JP6607707B2 - 花粉回収装置および花粉回収方法 - Google Patents
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Description
ば、残留した花粉収容殻部を花粉収容殻部捕捉部材上から除去する際に、例えば摘み上げたりしなくても単にベース部上を滑らせて移動させるだけで、簡単に除去することができる。
口部22aを覆うように網部材(金網)22cが取り付けられている。この網部材22cとして、スギ花粉を通過させるが、スギ雄花を捕捉可能な大きさの目開き寸法(例えば、約1mmの目開き寸法)を有する安価な汎用品(金網)を用いることが可能である。
形成されて、カートリッジ側チューブ部材34a,濾材34bおよび密着防止部材34cの前後両端部に取り付けられたエンドプレート34d,34dと、円環状に形成されて、各エンドプレート34d,34dの前後外面に取り付けられたガスケット34g,34gとを備えて構成される。
に取り付けられて、下方に向けて窄まる形状を有するとともに上下に開放された内部空間を有する雄花受容部材(雄花用ホッパー)41と、作業台2の後方に配設された雄花回収容器42(図2参照)と、雄花受容部材41と雄花回収容器42とを繋ぐ筒状の筒部材43とを備えて構成される。このため、天板22(網部材22c)上に堆積する枝葉の小片や雄花を、例えば刷毛等を用いて後方に移動させて後側開口部22bに落とし込むことにより、雄花受容部材41および筒部材43を通過させて雄花回収容器42(図2参照)で回収することができる。
スギは、枝葉先端に密生する雄花の内部に花粉を蓄えており、この雄花が直径2mm程度で全長3〜5mm程度の楕円形状に成熟して開花することにより、花粉が外部に飛散しやすい状態となる。このため、雄花が開花した状態で花粉回収装置1による花粉回収を行えば、効率良く花粉を回収できる。そこで、花粉回収の前準備として雄花を育成して開花させる工程を設けており、それがこの雄花育成工程S10である。雄花育成工程S10で
は、本明細書の背景技術に挙げた特許文献1(特開2010‐263842号公報)に記載されているように、スギの樹木から、開花前の雄花を有する枝葉を伐採し、その枝葉(雄花)に花粉飛散防止用の紙袋を被せた後、この紙袋が被せられた枝葉を水耕栽培することにより雄花を育成して開花させる。このようにして雄花を開花させた後に、例えば送風機を用いて送風を行って、紙袋(枝葉および雄花を覆う紙袋)に風を当てることにより、雄花に蓄えられた花粉の乾燥度を、好ましくは14%以下にまで低下させる。このようにして花粉の乾燥度を低下させることにより、枝葉から雄花が自然に分離されやすくなる。
続いて、花粉回収装置1を用いて、上記雄花育成工程S10により開花した雄花から花粉を回収する花粉回収工程S20を実行する。この花粉回収工程S20を実行するにあたって、まず、メイン側ブロワ36およびサブ側ブロワ51を駆動させ、作業空間Sの空気をメイン側ブロワ36およびサブ側ブロワ51に吸引させる。その状態で作業者は、作業空間Sに対して前方から(ビニールシート23F側から)紙袋が被せられた状態のスギの枝葉を挿入し、枝葉に被せられた紙袋を破る等して枝葉から外す。上述したように、雄花育成工程S10において花粉の乾燥度を14%以下にまで下げることにより、大部分の雄花が枝葉から自然に分離されて紙袋内に堆積させるようにすることができる。このため、枝葉から紙袋を外すと、紙袋内に放出されて充満する花粉が作業空間S内に放出されるとともに、紙袋内に堆積した雄花が天板22(網部材22c)上に落下する。ここで、網部材22cは雄花を捕捉可能な目開き寸法を有するので、雄花は網部材22cを通過することなく網部材22cに捕捉されて残留する。
続いて、メイン花粉回収部3(メイン側花粉回収容器35)で回収された花粉に混在する僅かな混在物(枝や葉の小片等)を除去して花粉の品質(純度)を高めるために、回収された花粉を超音波篩機(図示せず)にかけて混在物を除去する。このとき、比較的大きな枝葉や雄花のほとんどが網部材22c上で捕捉されて、メイン側花粉回収容器35内に
混入することがないので、従来のように、篩の目の大きさを変更して複数回に分けて篩作業を行う必要がない。このため、花粉の回収ロスを少なくして短時間で効率良く混在物を除去することができ、また、周囲へ飛散する花粉を抑えて作業環境の改善も図られる。さらに、この混在物除去工程S30は、花粉に対して極少量の混在物(網部材22cの目開き寸法以下の小片)が混在する回収物から、この極少量の混在物を分離する工程なので、この混在物を精度良く分離して純度の高い花粉を得ることが可能である。この効果は、純度の高い目的物(花粉)を得るためには、予め目的物の占める割合がなるべく大きくなるように設定する、というフィルタ理論の応用により得られるものである。なお、サブ花粉回収部5は、作業空間Sの空気中に飛散している花粉を後方へ吸引する構成なので、作業空間S内の空気を下方へ吸引するメイン花粉回収部3と比較して、吸引される混在物が少ない反面、吸引される花粉も少ない。換言すれば、サブ花粉回収部5において回収される花粉は、その量は少ないが、混在物も大幅に少ない品質(純度)の高いものである。
続いて、上記混在物除去工程S30により混在物が除去された花粉を紙袋に詰めて、花粉乾燥設備(図示せず)内に収容する。そして、この花粉乾燥設備内に乾燥した空気を供給することにより、紙袋内の花粉を所定の乾燥度まで乾燥させて、所望の品質(純度および乾燥度)の花粉を得る。
2 吸引作業台(作業台)
3 メイン花粉回収部
4 雄花回収部(花粉収容殻部回収部)
5 サブ花粉回収部
22 天板(ベース部)
22b 後側開口部(開口部)
22c 網部材(花粉収容殻部捕捉部材)
23 カバー部材(カバー部)
31 花粉受容部材(接続部材)
32 カートリッジ収容部材(接続部材)
33 第1筒部材(接続部材)
34 フィルタカートリッジ(花粉捕捉部材)
34b 濾材
36 メイン側ブロワ(吸引装置)
37 第1配管部材(接続部材)
42 雄花回収容器(殻部収容部)
51 サブ側ブロワ(吸引装置)
S 作業空間
Claims (6)
- 花粉収容殻部内に花粉を蓄える植物から前記花粉を回収するための花粉回収装置であって、
外部への前記花粉の飛散を抑制可能な作業空間を有する作業台と、
空気を吸引する吸引装置と、
前記作業空間と前記吸引装置を繋げるように設けられ、前記吸引装置の吸引作用により前記作業空間内の空気を前記吸引装置に向けて流下させる接続空間を有する接続部材と、
前記作業空間と前記接続空間との境界部に設けられ、前記花粉を通過させる一方で前記花粉収容殻部は捕捉する花粉収容殻部捕捉部材と、
前記接続空間において、前記花粉収容殻部捕捉部材に対し前記吸引装置側へ流下した部分に設けられ、前記花粉収容殻部捕捉部材を通過した前記作業空間からの空気が通過することにより当該空気中の前記花粉を捕捉する花粉捕捉部材とを備え、
前記花粉捕捉部材が、中空円筒状に形成されて空気中の前記花粉を濾過して捕捉する濾材を有し、且つ、前記花粉収容殻部捕捉部材を通過した前記作業空間からの空気が、前記濾材を径方向外側から径方向内側に向けて通過して前記吸引装置に向けて吸引されることにより前記濾材の径方向外側部分に前記花粉を捕捉するように、前記接続空間内に配設されることを特徴とする花粉回収装置。 - 前記花粉収容殻部捕捉部材が、前記花粉を通過させる一方で前記花粉収容殻部は捕捉する目開き寸法を有した網部材により構成されることを特徴とする請求項1に記載の花粉回収装置。
- 前記濾材の濾層が、単一層からなることを特徴とする請求項1又は2に記載の花粉回収装置。
- 前記濾材が、外表面が平滑化された中空円筒状に形成されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の花粉回収装置。
- 前記作業台が、前記花粉収容殻部捕捉部材が設けられたベース部と、前記花粉収容殻部捕捉部材を上方から囲むように前記ベース部に取り付けられて前記作業空間を形成するカバー部とを備えて構成され、
前記ベース部に設けた開口部から、前記花粉収容殻部捕捉部材の上面部で捕捉され、残留した前記花粉収容殻部を落とし込んで回収する花粉収容殻部回収部を備えることを特徴とする請求項1〜4のいずれか一項に記載の花粉回収装置。 - 花粉収容殻部内に花粉を蓄える植物から前記花粉を回収するための花粉回収方法であって、
作業台の上方に形成された、外部への前記花粉の飛散を抑制可能な作業空間内に、内部に前記花粉が蓄えられた前記花粉収容殻部を位置させるとともに、吸引装置の吸引作用により、前記作業空間の空気を、前記作業空間と前記吸引装置とを繋ぐ接続空間を介して前記吸引装置に吸引させる第1のステップと、
前記作業台における前記作業空間と前記接続空間との境界部に設けられた花粉収容殻部捕捉部材において、前記花粉を通過させる一方で前記花粉収容殻部を捕捉するとともに、前記接続空間において、前記花粉収容殻部捕捉部材に対して前記吸引装置側へ流下した部分に設けられた中空円筒状の濾材を有する花粉捕捉部材により、前記花粉収容殻部捕捉部材を通過した前記作業空間からの空気を、前記濾材の径方向外側から径方向内側に向けて通過させて前記吸引装置に向けて吸引させることで当該空気中の前記花粉を前記濾材の径方向外側部分に捕捉する第2のステップとを、この順に実行することを特徴とする花粉回収方法。
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JP2015113153A JP6607707B2 (ja) | 2015-06-03 | 2015-06-03 | 花粉回収装置および花粉回収方法 |
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