JP6624467B2 - 養鰻設備 - Google Patents

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Description

本発明は養鰻設備に関し、特に飼育効率を格段に向上させ、その結果、燃料費や電気料金を大幅に低減できる養鰻設備に関するものである。
従来の養鰻設備に使用されている飼育池は円形あるいは略正方形で飼育水の水面に浮かせた複数の曝気水車によって飼育水を全体として渦状に環流させている。これにより、曝気水車によって飼育池内に飼育水の緩慢な流れを形成すると同時に曝気水車で生成された空気を含んだ飼育水を飼育池内に行き渡らせ、併せて、排泄物等を渦の中心に集めてここから飼育池外へ排出していた。なお、特許文献1にはこのような目的のために改良された曝気水車の構造が開示されている。
特開2009−214054
しかし、曝気水車を使用する上記従来の養鰻設備では未だ十分な飼育効率を実現することができず、これにより燃料費や電気料金を大幅に低減することは困難であった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、飼育効率を飛躍的に向上させることが可能な養鰻設備を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本第1発明では、一端側からこれに対向する他端側へ飼育水が流れるようにした矩形の飼育池(13〜16)と、飼育池から流出した飼育水をろ過装置(11,12)へ供給する第1流路(17)と、ろ過装置(11,12)で浄化された飼育水に酸素ナノバブルによって自然界の酸素飽和濃度以上の高濃度の酸素を溶存させる酸素バブル供給装置(4)と、高濃度酸素が溶存した飼育水を飼育池(13〜16)の前記一端側へ供給する第2流路(41)とを設け、前記飼育池はその池底が全体として下り傾斜させてあり、池底の最低部に鰻を吸引して飼育池から回収する鰻抜き穴が設けられており、かつ前記池底の最低部は、当該池底の傾斜面の最下位置にさらに垂直壁で段付きに低く形成された部分である
本第1発明によれば、曝気水車に代えて酸素バブル供給装置から飼育水に酸素バブルを供給しており、特に酸素バブルとして酸素ナノバブルを使用すると飼育水の溶存酸素濃度を大きく向上させることができる。そして、このような飼育水を飼育池の一端側から他端側へ向けて流すことによってその流れが飼育池の全体で一様かつ安定したものとなり、飼育密度を従来の5倍程度まで引き上げることができる。これによって、飼育効率が向上する結果、鰻一匹当りの養殖に必要な飼育水加温用の燃料費を大幅に低減することができる。また、成魚まで養殖することが困難として廃棄されている成長不良ウナギ、いわゆるクズウナギ、あるいは異なる環境で育った成長不良ウナギの混合体や異種鰻等を十分な歩留まりで成魚まで成長させることが可能である。さらに曝気水車を使用した場合のようにその強い水流で流されることが無いからペレット状の餌を使用することができ、餌の管理や餌作り・餌やり作業の負担が大幅に軽減される。
本第2発明では、前記ろ過装置(11,12)を最も水位の高い位置に設けて第1流路(17)から前記ろ過装置(11,12)へ飼育水を供給するポンプ(31,32)を設け、前記ろ過装置(11,12)から前記酸素バブル供給装置(4)および前記飼育池(13〜16)へ向けて飼育水が自然流下するように順次水位を低くする。
本第2発明によれば、飼育水をろ過装置から酸素バブル供給装置を経て飼育池へ自然流下する構造としているから、ポンプの設置数を低減して省スペース化を図ることができるとともに、鰻一匹当たりの養殖に必要な電気料金を低減することができる。
本第3発明では、前記飼育池(13〜16)は壁上を作業通路とした隔壁(18)で区画されている。
本第3発明では、飼育池を区画する隔壁上を作業通路としたから、飼育作業を効率的に行うことができる。
本第4発明では、前記飼育池(13〜16)を互いに隣接させて複数設ける。
本第4発明においては、養鰻設備全体をコンパクトなものにできるとともに、幼魚の成長差に応じて同程度のものを各飼育池に仕分けすることによって共食いや相対的に小さい幼魚の餌摂取不足等を防止することができ、これによって養殖歩留まりを向上させることができる。
上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を参考的に示すものである。
以上のように、本発明によれば、鰻の飼育効率を飛躍的に向上させることができるから、鰻一匹当たりの養殖に必要な飼育水加温用の燃料費や電気料金を大幅に低減することができる。
本発明の一実施形態を示す養鰻設備の要部平面図である。 図1のII−II線に沿った垂直断面図である。
なお、以下に説明する実施形態はあくまで一例であり、本発明の要旨を逸脱しない範囲で当業者が行う種々の設計的改良も本発明の範囲に含まれる。
図1には養鰻設備の要部平面図を示す。養鰻設備は全体が地表よりもやや低い位置に設けられており、後述するウナギ養殖に必要な各作業を上り下りすることなく容易に行うことができる。養鰻設備は互いに接するように区画された複数の矩形(長方形)領域11〜16より構成された平面領域1A,1Bを有している。本実施形態では平面領域1A,1Bは対称形に一対設けられている。そして、一対の平面領域1A,1Bの間は相対的に幅広の第1流路である排水路17で区画されており、排水路17の上方開口には梁171(図2)が設けられてその上を作業通路として使用できるようになっている。
平面領域1A,1Bの各矩形領域11〜16は相対的に狭幅の隔壁18で区画されて隔壁18上は作業通路となっている。各平面領域1A,1Bの矩形領域のうち端部の二つの領域11,12にはろ過装置21,22が収容されている。残る矩形領域13〜16は上記矩形領域11,12よりも狭幅な長方形に形成されて飼育池となっている。
ろ過装置21の入口側に排水路17から飼育水を汲み上げる一対のポンプ31,32が設置されており、上記ろ過装置21の入口側の水位が最も高くなり、それから最低水位の排水路17に向けて後述するように飼育水が自然流下して循環するようになっている。なお、ポンプ31,32は必ずしも一対設ける必要は無く、一台としても良い。
上記ろ過装置としては例えば生物ろ過装置が使用できる。二つのろ過装置21,22は直列に連結されており、排泄物等で汚染された飼育水が図1の矢印のように一方のろ過装置21から他方のろ過装置22へ流通して浄化される。ろ過装置22の出口側には酸素バブル供給装置4が接続されており、ここで、ろ過装置22から流出した飼育水に、図略の酸素発生装置から供給される酸素がナノバブルの状態で混入される。
酸素バブル供給装置4からは第2流路たる飼育水供給管41が飼育池13の外側端(一端)に向けて屈曲し、各飼育池13〜16の外側端を連ねるように延びている。飼育水供給管41には各飼育池13〜16の略中央位置に開閉弁付きの供給口411が開口させてある。
上記各飼育池13〜16の長方形の幅は、これらを区画する幅方向の各作業通路18からの各種作業に使用する道具類が飼育池中央まで容易に届くような寸法に設定されている。なお、各飼育池13〜16の池底は、図2に示すように、その長手方向すなわちその外側端(一端)から内側端(他端)へ向けて下り傾斜させてある。
また、各飼育池13〜16の池底の最も低くなった内側端部には飼育水を抜くための排水口51と、当該内側端部に集められた鰻を吸い上げるための吸引パイプ53に連通する鰻抜き穴52が設けられている。さらに、飼育池の水位を所定高さに保つために、飼育池13〜16の内側端部と排水路17内を隔壁の下方で連通させるU字形の排水管54が設けられている。すなわち、排水管54の飼育池側立管541(図2)の管壁には飼育水を流入させるスリット543が形成される一方、排水路側立管542には所定の高さ位置に飼育水が流出する排水口544が設けられ、これによって飼育池の水位が所定高さに保たれている。
以上のような構成の養鰻設備において、ポンプ31,32によってろ過装置21の入口側に汲み上げられた飼育水は図1の矢印で示すようにろ過装置21からこれに直列に接続されたろ過装置22に折り返すように流通させられて酸素バブル供給装置4に流入する。酸素バブル供給装置4を通過する間に高酸素濃度にされた飼育水は供給管41を経て各供給口411からそれぞれ各飼育池13〜16に供給される。そして図2の矢印で示すように飼育池13〜16の外側端から内側端へ当該飼育池13〜16の長手方向に沿って流れて、排水管54を経て排水路17へ流出し、排水路17の一端方向へ流れて再びポンプ31,32によって汲み上げられる。このようにして飼育水が循環させられる。
本実施形態によれば、ポンプ31,32で汲み上げた後はろ過装置21,22から酸素バブル供給装置4、飼育池13〜16への飼育水の循環は、水位を順次低下させることによって飼育水を自然流下させているから、ポンプ31,32は循環の開始位置に設置するだけで良く、養鰻設備全体の設置スペースおよび必要な電気料金を大幅に低減することができる。
また、矩形の複数の飼育池13〜16を作業通路18で区画して互いに隣接して設けているから、飼育池の配置効率が良く、各飼育池13〜16の容量を適当なものにしておけば、幼魚の成長差に応じて同程度のものを各飼育池に仕分けすることによって共食いや相対的に小さい幼魚の餌摂取不足等を防止することができ、これによって養殖歩留まりを向上させることができる。
そして、この際の飼育池内の観察や仕分け作業は、飼育池13〜16を区画する作業通路18上から容易かつ効率的に行うことができる。特に飼育池13〜16を長方形としてその幅を作業に使用する道具類が飼育池の中央まで容易に届くような寸法に設定しているからさらに効率的な作業が可能である。
各飼育池13〜16には酸素ナノバブルによって自然界の酸素飽和濃度以上の高濃度の酸素を溶存させた飼育水が供給されるから、シラスウナギの飼育密度を従来に比して5倍以上に引き上げることが可能であり、ウナギ一匹当たりの飼育池の加温用燃料費や電気料金を大幅に低減することができる。
上記実施形態では平面領域1A,1Bの一端部にろ過装置21,22を設置し、これから長方形の各長辺を互いに隣接させて他端方向へ複数の飼育池13〜16を配設しているが、ろ過装置21,22と飼育池13〜16の配置はこれに限られない。例えば、ろ過装置を囲むように複数の飼育池を配置するようにしても良い。また、飼育池の設置数も上記実施形態に限られない。
上記実施形態において、ろ過装置21,22の設置数は一対に限られないことはもちろんである。またろ過装置を生物ろ過装置とした場合にはその流入側にも酸素バブル供給装置を設けて、ろ過装置内の微生物に十分な酸素を与えるようにしても良い。
1A,1B…平面領域、13,14,15,16…飼育池、17…排水路(第1流路)、18…隔壁、21,22…ろ過装置、31,32…ポンプ、4…酸素バブル供給装置、41…飼育水供給管(第2流路)、52…鰻抜き穴。

Claims (4)

  1. 一端側からこれに対向する他端側へ飼育水が流れるようにした矩形の飼育池と、前記飼育池から流出した飼育水をろ過装置へ供給する第1流路と、前記ろ過装置で浄化された飼育水に酸素ナノバブルによって自然界の酸素飽和濃度以上の高濃度の酸素を溶存させる酸素バブル供給装置と、高濃度酸素が溶存した飼育水を前記飼育池の前記一端側へ供給する第2流路とを設け、前記飼育池はその池底が全体として下り傾斜させてあり、池底の最低部に鰻を吸引して飼育池から回収する鰻抜き穴が設けられており、かつ前記池底の最低部は、当該池底の傾斜面の最下位置にさらに垂直壁で段付きに低く形成された部分である養鰻設備。
  2. 前記ろ過装置を最も水位の高い位置に設けて第1流路から前記ろ過装置へ飼育水を供給するポンプを設け、前記ろ過装置から前記酸素バブル供給装置および前記飼育池へ向けて飼育水が自然流下するように順次水位を低くした請求項1に記載の養鰻設備。
  3. 前記飼育池は壁上を作業通路とした隔壁で区画されている請求項1又は2に記載の養鰻設備。
  4. 前記飼育池を互いに隣接させて複数設けた請求項1ないし3のいずれかに記載の養鰻設備。
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