JP6602514B2 - 設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム - Google Patents

設計支援装置、設計支援方法及び設計支援プログラム Download PDF

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Description

この発明は、建物といった建築物の設計を支援する技術に関する。
建物施工前に建物の省エネルギー性能を評価することが義務付けられているような場合がある。
非特許文献1には、建物の躯体を構成する材質の情報と、各種設備の設計情報とを入力して建物の省エネルギー性能を評価することが記載されている。これにより、非特許文献1では、要求された省エネルギー性能を満たす設計の容易化が図られている。
特許文献1には、建物の情報と、室内のレイアウト情報と、室内に設置される設備及びセンサの情報といった設計データに基づいて、消費エネルギーとコストと快適性といった評価指標を計算することが記載されている。そして、特許文献1には、評価指標の目標値を指定し、設計データの構成要素を少しずつ変化させながら評価を繰り返すことで、目標値を満たす設計を得ることが記載されている。
特開2014−74948号公報
平成25年省エネルギー基準に準拠した算定・判断の方補及び解説 I 非住宅建築物(第二版)、監修:国土交通省国土技術政策総合研究所他、2014年4月1日発行
特許文献1に記載された技術では、目標値として不当に高い水準の値が設定されると、目標値を満たす設計が存在しないことを確認するまでに、考え得る全ての組み合わせを試行することになり、膨大な計算が行われることになる。
この発明は、妥当な目標値設定を容易化することを目的とする。
この発明に係る設計支援装置は、
建築物の建築に用いられる建築部品を示す設計データの入力を受け付ける受付部と、
前記受付部によって受け付けられた前記設計データが示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが高い建築部品を限界部品として特定する調整部と、
前記調整部によって特定された前記限界部品と、前記限界部品から計算される前記評価指標のスコアとの少なくともいずれかを出力する出力部と
を備える。
この発明では、設計データが示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが高い建築部品を限界部品として特定する。これにより、評価指標のスコアの上限値が特定され、実現できない目標値が設定されることを防止できる。
実施の形態1に係る設計支援装置10の構成図。 実施の形態1に係る部材記憶部131に記憶されるデータを示す図。 実施の形態1に係る設備記憶部132に記憶されるデータを示す図。 実施の形態1に係る設計支援装置10の全体的な動作を示すフローチャート。 実施の形態1に係る限界部品特定処理のフローチャート。 変形例3に係る設計支援装置10の構成図。 実施の形態2に係る設計支援装置10の構成図。 実施の形態2に係る設計支援装置10の全体的な動作を示すフローチャート。 実施の形態2に係る変更部品特定処理のフローチャート。 変形例6に係る設計支援装置10の構成図。 変形例6に係る変更部品特定処理のフローチャート。 実施の形態3に係る変更部品特定処理のフローチャート。 実施の形態4に係る設計支援装置10の構成図。 実施の形態4に係る変更可否データ41を示す図。 実施の形態5に係る設計支援装置10の構成図。 実施の形態5に係る設計支援装置10の全体的な動作を示すフローチャート。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を参照して、実施の形態1に係る設計支援装置10の構成を説明する。
設計支援装置10は、プロセッサ11と、メモリ12と、ストレージ13と、通信インタフェース14とのハードウェアを備える。プロセッサ11は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。
プロセッサ11は、プロセッシングを行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ11は、具体例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ12は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ12は、具体例としては、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
ストレージ13は、データを保管する記憶装置である。ストレージ13は、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)である。また、ストレージ13は、SD(Secure Digital)メモリカード、CF(CompactFlash,登録商標)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile
Disk)といった可搬記憶媒体であってもよい。
通信インタフェース14は、外部の装置と通信するためのインタフェースである。通信インタフェース14は、具体例としては、Ethernet(登録商標)、USB(Universal Serial Bus)、HDMI(登録商標,High−Definition Multimedia Interface)のポートである。
設計支援装置10は、機能構成要素として、受付部21と、調整部22と、評価部23と、出力部24とを備える。調整部22は、抽出部221と、部材特定部222と、設備特定部223とを備える。設計支援装置10の各機能構成要素の機能はソフトウェアにより実現される。
ストレージ13には、設計支援装置10の各機能構成要素の機能を実現するプログラムが記憶されている。このプログラムは、プロセッサ11によりメモリ12に読み込まれ、プロセッサ11によって実行される。これにより、設計支援装置10の各機能構成要素の機能が実現される。
また、ストレージ13は、部材記憶部131と、設備記憶部132とを実現する。
図1では、プロセッサ11は、1つだけ示されていた。しかし、プロセッサ11は、複数であってもよく、複数のプロセッサ11が、各機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
図2に示すように、部材記憶部131には、建物及び橋といった建築物の建築に用いられる材料である建築部材を一意に特定する部材識別子毎に、部材分類と、評価指標のスコアとが記憶されている。以下の説明では、建築物を建物として説明する。建築部材としては、断熱材と、外壁部材と、屋根部材と、床部材といった部材がある。評価指標のスコアは、評価指標となる指標毎に記憶されており、ここでは評価指標のスコアとして、消費エネルギー量スコアと、費用スコアとが記憶されている。
部材分類は、建築部材の種別を示す。消費エネルギー量スコアは、部材識別子が示す建築部材が消費するエネルギー量の評価値である。費用スコアは、部材識別子が示す建築部材の費用の評価値である。消費エネルギー量スコア及び費用スコアは、いずれも値が大きいほど評価が高いものとする。
評価指標のスコアは、評価指標に応じた特徴量に基づいて決定される。例えば、消費エネルギー量スコアは、建築部材の断熱性能を示す熱貫流率(U値)と、光透過率といった特徴量に基づいて決定される。また、例えば、費用スコアは、価格と入手困難性といった特徴量に基づいて決定される。なお、スコアとしてはこれらの特徴量をそのまま利用してもよいし、最大の特徴量で正規化した値を利用してもよい。
図2では、部材識別子が“AA3”の建築部材は外壁材であり、消費エネルギー量スコアは100、費用スコアは80である。また、部材識別子が“AA4”の建築部材は外壁材であり、消費エネルギー量スコアは90、費用スコアは60である。
図3に示すように、設備記憶部132には、建物の建築に用いられる建築設備を一意に特定する設備識別子毎に、設備分類と、評価指標のスコアとが記憶されている。建築設備としては、エレベータと、エスカレータと、空気調和システムと、換気システムと、照明システムと、受電配電システムと、発電システムといった設備がある。評価指標のスコアは、評価指標となる指標毎に記憶されており、ここでは評価指標のスコアとして、消費エネルギー量スコアと、費用スコアとが記憶されている。
設備分類は、建築設備の種別を示す。消費エネルギー量スコアは、設備識別子が示す建築部材が消費するエネルギー量の評価値である。費用スコアは、設備識別子が示す建築部材の費用の評価値である。消費エネルギー量スコア及び費用スコアは、いずれも値が大きいほど評価が高いものとする。
評価指標のスコアは、評価指標に応じた特徴量に基づいて決定される。例えば、消費エネルギー量スコアは、定格消費電力に基づいて決定できる。あるいは、空気調和システムであればCOP(Coefficient of Performance)に基づいても決定される。また、例えば、費用スコアは、1台あたりの価格等に基づいて決定される。なお、スコアとしてはこれらの特徴量をそのまま利用してもよいし、最大の特徴量で正規化した値を利用してもよい。
図3では、設備識別子が“AC1”で示される建築設備はPAC(業務用パッケージエアコンの略称)であり、消費エネルギー量スコアは65、費用スコアは50である。また、設備識別子が“AC2”で示される建築設備はPACであり、消費エネルギー量スコアは45、費用スコアは70である。
図4及び図5を参照して、実施の形態1に係る設計支援装置10の動作を説明する。
実施の形態1に係る設計支援装置10の動作は、実施の形態1に係る設計支援方法に相当する。また、実施の形態1に係る設計支援装置10の動作は、実施の形態1に係る設計支援プログラムの処理に相当する。
図4を参照して、実施の形態1に係る設計支援装置10の全体的な動作を説明する。
(ステップS1:データ受付処理)
受付部21は、建物の建築に用いられる建築部品を示す設計データ31と、建物の環境を示す環境データ32との入力を受け付ける。具体的には、受付部21は、利用者が入力装置を操作することによって入力された設計データ31及び環境データ32を、通信インタフェース14を介して受信する。
設計データ31は、建物の設計が記述された情報であり、建物の建築に用いられる建築部材を示す部材データと、建物の建築に用いられる建築設備を示す設備データとを含む。
部材データは、建築部材を識別する識別子と、建築部材の特性を示す設計値とを含む。部材データに含まれる設計値は、例えば建築部材が断熱材の場合には、寸法と材質と配置といった情報である。部材データに含まれる設計値は、建築部材固有の物性量等を含んでいてもよい。
設備データは、建築設備を識別する識別子と、建築設備の特性を示す設計値とを含む。設備データに含まれる設計値は、例えば建築設備が空気調和システムの場合には、寸法と配置と能力と運転制御データといった情報である。運転制御データは、時刻及び温度等の条件に対応付けられた運転と停止と動作モード変更といった運転スケジュールである。設備データに含まれる設計値は、建築設備固有の物性量等を含んでいてもよい。
環境データ32は、建物周辺及び建物内部の環境を表す情報である。建物周辺の環境を表す情報としては、建物の建設位置を示す地理情報(緯度、経度、高度等)と、方角と、建物の建設位置の気候条件(温度、湿度、日射量等)等である。建物内部の環境を表す情報としては、在室率の変動と、OA機器といった建築設備以外の機器の台数と消費電力と発熱量等である。
(ステップS2:限界部品特定処理)
調整部22は、ステップS1で受け付けられた設計データ31が示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが高い建築部品を限界部品33として特定する。
調整部22の部材特定部222は、部材記憶部131を参照することにより、設計データ31が示す建築部材と同じ部材分類の建築部材であって、評価指標のスコアが最も高い建築部材を特定する。また、調整部22の設備特定部223は、設備記憶部132を参照することにより、設計データ31が示す建築設備と同じ部材分類の建築設備であって、評価指標のスコアが最も高い建築設備を特定する。これにより、調整部22は、限界部品33を特定する。
(ステップS3:評価処理)
評価部23は、ステップS2で特定された限界部品33から計算される評価指標のスコアを計算する。
具体的には、評価部23は、部材記憶部131及び設備記憶部132に記憶された限界部品33についての評価指標のスコアを参照することにより、評価指標のスコアを限界スコア34として計算する。例えば、評価部23は、各限界部品33についての評価指標のスコアを合計することにより、限界スコア34を計算する。具体例としては、評価指標が示す指標が消費エネルギー量である場合には、評価部23は、各限界部品33についての消費エネルギー量スコアの値を合計することにより、限界スコア34を計算する。
限界部品33は、設計データ31が示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが高い建築部品である。限界スコア34は、限界部品33から計算されている。そのため、限界スコア34は、同じ分類の建築部品を用いた場合における評価指標のスコアの最高値である。評価指標のスコアの最高値は、評価指標が示す指標の上限値又は下限値という意味である。例えば、評価指標が示す指標が消費エネルギー量であれば、評価指標のスコアの最高値は下限値である。また、評価指標が示す指標が省エネルギー性能であれば、評価指標のスコアの最高値は上限値である。
(ステップS4:限界設計データ出力処理)
出力部24は、ステップS2で特定された限界部品33と、ステップS3で計算された、限界部品33から計算される評価指標のスコアである限界スコア34との少なくともいずれかを含む限界設計データ35を出力する。
具体的には、出力部24は、通信インタフェース14を介して、利用者の端末あるいはディスプレイに限界設計データ35を出力する。
図5を参照して、実施の形態1に係る限界部品特定処理(図4のステップS2)を説明する。
(ステップS21:抽出処理)
抽出部221は、評価指標が示す指標に基づき、設計データ31から部材データと設備データとの少なくともいずれかを抽出する。具体的には、抽出部221は、評価指標が示す指標に影響を与える建築部材の部材データ及び建築設備の設備データを設計データ31から抽出する。
例えば、評価指標が示す指標が消費エネルギー量であるとする。この場合には、抽出部221は、消費エネルギー量に影響を与える壁材と断熱材と窓といった建築部材の部材データを抽出する。また、この場合には、抽出部221は、消費エネルギー量に影響を与える空気調和システムといった建築設備の設備データとを抽出する。
(ステップS22:部材特定処理)
部材特定部222は、ステップS21で抽出された部材データが示す各建築部材を対象として、対象の建築部材と同じ部材分類の建築部材であって、評価指標のスコアが最も高い建築部材を限界部材として特定する。限界部材は、限界部品33の一部である。
具体的には、部材特定部222は、部材記憶部131から、対象の建築部材と同じ部材分類の建築部材のレコードを抽出する。そして、部材特定部222は、抽出されたレコードが示す建築部材のうち、評価指標のスコアが最も高い建築部材を限界部材として特定する。
図2を参照して具体例を説明する。部材データが建築部材として部材識別子“AA4”が指定されていたとする。また、評価指標が示す指標が消費エネルギー量であるとする。この場合、部材特定部222は、部材記憶部131における部材識別子“AA4”のレコードの部材分類を参照して、部材識別子“AA4”の部材分類を特定する。そして、部材特定部222は、部材記憶部131から特定された部材分類と同じ部材分類のレコードを抽出する。すると、部材識別子“AA3”及び部材識別子“AA4”のレコードが抽出される。部材特定部222は、抽出されたレコードのうち、評価指標である消費エネルギー量のスコアが高い部材識別子“AA3”の建築部材を限界部材として特定する。
(ステップS23:負荷計算処理)
設備特定部223は、設計データ31が示す建築部品のうち、ステップS21で抽出された部材データが示す建築部材を、ステップS22で特定された限界部材に置き換えて中間設計データ36を生成する。
設備特定部223は、中間設計データ36と、ステップS1で受け付けられた環境データ32とに基づき、建物の負荷を計算する。建物の負荷とは、建物の熱負荷と、建物に必要な照度等である。例えば、評価基準として消費エネルギー量を考慮する場合、中間設計データ36及び環境データ32が示す在室率と気候条件といった情報に基づいて負荷を計算する。
(ステップS24:設備特定処理)
設備特定部223は、設備データが示す各建築設備を対象として、対象の建築設備と同じ設備分類の建築設備であって、ステップS23で計算された建物の負荷を満たし、かつ、評価指標のスコアが最も高い建築設備を限界設備として特定する。限界設備は、限界部品33の一部である。
具体的には、設備特定部223は、設備記憶部132から、対象の建築設備と同じ設備分類の建築設備のレコードを抽出する。そして、設備特定部223は、抽出されたレコードから、建物の負荷よりも能力の総和が大きく、かつ、評価指標のスコアが最も高くなる建築設備の組合せを限界設備として特定する。
例えば、対象の建築設備が空気調和システムの室外機であるとする。この場合、設備特定部223は、能力の総和が建物の熱負荷以上になり、かつ、台数が最少であり、かつ、消費エネルギー量スコアの平均値(消費エネルギー量スコアの合計を台数で除したもの)が最大となるような室外機の機種と台数の組合せを、限界設備として特定する。これにより、ステップS23で計算された建物の負荷を満たし、かつ、消費エネルギー量が最少になる室外機の機種及び台数が特定される。
他の建築設備についても同様の考えに基づき限界設備を特定することができる。例えば、対象の建築設備が照明設備であるとする。この場合には、能力の総和が建物に必要な照度以上になり、かつ、台数が最少であり、かつ、消費エネルギー量スコアの平均値が最大となるような照明設備の機種と台数の組合せを、限界設備として特定する。また、対象の建築設備が換気設備の場合には、換気量が建物に必要な換気量以上であり、かつ、台数が最少であり、かつ、消費エネルギー量スコアの平均値が最大となるような換気設備の機種と台数の組合せを、限界設備として特定する。また、対象の建築設備がエレベータないしエスカレータの場合には、搬送能力(一度に運べる人数と速度の積)が建物に必要な搬送能力以上であり、かつ、消費エネルギー量スコアの平均値が最大となるようなエレベータの機種と台数の組合せを、限界設備として特定する。また、対象の建築設備が給湯機の場合には、供給できる湯量が建物に必要な湯量以上であり、かつ、消費エネルギー量スコアの平均値が最大となるような給湯機の機種と台数の組合せを、限界設備として特定する。
***実施の形態1の効果***
以上のように、実施の形態1に係る設計支援装置10は、限界部品33を特定する。これにより、評価指標のスコアの上限値が特定され、実現できない目標値が設定されることを防止できる。その結果、設計作業において不要な計算が行われることを防止できる。
***他の構成***
<変形例1>
評価指標は複数の指標を示してもよい。
評価指標が複数の指標を示す場合には、図4のステップS2では、調整部22は、評価指標が示す複数の指標のスコアを考慮して限界部品33を特定する。具体的には、調整部22は、評価指標が示す複数の指標のスコアの合計値が最も高い建築部品を限界部品33として特定する。この際、調整部22は、指標毎にスコアに重み付けした上で、スコアの合計値を計算し、合計値が最も高い建築部品を限界部品33として特定してもよい。また、調整部22は、指標に対して優先度を設定させ、優先度が最も高い指標のスコアが最も高い建築部品を限界部品33として特定してもよい。
また、評価指標が複数の指標を示す場合には、図4のステップS3では、評価部23は、評価指標が示す各指標について限界スコア34を計算する。
<変形例2>
実施の形態1では、評価指標のスコアが最も高い建築部材及び建築設備を特定した。しかし、これに限らず、評価指標のスコアが高い方からスコアが指定番目に高い建築部材及び建築設備を特定してもよい。指定番目は、2番目、3番目等であり、利用者によって指定された値である。
この場合、限界スコア34は、同じ分類の建築部品を用いた場合における評価指標のスコアの最高値よりも少し低い値になる。最高値よりも少し低めの目標値を設定させたい場合には有効である。
<変形例3>
実施の形態1では、各機能構成要素がソフトウェアで実現された。しかし、変形例3として、各機能構成要素はハードウェアで実現されてもよい。この変形例3について、実施の形態1と異なる点を説明する。
図6を参照して、変形例3に係る設計支援装置10の構成を説明する。
各機能構成要素がハードウェアで実現される場合には、設計支援装置10は、プロセッサ11とメモリ12とストレージ13とに代えて、電子回路15を備える。電子回路15は、各機能構成要素と、メモリ12と、ストレージ13との機能とを実現する専用の回路である。
電子回路15としては、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA(Gate Array)、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field−Programmable Gate Array)が想定される。
各機能構成要素を1つの電子回路15で実現してもよいし、各機能構成要素を複数の電子回路15に分散させて実現してもよい。
<変形例4>
変形例4として、一部の各機能構成要素がハードウェアで実現され、他の各機能構成要素がソフトウェアで実現されてもよい。
プロセッサ11とメモリ12とストレージ13と電子回路15とを処理回路という。つまり、各機能構成要素の機能は、処理回路により実現される。
実施の形態2.
実施の形態2は、限界設計データ35に基づき設定された目標値37を満たす建築部品の構成を特定する点が実施の形態1と異なる。実施の形態2では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***構成の説明***
図7を参照して、実施の形態2に係る設計支援装置10の構成を説明する。
設計支援装置10は、入力判定部25を備える点が図1に示す設計支援装置10と異なる。また、設計支援装置10は、調整部22が目標判定部224と部品変更部225とを備える点が図1に示す設計支援装置10と異なる。
***動作の説明***
図8及び図9を参照して、実施の形態2に係る設計支援装置10の動作を説明する。
図8を参照して、実施の形態2に係る設計支援装置10の全体的な動作を説明する。
ステップS1からステップS4の処理は、実施の形態1と同じである。
(ステップS5:目標受付処理)
受付部21は、評価指標の目標値37の入力を受け付ける。具体的には、受付部21は、利用者が入力装置を操作することによって入力された目標値37を、通信インタフェース14を介して受信する。
(ステップS6:入力判定処理)
入力判定部25は、ステップS5で受け付けられた目標値37が、ステップS3で計算された限界スコア34以下であるか否かを判定する。
入力判定部25は、目標値37が限界スコア34以下である場合には、処理をステップS7に進める。一方、入力判定部25は、目標値37が限界スコア34よりも高い場合には、処理をステップS5に戻して、目標値37の再入力を促す。つまり、入力判定部25は、目標値37が限界部品33から計算される評価指標のスコアよりも高い場合には、目標値37の再入力を促す。
(ステップS7:変更部品特定処理)
調整部22は、設計データ31が示す建築部品から計算される評価指標のスコアがステップS5で受け付けられた目標値37未満であるか否か判定する。調整部22は、スコアが目標値37未満である場合に、設計データ31が示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、設計データ31が示す建築部品よりも評価指標のスコアが高い建築部品を変更部品38として特定する。そして、調整部22は、設計データ31が示す建築部品を変更部品38に変更する。
(ステップS8:変更設計データ出力処理)
出力部24は、ステップS7で変更部品38に変更されていない場合には、変更されていないことを示すメッセージを出力する。また、ステップS7で変更部品38に変更された場合には、設計データ31を変更設計データ39として出力する。
具体的には、出力部24は、通信インタフェース14を介して、利用者の端末あるいはディスプレイに変更設計データ39を出力する。
図9を参照して、実施の形態2に係る変更部品特定処理(図8のステップS7)を説明する。
(ステップS71:目標判定処理)
調整部22の目標判定部224は、設計データ31が示す建築部品から計算される評価指標のスコアがステップS5で受付された目標値37未満であるか否かを判定する。この際、目標判定部224は、設計データ31が示す建築部品から計算される評価指標のスコアを評価部23に計算させる。
目標判定部224は、評価指標のスコアが目標値37未満である場合には、処理をステップS72に進める。一方、目標判定部224は、評価指標のスコアが目標値37以上である場合には、処理をステップS8に進める。
(ステップS72:候補特定処理)
調整部22は、設計データ31が示す複数の建築部品それぞれを対象として、対象の建築部品と同じ分類の建築部品であって、対象の建築部品よりも評価指標のスコアが高い建築部品を、対象の建築部品についての変更部品38の候補として特定する。
具体的には、調整部22の抽出部221は、評価指標が示す指標に影響を与える建築部材の部材データ及び建築設備の設備データを設計データ31から抽出する。そして、調整部22の部材特定部222は、抽出された部材データが示す各建築部材を対象として、対象の建築部材と同じ部材分類の建築部材であって、対象の建築部材よりも評価指標のスコアが高い建築部材を変更部品38として特定する。また、調整部22の設備特定部223は、抽出された設備データが示す各建築設備を対象として、対象の建築設備と同じ設備分類の建築設備であって、建物の負荷を満たし、かつ、対象の建築設備よりも評価指標のスコアが高い建築設備を変更部品38として特定する。
(ステップS73:部品変更処理)
調整部22の部品変更部225は、各建築部品を対象として特定された変更部品38のうち、対象の建築部品との評価指標のスコアの差が最も大きい変更部品38を特定する。そして、部品変更部225は、設計データ31が示す対象の建築部品を、特定された変更部品38に変更して、新たな設計データ31を生成する。
そして、調整部22は、処理をステップS71に戻して、新たな設計データ31が示す建築部品から計算される評価指標のスコアが目標値37未満であるか否かを判定する。なお、ステップS72で再度変更部品38を特定する場合には、前回特定された変更部品38を利用することで、計算量を減らすことができる。
***実施の形態2の効果***
以上のように、実施の形態2に係る設計支援装置10は、設計データ31が示す建築部品から計算される評価指標のスコアが目標値37未満である場合に、スコアの高い建築部品に設計データ31が示す建築部品を変更する。これにより、スコアが目標値37を満たす改善された設計データ31を生成することが可能である。
<変形例5>
変形例1で説明したように、評価指標は複数の指標を示してもよい。
図9を参照して、評価指標が複数の指標を示す場合における変更部品特定処理(図8のステップS7)を説明する。
(ステップS71:目標判定処理)
目標判定部224は、評価指標が示す複数の指標のうち1つの指標についてでもスコアが目標値37未満である場合には、目標判定部224は処理をステップS72に進める。一方、目標判定部224は、評価指標が示す全ての指標についてスコアが目標値37以上である場合には、処理をステップS8に進める。
(ステップS72:候補特定処理)
調整部22は、スコアが目標値37未満の指標のうち1つの指標を選択する。ここで、調整部22は、事前に設定された優先順位が最も高い指標を選択する。あるいは、調整部22は、スコアと目標値37との差が最も大きい、あるいは、最も小さい指標を選択してもよい。
次に、調整部22は、設計データ31が示す複数の建築部品それぞれを対象として、対象の建築部品と同じ分類の建築部品であって、対象の建築部品よりも選択された指標のスコアが高い建築部品を、対象の建築部品についての変更部品38の候補として特定する。
(ステップS73:部品変更処理)
部品変更部225は、各建築部品について特定された変更部品38を対象として、対象の建築部品と、対象の建築部品に対して特定された変更部品38との間の評価指標が示す各指標についてのスコアの差の合計値を計算する。つまり、部品変更部225は、式1に示すように合計値dを計算する。ここで、Li(t)は、t番目の指標についての変更部品38のスコアであり、si(t)は、t番目の指標についての対象の建築部品のスコアである。また、ここでは、評価指標はn個の指標を示すとする。nは2以上の整数である。
(式1)
d=Σt=1 (Li(t)−si(t))
=(Li(1)−si(1))+(Li(2)−si(2))+・・・+(Li(n)−si(n))
部品変更部225は、合計値dが最も大きい変更部品38を特定する。そして、部品変更部225は、設計データ31が示す対象の建築部品を、特定された変更部品38に変更して、新たな設計データ31を生成する。
<変形例6>
実施の形態2及び変形例5では、部品変更部225はスコアの差が最も大きい変更部品38、又は、合計値dが最も大きい変更部品38により設計データ31を変更した。しかし、どの変更部品38により設計データ31を変更するかを利用者に選択させてもよい。
図10を参照して、変形例6に係る設計支援装置10の構成を説明する。
設計支援装置10は、調整部22が提示部226を備える点が図7に示す設計支援装置10と異なる。
図11を参照して、変形例6に係る変更部品特定処理(図8のステップS7)を説明する。
ステップS71xからステップS72xの処理は、図9に示すステップS71からステップS72の処理と同じである。
(ステップS73x:提示処理)
提示部226は、ステップS72xで特定された変更部品38を利用者に提示する。具体的には、提示部226は、通信インタフェース14を介して、利用者の端末あるいはディスプレイに変更部品38を出力する。
この際、提示部226は、対象の建築部品と、対象の建築部品についての変更部品38との間の、スコアの差が大きい順に、複数の建築部品それぞれについての変更部品38を整列して利用者に提示する。また、評価指標が複数の指標を示す場合には、提示部226は、対象の建築部品と、対象の建築部品についての変更部品38との間の、各指標のスコアの差の合計値dが大きい順に、複数の建築部品それぞれについての変更部品38を整列して利用者に提示する。あるいは、提示部226は、複数の指標のうち優先度の高い指標のスコアが高い順に、前記複数の建築部品それぞれについての変更部品を整列して利用者に提示してもよい。
(ステップS74x:部品変更処理)
部品変更部225は、利用者によって選択された変更部品38により設計データ31を変更して、新たな設計データ31を生成する。
具体的には、部品変更部225は、利用者によって選択された変更部品38の入力を受け付ける。そして、部品変更部225は、受け付けられた変更部品38により、設計データ31を変更して、新たな設計データ31を生成する。
実施の形態3.
実施の形態3は、目標値37を満たす建築部品の組合せを特定する点が実施の形態2と異なる。実施の形態3では、この異なる点を説明する。
実施の形態2では、設計データ31のスコアが目標値37以上になった場合に処理を終了していた。しかし、処理を終了せず処理を継続して、スコアが目標値37以上になる全ての建築部品の組合せを特定することが可能である。この場合、スコアが目標値37以上になる建築部品の組合せは、目標値37を満たすパレート最適な設計データ31になる。
***構成の説明***
実施の形態3に係る設計支援装置10は、図10に示す変形例6に係る設計支援装置10の構成と同じである。
***動作の説明***
図12を参照して、実施の形態3に係る変更部品特定処理(図8のステップS7)を説明する。
ステップS71yの処理は、図9のステップS72の処理と同じである。
(ステップS72y:部品変更処理)
部品変更部225は、各建築部品を対象として特定された変更部品38のうち、1つ以上の変更部品38の組合せにより、設計データ31を変更して、候補データ40を生成する。この際、部品変更部225は、過去に用いられていない変更部品38の組合せにより設計データ31を変更する。部品変更部225は、候補データ40をメモリ12に書き込む。
(ステップS73y:候補判定処理)
部品変更部225は、ステップS72yで生成された候補データ40が示す建築部品から計算される評価指標のスコアがステップS5で受付された目標値37未満であるか否かを判定する。
部品変更部225は、スコアが目標値37未満である場合には、候補データ40をメモリ12から削除した上で、処理をステップS74yに進める。一方、部品変更部225は、スコアが目標値37以上である場合には、ステップS72yで生成された候補データ40をメモリ12に保持したまま、処理をステップS74yに進める。
(ステップS74y:組合せ処理)
部品変更部225は、ステップS72yで全ての変更部品38の組合せにより設計データ31の変更が済んでいるか否かを判定する。
部品変更部225は、全ての変更部品38の組合せにより設計データ31の変更が済んでいる場合には、処理をステップS75yに進める。一方、設計データ31の変更が済んでいない変更部品38の組合せがある場合には、処理をステップS72yに戻す。
(ステップS75y:提示処理)
提示部226は、メモリ12に保持された候補データ40を利用者に提示して、どの候補データ40を採用するかを選択させる。この際、提示部226は、複数の指標のうち優先度の高い指標のスコアが高い順に、候補データ40を整列して利用者に提示する。優先度は、予め設定されていてもよいし、利用者によって入力されてもよい。
例えば、消費エネルギー量の優先度が最も高く、費用の優先度が次に高い場合には、消費エネルギー量のスコアが高い順に候補データ40が整列される。消費エネルギー量のスコアが同一の候補データ40が複数ある場合には、費用のスコアが高い順に候補データ40が整列される。
(ステップS76y:設計データ生成処理)
部品変更部225は、ステップS75yで選択された候補データ40を新たな設計データ31として生成する。
***実施の形態3の効果***
以上のように、実施の形態3に係る設計支援装置10は、スコアが目標値37以上になる全ての建築部品の組合せを特定し、いずれの組合せを採用するかを利用者に選択させる。これにより、目標値37を満たし、かつ、利用者にとって望ましい設計データ31を生成することができる。
実施の形態4.
実施の形態4は、設計データ31が示す各建築部品について、変更の可否が設定されている点が実施の形態1〜3と異なる。実施の形態4では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***構成の説明***
図13を参照して、実施の形態4に係る設計支援装置10の構成を説明する。
設計支援装置10は、受付部21が変更可否データ41を受け付ける点が図1に示す設計支援装置10と異なる。
図14に示すように、変更可否データ41は、建築部品及び項目識別子毎に、変更可否識別子を含む。また、変更可否データ41は、付加的に、部品分類と、部品識別子と、設置位置とを含む。
項目識別子は、建築部品の属性を示す。変更可否識別子は、変更が可能であるか否かを示す。図14では、部品識別子が“AA3”の外壁材の材質の変更は不可能であり、厚みの変更は可能であることが示されている。
部品分類は、部材分類及び設備分類の総称である。部品識別子は、部材識別子及び設備識別子の総称である。設置位置は、建築部品が設置される位置であり、図14では階と室名と部品グループとで表されている。
***動作の説明***
図4及び図5を参照して、実施の形態4に係る設計支援装置10の動作を説明する。
図4を参照して、実施の形態1に係る設計支援装置10の全体的な動作を説明する。
ステップS3からステップS4の処理は、実施の形態1と同じである。
(ステップS1:データ受付処理)
受付部21は、設計データ31及び環境データ32とともに、変更可否データ41の入力を受け付ける。変更可否データ41は、利用者が入力装置を操作することによって入力される。例えば、受付部21は、図14に示す変更可否データ41をディスプレイに表示し、利用者に編集させる。
(ステップS2:限界部品特定処理)
調整部22は、ステップS1で受け付けられた設計データ31が示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが高い建築部品を限界部品33として特定する。この際、調整部22は、変更可否データ41の変更可否識別子が変更可となっている建築部材の項目だけが変更された建築部品を限界部品33として特定する。
***実施の形態4の効果***
以上のように、実施の形態4に係る設計支援装置10は、設計データ31が示す各建築部品について、変更の可否が設定されている。これにより、利用者の意図に即した設計の変更のみがなされ、限界設計データ35が生成される。そのため、利用者の意図に反する設計を行わなければ得られないスコアを目標値として設定してしまうことを防止できる。その結果、設計作業において不要な計算が行われることを防止できる。
***他の構成***
<変形例7>
実施の形態4では、実施の形態1との差異を説明する。しかし、実施の形態2,3に対して、実施の形態4で説明する機能を追加することも可能である。
実施の形態2,3に実施の形態4で説明する機能を追加する場合には、図8のステップS7では、調整部22は、変更可否データ41の変更可否識別子が変更可となっている建築部材の項目だけが変更された建築部品を変更部品38として特定する。これにより、利用者の意図に即して設計変更された変更設計データ39が生成される。
実施の形態5.
実施の形態5は、建物の運用条件を変更する点が実施の形態2と異なる。実施の形態5では、この異なる点を説明し、同一の点については説明を省略する。
***構成の説明***
図15を参照して、実施の形態5に係る設計支援装置10の構成を説明する。
設計支援装置10は、受付部21が運用データ42の入力を受け付ける点が図7に示す設計支援装置10と異なる。
運用データ42は、建物の運用条件を示す。運用条件は、建築設備の運転に関する条件である。運用条件は、具体例としては、室内の設定温度及び室内の照度である。
***動作の説明***
図16を参照して、実施の形態5に係る設計支援装置10の全体的な動作を説明する。
ステップS2zからステップS6zの処理は、実施の形態1と同じである。
(ステップS1z:データ受付処理)
受付部21は、設計データ31及び環境データ32とともに、運用データ42の入力を受け付ける。
(ステップS7z:運用変更処理)
調整部22は、設計データ31が示す建築部品から計算される評価指標のスコアがステップS5zで受け付けられた目標値37未満であるか否か判定する。調整部22は、スコアが目標値37未満である場合に、スコアが目標値37以上になるように運用データ42が示す運用条件を変更する。
例えば、評価指標が消費エネルギー量である場合には、空気調和システムの夏季冷房設定温度を1℃高くすること等により消費エネルギー量を減らすことができる。その結果、建築部材の評価指標のスコアが改善される。これにより、運用条件変更前は評価指標のスコアが目標値37未満である設計データが、目標値37を達成するために必要な運用条件が抽出される。これにより、スコアを目標値37以上にすることが可能になる。
(ステップS8z:変更設計データ出力処理)
出力部24は、ステップS7zで運用条件が変更された運用データ42を変更設計データ39として出力する。
***実施の形態5の効果***
以上のように、実施の形態5に係る設計支援装置10は、スコアが目標値37以上になるように運用条件を変更する。これにより、目標値37を満たすために必要となる運用上の制約の評価が可能になり、運用条件の妥当性の検討が可能になる。
10 設計支援装置、11 プロセッサ、12 メモリ、13 ストレージ、131 部材記憶部、132 設備記憶部、14 通信インタフェース、15 電子回路、21 受付部、22 調整部、221 抽出部、222 部材特定部、223 設備特定部、224 目標判定部、225 部品変更部、226 提示部、23 評価部、24 出力部、25 入力判定部、31 設計データ、32 環境データ、33 限界部品、34 限界スコア、35 限界設計データ、36 中間設計データ、37 目標値、38 変更部品、39 変更設計データ、40 候補データ、41 変更可否データ、42 運用データ。

Claims (13)

  1. 建築物の建築に用いられる建築部品を示す設計データの入力を受け付ける受付部と、
    前記受付部によって受け付けられた前記設計データが示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが最も高い又は指定番目に高い建築部品を限界部品として特定する調整部と、
    前記調整部によって特定された前記限界部品と、前記限界部品から計算される前記建築物についての前記評価指標のスコアとの少なくともいずれかを出力する出力部と
    を備え、
    前記受付部は、前記評価指標の目標値の入力を受け付け、
    さらに、前記目標値が前記限界部品から計算される前記評価指標のスコアよりも高い場合には、前記目標値の再入力を促す入力判定部
    を備える設計支援装置。
  2. 前記調整部は、前記設計データが示す複数の建築部品それぞれを対象として、対象の建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが最も高い又は指定番目に高い建築部品を、前記対象の建築部品についての限界部品として特定する
    請求項1に記載の設計支援装置。
  3. 前記受付部は、建築物の建築に用いられる材料である建築部材を示す部材データと、建築設備を示す設備データとを前記設計データとして受け付け、
    前記調整部は、前記部材データが示す建築部材と同じ部材分類の建築部材であって、評価指標のスコアが最も高い又は指定番目に高い建築部材を限界部材として特定する部材特定部と、前記設備データが示す建築設備と同じ設備分類の建築設備であって、前記建築物の負荷を満たし、かつ、前記評価指標のスコアが最も高い又は指定番目に高い建築設備を限界設備として特定する設備特定部とを備え、
    前記出力部は、前記部材特定部によって特定された前記限界部材と、前記設備特定部によって特定された前記限界設備との組合せと、前記組合せから計算される前記評価指標のスコアとの少なくともいずれかを出力する
    請求項1又は2に記載の設計支援装置。
  4. 前記建築物の負荷は、前記建築物の環境を示す環境データと、前記限界部品とから特定される
    請求項3に記載の設計支援装置。
  5. 前記受付部は、前記評価指標の目標値の入力を受け付け、
    前記調整部は、前記設計データが示す建築部品から計算される前記建築物についての前記評価指標のスコアが前記目標値未満である場合に、前記設計データが示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、前記設計データが示す建築部品よりも前記評価指標のスコアが高い建築部品を変更部品として特定し、前記設計データが示す建築部品を前記変更部品に変更する
    請求項1から4までのいずれか1項に記載の設計支援装置。
  6. 前記調整部は、前記設計データが示す複数の建築部品それぞれを対象として、対象の建築部品と同じ分類の建築部品であって、前記対象の建築部品よりも前記評価指標のスコアが高い建築部品を、前記対象の建築部品についての変更部品として特定し、前記複数の建築部品のうち少なくとも一部の建築部品を、その建築部品についての変更部品に変更する請求項5に記載の設計支援装置。
  7. 前記調整部は、前記評価指標が示す複数の指標のうち1つの指標についてでもスコアが前記目標値未満である場合に、前記対象の建築部品と同じ分類の建築部品であって、前記複数の指標のうちスコアが前記目標値未満である指標について、前記対象の建築部品よりもスコアが高い建築部品を、前記対象の建築部品についての変更部品として特定する
    請求項6に記載の設計支援装置。
  8. 前記設計支援装置は、さらに、
    前記複数の建築部品それぞれを対象として、対象の建築部品と、前記対象の建築部品についての変更部品との間の、各指標のスコアの差の合計値が大きい順に、前記複数の建築部品それぞれについての変更部品を整列して利用者に提示する提示部
    を備え、
    前記調整部は、利用者によって選択された建築部品を、その建築部品についての変更部品に変更する
    請求項7に記載の設計支援装置。
  9. 前記設計支援装置は、さらに、
    前記複数の指標のうち優先度の高い指標のスコアが高い順に、前記複数の建築部品それぞれについての変更部品を整列して利用者に提示する提示部
    を備え、
    前記調整部は、利用者によって選択された建築部品を、その建築部品についての変更部品に変更する
    請求項7に記載の設計支援装置。
  10. 前記調整部は、前記設計データが示す複数の建築部品のうち、変更可能な建築部品を対象として、対象の建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが最も高い又は指定番目に高い建築部品を、前記対象の建築部品についての限界部品として特定する
    請求項1に記載の設計支援装置。
  11. 前記受付部は、前記評価指標の目標値の入力と、前記建築物の運用条件を示す運用データの入力とを受け付け、
    前記調整部は、前記設計データが示す建築部品と、前記運用条件とから計算される前記評価指標のスコアが前記目標値未満である場合に、前記評価指標のスコアが前記目標値以上になる前記運用条件の変更内容を特定する
    請求項1に記載の設計支援装置。
  12. コンピュータが、建築物の建築に用いられる建築部品を示す設計データの入力を受け付け、
    コンピュータが、前記設計データが示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが最も高い又は指定番目に高い建築部品を限界部品として特定し、
    コンピュータが、前記限界部品と、前記限界部品から計算される前記評価指標のスコアとの少なくともいずれかを出力し、
    コンピュータが、前記評価指標の目標値の入力を受け付け、
    コンピュータが、前記目標値が前記限界部品から計算される前記評価指標のスコアよりも高い場合には、前記目標値の再入力を促す設計支援方法。
  13. 建築物の建築に用いられる建築部品を示す設計データの入力を受け付ける受付処理と、
    前記受付処理によって受け付けられた前記設計データが示す建築部品と同じ分類の建築部品であって、評価指標のスコアが最も高い又は指定番目に高い建築部品を限界部品として特定する調整処理と、
    前記調整処理によって特定された前記限界部品と、前記限界部品から計算される前記評価指標のスコアとの少なくともいずれかを出力する出力処理と
    をコンピュータに実行させ、
    前記受付処理では、前記評価指標の目標値の入力を受け付け、
    さらに、前記目標値が前記限界部品から計算される前記評価指標のスコアよりも高い場合には、前記目標値の再入力を促す入力判定処理
    をコンピュータに実行させる設計支援プログラム。
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