JP6546560B2 - 事業者側光回線終端装置、マルチキャスト伝送方法及びコンピュータプログラム - Google Patents

事業者側光回線終端装置、マルチキャスト伝送方法及びコンピュータプログラム Download PDF

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Description

本発明は、マルチキャスト伝送を制御する技術に関する。
光分配伝送(PON:Passive Optical Network)システムを用いたIP(Internet Protocol)マルチキャストによるIP放送サービスが実現されている。IP放送サービスにおける伝送形態には上位装置コピー方式とPONコピー方式とがある。上位装置コピー方式は、事業者側光回線終端装置(OLT:Optical Line Terminal)の上位側にあるIPマルチキャスト対応ルータ(以下、「マルチキャストルータ」という。)がIPマルチキャストデータをMCB(Multiple Copy Broadcast)方式でコピーし、加入者側光回線終端装置(ONU:Optical Network Unit)ごとに送信する方式である。PONコピー方式は、OLTがIPマルチキャストデータをSCB(Single Copy Broadcast)方式でブロードキャスト伝送する方式である。PONコピー方式では、ONUが持つフィルタ機能によってONUの下位側へのデータの伝送(透過又は廃棄)が制御される。すなわち、MCB方式では受信端末を下位側に持つONUごとにIPマルチキャストデータがコピーされて送信されるのに対して、SCB方式では全てのONUに対して同一のIPマルチキャストデータがコピーされて送信される。
図26は、上位装置コピー方式におけるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。また図27は、図26の動作例の流れを示すシーケンス図である。映像配信システム99は、PONシステム199を含み、IPマルチキャストデータとして映像データを伝送するシステムである。図26及び図27は、要求された映像データの配信を映像配信サーバ20−1が行う場合の動作例を示している。まず、視聴端末10−1及び10−3によって視聴要求(Join)が送信される。上述のとおり上位装置コピー方式では、IPマルチキャストデータのコピーはマルチキャストルータ39によって行われる。そのため、Joinはマルチキャストルータ39−1まで転送される。マルチキャストルータ39−1は、映像配信サーバ20−1から送信されたIPマルチキャストデータ(以下、「CH」(チャネル(Channel)の略)という。)を、Joinの受信に応じて視聴端末10−1及び視聴端末10−3向けにそれぞれコピーする。このコピーによって、同じ映像データを持ち、送信先IPアドレスなどのヘッダ部が異なる2つのCHフレーム(図中のCH(MCB1)及びCH(MCB2)に対応)が生成される。生成されたCHフレームはレイヤ2スイッチ40を介してOLT59に送信される。
OLT59は、受信したCHフレームに対して、送信先のONU60を示すLLID(Logical Link ID)を付与する。OLT59から送出されたCHは光スプリッタ70によって分配され、ONU60−1、ONU60−2、ONU60−3まで伝送される。各ONU60は、LLIDに基づいて受信フレームが自装置宛てか否かを識別する。各ONU60は、自装置宛ての受信フレームを下位側の視聴端末10に転送し、自装置宛てでない受信フレームを廃棄する。LLIDに基づいて受信フレームの伝送(透過又は廃棄)を制御する機能は、PONの基本機能としてONU60に備えられる。
図28は、PONコピー方式におけるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。また図29は、図28の動作例の流れを示すシーケンス図である。図28及び図29は、要求された映像データの配信を映像配信サーバ20−2が行う場合の動作例を示している。まず、図26及び図27と同様に、視聴端末10−1及び10−3によって視聴要求(Join)が送信される。上述のとおりPONコピー方式では、IPマルチキャストデータのコピーはOLT59によって行われる。そのため、JoinはOLT59まで転送される。OLT59は、映像配信サーバ20−2から送信されたCHを、Joinの受信に応じて視聴端末10−1及び視聴端末10−3向けにそれぞれコピーする。このコピーによって、同じ映像データ及びヘッダ部を持つ複数のCHフレーム(図中のCH(SCB)に対応)が生成される。生成されたCHフレームはレイヤ2スイッチ40を介してOLT59に送信される。
ここでPONコピー方式においては、OLT59は、コピーするCHを受信していない場合にはJoinを上位側の装置へ転送する必要がある。SCB方式では、OLT59の下位側に送信されるCHはJoinの数によらず1つであり、OLT59は受信したCHフレームに対してブロードキャスト用のLLIDを付与する。OLT59から送出されたCHは光スプリッタ70によって分配され、ONU60−1、ONU60−2、ONU60−3まで伝送される。しかしながら、この動作だけでは、全てのONU60がCHを下位側の視聴端末10に転送することとなる。そのため、ONU60は、CHの下位側への伝送を制御するフィルタ機能をONUの基本機能として備えている。
例えばフィルタは、イーサネット(登録商標)フレームにおける宛先のMAC(Media Access Control)アドレス(MAC−DA)やVLAN IDなどの識別子に基づいてCHを透過又は廃棄するように構成される。フィルタは、受信されたCHの識別子がフィルタの設定値と一致しない場合に当該CHを透過せずに廃棄する。そのためOLT59は、要求されたCHを視聴端末10に透過させるためのフィルタ開放要求を、Joinを送信した視聴端末10を配下に持つONU60に送信する。このフィルタ開放要求を受信することによって、Joinを送信したONU60は、当該CHが下位側の視聴端末10に転送されるようにフィルタの動作を変更する。なお、このようなCHの透過又は廃棄の動作は、単一のフィルタで制御されてもよいし、複数のフィルタを組み合わせによって制御されてもよい。
図30は、上位装置コピー方式及びPONコピー方式が混在するマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。また、図31は、図30の動作例の流れを示すシーケンス図である。このように、上位装置コピー方式及びPONコピー方式は、一つの映像配信システム99において、CHごとに異なる伝送方式として混在することも可能である。
特開2010−16753号公報
IEEE Standard 802.3TM-2012 56.1.2 Summary of P2MP sublayer, http://standards.ieee.org/getieee802/download/802.3-2012_section5.pdf RFC2464 Transmission of IPv6 Packets over Ethernet Networks, December 1998, https://tools.ietf.org/html/rfc2464
上述のとおり、従来のIPマルチキャスト伝送では、OLTがSCB方式でデータフレームをコピーしてONUに転送(ブロードキャスト又はマルチキャスト)する場合、宛先ではない視聴端末にデータ配信が行われないように、ONUがフィルタ機能を有していることが前提であった。しかしながら、マルチキャスト伝送を行う映像配信システム99では必ずしも全てのONUがフィルタ機能を有しているとは限らない。
図32は、フィルタ機能を有さないONUが混在する環境でのPONコピー方式によるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。また図33は、図32の動作例の流れを示すシーケンス図である。図32及び図33において、ONU60−1はフィルタ機能を有していないONUである。この場合、ONU60−1は、自装置がCHの宛先であるか否かに関わらずCHを下位側の視聴端末10−1に送信する。このような環境では、SCB方式のデータコピーが行われることにより、フィルタ機能を有さないONU60及びその配下の装置に対して他のONU60宛のCHが送信されてしまう(図中の矢印61)。
また、映像配信システム99では、同じIPグループアドレスを持つCHが複数存在する場合もある。この場合、フィルタによる伝送制御はIPグループアドレスの単位で行われるため、CHごとにフレームの透過又は廃棄を制御することができない。
図34は、同じIPグループアドレスを持つCHが複数存在する環境でのPONコピー方式によるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。また図35は、図34の動作例の流れを示すシーケンス図である。図34及び図35は、IPソースアドレスが異なり、IPグループアドレスが同じである2つのCH(図中のCH1及びCH2に対応)が映像配信サーバ20−2から送信される場合の動作例を示している。例えば、CH1はIPソースアドレスとして“S1”を、IPグループアドレスとして“G”を持ち、CH2はIPソースアドレスとして“S2”を、IPグループアドレスとして“G”を持つ。この場合、例えばOLT59は、CH1及びCH2のそれぞれをSCB方式でコピーするとともに、Joinを送信した視聴端末10を配下に持つONU60に対してフィルタ開放要求を送信する。
しかしながら、このフィルタ開放要求の送信先となるMAC−DAはIPグループアドレスである“G”に基づいて生成される。CH1及びCH2は同じIPグループアドレスを持つため、ここで送信されるフィルタ開放要求によってONU60−1及びONU60−3のフィルタが開放される。その結果、ONU60−1及びONU60−3のそれぞれが、受信したCH1及びCH2の両方を下位側に透過させてしまう(図中の矢印62〜65)。このように、図32〜図35に示されるSCB方式の動作例では、視聴要求を送信していない視聴端末10に対してマルチキャストデータが配信される可能性があるため、配信対象のマルチキャストデータが特定のサービス加入者に対してのみ配信されることを意図したものである場合においては特に問題となる。
その一方、MCB方式であれば、送信先のONU60を示すLLIDがCHに付与されるため、ONU60には必ずしもフィルタ機能部が備えられる必要はない。しかしながら、MCB方式では、同じCHであってもONUごとに別フレームとしてコピーされ、伝送される。そのため、ONU60が多くなるほど1つのCHについて伝送されるフレームの量が多くなり、ネットワークの輻輳の原因となる可能性がある。
以上説明したようなMCB方式やSCB方式の問題点は、換言すれば、いずれも本来必要のないマルチキャストデータが送信されることによって発生するものである。
上記事情に鑑み、本発明は、IPマルチキャスト伝送における不要なデータ送信を抑制することができる技術を提供することを目的としている。
本発明の一態様は、加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置であって、マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送部を備える事業者側光回線終端装置である。
本発明の一態様は上記の事業者側光回線終端装置であって、前記伝送部は、自装置と前記加入者側光回線終端装置との間の通信に関する属性と前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記加入者側光回線終端装置に伝送するIPマルチキャストデータの前記コピー処理を前記属性に応じた伝送方式で行う事業者側光回線終端装置である。
本発明の一態様は上記の事業者側光回線終端装置であって、前記伝送部は、IPマルチキャストデータと前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記IPマルチキャストデータのそれぞれに応じた伝送方式で前記コピー処理を行う事業者側光回線終端装置である。
本発明の一態様は上記の事業者側光回線終端装置であって、前記端末にマルチキャストグループに対する接続又は離脱の要求を行わない端末が存在する場合、前記伝送部は、前記端末の種別と前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記端末の種別に応じた伝送方式で前記コピー処理を行う事業者側光回線終端装置である。
本発明の一態様は上記の事業者側光回線終端装置であって、前記伝送部は、IPマルチキャストデータと前記IPマルチキャストデータの配信可否及び伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送するか否かを判定し、前記IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送することが判定された場合、前記IPマルチキャストデータに応じた伝送方式で前記コピー処理を行う事業者側光回線終端装置である。
本発明の一態様は上記の事業者側光回線終端装置であって、前記伝送部は、前記加入者側光回線終端装置と前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記加入者側光回線終端装置に伝送するIPマルチキャストデータの前記コピー処理を前記加入者側光回線終端装置に応じた伝送方式で行う事業者側光回線終端装置である。
本発明の一態様は上記の事業者側光回線終端装置であって、前記伝送部は、IPマルチキャストデータ及び加入者側光回線終端装置の組み合わせごとに設定される前記IPマルチキャストデータの配信可否と、前記IPマルチキャストデータの伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送するか否かを判定し、前記IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送することが判定された場合、前記IPマルチキャストデータ及び前記加入者側光回線終端装置の組み合わせに応じた伝送方式で前記コピー処理を行う事業者側光回線終端装置である。
本発明の一態様は、加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置が行うマルチキャスト伝送方法であって、マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送ステップを有するマルチキャスト伝送方法である。
本発明の一態様は、加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置として機能するコンピュータに、マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送ステップを実行させるためのコンピュータプログラムである。
本発明により、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することが可能となる。
第1実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。 図1の動作例の流れを示すシーケンス図である。 OLT50の機能構成の具体例を示す図である。 第1実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 出力ポート51ごとの伝送方式でCHをコピーする映像配信システム100の動作例を示す図である。 図5の動作例の流れを示すシーケンス図である。 第2実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。 第2実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 第3実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。 第3実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 第4実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。 第4実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 図11の動作例の流れを示すシーケンス図である。 第5実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。 第5実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 図14の動作例の流れを示すシーケンス図である。 第6実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。 第6実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 第6実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 図17の動作例の流れを示すシーケンス図である。 第7実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。 第7実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 第7実施形態における設定情報の具体例を示す図である。 図21の動作例の流れを示すシーケンス図である。 設定情報の変形例の具体例を示す図である。 上位装置コピー方式におけるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。 図25の動作例の流れを示すシーケンス図である。 PONコピー方式におけるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。 図27の動作例の流れを示すシーケンス図である。 上位装置コピー方式及びPONコピー方式が混在するマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。 図29の動作例の流れを示すシーケンス図である。 フィルタ機能を有さないONUが混在する環境でのPONコピー方式によるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。 図31の動作例の流れを示すシーケンス図である。 同じIPグループアドレスを持つCHが複数存在する環境でのPONコピー方式によるマルチキャスト伝送の動作例を示す図である。 図33の動作例の流れを示すシーケンス図である。
<第1実施形態>
図1は、第1実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。映像配信システム100(通信システム)は、マルチキャスト伝送を行うシステムの一例であり、PONシステム200(受動光ネットワーク)を含む。視聴端末10−1〜10−3は、映像配信システム100によって配信される映像を視聴者が視聴するために操作する端末である。以下、特に区別する必要がない限り、視聴端末10−1〜10−3を視聴端末10と記載する。映像配信システム100は、映像配信サーバ20−1及び20−2と、マルチキャストルータ30−1及び30−2と、レイヤ2スイッチ40と、OLT50と、ONU60−1〜60−3と、光スプリッタ70と、を備える。
映像配信サーバ20−1及び20−2は、視聴端末10−1〜10−3に配信される映像データを予め記憶している。映像配信サーバ20−1及び20−2は、自装置に対応するマルチキャストルータ30−1又は30−2に出力する。具体的には、映像配信サーバ20−1はマルチキャストルータ30−1に対応し、映像配信サーバ20−2はマルチキャストルータ30−2に対応する。以下、特に区別する必要がない限り、映像配信サーバ20−1及び20−2を映像配信サーバ20と記載する。
マルチキャストルータ30−1及び30−2は、本来、上位側の装置(ここでは映像配信サーバ20−1及び20−2)から受信されるマルチキャストデータをMCB方式又はSCB方式でコピーして下位側の装置に送信する装置である。本実施形態及び以下の実施形態では、マルチキャストデータのコピーは、下位側の装置で行われるため、マルチキャストルータ30−1及び30−2は、上位側の装置から受信されるマルチキャストデータをレイヤ2スイッチ40に送信するのみである。以下、特に区別する必要がない限り、マルチキャストルータ30−1及び30−2をマルチキャストルータ30と記載する。
レイヤ2スイッチ40は、受信データをレイヤ2でスイッチングする中継装置である。レイヤ2スイッチ40は、マルチキャストルータ30から受信されるマルチキャストデータをOLT50に送信する。
OLT50は、PONシステム200における事業者側光回線終端装置(Optical Line Terminal)である。OLT50は、レイヤ2スイッチから受信されるマルチキャストデータを、MCB方式又はSCB方式でコピーして光スプリッタ70に送信する。
ONU60−1〜60−3は、PONシステム200における加入者側光回線終端装置(Optical Network Unit)である。ONU60−1〜60−3は、光スプリッタ70によって分配されたマルチキャストデータを受信して、下位側の装置(ここでは視聴端末10−1〜10−3)に出力する。なお、ONU60−1〜60−3は、MCB方式でコピーされたマルチキャストデータについて、自装置宛てのマルチキャストデータを受信し、自装置宛てでないマルチキャストデータを廃棄する。また、ONU60−1〜60−3は、SCB方式でコピーされたマルチキャストデータについて、フィルタが開放されていれば下位側の装置に透過させ、フィルタが閉塞されていれば受信フレームを廃棄する。ONU60−1〜60−3は、フィルタの開放をOLT50から送信されるフィルタ開放要求に基づいて制御し、フィルタの閉塞をOLT50から送信されるフィルタ閉塞要求に基づいて制御する。以下、特に区別する必要がない限り、ONU60−1〜60−3をONU60と記載する。
図2は、図1の動作例の流れを示すシーケンス図である。図2において、各装置の名称に付記された()内の記載は、図1に示された各装置の符号に対応する。また、各シーケンスを表す矢印は、図1に示された同様の線種の各矢印に対応している。まず、映像配信サーバ20−2が映像データを配信する(ステップS101)。配信された映像データは、マルチキャストルータ30―2を介してOLT50に送信される。その一方で、視聴端末10−1がOLT50に対して視聴要求(Join)を送信する(ステップS102)。OLT50は、Joinの受信に応じて、CH(映像データ)をMCB方式でコピーし、光スプリッタ70(図示せず)に送信する。光スプリッタ70は、受信されたCHをONU60−1〜60−3に分配する(ステップS103〜S105)。
ここで分配されたCHは、視聴端末10−1の視聴要求(Join)に基づいて生成された、ONU60−1を宛先とするフレームである。そのため、ONU60−1のみ当該CHを受信し、ONU60−2及び60−3は当該CHを廃棄する。そのため、CHは視聴を要求した視聴端末10によってのみ受信される。
その一方で、視聴端末10−3は、視聴端末10−1と同様のCHに対する視聴要求(Join)をOLT50に送信する(ステップS106)。この場合、OLT50及びONU60−1〜60−3が視聴端末10−1の場合と同様の処理を行うことにより、当該CHが視聴端末10−3にのみ配信される(ステップS107〜S109)。
なお、図2では、OLT50がMCB方式でCHをコピーする例を説明したが、OLT50はSCB方式でCHをコピーしてもよい。また、OLT50において、CHのコピー処理の方式(以下、「伝送方式」という。)はMCB方式又はSCB方式のいずれかの方式に固定されてもよいが、OLT50が下位側への出力ポートを複数有する場合には、ポートごとに伝送方式が設定されてもよい。
図3は、OLT50の機能構成の具体例を示す図である。OLT50は、バスで接続されたCPU(Central Processing Unit)やメモリや補助記憶装置などを備え、コンピュータプログラムを実行する。OLT50は、コンピュータプログラムの実行によって出力ポート51−1〜51−n(nは2以上の整数)、入力ポート52、伝送部53及び記憶部54を備える装置として機能する。なお、OLT50の各機能の全て又は一部は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やPLD(Programmable Logic Device)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等のハードウェアを用いて実現されてもよい。コンピュータプログラムは、コンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録されてもよい。コンピュータ読み取り可能な記録媒体とは、例えばフレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置である。コンピュータプログラムは、電気通信回線を介して送信されてもよい。
出力ポート51−1〜51−n(nは2以上の整数)は、OLT50の下位側のネットワークへの出力ポートである。入力ポート52は、OLT50の上位側のネットワークからの入力ポートである。出力ポート51−1〜51−nのうち、伝送方式がMCB方式に設定された出力ポートは光スプリッタ70に接続され、SCB方式に設定された出力ポートは対応するONU60に直接接続される。また、OLT50は、伝送部53及び記憶部54を備える。
伝送部53は、入力ポート52から出力されるCHをMCB方式及びSCB方式のいずれか一方又は両方の方式でコピーして出力ポート51−1〜51−nに出力する。以下、特に区別する必要が無い限り、出力ポート51−1〜51−nを出力ポート51と記載する。
記憶部54は、磁気ハードディスク装置や半導体記憶装置などの記憶装置を用いて構成される。記憶部54は、出力ポート51ごとの伝送方式を示す設定情報を予め記憶している。
図4は、第1実施形態における設定情報の具体例を示す図である。設定情報は、例えば図4に示される設定情報テーブル541として記憶部54に記憶される。設定情報テーブル541は、ポート番号ごとの設定情報レコードを有する。設定情報レコードは、ポート番号及び伝送方式の各値を有する。ポート番号は、各出力ポート51の識別情報を表す。伝送方式は、ポート番号によって識別される出力ポートの伝送方式(MCB方式又はSCB方式)を表す。伝送部53は、設定情報に基づいて、入力ポート52から出力されるCHを各ポートに応じた伝送方式でコピーして対応する出力ポート51に出力する。
図5は、出力ポート51ごとの伝送方式でCHをコピーする映像配信システム100の動作例を示す図である。図6は、図5の動作例の流れを示すシーケンス図である。図6のシーケンスが示す動作の流れは、図4に示された内容の設定情報に基づく。まず、映像配信サーバ20−2が映像データを配信する(ステップS111)。配信された映像データは、マルチキャストルータ30―2を介してOLT50に送信される。その一方で、視聴端末10−1がOLT50に対して視聴要求(Join)を送信する(ステップS112)。OLT50は、Joinの受信に応じて設定情報テーブル541を参照し、下位側に視聴端末10−1を持つONU60−1が接続されているポート番号“1”を持つ設定情報レコードを選択する。OLT50は選択された設定情報レコードから伝送方式の値“MCB”を取得する。OLT50は、取得された値によって示される伝送方式(すなわちMCB方式)でCHをコピーする。OLT50は、コピーされたCHをポート番号“1”の出力ポート51−1に出力する。出力ポート51−1に出力されたCHは、図2同様に、ONU60−1にのみ受信され、ONU60−2及び60−3において廃棄される(ステップS113〜S115)。
その一方で、視聴端末10−3は、OLT50に対して視聴要求(Join)を送信する(ステップS116)。OLT50は、Joinの受信に応じて設定情報テーブル541を参照し、下位側に視聴端末10−3を持つONU60−3が接続されているポート番号“3”を持つ設定情報レコードを選択する。OLT50は選択された設定情報レコードから伝送方式の値“SCB”を取得する。OLT50は、取得された値によって示される伝送方式(すなわちSCB方式)でCHをコピーする。OLT50は、コピーされたCHをポート番号“3”の出力ポート51−3に出力する。出力ポート51−3に出力されたCHは、ONU60−3に送信される(ステップS117)。この時点では、受信側のONU60−3においてフィルタが開放されていないため、ONU60−3はCHを受信しない。
一方で、OLT50は、Joinの受信に応じて、Joinを送信した視聴端末10−3を持つONU60−3に対してフィルタ開放要求を送信する(ステップS118)。ONU60−3は、フィルタ開放要求に応じてフィルタを開放する。このフィルタの開放により、ONU60−3はCHの受信を開始し、受信したCHを下位側に送信する(ステップS119)。
このように構成された第1実施形態の映像配信システム100では、マルチキャスト伝送に必要なCHのコピーをマルチキャストルータ30ではなく、PONシステム200側のOLT50が行う。具体的には、OLT50は、自装置の単位又は出力ポートの単位で設定された伝送方式に基づいて、MCB又はSCBのいずれかの伝送方式でCHのコピーを行う。このような機能を備えることにより、OLT50は、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することができる。
<第2実施形態>
図7は、第2実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。第2実施形態の映像配信システム100は、OLT50に代えてOLT50aを備える点で第1実施形態の映像配信システム100と異なる。OLT50aは、各ONU60の属性に応じて設定された伝送方式でCHのコピーを行う点で、第1実施形態におけるOLT50と異なる。この場合、OLT50aの記憶部54には、設定情報として、伝送方式と、上記属性の一例としての各ONUの伝送帯域との対応関係を示す情報が予め記憶される。
図8は、第2実施形態における設定情報の具体例を示す図である。設定情報は、例えば図8に示される設定情報テーブル542として記憶部54に記憶される。設定情報テーブル542は、伝送区間情報ごとの設定情報レコードを有する。設定情報レコードは、伝送区間情報及び伝送方式の各値を有する。伝送区間情報は、各ONU60が有する伝送帯域の種別を表す。伝送方式は、伝送区間情報が示す種別の伝送帯域に応じた伝送方式(MCB方式又はSCB方式)を表す。伝送部53は、設定情報に基づいて、上位側から入力されたCHを、出力先のONU60の伝送帯域に応じた伝送方式でコピーする。
なお、OLT50aが、下位側への出力ポートを複数有する場合には、設定情報にポートごとの伝送区間情報を定義することで、出力対象のポートごとに異なる伝送方式でCHのコピーが行われても良い。
このように伝送帯域に応じてコピーされたCHは、ONU60−1〜60−3の全てのONUに送信される。受信側のONU60は自装置に対応した波長のCHを受信し、自装置に対応していない波長のCHを廃棄する。例えば、ONU60−1及びONU60−2の伝送帯域が10GHz帯であり、ONU60−3の伝送帯域が1GHz帯であると仮定する。この場合、ONU60−3は、10GHz帯の波長の光信号を受信できないため、10GHz帯で送信されたCHが受信されたとしても廃棄する。また、ONU60−1及び60−2は、1GHz帯の波長の光信号を受信できないため、1GHz帯の波長の光信号が受信されたとしても廃棄する。
このように構成された第2実施形態の映像配信システム100では、マルチキャスト伝送に必要なCHのコピーをマルチキャストルータ30ではなく、PONシステム200側のOLT50aが行う。具体的には、OLT50aは、自装置と、コピーしたCHの送信先であるONU60との間の伝送区間における伝送帯域に応じた伝送方式でCHのコピーを行う。このような機能を備えることにより、OLT50aは、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することができる。
<第3実施形態>
図9は、第3実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。第3実施形態の映像配信システム100は、OLT50に代えてOLT50bを備える点で第1実施形態の映像配信システム100と異なる。OLT50bは、上位側から入力されるCHの種別に応じて設定された伝送方式でCHのコピーを行う点で、第1実施形態におけるOLT50と異なる。この場合、OLT50bの記憶部54には、設定情報として、各CHと伝送方式との対応関係を示す情報が予め記憶される。
図10は、第3実施形態における設定情報の具体例を示す図である。設定情報は、例えば図10に示される設定情報テーブル543として記憶部54に記憶される。設定情報テーブル543は、CH番号ごとの設定情報レコードを有する。設定情報レコードは、CH番号、IPソースアドレス、IPグループアドレス、受信側VLAN−ID、送信側VLAN−ID及び伝送方式の各値を有する。
IPソースアドレスは、CHフレームに付与された送信元IPアドレスを表す。例えばCH番号“1”で識別されるCH(以下、「CH[1]」と記載する。」)が図9におけるCH1として配信されると仮定した場合、CH[1]に対応するIPソースアドレス“2001:1:101:1”は映像配信サーバ20−1のIPアドレスを表す。また、CH番号“3”で識別されるCH(以下、「CH[3]」と記載する。)が図9におけるCH2として配信されると仮定した場合、CH[3]に対応するIPソースアドレス“2001:1:a101:1”は、映像配信サーバ20−2のIPアドレスを表す。IPグループアドレスは、CHフレームに付与されたマルチキャストグループのIPアドレスを表す。
受信側VLAN−IDは、CHフレームを受信する装置が所属するVLANの識別情報を表す。送信側VLAN−IDは、CHフレームを送信する装置が所属するVLANの識別情報を表す。例えばCH[1]が図9に記載のCH1として配信される場合、受信側VLAN−ID“1001”はOLT50bにおけるCH1の送信ポート及びCH1を受信するONU60−1が所属するVLANを表し、送信側VLAN−ID“2001”はレイヤ2スイッチ40におけるCH1の送信ポート及びCH1を受信するOLT50bの受信ポートが所属するVLANを表す。
また例えば、CH[3]が図9に記載のCH2として配信される場合、受信側VLAN−ID“1101”はOLT50bにおけるCH2の送信ポート及びCH2を受信するONU60−3が所属するVLANを表し、送信側VLAN−ID“2101”はレイヤ2スイッチ40におけるCH2の送信ポート及びCH2を受信するOLT50bの受信ポートが所属するVLANを表す。このように、OLT50bやONU60、レイヤ2スイッチの各装置は、配信されるCHに応じて異なるVLANに所属する。
各CHは、CHフレームに付与される上記のIPソースアドレスやIPグループアドレス)、受信側VLAN−ID、送信側VLAN−ID等の情報に基づいて一意に識別可能である。CH番号は、これらの情報に基づいて一意に識別されたCHに対して付与される各CHの識別情報である。伝送方式は、CH番号によって識別されるCHごとに定義される伝送方式(MCB方式又はSCB方式)を表す。
なお、図10に例示した設定情報は、CHを一意に識別するための情報の一例である。CHの識別はこれらの一部の情報に基づいて識別されてもよいし、これらの全ての情報に基づいて識別されてもよい。また、設定情報は、CHの識別に用いることができる情報であれば、他のどのような情報を含んでもよい。
OLT50bは、上記の設定情報によって示されるCHごとの伝送方式でCHのコピーを行う。例えばCH[1]が図9に記載のCH1として配信される場合において、視聴端末10−1がIPグループアドレス“FF33::101:1”に対応するマルチキャストグループに参加するためのJoinを送信したと仮定する。この場合OLT50bは、受信されたJoinに基づいてCH番号(すなわち“1”)を識別し、そのCH番号に対応づけられた伝送方式(すなわち“MCB”方式)でCH1をコピーする。
また例えば、CH[3]が図9に記載のCH2として配信される場合において、視聴端末10−3がIPグループアドレス“FF33::3101:1”に対応するマルチキャストグループに参加するためのJoinを送信したと仮定する。この場合OLT50bは、受信されたJoinに基づいてCH番号(すなわち“3”)を識別し、そのCH番号に対応づけられた伝送方式(すなわち“SCB”方式)でCH2をコピーする。このように、IPグループアドレス宛に配信されたマルチキャストデータは、CHごとに予め設定された伝送方式でコピーされ、対応するマルチキャストグループに参加した視聴端末10に送信される。
このように構成された第3実施形態の映像配信システム100では、マルチキャスト伝送に必要なCHのコピーをマルチキャストルータ30ではなく、PONシステム200側のOLT50bが行う。具体的には、OLT50bは、CHごとに設定された伝送方式でCHのコピーを行う。このような機能を備えることにより、OLT50bは、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することができる。
<第4実施形態>
図11は、第4実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。上述のとおり一般に、IPマルチキャスト伝送では、受信端末はマルチキャストグループへの接続要求(Join)を送信することによってマルチキャストデータの受信を開始し、マルチキャストグループからの離脱要求(Leave)を送信することによってマルチキャストデータの受信を停止する。以下では、このような各要求の送信によってマルチキャストグループに参加又は離脱する端末を要求端末と称する。しかしながら、放送等の映像配信システム100には、接続要求(視聴要求)を送信することなく常時マルチキャストデータを受信することができる視聴端末(以下、「非要求端末」という。)が存在する場合がある。このような非要求端末が存在する環境では、非要求端末向けのCHが他の視聴端末に配信される可能性がある。
第4実施形態の映像配信システム100は、OLT50に代えてOLT50cを備える点で第1実施形態の映像配信システムと異なる。OLT50cは、CHの送信対象となるONU60の配下における非要求端末の存在有無に応じてCHの伝送方式を選択する点で、第1実施形態におけるOLT50と異なる。この場合、OLT50cの記憶部54には、設定情報として、各CHについての非要求端末の有無と、各CHの伝送方式との対応関係を示す情報が予め記憶される。
図12は、第4実施形態における設定情報の具体例を示す図である。設定情報は、例えば図12に示される設定情報テーブル544として記憶部54に記憶される。設定情報テーブル544は、CH番号ごとの設定情報レコードを有する。設定情報レコードは、CH番号、IPソースアドレス、IPグループアドレス、受信側VLAN−ID、送信側VLAN−ID、ポート番号、第1伝送方式及び端末情報の各値を有する。CH番号、IPソースアドレス、IPグループアドレス、受信側VLAN−ID及び送信側VLAN−IDは、図10で説明した各値と同様である。
ポート番号は、CHの出力対象となるポートの識別情報を表す。第1伝送方式は、出力対象のポート配下に非要求端末が存在しない場合に用いられる伝送方式を表す。端末情報は、出力対象のポート配下に存在する非要求端末に関する情報を表す。例えば端末情報には、ONU識別子、IPアドレス及び第2伝送方式の各値が含まれる。ONU識別子は、出力対象のポート配下に存在し、かつ配下に非要求端末を持つONU60の識別情報を表す。IPアドレスは、ONU識別子によって識別されるONU60配下に存在する非要求端末のIPアドレスを表す。第2伝送方式は、ONU識別子によって識別されるONU60が、CH番号が示すCHのコピーを行う際に用いられる伝送方式を表す。なお、端末情報はひとつのCH番号に対して複数存在してもよい。
また、端末情報を、出力対象のポート配下に存在する要求端末に関する情報としてもよい。この場合、出力対象のポート配下に要求端末が存在する場合の伝送方式を第1伝送方式とし、出力対象のポート配下に要求端末が存在しない(すなわち非要求端末のみ存在しうる)場合の伝送方式を第2伝送方式としてもよい。すなわちこの場合、第1伝送方式が要求端末に対する伝送方式となり、第2伝送方式が非要求端末に対する伝送方式となる。端末情報は、出力対象のポート配下に存在する各端末が要求端末又は非要求端末のいずれの端末であるかを識別することが可能であれば他のどのような情報で表されても良い。
図13は、図11の動作例の流れを示すシーケンス図である。図13のシーケンスが示す動作の流れは、図12に示された内容の設定情報に基づく。なお、ここでは、図11に記載のOLT50cは、ポート番号“1”で識別されるポート配下にONU60−1〜60−3を持ち、図12に記載の“ONU#3”はONU60−3の識別情報であると仮定する。この場合、まず、映像配信サーバ20−2が映像データを配信する(ステップS401)。配信された映像データは、マルチキャストルータ30―2を介してOLT50cに送信される。例えば、ここでは、CH[1]が図9に記載のCHとして配信されたと仮定する。この場合、OLT50cは、設定情報に基づいてCH[1]の視聴端末に非要求端末が存在するか否かを判定する。
その結果、OLT50cは、ONU60−3の配下に非要求端末である視聴端末10−3(IPアドレス“2015:101::1:3”)が存在することを識別する。この場合、OLT50cは、ONU60−3に対して設定された第2伝送方式(すなわち“SCB”方式)でCH[1]をコピーし、光スプリッタ70に送信する。光スプリッタ70は、受信されたCH[1]をONU60−1〜60−3に分配する(ステップS402〜S404)。続いて、OLT50cは、ONU60−3に対してフィルタ開放要求を送信する(ステップS405)。ONU60−3は、フィルタ開放要求に応じてフィルタを開放する。このフィルタの開放により、ONU60−3はCH[1]の受信を開始し、受信したCH[1]を下位側に送信する(ステップS406)。
その一方で、非要求端末でない視聴端末10−1がOLT50cに対して同じCH[1]の視聴要求(Join)を送信する(ステップS407)。この場合、視聴端末10−1は非要求端末ではないため、OLT50cは、視聴端末10−1を配下に持つONU60−1に対して設定された第1伝送方式(すなわち“MCB”方式)でCH[1]をコピーし、光スプリッタ70に送信する。光スプリッタ70は、受信されたCH[1]をONU60−1〜60−3に分配する(ステップS408〜S410)。CH[1]は、視聴端末10−1を宛先とするフレームであるため、視聴端末10−1によってのみ受信される。
このように構成された第4実施形態の映像配信システム100では、マルチキャスト伝送に必要なCHのコピーをマルチキャストルータ30ではなく、PONシステム200側のOLT50cが行う。具体的には、OLT50cは、配下に非要求端末を持たないONU60に対してはCHのコピーを第1伝送方式で行い、配下に非要求端末を持つONU60に対してはCHのコピーを第2伝送方式で行う。このような機能を備えることにより、OLT50cは、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することができる。
なお、上記では、第2伝送方式をポートごとに設定する実施形態について説明したが、第2伝送方式はONU60の装置単位に設定されてもよい。
<第5実施形態>
図14は、第5実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。第5実施形態の映像配信システム100は、OLT50に代えてOLT50dを備える点で第4実施形態の映像配信システム100と異なる。OLT50dは、OLT50dが有する機能に加えて、CHごとに設定されたデータ配信の可否に応じて上位側から入力されるCHを下位側に送信する点でOLT50cと異なる。
図15は、第5実施形態における設定情報の具体例を示す図である。第5実施形態における設定情報は、例えば図12と同様の設定情報テーブル544cとして記憶部54に記憶される。この場合、設定情報レコードの第1伝送方式には、“MCB方式”、“SCB方式”又は“廃棄”のいずれかの値が設定される。
図16は、図14の動作例の流れを示すシーケンス図である。図16のシーケンスが示す動作の流れは、図15に示された内容の設定情報に基づく。なお、ここでは、図14に記載のOLT50dは、ポート番号“1”で識別されるポート配下にONU60−1〜60−3を持つと仮定する。この場合、まず、図16において、図13と同様のステップS401〜S410が実行されることにより、CH[1]が図9に記載のCH1として視聴端末10−1及び10−3に配信される。その一方で、映像配信サーバ20−2は、CH1と異なる映像データであるCH2として、CH番号“2”で識別されるCH(以下、「CH2」と記載する。)を配信する(ステップS501)。この場合、OLT50dは、設定情報に基づいてCH[2]の第1伝送方式が全てのポートで“廃棄”となっていることを識別する。この場合OLT50dは、上位側から送信されたCH[2]をいずれのOLT60にも送信することなく廃棄する。この場合、OLT50dは、仮にいずれかの視聴端末10から視聴要求が受信されたとしても視聴要求に応じない。
このように構成された第5実施形態の映像配信システム100では、マルチキャスト伝送に必要なCHのコピーをマルチキャストルータ30ではなく、PONシステム200側のOLT50dが行う。具体的には、OLT50dは、配下に非要求端末を持たないONU60に対してはCHのコピーを第1伝送方式で行い、配下に非要求端末を持つONU60に対してはCHのコピーを第2伝送方式で行う。さらにOLT50dは、CHごとに設定されたデータ配信の可否に応じて上位側から入力されるCHを下位側に送信する。このような機能を備えることにより、OLT50dは、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することができる。
<第6実施形態>
図17は、第6実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。第6実施形態の映像配信システム100は、OLT50bに代えてOLT50eを備える点で第3実施形態の映像配信システム100と異なる。OLT50eは、OLT50bが有する機能に加えて、ONU60の装置種別ごとに設定された伝送方式でCHのコピーを行う点でOLT50bと異なる。例えば、装置種別は各ONU60の伝送帯域によって表される。
図18及び図19は、第6実施形態における設定情報の具体例を示す図である。第6実施形態における設定情報は、例えば図18に示される第1設定情報テーブル545及び図19に示される第2設定情報テーブル546として記憶部54に記憶される。第1設定情報テーブル545は、図10の設定情報テーブル543に定義された各値を、OLT50のポートごとの設定情報として保持するテーブルである。
第2設定情報テーブル546は、ONU番号ごとの第2設定情報レコードを有する。第2設定情報レコードは、ONU番号、装置種別及び第2伝送方式の各値を有する。装置種別は、ONU番号で識別されるONU60の装置種別を表す。第2伝送方式は、第1設定情報テーブル545においてCHごとに設定された伝送方式を標準の伝送方式(以下、「標準伝送方式」という。)として、その標準伝送方式に優先して用いられる伝送方式である。
図20は、図17の動作例の流れを示すシーケンス図である。図20のシーケンスが示す動作の流れは、図18及び図19に示された内容の設定情報に基づく。なお、ここでは、図17に記載のOLT50eは、ポート番号“1”で識別されるポート配下にONU60−1〜60−3を持つと仮定する。この場合、まず、映像配信サーバ20−1が映像データを配信する(ステップS601)。配信された映像データは、マルチキャストルータ30―1を介してOLT50eに送信される。例えば、ここでは、図17に記載のCHとしてCH[1]が配信されたと仮定する。その一方で、視聴端末10−1がOLT50eに対してCH[1]の視聴要求(Join)を送信する(ステップS602)。この場合、OLT50eは、設定情報に基づいて、視聴端末10−1を配下に持つONU60−1に対して設定された伝送方式が標準伝送方式(すなわちMCB方式)であることを識別する。OLT50eは、Joinの受信に応じてCH[1]をMCB方式でコピーし、光スプリッタ70(図示せず)に送信する。光スプリッタ70は、受信されたCH[1]をONU60−1〜60−3に分配する(ステップS603〜S605)。
ここで分配されたCH[1]は、視聴端末10−1の視聴要求(Join)に基づいて生成された、ONU60−1を宛先とするフレームである。そのため、ONU60−1のみCH[1]を受信し、ONU60−2及び60−3はCH[1]を廃棄する。そのため、CH[1]は視聴を要求した視聴端末10によってのみ受信される。その一方で、視聴端末10−2が、視聴端末10−1と同様のCH[1]に対する視聴要求(Join)をOLT50eに送信する(ステップS606)。視聴端末10−2についても、視聴端末10−1と同様の流れでCH[1]の配信が行われる(ステップS607〜S609)。
その一方で、さらに視聴端末10−3から視聴端末10−1と同様のCH[1]に対する視聴要求(Join)がOLT50eに対して送信される(ステップS610)。この場合、OLT50eは、設定情報に基づいて、視聴端末10−3を配下に持つONU60−3に対して設定された伝送方式がSCB方式であることを識別する。OLT50eは、Joinの受信に応じてCH[1]をSCB方式でコピーし、光スプリッタ70(図示せず)に送信する。光スプリッタ70は、受信されたCH[1]をONU60−1〜60−3に分配する(ステップS611〜S613)。
一方で、OLT50eは、Joinの受信に応じて、Joinを送信した視聴端末10−3を持つONU60−3に対してフィルタ開放要求を送信する(ステップS614)。ONU60−3は、フィルタ開放要求に応じてフィルタを開放する。このフィルタの開放により、ONU60−3はCH[1]の受信を開始し、受信したCH[1]を下位側に送信する(ステップS615)。
このように構成された第6実施形態の映像配信システム100では、マルチキャスト伝送に必要なCHのコピーをマルチキャストルータ30ではなく、PONシステム200側のOLT50eが行う。具体的には、OLT50eは、ONU60の装置種別ごとに設定された伝送方式でCHのコピーを行う。このような機能を備えることにより、OLT50eは、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することができる。
<第7実施形態>
図21は、第7実施形態の映像配信システム100のシステム構成の具体例及び動作例を示す図である。第7実施形態の映像配信システム100は、OLT50に代えてOLT50fを備える点で第1実施形態の映像配信システム100と異なる。OLT50fは、ONU60ごとに設定されたデータ配信の可否に応じて上位側から入力されるCHを下位側に送信する点でOLT50と異なる。
図22及び図23は、第7実施形態における設定情報の具体例を示す図である。第7実施形態における設定情報は、例えば図22に示される第1設定情報テーブル545f及び図23に示される第2設定情報テーブル546fとして記憶部54に記憶される。第1設定情報テーブル545fは、図18の第1設定情報テーブル545と同様である。また、第2設定情報テーブル546fは、図19の第2設定情報テーブル546と同様である。ただし、第2設定情報テーブル546fは、ONU番号で識別されるONU60について、配信が許可されたONUであるか否かを示す情報を第2伝送方式の値に保持しうる点で第2設定情報テーブル546と異なる。図23の例は、ONU番号“2”で識別されるONU60の配信が許可されていない(“廃棄”)ことを表している。
図24は、図21の動作例の流れを示すシーケンス図である。図24のシーケンスが示す動作の流れは、図22及び図23に示された内容の設定情報に基づく。なお、ここでは、図21に記載のOLT50fは、ポート番号“1”で識別されるポート配下にONU60−1〜60−3を持ち、ONU60−1〜60−3がそれぞれONU番号“1”〜“3”で識別されると仮定する。この場合、まず、映像配信サーバ20−1が映像データを配信する(ステップS701)。配信された映像データは、マルチキャストルータ30―1を介してOLT50fに送信される。その一方で、視聴端末10−1がOLT50fに対して視聴要求(Join)を送信する(ステップS702)。例えばここでは、CH[1]が図21に記載のCHとして配信されたと仮定する。この場合、OLT50fは、設定情報に基づいて、視聴端末10−1を配下に持つONU60−1(装置種別“10G”)に対して設定された伝送方式が“標準伝送方式”(すなわちMCB方式)であることを識別する。この場合OLT50fは、Joinの受信に応じてCH[1]をMCB方式でコピーし、光スプリッタ70(図示せず)に送信する。光スプリッタ70は、受信されたCH[1]をONU60−1〜60−3に分配する(ステップS703〜S705)。ここで分配されたCH[1]は、ONU60−1を宛先とするフレームである。そのため、CH[1]はONU60−1にのみ受信され、ONU60−2及び60−3では廃棄される。
その一方で、視聴端末10−2が、視聴端末10−1と同様のCH[1]に対する視聴要求(Join)をOLT50fに送信する(ステップS706)。この場合、OLT50fは、設定情報に基づいて、視聴端末10−2を配下に持つONU60−2(装置種別“10G”)に対して設定された伝送方式が“廃棄”である(すなわち配信が許可されていない)ことを識別する。この場合OLT50fは、ステップS706で送信された視聴要求に対してはCH[1]のコピーを行わず、下位側へのCH[1]の伝送を抑止する。
また一方で、視聴端末10−3が、視聴端末10−1と同様のCH[1]に対する視聴要求(Join)をOLT50fに送信する(ステップS707)。この場合、OLT50fは、設定情報に基づいて、視聴端末10−3を配下に持つONU60−3(伝送帯域“1G”に対して設定された伝送方式が“SCB”方式であることを識別する。この場合OLT50fは、Joinの受信に応じてCH[1]をSCB方式でコピーし、光スプリッタ70(図示せず)に送信する。光スプリッタ70は、受信されたCH[1]をONU60−1〜60−3に分配する(ステップS708〜S710)。一方で、OLT50fは、Joinの受信に応じて、要求端末である視聴端末10−3を配下に持つONU60−3に対してフィルタ開放要求を送信する(ステップS711)。ONU60−3は、フィルタ開放要求に応じてフィルタを開放する。このフィルタの開放により、ONU60−3はCH[1]の受信を開始し、受信したCH[1]を下位側に送信する(ステップS712)。
このように構成された第7実施形態の映像配信システム100では、マルチキャスト伝送に必要なCHのコピーをマルチキャストルータ30ではなく、PONシステム200側のOLT50fが行う。具体的には、OLT50fは、ONU60ごとに設定されたデータ配信の可否に応じて上位側から入力されるCHのコピーを行う。このような機能を備えることにより、OLT50fは、IPマルチキャスト伝送において不要なデータ送信が生じることを抑制することができる。
<変形例>
CHの伝送方式の決定に用いられる設定情報は、上記の各実施形態で例示した設定情報の組み合わせで構成されてもよい。また、設定情報には、上記の各実施形態で例示した以外の情報が含まれてもよい。
伝送方式の決定方法は、上記の各実施形態で説明した方法のそれぞれで実現されてもよいし、各方法の組み合わせで実現されてもよい。
図25は、設定情報の変形例の具体例を示す図である。上記の第6実施形態や第7実施形態では設定情報が複数のテーブルで保持される例について説明したが、設定情報は一つのテーブルで保持されてもよい。例えば、図25に示される設定情報テーブル548のように、第1実施形態〜第7実施形態で用いられる設定情報が一つのテーブルで保持されてもよい。このように、伝送方式の決定に必要な情報が一つのテーブルで管理されることにより、上記の各実施形態で説明した方法ごとに設定情報を管理する必要がなくなり、伝送方式の決定方法を容易に切り替えることが可能となる。さらに、各方法の組み合わせによって伝送方式の決定方法を実現する場合にも、組み合わせのパターンに応じた設定情報を管理する必要がなくなるため、各方法を容易に組み合わせることが可能となる。
上述した実施形態におけるOLTをコンピュータで実現するようにしてもよい。その場合、この機能を実現するためのプログラムをコンピュータ読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピュータシステムに読み込ませ、実行することによって実現してもよい。なお、ここでいう「コンピュータシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。また、「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM、CD−ROM等の可搬媒体、コンピュータシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、インターネット等のネットワークや電話回線等の通信回線を介してプログラムを送信する場合の通信線のように、短時間の間、動的にプログラムを保持するもの、その場合のサーバやクライアントとなるコンピュータシステム内部の揮発性メモリのように、一定時間プログラムを保持しているものも含んでもよい。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであってもよく、さらに前述した機能をコンピュータシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであってもよく、FPGA(Field Programmable Gate Array)等のプログラマブルロジックデバイスを用いて実現されるものであってもよい。
以上、この発明の実施形態について図面を参照して詳述してきたが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計等も含まれる。
本発明は、PONを用いてマルチキャスト伝送を行うシステムに適用可能である。
100…映像配信システム、10,10−1〜10−3…視聴端末、20,20−1,20−2…映像配信サーバ、30,30−1,30−2…マルチキャストルータ、40…レイヤ2スイッチ、50,50a,50b,50c,50d,50e,50f…OLT(Optical Line Terminal)、51,51−1〜51−n…出力ポート、52…入力ポート、53…伝送部、54…記憶部、541,542,543,544,544c,547,548…設定情報テーブル、545,545f…第1設定情報テーブル、546,546f…第2設定情報テーブル、60,60−1〜60−3…ONU(Optical Network Unit)、70…光スプリッタ、200…PON(Passive Optical Network)システム、61〜65…動作例を示す矢印、99…映像配信システム、199…PONシステム、39,39−1,39−2…マルチキャストルータ、59…OLT

Claims (7)

  1. 加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置であって、
    マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送部を備え
    前記伝送部は、前記端末にマルチキャストグループに対する接続又は離脱の要求を行わない端末が存在する場合、前記端末の種別と前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記端末の種別に応じた伝送方式で前記コピー処理を行う、
    事業者側光回線終端装置。
  2. 加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置であって、
    マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送部を備え、
    前記伝送部は、前記加入者側光回線終端装置と前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記加入者側光回線終端装置に伝送するIPマルチキャストデータの前記コピー処理を前記加入者側光回線終端装置に応じた伝送方式で行う
    業者側光回線終端装置。
  3. 加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置であって、
    マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送部を備え、
    前記伝送部は、IPマルチキャストデータ及び加入者側光回線終端装置の組み合わせごとに設定される前記IPマルチキャストデータの配信可否と、前記IPマルチキャストデータの伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送するか否かを判定し、前記IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送することが判定された場合、前記IPマルチキャストデータ及び前記加入者側光回線終端装置の組み合わせに応じた伝送方式で前記コピー処理を行う
    業者側光回線終端装置。
  4. 加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置が行うマルチキャスト伝送方法であって、
    マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送ステップを有
    前記伝送ステップでは、前記端末にマルチキャストグループに対する接続又は離脱の要求を行わない端末が存在する場合、前記端末の種別と前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記端末の種別に応じた伝送方式で前記コピー処理を行う、
    マルチキャスト伝送方法。
  5. 加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置が行うマルチキャスト伝送方法であって、
    マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送ステップを有し、
    前記伝送ステップでは、前記加入者側光回線終端装置と前記伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、前記加入者側光回線終端装置に伝送するIPマルチキャストデータの前記コピー処理を前記加入者側光回線終端装置に応じた伝送方式で行う、
    マルチキャスト伝送方法。
  6. 加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置が行うマルチキャスト伝送方法であって、
    マルチキャスト伝送における前記IPマルチキャストデータのコピー処理を、SCB方式及びMCB方式のいずれか一方又は両方の伝送方式で行う伝送ステップを有し、
    前記伝送ステップでは、IPマルチキャストデータ及び加入者側光回線終端装置の組み合わせごとに設定される前記IPマルチキャストデータの配信可否と、前記IPマルチキャストデータの伝送方式との対応関係を示す設定情報に基づいて、IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送するか否かを判定し、前記IPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置に伝送することが判定された場合、前記IPマルチキャストデータ及び前記加入者側光回線終端装置の組み合わせに応じた伝送方式で前記コピー処理を行う、
    マルチキャスト伝送方法。
  7. 加入者側光回線終端装置及び事業者側光回線終端装置を備える受動光ネットワークを介してIPマルチキャストデータを前記加入者側光回線終端装置の下位側に接続された端末に配信する通信システムにおける前記事業者側光回線終端装置として機能するコンピュータに、請求項4から6のいずれかに記載のマルチキャスト伝送方法が有する前記伝送ステップを実行させるための、
    コンピュータプログラム。
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