JP6574794B2 - マルチテナントアプリケーションサーバ環境におけるポータブルパーティションのためのシステムおよび方法 - Google Patents
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本発明の実施形態は、概して、アプリケーションサーバおよびクラウド環境に関し、特に、マルチテナントアプリケーションサーバ環境におけるポータブルパーティションのためのシステムおよび方法に関する。
アプリケーションサーバは、概して、ソフトウェアアプリケーションをデプロイして実行することができる管理された環境を提供する。クラウドベースの環境は、クラウドによって提供される分散型リソース内でアプリケーションを実行して、当該分散型リソースを利用することを可能にする。このような環境は、多くのユーザまたはテナントをサポートすることができ、それらのうちのいくつかは、そのユーザまたはテナントに特有の特定条件を有する可能性がある。これらは、本発明の実施形態が使用可能となる環境のタイプのいくつかの例に該当する。
一実施形態に従うと、マルチテナントアプリケーションサーバ環境においてポータブルパーティションを提供するためのシステムおよび方法がこの明細書中に記載される。一実施形態に従うと、当該システムは、パーティションを第1のドメインまたはソースドメイン(たとえばテストドメイン)からエクスポートし、別の第2のドメインまたはターゲットドメイン(たとえば生成ドメイン)にインポートすることを可能にする。パーティションアーカイブの作成またはエクスポート中に、パーティション構成、リソースグループまたはリソースグループテンプレート情報、および、任意にはアプリケーションバイナリを含むパーティションアーカイブが作成される。パーティションアーカイブはまた、パーティションに関連付けられたエクスポート可能な値または構成可能な値へのアクセスを可能にするインターフェイスを含み得る。ターゲットドメインへのパーティションアーカイブのデプロイメントまたはインポート中に、パーティションに関連付けられたエクスポート可能な値または構成可能な値を含むパーティションアーカイブにおける情報を用いて、ターゲットドメインにおいて使用されるようにパーティションを構成する。
一実施形態に従うと、マルチテナントアプリケーションサーバ環境においてポータブルパーティションを提供するためのシステムおよび方法がこの明細書中に記載される。一実施形態に従うと、当該システムは、パーティションを第1のドメインまたはソースドメイン(たとえばテストドメイン)からエクスポートし、別の第2のドメインまたはターゲットドメイン(たとえば生成ドメイン)にインポートすることを可能にする。パーティションアーカイブの作成またはエクスポート中に、パーティション構成、リソースグループまたはリソースグループテンプレート情報、および、任意にはアプリケーションバイナリを含むパーティションアーカイブが作成される。パーティションアーカイブはまた、パーティションに関連付けられたエクスポート可能な値または構成可能な値へのアクセスを可能にするインターフェイスを含み得る。ターゲットドメインへのパーティションアーカイブのデプロイメントまたはインポート中に、パーティションに関連付けられたエクスポート可能な値または構成可能な値を含むパーティションアーカイブにおける情報を用いて、ターゲットドメインにおいて使用されるようにパーティションを構成する。
図1は、一実施形態に従った、アプリケーションサーバ、クラウドまたは他の環境においてマルチテナンシをサポートするためのシステムを示す。
一実施形態に従うと、リソースは、環境のドメインにデプロイすることができるシステムリソース、アプリケーションまたは他のリソースもしくはオブジェクトである。たとえば、一実施形態に従うと、リソースは、アプリケーション、JMS、JDBC、JavaMail、WLDFもしくはデータソースであり得るか、または、サーバ、クラスタもしくは他のアプリケーションサーバターゲットにデプロイすることができる他のシステムリソースもしくは他のタイプのオブジェクトであり得る。
一実施形態に従うと、パーティションは、パーティション識別子(partition identifier:ID)および構成に関連付けられ得るドメインのうちランタイムおよび管理の区分またはスライスであるとともに、アプリケーションを含み得て、ならびに/または、リソースグループおよびリソースグループテンプレートを使用することによってドメイン全体に渡るリソースを参照し得る。
一実施形態に従うと、リソースグループは、名前付けされ完全に修飾されたデプロイ可能なリソースの集合であって、ドメインまたはパーティションのレベルで定義することができ、かつ、リソースグループテンプレートを参照することができる。リソースグループにおけるリソースは、完全に修飾されているものと見なされる。というのも、アドミニストレータが、それらのリソースを開始させるのに必要とされるかまたはそれらのリソースに接続するのに必要とされるすべての情報、たとえば、データソースに接続するためのクレデンシャル、またはアプリケーションについての目標情報、を提供しているからである。
一実施形態に従うと、リソースグループテンプレートは、リソースグループから参照することができドメインレベルで定義されるデプロイ可能なリソースの集合であり、そのリソースを起動するのに必要な情報のうちいくらかは、パーティションレベル構成の仕様をサポートするように、テンプレート自体の一部として記憶されない可能性がある。ドメインは、リソースグループテンプレートをいくつ含んでもよく、それらの各々は、たとえば、1つ以上の関連するJavaアプリケーションと、それらのアプリケーションが依存するリソースとを含み得る。このようなリソースについての情報のうちのいくらかは、すべてのパーティションにわたって同じであってもよく、他の情報はパーティションごとに異なっていてもよい。すべての構成がドメインレベルで指定される必要はなく、代わりに、パーティションレベル構成が、マクロまたはプロパティ名/値の対を使用することによってリソースグループテンプレートで指定することができる。
一実施形態に従うと、マルチテナント(MT)アプリケーションサーバ環境などのマルチテナント環境においては、テナントは、1つ以上のパーティションおよび/もしくは1つ以上のテナント認識型アプリケーションによって表現可能であるエンティティ、または1つ以上のパーティションおよび/もしくは1つ以上のテナント認識型アプリケーションに関連付けることができるエンティティである。
一実施形態に従うと、アプリケーションは、ドメインレベルでリソースグループテンプレートにデプロイすることができるか、または、パーティションに範囲指定されているかもしくはドメインに範囲指定されているリソースグループにデプロイすることができる。アプリケーション構成は、アプリケーション毎またはパーティション毎に指定されたデプロイメントプランを用いて無効化することができる。デプロイメントプランはまた、リソースグループの一部として指定することができる。
一実施形態に従うと、当該システムは、パーティションを第1のドメインまたはソースドメイン(たとえばテストドメイン)からエクスポートし、別の第2のドメインまたはターゲットドメイン(たとえば生成ドメイン)にインポートすることを可能にする。パーティションアーカイブの作成またはエクスポート中に、パーティション構成、リソースグループまたはリソースグループテンプレート情報、および、任意にはアプリケーションバイナリを含むパーティションアーカイブが作成される。パーティションアーカイブはまた、パーティションに関連付けられたエクスポート可能な値または構成可能な値へのアクセスを可能にするインターフェイスを含み得る。ターゲットドメインへのパーティションアーカイブのデプロイメントまたはインポート中に、パーティションに関連付けられたエクスポート可能な値または構成可能な値を含むパーティションアーカイブにおける情報を用いて、ターゲットドメインにおいて使用されるようにパーティションを構成する。
具体的な実施形態を説明する追加の詳細を例示の目的で以下に記載する。
上述のとおり、パーティションは、ソースドメインからエクスポートされると、パーティションアーカイブを生成する。一実施形態に従うと、以下がパーティションアーカイブに含まれ得る:パーティション構成;パーティションに含まれる任意のリソースグループ;それらのリソースグループによって参照される任意のリソースグループテンプレート、および、パーティションのファイルシステムのコンテンツ。上述のとおり、任意には、パーティションにデプロイされたアプリケーションのためのアプリケーションバイナリおよび構成はまた、パーティションアーカイブに含めることができる。いくつかのインスタンスにおいては、ドメインに対するすべての依存性をなくすことはできない。パーティションが参照し得るドメインにおける構成エレメントのいくつかの例は、ターゲットおよびセキュリティ領域を含む。
いくつかのインスタンスにおいては、パーティションアーカイブをインポートしている間、システムアドミニストレータは、(ターゲットおよびセキュリティ領域などの)ドメインに対する依存性を更新する必要があるかもしれず、任意には、パーティション構成における他の属性を更新してそれを有効にする必要があるかもしれない。更新される必要があるかもしれないいくつかのアイテムはパーティションプロパティ、JDBCSystemResourceOverrideMBean、およびResourceGroupにおける他のリソースを含む。
いくつかのインスタンスにおいては、パーティションアーカイブは、ソースドメインにおける他のパーティションと共有されたリソースグループテンプレートを含んでもよい。ターゲットドメインにパーティションアーカイブをインポートする場合、共用リソースグループテンプレートが、場合によってはそれより前のパーティションインポートにより、ターゲットドメインに既に存在している可能性がある。一実施形態に従うと、インポート動作は、両方のツリー(既存のリソースグループテンプレートおよび新しいリソースグループテンプレート)のディープツリー比較を実行することによって、既存のリソースグループテンプレートがアーカイブに含まれているものと同一であるかどうかを検出することとなる。それらが同一であれば、既存のリソースグループテンプレートが用いられることとなる。逆に、それらが同一でなければ、インポートが失敗することとなり、既存のリソースグループテンプレートを用いる代わりに、新しいリソースグループテンプレートを作成するために用いられるだろうリソースグループテンプレートについての新しい名前を示すインポートを再試行することをユーザに要求する。
一実施形態に従うと、さまざまなカテゴリのパーティション構成が存在する。その各々はわずかに異なる処理を必要とする:
インポート時に変化なし(Won't change on import):これらは、ソースドメインからターゲットドメインに逐語的にコピーされる属性である。これらを変化させる必要がある場合、アドミニストレータは後でパーティションをインポートした後に変化させることができる。例としてWorkManager設定を含む。
パーティションが新しいドメインにインポートされる場合、いくつかの外部システムが新しくインポートされたパーティションを認識するように構成される必要があるかもしれない。たとえば、OTDは新しいパーティションにおけるアプリケーションにバランスをロードするように構成される必要があるかもしれない。
一実施形態に従うと、パーティションアーカイブは、表1に示されるようなコンテンツを備えたzipファイルであり得る:
一実施形態に従うと、exportPartitionを公開するパブリック層はPortablePartitionManagerMBeanである。
partitionNameはエクスポートすべきパーティションの名前である。
一実施形態に従うと、デフォルトでは、パーティションにおけるすべての構成属性は、パーティションアーカイブにおいて逐語的に保存され、そのまま(すなわち、上述の「変化なし(Won't change)」カテゴリに従って)インポートされる。しかしながら、上述のとおり、いくつかの状況においては、いくつかの属性はインポート中に変更される必要があるかもしれない。一実施形態に従うと、これを示すために、@ExportCustomizableValueアノテーションを用いることができる。構成属性が@ExportCustomizableValueアノテーションを有する場合、パーティションアーカイブconfig.xmlに属性を保存することに加えて、属性もパーティションアーカイブにおける<PartitionName>-attributes.jsonファイルに保存される。これは、属性についての値がインポート時に要求されるべきであることを示している。たとえば、以下のとおりである:
一実施形態に従うと、importPartitionを公開するパブリック層はPortablePartitionManagerMBeanである。
archiveFileName:(クライアントではなく)adminサーバによって理解されるようにインポートすべきアーカイブへのフルパス。importPartitionはまた、パーティションアーカイブと同じディレクトリにおけるファイル<PartitionName>-attributes.jsonを探索することとなる。それが発見されると、そのファイルにおける値が、パーティションアーカイブにおけるそれらの値を無効にすることとなる。
partitionName:新しく作成されたパーティションの名前。デフォルトで、パーティションアーカイブにおいて指定された名前となる。
一実施形態に従うと、このフラグはimportPartitionを実行する間に以下のセマンティックを有している:
指定されたフラグなし(No Flag Specified):同じ名前を有する(または、深い比較がサポートされている場合に「同じRGT(same RGT)」ではない同じ名前を有する)既存のRGTがある場合、失敗とする。この場合、インポートが失敗し、次のようなメッセージが得られる:「CompanyRGTという名前のRGTが既に存在している。仮にドメインに既に存在しているCompanyRGTを用いることを所望する場合、このコマンドをcreateNew=falseで再実行せよ。仮に既存のCompanyRGTを無視して、パーティションアーカイブにおける定義およびattributes.jsonファイルを用いて新しいCompanyRGTを作成することを所望する場合、このコマンドをcreateNew=trueで再実行せよ。」
偽(false):インポート中にクラッシュがある場合、既存のRGTを用いる。
ターゲットドメインにおける既存のRGTはいずれも変更されない。
一実施形態に従うと、パーティションがエクスポートされると、アプリケーションバイナリがパーティションアーカイブに含まれているか否かが、エクスポート動作時の「includeApps」オプションの値によって判断される。ブーリアン「includeApps」が真であれば、バイナリが含まれており、そうでない場合、バイナリは排除されている。
一実施形態に従うと、importPartition中に、アプリケーションが如何にデプロイされるかは、いくつかのファクタに依存しており、たとえば、アプリケーションバイナリが<partition-name>.zipに存在しているかどうか、または、ステージング・モード属性が<partition-name>-attributes.jsonに存在しているかどうかに依存している。
一実施形態に従うと、ドメインツリーにおける暗号化された各々の属性は、(SerializedSystemIni.datにおいて維持される)ドメインに特有のキーで暗号化することができる。これは、キーであるSerializedSystemIni.datが各ドメイン毎に異なっているので、暗号化された属性をそのままではエクスポートすることができないことを意味している。したがって、暗号化されたデータのエクスポートを処理するために以下のステップが用いられる:
エクスポート中に新しい秘密キーを生成。
パーティション全体が読取られて、<Partition-name>-attributes.jsonに従って属性が変更された後のインポート中に、暗号化された属性を処理するために次のステップが用いられる:
エクスポートされたジップの一部である秘密キーexpPartSecretを読取る。
Claims (11)
- アプリケーションサーバ環境において複数のポータブルパーティションの使用をサポートするためのシステムであって、
アプリケーションサーバ環境を有する1つ以上のコンピュータを備え、
前記アプリケーションサーバ環境は、ソフトウェアアプリケーションの実行のための第1および第2のアプリケーションサーバドメインを含み、
前記第1および第2のアプリケーションサーバドメインの各々は、1つ以上のパーティションを含み、
各々のパーティションは、パーティション構成に関連付けられるとともに、1つ以上のリソースグループを含み、
各々のリソースグループは、1つ以上のアプリケーションおよびリソースを定義するリソースグループテンプレートを参照し得る複数のデプロイ可能なアプリケーションまたはリソースの集合であり、
前記1つ以上のコンピュータは、
パーティションを前記第1のアプリケーションサーバドメインからエクスポートし、前記第2のアプリケーションサーバドメインにインポートするように構成され、
パーティション構成と、リソースグループまたはリソースグループテンプレート情報とを含むパーティションアーカイブを作成するように構成される、システム。 - 前記アプリケーションサーバ環境またはクラウド環境はJava EEアプリケーションサーバを含む、請求項1に記載のシステム。
- 前記パーティションアーカイブは、前記パーティションに関連付けられた複数のエクスポート可能な値または複数の構成可能な値を含むファイルである、請求項1または2に記載のシステム。
- 前記1つ以上のコンピュータは、
前記第2のアプリケーションサーバドメインへの前記パーティションアーカイブのデプロイメントまたはインポート中に、前記パーティションに関連付けられた複数のエクスポート可能な値または複数の構成可能な値を含む、前記パーティションアーカイブにおける情報を使用して、前記第2のアプリケーションサーバドメインにおいて用いられる前記パーティションを構成し、
前記第2のアプリケーションサーバドメインにおいて用いられる前記パーティションは、アドミニストレータまたは別のソースから受信したいずれかの変更済みの複数の構成可能な値を含む、請求項1から3のいずれかに記載のシステム。 - 前記システムは、クラウド環境内で動作する複数のテナントをサポートするために前記クラウド環境内に提供され、
前記1つ以上のパーティションは、テナントによって使用されるように、前記テナントに関連付けられる、請求項1から4のいずれかに記載のシステム。 - アプリケーションサーバ環境において複数のポータブルパーティションの使用をサポートするための方法であって、
1つ以上のコンピュータが、アプリケーションサーバ環境を提供するステップを含み、
前記アプリケーションサーバ環境は、ソフトウェアアプリケーションの実行のための第1および第2のアプリケーションサーバドメインを含み、
前記第1および第2のアプリケーションサーバドメインの各々は、1つ以上のパーティションを含み、
各々のパーティションは、パーティション構成に関連付けられるとともに、1つ以上のリソースグループを含み、
各々のリソースグループは、1つ以上のアプリケーションおよびリソースを定義するリソースグループテンプレートを参照し得る複数のデプロイ可能なアプリケーションまたはリソースの集合であり、
前記方法は、さらに、
前記1つ以上のコンピュータが、パーティションを前記第1のアプリケーションサーバドメインからエクスポートし、前記第2のアプリケーションサーバドメインにインポートするステップと、
前記1つ以上のコンピュータが、パーティション構成と、リソースグループまたはリソースグループテンプレート情報とを含むパーティションアーカイブを作成するステップとを含む、方法。 - 前記アプリケーションサーバ環境またはクラウド環境はJava EEアプリケーションサーバを含む、請求項6に記載の方法。
- 前記パーティションアーカイブは、前記パーティションに関連付けられた複数のエクスポート可能な値または複数の構成可能な値を含むファイルである、請求項6または7に記載の方法。
- 前記1つ以上のコンピュータが、前記第2のアプリケーションサーバドメインへの前記パーティションアーカイブのデプロイメントまたはインポート中に、前記パーティションに関連付けられた複数のエクスポート可能な値または複数の構成可能な値を含む、前記パーティションアーカイブにおける情報を使用して、前記第2のアプリケーションサーバドメインにおいて用いられる前記パーティションを構成するステップをさらに含み、
前記第2のアプリケーションサーバドメインにおいて用いられる前記パーティションは、アドミニストレータまたは別のソースから受信したいずれかの変更済みの複数の構成可能な値を含む、請求項6から8のいずれかに記載の方法。 - 前記方法は、クラウド環境内で動作する複数のテナントをサポートするために前記クラウド環境内で実行され、
前記1つ以上のパーティションは、テナントによって使用されるように、前記テナントに関連付けられる、請求項6から9のいずれかに記載の方法。 - プログラム命令を機械読取り可能フォーマットで含むコンピュータプログラムであって、前記プログラム命令は、1つ以上のコンピュータに請求項6から10のいずれかに記載の方法を実行させる、コンピュータプログラム。
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