップS101で出された呼吸開始指示のΔT1後に、ユーザに対して息を止めるよう指示する。第1の指示に続くここでの指示は「第2の指示」とも表記される。
<ステップS103>
記憶装置10は、ステップS102で出された呼吸停止指示のタイミングTs1の情報を記憶する。
<ステップS104>
指示出力回路11は、ステップS102で出された呼吸停止指示のタイミングTs1からΔT2後に、ユーザに排気(吸気)するよう指示する。第2の指示に続くここでの指示は「第3の指示」とも表記される。
<ステップS105>
記憶装置10は、ステップS104で出された排気(吸気)指示のタイミングTb1の情報を記憶する。
<ステップS106>
処理回路8は、ステップS105で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTb1からTb1+ΔT3までの区間を含む呼吸曲線を取得する。ここで、タイミングTb1からTb1+ΔT3までの区間は、第3の指示を出力した時刻を起点とする時間区間とも表記される。つまり、指示出力回路11は、第1の指示から第3の指示をこの順に出力している。
<ステップS107>
判定回路9は、ステップS106で取得された呼吸曲線を用いて、ユーザの吸気(排気)が限界に達しているか否か、すなわち、息を吸い切った(吐き切った)か否かを判定する。具体的に、判定回路9は、2つのタイミングTb1から(Tb1+ΔT3)までの呼吸曲線が上がるか下がるかを見る。例えば、判定回路9は、呼吸曲線の傾き、又は電位の大きさを用いて、呼吸曲線を判定する。
例えば、判定回路9は、タイミングTb1の直後の時刻において正の傾きを有する呼吸曲線は、呼吸曲線が上がっていると判定する。また、判定回路9は、タイミングTb1の直後の時刻において負の傾きを有する呼吸曲線は、呼吸曲線が下がっていると判定する。
また、判定回路9は、タイミングTb1が極小値を有する呼吸曲線は、呼吸曲線が上がっていると判定する。また、判定回路9は、タイミングTb1が極大値を有する呼吸曲線は、呼吸曲線が下がっていると判定する。また、タイミングTb1から所定時間後に閾値以上の値を有する呼吸曲線は、呼吸曲線が上がっていると判定する。また、タイミングTb1から所定時間後に閾値より小さい値を有する呼吸曲線は、呼吸曲線が下がっていると判定する。
ステップS101が吸気指示、ステップS102が吸気停止指示、ステップS104が排気指示である場合にはTb1からTb1+ΔT3までの呼吸曲線が上がれば、ユーザが息を吸い切っていないと判定する。同様に、ステップS101では排気指示、ステップS102では排気停止指示、ステップS104では吸気指示の場合において、Tb1からTb1+ΔT3までの呼吸曲線が下がれば、ユーザが息を吐き切っていないと判定する。ユーザが息を吸い切っていない(吐き切っていない)と判定されれば、処理はステップS100に進む。そうでなければ、ステップS108に進む。
<ステップS108>
処理回路8は、ステップS103で記憶された呼吸停止指示のタイミングTs1からステップS105で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTb1までの区間における呼吸曲線を取得する。
<ステップS109>
判定回路9は、ステップS108で取得された呼吸曲線の標準偏差を計算する。
<ステップS110>
判定回路9は、ステップS109で計算された標準偏差を用いて、ユーザの吸気(排気)が限界に達しているか否か、すなわち、息を吸い切った(吐き切った)か否かを判定する。具体的に、標準偏差が所定閾値STDth以上であれば、ユーザが息を吸い切った(吐き切った)と判定し、全体の処理フローを終了させる。そうでなければ、処理はステップS100に進む。
<ステップS100>
指示出力回路11は、音声信号および/または映像信号を生成して、ユーザに、指示に従って限界まで排気(吸気)するよう、音声および/または映像によるメッセージを呈示する。
以上、本実施形態による生体信号判定システム100に関し、主に生体信号判定装置300の主要な構成および動作を説明した。上述のステップS110に関して、ユーザが指示に従って限界まで排気(吸気)を行っていたと判定されて、図16の処理が終了した後の処理に言及はしていないが、たとえば以下の処理が追加的に行われてもよい。
すなわち、処理回路8は、それまでに得られたT波ピークの時系列的な情報から、T波ピーク間を、それぞれスプライン曲線で補間することによって、包絡線(呼吸曲線)を生成する。処理回路8は、呼吸曲線のピーク数を、ユーザの呼吸数としてカウントして呼吸数の情報を出力してもよい。このような動作を行うことを考慮すると、生体信号判定システム100および生体信号判定装置300は、較正機能を備えた、生体信号計測システムおよび生体信号計測装置と呼ぶこともできる。
(実施形態2)
(生体信号判定システム構成)
図17は、本実施形態による生体信号判定システム101の構成を示す。生体信号判定システム101は、データ蓄積装置6と、生体信号計測装置200と、生体信号判定装置301とを備えている。
本実施形態にかかる生体信号判定装置301は、実施形態1の生体信号判定装置300に、さらに特徴抽出回路21、インタフェース(I/F)装置22、呼吸量推定回路23、および較正処理回路24が追加されて構成されている、生体信号計測装置200および生体信号判定装置301内の処理回路8、判定回路9、記憶装置10、および指示出力回路11に関しては、図15と同じ参照符号を付し、それらの説明は省略する。
以下、特徴抽出回路21、I/F装置22、呼吸量推定回路23、および較正処理回路24を説明する。
特徴抽出回路21は、指定された時間区間での処理回路8が取得した呼吸曲線から、主として2つの情報を抽出する。具体的には、呼吸周期の情報、および振幅の情報である。以下、具体的に説明する。
特徴抽出回路21は、指定された時間区間での処理回路8が取得した呼吸曲線から、呼吸周期および振幅の情報を抽出する。その時間区間において、呼吸曲線の最大値と最小値がRespmaxとRespminとする。それぞれの時刻がt(Respmax)とt(Respmin)とすれば、呼吸周期Tが下記式数6で求められる。また振幅Ampが下記数7で求められる。
Figure 0006624552

Figure 0006624552
特徴抽出回路21は、PC、スマートフォン、タブレットのCPUであってもよい。当該CPUは、インストールされているソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、ソフトウェアに基づく情報処理によって、上記数6および7から上述の呼吸周期T、および振幅Ampを抽出することができる。
I/F装置22は、ユーザの性別、年齢、および身長の情報を取得する。これらの情報は、予めユーザに入力してもらっておく。
I/F装置22は、タッチスクリーン、キーボード、マウスなどの入力装置であってもよいし、あるいは、外部機器を接続するために生体信号判定装置301に設けられた端子であってもよい。後者の例は、たとえば生体信号判定装置301をネットワークに接続するためのイーサネット(登録商標)端子である。キーボード、マウス等の入力装置が生体信号判定装置301の構成要素ではないとする場合には、I/F装置22はたとえばUSB端子、PS/2端子であり得る。
呼吸量推定回路23は、ユーザの呼吸量を推定する。ユーザの最大の呼吸量を、I/F装置22で取得されたユーザの性別、年齢、と身長を用いて、上記数3で推定する。2回目以降の指示における呼吸量を、特徴抽出回路21で取得された呼吸周期を用いて、上記数5で推定する。
呼吸量推定回路23は、PC、スマートフォン、タブレットのCPUであってもよい。当該CPUは、インストールされているソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、ソフトウェアに基づく情報処理によって、上記数5から呼吸量を推定することができる。
較正処理回路24は、特徴抽出回路21によって取得された振幅と、呼吸量推定回路23によって推定された呼吸量とから、呼吸量と振幅との関係式を較正する。具体的に、特徴抽出回路21で取得された2つの振幅Amp1、Amp2と、呼吸量推定回路23で推定された2つの呼吸量V1、V2を、2次曲線で近似する。(0、0)、(Amp1、V1)、(Amp2、V2)という3点の座標から2次曲線近似式を求め、その近似式を呼吸量と振幅との関係式とする。
なお、特徴抽出回路21で取得された振幅と、呼吸量推定回路23で推定された呼吸量がそれぞれ3つ以上ある場合、多項式で近似してもよい。
較正処理回路24もまた、PC、スマートフォン、タブレットのCPUであってもよい。当該CPUは、インストールされているソフトウェア(コンピュータプログラム)を実行することにより、ソフトウェアに基づく情報処理によって、以下に説明する較正処理を行うことができる。
以下、生体信号判定装置301の処理の詳細を説明する。
(全体の処理フロー)
図18〜図20は、本実施形態の生体信号判定システム101の処理の手順を示す。手順が多いため、3つの図に分けて記載されている。
<ステップS99>
I/F装置22は、ユーザから、ユーザの性別、年齢、身長の情報を取得する。
<ステップS100〜S110>
ステップS100〜ステップS110に関しては実施形態1の処理(図16)と同様のため、本実施形態では説明を省略する。
<ステップS111>
指示出力回路11は、ステップS105で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTb1からΔT1後に、ユーザに対して息を止めるよう指示する。
<ステップS112>
記憶装置10は、ステップS111で出された呼吸停止指示のタイミングTs2を記憶する。
<ステップS113>
指示出力回路11は、ステップS112で出された呼吸停止指示のタイミングTs2からΔT2後に、ユーザに吸気(排気)するよう指示する。
<ステップS114>
記憶装置10は、ステップS113で出された吸気(排気)指示のタイミングTb2を記憶する。
<ステップS115>
処理回路8は、ステップS114で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTb2からTb2+ΔT3までの区間における呼吸曲線を取得する。
<ステップS116>
判定回路9は、ステップS115で取得された呼吸曲線を用いて、ユーザの排気(吸気)が限界に達しているか否かを判断する。すなわち、判定回路9は、息を吐き切った(吸い切った)か否かを判断する。具体的には、判定回路9は、Tb2から(Tb2+ΔT3)までの呼吸曲線が上がるか下がるかを見る。ステップS104で排気指示、ステップS111で排気停止指示、ステップS113で吸気指示を呈示した場合において、判定回路9は、Tb2から(Tb2+ΔT3)までの呼吸曲線が下がれば、ユーザが息を吐き切っていないと判断する。同様に、ステップS104で吸気指示、ステップS111で吸気停止指示、ステップS113で排気指示を呈示した場合において、判定回路9は、Tb2から(Tb2+ΔT3)までの呼吸曲線が上がれば、ユーザが息を吸い切っていないと判断する。ユーザが息を吐き切っていない(吸い切っていない)と判断した場合、判定回路9はステップS100の処理に戻る。そうでなければ、処理はステップS117に進む。
<ステップS117>
処理回路8は、ステップS112で記憶された呼吸停止指示のタイミングTs2からステップS114で記憶された吸気(排気)指示のタイミングTb2までの区間における呼吸曲線を取得する。
<ステップS118>
判定回路9は、ステップS117で取得された呼吸曲線の標準偏差を計算する。
<ステップS119>
判定回路9は、ステップS118で計算された標準偏差を用いて、ユーザの排気(吸気)が限界に達しているか否かを判断する。すなわち判定回路9は、息を吐き切った(吸いきった)か否かを判断する。具体的に、標準偏差が所定閾値STDth以上であれば、判定回路9は、ユーザが息を吐き切った(吸い切った)と判断し、ステップS120に進む。そうでなければ、判定回路9はステップS100の処理に戻る。
<ステップS120>
処理回路8は、ステップS105で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTb1から、ステップS112で記憶された排気(吸気)停止指示のタイミングTs2のΔT4後(Ts2 +ΔT4)までの区間における呼吸曲線を取得する。ΔT4は指示から実際に
ユーザが動作するまでの遅延を考慮する時間である。本実施形態では、ΔT4を1sとする。
<ステップS121>
処理回路8は、ステップS120で取得された呼吸曲線から、呼吸線の最大値Respmaxと最小値Respminを求める。
<ステップS122>
処理回路8は、ステップS121で求められた最大値Respmaxと最小値Respminとなる時刻t(Respmax)とt(Respmin)を求める。
<ステップS123>
特徴抽出回路21は、ステップS122で求められた時刻t(Respmax)とt(Respmin)から、呼吸量となる呼吸周期T1を計算する。呼吸周期T1を上記数6で計算する。
<ステップS124>
特徴抽出回路21は、ステップS121で求められた最大値Respmaxと最小値Respminから振幅Amp1を計算する。幅Amp1を上記数7で計算する。
<ステップS125>
呼吸量推定回路23は、ステップS99で取得されたユーザの性別、年齢、および身長の情報から、上記数3を用いて最大の呼吸量V1を推定する。
<ステップS126>
特徴抽出回路21は、ステップS123で計算された呼吸周期T1から、次の指示に用いる呼吸周期T2を例えば上記数4で計算する。
<ステップS127>
指示出力回路11は、ユーザに吸気(排気)を開始するよう指示する。
<ステップS128>
記憶装置10は、ステップS127で出された吸気(排気)指示のタイミングTb3を記憶する。
<ステップS129>
指示出力回路11は、ステップS128で記憶された吸気(排気)指示のタイミングTb3と、ステップS126で計算された呼吸周期T2を用いて、Tb3からT2/2後に、ユーザに排気(吸気)を開始するよう指示する。
<ステップS130>
指示出力回路11は、ステップS128で記憶された吸気(排気)指示のタイミングTb3と、ステップS126で計算された呼吸周期T2を用いて、Tb3からT2後に、ユーザに対して息を止めるよう指示する。
<ステップS131>
処理回路8は、ステップS128で記憶された吸気(排気)指示のタイミングTb3から、(Tb3 +ΔT4)までの区間における呼吸曲線を取得する。
<ステップS132>
処理回路8は、ステップS131で取得された呼吸曲線から、呼吸線の最大値Respmaxと最小値Respminを求める。
<ステップS133>
特徴抽出回路21は、ステップS132で求められた最大値Respmaxと最小値Respminから振幅Amp2を計算する。幅Amp2を上記数7で計算する。
<ステップS134>
呼吸量推定回路23は、ステップS126で計算された呼吸周期T2と、ステップS125で推定された呼吸量V1から、呼吸量V2を推定する。呼吸量V2を上記数5で計算する。
<ステップS135>
較正処理回路24は、ステップS125で推定された呼吸量V1と、ステップS134で推定された呼吸量V2と、ステップS124で取得された振幅Amp1と、ステップS133で取得された振幅Amp2から、吸量と振幅との関係式を較正する。具体的に、特徴抽出回路21で取得された2つの振幅Amp1、Amp2と、呼吸量推定回路23で推定された2つの呼吸量V1、V2を、2次曲線で近似する。(0、0)、(Amp1、V1)、(Amp2、V2)という3点の座標から2次曲線近似式を求め、その近似式を呼吸量と振幅との関係式とする。
<ステップS136>
指示出力回路11は、ユーザに対して、排気(吸気)停止を解除するよう指示する。
なお、ステップS134の後に、ステップS126〜ステップS134の処理をもう一度行ってもよい。その繰り返しにおける処理はそれぞれステップS126a、ステップS127a、ステップS128a、ステップS129a、ステップS130a、ステップS131a、ステップS132a、ステップS133a、ステップS134aとする。その場合、ステップS126におけるT2が、ステップS126aではT3になる。T3は例えばT1/3とする。ステップS127a〜ステップS134aにおける処理はT3に対して行う。よって、ステップS133aではAmp3が計算され、ステップS135aではV3が推定される。ステップS126〜ステップS134の処理の繰り返しを数回行ってもよい。所定回数の繰り返しが終了したら、ステップS135に進む。その場合、特徴抽出回路21で取得された振幅と、呼吸量推定回路23で推定された呼吸量がそれぞれ3つ以上あるため、呼吸量と振幅との関係式を多項式で近似してもよい。
以上、本実施形態による構成および動作を説明した。
上述の各実施形態では、心電のT波ピークの包絡線として求められる呼吸曲線を利用して、生体信号判定装置の動作を説明した。しかしながら、これは一例である。呼吸曲線は包絡線であり連続的であるが、離散的な電位差またはインピーダンス値を用いて上述の処理を実現できる。
(実施形態3)
図29は、本実施形態による生体信号判定システム102の構成を示す。生体信号判定システム102は、データ蓄積装置6と、生体信号計測装置200と、生体信号判定装置302とを備えている。
実施形態3係る生体信号判定システム102は、実施形態1に係る生体信号判定システム100と異なり、呼吸曲線処理回路8を有していない。実施形態3に係る生体信号判定システム102は、離散的な電位差またはインピーダンス値を用いて、ユーザが息を吸い切ったか、あるいはユーザが息を吐き切ったかを判断することができる(判定回路91)。
判定回路91は、検知回路7で検知された心電のピークにおける電位値に基づいて、ユーザの呼吸が限界に達したか否かを判定する。
(全体の処理フロー)
図30は、本実施形態の生体信号判定システム102の処理の手順を示す。ステップS101〜S105は実施形態1と同じのため、説明を省略する。
<ステップS116>
判定回路91は、ステップS103及びステップS105で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTs1及びTb1を参照し、ピーク検知回路7から、Ts1からTb1までの区間を含む電位差に関する情報(心電情報)を受け付ける。
<ステップS117>
判定回路91は、ステップS105で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTb1を参照し、Tb1からTb1+ΔT4までの区間を含む電位差に関する情報(心電情報)を受け付ける。ここで、ΔT4とは、少なくとも1回のT波のピークを含む所定時間である。ΔT4とは、2回のT波のピークを含む時間であることが望ましい。Tb1後の2番目のT波ピークである。
<ステップS118>
判定回路91は、ステップS116で受け付けた電位差の値と、ステップS117で受け付けた電位差の値とを用いて、ユーザの吸気(排気)が限界に達しているか否か、すなわち、息を吸い切った(吐き切った)か否かを判定する。具体的に、判定回路9は、ステップS117で取得された電位差の値がステップS116で取得された電位差の値より大きいか小さいかを判定する。
ステップS117で複数の電位差の値を受け付けた場合、受け付けた複数の電位差の値が、ステップS116で受け付けた電位差の値より大きいか否かにより判定する。
ステップS101が吸気指示、ステップS102が吸気停止指示、ステップS104が排気指示である場合にはステップS117で取得された電位差の値がステップS116で取得された電位差の値より大きければ、ユーザが息を吸い切っていないと判定する。同様に、ステップS101では排気指示、ステップS102では排気停止指示、ステップS104では吸気指示の場合において、ステップS117で取得された電位差の値がステップS116で取得された電位差の値より小さければ、ユーザが息を吐き切っていないと判定する。ユーザが息を吸い切っていない(吐き切っていない)と判定されれば、処理はステップS100に進む。そうでなければ、ステップS119に進む。
<ステップS119>
判定回路91は、ステップS103及びステップS105で記憶された排気(吸気)指示のタイミングTs1及びTb1を参照し、ピーク検知回路7から、Ts1からTb1までの区間における全ての電位差に関する情報(心電情報)を受け付ける。ここで、全ての電位差に関する情報とは、Ts1からTb1までの区間に含まれる複数の心電のピークである。
<ステップS120>
判定回路9は、ステップS119で取得された全ての電位差に関する情報の標準偏差を計算する。
<ステップS121>
判定回路9は、ステップS120で計算された標準偏差を用いて、ユーザの吸気(排気)が限界に達しているか否か、すなわち、息を吸い切った(吐き切った)か否かを判定する。具体的に、標準偏差が所定閾値STDth以上であれば、ユーザが息を吸い切った(吐き切った)と判定し、全体の処理フローを終了させる。そうでなければ、処理はステップS100に進む。
<ステップS100>
指示出力回路11は、音声信号および/または映像信号を生成して、ユーザに、指示に従って限界まで排気(吸気)するよう、音声および/または映像によるメッセージを呈示する。
なお、ステップS120及びS121では、判定回路91は、標準偏差を用いて判定したが、全ての電位差が所定の数値範囲に含まれるか否かにより、ユーザの吸気(排気)が限界に達しているか否かを判定しても良い。
(実施形態3の変形例1)
実施形態3の変形例1に係る生体信号判定システム103は、実施形態3に係る生体信号判定システム102と同様である。
(全体の処理フロー)
図31は、本実施形態の生体信号判定システム103の処理の手順を示す。ステップS116〜S118を除いたこと以外は、図30に示す処理フローと同様である。
本開示において、ユニット、デバイスの全部又は一部、又は図15、図17、および図29に示されるブロック図の機能ブロックの全部又は一部は、半導体装置、半導体集積回路(IC)、又はLSI(large scale integration)を含む一つ又は一つ以上の電子回路によって実行されてもよい。LSI又はICは、一つのチップに集積されてもよいし、複数のチップを組み合わせて構成されてもよい。例えば、記憶素子以外の機能ブロックは、一つのチップに集積されてもよい。ここでは、LSIやICと呼んでいるが、集積の度合いによって呼び方が変わり、システムLSI、VLSI(very large scale integration)、若しくはULSI(ultra large scale integration) と呼ばれるかもしれない。 LSIの製造後にプログラムされる、Field Programmable Gate Array (FPGA)、又はLSI内部の接合関係の再構成又はLSI内部の回路区画のセットアップができるreconfigurable logic deviceも同じ目的で使うことができる。
さらに、ユニット、装置、又は装置の一部の、全部又は一部の機能又は操作は、ソフトウェア処理によって実行することが可能である。この場合、ソフトウェアは一つ又は一つ以上のROM、光学ディスク、ハードディスクドライブ、などの非一時的記録媒体に記録され、ソフトウェアが、処理装置(processor)によって実行された場合に、ソフトウェアは、ソフトウェア内の特定の機能を、処理装置(processor)と周辺のデバイスに実行させる。システム又は装置は、ソフトウェアが記録されている一つ又は一つ以上の非一時的記録媒体、処理装置(processor)、及び必要とされるハードウエアデバイス、例えばインタフェース、を備えていても良い。
本開示にかかる生体信号判定システムによれば、振幅と呼吸量の較正時にユーザが吸い切るあるいは吐き切るかを判断することができる。これによりユーザが自宅で呼吸計測装置の較正が簡単にできる。自宅等での健康状態の確認、スポーツ時の運動負荷状態の把握等の分野に応用可能である。
5 電位計測回路
6 データ蓄積装置
7 ピーク検知回路
8 呼吸曲線処理回路
9 判定回路
10 記憶装置
11 指示出力回路
21 特徴抽出回路
22 I/F装置
23 呼吸量推定回路
24 較正処理回路
100、101 生体信号判定システム
200 生体信号計測装置
300、301 生体信号判定装置

Claims (14)

  1. 第1の指示、第2の指示、及び第3の指示を、この順で、ユーザに出力する指示出力回路と、
    前記第1の指示は、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求め、
    前記第2の指示は、前記ユーザに前記動作を止めるよう求め、
    前記第3の指示は、前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求め、
    前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第1の心電を受け付け、前記第1の心電に含まれる複数のT波ピークを検知する検知回路と、
    前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が第1の閾値以上の場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていると判定し、前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が前記第1の閾値より小さい場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定する判定回路と
    を備えた生体信号判定装置。
  2. 前記指示出力回路は、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで吸気の動作を行うよう求める指示を出力したときは、前記第3の指示として、前記ユーザに限界まで排気の動作を行うよう求める指示を出力する、請求項1に記載の生体信号判定装置。
  3. 前記指示出力回路は、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで排気の動作を行うよう求める指示を出力したときは、前記第3の指示として、前記ユーザに限界まで吸気の動作を行うよう求める指示を出力する、請求項1に記載の生体信号判定装置。
  4. 各T波ピークが心電の極大値である場合において、
    前記検知回路は、
    前記第3の指示が出力された時刻後に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第2の心電を受け付け、前記第2の心電に含まれる複数のT波ピークを検知し、
    前記判定回路は、
    前記第3の指示が出力された時刻後の前記第2の心電における複数のT波ピークのうち少なくとも1つの電位差の値が、前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間の前記第1の心電における複数のT波ピークのいずれの電位差の値よりも大きいと判定した場合に、
    前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定する、
    請求項2に記載の生体信号判定装置。
  5. 各T波ピークが心電の極大値である場合において、
    前記検知回路は、
    前記第3の指示が出力された時刻後に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第3の心電を受け付け、前記第3の心電に含まれる複数のT波ピークを検知し、
    前記判定回路は、
    前記第3の指示が出力された時刻後の前記第3の心電における複数のT波ピークのうち少なくとも1つの電位差の値が、前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間の前記第1の心電における複数のT波ピークのいずれの電位差の値よりも小さいと判定した場合に、
    前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定する、
    請求項3に記載の生体信号判定装置。
  6. 前記判定回路が、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定したとき、前記指示出力回路は、再び前記第1の指示を出力する、請求項1に記載の生体信号判定装置。
  7. 第1の指示、第2の指示、及び第3の指示を、この順で、ユーザに出力する指示出力回路と、
    前記第1の指示は、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求め、
    前記第2の指示は、前記ユーザに前記動作を止めるよう求め、
    前記第3の指示は、前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求め、
    前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第1の心電を受け付け、前記第1の心電に含まれる複数のT波ピークを検知する検知回路と、
    前記第3の指示を出力した時刻を起点とする時間区間に検知された第2の心電の複数のT波ピークから、前記第3の指示に伴うユーザの呼吸に関する呼吸情報として呼吸曲線を生成する処理回路と、
    前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が第1の閾値以上の場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていると判定し、前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が第1の閾値より小さい場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定する判定回路と、
    前記処理回路が取得した前記呼吸曲線から、呼吸周期の情報および振幅の情報を抽出する特徴抽出回路と、
    前記ユーザの性別、年齢、および身長の情報を取得するインタフェース装置と、
    前記インタフェース装置で取得された前記情報と、前記特徴抽出回路によって抽出された前記呼吸周期の情報とに基づいて、予め定められた計算式に基づいて前記ユーザの呼吸量を推定する呼吸量推定回路と、
    予め用意された、呼吸量と呼吸曲線の振幅との関係式を較正する較正処理回路であって、前記呼吸量推定回路によって推定された前記呼吸量の情報と、前記特徴抽出回路によって抽出された前記振幅の情報とに基づいて、前記呼吸量と前記振幅との関係式を較正する較正部と、
    を備えた、生体信号判定装置。
  8. 生体信号判定方法であって、
    少なくとも1つのメモリーと、プロセッサとを備え、前記プロセッサにより以下を実行する、
    (a)第1の指示、第2の指示、及び第3の指示を、この順で、ユーザに出力し、
    前記第1の指示は、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求め、
    前記第2の指示は、前記ユーザに前記動作を止めるよう求め、
    前記第3の指示は、前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求め、
    (b)前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第1の心電を受け付け、前記第1の心電に含まれる複数のT波ピークを検知し、
    (c)前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が第1の閾値以上の場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていると判定し、前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が第1の閾値より小さい場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定する、
    生体信号判定方法。
  9. 前記(a)において、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで吸気の動作を行うよう求める指示を出力したときは、前記第3の指示として、前記ユーザに限界まで排気の動作を行うよう求める指示を出力する、
    請求項8に記載の生体信号判定方法。
  10. 前記(a)において、前記第1の指示として、前記ユーザに限界まで排気の動作を行うよう求める指示を出力したときは、前記第3の指示として、前記ユーザに限界まで吸気の動作を行うよう求める指示を出力する、
    請求項8に記載の生体信号判定方法。
  11. 各T波ピークが心電の極大値である場合において、
    さらに、
    (d)前記第3の指示が出力された時刻後に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第2の心電を受け付け、前記第2の心電に含まれる複数のT波ピークを検知し、
    (e)前記第3の指示が出力された時刻後の前記第2の心電における複数のT波ピークのうち少なくとも1つの電位差の値が、前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間の前記第1の心電における複数のT波ピークのいずれの電位差の値よりも大きいか否かを判定し、
    前記(c)において、前記第2の心電における複数のT波ピークのうち少なくとも1つの電位差の値が、前記第1の心電における複数のT波ピークのいずれの電位差の値よりも大きい場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定する、
    請求項9に記載の生体信号判定方法。
  12. 各T波ピークが心電の極大値である場合において、
    さらに、
    (f)前記第3の指示が出力された時刻後に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第3の心電を受け付け、前記第3の心電に含まれる複数のT波ピークを検知し、
    (g)前記第3の指示が出力された時刻後の前記第3の心電における複数のT波ピークのうち少なくとも1つの電位差の値が、前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間の前記第1の心電における複数のT波ピークのいずれの電位差の値よりも小さいか否かを判定し、
    前記(c)において、前記第3の心電における複数のT波ピークのうち少なくとも1つの電位差の値が、前記第1の心電における複数のT波ピークのいずれの電位差の値よりも小さい場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定する、
    請求項10に記載の生体信号判定方法。
  13. さらに、
    (h)前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定したとき、再び前記第1の指示を出力する、
    請求項8に記載の生体信号判定方法。
  14. コンピュータによって実行されるコンピュータプログラムであって、
    前記コンピュータプログラムは、前記コンピュータに、
    (a)第1の指示、第2の指示、及び第3の指示を、この順で、ユーザに出力させ、
    前記第1の指示は、前記ユーザに限界まで吸気または排気の動作を行うよう求め、
    前記第2の指示は、前記ユーザに前記動作を止めるよう求め、
    前記第3の指示は、前記ユーザに限界まで前記動作とは逆の動作を行うよう求め、
    (b)前記第2の指示が出力された時刻と前記第3の指示が出力された時刻との間に計測された、前記ユーザの胸部に配置された2つの電極の電位差である第1の心電を受け付け、前記第1の心電に含まれる複数のT波ピークを検知させ、
    (c)前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が第1の閾値以上の場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていると判定させ、
    前記複数のT波ピークの電位差の値の標準偏差が第1の閾値より小さい場合に、前記ユーザが限界まで前記第1の指示で求めた動作を行っていないと判定させる、
    コンピュータプログラム。
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