JP6548796B1 - 電力変換システム、交通システム及び電力変換方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】回生電力の有効活用を図ることができる電力変換システム、交通システム及び電力変換方法を提供する。【解決手段】電力変換システム1は、受電する交流電力の電圧を変換する整流器用変圧器100と、交流電力を直流電力に変換して負荷側へ出力する整流器400と、整流器用変圧器100と整流器400との間に設けられて電圧を調整する電圧調整装置200と、を備える。電圧調整装置200は、インダクタンスが可変な可変リアクトルを用いて構成され、整流器用変圧器100が電圧を変換した交流電力の電圧降下率を変化させる。【選択図】図1

Description

本発明は、電力変換システム、交通システム及び電力変換方法に関する。
電気鉄道などの交通システムにおける直流き電方式に用いる電力変換方式に関して幾つかの技術が提案されている。
例えば、特許文献1には、超電導線のような極めて電気抵抗の小さなき電回路にも対応可能な整流器の電圧制御技術及び並列運転方式が記載されている。
特開2011−51558号公報
直流き電における課題の1つとして、回生電力の有効活用が挙げられる。例えば、軌道上で回生車(回生制動を行う車両)と力行車(力行を行う車両)との間に変電所が接続されている場合、回生車における電圧が変電所の接続箇所における電圧よりも低いと、回生電力を力行車に流すことができない。この場合、回生車は機械制動等により制動力を確保することになり、回生電力を有効活用することができない。
本発明は、回生電力の有効活用を図ることができる電力変換システム、交通システム及び電力変換方法を提供する。
本発明の第1の態様によれば、電力変換システムは、受電する交流電力の電圧を変換する変圧器と、交流電力を直流電力に変換して負荷側へ出力する整流器と、インダクタンスが可変な可変リアクトルを用いて構成され、前記変圧器と前記整流器との間に設けられて、前記変圧器が電圧を変換した交流電力の電圧降下率を変化させる電圧調整装置と、を備える。
前記電圧調整装置は、リアクトルの鉄心に巻かれた制御巻線に流す直流電流量の変化に応じて鉄心内の磁束を変化させて前記インダクタンスを変化させるようにしてもよい。
本発明の第二の態様によれば、交通システムは、上記したいずれかの電力変換システムと、前記電力変換システムとの組み合わせでき電回路を構成する電力線及び帰線路と、前記電力変換システムからの電力を前記電力線から取得して前記軌道を走行する車両と、を備える。
本発明の第三の態様によれば、電力変換方法は、受電する交流電力の電圧を変圧器で変換し、インダクタンスが可変な可変リアクトルを用いて構成され、前記変圧器と整流器との間に設けられた電圧調整装置で、前記変圧器が電圧を変換した交流電力の電圧降下率を変化させ、前記変圧器からの出力の交流電力の電圧を電圧調整装置で調整し、前記電圧調整装置からの出力の交流電力を前記整流器で直流電力に変換して負荷側へ出力することを含む。
本発明によれば、回生電力の有効活用を図ることができる。
本発明の実施形態に係る電力変換システムの機能構成を示す概略ブロック図である。 本発明の実施形態に係る電力変換システムの構成例を示す図である。 本発明の実施形態の電圧調整装置における巻線の例を示す図である。 本発明の実施形態の電圧調整装置による整流器電圧降下の例を示すグラフである。 電力変換における本実施形態の電力変換システムとは異なる構成の第一例を示す図である。 図5に示す構成による電圧降下の例を示すグラフである。 図5に示す構成の場合の、電車線における電圧分布の例を示す図である。 本発明の実施形態に係る図2に示す構成の場合の、電車線における電圧分布の例を示す図である。 電力変換における本発明の実施形態の電力変換システムとは異なる構成の第二例を示す図である。 電力変換における本発明の実施形態の電力変換システムとは異なる構成の第三例を示す図である。 電力変換における本発明の実施形態の電力変換システムとは異なる構成の第四例を示す図である。 電力変換における本発明の実施形態の電力変換システムとは異なる構成の第五例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電力変換システムの動作のシミュレーション結果の第一例を示すグラフである。 本発明の実施形態に係る電力変換システムの動作のシミュレーション結果の第二例を示すグラフである。 リアクトルの鉄心の磁化特性の例を示すグラフである。 リアクトルの巻線を流れる電流とインダクタンスとの関係の例を示すグラフである。 リアクトルの巻線を流れる電流と電圧降下率との関係の例を示すグラフである。
以下、本発明の実施形態を説明するが、以下の実施形態は請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
図1は、本発明の実施形態に係る電力変換システムの機能構成を示す概略ブロック図である。図1に示すように、電力変換システム1は、整流器用変圧器100と、電圧調整装置200と、制御装置300と、整流器(ダイオード整流器)400とを備える。
電力変換システム1は、変電所800に設置されている。変電所800は、電力変換システム1に加えて所内母線810と、変成器用遮断器820と、直流高速度遮断器830とを備える。
所内母線810は、第一電力経路W111によって商用電力系統710と接続されている。第一電力経路W111には、受電用遮断器(受電用開閉器)720と取引電力計(電力量計)730とが設けられている。整流器400は、第五電力経路W115によって電車線910と接続されている。第五電力経路W115には直流高速度遮断器830が設けられている。また、整流器400は、第六電力経路W116によってレール920と接続されている。
また、所内母線810と整流器用変圧器100とが第二電力経路W112によって接続されており、第二電力経路W112には変成器用遮断器820が設けられている。整流器用変圧器100と電圧調整装置200とが第三電力経路W113によって接続されている。電圧調整装置200と整流器400とが第四電力経路W114によって接続されている。電圧調整装置200と制御装置300とが制御経路W121によって接続されている。
車両(電気車)930は電車の走行車両であり、電車線910とレール920とを含んで構成される軌道を走行する。
商用電力系統710は、電力会社の電力系統であり、例えば22キロボルト(kV)三相交流電力など、特別高圧あるいは高圧の三相交流電力を送電する。商用電力系統710が送電する電力の一部が第一電力経路W111へ分流されて変電所800へ供給される。
受電用遮断器720は、故障発生時等に商用電力系統710から変電所800を遮断する。
取引電力計730は、商用電力系統710から変電所800への供給電力に対する電力料金計算用に、供給電力量を測定する。
所内母線810は、商用電力系統710から供給を受けた電力を変電所800所内の設備に分配する。例えば、所内母線810は、電力変換システム1の整流器用変圧器100に加え、駅、信号通信設備及び機械室等が接続される高圧配電線に供される高配用変圧器や、変電所内の制御電源を供給する制御用変圧器など整流器用変圧器100以外の変圧器へも電力を分配する。電力変換システム1への電力供給に関しては、所内母線810が商用電力系統710から受けた電力の一部が第二電力経路W112へ分流されて電力変換システム1の整流器用変圧器100へ供給される。
以下では、所内母線が7キロボルトを超える電圧(例えば、22キロボルト、33キロボルト、66キロボルト、または、77キロボルト)である特別高圧母線である場合を例に説明する。あるいは、所内母線が7キロボルト以下の電圧(例えば、6.6キロボルト)である高圧母線として構成されていてもよい。
変成器用遮断器820は、故障発生時等に所内母線810から電力変換システム1を遮断する。
なお、変成器用遮断器820に加えて断路器が設けられて一組の開閉器として構成されていてもよい。
電力変換システム1は、所内母線810から供給される特別高圧三相交流電力を降圧及び整流し、得られた直流電力を第五電力経路W115経由にて電車線910へ供給する。直流高速度遮断器830は、故障発生時等に電車線910から電力変換システム1を遮断する。
電力変換システム1、第五電力経路W115、直流高速度遮断器830、電車線910、レール920、及び、第六電力経路W116の組合せは、き電回路を構成する。レール920を流れる帰線電流は、第六電力経路W116を経由して整流器400へ戻る。
電力変換システム1内では、整流器用変圧器100は、供給される特別高圧三相交流電力を降圧する。整流器用変圧器100が降圧した電力は、第三電力経路W113を経由して電圧調整装置200へ入力される。電圧調整装置200は、入力された電力の電圧を制御装置300の制御に従って調整して出力する。制御装置300は、例えば電圧目標値と電圧測定値とのフィードバック制御にて電圧調整装置200による電圧調整を制御する。電圧調整装置200が電圧調整した電力は、第四電力経路W114を経由して整流器400へ入力される。整流器400は、入力された電力を整流し、得られた直流電力を、第五電力経路W115を経由して電車線910へ供給する。
制御経路W121は、制御装置300から電圧調整装置200への制御信号の伝達経路である。
なお、電力変換システム1と電車線910と軌道901と車両930との組み合わせは交通システムの例に該当する。この交通システムで、電力変換システム1と電車線910と軌道901との組み合わせでき電回路を構成し、車両930に電力を供給する。車両930は、電力変換システム1からの電力を軌道901と電車線910とから受電して軌道901(レール920上)を走行する。軌道901は、帰線路の例に該当する。
但し、電力変換システム1が電力を供給する交通システムは、帰線路として軌道901を用いるものに限定されない。軌道901とは別に帰線路が設けられていてもよい。
また、電力変換システム1が電力を供給する交通システムは、軌道901にレール920が設けられているものに限定されない。例えば、軌道901にガイドウェイが設けられていてもよい。この場合、ガイドウェイは、車両930の進行方向を誘導するものであればよく、特定の形態のものに限定されない。例えば、ガイドウェイが、車両930の走行領域の両側に設置された側壁として構成されていてもよい。
図2は、電力変換システム1の構成例を示す図である。
図2に示す例で、第二電力経路W112には、変成器用遮断器820に加えて断路器821が設けられている。変成器用遮断器820は、消弧機能を有しており、第二電力経路W112に通電している状態で第二電力経路W112を遮断する(回路を解放する)ことができる。一方、断路器821は消弧機能を有しておらず、第二電力経路W112に通電していない状態で接点を開放することで、第二電力経路W112を商用電力系統710から完全に分離するための、電路の区分装置である。
図2の例で、整流器用変圧器100は特別高圧の一次巻線と整流器400に適した高圧の二次巻線と三次巻線とを有する三相3巻線トランスを用いて構成されており、整流器用変圧器100に入力される特別高圧三相交流電力を降圧するとともに六相交流電力(30度位相の異なる二つの三相交流の組み合わせ)に変換する。
図2の例で、第三電力経路W113は、例えば2組の三相バスダクト(Bus Duct)及び2組の三相高圧ケーブルを用いて構成され、整流器用変圧器100が出力する六相交流電力を電圧調整装置200へ供給する。また、第三電力経路W113は制御装置300へ分岐しており、整流器用変圧器100が出力する電力の一部を制御装置300へ供給する。
図2の例で、電圧調整装置200は、鉄心に制御巻線と主巻線とが巻かれたリアクトルとして構成されている。以下、鉄心に制御巻線と主巻線とが巻かれたリアクトルを磁束制御型可変リアクトルと称する。磁束制御型可変リアクトルでは、制御巻線に直流電流が流れることでリアクトルの特性が変化する。特に、磁束制御型可変リアクトルでは、制御巻線に流れる電流に応じて漏れリアクタンスが変化し、出力電力における電圧降下の大きさが変化する。ここでいう電圧降下は、電流の増加に応じた出力電圧の減少である。
図3は、電圧調整装置200における巻線の例を示す図である。
図3の例で、例えば鉄心201の周りに制御巻線202が巻かれ、さらにその周りに主巻線203が巻かれている。
制御巻線202に電流を流すことで漏れリアクタンスが変化し、出力電圧における電圧降下が変化する。
電力変換システム1が、三相ずつ2つの電圧調整装置200を備えて六相交流に対応するようにしてもよい。あるいは、電力変換システム1が、六相に対応する1つの電圧調整装置200を備えるようにしてもよい。
図4は、整流器400の出力電力における電圧降下の例を示すグラフである。電圧調整装置200の出力電力が電圧降下することで、整流器400の出力電力も電圧降下する。
図4のグラフの横軸は整流器400の出力電流を示す。縦軸は、整流器400の出力電圧を示す。電流I11は定格電流を示す。
線L11、L12、L13は、それぞれ整流器400の出力電流と出力電圧との関係を示す。線L11、L12、L13それぞれの傾きが電圧降下を示している。制御巻線202を流れる電流が大きいほど、電圧降下が小さくなる。
図2の例で、制御装置300は、AC/DCコンバータを用いて構成され、整流器用変圧器100から供給される交流電流(交流電力)を直流電流に変換し、電圧調整装置200の制御巻線に流す電流として、制御経路W121を介して電圧調整装置200へ流す。この電流は、制御装置300が電圧調整装置200を制御するための制御信号の例に該当する。制御装置300が所内母線810または低圧の変電所所内電源等から電力を取得するよう構成してもよい。
制御装置300は、出力する直流電流の大きさを調整可能である。制御装置300は、例えば整流器400からの出力電圧の測定値と電圧目標値との偏差に基づいて制御巻線に流す電流の大きさを調整することで、電力変換システム1の出力電圧をフィードバック制御する。
図2の例で、第四電力経路W114は、例えば第三電力経路W113と同様にバスダクトまたは高圧ケーブル等を用いて構成され、電圧調整装置200が出力する六相交流電力を整流器400へ供給する。
図2の例で、整流器400は、ダイオードブリッジを用いた全波整流回路を用いて構成され、電圧調整装置200から供給される六相交流電力を直流電力に変換して出力する。整流器400では、六相交流電力をダイオードブリッジで整流することで交流1周期の間に12個のリプル(Ripple)がある直流電力を得られる。このリプルを持った直流電力を平滑化することで、車両930にリプルの比較的小さい直流電流が供給される。
図1を参照して説明したように、第五電力経路W115は、整流器400が出力する直流電流を電車線910へ供給する。第六電力経路W116は、レール920を流れる帰線電流を整流器400へ戻す。変電所所内に置かれる不図示のフィルタ設備や、電車線910とレール920のインダクタンスと静電容量、車両930の入力リアクトルなどにより、このリプルが平滑化される。
ここで、電力変換システム1との比較のため、電力変換システム1とは異なる構成による電力変換について説明する。
図5は、電力変換における電力変換システム1とは異なる構成の第一例を示す図である。図5の構成の各部のうち、図2の構成の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(100、400、710、820、821)を付して説明を省略する。
図5の例では、電圧調整装置200及び制御装置300が無く、整流器用変圧器100と整流器400とが直結されている点で図2の場合と異なる。かかる相違により、図5の例では電圧の調整は行われず、電車線910における電圧は、商用電力の供給状況、及び、負荷である車両930の状況等の条件によって定まる。
以下、図5の構成を有する変電所を変電所1001と称する。変電所1001の構成は直流電気鉄道用の変電所で現在最も一般的な構成である。
図6は、図5に示す構成による電圧降下の例を示すグラフである。図6のグラフの横軸は整流器400からの出力電流を示す。縦軸は、整流器400からの出力電圧を示す。
線L21は、整流器400からの出力電流と出力電圧との関係を示す。電流I11は定格電流を示す。電圧V11は定格電圧を示す。図5に示す構成では、定格電流出力時に出力電圧が定格電圧となる。この特性は所内母線810の電圧、整流器用変圧器100の定格、電圧変動率、及び、タップで一意に決まり、動的に変化させることはできない。
図7は、図5に示す構成の場合の、電車線910における電圧分布の例を示す図である。
図7の例では、電車線910に電力を供給する3つの変電所1001が配置されている。これらの変電所1001に、符号1001a、1001b及び1001cを付して区別する。また、図7の例では、2つの車両930が示されている。これらの車両930に、符号930a及び930bを付して区別する。
また、図7では、電車線910における電圧分布及び電流分布がグラフで示されている。電圧分布のグラフの横軸は、電車線910及びレール920を含んで構成される軌道における位置を示す。縦軸は、電車線910における電圧を示す。電車線910における電圧をき電電圧と称する。電圧V11は変電所1001の整流器400の出力電圧を示す。線L31は、軌道における位置毎の電圧を示す。線L32は、軌道における位置毎の電流を示す。
電流分布のグラフの横軸は、電車線910及びレール920を含んで構成される軌道における位置を示す。縦軸は、電車線910における電流を示す。電車線910における電流をき電電流と称する。
変電所1001a、1001b、1001cは異なる出力電流を電車線910に流しており、それぞれの整流器400の出力電圧は異なるが、この違いは電車線910及びレール920での電圧降下に比べて十分小さい。そのため、電車線910に変電所1001a、1001b、1001cが接続している位置のいずれも同じ電圧V11として図示している。
車両930aは回生車であり、車両930bは力行車である。ここでいう回生車は、回生ブレーキにより制動を行っている車両930である。力行車は、力行している車両930である。車両930aは、回生電力を電車線910に放出している。これにより、車両930aの位置で電車線910の電圧が上昇している。また、車両930bは電車線910から電力を取得しており、車両930bの位置で電車線910の電圧が低下している。
電流分布のグラフに示すように、車両930aからの回生電流、変電所1001bからの電流のいずれも、車両930bへ流れている。但し、車両930は回生時の出力電圧の上限値が定められているため、車両930aの位置における電圧と変電所1001bが接続している位置における電圧との差を一定以上大きくすることができず、車両930aからの回生電流はあまり流れておらず、車両930bへの電流のほとんどは変電所1001bから供給されている。
車両930aから車両930bへ流れの回生電力の潮流量を向上させることが、回生電力の有効活用の観点から好ましい。
図8は、図2に示す構成の場合の、電車線910における電圧分布の例を示す図である。
図8の例では、電車線910に電力を供給する3つの変電所800が配置されている。これらの変電所800に、符号800a、800b及び800cを付して区別する。また、図7に示される2つの車両930に、図7の場合と同じく符号930a及び930bを付して区別する。図7の場合と同じく、車両930aは回生車であり、車両930bは力行車である。
また、図8でも、図7の場合と同様、電車線910における電圧分布及び電流分布がグラフで示されている。グラフの横軸及び縦軸は、図7の場合と同様である。線L41は、軌道における位置毎の電圧を示す。線L42は、軌道における位置毎の電流を示す。
電車線910に変電所800a、800cが接続している位置の電圧は同じ値になっている。一方、図7の場合とは異なり、電車線910に変電所800bが接続している位置の電圧は、これらよりも低くなっている。
この電圧分布は、図4に示される電圧降下率の制御によってもたらされる。変電所800a及び800cでは、制御装置300は、例えば定格電圧を目標電圧値として電圧調整装置200を制御する。これにより、変電所800a及び800cにおいて、整流器400から、出力電流が一定以上の領域では定格電圧が出力される。
一方、変電所800bでは、制御装置300は、目標電圧値を変電所800a及び800cよりも低く設定して電圧調整装置200を制御する。これにより、変電所800bでは、整流器400からは出力電流が一定以上の領域であれば定格電圧よりも低い電圧が出力される。
電流分布のグラフに示すように、車両930aからの回生電流、変電所1001bからの電流のいずれも、車両930bへ流れている。また、変電所800bが接続している位置における電圧が定格電圧よりも低下していることで、車両930aの位置における電圧と変電所800bが接続している位置における電圧との差が図7の例の場合よりも大きくなっている。これにより、車両930aから車両930bへ流れる回生電流は、図7の場合よりも多くなっている。この点で、図8の例では図7の場合よりも回生電力を有効活用できている。
例えば、制御装置300が、運行管理システムや電力管理システム等を介して車両930の位置情報及び負荷情報を取得する。そして、制御装置300は、図8の例のように回生車930aと力行車930bとの位置関係から、制御装置300自らを備える変電所800が電車線910に接続している接続位置を跨いで回生電流を流す必要があるか否かを判定する。
制御装置300自らを備える変電所800の電車線910への接続位置を跨いで回生電流を流す必要がないと判定した場合、制御装置300は、この接続位置の電圧が例えば定格電圧になるように制御することで、車両930を安定的に走行させる。
一方、制御装置300自らを備える変電所800の電車線910への接続位置を跨いで回生電流を流す必要があると判定した場合、制御装置300は、この接続位置の電圧を下げるように制御することで、回生電流を流れやすくする。
変電所の出力電圧を制御するための構成は、図1及び図2に示す構成以外にも考えられる。ここで、図2に示す構成にて得られる効果を説明するために、他の構成及びその課題について説明する。
図9は、電力変換における電力変換システム1とは異なる構成の第二例を示す図である。図9の構成の各部のうち、図2の構成の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(100、400、710、820、821)を付して説明を省略する。
図9の例では、所内母線810に対し、図5に示す構成と並列に、無効電力補償装置1012が設けられている。所内母線810と無効電力補償装置1012との間には、図5の構成と同様の変成器用遮断器820及び断路器821と、無効電力の大きさを制御するための開閉装置(例えば、半導体による双方向スイッチ、あるいは交流遮断器等で構成)1011とが設置されている。
無効電力補償装置1012が、所内母線810の無効電力を消費あるいは供給することで母線電圧を直接制御することができる。
図9に示す構成では、無効電力補償装置1012は、例えば22キロボルトなど短絡容量の大きな特別高圧母線である所内母線810に設けられている。かかる特別高圧に対応した絶縁性能、さらに大きな短絡容量に適合した大型のリアクトルやコンデンサが必要で、無効電力補償装置1012が大型の装置となり、製造コスト及び設置スペースを要する。
一方、図2の構成では、電圧調整装置200は、整流器用変圧器100が降圧した高圧の電力の入力を受けるので、特別高圧の装置に比べ軽微な絶縁性能の装置とすることができる。また、整流器400の容量に見合った必要最小限の容量で十分となる。これらの点で、電圧調整装置200の製造コストを比較的安くすることができ、また、電圧調整装置200の設置スペースが比較的小さくて済む。
図10は、電力変換における電力変換システム1とは異なる構成の第三例を示す図である。図10の構成の各部のうち、図2の構成の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(100、400、710、820、821)を付して説明を省略する。
図10の例では、図5に示す構成に加えて、整流器用変圧器100と変成器用遮断器820との間に負荷時タップチェンジャ1021が設けられている。負荷時タップチェンジャ1021は、整流器用変圧器100が通電中でも動作可能であり、負荷時タップチェンジャ1021の動作により整流器用変圧器100の変圧比を切り替えることで、整流器400の出力電圧を段階的に制御することができる。
負荷時タップチェンジャは、一般に制御が低速(数秒オーダ)であり、電車の運行に合わせて電車線910への出力電圧を切り替える用途には適さない。また、負荷時タップチェンジャには20万回程度の動作回数による寿命があるため、設備の期待寿命を30年と想定すれば例えば1日10回程度の切替に留めることが好ましい。この点でも、負荷時タップチェンジャを用いた図10の構成は、電車の運行に合わせて電車線910への出力電圧を切り替える用途には適さない。さらに、負荷時タップチェンジャを適用する場合、整流器用変圧器100をこれに適用可能な特殊仕様とする必要があり、負荷時タップチェンジャ1021自身も特別高圧の開閉器であるため大型となる。
これに対し、図2の構成では、電圧調整装置200に流す制御電流を変えることで出力電圧を変えることができる。図2の構成では、機械的な切替を行う必要がない点で、高速かつ連続的な電圧調整が可能であり、また、半導体電力変換を用いるため電圧調整回数の制約がない。また、電圧調整装置200は、汎用の整流器用変圧器を適用可能であり、追加的な特別高圧設備も不要であるため、全体の機器体格が比較的小さく済む。
図11は、電力変換における電力変換システム1とは異なる構成の第四例を示す図である。図11の構成の各部のうち、図2の構成の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(100、400、710、820、821)を付して説明を省略する。
図11の例では、図5に示す構成に加えて、所内母線810から見て図5の構成と並列に、整流器用変圧器100及び自励式整流器(サイリスタ整流器等で構成)1031が設けられている。整流器用変圧器100及び自励式整流器1031と所内母線810との間には、図5の構成と同様、変成器用遮断器820及び断路器821が設けられている。
整流器400と自励式整流器1031の直流出力は直列に接続され、整流器400の出力電圧と自励式整流器1031の出力電圧とが加算された電圧が、電車線910に供給される。
また、整流器400及び自励式整流器1031の出力側には、バイパス断路器1032と、リアクトル1033と、平滑コンデンサ1034とが設けられている。サイリスタ整流器を用いる適用形態では、リアクトル1033と平滑コンデンサ1034は省略されることがある。
かかる構成にて、自励式整流器1031におけるサイリスタの点弧角制御、あるいは自励式素子のPWM制御(Pulse Width Modulation Control、パルス幅変調制御)により電車線910への出力電圧を制御することができる。
図11の構成では、整流器用変圧器100が複数必要な点で、製造コストが高くなり、また、設置スペースが大きくなる。また、図11の構成では、全負荷電流が補償回路素子に常時通電する点で、素子が大型化し、通電損失が大きくなる。さらに、電車線910での短絡故障時に流れる、最大50キロアンペア(kA)程度の故障電流通電に見合った耐量を持つ大きな素子が必要となる。
これに対し、図2の構成では、整流器用変圧器100が1つあればよく、この点で製造コストが安く、設置スペースが小さくて済む。また、図2の構成では、電車線910に接続される主回路には半導体素子は不要であり、可変リアクトル200の制御巻線に接続された低圧回路に半導体素子が設けられるため、素子の大型化及び通電損失の増大を回避することができる。さらに、可変リアクトル200では主巻線と制御巻線とが電磁的に直交し、電車線910での短絡電流通電の影響は制御巻線には現れないため、半導体素子の短絡耐量を小さくすることができる。
図12は、電力変換における電力変換システム1とは異なる構成の第五例を示す図である。図12の構成の各部のうち、図11の構成の各部に対応して同様の機能を有する部分には同一の符号(100、710、820、821、1031、1033、1034)を付して説明を省略する。
図11の構成と比較すると、図12の構成では整流器用変圧器100及び整流器400の系統が無く、整流器用変圧器100及び自励式整流器1031の系統で電車線910に必要な全電力変換を行う。
図12の構成では、整流器用変圧器100が特殊仕様(図5の汎用品は適用できない)であり、また、自励式整流器1031では、必要な全電力変換に見合った大型の素子が必要であることから、製造コストが図5の構成と比べて桁違いに高い。また、発生する高調波が大きくなるため、フィルタ設備(リアクトル1033、平滑コンデンサ1034、および、追加的な補償装置)が大型となり、これも製造コスト上昇をもたらす要因となる。
これに対し、図2の構成では、整流器用変圧器100は汎用品が適用可能であり、また、電車線910に接続される主回路ではスイッチングを行わないため、フィルタ設備は大幅に簡略化(条件により省略も可能)でき、製造コストを大幅に圧縮することができる。
以上のように、整流器用変圧器100は、受電する交流電力の電圧を変換する。整流器400は、交流電力を直流電力に変換して負荷側へ出力する。図1の場合、力行を行う車両930が負荷の例に該当する。電圧調整装置200は、整流器用変圧器100と整流器400との間に設けられて電圧を調整する。
これにより、電力変換システム1では、電力変換システム1からの出力電圧を制御することができる。この出力電圧の制御にて電力線における電圧分布を調整することで、図8を参照して説明したように、回生車からの回生電力を力行車に流れやすくすることができる。この点で、電力変換システム1によれば、回生電力の有効活用を図ることができる。
また、電力変換システム1によれば、電気抵抗による電車線設備および車両への供給電圧の低下を補償することができる。
また、電力変換システム1によれば、複数の変電所の間での電力消費量の分担率を制御することができる。
また、電圧調整装置200はインダクタンスが可変な可変リアクトルを用いて構成される。電圧調整装置200は、整流器用変圧器100が電圧を変換した交流電力の電圧降下率を変化させる。
電力変換システム1は、可変リアクトルを用いて出力電圧を制御することで、スイッチングによる電圧制御を行う必要がない。電力変換システム1では、大容量のスイッチング素子が不要であり、この点で製造コストが安く、また、電力のスイッチングによる高調波が生じない。
また、電力変換システム1によれば、整流器400の電圧降下特性に縛られず電圧調整装置200の定格範囲内の任意の直流電圧を直流き電回路に供給できる。
また、電圧調整装置200は、リアクトルの鉄心に巻かれた制御巻線を流れる直流電流量の変化に応じて磁束を変化させてインダクタンスを変化させる。
電力変換システム1では、制御巻線を流れる電流量の制御にて出力電圧の変動率を制御することができ、例えばタップチェンジャなど機械的な仕組みによる電圧制御を行う必要がない。電力変換システム1では、機械的に電圧制御を行う場合よりも高速かつ連続的に電圧制御を行うことができる。例えば、電力変換システム1では、時定数1秒未満の高速で電圧制御を行うことができる。
また、電力変換システム1では、機械的に電圧制御を行う場合のような切替回数の制限は無い。
次に、図13及び図14を参照して、電力変換システム1の動作のシミュレーション結果について説明する。
図13は、電力変換システム1の動作のシミュレーション結果の第一例を示すグラフである。図13は、整流器400の定格が750キロワット(kW)程度と比較的小容量の機器のシミュレーション結果を示している。図13のグラフの横軸は電力変換システム1からの出力電流を示す。縦軸は電力変換システム1からの出力電圧を示す。
線L51は、制御電流が0アンペア(A)の場合の出力電流と出力電圧との関係を示す。線L52は、制御電流が50アンペアの場合の出力電流と出力電圧との関係を示す。線L53は、制御電流が100アンペアの場合の出力電流と出力電圧との関係を示す。
図13に示されるシミュレーション結果にて、制御電流に応じて電圧降下率(出力電流の変化に対する出力電圧の変化の割合)が変わることを確認できた。
図14は、電力変換システム1の動作のシミュレーション結果の第二例を示すグラフである。図14は、整流器400の定格が6000キロワット(kW)と現在用いられている整流器400の中で最大級の容量の場合のシミュレーション結果を示している。図14のグラフの横軸は電力変換システム1からの出力電流を示す。縦軸は電力変換システム1からの出力電圧を示す。
線L61は、制御電流が0アンペア(A)の場合の出力電流と出力電圧との関係を示す。線L62は、制御電流が50アンペアの場合の出力電流と出力電圧との関係を示す。線L63は、制御電流が100アンペアの場合の出力電流と出力電圧との関係を示す。線L64は、電圧調整装置200を設けず図5の構成のように整流器用変圧器100と整流器400とを直結した場合の出力電流と出力電圧との関係を示す。
図14に示されるシミュレーション結果にて、6000キロワットの定格に対しても制御電流に応じて電圧降下率が変わることを確認できた。
次に、図15〜図17を参照して、一般的なリアクトルの用法と電力変換システム1におけるリアクトルの用法との違いについて説明する。一般的なリアクトルの用法と、電力変換システム1におけるリアクトルの用法とを比較すると、特に、磁化特性の飽和領域に対する考え方が全く異なる。
図15は、リアクトルの鉄心の磁化特性の例を示すグラフである。図15のグラフの横軸は磁界の強さHを示す。縦軸は、磁束密度Bを示す。図15のグラフの線は、鉄心の磁気ヒステリシス曲線の例を示している。
図15の領域A12は、鉄心の磁気の非飽和領域であり、ヒステリシスの磁化特性を示す。一方、領域A11及びA13は、いずれも鉄心の磁気の飽和領域であり、この領域ではヒステリシスはほぼ見られない。
一般的なリアクトルの用法の場合、鉄損や騒音を低減するため非飽和領域での運転が原則であり、飽和領域は過負荷又は過電圧など異常状態の領域である。
図16は、リアクトルの巻線を流れる電流とインダクタンスとの関係の例を示すグラフである。このグラフは電力変換システム1に限らず、広く一般の有鉄心リアクトルで成り立つ性質を示したものである。図16のグラフの横軸は電流(電流値)を示す。縦軸は、インダクタンスを示す。領域A21は、非飽和領域に相当する。領域A22は、飽和領域に相当する。
線L71は、巻線を流れる電流とインダクタンスとの関係を示している。非飽和領域に相当する領域A21では、電流に依存せず一定の値となる比較的大きいインダクタンスとなるのに対し、飽和領域に相当する領域A22では、電流が大きくなるのにつれてインダクタンスが低下する。領域A21では鉄心の磁化特性はヒステリシスを有する非線形特性であるが、HとBの振幅の関係(電流と電圧の振幅の関係に相当)のみを評価すると、ほぼ線形の関係にあるため、この領域を線形領域と呼ぶこともある。
一般的なリアクトルの用法では、安定したインダクタンスの値が得られることが重要であり、インダクタンスが電流増加に応じて低下する飽和領域は、通常の使用範囲外の領域と捉えられる。
これに対し、電力変換システム1におけるリアクトルの用法では、出力電圧(リアクトルの両端電圧)の電圧降下の大きさが重要であり、インダクタンスの値そのものは重要ではない。
図17は、図16と同一のリアクトルに対して、リアクトルの巻線を流れる電流と電圧降下(誘導起電力)との関係の例を示すグラフである。図17のグラフの横軸は電流(電流値)を示す。縦軸は、リアクトルの端子間に生じる電圧降下を示す。領域A31は、非飽和領域に相当し電流に比例する電圧降下が生じる線形領域である。領域A32は、飽和領域に相当する。
線L81は、巻線を流れる電流と電圧降下との関係を示している。
飽和領域に相当する領域A32では、電流の大きさにかかわらず一定の電圧降下が得られる。電力変換システム1では、軽負荷領域から重負荷領域までの幅広い負荷に対して安定した電圧制御幅を確保できることから、領域A31の非飽和領域を用いた電圧降下率の制御(図4に記載の概念)よりも、領域A32の飽和領域を用いた電圧降下そのものを制御する方がより適切である。
また、飽和領域では、電流によらずほぼ一定した電圧降下が得られるため、制御装置300が故障などで停止した場合のリミッタ(問題が生じた整流器400の出力電圧を自律的に降下させることによるフェイルセーフ)としての役割を期待することができる。
さらに、飽和領域で動作させることによって、図8の変電所800b(軽負荷)の電圧降下を大きくできるため、電力変換システム1の導入効果をさらに高めることができる。
このように、一般的なリアクトルの用法と電力変換システム1におけるリアクトルの用法とでは、飽和領域に対する考え方が全く異なる。一般的なリアクトルの方法では原則として飽和領域に入らないよう非飽和領域で運転を行う。これに対し、電力変換システム1では、飽和領域を積極的に利用し小電流領域を除き飽和領域で動作させる。リアクトルの動作領域の設計は、鉄心の断面積と巻線巻数の調整で容易に行うことができる。例えば、飽和領域を主体的に使うには磁気飽和しやすい条件で設計すれば良いから、一般的なリアクトルと比べて鉄心の断面積を小さくするか、巻線巻数を多くするかすれば良い。
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の変更等も含まれる。例えば、本明細書で軌道と記載した部分を、ガイドウェイと独立の帰線路で構成するモノレールや新交通システムも本発明の適用範囲に含まれる。
1 電力変換システム
100 整流器用変圧器
200 電圧調整装置
300 制御装置
400 整流器
710 商用電力系統
720 受電用遮断器
730 取引電力計
800 変電所
810 所内母線
820 変成器用遮断器
830 直流高速度遮断器
910 電車線
920 レール
930 車両

Claims (4)

  1. 受電する交流電力の電圧を変換する変圧器と、
    交流電力を直流電力に変換して負荷側へ出力する整流器と、
    インダクタンスが可変な可変リアクトルを用いて構成され、前記変圧器と前記整流器との間に設けられて、前記変圧器が電圧を変換した交流電力の電圧降下率を変化させる電圧調整装置と、
    を備える電力変換システム。
  2. 前記電圧調整装置は、リアクトルの鉄心に巻かれた制御巻線を流れる直流電流量の変化に応じて鉄心内の磁束を変化させて前記インダクタンスを変化させる、請求項に記載の電力変換システム。
  3. 請求項1または請求項2に記載の電力変換システムと、
    前記電力変換システムとの組み合わせでき電回路を構成する電車線と帰線路と、
    前記電力変換システムからの電力を前記電車線から取得して軌道を走行する車両と、
    を備える交通システム。
  4. 受電する交流電力の電圧を変圧器で変換し、
    インダクタンスが可変な可変リアクトルを用いて構成され、前記変圧器と整流器との間に設けられた電圧調整装置で、前記変圧器が電圧を変換した交流電力の電圧降下率を変化させ、
    前記電圧調整装置からの出力の交流電力を前記整流器で直流電力に変換して負荷側へ出力する
    ことを含む電力変換方法。
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