JP6559901B2 - 電子制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電子制御装置に関し、特に、例えば車両の電子制御を行う電子制御装置であって、適切な電圧及び電流を供給する電源制御装置を備えた電子制御装置に関する。
エンジンやトランスミッションを電子制御する電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)は、外部からの入力電圧として車載バッテリ電圧を用い、このバッテリ電圧を所定の電圧に調整し、様々な給電対象に対して適切な電圧及び電流を供給する電源制御装置を搭載している。給電対象としては、ECU内部に搭載されるマイクロコントローラや各種IC(Integrated Circuit)、ECU外部に接続されている各種センサ、等がある。給電対象へ供給する電圧は、通常、車載バッテリ電圧よりも低いため、電源制御装置では、車載バッテリ電圧を給電対象の入力電圧として適した電圧に降圧する。
従来、この種の電源制御装置として、電力変換効率と出力電圧リップルを考慮し、降圧スイッチングレギュレータとリニアレギュレータとで構成されているものがある(例えば、特開2008−289254号公報参照)。一般的に降圧スイッチングレギュレータはリニアレギュレータと比較して高効率な電力変換を可能とするが、出力電圧リップルはリニアレギュレータと比較して大きい。そのため、降圧スイッチングレギュレータによってバッテリ電圧を所定の電圧に中間電圧として高効率に変換し、この中間電圧をリニアレギュレータで給電対象に適した電圧となるように降圧することで、電源制御装置としての電力変換効率と出力電圧リップルを両立させている。
特開2008−289254号公報
しかしながら、特開2008−289254号公報に記載された従来の装置のように、給電対象に適した電圧となるようにリニアレギュレータで降圧する構成においては、給電対象に供給する電圧が低電圧化するにつれ(例えば、最近ではマイコンのコアの動作電圧が低電圧化している。)、そのリニアレギュレータを含む電源での電力損失が大きくなり、電源制御装置の電力変換効率の悪化に繋がってしまうという問題があった。
これに対し、電力損失の大きなリニアレギュレータに代えて、電力損失が小さい、即ち、電力変換効率が高いスイッチングレギュレータを用いることが考えられるが、スイッチングレギュレータは大型部品であるインダクタの追加を必要とし、回路素子実装基板における実装面積の増加、また、この増加に伴う電子制御装置サイズの増加、更には大型部品増加に伴う電源実現コストの増加を招くという問題があった。
本発明は、小型且つ低コストで、電源供給を行う電源制御装置の電力損失を低減し電力変換効率を改善した電子制御装置を提供することを目的とする。
本発明は上記の目的を達成するために、電源側の電圧を変換するスイッチングレギュレータと、前記スイッチングレギュレータで生成される電圧を複数の負荷のそれぞれに応じた電圧に変換する複数の負荷側レギュレータと、を備える電子制御装置であって、前記スイッチングレギュレータは、インダクタと、オンに制御される際に入力電圧を前記インダクタへ印加する第1のスイッチング素子と、前記第1のスイッチング素子がオフに制御される際に前記インダクタへ電荷を供給する還流素子と、前記インダクタに印加された電圧を平滑化するための第1のキャパシタと、前記第1のキャパシタと前記インダクタとの間に配置される第1の整流素子と、前記第1のキャパシタによって平滑化された第1の出力電圧に応じて前記第1のスイッチング素子をオンまたはオフに制御する第1の制御部と、を備え、前記複数の負荷側レギュレータのうちの一部の負荷側レギュレータは、前記スイッチングレギュレータの前記インダクタと前記第1の整流素子との間から分岐する経路に接続されて、前記インダクタと前記第1の整流素子との間のノード電圧が入力され、前記一部の負荷側レギュレータは、オンに制御される際に入力電圧を第2の出力電圧の側へ通電する第2のスイッチング素子と、前記第2の出力電圧を安定化するための第2のキャパシタと、前記第2の出力電圧に応じて前記第2のスイッチング素子をオン/オフ制御する第2の制御部と、を備える、ことを特徴とする。
本発明によれば、小型且つ低コストで、電源供給を行う電源制御装置の電力損失を低減し電力変換効率を改善した電子制御装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施例1に係る電子制御装置の構成を示すブロック図。 図1に示した実施例1の電子制御装置100の効果を説明する図であって、電子制御装置100のタイミングチャートを示す図。 本発明の実施例2に係る電子制御装置の構成を示すブロック図。 図3に示した実施例2の電子制御装置200の効果を説明する図であって、電子制御装置200のタイミングチャートを示す図。 本発明の実施例3に係る電子制御装置の構成を示すブロック図。 図5に示した実施例3の電子制御装置300の効果を説明する図であって、電子制御装置300のタイミングチャートを示す図。 本発明の参考例に係る電子制御装置における電源制御装置の構成の一例を示すブロック図。
以下、本発明の実施例について図面を用いて説明する。
(参考例)
まず、図7を用いて本発明の参考例について説明する。図7は、本発明の参考例に係る電子制御装置における電源制御装置の構成の一例を示すブロック図である。
参考例である電子制御装置400は、電源制御装置401を有し、電源制御装置401から電源供給を受けて動作する。電源制御装置401は、主に、第1の電源1と、第2の電源2と、第3の電源3と、第4の電源4と、を有して構成される。
第1の電源1は、降圧スイッチングレギュレータであり、例えば電子制御装置200の外部のバッテリ(不図示)から供給されるバッテリ電圧Vbattを第1の電源出力電圧Vout1に降圧する。第1の電源1は、第1のスイッチング素子11、還流ダイオード15、インダクタ14、第1の出力容量13、第1の電圧制御回路12で構成される。
第1の電圧制御回路12が第1のスイッチング素子11に対してオンを指示すると、第1のスイッチング素子11はバッテリ電圧Vbattをインダクタ14側へ通電させ、第1の電源1の後段へ電流を供給する。一方、第1の電圧制御回路12がスイッチング素子11に対してオフを指示すると、第1のスイッチング素子11はバッテリ電圧Vbattをインダクタ14側へ通電させず、還流ダイオード15を介してインダクタ14に蓄えられたエネルギーが放電されることによって第1の電源1の後段へ電流を供給する。第1の電圧制御回路12は、第1の電源1の出力電圧である第1の電源出力電圧Vout1を監視し、第1の電源出力電圧Vout1が所定の電圧(例えば、5.5V)となるように第1のスイッチング素子11をPWM(Pulse Width Modulation)制御する。
第2の電源2は、リニアレギュレータである。第2の電源2は、例えば、電子制御装置400において電子制御を行うマイクロコントローラ(不図示)のコア電源として使用される。第2の電源2は、第2の出力トランジスタ21、第2の電圧制御回路22、第2の出力容量23で構成される。第2の電圧制御回路22は、第2の電源2の出力電圧である第2の電源出力電圧Vout2を監視し、第1の電源出力電圧Vout1を入力電圧として第2の電源出力電圧Vout2が所定の電圧(例えば、1.3V)となるように第2の出力トランジスタ21の通電/非通電を制御する。
第3の電源3も第2の電源2と同様に、リニアレギュレータである。第3の電源3は、例えば、電子制御装置400のマイクロコントローラのRAM(Random Access Memory)(不図示)保持やPLL(Phase Locked Loop)
(不図示)に使用される。第3の電源3は、第3の出力トランジスタ31、第3の電圧制御回路32、第3の出力容量33で構成される。第3の電圧制御回路32は、第3の電源3の出力電圧である第3の電源出力電圧Vout3を監視し、第1の電源出力電圧Vout1を入力電圧として第3の電源出力電圧Vout3が所定の電圧(例えば、3.3V)となるように第3の出力トランジスタ31の通電/非通電を制御する。
第4の電源4も第2の電源2及び第3の電源3と同様に、リニアレギュレータである。第4の電源4は、例えば、電子制御装置400のマイクロコントローラのポート電圧やAD(Analog−Digital)変換回路(不図示)の基準電圧に使用される。第4の電源4は、第4の出力トランジスタ41、第4の電圧制御回路42、第4の出力容量43で構成される。第4の電圧制御回路42は、第4の電源4の出力電圧である第4の電源出力電圧Vout4を監視し、第1の電源出力電圧Vout1を入力電圧として第4の電源出力電圧Vout4が所定の電圧(例えば、5V)となるように第4の出力トランジスタ41の通電/非通電を制御する。
第1の電源1、第2の電源2、第3の電源3、第4の電源4は全て降圧レギュレータであり、各電源の出力電圧の関係は、数1に示す関係であるとする。
Figure 0006559901
ここで、近年、マイクロコントローラの高性能化及び高機能化に伴い、コア電源の低電圧化及び消費電流増加が進んでおり、電子制御装置に適用されている電源構成において、コア電源に電力を供給するための電源部で電力損失が大きくなることが懸念される。図7の参考例においてインダクタ14後段で発生する電力損失は数2によって計算される。数2において、Iout2は第2の電源2の出力電流であり、Iout3は第3の電源3の出力電流であり、Iout4は第4の電源4の出力電流である。
Figure 0006559901
図7において、コア電源に電力供給するための電源は第2の電源2であり、この第2の電源2における電力損失は数2の中で(Vout1−Vout2)×Iout2で表現されている。つまり、コア電源の低電圧化及び消費電流増加の傾向は、コア電源に電力供給する第2の電源2の電力損失を大きくし、電源制御装置401の電力変換効率の悪化に繋がる。
図1は、本発明の実施例1に係る電子制御装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施例1に係る電子制御装置である電子制御装置100を説明するにあたり、図7に示した参考例の電子制御装置400との差異に関して説明し、同一箇所については同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。
実施例1の電子制御装置100は、電源制御装置101を有し、電源制御装置101から電源供給を受けて動作する。電源制御装置101は、主に、第1の電源1と、第2の電源2と、第3の電源3と、第4の電源4と、を有して構成される。
電子制御装置100は、参考例の電子制御装置400と比較して、第2の電源1の第1の出力容量13とインダクタ14との間に整流ダイオード16を配置し、第2の電源2はインダクタ14と整流ダイオード16との間から分岐する経路に接続され、インダクタ14と整流ダイオード16との間の電圧が第2の電源2の入力電圧として入力され、第1のON/OFF式電圧制御回路51が第2の出力トランジスタ21をON/OFF制御することによって第2の電源出力電圧Vout2を生成する構成となっている。
第1のON/OFF式電圧制御回路51は第2の電源出力電圧Vout2を監視し、第2の電源出力電圧Vout2に応じて第2の出力トランジスタ21をON/OFF制御する。
第2の出力トランジスタ21のON/OFF制御方法は、第2の電源出力電圧Vout2に応じてオン制御信号の時間幅を周期的に変化させる、具体的には第2の電源出力電圧Vout2が所望の電圧よりも低い場合にはオン制御信号の時間幅を広く制御し、第2の電源出力電圧Vout2が所望の電圧よりも高い場合にはオン制御信号の時間幅を狭く制御するパルス幅変調方式、または、予め第2の電源出力電圧Vout2に対して下限電圧閾値と上限電圧閾値が設定され、第2の電源出力電圧Vout2が下限電圧閾値に到達した際に第2の出力トランジスタ21をオン制御し、第2の電源出力電圧Vout2が上限電圧閾値に到達した際に第2の出力トランジスタ21をオフ制御するヒステリシス制御方式のどちらかによって実現される。
第2の出力容量23は、第2の電源出力電圧Vout2を安定化するために用いられる。第2の出力トランジスタ21がオン制御される際にインダクタ14と整流ダイオード16との間の電圧を第2の電源出力電圧Vout2側へ通電すると同時に第2の出力容量23に電荷を蓄電し、第2の出力トランジスタ21がオフ制御される際に第2の出力容量23に蓄電された電荷を放電することにより、給電対象となる負荷に安定した電力を供給する。
整流ダイオード16は、アノード、カソードがそれぞれインダクタ14側、第1の出力容量13側に接続され、アノード電圧がカソード電圧よりも低くなる場合に電荷がカソード側からアノード側へ動くことを防ぐために配置される。
インダクタ14と整流ダイオード16との間の電圧は第2の出力トランジスタ21の制御状態によって変動する(変動電圧Vvar)。電源制御装置101の構成上、第2の電
源出力電流Iout2、第3の電源出力電流Iout3、第4の電源出力電流Iout4の総電流はインダクタ14に流れており、第2の出力トランジスタ21がオン制御されている際、インダクタ14に流れている電流は第2の出力トランジスタ21に流れるため、変動電圧Vvarは第2の出力トランジスタのオン抵抗Ron2を用いて数3のようになる。
Figure 0006559901
また、第2の出力トランジスタ21がオフ制御されている際、インダクタ14に流れている電流は整流ダイオード16に流れるため、変動電圧Vvarは整流ダイオードフォワード電圧VFを用いて数4のようになる。
Figure 0006559901
ここで、整流ダイオードフォワード電圧VFは、整流ダイオード16に第2の電源出力電流Iout2、第3の電源出力電流Iout3、第4の電源出力電流Iout4の総電流が流れている際のアノード電圧とカソード電圧との電圧差を示している。
図2は、図1に示した実施例1の電子制御装置100の効果を説明する図であって、電子制御装置100のタイミングチャートを示す図である。
前述のように、インダクタ14後段の変動電圧Vvarは第2の出力トランジスタ21の制御状態によって変動する。これにより、変動電圧実効値Vvareffを第1の電源出力電圧Vout1よりも低くすることが可能になる。第2の電源2、第3の電源3及び第4の電源4がそれぞれの給電対象に給電する電力は、図7の電子制御装置400(参考例)と図1の電子制御装置100(実施例1)との間において不変であることを考慮すると、参考例ではインダクタ14後段で必要な電圧が第1の電源出力電圧Vout1であったのに対し、実施例1では第1の電源出力電圧Vout1よりも低い変動電圧実効値Vvareffであることから、実施例1におけるインダクタ14後段で発生する電力損失は参考例におけるインダクタ14後段で発生する電力損失よりも小さくなることが理解できる。
次に、具体的に発生する電力損失について述べる。
実施例1において、第2の出力トランジスタ21がオン制御される際に変動電圧Vvarを第2の電源出力電圧Vout2側へ通電すると同時に第2の出力容量23に電荷を蓄電し、第2の出力トランジスタ21がオフ制御される際に第2の出力容量23に蓄電された電荷を放電する関係性から、第1のON/OFF式電圧制御回路51が第2の出力トランジスタ21をオン制御する時間比率ONDUTYとオフ制御する時間比率OFFDUTYはそれぞれ数5、数6のように表現できる。
Figure 0006559901
Figure 0006559901
したがって、実施例1においてインダクタ14後段で発生する電力損失は、数7のように計算できる。
Figure 0006559901
ここで、一例として、ダイオードのフォワード電圧は一般的に0.8V程度であることから整流ダイオードフォワード電圧VF=0.8V、参考例で述べたコア電源の消費電流増加傾向を考慮して第2の電源出力電流Iout2=1A、第3の電源出力電流Iout3=第4の電源出力電流Iout4=0.5A、第2の出力トランジスタ21がオン制御されている際に発生する降下電圧Ron2×(Iout2+Iout3+Iout4)が整流ダイオードフォワード電圧VFよりも小さくなるように設定することとして第2の出力トランジスタのオン抵抗Ron2=0.2Ω、とすると、参考例におけるインダクタ14後段で発生する電力損失は数2から5.55W、実施例1におけるインダクタ14後段で発生する電力損失は数7から2.55Wと算出できる。この計算結果において実施例1の電力損失の方が小さいことから本発明の効果、実施例1の効果を確認することができる。
参考例におけるインダクタ14後段で発生する電力損失5.55Wのうち、第2の電源2で発生する電力損失は(5.5V−1.3V)×1A=4.2Wであり電力損失比率が高いこと、及び、この電力損失は出力電圧の低電圧化と消費電流増加に大きく依存することを考慮すると、第2の電源出力電圧Vout2が小さくなるほど、更に、第2の電源出力電流Iout2が大きくなるほど実施例1の効果が大きくなることが理解できる。
また、図2に示されているように、実施例1においては第2の出力トランジスタ21をスイッチング制御するため、第1の電源出力電圧Vout1の出力電圧リップルが参考例の出力電圧リップルよりも大きくなるが、第1の電源出力電圧Vout1の後段にリニアレギュレータである第3の電源3と第4の電源4によって出力電圧リップルを低減することで給電対象に要求される電気的特性を満足することが可能である。
したがって、本実施例に係る発明を適用した電子制御装置では、電子制御装置に適用される電源制御装置の電力損失を低減して電力変換効率を改善することが可能となる。
また、上記に示した効果を、大型素子であるインダクタを追加することなく実現することが可能、即ち低コストで実現することが可能となる。
図3は、本発明の実施例2に係る電子制御装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施例2に係る電子制御装置である電子制御装置200を説明するにあたり、図1に示した実施例1の電子制御装置100との差異に関して説明し、同一箇所については同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。
実施例2の電子制御装置200は、電源制御装置201を有し、電源制御装置201から電源供給を受けて動作する。電源制御装置201は、主に、第1の電源1と、第2の電源2と、第3の電源3と、第4の電源4と、を有して構成される。
電子制御装置200は、実施例1の電子制御装置100と比較して、インダクタ14と整流ダイオード16との間の電圧が第3の電源3の入力電圧として入力され、第1のON/OFF式電圧制御回路51の出力信号と第2のON/OFF式電圧制御回路52の出力信号の条件に応じて論理回路53が逆流防止機能付き出力トランジスタ56をON/OFF制御することによって第3の電源出力電圧Vout3を生成する構成となっている。それ以外は、実施例1と同様である。
逆流防止機能付き出力トランジスタ56は、オフ制御されている際に第3の電源出力電圧Vout3からインダクタ14と整流ダイオード16との間の電圧側へ通電することを防ぐ機能を有している。この機能の目的を達成するためには、逆流防止機能付き出力トランジスタ56を配置する代わりに、実施例1における第3の出力トランジスタ31と直列に不図示の整流ダイオードや整流トランジスタなどの整流素子を配置する構成でもよい。
第2のON/OFF式電圧制御回路52は、第3の電源出力電圧Vout3を監視し、第3の電源出力電圧Vout3に応じて逆流防止機能付き出力トランジスタ56をON/OFF制御するために用いる制御信号を出力する。
第2のON/OFF式電圧制御回路52の出力信号は、第3の電源出力電圧Vout3に応じてオン制御信号の時間幅を周期的に変化させる、具体的には第3の電源出力電圧Vout3が所望の電圧よりも低い場合にはオン制御信号の時間幅を広く制御し、第3の電源出力電圧Vout3が所望の電圧よりも高い場合にはオン制御信号の時間幅を狭く制御するパルス幅変調方式、または、予め第3の電源出力電圧Vout3に対して下限電圧閾値と上限電圧閾値が設定され、第3の電源出力電圧Vout3が下限電圧閾値に到達した際にオン制御信号を出力し、第3の電源出力電圧Vout3が上限電圧閾値に到達した際にオフ制御信号を出力するヒステリシス制御方式のどちらかによって実現される。但し、後述するが、実施例2の構成においては、論理回路53を用いて第2の電源出力電圧Vout2の電圧制御を優先させるため、第3の電源出力電圧Vout3を所望の電圧範囲内に制御するためには第2のON/OFF式電圧制御回路52の出力信号を電圧値に応じて切り替えるヒステリシス制御方式の方が望ましい。
論理回路53は、第1のON/OFF式電圧制御回路51がOFF制御信号を出力し、且つ、第2のON/OFF式電圧制御回路52がON制御信号を出力している条件下において逆流防止機能付き出力トランジスタ56をON制御し、それ以外の条件下において逆流防止機能付き出力トランジスタ56をOFF制御する。この機能によって第2の出力トランジスタ21と逆流防止機能付き出力トランジスタ56が同時にオンすることを回避する、即ち、第2の電源出力電圧Vout2と第3の電源出力電圧Vout3が短絡することを防止する。
第3の出力容量33は、第3の電源出力電圧Vout3を安定化するために用いられる。逆流防止機能付き出力トランジスタ56がオン制御される際にインダクタ14と整流ダイオード16との間の電圧を第3の電源出力電圧Vout3側へ通電すると同時に第3の出力容量33に電荷を蓄電し、逆流防止機能付き出力トランジスタ56がオフ制御される際に第3の出力容量33に蓄電された電荷を放電することにより、給電対象となる負荷に安定した電力を供給する。
インダクタ14と整流ダイオード16との間の電圧は第2の出力トランジスタ21の制御状態及び逆流防止機能付き出力トランジスタ56の制御状態によって変動する(変動電圧Vvar)。電源制御装置の構成上、第2の電源出力電流Iout2、第3の電源出力電流Iout3、第4の電源出力電流Iout4の総電流はインダクタ14に流れており、逆流防止機能付き出力トランジスタ56がオン制御されている際、インダクタ14に流れている電流は逆流防止機能付き出力トランジスタ56に流れるため、変動電圧Vvarは逆流防止機能付き出力トランジスタ56のオン抵抗Ron3を用いて数8のようになる。
Figure 0006559901
また、第2の出力トランジスタ21がオン制御されている際、実施例1と同様に数3のようになる。更に、これら以外の状態、即ち、逆流防止機能付き出力トランジスタ56と第2の出力トランジスタ21が共にオフ制御されている際、実施例1と同様に数4のようになる。
図4は、図3に示した実施例2の電子制御装置200の効果を説明する図であって、電子制御装置200のタイミングチャートを示す図である。
前述のように、インダクタ14後段の変動電圧Vvarは第2の出力トランジスタ21の制御状態及び逆流防止機能付き出力トランジスタ56の制御状態によって変動する。実施例2では、実施例1の構成から第3の電源3にも出力トランジスタのON/OFF制御を追加することにより、実施例1における変動電圧実効値Vvareffよりも更に変動電圧実効値Vvareffを低減することが可能になる。
次に、実施例2の構成において発生する電力損失について述べる。
第2の出力トランジスタ21がオン制御される際に変動電圧Vvarを第2の電源出力電圧Vout2側へ通電すると同時に第2の出力容量23に電荷を蓄電し、第2の出力トランジスタ21がオフ制御される際に第2の出力容量23に蓄電された電荷を放電する、更に、逆流防止機能付き出力トランジスタ56がオン制御される際に変動電圧Vvarを第3の電源出力電圧Vout3側へ通電すると同時に第3の出力容量33に電荷を蓄電し、逆流防止機能付き出力トランジスタ56がオフ制御される際に第3の出力容量33に蓄電された電荷を放電する関係性から、第2の出力トランジスタ21がオン制御される時間比率ONDUTY1V、逆流防止機能付き出力トランジスタ56がオン制御される時間比率ONDUTY3Vと逆流防止機能付き出力トランジスタ56と第2の出力トランジスタ21が共にオフ制御される時間比率OFFDUTYCOMはそれぞれ数9、数10、数11のように表現できる。
Figure 0006559901
Figure 0006559901
Figure 0006559901
したがって、実施例2においてインダクタ14後段で発生する電力損失は、数12のように計算できる。
Figure 0006559901
ここで、一例として、実施例1の説明で述べた内容から整流ダイオードフォワード電圧VF=0.8V、第2の電源出力電流Iout2=1A、第3の電源出力電流Iout3=第4の電源出力電流Iout4=0.5A、第2の出力トランジスタのオン抵抗Ron2=0.2Ω、とし、更に、逆流防止機能付き出力トランジスタ56は第2の出力トランジスタ21と比較して第3の電源出力電圧Vout3から変動電圧Vvar側へ通電することを防ぐ機能を有しており、この機能を第2の出力トランジスタ21と同等のものを直列に接続することによって実現するとして逆流防止機能付き出力トランジスタ56のオン抵抗Ron3=0.4Ω、とし、数12を用いて実施例2におけるインダクタ14後段で発生する電力損失を算出すると1.45Wと算出でき、本発明の効果、実施例2の効果を確認することができる。
したがって、本実施例に係る発明を適用した電子制御装置では、電子制御装置に適用される電源制御装置の電力損失を実施例1における構成よりも大きく低減して電力変換効率を改善することが可能となる。
図5は、本発明の実施例3に係る電子制御装置の構成を示すブロック図である。
本発明の実施例3に係る電子制御装置である電子制御装置300を説明するにあたり、図1に示した実施例1の電子制御装置100や図3に示した実施例2の電子制御装置200との差異に関して説明し、同一箇所については同じ参照番号を付して詳しい説明を省略する。
実施例3の電子制御装置300は、電源制御装置301を有し、電源制御装置301から電源供給を受けて動作する。電源制御装置301は、主に、第1の電源1と、第2の電源2と、第3の電源3と、第4の電源4と、整流トランジスタ駆動制御回路55と、を有して構成される。
電子制御装置300は、実施例1の電子制御装置100や実施例2の電子制御装置200と比較して、インダクタ14後段に配置される整流ダイオード16の代わりを整流トランジスタ54で構成し、この整流トランジスタ54と第2の出力トランジスタ21を整流トランジスタ駆動制御回路55から出力される制御信号によって駆動する構成となっている。それ以外は実施例1、実施例2と同様である。実施例2の構成に、整流ダイオード16の代わりで整流トランジスタ54を適用してもよい。
整流トランジスタ54は、オフ制御されている際にインダクタ14と整流トランジスタ54との間の電圧を整流トランジスタ54内部の寄生ダイオードを通して第1の電源出力電圧Vout1側へ通電し、オン制御されている際にインダクタ14と整流トランジスタ54との間の電圧を整流トランジスタ54内部の寄生ダイオードを通さず、通常のスイッチング素子として第1の電源出力電圧Vout1側へ通電する。これらの動作は、インダクタ14と整流トランジスタ54との間の電圧を第1の電源出力電圧Vout1側へ通電する際の降下電圧を低減することを目的としている。
整流トランジスタ駆動制御回路55は、第1のON/OFF式電圧制御回路51の出力信号に基づいて整流トランジスタ54と第2の出力トランジスタ21を制御する。第1のON/OFF式電圧制御回路51が出力信号をオフ制御信号からオン制御信号に切り替える際、整流トランジスタ駆動制御回路55はON/OFF式電圧制御回路51の出力信号がオフ制御信号からオン制御信号に切り替わったことを検知して整流トランジスタ54にオフ制御信号を出力し、デッドタイムtdead経過後、第2の出力トランジスタ21にオン制御信号を出力する。また、第1のON/OFF式電圧制御回路51が出力信号をオン制御信号からオフ制御信号に切り替える際、整流トランジスタ駆動制御回路55はON/OFF式電圧制御回路51の出力信号がオン制御信号からオフ制御信号に切り替わったことを検知して第2の出力トランジスタ21にオフ制御信号を出力し、デッドタイムtdead経過後、整流トランジスタ54にオン制御信号を出力する。
デッドタイムtdeadは、第2の出力トランジスタ21と整流トランジスタ54が同時にオンすることを回避する、即ち、第2の電源出力電圧Vout2と第1の電源出力電圧Vout1が短絡することを防止するために設ける時間である。
なお、図3の構成に整流トランジスタ駆動制御回路55を適用し、整流トランジスタ駆動制御回路55が、第2のON/OFF式電圧制御回路52の出力信号に基づいて整流トランジスタ54を制御するようにしてもよく、この構成によれば、第3の電源出力電圧Vout3と第1の電源出力電圧Vout1が短絡することを防止することができる。
図6は、図5に示した実施例3の電子制御装置300の効果を説明する図であって、電子制御装置300のタイミングチャートを示す図である。
第2の出力トランジスタ21がオフ制御される際、整流トランジスタ54をオン制御することで整流素子部の降下電圧を低減する。これにより、実施例1における変動電圧実効値Vvareffよりも更に変動電圧実効値Vvareffを低減することが可能になる。
次に、実施例3の構成において発生する電力損失について述べる。
第2の出力トランジスタ21がオン制御される際に変動電圧Vvarを第2の電源出力電圧Vout2側へ通電すると同時に第2の出力容量23に電荷を蓄電し、第2の出力トランジスタ21がオフ制御される際に第2の出力容量23に蓄電された電荷を放電する関係性は実施例1と同様であるため、第2の出力トランジスタ21がオン制御される時間比率ONDUTYとオフ制御する時間比率OFFDUTYはそれぞれ数5、数6となる。
デッドタイムtdeadは、第2の出力トランジスタ21のオン時間とオフ時間に対して十分小さく設定することとし、電力損失への影響を無視できるとすると、実施例3においてインダクタ14後段で発生する電力損失は、数13のように計算できる。
Figure 0006559901
実施例1におけるインダクタ14後段で発生する電力損失の式である数7と実施例3におけるインダクタ14後段で発生する電力損失の式である数13とを比較すると、実施例1における整流ダイオード16の降下電圧となる整流ダイオードフォワード電圧VFと、実施例3における整流トランジスタ54の降下電圧を示すRon5×(Iout2+Iout3+Iout4)とが異なっていることが理解できる。そのため、整流素子を整流トランジスタ54で構成し、整流ダイオード16の降下電圧よりも整流トランジスタ54の降下電圧を低減するように整流トランジスタ54を設定することで、実施例1における構成よりも電源制御装置の電力損失を低減して電力変換効率を改善できることは明白である。
また、実施例3では、第2の電源2のみに出力トランジスタをON/OFF制御して所望の電源電圧を生成する構成について説明したが、実施例2で説明したような第3の電源3にも出力トランジスタをON/OFF制御して所望の電源電圧を生成する構成を適用し、ON/OFF制御される全ての出力トランジスタがオフ制御されている際に、整流トランジスタ54をオン制御することで、実施例3で説明した効果を得られることは明白である。
<付記1>
また、以上説明した本発明は以下の構成を備える場合がある。
1.
電源側の電圧(例えば、バッテリ電圧Vbatt)を変換するスイッチングレギュレータ(例えば、第1の電源1)と、
前記スイッチングレギュレータで生成される電圧を複数の負荷のそれぞれに応じた電圧に変換する複数の負荷側レギュレータ(例えば、第2の電源2、第3の電源3、第4の電源4)と、
を備える電子制御装置(例えば、電子制御装置100、200、300)であって、
前記スイッチングレギュレータは、
インダクタ(例えば、インダクタ14)と、
オンに制御される際に入力電圧を前記インダクタへ印加する第1のスイッチング素子(例えば、第1のスイッチング素子11)と、
前記第1のスイッチング素子がオフに制御される際に前記インダクタへ電荷を供給する還流素子(例えば、還流ダイオード15)と、
前記インダクタに印加された電圧を平滑化するための第1のキャパシタ(例えば、第1の出力容量13)と、
前記第1のキャパシタと前記インダクタとの間に配置される第1の整流素子(例えば、整流ダイオード16)と、
前記第1のキャパシタによって平滑化された第1の出力電圧に応じて前記第1のスイッチング素子をオンまたはオフに制御する第1の制御部(例えば、第1の電圧制御回路12)と、
を備え、
前記複数の負荷側レギュレータのうちの一部の負荷側レギュレータ(例えば、第2の電源2)は、前記スイッチングレギュレータの前記インダクタと前記第1の整流素子との間から分岐する経路に接続されて、前記インダクタと前記第1の整流素子との間のノード電圧が入力され、
前記一部の負荷側レギュレータは、
オンに制御される際に入力電圧を第2の出力電圧(例えば、第2の電源出力電圧Vout2)の側へ通電する第2のスイッチング素子(例えば、第2の出力トランジスタ21)と、
前記第2の出力電圧を安定化するための第2のキャパシタ(例えば、第2の出力容量23)と、
前記第2の出力電圧に応じて前記第2のスイッチング素子をオン/オフ制御する第2の制御部(例えば、第1のON/OFF式電圧制御回路51)と、
を備える、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・小型且つ低コストで、電源供給を行う電源制御装置の電力損失を低減し電力変換効率を改善した電子制御装置を提供することができる。
また本発明は、
2.
1.に記載の電子制御装置において、
前記複数の負荷側レギュレータのうちの前記一部の負荷側レギュレータとは異なる他の負荷側レギュレータ(例えば、第4の電源4)は、前記スイッチングレギュレータの前記第1の整流素子の後段に接続されて、前記スイッチングレギュレータから出力された第1の出力電圧(例えば、第1の電源出力電圧Vout1)が入力されることを特徴とする電子制御装置、としたので、
・所望の電圧特性を実現できる。
また本発明は、
3.
1.または2.に記載の電子制御装置において、
前記一部の負荷側レギュレータ(例えば、図3の第3の電源3)は、前記スイッチングレギュレータの前記インダクタと前記第1の整流素子との間から分岐する経路に接続されて、前記インダクタと前記第1の整流素子との間のノード電圧が入力され、
前記一部の負荷側レギュレータは、
オンに制御される際に入力電圧を第3の出力電圧(例えば、図3の第3の電源出力電圧Vout3)の側へ通電する第3のスイッチング素子(例えば、図3の逆流防止機能付き出力トランジスタ56)と、
前記第3の出力電圧から入力電圧側へ通電することを防ぐ第2の整流素子(例えば、図3の逆流防止機能付き出力トランジスタ56)と、
前記第3の出力電圧を安定化するための第3のキャパシタ(例えば、図3の第3の出力容量33)と、
前記第3の出力電圧に応じて前記第3のスイッチング素子をオン/オフ制御するために使用する信号を出力する第3の制御部(例えば、図3の第2のON/OFF式電圧制御回路52)と、
を備える、
ことを特徴とする電子制御装置、としたので、
・ON/OFF式電圧制御回路に制御される電源を増やすことができ、更なる電源効率最適化を実現できる。
また本発明は、
4.
3.に記載の電子制御装置において、
前記第2の制御部(例えば、図3の第1のON/OFF式電圧制御回路51)から出力される信号と前記第3の制御部(例えば、図3の第2のON/OFF式電圧制御回路52)から出力される信号に基づいて前記第3のスイッチング素子(例えば、図3の逆流防止機能付き出力トランジスタ56)をオン/オフ制御する第1の論理部(例えば、論理回路53)を備えることを特徴とする電子制御装置、としたので、
・第2の電源出力と第3の電源出力とが短絡するのを防ぐことができる。
また本発明は、
5.
1.乃至4.のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
前記第1の整流素子はダイオード(例えば、図1、図3の整流ダイオード16)で構成されることを特徴とする電子制御装置、としたので、
・第1の整流素子をダイオードという簡単な構成で実現することができる。
また本発明は、
6.
1.乃至4.のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
前記第1の整流素子は第4のスイッチング素子(例えば、図5の整流トランジスタ54)で構成されることを特徴とする電子制御装置、としたので、
・第1の整流素子として、第4のスイッチング素子の寄生ダイオードを利用することができる。
また本発明は、
6´.
3.または4.に記載の電子制御装置において、
前記第1の整流素子は第4のスイッチング素子(例えば、図5の整流トランジスタ54)で構成されることを特徴とする電子制御装置、としたので、
・第1の整流素子として、第4のスイッチング素子の寄生ダイオードを利用することができる。
また本発明は、
7.
6.に記載の電子制御装置において、
前記第2の制御部(例えば、図5の第1のON/OFF式電圧制御回路51)から出力される信号に基づいて前記第4のスイッチング素子(例えば、図5の整流トランジスタ54)をオン/オフ制御する第2の論理部(例えば、図5の整流トランジスタ駆動制御回路55)を備えることを特徴とする電子制御装置、としたので、
・第2の電源出力と第1の電源出力とが短絡するのを防ぐことができる。
また本発明は、
7´.
6´.に記載の電子制御装置において、
前記第2の制御部(例えば、図5の第1のON/OFF式電圧制御回路51)から出力される信号、前記第3の制御部(例えば、図3の第2のON/OFF式電圧制御回路52)から出力される信号の少なくとも1つに基づいて前記第4のスイッチング素子(例えば、図5の整流トランジスタ54)をオン/オフ制御する第2の論理部(例えば、図5の整流トランジスタ駆動制御回路55)を備えることを特徴とする電子制御装置、としたので、・第2の電源出力や第3の電源出力と、第1の電源出力とが短絡するのを防ぐことができる。
また本発明は、
8.
1.乃至7.のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
前記第2の制御部(例えば、第1のON/OFF式電圧制御回路51)は、前記第2の出力電圧に応じてオン制御信号の時間幅を周期的に変化させて前記第2のスイッチング素子(例えば、第2の出力トランジスタ21)をオン/オフ制御(例えば、パルス幅変調方式)することを特徴とする電子制御装置、としたので、
・パルス幅変調方式による制御を行うことができる。
また本発明は、
9.
1.乃至7.のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
前記第2の制御部(例えば、第1のON/OFF式電圧制御回路51)は、前記第2の出力電圧に対して第1の閾値と第2の閾値が設定され、
前記第2の出力電圧が前記第1の閾値に到達した際に、前記第2のスイッチング素子(例えば、第2の出力トランジスタ21)をオン制御し、
前記第2の出力電圧が前記第2の閾値に到達した際に、前記第2のスイッチング素子(例えば、第2の出力トランジスタ21)をオフ制御(例えば、ヒステリシス制御方式)することを特徴とする電子制御装置、としたので、
・ヒステリシス制御方式による制御を行うことができる。
また本発明は、
10.
3.または4.に記載の電子制御装置において、
前記第3の制御部(例えば、図3の第2のON/OFF式電圧制御回路52)は、前記第3の出力電圧に応じてオン制御信号の時間幅を周期的に変化させて前記第3のスイッチング素子(例えば、図3の逆流防止機能付き出力トランジスタ56)をオン/オフ制御(例えば、パルス幅変調方式)することを特徴とする電子制御装置、としたので、
・パルス幅変調方式による制御を行うことができる。
また本発明は、
11.
3.または4.に記載の電子制御装置において、
前記第3の制御部(例えば、図3の第2のON/OFF式電圧制御回路52)は、前記第3の出力電圧に対して第3の閾値と第4の閾値が設定され、
前記第3の出力電圧が前記第3の閾値に到達した際に、前記第3のスイッチング素子(例えば、図3の逆流防止機能付き出力トランジスタ56)をオン制御し、
前記第3の出力電圧が前記第4の閾値に到達した際に、前記第3のスイッチング素子(例えば、図3の逆流防止機能付き出力トランジスタ56)をオフ制御(例えば、ヒステリシス制御方式)することを特徴とする電子制御装置、としたので、
・ヒステリシス制御方式による制御を行うことができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…第1の電源、2…第2の電源、3…第3の電源、4…第4の電源、11…第1のスイッチング素子、12…第1の電圧制御回路、13…第1の出力容量、14…インダクタ、15…還流ダイオード、16…整流ダイオード、21…第2の出力トランジスタ、22…第2の電圧制御回路、23…第2の出力容量、31…第3の出力トランジスタ、32…第3の電圧制御回路、33…第3の出力容量、41…第4の出力トランジスタ、42…第4の電圧制御回路、43…第4の出力容量、51…第1のON/OFF式電圧制御回路、52…第2のON/OFF式電圧制御回路、53…論理回路、54…整流トランジスタ、55…整流トランジスタ駆動制御回路、56…逆流防止機能付き出力トランジスタ、81…第1のON/OFF式電圧制御回路出力信号、82…第2のON/OFF式電圧制御回路出力信号、83…逆流防止機能付き出力トランジスタ駆動制御信号、84…第2の出力トランジスタ制御信号、85…整流トランジスタ制御信号、GND…基準電位、Iout2…第2の電源出力電流、Iout3…第3の電源出力電流、Iout4…第4の電源出力電流、Ron2…第2の出力トランジスタのオン抵抗、Ron3…逆流防止機能付き出力トランジスタのオン抵抗、Ron5…整流トランジスタのオン抵抗、tdead…デッドタイム、Vbatt…バッテリ電圧、Vout1…第1の電源出力電圧、Vout2…第2の電源出力電圧、Vout3…第3の電源出力電圧、Vout4…第4の電源出力電圧、Vvar…変動電圧、Vvareff…変動電圧実効値。

Claims (11)

  1. 電源側の電圧を変換するスイッチングレギュレータと、
    前記スイッチングレギュレータで生成される電圧を複数の負荷のそれぞれに応じた電圧に変換する複数の負荷側レギュレータと、
    を備える電子制御装置であって、
    前記スイッチングレギュレータは、
    インダクタと、
    オンに制御される際に入力電圧を前記インダクタへ印加する第1のスイッチング素子と、
    前記第1のスイッチング素子がオフに制御される際に前記インダクタへ電荷を供給する還流素子と、
    前記インダクタに印加された電圧を平滑化するための第1のキャパシタと、
    前記第1のキャパシタと前記インダクタとの間に配置される第1の整流素子と、
    前記第1のキャパシタによって平滑化された第1の出力電圧に応じて前記第1のスイッチング素子をオンまたはオフに制御する第1の制御部と、
    を備え、
    前記複数の負荷側レギュレータのうちの一部の負荷側レギュレータは、前記スイッチングレギュレータの前記インダクタと前記第1の整流素子との間から分岐する経路に接続されて、前記インダクタと前記第1の整流素子との間のノード電圧が入力され、
    前記一部の負荷側レギュレータは、
    オンに制御される際に入力電圧を第2の出力電圧の側へ通電する第2のスイッチング素子と、
    前記第2の出力電圧を安定化するための第2のキャパシタと、
    前記第2の出力電圧に応じて前記第2のスイッチング素子をオン/オフ制御する第2の制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  2. 請求項1に記載の電子制御装置において、
    前記複数の負荷側レギュレータのうちの前記一部の負荷側レギュレータとは異なる他の負荷側レギュレータは、前記スイッチングレギュレータの前記第1の整流素子の後段に接続されて、前記スイッチングレギュレータから出力された第1の出力電圧が入力されることを特徴とする電子制御装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電子制御装置において、
    前記一部の負荷側レギュレータは、前記スイッチングレギュレータの前記インダクタと前記第1の整流素子との間から分岐する経路に接続されて、前記インダクタと前記第1の整流素子との間のノード電圧が入力され、
    前記一部の負荷側レギュレータは、
    オンに制御される際に入力電圧を第3の出力電圧の側へ通電する第3のスイッチング素子と、
    前記第3の出力電圧から入力電圧側へ通電することを防ぐ第2の整流素子と、
    前記第3の出力電圧を安定化するための第3のキャパシタと、
    前記第3の出力電圧に応じて前記第3のスイッチング素子をオン/オフ制御するために使用する信号を出力する第3の制御部と、
    を備える、
    ことを特徴とする電子制御装置。
  4. 請求項3に記載の電子制御装置において、
    前記第2の制御部(例えば、図3の第1のON/OFF式電圧制御回路51)から出力される信号と前記第3の制御部(例えば、図3の第2のON/OFF式電圧制御回路52)から出力される信号に基づいて前記第3のスイッチング素子(例えば、図3の逆流防止機能付き出力トランジスタ56)をオン/オフ制御する第1の論理部(例えば、論理回路53)を備えることを特徴とする電子制御装置。
  5. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記第1の整流素子はダイオードで構成されることを特徴とする電子制御装置。
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記第1の整流素子は第4のスイッチング素子で構成されることを特徴とする電子制御装置。
  7. 請求項6に記載の電子制御装置において、
    前記第2の制御部から出力される信号に基づいて前記第4のスイッチング素子をオン/オフ制御する第2の論理部を備えることを特徴とする電子制御装置。
  8. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記第2の制御部は、前記第2の出力電圧に応じてオン制御信号の時間幅を周期的に変化させて前記第2のスイッチング素子をオン/オフ制御することを特徴とする電子制御装置。
  9. 請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載の電子制御装置において、
    前記第2の制御部は、前記第2の出力電圧に対して第1の閾値と第2の閾値が設定され、
    前記第2の出力電圧が前記第1の閾値に到達した際に、前記第2のスイッチング素子をオン制御し、
    前記第2の出力電圧が前記第2の閾値に到達した際に、前記第2のスイッチング素子をオフ制御することを特徴とする電子制御装置。
  10. 請求項3または請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記第3の制御部は、前記第3の出力電圧に応じてオン制御信号の時間幅を周期的に変化させて前記第3のスイッチング素子をオン/オフ制御することを特徴とする電子制御装置。
  11. 請求項3または請求項4に記載の電子制御装置において、
    前記第3の制御部は、前記第3の出力電圧に対して第3の閾値と第4の閾値が設定され、
    前記第3の出力電圧が前記第3の閾値に到達した際に、前記第3のスイッチング素子をオン制御し、
    前記第3の出力電圧が前記第4の閾値に到達した際に、前記第3のスイッチング素子をオフ制御することを特徴とする電子制御装置。
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