JP6563097B2 - 被検体情報取得装置 - Google Patents

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Description

本発明は、被検体に光を照射し、被検体内から発生する音響波を検出して、被検体内を画像化する診断装置などの被検体情報取得装置に関する。
レーザーなどの光源から生体などの被検体に光を照射し、入射した光に基づいて得られる被検体内の情報を画像化する光イメージング装置の研究が医療分野で積極的に進められている。この光イメージング技術の一つとして、Photoacoustic Imaging(PAI:光音響イメージング)がある。光音響イメージングでは、光源から発生したパルス光を被検体に照射し、被検体内で伝播・拡散したパルス光のエネルギーを吸収した被検体組織から発生した音響波(典型的に超音波である)を検出する。そして、その検出信号に基づき被検体の内部情報をイメージング(画像化)する。
非特許文献1には光照射のタイミングをPeriodic and unipolarM−sequences(PUMs)に基づいて光照射し、受信した光音響信号を復号化することで受信信号のSN比を向上させる技術が開示されている。また、特許文献1には半導体レーザパルス光源の光を増幅する増幅手段を用いて光照射を行い、光照射のための信号と受信した光音響信号との相関処理を行い、この相関処理を行った信号に基づいて断層像を取得する装置について開示されている。
特許第5210087号
H. Zhang K. Kondo, M. Yamakawa, And T. Shiina: Proc. SPIE 8581 PhotonsPlus Ultrasound: Imaging and Sensing 2013, (2013) 85812Y.
しかしながら、光音響画像の再構成においては、その受信した光音響信号(以下、単に受信信号という)のSN比の改善だけでなく、再構成時に発生するアーチファクトの抑制も重要な課題である。
再構成時に発生するアーチファクトには、光音響波の受信方向や受信位置が不足していることにより生じるアーチファクトも含まれる。このアーチファクトを抑制するためには、光音響波の受信方向や受信位置を増加させる必要があるが、そのためには撮像時間の長時間化や受信素子数の増大にともなうシステム規模の増大などを招き、改善が求められていいた。
本発明は上記の課題に鑑み、システム規模の増大を招くことなく、短時間で多数の受信方向や受信位置での情報を取得可能な、アーチファクトを低減し得る被検体情報取得装置を提供する。
上記課題を解決する本発明は、所定数のパルス列によって符号化された光パルスを被検体に照射する光源と、前記符号化された光パルスの照射を受けて被検体から発生する光音響波を受信して電気信号を出力する変換素子を備えるプローブと、前記変換素子が出力する電気信号を、前記所定数使用して復号化し、該復号化された電気信号に基づいて前記被検体の特性情報を取得する情報取得手段と、を有し、前記光源による符号化された光パルスの照射は、前記所定数の光パルス列を照射し終える前に、前記プローブが備える変換素子と前記被検体との相対位置を変化させながら行われ、前記情報取得手段による所定数の電気信号を使用した復号化は、前記変換素子と被検体との相対位置の変化の前後において、復号化に使用される電気信号が互いに一部重複していることを特徴とする被検体情報取得装置を提供する。
本発明によれば、アーチファクトを低減した被検体情報取得装置を提供する。
本発明による被検体情報取得装置のシステム概要を示す図 光パルスの照射タイミングと光照射の動作とを模式的に示した図 本発明によって得た画像と比較画像との対比を示す図 本発明の実施の形態の一例を示す図 本発明の他の実施形態による被検体情報取得装置のシステム概要を示す図
図1は本発明による被検体情報取得装置のシステム概要を示す図である。本図を用いて本発明の装置の信号の流れを述べ、その後、それぞれの処理について詳細に述べる。
システム制御部001からの制御信号に従って、符号制御ブロック002は所定の符号列信号を発生し光源005へこの符号列信号を入力する。光源005では入力された符号列信号に従って光パルスを生成する。つまり、光源005は、所定数のパルス列によって符号化された光パルスを生成する。そしてこの光パルスは光照射手段009へ入力され、光照射手段009は被検体000の所望の位置に対して光パルスを照射する。
被検体000内部で光パルスは拡散、伝播し、被検体内の吸収体012に吸収される。吸収体012はその物性値(吸収係数、グルナイゼン係数など)と到達光量とに応じた光音響波を発生する。吸収体012から発生した光音響波はプローブである探触子003が備える変換素子(たとえばピエゾ素子や静電容量型の変換素子)によって電気信号(たとえば電圧信号)に変換され、受信信号として受信回路(受信回路系)006に入力される。走査手段である移動機構013はプローブである探触子003を支持しており、光パルスが照射され、光音響波を受信している最中に探触子003の被検体000に対する相対的な位置を変化させる。受信回路系006では受信信号である電圧信号を増幅し、デジタル信号に変換する。受信回路系006から出力されたデジタル信号は復号ブロック007に入力される。また、復号ブロック007では符号制御ブロック002から出力された符号列信号に関する情報も入力される。そして、入力されたデジタル信号と符号列信号に関する情報とを用いて複数の復号処理を実施し、複数の復号後信号を算出し画像生成ブロック008へ入力する。
画像生成ブロック008では、入力された複数の復号後信号とシステム制御部001から入力された受信位置情報を元に画像再構成を行い、被検体内の注目する位置に対応した信号(光音響信号)を取得する。更に、この光音響信号を用いた再構成画像を算出し、画像処理ブロック010へと出力する。なお、本実施形態において、複合ブロック007および画像生成ブロック008によって、情報取得手段が構成される。画像処理ブロック010ではダイナミックレンジの調整やローパスフィルタやエッジ強調処理といった画像フィルタを適宜用いた画像処理を行い作成した画像輝度データを画像表示手段(画像表示系)011へと出力する。画像表示系011では入力された画像輝度データをシステム制御部001からの指示に従い表示する。
以上が、本発明による被検体情報取得装置の基本的な構成ならびに信号の流れである。
次に、符号制御ブロック002の動作について述べる。
符号制御ブロック002では光源を駆動するための符号列を生成する。符号列としては非特許文献1に記載されているように線形帰還シフトレジスタを用いて生成したM系列符号列のうちのマイナス成分を0に置き換えたものを用いる。例えばM系列符号列が[1 −1 −1 1 1 1 −1]である場合、符号制御ブロック002は[1 0 0 1 1 1 0]という符号列(bit列)を作成する。この符号列に従って光源は光パルスを出力する。別途定められるパルス間の時間をτLとすると、光源は1bit目の1に従い光パルスを照射した後、τL時間後は2bit目の0に従い光パルスを照射しない。その後3×τL時間後では4bit目の1に従って光パルスを照射する。6×τL時間後は7bit目の0に従って光パルスを照射せず、7×τL時間後はまた1bit目に従い、光パルスを照射する。このように本システムでは所定数(この場合は7)の符号列を繰り返し用いて光源005を制御し、パルス光を被検体000に照射する。図2はこの照射タイミングと光照射の動作とを模式的に示したものである。そしてこの符号化された光パルスの照射は、所定数(上述の例では7)の光パルス列を照射し終える前に、プローブである探触子が備える変換素子と被検体との相対位置を変化させながら行われる。好ましくは、1bit照射ごとに、変換素子と被検体との相対位置が変化するとよいが、これに限らない。
ここで使用される符号列をaki(k=1,2,…,n、i=1,2,…,m)とする。nは符号列のbit数であり、mはその符号列を何回繰り返し連続的に使用したかを意味している。例えば、an1のτL後にはa12の符号を用いて光源005を制御する。
次に復号ブロック007の動作について述べる。
復号ブロック007では受信されたデジタル信号に対して復号処理を行う。
先ほどの符号列[1 0 0 1 1 1 0]の場合、[1 −1 −1 1 1 1 −1]を用いて復号化する。つまり、符号化のための符号列数(ここでは7)と同じ数の復号化列(ここでは7)に対応する信号(電気信号)を用いて復号化を行う。換言すると、所定数のパルス列によって符号化された光パルスを被検体に照射した場合、この光照射分によって発生した音響波による信号が、同じ所定数(ここでは7)の復号化列に対応する電気信号を意味し、これを使用して複合化を行う。ここで、それぞれのパルス光の照射後、光音響信号を取得する領域(上述の被検体内の注目する位置)からの光音響波を受信する時間をTR(典型的には光音響信号を取得する領域の中で探触子から一番遠い位置から探触子までの距離を超音波が伝播するのに要する時間)とする。所定数(ここではnとし、上述の例ではn=7)の符号列に対応した光照射を終了(1番目の光照射から(n−1)×τL時間後)後、さらにTRの時間だけ受信し続けた信号に対して、上記の復号化列を用いて復号化する。具体的には受信したデジタル信号に対して、パルス光の繰り返し(τLごと)周期に合わせた復号化列との相関を算出することで復号化を行う。
さらに復号ブロックでは1bit分、つまりτLだけ遅らせたデジタル信号(2番目の光照射から(n−1)×τL+TRだけの期間に受信した音響波に対応する受信信号をデジタル変換した信号)に対して[−1 −1 1 1 1 −1 1]の符号列を用いて復号処理を行う。この時に光照射に用いる符号列は(a21,a31,…an1,a12)となっている。つまり、情報取得手段を構成する複合ブロック007による所定数の電気信号を使用した復号化は、 変換素子と被検体との相対位置の変化の前後において、復号化に使用される電気信号が互いに一部重複しているといえる。なお、所定数の電気信号とは、上述の例では符号列は7bit故、この7bitにより照射された光パルスによって発生した分の音響波を変換した電気信号が、所定数の電気信号である。つまり、換言すると、所定数の電気信号を使用した復号化とは、所定数の復号化列に対応する電気信号を使用した復号化と言え、この所定数は、符号化列に対応した数であり、本例では7である。よって、本例では復号化に使用する復号化列の数が、同じ7(所定数)である。そして、上述の例では、プローブである探触子は被検体に対して連続的に走査(移動)させている、つまり1パルス照射ごとに被検体とプローブの相対位置は変化しているので、復号に使用される電気信号は、符号列6bit分((a21,a31,…an1)に対応した電気信号が重複しているといえる。このように、本実施形態においては、復号列は光照射に用いる所定数の符号列に対応したものを循環的に用いることで1bit分ずつデジタル信号を復号化できる。
このように復号ブロックでは入力されたデジタル信号に対し、τLずつずらした復号後信号を算出する。
このような光照射、受信信号の復号化を実施しながら移動機構013によって探触子003の被検体000に対する相対的な位置を移動する。この結果、τLずつ時間がずれた復号後信号を複数の場所で取得することが可能となる。TRは被検体の深さによって規定される(例えば1500m/secの被検体を30mm深さで観察するならば20μsec以上)が、τLは任意に短くすることが可能で、例えば100kHz以上の繰り返し周波数で駆動可能な光源を用いれば10μsec以下である。つまり本発明を用いることで、被検体の観察深度によらず同じ観察時間内であっても多くの場所や方向で信号を受信することが可能となる。このように多くの場所や方向で取得した信号を用いて再構成することで、被検体の特性情報を、よりアーチファクトの少ない画像で提供することが可能となる。また、同じ数の場所や方向からのデータを取得するのに必要な時間を短縮することも可能である。
図3を用いて本発明の効果を説明する。図3は点ターゲットを観察領域内に設置し、その周囲を1つの受信素子(変換素子)が360度回転して光音響信号を受信するモデルを用いた再構成結果である。図3(a)は本発明を適用した再構成結果である。光照射のパルス間の時間τLは1μsecであり、所定数511の符号列を用いて光照射を行っている。なお受信素子(変換素子)が360度回転する間に所定数の符号列を120回繰り返し用いた。つまり61320bit(511×120)分の符号列を合計で用いており、それらを受信素子(変換素子)の移動とともにτLずつ復号化して再構成した結果である。最終的には61320方向で受信した信号を用いて再構成したことになる。
図3(b)は光照射のパルス間の時間τLは同等であるが、受信素子(変換素子)は移動せずに所定数511bit分の光パルスの照射と、それによって発生した音響波の受信とを行った後、受信素子(変換素子)を次の位置に移動して光パルスを照射するという制御を行った場合の再構成結果である。なお受信素子(変換素子)の移動量は毎回3度ずつである。合計で用いた符号列の数は図3(a)と同等となるが、受信方向が120方向となる。
これらの図を比較すると、図3(b)では再構成のアーチファクト(点ターゲットの周囲にひろがる模様)が観察できるが、本発明を用いた図3(a)ではそのようなアーチファクトが抑制されているのが分かる。送信した光パルスの数は同等であり、また撮像時間も本発明の方が短い(図3(b)では受信のための時間が余計に必要)が、よりアーチファクトの抑制された画像を提供可能であることが分かる。このように本発明を用いることで、短時間で多数の受信方向や受信位置での情報を取得可能な、アーチファクトを低減した被検体情報取得装置を提供することができる。
なお、図1では光照射の位置は探触子とは別に設け、移動しない図で説明したが、走査手段である移動機構に013によって、プローブである探触子の位置が移動するのに合わせて光照射位置を移動させても良く、その場合は注目領域のSN比を高めるなどの効果が得られる。
またさらに、被検体の観察領域内に復号化によるレンジサイドローブが生じるのを抑制するため、所定数の符号列を用いた送信時間(光照射時間であり、本実施の形態ではτL×(n−1)に相当)が観察深さに応じた受信時間(本実施の形態ではTRに相当)よりも長いことが好ましい。これは換言すると、所定数のパルス列によって符号化された光パルスを被検体に照射するのに要する時間が、符号化された光パルスの照射を受けて被検体から発生する光音響波を変換素子で受信するのに要する時間よりも長いことを意味する。これによって、アーチファクトがより低減できる。
また、所定数の符号列を用いた送信時間(光照射時間)が長期化することで、その間の被検体の変形などの影響を受ける可能性があるため、そのような場合に関しては所定数の符号列を用いた送信時間(光照射時間)を観察深さに応じた受信時間程度(上述のTR程度)にすることが好ましい。これは換言すると、所定数のパルス列によって符号化された光パルスを被検体に照射するのに要する時間が、符号化された光パルスの照射を受けて被検体から発生する光音響波を変換素子で受信するのに要する時間とほぼ等しいことを意味する。これによって、被検体の形状変化、たとえば心拍や呼吸等の体動による画像影響を低減できる。
図4は本発明の別の実施の形態である。
システム概要は図1と同様であるため省略し、異なる部分について説明を行う。
符号制御ブロック002で生成した符号列に従って光源が光パルスを被検体400に照射する。リニアアレイ探触子401は、受信素子(変換素子)を複数備え、複数の受信素子(変換素子)は1次元方向に配列されており、その配列と直交する方向403に移動する。本実施の形態では一度の光照射に対して複数の変換素子で同時に光音響波を受信し復号化処理を実施することが出来る。これら複数の変換素子で音響波を受信し、復号した複数の復号後信号を用いて光音響画像を再構成する処理は先ほどの例と同様である。
ここでリニアアレイ探触子401が方向403に移動する速度をV、配列された変換素子の方向403に関する長さをDとする。先ほど述べたように符号化の1bitずつに対応して復号化を行うことで複数の位置で受信した復号後信号を生成できる。例えば本実施の形態において、1bitずつ復号処理を行うと、V×τLごとの受信位置で受信した復号後信号を得ることが出来る。
ところで、再構成後のアーチファクトの抑制にはより多くの位置や方向での受信が好ましいが、その受信素子(変換素子)の配列として疎(受信素子(変換素子)同士の間に隙間がある)な配列と密(受信素子(変換素子)同士が略接触して並んでいる)な配列とを比較した場合、密な配列ではアーチファクトを低減する効果がより高い。つまり復号後信号を得る受信位置は密な配列と同等以上の密度になることが好ましい。
つまり1bitずつの復号処理を行う場合、復号後信号を得る位置であるV×τLが移動方向の素子幅Dとほぼ同等か(V×τL≒D)それ以下(V×τL<D)になるように制御するのが好ましい。つまり、V×τL<=Dであることが好ましい。これは換言すると、走査手段による被検体に対するプローブの移動速度Vと、所定数のパルス列によって符号化された光パルスの各光パルスの照射間の時間τLと、走査手段による被検体に対するプローブの移動方向における変換素子の幅Dとが、V×τL<=Dを満たすことを意味する。なお、この場合は移動速度Vを変化させてもよいし、τLを調整することで制御しても、または両方のパラメータを制御しても構わない。このように制御することで、アーチファクト低減の効果を高く得ることが可能である。
また、ここまでは1bitずつの復号処理について述べたが、受信した信号に対して、例えば2bit分、つまり2×τLだけ遅らせたデジタル信号に対して復号処理を行っても良い。この場合1bitずつ復号処理を実施するのと比較して信号処理の規模を低減することが可能である。また、Pbitごとの復号処理を行う場合では、復号後信号を得る位置がV×τL×Pごとになるため、移動方向の素子幅との関係として(V×τL×P≒D)もしくは(V×τL×P<D)となるように制御するのが好ましい。
またさらに、光パルス照射を連続的に実施し続けるため、受信データのメモリへの保存速度やその後の処理速度が不足する場合には、設定された全ての領域を取得し終える前にいったん光照射もしくは信号の受信を中止し、メモリへの保存やその後の処理が終了したのち、光照射や信号の受信を再開しても良い。なお、光照射や信号の受信を再開する場合は、中止前の状態との整合性を保つため、探触子の位置をいったん中止した位置よりも前の位置に戻してから再開してもよい。前の位置とは例えば、所定の符号列を送信するのに必要な時間と光音響信号を取得する領域からの光音響波を受信する時間とを加算した時間に相当するだけ探触子を戻した位置である。
図5に本発明の別の実施の形態を示す。
図5は本実施の形態のシステムを概念的に示すものである。図1と異なる部分について説明を行う。
符号制御ブロック002で生成した符号列に従って光源が光パルスを被検体500に照射する。複数の受信素子(変換素子)が2次元的に配列された2次元探触子501で光音響波を受信する。2次元探触子501は選択手段であるセンサ選択回路503に接続される。センサ選択回路では2次元探触子501のうちの複数の受信素子の電気信号(受信信号)、もしくは複数の受信素子の信号を合成したものを受信回路系006に送信する。
ここでセンサ選択回路503の動作について述べる。センサ選択回路503は2次元探触子501のうち複数の受信素子を選択する。光照射を実施している間に、列501aに含まれる受信素子群を選択し、次に列501bに含まれる受信素子群を選択し、それぞれの受信素子群の信号を受信回路系006へと送信する。このようにセンサ選択回路503が動作することで、被検体500に対する受信素子の位置が相対的に移動したことと等価となり、本発明の効果が得られる。
このような制御を行うことで、2次元探触子の全ての受信素子のデータを同時に受信する必要がなく、システムの処理規模を抑制することができる。また、本発明を用いることで受信のみを実施する時間を省き、光パルス照射を連続的に継続できるため、撮像領域内のデータ取得を短時間で終了することができる。
また、本実施の形態の別の制御方法として、光照射を実施している間に、列501aと列501bとの受信信号を、列方向と直交する方向に加算したデータを出力し、次に列501bと列501cとの受信信号を、列方向と直交する方向に加算したデータを受信回路系006へ送信するように制御してもよい。このように制御することで列ごとに受信データを選択するよりも受信信号の連続性を高めることができる。また、ここでは2列のデータを加算する例を示したが、2列以上のデータ、また配列方向にも加算してもよく、その場合はそれぞれの受信素子の信号に重みを付けて加算し、その重みを変化させることでより連続性を高めることが可能となる。このように重みで制御した場合、受信位置を素子がある場所そのものではなく、素子の中間の位置と等価にすることが可能であり、より多くの受信位置で受信した信号を生成可能であり、さらにアーチファクトを抑制する効果が得られる。
またここでは、2次元的に受信素子(変換素子)が配列された探触子で説明したが、受信素子(変換素子)が疎に配列された探触子であっても、また受信素子(変換素子)が半球面上に配列された探触子であっても同様の効果を得ることが可能である。また、受信素子を電子的に切り替えるだけでなく、受信素子(変換素子)を備える探触子そのものの移動を組み合わせることでも本発明の効果を得ることが可能である。
000 被検体
003 探触子
005 光源
006 受信回路
007 復号ブロック
008 画像生成ブロック

Claims (19)

  1. 被検体に対する複数の相対位置の各々で、前記被検体に対して所定数のパルス列によって符号化された光パルスを照射したことにより得られた受信信号を、前記所定数使用して復号化する情報取得手段を有し、
    前記符号化された光パルスの照射は、前記所定数の光パルス列を照射し終える前に、前記プローブが備える変換素子と前記被検体との相対位置を変化させながら行われ、
    前記情報取得手段は、復号化において、
    前記複数の相対位置のうちの隣接する相対位置について、一部重複する受信信号を復号化に使用すること
    を特徴とする被検体情報取得装置。
  2. 前記光パルスが照射された前記被検体から発せられた音響波を受信するプローブと、
    前記プローブを、前記被検体に対して移動させる走査手段と、を更に備え、
    該走査手段によって前記プローブが備える変換素子と前記被検体との相対位置を変化させることを特徴とする請求項1に記載の被検体情報取得装置。
  3. 前記走査手段は、前記光パルスを被検体に照射させる照射位置を、前記被検体に対して移動させることを特徴とする請求項2に記載の被検体情報取得装置。
  4. 前記複数の変換素子のうちの一部の変換素子を選択する選択手段を更に備え、該選択手段によって選択される変換素子を切り替えることによって、前記プローブが備える変換素子と前記被検体との相対位置を変化させることを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  5. 前記所定数のパルス列によって符号化された光パルスを前記被検体に照射するのに要する時間が、前記符号化された光パルスの照射を受けて被検体から発生する光音響波を前記変換素子で受信するのに要する時間よりも長いことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  6. 前記所定数のパルス列によって符号化された光パルスを前記被検体に照射するのに要する時間が、前記符号化された光パルスの照射を受けて被検体から発生する光音響波を前記変換素子で受信するのに要する時間とほぼ等しいことを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  7. 前記走査手段による前記被検体に対する前記プローブの移動速度Vと、前記所定数のパルス列によって符号化された光パルスの各光パルスの照射間の時間τLと、前記走査手段による前記被検体に対する前記プローブの移動方向における前記変換素子の幅Dとが、以下の関係を満たすことを特徴とする請求項2または3のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
    V×τL<=D
  8. 前記プローブは前記変換素子を複数備えていることを特徴とする請求項1から7のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  9. 前記複数の変換素子は、1次元方向に配列されていることを特徴とする請求項8に記載の被検体情報取得装置。
  10. 前記複数の変換素子は、2次元的に配列されていることを特徴とする請求項8に記載の被検体情報取得装置。
  11. 前記複数の変換素子は、半球面上に配列されていることを特徴とする請求項8に記載の被検体情報取得装置。
  12. 前記情報取得手段は、前記復号化された受信信号に基づいて前記被検体の特性情報を取得することを特徴とする請求項1から11のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  13. 前記光パルスを発生する光源と、
    前記光源の発光を制御する発光制御部と、をさらに有することを特徴とする請求項1から12のいずれか1項に記載の被検体情報取得装置。
  14. 被検体に対する複数の相対位置の各々で、所定数のパルス列によって符号化された光パルスを前記被検体に照射し、
    前記符号化された光パルスを照射したことにより得られた受信信号を、前記所定数使用して復号化し、
    前記符号化された光パルスの照射は、前記所定数の光パルス列を照射し終える前に、前記プローブが備える変換素子と前記被検体との相対位置を変化させながら行われ、
    前記復号化において、前記複数の相対位置のうちの隣接する相対位置について、一部重複する受信信号を復号化に使用すること
    を特徴とする被検体情報取得方法。
  15. 前記光パルスが照射された前記被検体から発せられた音響波を受信するプローブと、前記プローブが備える変換素子と前記被検体との相対位置を変化させることを特徴とする請求項14に記載の被検体情報取得方法。
  16. 前記被検体に対する前記プローブの移動速度Vと、前記所定数のパルス列によって符号化された光パルスの各光パルスの照射間の時間τLと、前記被検体に対する前記プローブの移動方向における前記変換素子の幅Dとが、以下の関係を満たすことを特徴とする請求項15に記載の被検体情報取得方法。
    V×τL<=D
  17. 前記所定数のパルス列によって符号化された光パルスを前記被検体に照射するのに要する時間が、前記符号化された光パルスの照射を受けて被検体から発生する光音響波を前記変換素子で受信するのに要する時間よりも長いことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の被検体情報取得方法。
  18. 前記所定数のパルス列によって符号化された光パルスを前記被検体に照射するのに要する時間が、前記符号化された光パルスの照射を受けて被検体から発生する光音響波を前記変換素子で受信するのに要する時間とほぼ等しいことを特徴とする請求項14から16のいずれか1項に記載の被検体情報取得方法。
  19. 前記情報取得手段は、前記復号化された受信信号に基づいて前記被検体の特性情報を取得することを特徴とする請求項14から18のいずれか1項に記載の被検体情報取得方法。
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