JP6577893B2 - 同期判定装置及び同期判定プログラム - Google Patents
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Description
管理対象となっていない管理対象外ネットワークに向かって出力される出力パケットの時間経過に伴う累積値を示す出力パケット累積値と、
前記管理対象外ネットワークから出力されるパケットであって、他のネットワークに入力されるパケットである入力パケットの時間経過に伴う累積値を示す入力パケット累積値とを同じタイミングに設定されたそれぞれの定期的な取得時刻で取得し、
前回の取得時刻における出力パケット累積値に対する今回の取得時刻における出力パケット累積値の増分値を示す出力パケット増分値と、
前回の取得時刻における入力パケット累積値に対する今回の取得時刻における入力パケット累積値の増分値を示す入力パケット増分値と
を計算する計算部と、
今回の取得時刻の順に連続する複数の出力パケット増分値からなる出力パケット時系列データと、
今回の取得時刻の順に連続する複数の入力パケット増分値からなる入力パケット時系列データとを比較することにより、
前記管理対象外ネットワークへの前記出力パケットの出力状態と、前記管理対象外ネットワークから前記他のネットワークに入力される前記入力パケットの入力状態とが一致する同期状態が、いずれかの今回の取得時刻で発生しているかどうかを判定し、同期状態が発生していると判定した場合に、同期状態が発生した今回の取得時刻を同期時刻として抽出する同期判定部と
を備えることを特徴とする。
前記出力パケット時系列データと、前記入力パケット時系列データとのそれぞれに、値がゼロであり今回の取得時刻を同じくする増分値が存在するかどうかを確認し、存在する場合に、増分値がゼロである今回の取得時刻で前記同期状態が発生していると判定することを特徴とする。
前記出力パケット時系列データと、前記入力パケット時系列データとのそれぞれに、
今回の取得時刻を同じくする一つの増分値どうしが同じ値である増分値同一状態と、
連続する複数の同じ個数の増分値からなる組であって、連続する今回の取得時刻が組どうしで同じであり、複数の増分値の和が組どうしで等しい和同一状態と
のいずれかの状態である択一発生状態が、連続して2回以上存在するかどうかを確認し、
存在する場合に、連続して存在する前記択一発生状態のいずれかの今回の取得時刻で、前記同期状態が発生していると判定することを特徴とする。
パケット廃棄を確認する確認時刻を挟む、前記確認時刻よりも以前の第1の同期時刻と前記確認時刻よりも以後の第2の同期時刻とを選択し、前記第2の同期時刻における前記出力パケット累積値から前記第1の同期時刻における前記出力パケット累積値を引いた値と、前記第2の同期時刻における前記入力パケット累積値から前記第1の同期時刻における前記入力パケット累積値を引いた値とを比較し、比較結果から、前記確認時刻におけるパケット廃棄の有無を検出するパケット廃棄検出部を備えることを特徴とする。
第1のネットワークと、前記第1のネットワークと対向通信を行う前記他のネットワークである第2のネットワークとによって接続されることを特徴とする。
前記他のネットワークである複数のネットワークによって接続される、広域ネットワークであることを特報とする。
ユニキャストパケットと、マルチキャストパケットと、ブロードキャストパケットとの少なくもいずれかであり、
前記入力パケット累積値は、
前記出力パケット累積値として計測されたパケットと同じ種類のパケットであることを特徴とする。
コンピュータに、
管理対象となっていない管理対象外ネットワークに向かって出力される出力パケットの時間経過に伴う累積値を示す出力パケット累積値と、
前記管理対象外ネットワークから出力されるパケットであって、他のネットワークに入力されるパケットである入力パケットの時間経過に伴う累積値を示す入力パケット累積値と
を同じタイミングに設定されたそれぞれの定期的な取得時刻で取得し、
前回の取得時刻における出力パケット累積値に対する今回の取得時刻における出力パケット累積値の増分値を示す出力パケット増分値と、
前回の取得時刻における入力パケット累積値に対する今回の取得時刻における入力パケット累積値の増分値を示す入力パケット増分値と
を計算する処理と、
今回の取得時刻の順に連続する複数の出力パケット増分値からなる出力パケット時系列データと、
今回の取得時刻の順に連続する複数の入力パケット増分値からなる入力パケット時系列データとを比較することにより、
前記管理対象外ネットワークへの前記出力パケットの出力状態と、前記管理対象外ネットワークから前記他のネットワークに入力される前記入力パケットの入力状態とが一致する同期状態が、いずれかの今回の取得時刻で発生しているかどうかを判定し、同期状態が発生していると判定した場合に、同期状態が発生した今回の取得時刻を同期時刻として抽出する処理と
を実行させることを特徴とする。
***構成の説明***
図1〜図9を参照して実施の形態1のネットワーク監視装置10を説明する。ネットワーク監視装置10は、管理対象のネットワーク間に管理対象外のネットワークがある場合に、管理対象外のネットワーク内でのパケット廃棄を検知する装置である。なお、ネットワーク監視装置10は、同期判定装置90である。
図1は、ネットワーク監視装置10を含むネットワーク監視システム100の構成を示す。図1は、対向通信を示す図である。図1に示す、ルータRaと管理対象外ネットワークXとの間の実線、及びルータRbと管理対象外ネットワークXとの間の実線は、物理的な接続を示す。図1に示す、破線矢印は、データの取得、蓄積、参照のフローを示す。図1に示す、実線矢印は、処理のフローである。
(1)パケット計測部11は、管理対象外ネットワークXに接続している管理対象機器のインタフェース(ネットワーク接続機器)のトラフィック情報を計測する。トラフィック情報については後述する。実施の形態1では、図1に示すようにパケット計測部11は、ネットワーク接続機器であるルータRa,Rbからパケットのトラフィック情報を取得する。
(2)計測結果蓄積部12は、パケット計測部11の計測結果を蓄積する。
(3)同期判定部13は、パケット計測部11の計測結果について、後述する同期判定方法1、同期判定方法2に基づき入出力パケットの同期状態を判定する。「同期状態」については後述する。
(4)同期情報蓄積部14は、同期判定部13の判定した同期判定結果が蓄積される。
(5)パケット廃棄検出部15は、同期情報蓄積部14の同期判定結果を用いて、管理対象外ネットワークX内でのパケット廃棄の有無を検出する。
(6)状況提示部16は、管理対象外ネットワークXにおける、パケット廃棄の発生有無を提示する。
パケット計測部11は、各種機器のMIB情報、その他、機器が持つトラフィック統計情報を定期的に取得する。それぞれの機器から取得するトラフィック量の単位は、機器の起動以来、入出力されたパケット数となる(「生データ」と呼ぶ)。また、パケット計測部11は前回計測結果からの増分値(後述の出力パケット増分値、入力パケット増分値)を算出する。ただし、機器が持つカウンタの桁数は有限であるから、カウンタ値は機器最大値からオーバーフローして、再度ゼロからカウントアップする場合がある。その場合、パケット計測部11は、増分値の算出の際には、オーバーフローの補正処理を合わせて有する。
同期判定部13は、ネットワーク監視装置10の特徴点である。同期判定部13は、パケット計測部11の計測結果に対し、同期判定方法1、同期判定方法2を実行する。なお、同期判定方法1、同期判定方法2については後述の動作の説明で詳しく述べる。
同期判定部13は、以下の(a)または(b)の状況が2回以上続く場合に、同期状態が発生したと判定する。つまり、時間軸に対して、(a)(a)、(b)(b)、(a)(b)、(b)(a)のいずれかの状態が発生した場合に、同期判定部13は同期状態と判定する。
(a)ある計測タイミングにおいて、比較すべき出力トラフィックの増分値と、入力トラフィックの増分値が一致する場合である。
(b)ある連続する複数の観測期間の、比較すべき出力トラフィックの増分値と、入力トラフィックの増分値のそれぞれの合計が一致する。
特殊ケースとしては、同期判定方法2として、同期判定部13は、ある計測タイミングにおいて、比較すべき出力トラフィックの増分値と、入力トラフィックの増分値が、共に0(ゼロ)である場合に同期状態と判定する。この場合は、1回の計測のみで同期と判定できる。
パケット廃棄検出部15は、同期判定部13の同期検出結果を受けて、同期時刻で挟まれた入出力パケット数を比較する。入出力パケット数に差異があれば、パケット廃棄検出部15は管理対象外ネットワークX内でのパケット廃棄有と判定する。
状況提示部16は、ユーザに対し、パケット廃棄の有無を提示する機能である。これは、パケット廃棄の有無をグラフ等で表示するのでも、メールやSNMPトラップ(Simple Network Management Protocol)でユーザや他の監視装置に通知するものとしても良い。
図2は、ネットワーク監視装置10の動作を示すフローチャートである。図2を参照して、ネットワーク監視装置10(同期判定部13)が同期判定方法1を実行する場合を説明する。
ここで「出力パケット累積値」とは、ルータRaから管理対象外ネットワークXに向かって出力されるすべての出力パケットの時間経過に伴う、その取得時刻における累積値を示す値である。
また「入力パケット累積値」とは、ルータRbに入力したパケットであって、管理対象ネットワークB(他のネットワーク)にルータRbを介して入力されるすべての入力パケットの時間経過に伴う、その取得時刻における累積値を示す値である。
ここで「出力パケット累積値」は、後述の、ユニキャストパケットと、マルチキャストパケットと、ブロードキャストパケットとの少なくもいずれかの統計情報であり、「入力パケット累積値」は、出力パケット累積値として計測されたパケットと同じ種類のパケットの統計情報である。
ここで、既存監視システムの統計情報について解説する。ルータなどネットワーク機器に搭載されている統計情報(MIB)のうち、インタフェーストラフィックに関するものとして、以下の(1)〜(4)がある。
(1)積算入力および積算出力バイト数
(2)積算入力および積算出力ユニキャストパケット数
(3)積算入力および積算出力マルチキャストパケット数
(4)積算入力および積算出力ブロードキャストパケット数
これら(1)〜(4)は単純な積算値であるため、一般的に、一定間隔で取得して前回取得した値との差分を取得時刻の測定結果としている。
なお(1)〜(4)のうち(2)のユニキャストパケット数は有効である。
ステップS20において、同期判定部13は同期状態の有無を判定する。以下では、同期判定部13が同期判定方法1を用いて同期状態の有無を判定する場合の動作を説明する。
(a)管理対象外ネットワークXの両端で計測される入出力トラフィック量(増分値)において、隣接する二回の計測結果の増分値がそれぞれ一致すれば、両端機器のカウンタ値が同期できていると見なす。
(b)ここで、「増分値がそれぞれ一致する」という条件は、連続する複数の計測結果それぞれの和が一致する場合でも良い。上記で述べたように、同期判定方法1において「同期状態」と判定されるには、時間的に連続して
(a)(a)、(b)(b)、(a)(b)、(b)(a)のいずれかが発生していると認められる場合である。同期とは、上記(a)(a)等が発生することであるが、これは、つまり「同期状態」とは、「管理対象外ネットワークXへのルータRaからの出力パケットのルータRaにおけるカウント済のパケットと、管理対象外ネットワークXからルータRbに入力される入力パケットのルータRbにおけるカウント済のパケットとが過不足なく一致している状態」である。より具体的に述べれば、カウント対象としたパケットが「過不足なく一致」とは、カウント対象のルータRaにおける出力パケットと、カウント対象のルータRbにおける入力パケットとが同じものであることを意味する。
時刻T2では、時刻T1に続く出力パケット累積値及び入力パケット累積値を得る。ここで、時刻T2の時刻における時刻T1に対する増分値は、入出力共に
“時刻T2の計測データ(累積値)”−“時刻T1の計測データ(累積値)”
として得られる。
しかし、時刻T1の計測タイミングのずれの期間にトラフィックが流れているため、一致は望めない。時刻T2の計測データは一致しない。ここで「計測タイミングのずれ」とは、次の意味である。パケット計測部11は、出力パケット累積値及び入力パケット累積値を「同一のタイミング」(同一の取得時刻)で取得するように設定されているが、実際には完全同一にはならない。「計測タイミングのずれ」とはこの意味である。
「時刻T3から時刻T4の出力トラフィック+時刻T4から時刻T5の出力トラフィック」
=
「時刻T3から時刻T4入力トラフィック+時刻T4から時刻T5の入力トラフィック」
である。
また、
「時刻T2から時刻T3の出力トラフィック=時刻T2から時刻T3の入力トラフィック」
である。
この例では、時刻T3および時刻T5の測定結果をもって同期判定方法1の(a)(b)の条件を満たしたと判断することができる。
時刻T3の測定結果は、増分値が入出力で一致するという条件(a)に相当し、
時刻T5の測定結果は、複数の連続する増分値の和が入出力でそれぞれ一致するという条件(b)に相当する。
従って、同期判定部13は、時刻T5で取得した入出力のカウンタ値(生データ)は同期が取れていると判定する。
0時45分の4つの各時刻では、各時刻に示された時刻T1等は図4の時刻T1等に対応している。0時45分30秒の出力、入力の増分値が一致し、続く0時45分40秒から0時45分50秒までの出力、入力の増分値の和がそれぞれ395(202+193=230+165)となって一致し同期判定条件(a)(b)が成立し、同期判定が可能となる。
2時49分のデータでは、2時49分30秒の出力、入力の増分値と、これに続く2時49分40秒の出力、入力の増分値がそれぞれ一致し同期判定条件(a)(a)が成立している。よって、同期判定部13は同期判定が可能となる。
3時23分のデータでは、3時23分40秒から3時24分00秒までの出力、入力の増分値の和がそれぞれ454(109+282+63、=114+266+74)となって一致し、続く3時24分10秒から3時24分20秒までの出力、入力の増分値の和がそれぞれ72(33+39、43+29)となって一致し同期判定条件(b)(b)、同期判定が可能となる。
図5では、同期判定条件(b)(a)を示していないが、同期判定条件(b)(a)でもよいのは、図4の時刻T3〜T5の入出力トラフィックの和の一致、時刻T5〜T6の入出力のトラフィックの値の一致で説明したとおりである。
図6は、同期情報テーブル14aを示す。同期情報テーブル14aのレコード(行)が同期情報である。同期判定部13によって判定された同期結果は、同期情報として、同期判定部13が、同期時刻、送信元(ルータRa),宛先(ルータRb)の組合せで、同期情報蓄積部14に蓄積する。ここで同期時刻とは「今回の取得時刻」である。
同期判定部13は、以下のように同期状態を判定してよい。同期判定部13は、出力パケット時系列データと、入力パケット時系列データとのそれぞれに、「今回の取得時刻」を同じくする一つの増分値どうしが同じ値である「増分値同一状態」(上記(a)に該当)と、連続する複数の同じ個数の増分値からなる組であって、連続する「今回の取得時刻」が組どうしで同じであり、複数の増分値の和が組どうしで等しい「和同一状態」(上記(b)に該当)とのいずれかの状態である択一発生状態が、連続して2回以上存在するかどうかを確認する。同期判定部13は、存在する場合に、連続して存在する択一発生状態のいずれかの「今回の取得時刻」で、同期状態が発生していると判定してよい。なお上記の説明では、同期判定に至った最後の「今回の取得時刻」を同期時刻とするものと説明したが、これに限らず、連続して存在する択一発生状態のいずれかの「今回の取得時刻」を同期時刻としてよい。
これを具体的に記載すれば、同期判定部13が、出力パケット時系列データと入力パケット時系列データとに、
「(a)または(b)」,「(a)または(b)」,「(a)または(b)」・・・と択一発生状態が連続して続くことを検出する。この場合、出力パケット時系列データで「(a)」,「(b)」,「(b)」,・・・と続くのであれば、入力パケット時系列データも出力パケット時系列データと同じ並びで「(a)」,「(b)」,「(b)」,・・・と続く。
(1)ユーザが、所定の区間を選択して、その区間の廃棄有無をグラフや表で提示する。(2)ネットワーク構成図を表示し、そこに、各区間における廃棄有無を表示する。
(3)パケット廃棄検出部15による判定結果を算出次第、ユーザにメールで通知したり、SNMPトラップを別の監視システムに発信する。
これは、図2のステップS20で同期判定部13が同期判定方法2を実行する場合である。
図7は、同期判定方法2を説明する図である。
図8は、図7を表形式で説明する図である。図8は図5と同様であり、図8において、「計測時刻」は、「今回の取得時刻」であり、出力パケット増分値の列は、出力パケット時系列データであり、入力パケット増分値の列は、入力パケット時系列データである。また「増分の一致」の二重丸は、後述の「両方の増分値が0」の成立を示す。「同期判定」における星印は、同期判定方法2により同期判定が可能なことを示す。
(1)時刻T2では、ルータRaの出力、ルータRbの入力の「両方の増分値が0」とはなっていない。よって同期としない。
(2)時刻T3では、ルータRaの出力、ルータRbの入力の「両方の増分値が0」とはなっていない。よって同期としない。
(3)時刻T4では、ルータRaの出力、ルータRbの入力の「両方の増分値が0」となっている。この今回の取得時刻を同期と判定する。
(4)時刻T5では、ルータRaの出力、ルータRbの入力の「両方の増分値が0」とはなっていない。よって同期としない。
(5)時刻T6では、ルータRaの出力、ルータRbの入力の「両方の増分値が0」とはなっていない。よって同期としない。
以上では、同期判定方法1、同期判定方法2を説明したが、同期判定部13は同期判定方法1のみを採用して同期判定してもよいし、同期判定方法2のみを採用して同期判定してもよいし、同期判定方法1と同期判定方法2との両方を採用して同期判定を行ってもよい。
図9は、管理対象外ネットワークXが広域ネットワークである場合を示す図である。拠点A、B,Cのネットワークは管理対象である。管理対象外ネットワークXが広域ネットワークである場合、同期判定部13が同期判定方法1を用いる場合は、全拠点の入出力それぞれの合計値を用いる。つまり、図5の「ルータRa、出力パケット増分値」及び「ルータRb、入力パケット増分値」の項目(列)には、それぞれ図9のルータA、ルータB、ルータCの合計値(出力パケット累積値、入力パケット累積値)から計算された増分値が使用される。また同期判定方法2を使う場合は、同期判定部13は、全拠点(ルータA、ルータB、ルータCのすべて)において増分値がゼロである場合を以て、同期と判定する。
以上のように、ネットワーク監視装置10は同期判定部13を備えたので、管理対象外ネットワークXにおけるパケット廃棄を、簡易な構成で外部から検知することができる。
また対向ネットワーク及び広域ネットワークの両方でパケットの廃棄を簡易な構成で、かつ、正確に検出できる。なお、管理対象外ネットワークとしては、他社ネットワークの例としては、広域イーサネット(登録商標)サービスやクラウドサービスなどがある。
実施の形態2は、ネットワーク監視装置10のハードウェア構成を説明する。
図10は、コンピュータであるネットワーク監視装置10のハードウェア構成を示す図ある。
System)も記憶されている。そして、OSの少なくとも一部がプロセッサ81により実行される。
Claims (8)
- 管理対象となっていない管理対象外ネットワークに向かって出力される出力パケットの時間経過に伴う累積値を示す出力パケット累積値と、
前記管理対象外ネットワークから出力されるパケットであって、他のネットワークに入力されるパケットである入力パケットの時間経過に伴う累積値を示す入力パケット累積値と
を同じタイミングに設定されたそれぞれの定期的な取得時刻で取得し、
前回の取得時刻における出力パケット累積値に対する今回の取得時刻における出力パケット累積値の増分値を示す出力パケット増分値と、
前回の取得時刻における入力パケット累積値に対する今回の取得時刻における入力パケット累積値の増分値を示す入力パケット増分値と
を計算する計算部と、
今回の取得時刻の順に連続する複数の出力パケット増分値からなる出力パケット時系列データと、
今回の取得時刻の順に連続する複数の入力パケット増分値からなる入力パケット時系列データとを比較することにより、
前記管理対象外ネットワークへの前記出力パケットの出力状態と、前記管理対象外ネットワークから前記他のネットワークに入力される前記入力パケットの入力状態とが一致する同期状態が、いずれかの今回の取得時刻で発生しているかどうかを判定し、同期状態が発生していると判定した場合に、同期状態が発生した今回の取得時刻を同期時刻として抽出する同期判定部と
を備える同期判定装置。 - 前記同期判定部は、
前記出力パケット時系列データと、前記入力パケット時系列データとのそれぞれに、値がゼロであり今回の取得時刻を同じくする増分値が存在するかどうかを確認し、存在する場合に、増分値がゼロである今回の取得時刻で前記同期状態が発生していると判定する請求項1に記載の同期判定装置。 - 前記同期判定部は、
前記出力パケット時系列データと、前記入力パケット時系列データとのそれぞれに、
今回の取得時刻を同じくする一つの増分値どうしが同じ値である増分値同一状態と、
連続する複数の同じ個数の増分値からなる組であって、連続する今回の取得時刻が組どうしで同じであり、複数の増分値の和が組どうしで等しい和同一状態と
のいずれかの状態である択一発生状態が、連続して2回以上存在するかどうかを確認し、
存在する場合に、連続して存在する前記択一発生状態のいずれかの今回の取得時刻で、前記同期状態が発生していると判定する請求項1または請求項2に記載の同期判定装置。 - 前記同期判定装置は、さらに、
パケット廃棄を確認する確認時刻を挟む、前記確認時刻よりも以前の第1の同期時刻と前記確認時刻よりも以後の第2の同期時刻とを選択し、前記第2の同期時刻における前記出力パケット累積値から前記第1の同期時刻における前記出力パケット累積値を引いた値と、前記第2の同期時刻における前記入力パケット累積値から前記第1の同期時刻における前記入力パケット累積値を引いた値とを比較し、比較結果から、前記確認時刻におけるパケット廃棄の有無を検出するパケット廃棄検出部を備える請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の同期判定装置。 - 前記管理対象外ネットワークは、
第1のネットワークと、前記第1のネットワークと対向通信を行う前記他のネットワークである第2のネットワークとによって接続される請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の同期判定装置。 - 前記管理対象外ネットワークは、
前記他のネットワークである複数のネットワークによって接続される、広域ネットワークである請求項1から請求項4のいずれか一項に記載の同期判定装置。 - 前記出力パケット累積値は、
ユニキャストパケットと、マルチキャストパケットと、ブロードキャストパケットとの少なくもいずれかであり、
前記入力パケット累積値は、
前記出力パケット累積値として計測されたパケットと同じ種類のパケットである請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の同期判定装置。 - コンピュータに、
管理対象となっていない管理対象外ネットワークに向かって出力される出力パケットの時間経過に伴う累積値を示す出力パケット累積値と、
前記管理対象外ネットワークから出力されるパケットであって、他のネットワークに入力されるパケットである入力パケットの時間経過に伴う累積値を示す入力パケット累積値と
を同じタイミングに設定されたそれぞれの定期的な取得時刻で取得し、
前回の取得時刻における出力パケット累積値に対する今回の取得時刻における出力パケット累積値の増分値を示す出力パケット増分値と、
前回の取得時刻における入力パケット累積値に対する今回の取得時刻における入力パケット累積値の増分値を示す入力パケット増分値と
を計算する処理と、
今回の取得時刻の順に連続する複数の出力パケット増分値からなる出力パケット時系列データと、
今回の取得時刻の順に連続する複数の入力パケット増分値からなる入力パケット時系列データとを比較することにより、
前記管理対象外ネットワークへの前記出力パケットの出力状態と、前記管理対象外ネットワークから前記他のネットワークに入力される前記入力パケットの入力状態とが一致する同期状態が、いずれかの今回の取得時刻で発生しているかどうかを判定し、同期状態が発生していると判定した場合に、同期状態が発生した今回の取得時刻を同期時刻として抽出する処理と
を実行させるための同期判定プログラム。
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