JP6607399B2 - 義足用板バネ - Google Patents

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Description

本発明は、義足用板バネに関するものである。
近年、パラリンピックなどの競技会で用いられる競技用の義足は、めざましく進歩している。特に、義足の一部に反発力の大きい板バネを採用することで、義足を装着した障害者の記録もそれに伴い向上している。
例えば、特許文献1には、競技者の脚部の断端部を挿入するソケットと、このソケットから、下方に延びる下腿部と足部を構成する前方に湾曲した板バネとを有した競技用義足が開示されている。本文献によれば、この板バネ部分にカーボン繊維プラスチック製の軟性樹脂素材を採用することで、高い強度と反発力を持った競技用義足を提供することができる。
特開2011−182881号公報
特許文献1によれば、このように板バネを有した競技用義足を用いた場合、板バネの撓みによって蓄えられた弾性エネルギーが、競技者の推進力や跳躍力に変換されることとなる。したがって、競技者がより大きな推進力及び跳躍力を得るためには、競技用義足は、より大きな弾性エネルギーを蓄えることができる板バネを有していることが望ましい。
以上のような事情に対し、本発明の目的は、より大きな弾性エネルギーを蓄えることができる義足用板バネを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明に係る義足用板バネは、脚部の断端部の下方に設けた取り付け面部と、前記脚部の一方に向けて延設され下方に湾曲している湾曲面部と、前記取り付け面部と対向する接地面部とを有する板バネから構成されており、前記湾曲面部のうち、前記接地面部から曲率が最も大きくなる屈曲部までの高さが、前記接地面部から前記取り付け面部までの高さと同等以上であ前記湾曲面部の板厚は、前記取り付け面部の板厚よりも薄い
本発明に係る義足用板バネは、脚部の断端部の下方に設けた取り付け面部と、前記脚部の一方に向けて延設され下方に湾曲している湾曲面部と、前記取り付け面部と対向する接地面部とを有する板バネから構成されており、前記湾曲面部のうち、前記接地面部から曲率が最も大きくなる屈曲部までの高さが、前記接地面部から前記取り付け面部までの高さと同等以上であ前記湾曲面部の板厚は、前記取り付け面部の板厚よりも薄い。このような構成の板バネによれば、より大きな弾性エネルギーを蓄えることができる。
第1の実施形態に係る義足の装着状態における概略を示す側面図である。 第2の実施形態に係る義足用板バネの概略を示す側面図である。 第3の実施形態に係る義足用板バネの概略を示す側面図である。 第4の実施形態に係る義足の装着状態における概略を示す側面図である。 第5の実施形態に係る義足の装着状態における概略を示す側面図である。 義足用板バネの一例を示す側面図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る義足用板バネの実施形態を詳細かつ具体的に説明する。
[第1の実施形態]
まず図1を用いて、第1の実施形態に係る義足用板バネについて説明する。
図1は、第1の実施形態に係る義足の装着状態における概略を示す側面図である。本実施形態に係る義足用板バネは、脚部に断端部を有する使用者の着用を想定している。
図1に示すように、本実施例にかかる義足1は、使用者の脚部18における断端部付近に取り付けられる。また、義足1は、断端部に装着するソケット14、人工関節12、板バネ10を有している。
義足用板バネ10は、ソケット14及び人工関節12等を介して使用者の脚部における断端部の下側に取り付けられる。尚、図1においては、使用者の体の向きは図中左方向(矢印Fで示す方向)が前方となっている。
また、義足用板バネ10は、上部に位置する取り付け面部13と、これに対向する接地面部7と、これらの間に位置する湾曲面部15を有している。取り付け面部13は、使用者の脚部の断端部の下側に設けてある、人工関節12に取り付けることが可能な構造を有している。
取り付け面部13は、使用者の前後又は左右の一方に延設されている。図1においては、使用者の前後の軸に沿って水平に、かつ、後方に向けて延設されているが、これに限られるものではない。例えば完全に水平である必要はなく、上下に傾斜するように延設されていてもよい。また、使用者の前後方向に完全に沿って延設されている必要はなく、左右方向のいずれかに傾斜して延設されていてもよい。
接地面部7は、取り付け面部13に対して対向した位置で地面に接地している。尚、接地面部7は、必ずしも取り付け面部13の真下に位置している必要はない。例えば、取り付け面部13に対して、前後や左右にずれた位置にあっても良い。
湾曲面部15は、曲率の異なる複数の屈曲部を有している。ここでいう湾曲面部とは、図1に示すように板バネ10を側方からの視点で見た際に、曲線状になっている部分を言う。また、屈曲部とは、湾曲面部に含まれる曲線状の部分であって、湾曲面部の円弧の外側に向けて凸となる1つの頂点を含む領域をいう。また、ここでいう、湾曲面部における頂点とは、曲線の曲率が周囲と比較して一番高くなっている部分をいう。
尚、図1において、最も曲率の大きい屈曲部は頂点P1を含む屈曲部15aである。また、この屈曲部15aの図中上部における開始点は、取り付け面部13の直線部分と、湾曲面部15の曲線部分との境界にある、境界b1である。尚、屈曲部15aの終点は、屈曲部15aの下方に位置する頂点P3を含む屈曲部15bとの間に位置している。より詳細には、頂点P1と頂点P3との間の中央に位置する境界b2が、屈曲部15aの終点である。また、屈曲部15bの視点は、境界b2であり、終点は、直線状の接地面部7との境界b3である。
以下同様に、本記載において、複数の屈曲部を有する構造を説明する際に、屈曲部の開始点又は終点は、屈曲部に直線部が隣接している場合は、曲線部分と直線部分との境界部とする。また、2つの屈曲部が隣接する場合の開始点又は終点は、各屈曲部の頂点と頂点とからの距離が等しくなる点とする。
図1に示すように、本実施形態にかかる義足用板バネ10は、接地面部7から、最も曲率の大きい屈曲部15aの最上部に位置する部分までの高さt1の値が、接地面部7から、取り付け面部13までの高さt2の値と同等か、それより大きい。ここでいう高さとは、接地面部7の属する水平面から、接地面部13、又は、屈曲部15aにおける最上部に位置する部分までの垂直距離(t2)までの垂直距離(t1)を意味する。
本発明にかかる義足1を装着した使用者が、歩行、走行、跳躍等を行う際、板バネ10には、上下から圧縮力が加えられる。詳細には、取り付け面部13には、人工関節12及びソケット14等を介して図中上方から下方に向けて、脚部18からの圧縮力がかかる。また、これに応じて、接地面部7には、地面9からの反発力によって、上方へ向けて圧縮力がかかる。
これにより、板バネ10における、湾曲面部15は、上下両方向から圧縮され、撓みが生じる。ここで、湾曲面部15のうちの、屈曲部15aにおける、特に頂点P1から境界b2の部分で、より大きな撓みが生じる。この撓みによって、弾性エネルギーが蓄えられ、この弾性エネルギーが解放されることで、使用者は大きな反発力を得ることができる。
ここで、湾曲面部15のうち、曲率が最も大きい屈曲部15aにおける、少なくとも一部分は、取り付け面部13と同等、またはそれ以上の高さに位置している。これにより、主要な変形部である、屈曲部15の頂点P1と境界b2との間の長さを、比較的長く確保することができる。そのため、本実施形態に係る義足1の板バネは、より多くの弾性エネルギーを蓄えることができる。
また、本発明の別の形態によれば、湾曲面部15の板厚は、前記取り付け面部13の板厚よりも薄いものであってもよい。義足1においては、取り付け面部13は、人工関節12等との接続部分であるため、応力が比較的集中しやすくなる。そのため、高い強度を保つために、取り付け面部13付近の板厚は、その他の部分と比較して、厚い形状であることが好ましい。一方、湾曲面部15は、板厚を厚くしすぎると、しなやかな変形が困難となる。そのため、湾曲面部15の板厚は、取り付け面部13と比較して、薄い形状であることが望ましい場合がある。
そこで、湾曲面部15の板厚が、前記取り付け面部13の板厚よりも薄いことにより、取り付け面部13の剛性と強度の確保と、湾曲面部の効果的な変形を両立することができる。また、このような構成によれば、使用者は、走行時や跳躍時に、義足用板バネの変形による違和感を比較的覚えにくくなる。
また、本発明の別の形態によれば、前記湾曲面部15の板厚は、一定の厚さになっていてもよい。これにより、湾曲面部15のうち一点に応力が集中することを防ぐことができる。このような構成においては、義足が破損しにくくなる傾向にある。板バネの材料として、例えばCFRP(CarbonFiberReinforcedPlastics)などの素材を用いた場合には、このような構成によって、離間剥離等の発生を、より効果的に抑制することができる。
また、本発明の別の形態によれば、湾曲面部15は、取り付け面部13から屈曲部15aに向けて、板厚を徐々に薄くなっていてもよい。このような構成とすることで、取り付け面部13と屈曲部15aとの間に、応力集中の原因となる段差等が形成されることを回避できる。すなわち、屈曲部15aの板厚を、取り付け面部13の板厚に対して自由な厚さに設計することができる。
また、本発明の別の形態によれば、取り付け面部13、湾曲面部15、接地面部7を、形成する部材として、積層構造の板バネ部材を用いることができる。このように、板バネ部分に積層構造の部材を用いることで、高い剛性及び強度を得ることができる。
図6には、比較のために、本実施形態に係る義足1における義足用板バネとは構成の異なる、義足用板バネ100を示している。この義足用板バネ100は、取り付け面部113と、接地面部107との間に、頂点P101を含む屈曲部115a、頂点P102を含む屈曲部115b、頂点P103を含む屈曲部115cを含んでいる。ここで、これらの屈曲部のうち、曲率が最も大きい屈曲部は、頂点P102を有する屈曲部115bである。したがって、接地面部107から、曲率の最も大きい屈曲部115bまでの高さt4の値は、接地面部107から取り付け面部113までの高さt2の値よりも小さくなる。
この義足用板バネ100においては、上下方向からの圧縮力による主要な変形部分は、頂点P102から境界b103までの領域となる。しかしながら、この領域の長さは、図6に示すような、高さt4の値が高さt2の値よりも小さくなる構成においては、本実施形態にかかる義足1に用いる板バネと比較して短くなる。そのため、この義足用板バネ100が蓄えることができる弾性エネルギーも、比較的小さくなる。
[第2の実施形態]
図2を用いて、第2の実施形態に係る義足用板バネ20について説明する。尚、本第2の実施形態は、第1の実施形態(図1)における板バネの変形例である。そのため、図面における同一部分については同一番号を付して重複する説明を省略し、相違点について詳細に説明する。
まず、図2は、本実施形態にかかる義足用板バネ20を示す側面図である。図2に示すように、義足用板バネ20は、取り付け面部23と接地面部7との間に、湾曲面部25を有している。この湾曲面部25は、湾曲の内側から外側に向けて凸となる3つの頂点(頂点P21、P22、P23)を有している。また、湾曲面部25は、これらの頂点をそれぞれ含む、複数の屈曲部(第1の屈曲部25a、第2の屈曲部25b、第3の屈曲部25c)を有している。第1の屈曲部25aは頂点P21を、第2の屈曲部25bは頂点P22を、第3の屈曲部25cは頂点P23を、それぞれ含んでいる。
ここで、第1の屈曲部25aは、これらの屈曲部の中で最も曲率が大きい屈曲部である。また、第2の屈曲部25bは、第1の屈曲部25aよりも、接地面部7側に設けられている。さらに、第3の屈曲部25cは、第2の屈曲部25bよりも、接地面部7側に設けられている。ここで、第1の屈曲部25aにおける頂点P21と第2の屈曲部25bにおける頂点P22との間の長さは、第2の屈曲部25bにおける頂点P22と第3の屈曲部25cにおける頂点P23との間の長さよりも長く形成されている。
このような構成によれば、義足用板バネ20は、上下方向からの圧縮力を受けた際に、第1の屈曲部25aにおける頂点P21と第2の屈曲部25bにおける頂点P22との間の領域が、最も大きく変形することとなる。また、本実施形態によれば、第1の屈曲部25aにおける頂点P21と第2の屈曲部25bにおける頂点P22との間の長さが、その他の部分よりも大きく形成されている。そのため、義足用板バネ20は、より大きく変形することとなる。また、義足用板バネ20は、より大きな弾性エネルギーを蓄えることができる。
尚、本実施形態によれば、第1の屈曲部25aにおける頂点P21と第2の屈曲部25bにおける頂点P22との間の領域が主要な変形部分となる。しかしながら、変形する部分は、これに限られるものではない。例えば、第2の屈曲部25bにおける頂点P22と第3の屈曲部25cにおける頂点P23との間の領域も、変形してもよい。この際、この部分の変形量は、第1の屈曲部25aにおける頂点P21と第2の屈曲部25bにおける頂点P22との間の領域よりも小さくなる。また、第2の屈曲部と第3の屈曲部の間には、第2の屈曲部のみではなく、複数の屈曲部を有していても良い。
[第3の実施形態]
図3を用いて、第3の実施形態に係る義足用板バネ30について説明する。尚、本第3の実施形態は、第1の実施形態(図1)における義足1及び第2の実施形態(図2)における義足用板バネ20の変形例である。そのため、図面における同一部分については同一番号を付して重複する説明を省略し、相違点について詳細に説明する。
まず、図3は、本実施形態にかかる義足用板バネ30を示す側面図である。図3に示すように、義足用板バネ20は、取り付け面部33と、接地面部7との間に、湾曲面部35を有している。この湾曲面部35は、湾曲の内側から外側に向けて凸となる3つの頂点(頂点P31、P32、P33)を有している。また、湾曲面部35は、これらの頂点をそれぞれ含む、複数の屈曲部(第1の屈曲部35a、第2の屈曲部35b、第3の屈曲部35c)を有している。第1の屈曲部35aは頂点P31を、第2の屈曲部35bは頂点P32を、第3の屈曲部25cは頂点P33を、それぞれ含んでいる。
ここで、湾曲面部35は、前記取り付け面部33側の一部分に、上方に張り出した張り出し部38を有している。この張り出し部38は、取り付け面部33と、湾曲面部35との間に位置する境界31を境に、取り付け面部33よりも上方に張り出している。また、張り出し部38は、屈曲部35aの一部に含まれている。
図3に示すように、義足用板バネ30は、この張り出し部38があることにより、屈曲部35の少なくとも一部が、取り付け面部33よりも上方に位置することになる。また、この張り出し部38を形成することにより、屈曲部35aに含まれる頂点P31の位置は、取り付け面部33よりも上方に位置することとなる。
このような構成とすることにより、接地面部7から張り出し部38の最上部までの高さt3は、接地面部7から取り付け面部33までの高さt2よりも大きな値となっている。
これにより、義足用板バネ30は、主要な変形部分である頂点P31と頂点P32との間の長さを、より長く形成することが可能となる。義足用板バネ30は、また、変形部が長くなることで、より大きな弾性エネルギーを蓄えることができる。
また、本発明の別の形態によれば、張り出し部38の板厚は、取り付け面部33と屈曲部35aの接合部である境界b31から、屈曲部35aに向けて、徐々に薄くなるように形成することができる。尚、張り出し部38のうち、この板厚が徐々に薄くなる部分を、境界b31から屈曲部35aにおける頂点P31までの領域とすることもできる。
このような構成とすることで、取り付け面部33と屈曲部35aとの間に、応力集中の原因となる段差等が形成されることを回避できる。すなわち、義足用板バネ30は、屈曲部35aの板厚を、取り付け面部33の板厚に対して自由な板厚に設計することができる。
[第4の実施形態]
図4を用いて、第4の実施形態に係る義足4について説明する。尚、本第4の実施形態は、第1の実施形態(図1)における義足1の変形例である。そのため、図面における同一部分については同一番号を付して重複する説明を省略し、相違点について詳細に説明する。
まず、図4に示すように、義足4は、取り付け面部43と接地面部7との間に、湾曲面部45を有している。この湾曲面部45は、湾曲の内側から外側に向けて凸となる2つの頂点(頂点P41、P43)を有している。また、湾曲面部45は、これらの頂点をそれぞれ含む、複数の屈曲部(第1の屈曲部45a、第2の屈曲部45b)を有している。第1の屈曲部45aは頂点P41を、第2の屈曲部45bは頂点P43を、それぞれ含んでいる。
ここで、図4に示すように、本実施形態に係る義足4は、ソケット44の側面に、膝板6を備えている。膝板6は、脚部18とほぼ平行に、脚部の断端部の方向(図中下側)に向けて延設されている。また、膝板6の下端は、取り付け面部43に取り付けられている。なお、膝板6を側面から見た形状は、図4に示すように直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
取り付け面部43は、屈曲部45aとの境界である境界b41と反対側の端部において、膝板6に取り付けられている。このとき、接地面部7から屈曲部45aにおける最上部までの高さt1は、接地面部7から取り付け面部43までの高さt1と同等以上となっている。ここで、膝板6と取り付け面部43との成す角度は、t1≧t2の関係となるように設計される。
本実施形態に係る義足4によれば、膝板6の図中上下方向の長さを調節することで、義足4の全長を調節することができる。これにより、脚部18の断端部の位置に応じて、最適な長さを有する義足を提供することができる。
また、本発明の別の形態によれば、膝板6を、取り付け面部43、湾曲面部45、接地面部7と、一体の部材で形成することができる。このように、一体の部材で形成することにより、各部を固定するための結合部材を省略することができる。このため、義足全体の軽量化や、強度の向上等を実現することができる。
[第5の実施形態]
図5を用いて、第5の実施形態に係る義足5について説明する。尚、本第5の実施形態は、第1の実施形態(図1)、第3の実施形態(図3)、第4の実施形態(図4)の変形例である。そのため、図面における同一部分については同一番号を付して重複する説明を省略し、相違点について詳細に説明する。
図5に示すように、本義足5は、ソケット54の側面に、膝板6を備えている。膝板6は、脚部18とほぼ平行に、脚部の断端部の方向(図中下側)に向けて延設されている。また、膝板6の下端は、湾曲面部55に設けられた、張り出し部58に取り付けられている。なお、膝板6を側面から見た形状は、図5に示すように直線状であってもよいし、曲線状であってもよい。
湾曲面部55は、第1の屈曲部55aと、第1の屈曲部55aよりも下側に設けた第2の屈曲部55bとを含んでいる。この第1の屈曲部55aは、最も曲率の大きい頂点P51を含んでいる。また、第1の屈曲部55aは、第2の屈曲部の反対側で、膝板6に取り付けられている。さらに、膝板6の下端よりも上部に張り出した張り出し部58を有している。このような構成により、屈曲部55a及び頂点P51は、少なくとも一部が膝板6と張り出し部58との取り付け箇所よりも上方に位置している。
このような構成とすることにより、接地面部7から張り出し部58の最上部までの高さt3は、接地面部7から取り付け面部53までの高さt2よりも大きな値となっている。
また、これにより、湾曲面部55は、主要な変形部分である頂点P51と頂点P52との間の長さを、より長く形成することが可能となる。また、変形部を長く形成することで、より大きな弾性エネルギーを蓄えることができる。
また、本実施形態に係る義足5によれば、膝板6の長さを調節することで、義足5の全長を調節することができる。これにより、脚部18の断端部の位置に応じて、最適な長さを有する義足を提供することができる。
また、本発明の別の形態によれば、膝板6を、取り付け面部53、湾曲面部55、接地面部7と、一体の部材で形成することができる。このように、一体の部材で形成することにより、各部を固定するための結合部材を省略することができる。このため、義足全体の軽量化や、強度の向上等を実現することができる。
[その他の態様]
前述した実施形態の説明は、本発明に係る義足及び義足用板バネを説明するための例示であって、特許請求の範囲に記載の発明を限定するものではない。また、本発明の各部構成は前述した実施形態に限らず、特許請求の範囲に記載の技術的範囲内で種々の変形が可能である。
例えば、上記の実施形態において、湾曲面部は、多数の屈曲部を備えるものであってもよい。また、取り付け面部の形状は、必ずしも水平の板状である必要はなく、その一部又は全体が、曲面状であってもよい。また、湾曲面部は、湾曲面部の円弧の外側に向けて凸となる屈曲部のみではなく、円弧の内側に向けて凸となる屈曲部を含んでいても良い。
1 義足
4 義足
5 義足
6 膝板
7 接地面部
9 地面
10 義足用板バネ
12 人工関節
13 取り付け面部
14 ソケット
15 湾曲面部
15a 屈曲部
15b 屈曲部
18 脚部
20 義足用板バネ
25 湾曲面部
25a 屈曲部
25b 屈曲部
25c 屈曲部
33 取り付け面部
30 義足用板バネ
35 湾曲面部
35a 屈曲部
35b 屈曲部
35c 屈曲部
38 張り出し部
43 取り付け面部
44 ソケット
45 湾曲面部
45a 屈曲部
45b 屈曲部
54 ソケット
55 湾曲面部
55a 屈曲部
55b 屈曲部
58 張り出し部
100 義足用板バネ
107 接地面部
113 取り付け面部
115 湾曲面部
115a 屈曲部
115b 屈曲部
115c 屈曲部
b1〜b3、b21〜b24、b31〜b33、b41〜b43、b52、b53、b101〜b104 境界
P1、P3、P21〜P23、P31〜P33、P41〜P43、P51〜P53、P101〜P103 頂点
t1〜t4 高さ

Claims (9)

  1. 脚部の断端部の下方に設けた取り付け面部と、前記脚部の一方に向けて延設され下方に湾曲している湾曲面部と、前記取り付け面部と対向する接地面部とを有する板バネから構成されており、
    前記湾曲面部のうち、前記接地面部から曲率が最も大きくなる屈曲部までの高さが、前記接地面部から前記取り付け面部までの高さと同等以上であ
    前記湾曲面部の板厚は、前記取り付け面部の板厚よりも薄い、義足用板バネ。
  2. 脚部の断端部の下方に設けた取り付け面部と、前記脚部の一方に向けて延設され下方に湾曲している湾曲面部と、前記取り付け面部と対向する接地面部とを有する板バネから構成されており、
    前記湾曲面部のうち、前記接地面部から曲率が最も大きくなる屈曲部までの高さが、前記接地面部から前記取り付け面部までの高さと同等以上であり、
    前記取り付け面部は、前記湾曲面部に向かって板厚が徐々に薄くなっている足用板バネ。
  3. 脚部の断端部の下方に設けた取り付け面部と、前記脚部の一方に向けて延設され下方に湾曲している湾曲面部と、前記取り付け面部と対向する接地面部とを有する板バネから構成されており、
    前記湾曲面部のうち、前記接地面部から曲率が最も大きくなる屈曲部までの高さが、前記接地面部から前記取り付け面部までの高さと同等以上であり、
    前記湾曲面部は、前記取り付け面部の側に、上方に屈曲した張り出し部を有している、足用板バネ。
  4. 脚部の断端部の下方に設けた取り付け面部と、前記脚部の一方に向けて延設され下方に湾曲している湾曲面部と、前記取り付け面部と平行に対向する接地面部とを有する板バネから構成されており、
    前記湾曲面部のうち、前記接地面部から曲率が最も大きくなる屈曲部までの高さが、前記接地面部から前記取り付け面部までの高さと同等以上である、足用板バネ。
  5. 前記張り出し部の板厚は、前記取り付け面部との接合部から、前記曲率が最も大きくなる第1の屈曲部に向かって徐々に薄くなっている、請求項3又は4に記載の義足用板バネ。
  6. 前記湾曲面部の板厚は、一定である、請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の義足用板バネ。
  7. 前記湾曲面部は、前記曲率が最も大きい第1の屈曲部と、前記第1の屈曲部よりも接地面部側に設けられた第2の屈曲部と、前記第2の屈曲部よりも接地面部側に設けられた第3の屈曲部とを有し、
    前記第1の屈曲部における頂点と前記第2の屈曲部における頂点との間の長さが、前記第2の屈曲部における頂点と前記第3の屈曲部における頂点との間の長さよりも長く形成されている、請求項1乃至請求項6のいずれか1項に記載の義足用板バネ。
  8. 前記取り付け面部から、上方に延びる膝板を有している、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の義足用板バネ。
  9. 前記膝板は、前記板バネと一体の部材で形成されている、請求項8に記載の義足用板バネ。
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