JP6601883B2 - 画像処理装置、画像処理方法、及びプログラム - Google Patents

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Description

本発明は、2つの画像を用いた画像処理を行なうための、画像処理装置、画像処理方法、及びこれらを実現するためのプログラムに関する。
従来から、3次元データの自動生成方法として、人工衛星又は航空機等から得られたペア画像を基に、ステレオマッチング処理を行うことによって、地形を示す3次元データ[DSM(Digital Surface Model)データ]を生成する方法が広く知られている。ペア画像は、2台のカメラによって同一の被写体を異なる視点で撮影することによって得られた画像である。
具体的には、ステレオマッチング処理では、まず、ステレオ画像を構成する各画像は一定サイズの画像ブロックに分割され、次いで、一方の画像の画像ブロックに一致する他方の画像の画像ブロックが特定される。具体的には、画像ブロック間の相関値を、輝度差の和(SAD:Sum of Absolute Difference)又は輝度差の2乗和(SSD:Sum of Squared Difference)を利用して算出し、算出した相関値を用いることで、一致する画像ブロックの組合せが特定される。その後、一致する画像ブロック間で対応点を特定し、特定した対応点間の視差を用いて、三角測量を実行することによって、被写体の奥行き及び形状が求められる。
ところで、ペア画像が航空画像である場合には、被写体の一部の領域が、一方の画像では見えているが、他方の画像では隠れてしまうことがある。この隠れて見えない領域は、一般に、「オクルージョン領域」と呼ばれている。そして、このようなオクルージョン領域が発生している場合は、ステレオマッチング処理によるマッチング精度が低下してしまうことになる。
このため、例えば、特許文献1は、画像ブロックの組合せ毎に算出した相関値を用いて、マッチング精度の低下を抑制するステレオマッチング処理を開示している。具体的には、特許文献1に開示されたステレオマッチング処理では、下記の(a)〜(g)の工程が実行される。
(a)ペア画像を構成する、一方の画像Aと、他方の画像Bとを、それぞれ、画像ブロックに分割する工程。
(b)画像ブロックの組合せを設定し、設定した組合せ毎に、相関値を計算する工程。
(c)画像ブロックの組合せ毎に計算された相関値を用いて、A画像上の画像ブロックに対して、当該画像ブロックからB画像上の画像ブロックへの相関係数の大きい順に第1の順位を付与し、B画像上の画像ブロックに対して、当該画像ブロックからA画像上の画像ブロックへの相関係数の大きい順に第2の順位を付与する工程。
(d)画像ブロックの組合せ毎に、第1の順位と第2の順位との合計を計算する工程。
(e)同じ画像ブロックを含む組合せが複数存在しないように画像ブロックの組合せを選択し、選択した組合せ毎に、当該組合せと、それに隣接する別の選択した組合せとの距離に応じてペナルティを付与する工程。
(f)選択した組合せそれぞれの合計及びペナルティを積算する工程。
(g)積算値が最も小さくなる画像ブロックの組合せを特定し、特定した画像ブロックの組合せにおいては、画像ブロックは一致すると判定する工程。
上記特許文献1に開示されたステレオマッチング処理によれば、別の画像の画像ブロックと一致していると予想される画像ブロック同士の距離が大きくなるほど大きなペナルティが加えられる。このため、オクルージョン領域を含む画像ブロックが、対応しない画像ブロックに一致していると判断される事態が回避される。上記特許文献1に開示されたステレオマッチング処理によれば、マッチング精度の低下が抑制されると考えられる。
特許第3027995号
しかしながら、上記特許文献1に開示されたステレオマッチング処理では、別の画像の画像ブロックと一致していると予想される画像ブロック同士の距離が大きくなるほどペナルティも大きくなる。このため、オクルージョン領域が大きくなるほど、一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとが一致すると判定される組が少なくなってしまう。このような場合は、却って、マッチング精度が低下してしまう。
本発明の目的の一例は、上記問題を解消し、ペア画像のステレオマッチング処理において、オクルージョン領域が大きくなった場合であっても、マッチング精度の低下を抑制し得る、画像処理装置、画像処理方法、及びコンピュータ読み取り可能な記録媒体を提供することにある。
上記目的を達成するため、本発明の一側面における画像処理装置は、
対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、画像分割部と、
設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、相関値算出部と、
設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、係数設定部と、
前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、積算相関値算出部と、
前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、画像ブロック判定部と、
を備えている、ことを特徴とする。
また、上記目的を達成するため、本発明の一側面における画像処理方法は、
(a)対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、ステップと、
(b)設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、ステップと、
(c)設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、ステップと、
(d)前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、ステップと、
(e)前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、ステップと、
を有している、ことを特徴とする。
更に、上記目的を達成するため、本発明の一側面におけるプログラムは、
コンピュータに、
(a)対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、ステップと、
(b)設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、ステップと、
(c)設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、ステップと、
(d)前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、ステップと、
(e)前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、ステップと、
を実行させる、ことを特徴とする。
以上のように、本発明によれば、ペア画像のステレオマッチング処理において、オクルージョン領域が大きくなった場合であっても、マッチング精度の低下を抑制することができる。
図1は、本発明の実施の形態における画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。 図2は、本発明の実施の形態における画像処理装置の具体的構成を示すブロック図である。 図3は、本発明の実施の形態において分割されたペア画像の一例を示す図である。 図4は、本発明の実施の形態において設定される画像ブロックの組の一例を説明する図である。 図5は、本発明の実施の形態における係数の設定処理を説明するための説明図である。 図6は、本発明の実施の形態における係数の設定処理による効果を説明するための図である。 図7は、本発明の実施の形態における画像処理装置の動作を示すフロー図である。 図8は、本発明の実施の形態における画像処理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
(実施の形態)
以下、本発明の実施の形態における、画像処理装置、画像処理方法、及びプログラムについて、図1〜図8を参照しながら説明する。
[装置構造]
最初に、本実施の形態における画像処理装置の構成について図1を用いて説明する。図1は、本発明の実施の形態における画像処理装置の概略構成を示すブロック図である。
図1に示すように、本実施の形態における画像処理装置100は、画像分割部10と、相関値算出部20と、係数設定部30と、積算相関値算出部40と、画像ブロック判定部50とを備えている。
画像分割部10は、対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割する。また、画像分割部10は、2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する。
相関値算出部20は、設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する。また、係数設定部30は、設定された複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築する。更に、係数設定部30は、選択した画像ブロックの組毎に、当該組と当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む別の選択した組との距離を求める。そして、係数設定部30は、選択した画像ブロックの組毎に、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する。
積算相関値算出部40は、組集合それぞれにおいて、各組集合を構成する画像ブロックの組毎に、相関値に第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求めた乗算値を積算して、積算相関値を算出する。
画像ブロック判定部50は、積算相関値が最も小さくなる組集合を特定する。更に、画像ブロック判定部50は、特定した組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する。
このように本実施の形態では、別の画像の画像ブロックと一致していると予想される画像ブロック同士の距離が大きくなるほど値が小さくなる、第1の係数が設定される。また、第1の係数の上限は1であり、その変動幅は抑えられている。そして、一致判定を行なうための積算相関値は、相関値と第1の係数との積を積算することによって求められている。このため、本実施の形態では、オクルージョン領域が大きくなった場合に、一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとが一致すると判定される組が少なくなる事態が回避されるので、マッチング精度の低下が抑制されることになる。
続いて、図2を用いて、本発明の実施の形態における画像処理の構成及び機能について更に具体的に説明する。図2は、本発明の実施の形態における画像処理装置の具体的構成を示すブロック図である。
まず、本実施の形態では、画像処理装置100は、ステレオマッチング処理を行なう装置である。処理対象となる2つの画像は、異なる角度から同一対象を撮影して得られたペア画像、具体的には、人工衛星又は航空機等から撮影されたペア画像である。
また、図2に示すように、本実施の形態では、画像処理装置100は、図1に示した、画像分割部10、相関値算出部20、係数設定部30、積算相関値算出部40、及び画像ブロック判定部50に加えて、更に、画像取得部60を備えている。
画像取得部60は、処理対象となるペア画像を取得する。具体的には、画像取得部60は、ネットワーク等を介して送信されてきたペア画像の各画像データを取得し、取得した各画像データを画像分割部10に入力する。また、画像取得部60は、ペア画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致しているかどうかを判定し、一致していない場合は、一方又は両方の画像に対して、回転および射影変換のうち少なくとも1つを行なって、エピポーラ線が一致するように補正を実行する。
画像分割部10は、本実施の形態では、図3に示すように、ペア画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割する。図3は、本発明の実施の形態において分割されたペア画像の一例を示す図である。
具体的には、図3の例では、ペア画像は、画像201と画像202とで構成されている。そして、図3に示すように、画像分割部10は、画像201及び画像202それぞれを、予め設定された大きさの矩形の画像ブロックに分割する。これにより、画像ブロックは、画像の水平方向及び垂直方向に沿って配列される。
また、画像分割部10は、本実施の形態では、一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを、両者が位置している行が互いに対応するように選出する。そして、画像分割部10は、選出した画像ブロック同士を組み合せて、画像ブロックの組を設定し、設定した画像ブロックの組を、相関値算出部20に入力する。
具体的には、上述したように、本実施の形態では、画像取得部60によって、ペア画像それぞれのエピポーラ線は水辺方向において一致している。従って、図4に示すように、画像分割部10は、行数が一致する画像ブロック同士を組み合せて、画像ブロックの組を設定する。図4は、本発明の実施の形態において設定される画像ブロックの組の一例を説明する図である。
図4の例では、画像分割部10は、まず、画像201及び画像202それぞれの1行目から選出した画像ブロックを用いて、画像ブロックの組を設定する。つまり、画像分割部10は、画像201の1行目の全画像ブロックと画像202の1行目の全画像ブロックとで得られる、全ての組合せを、画像ブロックの組として設定する。例えば、画像ブロック203は、画像ブロック204に加えて、画像ブロック205〜画像ブロック209それぞれとも組合せられる。
続いて、画像分割部10は、画像201及び画像202それぞれの2行目以降についても同様に、画像201の画像ブロックと画像202の画像ブロックとを組み合せて、画像ブロックの組を設定する。そして、画像分割部10は、このようにして設定した各画像ブロックの組を相関値算出部20に入力する。
相関値算出部20は、本実施の形態では、入力された画像ブロックの組毎に、例えば、既存の算出手法を利用して、相関値を算出する。既存の算出手法としては、輝度差の和(SAD:Sum of Absolute Difference)を利用した算出手法、輝度差の2乗和(SSD:Sum of Squared Difference)を利用した算出手法、正規化相互相関(NCC:Normalized Cross-Correlation)を利用した算出手法等が挙げられる。なお、本実施の形態では、相関値の算出手法は特に限定されるものではなく、新たに開発された算出方法が採用されても良い。
係数設定部30は、上述したように、設定された複数の画像ブロックの組の中から、幾つか画像ブロックの組みを選択し、選択した組毎に、第1の係数を設定する。ここで、図5を用いて、係数設定部30による係数設定処理について具体的に説明する。図5は、本発明の実施の形態における係数の設定処理を説明するための説明図である。図5において、円形の各図形は、設定された画像ブロックの組を示し、更に、塗り潰された図形は、選択された組を示している。
具体的には、図5に示された各組は、ペア画像の一方の画像の特定の行の複数の画像ブロックと、他方の画像の対応する行の複数の画像ブロックとで構成されている。図5において「y」は、一方の画像の画像ブロックの特定の行における位置を示しており、「x」は、他方の画像の画像ブロックの対応する行における位置を示している。x及びyは、水平方向において左端が「0」になるように設定されている。
そして、図5の例において、例えば、第1の係数の設定対象が組B(4,8)であるとすると、係数設定部30は、例えば、下記の数1を用いて、組Bと組Bの画像ブロックに水平方向において隣接する画像ブロックを含む組A(3,4)との距離Dを算出する。なお、数1において、x及びyは、第1の係数の設定対象の組の各画像ブロックの位置を示しており、jx及びjyは、水平方向において隣接する画像ブロックを含む組の位置を示している。また、αは任意の整数である。
Figure 0006601883
また、係数設定部30は、例えば、以下の数2を用いて、第1の係数を設定することができる。以下の数2において、第1の係数は、ジャンプ係数Wjumpと表記されている。また、以下の数2から分かるように、Wjumpの上限は1となり、Dが大きくなるほど、Wjumpの値は小さくなる。なお、βは任意の整数である。
Figure 0006601883
また、本実施の形態では、係数設定部30は、ジャンプ係数Wjumpに加えて、第2の係数も設定する。このとき、係数設定部30は、設定対象となる画像ブロックの組の相関値が閾値Tjump未満であるか、閾値Tjump以上であるかによって、異なる第2の係数を設定する。
具体的には、係数設定部30は、相関値が閾値Tjump未満である場合は、以下の数3を用いて第2の係数を設定する。更に、係数設定部30は、相関値が閾値Tjump以上である場合は、数4を用いて第2の係数を設定する。なお、以下の数3及び数4において、第2の係数はローコスト係数Wlowcostと表記されている。α及びαは任意の整数である。
Figure 0006601883
Figure 0006601883
積算相関値算出部40は、本実施の形態では、組集合それぞれにおいて、各組集合を構成する画像ブロックの組毎に、相関値に、ジャンプ係数Wjump及びローコスト係数Wlowcostを乗算して乗算値を求める。具体的には、選択された各組の相関値をR、選択された組の個数をTとすると、積算相関値算出部40は、下記の数5を用いて、積算相関値RAを算出することができる。
Figure 0006601883
図5に示したように、本実施の形態では、左側に隣接する画像ブロックを含む組に対してのみ距離Dが算出される。よって、図5において、原点(左下)に最も近い組については、距離が算出されないので、ジャンプ係数Wjump及びローコスト係数Wlowcostも算出されない。よって、上記数6による積算相関値RAの算出において、原点(左下)に最も近い組については相関値Rのみが積算されることになる。
このように、本実施の形態では、画像ブロックの組の相関値が高い場合、つまり両画像ブロックが同一である可能性が低い場合は、ローコスト係数Wlowcostにより、ジャンプ係数Wjumpの値が大きくなるようローコスト係数Wlowcostの係数αを決定することにより、結果、相関値がより高くなるように、相関値が補正される。反対に、画像ブロックの組の相関値が低い場合、つまり両画像ブロックが同一である可能性が高い場合は、ローコスト係数Wlowcostにより、ジャンプ係数Wjumpの値が小さくなるようローコスト係数Wlowcostの係数α2を決定することにより、結果、相関値がより低くなるように、相関値が補正される。このため、図6に示す問題の発生が抑制される。
図6は、本発明の実施の形態における係数の設定処理による効果を説明するための図である。図6においても、円形の各図形は、設定された画像ブロックの組を示し、更に、塗り潰された図形は、選択された組を示している。また、各組は、ペア画像の一方の画像の特定の行の複数の画像ブロックと、他方の画像の対応する行の複数の画像ブロックとで構成されている。
図6の例では、ペア画像を構成する一方の画像と他方の画像とが一致しているとする。このような状態では、水平方向における位置が同じ画像ブロック同士の組によって構築された組集合において、積算相関値は最小となる。つまり、図6に示すように、ハッチングが施された組が選択されると、積算相関値は最小となる。
ところで、図6の状況においては、ハッチングが施された組の相関値は低い値となるが、選択される組の個数は増えるため、組a〜組iの相関値をそのまま積算すると、得られた積算値は組jの相関値よりも高くなる可能性がある。従って、組a〜組jを選択した場合の積算相関値よりも、組kと組jとを選択した場合の積算相関値の方が低くなってしまうことがあり、この場合、誤って、組kと組jとにおいて画像ブロック同士が一致していると判定されてしまう。
これに対して、本実施の形態では、画像ブロックの組の相関値が高い場合、つまり両画像ブロックが同一である可能性が低い場合は、ローコスト係数Wlowcostにより、ジャンプ係数Wjumpの値が大きくなる。このため、組kと組jとが選択される事態は回避され、誤った判定が行なわれる事態は回避される。
更に、係数設定部30は、設定対象となる画像ブロックの組と、この組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、視差が一致する場合は、設定対象となる画像ブロックの組のジャンプ係数Wjumpを、値が小さくなるように補正することができる。
具体的には、図6の例においてジャンプ係数Wjumpの設定対象が組iであるとすると、組iは、組iの画像ブロックに水平方向において隣接する画像ブロックを含む組hとの間で、視差が同一の関係となる。つまり、2つの組が、図6に示すマトリックスにおいて斜め45度の位置で隣り合う場合に、2つの組の視差が同一の関係となる。このような場合において、係数設定部30は、例えば、下記の数6を用いて、ジャンプ係数Wjumpを補正することができる。なお、下記の数6において、bは任意の整数である。
Figure 0006601883
例えば、ペア画像の被写体が、ビルの屋上、道路といった特徴が少ない面を有しているとする。このような状況では、図6において、組jの相関値が組lの相関値よりも大きくなり、組jの代わりに組lが選択されてしまう可能性がある。これに対して、上記数6を用いる場合は、組jのジャンプ係数Wjumpが補正されて小さくなるので、組lが誤って選択される事態は回避される。
[装置動作]
次に、本発明の実施の形態における画像処理装置100の動作について図7を用いて説明する。図7は、本発明の実施の形態における画像処理装置の動作を示すフロー図である。以下の説明においては、適宜図1〜図6を参酌する。また、本実施の形態では、画像処理装置100を動作させることによって、画像処理方法が実施される。よって、本実施の形態における画像処理方法の説明は、以下の画像処理装置100の動作説明に代える。
図7に示すように、画像処理装置100においては、最初に、画像取得部60が、ネットワーク等を介して送信されてきたペア画像を取得する(ステップA1)。更に、画像取得部60は、ペア画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致するように、一方又は両方の画像を補正する(ステップA2)。
次に、画像分割部10は、ペア画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割し、画像ブロックを生成する(ステップA3)。
次に、画像分割部10は、一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、画像ブロックの組を設定する(ステップA4)。具体的には、画像分割部10は、行数が一致する画像ブロック同士を組み合せて、画像ブロックの組を設定する。
次に、相関値算出部20は、入力された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する(ステップA5)。次に、係数設定部30は、設定された複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築する(ステップA6)。更に、係数設定部30は、各組集合において、選択した組毎に、ジャンプ係数Wjumpと、ローコスト係数Wlowcostとを設定する(ステップA7)。また、係数設定部30は、必要に応じてジャンプ係数Wjumpを補正する。
次に、積算相関値算出部40は、各組集合において、画像ブロックの組毎に、相関値に、ジャンプ係数Wjump及びローコスト係数Wlowcostを乗算して乗算値を求め、求めた乗算値を積算して、積算相関値を算出する(ステップA8)。
その後、画像ブロック判定部50は、積算相関値が最も小さくなる組集合を特定し、特定した組集合を構成する画像ブロックの組において、一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する(ステップA9)。その後、画像ブロック判定部50は、一致していると判定した画像ブロックの組を出力する。
このように、ステップA1〜A9の実行により、ペア画像において一致する画像ブロックの組が特定される。その後、画像処理装置100は、一致する画像ブロック間で対応点を特定し、特定した対応点間の視差を用いて、三角測量を実行する。更に、画像処理装置100は、三角測量の結果に基づいて、被写体の奥行き及び形状を特定する。
[実施の形態における効果]
このように、本実施の形態では、ジャンプ係数Wjumpが乗算された相関値を用いて、積算相関値が算出されるので、オクルージョン領域が大きくなった場合に、一致すると判定される画像ブロックの組が少なくなる事態が回避される。更に、本実施の形態では、相関値には、ローコスト係数Wlowcostも乗算されるので、画像ブロック同士が一致していない組が誤って一致していると判定される事態が抑制される。本実施の形態によれば、マッチング精度の低下が抑制される。
[プログラム]
本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータに、図7に示すステップA1〜A9を実行させるプログラムであれば良い。このプログラムをコンピュータにインストールし、実行することによって、本実施の形態における画像処理装置100と画像処理方法とを実現することができる。この場合、コンピュータのCPU(Central Processing Unit)は、画像分割部10、相関値算出部20、係数設定部30、積算相関値算出部40、画像ブロック判定部50、及び画像取得部60として機能し、処理を行なう。
なお、本実施の形態におけるプログラムは、複数のコンピュータによって構築されたコンピュータシステムによって実行されても良い。この場合は、例えば、各コンピュータが、それぞれ、画像分割部10、相関値算出部20、係数設定部30、積算相関値算出部40、画像ブロック判定部50、及び画像取得部60のいずれかとして機能しても良い。
ここで、本実施の形態におけるプログラムを実行することによって、画像処理装置100を実現するコンピュータについて図8を用いて説明する。図8は、本発明の実施の形態における画像処理装置を実現するコンピュータの一例を示すブロック図である。
図8に示すように、コンピュータ110は、CPU111と、メインメモリ112と、記憶装置113と、入力インターフェイス114と、表示コントローラ115と、データリーダ/ライタ116と、通信インターフェイス117とを備える。これらの各部は、バス121を介して、互いにデータ通信可能に接続される。
CPU111は、記憶装置113に格納された、本実施の形態におけるプログラム(コード)をメインメモリ112に展開し、これらを所定順序で実行することにより、各種の演算を実施する。メインメモリ112は、典型的には、DRAM(Dynamic Random Access Memory)等の揮発性の記憶装置である。また、本実施の形態におけるプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体120に格納された状態で提供される。なお、本実施の形態におけるプログラムは、通信インターフェイス117を介して接続されたインターネット上で流通するものであっても良い。
また、記憶装置113の具体例としては、ハードディスクドライブの他、フラッシュメモリ等の半導体記憶装置が挙げられる。入力インターフェイス114は、CPU111と、キーボード及びマウスといった入力機器118との間のデータ伝送を仲介する。表示コントローラ115は、ディスプレイ装置119と接続され、ディスプレイ装置119での表示を制御する。
データリーダ/ライタ116は、CPU111と記録媒体120との間のデータ伝送を仲介し、記録媒体120からのプログラムの読み出し、及びコンピュータ110における処理結果の記録媒体120への書き込みを実行する。通信インターフェイス117は、CPU111と、他のコンピュータとの間のデータ伝送を仲介する。
また、記録媒体120の具体例としては、CF(Compact Flash(登録商標))及びSD(Secure Digital)等の汎用的な半導体記憶デバイス、フレキシブルディスク(Flexible Disk)等の磁気記録媒体、又はCD−ROM(Compact Disk Read Only Memory)などの光学記録媒体が挙げられる。
なお、本実施の形態における画像処理装置100は、プログラムがインストールされたコンピュータではなく、各部に対応したハードウェアを用いることによっても実現可能である。更に、画像処理装置100は、一部がプログラムで実現され、残りの部分がハードウェアで実現されていてもよい。
上述した実施の形態の一部又は全部は、以下に記載する(付記1)〜(付記15)によって表現することができるが、以下の記載に限定されるものではない。
(付記1)
対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、画像分割部と、
設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、相関値算出部と、
設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、係数設定部と、
前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、積算相関値算出部と、
前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、画像ブロック判定部と、
を備えている、ことを特徴とする画像処理装置。
(付記2)
前記係数設定部が、更に、当該組の相関値が閾値未満である場合に、前記第1の係数を大きくする第2の係数を設定し、当該組の相関値が閾値以上である場合に、前記第1の係数を小さくする第2の係数を設定し、
前記積算相関値算出部が、前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に、前記第1の係数及び前記第2の係数を乗算して乗算値を求める、
付記1に記載の画像処理装置。
(付記3)
前記係数設定部が、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む別の選択した組との、視差が一致する場合に、当該組の前記第1の係数を値が小さくなるように補正する、
付記1または2に記載の画像処理装置。
(付記4)
前記2つの画像が、異なる角度から同一対象を撮影して得られたペア画像である、付記1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
(付記5)
前記2つの画像を取得し、取得した前記2つの画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致していない場合に、前記2つの画像の一方または両方に対して、回転および射影変換のうち少なくとも1つを行なって、前記2つの画像それぞれのエピポーラ線を水平方向において一致させる、画像取得部を更に備え、
前記画像分割部が、前記2つの画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割し、
前記一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、前記他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを、両者が位置している行が互いに対応するように選出し、選出した画像ブロック同士を組み合せて、前記画像ブロックの組を設定する、
付記1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
(付記6)
(a)対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、ステップと、(b)設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、ステップと、
(c)設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、ステップと、
(d)前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、ステップと、
(e)前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、ステップと、
を有している、ことを特徴とする画像処理方法。
(付記7)
前記(c)のステップにおいて、更に、当該組の相関値が閾値未満である場合に、前記第1の係数を大きくする第2の係数を設定し、当該組の相関値が閾値以上である場合に、前記第1の係数を小さくする第2の係数を設定し、
前記(d)のステップにおいて、前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に、前記第1の係数及び前記第2の係数を乗算して乗算値を求める、
付記6に記載の画像処理方法。
(付記8)
前記(c)のステップにおいて、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む別の選択した組との、視差が一致する場合に、当該組の前記第1の係数を値が小さくなるように補正する、
付記6または7に記載の画像処理方法。
(付記9)
前記2つの画像が、異なる角度から同一対象を撮影して得られたペア画像である、付記6〜8のいずれかに記載の画像処理方法。
(付記10)
(f)前記2つの画像を取得し、取得した前記2つの画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致していない場合に、前記2つの画像の一方または両方に対して、回転および射影変換のうち少なくとも1つを行なって、前記2つの画像それぞれのエピポーラ線を水平方向において一致させる、ステップを更に有し、
前記(a)のステップにおいて、前記2つの画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割し、
前記一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、前記他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを、両者が位置している行が互いに対応するように選出し、選出した画像ブロック同士を組み合せて、前記画像ブロックの組を設定する、
付記6〜9のいずれかに記載の画像処理方法。
(付記11)
コンピュータに、
(a)対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、ステップと、(b)設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、ステップと、
(c)設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、ステップと、
(d)前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、ステップと、
(e)前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、ステップと、
を実行させる、プログラム。
(付記12)
前記(c)のステップにおいて、更に、当該組の相関値が閾値未満である場合に、前記第1の係数を大きくする第2の係数を設定し、当該組の相関値が閾値以上である場合に、前記第1の係数を小さくする第2の係数を設定し、
前記(d)のステップにおいて、前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に、前記第1の係数及び前記第2の係数を乗算して乗算値を求める、
付記11に記載のプログラム
(付記13)
前記(c)のステップにおいて、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む別の選択した組との、視差が一致する場合に、当該組の前記第1の係数を値が小さくなるように補正する、
付記11または12に記載のプログラム
(付記14)
前記2つの画像が、異なる角度から同一対象を撮影して得られたペア画像である、付記11〜13のいずれかに記載のプログラム
(付記15)
記コンピュータに、
(f)前記2つの画像を取得し、取得した前記2つの画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致していない場合に、前記2つの画像の一方または両方に対して、回転および射影変換のうち少なくとも1つを行なって、前記2つの画像それぞれのエピポーラ線を水平方向において一致させる、ステップを更に実行させ、
前記(a)のステップにおいて、前記2つの画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割し、
前記一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、前記他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを、両者が位置している行が互いに対応するように選出し、選出した画像ブロック同士を組み合せて、前記画像ブロックの組を設定する、
付記11〜14のいずれかに記載のプログラム
以上、実施の形態を参照して本願発明を説明したが、本願発明は上記実施の形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2016年1月29日に出願された日本出願特願2016−016522を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上のように、本発明によれば、ペア画像のステレオマッチング処理において、オクルージョン領域が大きくなった場合であっても、マッチング精度の低下を抑制することができる。本発明は、例えば、ステレオマッチングが必要な分野に有用である。
10 画像分割部
20 相関値算出部
30 係数設定部
40 積算相関値算出部
50 画像ブロック判定部
60 画像取得部
100 画像処理装置
110 コンピュータ
111 CPU
112 メインメモリ
113 記憶装置
114 入力インターフェイス
115 表示コントローラ
116 データリーダ/ライタ
117 通信インターフェイス
118 入力機器
119 ディスプレイ装置
120 記録媒体
121 バス

Claims (15)

  1. 対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、画像分割部と、
    設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、相関値算出部と、
    設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、係数設定部と、
    前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、積算相関値算出部と、
    前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、画像ブロック判定部と、
    を備えている、ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記係数設定部が、更に、当該組の相関値が閾値未満である場合に、前記第1の係数を大きくする第2の係数を設定し、当該組の相関値が閾値以上である場合に、前記第1の係数を小さくする第2の係数を設定し、
    前記積算相関値算出部が、前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に、前記第1の係数及び前記第2の係数を乗算して乗算値を求める、
    請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記係数設定部が、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む別の選択した組との、視差が一致する場合に、当該組の前記第1の係数を値が小さくなるように補正する、
    請求項1または2に記載の画像処理装置。
  4. 前記2つの画像が、異なる角度から同一対象を撮影して得られたペア画像である、請求項1〜3のいずれかに記載の画像処理装置。
  5. 前記2つの画像を取得し、取得した前記2つの画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致していない場合に、前記2つの画像の一方または両方に対して、回転および射影変換のうち少なくとも1つを行なって、前記2つの画像それぞれのエピポーラ線を水平方向において一致させる、画像取得部を更に備え、
    前記画像分割部が、前記2つの画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割し、
    前記一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、前記他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを、両者が位置している行が互いに対応するように選出し、選出した画像ブロック同士を組み合せて、前記画像ブロックの組を設定する、
    請求項1〜4のいずれかに記載の画像処理装置。
  6. (a)対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、ステップと、(b)設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、ステップと、
    (c)設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、ステップと、
    (d)前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、ステップと、
    (e)前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、ステップと、
    を有している、ことを特徴とする画像処理方法。
  7. 前記(c)のステップにおいて、更に、当該組の相関値が閾値未満である場合に、前記第1の係数を大きくする第2の係数を設定し、当該組の相関値が閾値以上である場合に、前記第1の係数を小さくする第2の係数を設定し、
    前記(d)のステップにおいて、前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に、前記第1の係数及び前記第2の係数を乗算して乗算値を求める、
    請求項6に記載の画像処理方法。
  8. 前記(c)のステップにおいて、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む別の選択した組との、視差が一致する場合に、当該組の前記第1の係数を値が小さくなるように補正する、
    請求項6または7に記載の画像処理方法。
  9. 前記2つの画像が、異なる角度から同一対象を撮影して得られたペア画像である、請求項6〜8のいずれかに記載の画像処理方法。
  10. (f)前記2つの画像を取得し、取得した前記2つの画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致していない場合に、前記2つの画像の一方または両方に対して、回転および射影変換のうち少なくとも1つを行なって、前記2つの画像それぞれのエピポーラ線を水平方向において一致させる、ステップを更に有し、
    前記(a)のステップにおいて、前記2つの画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割し、
    前記一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、前記他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを、両者が位置している行が互いに対応するように選出し、選出した画像ブロック同士を組み合せて、前記画像ブロックの組を設定する、
    請求項6〜9のいずれかに記載の画像処理方法。
  11. コンピュータに、
    (a)対象となる2つの画像それぞれを、設定されたサイズの画像ブロックに分割し、前記2つの画像の一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを組み合せて、複数の画像ブロックの組を設定する、ステップと、(b)設定された画像ブロックの組毎に、相関値を算出する、ステップと、
    (c)設定された前記複数の画像ブロックの組の中から、同じ画像ブロックを含む組が複数存在しないように画像ブロックの組を選択して、組集合を構築し、更に、選択した前記画像ブロックの組毎に、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む、別の選択した組との、距離を求め、求めた距離が大きいほど値が小さくなり、且つ、上限値が1となる、第1の係数を設定する、ステップと、
    (d)前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に前記第1の係数を乗算して乗算値を求め、更に、求められた前記乗算値を積算して、積算相関値を算出する、ステップと、
    (e)前記積算相関値が最も小さくなる前記組集合を特定し、特定した前記組集合を構成する画像ブロックの組それぞれにおいては、当該組を構成する一方の画像ブロックと他方の画像ブロックとは一致していると判定する、ステップと、
    を実行させる、プログラム。
  12. 前記(c)のステップにおいて、更に、当該組の相関値が閾値未満である場合に、前記第1の係数を大きくする第2の係数を設定し、当該組の相関値が閾値以上である場合に、前記第1の係数を小さくする第2の係数を設定し、
    前記(d)のステップにおいて、前記組集合それぞれにおいて、当該組集合を構成する画像ブロックの組毎に、前記相関値に、前記第1の係数及び前記第2の係数を乗算して乗算値を求める、
    請求項11に記載のプログラム
  13. 前記(c)のステップにおいて、当該組と、当該組の画像ブロックに設定方向において隣接する画像ブロックを含む別の選択した組との、視差が一致する場合に、当該組の前記第1の係数を値が小さくなるように補正する、
    請求項11または12に記載のプログラム
  14. 前記2つの画像が、異なる角度から同一対象を撮影して得られたペア画像である、請求項11〜13のいずれかに記載のプログラム
  15. 記コンピュータに、
    (f)前記2つの画像を取得し、取得した前記2つの画像それぞれのエピポーラ線が水平方向において一致していない場合に、前記2つの画像の一方または両方に対して、回転および射影変換のうち少なくとも1つを行なって、前記2つの画像それぞれのエピポーラ線を水平方向において一致させる、ステップを更に実行させ、
    前記(a)のステップにおいて、前記2つの画像それぞれを、垂直方向及び水平方向に沿って、水平方向における行と垂直方向における列とが形成されるように、タイル状に分割し、
    前記一方の画像から得られた画像ブロックの一つと、前記他方の画像から得られた画像ブロックの一つとを、両者が位置している行が互いに対応するように選出し、選出した画像ブロック同士を組み合せて、前記画像ブロックの組を設定する、
    請求項11〜14のいずれかに記載のプログラム
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