JP6545397B2 - 因果関係評価装置、因果関係評価システムおよび因果関係評価方法 - Google Patents
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Description
設備から得られた観測データのみに基づいて、設備の故障または障害に関する因果関係を推定することは難しく、一般に、設備の故障または障害が発生したときの観測データの相関関係が確認できる程度であった。
これに対し、特許文献1には、設備から得られた観測データのみに基づいて、品質劣化の因果関係を推定する装置が記載されている。
上記装置は、相関クラスタにおける観測値のペアに対して互いに回帰分析残差の独立性検定を行い、回帰分析残差が独立となる回帰を因果関係であると推定し、この因果関係の最も上位に推論された観測値を、品質劣化の要因として推定する。
しかしながら、統計的な独立性を厳密に判定するためには、無限に存在する非線形関数のそれぞれにおいて独立の妥当性を示す指標が成立することを示す必要があり、現実的な時間内で判定することはできない。
このため、従来では、経験上選択した特定の非線形関数を使用して観測データ間の統計的な独立性を判定しており、近似的な因果関係は評価できるが、高精度に因果関係を評価できないという課題があった。
例えば、特許文献1では、非線形関数の1つであるシグモイド関数を用いた非線形回帰分析を行って因果関係を推定している。
実施の形態1.
図1は、この発明の実施の形態1に係る因果関係評価システム1の構成例を示すブロック図である。因果関係評価システム1は、図1に示すように、単語因果関係データベース(以下、DBと記載する)2、作業報告書DB3、および観測データDB4のそれぞれに登録されたデータを入力し、単語基準の因果関係情報を出力する。
単語基準の因果関係情報は、対象設備に発生した事象の因果関係を単語基準で示す情報であって、対象設備に行われた作業に関する作業報告書の文章から抽出された単語同士の因果関係を示している。単語基準の因果関係情報には、例えば、対象設備に発生した事象の原因事象に関連した単語である原因単語と、結果事象に関連した単語である結果単語とが含まれる。
図2は、実施の形態1に係る因果関係評価装置10の構成例を示すブロック図である。
因果関係評価装置10は、例えば、図2に示すように、因果方向評価部8および妥当性判定部9を備える。因果方向評価部8は、双方向回帰評価部80、因果方向判定部81および指標算出部82を備える。
図3Aは、単語因果関係DB2のデータ項目の例を示す図である。図3Aに示した単語因果関係DB2には、例えば、項目“原因単語”、項目“結果単語”および項目“妥当性指標”が設けられ、各項目に対応するデータが登録される。項目“原因単語”には原因単語が登録され、項目“結果単語”には結果単語が登録される。項目“妥当性指標”には、妥当性指標の値が登録される。妥当性指標とは、原因単語と結果単語との因果関係の妥当性を示す確率的な指標であり、原因から結果に向かう因果関係の方向の妥当性を示す確率的な値である。単語因果関係DB2には、因果関係があることが分かっているデータが登録される。例えば、単語因果関係DB2には、妥当性指標の値が閾値以上である原因単語と結果単語が登録される。
例えば、第1のデータ抽出部5は、作業報告書DB3の項目“報告文章”に登録されている文章データから単語を抽出し、作業報告書の文章解釈によって単語同士の因果関係を推定する。第1のデータ抽出部5は、作業報告書DB3の項目“報告日時”に登録された報告日時のうち、単語を抽出した作業報告書の報告日時に対応する観測日時に観測された時系列データを観測データDB4から抽出して単語に対応付ける。
さらに、第1のデータ抽出部5は、単語因果関係DB2に登録された、因果関係のある単語同士を評価候補とする。
例えば、第2のデータ抽出部6は、評価候補とされなかった単語群のうちから、任意の単語同士のペアを抽出して、抽出したペアの単語同士のそれぞれに対応する時系列データの間に高頻度で共通して発生するデータ特徴(例えば、特定の時系列データ波形)があるか否かを判定する。共通のデータ特徴があると判定すると、第2のデータ抽出部6は、判定対象の時系列データのそれぞれに対応する単語同士を評価候補とする。
図3Dは、評価用データバッファ7のデータ項目の例を示す図である。図3Dに示した評価用データバッファ7には、例えば、項目“評価候補単語1”、項目“単語1関連データ”、項目“評価候補単語2”および項目“単語2関連データ”が設けられ、各項目に対応するデータが登録される。項目“評価候補単語1”には、評価候補の単語ペアのうちの一方が登録され、項目“単語1関連データ”には、項目“評価候補単語1”に登録された単語に対応する時系列データが登録される。項目“評価候補単語2”には、上記評価候補の単語ペアのうちの他方が登録され、項目“単語2関連データ”には、項目“評価候補単語2”に登録された単語に対応する時系列データが登録される。なお、項目“単語1関連データ”および項目“単語2関連データ”には、不定個数のデータが登録される可能性がある。
双方向回帰評価部80は、評価候補である単語同士のそれぞれに対応する時系列データについて双方向に回帰評価を行う。例えば、双方向回帰評価部80は、評価用データバッファ7の項目“単語1関連データ”に登録された時系列データを説明変数とし、項目“単語2関連データ”に登録された時系列データを目的変数として回帰評価を行う。次に、双方向回帰評価部80は、項目“単語2関連データ”に登録された時系列データを説明変数とし、項目“単語1関連データ”に登録された時系列データを目的変数として回帰評価を行う。これらの回帰評価によって回帰関数と回帰誤差とが回帰の方向ごとに算出される。
例えば、因果方向判定部81は、双方向回帰評価部80によって回帰の方向ごとに算出された回帰誤差と時系列データを、指標算出部82から入力し、指標算出部82によって算出された確率指標の値に基づいて、回帰誤差と時系列データとの関連性を評価する。上記確率指標は、回帰誤差と時系列データとの独立性を示す確率的な指標である。因果方向判定部81は、このように評価した関連性に基づいて、時系列データの因果関係の方向を判定する。
なお、回帰誤差と説明変数とされた時系列データとの独立性を示す上記確率的な指標を用いて妥当性指標を算出する場合を示したが、これに限定されるものではない。
すなわち、妥当性指標は、評価候補である単語同士の因果関係の妥当性を示す確率的な指標であればよい。妥当性指標が確率的な指標であるため、妥当性指標を用いて単語同士の因果関係の妥当性を定量的に評価することができる。
また、妥当性判定部9によって因果関係を示す情報として妥当であると判定された評価候補、因果関係の方向および妥当性指標の値は、情報出力インタフェース103を通して因果関係評価装置10から出力される。
評価用データバッファ7は、DB100を有する記憶装置に設けてもよいが、図4Aに示す処理回路104の内部メモリに設けてもよく、図4Bに示すメモリ106に設けてもよい。
プロセッサ105は、メモリ106に記憶されたプログラムを読み出して実行することにより各部の機能を実現する。すなわち、因果関係評価システム1は、プロセッサ105により実行されるとき、図5に示すステップST1からステップST7までの処理が結果的に実行されるプログラムを記憶するためのメモリ106を備える。
これらのプログラムは、第1のデータ抽出部5、第2のデータ抽出部6、評価用データバッファ7、因果方向評価部8および妥当性判定部9の手順または方法をコンピュータに実行させるものである。
例えば、第1のデータ抽出部5、第2のデータ抽出部6および評価用データバッファ7については専用のハードウェアとしての処理回路でその機能を実現し、因果方向評価部8および妥当性判定部9については、プロセッサ105がメモリ106に記憶されたプログラムを読み出して実行することによってその機能を実現してもよい。
このように、処理回路は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェアまたはこれらの組み合わせによって上記機能のそれぞれを実現することができる。
図5は、実施の形態1に係る因果関係評価システム1の動作を示すフローチャートであり、評価候補の抽出から因果関係情報が出力されるまでの一連の処理を示している。
まず、第1のデータ抽出部5が、作業報告書DB3に登録された作業報告書の文章から単語を抽出し、抽出した単語に対応する時系列データを観測データDB4から抽出する(ステップST1)。この後、第1のデータ抽出部5は、作業報告書の文章解釈によって単語同士の因果関係を推定し、因果関係が推定される単語同士を評価候補とする。
さらに、第1のデータ抽出部5は、単語因果関係DB2に登録されている、因果関係がある単語同士を評価候補とする。
第1のデータ抽出部5は、前述したように単語因果関係DB2および作業報告書DB3から抽出した単語とこれに対応する時系列データとを第2のデータ抽出部6に出力する。
例えば、第2のデータ抽出部6は、評価候補とされなかった単語群のうちから、任意の単語同士のペアを抽出し、抽出したペアの単語同士のそれぞれに対応する時系列データに高頻度で共通して発生するデータ特徴があるか否かを判定する。データ特徴があると判定した場合、第2のデータ抽出部6は、判定対象の時系列データのそれぞれに対応する単語同士を評価候補とする。
第2のデータ抽出部6は、ステップST1およびステップST2おいて評価候補とされた単語同士のペアと単語同士のそれぞれに対応する観測データとが対応付けられた複数の評価用データを評価用データバッファ7に記憶する(ステップST3)。
双方向回帰評価部80は、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する時系列データについて双方向の回帰評価を行う(ステップST4)。
因果方向判定部81は、回帰の方向ごとの回帰誤差と説明変数とされた時系列データとの関連性に基づいて、時系列データの因果関係の方向を判定する(ステップST5)。
この後、指標算出部82は、判定結果の因果関係の方向に応じて、単語間の因果関係の妥当性指標を算出する(ステップST6)。
ステップST4からステップST6までのループ処理は、評価候補ごとに実行される。
例えば、妥当性判定部9は、因果関係情報として妥当と判定した、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標の値を採用して単語基準の因果関係情報を更新し、妥当でないと判定した評価候補、因果関係の方向および妥当性指標の値を不採用とする。
なお、図5のステップST4からステップST7までが、実施の形態1に係る因果関係評価方法に相当する。
図6は、第1のデータ抽出部5の動作例を示すフローチャートであり、図5のステップST1の詳細な処理を示している。
第1のデータ抽出部5は、作業報告書DB3に登録された作業報告書ごと、すなわち、作業報告書DB3のレコードWRごとに下記の処理を実行する。
まず、第1のデータ抽出部5は、レコードWRにおける項目“報告文書”に登録された文章データから単語を抽出する(ステップST1a)。
第1のデータ抽出部5は、項目“報告文書”に登録された上記文章データの文章解釈によって因果関係が推定される単語同士を評価候補とする(ステップST2a)。
次に、第1のデータ抽出部5は、レコードWRにおける項目“報告日時”に登録された日時に対応する、観測データDB4の時系列データを抽出する(ステップST3a)。
この後、第1のデータ抽出部5は、抽出した単語と時系列データとを対応付けたデータを作成する(ステップST4a)。ステップST1aからステップST4aまでの処理が作業報告書DB3のレコードWRごとに実行される。
第2のデータ抽出部6は、評価候補でない単語の組み合わせwa,wbごとに、下記の処理を実行する。
第2のデータ抽出部6は、第1のデータ抽出部5によって評価候補とされなかった単語群のうちから、単語waに対応する時系列データDaと、単語wbに対応する時系列データDbとを抽出する(ステップST1b)。
続いて、第2のデータ抽出部6は、時系列データDaと時系列データDbとの相関関係を判定する(ステップST2b)。具体的には、第2のデータ抽出部6は、時系列データDaと時系列データDbとの相関係数を算出し、相関係数が閾値(例えば、0.8)以上となる場合に相関関係があると判定する。また、第2のデータ抽出部6は、時系列データDaと時系列データDbとの間に高頻度で共通して発生するデータ特徴(例えば、特定の時系列データ波形)を探索し、このデータ特徴がある場合に相関関係があると判定する。高頻度の条件は、例えば、単語waと単語wbとがともに文章データに発生する事例において、時系列データDaと時系列データDbとの間のデータ特徴が共通である頻度が80%以上である場合が挙げられる。
第2のデータ抽出部6は、時系列データDaと時系列データDbとに相関関係があると判定すると、単語waと単語wbとのペアを評価候補とする(ステップST3b)。
ステップST1bからステップST3bまでの処理が評価候補でない単語の組み合わせwa,wbごとに実行される。
図8は双方向回帰評価部80の動作例を示すフローチャートであり、図5のステップST4の詳細な処理を示している。ここでは、評価用データバッファ7の項目“評価候補単語1”に単語wA、項目“単語1関連データ”に時系列データDA、項目“評価候補単語2”に単語wB、項目“単語2関連データ”に時系列データDBがそれぞれ登録されているものとする。
次に、双方向回帰評価部80は、説明変数を時系列データDAとし、目的変数を時系列データDBとした回帰関数DB≒RBA(DA)を求め、回帰誤差EBA=DB−RBA(DA)を算出する(ステップST2c)。
さらに、双方向回帰評価部80は、説明変数を時系列データDBとし、目的変数を時系列データDAとした回帰関数DA≒RAB(DB)を求めて、回帰誤差EAB=DA−RAB(DB)を算出する(ステップST3c)。
まず、因果方向判定部81は、指標算出部82に指示して、確率指標PBAおよび確率指標PABを算出させる。確率指標PBAは、時系列データDAと回帰誤差EBAとが独立であることの妥当性を示す確率的な指標である。また、確率指標PABは、時系列データDBと回帰誤差EABとが独立であることの妥当性を示す確率的な指標である。
因果方向判定部81は、指標算出部82によって算出された確率指標PBAと確率指標PABとに基づいて、時系列データDAと時系列データDBとの因果関係の方向を判定する(ステップST1d)。
因果関係の方向がDA→DBである場合、時系列データDAが原因データ、時系列データDBが結果データとなり、単語wAが原因単語、単語wBが結果単語となる。
反対に、因果関係の方向がDB→DAであれば、時系列データDBが原因データ、時系列データDAが結果データとなり、単語wBが原因単語、単語wAが結果単語となる。
因果関係の方向がDB→DAであれば、指標算出部82は、単語wAと単語wBにおける妥当性指標として、確率指標PABから確率指標PBAを減算した値を出力する。
双方向回帰評価部80、因果方向判定部81および指標算出部82は、前述した処理を評価候補ごとに実行する。これによって、評価候補ごとに因果関係の方向と妥当性指標が得られる。
しかしながら、データ系列{Xi}とデータ系列{Yi}とが統計的に独立であることを厳密に判定するためには、無限に存在する全ての非線形関数に対してr=0が成立することを示す必要があり、現実的な時間内で判定することはできない。
なお、下記式(1)において、F(Xi)バーはF(Xi)の平均値、G(Yi)バーはG(Yi)の平均値である。
図10は、指標算出部82の動作例を示すフローチャートであり、確率的な指標の算出方法の詳細を示している。
評価候補に対応するデータ系列は、例えば、単語wAに対応する時系列データDAと、単語wBに対応する時系列データDBである。
このループ処理が完了すると、指標算出部82は、データ系列{Xi}とデータ系列{Yi}とが独立であることの妥当性を示す確率指標Pとして、P=1−Πs(1−Ps)を算出する(ステップST4e)。上記式(4)において、Πs(1−Ps)は、ループ変数sの値ごとに(1−Ps)を積算することを示している。
すなわち、指標算出部82は、単語wAに対応する時系列データDAと、単語wBに対応する時系列データDBとを、データ系列{Xi}およびデータ系列{Yi}に当てはめて、前述した方法によって確率指標PABと確率指標PBAを算出する。
これにより、実時間で因果関係の妥当性を判定でき、かつ高精度に因果関係を評価することができる。
妥当性判定部9は、因果方向評価部8によって評価候補ごとおよび因果関係の方向ごとに算出された複数の妥当性指標から、これらの妥当性指標がとる値の範囲を特定する。
そして、妥当性判定部9は、特定した範囲から逸脱しない範囲内で妥当性指標の平均値が最大となる、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標の値を、因果関係情報として妥当な情報であると判定する。
まず、妥当性判定部9は、評価候補に含まれる単語と、単語間の因果関係の方向ごとの妥当性指標の値とから、重み付き有向グラフを作成する(ステップST1f)。
例えば、妥当性判定部9は、原因単語と結果単語をそれぞれ“頂点”とし、“頂点”間を繋ぐ“辺”を設定し、“辺”に妥当性指標の値を重みとして設定した、因果関係の方向ごとの重み付き有向グラフを作成する。
具体的には、妥当性判定部9が、ステップST1fにて作成した重み付き有向グラフにおいて、妥当性指標が閾値未満の“辺”を削除し、さらに、ループを構成している“辺”のうち、妥当性指標の値が最小の“辺”を順次削除する。
具体的には、妥当性判定部9が、ステップST2fの処理を施した重み付き有向グラフにおける“辺”を有効な“辺”と判断し、有効な“辺”に対応する評価候補、因果関係の方向、重みである妥当性指標の値を、因果関係情報として妥当な情報であると判定する。
続いて、妥当性判定部9は、判定結果の評価候補、因果関係の方向、および妥当性指標の値を、単語基準の因果関係情報に追加するか、もしくは既存の情報を更新する。
特に、指標算出部82が、回帰誤差と観測データとの統計的な独立性の判定を複数回行って累積された判定結果に基づいて、回帰誤差と観測データとの独立性を示す確率的な指標である確率指標の値を回帰の方向ごとに算出する。因果方向判定部81が、指標算出部82によって回帰の方向ごとに算出された確率指標の値に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データ間の因果関係の方向を判定する。指標算出部82が、回帰の方向ごとの確率指標の値を用いて、因果方向判定部81によって判定された因果関係の方向に応じた妥当性指標の値を算出する。
このように構成することで、単語間の因果関係の妥当性を実時間で判定できかつ高精度に因果関係を評価することができる。
これらの構成を有することで、単語間の因果関係の妥当性を実時間で判定できかつ高精度に因果関係を評価することができるシステムを提供することができる。
Claims (4)
- 対象設備において観測された観測データと因果関係が推定される単語同士のペアである評価候補とが対応付けられた複数の評価用データを評価候補ごとに入力し、単語間の因果関係の妥当性を示す確率的な指標である妥当性指標を因果関係の方向ごとに算出する因果方向評価部と、
前記因果方向評価部によって評価候補ごとに算出された因果関係の方向ごとの妥当性指標に基づいて、因果関係を示す情報として妥当な、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標を判定する妥当性判定部と
を備え、
前記因果方向評価部は、
評価候補である単語同士のそれぞれに対応する観測データについて双方向に回帰評価を行う双方向回帰評価部と、
前記双方向回帰評価部によって回帰の方向ごとに算出された回帰誤差と観測データとの関係性に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの因果関係の方向を判定する因果方向判定部と、
前記因果方向判定部によって判定された因果関係の方向に応じた妥当性指標の値を算出する指標算出部とを備え、
前記指標算出部は、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの相互の近似的な独立性の判定をそれぞれ複数回行って累積された判定結果に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの相互の独立性を示す確率的な指標である確率指標の値を回帰の方向ごとに算出し、
前記因果方向判定部は、前記指標算出部によって回帰の方向ごとに算出された確率指標に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データ間の因果関係の方向を判定し、
前記指標算出部は、回帰の方向ごとの確率指標の値を用いて、前記因果方向判定部によって判定された因果関係の方向に応じた妥当性指標の値を算出し、
前記妥当性判定部は、前記因果方向評価部によって算出された評価候補ごとおよび因果関係の方向ごとに算出された複数の妥当性指標の平均値が最大となる、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標を、因果関係を示す情報として妥当な、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標として判定する
ことを特徴とする因果関係評価装置。 - 前記指標算出部は、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの相互の近似的な独立性の判定として、任意に選択した複数の非線形関数を用いて相関係数を算出し、相関係数が0である確率を導出することを特徴とする請求項1記載の因果関係評価装置。
- 対象設備に行われた作業に関する作業報告書の文章から単語を抽出し、因果関係が推定される単語同士を評価候補とするとともに、前記対象設備において観測された観測データのうち、抽出した単語に対応する観測データを抽出する第1のデータ抽出部と、
前記第1のデータ抽出部によって評価候補とされなかった単語群のうち、対応する観測データ間に相関関係がある単語同士を評価候補とする第2のデータ抽出部と、
前記第1のデータ抽出部と前記第2のデータ抽出部とによって評価候補とされた単語同士のペアと単語同士のそれぞれに対応する観測データとが対応付けられた複数の評価用データを記憶するデータ記憶部と、
前記データ記憶部に記憶された複数の評価用データを評価候補ごとに入力し、単語間の因果関係の妥当性を示す確率的な指標である妥当性指標を因果関係の方向ごとに算出する因果方向評価部と、
前記因果方向評価部によって評価候補ごとに算出された因果関係の方向ごとの妥当性指標に基づいて、因果関係を示す情報として妥当な、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標を判定する妥当性判定部と
を備え、
前記因果方向評価部は、
評価候補である単語同士のそれぞれに対応する観測データについて双方向に回帰評価を行う双方向回帰評価部と、
前記双方向回帰評価部によって回帰の方向ごとに算出された回帰誤差と観測データとの関係性に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの因果関係の方向を判定する因果方向判定部と、
前記因果方向判定部によって判定された因果関係の方向に応じた妥当性指標の値を算出する指標算出部とを備え、
前記指標算出部は、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの相互の近似的な独立性の判定をそれぞれ複数回行って累積された判定結果に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの相互の独立性を示す確率的な指標である確率指標の値を回帰の方向ごとに算出し、
前記因果方向判定部は、前記指標算出部によって回帰の方向ごとに算出された確率指標に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データ間の因果関係の方向を判定し、
前記指標算出部は、回帰の方向ごとの確率指標の値を用いて、前記因果方向判定部によって判定された因果関係の方向に応じた妥当性指標の値を算出し、
前記妥当性判定部は、前記因果方向評価部によって算出された評価候補ごとおよび因果関係の方向ごとに算出された複数の妥当性指標の平均値が最大となる、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標を、因果関係を示す情報として妥当な、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標として判定する
ことを特徴とする因果関係評価システム。 - 因果方向評価部が、対象設備において観測された観測データと因果関係が推定される単語同士のペアである評価候補とが対応付けられた複数の評価用データを評価候補ごとに入力し、単語間の因果関係の妥当性を示す確率的な指標である妥当性指標を因果関係の方向ごとに算出するステップと、
妥当性判定部が、前記因果方向評価部によって評価候補ごとに算出された因果関係の方向ごとの妥当性指標に基づいて、因果関係を示す情報として妥当な、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標を判定するステップと
を備え、
前記因果方向評価部の双方向回帰評価部が、評価候補である単語同士のそれぞれに対応する観測データについて双方向に回帰評価を行い、
前記因果方向評価部の因果方向判定部が、前記双方向回帰評価部によって回帰の方向ごとに算出された回帰誤差と観測データとの関係性に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの因果関係の方向を判定し、
前記因果方向評価部の指標算出部が、前記因果方向判定部によって判定された因果関係の方向に応じた妥当性指標の値を算出し、
前記指標算出部が、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの相互の近似的な独立性の判定をそれぞれ複数回行って累積された判定結果に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データの相互の独立性を示す確率的な指標である確率指標の値を回帰の方向ごとに算出し、
前記因果方向判定部が、前記指標算出部によって回帰の方向ごとに算出された確率指標に基づいて、評価候補の単語同士のそれぞれに対応する観測データ間の因果関係の方向を判定し、
前記指標算出部が、回帰の方向ごとの確率指標の値を用いて、前記因果方向判定部によって判定された因果関係の方向に応じた妥当性指標の値を算出し、
前記妥当性判定部が、前記因果方向評価部によって算出された評価候補ごとおよび因果関係の方向ごとに算出された複数の妥当性指標の平均値が最大となる、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標を、因果関係を示す情報として妥当な、評価候補、因果関係の方向および妥当性指標として判定する
ことを特徴とする因果関係評価方法。
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