以下、一実施形態を、図1ないし図6を参照して説明する。
図1ないし図4に示すように、照明装置10は、設置面としての天井面に設置されている引掛シーリングボディ11(図1参照)にアダプタ12を介して取り付けられる円形のシーリングライトである。
アダプタ12は、円筒状に形成され、周面から一対の爪部12aが突出されている。爪部12aは、アダプタ12からの突出方向に付勢され、アダプタ12の下面から突出する解除ボタン12bを押すことによってアダプタ12内に引っ込むように構成されている。アダプタ12の上面には、引掛シーリングボディ11に機械的に固定されるとともに電気的に接続される一対の端子が突出されている。アダプタ12からは一対の端子に電気的に接続されている給電用のコネクタ付コードが導出されている。
そして、照明装置10は、器具本体14を備えている。器具本体14の前面側(下面側)には、光源としての前面側光源15、前面側カバー16、およびセード17が取り付けられ、また、器具本体14の背面側(上面側)には、電源カバー18、光源としての背面側光源19、および背面側カバー20が取り付けられている。さらに、電源カバー18には、アダプタガイド21、補助光源22、補助カバー23、および電源装置24が取り付けられている。
また、器具本体14は、金属製で、円板状に形成されている。器具本体14の中央域、周辺域、およびこれら中央域と周辺域との間の中間域に、それぞれ器具本体14の背面側に突出するように屈曲された屈曲部27,28,29が形成されている。
中央域の屈曲部27は、器具本体14の背面側から見て円形で、器具本体14の背面からの突出高さが他の屈曲部28,29よりも高くなっており、電源カバー18内に突出されている。屈曲部27の背面側には、平面状の突出面30が形成されている。突出面30には、アダプタガイド21が連通する器具開口31が形成されている。
周辺域の屈曲部28は、器具本体14の背面側から見て環状に形成され、周囲にはセード17が嵌り込む縁部32が前面側に突設されている。屈曲部28の前面側である窪み部分には、セード17を着脱可能に取り付けるための複数のセード取付金具(図示せず)が配設されている。
中間域の屈曲部29は、器具本体14の背面側から見て環状に形成され、電源カバー18を取り付ける電源カバー取付部としても構成されている。本実施形態では、屈曲部29は、略四角形環状に形成されているが、円環状に形成されていてもよい。
器具本体14の前面には、中央域の屈曲部27と周辺域の屈曲部28との間の領域に、前面側光源15を取り付ける平面状の前面側光源取付面33が形成されている。器具本体14の背面には、周辺域の屈曲部28と中間域の屈曲部29との間の領域に、背面側光源19を取り付ける平面状の背面側光源取付面34が形成されている。
また、前面側光源15は、発光モジュール37を備えている。発光モジュール37は、基板38、この基板38に実装された複数の発光素子39およびコネクタ40を備えている。本実施形態では、発光モジュール37は周方向に4分割され、4つの発光モジュール37が環状に組み合わされるように器具本体14の前面側光源取付面33に配設されているとともに、4つの発光モジュール37がコネクタ40を介して電気的に接続されている。
発光素子39は、白色や電球色等の照明用の光を放射する。発光素子39には、例えば面実装タイプのSMDパッケージ式のLEDが用いられている。発光素子39は、基板38の前面に周方向に沿って1列で等間隔に配列されている。なお、発光素子39は、同心円上に複数列に配列してもよい。また、発光素子39は、LEDに限らず、有機EL等でも構わない。
また、前面側カバー16は、透明な樹脂製で、中央に開口部43を有する環状に形成されている。開口部43は、器具本体14の中央域の屈曲部27の径と略同径に形成されている。
前面側カバー16は、発光モジュール37の基板38を器具本体14との間に挟み込んで保持するとともにその基板38の全体を覆うカバー部44、および前面側光源15からの光の配光を制御するレンズ部45を備えている。
カバー部44の外周部には器具本体14に引っ掛けて取り付けられる複数の爪46が設けられ、カバー部44の内周部には器具本体14にねじ止めするための複数のボス47が設けられている。
レンズ部45は、カバー部44の前面側から突出されているとともに、発光素子39を収容する凹部45aが形成され、複数の発光素子39に沿って環状に形成されている。そして、レンズ部45によって、発光素子39からの光を器具本体14の内外径方向に向けて出射するように配光を制御する。
また、セード17は、透光性を有する乳白色の樹脂製で、一体に形成されている。セード17の前面側がドーム状に膨出され、背面側が開口されている。セード17の背面側には器具本体14の縁部32の内側に嵌り込む環状の開口縁50が突設され、この開口縁50に器具本体14の複数のセード取付金具にそれぞれ着脱可能に取り付けられる複数の突起部51が設けられている。
また、電源カバー18は、器具本体14の背面側中央域に設けられており、器具本体14の背面側中央域から突出する突出部53として構成されている。電源カバー18は、金属製で、一体に形成されている。電源カバー18は、天板部54、この天板部54の周囲に設けられた側壁部55、およびこの側壁部55の周囲に突設された固定部56を備えている。本実施形態では、電源カバー18は、背面側から見て略四角形状に形成されているが、背面側から見て略円形状に形成されていてもよい。
天板部54の中央には、アダプタガイド21が連通するカバー開口57が形成されているとともに、このカバー開口57の周囲にアダプタガイド21を取り付けるための複数の係止孔58(図5等を参照)が形成されている。係止孔58は、周方向に沿って長く、周方向の一端に幅広部分が形成され、他端に幅狭部分が形成されている。また、天板部54の周辺部には、照明装置10を天井面の引掛シーリングボディ11に設置した状態で、天井面に対して弾性的に当接して照明装置10を保持する複数のばね59が取り付けられている。
側壁部55には、天板部54の4辺に対応して、補助光源22を取り付けるための平面状の補助光源取付面60が形成されている。側壁部55の外面すなわち補助光源取付面60は、器具本体14に対して反対側に向くように、すなわち天井面に向くように傾斜されている。
そして、電源カバー18の固定部56が器具本体14の中間域の屈曲部29上にねじ止め固定されている。電源カバー18内で電源カバー18と器具本体14との間にアダプタガイド21および電源装置24を収納する空間部が形成されている。電源カバー18内の中央域には、器具本体14の中央域の屈曲部27が突出されている。
また、背面側光源19は、電源カバー18の周囲で、器具本体14の背面側に配設されている。背面側光源19は、発光モジュール63を備えている。発光モジュール63は、基板64、この基板64に実装された複数の発光素子65およびコネクタ66を備えている。本実施形態では、発光モジュール63は周方向に4分割され、4つの発光モジュール63が環状に組み合わされるように器具本体14の背面側光源取付面34に配設されているとともに、4つの発光モジュール63がコネクタ66を介して電気的に接続されている。したがって、背面側光源19は、器具本体14の背面側に突出する周辺域の屈曲部28と中間域の屈曲部29との間に配設されている。
発光素子65は、前面側光源15と同じ発光色(色温度)である白色や電球色等の照明用の光を放射する。発光素子65には、面実装タイプのSMDパッケージ式のLEDが用いられている。発光素子65は、基板64の前面に周方向に沿って1列で等間隔に配列されている。なお、発光素子65は、同心円上に複数列に配列してもよい。また、発光素子65は、LEDに限らず、有機EL等でも構わない。本実施形態では、発光素子65は、前面側光源15の発光素子39と同じものが用いられている。
背面側光源19の光出力すなわち全光束は、前面側光源15の光出力以上すなわち全光束以上となっている。背面側光源19の発光素子65と前面側光源15の発光素子39とに同じものが用いられている場合には、背面側光源19の発光素子65の数と前面側光源15の発光素子39の数が同じか、背面側光源19の発光素子65の数が前面側光源15の発光素子39の数よりも多くなっている。
前面側光源15の発光素子39と背面側光源19の発光素子65とは、器具本体14の前面側と背面側とで互いにずれた位置に配設されている。すなわち、背面側光源19の発光素子65は、前面側光源15の発光素子39よりも器具本体14の外側位置(外径位置)に配設されている。
また、背面側カバー20は、透明な樹脂製で、中央に開口部69を有する環状に形成されている。
背面側カバー20は、発光モジュール63の基板64を器具本体14との間に挟み込んで保持するとともにその基板64の全体を覆うカバー部70、および背面側光源19からの光の配光を制御する背面側制光体としてのレンズ部71を備えている。
カバー部70の外周部には器具本体14に引っ掛けて取り付けられる複数の爪72が設けられ、内周部には器具本体14にねじ止めするための複数のボス73が設けられている。爪72およびボス73は各発光モジュール63の中央域にそれぞれ設けられている。
レンズ部71は、カバー部70の背面側から突出するように断面半球状に形成されているとともに、発光素子65を収容する凹部71aが形成され、複数の発光素子65に沿って環状に形成されている。
レンズ部71は、器具本体14の背面側から少なくとも周辺域の屈曲部28よりも突出されている。さらに、レンズ部71の中心軸は、発光素子65の中心軸よりも器具本体14の外側位置(外径位置)にある。このように構成されたレンズ部71によって、発光素子65からの光を器具本体14の外側方向に向けて多く出射するように配光を制御する。
また、図1ないし図5に示すように、アダプタガイド21は、絶縁性を有する樹脂製で、一体に形成されている。アダプタガイド21は、円筒状の筒部76、この筒部76の一端である上端に設けられた電源カバー取付部77、および筒部76の他端である下端に設けられた器具本体取付部78を備えている。
筒部76は、上下に開口し、上端開口が電源カバー18のカバー開口57に連通され、下端開口が器具本体14の器具開口31に連通され、引掛シーリングボディ11およびアダプタ12が挿通可能になっている。筒部76内には、アダプタ12の爪部12aに引っ掛かる環状の係止部79が突出され、この係止部79の上側に係止部79の突出先端へ向けて傾斜する複数のガイド部80が放射状に設けられている。また、筒部76の外側の一部には、アダプタ12のコネクタ付コードと電源装置24とを電気的に接続するための配線部81が突設されている。
電源カバー取付部77は、電源カバー18に取り付けられている。電源カバー取付部77には、筒部76の上端周辺部から複数の上側フランジ部82が突設され、これら上側フランジ部82にそれぞれ先端が外径方向に向くように略L字状の係止爪83が突設されている。係止爪83は、電源カバー18の係止孔58の幅広部分から挿入され、幅狭部分に回動することによって電源カバー18に引っ掛かって取り付けられる。さらに、電源カバー取付部77には、係止爪83が係止孔58の幅狭部分に回動した位置で、電源カバー18にねじ止めするボス84が設けられている。
器具本体取付部78は、器具本体14に取り付けられている。器具本体取付部78は、器具本体14の器具開口31に嵌り込む嵌合部85、および筒部76の下端周辺部から突出されていて器具本体14の背面側に接触するフランジ部(下側フランジ部)86を備えている。フランジ部86は、上側フランジ部82よりも側方(外径方向)に突出されているとともに、器具本体14と電源装置24の電源基板(104)とが対向する領域まで突出されている。フランジ部86には、器具本体14の背面側に面接触可能な接触面87が形成されている。
フランジ部86は、筒部76の配線部81の領域に切欠部88が形成されていて、その筒部76の配線部81の領域を除いた領域に突出されているが、筒部76の全周に突出されていてもよい。フランジ部86には、アダプタガイド21を一体成形する際に上側フランジ部82を形成するための型抜き用の孔部89が形成されている。筒部76とフランジ部86との間には補強用の複数のリブ90が放射状に設けられている。
また、図1、図3および図6に示すように、補助光源22は、電源カバー18の各補助光源取付面60にそれぞれ取り付けられている。補助光源22は、基板93、およびこの基板93に実装された複数の発光素子94を備えている。
基板93は、幅方向に横長に形成されており、中央に設けられた取付孔95を利用して電源カバー18の補助光源取付面60にねじ止め固定される。
発光素子94の光色は、前面側光源15の発光素子39および背面側光源19の発光素子65の光色と異なっていてもよいし、同じでもよい。本実施形態では、発光素子94の光色は前面側光源15の発光素子39および背面側光源19の発光素子65と異なっており、発光素子94は、赤色発光素子94R、緑色発光素子94G、および青色発光素子94Bを備えている。基板93の器具本体14に対して離れた側(天井面に近い側)から基板93の器具本体14に近い側にかけて、複数の赤色発光素子94R、複数の青色発光素子94B、および複数の緑色発光素子94Gがそれぞれ1列ずつ順に配列されている。
基板93の器具本体14から離れた側(天井面に近い側)に実装された発光素子94(赤色発光素子94R)の数は、基板93の器具本体14に近い側に実装された発光素子94(緑色発光素子94G)の数よりも多くなっている。この場合、基板93における発光素子94の実装領域の幅は同じであり、基板93の器具本体14から離れた側(天井面に近い側)に実装された複数の発光素子94(赤色発光素子94R)のピッチが、基板93の器具本体14に近い側に実装された複数の発光素子94(緑色発光素子94G)のピッチよりも狭くなっている。すなわち、赤色発光素子94Rの数が最も多いとともにピッチが最も狭く、緑色発光素子94Gの数が最も少ないとともにピッチが最も広くなっている。
そして、電源カバー18の補助光源取付面60に配設された補助光源22は、基板93が器具本体14の背面側に対して立ち上がった状態にあり、この基板93に実装された発光素子94が器具本体14に対して反対側に斜めに向いて天井面に対向されている。また、補助光源22を囲むように背面側光源19が配設されている。
また、図1ないし図4に示すように、補助カバー23は、例えば透明な樹脂製で、電源カバー18の各補助光源取付面60および各補助光源22を覆うように4分割形成されている。4つの補助カバー23を電源カバー18に取り付けることにより、4つの補助カバー23が環状に組み合わされる。
補助カバー23は、電源カバー18の天板部54上に配設されるとともに側壁部55よりも側方に突出する天面部98、この天面部98の先端から側壁部55に近付くように傾斜する側面部99、およびこの側面部99から側壁部55に向けて突出する取付面部100を備えている。補助カバー23は、取付面部100に設けられた爪101を電源カバー18の側壁部55に引っ掛けて取り付けられているとともに、天面部98が電源カバー18の天板部54にねじ止めされている。
また、図1、図3、図4および図5に示すように、電源装置24は、電源カバー18内でアダプタガイド21の周囲に配置され、電源カバー18に取り付けられている。
電源装置24は、電源基板104、およびこの電源基板104に実装された電源部品105を備えている。電源基板104の中央には、アダプタガイド21の上端側が挿通可能な基板開口106が形成されている。基板開口106の内径は、アダプタガイド21の上側フランジ部82の外径よりも大きく、フランジ部86の外径よりも小さく形成されている。
そして、電源装置24は、引掛シーリングボディ11およびアダプタ12を通じて交流電源を入力し、交流電源を所定の直流電源に変換し、直流電源を前面側光源15、背面側光源19および補助光源22にそれぞれ供給する。電源装置24は、前面側光源15、背面側光源19および補助光源22のそれぞれを個別に調光制御可能とし、さらに、補助光源22については赤色発光素子94R、青色発光素子94Bおよび緑色発光素子94Gのそれぞれを個別に調光制御可能とする。
次に、照明装置10の作用を説明する。
照明装置10を設置するには、まず、天井面に設置されている引掛シーリングボディ11にアダプタ12を装着する。
続いて、アダプタガイド21の上端開口をアダプタ12に合わせ、器具本体14を天井面へ向けて押し上げる。これにより、アダプタガイド21内をアダプタ12が挿通し、アダプタガイド21の係止部79がアダプタ12の爪部12aを乗り越えてその爪部12a上に引っ掛かり、器具本体14がアダプタガイド21を介してアダプタ12に取り付けられる。アダプタ12から導出されているコネクタ付コードを電源装置24に電気的に接続する。
続いて、セード17を器具本体14に装着する。
そして、引掛シーリングボディ11およびアダプタ12を通じて電源装置24に交流電源が供給されると、電源装置24によって交流電源を直流電源に変換し、変換した直流電源を前面側光源15および背面側光源19にそれぞれ供給する。
前面側光源15に直流電源が供給されることによって複数の発光素子39が発光する。発光素子39の光は、レンズ部45によって器具本体14の内外径方向へ向けて配光制御され、セード17を透過し、照明装置10の下方空間に照射される。
背面側光源19に直流電源が供給されることによって複数の発光素子65が発光する。発光素子65の光は、レンズ部45によって器具本体14の外径方向へ向けて配光制御され、照明装置10の側方空間および天井面に照射される。
したがって、照明装置10の前面側光源15および背面側光源19からの光で、照明装置10が設置された空間全体が照明される。しかも、背面側光源19が前面側光源15の光出力以上の光出力を有するため、天井側が明るくなり、空間全体の明るさ感を向上できる。
また、電源装置24は補助光源22に直流電源を供給する。補助光源22に直流電源が供給されることによって複数の発光素子94が発光する。発光素子94の光は、補助カバー23を透過し、照明装置10の周囲の天井面に照射される。そして、電源装置24によって補助光源22の赤色発光素子94R、青色発光素子94Bおよび緑色発光素子94Gの光出力の割合を制御することにより、例えばシーンに応じた色温度の光を天井面に照射することができ、演色効果を得ることができる。
このように、本実施形態の照明装置10は、背面側光源19が前面側光源15の光出力以上の光出力を有するため、空間全体の明るさ感を向上できる。
また、前面側光源15の発光素子39と背面側光源19の発光素子65とは、器具本体14の前面側と背面側とで互いにずれた位置に配設されているため、発光素子39,65がそれぞれ発生する熱が互いに影響し合うのを低減できる。
しかも、背面側光源19の発光素子65は、前面側光源15の発光素子39よりも器具本体14の外側位置に配設されているため、照明装置10の側方空間に発光素子65の光を効率的に照射することができる。
さらに、器具本体14は、器具本体14から突出するように屈曲された複数の屈曲部27,28,29を有し、器具本体14を補強できる。しかも、全ての屈曲部27,28,29が器具本体14の背面側に突出されているため、前面側光源15から光が屈曲部27,28,29で遮光されることがなく、前面側光源15から光によってセード17が均一に光り、セード17での輝度むらの発生を低減できる。
しかも、器具本体14の中央域の屈曲部27は電源カバー18内の中央域に突出されている。電源カバー18の周辺域は、補助光源22を配設し、その放熱性も考慮して内部空間の高さが必要となるが、電源カバー18の中央域は、電源装置24を収納可能とすればよいので、器具本体14の中央域の屈曲部27を電源カバー18内の中央域に突出させ、器具本体14の強度を向上させることができる。
さらに、背面側光源19の光の配光を制御するレンズ部71が、器具本体14の背面側から少なくとも周辺域の屈曲部28よりも突出されているため、器具本体14の背面側に屈曲部28が突出していても、その影響が少なく、背面側光源19の光を照明装置10の側方空間に照射することができる。
しかも、レンズ部71は、背面側光源19の光が器具本体14の外側へ向かう配光に制御するため、照明装置10の側方空間に発光素子65の光を効率的に照射することができる。
また、補助光源22は、基板93の器具本体14から離れる側すなわち天井面に近い側に実装された発光素子94の数が、基板93の器具本体14に近い側に実装される発光素子94の数よりも多くなっているため、天井面に近い側の発光素子94のピッチが小さく、その天井面に近い側の発光素子94の光による天井面の照度むらの発生を低減できる。
さらに、補助光源22を囲むように背面側光源19を設け、これら補助光源22と背面側光源19との光色を異ならせているため、演色性および天井側を明るさの確保ができる。
また、大形の照明装置10の場合、器具本体14の径が大きく、この器具本体14に加わるセード17等の重さも大きくなるため、器具本体14に歪みが生じやすく、電源装置24を収容している電源カバー18の内面と器具本体14の上面との距離が変化するおそれがある。本実施形態のアダプタガイド21は、筒部76の一端に電源カバー18に取り付けられる電源カバー取付部77を有するとともに、筒部76の他端に器具本体14を支えるフランジ部86を有するため、器具本体14に歪みを抑制し、電源カバー18と器具本体14との距離を一定に保つことができる。
さらに、アダプタガイド21のフランジ部86は、器具本体14と電源基板104とが対向する領域まで突出されているため、器具本体14に歪みを抑制しやすくできる。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。