本出願は、2016年9月13日に出願された、「PACKET BEARING SIGNALING INFORMATION INDICATIVE OF WHETHER TO DECODE A PRIMARY CODING OR A REDUNDANT CODING OF THE PACKET」と題する米国特許出願番号第15/263,994号、2015年10月29日に出願された、「COMMUNICATION BETWEEN PACKET-SWITCHED NETWORKS AND CIRCUIT-SWITCHED NETWORKS」と題する米国仮特許出願第62/248,265号、2015年10月29日に出願された、「COMMUNICATION BETWEEN PACKET-SWITCHED NETWORKS AND CIRCUIT-SWITCHED NETWORKS」と題する米国仮特許出願第62/248,271号、および2015年10月29日に出願された、「COMMUNICATION BETWEEN PACKET-SWITCHED NETWORKS AND CIRCUIT-SWITCHED NETWORKS」と題する米国仮特許出願第62/248,275号の優先権を主張し、上述の出願の各々の内容は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる。
[0031]本開示の特定の態様が、図面を参照しながら以下で説明される。説明では、共通の特徴が、図面全体にわたって共通の参照番号によって指定される。本明細書で使用される様々な用語は、特定の実装形態について説明するために使用されるにすぎず、限定するものではない。本明細書で使用される「例示的」は、例、実装形態、および/または態様を示し得、限定的として、あるいは選好または好適な実装形態を示すものとして解釈されるべきではない。本明細書で使用される、構造、構成要素、動作などの要素を変更するために使用される順序を示す用語(たとえば、「第1の」、「第2の」、「第3の」など)は、それ自体、別の要素に対する要素の優先順位または順序を示しておらず、要素を、(順序を示す用語の使用を別にすれば)同じ名前を有する別の要素と区別するためのものにすぎない。たとえば、単数形「a」、「an」、および「the」は、文脈が別段に明確に示すのでなければ、複数形をも含むものとする。さらに、「備える(comprises)」および「備える(comprising)」という用語が、「含む(includes)」または「含む(including)」と互換的に使用され得ることが理解され得る。さらに、「ここにおいて」という用語が、「ここで」と互換的に使用され得ることが理解されよう。
[0032]パケット交換ネットワークと回線交換ネットワークとの間の通信を実行するシステムおよび方法が開示される。パケット交換ネットワーク内の(またはパケット交換ネットワークと回線交換ネットワークとの間の)メディアゲートウェイが、パケット交換ネットワークと通信するように構成された第1のデバイスからパケットのシーケンスを受信し得る。たとえば、メディアゲートウェイは、第1のデバイスと、回線交換ネットワークと通信するように構成された第2のデバイスとの間のボイス呼中に、第1のデバイスからパケットのシーケンスを受信し得る。パケットのうちの1つまたは複数は、メディアゲートウェイによるパケット交換ネットワークに関係するエラーを補償または隠匿する際に使用するための複数のオーディオフレームに関連するコーディングを含み得る。例示のために、(N+2)番目のパケットは、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングとN番目のオーディオフレームの冗長コーディングとを含み得る。冗長コーディングは、当該パケットを復号する際に受信側デバイスによって使用される1つまたは複数のビット(たとえば、1つまたは複数のオフセットビット)を含む。たとえば、(N+2)番目のパケットは、2のオフセット(たとえば、N番目のオーディオフレームと(N+2)番目のオーディオフレームとの間のオフセット)を示すオフセットビットを含み得る。
[0033]メディアゲートウェイは、回線交換ネットワークを介して第2のデバイスに固定間隔(たとえば、パケット間の20ミリ秒)においてパケットを送るように構成され得る。パケット交換ネットワークにおけるネットワーク状態により、パケットのうちの1つまたは複数が破損していることがあるか、または、パケットのうちの1つまたは複数が、メディアゲートウェイによって、受信されないことがある。破損エラーまたは受信エラーを隠匿するために(またはエラーを補償するために)、メディアゲートウェイは、第2のデバイスに与えるべき変更されたフレームを生成するために、異なるオーディオフレームからの冗長データを使用し得る。たとえば、メディアゲートウェイにおけるN番目のパケットの受信に関するエラーが発生し、(N+2)番目のパケットが正しく受信された場合、メディアゲートウェイは、N番目のオーディオフレームに関連するタイムスロット中に第2のデバイスに送られるべき変更されたパケットを生成するために、(N+2)番目のパケットを使用し得る。変更されたパケットは、少なくとも、N番目のフレームの冗長コーディングと、冗長コーディングを復号するようにとの指示とを含み得る。特定の実装形態では、シグナリングビット(たとえば、シグナリングビットの値)がシグナリング情報を示し得、シグナリングビットは、変更されたパケット内に配置され得る。変更されたパケット170内の単一のビットの位置は、EVS規格において指定されているチャネルアウェア(CA:channel aware)フレームタイプと、コーダタイプと、帯域幅モードとに依存し得る。シグナリングビットは、1次コーディングのビットまたは冗長コーディングのビットと入れ替わり得る。代替的に、シグナリングビットは、変更されたパケットのペイロードの別のロケーションに位置し得る。別の特定の実装形態では、メディアゲートウェイは、(たとえば、オフセットビット中に)冗長コーディングの1つまたは複数のビットを含めることによって、(N+2)番目のパケットを変更し得、1つまたは複数のビット(たとえば、1つまたは複数のビットの値)は、シグナリング情報を示す。代替実装形態では、メディアゲートウェイは、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングのパディングビット中にビットシーケンス(たとえば、ビット値のあらかじめ定義されたシーケンス)を含めることによって、(N+2)番目のパケットを変更し得る。シグナリング情報(たとえば、シグナリングビット)またはビットシーケンスは、第2のデバイスに、N番目のパケットの冗長コーディングがオーディオフレームを生成するために復号されるべきであることを示す。エラーに関連するパケットの代わりに、冗長コーディングを含む変更されたパケットを与えることによって、メディアゲートウェイは、パケット交換ネットワークのネットワーク状態によって引き起こされたエラーを隠匿(または補償)することが可能である。
[0034]特定の実装形態では、メディアゲートウェイは、パケットの1次コーディングが(たとえば、回線交換ネットワークの)第2のデバイスにおいて復号されるべきであることをシグナリングするために、パケットの冗長コーディング全体を(たとえば、すべて0値に、すべて1値に、交互の1値および0値に、または、冗長コーディングの生成中にコーダデコーダ(コーデック(CODEC))によって生成されない何らかの他の特有のビットシーケンスに)変更し得る。たとえば、N番目のパケットが(たとえば、メディアゲートウェイにとってアクセス可能なデジッタバッファ中で)利用可能である場合、メディアゲートウェイは、N番目のパケット中の第2のオーディオフレームの冗長コーディング全体を変更することによって、変更されたN番目のパケットを送り得、当該変更されたN番目のパケット中の1次コーディングが、第2のデバイスにおいてNに対応するタイムスロットにおいて復号されるべきであることを示す。第2のデバイス(たとえば、第2のデバイスのプロセッサ)は、当該変更されたN番目のパケットの冗長コーディング中のこの変更を識別し、当該変更されたN番目のパケットの1次コーディングが復号されるべきであると決定し得る。別の例では、N番目のパケットが利用可能でなく、将来のパケット(たとえば、第2のオーディオフレームの冗長コーディングを含んでいる(N+2)番目のパケット)が(たとえば、デジッタバッファ中で)利用可能である場合、メディアゲートウェイは、回線交換ネットワークを介して第2のデバイスに、変更されていない(N+2)番目のパケットを送り得る。第2のデバイス(たとえば、第2のデバイスのプロセッサ)は、冗長コーディングが変更されていないと決定し得、この決定に基づいて、第2のデバイスは冗長コーディングを復号し得る。受信された将来のパケット(たとえば、変更されていない冗長コーディングをもつ(N+2)番目のパケット)は、対応するパケットが第2のデバイスにおいて(N+2)番目のタイムスロット中に受信されない場合、事前冗長復号する際に使用するために第2のデバイスのメモリに記憶され得る。
[0035]追加または代替として、(回線交換ネットワークの)第2のデバイスは、パケット交換ネットワークまたは回線交換ネットワークのネットワーク状態によるエラーを隠匿(または補償)するように構成され得る。例示のために、パケット交換ネットワークにおけるエラーにより、第2のデバイスは、N番目のオーディオフレームに関連するタイムスロット中に、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングとN番目のオーディオフレームの冗長コーディングとを含むパケットを受信し得る。インジケータ(たとえば、シグナリング情報またはビットシーケンス)に基づいて、第2のデバイスは、第2のデバイスにおける再生のためのオーディオフレームを生成するために、冗長コーディングを復号し得る。さらに、第2のデバイスは、メモリに、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングのコピーを記憶し得る。第2のデバイスは、メモリから(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングのコピーを取り出し得る。たとえば、回線交換ネットワークのエラー状態により、第2のデバイスが(N+2)番目のオーディオフレームに関連するタイムスロット中にパケットエラーを経験した場合、第2のデバイスは、メモリから(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングのコピーを取り出し得る。第2のデバイスは、第2のデバイスにおける再生のためのオーディオフレームを生成するために、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングのコピーを復号し得る。復号中に使用されないコーディングのコピーを記憶することによって、第2のデバイスは、回線交換ネットワークのネットワーク状態によって引き起こされたパケットエラーを隠匿(または補償)することが可能であり得る。
[0036]図1を参照すると、パケット交換ネットワークと回線交換ネットワークとの間の冗長フレーム情報およびシグナリング情報を通信するように構成されたシステムの特定の例示的な例が示されており、全体的に100と称される。システム100は、第1のデバイス102と、メディアゲートウェイ120と、第2のデバイス140とを含む。メディアゲートウェイ120は、第1のデバイス102と第2のデバイス140との間の、オーディオフレームなど、データの通信を可能にするように構成され得る。例示のために、第1のデバイス102は、パケット交換ネットワーク152を介してメディアゲートウェイ120にオーディオフレームを通信し得、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140にオーディオフレームを通信し得る。パケット交換ネットワーク152は、VoIPネットワーク、VoLTEネットワーク、または別のパケット交換ネットワークを含み得る。回線交換ネットワーク154は、PSTNネットワーク、GSMネットワーク、または別の回線交換ネットワークを含み得る。特定の実装形態では、第1のデバイス102、第2のデバイス140、またはその両方は、通信デバイス、ヘッドセット、デコーダ、スマートフォン、セルラーフォン、モバイル通信デバイス、ラップトップコンピュータ、コンピュータ、タブレット、携帯情報端末(PDA)、セットトップボックス、ビデオプレーヤ、エンターテインメントユニット、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーミングコンソール、音楽プレーヤ、無線機、デジタルビデオプレーヤ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、チューナー、カメラ、ナビゲーションデバイス、車両、車両の車載構成要素、またはそれらの組合せを含み得る。第1のデバイス102がパケットを送信するものとして本明細書で説明され、第2のデバイス140がパケットを受信するものとして説明されるが、他の実装形態では、第1のデバイス102は、第2のデバイス140からパケットを受信し得る。したがって、図1の説明は限定するものではない。
[0037]第1のデバイス102は、プロセッサ104(たとえば、中央処理ユニット(CPU)、デジタル信号プロセッサ(DSP)など)とメモリ106とを含み得る。特定の実装形態では、メモリ106は、本明細書で説明される様々な動作を実施するためにプロセッサ104によって実行可能な命令を記憶する。第1のデバイス102は、エンコーダ108とネットワークインターフェース110とをも含み得る。エンコーダ108は、ネットワークインターフェース110によって送信されるオーディオフレームを符号化し得る。特定の実装形態では、エンコーダ108は、符号化および復号動作を実施するように構成されたボコーダ(ボイスエンコーダデコーダ)の一部であり得る。ネットワークインターフェース110は、パケット交換ネットワーク152を介して、オーディオフレームを含んでいるパケットなど、データを送信するようにおよび受信するように構成され得る。ネットワークインターフェース110は、パケット交換ネットワーク152を介したデータの送信および受信を可能にするために、送信機、受信機、またはトランシーバに結合され得る。
[0038]エンコーダ108は、パケット(たとえば、オーディオパケット)のシーケンスを生成するために、オーディオフレームのシーケンスを符号化し得る。特定の実装形態では、オーディオフレームのシーケンスは、(N−1)番目のオーディオフレーム、N番目のオーディオフレーム、(N+1)番目のオーディオフレーム、および(N+2)番目のオーディオフレームなど、複数のオーディオフレームを含む。オーディオフレームは、第2のデバイス140においてオーディオ出力を生成するために復号されるべきであるオーディオフレームのシーケンスの一部であり得る。オーディオフレームのシーケンスは、特定の例として、ボイス呼など、通信セッションのオーディオに対応し得る。第1のデバイス102は、パケット交換ネットワーク152を介してメディアゲートウェイ120に、例示的なパケット160を含む、パケットのシーケンスを送信し得る。本明細書でさらに説明されるように、パケットは、メディアゲートウェイ120において順序がばらばらに受信され得るか、またはパケット交換ネットワーク152のネットワーク状態により失われ得る。
[0039]パケットのシーケンスの各パケットは、1つまたは複数のオーディオフレームの部分を含み得る。たとえば、各パケットは、1つまたは複数のオーディオフレームの符号化されたローバンド信号(「LBコア」)とハイバンドパラメータ(「HBパラメータ」)とを含み得る。オーディオフレームのLBコアとHBパラメータとは、まとめて、オーディオフレームの1次コーディングと呼ばれ得る。特定の実装形態では、パケット(またはオーディオフレーム)の各々は固定サイズを有し、符号化されたLBコアにおよびHBパラメータに割り振られる帯域幅(たとえば、オーディオフレームのビット数)の量は、オーディオフレームごとに動的に調整され得る。パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラーの存在下でのオーディオ復号性能を改善するために、オーディオフレームのうちの1つまたは複数が、前のオーディオフレームの「冗長」コーディング情報を含み得る。冗長コーディング情報は、ローバンド冗長コーディング情報、ハイバンドパラメータ冗長コーディング、またはその両方を含み得る。前のオーディオフレームのローバンドおよびハイバンドのための冗長コーディング情報は、まとめて、前のオーディオフレームの「部分的コピー」と呼ばれることがある。特定の実装形態では、ローバンド冗長コーディング情報におよびハイバンド冗長コーディング情報に割り振られる帯域幅の量は、オーディオフレームごとに動的に調整され得る。
[0040]特定の実装形態では、HB対LB冗長コーディング情報は、[25%、75%]分割と[5%、95%]分割との間で変動する。一例として、オーディオフレームのための公称(nominal)符号化ビットレートは、冗長コーディング情報がオーディオフレーム中に含まれないとき、13.2キロビット毎秒(kps、代替的にkbpsと略される)であり得る。冗長コーディング情報を収容するために、オーディオフレームのLBコアおよびHBパラメータのためのコーディングレートは、9.6kpsに低減され得る。残りの3.6kps帯域幅は、前のオーディオフレームのためのHBおよびLB冗長コーディング情報を符号化するために使用され得、ここで、HB冗長コーディング情報とLB冗長コーディング情報との間の分割は、[25%、75%]分割と[5%、95%]分割との間でオーディオフレームごとに変動することがある。別の例として、1次コーディングは11.6kpsを使用し得、冗長コーディングは合計13.2kpsのうちの1.6kpsを使用し得る。別の例として、1次コーディングは12.6kpsを使用し得、冗長コーディングは合計13.2kpsのうちの0.6kpsを使用し得る。他の実装形態では、ビットレートおよび分割は異なり得る。ビットレートおよび分割は、ソース制御パラメータおよびネットワークまたはチャネル状態に基づいてエンコーダ108によって決定され得る。
[0041]例示のために、エンコーダ108は、第1のオーディオフレームの1次コーディング162を含むパケット160中の第2のオーディオフレームの冗長コーディング164を符号化し得る。たとえば、第1のオーディオフレームは(N+2)番目のオーディオフレームであり得、第2のオーディオフレームはN番目のオーディオフレームであり得る。この例では、パケット160は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング160とN番目のオーディオフレームの2次コーディング164とを含む。オーディオフレームを含んでいるパケットがパケット交換ネットワーク152を介して通信されたとき、各パケットは、宛先デバイスに個別にルーティングされ得、オーディオフレームは順序がばらばらで到着し得る。したがって、第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)の1次コーディングを含むパケットが破損していることがあるか、またはメディアゲートウェイ120に到着しないことがある(本明細書ではまとめて、「受信エラー」と、または「利用不可能な」パケットと呼ばれる)が、パケット160は、メディアゲートウェイ120においてそのまま到着し得る(またはすでに到着していることがある)。パケット160中の冗長コーディング164は、第2のオーディオフレーム(またはそれの一部分)を再構成するために、または受信エラーによって引き起こされたエラーを補償(または隠匿)するために、メディアゲートウェイ120によって使用され得る。
[0042]パケット160はまた、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164内に1つまたは複数のビット166を含み得る。1つまたは複数のビット166は、第2のオーディオフレームを復号することを可能にするために、受信デバイス(たとえば、メディアゲートウェイ120または第2のデバイス140)によって使用され得る。特定の実装形態では、パケット160の1つまたは複数のビット166は、オフセットビットに対応する。オフセットビットは、オーディオフレームのシーケンス中の第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットを示し得る。たとえば、オフセットビットは、パケット160について、オフセットが2であることを示し得る。例示のために、第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)は、オーディオフレームのシーケンスにおいて2つのオーディオフレームだけ第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)からオフセットされる。オフセットの値は、業界規格(たとえば、拡張ボイスサービス(EVS:enhanced voice services)規格)によって定義され得るか、第1のデバイス102および第2のデバイス140によってネゴシエートされ得るか、測定または推定されたネットワークエラーに基づいて決定され得るか、あるいはそれらの組合せであり得る。特定の実装形態では、オフセットは、2つのフレーム、3つのフレーム、5つのフレーム、または7つのフレームであり得る。他の実装形態では、オフセットは異なる数のフレームであり得る。各パケットについてのオフセットは異なり得る。たとえば、第2のパケットのオフセットは3であり得る(たとえば、第2のパケットは、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディングと(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディングとを含み得る)。他の実装形態では、パケット160の1つまたは複数のビット166は、図3を参照しながらさらに説明されるように、コーデックタイプインジケータ、冗長フレームフラグ、シャープフラグ(sharp flag)、モードインジケータ、帯域幅拡張(BWE)レイヤパラメータ、またはそれらの組合せに対応し得る。
[0043]メディアゲートウェイ120は、プロセッサ122とメモリ124とを含む。特定の実装形態では、メモリ124は、本明細書で説明される様々な動作を実施するためにプロセッサ122によって実行可能な命令を記憶する。メディアゲートウェイ120は、第1のネットワークインターフェース126と第2のネットワークインターフェース128とをも含む。第1のネットワークインターフェース126は、パケット交換ネットワーク152を介してパケット160を受信するように構成されたパケット交換ネットワークインターフェースであり得る。第2のネットワークインターフェース128は、回線交換ネットワーク154を介して、例示的な変更されたパケット170など、変更されたパケットを送信するように構成された回線交換ネットワークインターフェースであり得る。
[0044]特定の実装形態では、メディアゲートウェイ120は、デジッタバッファ130として図1に示されている、バッファを含む。プロセッサ122とデジッタバッファ130との組合せ(またはプロセッサ122およびデジッタバッファ130に関して説明される機能を実施する任意の構成要素)は、ジッタバッファ管理(JBM:jitter buffer management)と呼ばれることもある。第1のネットワークインターフェース126(またはプロセッサ122)は、受信されたパケット(たとえば、オーディオフレーム)をデジッタバッファ130に記憶し得る。パケット交換ネットワーク上で送信されたパケットが順序がばらばらで到着することがあるので、デジッタバッファ130は、タイムスタンプまたはシーケンス番号など、パケット中の識別子に基づいて、受信されたパケットを記憶し、並べ替えるために使用され得る。ネットワークエラー(たとえば、受信エラー)の存在下で、1つまたは複数のパケット(またはそれの(1つまたは複数の)部分)が、受信されないことがあるか、または破損していることがある。メディアゲートウェイ120は、メディアゲートウェイ120における受信エラー(たとえば、パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラー)を補償(または隠匿(conceal))する変更されたパケットを生成するために使用されるために、パケットをデジッタバッファ130に記憶し得る。
[0045]メディアゲートウェイ120は、1つまたは複数の設定に従って、または回線交換ネットワーク規格において定義されているように、回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に固定間隔においてパケットを与えるように構成され得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、20ミリ秒間隔で第2のデバイス140にパケットを送信し得る。各パケットが第1のデバイス102からエラーなしに受信された場合、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140にパケットを順序が正しくフォワーディングし得る。しかしながら、ネットワークエラーにより、パケットのうちの1つまたは複数が利用不可能であり得る(たとえば、1つまたは複数のパケット(またはそれの(1つまたは複数の)部分)が破損していることがあるか、または受信されないことがある)。
[0046]特定のオーディオフレームの利用不可能性を補償(または隠匿(conceal))するために、メディアゲートウェイ120は、異なるパケット(たとえば、特定のオーディオフレームの冗長コーディングを含むパケット)に基づく変更されたパケットを送信するように構成され得る。たとえば、第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)の1次コーディングを含むパケットを受信する際にエラーがある場合、メディアゲートウェイ120は、変更されたパケット170を生成するためにパケット160を変更し得、変更されたパケット170は、第2のデバイス140に送信され得る。さらに、N番目のパケット(たとえば、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケット)を受信する際にエラーがない場合、メディアゲートウェイ120は、変更されたパケット170を生成するためにN番目のパケットを変更し得、シグナリング情報172は、変更されたパケット170中の1次コーディングが復号されるべきであることを示し得る。図1に示されている特定の実装形態では、プロセッサ122は、冗長コーディング164の1つまたは複数のビット166中でシグナリング情報172を表すことによって、変更されたパケット170を生成するように構成され得る。他の実装形態では、シグナリング情報172は、本明細書でさらに説明されるように、変更されたパケット170中の他のビットロケーション(他のビット位置)中に含まれ(たとえば、それによって表され)得る。
[0047]シグナリング情報172は、1次コーディング162または冗長コーディング164を復号することに対応し得る。たとえば、シグナリング情報172は、1次コーディング162を復号すべきか冗長コーディング164を復号すべきかを示し得る。特定の実装形態では、シグナリング情報172は、1つまたは複数のビット166と入れ替わり得る。たとえば、変更されたパケット170のオフセットフィールドがシグナリング情報172を示し得る。代替的に、1つまたは複数のビット166は、非限定的な例として、無線リンク情報、チャネルエラーレート、または電力制御情報など、他の情報に加えてシグナリング情報172を示し得る。上記で説明されたように、シグナリング情報172は、パケットのどの部分(たとえば、1次コーディングまたは冗長コーディング)を復号すべきかを示す。いくつかの実装形態では、単一のシグナリングビットがシグナリング情報172を示す。単一のシグナリングビットは、変更されたパケット170内に配置され得る。たとえば、単一のシグナリングビットは、第1のオーディオフレームの1次コーディング162内に、または、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164内に配置され得る。代替的に、単一のシグナリングビットは、変更されたパケット170のペイロード中の別のロケーションに配置され得る。変更されたパケット170内の単一のシグナリングビットの正確な位置は、チャネルアウェア(CA)フレームタイプ、コーダタイプ、帯域幅モード(たとえば、超広帯域(swb)モードまたは広帯域(wb)モード)、またはそれらの組合せに依存し得、拡張ボイスサービス(EVS)規格など、1つまたは複数の業界規格(industry standards)によって規定され得る。たとえば、一実装形態では、単一のシグナリングビットのロケーションは、以下の表に基づいて決定され得る。
[0048]表1は、シグナリングビット(たとえば、シグナリング情報172)を配置することの特定の例を示す。シグナリングビットの配置は、CAフレームタイプと、コーダタイプと、モード(たとえば、swbまたはwb)とに依存し得る。ビット位置は、b[ビット位置]によって表1中で示される。たとえば、b[175]は、シグナリングビットがフレームの175番目のビットであることを示す。特定の例では、CAフレームはタイプ3 CAフレームであり、コーダはタイプ3コーダであり、メディアゲートウェイ120はswbモードで動作する。この例では、シグナリングビットは、変更されたパケット170の229番目のビット位置にある。
[0049]プロセッサ122は、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットが利用不可能であるという決定に応答して、変更されたパケット170を生成するように構成され得る。第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが破損しているという決定に基づき得る。代替的に、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが受信されていないという決定に基づき得る。変更されたパケット170は、図2を参照しながらさらに説明されるように、第2のオーディオフレームに関連するタイムスロット中に送信され得る。
[0050]例示のために、N番目のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが利用不可能であり、(N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を含む)パケット160が利用可能である場合、プロセッサ122は、パケット160に基づいて、変更されたパケット170を生成し得る。変更されたパケット170を生成するために、プロセッサ122は、冗長コーディング164中に、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビット166を含め得る。シグナリング情報172は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得る。例示的な例として、メディアゲートウェイ120は、拡張ボイスサービスチャネルアウェア(EVS−CA:enhanced voice services channel aware)動作モードで動作し得、メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームの利用不可能性(またはエラー)を検出し得る。メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームの1次コーディング162を含むパケット160中の第2のオーディオフレームの冗長コーディング164を受信し得る。メディアゲートウェイ120は、変更されたパケット170として、将来の(N+k)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とともに、N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を符号化および送信するように構成され得る。変更されたパケット170は、第2のデバイス140に送信され得る。オフセットパラメータkが、オーディオフレームの1次コーディング162とオーディオフレームの冗長コーディング164との間の分離を示し得る。特定の実装形態では、変更されたパケット170は、オフセットkを表す第1のビット値と、メディアゲートウェイ120がチャネルアウェアモードで動作していることを示す第2のビット値と、N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164の長さインデックスに対応する第3のビット値とを含む。さらに、シグナリングビット(たとえば、シグナリング情報172)は、論理1値に設定され得る。シグナリングビットの論理1値は、N番目のフレームの冗長コーディング164が第2のデバイス140によって復号されるべきであることを示す。シグナリングビットを論理値に設定することは、第2のデバイス140にN番目のフレームに関連するフレーム消去(または他のエラー)を示し得る。
[0051]メディアゲートウェイ120がN番目のパケットおよび(N+k)番目のパケットを受信しない場合などの場合には、メディアゲートウェイ120は、第2のデバイス140に、変更されたパケット170を送ることを控えることによって、フレーム消去をシグナリングし得る。追加または代替として、パケットがシグナリングビットを含まない場合、(たとえば、パケットが、表1の場合のようにCAタイプ0、1、または7を有する場合)、メディアゲートウェイ120は、第2のデバイス140に、変更されたパケット170を送ることを控えることによって、フレーム消去をシグナリングし得る。
[0052]変更されたパケット170を生成した後に、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に、変更されたパケット170を送信し得る。変更されたパケット170は、第2のデバイス140が少なくとも部分的に第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)を再構成することを可能にし得る。代替的に、変更されたパケット170を生成するために、プロセッサ122は、1次コーディング162中に、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビット166を含め得る。
[0053]第2のデバイス140は、プロセッサ142とメモリ144とを含む。特定の実装形態では、メモリ144は、本明細書で説明される様々な動作を実施するためにプロセッサ142によって実行可能な命令を記憶する。第2のデバイス140は、デコーダ146とネットワークインターフェース148とをも含む。ネットワークインターフェース148は、回線交換ネットワーク154を介して、変更されたパケット170を受信するように構成された回線交換ネットワークインターフェースであり得る。ネットワークインターフェース148は、回線交換ネットワーク154を介したデータの送信および受信を可能にするために、送信機、受信機、またはトランシーバに結合され得る。デコーダ146は、ネットワークインターフェース148において受信されたパケットを復号するように構成され得る。特定の実装形態では、デコーダ146は、符号化および復号動作を実施するように構成されたボコーダ(ボイスエンコーダデコーダ)の一部であり得る。
[0054]特定の実装形態では、第2のデバイス140は、事前冗長バッファ150(pre-redundancy buffer)として図1に示されている、バッファを含む。事前冗長バッファ150がメモリ144とは別個のものとして示されているが、事前冗長バッファ150は、いくつかの実装形態ではメモリ144中に含まれ得る。ネットワークインターフェース148(またはプロセッサ142)は、受信されたパケット(たとえば、オーディオフレーム)の未使用部分を事前冗長バッファ150に記憶し得る。未使用部分は、事前冗長バッファ150に記憶され得、利用不可能なパケットに対応するオーディオフレームを復元するために取り出され得る。
[0055]例示のために、第2のデバイス140は、第1のオーディオフレームの1次コーディング162と、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164と、シグナリング情報172とを含む変更されたパケット170を受信し得る。変更されたパケット170は、メディアゲートウェイ120において利用不可能であったことがある第2のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットの代わりに受信され得る。シグナリング情報172に基づいて、第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のための第2のオーディオフレームを生成(または復元)するために、冗長コーディング164を復号し得る。さらに、第2のデバイス140は、1次コーディング162を事前冗長バッファ150に記憶し得る。第1のオーディオフレームに関連する後のタイムスロット中に、メディアゲートウェイ120は、1次コーディング162が復号されるべきであることを示すシグナリング情報172をもつ変更されたパケット170を送信し得る。回線交換ネットワーク154におけるネットワークエラーにより、変更されたパケット170は、後のタイムスロット中に利用不可能であり得る(たとえば、破損していることがあるか、または受信されていないことがある)。第2のデバイス140は、事前冗長バッファ150から1次コーディング162を取り出し得、第2のデバイス140における再生のための第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)を生成するために、第1のオーディオフレームの1次コーディング162を復号し得る。1次コーディング162は、エラーがタイムスロットに関連するという決定に応答して取り出され得る。特定の実装形態では、エラーは、第1のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットが破損しているという決定に基づいて決定される。代替的に、エラーは、第1のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットがタイムスロット中に受信されていないという決定に基づいて決定される。
[0056]事前冗長バッファ150から取り出されるべき1次コーディングは、オフセット値に基づいて決定され得る。たとえば、(N+2)番目のフレームの1次コーディング162についてのオフセット値は2であり得、エラーが2のオフセットを有するタイムスロット中に発生した場合、1次コーディング162は取り出され得る。オフセット値は、フレームエラー隠匿(FEC:frame error concealment)オフセットと呼ばれることがある。特定の実装形態では、シグナリング情報172は、第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットを示す。たとえば、シグナリング情報172は2ビット値であり得、第1の値は、1次コーディング162が復号されるべきであることを示し得、第2の値は、2次コーディング164が復号されるべきであり、オフセットが2であることを示し得、第3の値は、2次コーディング164が復号されるべきであり、オフセットが3であることを示し得、第4の値は、2次コーディング164が復号されるべきであり、オフセットが5であることを示し得る。他の実装形態では、シグナリング情報172は、2ビットよりも多いまたは少ないビットを有し得、他のオフセットおよび他の情報が、シグナリング情報172によって示され得る。
[0057]動作中に、第1のデバイス102は、パケット160を含む、パケットのシーケンスを符号化し、パケット交換ネットワーク152を介してメディアゲートウェイ120にそれを送信し得る。メディアゲートウェイ120は、受信されたパケット(たとえば、オーディオフレーム)をデジッタバッファ130にバッファし得る。メディアゲートウェイ120は、固定間隔で回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に、変更されたパケットを送信し得る。いくつかの実装形態では、メディアゲートウェイ120は、エラーが発生しない場合、受信されたパケットをフォワーディングし得、第2のデバイス140は、デフォルトでパケット中の1次コーディングを復号するように構成され得る。他の実装形態では、メディアゲートウェイ120は、1次コーディングが復号されるべきであることを示すためのシグナリング情報を入れ得る。第2のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが利用不可能であるとメディアゲートウェイ120が決定した場合、メディアゲートウェイ120は、冗長コーディング164中に、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビット166を含めることによって、変更されたパケット170を生成する。シグナリング情報172は、1次コーディング162または冗長コーディング164のうちの少なくとも1つを復号することに対応する。図1に示されている変更されたパケット170では、シグナリング情報172は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示す。1つまたは複数のビット166は、第2のデバイス140から第1のデバイス102への戻り通信(return communications)のために使用されるべきコーデックモードに関するコーデックモード要求(CMR:codec mode request)ビットなど、オーディオフレームを復号することに関しない他のビットとは対照的に、第1のオーディオフレームまたは第2のオーディオフレームを復号することに関するオフセットビットまたは他のビットなどのビットを含む。他の実装形態では、冗長コーディング164のローバンドコア、冗長コーディング164のハイバンドパラメータ、またはそれらの組合せの1つまたは複数のビットが、シグナリング情報172を示し得る。別の実装形態では、冗長コーディング164の単一のビットが、シグナリング情報172を示し得る。特定の実装形態では、単一のビットの「0」値が、1次コーディング162が復号されるべきであることを示し得、単一のビットの「1」値が、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得る。
[0058]特定の実装形態では、1つまたは複数のビット166はオフセットビットを含み、シグナリング情報172はオフセットビットと入れ替わる。メディアゲートウェイ120においてオフセットビットと入れ替わることは、第2のデバイス140が事前冗長バッファ150を含まず、回線交換ネットワーク154におけるエラーの場合に使用するために、受信されたオーディオフレームのコピーを記憶しない実装形態において許容でき得る。代替的に、シグナリング情報172は、1次コーディング162が復号されるべきであるのか冗長コーディング164が復号されるべきであるのかを示すことに加えて、オフセットを示し得る。別の特定の実装形態では、冗長コーディング164は、シグナリング情報172を示すためにウォーターマークを入れられる。たとえば、冗長コーディング164は、シグナリング情報172を含むためにデータステガノグラフィ(data steganography)またはデータ隠蔽技法(data hiding technique)を使用してウォーターマークを入れられ得る。第2のデバイス140は、シグナリング情報172を取り出すために、ウォーターマークを入れられた冗長コーディング164を検出および処理することが可能であり得る。特定の実装形態では、冗長コーディング164内のウォーターマーキングが、シグナリング情報172を示すために使用され得る。代替的に、ウォーターマーキングの存在が、シグナリング情報172に対応し得る。たとえば、冗長コーディング164がウォーターマークを入れられた場合、第2のデバイス140は、冗長コーディング164を復号することを決定し得、冗長コーディング164がウォーターマークを入れられない場合、第2のデバイス140は、1次コーディング162を復号することを決定し得る。他の実装形態では、第2のデバイス140は、冗長コーディング164がウォーターマークを入れられた場合、1次コーディング162を復号し得、第2のデバイス140は、冗長コーディング164がウォーターマークを入れられない場合、冗長コーディング164を復号し得る。
[0059]変更されたパケット170を受信した後に、第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のためのオーディオフレームを生成するために、シグナリング情報172に基づいて、変更されたパケット170の一部分を復号し得る。たとえば、変更されたパケット170のシグナリング情報は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得、第2のデバイス140は、再生のための第2のオーディオフレームを生成するために、第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)の冗長コーディング164を復号し得る。さらに、第2のデバイス140は、1次コーディング162を事前冗長バッファ150に記憶し得る。エラーが第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)に関連するタイムスロット中に発生した場合、第2のデバイス140は、再生のための第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)を生成するために、事前冗長バッファ150から1次コーディング162を取り出し得る。
[0060]図1のシステム100は、メディアゲートウェイ120が、シグナリング情報をもつ変更されたパケットを回線交換ネットワークデバイス(たとえば、第2のデバイス140)に与えるために、冗長フレーム情報を使用することを可能にする。シグナリング情報172は、第2のデバイス140に、変更されたパケット170のどの部分が復号されるべきであるかを示す。したがって、1次コーディングを有するパケットが利用不可能である場合、特定のオーディオフレームの冗長コーディングを有するパケットが第2のデバイス140に与えられ得、冗長コーディングは、パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)するために第2のデバイス140によって使用され得る。さらに、第2のデバイス140は、パケットの未使用部分のコピーを事前冗長バッファ150に記憶し得る。コピーは、特定のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが、関連するタイムスロット中に利用不可能である(たとえば、破損しているかまたは受信されない)とき、取り出され、当該特定のオーディオフレームを復号するために使用され得る。したがって、第2のデバイス140はまた、回線交換ネットワーク154におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)し得る。
[0061]上記の説明では、図1のシステム100によって実施される様々な機能が、いくつかの構成要素によって実施されるものとして説明された。しかしながら、構成要素のこの分割は説明のためのものにすぎない。代替実装態様では、特定の構成要素によって実施される機能は、代わりに、複数の構成要素の間で分割され得る。その上、代替実装形態では、図1の2つまたはそれ以上の構成要素が、単一の構成要素に統合され得る。図1に示されている各構成要素は、ハードウェア(たとえば、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)デバイス、特定用途向け集積回路(ASIC)、DSP、コントローラなど)、ソフトウェア(たとえば、プロセッサによって実行可能な命令)、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。
[0062]図2を参照すると、シグナリング情報を示すためにメディアゲートウェイにおけるパケットのシーケンスを変更する特定の実装形態の図が示されており、全体的に200と称される。メディアゲートウェイは、図1のメディアゲートウェイ120を含むかまたはそれに対応し得る。
[0063]パケットが第1のネットワークインターフェース126によって受信されたとき、パケット(たとえば、オーディオフレーム)は、デジッタバッファ130に記憶され得る。図1を参照しながら説明されたように、パケット交換ネットワーク152におけるネットワーク状態により、ソースデバイス(たとえば、第1のデバイス102)によって送られたパケットは、順序がばらばらで到着し得るか、破損していることがあるか、またはまったく到着しないことがある。メディアゲートウェイ120(たとえば、プロセッサ122)は、パケットシーケンスまたはフレームシーケンスに従って、デジッタバッファ130からパケット(たとえば、オーディオフレーム)を取り出し得る。たとえば、パケットは、シーケンス番号、タイムスタンプ、またはパケット中に含まれる他のシーケンシング情報に基づいて取り出され得る。例示のために、メディアゲートウェイ120は、(N+1)番目のパケット202より前にN番目のパケット210を取り出すことを試み得、メディアゲートウェイ120は、(N+2)番目のパケット160より前に(N+1)番目のパケット202を取り出すことを試み得る。
[0064]特定の実装形態では、パケットシーケンスのパケットの各々は、複数のオーディオフレームのコーディングを含む。たとえば、N番目のパケット210は、N番目のオーディオフレームの1次コーディング212と(N−2)番目のオーディオフレームの冗長コーディング214とを含み、(N+1)番目のパケット202は、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング204と(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディング206とを含み、(N+2)番目のパケット160は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含む。代替的に、1つまたは複数のパケットは、単一のオーディオフレームのコーディング(たとえば、単一のオーディオフレームの1次コーディング)を含み得る。また、冗長コーディング164、206、および214は、それぞれ、1つまたは複数のビット166、208、および216を含み得る。1つまたは複数のビット216、208、および166は、オーディオフレームに関連する情報を含み得る。たとえば、1つまたは複数のビット216、208、および166は、オフセットビットであり得る。説明しやすいように、(N−1)番目のパケット、(N+3)番目のパケットなど、パケットシーケンスの追加のパケットは、図2に示されていない。
[0065]メディアゲートウェイ120は、固定間隔において回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に、変更されたパケットを与え得る。たとえば、メディアゲートウェイは、N番目のタイムスロット230中にN番目のオーディオフレームに対応するパケット、(N+1)番目のタイムスロット232中に(N+1)番目のオーディオフレームに対応するパケット、および(N+2)番目のタイムスロット234中に(N+2)番目のオーディオフレームに対応するパケット、を与え得る。メディアゲートウェイ120は、第2のデバイス140に与えるために変更されるべきパケットを、対応するパケットがエラーなしに第1のデバイス102から受信されたかどうかに基づいて、決定し得る。
[0066]図2に示されている例では、N番目のパケット210は、変更されたパケットを生成する際に使用するために利用不可能である。たとえば、メディアゲートウェイ120は、N番目のパケット210がデジッタバッファ130中で利用可能でない(たとえば、N番目のパケット210が受信されていない)と決定し得る。別の例として、メディアゲートウェイ120は、N番目のパケット210がデジッタバッファ130中にあると決定し得るが、N番目のパケット210の復号中にエラーが発生し得る(たとえば、N番目のパケット210、またはそれの一部分が破損している)。N番目のパケット210が(破損または受信されていないことのいずれかにより)利用不可能であるという決定に基づいて、メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームについての冗長フレーム情報がデジッタバッファ130中で利用可能であるかどうかを検査し得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、デジッタバッファ130中の各パケットを検査し得、識別子(たとえば、シーケンス識別子、タイムスタンプなど)とオフセット値とに基づいて、メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームの冗長情報が利用可能であるかどうかを決定し得る。
[0067]図2に示されているように、(N+2)番目のパケット160は、N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を含む。メディアゲートウェイ120は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを指定するシグナリング情報172を示すために、(N+2)番目のパケット160(たとえば、冗長コーディング164)を変更することによって、変更されたパケット170を生成し得る。変更されたパケット170を生成した後に、メディアゲートウェイ120は、N番目のタイムスロット230中に第2のデバイス140に、変更されたパケット170を送信し得る。第2のデバイス140は、シグナリング情報172をもつ変更されたパケット170を受信し、シグナリング情報172に基づいてN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を復号し、第2のデバイス140における再生のためのN番目のオーディオフレームを生成し得る。したがって、シグナリング情報172をもつ変更されたパケット170は、第2のデバイス140が、パケット交換ネットワーク152におけるエラーを補償(または隠匿)することを可能にし得る。N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を含むパケット160がデジッタバッファ130中で利用可能でない場合、メディアゲートウェイ120は、異なるエラー隠匿動作(error concealment operation)を実施し得る。冗長コーディング中に含まれるものとして図2に示されているが、他の実装形態では、1つまたは複数のビットは、シグナリング情報を示すために、変更されたパケットの他の部分中に含まれ得る。たとえば、変更されたパケットの1次コーディングがシグナリング情報を示し得る。別の例として、変更されたパケットのペイロードの他の部分が、図3を参照しながらさらに説明されるように、シグナリング情報を示し得る。
[0068]対応するパケットがメディアゲートウェイ120においてエラーなしに受信された場合、メディアゲートウェイ120は、シグナリング情報を示すための1つまたは複数のビットを含むためにパケットを変更し得る。たとえば、1つまたは複数のビットは、1次コーディングが復号されるべきであることを指定する。メディアゲートウェイ120は、対応するタイムスロット中に第2のデバイス140に、変更されたパケットを送信し得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、エラーなしに(N+1)番目のパケット202を受信し、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング204が復号されるべきであることを示すシグナリング情報222を冗長コーディング206内に含む変更されたパケット220を生成し、(N+1)番目のタイムスロット232中に第2のデバイス140に、変更されたパケット220を送信し得る。別の例として、メディアゲートウェイ120は、エラーなしに(N+2)番目のパケット160を受信し、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162が復号されるべきであることを示すシグナリング情報252を冗長コーディング164内に含む変更されたパケット250を生成し、(N+2)番目のタイムスロット234中に第2のデバイス140に、変更されたパケット250を送信し得る。図2に示されているように、変更されたパケット170および250は、同じ1次コーディング162と冗長コーディング164とを含み得るが、シグナリング情報172および252は、異なる部分が復号されるべきであることを示すために異なる。
[0069]したがって、図2は、特定のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが利用不可能であるとき、変更されたフレームを与えるために、メディアゲートウェイ120が、デジッタバッファ130に記憶されたオーディオフレームの冗長コーディングをどのように使用することが可能であるのかを示す。特定のオーディオフレームの冗長コーディングが復号されるべきであることを示すシグナリング情報をもつ変更されたフレームを与えることは、第2のデバイス140が、第2のデバイス140における再生のための特定のオーディオフレームを生成することを可能にし、パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)し得る。
[0070]図3は、図1の変更されたパケット170のペイロードの例を示す。図3に示されているように、変更されたパケット170は、ヘッダ302とペイロード304とを含む。ヘッダ302は1つまたは複数のヘッダビットを含み得る。ペイロード304は、本明細書でさらに説明されるように、(たとえば、1次コーディング162および冗長コーディング164の)データビットまたは他のビットを含み得る。ペイロード304は、図3の例310、330、340、および350によって示されているように、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビットを含むために、様々な方法で変更され得る。
[0071]ペイロード304は、第1のオーディオフレーム(たとえば、図1および図2の(N+2)オーディオフレーム)の1次コーディング領域312と、第2のオーディオフレーム(たとえば、図1および図2のN番目のオーディオフレーム)の冗長コーディング領域314とを含み得る。また、冗長コーディング領域314は、パディングビット領域316と、オフセットビット領域328と、コーデックタイプインジケータ領域318と、冗長フレームフラグ領域320と、シャープフラグ領域322と、モードインジケータ領域324と、帯域幅拡張(BWE)レイヤパラメータ領域326とを含み得る。また、1次コーディング領域312は、便宜上示されていない、パディングビットなど、追加のビットまたは領域を含み得る。図3中の変更されたパケット170の領域の構成は便宜上のものであり、限定するものではない。他の実装形態では、領域312〜328は、図3に示されている順序とは異なる順序で構成され得る。さらに、1つまたは複数の領域が省略され得、1つまたは複数の追加の領域が、変更されたパケット170中に含まれ得る。さらに、領域312〜328のサイズは、本明細書で説明されるサイズとは異なり得る。特定の実装形態では、変更されたパケット170の領域の数、構成、およびサイズは、EVS規格など、1つまたは複数のワイヤレス通信規格において定義される。
[0072]1次コーディング領域312は、第1のオーディオフレームの1次コーディング162を含む。1次コーディング162は、第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含み得る。冗長コーディング領域314は、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164を含み得る。冗長コーディング164は、第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状(gain shape)に関連する利得形状インジケータを含み得る。追加または代替として、冗長コーディングは、第1のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連するハイバンド利得フレームインジケータを含み得る。追加または代替として、冗長コーディングは、第2のオーディオフレームのハイバンド線スペクトル対(LSP:line spectral pair)に関連するハイバンドLSPインジケータを含み得る。
[0073]例示のために、オーディオフレームは、「ローバンドコア」と指定される、符号化されたローバンド部分を含み得る。符号化されたローバンド部分は、ローバンド線形予測フィルタと励起情報とを含み得る。たとえば、符号化されたローバンド部分は、(1つまたは複数の)ローバンドLSPインデックスとローバンド励起情報とを含み得る。代替実装形態では、オーディオフレームのローバンドコアは異なる情報を含み得る。オーディオフレームはハイバンドパラメータをも含み得る。ハイバンドパラメータは、符号化されたローバンドコアよりも少ない空間を占有し、オーディオフレームのハイバンド部分を再構成するために、オーディオ信号コーディングモデルに従って、デコーダによって使用され得るパラメータのセットを含む。図3の例では、ハイバンドパラメータは、変換されたローバンド励起情報と、ハイバンド利得形状と、ハイバンド利得フレームと、(1つまたは複数の)ハイバンドLSPインデックスとを含み得る。代替実装形態では、オーディオフレームは異なるハイバンドパラメータを含み得る。
[0074]特定の実装形態では、(1つまたは複数の)ローバンドLSPインデックスおよびローバンド励起情報、変換されたローバンド励起情報、ハイバンド利得形状、ハイバンド利得フレーム、ならびに(1つまたは複数の)HBハイバンドLSPインデックスは、エンコーダ(たとえば、図1のエンコーダ108)におけるオーディオ分析中に生成される。たとえば、オーディオ信号は、オーディオ信号をローバンド信号とハイバンド信号とに分離する分析フィルタバンクを通して受け渡され得る。ローバンド信号とハイバンド信号とは、重複することも重複しないこともある。ローバンド信号は、LP係数(LPC:LP coefficient)のセットとして、ローバンド信号のスペクトルエンベロープを符号化する線形予測(LP:linear prediction)分析モジュールに入力され得る。変換モジュールは、LPCをLSPに変換し得、LSPは、代替的に線スペクトル対(LSP:line spectral pair)と呼ばれることがある。量子化器が、LSP「に最も近い」ローバンドLSPコードブックのエントリを識別することによって、LSPを量子化し得る。量子化器は、(1つまたは複数の)ローバンドLSPインデックスとして、コードブック中のエントリのインデックスを出力し得る。また、ローバンド分析モジュールが、ローバンド励起情報と変換されたローバンド励起情報とを生成し得る。たとえば、ローバンド励起情報は、LP分析モジュールによって実施されるLPプロセス中に生成されるLP残差信号を量子化することによって生成される符号化された信号であり得る。LP残差信号は予測エラーを表し得る。
[0075]ハイバンド分析モジュールが、分析フィルタバンクからのハイバンド信号と、ローバンド分析モジュールからのローバンド励起信号とを受信し得る。ハイバンド分析モジュールは、(1つまたは複数の)ローバンドLSPインデックスとローバンド励起情報とを生成するために説明されたプロセスと同様のLPCコーディングと、変換と、量子化プロセスとを使用して、(1つまたは複数の)ハイバンドLSPインデックスを生成し得る。(1つまたは複数の)ハイバンドLSPインデックスは、(1つまたは複数の)ローバンドLSPインデックスよりも少数のビットを占有し得る。ハイバンド分析モジュールは、ハイバンド利得形状とハイバンド利得フレームとをも生成し得る。ハイバンド利得形状およびハイバンド利得フレームは、デコーダ(たとえば、図1のデコーダ146)が、ハイバンド信号をより正確に再生するようにハイバンド利得形状とフレーム利得とを調整することを可能にし得る。1次コーディング162および冗長コーディング164は、それぞれ、第1のオーディオフレームおよび第2のオーディオフレームに関して、上記で説明された値のうちの1つまたは複数を含み得る。
[0076]変更されたパケット170に戻ると、パディングビット領域316は、冗長コーディング164の1つまたは複数のパディングビットを含む。パディングビットは、パケット160(またはそれの一部分)が固定サイズを有するように、1次コーディング162、冗長コーディング164、またはパケット160の何らかの他の部分に加えられ得る。オフセットビット領域328は、フレームのシーケンス中の第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットを示す1つまたは複数のオフセットビット(たとえば、FECオフセットビット)を含む。コーデックタイプインジケータ領域318は、第1のオーディオフレーム、第2のオーディオフレーム、またはその両方を復号するために使用されるコーデックタイプを示すビットを含む。冗長フレームフラグ領域320は、変更されたパケット170が冗長フレーム情報を含むかどうかを示す冗長フレーム(RF)フラグを含む。シャープフラグ領域322は、オーディオフレームの高調波ピッチが「シャープ」であるかどうかを示すシャープフラグ(たとえば、高調波ピッチシャープネスフラグ)を含む。モードインジケータ領域324は、1次動作モードまたは広帯域(WB)動作モードなど、デコーダによって使用されるべき動作モードを示すモードインジケータを含む。BWEレイヤパラメータ領域326は、BWEを使用するハイバンド信号をコーディングすることに関連する1つまたは複数のパラメータを含む。
[0077]図1のメディアゲートウェイ120は、様々な技法を使用して、変更されたパケット170中に(たとえば、冗長コーディング164中に)、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビットを含めるように構成され得る。第1の例310では、ペイロード304中にある単一のシグナリングビットがシグナリング情報172を示し得る。ペイロード304中のシグナリングビットのロケーションは、チャネルアウェア(CA)フレームタイプ、コーダタイプ、帯域幅モード(たとえば、超広帯域(swb)モードまたは広帯域(wb)モード)、またはそれらの組合せに依存し得る。たとえば、CAフレームタイプが第1の値を有する場合、帯域幅モードがswbモードである場合、およびコーダタイプが第1の値を有する場合、シグナリングビットはペイロード304の第1の領域中にあり得る。逆に、CAフレームが第1の値を有する場合、帯域幅モードがwbモードである場合、およびコーダタイプが第1の値を有する場合、シグナリングビットは、第1の領域とは別個であるペイロード304の第2の領域中にあり得る。
[0078]ペイロード304の第2の例330では、オフセットビット領域328がシグナリング情報172を示し得る。特定の実装形態では、シグナリング情報172はオフセットビットと入れ替わり得る。代替的に、シグナリング情報172の値が、どのオーディオフレームが復号されるべきであるかとオフセット値とを表し得る。ペイロード304の第3の例340では、パディングビット領域316がシグナリング情報172を示し得る。シグナリング情報172は、パディングビットの一部または全部と入れ替わり得る。
[0079]ペイロード304の第4の例350では、ペイロード304の1つまたは複数のビットが、シグナリング情報を示すためにウォーターマークを入れられ得る。ウォーターマーキングは、ウォーターマークを入れられたデータ中に追加のデータ(たとえば、シグナリング情報172)を含めることが可能である任意のデータ隠蔽またはデータステガノグラフィ技法を使用して実施され得る。特定の実装形態では、第2のデバイス140は、記憶されたデータ(たとえば、シグナリング情報172)を取り出すために、ウォーターマークを入れられたデータを復号するように構成され得る。他の実装形態では、ウォーターマーキングの存在が、シグナリング情報172を示し得る。たとえば、ウォーターマーキングの存在が、第1のオーディオフレームの1次コーディング162が復号されるべきであることを示し得、ウォーターマーキングの不在が、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得る。代替的に、ウォーターマーキングの存在が、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得、ウォーターマーキングの不在が、第1のオーディオフレームの1次コーディング162が復号されるべきであることを示し得る。特定の実装形態では、第1のウォーターマーキング352が、シグナリング情報172を含むために1次コーディング162に適用され得る。別の特定の実装形態では、第2のウォーターマーキング354が、シグナリング情報172を含むために冗長コーディング164に適用され得る。別の特定の実装形態では、第3のウォーターマーキング356が、シグナリング情報172を含むために、領域316〜328のうちの1つまたは複数中のデータに適用され得る。
[0080]第5の例(図示せず)では、コーデックタイプインジケータ領域、冗長フレームフラグ領域、シャープフラグ領域、モードインジケータ領域、BWEレイヤパラメータ領域、またはそれらの組合せの1つまたは複数のビットが、シグナリング情報を示し得る。シグナリング情報は、この例では、それらの領域のうちのいずれかの1つまたは複数のビットと入れ替わり得る。特定の実装形態では、シグナリング情報はまた、入れ替わられたビットの情報を組み込み得る。たとえば、シグナリング情報の値が、1次コーディングを復号すべきか冗長コーディングを復号すべきかを示し得、第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットをさらに示し得る。
[0081]したがって、図3は、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成するための様々な技法を示す。シグナリング情報172が、変更されたパケット170中に含まれるので、第2のデバイス140は、特定のオーディオフレームを生成するために、どのオーディオフレーム(たとえば、第1のオーディオフレームの1次コーディング162または第2のオーディオフレームの冗長コーディング164)が復号されるべきであるかを知ることが可能である。したがって、冗長情報を有するパケットが、パケット交換ネットワークのネットワークエラーを補償(または隠匿)するために、回線交換ネットワークにおけるデバイスによって使用され得る。
[0082]図4を参照すると、オーディオフレームを生成するために未使用フレーム情報を取り出す第1の実装形態の図が示されており、全体的に400と称される。未使用フレーム情報は、回線交換ネットワークにおける宛先デバイスのメモリにおいて記憶され得る。宛先デバイスは、図1の回線交換ネットワーク154における第2のデバイス140を含むかまたはそれに対応し得る。
[0083]パケットがネットワークインターフェース148によって受信されたとき、パケットは復号され得、パケットの一部分が、第2のデバイス140における再生のためのオーディオフレームを生成するために使用され得る。オーディオフレームを復号するために使用されない部分は、事前冗長バッファ150など、メモリ144において記憶され得、パケットエラーが発生した場合に取り出され得る。図1を参照しながら説明されたように、パケットは、固定間隔において特定の順序で受信され得る。しかしながら、回線交換ネットワーク154におけるネットワーク状態により、メディアゲートウェイ120によって送られたパケットのうちの1つまたは複数が、破損していることがあるか、またはまったく到着しないことがある。たとえば、第2のデバイス140は、N番目のタイムスロット440中に、変更された(N+2)番目のパケット170を受信し得る。特定の実装形態では、変更されたパケット170は、図2を参照しながら説明されたように、メディアゲートウェイ120におけるN番目のオーディオフレームの1次コーディングの受信に関連するエラーに応答して、N番目のタイムスロット440中にメディアゲートウェイ120から受信され得る。第2のデバイス140は、(N+1)番目のタイムスロット442中に、変更された(N+1)番目のパケット402をも受信し得る。ネットワークエラーにより、変更された(N+2)番目のパケット410は、(N+2)番目のタイムスロット444中に正しく受信されないことがある。
[0084]特定の実装形態では、パケットシーケンスのパケットの各々は、複数のオーディオフレームのコーディングを含む。たとえば、変更された(N+2)番目のパケット170は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含み、変更された(N+1)番目のパケット402は、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング404と(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディング406とを含み、変更された(N+2)番目のパケット410は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含む。代替的に、1つまたは複数のパケットは、単一のオーディオフレームのコーディング(たとえば、単一のオーディオフレームの1次コーディング)を含み得る。1つまたは複数のビットが、それぞれ、シグナリング情報172、408、および412を示すために、変更されたパケット170、402、および410の冗長コーディング164、406中に含まれ得る。シグナリング情報172、408、および412は、どのオーディオフレームが、対応する変更されたパケット中で復号されるべきであるかを指定し得る。たとえば、シグナリング情報172は、N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得、シグナリング情報408は、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング404が復号されるべきであることを示し得、シグナリング情報412は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162が復号されるべきであることを示し得る。説明しやすいように、変更された(N−1)番目のパケット、変更された(N+3)番目のパケットなど、パケットシーケンスの追加のパケットは、図4に示されていない。
[0085]第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のためのオーディオフレームを生成するために、受信されたパケットを復号し得る。たとえば、第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のためのN番目のオーディオフレーム420を生成するために、シグナリング情報172に基づいてN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を復号し得る。さらに、第2のデバイス140は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162のコピー430(たとえば、変更されたパケット170の未使用部分)を事前冗長バッファ150に記憶し得る。さらなる例示のために、第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のための(N+1)番目のオーディオフレーム422を生成するために、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング404を復号し得、第2のデバイス140は、(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディング406のコピー432(たとえば、変更されたパケット402の未使用部分)を事前冗長バッファ150に記憶し得る。代替的に、(N−1)番目のタイムスロットが受け渡されたので、第2のデバイス140は、(N−1)番目のオーディオフレームを廃棄し得る。
[0086]図4に示されている例では、(N+2)番目のパケット410は、復号のために利用不可能である。第2のデバイス140は、エラーが(N+2)番目のタイムスロット444に関連すると決定し得る。たとえば、第2のデバイス140は、変更された(N+2)番目のパケット410(またはそれの一部分)が破損していると決定し得る。別の例として、第2のデバイス140は、変更された(N+2)番目のパケット410が受信されていないと決定し得る。変更された(N+2)番目のパケット410が(破損または受信されていないことのいずれかにより)利用不可能であるという決定に基づいて、第2のデバイス140は、(N+2)番目のオーディオフレームについての未使用フレーム情報のコピーが事前冗長バッファ150中で利用可能であるかどうかを検査し得る。たとえば、第2のデバイス140は、事前冗長バッファ150中の各パケットを検査し得、識別子(たとえば、シーケンス識別子、タイムスタンプなど)とオフセット値とに基づいて、第2のデバイス140は、(N+2)番目のパケットのコーディングのコピーが利用可能であるかどうかを決定し得る。
[0087]図4に示されているように、事前冗長バッファ150は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162のコピー430を記憶する。第2のデバイス140は、事前冗長バッファ150から1次コーディング162のコピー430を取り出し得、コピー430に基づいて、第2のデバイス140における再生のための(N+2)番目のオーディオフレーム424を生成し得る。したがって、1次コーディング162のコピー430は、第2のデバイス140が、回線交換ネットワーク154におけるエラーを補償(または隠匿)することを可能にし得る。(N+2)番目のオーディオフレームのコピーが事前冗長バッファ150中で利用可能でない場合、第2のデバイス140は、異なるエラー隠匿動作を実施し得る。
[0088]したがって、図4は、特定のオーディオフレームの1次コーディングを含んでいるパケットが利用不可能であるとき、特定のオーディオフレームを生成するために、第2のデバイス140が、事前冗長バッファ150に記憶されたオーディオフレームの未使用部分のコピーをどのように使用することが可能であるかを示す。記憶されたコピーに基づいて、第2のデバイス140における再生のための特定のオーディオフレームを生成することは、回線交換ネットワーク154におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)し得る。
[0089]図5を参照すると、ビットシーケンスを使用して冗長フレーム情報を通信するように構成されたシステムの特定の例示的な例が示されており、全体的に500と称される。特定の実装形態では、システム500は、図1の第1のデバイス102と、メディアゲートウェイ120と、第2のデバイス140とを含む。第1のデバイス102は、パケット交換ネットワーク152を介したメディアゲートウェイ120とのデータ通信を実施し得、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介した第2のデバイス140とのデータ通信を実施し得る。
[0090]動作中に、第1のデバイス102は、パケット160を含む、パケットのシーケンスを符号化し、パケット交換ネットワーク152を介してメディアゲートウェイ120にそれを送信し得る。パケット160は、第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)の1次コーディング162と、第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)の冗長コーディング164とを含み得る。図1および図3を参照しながら説明されたように、1次コーディング162は、第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含み得、冗長コーディング164は、第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連する利得形状インジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド利得フレームに関連するハイバンド利得フレームインジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンドLSPに関連するハイバンドLSPインジケータ、またはそれらの組合せを含む。
[0091]1次コーディング162は、1つまたは複数のパディングビット502を含み得る。1つまたは複数のパディングビット502は、パケット160(および/またはそれの特定の部分)が特定のサイズを維持するように、パケット160に(またはそれの特定の部分に)加えられ得る。たとえば、合計13.2kpsのうちの11.6kpsが、1次コーディング162のために予約され得るが、1次コーディング162は、全11.6kpsを占有するのに十分に大きくないことがある。1次コーディング162が11.6kpsの固定サイズを有することを保証するために、1つまたは複数のパディングビット502は、1次コーディング162と1つまたは複数のパディングビット502との組合せが全11.6kpsを占有するように、1次コーディング162に加えられ得る。追加または代替として、パディングビットは、冗長コーディング164に加えられ得る。別の特定の実装形態では、1つまたは複数のパディングビット502は、(たとえば、パケット160全体として、または少なくともそれのデータ/ペイロード部分が、全13.2kpsを占有するように)1次コーディング162および冗長コーディング164とは別個であり得る。1つまたは複数のパディングビット502は、1つまたは複数のパディングビット502が復号中に廃棄されるべきであることを示す、すべて0値またはすべて1値など、特定の値を有し得る。
[0092]メディアゲートウェイ120は、受信されたパケット(たとえば、オーディオフレーム)をデジッタバッファ130にバッファし得る。メディアゲートウェイ120は、固定間隔において回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に、変更されたパケットを送信し得る。特定のオーディオフレームを含むパケットが特定のオーディオフレームに関連するタイムスロットにおいて送信のために利用不可能であるとメディアゲートウェイ120が決定した場合、メディアゲートウェイ120は、タイムスロット中の送信のために変更されたパケットを生成することを試み得る。たとえば、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが利用不可能であるとメディアゲートウェイ120が決定した場合、メディアゲートウェイ120は、変更されたパケット510を生成する。
[0093]図1の変更されたパケット170と比較して、図5の変更されたパケット510は、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)を含む。例示のために、プロセッサ122は、1次コーディング162のパディングビット502の少なくとも一部分を、ビットシーケンス512と(またはシグナリング情報172と)入れ替えることによって、変更されたパケット510を生成するように構成され得る。ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得る。ビットシーケンス512は、ビット値の所定のシーケンスを含み得る。ビット値の所定のシーケンスは、ワイヤレス通信規格(たとえば、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP(登録商標))EVS規格などのEVS規格)によって定義され得るか、第1のデバイス102および第2のデバイス140のベンダーまたは製造業者によって定義され得るか、デバイス102および140によってネゴシエートされ得るか、または何らかの他の値であり得る。特定の実装形態では、ビットシーケンス512はすべて1値を含む。代替的に、ビットシーケンス512はすべて0値を含む。別の例として、ビットシーケンス512は、少なくとも1つの非0値を含み得る。他の実装形態では、ビットシーケンス512は他の値を含む。特定の実装形態では、ビットシーケンス512は、パディングビット502の一部分が第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)の冗長コーディング164とともに、変更されたパケット510中に残るように、1次コーディング162のパディングビット502の全体と入れ替わらない。代替的に、ビットシーケンス512は、1次コーディング162のパディングビット502の全体と入れ替わり得る。別の実装形態では、パディングビット502は、図1および表1を参照しながら説明されたシグナリング情報172など、他のシグナリング情報によって完全にまたは部分的に入れ替わられ得る。
[0094]特定の実装形態では、パケット160および変更されたパケット510は、便宜上示されていない、それぞれの冗長コーディング中に1つまたは複数のビット(たとえば、図1の1つまたは複数のビット166)を含め得る。1つまたは複数のビットは、第1のオーディオフレームまたは第2のオーディオフレームを復号することに関係するオフセットビット(たとえば、FECオフセットビット)または他のビットを含み得る。パケット160および変更されたパケット510は、非限定的な例としてCMRビットなど、第1のオーディオフレームおよび第2のオーディオフレームを復号することに関係しない1つまたは複数のビットをも含み得る。
[0095]プロセッサ122は、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケット(たとえば、(N+2)番目のパケット)が利用不可能であるという決定に応答して、変更されたパケット510を生成するように構成され得る。一例として、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケット(またはそれの一部分)が破損しているという決定に基づき得る。別の例として、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが受信されていない(たとえば、デジッタバッファ130中で利用可能でない)という決定に基づき得る。
[0096]変更されたパケット510を生成した後に、メディアゲートウェイ120は、第2のオーディオフレームに関連するタイムスロット中に第2のデバイス140に、変更されたパケット510を送信し得る。第2のデバイス140は、変更されたパケット510を受信し、第2のデバイス140における再生のための第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)を生成するために、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)に基づいて、変更されたパケット510の一部分を復号し得る。特定の実装形態では、プロセッサ142は、1次コーディング162のパディングビット502の一部分内のビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)を検出するように構成される。いくつかの実装形態では、第2のデバイス140は、1次コーディング162を事前冗長バッファ150に記憶し得る。図1および図4を参照しながらさらに説明されたように、エラーが第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)に関連するタイムスロット中に発生した場合、第2のデバイス140は、再生のための第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)を生成するために、事前冗長バッファ150から1次コーディング162を取り出し得る。
[0097]代替実装形態では、メディアゲートウェイ120は、変更されたパケット510の1次コーディング162が第2のデバイス140において復号されるべきであることをシグナリングするために、パケット160の冗長コーディング164全体を(たとえば、すべて0値に、すべて1値に、交互の1値および0値に、または、冗長コーディングの生成中にコーデックによって生成されない何らかの他の特有のビットシーケンスに)変更し得る。たとえば、N番目のパケットが(たとえば、デジッタバッファ130中で)利用可能である場合、メディアゲートウェイ120は、変更されたN番目のパケット中の1次コーディングが第2のデバイス140においてNに対応するタイムスロットにおいて復号されるべきであることを示すために、N番目のパケット中の冗長コーディング全体を変更することによって、変更されたN番目のパケットを送り得る。第2のデバイス140(たとえば、プロセッサ122)は、変更されたN番目のパケットの冗長コーディング中のこの変更を識別し、変更されたN番目のパケットの1次コーディングが復号されるべきであると決定し得る。別の例では、N番目のパケットが利用可能でなく、将来のパケット(たとえば、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164を含んでいる(N+2)番目のパケット160)がデジッタバッファ130中で利用可能である場合、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に、変更されていない(N+2)番目のパケット160を送り得る。第2のデバイス140(たとえば、プロセッサ142)は、冗長コーディング164が変更されていないと決定し得、この決定に基づいて、第2のデバイス140は冗長コーディング164を復号し得る。図1および図4を参照しながら説明されたように、受信された変更されていない(N+2)番目のパケット160は、対応するパケットが第2のデバイス140において(N+2)番目のタイムスロット中に受信されない場合、事前冗長復号する際に使用するために事前冗長バッファ150に記憶され得る。
[0098]図5のシステム500は、メディアゲートウェイ120が、ビットシーケンスをもつ変更されたパケットを回線交換ネットワークデバイス(たとえば、第2のデバイス140)に与えるために、冗長フレーム情報を使用することを可能にする。ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)は、第2のデバイス140に、変更されたパケット510のどの部分が復号されるべきであるかを示す。したがって、1次コーディングを有するパケットが利用不可能である場合、特定のオーディオフレームの冗長コーディングを有するパケットが第2のデバイス140に与えられ得、冗長コーディングは、パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)するために第2のデバイス140によって使用され得る。第2のデバイス140はまた、図1を参照しながらさらに説明されたように、回線交換ネットワーク154におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)する際に使用するために、パケットの未使用部分のコピーを事前冗長バッファ150に記憶し得る。
[0099]上記の説明では、図5のシステム500によって実施される様々な機能が、いくつかの構成要素によって実施されるものとして説明された。しかしながら、構成要素のこの分割は説明のためのものにすぎない。代替実装態様では、特定の構成要素によって実施される機能は、代わりに、複数の構成要素の間で分割され得る。その上、代替実装形態では、図5の2つまたはそれ以上の構成要素が、単一の構成要素に統合され得る。図5に示されている各構成要素は、ハードウェア(たとえば、FPGAデバイス、ASIC、DSP、コントローラなど)、ソフトウェア(たとえば、プロセッサによって実行可能な命令)、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。
[0100]図6を参照すると、ビットシーケンスを含むようにメディアゲートウェイにおけるパケットのシーケンスを変更する特定の実装形態の図が示されており、全体的に600と称される。メディアゲートウェイは、図5のメディアゲートウェイ120を含むかまたはそれに対応し得る。
[0101]パケットが第1のネットワークインターフェース126によって受信されたとき、パケット(たとえば、オーディオフレーム)は、デジッタバッファ130に記憶され得る。図5を参照しながら説明されたように、パケット交換ネットワーク152におけるネットワーク状態により、ソースデバイス(たとえば、第1のデバイス102)によって送られたパケットは、順序がばらばらで到着し得るか、破損していることがあるか、またはまったく到着しないことがある。メディアゲートウェイ120(たとえば、プロセッサ122)は、パケットシーケンスまたはフレームシーケンスに従って、デジッタバッファ130からパケット(たとえば、オーディオフレーム)を取り出し得る。たとえば、パケットは、シーケンス番号、タイムスタンプ、またはパケット中に含まれる他のシーケンシング情報に基づいて取り出され得る。例示のために、メディアゲートウェイ120は、(N+1)番目のパケット602より前にN番目のパケット610を取り出すことを試み得、メディアゲートウェイ120は、(N+2)番目のパケット160より前に(N+1)番目のパケット602を取り出すことを試み得る。
[0102]特定の実装形態では、パケットシーケンスのパケットの各々は、複数のオーディオフレームのコーディングを含む。たとえば、N番目のパケット610は、N番目のオーディオフレームの1次コーディング612と(N−2)番目のオーディオフレームの冗長コーディング614とを含み、(N+1)番目のパケット602は、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング604と(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディング606とを含み、(N+2)番目のパケット160は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含む。代替的に、1つまたは複数のパケットは、単一のオーディオフレームのコーディング(たとえば、単一のオーディオフレームの1次コーディング)を含み得る。1次コーディング162はパディングビット502を含み得、1次コーディング604はパディングビット608を含み得、1次コーディング612はパディングビット616を含み得る。いくつかの実装形態では、パケット610、602、および160は、対応するパケットのオーディオフレームのうちの1つまたは複数に関係するそれぞれのビット(たとえば、オフセットビット)をも含み得る。説明しやすいように、(N−1)番目のパケット、(N+3)番目のパケットなど、パケットシーケンスの追加のパケットは、図6に示されていない。
[0103]メディアゲートウェイ120は、固定間隔において回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に、パケット、変更されたパケット、またはその両方を与え得る。たとえば、メディアゲートウェイは、N番目のタイムスロット630中にN番目のオーディオフレームに対応するパケットと、(N+1)番目のタイムスロット632中に(N+1)番目のオーディオフレームに対応するパケットと、(N+2)番目のタイムスロット634中に(N+2)番目のオーディオフレームに対応するパケットとを与え得る。メディアゲートウェイ120は、対応するパケットがエラーなしに第1のデバイス102から受信されたかどうかに基づいて、パケットを変更すべきか、変更なしにパケットをフォワーディングすべきかを決定し得る。
[0104]図6に示されている例では、N番目のパケット610は、変更されたパケットを生成する際に使用するために利用不可能である。たとえば、メディアゲートウェイ120は、N番目のパケット610がデジッタバッファ130中で利用可能でない(たとえば、N番目のパケット610が受信されていない)と決定し得る。別の例として、メディアゲートウェイ120は、N番目のパケット610がデジッタバッファ130中にあると決定し得るが、N番目のパケット610の復号中にエラーが発生し得る(たとえば、N番目のパケット610、またはそれの一部分が破損している)。N番目のパケット610が(破損または受信されていないことのいずれかにより)利用不可能であるという決定に基づいて、メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームについての冗長フレーム情報がデジッタバッファ130中で利用可能であるかどうかを検査し得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、デジッタバッファ130中の各パケットを検査し得、識別子(たとえば、シーケンス識別子、タイムスタンプなど)とオフセット値とに基づいて、メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームの冗長情報が利用可能であるかどうかを決定し得る。
[0105]図6に示されているように、(N+2)番目のパケット160は、N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を含む。メディアゲートウェイ120は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示すビットシーケンス512(またはシグナリング情報172など、他のシグナリング情報)を含むように(N+2)番目のパケット160を変更することによって、変更されたパケット510を生成し得る。ビットシーケンスは、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162のパディングビット502の一部分(またはそれの全体)と入れ替わり得る。変更されたパケット510を生成した後に、メディアゲートウェイ120は、N番目のタイムスロット630中に第2のデバイス140に、変更されたパケット510を送信し得る。第2のデバイス140は、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)をもつ変更されたパケット510を受信し、パディングビット502中のビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)を検出し、ビットシーケンス512の検出に基づいてN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を復号し、第2のデバイス140における再生のためのN番目のオーディオフレームを生成し得る。したがって、ビットシーケンス512をもつ変更されたパケット510は、第2のデバイス140が、パケット交換ネットワーク152におけるエラーを補償(または隠匿)することを可能にし得る。N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を含むパケット160がデジッタバッファ130中で利用可能でない場合、メディアゲートウェイ120は、異なるエラー隠匿動作を実施し得る。
[0106]対応するパケットがメディアゲートウェイ120においてエラーなしに受信された場合、メディアゲートウェイ120は、第2のデバイス140にパケットをフォワーディングし得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、エラーなしに(N+1)番目のパケット602を受信し得、(N+1)番目のタイムスロット632中に第2のデバイス140にパケット602を送信し得る。別の例として、メディアゲートウェイ120は、エラーなしに(N+2)番目のパケット160を受信し得、(N+2)番目のタイムスロット634中に第2のデバイス140にパケット160を送信し得る。特定の実装形態では、パケット602および160は、変更なしにフォワーディングされ得、第2のデバイス140は、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)の不在に基づいて、対応する1次コーディングを復号するように構成され得る。代替的に、パケット602および160は、パケット602および160の各々中の1次コーディングが復号されるべきであることを示すための、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172など、他のシグナリング情報)とは別個である第2のビットシーケンスを含み得る。
[0107]したがって、図6は、特定のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが利用不可能であるとき、変更されたフレームを与えるために、メディアゲートウェイ120が、デジッタバッファ130に記憶されたオーディオフレームの冗長コーディングをどのように使用することが可能であるのかを示す。特定のオーディオフレームの冗長コーディングが復号されるべきであることを示すビットシーケンスをもつ変更されたフレームを与えることは、第2のデバイス140が、第2のデバイス140における再生のための特定のオーディオフレームを生成することを可能にし、パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)し得る。
[0108]図7を参照すると、オーディオフレームを生成するために未使用フレーム情報を取り出す第2の実装形態の図が示されており、全体的に700と称される。未使用フレーム情報は、回線交換ネットワークにおける宛先デバイスのメモリにおいて記憶され得る。宛先デバイスは、図1の回線交換ネットワーク154における第2のデバイス140を含むかまたはそれに対応し得る。
[0109]パケットがネットワークインターフェース148によって受信されたとき、パケットは復号され得、パケットの一部分が、第2のデバイス140における再生のためのオーディオフレームを生成するために使用され得る。オーディオフレームを復号するために使用されない部分は、事前冗長バッファ150など、メモリ144において記憶され得、パケットエラーが発生した場合に取り出され得る。図1を参照しながら説明されたように、パケットは、固定間隔において特定の順序で受信され得る。しかしながら、回線交換ネットワーク154におけるネットワーク状態により、メディアゲートウェイ120によって送られたパケットのうちの1つまたは複数が、破損していることがあるか、またはまったく到着しないことがある。たとえば、第2のデバイス140は、N番目のタイムスロット740中に、変更された(N+2)番目のパケット170を受信し得る。特定の実装形態では、変更されたパケット170は、図2を参照しながら説明されたように、メディアゲートウェイ120におけるN番目のオーディオフレームの1次コーディングの受信に関連するエラーに応答して、N番目のタイムスロット740中にメディアゲートウェイ120から受信され得る。第2のデバイス140は、(N+1)番目のタイムスロット742中に、変更された(N+1)番目のパケット702をも受信し得る。ネットワークエラーにより、変更された(N+2)番目のパケット710は、(N+2)番目のタイムスロット744中に正しく受信されないことがある。
[0110]特定の実装形態では、パケットシーケンスのパケットの各々は、複数のオーディオフレームのコーディングを含む。たとえば、変更された(N+2)番目のパケット170は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含み、変更された(N+1)番目のパケット702は、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング704と(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディング708とを含み、変更された(N+2)番目のパケット710は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含む。代替的に、1つまたは複数のパケットは、単一のオーディオフレームのコーディング(たとえば、単一のオーディオフレームの1次コーディング)を含み得る。1つまたは複数のビットが、それぞれ、シグナリング情報172、706、および712を示すために、変更されたパケット170、702、および710の1次コーディング162、704中に含まれ得る。シグナリング情報172、706、および712は、どのオーディオフレームが、対応する変更されたパケット中で復号されるべきであるかを指定し得る。たとえば、シグナリング情報172は、(N)番目のオーディオフレームの冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得、シグナリング情報708は、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング704が復号されるべきであることを示し得、シグナリング情報712は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162が復号されるべきであることを示し得る。説明しやすいように、変更された(N−1)番目のパケット、変更された(N+3)番目のパケットなど、パケットシーケンスの追加のパケットは、図7に示されていない。
[0111]第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のためのオーディオフレームを生成するために、受信されたパケットを復号し得る。たとえば、第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のためのN番目のオーディオフレーム720を生成するために、シグナリング情報172に基づいてN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を復号し得る。さらに、第2のデバイス140は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162のコピー730(たとえば、変更されたパケット170の未使用部分)を事前冗長バッファ150に記憶し得る。さらなる例示のために、第2のデバイス140は、第2のデバイス140における再生のための(N+1)番目のオーディオフレーム722を生成するために、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング704を復号し得、第2のデバイス140は、(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディング708のコピー732(たとえば、変更されたパケット702の未使用部分)を事前冗長バッファ150に記憶し得る。代替的に、(N−1)番目のタイムスロットが受け渡されたので、第2のデバイス140は、(N−1)番目のオーディオフレームを廃棄し得る。
[0112]図7に示されている例では、(N+2)番目のパケット710は、復号のために利用不可能である。第2のデバイス140は、エラーが(N+2)番目のタイムスロット744に関連すると決定し得る。たとえば、第2のデバイス140は、変更された(N+2)番目のパケット710(またはそれの一部分)が破損していると決定し得る。別の例として、第2のデバイス140は、変更された(N+2)番目のパケット710が受信されていないと決定し得る。変更された(N+2)番目のパケット710が(破損または受信されていないことのいずれかにより)利用不可能であるという決定に基づいて、第2のデバイス140は、(N+2)番目のオーディオフレームについての未使用フレーム情報のコピーが事前冗長バッファ150中で利用可能であるかどうかを検査し得る。たとえば、第2のデバイス140は、事前冗長バッファ150中の各パケットを検査し得、識別子(たとえば、シーケンス識別子、タイムスタンプなど)とオフセット値とに基づいて、第2のデバイス140は、(N+2)番目のパケットのコーディングのコピーが利用可能であるかどうかを決定し得る。
[0113]図7に示されているように、事前冗長バッファ150は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162のコピー730を記憶する。第2のデバイス140は、事前冗長バッファ150から1次コーディング162のコピー730を取り出し得、コピー730に基づいて、第2のデバイス140における再生のための(N+2)番目のオーディオフレーム724を生成し得る。したがって、1次コーディング162のコピー730は、第2のデバイス140が、回線交換ネットワーク154におけるエラーを補償(または隠匿)することを可能にし得る。(N+2)番目のオーディオフレームのコピーが事前冗長バッファ150中で利用可能でない場合、第2のデバイス140は、異なるエラー隠匿動作を実施し得る。
[0114]したがって、図7は、特定のオーディオフレームの1次コーディングを含んでいるパケットが利用不可能であるとき、特定のオーディオフレームを生成するために、第2のデバイス140が、事前冗長バッファ150に記憶されたオーディオフレームの未使用部分のコピーをどのように使用することが可能であるかを示す。記憶されたコピーに基づいて、第2のデバイス140における再生のための特定のオーディオフレームを生成することは、回線交換ネットワーク154におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)し得る。
[0115]図8を参照すると、パケット交換ネットワークから回線交換ネットワークにパケットを通信するために冗長フレーム情報を使用するように構成されたシステムの特定の例示的な例が示されており、全体的に800と称される。特定の実装形態では、システム800は、図1の第1のデバイス102と、メディアゲートウェイ120と、第2のデバイス140とを含む。第1のデバイス102は、パケット交換ネットワーク152を介したメディアゲートウェイ120とのデータ通信を実施し得、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介した第2のデバイス140とのデータ通信を実施し得る。
[0116]図8に示されているように、メディアゲートウェイ120は、デコーダ802とエンコーダ804とを含む。特定の実装形態では、デコーダ802およびエンコーダ804は、符号化および復号動作を実施するように構成されたボコーダ(ボイスエンコーダデコーダ)の一部であり得る。デコーダ802は、対応するオーディオフレームを生成するために、パケットのうちの1つまたは複数を復号するように構成され得、エンコーダ804は、オーディオフレームのうちの1つまたは複数を、変更されたパケット中に含まれる再符号化になるように再符号化するように構成され得る。特定のオーディオフレームを生成するためにパケットを復号し、次いで、特定のオーディオフレームを符号化することは、特定のオーディオフレームを「トランスコーディングすること」と呼ばれることがある。特定の実装形態では、デコーダ802およびエンコーダ804は、特定のオーディオフレームの冗長コーディングを復号し、特定のオーディオフレームを1次コーディングとして再符号化するために使用され得る。他の実装形態では、他のタイプの復号および符号化が実施され得る。
[0117]動作中に、第1のデバイス102は、パケット160を含む、パケットのシーケンスを符号化し、パケット交換ネットワーク152を介してメディアゲートウェイ120にそれを送信し得る。パケット160は、第1のオーディオフレーム(たとえば、(N+2)番目のオーディオフレーム)の1次コーディング162と、第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)の冗長コーディング164とを含み得る。図1および図3を参照しながら説明されたように、1次コーディング162は、第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含み得、冗長コーディング164は、第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連する利得形状インジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド利得フレームに関連するハイバンド利得フレームインジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンドLSPに関連するハイバンドLSPインジケータ、またはそれらの組合せを含む。メディアゲートウェイ120は、受信されたパケット(たとえば、オーディオフレーム)をデジッタバッファ130にバッファし得る。メディアゲートウェイ120は、固定間隔において回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140にパケットを送信し得る。特定のオーディオフレームを含むパケットが特定のオーディオフレームに関連するタイムスロットにおいて送信のために利用不可能であるとメディアゲートウェイ120が決定した場合、メディアゲートウェイ120は、タイムスロット中の送信のために変更されたパケットを生成することを試み得る。たとえば、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが利用不可能であるとメディアゲートウェイ120が決定した場合、メディアゲートウェイ120は、変更されたパケット810を生成し得る。
[0118]図8の変更されたパケット810は、冗長コーディング164に基づく再符号化812を含む。例示のために、デコーダ802は、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164に基づいて第2のオーディオフレームを生成するためにパケット160を復号し得、エンコーダ804は、再符号化812を生成するために第2のオーディオフレームを符号化し得、プロセッサ122は、第2のオーディオフレームの再符号化812を含む変更されたパケット810を生成するように構成され得る。特定の実装形態では、再符号化812は、第2のオーディオフレームの復号された冗長コーディング164の1次コーディングである。単一のオーディオフレームが、変更されたパケット810中に含まれるので、変更されたパケット810は、変更されたパケット810のどの部分を復号すべきかを指定するためのシグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含まないことがある。
[0119]特定の実装形態では、パケット160、変更されたパケット810、またはその両方は、便宜上示されていない、それぞれの冗長コーディングの1つまたは複数のビット(たとえば、図1の1つまたは複数のビット166)を含み得る。1つまたは複数のビットは、第1のオーディオフレームまたは第2のオーディオフレームに関係するオフセットビット(たとえば、FECオフセットビット)または他のビットを含み得る。パケット160および変更されたパケット810は、非限定的な例としてCMRビットなど、第1のオーディオフレームおよび第2のオーディオフレームを復号することに関係しない1つまたは複数のビットをも含み得る。
[0120]プロセッサ122は、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケット(たとえば、(N+2)番目のパケット)が利用不可能であるという決定に応答して、変更されたパケット810を生成するように構成され得る。一例として、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケット(またはそれの一部分)が破損しているという決定に基づき得る。別の例として、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが受信されていない(たとえば、デジッタバッファ130中で利用可能でない)という決定に基づき得る。
[0121]変更されたパケット810を生成した後に、メディアゲートウェイ120は、第2のオーディオフレームに関連するタイムスロット中に第2のデバイス140に、変更されたパケット810を送信し得る。第2のデバイス140は、変更されたパケット810を受信し、第2のデバイス140における再生のための第2のオーディオフレーム(たとえば、N番目のオーディオフレーム)を生成するために、変更されたパケット810を復号し得る。
[0122]図8のシステム800は、メディアゲートウェイ120が、冗長フレーム情報の再符号化をもつ変更されたパケットを回線交換ネットワークデバイス(たとえば、第2のデバイス140)に与えるために、冗長フレーム情報を使用することを可能にする。再符号化は、復号され、特定のオーディオフレームを生成するために使用される。したがって、1次コーディングを有するパケットが利用不可能である場合、特定のオーディオフレームの再符号化を有するパケットが第2のデバイス140に与えられ得、特定のオーディオフレームの再符号化は、パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)するために第2のデバイス140によって使用され得る。
[0123]上記の説明では、図8のシステム800によって実施される様々な機能が、いくつかの構成要素によって実施されるものとして説明された。しかしながら、構成要素のこの分割は説明のためのものにすぎない。代替実装態様では、特定の構成要素によって実施される機能は、代わりに、複数の構成要素の間で分割され得る。その上、代替実装形態では、図8の2つまたはそれ以上の構成要素が、単一の構成要素に統合され得る。図8に示されている各構成要素は、ハードウェア(たとえば、FPGAデバイス、ASIC、DSP、コントローラなど)、ソフトウェア(たとえば、プロセッサによって実行可能な命令)、またはそれらの組合せを使用して実装され得る。
[0124]図9を参照すると、パケット交換ネットワークから受信されたパケット中の冗長フレーム情報に基づいてパケットを生成する特定の実装形態の図が示されており、全体的に900と称される。パケットはメディアゲートウェイにおいて生成され得る。メディアゲートウェイは、図8のメディアゲートウェイ120を含むかまたはそれに対応し得る。
[0125]パケットが第1のネットワークインターフェース126によって受信されたとき、パケット(たとえば、オーディオフレーム)は、デジッタバッファ130に記憶され得る。図8を参照しながら説明されたように、パケット交換ネットワーク152におけるネットワーク状態により、ソースデバイス(たとえば、第1のデバイス102)によって送られたパケットは、順序がばらばらで到着し得るか、破損していることがあるか、またはまったく到着しないことがある。メディアゲートウェイ120(たとえば、プロセッサ122)は、パケットシーケンスまたはフレームシーケンスに従って、デジッタバッファ130からパケット(たとえば、オーディオフレーム)を取り出し得る。たとえば、パケットは、シーケンス番号、タイムスタンプ、またはパケット中に含まれる他のシーケンシング情報に基づいて取り出され得る。例示のために、メディアゲートウェイ120は、(N+1)番目のパケット902より前にN番目のパケット910を取り出すことを試み得、メディアゲートウェイ120は、(N+2)番目のパケット160より前に(N+1)番目のパケット902を取り出すことを試み得る。
[0126]特定の実装形態では、パケットシーケンスのパケットの各々は、複数のオーディオフレームのコーディングを含む。たとえば、N番目のパケット910は、N番目のオーディオフレームの1次コーディング912と(N−2)番目のオーディオフレームの冗長コーディング914とを含み、(N+1)番目のパケット902は、(N+1)番目のオーディオフレームの1次コーディング904と(N−1)番目のオーディオフレームの冗長コーディング906とを含み、(N+2)番目のパケット160は、(N+2)番目のオーディオフレームの1次コーディング162とN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含む。代替的に、1つまたは複数のパケットは、単一のオーディオフレームのコーディング(たとえば、単一のオーディオフレームの1次コーディング)を含み得る。パケット910、902、および160は、対応するパケット中に含まれるオーディオフレームに関係するそれぞれのビット(たとえば、オフセットビット)をも含み得る。説明しやすいように、(N−1)番目のパケット、(N+3)番目のパケットなど、パケットシーケンスの追加のパケットは、図9に示されていない。
[0127]メディアゲートウェイ120は、固定間隔において回線交換ネットワーク154を介して第2のデバイス140に、パケット、変更されたパケット、またはその両方を与え得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、N番目のタイムスロット930中にN番目のオーディオフレームに対応するパケットと、(N+1)番目のタイムスロット932中に(N+1)番目のオーディオフレームに対応するパケットと、(N+2)番目のタイムスロット934中に(N+2)番目のオーディオフレームに対応するパケットとを与え得る。メディアゲートウェイ120は、対応するパケットがエラーなしに第1のデバイス102から受信されたかどうかに基づいて、パケットをフォワーディングすべきかパケットを変更すべきかを決定し得る。
[0128]図9に示されている例では、N番目のパケット910は、変更されたパケットを生成する際に使用するために利用不可能である。たとえば、メディアゲートウェイ120は、N番目のパケット910がデジッタバッファ130中で利用可能でない(たとえば、N番目のパケット910が受信されていない)と決定し得る。別の例として、メディアゲートウェイ120は、N番目のパケット910がデジッタバッファ130中にあると決定し得るが、N番目のパケット910の復号中にエラーが発生し得る(たとえば、N番目のパケット210、またはそれの一部分が破損している)。N番目のパケット910が(破損または受信されていないことのいずれかにより)利用不可能であるという決定に基づいて、メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームについての冗長フレーム情報がデジッタバッファ130中で利用可能であるかどうかを検査し得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、デジッタバッファ130中の各パケットを検査し得、識別子(たとえば、シーケンス識別子、タイムスタンプなど)とオフセット値とに基づいて、メディアゲートウェイ120は、N番目のオーディオフレームの冗長情報が利用可能であるかどうかを決定し得る。
[0129]図9に示されているように、(N+2)番目のパケット160は、N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を含む。メディアゲートウェイ120は、デコーダ802を介してN番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を復号し得、復号された冗長コーディング164を再符号化812として再符号化し得る。たとえば、デコーダ802は、冗長コーディング164を復号し得、エンコーダ804は、再符号化812を生成するために冗長コーディング164を符号化し得る。特定の実装形態では、再符号化812は、冗長コーディング164に基づく第2のオーディオフレームの1次コーディングであり得る。冗長コーディング164を1次コーディングとして再符号化することは、冗長コーディング164をトランスコーディングすることと呼ばれることもある。メディアゲートウェイ120は、再符号化812を含む変更されたパケット810を生成し得、メディアゲートウェイ120は、N番目のタイムスロット930中に第2のデバイス140に、変更されたパケット810を送信し得る。第2のデバイス140は、変更されたパケット810を受信し、N番目のオーディオフレームの再符号化812を復号し、第2のデバイス140における再生のためのN番目のオーディオフレームを生成し得る。したがって、再符号化812をもつ変更されたパケット810は、第2のデバイス140が、パケット交換ネットワーク152におけるエラーを補償(または隠匿)することを可能にし得る。N番目のオーディオフレームの冗長コーディング164を含むパケット160がデジッタバッファ130中で利用可能でない場合、メディアゲートウェイ120は、異なるエラー隠匿動作を実施し得る。
[0130]対応するパケットがメディアゲートウェイ120においてエラーなしに受信された場合、メディアゲートウェイ120は、第2のデバイス140にパケットをフォワーディングし得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、エラーなしに(N+1)番目のパケット902を受信し得、(N+1)番目のタイムスロット932中に第2のデバイス140にパケット902を送信し得る。別の例として、メディアゲートウェイ120は、エラーなしに(N+2)番目のパケット160を受信し得、(N+2)番目のタイムスロット934中に第2のデバイス140にパケット160を送信し得る。特定の実装形態では、パケット902および160は、変更なしにフォワーディングされ得、第2のデバイス140は、デフォルトで、対応する1次コーディングを復号するように構成され得る。代替的に、パケット902および160は、パケット902および160の各々中の1次コーディングが復号されるべきであることを指定するためのシグナリング情報を示す1つまたは複数のビット(たとえば、ビットシーケンス)を含み得る。
[0131]したがって、図9は、特定のオーディオフレームの1次コーディングを含むパケットが利用不可能であるとき、冗長情報の再符号化をもつ変更されたフレームを与えるために、デジッタバッファ130に記憶されたオーディオフレームの冗長コーディングを使用するためにメディアゲートウェイ120によって採用される技法を示す。特定のオーディオフレームの冗長コーディングをもつ変更されたフレームを与えることは、第2のデバイス140が、第2のデバイス140における再生のための特定のオーディオフレームを生成することを可能にし、パケット交換ネットワーク152におけるネットワークエラーを補償(または隠匿)し得る。
[0132]図10を参照すると、シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含むようにオーディオパケットを変更する方法の特定の例示的な実装形態のフローチャートが示されており、全体的に1000と称される。方法1000は、図1および図2のメディアゲートウェイ120によって実施され得る。
[0133]方法1000は、1002において、第1のネットワークインターフェースにおいてパケット交換ネットワークを介してパケットを受信することを含む。パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。たとえば、パケット160は、パケット交換ネットワーク152を介してメディアゲートウェイ120の第1のネットワークインターフェース126において受信され得る。パケット160は、1次コーディング162と冗長コーディング164とを含む。
[0134]方法1000は、1004において、シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成することを含む。シグナリング情報は、1次コーディングまたは冗長コーディングのうちの少なくとも1つを復号することに対応する。たとえば、プロセッサ122は、変更されたパケット170中にシグナリング情報172を示す1つまたは複数のビットを含めることによって、変更されたパケット170を生成する。シグナリング情報172は、1次コーディング162または冗長コーディング164のうちの少なくとも1つを復号することに対応する。たとえば、シグナリング情報172は、1次コーディング162を復号すべきか冗長コーディング164を復号すべきかを示す。一実装形態では、単一のビットがシグナリング情報172を示し得る。一実装形態では、単一のビットの「0」値が、1次コーディングが復号されるべきであることを示し得、単一のビットの「1」値が、冗長コーディングが復号されるべきであることを示し得る。
[0135]特定の実装形態では、冗長コーディング164の単一のビットが、図1に示されているように、シグナリング情報172を示し得る。別の実装形態では、1次コーディング162の単一のビットが、シグナリング情報172を示し得る。別の実装形態では、ペイロード304中の他の値に対応するビットが、図3に示されているように、シグナリング情報172を示し得る。他の実装形態では、図1の1つまたは複数のビット166など、2つ以上のビットが、シグナリング情報172を示し得る。
[0136]方法1000は、1006において、回線交換ネットワークを介して第2のネットワークインターフェースから、変更されたパケットを送信することをさらに含む。たとえば、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介して第2のネットワークインターフェース128から第2のデバイス140に、変更されたパケット170を送信する。
[0137]特定の実装形態では、パケット160の1つまたは複数のビット166は、オフセットビットに対応する。オフセットビットは、オーディオフレームのシーケンス中の第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットを示し得る。別の特定の実装形態では、パケット160の1つまたは複数のビット166は、コーデックタイプインジケータ、冗長フレームフラグ、シャープフラグ、モードインジケータ、帯域幅拡張(BWE)レイヤパラメータ、またはそれらの組合せに対応する。
[0138]別の特定の実装形態では、方法1000は、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットが利用不可能であるという決定に応答して、変更されたパケット170を生成することをさらに含む。一例として、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが破損しているという決定に基づき得る。別の例として、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが受信されていないという決定に基づく。追加または代替として、変更されたパケット170は、N番目のタイムスロット230(たとえば、第2のオーディオフレームに関連するタイムスロット)中に送信され得る。
[0139]特定の実装形態では、方法1000は、図3のペイロード304の第4の例350を参照しながら説明されたように、シグナリング情報172を示すために、冗長コーディング164の1つまたは複数のビット166にウォーターマークを入れることを含み得る。別の特定の実装形態では、1次コーディング162は、第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含み得る。追加または代替として、冗長コーディング164は、第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連する利得形状インジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド利得フレームに関連するハイバンド利得フレームインジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド線スペクトル対(LSP)に関連するハイバンドLSPインジケータ、またはそれらの組合せを含み得る。
[0140]代替的に、シグナリング情報は、パディングビット中に符号化され得る。たとえば、パディングビットのうちの1つがシグナリングビットに対応し得、シグナリングビットの値は、冗長コーディングが復号されるべきであるかどうかを示し得る。別の実装形態では、方法1000は、デジッタバッファからパケットを取り出すことと、オーディオフレームの送信に対応する時間期間中に、パケットから変更されたパケットを生成することとを含む。別の実装形態では、パケットが複数のビットを含み得、そのうちのいくつかがオフセットビットに対応する。オフセットビットは、オーディオフレームのシーケンス中の第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットに対応し得る。シグナリング情報はオフセットビットのビットに対応し得る。
[0141]方法1000は、第1のオーディオフレームの1次コーディングと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングと、どのコーディングを復号すべきかを示すシグナリング情報とを有する変更されたパケットの生成を可能にする。変更されたオーディオパケットは、パケット交換ネットワークにおけるエラーに関連するパケットの代わりに送信され得る。
[0142]図11を参照すると、シグナリング情報を含むオーディオパケットを復号する方法の特定の例示的な実装形態のフローチャートが示されており、全体的に1100と称される。方法1100は、図1および図2の第2のデバイス140によって実施され得る。
[0143]方法1100は、1102において、回線交換ネットワークを介してネットワークインターフェースにおいてパケットを受信することを含む。パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングと、1次コーディングまたは冗長コーディングのうちの少なくとも1つを復号することに対応するシグナリング情報とを含む。冗長コーディングの1つまたは複数のビットが、シグナリング情報を示し得る。たとえば、第2のデバイス140は、回線交換ネットワーク154を介してネットワークインターフェース148において、変更されたパケット170を受信する。変更されたパケット170は、1次コーディング162と、冗長コーディング164と、冗長コーディング164中の1つまたは複数のビット166とを含み、1つまたは複数のビット166はシグナリング情報172を示す。特定の例として、図3のオフセットビット領域328は、シグナリング情報172を示し得る。シグナリング情報172は、1次コーディング162または冗長コーディング164のうちの少なくとも1つを復号することに対応する。たとえば、シグナリング情報172は、1次コーディング162が復号されるべきであるのか冗長コーディング164が復号されるべきであるのかを示す。代替的に、変更されたパケット170の冗長コーディング、1次コーディング、またはペイロード部分の他のセグメントの単一のビットが、シグナリング情報172を示し得る。
[0144]方法1100は、1104において、シグナリング情報に基づいてパケットの一部分を復号することをさらに含む。たとえば、デコーダ146は、シグナリング情報172に基づいて、1次コーディング162または冗長コーディング164のいずれかを復号し得る。
[0145]特定の実装形態では、変更されたパケット170の一部分を復号することは、シグナリング情報172に基づいて1次コーディング162を復号することを含む。代替的に、変更されたパケット170の一部分を復号することは、シグナリング情報172に基づいて冗長コーディング164を復号することを含む。
[0146]別の特定の実装形態では、シグナリング情報172は、さらに、オーディオフレームのシーケンス中の第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットを示す。別の特定の実装形態では、変更されたパケット170は、N番目のタイムスロット230(たとえば、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットに関連するタイムスロット)中に受信される。別の特定の実装形態では、1つまたは複数のビット166は、オフセットフィールド(たとえば、図3のオフセットビット領域328)を含む。別の特定の実装形態では、シグナリング情報172は、冗長コーディング164のウォーターマーキングによって示される。
[0147]別の特定の実装形態では、方法1100は、パケットの一部分を復号したことに応答してパケットの復号されていない部分を事前冗長バッファに記憶することを含む。たとえば、図1を参照すると、第2のデバイス140は、パケットの復号されていない部分を事前冗長バッファ150に記憶するように構成され得る。パケットの一部分を復号したことに応答して、第2のデバイス140は、パケットの復号されていない部分を事前冗長バッファ150に記憶するように構成され得る。
[0148]方法1100は、第2のパケットに関係するエラー状態に応答して、事前冗長バッファから、パケットの復号されていない部分を取り出すことをさらに含み得る。たとえば、図1を参照すると、第2のデバイス140のプロセッサ142は、第2のデバイス140において受信された第2のパケットに関連するエラー状態に応答して、事前冗長バッファ150からパケットの復号されていない部分を取り出すように構成され得る。詳述すると、第2のデバイス140は、ネットワークインターフェース148において第2のパケットを受信し得る。第2のパケットは、回線交換ネットワーク154を介して受信され得る。第2のパケットは、パケットが受信されたタイムスロットの後のタイムスロットにおいて受信され得る。第2のデバイス140は、第2のパケットに関連するデータが破損していると決定するように構成され得る。たとえば、第2のパケットはいくつかのビットがないことがあり、第2のデバイス140のプロセッサ142は、そのようなビットが消失していると決定するように構成され得る。
[0149]方法1100は、第2のパケット中のデータが破損していると決定したことに基づいて、事前冗長バッファからパケットの復号されていない部分を取り出すことをさらに含み得る。パケットの復号されていない部分は破損したデータに対応し得る。例示のために、第2のデバイス140のプロセッサ142は、第2のパケット中に含まれるデータが破損していると決定したことに基づいて、事前冗長バッファ150からパケットの復号されていない部分を取り出すように構成され得る。パケットの復号されていない部分は、第2のパケット中の破損したデータの破損していないコピーであり得る。
[0150]方法1100は、第1のオーディオフレームの1次コーディングと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングと、どのオーディオフレームを復号すべきかを示すシグナリング情報とを有する変更されたパケットを復号することを可能にする。変更されたパケットは、パケット交換ネットワークにおけるネットワークエラーに関連するパケットの代わりに受信され得る。
[0151]図12を参照すると、オーディオパケット中の未使用フレーム情報の記憶されたコピーを維持する方法の特定の例示的な実装形態のフローチャートが示されており、全体的に1200と称される。方法1200は、図1および図4の第2のデバイス140によって実施され得る。
[0152]方法1200は、1202において、回線交換ネットワークを介してネットワークインターフェースにおいてパケットを受信することを含む。パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。たとえば、第2のデバイス140は、回線交換ネットワーク154を介してネットワークインターフェース148において、変更されたパケット170を受信する。変更されたパケット170は、1次コーディング162と冗長コーディング164とを含む。
[0153]方法1200は、1204において、第2のオーディオフレームの冗長コーディングを復号することを含む。たとえば、デコーダ146は、(たとえば、シグナリング情報172に基づいて)冗長コーディング164を復号する。方法1200は、1206において、第2のオーディオフレームの冗長コーディングを復号した後に、第1のオーディオフレームの1次コーディングをメモリにおいて記憶することをさらに含む。たとえば、第2のデバイス140は、冗長コーディング164を復号した後に、1次コーディング162を事前冗長バッファ150において記憶する。
[0154]特定の実装形態では、方法1200は、(N+2)番目のタイムスロット444(たとえば、第1のオーディオフレームに関連するタイムスロット)において、メモリ144(たとえば、事前冗長バッファ150)から第1のオーディオフレームの1次コーディング162のコピー430を取り出すことと、第1のオーディオフレームの1次コーディング160のコピー430を使用して第1のオーディオフレームを復号することとを含む。第1のオーディオフレームの1次コーディング162は、エラーが(N+2)番目のタイムスロット444に関連するという決定に応答して取り出され得る。特定の実装形態では、エラーは、第1のオーディオフレームの1次コーディング162を含む第2のパケットが破損しているという決定に基づいて決定される。代替的に、エラーは、第1のオーディオフレームの1次コーディング162を含む第2のパケットが(N+2)番目のタイムスロット444中に受信されていないという決定に基づいて決定され得る。
[0155]別の特定の実装形態では、変更されたパケット170は、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビット166をさらに含む。シグナリング情報172は、1次コーディング162を復号すべきか冗長コーディング164を復号すべきかを指定する。冗長コーディング164は、シグナリング情報172に基づいて復号され得る。追加または代替として、シグナリング情報172は、さらに、オーディオフレームのシーケンス中の第1のオーディオフレームと第2のオーディオフレームとの間のオフセットを示し得る。
[0156]別の特定の実装形態では、変更されたパケット170は、メディアゲートウェイ120における第2のオーディオフレームの1次コーディングの受信に関連するエラーに応答して、N番目のタイムスロット440(たとえば、第2のオーディオフレームに関連する第2のタイムスロット)中にメディアゲートウェイ120から受信される。追加または代替として、1次コーディング162は、第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含み得る。追加または代替として、冗長コーディング164は、第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連する利得形状インジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド利得フレームに関連するハイバンド利得フレームインジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド線スペクトル対(LSP)に関連するハイバンドLSPインジケータ、またはそれらの組合せを含み得る。
[0157]方法1200は、未使用オーディオフレーム情報の記憶されたコピーが維持されることを可能にする。記憶されたコピーは、未使用オーディオフレームに関連するパケットの受信中にエラーが発生したとき、オーディオフレームを生成するために使用され得る。
[0158]図13を参照すると、冗長フレーム情報を再符号化する方法の特定の例示的な実装形態のフローチャートが示されており、全体的に1300と称される。方法1300は、図8および図9のメディアゲートウェイ120によって実施され得る。
[0159]方法1300は、1302において、第1のネットワークインターフェースにおいてパケット交換ネットワークを介してパケットを受信することを含む。パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。たとえば、メディアゲートウェイ120の第1のネットワークインターフェース126は、パケット交換ネットワーク152を介してパケット160を受信する。パケット160は、1次コーディング162と冗長コーディング164とを含む。
[0160]方法1300は、1304において、第2のオーディオフレームの冗長コーディングの再符号化を含む変更されたパケットを生成することを含む。たとえば、デコーダ802は、冗長コーディング164を復号し、エンコーダ804は、冗長コーディング164の再符号化812を生成する。プロセッサ122は、再符号化812を含む変更されたパケット810を生成する。
[0161]方法1300は、1306において、回線交換ネットワークを介して第2のネットワークインターフェースから、変更されたパケットを送信することをさらに含む。たとえば、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介して第2のネットワークインターフェース128から第2のデバイス140に、変更されたパケット810を送信する。
[0162]特定の実装形態では、方法1300は、第2のオーディオフレームの冗長コーディング164を復号することを含み、ここで、冗長コーディング164の再符号化812を生成することは、第2のオーディオフレームの復号された冗長コーディング164の1次コーディングを生成することを含む。再符号化812を生成することは、トランスコーディングすることと呼ばれることがある。別の特定の実装形態では、変更されたパケット810は、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットが利用不可能であるという決定に応答して送信される。
[0163]別の特定の実装形態では、方法1300は、パケット160を受信したことに応答して冗長コーディング164の再符号化812を生成することを含む。追加または代替として、方法1300は、冗長コーディング162の再符号化812をメモリ(たとえば、デジッタバッファ130)において記憶することを含む。いくつかの実装形態では、方法1300は、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットが利用不可能であるという決定に応答して、変更されたパケット810を生成するために、メモリ(たとえば、デジッタバッファ130)から冗長コーディング164の再符号化812を取り出すことをさらに含む。第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが破損しているまたは第2のパケットが受信されていないという決定に基づき得る。
[0164]別の特定の実装形態では、1次コーディング162は、第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含む。追加または代替として、冗長コーディング164は、第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連する利得形状インジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド利得フレームに関連するハイバンド利得フレームインジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド線スペクトル対(LSP)に関連するハイバンドLSPインジケータ、またはそれらの組合せを含む。
[0165]方法1300は、再符号化された冗長フレーム情報を有する変更されたパケットの生成を可能にする。変更されたオーディオパケットは、パケット交換ネットワークにおけるエラーに関連する特定のオーディオフレームに関連するタイムスロット中に送信され得る。
[0166]図14を参照すると、オーディオパケットをどのように復号すべきかを示すビットシーケンスを含むようにオーディオパケットを変更する方法の特定の例示的な実装形態のフローチャートが示されており、全体的に1400と称される。方法1400は、図5および図6のメディアゲートウェイ120によって実施され得る。
[0167]方法1400は、1402において、第1のネットワークインターフェースにおいてパケット交換ネットワークを介してパケットを受信することを含む。パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。たとえば、メディアゲートウェイ120の第1のネットワークインターフェース126は、パケット交換ネットワーク152を介してパケット160を受信する。パケット160は、1次コーディング162と冗長コーディング164とを含む。
[0168]方法1400は、1404において、1次コーディングのパディングビットの少なくとも一部分を、ビットシーケンスと入れ替えることによって、変更されたパケットを生成することを含む。たとえば、プロセッサ122は、変更されたパケット510を生成するために、1次コーディング162のパディングビット502の少なくとも一部分をビットシーケンス512と入れ替え得る。一実装形態では、変更されたパケット510を生成することは、少なくとも、パケットの1次コーディング部分の1つまたは複数のパッドビットまたは冗長コーディング部分の1つまたは複数のオフセットビットを上書きすることを含み得る。別の実装形態では、変更されたパケットは、「13.2キロビット毎秒パケット」と呼ばれることがある、13.2キロビット毎秒のレートにおいて送信されるパケットのパディングビット部分またはパッドビット部分内に、(すなわち、シグナリング情報を備える)単一のビットを置くことによって生成され得る。
[0169]方法1400は、1406において、回線交換ネットワークを介して第2のネットワークインターフェースから、変更されたパケットを送信することをさらに含む。たとえば、メディアゲートウェイ120は、回線交換ネットワーク154を介して第2のネットワークインターフェース128から第2のデバイス140に、変更されたパケット510を送信し得る。
[0170]特定の実装形態では、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示す。追加または代替として、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)は、ビット値の所定のシーケンスを含む。ビットシーケンスは、非限定的な例として、すべて1値または少なくとも1つの非0値を含み得る。
[0171]別の特定の実装形態では、方法1400は、第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットが利用不可能であるという決定に応答して、変更されたパケット510を生成することを含む。第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが破損しているという決定に基づき得る。代替的に、第2のパケットが利用不可能であるという決定は、第2のパケットが受信されていないという決定に基づき得る。追加または代替として、変更されたパケット510は、N番目のタイムスロット630(たとえば、第2のオーディオフレームに関連するタイムスロット)中に送信され得る。別の特定の実装形態では、1次コーディング162または冗長コーディング164の1つまたは複数のビット166は、シグナリング情報(たとえば、図1のシグナリング情報172)を示すためにウォーターマークを入れられ得る。
[0172]特定の実装形態では、1次コーディング162は、第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含み得る。追加または代替として、冗長コーディング164は、第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連する利得形状インジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド利得フレームに関連するハイバンド利得フレームインジケータ、第2のオーディオフレームのハイバンド線スペクトル対(LSP)に関連するハイバンドLSPインジケータ、またはそれらの組合せを含み得る。
[0173]別の特定の実装形態では、プロセッサ122は、第2のネットワークインターフェース128がパケット交換ネットワーク152を介してオーディオパケットを送信するように構成されたとき、オーディオパケットを変更することを控えるように構成され得る。パケットを変更することを控えることは、受信されたパケットのパディングビットの一部分を入れ替えることによって、変更されたパケットを生成することではなく、代わりに、パケット交換ネットワークを介して、受信されたパケットを送信することを含み得る。
[0174]方法1400は、変更されたオーディオパケットをどのように復号すべきかを示すビットシーケンスを有する変更されたパケットの生成を可能にする。変更されたオーディオパケットは、パケット交換ネットワークにおけるエラーに関連する特定のオーディオフレームのタイムスロット中に送信され得る。
[0175]図15を参照すると、特定のビットシーケンスを含むオーディオパケットを復号する方法の特定の例示的な実装形態のフローチャートが示されており、全体的に1500と称される。方法1500は、図5および図6の第2のデバイス140によって実施され得る。
[0176]方法1500は、1502において、ネットワークインターフェースにおいて回線交換ネットワークを介してパケットを受信することを含む。パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングのために割り振られたビットの第1のセットと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングのために割り振られたビットの第2のセットとを含む。たとえば、第2のデバイス140のネットワークインターフェース148は、回線交換ネットワーク154を介して、変更されたパケット510を受信し得る。変更されたパケット510は、1次コーディング162のために割り振られたビットの第1のセットと、冗長コーディング164のために割り振られたビットの第2のセットとを含み得る。
[0177]方法1500は、1504において、ビットの第1のセット中のビットシーケンスを検出することを含み、ビットシーケンスは、冗長コーディングが復号されるべきであることを示す。たとえば、プロセッサ142は、ビットの第1のセット中のビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)を検出し得る。ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)は、冗長コーディング164が復号されるべきであることを示し得る。
[0178]方法1500は、1506において、ビットシーケンスの検出に基づいて冗長コーディングを復号することをさらに含む。たとえば、デコーダ146は、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)の検出に基づいて冗長コーディング164を復号し得る。
[0179]特定の実装形態では、ビットシーケンス512(またはシグナリング情報172)は、ビットの第1のセットのパディングビットの一部分中で検出され得る。別の特定の実装形態では、ビットシーケンス512は、ビット値の所定のシーケンスを含む。たとえば、ビットシーケンス512はすべて0値を含み得る。代替的に、ビットシーケンス512はすべて1値を含み得る。代替的に、ビットシーケンス512は、少なくとも1つの非0値を含み得る。別の特定の実装形態では、変更されたパケット510は、N番目のタイムスロット630(たとえば、第2のオーディオフレームに関連するタイムスロット)中に受信される。
[0180]方法1500は、第1のオーディオフレームの1次コーディングと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングと、どのオーディオフレームを復号すべきかを示すビットシーケンスとを有する変更されたパケットを復号することを可能にする。変更されたパケットは、パケット交換ネットワークにおけるネットワークエラーに関連するパケットの代わりに受信され得る。
[0181]図16を参照すると、モバイルデバイス(たとえば、ワイヤレス通信デバイス)の特定の例示的な実装形態のブロック図が示されており、全体的に1600と称される。様々な実装形態では、デバイス1600は、図16に示されているものよりも多いまたは少ない構成要素を有し得る。例示的な実装形態では、デバイス1600は、図1、図5、および図8の第1のデバイス102、メディアゲートウェイ120、および第2のデバイス140のうちの1つまたは複数に対応し得る。
[0182]特定の実装形態では、デバイス1600はプロセッサ1606(たとえば、中央処理ユニット(CPU))を含む。デバイス1600は、1つまたは複数の追加のプロセッサ1610(たとえば、1つまたは複数のデジタル信号プロセッサ(DSP))を含み得る。プロセッサ1610は、音声および音楽コーダデコーダ(コーデック)1608を含み得る。一実装形態では、音声および音楽コーデック1608は、ボコーダエンコーダ(たとえば、図1、図5、および図8のエンコーダ108)、ボコーダデコーダ(たとえば、図1、図4、図5、図7、および図8のデコーダ146)、またはその両方を含み得る。特定の実装形態では、音声および音楽コーデック1608は、第3世代パートナーシッププロジェクト(3GPP)拡張ボイスサービス(EVS)プロトコルなど、1つまたは複数の仕様またはプロトコルに従って通信するEVSコーデックであり得る。代替実装形態では、デバイス1600は、メモリ1632とコーデック1634とを含み得る。図示されていないが、メモリ1632は、図1の1次コーディング162、冗長コーディング164、またはその両方を含み得る。メモリ1632はデジッタバッファ130を含み得る。一実装形態では、デジッタバッファ130は、パケット160を記憶するように構成され得る。デバイス1600は、第1のトランシーバ1650を介して、第1のアンテナ1642に結合された第1のネットワークインターフェース1640を含み得る。デバイス1600は、第2のトランシーバ1612を介して、第2のアンテナ1614に結合された第2のネットワークインターフェース1670をさらに含み得る。
[0183]デバイス1600は、ディスプレイコントローラ1626に結合されたディスプレイ1628を含み得る。スピーカー1646、マイクロフォン1648、またはそれらの組合せが、コーデック1634に結合され得る。コーデック1634は、DAC1602とADC1604とを含み得る。特定の実装形態では、コーデック1634は、マイクロフォン1648からアナログ信号を受信し、ADC1604を使用してアナログ信号をデジタル信号にコンバートし、デジタル信号をプロセッサ1610に与え得る。プロセッサ1610はデジタル信号を処理し得る。特定の実装形態では、プロセッサ1610は、デジタル信号をコーデック1634に与え得る。コーデック1634は、DAC1602を使用してデジタル信号をアナログ信号にコンバートし得、アナログ信号をスピーカー1646に与え得る。
[0184]特定の実装形態では、デバイス1600は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス1622中に含まれ得る。特定の実装形態では、メモリ1632、プロセッサ1606、プロセッサ1610、ディスプレイコントローラ1626、コーデック1634、第1のネットワークインターフェース1640、第2のネットワークインターフェース1670、第1のトランシーバ1650、および第2のトランシーバ1612は、システムインパッケージまたはシステムオンチップデバイス1622中に含まれる。特定の実装形態では、入力デバイス1630および電源1644がシステムオンチップデバイス1622に結合される。その上、特定の実装形態では、図16に示されているように、ディスプレイ1628、入力デバイス1630、スピーカー1646、マイクロフォン1648、第1のアンテナ1642、第2のアンテナ1614、および電源1644は、システムオンチップデバイス1622の外部にある。特定の実装形態では、ディスプレイ1628、入力デバイス1630、スピーカー1646、マイクロフォン1648、第1のアンテナ1642、第2のアンテナ1614、および電源1644の各々は、インターフェースまたはコントローラなど、システムオンチップデバイス1622の構成要素に結合され得る。
[0185]デバイス1600は、ヘッドセット、モバイル通信デバイス、スマートフォン、セルラーフォン、ラップトップコンピュータ、コンピュータ、タブレット、携帯情報端末、ディスプレイデバイス、テレビジョン、ゲーミングコンソール、音楽プレーヤ、無線機、デジタルビデオプレーヤ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、チューナー、カメラ、ナビゲーションデバイス、車両、車両の構成要素、またはそれらの任意の組合せを含み得る。
[0186]例示的な実装形態では、メモリ1632は、コンピュータ可読命令またはプロセッサ可読命令などの命令1660(たとえば、実行可能な命令)を含むかまたは記憶する。たとえば、メモリ1632は、命令1660を記憶する非一時的コンピュータ可読媒体を含むかまたはそれに対応し得る。命令1660は、プロセッサ1606またはプロセッサ1610など、コンピュータによって実行可能である1つまたは複数の命令を含み得る。命令1660は、プロセッサ1606またはプロセッサ1610に、図10〜図15の方法1000〜1500のいずれかを実施させ得る。
[0187]特定の実装形態では、第1のネットワークインターフェース1640は、回線交換ネットワーク154を介して、変更されたパケット170を受信するように構成され得る。変更されたパケット170は、1次コーディング162と、冗長コーディング164と、シグナリング情報172とを含む。デコーダ146は、図1および図2を参照しながら説明されたように、シグナリング情報172に基づいて、変更されたパケット170の一部分を復号するように構成され得る。別の特定の実装形態では、第1のネットワークインターフェース1640は、回線交換ネットワーク154を介して、1次コーディング162と冗長コーディング164とを含む変更されたパケット170を受信するように構成され得る。図1および図4を参照しながら説明されたように、デコーダ146は、冗長コーディング164を復号するように構成され得、事前冗長バッファ150は、冗長コーディング164を復号した後に、1次コーディング162を記憶するように構成され得る。
[0188]別の特定の実装形態では、第1のネットワークインターフェース1640は、回線交換ネットワーク154を介して、1次コーディング(たとえば、1次コーディング162)のために割り振られたビットの第1のセットと、冗長コーディング(たとえば、冗長コーディング164)のために割り振られたビットの第2のセットとを含む変更されたパケット510を受信するように構成され得る。図5および図6を参照しながら説明されたように、プロセッサ1606またはプロセッサ1610は、ビットの第1のセット中のビットシーケンス512を検出するように構成され得、デコーダ146は、ビットシーケンス512の検出に基づいて冗長コーディング164を復号するように構成され得る。別の実装形態では、ワイヤレスインターフェースは、回線交換ネットワーク154を介して、シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケット510を受信するように構成される。デコーダ146は、シグナリング情報に基づいて、変更されたパケット510の一部分を復号するように構成され得る。
[0189]特定の実装形態では、第1のネットワークインターフェース1640は、パケット交換ネットワーク152を介してパケット160を受信するように構成され得る。たとえば、第1のネットワークインターフェース1640は、第1のトランシーバ1650および第1のアンテナ1642を介してパケット160を受信し得る。パケット160は、第1のオーディオフレームの1次コーディング162と第2のオーディオフレームの冗長コーディング164とを含み得る。プロセッサ1606は、変更されたパケット170を生成するように構成され得る。変更されたパケット170の1つまたは複数のビットが、シグナリング情報172を示し得る。たとえば、1次コーディング162のまたは冗長コーディング164の単一のビットが、シグナリング情報172を示し得る。代替的に、変更されたパケットは、シグナリング情報172を示す1つまたは複数のビットを含み得る。第2のネットワークインターフェースは、回線交換ネットワーク154を介して、変更されたパケット170を送信するように構成得る。たとえば、変更されたパケット170は、第2のトランシーバ1612および第2のアンテナ1614を通して回線交換ネットワークに送信され得る。
[0190]図1700を参照すると、基地局1700の特定の例示的な例のブロック図が示されている。様々な実装形態では、基地局1700は、図17に示されているものよりも多い構成要素または少ない構成要素を有し得る。第1の例示的な例では、基地局1700は第2のデバイス140に対応し得る。第2の例示的な例では、基地局1700は、図1のメディアゲートウェイ120を含み得る。基地局1700は、図10、図13、および図15の方法のうちの1つまたは複数に従って動作し得る。
[0191]基地局1700はワイヤレス通信システムの一部であり得る。ワイヤレス通信システムは、複数の基地局と複数のワイヤレスデバイスとを含み得る。ワイヤレス通信システムは、ロングタームエボリューション(LTE(登録商標))システム、符号分割多元接続(CDMA)システム、モバイル通信用グローバルシステム(GSM)システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)システム、または何らかの他のワイヤレスシステムであり得る。CDMAシステムは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、CDMA 1X、エボリューションデータオプティマイズド(EVDO:Evolution-Data Optimized)、時分割同期CDMA(TD−SCDMA:Time Division Synchronous CDMA)、またはCDMAの何らかの他のバージョンを実装し得る。
[0192]ワイヤレスデバイスは、ユーザ機器(UE)、移動局、端末、アクセス端末、モバイルゲートウェイ、加入者ユニット、局などと呼ばれることもある。ワイヤレスデバイスは、セルラーフォン、スマートフォン、タブレット、ワイヤレスモデム、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、スマートブック、ネットブック、タブレット、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、Bluetooth(登録商標)デバイスなどを含み得る。ワイヤレスデバイスは、図1の第1のデバイス102または第2のデバイス140を含むかまたはそれに対応し得る。
[0193]メッセージおよびデータ(たとえば、オーディオデータ)を送信および受信することなど、様々な機能が、基地局1700の1つまたは複数の構成要素によって(および/または示されていない他の構成要素中で)実施され得る。特定の例では、基地局1700はプロセッサ1706(たとえば、CPU)を含む。基地局1700はトランスコーダ1710を含み得る。トランスコーダ1710はオーディオコーデック1708を含み得る。たとえば、トランスコーダ1710は、オーディオコーデック1708の動作を実施するように構成された1つまたは複数の構成要素(たとえば、回路)を含み得る。別の例として、トランスコーダ1710は、オーディオコーデック1708の動作を実施するための1つまたは複数のコンピュータ可読命令を実行するように構成され得る。オーディオコーデック1708はトランスコーダ1710の構成要素として示されているが、他の例では、オーディオコーデック1708の1つまたは複数の構成要素が、プロセッサ1706、別の処理構成要素、またはそれらの組合せの中に含まれ得る。たとえば、デコーダ1738(たとえば、ボコーダデコーダ)が受信機データプロセッサ1764中に含まれ得る。別の例として、エンコーダ1736(たとえば、ボコーダエンコーダ)が送信データプロセッサ1782中に含まれ得る。
[0194]トランスコーダ1710は、2つまたはそれ以上のネットワーク間でメッセージおよびデータをトランスコーディングするように機能し得る。トランスコーダ1710は、メッセージおよびオーディオデータを、第1のフォーマット(たとえば、デジタルフォーマット)から第2のフォーマットにコンバートするように構成され得る。例示のために、デコーダ1738は、第1のフォーマットを有する符号化された信号を復号し得、エンコーダ1736は、復号された信号を、第2のフォーマットを有する符号化された信号になるように符号化し得る。追加または代替として、トランスコーダ1710は、データレート適応を実施するように構成され得る。たとえば、トランスコーダ1710は、オーディオデータのフォーマットを変更することなしに、データレートをダウンコンバートするか、またはデータレートをアップコンバートし得る。例示のために、トランスコーダ1710は、64kbit/s信号を16kbit/s信号にダウンコンバートし得る。
[0195]オーディオコーデック1708は、エンコーダ1736とデコーダ1738とを含み得る。エンコーダ1736は、エンコーダセレクタと、音声エンコーダと、非音声エンコーダとを含み得る。デコーダ1738は、デコーダセレクタと、音声デコーダと、非音声デコーダとを含み得る。
[0196]一実装形態では、基地局1700は事前冗長バッファ150を含み得る。代替または追加として、基地局1700はデジッタバッファ130を含み得、基地局1700はメモリ1732を含み得る。コンピュータ可読記憶デバイスなど、メモリ1732は命令を含み得る。命令は、プロセッサ1706、トランスコーダ1710、またはそれらの組合せによって実行可能である1つまたは複数の命令を含み得る。基地局1700は、アンテナのアレイに結合された、第1のトランシーバ1752および第2のトランシーバ1754など、複数の送信機および受信機(たとえば、トランシーバ)を含み得る。アンテナのアレイは、第1のアンテナ1742と第2のアンテナ1744とを含み得る。アンテナのアレイは、1つまたは複数のワイヤレスデバイスとワイヤレス通信するように構成され得る。たとえば、第2のアンテナ1744は、ワイヤレスデバイスからデータストリーム1714(たとえば、ビットストリーム)を受信し得る。データストリーム1714は、メッセージ、データ(たとえば、符号化された音声データ)、またはそれらの組合せを含み得る。メディアゲートウェイ120の第1のネットワークインターフェース126は第1のトランシーバ1752に対応し得、メディアゲートウェイ120の第2のネットワークインターフェース128は第2のトランシーバ1754に対応し得る。
[0197]基地局1700は、バックホール接続などのネットワーク接続1760を含み得る。ネットワーク接続1760は、ワイヤレス通信ネットワークのコアネットワークまたは1つまたは複数の基地局と通信するように構成され得る。たとえば、基地局1700は、ネットワーク接続1760を介してコアネットワークから第2のデータストリーム(たとえば、メッセージまたはオーディオデータ)を受信し得る。基地局1700は、メッセージまたはオーディオデータを生成し、メッセージまたはオーディオデータを、アンテナのアレイの1つまたは複数のアンテナを介して1つまたは複数のワイヤレスデバイスに、またはネットワーク接続1760を介して別の基地局に与えるために、第2のデータストリームを処理し得る。特定の実装形態では、ネットワーク接続1760は、例示的な、非限定的な例として、ワイドエリアネットワーク(WAN)接続であり得る。いくつかの実装形態では、コアネットワークは、公衆交換電話網(PSTN)、パケットバックボーンネットワーク、またはその両方を含むかまたはそれに対応し得る。
[0198]基地局1700は、ネットワーク接続1760とプロセッサ1706とに結合されたメディアゲートウェイ120を含み得る。メディアゲートウェイ120は、異なる電気通信技術のメディアストリーム間でコンバートするように構成され得る。たとえば、メディアゲートウェイ120は、異なる伝送プロトコル、異なるコーディング方式、またはその両方間でコンバートし得る。例示のために、メディアゲートウェイ120は、例示的な、非限定的な例として、PCM信号からリアルタイムトランスポートプロトコル(RTP:Real-Time Transport Protocol)信号にコンバートし得る。メディアゲートウェイ120は、パケット交換ネットワーク(たとえば、ボイスオーバーインターネットプロトコル(VoIP)ネットワーク、IPマルチメディアサブシステム(IMS)、LTE、WiMax(登録商標)、およびUMBなど、第4世代(4G)ワイヤレスネットワーク)、回線交換ネットワーク(たとえば、PSTN)、およびハイブリッドネットワーク(たとえば、GSM、GPRS、およびEDGEなど、第2世代(2G)ワイヤレスネットワーク、WCDMA、EV−DO、およびHSPAなど、第3世代(3G)ワイヤレスネットワーク)間でデータをコンバートし得る。特定の実装形態では、メディアゲートウェイ120はデジッタバッファ130を含み得る。メディアゲートウェイ120は、図10、図13、および図15で説明された方法を実施するように構成される。
[0199]基地局1700は、トランシーバ1752、1754と、受信機データプロセッサ1764と、プロセッサ1706とに結合された復調器1762を含み得、受信機データプロセッサ1764はプロセッサ1706に結合され得る。復調器1762は、トランシーバ1752、1754から受信された被変調信号を復調するように、および復調されたデータを受信機データプロセッサ1764に与えるように構成され得る。受信機データプロセッサ1764は、復調されたデータからメッセージまたはオーディオデータを抽出し、メッセージまたはオーディオデータをプロセッサ1706に送るように構成され得る。
[0200]基地局1700は、送信データプロセッサ1782と送信多入力多出力(MIMO)プロセッサ1784とを含み得る。送信データプロセッサ1782は、プロセッサ1706および送信MIMOプロセッサ1784に結合され得る。送信MIMOプロセッサ1784は、トランシーバ1752、1754およびプロセッサ1706に結合され得る。いくつかの実装形態では、送信MIMOプロセッサ1784はメディアゲートウェイ1770に結合され得る。送信データプロセッサ1782は、例示的な非限定的な例として、プロセッサ1706からメッセージまたはオーディオデータを受信するように、およびCDMAまたは直交周波数分割多重化(OFDM)などのコーディング方式に基づいてメッセージまたはオーディオデータをコーディングするように構成され得る。送信データプロセッサ1782は、コーディングされたデータを送信MIMOプロセッサ1784に与え得る。
[0201]コーディングされたデータは、多重化されたデータを生成するために、CDMAまたはOFDM技法を使用してパイロットデータなどの他のデータと多重化され得る。多重化されたデータは、次いで、変調シンボルを生成するために、特定の変調方式(たとえば、2位相シフトキーイング(「BPSK」)、4位相シフトキーイング(「QSPK」)、多値位相シフトキーイング(「M−PSK」)、多値直交振幅変調(「M−QAM」)など)に基づいて、送信データプロセッサ1782によって変調(すなわち、シンボルマッピング)され得る。特定の実装形態では、コーディングされたデータおよび他のデータは、異なる変調方式を使用して変調され得る。各データストリームのためのデータレート、コーディング、および変調は、プロセッサ1706によって実行される命令によって決定され得る。
[0202]送信MIMOプロセッサ1784は、送信データプロセッサ1782から変調シンボルを受信するように構成され得、変調シンボルをさらに処理し得、データに対してビームフォーミングを実施し得る。たとえば、送信MIMOプロセッサ1784は、変調シンボルにビームフォーミング重みを適用し得る。ビームフォーミング重みは、そこから変調シンボルが送信されるアンテナのアレイの1つまたは複数のアンテナに対応し得る。
[0203]動作中に、基地局1700の第2のアンテナ1744はデータストリーム1714を受信し得る。第2のトランシーバ1754は、第2のアンテナ1744からデータストリーム1714を受信し得、データストリーム1714を復調器1762に与え得る。復調器1762は、データストリーム1714の被変調信号を復調し、復調されたデータを受信機データプロセッサ1764に与え得る。受信機データプロセッサ1764は、復調されたデータからオーディオデータを抽出し、抽出されたオーディオデータをプロセッサ1706に与え得る。
[0204]プロセッサ1706は、オーディオデータを、トランスコーディングのためにトランスコーダ1710に与え得る。トランスコーダ1710のデコーダ1738は、オーディオデータを、第1のフォーマットから、復号されたオーディオデータに復号し得、エンコーダ1736は、復号されたオーディオデータを第2のフォーマットに符号化し得る。いくつかの実装形態では、エンコーダ1736は、ワイヤレスデバイスから受信されたものよりも高いデータレート(たとえば、アップコンバート)、またはそれよりも低いデータレート(たとえば、ダウンコンバート)を使用して、オーディオデータを符号化し得る。他の実装形態では、オーディオデータはトランスコーディングされないことがある。トランスコーディング(たとえば、復号および符号化)はトランスコーダ1710によって実施されるものとして示されているが、トランスコーディング動作(たとえば、復号および符号化)は、基地局1700の複数の構成要素によって実施され得る。たとえば、復号は受信機データプロセッサ1764によって実施され得、符号化は送信データプロセッサ1782によって実施され得る。他の実装形態では、プロセッサ1706は、別の伝送プロトコル、コーディング方式、またはその両方へのコンバージョンのために、オーディオデータをメディアゲートウェイ1770に与え得る。メディアゲートウェイ1770は、ネットワーク接続1760を介して別の基地局またはコアネットワークに、コンバートされたデータを与え得る。
[0205]デコーダ1738およびエンコーダ1736は、フレームをトランスコーディング(たとえば、復号および符号化)するために、対応するデコーダ(たとえば、音声デコーダまたは非音声デコーダ)と、対応するエンコーダとを選択し得る。デコーダ1738およびエンコーダ1736は、フレームごとに、データストリーム1714の各受信されたフレームが狭帯域フレームに対応するのか広帯域フレームに対応するのかを決定し得、フレームをトランスコーディング(たとえば、復号および符号化)するために、対応する復号出力モード(たとえば、狭帯域出力モードまたは広帯域出力モード)と、対応する符号化出力モードとを選択し得る。トランスコーディングされたデータなど、エンコーダ1736において生成された符号化されたオーディオデータは、プロセッサ1706を介して送信データプロセッサ1782またはネットワーク接続1760に与えられ得る。
[0206]したがって、基地局1700は、プロセッサ(たとえば、プロセッサ1706またはトランスコーダ1710)によって実行されたとき、プロセッサに、ネットワークインターフェースにおいて回線交換ネットワークを介して(シグナリング情報を示す)パケットを受信することと、シグナリング情報に基づいてパケットの一部分を復号することとを含む動作を実施させる命令を記憶するコンピュータ可読記憶デバイス(たとえば、メモリ1732)を含み得る。
[0207]一実装形態では、トランスコーダ1710からのトランスコーディングされたオーディオデータは、選択された変調方式に対応する変調シンボルを生成するために、OFDMなど、変調方式に従ってコーディングするために、送信データプロセッサ1782に与えられ得る。送信データプロセッサ1782は、さらなる処理およびビームフォーミングのために変調シンボルを送信MIMOプロセッサ1784に与え得る。送信MIMOプロセッサ1784は、ビームフォーミング重みを適用し得、変調シンボルに対応するデータを、第1のトランシーバ1752を介して、第1のアンテナ1742など、アンテナのアレイの1つまたは複数のアンテナに与え得る。したがって、基地局1700は、ワイヤレスデバイスから受信されたデータストリーム1714に対応するトランスコーディングされたデータストリーム1716を、別のワイヤレスデバイスに与え得る。トランスコーディングされたデータストリーム1716は、データストリーム1714とは異なる符号化フォーマット、データレート、またはその両方を有し得る。他の実装形態では、トランスコーディングされたデータストリーム1716は、別の基地局またはコアネットワークへの送信のために、ネットワーク接続1760に与えられ得る。
[0208]基地局1700は、プロセッサ(たとえば、プロセッサ1706またはトランスコーダ1710)によって実行されたとき、プロセッサに、第1のネットワークインターフェースにおいてパケット交換ネットワークを介してパケットを受信することを含む動作を実施させる命令を記憶するコンピュータ可読記憶デバイス(たとえば、メモリ1732)を含み得、パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。動作は、シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成することと、シグナリング情報は、1次コーディングまたは冗長コーディングのうちの少なくとも1つを復号することに対応する、回線交換ネットワークを介して第2のネットワークインターフェースから、変更されたパケットを送信することとをさらに含み得る。
[0209]説明された態様とともに、第1の装置は、パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するための手段を含み、パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングと、第1のオーディオフレームまたは第2のオーディオフレームを復号することに関係する1つまたは複数のビットとを含む。受信するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8、および図9の第1のネットワークインターフェース126、図16の第1のアンテナ1642、第1のネットワークインターフェース1640、第1のトランシーバ1650、図17の第1のトランシーバ1752または第2のトランシーバ1754、パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0210]第1の装置は、シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成するための手段を含み、シグナリング情報は、1次コーディングを復号すべきか冗長コーディングを復号すべきかを示す。生成するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8、および図9のプロセッサ122、図16のプロセッサ1606またはプロセッサ1610、変更されたパケットを生成するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0211]第1の装置は、回線交換ネットワークを介して、変更されたパケットを送信するための手段をさらに含む。送信するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8、および図9の第2のネットワークインターフェース128、図16の第2のアンテナ1614、第2のネットワークインターフェース1670、および第2のトランシーバ1612、図17の第1のトランシーバ1752または第2のトランシーバ1754、回線交換ネットワークを介して、変更されたパケットを送信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0212]第1の装置は、冗長コーディングの再符号化を記憶するための手段をさらに含む。記憶するための手段は、図1、図2、図5、図8、および図9のメモリ124に対応し得る。その上、第1の装置は、タイムスタンプまたはシーケンス番号など、パケット中の識別子に基づいて、パケット交換ネットワークから受信されたパケットを記憶し、並べ替えるための手段をさらに含み得る。パケットを記憶し、並べ替えるための手段は、図1、図2、図5、図8、および図16のデジッタバッファ130、回線交換ネットワークを介して、変更されたパケットを送信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せに対応し得る。
[0213]説明された態様とともに、第2の装置は、回線交換ネットワークを介してパケットを受信するための手段を含み、パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングと、1次コーディングを復号すべきか冗長コーディングを復号すべきかを示すシグナリング情報とを含み、シグナリング情報は、パケットの1つまたは複数のビット中に含まれる。受信するための手段は、図1、図4、図5、図7、および図8のネットワークインターフェース148、図16の第1のアンテナ1642、第1のネットワークインターフェース1640、第1のトランシーバ1650、回線交換ネットワークを介してパケットを受信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。特定の実装形態では、1つまたは複数のビットはビットのシーケンスを備え得る。
[0214]第2の装置は、シグナリング情報に基づいてパケットの一部分を復号するための手段をさらに含む。復号するための手段は、図1、図4、図5、図7、および図8のデコーダ146、図16の音声および音楽コーデック1608またはプロセッサ1610、図17のプロセッサ1706、シグナリング情報に基づいてパケットの一部分を復号するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0215]第2の装置は、冗長コーディングが復号されたことに応答して1次コーディングを記憶するための手段をさらに含み得る。1次コーディングを記憶するための手段は、図1、図4、図5、図7、図8.図16、および図17の事前冗長バッファ150を含むかまたはそれに対応し得る。代替または追加として、第2の装置は、1次コーディングが復号されたことに応答して冗長コーディングを記憶するための手段をさらに含む。冗長コーディングを記憶するための手段は、図1、図4、図5、図7、図8、図16、および図17の事前冗長バッファ150を含むかまたはそれに対応し得る。
[0216]説明された態様とともに、第3の装置は、回線交換ネットワークを介してパケットを受信するための手段を含み、パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。受信するための手段は、図1、図4、図5、図7、および図8のネットワークインターフェース148、図16の第1のアンテナ1642、第1のネットワークインターフェース1640、および第1のトランシーバ1650、回線交換ネットワークを介してパケットを受信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0217]第3の装置は、第2のオーディオフレームの冗長コーディングを復号するための手段を含む。復号するための手段は、図1、図4、図5、図8、および図16のデコーダ146、図16の音声および音楽コーデック1608またはプロセッサ1610、冗長コーディングを復号するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0218]第3の装置は、第2のオーディオフレームの冗長コーディングを復号した後に、第1のオーディオフレームの1次コーディングを記憶するための手段をさらに含む。記憶するための手段は、図1、図4、図5、図7、および図8のメモリ144、図1、図4、図5、図7、図8、および図16の事前冗長バッファ150、図16のメモリ1632、1次コーディングを記憶するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0219]説明された態様とともに、第4の装置は、パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するための手段を含み、パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。受信するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8および図9の第1のネットワークインターフェース126、図16の第1のアンテナ1642、第1のネットワークインターフェース1640、および第1のトランシーバ1650、パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0220]第4の装置は、第2のオーディオフレームの冗長コーディングの再符号化を含む変更されたパケットを生成するための手段を含む。生成するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8、および図9のプロセッサ122、図16のプロセッサ1606またはプロセッサ1610、変更されたパケットを生成するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0221]第4の装置は、回線交換ネットワークを介して第2のネットワークインターフェースから、変更されたパケットを送信するための手段をさらに含む。送信するための手段は、図1、図5、図6、図8、および図9の第2のネットワークインターフェース128、図16の第2のアンテナ1614、第2のネットワークインターフェース1670、および第2のトランシーバ1612、回線交換ネットワークを介して、変更されたパケットを送信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0222]説明された態様とともに、第5の装置は、パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するための手段を含み、パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含む。受信するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8、および図9の第1のネットワークインターフェース126、図16の第1のアンテナ1642、第1のネットワークインターフェース1640、および第1のトランシーバ1650、パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0223]第5の装置は、1次コーディングの少なくとも一部分を、ビットシーケンスと入れ替えることによって、変更されたパケットを生成するための手段を含む。生成するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8、および図9のプロセッサ122、図16のプロセッサ1606またはプロセッサ1610、変更されたパケットを生成するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0224]第5の装置は、回線交換ネットワークを介して、変更されたパケットを送信するための手段をさらに含む。送信するための手段は、図1、図2、図5、図6、図8、および図9の第2のネットワークインターフェース128、図16の第2のアンテナ1614、第2のネットワークインターフェース1670、および第2のトランシーバ1612、回線交換ネットワークを介して、変更されたパケットを送信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0225]説明された態様とともに、第6の装置は、回線交換ネットワークを介してパケットを受信するための手段を含み、パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングのために割り振られたビットの第1のセットと、第2のオーディオフレームの冗長コーディングのために割り振られたビットの第2のセットとを含む。受信するための手段は、図1、図4、図5、図7、および図8のネットワークインターフェース148、図16の第1のアンテナ1642、第1のネットワークインターフェース1640、および第1のトランシーバ1650、パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0226]第6の装置は、ビットの第1のセット中のビットシーケンスを検出するための手段を含み、ビットシーケンスは、冗長コーディングが復号されるべきであることを示す。検出するための手段は、図1、図4、図5、図7、および図8のプロセッサ142、図16のプロセッサ1606またはプロセッサ1610、ビットの第1のセット中のビットシーケンスを検出するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0227]第6の装置は、ビットシーケンスの検出に基づいて冗長コーディングを復号するための手段をさらに含む。復号するための手段は、図1、図4、図5、図7、図8、および図16のデコーダ146、図16の音声および音楽コーデック1608、プロセッサ1606、またはプロセッサ1610、冗長コーディングを復号するように構成された1つまたは複数の他の構造または回路、あるいはそれらの任意の組合せを含むかまたはそれに対応し得る。
[0228]開示される態様のうちの1つまたは複数は、通信デバイス、固定ロケーションデータユニット、モバイルロケーションデータユニット、モバイルフォン、セルラーフォン、衛星フォン、コンピュータ、タブレット、ポータブルコンピュータ、ディスプレイデバイス、メディアプレーヤ、またはデスクトップコンピュータを含み得る、デバイス1600など、システムまたは装置において実装され得る。代替または追加として、デバイス1600は、セットトップボックス、エンターテインメントユニット、ナビゲーションデバイス、携帯情報端末(PDA)、モニタ、コンピュータモニタ、テレビジョン、チューナー、無線機、衛星無線、音楽プレーヤ、デジタル音楽プレーヤ、ポータブル音楽プレーヤ、ビデオプレーヤ、デジタルビデオプレーヤ、デジタルビデオディスク(DVD)プレーヤ、ポータブルデジタルビデオプレーヤ、衛星、車両、プロセッサを含むかまたはデータもしくはコンピュータ命令を記憶するかもしくは取り出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの組合せを含み得る。別の例示的な、非限定的な例として、システムまたは装置は、ハンドヘルドパーソナル通信システム(PCS)ユニットなどのリモートユニット、全地球測位システム(GPS)対応デバイスなどのポータブルデータユニット、メーター読取り機器、あるいはプロセッサを含むかまたはデータもしくはコンピュータ命令を記憶するかもしくは取り出す任意の他のデバイス、あるいはそれらの任意の組合せを含み得る。
[0229]図1〜図17のうちの1つまたは複数は、本開示の教示によるシステム、装置、および/または方法を示し得るが、本開示は、これらの示されたシステム、装置、および/または方法に限定されない。本明細書で示されるまたは説明される図1〜図17のうちのいずれかの1つまたは複数の機能または構成要素は、図1〜図17のうちの別のものの1つまたは複数の他の部分と組み合わせられ得る。したがって、本明細書で説明されるいずれの単一の実装形態も限定的なものと解釈されるべきではなく、本開示の実装形態は、本開示の教示形態逸脱することなく適切に組み合わせられ得る。一例として、図10〜図15の方法のうちの1つまたは複数は、個々にまたは組合せで、図1、図5、および図8のプロセッサ104、122、および142、図16のプロセッサ1606または1610、あるいは図17のプロセッサ1706によって実施され得る。例示のために、方法図10〜図15のうちの1つの一部分が、図10〜図15の方法のうちの1つの第2の部分と組み合わせられ得る。さらに、図10〜図15を参照しながら説明された1つまたは複数の動作は、随意であり得、少なくとも部分的にコンカレントに実施され得、および/あるいは示されたまたは説明された順序とは異なる順序で実施され得る。
[0230]さらに、本明細書で開示される実装形態に関して説明された様々な例示的な論理ブロック、構成、モジュール、回路、およびアルゴリズムステップは、電子ハードウェア、プロセッサによって実行されるコンピュータソフトウェア、または両方の組合せとして実装され得ることを、当業者は諒解されよう。様々な例示的な構成要素、ブロック、構成、モジュール、回路、およびステップが、上記では概して、それらの機能に関して説明された。そのような機能がハードウェアとして実装されるか、プロセッサ実行可能命令として実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。当業者は、説明された機能を特定の適用例ごとに様々な方法で実装し得るが、そのような実装の決定は、本開示の範囲からの逸脱を生じるものと解釈されるべきではない。
[0231]本明細書の開示に関して説明された方法またはアルゴリズムのステップは、直接ハードウェアで実装されるか、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュールで実装されるか、またはその2つの組合せで実装され得る。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、フラッシュメモリ、読取り専用メモリ(ROM)、プログラマブル読取り専用メモリ(PROM)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM(登録商標))、レジスタ、ハードディスク、リムーバブルディスク、コンパクトディスク読取り専用メモリ(CD−ROM)、または当技術分野で知られている任意の他の形態の非一時的記憶媒体中に常駐し得る。例示的な記憶媒体は、プロセッサが記憶媒体から情報を読み取り、記憶媒体に情報を書き込むことができるように、プロセッサに結合される。代替として、記憶媒体はプロセッサと一体であり得る。プロセッサおよび記憶媒体は特定用途向け集積回路(ASIC)中に存在し得る。ASICはコンピューティングデバイスまたはユーザ端末中に存在し得る。代替として、プロセッサおよび記憶媒体は、コンピューティングデバイスまたはユーザ端末中に個別構成要素として存在し得る。
[0232]前の説明は、開示される実装形態を当業者が製作または使用することを可能にするために与えられる。これらの実装形態への様々な変更は当業者には容易に明らかになり、本明細書で定義された原理は本開示の範囲から逸脱することなく他の実装形態に適用され得る。したがって、本開示は、本明細書に示された実装形態に限定されるものではなく、以下の特許請求の範囲によって定義される原理および新規の特徴に一致する可能な最も広い範囲を与えられるべきである。
以下に本願発明の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するように構成された第1のネットワークインターフェースと、前記パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含み、
シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成するように構成されたプロセッサと、前記シグナリング情報は、前記1次コーディングまたは前記冗長コーディングのうちの少なくとも1つを復号することに対応し、
回線交換ネットワークを介して前記変更されたパケットを送信するように構成された第2のネットワークインターフェースと、
を備える装置。
[C2]
前記パケットを記憶するように構成されたデジッタバッファをさらに備え、前記デジッタバッファはメモリを備える、C1に記載の装置。
[C3]
前記プロセッサは、前記第2のネットワークインターフェースがパケット交換ネットワークを介して前記パケットを送信するように構成されたとき、前記パケットを変更することをやめるようにさらに構成された、C1に記載の装置。
[C4]
前記プロセッサは、前記第2のオーディオフレームの1次コーディングを含む第2のパケットが利用不可能であるという決定に応答して、前記変更されたパケットを生成するようにさらに構成された、C1に記載の装置。
[C5]
前記変更されたパケットは、前記第2のオーディオフレームに関連するタイムスロット中に送信される、C4に記載の装置。
[C6]
前記第2のパケットが利用不可能であるという前記決定は、前記第2のパケットが破損しているという決定に基づく、C4に記載の装置。
[C7]
前記第2のパケットが利用不可能であるという前記決定は、前記第2のパケットが受信されていないという決定に基づく、C4に記載の装置。
[C8]
前記変更されたパケットを生成することは、少なくとも、前記パケットの前記1次コーディング部分の1つまたは複数のパッドビットまたは前記冗長コーディング部分の1つまたは複数のオフセットビットを上書きすることを含む、C4に記載の装置。
[C9]
前記1次コーディングは、前記第1のオーディオフレームの符号化されたローバンドコアと前記第1のオーディオフレームのハイバンドパラメータとを含む、C1に記載の装置。
[C10]
前記冗長コーディングは、前記第2のオーディオフレームのハイバンド利得形状に関連する利得形状インジケータまたは前記第2のオーディオフレームのハイバンド利得フレームに関連するハイバンド利得フレームインジケータを含む、C1に記載の装置。
[C11]
前記冗長コーディングは、前記第2のオーディオフレームのハイバンド線スペクトル対(LSP)に関連するハイバンドLSPインジケータを含む、C1に記載の装置。
[C12]
前記シグナリング情報は単一のビットを備え、前記単一のビットの第1の値は前記1次コーディングを復号することを示し、前記単一のビットの第2の値は前記冗長コーディングを復号することを示す、C1に記載の装置。
[C13]
前記変更されたパケット内の前記単一のビットの位置は、チャネルアウェア(CA)フレームタイプと、コーダタイプと、帯域幅モードとに依存する、C11に記載の装置。
[C14]
前記変更されたパケット内の前記単一のビットの位置は、13.2キロビット毎秒パケットの前記パディングまたはパッドビット部分中にある、C11に記載の装置。
[C15]
前記第1のネットワークインターフェースに結合されるように構成された第1のアンテナと、ここにおいて、前記第1のネットワークインターフェースは第1のトランシーバに対応し、
前記第2のネットワークインターフェースに結合されるように構成された第2のアンテナと、ここにおいて、前記第2のネットワークインターフェースは第2のトランシーバに対応し、
をさらに備える、C1に記載の装置。
[C16]
前記第1のネットワークインターフェース、前記プロセッサ、前記第2のネットワークインターフェース、前記第1のアンテナ、および前記第2のアンテナは、モバイルデバイスに統合される、C15に記載の装置。
[C17]
前記第1のネットワークインターフェース、前記プロセッサ、前記第2のネットワークインターフェース、前記第1のアンテナ、および前記第2のアンテナは、基地局またはメディアゲートウェイに統合される、C15に記載の装置。
[C18]
ワイヤレス通信の方法であって、
第1のネットワークインターフェースにおいてパケット交換ネットワークを介してパケットを受信することと、前記パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含み、
シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成することと、前記シグナリング情報は、前記1次コーディングまたは前記冗長コーディングのうちの少なくとも1つを復号することに対応し、
回線交換ネットワークを介して第2のネットワークインターフェースから前記変更されたパケットを送信することと、
を備える方法。
[C19]
前記シグナリング情報は単一のビットを備える、C18に記載の方法。
[C20]
前記シグナリング情報はオフセットビットを備え、前記オフセットビットは、オーディオフレームのシーケンス中の前記第1のオーディオフレームと前記第2のオーディオフレームとの間のオフセットをさらに示す、C18に記載の方法。
[C21]
前記1つまたは複数のビットは、コーデックタイプインジケータ、冗長フレームフラグ、シャープフラグ、モードインジケータ、帯域幅拡張(BWE)レイヤパラメータ、またはそれらの組合せに対応する、C18に記載の方法。
[C22]
パディングビットは前記シグナリング情報を符号化し、前記パディングビットのうちの1つはシグナリングビットに対応し、前記シグナリングビットの値は、前記冗長コーディングが復号されるべきであるかどうかを示す、C18に記載の方法。
[C23]
1つまたは複数のビット中に前記シグナリング情報を含めるために、前記冗長コーディングにウォーターマークを入れることをさらに備える、C18に記載の方法。
[C24]
パケットのシーケンスをデジッタバッファに記憶することをさらに備え、パケットの前記シーケンスは前記パケットを含む、C18に記載の方法。
[C25]
前記デジッタバッファから前記パケットを取り出すことと、
オーディオフレームの送信に対応する時間期間中に、前記パケットから前記変更されたパケットを生成することと、
をさらに備える、C24に記載の方法。
[C26]
パケット交換ネットワークを介してパケットを受信するための手段と、前記パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含み、
シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成するための手段と、前記シグナリング情報は、前記1次コーディングまたは前記冗長コーディングのうちの少なくとも1つを復号することに対応し、
回線交換ネットワークを介して前記変更されたパケットを送信するための手段と、
を備える装置。
[C27]
前記変更されたパケットを生成するための前記手段は、前記パケットを受信したことに応答して前記冗長コーディングの再符号化を生成するように構成された、C26に記載の装置。
[C28]
前記冗長コーディングの前記再符号化を記憶するための手段をさらに備える、C27に記載の装置。
[C29]
プロセッサによって実行されたとき、前記プロセッサに、
第1のネットワークインターフェースにおいてパケット交換ネットワークを介してパケットを受信することと、前記パケットは、第1のオーディオフレームの1次コーディングと第2のオーディオフレームの冗長コーディングとを含み、
シグナリング情報を示す1つまたは複数のビットを含む変更されたパケットを生成することと、前記シグナリング情報は、前記1次コーディングまたは前記冗長コーディングのうちの少なくとも1つを復号することに対応し、
第2のネットワークインターフェースから、回線交換ネットワークを介して前記変更されたパケットを送信することと、
を備える動作を実行させる命令を記憶するコンピュータ可読記憶デバイス。
[C30]
前記パケットは複数のビットを備え、前記複数のビットのうちの少なくともいくつかの前記ビットはオフセットビットに対応し、前記オフセットビットは、オーディオフレームのシーケンス中の前記第1のオーディオフレームと前記第2のオーディオフレームとの間のオフセットに対応し、前記シグナリング情報は前記オフセットビットの1つのビットを備える、C29に記載のコンピュータ可読記憶デバイス。