JP6561838B2 - コアネットワークノード、基地局装置及びアクセスポイント - Google Patents

コアネットワークノード、基地局装置及びアクセスポイント Download PDF

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Description

本発明は、通信システム、並びにそのパーツ及び方法に関する。発明は、但しこれに限定されるものでは無いが、特に3GPP(3rd Generation Partnership Project)規格又はこれと同等若しくは派生の規格に従って動作する無線通信システム及びそのデバイスに関連する。
無線通信システムは、UE(User Equipment)のユーザが、多くの基地局の一つ及び多くのコアネットワークの一つを介して他のユーザと通信することを可能にする。大略、UEは携帯(セルラ)電話機等のモバイル端末であるが、UEとの用語は一般に、ラップトップコンピュータ、ウェブブラウザ、MTC(machine−type communication)デバイス等の固定通信デバイスも示し得る。以降の説明においては、ユーザ通信デバイスとの文言を、このような各種タイプのUE(移動及び固定)をカバーする意図で使用する。
アクティブ又は接続状態において、ユーザ通信デバイスは、ネットワークへ登録されると共に基地局とのRRC(Radio Resource Control)コネクションを有し、以てネットワークが、ユーザ通信デバイスがどの基地局(又はそのセル)に属するかを知見し、且つユーザ通信デバイスとデータを送受信出来るようにする。各ユーザ通信デバイスは、ユーザ通信デバイスから、基地局を超えたエンドポイント、大略、EPC(Enhanced Packet Core)ネットワーク又は概してコアネットワークにおけるゲートウェイ(PDN−GW又はP−GW(packet data network gateway)等)へのデフォルトEPS(Evolved Packet System)ベアラ(すなわち、終端間の専用通信パス)も確立する。ユーザ通信デバイスに固有のEPSベアラは、ネットワークを介した伝送パスを定義し、IP(Internet Protocol)アドレスをユーザ通信デバイスへ割り当てる。
コアネットワークにおけるMME(Mobility Management Entity)は、ユーザ通信デバイスの一般的なモビリティアスペクトを管理し、例えばユーザ通信デバイスが通信システムによってカバーされる地理的エリア内を移動する場合(及び/又は、ユーザ通信デバイスが移動或いは通信条件の変化に因って通信システムの基地局間でハンドオーバされる場合)に、ユーザ通信デバイスとの接続性が維持されることを保証する。また、MMEは、ユーザ通信デバイスに関連した各種ベアラ(EPSベアラ等)を、このようなベアラを提供する他のネットワークノードを制御することによって管理する。そうするために、MMEは、NAS(Non−Access Stratum)シグナリングをユーザ通信デバイス(及び/又は他のネットワークノード)と交換して、通信セッションの確立を管理する。
E−UTRANと呼称されるUTRAN(UMTS Terrestrial Radio Access Network)のLTE(Long Term Evolution)の一部として、ProSe(proximity−based services)が導入されている。ProSeは、基地局及びコアネットワークを介して一のユーザ通信デバイスから他のユーザ通信デバイスへ提供される非ダイレクトベアラ(例えば、一対のEPSベアラ上)よりはむしろ、対応ユーザ通信デバイス同士間での直接的なダイレクトD2D(device−to−device)通信ベアラを利用する。よって、ProSe対応のユーザ通信デバイスは、他のProSeユーザ通信デバイスの伝送範囲内に在る場合(或いは、他のProSeユーザ通信デバイスと同一の基地局によりサーブされる場合)に、コアネットワークリソースの使用を必要とせずにユーザデータを伝送可能である。このようなサービスは、ダイレクト通信(又は基地局のみを介してルーティングされる通信)におけるユーザ通信デバイス同士間の特別な“D2D”ベアラを、(依然として他のタイプの通信に用いるものではあるが)デフォルト又は他の従来EPSベアラに代えて確立することによって達成可能である。このダイレクトな又はローカルルーティングされる通信は、特に無線インタフェース上の限られた利用可能リソースのより良き活用をもたらし得る。ProSe機能の詳細は、3GPP技術レポートTR 23.703文書で規定されており、その内容をここに取り込む。
最近になって、ユーザ通信デバイスにおけるProSe機能を用いた中継機能の提供が提案されており、一のユーザ通信デバイス(“UE−Relay”又は“UE−R”と呼称する)が、他のユーザ通信デバイスに対するシグナリング及びユーザデータを、当該他のユーザ通信デバイスがネットワークカバレッジ内に位置しない場合であっても、ネットワークへ及びネットワークから中継することを可能にしている。この場合、被中継(relayed)ユーザ通信デバイスは、UE−Rを介してネットワーク(ユーザプレーン(user plane)データ及び制御プレーン(control plane)データの両者)と通信し、以て同一のサービスへ、あたかも被中継ユーザ通信デバイスがネットワークの基地局によりサーブされていたかの如くアクセスすることが可能である。
ProSeサービスの恩恵を受けることを可能にするため、ProSe対応のユーザ通信デバイスは、所謂ディスカバリ手順(これは、ネットワーク補助/カバレッジを伴って又は伴わずに実行可能である)を実行する。このディスカバリ手順の一部として、ProSe対応のユーザ通信デバイス各々は、自デバイスをこれに近接した他のユーザ通信デバイスへアナウンスするためのビーコンを(例えば周期的に)送信し、また他のデバイスによるビーコン送信を聴受する。2つ(或いはそれ以上)のユーザ通信デバイスは、互いを発見した後(例えば、他のユーザ通信デバイスのビーコンを受信した後)に、互いにProSe通信セッションを開始することが可能である。
UE−Rとして動作するユーザ通信デバイスは、トラヒックを、1以上の接続されたユーザ通信デバイスへ(中継)PDN(Packet Data Network)コネクションを介して中継することが可能である。この中継コネクションに加えて、UE−Rは、自身の使用のための(中継されない)トラヒック(例えば、音声呼、インターネットサービス、マルチメディアサービス等)を送受信する。
例示的なシナリオにおいて、ユーザのグループ(例えば、緊急現場での保安公務員(Public Safety Officers)のチーム)は、ネットワークカバレッジが不十分な場合であっても、互いに及び/又はネットワークと通信する必要があり得る。この場合、一のユーザが、自身の端末をUE−Relayとして使用しつつ、自身の用途でも使用し続ける。例えば、UE−Rのユーザは、i)アクセスポイント(ゲートウェイ)を介した(グループ)音声サービス、及びii)他の(又は同一の)アクセスポイントを介したリモートサーバ(例えば、緊急状況監視サーバ)からの映像ストリーミングといったサービスを利用し得る。
アクセスポイントは、大略ゲートウェイ(例えば、上述したP−GW)であり、その関連APN(Access Point Name)によって特定可能である。適切なレベルのサービス(例えば、所望のデータレート)が通信ネットワークにおける各ユーザへ提供されることを保証するため、ネットワークオペレータは、ネットワークにおけるユーザ(加入者)へ加入者毎且つアクセスポイント毎に提供可能なAMBR(aggregate maximum bit rate)を決定する各種パラメータを割り当てる。具体的には、加入者毎に、HSS(Home Subscriber Server)が、ユーザの加入者データを形成する、関連“HSS_APN−AMBR”パラメータ(APN毎)及び“HSS_UE−AMBR”パラメータを保持する。
特定(加入者の)ユーザ通信デバイスのためのHSS_APN−AMBR(APN Aggregate maximum Bit Rate)パラメータは、当該ユーザ通信デバイスによる特定のAPNを介した全てのPDNコネクションに亘って、非保証型のアグリゲート・ビットレートを制限する。特定のアクセスポイント(例えば、P−GW)により使用(強制)されるべき実際の“APN−AMBR”パラメータは、MMEによりHSSから取得した加入者データに基づいて提供される。
特定(加入者の)ユーザ通信デバイスのためのHSS_UE−AMBR(UEAggregate maximum Bit Rate)パラメータは、アップリンク及びダウンリンク上での(サービング(serving)基地局を介した)当該ユーザ通信デバイスの合計トラヒックを制限する。サービング基地局により使用(強制)されるべき実際の“UE−AMBR”パラメータは、MMEによりHSSから取得した加入者データに基づいて提供される。具体的には、MMEが、UE−AMBRパラメータを、アクティブAPNの全てのHSS_APN−AMBRパラメータとHSS−UE−AMBRパラメータとの和の内のより小さいものと等しくなるように算出する。このことは、3GPP TS 23.401規格で更に説明されており、その内容をここに取り込む。MMEは、算出したUE−AMBRパラメータをサービング基地局へ送信し、以て基地局は、UE−AMBRパラメータに従って、ユーザ通信デバイスに対するデータトラヒックを許可/廃棄することが可能である。このことは、3GPP TS 36.413及びTS 36.300規格で更に説明されており、その内容をここに取り込む。
よって、特定のユーザ通信デバイスによりUE−AMBRパラメータが示すビットレートを超えて送受信されるトラヒックは、当該ユーザ通信デバイスをサーブする基地局のレートシェイピング機能によって廃棄され得て、適切なAPN−AMBRパラメータが示すビットレートを超過するトラヒックは、対応APNのレートシェイピング機能によって廃棄され得る。UE−AMBRパラメータ及びAPN−AMBRパラメータは、特定加入者(すなわち、当該加入者に関連したユーザ通信デバイス)の全ての非GBR(non−Guaranteed Bit Rate)に亘って適用可能である。
UE−R背後のユーザ通信デバイスは(依然としてUE−Rを介して通信可能であるものの)、(必ずしも)ネットワークへアタッチする又は接続状態に在るものでは無いと考えられる。このため、このような被中継ユーザ通信デバイスに対して伝送されるデータは、UE−R用の対応APN−AMBR及び/又はUE−AMBRの値を超過せずに、送受信されるだけである。しかしながら、UE−R用のAPN−AMBR及び/又はUE−AMBRの値は、被中継トラヒック及びUE−Rに対する通常トラヒックの両者をサポートするには小さ過ぎる虞がある。また、UE−Rは、自身の(非中継(non−relayed))トラヒックを優先し、被中継トラヒックを優先しないように設定され得る。このため、通常の(非中継)通信サービスと比して、被中継ユーザ通信デバイスのユーザによって(及び/又は、場合によりUE−Rのユーザによっても)認識されるユーザ・エクスペリエンス(user experience)は、UE−Rベースの中継が使用される間に劣化する虞がある。
想定されるソリューションは、ネットワークオペレータが、UE−R用にHSSに記憶されたAPN−AMBR及びUE−AMBRパラメータの値を増加させて、中継の間に追加的なデータ使用率を占めることであろう。しかしながら、このようなソリューションは、実際上、UE−Rのユーザへ追加的な特権(例えば、より高い実効データレート)を与えてしまうという重大な欠点を有し得る。
また、UE−R用のAPN−AMBR及びUE−AMBRパラメータの値の増加は、UE−Rと、接続される(被中継)ユーザ通信デバイスとの間での公平(均等)なデータ使用率を保証し得ない。事実、UE−R用のAMBR値の増加は、当該UE−Rに接続される被中継ユーザ通信デバイスのためのビットレートの増加を何らもたらさないであろう。加えて、このような被中継ユーザ通信デバイスは、必ずしもコアネットワークによりアタッチしていると認識されない。故に、それらに関連した(HSSに記憶される)AMBR値は、ネットワークが被中継トラヒックのために用いることが出来ない。
従って、本発明の好ましい実施形態は、上記課題の1以上を克服或いは少なくとも部分的に軽減する方法及び装置を提供することを目的とする。
一の態様において、発明は、コアネットワークノードを提供する。このコアネットワークノードは、i)中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第1のパラメータを特定する第1の設定データを、生成し、ii)前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第2のパラメータを特定する第2の設定データを、生成する生成手段と、前記中継ユーザデバイスとの通信を管理するために、前記第1及び第2の設定データを他のネットワークノードへ伝送するトランシーバ回路と、を備える。
前記第1のパラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットの総量を制御するためのパラメータ(例えば、UE−AMBR(user equipment aggregated maximum bit rate)又はAPN−AMBR(access point aggregated maximum bit rate))を、含んでも良く、前記第2のパラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットの総量を制御するための前記第1のパラメータの更新版(updated version)(例えば、前記UE−AMBR又はAPN−AMBRの更新版)を、含んでも良い。
前記他のネットワークノードは、基地局及び/又はアクセスポイントであっても良い。
前記生成手段は、前記第2のパラメータを、i)前記中継ユーザデバイスをサーブする各アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された非中継(non−relayed)データスループット全ての合計と、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された非中継データスループットの総量との内で小さい方のものと、ii)前記中継ユーザデバイスをサーブする各アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継(relayed)データスループットの合計と、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量との内で小さい方のものと、の和として生成しても良い。この場合、前記生成手段は、前記第2のパラメータを以下の式を用いて生成しても良い。

Figure 0006561838

ここで、UE−AMBRは、前記第2のパラメータであり、HSS_APN−AMBRは、特定のアクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された非中継データスループットであり、HSS_UE−AMBRは、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された非中継データスループットの総量であり、HSS_APN−Relay−AMBRは、特定のアクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継データスループットであり、HSS_UE−Relay−AMBRは、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量である。
代わりに、前記第1のパラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットの総量を制御するためのパラメータ(例えば、UE−AMBR(user equipment aggregated maximum bit rate)又はAPN−AMBR(access point aggregated maximum bit rate))を、含んでも良く、前記第2のパラメータは、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する被中継データスループットを制御するためのものであるが、非中継データスループットを制御するためのものでは無い専用(dedicated)パラメータ(例えば、UE−Relay−AMBR(user equipment aggregated maximum bit rate for relaying)、Extra−UE−AMBR、APN−Relay−AMBR(access point aggregated maximum bit rate for relaying)又はExtra−APN−AMBR)を、含んでも良い。
前記生成手段は、前記中継ユーザデバイスをサーブする各アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継データスループットの合計と、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量と、の内で小さい方のものを選択することによって、前記第2のパラメータを生成しても良い。前記生成手段は、前記第2のパラメータを以下の式を用いて生成しても良い。

Figure 0006561838

ここで、UE−Relay−AMBRは、前記第2のパラメータであり、HSS−APN−Relay−AMBRは、特定のアクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継データスループットであり、HSS_UE−Relay−AMBRは、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量である。
前記生成手段は、前記第2のパラメータを、i)前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容されたネイティブ(native)データスループットと、ii)前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された追加的なデータスループットと、の和として生成しても良い。ネイティブデータは、前記中継ユーザデバイスにより発せられるか、又は前記中継ユーザデバイス宛てのデータである。この場合、前記生成手段は、前記第2のパラメータを以下の式を用いて生成しても良い。

Figure 0006561838

ここで、APN−AMBRは、前記第2のパラメータであり、HSS_APN−AMBRは、前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容されたネイティブデータスループットであり、HSS_Extra−APN−AMBRは、前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された追加的なデータスループットである。
前記トランシーバ回路は、HSS(home subscriber server)から、特定のアクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継データスループット(HSS−APN−Relay−AMBR)を特定する情報と、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量を特定する情報と、を受信しても良い。また、前記トランシーバ回路は、HSSから、前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された追加的なデータスループット(HSS_Extra−APN−AMBR)を特定する情報を、受信しても良い。
前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループットを制御するためのものであるが、被中継(非ネイティブ)データスループットを制御するためのものでは無い更なるパラメータ(例えば、前記UE−AMBR又はAPN−AMBRの更新版等の前記第1のパラメータの更新版)を、特定しても良い。
代わりに、前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループット及び被中継(非ネイティブ)データスループットの両者を制御するため更なるパラメータ(例えば、前記UE−AMBR又はAPN−AMBRの更新版等の前記第1のパラメータの更新版)を、特定しても良い。
前記コアネットワークノードは、前記中継ユーザデバイスを介した中継コネクションの有無を判定する判定手段、をさらに備えても良い。前記トランシーバ回路は、前記他のネットワークノードに対し、i)前記判定手段が前記中継ユーザデバイスを介した中継コネクションが存在しないと判定した場合に、前記第1の設定データを送信し、ii)前記判定手段が前記中継ユーザデバイスを介した中継コネクションが存在すると判定した場合に、前記第2の設定データを送信しても良い。
前記コアネットワークノードは、MME(mobility management entity)であっても良い。
一の態様において、発明は、コアネットワークと、少なくとも一つの他のユーザデバイスに対するデータを中継する中継ユーザデバイスとの間の通信を支援する基地局装置を、提供する。この基地局装置は、前記コアネットワーク及び前記中継ユーザデバイスと通信するトランシーバ回路と、前記中継ユーザデバイスとの通信を管理する制御モジュールと、を備える。前記トランシーバ回路は、前記コアネットワークから、i)前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第1のパラメータを特定する第1の設定データを、受信し、ii)前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第2のパラメータを特定する第2の設定データを受信する。前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスとの通信を、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記第1のパラメータに基づいて管理し、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記第2のパラメータに基づいて管理する。
前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスに対して伝送すべきデータパケットを処理する際、前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含むか否かを判定しても良く、前記制御モジュールは、前記判定並びに前記第2及び更なるパラメータに基づき、前記中継ユーザデバイスに対する前記データパケットの伝送を管理しても良い。
前記トランシーバ回路は、前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された情報エレメントを含む被中継データパケット、及び前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された情報エレメントを含む非中継(ネイティブ)データパケット、の少なくとも一方を受信しても良く、前記制御モジュールは、前記データパケットが、前記データパケットが中継される又はネイティブデータパケットである旨を示すよう設定された情報エレメントを含むか否かに基づいて、前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含む否かの前記判定を行っても良い。
前記トランシーバ回路は、前記コアネットワークから、被中継データパケット及び非中継(ネイティブ)データパケットの前記少なくとも一方を受信しても良い。この場合、前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された前記情報エレメント、及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された前記情報エレメントは、GTP(GPRS(General Packet Radio Service) Tunnelling Protocol)に従った情報エレメントを含んでも良い。
前記トランシーバ回路は、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスから、被中継データパケット及び非中継(ネイティブ)データパケットの前記少なくとも一方を受信しても良い。前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された前記情報エレメント、及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された前記情報エレメントは、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)に従った、PDCPヘッダのフィールド等の情報エレメントを含んでも良い。前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された前記情報エレメント、及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された前記情報エレメントは、MAC(Media Access Control)プロトコルに従った、MAC制御エレメント等の情報エレメントを含んでも良い。
前記トランシーバ回路は、前記中継ユーザデバイスから、被中継データ通信用の通信リソースの割当の要求であって、当該要求が被中継データ通信のためのものである旨を示すよう設定された情報エレメントを含む要求、及び非中継(ネイティブ)データ通信用の通信リソースの割当の要求であって、当該要求が非中継(ネイティブ)データ通信のためのものである旨を示すよう設定された情報エレメントを含む要求、の少なくとも一方を受信しても良い。前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含む否かの前記判定は、通信リソースの割当の前記要求に応じて、前記データパケットが、被中継データを伝送するために割り当てられたリソースを用いて伝送されるか、或いは非中継(ネイティブ)データを伝送するために割り当てられたリソースを用いて伝送されるかに基づいても良い。
前記制御モジュールは、前記要求に応じてリソースを割り当てると共に、前記要求中の前記情報エレメントに基づき、被中継データ通信用に割り当てた通信リソース及び非中継(ネイティブ)データ通信用に割り当てた通信リソースの少なくとも一方を特定する情報を、維持しても良い。
前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスに対して伝送すべきデータパケットを処理する際、前記データパケットを、前記GTPに従い、且つ前記データパケットが中継される旨を示すように設定及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すように設定された更なる情報エレメントを含めることによって、変更しても良く、前記トランシーバ回路は、前記変更されたデータパケットを前記コアネットワークへ転送しても良い。
前記情報エレメント及び/又は前記更なる情報エレメントは、GTPバージョン番号、前記データパケットが中継されるか否かを示すためのフラグ(例えば、単一ビットの情報)、GTPメッセージ種別(例えば、メッセージ種別値0、8〜15、24、25、38〜47、61〜69、71〜95、106〜111、122〜127、130〜239及び242〜253を含むセットから選択された1以上のメッセージ種別値)を特定する情報、GTP拡張ヘッダの有無を特定する情報、及びGTP拡張ヘッダ、の少なくとも一つを含んでも良い。
前記第1のパラメータは、第1のAMBR(aggregate maximum bit rate)パラメータを含んでも良く、前記第2のパラメータは、第2のAMBRパラメータを含んでも良い。
前記基地局は、LTE(long term evolution)基準に従った基地局であっても良い。
一の態様において、発明は、コアネットワークにおけるアクセスポイントを提供する。このアクセスポイントは、コアネットワークエンティティ及び中継ユーザデバイスと通信するトランシーバ回路と、前記中継ユーザデバイスとの通信を管理する制御モジュールと、を備える。前記トランシーバ回路は、前記コアネットワークエンティティから、i)前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第1のパラメータを特定する第1の設定データを、受信し、ii)前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第2のパラメータを特定する第2の設定データを受信する。前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスとの通信を、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記第1のパラメータに基づいて管理し、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記第2のパラメータに基づいて管理する。
前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスに対して伝送すべきデータパケットを処理する際、前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含むか否かを判定しても良く、前記制御モジュールは、前記判定並びに前記第2及び更なるパラメータに基づき、前記中継ユーザデバイスに対する前記データパケットの伝送を管理しても良い。
前記制御モジュールは、前記データパケットを前記中継ユーザデバイスへ転送するに際して、前記データパケットに、i)前記データパケットが被中継データを含むと判定された場合に、前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された情報エレメント、ii)前記データパケットが非中継データを含むと判定された場合には、前記データパケットがネイティブパケットである旨を示すよう設定された情報エレメント、を追加しても良い。
前記アクセスポイントは、PDN(packet data network)ゲートウェイであっても良い。
前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のダウンリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、及び前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のアップリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、の少なくとも一方を特定しても良い。
一の態様において、発明は、コアネットワークノードを提供する。このコアネットワークノードは、中継ユーザデバイスに対する通信を制御するためのパラメータを保持する保持手段と、情報を、前記中継ユーザデバイスとコアネットワークとの間の通信を制御するMME(mobility management entity)へ提供するトランシーバ回路と、を備える。前記パラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のデータスループットを制御するための第1のパラメータ(例えば、HSS_UE−AMBR(user equipment aggregated maximum bit rate)パラメータ又はHSS_APN−AMBR(access point aggregated maximum bit rate)パラメータ)を、含み、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のデータスループットを制御するための第2のパラメータ(例えば、HSS_UE−Relay−AMBR(user equipment aggregated maximum bit rate for relaying)、HSS_Extra−UE−AMBR、HSS_APN−Relay−AMBR(access point aggregated maximum bit rate for relaying)又はHSS_Extra−APN−AMBR)を、含む。
前記保持手段は、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のダウンリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、及び前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のアップリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、の少なくとも一方を保持しても良い。
前記コアネットワークノードは、HSS(home subscriber server)であっても良い。
一の態様において、発明は、中継ユーザ装置を提供する。この中継ユーザ装置は、基地局及び少なくとも一つの他のユーザデバイスと通信するトランシーバ回路であって、前記基地局への中継のために、前記少なくとも一つの他のユーザデバイスからデータパケットを受信し、前記受信したデータパケットを、被中継データパケットとして前記基地局へ送信するトランシーバ回路と、前記被中継データパケットに、当該データパケットが被中継データパケットである旨を特定する情報を、含める包含手段と、を備える。
前記包含手段は、前記被中継データパケットが被中継データパケットである旨を特定する前記情報を、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)シグナリングのフィールド(例えば、ヘッダ)に含めても良い。前記包含手段は、前記被中継データパケットが被中継データパケットである旨を特定する前記情報を、MAC(Media Access Control)シグナリングのフィールド(例えば、制御エレメント)に含めても良い。
前記中継ユーザ装置は、LTE(long term evolution)基準に従ったUE(user equipment)であっても良い。
一の態様において、発明は、コアネットワークにおけるアクセスポイントを提供する。このアクセスポイントは、中継ユーザデバイスと通信するトランシーバ回路であり、データパケットを受信して、前記データパケットを、前記中継ユーザデバイスに接続される他のユーザデバイスへ送信するトランシーバ回路と、前記送信するデータパケットに、当該データパケットが被中継データパケットである旨を特定する情報を含める包含手段と、を備える。
一の態様において、発明は、コアネットワークにおけるアクセスポイントを提供する。このアクセスポイントは、中継ユーザデバイスと通信するトランシーバ回路であり、データパケットを前記中継ユーザデバイスから受信するトランシーバ回路と、前記受信したデータパケットのデータパケットを処理する際に、前記データパケットが被中継データパケットであるか否かを判定する制御モジュールと、を備える。前記制御モジュールは、前記判定に基づき、前記中継ユーザデバイスに対する通信を管理する。
前記トランシーバ回路は、前記中継ユーザデバイスが他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するためのパラメータを特定する設定データを、取得しても良く、前記制御モジュールは、前記データパケットが被中継データパケットであると判定した場合、前記パラメータに基づき、前記中継ユーザデバイスに対する通信を管理しても良い。
前記データパケットが被中継データパケットである旨を特定する情報は、GTP(GPRS(General Packet Radio Service) Tunnelling Protocol)に従った情報エレメントを含んでも良い。この場合、前記情報エレメントは、GTPバージョン番号、前記データパケットが中継されるか否かを示すためのフラグ(例えば、単一ビットの情報)、GTPメッセージ種別(例えば、メッセージ種別値0、8〜15、24、25、38〜47、61〜69、71〜95、106〜111、122〜127、130〜239及び242〜253を含むセットから選択された1以上のメッセージ種別値)を特定する情報、GTP拡張ヘッダの有無を特定する情報、及びGTP拡張ヘッダ、の少なくとも一つを含んでも良い。
前記アクセスポイントは、P−GW(packet data network gateway)であっても良い。
発明は、上述したコアネットワークノード、上述した基地局装置、上述したアクセスポイント及び中継ユーザデバイスを備えたシステムも提供する。
発明の態様は、対応する方法、及び命令が記憶されたコンピュータ可読媒体等のコンピュータプログラムプロダクトにも及ぶ。前記命令は、プログラマブルプロセッサを、上記態様で説明した方法、並びに上述した若しくは特許請求の範囲に記載される可能な方法、及び/又は適切に採用されるコンピュータをプログラムしていずれかの請求項に記載される装置を提供する方法を実施するようプラグラムすることを可能とする。
(特許請求の範囲を含む)本明細書で開示される及び/又は図面に示される各特徴を、他の開示及び又は図示される特徴とは独立して(或いは組み合わせて)、発明に組み込んでも良い。特に、但し限定するものでは無いが、特定の独立請求項に従属する請求項の特徴を、組み合わせて又は独立して当該独立請求項へ導入しても良い。
発明の実施形態が適用されるセルラ通信システムを概略的に示している。 図1に示すシステムの一部を形成するユーザ通信デバイスの幾つかの機能を示した機能ブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成する基地局の幾つかの機能を示した機能ブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成するMME(Mobility Management Entity)の幾つかの機能を示した機能ブロック図である。 図1に示すシステムの一部を形成するP−GW(PDN Gateway)の幾つかの機能を示した機能ブロック図である。 図1に示すシステムにおいてレート強制を実現し得る例示的な方法を示したタイミングチャートである。 図6に従いゲートウェイにおいてパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。 図1に示すシステムにおいてレート強制を実現し得る例示的な方法を示したタイミングチャートである。 ゲートウェイにおいてパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。 図7に従った例示的なレート強制シナリオを示している。 図9に従った例示的なレート強制シナリオを示している。 図1に示す構成要素の例示的なユーザプレーンプロトコルスタックを概略的に示している。 図1に示した基地局においてアップリンクパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。 図1に示した基地局においてダウンリンクパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。
発明の実施形態を、例として、図面を参照して説明する。
<概要>
図1は、通信ネットワーク(システム)1を概略的に示しており、この通信ネットワーク1においては、UE(この例では、ユーザ通信デバイス) 3−1〜3−3のユーザが、E−UTRAN基地局5及びコアネットワーク7を介して互いに且つ他のユーザと通信可能である。当業者にとって明らかな通り、図1では説明目的で3つのユーザ通信デバイス3と1つの基地局5とが示されているが、展開されるシステムにおいては追加のUE及び/又は基地局が存在しても良い。
基地局5は、コアネットワーク7へ接続され、コアネットワーク7は、1以上のゲートウェイを介して他のネットワーク10(例えば、インターネット)へも接続される。基地局5とコアネットワーク7のエレメントとの間のインタフェースは、例えば、光ファイバリンク等の高速、高帯域通信リンクを活用し得る。コアネットワーク7は、特に、MME(mobility management entity) 11と、S−GW(serving gateway) 13と、P−GW(PDN(Packet Data Network) Gateways) 14−1及び14−2と、HSS(Home Subscriber Server) 16と、を含む。
MME 11は、ユーザ通信デバイス3の一般的なモビリティアスペクトを管理し、ユーザ通信デバイス3が通信システムによってカバーされる地理的エリア内を移動する場合(及び/又は、ユーザ通信デバイス3が通信システムの基地局間でハンドオーバされる場合)に、ユーザ通信デバイス3との接続性が維持されることを保証する。また、MME 11は、ユーザ通信デバイス3に関連した各種ベアラ(例えば、EPSベアラ、及び/又はMBMS(Multimedia Broadcast/Multicast Service)ベアラ等)を、このようなベアラを提供する他のネットワークノードを制御することによって管理する。また、MME 11は、各ユーザ通信デバイス3のユーザがその各々の契約に従って適切なレベルのサービス(例えば、所望のデータレート)を享受することを保証する責務を担う。特に、MME 11は、MME 11によりサーブされるユーザ通信デバイス3毎に、(HSS 16から取得した情報に基づき)関連AMBR値を算出する責務を担う。
S−GW 13は、基地局5(故にユーザ通信デバイス3)を、1以上の関連ベアラ(EPSベアラ等)を用いてユーザデータを伝送するために、コアネットワーク7へ接続する。(対応ユーザ通信デバイス3のための)ユーザデータを搬送するベアラは、通常、P−GW 14(すなわち、当該ベアラのためのアクセスポイント)で終端される。但し、ベアラはしばしば、P−GW 14とコアネットワーク7外部の通信エンドポイントとの間の外部ベアラによっても補完される。当然のことながら、個別のエンティティとして示したが、S−GW 13及びP−GW 14の機能を単一のゲートウェイエレメントへ実装することが可能である。
HSS 16は、ユーザ通信デバイス3毎に、加入者固有情報(例えば、契約されたサービス、関連したサービスパラメータ、デバイス能力等)を維持する。HSS 16は、このような記憶した情報を、必要に応じて他のネットワークノード(例えば、MME 11)へ提供する。例えば、MME 11は、ユーザ通信デバイス3が初めに通信ネットワーク1へアタッチするフェーズ(例えば、MME 11への登録)の間に、HSS 16から加入者情報(例えば、関連AMBRを導出可能な情報)を取得することが可能である。
図1に示すユーザ通信デバイス3は、それぞれProSe機能を備えており、以て(互いに近接し、且つ適切なディスカバリ及びコネクション手順を実行しているとすると)互いにダイレクト通信(図1では“D2D”と称される)を確立することが可能である。
この例において、第1のユーザ通信デバイス3−1(“UE1”と称される)及び第3のユーザ通信デバイス3−3(“UE3”と称される)は、基地局5のカバレッジ外に存在し、第2のユーザ通信デバイス3−2(“UE−R”と称される)は、(ユーザ通信デバイス3−2と基地局5との間の矢印で示す如く)基地局5のカバレッジ内に存在する。適切なネットワークアタッチ手順を実行した後、UE−R 3−2は、(基地局5を介して)コアネットワーク7へアタッチされる。よって、第1及び第3のユーザ通信デバイス3−1及び3−3も、UE−R 3−2を介し、コアネットワーク7とのUE−R 3−2のコネクション(例えば、EPSベアラ)を用いて、コアネットワーク7へアクセスし且つコアネットワーク7によりサーブされることが可能である。
第1及び第3のユーザ通信デバイス3−1及び3−3は、一旦UE−R3−2へ接続されると、UE−R 3−2を介してコアネットワーク7とデータを送受信することが可能である。なお、UE−R 3−2は、ネットワークとの幾つかのEPSベアラ(例えば、LTEにおいては最大で11個迄の並列EPSベアラ)を有するが、ネットワークは、EPSベアラがUE−R 3−2のみによって使用されるか、或いは1以上の被中継ユーザ通信デバイス3−1及び3−3によっても使用されるか否かを、必ずしも判定可能で無くても良い。
本実施形態において、HSS 16は、例えば中継ユーザデバイス自身の(非中継)データ用の最大許容帯域幅を制御するパラメータに加えて、ネットワークオペレータが最大許容帯域幅を制御しつつ、ユーザ通信デバイスが(他のユーザ通信デバイスのために)データを中継可能にする“中継固有”のAMBRパラメータを保持する。中継固有AMBRパラメータは、加入者毎及び/又はアクセスポイント毎に提供されても良い。
具体的には、この例では、HSS 16は、UE−R 3−2を介した(ダウンリンク及びアップリンク)被中継通信に対し許容されたAPN固有(例えば、特定のP−GW 14用)のAMBR(aggregate maximum bit rate)を決定する“HSS_APN−Relay−AMBR”と、UE−R 3−2を介した(全てのアクセスポイント及び全てのユーザ通信デバイスに亘る)被中継通信に対し許容されたAMBRを決定する“HSS_UE−Relay−AMBR”と、を保持する(及びMME 11へ提供する)。
中継可能なユーザ通信デバイス(本実施形態ではUE−R 3−2)が初めにコアネットワーク7とのコネクションを確立すると、MME 11は、当該ユーザ通信デバイス3−2に関連した加入者データをHSS 16から取得する。UE−R 3−2用の(中継固有AMBRパラメータを含む)加入者パラメータを用いて、MME 11は、適切な最大の承認UE−AMBRパラメータと、UE−R 3−2用のAPN−AMBRパラメータとを決定する。他のユーザ通信デバイスがUE−Rとの中継コネクションを有していない場合、UE−AMBR及びAPN−AMBRパラメータは、MME 11により通常通りに決定される。しかしながら、1以上の他のユーザ通信デバイスがUE−Rを介した中継コネクションの確立を開始している場合、MME 11は、HSS 16に記憶される中継固有パラメータに基づきUE−AMBR及びAPN−AMBRパラメータを再決定して、必要に応じて基地局5/P−GW 14へ提供する。
具体的には、1以上の他のユーザ通信デバイスがUE−Rを介した中継コネクションの確立を開始している場合、MME 11は、UE−R 3−2が使用することを承認されたAPN毎に、各々の中継固有APN−AMBRパラメータ(“APN−Relay−AMBR”)を決定する。このパラメータは、中継が行われる間の当該APNと当該UE−R 3−2との組合せを用いた(ダウンリンク及びアップリンク上での)最大許容被中継トラヒックを示す。このパラメータのフォーマットは、通常の非中継APN−AMBRパラメータのフォーマットと類似している。本実施形態において、MME 11は、各APN−Relay−AMBRパラメータを、HSS 16から取得した対応HSS_APN−Relay−AMBRパラメータと等しくなるように決定する。なお、異なる各々のHSS_APN−Relay−AMBRパラメータ、故に異なる各々のAPN−Relay−AMBRパラメータが、UE−R 3−2による使用を承認された各アクセスポイント(P−GW 14−2、14−2)に関連付けられても良い。各APN−Relay−AMBRパラメータは、P−GW 14との対応中継PDNコネクションを確立する間に、各関連P−GW 14へ提供される。よって、P−GW 14は、有益にも、“通常”(又は“ネイティブ”)の非中継トラヒック用のAPN−AMBRと被中継トラヒック用のAPN−Relay−AMBRとを強制することによって、UE−R 3−2を介したトラヒックに対して2レベルのAMBRを適用することが可能である。
また、MME 11は、UE−R 3−2用のUE−AMBRに対する新たな中継固有値を再算出し、この中継固有値は、(APNが用いるもの、すなわち全APNに亘るものとは関わりの無い)UE−R 3−2を介した許容被中継トラヒックの最大総量を示す。MME 11は、UE−AMBRに対する新たな中継固有値を、以下の式を用いて算出する。

Figure 0006561838
換言すると、UE−AMBRパラメータは、i)アクティブAPNの全てのHSS_APN−AMBRパラメータとHSS−UE−AMBRパラメータとの和の内のより小さいものと、ii)中継APNの全てのHSS_APN−Relay−AMBRパラメータとHSS−UE−Relay−AMBRパラメータとの和の内のより小さいものと、の和に設定される。よって、単純にUE−R 3−2自身の(非中継)トラヒックを占めるというよりむしろ、MME 11は、UE−R 3−2を介した中継データをサポートする承認APNでの追加的なビットレート値の必要性を予測可能である。
MME 11は、UE−AMBRパラメータの新たな値を、UE−R 3−2をサーブする基地局5へ提供する。
このため、有利にも、中継の間、P−GW 14−1及びP−GW 14−2は、自身の適切なUE−R 3−2用のAPN−Relay−AMBRパラメータが示すビットレートを超えるトラヒックを廃棄するだけである。同様に、UE−R 3−2をサーブする基地局5は、当該UE−R 3−2用のUE−AMBRの新たな中継固有値が示すビットレートを超えるトラヒックを廃棄するだけである。
よって、UE−R 3−2及び/又は被中継ユーザ通信デバイス3−1若しくは3−2に対して伝送すべきデータがある時はいつでも、通信ネットワーク1は、各ユーザ通信デバイス3−1〜3−3のユーザのために、UE−R 3−2に関連した不適切な(例えば、小さ過ぎる)ビットレートに因りデータパケットの廃棄が生じるという潜在的な通信問題を緩和することが可能である。
このアプローチは、UE−R 3−2と、UE−R 3−2に接続される(但し、必ずしもネットワークへアタッチしない)被中継ユーザ通信デバイス3−1、3−3との間のより良いトラヒック分配(公平な利用)ももたらす。また、ユーザ通信デバイス3−2が、UE−Relayとして動作しつつ自身のビットレート割当てを使い過ぎてしまうことも防止出来る。
有益にも、ユーザ通信デバイス3−2を運用する加入者に関連した(HSS 16における)HSS_UE−AMBR及び/又はHSS_APN−AMBRパラメータの値を増加させることは不要である。
なお、本実施形態においては、(例えば、専用のUE−Relay−AMBRパラメータを用いるのとは対照的に)UE−AMBRパラメータを新たな値で再利用した。このことは、MME 11と基地局5との間のシグナリングを本質的には不変であるようにするため有益であり得る。但し、当然のことながら、専用のUE−Relay−AMBRパラメータを、UE−AMBRパラメータを再利用することに代えて又は加えて用いても良く、この場合における特定の有利な実施形態が説明されるであろう。
<ユーザ通信デバイス>
図2は、図1に示したユーザ通信デバイス3の幾つかの機能を示した機能ブロック図である。図2に示すように、ユーザ通信デバイス3は、基地局5及び/又は他のユーザ通信デバイス3と1以上のアンテナ33を介して信号を送受信するトランシーバ回路31、を有する。ユーザ通信デバイス3は、ユーザ通信デバイス3の動作を制御するコントローラ37、を有する。コントローラ37は、メモリ39に関連付けられ、トランシーバ回路31へ接続される。図2では必ずしも示されていないが、ユーザ通信デバイス3は勿論、慣習的なユーザ通信デバイスの通常機能(ユーザインタフェース35等)の全てを有し、必要に応じて、ハードウェア、ソフトウェア及びファームウェアのいずれか一つ又は任意の組合せによって提供され得る。ソフトウェアは、メモリ39にプリインストールされても良いし、及び/又は例えば通信ネットワークを介して若しくはRMD(removable data storage device)からダウンロードしても良い。
コントローラ37は、この例ではメモリ39内に記憶されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、ユーザ通信デバイス3の全体動作を制御する。図2に示すように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム41と、通信制御モジュール43と、EPSモジュール45と、D2D(device−to−device)モジュール48と、を含む。ユーザ通信デバイス(例えば、図1に示したUE−R 3−2)が他の通信デバイス3に対するデータを中継するために設定される場合、UE−R 3−2は、中継モジュール49も含む。
通信制御モジュール43は、ユーザ通信デバイス3と、他のユーザ通信デバイス、基地局5又はコアネットワークエンティティとの間のコネクションを制御するための制御信号を扱う(例えば、生成、送受信する)。また、通信制御モジュール43は、アップリンク/ダウンリンクデータ及びシグナリングの独立したフローを制御して、他のユーザ通信デバイス3、基地局5及び関連TFTを用いるコアネットワークエンティティへ/から伝送する。
EPSモジュール45(ユーザ通信デバイス3がUE−Rを介して中継される場合のオプションである)は、通信制御モジュール43に対して、ネットワークとの通信パス(EPSベアラ)をセットアップするよう指示する。各EPSベアラは、EPSベアラID及び少なくとも一つのEPS TFTに関連付けられる。ユーザ通信デバイス3がUE−Rとして動作する場合、EPSモジュール45は、接続される(被中継)ユーザ通信デバイス用のEPSベアラに関する情報を、例えばUE−R自身のEPSベアラに関する情報を維持することに加えて維持する。
D2Dモジュール48は、通信制御モジュール43に対して、ユーザ通信デバイス3の近くの他の対応UEへのデバイス間通信パス(例えば、ProSeベースの被中継通信パス)をセットアップするよう指示する。各デバイス間通信パスは、D2DベアラID及び少なくとも一つのD2D TFTに関連付けられる。
中継モジュール49は、ユーザ通信デバイス3がUE−Rとして動作する間、ユーザ通信デバイス3に接続された他のユーザ通信デバイスに対するデータを中継する。例えば、中継モジュール49は、(EPSモジュール45により提供される)EPDベアラIDと、(D2Dモジュール48により提供される)D2DベアラIDとの間のマッピングを維持して、このようにマッピングされたベアラ間でデータを中継しても良い。中継モジュール49は、データフロー(例えば、適切なEPS/D2DベアラIDに関連したIPパケット)を受信し、受信したデータをベアラマッピングに基づき転送(中継)する。また、中継モジュール49は、データフロー(例えば、適切なEPS/D2DベアラIDに関連したIPパケット)を受信し、受信したデータを、関連TFT情報に基づき(D2Dモジュール48により提供される)適切なD2Dベアラへ転送(中継)しても良い。
図2には示していないが、中継モジュール49は、PDCP及びMACプロトコルに従って通信をそれぞれ管理(例えば、生成、送信、受信)するためのPDCPモジュール及びMACモジュールも含む。幾つかの実施形態において、PDCPモジュール及び/又はMACモジュールは、データパケットに関連したトラヒックの種別(例えば、ネイティブ/被中継)のインジケーションを、当該データパケットを(トランシーバ回路31を介して)基地局5へ伝送するのに先立って、(例えば、適切にフォーマットされたフィールドへ)追加する。
<基地局>
図3は、図1に示した基地局5の幾つかの機能を示した機能ブロック図である。図3に示すように、基地局5は、1以上のアンテナ53を介してユーザ通信デバイス3と信号を送受信するトランシーバ回路51、を有する。基地局5は、基地局5の動作を制御するコントローラ57を有する。コントローラ57は、メモリ59に関連付けられ、トランシーバ回路51へ接続される。ソフトウェアは、メモリ59にプリインストールされても良いし、及び/又は例えば通信ネットワークを介して若しくはRMD(removable data storage device)からダウンロードしても良い。
コントローラ57は、この例ではメモリ59内に記憶されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、基地局5の全体動作を制御する。図3に示すように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム61と、通信制御モジュール63と、レート強制モジュール65と、PDCPモジュール66と、MACモジュール67と、GTP−Uモジュール68と、を含む。
通信制御モジュール63は、基地局5と、ユーザ通信デバイス3又はコアネットワークエンティティとの間のコネクションを制御するための制御信号を扱う(例えば、生成、送受信する)。また、通信制御モジュール63は、アップリンク/ダウンリンクデータ及びシグナリングの独立したフローを制御して、ユーザ通信デバイス3及び/又はコアネットワークエンティティから/へ伝送する。
レート強制モジュール65は、基地局5によりサーブされるユーザ通信デバイス3に対するレート強制を行う。具体的には、レート強制モジュール65は、UE−R 3−2用のUE−AMBR(又は適切な場合、UE−Relay−AMBR)が示すビットレート迄は、トラヒック(例えば、データパケット)をUE−R 3−2へ/から伝送することを許可する責務を担う。但し、レート強制モジュール65は、UE−R 3−2用のUE−AMBR(又はUE−Relay−AMBR)が示すビットレートを超えて送受信されるデータパケットを廃棄する。また、レート強制モジュール65は、必要に応じて他のモジュール(例えば、PDCPモジュール66、MACモジュール67及びGTP−Uモジュール68)により提供される支援を用いて、基地局5を介して伝送される異なる種別のトラヒック(例えば、UE−R 3−2のネイティブトラヒックと被中継トラヒックと)を区別する責務を担う。
PDCPモジュール66は、PDCPプロトコルに従って通信を管理(すなわち、生成、送信、受信)する責務を担う。幾つかの実施形態において、PDCPモジュール66は、トラヒック種別(例えば、ネイティブ/被中継)のインジケーション(例えば、適切にフォーマットされたヘッダフィールド)の有無を判定し、トラヒック種別を特定する情報をレート強制モジュール65へ提供する。
MACモジュール67は、MACプロトコルに従って通信を管理(すなわち、生成、送信、受信)する責務を担う。幾つかの実施形態において、MACモジュール67は、トラヒック種別(例えば、ネイティブ/被中継)のインジケーション(例えば、適切にフォーマットされた制御エレメント)の有無を判定し、トラヒック種別を特定する情報をレート強制モジュール65へ提供する。
GTP−Uモジュール68は、GTPプロトコルに従って通信を管理(すなわち、生成、送信、受信)する責務を担う。幾つかの実施形態において、GTP−Uモジュール68は、トラヒック種別(例えば、ネイティブ/被中継)の(例えば、適切にフォーマットされたGTPペイロード/ヘッダのフィールドにおける)インジケーションの有無を判定し、トラヒック種別を特定する情報をレート強制モジュール65へ提供する。幾つかの実施形態において、GTP−Uモジュール68は、データパケットに関連したトラヒック種別(例えば、ネイティブ/被中継)のインジケーションを、当該データパケットを(トランシーバ回路51を介して)他のノードへ伝送するのに先立って、(例えば、適切にフォーマットされたGTPペイロード/ヘッダのフィールドへ)追加する。
<MME(Mobility management entity)>
図4は、図1に示したシステム1の一部を形成するMME 11の幾つかの機能を示した機能ブロック図である。図4に示すように、MME 11は、ネットワークインタフェース75を介して他の通信ノード(基地局5、ゲートウェイ13/14、HSS 16及び/又はユーザ通信デバイス3等)と信号を送受信するトランシーバ回路71、を有する。MME 11は、MME 11の動作を制御するコントローラ77を有する。コントローラ77は、メモリ79に関連付けられ、トランシーバ回路71へ接続される。ソフトウェアは、メモリ79にプリインストールされても良いし、及び/又は例えば通信ネットワークを介して若しくはRMD(removable data storage device)からダウンロードしても良い。
コントローラ77は、この例ではメモリ79内に記憶されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、MME 11の全体動作を制御する。図4に示すように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム81と、通信制御モジュール83と、AMBR設定モジュール85とを含む。
通信制御モジュール83は、MME 11と、他の通信ノード(例えば、ユーザ通信デバイス3、基地局5、ゲートウェイ13/14、及びHSS 16)との間のコネクションを制御するための制御信号を扱う(例えば、生成、送受信する)。
AMBR設定モジュール85は、UE−Rとして動作するユーザ通信デバイス3−2をサーブする基地局5並びにPDNゲートウェイ14−1及び/又は14−2の設定を支援して、ネットワークとUE−R 3−2(及び/又はこれに接続されるユーザ通信デバイス)との間のデータを、UE−R 3−2のユーザの契約により許容されるデータビットレートに従って転送するようにする。そうするために、AMBR設定モジュール85は、加入者データをHSS 16から取得し、(取得した加入者データに基づき)UE−R 3−2用の1以上の適切なAMBR値、例えばUE−R 3−2が使用することを承認された各アクセスポイント(ゲートウェイ14−1及び14−2等)に関連した値を算出する。AMBR設定モジュール85は、適切な算出したビットレート値を基地局5及びUE−R 3−2をサーブするP−GW 14へ提供して、UE−R 3−2(及び/又はこれに接続されるユーザ通信デバイス)に対して伝送されるデータパケットに関するレート強制を実行する。
<ゲートウェイエンティティ>
図5は、図1に示したシステム1の一部を形成するPDNゲートウェイ14(P−GW 14−1及び14−2等)の幾つかの機能を示した機能ブロック図である。図5に示すように、P−GW 14は、ネットワークインタフェース95を介して基地局5及び/又はユーザ通信デバイス3と信号を送受信するトランシーバ回路91、を有する。P−GW 14は、P−GW 14の動作を制御するコントローラ97を有する。コントローラ97は、メモリ99に関連付けられ、トランシーバ回路91へ接続される。ソフトウェアは、メモリ99にプリインストールされても良いし、及び/又は例えば通信ネットワークを介して若しくはRMD(removable data storage device)からダウンロードしても良い。
コントローラ97は、この例ではメモリ99内に記憶されたプログラム命令又はソフトウェア命令によって、P−GW 14の全体動作を制御する。図5に示すように、これらのソフトウェア命令は、特に、オペレーティングシステム101と、通信制御モジュール103と、レート強制モジュール105と、GTP−Uモジュール108と、を含む。
通信制御モジュール103は、P−GW 14と、他の通信ノード(例えば、ユーザ通信デバイス3、基地局5及びMME 11)との間のコネクションを制御するための制御信号を扱う(例えば、生成、送受信する)。
レート強制モジュール105は、P−GW 14によりサーブされるユーザ通信デバイス3に対するレート強制を行う。具体的には、レート強制モジュール105は、UE−R 3−2用のAPN−AMBR(又は適切な場合、APN−Relay−AMBR)が示すビットレート迄は、トラヒック(例えば、データパケット)をUE−R 3−2へ/から伝送することを許可する責務を担う。但し、レート強制モジュール105は、UE−R 3−2用のAPN−AMBR(又はAPN−Relay−AMBR)が示すビットレートを超えて送受信されるデータパケットを廃棄する。また、レート強制モジュール105は、必要に応じてGTP−Uモジュール108により提供される支援を用いて、P−GW 14を介して伝送される異なる種別のトラヒック(例えば、UE−R 3−2のネイティブトラヒックと被中継トラヒックと)を区別する責務を担う。
GTU−Pモジュール108は、GTPプロトコルに従って通信を管理(すなわち、生成、送信、受信)する責務を担う。幾つかの実施形態において、GTU−Pモジュール108は、トラヒック種別(例えば、ネイティブ/被中継)のインジケーション(例えば、適切にフォーマットされたGTPペイロード/ヘッダのフィールド)の有無を判定し、トラヒック種別を特定する情報をレート強制モジュール105へ提供する。幾つかの実施形態において、GTU−Pモジュール108は、データパケットに関連したトラヒック種別(例えば、ネイティブ/被中継)のインジケーションを、当該データパケットを(トランシーバ回路91を介して)他のノードへ伝送するのに先立って、(例えば、適切にフォーマットされたGTPペイロード/ヘッダのフィールドへ)追加する。
上記の説明においては、ユーザ通信デバイス3、基地局5、MME 11及びP−GW 14を、多くの離散的なモジュール(通信制御モジュール、中継モジュール、AMBR設定モジュール及びレート強制モジュール等)を有するものとして解釈するケースに対して説明した。これらモジュールは、例えば既存システムが発明を実施するために変更されるといった或る用途のための方法で、例えば最初から発明の特徴を考慮して設計されたシステムといった他の用途において提供しても良いが、オペレーティングシステム又はコード全体へ組み込んでも良く、よって個別のエンティティとして識別しなくても良い。また、これらモジュールは、ソフトウェア、ハードウェア、ファームウェア又はその融合体において実装しても良い。
<動作>
図6は、図1に示したシステム1においてレート強制を実現し得る例示的な方法を示したタイミングチャートである。この例では、パケット転送が、全てのAPNに亘る中継用に許容されたトラヒックの最大総量を定義するAMBR値を用いて制御される。
まず、第2のユーザ通信デバイス3−2は、UE−R(但し、他のUEは未だ接続されていなくとも良い)としてセットアップされ、ネットワーク(基地局5)のカバレッジ内に存在する。
ステップS601において、ユーザ通信デバイス3−2は、(その通信制御モジュール43を用いて)ネットワークアタッチ手順を、(例えば、UE−R 3−2をサーブするMME 11への登録によって)実行する。本手順の一部として、ステップS603において、MME 11は、HSS 16から、ユーザ通信デバイス3−2に関連した次のような加入者パラメータを取得する。
−UE−R 3−2をサーブする特定のP−GW 14(アクセスポイント)を介したUE−R 3−2自身の(非中継)通信に対して許容されるゲートウェイ固有のAMBRを決定する“HSS_APN−AMBR”パラメータ
−(どのアクセスポイントを使用するかに関わらず)UE−R 3−2に対する全ての(非中継)通信に許容されるAMBRを決定する“HSS_UE−AMBR”パラメータ
−UE−R 3−2を介した(ダウンリンク及びアップリンク)被中継通信に対して許容されるAPN固有(すなわち、特定のP−GW 14用)のAMBRを決定する“HSS_APN−Relay−AMBR”パラメータ
−UE−R 3−2を介した(全てのアクセスポイント及び全ての被中継ユーザ通信デバイスに亘る)被中継通信に対して許容されるAMBRを決定する“HSS_UE−Relay−AMBR”パラメータ
UE−R 3−2の加入者パラメータの受信に続いて、MME 11は、(そのAMBR設定モジュール85を用いて)基地局5用のUE−AMBRパラメータと、UE−R 3−2が使用することを承認された各P−GW 14−1、14−2用の各APN−AMBRパラメータと、を算出する。例えば、MME 11は、これらのパラメータを、3GPP TS 23.401規格で規定される如く算出しても良い。
次に、ステップS605に大略的に示すように、UE−R 3−2は、(そのEPSモジュール45を用いて)ネットワーク(例えば、基地局5、MME 11及びUE−R 3−2をサーブするP−GW 14)とのPDNコネクション確立手順を実行する。
PDNコネクション確立に続き、ステップS607において、MME 11は、(基地局5を介した)UE−R 3−2に対する成功裏なPDNコネクション確立を登録するために、(通信制御モジュール83を用いて)適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ(例えば、“Initial Context Setup”メッセージ)を生成して、基地局5へ送信する。MME 11は、先に算出したUE−AMBRパラメータを、本メッセージに含めて、基地局5にUE−R 3−2の通信へ適用させる。
MME 11のメッセージを受信した際、ステップS609に示すように、基地局5は、(例えば、そのレート強制モジュール65を用いて)UE−AMBRパラメータを、ネットワークとのUE−R 3−2の通信(アップリンク及びダウンリンクの両者)へ適用する準備をする。
図6には示していないが、MME 11は、(例えば、PDNコネクション確立の間に)各APN−AMBRパラメータを、UE−R 3−2をサーブするP−GW 14−1、14−2へ提供する。よって、ステップS610に示すように、P−GW 14も、(例えば、そのレート強制モジュール105を用いて)APN−AMBRパラメータを、当該P−GW 14(当然のことながら、未だこのアクセスポイントでは当該P−GW 14を介して行う通信は存在しないが)を介した、ネットワークとのUE−R 3−2の通信へ適用する準備をする。
ステップS615において、(現在、基地局5のカバレッジ外に位置する)ユーザ通信デバイス3−1と、UE−R 3−2とが(それらの各D2Dモジュール48を用いて)、ネットワーク(例えば、MME 11及びユーザ通信デバイス3−1をサーブするP−GW 14)との中継PDNコネクション確立手順を実行する。図6には示していないが、PDNコネクション確立手順は、適切な中継ディスカバリ手順に先立っても良く、中継ディスカバリ手順は、いずれかのユーザ通信デバイスが適切なD2Dビーコンを送信することによって開始されても良い。なお、中継ディスカバリ手順は、ユーザ通信デバイス3−1と3−2との間で1以上のシグナリングメッセージを交換すること(場合によっては、基地局及び/又はコアネットワーク7のエンティティ、例えばMME 11を巻き込むこと)を含む。
S605で既に確立されているPDNコネクションに対する、UE−R 3−2からの新たな(中継)PDNコネクション確立要求を受信した際、MME 11は、UE−R 3−2に代わってUE−AMBR及びAPN−AMBRパラメータの値の再算出を進め、以て新たな値を、UE−R 3−2及びUE−R 3−2をサーブするアクセスポイントのために、中継の結果として潜在的に増大する要求ビットレートを考慮したものとする。
よって、ステップS616において、MME 11は、(そのAMBR設定モジュール85を用いて)他のユーザ通信デバイスに対するトラヒックを中継するUE−R 3−2用のUE−AMBRパラメータの新たな値を算出する。但しこの時、MME 11(AMBR設定モジュール85)は、UE−R 3−2用のUE−AMBRを、以下の式を用いて算出する。

Figure 0006561838
換言すると、UE−AMBRパラメータは、i)アクティブAPNの全てのHSS_APN−AMBRパラメータとHSS−UE−AMBRパラメータとの和の内のより小さいものと、ii)中継APNの全てのHSS_APN−Relay−AMBRパラメータとHSS−UE−Relay−AMBRパラメータとの和の内のより小さいものと、の和に設定される。
中継PDNコネクション確立、及びこれに続く新たなUE−AMBRパラメータの算出に応じて、ステップS617において、MME 11は、(基地局5を介した)UE−R 3−2に対する成功裏な中継PDNコネクション確立を登録するために、(通信制御モジュール83を用いて)適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ(例えば、“Initial Context Setup”メッセージ)を生成して、基地局5へ送信する。MME 11は、ステップS616で算出した新たなUE−AMBRパラメータを、本メッセージに含めて、基地局5にUE−R 3−2の通信へ適用させる。
MME 11のメッセージを受信した際、ステップS619に示すように、基地局5は、(例えば、そのレート強制モジュール65を用いて)新たなUE−AMBRパラメータを、ネットワークとのUE−R 3−2の後続の通信(アップリンク及びダウンリンクの両者)へ適用する準備をする。換言すると、ステップS619は、ステップS609において提供されたUE−AMBRパラメータに対する更新(update)と見做すことが可能である。
図6には示していないが、MME 11は、(例えば、ステップS616の一部として又は異なるステップにおいて)UE−R 3−2が使用することを承認されたアクセスポイント毎に各APN−Relay−AMBRパラメータを算出し、適切なAPN−Relay−AMBRパラメータをUE−R 3−2をサーブする各P−GW 14−1、14−2へ提供する。よって、ステップS620に示すように、P−GW 14も、(例えば、そのレート強制モジュール105を用いて)APN−Relay−AMBRパラメータを、当該P−GW 14を介したネットワークとのUE−R 3−2の後続の通信へ適用する準備をする。
本実施形態において、P−GW 14は、UE−R 3−2の被中継トラヒックとネイティブトラヒックとを区別可能である。例えば、P−GW 14は、適切なTFTメカニズム、IPアドレス及び/若しくはIPレベルパラメータベースのフィルタリング、ポート番号フィルタリング、並びに/又は非中継トラヒックとネイティブトラヒックとを区別するためにフィルタリングする他の適切なトラヒック情報を信頼しても良い。
有利にも、ステップS620に大略的に示すように、P−GW 14は今や、(そのレート強制モジュール105を用いて)ユーザ通信デバイス3−1に対する通信データパケット(例えば、アップリンク又はダウンリンクユーザプレーンデータ)におけるレート強制も実行可能である。なお、但し、P−GW 14(レート強制モジュール105)は、ステップS610において開始された、UE−R 3−2自身のデータパケットに対するレート強制も実行し続ける。よって、ステップS621で受信されるトラヒックは、被中継ユーザ通信デバイス3−1及び/又はUE−R 3−2に対するデータパケットを(場合によっては、UE−R 3−2に接続される他のユーザ通信デバイスに対するデータパケットも)含み得る。P−GW 14によるパケットハンドリングの更なる詳細については、図7を参照して後述する。
レート設定が一旦完了すると、ステップS623a及びS623bにて、P−GW 14は、PDNコネクション確立の間にUE−R 3−2用に提供された適切なAPN−AMBR及び/又はAPN−Relay−AMBRパラメータに応じて、UE−R 3−2への(基地局5を介した)関連EPSベアラ上で伝送されるデータパケットを転送することが可能である。
基地局5から、UE−R 3−2に対するユーザデータがUE−R 3−2へ送信され(ステップS625a、ステップS619でのUE−AMBRパラメータに基づくレート強制の実行後)、ユーザ通信デバイス3−1に対するユーザデータが、UE−R 3−2によりユーザ通信デバイス3−1へ透過的に中継される(ステップS625b、ステップS619でのUE−AMBRパラメータに基づくレート強制の実行後)。
有益にも、本実施形態においては、MME 11が、ステップS617で、UE−R 3−2を介した中継PDNコネクションの確立に応じてUE−R 3−2用の更新されたUE−AMBRパラメータを提供したため、基地局5は、UE−R 3−2に対するデータパケットと、被中継ユーザ通信デバイス3−1、3−3に対するデータパケットとを区別する必要は無い。当然のことながら、UE−R 3−2のPDNコネクション(S605)及び/又は中継PDNコネクション(S615)に変化がある場合はいつでも、例えばPDNコネクションがUE−R 3−2のために確立及び/又は終端される場合はいつでも、MME 11は、適切なUE−AMBRパラメータを更新しても(すなわち、ステップS616及びS617を繰り返しても)良い。
図7は、図6に従いPDNゲートウェイ14においてパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。
手順がステップS700で開始し、P−GW 14は、パケットをUE−R 3−2へ/から受信する。パケットを転送可能か否か判定するため、P−GW 14はステップS710へ進み、P−GW 14(すなわち、レート強制モジュール105)は、受信したパケットが中継PDNコネクションに属するかをチェックする。このチェックの結果が、受信パケットが中継PDNコネクションに属さないことを示す場合(ステップS710:“NO”)、P−GW 14はステップS720へ進む。一方、このチェックの結果が、受信パケットが中継PDNコネクションに属することを示す場合(ステップS710:“YES”)、P−GW 14はステップS730へ進む。
ステップS720において、P−GW 14(すなわち、そのレート強制モジュール105)は、UE−R 3−2に対する通常の(すなわち、非中継)トラヒックが、これに関連するP−GW 14を介したAMBR(APN−AMBR)を下回るか否かチェックする。このチェックの結果、UE−R 3−2に対する通常トラヒックが、これに関連するP−GW 14を介したAMBRに達した又は超過した(すなわち、下回らない)ことを示す場合(ステップS720:“NO”)、レート強制モジュール105は、ステップS740にて受信パケットの伝送をブロックし、次のパケットを処理するためにステップS700へ戻る(すなわち、P−GW 14は、現在のパケットをスキップして次のパケットを処理する)。
一方、このチェックの結果、UE−R 3−2に対する通常トラヒックが、これに関連するP−GW 14を介したAMBRを下回ることを示す場合(ステップS720:“YES”)、レート強制モジュール105は、ステップS750にて通信制御モジュール103に対し、処理パケットをその宛先へ転送するよう指示する。そして、P−GW 14は、次のパケットを処理するためにステップS700へ戻る。
ステップS730に戻って、P−GW 14(すなわち、そのレート強制モジュール105)は、UE−R 3−2に対する被中継トラヒックが、これに関連するP−GW 14を介したAMBR(APN−Relay−AMBR)を下回るか否かチェックする。このチェックの結果、UE−R 3−2に対する被中継トラヒックが、これに関連するP−GW 14を介したAMBRに達した又は超過した(すなわち、下回らない)ことを示す場合(ステップS730:“NO”)、レート強制モジュール105は、ステップS760にて受信パケットの伝送をブロックし、次のパケットを処理するためにステップS700へ戻る(すなわち、P−GW 14は、現在のパケットをスキップして次のパケットを処理する)。
一方、このチェックの結果、UE−R 3−2に対する被中継トラヒックが、これに関連するP−GW 14を介したAMBRを下回ることを示す場合(ステップS730:“YES”)、レート強制モジュール105は、ステップS770にて通信制御モジュール103に対し、処理パケットをその宛先へ転送するよう指示する。そして、P−GW 14は、次のパケットを処理するためにステップS700へ戻る。
図8は、図1に示したシステム1においてレート強制を実現し得る例示的な方法を示したタイミングチャートである。この例では、パケット転送が、UE−R 3−2を介した中継用に許容された最大の追加トラヒックを定義するAMBR値を用いて制御される。
本実施形態においては、基地局5が、UE−R 3−2の通常(非中継又は“ネイティブ”)トラヒックと被中継トラヒックとを区別可能である(或いは、区別するための手段を有している)ものとする。
例えば、基地局5は、UE−R 3−2が中継及び/又はそのネイティブトラヒックのために用いる各種ベアラを特定する情報(例えば、ベアラID)を維持しても良い。基地局5は、例えばPDNコネクション確立の間に取得した情報、といった他の情報を用いても良い。また、基地局5は、UE−R 3−2自身のトラヒックと被中継トラヒックとを、ヘッダ情報、S−GW 13との基地局5のコネクション(例えば、GTP−Uコネクション)を介して伝送されるパケットに関する情報、及び/又は伝送されるデータの種別を特定する情報(例えば、特定のデータパケットが中継される旨を示すフラグ)に基づいて区別することも可能である。ネイティブトラヒックと被中継トラヒックとの区別の幾つかの例を、図11〜図13を参照してより詳細に後述する。
本実施形態のステップS800〜S815は、図6のステップS600〜S615にそれぞれ対応し、その説明を簡略化のためにここでは省略する。
HSS 16は、特に、UE−R 3−2用の次の加入者パラメータ、HSS_APN−AMBR、USS_UE−AMBR、HSS_APN−Relay−AMBR及びHSS_UE−Relay−AMBRを保持する。これらパラメータは、図6を参照して上述したものと対応する。
但し、本実施形態のステップS816において、MME 11は、(そのAMBR設定モジュール85を用いて)基地局5用の2つの異なるレート強制パラメータ、i)UE−R 3−2のネイティブトラヒックへ適用すべき(例えば、3GPP TS 23.401規格で規定されるような)UE−AMBRパラメータと、ii)UE−R 3−2の被中継トラヒックへ適用すべきUE−Relay−AMBRパラメータと、を算出する。UE−AMBRパラメータは、アクティブAPNの全てのHSS_APN−AMBRパラメータとHSS_UE−AMBRパラメータとの和の内のより小さいものに設定される。UE−Relay−AMBRパラメータは、アクティブAPNの全てのHSS_APN−Relay−AMBRパラメータとHSS_UE−Relay−AMBRパラメータとの和の内のより小さいものに設定される。
具体的には、AMBR設定モジュール85は、以下の式を用いる。

Figure 0006561838
及び
Figure 0006561838
次に、ステップS817にて、MME 11は、(基地局5を介した)UE−R 3−2に対する成功裏な中継PDNコネクション確立を登録するために、(通信制御モジュール83を用いて)適切にフォーマットされたシグナリングメッセージ(例えば、“Initial Context Setup”メッセージ)を生成して、基地局5へ送信する。MME 11は、ステップS816で算出したUE−AMBRパラメータ及びUE−Relay−AMBRパラメータを、本メッセージに含めて、基地局5にUE−R 3−2のネイティブ及び被中継通信それぞれへ適用させる。
MME 11のメッセージを受信した際、ステップS619に示すように、基地局5は、(例えば、そのレート強制モジュール65を用いて)受信したUE−AMBRパラメータを、ネットワークとのUE−R 3−2のネイティブ通信(アップリンク及びダウンリンクの両者)へ適用し、受信したUE−Relay−AMBRパラメータを、ネットワークとのUE−R 3−2の被中継通信(アップリンク及びダウンリンクの両者)へ適用する準備をする。
図8には示していないが、MME 11は、(そのAMBR設定モジュール85を用いて)UE−R 3−2が使用することを許可されたP−GW 14−1、14−2毎に、以下のパラメータも以下の式で算出する。

Figure 0006561838
及び
Figure 0006561838
このため、ステップS820に示すように、P−GW 14は今や、(そのレート強制モジュール105を用いて)APN−Relay−AMBRパラメータを、当該P−GW 14を介した、UE−R 3−2に関連した被中継通信(ステップS821に大略的に示している)へ適用する準備をする。なお、但し、P−GW 14(そのレート強制モジュール105)は、UE−R 3−2自身の(ネイティブ)データパケット(ステップS811に大略的に示している)に対するレート強制、すなわち、ステップS610において開始されたレート強制も実行し続ける。本実施形態におけるP−GW 14によるパケットハンドリング手順は、図7を参照して上述した手順に対応する。
レート設定が一旦完了すると、ステップS823a及びS823bにて、P−GW 14は、PDNコネクション確立の間にUE−R 3−2用に提供された適切なAPN−AMBR及び/又はAPN−Relay−AMBRパラメータに応じて、UE−R 3−2への(基地局5を介した)関連EPSベアラ上で伝送されるデータパケットを転送することが可能である。
基地局5から、UE−R 3−2に対するユーザデータがUE−R 3−2へ送信され(ステップS825a、ステップS819でのUE−AMBRパラメータに基づくレート強制の実行後)、ユーザ通信デバイス3−1に対するユーザデータが、UE−R 3−2によりユーザ通信デバイス3−1へ透過的に中継される(ステップS825b、ステップS819でのUE−Relay−AMBRパラメータに基づくレート強制の実行後)。
有利にも、本実施形態においては、基地局5が、UE−R 3−2のネイティブ(非中継)トラヒック並びにその非中継トラヒックに対して異なるレート強制(AMBR)ルールを適用することが可能である。
図9は、代替の実施形態においてPDNゲートウェイ14においてパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。
ステップS900〜S920、S940及びS950は、図7のS700〜S720、S740及びS750に対応し、その説明を簡略化のためにここでは省略する。但し、本実施形態においては、ステップS930にて、P−GW 14が、(UE−R 3−2の通常トラヒックに加えて)UE−R 3−2を介する許容された最大の追加トラヒック(例えば、被中継トラヒック)を定義するAMBR値を用いて、レート強制を実行する。
本実施形態において、HSS 16は、特定のアクセスポイントを介したUE−R 3−2に対し中継目的で許容される最大の追加トラヒック、すなわち、UE−R 3−2が自身のネイティブトラヒック(APN−AMBR)に加えて送/受信することを許可されたトラヒックのレートを特定するパラメータ(例えば、“HSS_Extra−APN−AMBR”パラメータ)を、保持する。当然のことながら、適切なHSS_Extra−APN−AMBRパラメータを、UE−R 3−2が使用することを許可されたアクセスポイント(P−GW 14−1、14−2)毎に定義しても良い。しかしながら、適切な場合には、共通のHSS_Extra−APN−AMBRパラメータを、全てのアクセスポイントに用いても良い。
MME 11は、適切なHSS_Extra−APN−AMBRパラメータ(又は、MME 11により決定された対応“Extra−APN−AMBR”パラメータ)を、UE−R 3−2が使用することを許可された各P−GW 14−1、14−2へ提供する。このため、各P−GW 14は、当該P−GWを介した許容被中継トラヒックのレートを、許容された被中継ビットレートと許容された追加ビットレートとの和、すなわち、HSS_APN−AMBRとHSS_Extra−APN−AMBRとの和(又は、APN−AMBRとExtra−APN−AMBRとの和)として導出することが可能である。或いは、MME 11が、これらの値の和を導出し、単一のパラメータを提供することが可能である。
また、HSS 16は、全てのアクセスポイントに亘ってUE−R 3−2に対し中継目的で許容される最大の追加トラヒック、すなわち、UE−R 3−2が自身の許容ネイティブトラヒック(UE−AMBR)に加えて送/受信することを許可された追加トラヒック総量のレートを特定するパラメータ(例えば、“HSS_Extra−UE−AMBR”パラメータ)も、保持する。MME 11は、このパラメータをHSS 16から(例えば、ステップS603を参照して上述した通りに)取得し、(AMBR設定モジュール85を用いて)サービング基地局5用のUE−AMBRを、以下の式を用いて算出する。

Figure 0006561838
これは、上記のステップS616で実行した算出と同様である。但し、このケースでは、AMBR設定モジュール85が、ステップS616で用いた最大被中継トラヒックパラメータ(HSS_APN−Relay−AMBR及びHSS_UE−Relay−AMBR)に代えて、対応する最大追加トラヒックパラメータ(Extra−APN−AMBR及びHSS_Extra−UE−AMBR)を用いる。
よって、ステップS930において、P−GW 14(すなわち、そのレート強制モジュール105)は、UE−R 302に対する(ネイティブ+非中継)トラヒックの総量が、そのP−GW 14を介したAMBR(APN−AMBR)と、P−GW 14を介した被中継トラヒックに対する追加AMBR(Extra−APN−AMBR)との和を下回るかチェックする。このチェックの結果、UE−R 3−2に対するトラヒックの総量が、これに関連するP−GW 14を介して許容されるAMBRの和に達した又は超過した(すなわち、下回らない)ことを示す場合(ステップS930:“NO”)、レート強制モジュール105は、ステップS960にて処理パケットの伝送をブロックし、次のパケットを処理するためにステップS700へ戻る(すなわち、P−GW 14は、現在のパケットをスキップして次のパケットを処理する)。
一方、ステップS930でのチェックの結果、UE−R 3−2に対する被中継トラヒックが、これに関連するP−GW 14を介して許容されるAMBRの和を下回ることを示す場合(ステップS930:“YES”)、レート強制モジュール105は、ステップS970にて通信制御モジュール103に対し、処理パケットをその宛先へ転送するよう指示する。そして、P−GW 14は、次のパケットを処理するためにステップS900へ戻る。
図10Aは、図7に従った例示的なレート強制シナリオを示し、図10Bは、図9に従った例示的なレート強制シナリオを示している。
<GTP−Uを用いたネイティブ及び被中継トラヒックの区別>
以下は、サービング基地局5が、UE−R 3−2のネイティブトラヒックと、ユーザ通信デバイス3−1に対するトラヒック等の被中継トラヒックとを区別する(例えば、ステップS819において上述した)想定される方法についての説明である。
図11は、UE−R 3−2と通信ネットワーク1との間でのユーザプレーンデータ(アップリンク及びダウンリンクデータの両者)の中継に巻き込まれる、図1に示した構成要素の例示的なプロトコルスタックを概略的に示している。
図11は、基地局5と、S−GW 13と、UE−R 3−2をサーブするP−GW 14とを示している。UE−R 3−2(及び/又は、UE−R 3−2に接続される被中継ユーザ通信デバイス)は2以上のP−GW(例えば、図1に示したP−GW 14−1及び14−2の両者)によってもサーブされ得るが、このようなP−GWの一つのみを簡略化のために示している。
図示の如く、ユーザプレーン(例えば、IP/アプリケーション)シグナリングは、UE−R 3−2とUE−R 3−2をサーブする基地局5との間で、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)レイヤ、RLC(Radio Link Control)レイヤ、MAC(Media Access Control)レイヤ及びL1(Layer−1)レイヤのサービスを用いて中継される。ユーザプレーンシグナリングは、UE−R 3−2をサーブする基地局5とS−GW 13との間、及びS−GW 13とP−GW 14との間のGTP−Uレイヤ上で中継され、GTP−Uレイヤは、コアネットワーク7内のベアラ(例えば、UE−R 3−2用のEPSベアラ)を終端する。
図11には示していないが、UE−R 3−2及び/又はこれに接続される被中継UEは、P−GW 14とのUE−R 3−2(及び/又は被中継UE)のベアラの適切な拡張を用いて、P−GW 14を超えたエンドポイントと通信しても良い。このような通信エンドポイントは、例えばコアネットワーク7を介して(EPSベアラ等の上で)、又は外部ネットワーク10を介して(例えば、拡張ベアラ上で)到達し得る。UE−R 3−2と被中継UE(図11には示さず)との間の被中継トラヒックは、ProSe通信テクノロジー等の適切なデバイス間通信テクノロジーを用いて伝送しても良い。
GTP−U(user−plane用のGeneral Packet Radio Service Tunnelling Protocol)は、P−GW 14と、S−GW 13と、基地局5との間で(ユーザプレーン)パケットを伝送するためのプロトコルである。GTP−Uは、3GPP TS 29.281により詳細に記載されており、その内容をここに取り込む。
GTP−Uは、特に、(UE−R 3−2等の)ユーザ通信デバイス3毎に、当該ユーザ通信デバイス3をサーブする基地局5と、これに関連した(S−GW 13を介した)P−GW 14との間にトンネルを提供することによって、モビリティサービスを支援する。ユーザ通信デバイス3が2以上のP−GW 14を用いる場合、個別のトンネルが、各P−GW 14とサービング基地局5との間に提供される。よって、ユーザ通信デバイス3が基地局間を移動する(ハンドオーバされる)場合、当該ユーザ通信デバイス3に対するデータパケットは、S−GW 13を介してP−GW 14と新たなサービング基地局との間で(GTP−Uにより提供されるトンネリングメカニズムを用いて)、ユーザ通信デバイス3に割り当てられるIPアドレスを変更する必要無く転送される。
このことは、各GTP−Uトンネルが、少なくともTEID(Tunnel End ID)、IPアドレス及びUDP(user datagram protocol)ポート番号を含む識別子のセットに関連付けられているが故に可能である。識別子のセットは、トンネルを提供する基地局5、S−GW 13及びP−GW 14等の各ノード(GTP−Uエンティティ)によって維持され、ユーザ通信デバイス3がハンドオーバされる場合、識別子のセットは、新たな基地局へ提供される(古い基地局からは削除される)。よって、現在ユーザ通信デバイスをサーブしているのがどの基地局5であるかに関わらず、識別子のセットは、ユーザ通信デバイス3に対するデータパケットを同一のIPアドレスを用いて伝送可能であることを保証する。
以下の表1は、図1に示した通信システム1に用いられ得るGTP−Uヘッダのフィールドを示している。
Figure 0006561838
図示の如く、各GTP−Uヘッダは、12オクテットの情報を含み、(行#1〜#12に示す)各オクテットは、(列#1〜#8に示す)8ビットである。この例では、表1中に*印でマークされるGTP−Uヘッダフィールドの1以上が、GTP−Uヘッダに関連したデータパケットがネイティブ又は被中継パケットを含むか否かを示すために用いられ得る。
具体的には、ネイティブ及び/又は被中継トラヒックのインジケーションは、下記オプションの1以上を用いて提供しても良い。
i)固有のGTP−Uバージョン(オクテット#1、ビット#6〜#8)
ii)オクテット#1、ビット#4に含まれる固有のインジケーション
iii)固有のGTP−Uメッセージ種別(オクテット#2)、及び
iv)固有のGTP−Uネクスト拡張ヘッダ種別(オクテット#12)
オプション“i”を用いる場合、固有のGTP−Uバージョン番号を(単独で、又はオプション“ii”〜“iv”の1以上と組み合わせて)、当該GTP−Uヘッダに関連したペイロード中に存在するトラヒックの種別が被中継トラヒックを含む(又はネイティブトラヒックを含む)旨を示すために用いても良い。
オプション“ii”を用いる場合、例えば固有のGTP−Uバージョン番号と組み合わせて、オクテット#1のビット#4を、GTP−Uペイロード中の被中継トラヒックの場合に特定の値(例えば“1”)に設定し、逆の場合、GTP−Uペイロード中のネイティブトラヒックの場合には異なる値(例えば“0”)に設定しても良い。
オプション“iii”を用いる場合、例えば固有のGTP−Uバージョン番号(オプション“i”)と組み合わせて、メッセージ種別(オクテット#2)を、GTP−Uペイロードに含まれるトラヒックの種別を示す特定の値に設定しても良く、例えば、メッセージ種別を、被中継トラヒックの場合、“被中継トラヒック”又は“非ネイティブトラヒック”に対応する値に設定し、UE−R 3−2のネイティブトラヒックの場合には、“通常トラヒック”、“ネイティブトラヒック”又は“非中継トラヒック”に対応する値等の異なる値に設定すれば良い。
GTP−Uメッセージ種別用の値が以下の表2にまとめられており、これらは下記の3GPP仕様において定義(及び/又は予約)されている。
−3GPP TS 29.060 “General Packet Radio Service(GPRS);GPRS Tunnelling Protocol(GTP) across the Gn and Gp INTERFACE”
−3GPP TS 32.295 “Telecommunication management; Charging management;Charging Data Record(CDR) transfer”
−3GPP TS 29.281 “General Packet Radio System(GPRS) Tunnelling Protocol User Plane(GTPv1−U)”
Figure 0006561838
トラヒック(ネイティブ/被中継)の種別を示すために選択し得る適切な値の想定範囲を、表2中に*印でマークしている。当然のことながら、現状割り当てられていないメッセージ種別値(例えば、メッセージ種別値0、8〜15、24、25、38〜47、61〜69、71〜95、106〜111、122〜127、130〜239及び242〜253)のいずれか一つ(又はそれ以上)を、被中継トラヒックを示すために用いても良く、(現状割り当てられていない値の同一セット又は異なる値のセットの一方から選択した)他の値を、ネイティブトラヒックを示すために用いても良い。
オプション“iv”を用いる場合、例えば固有のGTP−Uバージョン番号(オプション“i”)と組み合わせて、ネクスト拡張ヘッダ種別フィールド(オクテット#12)を、固有のネクスト拡張ヘッダ種別フィールドがGTP−Uヘッダに続いて(例えば、GTPペイロードの適切な位置に)存在する旨を示す、(“1”に設定されたフラグ“E”(オクテット#1、ビット#3)を伴う)特定の値に設定しても良い。この場合、GTP−Uヘッダに続く固有のネクスト拡張ヘッダを、GTP−Uペイロードに含まれるトラヒックの種別を示すように設定しても良く、例えば、固有のネクスト拡張ヘッダを、被中継トラヒックの場合、“被中継トラヒック”又は“非ネイティブトラヒック”に対応する値に設定し、UE−R 3−2のネイティブトラヒックの場合には、“通常トラヒック”、“ネイティブトラヒック”又は“非中継トラヒック”に対応する値等の異なる値に設定すれば良い。当然のことながら、(3GPP TS 29.281に従って)ネクスト拡張ヘッダ種別フィールドは通常、S、PN及びEフラグのいずれか1以上がGTPヘッダ中に設定される場合或いは設定される場合にのみ存在する。また、GTP−Uエンティティは、ネクスト拡張ヘッダ種別フィールドを、その存在が値“1”に設定された“E”フラグによって示されている場合にのみ、処理するように設定される。また、GTP−U拡張ヘッダの詳細は3GPP TS 29.281に規定されており、その内容をここに取り込む。
有利にも、オプション“i”〜“iv”を用いて、GTP−Uプロトコルを、GTP−Uペイロード中に存在するトラヒック(ネイティブ/被中継)の種別についての情報を搬送するために採用可能である。そして、GTP−Uプロトコルフィールドに含まれる情報に基づき、サービング基地局5は、UE−R 3−2のネイティブ及び被中継トラヒックを区別し、以て(ステップS819を参照して上述した通りに)アップリンク及びダウンリンク通信の両者に対して、トラヒック種別に応じた対応AMBR値(UE−AMBR/UE−Relay−AMBR)を強制することが可能である。特に、サービング基地局5は(そのレート強制モジュール65を用いて)、(必要に応じて、APN−AMBRに代えてUE−AMBRを用い、且つAPN−Relay−AMBRに代えてUE−Relay−AMBRを用いる)図7に示した処理と同様の処理を実行しても良い。
特定のベアラ(又は特定のGTP−Uトンネル)上で伝送すべきトラヒック種別を、当該ベアラ(又はトンネル)のセットアップにて初めに示し、そして、データを当該ベアラ上で送信する時はいつでも、適切なトラヒック種別のインジケーションを、GTP−Uヘッダ/ペイロードに含めるようにしても良い。例えば、UE−R 3−2(又はP−GW 14)は、トラヒックの種別を、ネットワーク(例えば、MME 11)へ送信する当該トラヒック用のベアラを作成するための要求(例えば、“Create Bearer Request”メッセージ又は“PDN Connectivity Request”メッセージ)の適切なフィールドにおいて、示しても良い。この場合、ネットワークは、UE−R 3−2用の各ベアラをトラヒック種別と関連付け、当該関連付けを、当該特定のベアラを扱うネットワークノード(基地局5、S−GW 13及びP−GW 14)へ提供することが可能である。
当然のことながら、トラヒック種別のインジケーションを、“EPS bearer request”メッセージ、“create session request”メッセージ等に含まれる適切にフォーマットされたヘッダを用いて、ネットワークノードへ提供しても良い。
各EPSベアラは1以上のユニークなTEIDに一意的に関連付けられるため、トラヒック種別インジケーションを、TEID(及び、各TEIDとGTP−Uエンティティにおける対応トラヒック種別との間の関連付けを維持すること)に基づき暗黙的に提供するようにしても良い。
また、当然のことながら、(適切にフォーマットされたヘッダにおける)このようなトラヒック種別のインジケーションを、GTP−Uを用いて(アップリンク及びダウンリンク)伝送される任意の(ユーザプレーン)データパケットと共に含めることが可能である。例えば、単一ビットの情報を、例えばデータが被中継データを含む場合に“1”に設定された単一ビットを、(又は逆に)データが被中継データを含む場合に“0”に設定された単一ビットを用いても良い。
<PDCPを用いたネイティブ及び被中継トラヒックの区別>
GTP−Uヘッダを(基地局5とP−GW 14との間の通信に対して)採用することに代えて(又は加えて)、当然のことながら、PDCPレイヤを、UE−R 3−2をサーブする基地局5を介して伝送されるトラヒックの種別を示すために採用しても良い。このようなPDCPベースのトラヒック種別のインジケーションは、(UE−R 3−2からの/を介した基地局5への)アップリンクトラヒックの場合において特に有利であり得る。
この場合、UE−R 3−2のPDCPレイヤは、サービング基地局5に対して、UE−R 3−2が内部的に区別可能なデータパケットのパス(ソース)に基づき、トラヒック種別を特定する情報を提供する。このことは、UE−R 3−2が、特定パケットのソースがUE−R 3−2自身に関連したローカルIPアドレス(ネイティブトラヒックの場合)又は他のユーザ通信デバイスへのD2Dインタフェースに関連したIPアドレス(非中継トラヒックの場合)であることを知見しているが故に可能である。但し、当然のことながら、UE−R 3−2は、特定データパケットのソースを、当該データパケットのヘッダ(例えば、IPヘッダ)に含まれる任意の適切な情報(例えば、UDPポート番号)に基づいて特定しても良い。このため、この例では、UE−R 3−2は、(未だ存在していない場合)トラヒック種別情報をPDCPヘッダ(例えば、その適切なフィールド)へ追加し、サービング基地局5は、PDCPヘッダに含まれる情報に基づき、UE−R 3−2のネイティブ及び被中継トラヒックを区別する。
具体的には、PDCPヘッダは、UE−R 3−2がネットワーク(基地局5)へアップリンクデータをネットワークへ送信するための通信リソースの許可(grant)を要求する場合に、アップリンク上で(UE−R 3−2から基地局5へ)送信すべき(非中継/ネイティブ)データパケットを特定する情報を含んでも良い。よって、UE−R 3−2は、要求した許可を被中継トラヒック(データパケットのソースに基づき、他のUEに対し送信されるデータパケット)に関連付ける場合、基地局5へアップリンクデータを送信する際にPDCPヘッダにおいて、トラヒックの種別が被中継トラヒックである旨を示す。或いは、UE−R 3−2は、要求した許可を通常トラヒック(自身のデータパケット)に関連付ける場合、PDCPヘッダにおいて、トラヒックの種別がネイティブ(又は非中継)トラヒックである旨を示す。
よって、UE−R 3−2からデータパケットを受信した基地局5は、UE−R 3−2からのPDCPヘッダに含まれるトラヒック種別インジケーションを解読することによって、UE−R 3−2のネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別することが可能である。
当然のことながら、例えば被中継UEとネットワークとの間にPDCPコネクションが存在する場合(この場合、被中継PDCPヘッダはUE−R 3−2により処理されても、処理されなくても良い)、トラヒック種別に関する情報は、被中継UE自身によって追加されても良い(この場合、UE−R 3−2は本情報を追加する必要は無い)。
<MACを用いたネイティブ及び被中継トラヒックの区別>
PDCPベースのインジケーションと同様、MACレイヤが、UE−R 3−2をサーブする基地局5を介して伝送する(アップリンク)トラヒックの種別を示すために採用されても良い。この例では、(MACプロトコルの)適切な制御エレメント(Control Element)を、UE−R 3−2が被中継データを伝送するか否かのインジケーションを搬送するために用いる。
有利にも、このようなMACベースのトラヒック種別インジケーションは、UE−R 3−2が適切にフォーマットされたMACシグナリングを用いてサービング基地局5へアップリンクデータを伝送するための通信リソースの割当を要求する場合に、提供される。換言すると、トラヒック種別インジケータは、関連データの伝送に先立ってサービング基地局5へ提供され得て、このことは、UE−R 3−2と基地局5との間のエアインタフェース上の通信リソースの使用率を更に最適化する。よって、有益にも、基地局5は、データ種別(例えば、被中継/非中継)毎に異なるポリシ(すなわち、異なる許可(grant)又はリソース割当動作)を採用する。この場合、UE−R 3−2は、要求した許可を“被中継データ”に関連付け、データパケットが基地局によりこの特定の許可上で受信される場合、このようなデータパケットは、“被中継データ”(すなわち、UE−R 3−2以外の他のUEから発せられたトラヒック)に関連すると見做される。
具体的には、UE−R 3−2は、被中継トラヒック(他のUEに対し送信されるべきデータパケット)のためのアップリンク通信リソースの許可を要求する場合、基地局5へアップリンク通信リソースの許可を要求するに際し、適切にフォーマットされたMAC制御エレメント(中継固有の制御エレメント)において、アップリンク上で伝送されるトラヒックの種別が被中継トラヒックを含む旨を示す。要求した許可が通常トラヒック(UE−R 3−2自身に対し送信されるべきデータパケット)用のものである場合、UE−R 3−2は、適切にフォーマットされたMAC制御エレメントにおいて(又は中継固有の制御エレメントを省略することによって)、アップリンク上で伝送されるトラヒックの種別がネイティブ(非中継)トラヒックを含む旨を示す。
UE−R 3−2からデータパケットを受信した基地局5は、トラヒック種別毎のトラヒックのレートに関する情報を、例えばトラヒック種別毎の割り当てた通信リソース(及び/又は成功裏に受信したデータパケット)を追跡することによって維持する。よって、基地局5は、UE−R 3−2から受信したMAC制御エレメントを(これがある場合に)チェックすることによって、UE−R 3−2のネイティブトラヒックに対する許可要求と被中継トラヒックに対する許可要求とを区別することが可能であり、割り当てた通信リソース(及び/又は成功裏に受信したデータパケット)と対応トラヒック種別用の適切なパラメータ(UE−AMBR/UE−Relay−AMBR)との比較に応じて、通信リソースをUE−R 3−2へ割り当てることが可能である。
当然のことながら、MAC(制御エレメント)ベースのトラヒック種別インジケーションは、上述したPDCP(ヘッダ)ベースのトラヒック種別インジケータと同様に用いても良い。この場合、トラヒック種別をUE−R 3−2がアップリンク通信リソースの許可を要求するに際して示していたか否かに関わらず、UE−R 3−2は、(ネイティブ/被中継)データパケットを基地局5へ送信する場合、トラヒック種別(ネイティブ/被中継)の適切なインジケーションを、適切にフォーマットされたMAC制御エレメントに含めても良い。
<基地局でのレート強制>
図12は、図1に示した基地局5においてアップリンクパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。
本ケースでは、UE−R 3−2(及び/又は被中継UE)が、上述したGTP−U、PDCP及び/又はMACベースの技術のいずれかを用いて、アップリンク上で送信するトラヒックの種別を示すことが可能であるものとする。トラヒック種別インジケーションに基づき、サービング基地局5は、レート強制を実行し、受信したアップリンクデータを、指示されたトラヒック種別に適用可能なビットレート(ネイティブトラヒックに対するUE−AMBR、及び被中継トラヒックに対するUE−Relay−AMBR)に応じて、S−GW 13/P−GW 14へ転送する。
具体的には、UE−R 3−2から受信した(又は受信すべき)データパケット毎に、基地局5のレート強制モジュール65が以下の手順を実行する。
手順がステップS1200で開始し、基地局5は(そのレート強制モジュール65を用いて、場合によってはPCDPモジュール66及び/又はMACモジュール67の支援を伴って)、アップリンク上で送信された(又は送信を要求された)UE−R 3−2のパケットに関連したトラヒックの種別を判定する。レート強制モジュール65は、トラヒック種別を、リソース許可段階で(例えば、UE−R 3−2からのアップリンク許可要求のMAC制御エレメントに含まれる、又は省略される情報をチェックすることにより)特定しても良いし、或いはUE−R 3−2からパケットを受信した際に(アップリンクパケットのMAC制御エレメント及び/若しくはPDCPヘッダに含まれる、又は省略される情報をチェックすることにより)特定しても良い。
レート強制モジュール65は、ステップS1200においてパケット(又はパケットの送信要求)がUE−R 3−2以外のUEから発せられた、すなわち、パケットが被中継トラヒックに関すると判定した場合、ステップS1203へ進む。それ以外の場合、レート強制モジュール65は、ステップS1213へ進む。
ステップS1203において、レート強制モジュール65は、対応UE−Relay−AMBRパラメータを考慮に入れて、データパケットの処理を開始する。具体的には、レート強制モジュール65は、UE−R 3−2に対する被中継トラヒックのレート(又は、被中継トラヒックのレートとネイティブトラヒックのレートとの和)がこれに関連したAMBR(UE−Relay−AMBR)を下回るかチェックする。このチェックの結果、UE−R 3−2に対する被中継トラヒックレート(又は、被中継トラヒックのレートとネイティブトラヒックのレートとの和)が、これに関連するAMBRに達した又は超過した(すなわち、下回らない)ことを示す場合、レート強制モジュール105は、パケットの伝送をブロックし、次のパケット(又は次のアップリンク許可要求)を処理するためにステップS1200へ戻る。
一方、S1203でのチェックの結果、UE−R 3−2に対する被中継トラヒックレート(又は、被中継トラヒックのレートとネイティブトラヒックのレートとの和)が、これに関連するAMBRを下回ることを示す場合、レート強制モジュール105は、ステップS1205において、(アップリンクリソースがパケット送信のために許可された後にUE−R 3−2によって送信された)データパケット(のペイロード)を上位レイヤへ、データパケット(のペイロード)が被中継トラヒックの一部を形成する旨の適切なインジケーションを含めて通過させる。例えば、ステップS1210に示すように、GTP−Uモジュールが、トラヒック種別を特定する情報を、適切にフォーマットされたGTP−Uフィールド(GTPヘッダ及び/又はペイロード)へ付加しても良い。
最後に、ステップS1220において、基地局5は(その通信制御モジュール53を用いて)、処理パケット(のペイロード)を(例えば、GTP−Uを用いて)S−GW 13へ転送する。そして、レート強制モジュール65は、次のパケット(又は次のアップリンク許可要求)を処理するためにステップS1200へ戻る。
レート強制モジュール65は、ステップS1200において処理パケットがUE−R 3−2から発せられた、すなわち、ネイティブトラヒックを含むと判定した場合、ステップS1213へ進む。
ステップS1213において、レート強制モジュール65は、ネイティブトラヒック用の対応UE−AMBRパラメータに基づき、データパケットの処理を開始する。具体的には、レート強制モジュール65は、UE−R 3−2に対するネイティブトラヒックレートがこれに関連したAMBR(UE−AMBR)を下回るかチェックする。このチェックの結果、UE−R 3−2に対するネイティブトラヒックレートがこれに関連するAMBRに達した又は超過した(すなわち、下回らない)ことを示す場合、レート強制モジュール105は、処理パケットの伝送をブロックし、次のパケット(又は次のアップリンク許可要求)を処理するためにステップS1200へ戻る。
一方、S1213でのチェックの結果、UE−R 3−2に対するネイティブトラヒックレートがこれに関連するAMBRを下回ることを示す場合、レート強制モジュール105は、ステップS1215において、(アップリンクリソースがパケット送信のために許可された後にUE−R 3−2によって送信された)データパケット(のペイロード)を上位レイヤへ、“被中継トラヒック”インジケーションを含めること無く通過させる(但し、レート強制モジュール105は、適切な“ネイティブトラヒック”インジケーションを含めても良い)。
ステップS1215から、レート強制モジュール65がステップS1220へ進み、基地局5は(その通信制御モジュール53を用いて)、処理パケット(のペイロード)をS−GW 13へ転送する。そして、レート強制モジュール65は、次のパケット(又は次のアップリンク許可要求)を処理するためにステップS1200へ戻る。
UE−R 3−2によりどのタイプのインジケーション(PDCP及び/又はMAC)が用いられるかに関わらず、基地局5は、有利にも、データパケットを関連P−GW 14へ(S−GW 13を介して)転送する場合に、GTP−Uベースのインジケーションの1以上を用いても良い。このことは、結果的に、P−GW 14に必要となる処理を簡素化させる。その理由は、P−GW 14が、基地局5により転送されたデータパケットに関連したトラヒックの種別を判定すべく、GTP−Uを処理する必要があるだけである為である。
基地局5により(S−GW 13を介して)GTP−Uトンネル上で中継されたデータパケットを受信した際、P−GW 14は、データパケットに関連したGTP−Uパラメータを解読し、各データパケットが属するトラヒックの種別を特定する。よって、P−GW 14が、UE−R 3−2から受信した特定のデータパケットがネイティブトラヒックを含むと判定した場合、そのレート強制モジュール105は、当該データパケットを処理する際に対応APN−AMBRパラメータを適用する。一方、P−GW 14が、UE−R 3−2から受信した特定のデータパケットが被中継トラヒックを含むと判定した場合、そのレート強制モジュール105は、当該データパケットを処理する際に対応APN−Relay−AMBRパラメータを適用する。このP−GW 14による処理は、図7(又は図9)を参照して上述した処理に本質的に対応する。但し、この場合、P−GW 14は、(基地局5により転送される)UE−R 3−2のアップリンクトラヒックに対するレート強制を実行する。
図13は、図1に示した基地局5においてダウンリンクパケットハンドリングを実現し得る例示的な方法を示したフローチャートである。
本ケースでは、P−GW 14が、上述したGTP−Uベースの技術を用いて、トラヒックの種別を示すことが可能であるものとする。例えば、P−GW 14は、トラヒックが中継されるべきものであるか否かを(例えば、IPアドレス及び/又はUDPポート番号等のIPヘッダ情報をチェックすることによって)特定し、GTP−Uヘッダ/ペイロードに含めるネイティブ/被中継情報を設定することが可能である。
トラヒック種別インジケーションに基づき、サービング基地局5は、レート強制を実行し、受信したデータを、指示されたトラヒック種別に適用可能なビットレート値(ネイティブトラヒックに対するUE−AMBR、及び被中継トラヒックに対するUE−Relay−AMBR)に応じてUE−R 3−2へ送信する。
具体的には、UE−R 3−2へ送信すべきデータパケット毎に、基地局5のレート強制モジュール65が以下の手順を実行する。
手順がステップS1300で開始し、基地局5は、(S−GW 13を介して)P−GW 14から、ダウンリンク上でUE−R 3−2へ送信すべきデータパケットを受信する。データパケットは、ヘッダ及びペイロードを含む。
ステップS1310において、基地局は(そのレート強制モジュール65を用いて)、UE−R 3−2に対して受信したデータパケットに関連したトラヒックの種別を判定する。レート強制モジュール65は、P−GW 14からパケットを受信した際にトラヒック種別を、例えば、適切なトラヒック種別インジケーションがGTP−Uヘッダ/ペイロードに含まれているか(又は省略されているか)チェックすることによって特定しても良い。
ステップS1310でのチェックが、GTP−Uヘッダ(又はペイロード)が処理データパケットが被中継トラヒックに関連する旨のインジケーションを含まない場合(ステップS1310:“NO”)、レート強制モジュール65は、ステップS1320へ進み、UE−R 3−2のネイティブ(非中継)データレートが、UE−R 3−2の承認された当該トラヒックの種別に対するデータレートに達した、超えた又は依然として下回るか否かをチェックする。
具体的には、ステップS1320において、レート強制モジュール65は、UE−R 3−2に対する対応トラヒックレート(例えば、ネイティブトラヒックレート、又はネイティブトラヒックレートと被中継トラヒックレートとの和)がその関連AMBR(UE−AMBR)を下回るか否かチェックする。このチェックの結果、UE−R 3−2に対する対応トラヒックレートがその関連AMBRに達した又は超えている(すなわち、下回っていない)旨を示す場合、レート強制モジュール65は、処理パケットの伝送をブロックし、次のパケットを処理するためにステップS1300へ戻る。
一方、S1320でのチェックの結果、UE−R 3−2に対する対応トラヒックレート(例えば、ネイティブトラヒックレート、又はネイティブトラヒックレートと被中継トラヒックレートとの和)がその関連AMBRを下回る旨を示す場合、レート強制モジュール65は、処理データパケット(のペイロード)のUE−R 3−2への伝送を許可する。
ステップS1310でのチェックが、GTP−Uヘッダ(又はペイロード)が処理データパケットが被中継トラヒックに関連する旨のインジケーションを含む場合(ステップS1310:“YES”)、レート強制モジュール65は、ステップS1330へ進み、UE−R 3−2の被中継(又は、ネイティブ+被中継)データレートが、UE−R 3−2の承認された当該トラヒックの種別に対するデータレートに達した、超えた又は依然として下回るか否かをチェックする。
具体的には、ステップS1330において、レート強制モジュール65は、UE−R 3−2に対する被中継(又は、ネイティブ+被中継)トラヒックレートがその関連AMBR(UE−Relay−AMBR)を下回るか否かチェックする。このチェックの結果、UE−R 3−2に対する被中継(又は、ネイティブ+被中継)トラヒックレートがその関連AMBRに達した又は超えている(すなわち、下回っていない)旨を示す場合、レート強制モジュール65は、処理パケットの伝送をブロックし、次のパケットを処理するためにステップS1300へ戻る。
一方、S1330でのチェックの結果、UE−R 3−2に対する被中継(又は、ネイティブ+被中継)トラヒックレートがその関連AMBRを下回る旨を示す場合、レート強制モジュール65は、処理データパケット(のペイロード)のUE−R 3−2への伝送を許可する。
要約すれば、上記の実施形態は、少なくとも次の利益をもたらす。
−フレキシビリティ:許容ビットレート値は、オペレータのポリシ及び/又は状況に応じた動的な変化(例えば、被中継データ及び/又は全体的なネットワーク負荷の増加を占めること)に従い、ネットワークオペレータにより任意のレベル(例えば、ネットワーク、セル、ユーザのグループ、個別のユーザレベル)に固定されても良い。このことは、ネットワークオペレータが、被中継ユーザ通信デバイスのためにUE−Rへ許可する通信と、ネットワークにおける“通常の”非中継ユーザ通信デバイスのために許可する通信との間の最適なトレードオフを見出すことを可能にする。
−オペレータは、ダウンリンク及びアップリンクの両者の上で、通常トラヒック及び被中継トラヒックに対して異なる平均最大ビットレートを設定且つ強制することが可能である。
−UE−Rがローミングする際(すなわち、UE−Rが自身のホームネットワークよりむしろ在圏(visited)ネットワークによりサーブされる場合)、UE−Rに対して(ネイティブ/被中継)AMBRパラメータを強制することが可能である。
−共にGTP−Uを用いるのでeMBMSベアラ及び非eMBMSベアラの両者に対して、(ネイティブ/被中継)AMBRパラメータを強制することが可能である。
−被中継トラヒックに対して固有のベアラ又は固有のPDNコネクションを作成する必要が無い。このことは、結果的に、UE−Rとネットワークとの間のシグナリングオーバヘッド全体の低減をもたらし、UE−R毎のデータベアラの最大数(8)のハードリミットへ到達するリスクを軽減可能にする。
−(ProSeを含む)現行の(Release 12)3GPP規格との互換性。(少なくとも幾つかの)実施形態がデバイス間通信ベアラ及び無線アクセスネットワークへ何ら影響を及ぼさないため、互換性を維持可能である。
−簡易性/制限されたコスト:上記の実施形態は、ProSe機能、パブリックセーフティアプリケーションサーバ等の外部機器との新たな/変更されたインタフェースを何ら必要としない。実施形態は、ネットワークノード同士間で交換される既存のシグナリングメッセージに加えて、追加のシグナリングを何ら必要としない(すなわち、新たなパラメータを使用する場合であっても、これら新たなパラメータを既存シグナリングメッセージを用いて送信しても良い)。加えて、実施形態は、ローミング加入者用のAMBRパラメータの既存管理への変更を何ら必要としない。
<変更及び代替案>
以上、詳細な実施形態を説明した。当業者にとって明らかな通り、ここに組み込まれる発明の恩恵を受けつつ、多くの変更及び代替案が上記の実施形態に対して成され得る。ほんの一例として、幾つかの代替案及び変更を説明する。
上記の例においては、被中継通信パスを、LTEテクノロジー(すなわち、基地局と中継ユーザ通信デバイスとの間で用いられるのと同一の通信テクノロジー)を用いて説明した。但し、当然のことながら、通信パスは、(基地局と中継ユーザ通信デバイスとの間に用いられる通信テクノロジーに関係無く)任意の通信テクノロジー、例えばWLAN(Wireless Local Area Network)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)、FlashLinQ、WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、Bluetooth、BLE(Bluetooth Low Energy)、ZigBee等を用いて中継されても良い。
当然のことながら、基地局は、ホーム基地局、フェムト基地局等のLPN(Low Power Node)であっても良い。また当然のことながら、中継及び被中継ユーザ通信デバイスの一方(又は両者)がLPNであっても良い。
上記の例においては、2つのユーザ通信デバイスが、互いにダイレクトD2Dコネクションを確立することを許可されていた。当業者にとって明らかな通り、このようなコネクションは、3以上のユーザ通信デバイス間で確立されても良く、以て通信デバイスのユーザが、電話会議セットアップにおいて共に接続されても良い。この場合、D2Dベアラは、3以上のユーザ通信デバイス(例えば、同一のUE−Rを介して中継される全てのユーザ通信デバイス)の間に提供されても良い。
上記の説明においては、D2Dベアラが、データを中継するために中継ユーザ通信デバイスと被中継通信デバイスとの間に提供される。当然のことながら、このような“D2Dベアラ”は、D2D無線ベアラ、D2D EPSベアラ、D2Dサービスベアラ等の少なくとも一つを含んでも良い。
上記の実施形態において、UEはモバイル(セルラ)通信デバイスである。例えば携帯電話機、スマートフォン、PDA(personal digital assistants)、ラップトップコンピュータ、ウェブブラウザ、MTC(Machine Type Communication)デバイス等の他のタイプのユーザ通信デバイスを用いることが可能である。
図6及び図8の上記説明においては、特定のシグナリングメッセージが例として与えられた(例えば、“Initial Context Setup”メッセージ)。但し、当然のことながら、他のシグナリングメッセージ、例えばAS(Access Stratum)及び/若しくはNAS(Non−Access Stratum)メッセージ、並びに/又は非3GPPメッセージを用いても良い。
当然のことながら、幾つかのメッセージは、ネットワークから/へ同時に(例えば、組み合せて)送信されても良く、及び/又はメッセージは、異なる時、且つ上述したものとは異なる順序で送信されても良い。
図6のステップS616及び図8のステップS816の上記説明においては、MMEを、中継PDNコネクション確立の後にUE−AMBR/UE−Relay−AMBRパラメータを算出するものとして記載した。但し、当然のことながら、MMEは、個別のステップというよりむしろ、(S605/S805での)PDNコネクション確立の間、又は(ステップS615/S815)中継PDNコネクション確立の間にパラメータを算出しても良い。また当然のことながら、MMEは、中継コネクションが存在すると判定したか否かに関わらず(すなわち、第2のユーザ通信デバイスがUE−Rとして設定されるか否かに関わらず)、パラメータを算出しても良い。この場合、中継PDNコネクション確立のステップS615/S815を省略しても良い。
図7のステップS740及びS760、並びに図9のステップS940及びS960の上記説明においては、P−GWを、処理パケットの伝送をブロックするものとして記載した。但し、当然のことながら、P−GWは、パケットを一時的にのみブロックしても良い。この場合、パケットを、所定の時間量の間、例えば、(被中継)トラヒックがパケットをその宛先へ転送するための(前述の各ステップの)条件を満たしたと判定される迄、バッファリングすれば良い。
図9のステップS930の上記説明においては、P−GWを、UE−Rの通常トラヒックに加えてUE−Rを介し許容される最大追加トラヒックを定義するAMBR値を用いて、レート強制を実行するものとして説明した。図9においては、追加トラヒックを、被中継トラヒックを含むものとして説明した。但し、当然のことながら、Extra−APN−AMBRパラメータ及びExtra−UE−AMBRパラメータを、UE−Rのネイティブトラヒックに対し適用可能としても良い。例えば、ネットワークオペレータは、高スループットの一時的な承認が必要である場合等に(例えば、オフロード目的で、夜間に、及び/又はネットワークのキャパシティが十分に活用されていない時はいつでも)、このような“追加(extra)”のトラヒックパラメータを任意のユーザ通信デバイスへ(その中継機能に応じるというよりむしろ)一時的に適用しても良い。
また当然のことながら、D2D(又はProSe)可能なUEは、必要に応じて、他のUE、UE−R及び/又は他のD2D UEとの複数のコネクションを有していても良い。
上記の実施形態においては、HSSを、ユーザ通信デバイスに対するHSS_UE−Relay−AMBR及びHSS_APN−Relay−AMBRパラメータを保持するものとして説明した。当然のことながら、ネットワークオペレータは、エンドユーザに対し各種の中継契約オプションを提供しても良い。例えば、想定される契約オプションとしては、下記a)〜c)が挙げられ得る。
a)下記パラメータを伴う、中継契約オプション無しのベーシックカテゴリ
ダウンリンク上:
インターネットAPN:APN−AMBR=10mbs
UE−AMBR=10mbs
アップリンク上:
インターネットAPN:APN−AMBR=5mbs
UE−AMBR=5mbs
b)下記パラメータを伴う、ベーシック中継契約オプション(例えば、5ユーザ迄の音声及び/又は映像トラヒックの中継を許可)
ダウンリンク上:
GCSE APN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=2.5mbs
インターネットAPN(通常トラヒック用):APN−AMBR=10mps
インターネットAPN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=10mbs
UE−AMBR=10mbs
アップリンク上:
GCSE APN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=1mbs
インターネットAPN(通常トラヒック用):APN−AMBR=5mps
インターネットAPN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=5mbs
UE−AMBR=5mbs
c)下記パラメータを伴う、プレミアム中継契約オプション(例えば、10ユーザ迄の音声及び/又は映像トラヒックの中継を許可)
ダウンリンク上:
GCSE APN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=5mbs
インターネットAPN(通常トラヒック用):APN−AMBR=10mps
インターネットAPN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=20mbs
UE−AMBR=20mbs
アップリンク上:
GCSE APN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=2mbs
インターネットAPN(通常トラヒック用):APN−AMBR=5mps
インターネットAPN(中継トラヒック用):APN−Relay−AMBR=10mbs
UE−AMBR=10mbs
加えて、契約オプションb)及びc)は、関連UE−Relay−AMBR値を含んでも良い。
図11〜図13を参照して説明した上記の例においては、GTP−Uヘッダ/ペイロードを、トラヒック(ネイティブ又は被中継)の種別のインジケーションを含むものとして説明した。但し、当然のことながら、このようなインジケーションは、トラヒック種別に応じて基地局の異なる動作を要求し得る他のシチュエーション(すなわち、AMBR強制関連以外のシチュエーション)において適用しても良い。
例えば、GTP−Uに対する上述の変更を、下記のケースにおいて有益に適用しても良い。
−(ダウンリンクにおいて)基地局が、指示されたトラヒック種別に応じて、UE−Rへのトラヒックに対して適切な(例えば、異なる)コーディングスキーム/スケジューリングを適用し得るケース
−(ダウンリンクにおいて)基地局が、指示されたトラヒック種別に応じて、UE−Rへのトラヒックに対して適切な(例えば、異なる)電力制御を適用し得るケース
−(ダウンリンクにおいて)基地局が、指示されたトラヒック種別に応じてトラヒックをUE−Rへ送信し得る、例えば、基地局が、必要な場合にeMBMSベアラを被中継トラヒック及びネイティブトラヒックの一方(又は両者)に用い得るケース
−(アップリンクにおいて)基地局及び/又はP−GWが、指示されたトラヒック種別に応じてUE−Rからのトラヒックを他のネットワークノードへ送信し得る、例えば、基地局及び/又はP−GWが、一の種別のトラヒックを例えばGCSE AS(Group Communication System Enablers Application Server)へ送信し、他の種別のトラヒックを他のエンティティ(例えば、他のP−GW又はユーザ通信デバイス)へ送信し得るケース
また当然のことながら、上述した中継固有のAMBRパラメータ(UE−Relay−AMBR、APN−Relay−AMBR、Extra−UE−AMBR、Extra−APN−AMBR等)は、他のサービスより優先する必要があり得る特定のサービス、例えばパブリックセーフティ関連の通信に対してのみ適用しても良い。この場合、関連した中継固有のAMBRパラメータをこのような特定サービスに対し適用すること(及び通常の通信に適用可能なUE−RのAMBRを用いて、他の非優先サービスに対するトラヒックを中継すること)によって、このような優先サービスに関するデータの伝送/中継を向上させることが可能であろう。
図13の上記説明においては、基地局のレート強制モジュールを、(ネイティブトラヒック用の)UE−AMBRパラメータ並びに(被中継又はネイティブ+被中継トラヒック用の)UE−Relay−AMBRパラメータを用いてデータパケットを処理するものとして説明した。但し、当然のことながら、データパケットを、UE−Rのネイティブトラヒックに加えた追加トラヒックに対するビットレートパラメータ(Extra−UE−AMBR)を用いて処理しても良い。この場合、ステップS1330で実行されるチェックには、“UE−Relay−AMBR”パラメータに代えて、“Extra−UE−AMBR”パラメータを用いる。この場合、当然のことながら、UE−RのビットレートがそのUE−AMBRにより定義される値を超過するならば、UE−Rに対するビットレート総量がUE−AMBRとExtra−UE−AMBRとの和を超過しない限りは、被中継トラヒックのみがレート強制モジュールによって許可されるだろう。
上記の例を、UE−Rテクノロジーを参照して議論した。但し、当然のことながら、これらの例は、D2D(Device−to−Device)、P2P(Peer−to−Peer)及び/又はP2M(Peer−to−Multipeer)テクノロジー等の他の分野へ適用することも可能である。
上記の説明においては、UE−Rをスタンドアロンエンティティとして説明した。但し、当然のことながら、上述したUE−R機能を、複数のエンティティを用いて実装しても良い。例えば、UE−R機能は、ホップ・バイ・ホップ(hop−by−hop)方式で基地局へ接続される複数のユーザ通信デバイスにより、各々のD2D/ProSeコネクションを用いて2つの隣接ユーザ通信デバイス間で各“ホップ”を提供することによって提供しても良い。また当然のことながら、UE−Rは、装置の形式で、例えば無線ルータ、ラップトップコンピュータに接続されたユーザ通信デバイスとして提供しても良い。
上記の説明においては、ユーザ通信デバイス、基地局、MME及びPDNゲートウェイを、多くの離散的な機能コンポーネント又はモジュールを有するものとして解釈するケースに対して説明した。これらモジュールは、例えば既存システムが発明を実施するために変更されるといった或る用途のための方法で、例えば最初から発明の特徴を考慮して設計されたシステムといった他の用途において提供しても良いが、オペレーティングシステム又はコード全体へ組み込んでも良く、よって個別のエンティティとして識別しなくても良い。
上記の実施形態においては、多くのソフトウェアモジュールを説明した。当業者にとって明らかな通り、ソフトウェアモジュールは、コンパイルされた又はコンパイルされていない形式で提供しても良く、コンピュータネットワーク又は記録媒体上の信号として、ユーザ通信デバイス、基地局、MME及びPDNゲートウェイへ供給しても良い。また、このソフトウェアの一部又は全てにより実行される機能は、1以上の専用ハードウェア回路を用いて実行しても良い。しかしながら、ソフトウェアモジュールの使用は、ユーザ通信デバイス、基地局、MME及びPDNゲートウェイの機能を更新することを容易にするため好ましい。
ソフトウェアモジュール(すなわち、コンピュータプログラム)は、様々なタイプの非一時的なコンピュータ可読媒体(non−transitory computer readable medium)を用いて格納され、コンピュータに供給することができる。非一時的なコンピュータ可読媒体は、様々なタイプの実体のある記録媒体(tangible storage medium)を含む。非一時的なコンピュータ可読媒体の例は、磁気記録媒体(例えばフレキシブルディスク、磁気テープ、ハードディスクドライブ)、光磁気記録媒体(例えば光磁気ディスク)、CD−ROM(Read Only Memory)、CD−R、CD−R/W、半導体メモリ(例えば、マスクROM、PROM(Programmable ROM)、EPROM(Erasable PROM)、フラッシュROM、RAM(random access memory))を含む。また、プログラムは、様々なタイプの一時的なコンピュータ可読媒体(transitory computer readable medium)によってコンピュータに供給されてもよい。一時的なコンピュータ可読媒体の例は、電気信号、光信号、及び電磁波を含む。一時的なコンピュータ可読媒体は、電線及び光ファイバ等の有線通信路、又は無線通信路を介して、プログラムをコンピュータに供給できる。
当然のことながら、以下の大略的な変更も可能である。
<変更A>
HSSにより保持されるパラメータは、HSS_Extra−APN−AMBRと、HSS_Extra−UE−AMBRとを含む。
MME(AMBR設定モジュール)により算出されるパラメータは、以下を含む。
−基地局のため:
Figure 0006561838
−P−GWのため:
Figure 0006561838
この場合、基地局が、レート強制を実行するに際して、UE−Rに対するネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別する必要が無い。従って、単一のAMBR値(UE−AMBR)を用いても良い。
この場合、P−GWが、レート強制を実行するに際して、UE−Rに対するネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別する必要が無い。従って、単一のAMBR値(例えば、MMEにより提供されるAPN−AMBR値、又はP−GW自身により、HSS_Extra−APN−AMBRとHSS_APN−AMBRとの和を算出することによって導出した値)を用いても良い。
<変更B>
HSSにより保持されるパラメータは、HSS_Extra−APN−AMBRと、HSS_Extra−UE−AMBRとを含む。
MME(AMBR設定モジュール)により算出されるパラメータは、以下を含む。
−基地局のため:
Figure 0006561838
−P−GWのため:
Figure 0006561838
及び
Figure 0006561838
この場合、基地局が、レート強制を実行するに際して、UE−Rに対するネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別する必要が無い。従って、単一のAMBR値(UE−AMBR)を用いても良い。
この場合、P−GWが、ネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別し、各トラヒック種別に対し次の通りにレート強制を適用しても良い。
−APN−AMBRをUE−Rのネイティブトラヒックへ適用、及び
−APN−Relay−AMBRをUE−Rの被中継トラヒックへ適用
<変更C>
本ケースでは、P−GWが、変更A及びBと同様のパケットハンドリングを適用しても良い。但し、本変更においては、MMEが、Extra−UE−AMBRパラメータの値を以下の式を用いて算出する。

Figure 0006561838
Extra−UE−AMBRパラメータは、全てのAPNに亘り、特定のユーザ通信デバイスに対する中継用に許容される追加トラヒックの最大総量を定義する。
Figure 0006561838
この場合、基地局が、ネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別し、各トラヒック種別に対し次の通りにレート強制を適用しても良い。
−UE−AMBRをUE−Rのネイティブトラヒック及び被中継トラヒックへ適用、及び
−Extra−UE−AMBRをUE−Rの被中継トラヒックへ適用
MMEは、承認されたP−GW毎に、関連APN−AMBRの値を以下の式を用いて決定しても良い。

Figure 0006561838
この場合、P−GWが、レート強制を実行するに際して、UE−Rに対するネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別する必要が無い。
或いは、MMEは、承認されたP−GW毎に、関連APN−AMBRの値を以下の式を用いて決定しても良い。

Figure 0006561838
及び
Figure 0006561838
この場合、P−GWが、ネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別し、各トラヒック種別に対し次の通りにレート強制を適用しても良い。
−APN−AMBRをUE−Rのネイティブトラヒックへ適用、及び
−APN−Relay−AMBRをUE−Rの被中継トラヒックへ適用
<変更D>
本変更において、HSS_Extra−APN−AMBRパラメータは、中継に際し、特定APNに対する通常帯域幅(APN−AMBR)へ追加可能な追加許容帯域幅の量を定義する。
オプションとして、ユーザ通信デバイス毎に、新たなHSSパラメータ、例えば、ユーザ通信デバイスがデータを中継する場合に、UE−AMBRパラメータに対する最大許容値を定義するHSS_Extra−UE−AMBRパラメータを定義しても良い。
よって、MMEは、ユーザ通信デバイスが他のユーザ通信デバイスに対するトラヒックを中継する場合、APN−AMBR値をHSS_Extra−APN−AMBR分だけインクリメントすることが可能である(すなわち、新たなAPN−AMBR=APN_AMBR+HSS_Extra−APN−AMBR)。この場合、MMEは、UE−AMBRをHSS_Extra−UE−AMBR分だけインクリメントしても良い(すなわち、新たなUE−AMBR=UE−AMBR+HSS_Extra−UE−AMBR)。
なお、この場合、P−GWは、ネイティブトラヒックと被中継トラヒックとを区別する必要が無い。
<変更E>
当然のことながら、MMEは、例えば中継PDNコネクションの確立の間に、ProSe機能から、中継PDNコネクションが確立される被中継ユーザ通信デバイスに関連したAMBRパラメータ(UE−AMBR/APN−AMBR)等の中継関連AMBRパラメータを検索しても良い。このようなProSe機能は、コアネットワーク内又はコアネットワーク外で提供されても良く、MME及び/又はHSSとのコネクションを伴って提供されても良い。
他の各種変更は、当業者にとって明らかであり、ここでは詳細には説明しない。
<3GPP用語集>
AMBR −Aggregate Maximum Bit Rate
APN −Access Point Name
AS −Access Stratum
D2D −Device to Device
DL −Downlink
eNB −Evolved Node B、E−UTRAN base station
EPC −Evolved Packet Core
EPS −Evolved Packet System
E−UTRA −Evolved UMTS Terrestrial Radio Access
E−UTRAN −Evolved UMTS Terrestrial Radio Access Network
GBR −Guaranteed Bit Rate
GCSE −Group Communication System Enablers
GPRS −General Packet Radio Service
GTP −GPRS Tunnelling Protocol
HSS −Home Subscriber Server
LTE −Long Term Evolution (of UTRAN)
MME −Mobility Management Entity
NAS −Non−Access−Stratum
P−GW −PDN Gateway
ProSe −Proximity−based Services
(E−)RAB −(EPS−)Radio Access Bearer
RRC −Radio Resource Control
S−GW −Serving Gateway
TFT −Traffic Flow Template
UE −User Equipment
UE−R −UE Relay
UL −Uplink
UMTS Universal Mobile Telecommunications System
この出願は、2014年3月19日に出願された英国特許出願1404961.3号を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
1 通信ネットワーク
3 UE、ユーザ通信デバイス
5 基地局
7 コアネットワーク
10 外部ネットワーク
11 MME
13 S−GW
14 P−GW
16 HSS
31, 51, 71, 91 トランシーバ回路
33, 53 アンテナ
35 ユーザインタフェース
37, 57, 77, 97 コントローラ
39, 59, 79, 99 メモリ
41, 61, 81, 101 オペレーティングシステム
43, 63, 83, 103 通信制御モジュール
45 EPSモジュール
48 D2Dモジュール
49 中継モジュール
55, 75, 95 ネットワークインタフェース
65, 105 レート強制モジュール
66 PDCPモジュール
67 MACモジュール
68, 108 GTP−Uモジュール
85 AMBR設定モジュール

Claims (36)

  1. 中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第1のパラメータを特定する第1の設定データを、生成し、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第2のパラメータを特定する第2の設定データを、生成する生成手段と、
    前記中継ユーザデバイスとの通信を管理するために、前記第1及び第2の設定データを他のネットワークノードへ伝送するトランシーバ回路と、
    を備え
    前記第1のパラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットの総量を制御するためのパラメータを、含み、
    前記第2のパラメータは、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する被中継データスループットを制御するためのものであるが、非中継データスループットを制御するためのものでは無い専用(dedicated)パラメータを、含む、コアネットワークノード。
  2. 前記他のネットワークノードは、基地局であり、
    前記生成手段は、
    前記中継ユーザデバイスをサーブする各アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継データスループットの合計と、
    前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量と、
    の内で小さい方のものを選択することによって、前記第2のパラメータを生成する、
    ことを特徴とした請求項1に記載のコアネットワークノード。
  3. 前記生成手段は、前記第2のパラメータを以下の式を用いて生成し、
    Figure 0006561838
    UE−Relay−AMBRは、前記第2のパラメータであり、HSS−APN−Relay−AMBRは、特定のアクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継データスループットであり、HSS_UE−Relay−AMBRは、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量である、
    ことを特徴とした請求項に記載のコアネットワークノード。
  4. 前記トランシーバ回路は、HSS(home subscriber server)から、特定のアクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された被中継データスループット(HSS−APN−Relay−AMBR)を特定する情報と、前記中継ユーザデバイスに対する通信用の許容された被中継データスループットの総量を特定する情報と、を受信する、
    ことを特徴とした請求項のいずれか一項に記載のコアネットワークノード。
  5. 前記他のネットワークノードは、アクセスポイントであり、
    前記生成手段は、前記第2のパラメータを、
    i)前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容されたネイティブ(native)データスループットと、
    ii)前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された追加的なデータスループットと、
    の和として生成し、
    ネイティブデータは、前記中継ユーザデバイスにより発せられるか、又は前記中継ユーザデバイス宛てのデータである、
    ことを特徴とした請求項1に記載のコアネットワークノード。
  6. 前記生成手段は、前記第2のパラメータを以下の式を用いて生成し、
    Figure 0006561838
    APN−AMBRは、前記第2のパラメータであり、HSS_APN−AMBRは、前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容されたネイティブデータスループットであり、HSS_Extra−APN−AMBRは、前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された追加的なデータスループットである、
    ことを特徴とした請求項に記載のコアネットワークノード。
  7. 前記トランシーバ回路は、HSS(home subscriber server)から、前記アクセスポイントを介した前記中継ユーザデバイスに対する許容された追加的なデータスループット(HSS_Extra−APN−AMBR)を特定する情報を、受信する、
    ことを特徴とした請求項に記載のコアネットワークノード。
  8. 前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループットを制御するためのものであるが、被中継(非ネイティブ)データスループットを制御するためのものでは無い更なるパラメータを、特定する、
    ことを特徴とした請求項のいずれか一項に記載のコアネットワークノード。
  9. 前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループット及び被中継(非ネイティブ)データスループットの両者を制御するため更なるパラメータを、特定する、
    ことを特徴とした請求項のいずれか一項に記載のコアネットワークノード。
  10. 前記中継ユーザデバイスを介した中継コネクションの有無を判定する判定手段、をさらに備え、
    前記トランシーバ回路は、前記他のネットワークノードに対し、
    前記判定手段が前記中継ユーザデバイスを介した中継コネクションが存在しないと判定した場合に、前記第1の設定データを送信し、
    前記判定手段が前記中継ユーザデバイスを介した中継コネクションが存在すると判定した場合に、前記第2の設定データを送信する、
    ことを特徴とした請求項1〜のいずれか一項に記載のコアネットワークノード。
  11. 前記第2の設定データは、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のダウリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、及び
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のアップリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、
    の少なくとも一方を特定する、
    ことを特徴とした請求項1〜10のいずれか一項に記載のコアネットワークノード。
  12. コアネットワークと、少なくとも一つの他のユーザデバイスに対するデータを中継する中継ユーザデバイスとの間の通信を支援する基地局装置であって、
    前記コアネットワーク及び前記中継ユーザデバイスと通信するトランシーバ回路と、
    前記中継ユーザデバイスとの通信を管理する制御モジュールと、を備え、
    前記トランシーバ回路は、前記コアネットワークから、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第1のパラメータを特定する第1の設定データを、受信し、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第2のパラメータを特定する第2の設定データを受信し、
    前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスとの通信を、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記第1のパラメータに基づいて管理し、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記第2のパラメータに基づいて管理
    前記第1のパラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットの総量を制御するためのパラメータを、含み、
    前記第2のパラメータは、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する被中継データスループットを制御するためのものであるが、非中継データスループットを制御するためのものでは無い専用パラメータを、含む、
    基地局装置。
  13. 前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループットを制御するためのものであるが、被中継(非ネイティブ)データスループットを制御するためのものでは無い更なるパラメータを、特定する、
    ことを特徴とした請求項12に記載の基地局装置。
  14. 前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループット及び被中継(非ネイティブ)データスループットの両者を制御するため更なるパラメータを、特定する、
    ことを特徴とした請求項12に記載の基地局装置。
  15. 前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記第2のパラメータ及び前記更なるパラメータに基づき前記中継ユーザデバイスとの通信を管理する、
    ことを特徴とした請求項13又は14に記載の基地局装置。
  16. 前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスに対して伝送すべきデータパケットを処理する際、前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含むか否かを判定し、
    前記制御モジュールは、前記判定並びに前記第2及び更なるパラメータに基づき、前記中継ユーザデバイスに対する前記データパケットの伝送を管理する、
    ことを特徴とした請求項1315のいずれか一項に記載の基地局装置。
  17. 前記トランシーバ回路は、前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された情報エレメントを含む被中継データパケット、及び前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された情報エレメントを含む非中継(ネイティブ)データパケット、の少なくとも一方を受信し、
    前記制御モジュールは、前記データパケットが、前記データパケットが中継される又はネイティブデータパケットである旨を示すよう設定された情報エレメントを含むか否かに基づいて、前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含む否かの前記判定を行う、
    ことを特徴とした請求項16に記載の基地局装置。
  18. 前記トランシーバ回路は、前記コアネットワークから、被中継データパケット及び非中継(ネイティブ)データパケットの前記少なくとも一方を受信する、
    ことを特徴とした請求項17に記載の基地局装置。
  19. 前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された前記情報エレメント、及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された前記情報エレメントは、GTP(GPRS(General Packet Radio Service) Tunnelling Protocol)に従った情報エレメントを含む、
    ことを特徴とした請求項18に記載の基地局装置。
  20. 前記トランシーバ回路は、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスから、被中継データパケット及び非中継(ネイティブ)データパケットの前記少なくとも一方を受信する、
    ことを特徴とした請求項17に記載の基地局装置。
  21. 前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された前記情報エレメント、及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された前記情報エレメントは、PDCP(Packet Data Convergence Protocol)に従った、PDCPヘッダのフィールド等の情報エレメントを含む、
    ことを特徴とした請求項20に記載の基地局装置。
  22. 前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された前記情報エレメント、及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すよう設定された前記情報エレメントは、MAC(Media Access Control)プロトコルに従った、MAC制御エレメント等の情報エレメントを含む、
    ことを特徴とした請求項20又は21に記載の基地局装置。
  23. 前記トランシーバ回路は、前記中継ユーザデバイスから、
    被中継データ通信用の通信リソースの割当の要求であって、当該要求が被中継データ通信のためのものである旨を示すよう設定された情報エレメントを含む要求、及び
    非中継(ネイティブ)データ通信用の通信リソースの割当の要求であって、当該要求が非中継(ネイティブ)データ通信のためのものである旨を示すよう設定された情報エレメントを含む要求、
    の少なくとも一方を受信し、
    前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含む否かの前記判定は、通信リソースの割当の前記要求に応じて、前記データパケットが、被中継データを伝送するために割り当てられたリソースを用いて伝送されるか、或いは非中継(ネイティブ)データを伝送するために割り当てられたリソースを用いて伝送されるかに基づく、
    ことを特徴とした請求項1622のいずれか一項に記載の基地局装置。
  24. 前記制御モジュールは、前記要求に応じてリソースを割り当てると共に、前記要求中の前記情報エレメントに基づき、被中継データ通信用に割り当てた通信リソース及び非中継(ネイティブ)データ通信用に割り当てた通信リソースの少なくとも一方を特定する情報を、維持する、
    ことを特徴とした請求項23に記載の基地局装置。
  25. 前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスに対して伝送すべきデータパケットを処理する際、前記データパケットを、前記GTPに従い、且つ前記データパケットが中継される旨を示すように設定及び/又は前記データパケットが中継されない旨を示すように設定された更なる情報エレメントを含めることによって、変更し、
    前記トランシーバ回路は、前記変更されたデータパケットを前記コアネットワークへ転送する、
    ことを特徴とした請求項19に記載の基地局装置。
  26. 前記情報エレメント及び/又は前記更なる情報エレメントは、
    GTPバージョン番号、
    前記データパケットが中継されるか否かを示すためのフラグ、
    GTPメッセージ種別を特定する情報、
    GTP拡張ヘッダの有無を特定する情報、及び
    GTP拡張ヘッダ、
    の少なくとも一つを含む、
    ことを特徴とした請求項19又は25に記載の基地局装置。
  27. 前記第1のパラメータは、第1のAMBR(aggregate maximum bit rate)パラメータを含み、
    前記第2のパラメータは、第2のAMBRパラメータを含む、
    ことを特徴とした請求項1226のいずれか一項に記載の基地局装置。
  28. 前記第2の設定データは、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のダウンリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、及び
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のアップリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、
    の少なくとも一方を特定する、
    ことを特徴とした請求項1227のいずれか一項に記載の基地局装置。
  29. コアネットワークエンティティ及び中継ユーザデバイスと通信するトランシーバ回路と、
    前記中継ユーザデバイスとの通信を管理する制御モジュールと、を備え、
    前記トランシーバ回路は、前記コアネットワークエンティティから、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第1のパラメータを特定する第1の設定データを、受信し、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットを制御するための第2のパラメータを特定する第2の設定データを受信し、
    前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスとの通信を、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記第1のパラメータに基づいて管理し、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記第2のパラメータに基づいて管理
    前記第1のパラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットの総量を制御するためのパラメータを、含み、
    前記第2のパラメータは、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する被中継データスループットを制御するためのものであるが、非中継データスループットを制御するためのものでは無い専用パラメータを、含む、
    アクセスポイント。
  30. 前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループットを制御するためのものであるが、被中継(非ネイティブ)データスループットを制御するためのものでは無い更なるパラメータを、特定する、
    ことを特徴とした請求項29に記載のアクセスポイント。
  31. 前記第2の設定データは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する非中継(ネイティブ)データスループット及び被中継(非ネイティブ)データスループットの両者を制御するため更なるパラメータを、特定する、
    ことを特徴とした請求項29に記載のアクセスポイント。
  32. 前記制御モジュールは、前記中継ユーザデバイスに対して伝送すべきデータパケットを処理する際、前記データパケットが被中継データ又は非中継データを含むか否かを判定し、
    前記制御モジュールは、前記判定並びに前記第2及び更なるパラメータに基づき、前記中継ユーザデバイスに対する前記データパケットの伝送を管理する、
    ことを特徴とした請求項30又は31に記載のアクセスポイント。
  33. 前記制御モジュールは、前記データパケットを前記中継ユーザデバイスへ転送するに際して、前記データパケットに、
    i)前記データパケットが被中継データを含むと判定された場合に、前記データパケットが中継される旨を示すよう設定された情報エレメント、
    ii)前記データパケットが非中継データを含むと判定された場合には、前記データパケットがネイティブパケットである旨を示すよう設定された情報エレメント、
    を追加する、
    ことを特徴とした請求項32に記載のアクセスポイント。
  34. 前記第1のパラメータは、第1のAMBR(aggregate maximum bit rate)パラメータを含み、
    前記第2のパラメータは、第2のAMBRパラメータを含む、
    ことを特徴とした請求項2933のいずれか一項に記載のアクセスポイント。
  35. 前記第2の設定データは、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のダウンリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、及び
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のアップリンクデータスループットを制御するための第2のパラメータ、
    の少なくとも一方を特定する、
    ことを特徴とした請求項2934のいずれか一項に記載のアクセスポイント。
  36. 中継ユーザデバイスに対する通信を制御するためのパラメータを保持する保持手段と、
    情報を、前記中継ユーザデバイスとコアネットワークとの間の通信を制御するMME(mobility management entity)へ提供するトランシーバ回路と、を備え、
    前記パラメータは、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のデータスループットを制御するための第1のパラメータを、含み、
    前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有する場合には、前記中継ユーザデバイスに対する通信用のデータスループットを制御するための第2のパラメータを、含
    前記第1のパラメータは、前記中継ユーザデバイスが少なくとも一つの他のユーザ通信デバイスとの中継コネクションを有していない場合に、前記中継ユーザデバイスとの通信に対するデータスループットの総量を制御するためのパラメータを、含み、
    前記第2のパラメータは、前記中継ユーザデバイスとの通信に対する被中継データスループットを制御するためのものであるが、非中継データスループットを制御するためのものでは無い専用(dedicated)パラメータを、含む、
    コアネットワークノード。
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