JP6567335B2 - フィルム状微細構造体の製造方法及び転写装置 - Google Patents

フィルム状微細構造体の製造方法及び転写装置 Download PDF

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本発明は、フィルム状微細構造体の製造方法及び転写装置に関する。
特許文献1には、フィルム構造体の製造方法及び装置に関する発明が開示されている。特許文献1では、転写ロールと、転写ロールに近接して設けられたバックアップロールと、フィルム送り手段等とを備えたフィルム構造体の製造装置が開示されている。転写ロールの周面には微細な凹凸パターンが形成されている。そして転写フィルムが、転写ロールとバックアップロールとの間に送り込まれ、微細な凹凸パターンがフィルム側に転写される。
特許文献2にも、凹凸形状転写ロールとバックアップロールとを備えたロール・ツー・ロール装置が開示されている。
特許文献3には、基材を搬送しながら、ロール版の周側面に基材を押圧して周側面に形成された凹凸形状を基材に賦型して光学フィルムを作製する光学フィルムの製造方法が開示されている。
また、特許文献3には、起動工程において、ロール版の周側面に、周側面の凹凸形状を保護する保護材を配置した状態で、ロール版の回転及び基材の搬送を開始し、ロール版の回転及び基材の搬送が定常状態に立ち上がると、保護材を除去することで、基材によりロール版の周側面の凹凸形状を保護することが開示されている。
特許第4976868号公報 特開2009−220504号公報 特開2013−142814号公報
ところで、ニップロールを転写ロールに接離するため、ニップロールの回転軸の両端部、すなわち基材の進行方向に対して左右に、一対のシリンダを設けている。一対のシリンダは、いわゆるスピードコントローラ速度調整し、同調を行う方法が一般的であった。
スピードコントローラのみの調整では、動作開始直後や極低圧・極低速での動作が不安定となり、同調を取ることが困難であった。そのような場合は、電動アクチュエータで動作させることがあるが、防爆環境下では設備が複雑になり、設置位置に制約がある。
しかしながら、特許文献1〜3では、いずれも、一対のシリンダが、スピードコントローラのみの調整では、動作が不安定となり、シリンダに同調不良が発生し、ニップロールの片当たりにより、左右にはみ出し樹脂高差(以下、ゲージバンド差と記載する)が発生しやすい。さらに、同調を取ることが困難であることについての課題認識がなく、したがってそれを解決する手段も提示されていない。
本発明は、上記説明した問題点に鑑みてなされたものであり、ニップロールを移動する一対のシリンダを、動作開始直後や極低圧・極低速での動作時に安定し、同調を取ることが容易なフィルム状微細構造体の製造方法及び転写装置を提供することを目的とする。
本発明のフィルム状微細構造体の製造方法は、転写ロールの微細凹凸パターンが形成された外周面に対して、長尺方向に走行するフィルム状の被転写材の表面を、前記被転写材の搬送方向に沿って前記転写ロールよりも前側及び/又は後側に設けられたニップロールを用いて当接させる当接工程と、前記転写ロールを回転させつつ前記被転写材の表面に前記転写ロールの前記微細凹凸パターンを転写する転写工程と、を有し、前記当接工程において、前記ニップロールは、流体の圧力によって動作する一対のシリンダによって移動され、且つ、前記当接工程は、前記被転写材に初期張力をかけ、その後前記初期張力を低下させる工程であり、前記初期張力は、前記被転写材を前記転写ロールに当接する向きに、前記シリンダに圧力をかけても、前記被転写材が前記転写ロールに当接しない強度であり、前記初期張力の低下により前記被転写材が前記転写ロールに当接することを特徴とする。
この構成により、被転写材に初期張力をかけることにより、一対のシリンダの同調不良を防ぎ、被転写材の幅方向におけるニップロールの動作バラツキを低減し、ニップロールの片当たりによる微細凹凸パターンの転写不良を軽減する。また、シリンダへの流体供給開始直後は、シリンダの静摩擦や個体差により、動作開始タイミングにばらつきが出やすいので、シリンダ動作初期における被転写材の初期張力を強くすることで、シリンダの動作開始タイミングのバラツキを抑え、同じタイミングで動かすことが可能となる。
本発明のフィルム状微細構造体の製造方法において、前記被転写材が前記転写ロールに当接する直前の、前記シリンダの動作速度が、5〜10mm/秒であるが好ましい。この場合、転写ロールへのダメージを低減させると同時に、同調ズレを最小にすることができる。
本発明のフィルム状微細構造体の製造方法において、前記シリンダの動作方向を示す直線Aと、前記ニップロールの中心軸を起点とした鉛直線Bとがなす角度θが、0°〜+30°又は−30°〜0°の範囲内であることがこのましい。この場合、被転写材の微細構造に斜めに圧力が加わることがなくなり、微細構造の形状再現性が向上する。
本発明のフィルム状微細構造体の製造方法において、前記シリンダの動作速度を、前記シリンダのピストンに取り付けた錘を変更することにより調整することが好ましい。この場合、錘を使用することで、流体圧の調整をすることなくシリンダの動作速度の変更が可能となり、復帰も容易となる。
本発明のフィルム状微細構造体の製造方法において、前記シリンダの動作速度は、前記シリンダの動作中に、前記シリンダの戻し圧注入側に圧力をかけることにより、低減することが好ましい。この場合、シリンダの圧力不足による不安定動作が解消される。
本発明の転写装置は、微細凹凸パターンが外周面に形成された転写ロールと、長尺方向に走行するフィルム状の被転写材を介して前記転写ロールに接離可能に設けられ、前記転写ロールに接近した場合に前記被転写材を前記転写ロールと共に挟持する、前記転写ロールの前記被転写材の搬送方向前側及び/又は後側に設けられたニップロールと、前記ニップロールに設けられた、流体の圧力によって動作し、前記ニップロールを移動する一対のシリンダと、前記被転写材にかける張力を調整する張力調整手段と、を具備し、前記張力調整手段は、前記被転写材に対する初期張力を、前記被転写材を前記転写ロールに当接する向きに前記シリンダに圧力をかけても、前記被転写材が前記転写ロールに当接しない強度とし、その後前記初期張力を低下させて、前記被転写材を前記転写ロールに当接させることを特徴とする。
この構成により、被転写材に初期張力をかけることにより、一対のシリンダの同調不良を防ぎ、被転写材の幅方向におけるニップロールの動作バラツキを低減し、ニップロールの片当たりによる微細凹凸パターンの転写不良を軽減する。また、シリンダへの流体供給開始直後は、シリンダの静摩擦や個体差により、動作開始タイミングにばらつきが出やすいので、シリンダ動作初期における被転写材の初期張力を強くすることで、シリンダの動作開始タイミングのバラツキを抑え、同じタイミングで動かすことが可能となる。
本発明の転写装置において、前記シリンダの動作速度を調整する動作速度調整手段をさらに具備し、前記動作速度調整手段は、前記被転写材が前記転写ロールに当接する直前の、前記シリンダの動作速度が、5〜10mm/秒であることが好ましい。この場合、転写ロールへのダメージを低減させると同時に、同調ズレを最小にすることができる。
本発明の転写装置において、前記シリンダの動作方向を示す直線Aと、前記ニップロールの中心軸を起点とした鉛直線Bとがなす角度θが、0°〜+30°又は−30°〜0°の範囲内であることが好ましい。この場合、被転写材の微細構造に斜めに圧力が加わることがなくなり、微細構造の形状再現性が向上する。
本発明の転写装置において、前記シリンダ動作速度調整手段が、前記シリンダのピストンに取り付ける錘を備えていることが好ましい。この場合、錘を使用することで、流体圧の調整をすることなくシリンダの動作速度の変更が可能となり、復帰も容易となる。
本発明の転写装置において、前記シリンダ動作速度調整手段が、前記シリンダの動作中に前記シリンダの戻し圧注入側に前記流体を供給する戻し圧注入部を備えていることが好ましい。この場合、シリンダの圧力不足による不安定動作が解消される。
本発明によれば、ニップロールを移動する一対のシリンダを、動作開始直後や極低圧・極低速での動作時に安定し、同調を取ることが容易なフィルム状微細構造転写方法及び転写装置を提供することができる。
本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる当接手段を示す概略正面図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる当接手段を示す概略側面図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる当接手段における当接角度を説明するための説明図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法におけるピストンの加圧機構を示す概略図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法におけるピストンの加圧機構を示す概略図である。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図であり、特に転写工程を示している。 本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法におけるピストンの加圧機構を示す概略図である。 本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法の第2のフィルム状モールドの複製工程に用いられる転写装置を示す概略図である。 本実施の形態に係る第nのフィルム状モールドの製造方法を示す説明図である。 本実施の形態に係るフィルム状モールドの断面概略図である。
以下、本発明の一実施の形態(以下、「実施の形態」と略記する。)について、詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、その趣旨の範囲内で種々変形して実施することができる。
本実施の形態は、フィルム状微細構造体の製造において、ニップローラ動作開始直後や極低圧・極低速での動作を安定にし、同調ズレを防止するものである。
転写ロールの外周面には微細凹凸パターンが形成され、この微細凹凸パターンが基材の転写層に転写されてフィルム状微細構造体が製造される。ここで「フィルム状微細構造体」とは、基材の転写層に微細凹凸パターンが転写されたフィルムを指し、フィルム状モールド(副資材又は中間材料)と、フィルム状構造体(永久材料等)を含む。また「フィルム」、「フィルム状」とは可撓性を備えた薄い板状物を指し、厚みや材質等を限定するものでない。
ニップロールを転写ロールに接離するため、ニップロールの回転軸の両端部、すなわち基材の進行方向に対して左右に、一対のシリンダを設けている。一対のシリンダは、スピードコントローラのみの調整では、動作開始直後や極低圧・極低速での動作が不安定となり、同調を取ることが困難であった。同調不良が発生すると、被転写材の幅方向におけるニップロールの動作バラツキが大きくなり、ニップロールの片当たりによるはみ出し樹脂高差(ゲージバンド差)が発生し、微細凹凸パターンの転写不良が頻発する問題があった。
そこで、本実施の形態は、被転写材の搬送方向に沿って転写ロールよりも前側及び後側に設けられたニップロールを用いて当接させる際に、被転写材に張力をかけ、且つ、張力を調整しながら被転写材に張力をかけることにより、ニップロールを移動する一対のシリンダの同調不良を防ぎ、被転写材の幅方向におけるニップロールの動作バラツキを低減し、ニップロールの片当たりによる微細凹凸パターンの転写不良を軽減する。
以下、本実施の形態に係るフィルム状微細構造体の製造方法について説明する。本実施の形態では、フィルム状微細構造体として、フィルム状モールドを例に挙げて説明する。
(第1のフィルム状モールド作製工程)
図1は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図である。
図1に示す転写装置100は、モールド基材101を繰出す繰出し駆動部102と、モールド基材101を巻取る巻取り駆動部104とを備える。繰出し駆動部102と巻取り駆動部104との間には、モールド基材101の搬送方向MDにおける上流側から下流側に向けて順に、第1ブレーキ部105と、モールド基材101上に光硬化性樹脂を塗布する塗布手段106と、ガイドロール107、108と、外周面に微細凹凸パターンを有する転写ロール(円筒状金型)109と、モールド基材101上の光硬化性樹脂と転写ロール109の外周面との間を密着させるニップロール110a、110bからなる押圧手段110と、ガイドロール111と、第2ブレーキ部114と、が設けられている。さらに、転写ロール109に対して光を照射する光源112が設けられている。さらに、ガイドロール107、111には、張力検出器115、116が付帯して設けられている。
なお、溶媒を用いて光硬化性樹脂を塗布する場合には、光硬化性樹脂中の溶媒を乾燥する乾燥炉113をさらに備えていても良い。
ここで、ニップロール110a、110bは、搬送方向MDに走行するモールド基材101を介して転写ロール109に接離可能に設けられている。
さらに、ニップロール110a、110bのそれぞれには、転写ロール109に対して、モールド基材101を挟んで当接するための当接手段としてシリンダ201、202が設けられている。
さらに、転写ロール109に対して、モールド基材101の搬送方向MD上流側に設けられた前側のニップロール110aと、繰出し駆動部102との間に、第1ブレーキ部105が設けられている。一方、転写ロール109に対して、モールド基材101の搬送方向MD下流側に設けられた後側のニップロール110bと、巻取り駆動部104との間に、第2ブレーキ部114が設けられている。
図2及び図3は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる当接手段を示す概略正面図及び概略側面図である。図2に示すように、ニップロール110a、110bの回転軸の両端部には、一対のシリンダ201、202が配置されている。つまり、モールド基材101の搬送方向MD前方から見て、右側にシリンダ201、左側にシリンダ202が設けられている。
シリンダ201、202は、空気や油などの流体の圧力によって動作する空気圧シリンダ又は油圧シリンダであることが好適である。以下の説明では、シリンダ201、202に空気圧シリンダを用いる場合について説明するが、油圧シリンダを用いても同様であることは言うまでもない。図2に示すシリンダ201、202は、シリンダ本体201a、202aと、往復移動可能なピストン201b、202bとを有する。
各シリンダ201、202のピストン201b、202bは、転写ロール109に対して後退した位置にあり(引っ込んでおり)、したがって図2に示すように各ニップロール110a、110bは、転写ロール109から離れた位置にて支持されている。
シリンダ201、202において、シリンダ本体201a、201aの押付圧注入口201c、202cから空気を供給し、ピストン201b、202bを転写ロール109の方向に前進させて(突出させて)、ニップロール110a、110bを転写ロール109に向けて当接する。
さらに、図2及び図3に示すように、シリンダ201、202のピストン201b、202bには、錘203、204が取り付け、取り外し可能になっている。
図4は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる当接手段における当接角度を説明するための説明図である。図4に示すように、シリンダ201、202の動作方向を示す直線Aと、ニップロール110aの中心軸Oを起点とした鉛直線Bとがなす角度(以下、当接角度と記載する)θが、鉛直線Bを基準として0°〜+30°又は−30°〜0°の範囲内、つまり鉛直方向上向き±30°であることが好ましい。図4では、ニップロール110aについて説明したが、ニップロール110bにおいても同様である。
上記のような構成からなる転写装置100を用いて、次のように第1のフィルム状モールドを作製する。
(当接工程)
本実施の形態では、転写工程に先立って、転写ロール109の微細凹凸パターンが形成された外周面と、モールド基材101の表面とを、モールド基材101の面方向から当接させる。この工程を当接工程と呼ぶ。
図1、図6及び図7は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図であり、特に当接工程を示している。まず、図1に示すように、ニップロール110a、110bが転写ロール109から離れた状態で、且つ、第1ブレーキ部105及び第2ブレーキ部114がOFFの状態で、モールド基材101を繰出し駆動部102から繰出し、モールド基材101を通紙し、巻取り駆動部104にモールド基材101の先端部を取り付ける。
次に、図2に示すように、シリンダ201、202のシリンダ本体201a、202aに、押付圧注入口201c、202cから空気を供給し始める。これにより、ピストン201b、201bが転写ロール109側に前進し始め、ニップロール110a、110bは、転写ロール109に近づいて行く。
図5は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法におけるピストンの加圧機構を示す概略図である。図5には、ピストンの通常加圧時の加圧機構の動作を示す。図5に示す通り、シリンダ本体201a、202aの押付圧注入口201c、202cに、電空レギュレータ1001、電磁弁1002及びスピードコントローラ1003a、1003bを経由して空気を供給し、任意の圧力で、一対のシリンダ201、202に対して同時に同じ圧力で加圧を行う。シリンダ本体で201a、202aで押された空気は、戻し圧注入口201d、202dからスピードコントローラ1004a、1004b、電磁弁1005、電空レギュレータ1006、電磁弁1007及び消音機1008を経由して大気中に放出される。
このように、シリンダ201、202が動作開始したならば、図6に示すように、第1ブレーキ部105をOFF状態、第2ブレーキ部114をON状態にし、繰出し駆動部102により、モールド基材101の搬送方向MDとは逆側に回転をかける。これにより、モールド基材101に張力がかかる。シリンダ201、202の動作は、同時であっても、どちらかを先行させても構わない。
さらに、モールド基材101に張力をかけながらシリンダ201、202が動作し、ピストン201b、202bが前進し、モールド基材101を転写ロール109に近づけていく。この最中にモールド基材101にかかる張力を調整する。
張力の調整は、例えば、繰出し駆動部102の駆動力を変更することにより可能である。張力は、張力検出器115、116により検出される。
なお、ここでは、繰出し側の張力を調整する場合について説明したが、第1ブレーキ部105をON状態、第2ブレーキ部114をOFF状態にし、巻取り駆動部104により、モールド基材101の搬送方向MDに回転をかける。これにより、モールド基材101に張力をかけることができる。
この構成により、モールド基材101に張力をかけることで、シリンダ201、202の同調不良を防ぎ、モールド基材101の幅方向におけるニップロール110a、110bの動作バラツキを低減する。これにより、ニップロール110a、110bの片当たりが少なくなることにより、ニップロール110a、110bの片当たりによるはみ出し樹脂高さ(ゲージバンド差)の発生が抑制され、微細凹凸パターンの転写不良を軽減することができる。
この際、張力(以下、初期張力という)は、モールド基材101を転写ロール109に当接する向きに、シリンダ201、202に圧力をかけても、モールド基材101が転写ロール109に当接しない強度であり、その後、初期張力の低下によりモールド101が転写ロール109に当接することが好ましい。ここで、初期張力を低下する方法については、段階的に弱くすることができるし、また、ある一定の割合[(初期張力−弱い張力)/時間]で張力を弱くすることもできる。この場合、シリンダ201、202の動作開始直後、すなわちシリンダ本体201a、202aへの流体供給開始直後は、シリンダ201、202の静摩擦や個体差により、動作開始タイミングにバラツキが出やすいので、シリンダ動作初期におけるモールド基材101の張力、すなわち初期張力を強くすることで、シリンダ201、202の動作開始タイミングのバラツキを抑え、同じタイミングで動かすことが可能となる。
さらに、シリンダ201、202を動作させて、図7に示すように、ニップロール110a、110bを転写ロール109に当接し、モールド基材101を転写ロール109と各ニップロール110a、110bとの間に所定の押圧力により挟持することができる。
上述の当接工程において、シリンダ201、202の動作速度を、ニップロール110a、110bに接続されたピストン201b、202bに取り付けた錘203、204を変更することにより調整することが好ましい。ピストン201b、202bに錘203、204を取り付けると、ピストン201b、202bへの負荷がまし、シリンダ201、202の動作速度が遅くなる。錘203、204の質量を変えることで、負荷が変わり、シリンダ201、202の動作速度が変わる。このように、錘203、204を使用することで、空気圧の調整をすることなくシリンダ201、202の動作速度の変更が可能となり、復帰も容易となる。
また、上述の当接工程において、シリンダ201、202の動作速度を、シリンダ201、202の動作中に、シリンダ本体201a、201aの戻し圧注入口201d、202dに空気を注入して、戻し圧注入側に圧力をかける、いわゆるバックプレッシャー(背圧)をかけることにより、低減することが好ましい。この場合、シリンダ201、202の圧力不足による不安定動作が解消される。
図8は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法におけるピストンの加圧機構を示す概略図である。図8には、ピストンのバックプレッシャー加圧時の加圧機構の動作を示す。図8に示す通り、押し込み側において、シリンダ本体201a、202aの押付圧注入口201c、202cに、電空レギュレータ1001、電磁弁1002及びスピードコントローラ1003a、1003bを経由して空気を供給し、任意の圧力で、一対のシリンダ201、202に対して同時に同じ圧力で加圧を行う。同時に、背圧側において、電磁弁1007、電空レギュレータ1006、電磁弁1005及びスピードコントローラ1004a、1004bを経由して、戻し圧注入口201d、202dから空気を供給し、一対のシリンダ201、202に対して同時に同じ圧力で加圧(バックプレッシャー(背圧))を行う。このとき、背圧側の空気は、電空レギュレータ1006の設定により、押し込み側より弱い圧力で加圧し、一対のシリンダ201、202の動きを制御する。
また、上述の当接工程において、ニップロール110a、110bがモールド基材101を挟んで当接する直前の、シリンダ201,202の動作速度が、5〜10mm/秒であることが好ましい。この場合、転写ロール109へのダメージを低減させると同時に、同調ズレを最小にすることができる。この動作速度は、既述の、張力制御、錘、バックプレッシャー(背圧)によって、制御することができる。
また、図4に示すように、上述の当接工程において、当接角度θが、0°〜+30°又は−30°〜0°の範囲内、つまり鉛直方向上向き±30°であることが好ましい。この場合、被転写材の微細構造に斜めに圧力が加わることがなくなり、微細構造の形状再現性が向上する。
(転写工程)
図9は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法に用いられる転写装置の概略図であり、特に転写工程を示している。図9に示すように、第1ブレーキ部105及び第2ブレーキ部114をOFF状態とし、繰出し駆動部102及び巻取り駆動部104を動作させ、モールド基材101を搬送する。塗布手段106により、繰出し駆動部102から送り出した光透過性のモールド基材101上に光硬化性樹脂を塗布して光硬化性樹脂層(転写層)を形成する。光硬化性樹脂層付きのモールド基材101は、ガイドロール107、108を経て転写ロール109へ供給される。
次に、転写ロール109及びニップロール110a、110bを回転させながら、転写ロール109の外周面を光硬化性樹脂層に密着させて光硬化性樹脂層の表面に微細凹凸パターンを転写する。
転写ロール109の外周面には微細凹凸パターンが形成されており、光硬化性樹脂層と微細凹凸パターンとが密着した状態にある。なお、モールド基材101は、フィルム状基材上に光硬化性樹脂層が所定厚で形成された構成である。
微細凹凸パターンは、円錐形状、角錐形状若しくは楕円錘形状の凸部を複数含むピラー形状、又は、円錐形状、角錐形状若しくは楕円錘形状の凹部を複数含むホール形状或いはラインアンドスペース形状である。ここで、「ピラー形状」とは、「柱状体(錐状態)が複数配置された形状」であり、「ホール形状」とは、「柱状(錐状)の穴が複数形成された形状」である。
微細凹凸パターンのスケールに関しては、用いられる用途に依存するため、特に規定することはしないが、数十ナノメートルから数十ミクロンメートルを指す。またこのスケールは、微細構造体一つの大きさ、径、深さ、ピッチであっても構わない。また、規則的な構造だけでなく、ランダムな構造も微細構造体の一つとすることができる。
大きさの一例であるが、微細凹凸パターンは、例えば、ピッチPが、100nm〜3000nm程度(好ましくは200nm以上)、凸部幅Dが、30nm〜3000nm程度(好ましくは100nm以上)である。また、凸部高さHは、数十nm〜数十μm程度とされる。ピッチPは、隣接する凸部と凹部との幅を足した大きさ、隣り合う凸部間の中間幅、あるいは、隣り合う凹部間の中間幅で定義される。またモールド基材101の光硬化性樹脂層の膜厚は、1〜20μm程度である。
続いて、光硬化性樹脂層に光源112から光を照射して光硬化性樹脂層を光硬化して樹脂硬化物層を形成する。
以上により表面に微細凹凸パターンを備えた第1のフィルム状モールド103を作製することができる。そして図9に示すように、第1のフィルム状モールド103を、巻取り駆動部104で巻き取る。
なお、第1のフィルム状モールド103の作製工程においては、転写ロール109から第1のフィルム状モールド103に転写された微細凹凸パターンを保護するため、光硬化後の光硬化性樹脂層上に保護フィルム(カバーフィルム)をラミネートしてもよい。
図10は、本実施の形態に係る第1のフィルム状モールドの製造方法におけるピストンの加圧機構を示す概略図である。図10には、ピストンのニップロール戻し時の加圧機構の動作を示す。図10に示す通り、シリンダ本体201a、202aの戻し圧注入口201d、202dに、電磁弁1005及びスピードコントローラ1004a、1004bを経由して空気を供給し、任意の圧力で、一対のシリンダ201、202に対して同時に同じ圧力で加圧を行う。シリンダ本体で201a、202aで押された空気は、押付圧注入口201c、202cからスピードコントローラ1003a、1003b、電磁弁1002及び消音機1009を経由して大気中に放出される。
(第2のフィルム状モールドの複製工程)
図11は、本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法の第2のフィルム状モールドの複製工程に用いられる転写装置を示す概略図である。
図11に示す転写装置300は、被転写基材301を送り出すための第1の送り出しロール302と、完成した第2のフィルム状モールド303を巻き取るための第1の巻き取りロール304とを備える。第1の送り出しロール302と第1の巻き取りロール304との間には、第1のフィルム状モールド103の搬送方向MDにおける上流側から下流側に向けて順に、被転写基材301の表面に光硬化性樹脂を塗布する塗布手段305と、第1のフィルム状モールド103を送り出すための第2の送り出しロール306と、第1のフィルム状モールド103と被転写基材301とを貼り合わせるための貼合手段307と、ガイドロール308と、第1のフィルム状モールド103と被転写基材301とを密着させるための押圧手段309と、光硬化性樹脂層に光を照射する光源310と、ガイドロール311と、第1のフィルム状モールド103を巻き取るための第2の巻き取りロール312と、が設けられている。
貼合手段307は、一対のラミネートロール307a、307bで構成されている。押圧手段309は、第1のフィルム状モールド103と被転写基材301がその外周面上を搬送されるゴムロール309aと、ゴムロール309aに第1のフィルム状モールド103と被転写基材301を押圧するニップロール309b、309cと、で構成されている。
また、光硬化性樹脂を溶媒に溶かして被転写基材301に塗布する場合には、塗布手段305の下流側に乾燥炉313を設けることができる。また、貼合手段307の下流側に乾燥炉314を設けても良い。
また、第1の送り出しロール302と、第2の送り出しロール306とを入れ替えても構わない。すなわち、第1のフィルム状モールド103の樹脂硬化物層の凹凸形成面上に光硬化性樹脂を塗布しても良い。
このような構成からなる転写装置300を用いて、次のように第2のフィルム状モールドの複製を行う。
まず、第1の送り出しロール302から、被転写基材301を送り出し、その表面上に、塗布手段305により光硬化性樹脂を直接塗布し、光硬化性樹脂層を形成する。
次に、貼合手段307によって第2の送り出しロール306から巻き出された第1のフィルム状モールド103の樹脂硬化物層の凹凸形成面を、被転写基材301上の光硬化性樹脂層に貼り合わせる。
この際、被転写基材301上の光硬化性樹脂層は、第1のフィルム状モールド103の樹脂硬化物層の凹凸形成面の樹脂塗布領域内に貼り合わせる。第1のフィルム状モールド103と被転写基材301との位置合わせは、例えば、フィルムの蛇行調整装置を設置することにより行うことができる。
第1のフィルム状モールド103及び被転写基材301を、ガイドロール308を経て、押圧手段309に供給する。押圧手段309において、第1のフィルム状モールド103の樹脂硬化物層の凹凸形成面を光硬化性樹脂層に密着させる。この状態で、光源310から光硬化性樹脂に光を照射し、光硬化性樹脂を光硬化させる。押圧手段309による密着によって酸素による未硬化を防止することができる。
この後、第1のフィルム状モールド103及び被転写基材301を、ガイドロール311まで搬送し、ここで、第1のフィルム状モールド103から表面に樹脂硬化物層が形成された被転写基材301、すなわち、第2のフィルム状モールド303を剥離する。このとき、第1のフィルム状モールド103の微細凹凸構造の反転形状が第2のフィルム状モールド303に転写される。
この後、第2のフィルム状モールド303を、第1の巻き取りロール304に巻き取る。一方、第1のフィルム状モールド103を、第2の巻き取りロール312に巻き取る。
(第nのフィルム状モールドの作製)
以上説明した本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法では、転写ロール109から微細凹凸パターンを転写して作製した第1のフィルム状モールド103を原版として第2のフィルム状モールド303を複製する場合について説明した。しかし、第2のフィルム状モールド303を原版として第3のフィルム状モールドをさらに複製することも可能である。すなわち、本発明は、第(n−1)(nは2以上の整数)のフィルム状モールドから第nのフィルム状モールドの製造方法に適用することが可能である。
図12は、本実施の形態に係る第nのフィルム状モールドの製造方法を示す説明図である。図12に示すように、円筒状金型M−0を原版として第1のフィルム状モールドM−1を作製し、この第1のフィルム状モールドM−1を原版として第2のフィルム状モールドM−2を複製できる。さらに、第2のフィルム状モールドM−2を原版として第3のフィルム状モールドM−3を複製できる。同様にして、第n−1のフィルム状モールドM−(n−1)を原版として、第nのフィルム状モールドM−nを複製できる。
つまり、第nのフィルム状モールドM−nを複製するために用いられた第n−1のフィルム状モールドM−(n−1)は、一つ前の第n−2のフィルム状モールドM−(n−2)(図示せず)を原版として用いて作製されたものである。
上記のようにして製造された第2〜第nのフィルム状モールドM−2〜M−nのいずれも、これを原版として微細凹凸構造付き製品Pを量産するために使用することができる。
(第nのフィルム状モールドの応用例)
以上説明した本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法により得られた第nのフィルム状モールドは、例えば、反射防止材の製造、レジストマスクの作製、細胞培養培地、超撥水加工及び超親水加工に応用することができ、有用である。例えば、ピラー形状、円錐形状、角錐形状、惰円錐形状を含む周期的な微細凹凸構造を有するものは、反射防止効果があるモスアイ構造の反射防止膜として用いることができる。ここで、モスアイ構造とは、サブミクロンオーダーのピラミッド状凹凸構造を蛾の目のような2次元パターンに配置した構造をいう。このような微細構造体においては、表面に形成されるナノオーダーの微細凹凸構造が滑らかな屈曲率傾斜を誘発し、界面の屈折率差で発生する反射が起きないため、反射防止膜として好適に用いることが可能となる。また、本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法により得られた第nのフィルム状モールドを用い、エッチング対象である基板の表面にレジストマスクを作製できる。
以下、本実施の形態に係るフィルム状モールドの製造方法の構成要素についてさらに詳細に説明する。
(塗布手段)
塗布手段106、305によるフィルム状基材への光硬化性樹脂の塗布方法としては、公知の塗布コーター又は含浸塗布コーターを用いた塗布方法が挙げられる。具体的には、グラビアコーター、マイクログラビアコーター、ブレードコーター、ワイヤーバーコーター、エアーナイフコーター、ディップコーター、コンマナイフコーター、スプレーコーター、カーテンコーター、スピンコーター、ラミネーターなどを用いた塗布方法が挙げられる。これらの塗布方法は、必要に応じて1種の塗布方法を用いてもよく、2種以上の塗布方法を組合せて用いてもよい。また、これらの塗布方法は、生産性の観点から連続方式で塗布することが好ましい。また、ディップコーター、コンマナイフコーター、グラビアコーター又はラミネーターを使用した連続方式の塗布方法が特に好ましい。
(光源)
光硬化性樹脂への光照射に用いる光源112、310としては、特に制限されるものではなく、用途及び設備に応じて種々の光源を用いることができる。例えば、高圧水銀ランプ、低圧水銀ランプ、無電極ランプ、メタルハライドランプ、エキシマーランプ、LEDランプ、キセノンパルス紫外線ランプなどを用いることができる。また、光硬化性樹脂は、波長200nm〜500nmの紫外線又は可視光を露光量が100mJ/cm〜2000mJ/cmとなるように照射することにより硬化することができる。また、酸素による光硬化反応の阻害を防止する観点から、光照射時には酸素濃度が低い状態で光を照射することが望ましい。
(転写ロール)
転写ロール109は継ぎ目のないことがより好ましい。継ぎ目があった場合、最終的に得られる微細凹凸パターン付製品において、継ぎ目部に対応する微細凹凸パターンがない箇所を切り落とすため、歩留まりが悪化するだけでなく、切り落とす作業が余分に入るため連続生産性も悪化する。
転写ロール109の微細凹凸パターンは、レーザー切削法、電子線描画法、フォトリソグラフィー法、半導体レーザーを用いた直接描画リソグラフィー法、干渉露光法、電鋳法、陽極酸化法などの加工方法により、円筒状の基材の外周面に直接形成することができる。これらの中でも、微細凹凸パターンに継目のない転写ロールを得る観点から、フォトリソグラフィー法、半導体レーザーを用いた直接描画リソグラフィー法、干渉露光法、電鋳法、陽極酸化法が好ましく、半導体レーザーを用いた直接描画リソグラフィー法、干渉露光法、陽極酸化法がより好ましい。
また、転写ロール109としては、上記加工方法で平板基板の表面に形成した微細構造を樹脂材料(フィルム)へ転写し、このフィルムを転写ロールの外周面に位置精度よく貼り合わせたものを用いてもよい。また、上記加工方法で平板基板の表面に形成した微細構造を電鋳法によりニッケルなどの薄膜に転写し、この薄膜をローラーに巻き付けたものを用いてもよい。
転写ロール109の材料としては、微細凹凸パターンの形成が容易であり、耐久性に優れた材料を用いることが望ましい。このような観点から、ガラスロール、石英ガラスロール、ニッケル電鋳ロール、クロム電鋳ロール、アルミロール、又はSUSロール(ステンレス鋼ロール)が好ましい。
ニッケル電鋳ロール及びクロム電鋳ロール用の母材としては、導電性を有する導電性材料を用いることができる。導電性材料としては、例えば、鉄、炭素鋼、クロム鋼、超硬合金、金型用鋼(例えば、マルエージング鋼など)、ステンレス鋼、アルミ合金などの材料が好適に用いられる。
転写ロール109の表面には、離型処理を施すことが望ましい。離型処理を施すことにより、転写ロール109の表面自由エネルギーを低下させることができるので、連続的に光硬化性樹脂へ転写した場合においても、良好な剥離性及び微細凹凸パターンのパターン形状を保持することができる。また、第1のフィルム状モールド103から複製される第2のフィルム状モールド303まで、転写ロール109の離型性が反映されるため、離型処理を行うことが好ましい。
離型処理には、市販の離型剤及び表面処理剤を用いることができる。市販の離型剤及び表面処理剤としては、例えば、オプツール(登録商標)(ダイキン化学工業社製)、ノベック(登録商標)シリーズ(3M社製)などが挙げられる。また、離型剤、表面処理剤としては、転写ロール109の材料の種類及び転写される光硬化性樹脂との組合せにより、適宜、好適な離型剤、表面処理剤を選択することができる。
(フィルム状モールド)
フィルム状モールドについて以下に説明する。図13は、本実施の形態に係るフィルム状モールドの断面概略図である。図13には第1のフィルム状モールド103を図示した。図13に示すように、第1のフィルム状モールド103は、フィルム状基材401上に、樹脂硬化物層403が形成されている。図13に示すように、樹脂硬化物層403の表面には微細凹凸パターン402が形成されている。図13に示す微細凹凸パターン402は、転写ロール109の微細凹凸パターンを転写した形状であり、すなわち微細凹凸パターンの反転形状(逆パターン)とされる。微細凹凸パターン402は、円錐形状、角錐形状若しくは楕円錘形状の凸部を複数含むピラー形状、又は、円錐形状、角錐形状若しくは楕円錘形状の凹部を複数含むホール形状或いはラインアンドスペース形状である。大きさの一例であるが、微細凹凸パターン402は、例えば、ピッチPが、100nm〜3000nm程度(好ましくは200nm以上)、凸部幅Dが、30nm〜3000nm程度(好ましくは100nm以上)、凸部高さH1が、数十nm〜数十μm程度とされる。ピッチPは、隣接する凸部と凹部との幅を足した大きさ、隣り合う凸部間の中間幅、あるいは、隣り合う凹部間の中間幅で定義される。
(フィルム基材)
第1のフィルム状モールドの作製において用いられるモールド基材101や第2のフィルム状モールドの複製に用いられる被転写基材301には光透過性があるフィルム状基材を用いることができる。
フィルム状基材としては、紫外・可視光領域で使用する光源に対して実質的に光透過性を有する材料を主成分とするものであれば特に限定されないが、ハンドリング性、加工性に優れた樹脂材料であることが好ましい。このような樹脂材料としては、例えば、ポリメタクリル酸メチル樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリスチレン樹脂、シクロオレフィン樹脂(COP)、架橋ポリエチレン樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリアリレート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂、変性ポリフェニレンエーテル樹脂、ポリエーテルイミド樹脂、ポリエーテルサルフォン樹脂、ポリサルフォン樹脂、ポリエーテルケトン樹脂、トリアセチルセルロール(TAC)樹脂などの非晶性熱可塑性樹脂、及び、ポリエチレンテレフタレート(PET)樹脂、ポリエチレンナフタレート樹脂、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリブチレンテレフタレート樹脂、芳香族ポリエステル樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリアミド樹脂などの結晶性熱可塑性樹脂が挙げられる。
フィルム状基材の厚みは、材料にもよるが、好ましくは20〜200μm、より好ましくは50〜150μm、さらに好ましくは50〜100μmである。200μm以下であれば、光ナノインプリントの光源に使用される紫外線の透過率が良好であり、光硬化に充分な光量を得ることができる。20μmであれば、フィルムとしての剛性を保持することができるため、ハンドリングが容易である。
フィルム状基材の表面には、光硬化性樹脂との密着性向上のため、プライマー処理、大気圧プラズマ処理、コロナ処理を施すことができる。
(光硬化性樹脂)
光硬化性樹脂層は光硬化性樹脂で形成される。光硬化性樹脂は、転写性、原版からの剥離性、フィルム状基材との密着性、粘度、製膜特性、感光性、硬化後の力学特性、樹脂鋳型作製時の樹脂層との剥離性を考慮して選択する。
光硬化性樹脂としては、例えば、光重合開始剤により重合可能な各種アクリレート化合物及びメタクリレート化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、チオール化合物、シリコーン系化合物などを使用することができる。これらの中でも、アクリレート化合物及びメタクリレート化合物、エポキシ化合物、シリコーン系化合物を用いることが好ましく、アクリレート化合物、メタクリレート化合物を用いることがより好ましい。これらの化合物は単独種類で用いてもよく、エポキシ化合物とアクリレート化合物との組合せなど、複数種類を組合せて用いてもよい。
アクリレート化合物及びメタクリレート化合物としては、(メタ)アクリル酸、フェノキシエチルアクリレート、及びベンジルアクリレートなどの芳香族系の(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、アクリレート化合物及びメタクリレート化合物としては、EO変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、ECH変性グリセロールトリ(メタ)アクリレート、PO変性グリセロールトリ(メタ)アクリレートなどが挙げられる。
また、光硬化性樹脂としては、上記アクリレート化合物及びメタクリレート化合物、エポキシ化合物、イソシアネート化合物、シリコーン系化合物のうち、炭化水素中の水素がフッ素に置換されたフッ素含有化合物を用いることができる。フッ素含有化合物を用いることにより、硬化後の表面自由エネルギーが減少し、転写工程における原版(転写ロール109及び第1のフィルム状モールド103)からの被転写結果物(第1のフィルム状モールド103及び第2のフィルム状モールド303)の離型性が向上する。
フッ素含有(メタ)アクリレートとしては、ポリフルオロアルキレン鎖及び/又はペルフルオロ(ポリオキシアルキレン)鎖と、重合性基とを有することが好ましい。
光硬化性樹脂としては、感光性を向上するため光重合開始剤を含むことが好ましい。光重合開始剤としては、光ラジカル重合開始剤、光酸発生剤、光塩基発生剤などが挙げられる。光重合開始剤は、使用する光源波長及び基材(透明シート)、諸物性などを考慮し、選択することができる。市販されている開始剤の例としては、BASF社製の「IRGACURE(登録商標、以下同じ)」(例えば、IRGACURE651、184、500、2959、127、754、907、369、379、379EG、819、1800、784、OXE01、OXE02)や「DAROCUR(登録商標、以下同じ)」(例えば、DAROCUR8033、MBF、TPO、4265)などが挙げられる。
光硬化性樹脂としては、光感度向上のため増感剤を含むものが好ましい。このような増感剤としては、例えば、ミヒラーズケトン、4,4’−ビス(ジエチルアミノ)ベンゾフェノン、などが挙げられる。また、増感剤は、単独種類で用いてもよく、複数種類を混合物として用いてもよい。
光硬化性樹脂は、溶媒を添加して粘度を調整することができる。溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、などが好ましい。これらの溶媒は、単独で用いてもよく、2種以上を組合せて用いてもよい。これらの溶媒中でも、N−ビニル−2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、アセトン及びメチルエチルケトン、イソプロピルアルコールが好ましい。
以上説明したように、本実施の形態に係るフィルム状微細構造体の製造方法によれば、一対のシリンダ201、202の動作開始直後や極低圧・極低速での動作が安定し、同調を取ることが容易になる。電動アクチュエータで動作させる場合に比べて、防爆環境下では設備が単純になり、設置位置に制約がなくなる。
電動アクチュエータ(電動シリンダ)を使用することで、当接工程で一対の電動アクチュエータで容易に同調をとることが可能である。しかしながら、引火性雰囲気内でフィルム状モールドの製造を行う必要がある場合、電動アクチュエータが防爆仕様である必要があるが、市場にあまり出回っておらず、あっても非常に大型なものしかない。そこで、引火性雰囲気では、空気圧シリンダ又は油圧シリンダを用いることが必要であるが、上述のように当接工程において一対のシリンダでの同調をとることが極めて重要になる。
引火性雰囲気内でない場合でも、電動アクチュエータは、内部の駆動抵抗(いわゆるメカロス)が、空気圧シリンダ及び油圧シリンダよりも大きい。特に、ニップロールの押圧力が弱いときに、転写ロールが真円でない場合の追従性が劣り、ニップロールの押圧力が周期的に変動することがある。そのため、当接工程において一対のシリンダでの同調性を犠牲にしても空気圧シリンダ又は油圧シリンダを使用することが必要になる。本実施の形態によれば、一対のシリンダで同調をとることが可能になるため、このような場合に特に有益である。
なお、本実施の形態におけるモールド基材は、ロール形状の他、金型などあらゆる形状に適用される。
以下、本発明の効果を明確にするために実施した実施例及び比較例により本発明を詳細に説明する。なお、本発明は、以下の実施例によって何ら限定されるものではない。
(比較例1)
ニップロールのシリンダ圧力を0.4MPa、通紙した600mm幅のフィルム基材に張力をかけずに、5回ニップ動作中4回の頻度で、シリンダの同調不良が発生し、シリンダに同調不良が発生し、ニップロールの片当たりにより、左右にはみ出し樹脂高差(以下、ゲージバンド差と記載する)が発生した。
(比較例2)
比較例1と同じ条件下でニップロールのシリンダ圧力を0.4MPa、600mm幅のフィルム基材に掛ける張力を30Nとしたとき、5回ニップ動作中2回の頻度で、同調不良が発生し、ゲージバンド差が発生した。
(実施例1)
比較例1と同じ条件下でフィルムに掛ける張力を80N、50N、30Nと徐々に弱くし、その際の各条件保持時間を10秒としたとき、5回ニップ動作中、同調不良は一度も発生せず、ゲージバンド差の発生もなかった。
(比較例3)
実施例1と同じ条件下でエアシリンダの動作速度を5mm/秒未満として当接した場合、エアシリンダのフリクションにより、エアシリンダのスティックアンドスリップ現象が生じ、ニップロールの片方が転写ロールに当接しなかった。ステッィクアンドスリップ現象は、摩擦面間に生じる微視的な摩擦面の付着、滑りの繰り返しによって引き起こされる自励振動である。
(比較例4)
実施例1と同じ条件下でシリンダの動作速度を11mm/秒超とした当接した場合、エアシリンダの同期ずれにより片当たり発生し、20〜100μmのゲージバンド差が生じた。
(実施例2)
実施例1と同じ条件下でシリンダの動作速度を5〜10mm/秒とすることで、ニップロールは左右同時に当接し、ゲージバンド差は10μm以下であった。
(実施例3)
実施例1と同じ条件下で当接角度を鉛直上向き+30°、エアシリンダの動作速度を5mm/秒とし、ニップロールを転写ロールに当接したところ、片当たりは生じなかった。また、微細構造の転写も忠実に行われた。
(比較例5)
実施例3において、当接角度を鉛直上向き+45°としたところ、被転写材の微細構造に斜めに圧力が加わり、微細構造に変形が見られた。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、さまざまに変更して実施可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている大きさや形状等については、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更が可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施可能である。
上記実施の形態では、ニップロールを転写ロールよりも前側及び後側に設けた場合について説明したが、ニップロールを転写ロールよりも前側又は後ろ側に設けても良い。
本発明は、微細凹凸パターンを形成するためのフィルム状微細構造体の製造方法に適用することができ、得られたフィルム状微細構造体は、例えば、反射防止材の製造、レジストマスクの作製、細胞培養培地、超撥水加工及び超親水加工に好適に適用することが可能である。
100、300 転写装置
101 モールド基材
103、303 フィルム状モールド
105 第1ブレーキ部
106、305 塗布手段
109 転写ロール
110、309 押圧手段
110a、110b、309b、309c ニップロール
112、310 光源
114 第2ブレーキ部
402 フィルム状基材
403 樹脂硬化物層

Claims (10)

  1. 転写ロールの微細凹凸パターンが形成された外周面に対して、長尺方向に走行するフィルム状の被転写材の表面を、前記被転写材の搬送方向に沿って前記転写ロールよりも前側及び/又は後側に設けられたニップロールを用いて当接させる当接工程と、
    前記転写ロールを回転させつつ前記被転写材の表面に前記転写ロールの前記微細凹凸パターンを転写する転写工程と、を有し、
    前記当接工程において、前記ニップロールは、流体の圧力によって動作する一対のシリンダによって移動され、且つ、
    前記当接工程は、前記被転写材に初期張力をかけ、その後前記初期張力を低下させる工程であり、前記初期張力は、前記被転写材を前記転写ロールに当接する向きに、前記シリンダに圧力をかけても、前記被転写材が前記転写ロールに当接しない強度であり、前記初期張力の低下により前記被転写材が前記転写ロールに当接することを特徴とするフィルム状微細構造体の製造方法。
  2. 前記被転写材が前記転写ロールに当接する直前の、前記シリンダの動作速度が、5〜10mm/秒であることを特徴とする請求項1記載のフィルム状微細構造体の製造方法。
  3. 前記シリンダの動作方向を示す直線Aと、前記ニップロールの中心軸を起点とした鉛直線Bとがなす角度θが、0°〜+30°又は−30°〜0°の範囲内であることを特徴とする請求項1又は請求項2記載のフィルム状微細構造体の製造方法。
  4. 前記シリンダの動作速度は、前記シリンダのピストンに取り付けた錘を変更することにより調整されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のフィルム状微細構造体の製造方法。
  5. 前記シリンダの動作速度は、前記シリンダの動作中に、前記シリンダの戻し圧注入側に圧力をかけることにより低減されることを特徴とする請求項1から請求項のいずれかに記載のフィルム状微細構造体の製造方法。
  6. 微細凹凸パターンが外周面に形成された転写ロールと、
    長尺方向に走行するフィルム状の被転写材を介して前記転写ロールに接離可能に設けられ、前記転写ロールに接近した場合に前記被転写材を前記転写ロールと共に挟持する、前記転写ロールの前記被転写材の搬送方向前側及び/又は後側に設けられたニップロールと、
    前記ニップロールに設けられた、流体の圧力によって動作し、前記ニップロールを移動する一対のシリンダと、
    前記被転写材にかける張力を調整する張力調整手段と、
    を具備し、
    前記張力調整手段は、前記被転写材に対する初期張力を、前記被転写材を前記転写ロールに当接する向きに前記シリンダに圧力をかけても、前記被転写材が前記転写ロールに当接しない強度とし、その後前記初期張力を低下させて、前記被転写材を前記転写ロールに当接させることを特徴とする転写装置。
  7. 前記シリンダの動作速度を調整する動作速度調整手段をさらに具備し、前記動作速度調整手段は、前記ニップロールが前記被転写材を挟んで当接する直前の、前記動作速度が、5〜10mm/秒になるように調整することを特徴とする請求項6記載の転写装置。
  8. 前記シリンダの動作方向を示す直線Aと、前記ニップロールの中心軸を起点とした鉛直線Bとがなす角度θが、0°〜+30°又は−30°〜0°の範囲内であることを特徴とする請求項又は請求項記載の転写装置。
  9. 記動作速度調整手段が、前記シリンダのピストンに取り付ける錘を備えていることを特徴とする請求項記載の転写装置。
  10. 記動作速度調整手段が、前記シリンダの動作中に前記シリンダの戻し圧注入側に前記流体を供給する戻し圧注入部を備えていることを特徴とする請求項又は請求項記載の転写装置。
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