JP6594096B2 - 補聴器を用いた会話支援システム - Google Patents
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Description
図1は、本発明の第一実施形態による会話支援システムの構成を示す回路ブロック図である。制御アンプ40の入力端子CN3には、第一のマイク33からの音信号が入力される。マイク33は、指向性マイクであることが好ましい。第一利用者(発話者)が発話した音声は、マイク33により採取され、電気的な音信号に変換される。
クッションシート10に座る第二利用者(聴取者)が、Tモード機能付きの補聴器50を装着している場合には、補聴器50をTモードに切り換えて、第一利用者(発話者)の発話内容を明瞭に聞くことができる。すなわち、磁気誘導ループ42が発生する磁界内に聴取者が装着する補聴器50があるとき、補聴器50のピックアップコイルには、発話者の発話内容に対応した音信号が電磁誘導される。このように、Tモード機能付きの補聴器50が、磁気誘導ループ42が発生する交番磁界の変動を捕捉することにより、外部の雑音等の影響を受けることなく、第一利用者(発話者)の発話内容を、クッションシート10に座る第二利用者(聴取者)に明瞭に伝音することができる。
第二利用者(聴取者)は、制御アンプ40の出力端子CN5に接続したイヤホン52を装着することでも、第一利用者(発話者)の発話内容を明瞭に聞くことができる。この場合、第一利用者(発話者)が発話し、マイク33で変換された音信号は、制御アンプ40により増幅されてイヤホン52から出力される。これにより、外部の雑音等の影響を受けることなく、第一利用者(発話者)の発話内容を、第二利用者(聴取者)に明瞭に伝音することができる。
クッションシート10に座る第二利用者(聴取者)が、Tモード機能付きの受信機51を携帯している場合には、その受信機51のイヤホンで第一利用者(発話者)の発話内容を明瞭に聞くことができる。この場合、磁気誘導ループ42が発生する交番磁界の変動を、受信機51内のピックアップコイルが捕捉し、発話者の発話内容に対応した音信号を再生することができる。これにより、外部の雑音等の影響を受けることなく、第一利用者(発話者)の発話内容を、クッションシート10に座る第二利用者(聴取者)に明瞭に伝音することができる。
本会話支援システムは、第二利用者(聴取者)の体内に埋め込んだ人工聴覚臓器にも用いることができる。人工聴覚臓器の代表例としては、人工内耳、人工中耳および聴性脳幹インプラントがあり、これら何れの人工聴覚臓器においても本システムの有効性が認められている。
図2は、本発明の第二実施形態による会話支援システムの構成を示す回路ブロック図である。第二実施形態による会話支援システムは、上述の第一実施形態に加えて、次に説明する回路構成を有している。なお、図2において、第一実施形態と同一の構成要素には同一の符号が付され、その詳細な説明は第一実施形態の説明が参照される。
つまり、本会話支援システムを使わなくても第二利用者の発話内容を第一利用者が明瞭に聴き取ることができる状況下であれば、イヤホン35を制御アンプ40から外しておいてもよいし、制御アンプ40との無線接続を解除(無効化設定)してもよい。
図3は、本発明の第三実施形態による会話支援システムの構成を示す回路ブロック図である。第三実施形態による会話支援システムは、上述の第一および第二実施形態に加えて、次の回路構成を有している。なお、図3において、第一および第二実施形態と同一の構成要素には同一の符号が付され、その詳細な説明は第一および第二実施形態の説明が参照される。
31、33 マイク
35 イヤホン
40 制御アンプ
42 磁気誘導ループ
50 補聴器
51 Tモード付きの受信機
52 イヤホン
54a 体外装置
54b 電極
Claims (16)
- 発話者が話す音声を採取して音信号に変換するマイクと、
前記マイクからの音信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器が増幅した音信号に対応する交番磁界を発生させる磁気誘導ループとを備え、
聴取者が装着する補聴器が前記交番磁界の変動により電磁誘導される音信号を出力することで、前記発話者の音声を前記聴取者に伝音する会話支援システムであって、
磁気誘導ループが、前記聴取者が座るクッションシートに埋設されている会話支援システム。 - 前記クッションシートが、前記聴取者が利用する車椅子の座部に着脱可能に備えられる、請求項1に記載の会話支援システム。
- 前記クッションシートが、前記聴取者が利用する歩行支援装置の背もたれ部に着脱可能に備えられる、請求項1に記載の会話支援システム。
- 前記クッションシートが可搬型である、請求項1〜3の何れか1項に記載の会話支援システム。
- 第一利用者が話す音声を採取して音信号に変換する第一マイクと、
第二利用者が話す音声を採取して音信号に変換する第二マイクと、
前記第一マイクおよび前記第二マイクからの音信号をそれぞれ増幅する増幅器と、
前記増幅器により駆動される磁気誘導ループとを備え、この磁気誘導ループが、前記第二利用者が座るクッションシートに埋設されており、
前記増幅器が、
前記第一マイクからの音信号に対応する交番磁界を前記磁気誘導ループに発生させることで、前記第二利用者が装着する補聴器に当該交番磁界に基づく電磁誘導による音声変換出力を行うとともに、
前記第二マイクからの音信号を前記第一利用者が装着する音声出力部に出力する会話支援システム。 - 前記増幅器が、前記第二マイクからの音信号を前記第一利用者が装着する音声出力部に無線通信を介して出力する、請求項5に記載の会話支援システム。
- 前記増幅器が、前記第二マイクからの音信号を前記第一利用者が装着するヘッドセットに出力する、請求項5に記載の会話支援システム。
- 前記第一マイクが前記第一利用者が装着するヘッドセットに備えられる、請求項5に記載の会話支援システム。
- 前記第二マイクが前記増幅器に着脱可能に取り付けられる、請求項5に記載の会話支援システム。
- 前記第一利用者が装着する音声出力部が前記増幅器に着脱可能に取り付けられる、請求項5に記載の会話支援システム。
- 前記ヘッドセットが前記増幅器に着脱可能に取り付けられる、請求項7または8に記載の会話支援システム。
- 前記補聴器が、Tモード機能を利用して前記磁気誘導ループが発生する磁界の変動を捕捉するものである、請求項1〜11の何れか1項に記載の会話支援システム。
- 発話者が話す音声を採取して音信号に変換するマイクと、
前記マイクからの音信号を増幅する増幅器と、
前記増幅器が増幅した音信号に対応する交番磁界を発生させる磁気誘導ループとを備え、
前記交番磁界の変動により電磁誘導される音信号を、聴取者の体内に埋め込まれた人工聴覚臓器に出力することで、前記発話者の音声を前記聴取者に知覚させる会話支援システムであって、
磁気誘導ループが、前記聴取者が座るクッションシートに埋設されている会話支援システム。 - 前記人工聴覚臓器が人工内耳である、請求項13に記載の会話支援システム。
- 前記人工聴覚臓器が骨伝導を利用した人工中耳である、請求項13に記載の会話支援システム。
- 前記人工聴覚臓器が聴性脳幹インプラントである、請求項13に記載の会話支援システム。
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