JP6558350B2 - 体動検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、体動検出装置に関し、特に照射した光を受光することにより生体の微小変動を計測する体動検出装置に関する。
従来から、生体に光を照射し、その反射光を受光することにより生体の脈拍や呼吸などの体動を計測する技術が知られている。例えば、特許文献1は、体動時の脈動波形認識を正確に行い、脈拍数を正確に算出する脈拍計を開示する。この脈拍計は、異なる波長の光を発光する脈動+体動信号用の発光素子と、体動信号用の発光素子で体表面より反射もしくは透過する異なる波長の光を受光し、電流信号を出力する受光素子と、電流信号を電圧信号に変換する電流電圧変換回路と、電圧信号をデジタル化するAD変換器と、2つの発光素子の発光タイミングを制御し且つAD変換器によるAD変換を2つの発光素子の発光タイミングと発光していない外光タイミングに対応させるマイクロコンピュータとを備える。マイクロコンピュータは、AD変換器で変換されたデジタル信号から高周波領域の雑音成分および低周波領域の雑音成分をそれぞれ除去するデジタルフィルターを内蔵する。
また、特許文献2は、体動を検出する体動検出装置を開示する。この体動検出装置は、所定の波長の測定光を発光し、測定光について測定対象中を相異なる複数の経路で通過した後の複数の光強度変化をそれぞれ測定する測定部と、複数の光強度変化に基づいて体動の有無を判定する演算制御部とを備えて構成される。
また、特許文献3は、脈波や脈拍の計測精度を向上させる計測装置を開示する。この計測装置は、所定の波長の光を脈を含む部分に照射することにより取得された第1の計測信号の第1の周波数帯域の成分を含む第1の帯域信号から、体動により生じる成分を含む体動信号を抽出する体動信号抽出部と、第1の計測信号の第2の周波数帯域の成分を含む第2の帯域信号と体動信号との差分信号である脈波信号を生成する演算部とを備えて構成される。
特開2001−112728号公報 特開2004−016279号公報 特開2016−104086号公報
本発明は、照射した光を受光することにより生体の微小変動を計測する体動検出装置を提供する。
上記課題を解決するために、生体の体表面に光を照射する照射部と、照射部が照射した光が生体で反射した反射光を含む光を受光する受光部と、受光部が受光した受光信号を平滑化する平滑化フィルタと、受光部が受光した受光信号を平滑微分する平滑微分フィルタと、平滑化フィルタおよび平滑微分フィルタが出力する受光信号をサンプリングするサンプリング部と、照射部の照射およびサンプリング部のサンプリングのタイミングを制御する制御部と、平滑化フィルタおよび平滑微分フィルタが出力する受光信号の内サンプリング部がサンプリングした受光信号の角速度を算出する角速度算出部と、を備え、制御部は、間欠的に照射するように照射部を制御すると共に、照射部の1回の照射期間中に少なくとも2回サンプリングするようにサンプリング部を制御し、角速度算出部は、サンプリング部が一の時点でサンプリングした平滑化フィルタが出力する第1受光信号および平滑微分フィルタが出力する第1微分信号と、サンプリング部が他の時点でサンプリングした平滑化フィルタが出力する第2受光信号および平滑微分フィルタが出力する第2微分信号とに基づいて、第1受光信号と第2受光信号の角速度を算出する体動検出装置が提供される。
これによれば、1波長の光を複数の時点で受光し、これらの受光信号に基づき角速度を算出することで、生体の微小変動を計測する体動検出装置を提供することができる。
さらに、制御部は、一定周期で間欠的に照射するように照射部を制御し、一の時点と他の時点の位相差はπ/2であることを特徴としてもよい。
これによれば、2つの受光信号を直行軸とした座標系として角速度を容易に算出することができる。
本発明によれば、照射した光を受光することにより生体の微小変動を計測する体動検出装置を提供することができる。
本発明に係る第一実施例の体動検出装置を車両に設置した場合の概略図。 本発明に係る第一実施例の体動検出装置のセンサユニットのブロック図。 本発明に係る第一実施例の体動検出装置の制御ユニットのブロック図。 本発明に係る第一実施例の体動検出装置におけるサンプリングのタイムチャート。 R1−R2座標平面において角速度を説明するための説明図。 受光信号の波形を説明するための説明図。 本発明に係る第一実施例の体動検出装置における制御方法を示すフローチャート。 本発明に係る第一実施例の体動検出装置が出力する生体信号を示すグラフ。
<第一実施例>
図1を参照し、本実施例における体動検出装置100を説明する。体動検出装置100は、光を生体に照射し、その反射光から脈拍数や呼吸数、首振りの回数などの生体情報を検知するものである。体動検出装置100は、車両に備えられ、座席STに座る運転者DRの方へ後述するセンサユニットSUを向けて、ハンドルWLの奥のたとえばハンドル軸部や、インパネ部分やバックミラーなどに設置され、運転者DRが運転中の顔等の生体に光EMWを照射し、その反射光を受光する。無論、体動検出装置100は、車両以外の建物の室内やその他の機器に備えられてもよい。
図2および図3を参照し、体動検出装置100を詳述する。体動検出装置100は、光を照射かつ受光するセンサユニットSUとそれを制御する制御ユニットCUを備える。センサユニットSUは、光を顔等の生体に照射する照射部10と、照射部10が照射した光が生体に反射した反射光等を受光する受光部20とを備える。
照射部10は、所定の波長を発光する発光器11と、発光器11が発光する光をセンサユニットSUから外部へ投光するための投光窓12と、発光器11の発光を駆動制御するための投光回路部品13とを備える。発光器11は、電気信号を光信号に変換する発光素子であり、所定の波長の光を発光できるものであれば特に限定されることはないが、通常コスト面で有利な発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)や大きな出力が可能な半導体レーザが使用される。なお、所定の波長とは、生体の皮膚表面で反射したり、生体組織内部で反射したりする波長であればよく、たとえば可視光や赤外光である。
受光部20は、照射部10が照射した光が生体に反射した反射光と他の背景光などの外乱光を受光する受光器21と、外部の光を受け入れ受光器21に導く受光窓22と、受光器21が復調した電気信号を受け、制御ユニットCUに渡す受光回路部品23とを備える。受光器21は、受信した光信号を電気信号に復調する受光素子であり、たとえば、フォトダイオードである。
発光器11は、制御ユニットCUと信号線で接続された投光回路部品13により実際に駆動されて、所定の波長で発光する。発光器11が発光した光は、投光窓12を通って生体に照射される。受光器21は、照射された光が生体に反射して受光窓22を通って戻ってきた反射光を受光し、受光した反射光を復調した電気信号を受光回路部品23に渡す。受光回路部品23は信号線により制御ユニットCUと接続されており、受光器21が復調した電気信号は、制御ユニットCUに渡される。
制御ユニットCUは、発光器11の発光タイミングや受光した光信号の処理のタイミングを制御する制御部60と、受光した反射光を電気信号に変換し受光器21が出力したPD出力信号を入力信号として受けるローパスフィルタ40およびバンドパスフィルタ50と、ローパスフィルタ40およびバンドパスフィルタ50の出力信号を入力信号として受けると共に、制御部60の制御によりこれらの出力信号をサンプリングするサンプリング部30と、サンプリング部30からの信号を入力信号として受け角速度ωを算出する角速度算出部70と、角速度算出部70が行った算出結果に基づいて生体信号を抽出する生体情報抽出部80と、生体情報抽出部80が抽出した生体情報を使用する外部機構に出力するための外部出力部90を備える。
制御部60は、発光器11を一定周期でオンオフさせて間欠発光させるためのタイミングを制御する。また、制御部60は、サンプリング部30に対して、受光部20が出力した電気信号をサンプリング部30が処理するタイミングを制御する。詳細は後述する。ローパスフィルタ40は、受光器21が受光し復調したアナログの電気信号を入力され、信号を平滑化する平滑化フィルタである。ローパスフィルタ40は、受光器21のフォトダイオードが出力する受光信号から高周波成分のノイズを除去しベースバンド成分のみを通過させ、受光信号を平滑化した信号を出力する。
なお、本明細書では、後述するサンプリング部30が行う第1のサンプリング時および第2のサンプリング時にローパスフィルタ40が出力してAD変換した受光信号を、受光信号R1(第1受光信号)および受光信号R2(第2受光信号)と言う。なお、体動検出装置100は、脈拍や呼吸数などの生体情報を取得することを目的としているので、ローパスフィルタ40は、たとえば10Hz以上は除去するフィルタである。
バンドパスフィルタ50は、受光器21が受光し復調したアナログの電気信号を入力され、平滑化すると共に微分処理を行う平滑微分フィルタである。バンドパスフィルタ50は、ローパスフィルタ40と同様に受光信号を平滑化すると共に受光信号からDC成分を除去し、信号の微分値を出力する。バンドパスフィルタ50は、受光部20が受光した光信号を電気信号に変換した受光信号を微分した微分信号を演算する。なお、バンドパスフィルタ50により得られる微分値は、線形近似値であり、微分算出部は、バンドパスフィルタ50に限定されることはなく、受光信号を微分し、その微分値を算出するものであればよい。
サンプリング部30は、ローパスフィルタ40とバンドパスフィルタ50が出力した電気信号を制御部60の指示するタイミングでサンプリングする。ここで、図4を参照して、制御部60が制御する、発光器11の発光とサンプリング部30のサンプリングについて説明する。制御部60は、発光器11(図中ではLEDと示す)のオン/オフを周期Tμ秒で切り替えて、発光器11の間欠的な発光すなわちパルス発光し続けるように発光タイミングを制御する。周期Tμ秒とは、たとえば、100μ秒であり、発光器11の発光時間は、たとえば50μ秒である。
受光器21は、発光器11が間欠照射した光が生体表面で反射した反射光を受光し、復調したアナログの電気信号(図中ではPD信号と示す)を出力する。なお、物理構成的には、受光器21とローパスフィルタ40/バンドパスフィルタ50の間にあるホールド回路(図示せず)を設け、このホールド回路は、発光器11の発光タイミングと受光信号を受け入れるタイミングを同期するためのスイッチング素子(図示せず)と共に、発光器11を高周波で間欠発光させる際におけるフィルタの時定数を考慮してキャパシタ(図示せず)を有する。
ローパスフィルタ40は、受光器21が出力したPD信号から、高周波成分のノイズを除去した平滑化信号を、バンドパスフィルタ50は、さらにDC成分を除去した平滑微分信号を出力する。そして、サンプリング部30は、制御部60が指令する第1サンプリングトリガおよび第2サンプリングトリガのタイミングにおいて、ローパスフィルタ40が出力した平滑化信号である第1受光信号R1と第2受光信号R2、およびバンドパスフィルタ50が出力した平滑微分信号である第1微分信号ΔR1と第2微分信号ΔR2をサンプリングして取得する。制御部60は、発光器11の発光1回当たりに、第1サンプリングトリガおよび第2サンプリングトリガという、位相差T/4μ秒の2回のタイミングにおいて、平滑化信号および平滑微分信号のそれぞれを取得するようにサンプリング部30を制御する。
なお、本実施例では、1発光期間中に2回サンプリングを行うが、これに限定されず3回以上であってもよいが、後述するように座標系で角速度を算出するため、あまり次元軸を多くすると複雑になるので、座標平面となる1発光期間中に2回のサンプリングが好ましい。また、2つのサンプリングの位相差は、周期Tμ秒の時T/4μ秒、すなわちπ/2であることが好ましい。これによれば、2つの受光信号を直行軸とした座標系として角速度を容易に算出することができる。
たとえば、サンプリング部30は、発光器11の図中の1回目の発光期間中の第1サンプリングトリガ時に、平滑化信号R1をAD1[1]としておよび平滑微分信号ΔR1をAD2[1]として取得する。また、サンプリング部30は、発光器11の1回目の発光期間中の第2サンプリングトリガ時に、平滑化信号R2をAD3[1]としておよび平滑微分信号ΔR2をAD4[1]として取得する。
同様に、サンプリング部30は、発光器11の図中の2回目の発光期間中の第1サンプリングトリガ時に、平滑化信号R1をAD1[2]としておよび平滑微分信号ΔR1をAD2[2]として取得する。また、サンプリング部30は、発光器11の2回目の発光期間中の第2サンプリングトリガ時に、平滑化信号R2をAD3[2]としておよび平滑微分信号ΔR2をAD4[2]として取得する。以降、サンプリング部30は、同様のサンプリングを行い続ける。
サンプリング部30は、ノイズを低減するために所定回数(N回)それぞれの信号を積算する。すなわち、サンプリング部30は、平滑化信号R1をAD1[1]〜AD1[N]の和として、平滑化信号R2をAD3[1]〜AD3[N]の和として、平滑微分信号ΔR1をAD2[1]〜AD2[N]の和として、平滑微分信号ΔR2をAD4[1]〜AD4[N]の和として求める。
角速度算出部70は、積算することにより平均化された、第1受光信号R1と、第1微分信号ΔR1と、第2受光信号R2と、第2微分信号ΔR2の入力を受け、(1)式に示される角速度ωを算出する。なお、角速度算出部70は、発光器11が発光しない時に受光部20が受光したオフセット光信号Roffsetとの差を演算した後それぞれ演算することが好ましい。照射部10が照射していない時の反射光以外の背景光などの外乱光との差分を得ることで、外乱光の影響を低減することができ、より正確な生体情報を得ることができる。
・・・(1)
図5および図6を参照し、角速度ωについて説明する。図5に示すようなR1−R2座標平面(複素平面)における角速度ωは、
ω=Δθ/Δt
なお、
θ=arctan(R2−Roffset)/(R1−Roffset
R1=Acosθ+Roffset
R2=Acos(θ+π/2)+Roffset
A:照射部の照射による受光量の大きさ
offset:照射部の非照射時(外乱光等)の受光量の大きさ
と表すことができる。
本図における原点(Roffset、Roffset)との距離(ベクトルAの大きさ)は、受光信号R1とR2の受光強度の大きさを示し、測定対象の生体の状態(センサユニットSUとの距離、反射面の傾き、反射率など)によって変動する。反射率等が一定ならば、距離変動などによる受光強度の変化で、原点からの距離が変化する。
図6は、生体表面がセンサユニットSUと距離D離れたところに位置する場合の反射光の波形を実線で示し、両者が距離D+Δd離れたところに位置する場合の波形を破線で模式的に示す。たとえば、生体表面がΔdだけ遠くなると、直線の波形と破線の波形で示すように両者の波形がズレる。このズレの度合は、Δdが大きくなればなるほど大きくなる。この波形の位相のズレは、図5に示すように、位相がθである場合、距離でΔdの位相遅れΔθとして表される。したがって、距離の差Δdは、2つのタイミングの受光強度の比の差Δθを評価すれば、測定することが可能となる。受光強度の比は、図5に示すR1−R2座標平面におけるθとして表すことでき、微小時間Δtでの位相差Δθを使って角速度ω=Δθ/Δtと近似して表すことができる。
生体の呼吸などの体動によりセンサユニットSUと生体表面との距離が変動するので、第1受光信号R1と第2受光信号R2の2軸のR1−R2座標平面にプロットされる点は、体動に応じて変動する。この時の変動量を位相Δθで表すことができ、その角速度ωは、Δθ/Δtとなる。この角速度ωを評価することで、受光強度の変動により生体表面の微小な変動を評価することができる。また、非発光時のオフセット光信号Roffsetを観測して差し引くことで、太陽光等の外乱光があっても評価が可能となる。
角速度算出部70は、上述したように、サンプリング部30が一の時点でサンプリングしたローパスフィルタ40が出力する第1受光信号R1およびバンドパスフィルタ50が出力する第1微分信号ΔR1と、サンプリング部30が他の時点でサンプリングしたローパスフィルタ40が出力する第2受光信号R2およびバンドパスフィルタ50が出力する第2微分信号ΔR2とに基づいて、第1受光信号R1と第2受光信号R2の角速度ωを算出する。このように、1波長の光を複数の時点で受光し、これらの受光信号に基づき角速度ωを算出することで、生体の微小変動を計測することができる。
生体情報抽出部80は、角速度算出部70が行った角速度ωの演算結果に基づいて、抽出する生体情報の特徴量に基づき生体情報を抽出する。たとえば、生体情報抽出部80は、サンプリング部30が心拍成分と呼吸の両方の周波数成分を出力している場合、角速度算出部70が出力した角速度ωは、呼吸の周期成分と心拍の周期成分の2つが合成されたものを含んでいる。
このように、呼吸の周期成分と心拍の周期成分の2つが合成された角速度ωが、生体情報抽出部80に入力された場合、生体情報抽出部80は、一般的な呼吸や心拍の周期に照らし合わせて、心拍や呼吸の回数や、それぞれのピークの高さからそれらの強さを抽出することができる。このように、生体表面に光を照射し、その2つタイミングにおける反射光の座標平面における角速度ωに基づいて複数の生体情報を取得し、一般的な心拍数や呼吸数などの周波数成分に基づいて特定の生体情報を抽出することにより、様々な生体情報を一度に取得できる。
図7を参照して、体動検出装置100の照射部10を生体表面に照射させて、その受光信号を2時点でサンプリングし、生体信号を抽出する方法を説明する。なお、フローチャートにおけるSはステップを意味する。体動検出装置100は、S100において、受光信号R1/R2、その微分信号ΔR1/ΔR2およびオフセット光信号Roffsetの積算値をゼロにリセットとする。制御部60は、S102において、発光器11(図中LEDとして示す)を発光させる。
S104において、制御部60は、第1のサンプリングトリガをサンプリング部30に伝達し、それを受信したサンプリング部30は、発光器11が発光した反射光を受光器21(図中PDとして示す)の受光値(受光強度)としてローパスフィルタ40が出力してAD変換した第1受光信号R1およびバンドパスフィルタ50が出力してAD変換した第1微分信号ΔR1の1回分を、AD1[1]およびAD2[1]として前回の積算値(初回はゼロ)に積算する。また、S106において、制御部60は、第1サンプリングトリガを伝達した発光器11が発光している同じ期間に、第2のサンプリングトリガをサンプリング部30に伝達し、それを受信したサンプリング部30は、発光器11が発光した反射光を受光器21の受光値としてローパスフィルタ40が出力してAD変換した第2受光信号R2およびバンドパスフィルタ50が出力してAD変換した第2微分信号ΔR2の1回分を、AD3[1]およびAD4[1]として前回の積算値(初回はゼロ)に積算する。
制御部60は、S108において、発光器11の発光を止める。制御部60は、S110において、所定回数(N回)第1受光信号R1、第2受光信号R2、第1微分信号ΔR1および第2微分信号ΔR2を積算したか否かを検査する。所定回数に達していない場合は、S102〜S108を繰り返す。なお、所定回数のN回を繰り返して積算するのは、図4の下段に示すように、1回のサンプリング値(たとえば、AD1[1])は1回毎の変動が大きいが、それを何回か積算することで徐々に平均化し、それぞれの信号の特徴が表れるからである。また、所定回数は、受光信号のノイズを低減し安定した生体信号を取得する回数や生体信号の出力間隔などから適宜定められる。
所定回数に達した場合、すなわち、AD1[1]〜AD1[N]、AD2[1]〜AD2[N]、AD3[1]〜AD3[N]、およびAD4[1]〜AD4[N]を取得したら、制御部60は、S112において発光器11の発光を止めた上で、S114において、第3のサンプリングトリガをサンプリング部30に伝達し、それを受信したサンプリング部30は、発光器11が発光していない時の受光器21の受光値としてローパスフィルタ40が出力してAD変換したオフセット光信号Roffsetを背景光として積算する。そして、制御部60は、S116において、背景光の積算を所定回数繰り返す。
所定回数に達した場合、角速度算出部70は、S118において、上記ステップにより得られた、第1受光信号R1、第2受光信号R2、第1微分信号ΔR1および第2微分信号ΔR2を用いて、(1)式により演算し、角速度ωを算出する。そして、生体情報抽出部80は、S120において、算出した角速度ωに基づいて呼吸や脈拍などの特徴量により信号処理を行い、特定の生体信号を抽出する。
図8は、体動検出装置100が出力した生体信号の例として呼吸を示す。受光信号の受光強度である受光値Rは、生体表面から反射された反射光の受光値なので、反射面の傾きなどの変化などにより複雑な信号となるが、角速度ωは、受光値Rに比べると、上述したように2時点の距離の差Δdに応じて変動するので、反射面の傾きなどは捨象することができ、生体表面の距離変動により得られる生体情報を明確に検出することができる。
たとえば、図8における0〜40秒の間は、安静している場合の呼吸を示す。受光値Rで検出しようとすると、僅かな変動は見られるもののノイズとの見分けが困難である。しかし、角速度ωで検出すると、明確な波形として検出することができ、呼吸間隔も明確に表すことができる。50〜60秒の間では受光値R自体は変動があり、生体に何らかの体動が起こったと認められるが、角速度ωで検出すると、明確に呼吸を検出し続けることができる。100〜120秒の間では、安静時の呼吸に比べ、呼吸間隔が少し長くなり、呼吸の深さが浅く(呼吸により肺に吸い込む量が少なく)なっているが、この時、生体は会話を行っていた。このように、受光値Rではまったく変化がないにも拘わらず、角速度ωにより呼吸の間隔や深さを評価することにより、生体が会話を行っているなど、大きな体動がほとんど生じない生体の活動も検出することが可能である。
なお、本発明は、例示した実施例に限定するものではなく、特許請求の範囲の各項に記載された内容から逸脱しない範囲の構成による実施が可能である。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
100 体動検出装置
10 照射部
11 発光器
12 投光窓
13 投光回路部品
20 受光部
21 受光器
22 受光窓
23 受光回路部品
30 サンプリング部
40 平滑化フィルタ(ローパスフィルタ)
50 平滑微分フィルタ(バンドパスフィルタ)
60 制御部
70 角速度算出部
80 生体信号抽出部
90 外部出力部
CU 制御ユニット
SU センサユニット

Claims (2)

  1. 生体の体表面に光を照射する照射部と、
    前記照射部が照射した光が前記生体で反射した反射光を含む光を受光する受光部と、
    前記受光部が受光した受光信号を平滑化する平滑化フィルタと、
    前記受光部が受光した受光信号を平滑微分する平滑微分フィルタと、
    前記平滑化フィルタおよび前記平滑微分フィルタが出力する受光信号をサンプリングするサンプリング部と、
    前記照射部の照射および前記サンプリング部のサンプリングのタイミングを制御する制御部と、
    前記平滑化フィルタおよび前記平滑微分フィルタが出力する受光信号の内前記サンプリング部がサンプリングした受光信号の角速度を算出する角速度算出部と、
    を備え、
    前記制御部は、間欠的に照射するように前記照射部を制御すると共に、前記照射部の1回の照射期間中に少なくとも2回サンプリングするように前記サンプリング部を制御し、
    前記角速度算出部は、前記サンプリング部が一の時点でサンプリングした前記平滑化フィルタが出力する第1受光信号および前記平滑微分フィルタが出力する第1微分信号と、前記サンプリング部が他の時点でサンプリングした前記平滑化フィルタが出力する第2受光信号および前記平滑微分フィルタが出力する第2微分信号とに基づいて、第1受光信号と第2受光信号の角速度を算出する、
    体動検出装置。
  2. 前記制御部は、一定周期で間欠的に照射するように前記照射部を制御し、
    前記一の時点と前記他の時点の位相差はπ/2であることを特徴とする請求項1に記載の体動検出装置。
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