実施の形態1
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。説明の明確化のため、以下の記載及び図面は、適宜、省略、及び簡略化がなされている。各図面において、同一の要素には同一の符号が付されており、必要に応じて重複説明は省略されている。
以下で説明する通信装置は、無線信号により子機と接続される無線通信装置である。しかしながら、以下で説明する通信調査の手順及びファームウェア更新方法は子機と通信装置が有線で接続されていても適用可能なものである。
また、以下で説明する通信調査の処理及びファームウェア更新処理は、後述する子機、通信端末及び不具合管理サーバ内の通信検査制御部及びファームウェア更新制御部を実現するCPU(Central Processing Unit)等の演算装置上で実行されるプログラムにより実現することができるものである。
ここで、上述したプログラムは、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non-transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(Random Access Memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
まず、図1に実施の形態1にかかる通信システム1のブロック図を示す。図1に示すように、実施の形態1にかかる通信システム1は、不具合管理サーバ11、ブロードバンドアクセスサーバ12、通信装置(例えば、ホームゲートウェイ13a〜13c)、無線端末(例えば、子機14a〜14c)を有する。また、ホームゲートウェイ13a及び子機14aは、エリアAに配置される。ホームゲートウェイ13b及び子機14bは、エリアBに配置される。ホームゲートウェイ13c及び子機14cは、エリアCに配置される。エリアA〜Cは、それぞれに配置されるホームゲートウェイと通信可能な領域であり、別個の場所に設けられるものである。
また、ホームゲートウェイ13a〜13cは、それぞれ事業者回線網を介して公衆回線網と通信を行う。ブロードバンドアクセスサーバ12は、事業者回線網と公衆回線網との間に設けられ、事業者回線網と公衆回線網との間で行われる通信の通信ログを取得する。
不具合管理サーバ11は、公衆回線網と事業者回線網との間に設けられ、ホームゲートウェイ13a〜13cに内蔵されるファームウェアを更新する。また、不具合管理サーバ11は、ブロードバンドアクセスサーバ12から通信ログの取得を行うと共に、ホームゲートウェイ13a〜13cで発生した通信不具合に関する情報の収集を行うことで、ファームウェアの改修に必要な情報を収集して、開発者にファームウェア改修の為の情報を与える。
上記のファームウェア改修のための処理は、不具合管理サーバ11、ホームゲートウェイ13a〜13c及び子機14a〜14cに備えられた機能を用いて実現する。そこで、以下では、不具合管理サーバ11、ホームゲートウェイ13a〜13c及び子機14a〜14cの構成及びこれらの装置で行われる処理について詳細に説明する。
図2に実施の形態1にかかる不具合管理サーバ11のブロック図を示す。図2に示すように、実施の形態1にかかる不具合管理サーバ11は、LANインタフェース部21、通信検査制御部22ホームゲートウェイ管理部23、ファームウェア更新制御部24、ファームウェア保存部25を有する。不具合管理サーバ11において、通信検査制御部22、ホームゲートウェイ管理部23、ファームウェア更新制御部24は、例えばCPU等の演算装置上で実行されるプログラムにより実現される処理を回路ブロックとして示したものである。
LANインタフェース部21は、ブロードバンドアクセスサーバ12と有線で通信を行うためのインタフェースである。通信検査制御部22は、ホームゲートウェイ13a〜13cのいずれか1つから送信される通信不良再現試験開始通知を受けて通信検査を行う。また、通信検査制御部22は、通信調査で使われる試験条件及び環境分類情報をホームゲートウェイ管理部23から読み出して通信調査及び不具合の記録を行う。また、通信検査制御部22は、通信調査により得られた結果をホームゲートウェイ管理部23に記録する。この通信検査についての詳細は後述する。
ホームゲートウェイ管理部23は、試験条件、環境分類情報及び通信調査により得られた調査結果が保存されるメモリである。詳しくは後述するが、この通信調査では、不具合を想定した試験条件をホームゲートウェイ管理部23に管理者が登録する。この試験条件は、通信不良が発生する状況を加速的に再現するための通信条件を定めたものである。また、環境分類情報は、不具合対応についての優先度を判断するための情報である。通信調査で得られる結果としては、ブロードバンドアクセスサーバ12により取得される通信ログ、及び通信調査中に行われる再現加速試験で得られる調査結果がある。
ファームウェア保存部25は、メモリであり、ホームゲートウェイ13a〜13cに搭載されるファームウェアが記録される。また、ファームウェア保存部25に保存されるファームウェアには複数のバージョンが含まれ、改修前と改修後のいずれのファームウェアがある。ファームウェア更新制御部24は、ファームウェア保存部25に記録されているファームウェアのうち新たに改修後の試験用ファームウェアが登録された場合、或いは、管理者からの要求により、対象となるホームゲートウェイにファームウェアの更新要求及び改修後のファームウェアの送信を行う。
続いて、実施の形態1にかかるホームゲートウェイについて説明する。実施の形態1では、ホームゲートウェイ13a〜13cとして同じ構成のものを使用するため、ここでは、ホームゲートウェイ13a〜13cをホームゲートウェイ13と称し、以下でホームゲートウェイの構成を説明する。そこで、図3に実施の形態1にかかるホームゲートウェイ13のブロック図を示す。
図3に示すように、ホームゲートウェイ13は、アンテナ30、LANインタフェース(例えば、無線LANインタフェース部31)、ルーティング制御部32、WANインタフェース部33、通信調査制御部34、無線環境測定部35、ファームウェア更新制御部36、ファームウェア保存部37、調査ボタン38、表示部39を有する。なお、ルーティング制御部32、通信調査制御部34、無線環境測定部35、ファームウェア更新制御部36は、CPU等の演算装置上で実行されるプログラムによりその機能が実現されるものとする。
無線LANインタフェース部31は、アンテナ30を介して無線信号を子機14とやり取りするためのインタフェース回路である。無線LANインタフェース部31は、送信データに対して符号化処理を加えて送信信号を生成する符号化処理、及び、受信信号に対して復号処理を加えて受信データを生成する復号処理が行われる。また、無線LANインタフェース部31は、インフラストラクチャモードの無線LAN通信を実現し、ルーティング制御部32から受けたパケットをインフラストラクチャモードで送信するとともに、インフラストラクチャモードで受信したパケットをルーティング制御部32に送る。
WANインタフェース部33は、ホームゲートウェイ13を事業者回線網に接続するためのインタフェース回路であり、ホームゲートウェイ13の形態により、有線によって事業者回線網に接続される場合と、無線によって事業者回線網と接続される場合とがある。
ルーティング制御部32は、IP(Internet Protocol)ルーティング処理と各種プロトコルの終端を行うプロトコルスタックを備えており、WANインタフェース部33、および無線LANインタフェース部31から受信したIPパケットの宛先IPアドレスをもとにルーティング処理を行う。また、ルーティング制御部32は、そのパケットが自装置宛の場合は、プロトコルスタックにおいてそのパケットが使用しているプロトコルの終端処理を行う。IPパケットが自装置宛であり、そのパケットが、事前に取り決められた内容のパケットであると判断されたら、その内容に応じて各機能ブロックに送る。
通信調査制御部34は、ルーティング制御部32、WANインタフェース部33、およびブロードバンドアクセスサーバ12を介して不具合管理サーバ11との間で通信調査や通信不良再現加速試験に関する通信を行う。また、通信調査制御部34は、調査ボタン38が押下されたことを検出すると、通信調査依頼通知を不具合管理サーバ11宛に送信する。そして、通信調査制御部34は、ユーザーからの調査開始指示を受けて、事業者回線網の先に設けられる上位システム(例えば、不具合管理サーバ11)に調査依頼通知を含むパケットを送信し、不具合管理サーバ11から通信不良再現試験開始通知を受けて自装置に関する通信不良再現試験を実施し、通信不良再現試験で得られた結果を不具合管理サーバ11に通知する。また、通信調査制御部34は、通信調査中であること等の調査処理中の状況を示すために表示部39に備えられたLEDインディケータを点灯或いは点滅させる。このLEDインディケータは、赤色或いは緑色で発光するものである。
また、通信調査制御部34は、不具合管理サーバ11からファームウェアの更新通知を受け取った場合、ファームウェア更新制御部36に通知する。ファームウェア更新制御部36は、当該通知を受け取ったことに応じてファームウェア保存部37に保存する。ファームウェア保存部37は、例えば、不揮発性のメモリである。
また、通信調査制御部34は、不具合管理サーバ11から通信不良再現試験開始通知を受け取った場合、無線環境測定部35に自装置の周辺の電波状況等の通信環境の測定を指示する。無線環境測定部35は、無線LANインタフェース部31及びアンテナ30を介して無線ノイズの測定を行う。また、無線環境測定部35は、自装置に帰属する子機14の端末数を管理する。
続いて、実施の形態1にかかる子機について説明する。実施の形態1では、子機14a〜14cとして同じ構成のものを使用するため、ここでは、子機14a〜14cを子機14と称し、以下で子機の構成を説明する。そこで、図4に実施の形態1にかかる子機14のブロック図を示す。
図4に示すように、実施の形態1にかかる子機14は、アンテナ40、LANインタフェース(例えば、無線LANインタフェース部41)、通信調査制御部42を有する。なお、図示は省略したが、子機14は、プログラムを実行する演算装置、ユーザーインタフェースを提供する表示部等、子機の機能に合わせた各種処理機能を実現する構成を有するものとする。また、通信調査制御部42はCPU等の演算装置上で実行されるプログラムによりその機能が実現されるものとする。
無線LANインタフェース部41は、アンテナ40を介して無線信号を送受信することでホームゲートウェイ13と通信を行う。また、無線LANインタフェース部41は、インフラストラクチャモードの無線LAN通信を実現する。
通信調査制御部42は、無線LANインタフェース部41及びアンテナ40をして、ホームゲートウェイ13及び不具合管理サーバ11との間で通信検査に関する情報をやり取りする。また、通信調査制御部42は、ホームゲートウェイ13を介して不具合管理サーバ11から与えられる試験条件に応じた通信を行うことで通信不良再現試験を実施する。
実施の形態1にかかる通信システム1では、上記構成を用いて、ホームゲートウェイ13に搭載されるファームウェアの改修を行う。また、実施の形態1にかかる通信システム1では、子機14と不具合管理サーバ11との間で通信不良再現試験を実施することで発生頻度の低い不具合を再現させて、発生頻度の低い不具合に対処するためのファームウェアの改修を効率化する。そこで、以下では、通信不良再現試験を含む通信調査及びファームウェアの更新手順について説明する。
なお、実施の形態1にかかる通信システム1では装置間で各種通知及び情報を含むパケットを送受信する。ホームゲートウェイ13では、このパケットが無線LANインタフェース部31、ルーティング制御部32、WANインタフェース部33等を介して送受信される。不具合管理サーバ11では、パケットがLANインタフェース部21を介して送受信される。子機14では、パケットが無線LANインタフェース部41を介して送受信される。
また、以下で説明する通信調査では、不具合管理サーバ11のホームゲートウェイ管理部23に保存されている調査結果を書き換えながら処理を実施する。そこで、図5に実施の形態1にかかる通信システムで取得される通信不良再現試験の調査結果の一例を示す表を示す。図5に示すように、調査結果には、ホームゲートウェイ13を特定するホームゲートウェイ番号(図5のHGW No.)、各ホームゲートウェイ13に搭載されるファームウェアのバージョン、調査の実施状況を示す調査状況、不具合の対策状態を示す不具合解決状況、一時切断が発生した回数を示す一時切断回数、無線ノイズ強度、無線端末帰属数、後述する再現加速試験において通信不良を再現できたか否かを示す通信不良再現有無が記載される。
図6に実施の形態1にかかる通信システム1における通信調査の手順を説明するシーケンス図を示す。図6に示すように、通信システム1における通信調査は、調査ボタン38を押し下げることで、ユーザーから通信調査を開始する指示を通信調査制御部34が受け取ることで開始される(ステップS11)。そして、通信調査の開始が指示されると通信調査制御部34は、不具合管理サーバ11に調査依頼通知を含むパケットを送信する(ステップS12)。不具合管理サーバ11では、通信検査制御部22が調査依頼通知を含むパケットを受信する。また、不具合管理サーバ11の通信検査制御部22は、調査依頼通知を含むパケットを受信したことに応じて、ホームゲートウェイ管理部23に保存されている調査結果の調査状況を更新中に書き換える。
また、不具合管理サーバ11は、調査依頼通知を含むパケットを受けたことに応じて、調査開始通知を含むパケットをブロードバンドアクセスサーバ12を介してホームゲートウェイ13内の通信調査制御部34にホームゲートウェイ13に返信する(ステップS13)。このステップS13の処理に応じて、ホームゲートウェイ13の通信調査制御部34が表示部39のLEDを点灯させる(ステップS14)。また、ステップS13の調査開始通知の送信が完了したことに応じて、不具合管理サーバ11は、ブロードバンドアクセスサーバ12に通信ログ要求を送信する(ステップS15)。また、通信ログ要求を受け取ったブロードバンドアクセスサーバ12は、自装置内に保持している通信ログを不具合管理サーバ11に送信する(ステップS16)。
続いて、不具合管理サーバ11は、受信した通信ログを解析する(ステップS17)。この解析処理は、不具合管理サーバ11の通信検査制御部22で行われる。通信ログには、一般的に特定ネットワーク機器との間でPPP(Point-to-Point Protocol)セッションの生成された時刻と、PPPセッションが切断された時刻が記録されている。この解析処理では、調査依頼通知を送信したホームゲートウェイ13からブロードバンドアクセスサーバ12との間で生成されるPPPセッション等の通信切断が発生しているかを確認する。そして、解析処理では、公衆回線網との間の通信において通信の一時切断の発生回数が予め決定した規定回数以上発生したか否かを解析する(ステップS18)。なお、通信調査開始後の時刻においてPPPセッションの切断が発生していた場合、不具合が発生していると判定する。また、PPPセッションの切断から復旧までの時間が規定時間以内であった場合は一時切断が発生していたと判定する。
このステップS18の解析処理において通信の一時切断回数が規定回数以上であった場合、通信検査制御部22は、ホームゲートウェイ管理部23に一時切断の発生状況を記録する(ステップS19)。具体的には、ステップS19では、通信検査制御部22がホームゲートウェイ管理部23の調査結果の一時切断回数に検出された一時切断の回数を記録する。また、不具合管理サーバ11は、一時切断の発生状況の記録が完了したことに応じて通信不良再現試験(ステップS24)を開始する(ステップ20)。
一方、ステップS18の解析処理において、通信の一時切断回数が規定回数未満であった場合、予め設定した規定時間が経過するまで通信ログの取得処理(ステップS15、S16)及び通信ログの解析処理(ステップS17、S18)を繰り返す。そして、規定時間が経過しても一時切断回数が規定回数未満であった場合、不具合管理サーバ11は、ステップS11〜S21により行われた通信調査の結果をホームゲートウェイ管理部23に保存して(ステップS22)、通信調査を終了する(ステップS23)。また、ホームゲートウェイ13においては、一定時間経過しても通信不良再現試験(ステップS24)が行われない場合には表示部39のLEDを消灯して通信調査を終了する(ステップS25)。このように通信調査が終了した場合、通信検査制御部22は、ホームゲートウェイ管理部23の調査結果の調査状況を「終」に書き換える。
続いて、ステップS24の処理として行われる通信不良再現試験について説明する。そこで、図7に実施の形態1にかかる通信システム1における通信不良再現試験の手順を説明するシーケンス図を示す。
図7に示すように、通信不良再現試験は、不具合管理サーバ11の通信検査制御部22がホームゲートウェイ13に通信不良再現試験開始通知を送信することで開始される(ステップS31)。この通信不良再現試験開始通知には、後述する再現加速試験で用いられる試験条件を含む。ホームゲートウェイ13では、通信調査制御部34がこの通信不良再現試験開始通知を受信する。通信調査制御部34は、通信不良再現試験開始通知を受信したことに応じて表示部39のLEDを点滅させる(ステップS32)。その後、通信調査制御部34は、無線環境測定部35に無線環境の測定を実施させて、通信環境情報を測定結果として取得する。この測定結果には、無線ノイズ強度及び自装置に接続されている子機14の個数を示す無線端末帰属数を少なくとも含む。また、無線環境測定部35は、取得した測定結果を通信調査制御部34に送信する。ここで、無線ノイズ強度は、例えば特定の無線チャネルに対する強度としても良いし、使用する複数チャネルの平均をとった強度としても良い。
次いで、通信調査制御部34は、再現加速試験を開始する(ステップS34)。この再現試験加速試験は、ホームゲートウェイ13から子機14に再現加速試験開始通知を送信することで開始される(ステップS35)。この再現加速試験開始通知には、試験条件が含まれる。そして、子機14は、再現加速試験開始通知を受信したことに応じて再現加速試験を開始する(ステップS36)。この再現加速試験では、再現加速試験開始通知に含まれている試験条件に基づく子機14と不具合管理サーバ11との間の通信が行われる(ステップS37)。
ここで、この試験条件について説明する。図8に実施の形態1にかかる通信システムで用いられる通信不良再現試験の試験条件の一例を示す表を示す。図8に示すように、試験条件には複数の通信条件が記載される。また、項目としては、無線端末帰属、通信方向、通信プロトコル、通信スループット、通信パケットサイズ、試験時間等がある。無線端末帰属は、子機14を帰属させた状態で試験を行うのか、子機14が帰属した状態と帰属していない状態とを切り替えながら試験を行うのかを規定する項目である。なお、子機14の帰属と非帰属は、子機14上で実行されるアプリケーションソフトウェアにより切り替えられる。通信方向は、パケットを不具合管理サーバ11からダウンロードするのか、パケットを不具合管理サーバ11にアップロードするのか、双方向でパケットをやり取りするのかを規定する項目である。通信プロトコルは試験において用いる通信プロトコルを規定する項目である。通信スループットは子機14とホームゲートウェイ13との間の通信速度を規定するものである。送信パケットサイズは、子機14からホームゲートウェイ13に送信するパケット1つの大きさを規定するものである。試験時間は、試験毎の試験時間を規定する項目である。再現加速試験では、この試験条件に規定された試験を順次実行して通信ログを取得する。
また、再現加速試験中に子機14がホームゲートウェイ13が再起動された等の理由(ステップS38)より帰属から外れ、かつ、ホームゲートウェイ13とブロードバンドアクセスサーバ12とのPPPセッションが切断された場合は、子機14が帰属可能な状態になったことに応じて(ステップS39)子機14からホームゲートウェイ13に再現加速試験の試験結果を送信する(ステップS40)。
そして、子機14から試験結果を受け取ったホームゲートウェイ13では、通信調査制御部34においてステップS40で取得した試験結果とステップS33で取得した測定結果とを合わせた通信検査結果通知を不具合管理サーバ11の通信検査制御部22に送信する(ステップS41)。なお、試験結果の送信は、子機14と不具合管理サーバ11との間で行われている再現加速試験が終了したことに応じて行っても良い。
不具合管理サーバ11では、通信検査制御部22が通信検査結果通知を受信すると、ホームゲートウェイ管理部23の調査結果の各項目に通信調査結果通知に含まれる測定結果及び試験結果に記載された項目を記録する(図6のステップS22)。また、ステップS22の結果記録では、例えば、「調査状況」を「実施中」から「終」に更新し、「不具合解決状況」を「解析中」に更新する。また、「無線ノイズ強度」と「無線端末帰属数」と「再現加速有無」を記録する。ここで、「再現加速有無」に関しては、ステップS19で記録していた「一時切断回数」と再現加速試験中に生じた「一時切断回数」とを比較して、再現加速試験の実施時に一時切断回数が増加したか否かで判定する。
上記通信調査により、開発者は、通信不良が発生した際の状況を把握することができる。開発者は、上記通信調査の結果を参照してファームウェアの改修を行う。このファームウェアの改修では、通信不良の深刻さの度合いに応じて優先度が設定される。この優先度は、不具合管理サーバ11のホームゲートウェイ管理部23に格納された環境分類情報に記載される。そこで、図9に実施の形態1にかかる通信システムで用いられる通信不良発生場所の環境分類の一例を示す表を示す。
図9に示すように、環境分類情報では、ファームウェア改修の優先度が高い順にグループ番号が設定される。また、優先度は、一時切断の回数が多い方が優先度が高く設定される。一時切断の回数が同程度(ある一定の回数の範囲内であれば同程度と判断する)であれば、優先度は、無線ノイズ強度が強い方が高く設定される。無線ノイズ強度が同程度(ある一定の強度の範囲内であれば同程度と判断する)であれば、優先度は無線端末帰属数が多い方が高く設定される。また、環境分類情報には、再現加速試験において通信不良が再現できたか否かがグループ毎に記述される。さらに、再現加速試験を行った結果に基づきホームゲートウェイ13が置かれている無線環境がいずれのグループに属するかが判明する。そこで、環境分類情報では、判明したグループの対象ホームゲートウェイ番号(図9の対象HGW No.)の欄に、当該グループに属すると判明した各ホームゲートウェイの番号が記載される。
開発者は、図9に示した環境分類情報を参照して対応優先度が高い順にファームウェアの改修を行う。また、ファームウェアを改修する際に、改修の対象となっている通信不良が再現されているホームゲートウェイを通信調査の調査結果から探し出し、当該調査結果に含まれている再現加速試験の試験結果、無線ノイズ強度等の測定結果、無線端末帰属数及びブロードバンドアクセスサーバ12から取得した通信ログを基にして不具合解析を実施する。
ここで、開発者は、ファームウェアの改修を行う場合には、図5の調査結果の調査状況を解析中とする。また、開発者は、改修後のファームウェアを不具合管理サーバ11のファームウェア保存部25に登録した場合には、調査状況をファームウェア登録済みとする。また、改修後のファームウェアの検証が運用中のホームゲートウェイ上で行われている状態である場合、通信検査制御部22が調査結果の調査状況をファームウェア試験中とする。また、改修後のファームウェアの検証をホームゲートウェイ上で運用した結果、ファームウェアが十分に改善されていない場合、通信検査制御部22が調査結果の調査状況をファームウェア試験NGとする。
続いて、実施の形態1にかかる通信システム1で行われるファームウェアの更新手順について説明する。そこで、図10に実施の形態1にかかる通信システムにおけるファームウェアの更新手順を説明するフローチャートを示す。
図9に示すように、実施の形態1にかかる通信システム1では、不具合管理サーバ11のファームウェア更新制御部24が、調査結果における不具合解決状況が「ファームウェア登録済」かつ、ファームウェア保存部25に試験用ファーウェアが保存されていることを検出すると、ファームウェアの更新の具体的処理が開始される(ステップS50)。このステップS50でファームウェアを更新可能と判断された場合、ファームウェア更新制御部24が、ファームウェア保存部25から試験用ファームウェアを取得し、かつ、試験用ファームウェアと、再現加速試験の試験条件と、を含むファームウェア更新通知を更新対象のホームゲートウェイ13に送信する(ステップS51)。また、ファームウェア更新通知を送信した後に、ファームウェア更新制御部24は、調査結果の不具合解決状況をファームウェア試験中に変更する。そして、ホームゲートウェイ13の通信調査制御部34は、ファームウェア更新通知を受けると、ファームウェア更新制御部36に対してファームウェア更新要求を送信する。ファームウェア更新制御部36は、ファームウェア更新要求を受けると、ファームウェア更新通知に含まれる試験用ファームウェアのバージョンがファームウェア保存部37に保存されているファームウェアのバージョンよりも新しい場合にのみファームウェア保存部37に保存されているファームウェアを試験用ファームウェアに更新する。
また、通信調査制御部34は、ファームウェア更新通知を参照して、自装置が再現加速試験を実施中であれば、再現加速試験を継続して実施する(ステップS52、S53)。一方、通信調査制御部34は、自装置が再現加速試験を実施していない状態であったならば、一定期間、通常運用を行う(ステップS54)。そして、通信調査制御部34は、試験結果或いは運用結果が得られると、これらの結果を不具合管理サーバ11の通信検査制御部22に送信する。そして、通信検査制御部22は、受信した結果をホームゲートウェイ管理部23の調査結果に記録する(ステップS55)。また、通信検査制御部22は、受信した調査結果又は運用結果に通信不良が発見されなければ調査結果中の不具合解決状況を解決済みに更新し、調査結果又は運用結果に通信不良が発見されなければ調査結果中の不具合解決状況をファームウェア試験NGに更新する。
そして、通信検査制御部22は、調査結果に記録した試験結果又は運用結果に通信不良と判断される通信の一時切断が記録されていた場合には、ホームゲートウェイ13の通信調査制御部34を介してファームウェア更新制御部36にファームウェアのバージョンを元に戻す指示を行う(ステップS57)。一方、通信検査制御部22は、試験結果又は運用結果に通信不良と判断される通信の一時切断が記録されていなかった場合には、ホームゲートウェイ管理部23の環境分類情報を参照して、同一グループに属する他のホームゲートウェイ13を検索し、検索により発見された他のホームゲートウェイ13のファームウェアをファームウェア保存部25に保存されている試験用ファームウェアに更新する指示をファームウェア更新制御部24に与える。そして、ファームウェア更新制御部24は、通信検査制御部22から与えられる指示に従って、同一グループ内の他のホームゲートウェイ13のファームウェアの更新処理を実施する(ステップS58)。また、ステップS58では、通信検査制御部22がファームウェアの更新が行われたホームゲートウェイ13から再現加速試験の試験結果又は運用結果を受信して、ホームゲートウェイ管理部23に保存されている調査結果に受信した試験結果又は運用結果を記録する。
そして、通信検査制御部22は、調査結果に記録された試験結果又は運用結果に通信不良と判断される通信の一時切断が記録されていた場合には、ホームゲートウェイ13の通信調査制御部34を介してファームウェア更新制御部36にファームウェアのバージョンを元に戻す指示を行う(ステップS57)。一方、通信検査制御部22は、試験結果又は運用結果に通信不良と判断される通信の一時切断が記録されていなかった場合には、ホームゲートウェイ管理部23の環境分類情報を参照して、ファームウェアの更新を行ったホームゲートウェイ13が属していない他のグループに属するホームゲートウェイ13を検索し、検索により発見されたホームゲートウェイ13のファームウェアをファームウェア保存部25に保存されている試験用ファームウェアに更新する指示をファームウェア更新制御部24に与える。そして、ファームウェア更新制御部24は、通信検査制御部22から与えられる指示に従って、同一グループ内の他のホームゲートウェイ13のファームウェアの更新処理を実施する(ステップS60)。また、ステップS60では、通信検査制御部22がファームウェアの更新が行われたホームゲートウェイ13から再現加速試験の試験結果又は運用結果を受信して、ホームゲートウェイ管理部23に保存されている調査結果に受信した試験結果又は運用結果を記録する。
上記説明より、実施の形態1にかかる通信システム1では、ホームゲートウェイ13の設置環境において再現加速試験及び無線ノイズ強度測定を実施し、関連する通信ログを取得する。これにより、実施の形態1にかかる通信システム1では、環境依存のある再現性の低い新規な無線通信の不具合を解析し、かつ、当該解析を迅速に行うことができる。
また、実施の形態1にかかる通信システム1は、ホームゲートウェイ13の設置環境における環境分類を行うとともに、対応優先度を規定する。これにより、実施の形態1にかかる通信システム1では、環境依存のある再現性の低い新規な無線通信不具合への改修対応を効率化できる。
また、実施の形態1にかかる通信システム1は、不具合を修正した試験用ファームウェアをホームゲートウェイに適用する際に、各ホームゲートウェイの設置場所における無線環境や一時切断発生頻度に基づいたグループごとにファームウェア更新を行うため、ファームウェア更新に伴うデグレードの悪影響を最小限に抑えつつ、ホームゲートウェイ13から申告される不具合の解決を実施できることである。
また、実施の形態1にかかる通信システム1は、調査ボタン押下によるユーザーの不具合申告を契機として、ホームゲートウェイの規定期間の一時切断を検出し、通信検査を自動で開始するため、ユーザー問い合わせ応答等のカスタマーサポートの工数削減ができる。
実施の形態2
実施の形態2では、実施の形態1にかかる通信システム1の変形例について説明する。実施の形態2では、不具合管理サーバ11を不具合管理サーバ112に置き換え、ホームゲートウェイ13をホームゲートウェイ132に置き換える。これにより、実施の形態2にかかる通信システムでは、改修後のファームウェア(例えば、試験用ファームウェア)を適用した場合に発生する通信の一時切断が、ハードウェアの故障に起因するものなのか、ファームウェアの改修不足に起因するものなのか、の原因特定を迅速に行う。そのため、実施の形態2にかかる通信システムでは、個別のホームゲートウェイを交換後に、交換前のホームゲートウェイに適用された試験用ファームウェアを含む設定値を引き継いで再現加速試験あるいは通常運用を行い、不具合の原因を判定する。以下の説明では、上記の動作を実現する構成及び方法について説明する。
なお、実施の形態2の説明において、実施の形態1と同じ構成要素については、実施の形態1と同じ符号を付して説明を省略する。
まず、不具合管理サーバ112とホームゲートウェイ132について説明する。図11に実施の形態2にかかる不具合管理サーバ112のブロック図を示す。図11に示すように、不具合管理サーバ112は、不具合管理サーバ11に設定保存部50を追加したものである。設定保存部50は、ホームゲートウェイ132で取得された設定値情報を保存するメモリである。不具合管理サーバ112では、通信検査制御部22がホームゲートウェイ132からホームゲートウェイ132で取得された設定値を含む設定値保存要求を受信した場合、受信した設定値を設定保存部50に保存する。
図12に実施の形態2にかかるホームゲートウェイ132のブロック図を示す。図12に示すように、実施の形態2にかかるホームゲートウェイ132は、ホームゲートウェイ13に設定保存ボタン61、設定復元ボタン62、設定保存部63を追加したものである。ホームゲートウェイ132では、ユーザー又は保守者が設定保存ボタン61を押下すると、通信調査制御部34がホームゲートウェイ132の各種設定値を収集して設定保存部63に保存する。設定保存部63は、設定値を保存するメモリである。また、この設定値には、現時点においてファームウェア保存部37に保存されているファームウェア、再現加速試験の試験条件及び試験結果が含まれる。また、通信調査制御部34は、設定保存ボタン61が押下され、設定値の保存が完了した後に、設定保存部63に保存した設定値を含む設定値保存要求を含むパケットを不具合管理サーバ112に送信する。
また、通信調査制御部34は、設定復元ボタン62が押下されると、不具合管理サーバ112の設定保存部50に保存されている設定値を読み出して、読み出した設定値を設定保存部63に保存する。さらに、通信調査制御部34は、設定復元ボタン62の押下後に読み出した設定値に基づき自装置のファームウェアの書き換え等を行い、通常運用を開始する。また、ホームゲートウェイ132では、設定値を不具合管理サーバ112から読み出し後に交換前のホームゲートウェイ132における再現加速試験がまだ完了していなければ、その再現加速試験を交換前の状態から継続して行う。
ここで、実施の形態2にかかる通信システムでは、ハードウェアの交換の要否及びハードウェア交換による故障検出の有無を判断するために、実施の形態1とは異なる調査結果を用いる。そこで、図13に実施の形態2にかかる通信システムで用いられる通信不良再現試験の調査結果の一例を示す表を示す。図13に示すように、実施の形態2で用いられる調査結果は、実施の形態1で用いた調査結果に対して、「試験NG判定回数」と「ハードウェア交換」の2つの項目を追加したものである。
試験NG判定回数は、試験用ファームウェアを用いた再現加速試験、或いは、規定期間の通常運用の結果、一時切断が発生した場合に加算される値である。ハードウェア交換は、試験NG判定回数が規定回数を超過した場合に「要」に更新されるものである。また、ハードウェア交換は、ホームゲートウェイを交換後の試験NG判定回数の増加が一定回数未満に抑えられていれば「OK」に更新され、ホームゲートウェイを交換後の試験NG判定回数の増加が一定回数以上に抑えられていれば「NG」に更新される。これらの値の更新は、通信検査制御部22により行われる。開発者は、このハードウェア交換がOKであれば、通信の一時切断がハードウェアの故障に起因するものであり、NGであれば、通信の一時切断がファームウェアの不具合に起因するものであると判断することができる。
続いて、実施の形態2にかかる通信システムにおけるハードウェア不具合判定処理について説明する。そこで、図14に実施の形態2にかかる通信システムにおけるハードウェア不具合判定処理の手順を説明するフローチャートを示す。
図14に示すように、実施の形態2にかかる通信システムでは、通信検査制御部22が調査結果を参照して試験NG判定回数の値が予め設定した規定回数以上となったことを検出すると、通信検査制御部22が調査結果の「ハードウェア交換」の項目を「要」に書き換える(ステップS61、S62)。
これにより、ホームゲートウェイ132のユーザー又は保守者は、ホームゲートウェイ132の交換が必要であることを認識し、ホームゲートウェイ132に設けられた設定保存ボタン61を押し下げる(ステップS63)。これにより、ホームゲートウェイ132では、通信調査制御部34が自装置の設定値の収集及び設定値の設定保存部63への保存を行う。また、通信調査制御部34は、設定値を設定保存部63に保存した後に、収集した設定値を含む設定値保存要求を不具合管理サーバ112に送信する。不具合管理サーバ112では、設定値保存要求を通信検査制御部22が受け取り、通信検査制御部22が設定値保存要求に含まれる設定値を設定保存部50に保存する。
その後、ユーザー又は保守者は、ホームゲートウェイ132の交換を行う(ステップS64)。そして、ユーザー又は保守者はホームゲートウェイ132に設けられた設定復元ボタン62を押し下げる(ステップS65)。
このステップS65の設定復元ボタン62の押下により、通信調査制御部34は、不具合管理サーバ112から交換前のホームゲートウェイ132により保存された設定値を読み出し、読み出した設定値により自装置の設定を行う。このとき、不具合管理サーバ112から読み出した設定値に含まれるファームウェアは、交換前のホームゲートウェイ132で運用されていた試験用ファームウェアであり、後述する処理により、改修前のファームウェアに戻される場合があるものである。
その後、実施の形態2にかかる通信システムでは、試験用ファームウェアにて交換後のホームゲートウェイ132の運用を開始する。このとき、交換前のホームゲートウェイ132において再現加速試験が実行中であれば、交換後のホームゲートウェイ132において交換前のホームゲートウェイ132で実行されていた再現加速試験を引き継いで実行する(ステップS66、S67)。一方、交換前のホームゲートウェイ132において再現加速試験が実行されていない状態、交換後のホームゲートウェイ132を一定期間通常運用する(ステップS66、S68)。
そして、交換後のホームゲートウェイ132により再現加速試験による試験結果又は通常運用による運用結果が得られた場合、交換後のホームゲートウェイ132は当該試験結果又は運用結果を不具合管理サーバ112に送信し、不具合管理サーバ112の通信検査制御部22が受信した試験結果又は運用結果をホームゲートウェイ管理部23に保存する(ステップS69)。
そして、不具合管理サーバ112の通信検査制御部22が試験結果又は運用結果を解析し、通信の一時切断が発生していたと判定された場合は、通信検査制御部22がハードウェア交換の結果がNG(つまり、交換前に発生した一時切断はハードウェアの故障に起因するものではなかった)と判定し、調査結果中の「ハードウェア交換」の項目をNGに書き換える(ステップS70、S72)。また、この場合、通信検査制御部22は、交換後のホームゲートウェイ132に対してファームウェアを試験用ファームウェアから改修前のファームウェアに更新することを指示する(ステップS73)。
一方、不具合管理サーバ112の通信検査制御部22が試験結果又は運用結果を解析し、通信の一時切断が発生していないと判定された場合は、通信検査制御部22は、ハードウェア交換の結果がOK(つまり、交換前に発生した一時切断はハードウェアの故障に起因するものであった)と判断し、調査結果中のハードウェア交換の項目をOKに書き換える(ステップS71)。
上記説明より、実施の形態2にかかる通信システムは、ホームゲートウェイ132の設置環境において規定回数の試験用ファームウェアを用いた試験で不具合が改善しなかった場合に、ホームゲートウェイ132の設定値を引き継いだ状態で交換し、再度、再現加速試験をする。これにより、改修後のファームウェア(例えば、試験用ファームウェア)を適用後に発生した通信の一時切断がファームウェアの改修不足によるものなのか、ハードウェアの故障によるものなのかを判断することができ、ファームウェアの改修を効率化することができる。また、実施の形態2にかかる通信システムでは、ハードウェアに起因する不具合の判定を加速できる効果を有する。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。