JP6604537B2 - キーポイント検出器、キーポイント検出方法、及びキーポイント検出プログラム - Google Patents

キーポイント検出器、キーポイント検出方法、及びキーポイント検出プログラム Download PDF

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Description

本発明は、画像からキーポイントを抽出するキーポイント検出器、キーポイント検出方法、及びキーポイント検出プログラムに関するものである。
画像検索、画像認識、三次元復元などの画像処理では、画像と画像の間の対応点を求める対応点探索処理が行われる。対応点探索処理では、画像からキーポイントを抽出し、キーポイントの周辺領域から局所特徴量を抽出し、局所特徴量を比較することで、画像同士の対応点が求められる。
対応点探索の手法としては、SIFT(Scale-Invariant Feature Transform)特徴量をはじめ、多くの手法が提案されているが、これらの手法は画像の回転・拡大には対応しているものの、奥行き方向の回転(射影変換)には対応していない。
奥行き方向の回転に対処する方法として、奥行き方向の回転に不変な(アフィン不変な)キーポイント検出器が提案されている。このキーポイント検出器には、特徴点の抽出及び特徴点の周辺領域の決定という2つの役割がある。例えば、ハリス・アフィン(Harris Affine)やヘッセ・アフィン(Hessian Affine)は、アフィン不変なキーポイント検出器の例である。
これらのアフィン不変なキーポイント検出器では、3つの連続パラメータ(回転、長軸分散、短軸分散)を持つ異方性のガウスフィルタの二次微分である異方性LoG(Laplacian of Gaussian)フィルタが用いられる。即ち、これらのアフィン不変なキーポイント検出器は、画像もしくはフィルタのどちらかを何度も変形させ、注目ピクセルにおいてもっとも適合する3つのパラメータ(回転、長軸分散、短軸分散)を求め、その際のフィルタ応答値が近傍ピクセルにおいて極値をとる場合に、当該注目ピクセルをキーポイントとみなしている。
特開2015−95156号公報
しかしながら、従来のアフィン不変なキーポイント検出器では、フィルタのパラメータを変えて何度もフィルタを適用しなければならず、処理速度が遅いという問題がある。また、探索する際の初期値によっては解が誤った値に収束してしまうことがあり、この場合には、対応点探索ができなくなるという問題もある。
本発明は、処理速度が比較的速いアフィン不変なキーポイント検出器を提供することを目的とする。本発明の他の目的は、初期値に依存しないアフィン不変なキーポイント検出器を提供することである。
本発明の第1の態様のキーポイント検出器は、有限個の連続パラメータで表現される複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解するフィルタ分解器と、前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を、前記固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似し、近似された前記フィルタ応答値の極値をキーポイントとして抽出する極値探索器とを備えたことを特徴とする。
この構成により、複数のフィルタを表現する連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値が、固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似されるので、その極値は固有フィルタのフィルタ応答値の線形和(即ち、多項式)を解くことで得ることができ、複数の離散的なフィルタ応答値から極値を探索するのと比較して、キーポイント検出の処理負荷を軽減でき、キーポイント検出を高速化できる。
本発明の第2の態様のキーポイント検出器は、第1の態様のキーポイント検出器において、前記フィルタが、ガウスフィルタであることを特徴とする。
この構成により、ガウスフィルタを用いたキーポイント検出を行うことができる。ガウスフィルタは、例えば異方性LoGフィルタであってよい。
本発明の第3の態様のキーポイント検出器は、第2の態様のキーポイント検出器において、前記フィルタが、異方性ガウスフィルタであり、前記連続パラメータが、x方向のスケール、y方向のスケール、及び回転角であることを特徴とする。
この構成により、任意の楕円のガウスフィルタについてフィルタ応答値を得ることができ、その極値は多項式を解くことで得ることができる。
本発明の第4の態様のキーポイント検出器は、第1ないし第3のいずれかの態様のキーポイント検出器において、前記フィルタ分解器が、特異値分解によって前記複数のフィルタを分解することを特徴とする。
この構成により、特異値分解によって複数のフィルタを分解できる。
本発明の第5の態様のキーポイント検出器は、第4の態様のキーポイント検出器において、前記フィルタ分解器が、特異値の大きい方から上位N個を採用して前記固有フィルタとすることを特徴とする。
この構成により、大量のフィルタを少数の固有フィルタに分解できる。
本発明の第6の態様のキーポイント検出器は、第1ないし第5のいずれかの態様のキーポイント検出器において、前記フィルタ分解器が、前記固有フィルタを基礎フィルタの線形和で近似することを特徴とする。
この構成により、固有フィルタのフィルタ応答値の計算を高速化できる。
本発明の第7の態様のキーポイント検出器は、第6の態様のキーポイント検出器において、前記基礎フィルタが、矩形であり、前記基礎フィルタとして積分画像を用いることを特徴とする。
この構成により、固有フィルタのフィルタ応答値の計算をさらに高速化できる。
本発明の第8の態様のキーポイント検出器は、第6又は第7の態様のキーポイント検出器において、前記基礎フィルタが、複数の前記固有フィルタの間でシェアされていることを特徴とする。
この構成により、複数の固有フィルタは、一部で共通する基礎フィルタを用いて近似されることができる。
本発明の第9の態様のキーポイント検出器は、第1ないし第8のいずれかの態様のキーポイント検出器において、前記フィルタ分解器が、複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解した際に得られる固有関数を、連続関数に近似し、前記極値探索器が、前記連続関数を用いて、前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を近似することを特徴とする。
この構成により、固有関数を近似(フィッティング)した連続関数を用いてフィルタ応答値の近似を行うことができる。
本発明の第10の態様のキーポイント検出器は、第9の態様のキーポイント検出器において、前記フィルタ分解器が、前記フィルタの対称性を利用して前記固有関数を連続関数に近似することを特徴とする。
この構成により、比較的シンプルな連続関数が得られ、極値算出の速度及び精度を向上できる。
本発明の第11の態様のキーポイント検出方法は、有限個の連続パラメータで表現される複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解する第1ステップと、前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を、前記固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似する第2ステップと、前記第2ステップで近似された前記フィルタ応答値の極値をキーポイントとして抽出する第3ステップとを含むことを特徴とする。
この構成によっても、複数のフィルタを表現する連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値が、固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似されるので、その極値は固有フィルタのフィルタ応答値の線形和(即ち、多項式)を解くことで得ることができ、複数の離散的なフィルタ応答値から極値を探索するのと比較して、キーポイント検出の処理負荷を軽減でき、キーポイント検出を高速化できる。
本発明の第12の態様のキーポイント検出プログラムは、コンピュータに、有限個の連続パラメータで表現される複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解する第1ステップと、前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を、前記固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似する第2ステップと、前記第2ステップで近似された前記フィルタ応答値の極値をキーポイントとして抽出する第3ステップとを実行させる。
この構成によっても、複数のフィルタを表現する連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値が、固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似されるので、その極値は固有フィルタのフィルタ応答値の線形和(即ち、多項式)を解くことで得ることができ、複数の離散的なフィルタ応答値から極値を探索するのと比較して、キーポイント検出の処理負荷を軽減でき、キーポイント検出を高速化できる。
本発明によれば、複数のフィルタを表現する連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値が、固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似されるので、その極値は固有フィルタのフィルタ応答値の線形和(即ち、多項式)を解くことで得ることができ、複数の離散的なフィルタ応答値から極値を探索するのと比較して、キーポイント検出の処理負荷を軽減でき、キーポイント検出を高速化できる。
本発明の実施の形態に係るキーポイント検出器の構成を示すブロック図 本発明の実施の形態に係る異方性LoGフィルタの一例を可視化した図 本発明の実施の形態に係る異方性LoGフィルタに対して特異値分解を適用する処理を説明する図 本発明の実施の形態に係る固有フィルタを可視化した図 本発明の実施の形態に係る固有関数を可視化した図 本発明の実施の形態に係るフィルタ分解器の処理を説明するブロック図 本発明の実施の形態に係る固有フィルタをボックスフィルタの線形和で近似した例を示す図 本発明の実施の形態に係る固有フィルタ分解器における処理を説明する図 本発明の実施の形態に係る異方性LoGフィルタの対称性を説明する図
以下、本発明の実施の形態のキーポイント検出器について、図面を参照しながら説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、本発明を実施する場合の一例を示すものであって、本発明を以下に説明する具体的構成に限定するものではない。本発明の実施にあたっては、実施の形態に応じた具体的構成が適宜採用されてよい。
図1は、本発明の実施の形態に係るキーポイント検出器の構成を示すブロック図である。図1を参照して、キーポイント検出器100の概要を説明する。キーポイント検出器100は、フィルタ集合生成器11と、フィルタ分解器12と、線形フィルタ演算器13と、極値探索器14とを備えている。図1に示すキーポイント検出器100の構成は、プロセッサ、メモリ、補助記憶装置、各種のインターフェース等を備えたコンピュータ装置が本実施の形態のキーポイント検出プログラムを実行することで実現される。
フィルタ集合生成器11は、様々なパラメータで大量(例えば数千)の異方性LoGフィルタ(以下、単に「LoGフィルタ」ともいう。)を生成する。フィルタ分解器12は、フィルタ集合生成器11で生成された大量のLoGフィルタをフィルタとフィルタ係数に分解する。線形フィルタ演算器13は、フィルタ分解器12で生成されたフィルタを入力画像に畳み込む線形フィルタ演算を行って、フィルタ応答値を算出する。極値探索器14は、フィルタ分解器12で生成されたフィルタ係数(固有関数)を用いて、線形フィルタ演算器13で算出されたフィルタ応答値の極値を探索することで、キーポイントを抽出する。
フィルタ集合生成器11は、異方性LoGフィルタを定義する連続パラメータ(σx、σy、θ)を変化させることで、大量(例えば数千)の異方性LoGフィルタを生成する。具体的には、フィルタ集合生成器11は、下式(1)〜(3)によって、異方性ガウシアンフィルタのx、y方向の二次微分から異方性LoGフィルタを生成する。
式(1)〜(3)において、LoG(・)は異方性LoGフィルタであり、g(・)は異方性ガウシアンフィルタであり、x、yはフィルタ内の座標であり、σxはx方向のスケールであり、σyはy方向のスケールであり、θはフィルタの回転角である。このように、フィルタ集合生成器11で生成される異方性LoGフィルタは、有限個(3つ)の連続パラメータ(σx、σy、θ)によって表現されるフィルタである。
図2は、フィルタ集合生成器11で生成される異方性LoGフィルタの一例を可視化した図である。
フィルタ分解器12は、フィルタ集合生成器11で生成された複数の異方性LoGフィルタの多次元スケールに対して特異値分解(Singular Value Decomposition:SVD)を適用して、特異値の大きい方から上位N個(少数、例えば十数個)を採用することで、大量の異方性LoGフィルタ(以下、単に「LoGフィルタ」ともいう。)をN個の固有フィルタと固有関数で近似する。
異なるパラメータσx、σy、θで生成したDピクセルのLoGフィルタN個を列ベクトルに並べた行列L∈RD×NをSVD により分解すると、下式(4)に示すように、D次直交行列U∈RD×D、N次直交行列V∈RN×N,及び対角成分に特異値を持つ行列S∈RD×Nに分解できる。
行列Uの列ベクトルu1〜uDと行列Vの列ベクトルv1〜vNは、行列Lの固有ベクトルとなる。行列VTと行列Sとの積SVTの行ベクトルをsv1〜svDとすると、行列Sの特異値diag(s1,・・・,sN)(但し、s1>s2>・・・>sN)は、s15以降において0に極めて近い値を持つため、実際にLoGフィルタを近似する際には、N=14で十分であり、よってLoGフィルタは下式(5)で十分に近似可能である。
ここで、sv(σx,σy,θ)は、ベクトルsvのσx,σyにおける要素であり、以下では固有関数と呼ぶ。また、ベクトルuは二次元のフィルタと見なせるため固有フィルタと呼ぶ。
図3は、LoGフィルタに対して特異値分解を適用する処理を説明する図である。図3に示すように、LoGフィルタの集合Lは、14個の固有フィルタの行列Uと固有関数の行列SVTに分解される。図4は、14種類の固有フィルタu1〜u14を可視化したものであり、図5は、14種類の固有関数sv1〜sv14を可視化したものである。
図6は、フィルタ分解器12の処理を説明するブロック図である。フィルタ分解器12は、固有フィルタ分解器121と基礎フィルタ分解器122とからなる。固有フィルタ分解器121は、フィルタ集合生成器11で生成された複数のLoGフィルタを、上記のとおりの特異値分解によって、固有フィルタu1〜u14と固有フィルタ係数(固有関数)sv1〜sv14に分解する。
基礎フィルタ分解器122は、固有フィルタ分解器121によって生成された固有フィルタをさらに基礎フィルタと基礎フィルタ係数に分解する。本実施の形態では、基礎フィルタとして矩形のボックスフィルタが用いられ、基礎フィルタ分解器122は、固有フィルタをボックスフィルタの線形和で近似する。
図7は、固有フィルタをボックスフィルタの線形和で近似した例を示す図である。なお、図7では、固有フィルタを6種類のボックスフィルタの線形和で近似する例を示しているが、基礎フィルタとしていくつのボックスフィルタを用いるかは任意である。基礎フィルタ分解器122は、ボックスフィルタとして積分画像(Integral Image)を用いて上記の近似を行う。
なお、この基礎フィルタは、複数の固有フィルタの間でシェアされている。即ち、複数の固有フィルタの各々を分解する際に採用される複数の基礎フィルタは、複数の固有フィルタにおいて一部重複していてよい。
線形フィルタ演算器13は、フィルタとして基礎フィルタと基礎フィルタ係数を用いて入力画像に対して畳み込み演算を行うことで、固有フィルタのフィルタ応答値を算出する。このとき、基礎フィルタとして積分画像が用いられるので、この畳み込み演算を高速化できる。
極値探索器14は、LoGフィルタ応答値の極値を探索することでキーポイントを抽出する。LoGフィルタ応答値は離散的なデータであるので、任意のパラメータで近似することはできない。そこで、本実施の形態では、固有フィルタ分解器121は、LoGフィルタを固有フィルタと固有関数に分解するだけでなく、さらに、得られた固有関数を連続関数である多項式で近似する(多項式にフィッティングする)処理を行う。固有関数が多項式にフィッティングされると、LoGフィルタ応答値も多項式で近似することができる。そうすると、LoGフィルタ応答値の多項式を微分することでその極値を求めることができるので、離散的なLoGフィルタ応答値から極値を探索する場合と比較して格段に演算負荷を軽減できる。
図8は、固有フィルタ分解器121における処理を説明する図である。固有フィルタ分解器121は、特異値分解演算器1211と、連続関数フィッティング演算器1212とを備えている。特異値分解演算器1211は、LoGフィルタの多次元スケール空間に対して特異値分解を適用して、LoGフィルタを固有フィルタと固有関数に分解する。連続関数フィッティング演算器1212は、特異値分解によって得られた固有関数を下式(6)に示すように、連続関数(多項式)にフィッティングする。
固有関数のフィッティングモデルφn(σx,σy,θ)としては、下式(7)を用いる。
ここで、αnijk及びβnijkが未知係数であり、連続関数フィッティング演算器1212は、最小二乗法によりこれらの未知係数を決定する。即ち、連続関数フィッティング演算器1212は、下式(8)で表される元の固有関数とフィッティングモデルとの二乗誤差Eが最小となる未知係数を決定する。
ここで、svn(σx,σy,θ)は特異値分解によって得られる離散的なデータである(式(5)参照)。
以上のように、連続関数フィッティング演算器1212は、固有関数sv1〜sv14を連続関数にフィッティングするが、(σx,σy,θ)についての多項式展開はうまくいかないことがある。そこで、本実施の形態の連続関数フィッティング演算器1212は、異方性LoGフィルタの対称性を利用して固有関数のフィッティングモデルφn(σx,σy,θ)を求める。
図9は、異方性LoGフィルタの対称性を説明する図である。異方性LoGフィルタについては、その対称性から、少なくとも以下の1)〜3)のことがいえる。異方性LoGフィルタは、1)図9(a)に示すように、σx=σyのときは、回転角θには依存せず、2)図9(b)に示すように、π回転(θ→θ+π)に対して不変であり、3)図9(c)に示すように、σxとσyの入れ替えはπ/2回転と同等である。
ガウス関数の対称性から、以下のことがいえる。式(6)において、左辺のガウス関数が持っている対称性は、右辺も保持していなければならず、かつ、級数展開はすべてのx、yについて恒等的に成り立たなければならないので、対称性を保持していない項はゼロである必要がある。
よって、例えば、上記の2)は、下式(9)で表すことができる。
連続関数フィッティング演算器1212は、異方性LoGフィルタの対称性から得られる上記の1)〜3)の条件を付加して、固有関数のフィッティングモデルを求める。これにより、フィッティングモデルとしてよりシンプルな関数形を得ることができる。このようにシンプルな多項式によって近似をすることで、極値探索において極値を求める演算負荷を低減でき、また、近似の精度がよくなることが期待できる。
以上のようにして、固有関数のフィッティングができると、LoGフィルタ応答値も多項式で近似できる。すなわち、LoGフィルタ応答値LoGresについて、下式(10)の近似計算が可能になる。
式(10)に分配法則を適用すると、下式(11)が得られる。
ここで、un*Iは、入力画像に固有フィルタを畳み込んで得られるフィルタ応答値(以下、「固有フィルタ応答値」という。)であり、これをqnとおくと、下式(12)が得られる。
即ち、LoGフィルタ応答値LoGresは、固有フィルタ応答値(即ち、qn=un*I)の線形和(即ち、多項式)によって近似(再構成)される。
線形フィルタ演算器13は、予め14種類の固有フィルタを入力画像に畳み込むことで、固有フィルタ応答値(qn=un*I)を算出する。なお、実際には、上記のとおり、固有フィルタは基礎フィルタと基礎フィルタ係数に分解されているので、固有フィルタ応答値の計算には、基礎フィルタと基礎フィルタ係数が用いられる。
極値探索器14は、式(12)によってLoGフィルタ応答値を多項式で近似した上で、そのように近似したLoGフィルタ応答値の極値を求める。多項式で近似されたLoGフィルタ応答値の極値は、多項式で解くことで求めることができる。具体的には、極値探索器14は、LoGフィルタ応答値を近似する多項式を微分することで、LoGフィルタ応答値の極値を求める。
極値探索器14は、LoGフィルタ応答値の極値探索において、まず、回転角θごとに区切ったσx、σyの二次元平面から全探索により極値を算出する。そして、極値探索器14は、各回転角θから求めた二次元平面上の極値から更に、θ方向における極値を求めることで三次元空間σx、σy、θの極値を決定する。
ここで、θ方向における極値が複数得られた場合は、極値探索器14は、LoGフィルタ応答値の最大値の80%以上の極値を全てキーポイントの多次元スケールとして採用する。このように、1つのキーポイントに対して複数のスケール求めることで、初期値に依存して局所解が得られることによる誤推定を減らすことができる。
以上のように、本実施の形態のキーポイント検出器100によれば、大量のLoGフィルタをそのまま適用するのではなく、その代わりに、そのような大量のLoGフィルタを分解して得られた比較的少数(本実施の形態では14個)の固有フィルタを用いることで、畳み込み計算の効率化を図ることができる。本実施の形態では、さらに、この固有フィルタを、演算がしやすいように工夫された基礎フィルタ(積分画像)に分解されるので、畳み込み計算をさらに効率化できる。
また、本実施の形態のキーポイント検出器100では、フィルタ応答値を多項式で近似して多次元スケールを推定するので、任意のパラメータについてLoGフィルタ応答値を算出でき、この多項式で近似されたLoGフィルタ応答値を解析的に計算することで複数の極値を求めることができる。よって、初期値に依存して局所解が得られることによる誤検出を防止できる。
なお、上記の実施の形態では、フィルタとして異方性LoGフィルタを用いたが他のガウスフィルタを用いてもよく、ガウスフィルタ以外のフィルタを用いてもよい。また、フィルタを分解する手法も特異値分解に限られず、固有フィルタと固有関数に分解する他の分解手法が採用されてもよい。
本発明は、複数のフィルタを表現する連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値が、固有フィルタ応答値の線形和で近似されるので、その極値は固有フィルタ応答値の線形和(即ち、多項式)を解くことで得ることができ、複数の離散的なフィルタ応答値から極値を探索するのと比較して、キーポイント検出の処理負荷を軽減でき、キーポイント検出の速度を速くできるという効果を有し、画像からキーポイントを抽出するキーポイント検出器等として有用である。
100 キーポイント検出器
11 フィルタ集合生成器
12 フィルタ分解器
121 固有フィルタ分解器
1211 特異値分解演算器
1212 連続関数フィッティング演算器
122 基礎フィルタ分解器
13 線形フィルタ演算器
14 極値探索器

Claims (10)

  1. 有限個の連続パラメータで表現される複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解するフィルタ分解器と、
    前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を、前記固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似し、近似された前記フィルタ応答値の極値をキーポイントとして抽出する極値探索器と、
    を備え
    前記フィルタは、異方性ガウスフィルタであり、
    前記連続パラメータは、x方向のスケール、y方向のスケール、及び回転角であることを特徴とするキーポイント検出器。
  2. 前記フィルタ分解器は、特異値分解によって前記複数のフィルタを分解することを特徴とする請求項に記載のキーポイント検出器。
  3. 前記フィルタ分解器は、特異値の大きい方から上位N個を採用して前記固有フィルタとすることを特徴とする請求項に記載のキーポイント検出器。
  4. 前記フィルタ分解器は、前記固有フィルタを基礎フィルタの線形和で近似することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のキーポイント検出器。
  5. 前記基礎フィルタは、矩形であり、前記基礎フィルタとして積分画像を用いることを特徴とする請求項に記載のキーポイント検出器。
  6. 前記基礎フィルタは、複数の前記固有フィルタの間でシェアされていることを特徴とする請求項又はに記載のキーポイント検出器。
  7. 前記フィルタ分解器は、複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解した際に得られる固有関数を、連続関数に近似し、
    前記極値探索器は、前記連続関数を用いて、前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を近似することを特徴とする請求項1ないしのいずれか一項に記載のキーポイント検出器。
  8. 前記フィルタ分解器は、前記フィルタの対称性を利用して前記固有関数を連続関数に近似することを特徴とする請求項に記載のキーポイント検出器。
  9. 有限個の連続パラメータで表現される複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解する第1ステップと、
    前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を、前記固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似する第2ステップと、
    前記第2ステップで近似された前記フィルタ応答値の極値をキーポイントとして抽出する第3ステップと、
    を含み、
    前記フィルタは、異方性ガウスフィルタであり、
    前記連続パラメータは、x方向のスケール、y方向のスケール、及び回転角であることを特徴とするキーポイント検出方法。
  10. コンピュータに、
    有限個の連続パラメータで表現される複数のフィルタを複数の固有フィルタに分解する
    第1ステップと、
    前記連続パラメータの任意の値に対するフィルタ応答値を、前記固有フィルタのフィルタ応答値の線形和で近似する第2ステップと、
    前記第2ステップで近似された前記フィルタ応答値の極値をキーポイントとして抽出する第3ステップと、
    を実行させ
    前記フィルタは、異方性ガウスフィルタであり、
    前記連続パラメータは、x方向のスケール、y方向のスケール、及び回転角であることを特徴とするキーポイント検出プログラム。
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