JP6595962B2 - エッジサーバ、セッション共有システム、方法及びプログラム - Google Patents
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Description
そこで、多数のクライアント端末が配備される現場の近く、例えば携帯端末の基地局の近くに分散配備されたエッジサーバでクライアント端末から生じるデータの処理を行い、トラフィック及びクライアント端末への応答時間を削減させるモバイルエッジコンピューティングが提案されている。
手法1は、スティッキーセッション手法と呼ばれ、クライアント端末が初回接続したエッジサーバAのIPアドレス及びセッションデータをモバイルネットワーク内に配置されたセッションデータ共有サーバが管理する。この手法では、クライアント端末のハンドオーバにより最寄りのサーバがエッジサーバBへ変わっても、初回接続したエッジサーバAが処理を継続する。セッションIDを発行した特定の単一サーバで処理を継続することにより、セッション切れが抑制される。
前述の手法1〜3では、エッジサーバ間のセッションデータ共有に時間が掛かり、ハンドオーバの度にクライアント端末の応答性が一時的に低くなる場合があった。
なお、エッジサーバを基地局毎へ配置する場合、基地局間の距離は500m(例:都市部)〜数km(例:都市部以外)であるため、特に都市部を移動中に頻繁に同問題が発生する可能性があった。
図1は、本実施形態に係るセッション共有システム1の全体構成を示す図である。
セッション共有システム1は複数のエッジサーバ10(10a及び10b)と、基地局20(20a及び20b)と、クライアント端末30とを含んで構成される。
X2ハンドオーバに伴って、基地局20aは、X2APインタフェース21により、未達データを無線で基地局20bへ転送し、基地局20bは、未達データをクライアント端末30へ転送することで、ハンドオーバ中にも通信を継続される。
セッションテーブル11は、クライアント端末30との間で確立されたセッションデータを記憶する。
セッションテーブル11には、例えば図のように、エッジサーバ10により発行されるセッションID「333」と、クライアント端末30のIPアドレス「9.9.9.9」とが対応付けられて格納される。
具体的には、付加部13は、未達データのパケット構成の解析によりヘッダの空き領域であるオプション領域を特定し、このオプション領域(例えば、HTTPヘッダのオプション領域)にセッションデータを追記し、未達データのパケットとして生成する。この機能には、既存のパケット編集・加工ツールが利用されてよい。
このとき、付加部13は、複数の通信レイヤのうち、より低いレイヤを優先して選択する。
具体的には、取得部14は、未達データのパケット構成の解析によりヘッダのオプション領域を特定し、このオプション領域のデータを読み取る。この機能は、例えばHTTPなどの特定プロトコルで送受信する既存の機能のうち、受信機能にオプション領域の読み取り方法をソフトウェアプログラムとして追加することで実現される。
ステップS1において、クライアント端末30は、最寄りの基地局20aとの接続を確立し、エッジサーバ10aがセッションデータ(例えば、セッションID:333)を発行する。
したがって、エッジサーバ間のセッションデータの共有時間は、例えば60fpsの動画フレームの描画間隔16.67msec未満となる。これにより、ハンドオーバ毎に動画の再生がカクついたり、一時的に中断されたりする課題が解消され、クライアント端末30の応答性が改善される。
10、10a、10b エッジサーバ
11 セッションテーブル(記憶部)
12 監視部
13 付加部
14 取得部
20、20a、20b 基地局
21 X2APインタフェース
30 クライアント端末
Claims (6)
- 基地局それぞれに配置されたエッジサーバであって、
クライアント端末との間で確立されたセッション情報を記憶する記憶部と、
基地局間のハンドオーバの開始及び終了を監視し、自身が配置された基地局がハンドオーバ先である場合に、ハンドオーバ元の基地局から前記ハンドオーバ先の基地局へ転送された前記クライアント端末への未達データを取得する監視部と、
自身が配置された基地局が前記ハンドオーバ元である場合に、ハンドオーバが終了するまでに、前記ハンドオーバ元の基地局を介してリクエストされ前記ハンドオーバ先の基地局へ転送される前の前記未達データにおけるパケットの空き領域に、前記セッション情報を付加する付加部と、
自身が配置された基地局が前記ハンドオーバ先である場合に、前記ハンドオーバ先の基地局に転送された前記未達データから、前記セッション情報を取得し、前記記憶部に記憶させる取得部と、を備えるエッジサーバ。 - 前記付加部は、前記未達データのプロトコルに応じて、複数の通信レイヤのうち、パケットヘッダに空き領域のある通信レイヤを選択する請求項1に記載のエッジサーバ。
- 前記付加部は、前記複数の通信レイヤのうち、より低いレイヤを優先して選択する請求項2に記載のエッジサーバ。
- 複数の基地局、及び当該基地局それぞれに配置されたエッジサーバを有するセッション共有システムであって、
前記基地局は、
クライアント端末のハンドオーバに応じて、当該クライアント端末への未達データをハンドオーバ先の基地局へ転送するインタフェースを備え、
前記エッジサーバは、
クライアント端末との間で確立されたセッション情報を記憶する記憶部と、
基地局間のハンドオーバの開始及び終了を監視し、自身が配置された基地局が前記ハンドオーバ先である場合に、ハンドオーバ元の基地局から前記ハンドオーバ先の基地局へ転送された前記未達データを取得する監視部と、
自身が配置された基地局が前記ハンドオーバ元である場合に、ハンドオーバが終了するまでに、前記ハンドオーバ元の基地局を介してリクエストされ前記ハンドオーバ先の基地局へ転送される前の前記未達データにおけるパケットの空き領域に、前記セッション情報を付加する付加部と、
自身が配置された基地局が前記ハンドオーバ先である場合に、前記ハンドオーバ先の基地局に転送された前記未達データから、前記セッション情報を取得し、前記記憶部に記憶させる取得部と、を備えるセッション共有システム。 - 複数の基地局、及び当該基地局それぞれに配置されたエッジサーバを有するセッション共有システムにおいて、基地局間のハンドオーバの際に、
ハンドオーバ元の基地局に配置されたエッジサーバが、クライアント端末との間で確立されたセッション情報を記憶する記憶ステップと、
前記ハンドオーバ元の基地局に配置されたエッジサーバが、ハンドオーバが終了するまでに、前記ハンドオーバ元の基地局を介してリクエストされた送信データにおけるパケットの空き領域に、前記セッション情報を付加する付加ステップと、
ハンドオーバ先の基地局に配置されたエッジサーバが、前記ハンドオーバ元の基地局から前記ハンドオーバ先の基地局へ転送された前記送信データから、前記セッション情報を取得する取得ステップと、を実行するセッション共有方法。 - 複数の基地局、及び当該基地局それぞれに配置されたエッジサーバを有するセッション共有システムにおいて、基地局間のハンドオーバの際に、
ハンドオーバ元の基地局に配置されたエッジサーバが、クライアント端末との間で確立されたセッション情報を記憶する記憶ステップと、
前記ハンドオーバ元の基地局に配置されたエッジサーバが、ハンドオーバが終了するまでに、前記ハンドオーバ元の基地局を介してリクエストされた送信データにおけるパケットの空き領域に、前記セッション情報を付加する付加ステップと、
ハンドオーバ先の基地局に配置されたエッジサーバが、前記ハンドオーバ元の基地局から前記ハンドオーバ先の基地局へ転送された前記送信データから、前記セッション情報を取得する取得ステップと、を実行させるためのセッション共有プログラム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016188574A JP6595962B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | エッジサーバ、セッション共有システム、方法及びプログラム |
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JP2016188574A JP6595962B2 (ja) | 2016-09-27 | 2016-09-27 | エッジサーバ、セッション共有システム、方法及びプログラム |
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JP2018056718A JP2018056718A (ja) | 2018-04-05 |
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CN112245902A (zh) * | 2020-09-29 | 2021-01-22 | 西安万像电子科技有限公司 | 一种终端设备的切换方法及装置 |
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- 2016-09-27 JP JP2016188574A patent/JP6595962B2/ja active Active
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