JP6543409B2 - 電力およびデータを伝達するための方法および装置 - Google Patents

電力およびデータを伝達するための方法および装置 Download PDF

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Description

本発明は、一般に、電力を1つまたは複数の電気負荷へ伝達し、同時に、データを2つ以上のデバイスの間で伝達するための方法および装置に関する。電気負荷もしくは負荷群は、データが相互に伝達されるデバイスの内部に含まれ得るか、あるいはデバイスが機能すること、および/またはデバイスの内蔵電池を充電することを可能にするために給電されることになる任意の他の別個の電気または電子デバイス内に挿入され得る。
データ交換を必要とし、同時に電力供給および/または再充電され得るデバイスの例としては、携帯電話、タブレット、コンピュータ、ハードディスク、ソリッドステート・メモリ、ルータおよびモデム、スイッチ、アクセス・ポイント、トラッキング・デバイス、キーボード、電子ブック、ビデオ・カメラ、カメラ、衛星ナビゲータ、テレビ、マルチメディアもしくはオーディオコンテンツの再生システム、ドッキング・ステーション、オーディオ・ハイファイ設備、ホーム・シアター、マイクロフォンおよびレコーダ、デコーダおよび衛星受信機、ラウドスピーカおよびレコード・プレーヤ、ヘッドフォン、気象ステーション、デジタル・フレーム、スマートウオッチなどのウェラブル・デバイス、ドローン、プリンタ、モニタおよびディスプレイ、スキャナ、ゲーム・コンソールが挙げられる。
データ交換システムおよび電力の伝送を必要とし得るデバイスの他の例は、生物医学分野において見出すことができ、例えば血圧を測定するための、診断システムを有するデバイス、病理の診断および治療のための機器、ペースメーカ、注入器、植込み型除細動器などの植込み型デバイス、その他、多くのものがある。
電力供給および/または再充電されることが必要なデバイスの例としては、照明システム、例えば、LED照明システム、エネルギーの蓄積および貯蔵システム、例えば、パワー・バンク、電池および蓄電デバイス、ブレンダ、台所用器具、コーヒー・メーカ、電子オーブンおよび電気オーブン、スライサ、パンおよびパスタ製造器、ジューサなどの家電デバイス、真空掃除システムおよび住宅掃除用の他のシステム、秤、電動歯ブラシ、かみそり、ひげそり、脱毛デバイスなどの、口腔衛生のための、個人医療用システムが挙げられる。データ接続を通例必要としない最後に挙げたデバイスのカテゴリは、いずれにしても、データを簡単かつ経済的に交換する可能性によって改善され得ることが強調される。
負荷への電力の伝達が以前から知られており、最も広く用いられている解決策のうちの1つは、例えば、公共配電網によって生成された、交流電流(AC)を、負荷に電力供給するのに適した平流電圧(DC)へ変換可能なAC/DCコンバータを用いることである。給電される負荷は、例えば、通常の接続配線を介して、AC/DCコンバータへ直接接続させることができる。より優れた実用性のために、電力供給を受けるべき負荷とAC/DCコンバータとの間の接続は、適切な形状を有する電気接点の機械的システム、例えば、コンバータに接続されており、負荷に接続された対応する電気接点と接触して配置され得る導電プレート、電気コネクタもしくは接点を用いて行うことができる。この接触システムは通常、接点、および異なる電位に配置された少なくとも2つの地点のガルバニック接続を常に保証し、同時に、障害になる短絡を防止するジオメトリを用いて作られる。
或る電圧から出発し、電力を負荷へ伝達するための別の周知の種類の解決策は、例えば、伝送システムと受信システムとの間の誘導または容量結合に基づく無線エネルギー伝送システムを用いることである。ここで、伝送システムは、充電デバイス上に配置されており、その一方で、受信システムは、充電デバイスとは別個であり、それとは独立した、電力供給/再充電を受けるべきユーザ・デバイス上に配置されている。
誘導結合に基づくシステムの技術分野では、例えば、リールもしくは螺旋形状、または別の好適な形状を有する伝送アンテナ、ならびに電力供給を受けるべきユーザ・デバイス上に配置された受信アンテナが通例用いられる。このように、たとえ、一次回路と二次回路との間のガルバニック接続がなくても、様々な種類の電気デバイスまたは電子デバイスに電力を供給することが可能である。
電力を伝達するための別の周知の種類の解決策は、容量結合に基づくシステムを含む。この場合には、例えば、場合によっては誘電体材料によって環境から絶縁された導電区域で作製され、同様の受信アーマチュアに面し、したがって、少なくとも2つの電気キャパシタンスを構成する、伝送アーマチュアが用いられる。電気キャパシタンスへの入口において電圧波を印加することによって、電力を伝送することができる。電圧波を供給される各電気キャパシタンスは、実際上、インピーダンスと考えることができ、そのため、十分に高い電圧波周波数を用い、且つ/または十分に大きな電気キャパシタンスを用い、且つ/または十分に高い振幅の電圧波を用いることで、これら2つの電気キャパシタンスの出力において、負荷に給電するために十分に高い電圧波を得ることが可能であると有利である。
容量結合の原理に基づく給電および/または無線再充電システムを実現するために、キャパシタンスの各々の第1のアーマチュアが給電対象のユーザ・デバイス(例えば、携帯電話、コンピュータ、テレビまたは同様のもの)上に組み込まれ、キャパシタンスの各々の第2のアーマチュアが給電デバイス上に組み込まれ、その上に好適な給電面を規定することが有利である。このように、ユーザ・デバイスを給電側デバイスに隣接させること、またはその逆によって、それらの各々の上に組み込まれたアーマチュアは電気エネルギーの上述の結合および伝送キャパシタンスを実現する。
アーマチュアがモノリシック構成要素、すなわち、キャパシタに一体化される場合には、システムは、事実上、キャパシタのゆえに二次回路が一次回路からガルバニック絶縁されたAC DCまたはDC DC電圧コンバータとして用いることができる。
以上において述べられたように、静電容量システムを用いて高性能を得るためには、伝送アーマチュアへの印加電圧の電圧を大幅に増大させること、および/またはアーマチュアの面積を増大させること、および/または十分に高い振幅の電圧波をアーマチュアに印加することが一般的に必要である。
アーマチュアの面積は通例、ユーザ・デバイス、および給電デバイスの給電面のジオメトリに制約されるため、あるいはモノリシックなキャパシタの場合には、キャパシタンスは多くの場合、安全性の理由により、任意の偶発的な一時的電圧ピークによって二次回路の絶縁に接続されるよう要求されるため、ならびに電圧の振幅の大きな増大は安全性の問題に影響するとともに、例えば、作用する高電圧のために必要な変圧器のために、システムのサイズおよびコストの増大に影響する。その結果、静電容量システムにおいて高性能を得る最良の方法は、伝送アーマチュアに印加される電圧波の周波数を著しく増大させる方法ということになる。
この結果を得る極めて有利な方法は、回路トポロジおよびパイロット制御システムが、スイッチにおける動的リークを最小限に抑えること、またはほとんど完全に解消することを可能にするので、高いスイッチング周波数且つ低漏洩を可能にする、準共振または完全共振レイアウトに基づいて実現される電気回路の使用に適している。これらの目的を有利に達成する無線回路のカテゴリは、E、FまたはE/F級の増幅器の適当な変更、あるいは、共振または準共振回路の使用に由来する。
例えば、2013年10月10日に公開された国際特許出願に、この無線給電/再充電システムの一例が記載されている(例えば、特許文献1参照)。
伝送、ひいてはデータの交換に関しては、周知の種類の広く用いられている解決策として、到達距離、コスト、消費および通過帯域に関して異なる性能を有する、有線接続(例えば、USB、HDMI(登録商標)、イーサネット(登録商標)、ファイアワイア、Thunderbolt、など)あるいは無線接続(例えばWi−Fi、Bluetooth(登録商標)、RF、zigbee、UWB、またはその他のもの)がある。
実際には、例えば、他のデータを伝達するための、誘導結合に基づく、Qi無線電池充電器などの、周知の種類の無線エネルギー伝送システムを用いることが可能である。これらのシステムを変更することによって、給電とは別に、単純な情報、すなわち、限られた量のデータ、例えば、充電および/または給電の状態、デバイスおよびチップセットのID番号、起動情報、一時停止、充電および/または給電の調整に関する情報をも伝達することが可能であるが、これらのシステムは、より複雑なデータ・パッケージを伝送するために用いることもできる。
国際公開第2013/150352号パンフレット
これらの周知のシステムの主な欠点のうちの1つは、特に、伝送および/または受信インダクタンスのサイズ設定によって代表される。十分な電力を伝送するために、これらの要素は通例、高い誘導値を有するため、データ伝送は必然的に極めて小さな通過帯域に制限される。
したがって、本発明の目的は、上述の制限を改善すること、ならびに特に、電力の伝達と同時の、且つこれとは独立した、高い通過帯域を有するデータ伝達、特に、双方向交換を可能にする容量性電力の伝達のための方法および装置を実現することである。
本発明のさらなる目的は、複数のデバイスに同時に電力供給することを可能にし、同時に、2つ以上のデバイスの間のデータ伝達を可能にする容量結合を用いたエネルギーの無線伝送のための方法および装置を実現することである。
本発明のさらなる目的は、データ交換システムを通例必要としないデバイスも、このデバイスの性能および特性を改善するため、ならびに診断、監視および制御に有用なデータを伝達するために、装置および方法を用いることができるような方法で、上述された単純で経済的な方法および装置を実現することである。
本発明のさらなる目的は、占有する空間量がわずかであり、維持が容易であり、管理が単純であり、製造が経済的である、電力およびデータの伝達のための装置を提供することである。
上述した目的を達成するため、本発明の電力およびデータを伝達するための装置は、エネルギー源と、少なくとも1対の伝送アーマチュアであって、これらのアーマチュアのうちの第1のものは使用時にアーマチュアのうちの第2のものに対して異なる電位に接続される、少なくとも1対の伝送アーマチュアと、エネルギー源、およびアーマチュアのうちの少なくとも一方に接続された少なくとも1つの電力伝送器と、伝送アーマチュアのうちの少なくとも一方に接続され、電力伝送器によって伝送される電力とは独立した伝送アーマチュアを介したデータの受信および/または伝送時に使用するのに特に適している、少なくとも1つのトランシーバと、を備える一次回路を含む。
この解決策を用いることで、電力伝送器によって生成された電力を伝送し、トランシーバによって生成および/または受信されるデータ信号を同時に独立して伝送および/または受信することが可能である。
本発明のさらなる態様では、装置は、一次回路のそれぞれの伝送アーマチュアに近接して各々配置された少なくとも1対の受信アーマチュアと、これらの受信アーマチュアに接続された負荷と、受信アーマチュアに接続され、電力伝送とは独立した受信アーマチュアを介したデータの受信および/または伝送時に使用するのに特に適している、トランシーバと、を備える二次回路をさらに含む。
この解決策を用いることで、一次回路から二次回路への電力の伝送に対して独立した、同時の、一次回路と二次回路との間のデータ交換を得ることが可能である。
本発明の第1の態様では、一次回路は、トランシーバの上流に位置し、電力伝送器と伝送アーマチュアのうちの一方との間に配置された少なくとも1つの第1のインダクタンス、および電力伝送器と伝送アーマチュアのうちの他方との間に配置された少なくとも1つの第2のインダクタンスと、トランシーバのヘッドと伝送アーマチュアのうちの一方との間に配置された少なくとも1つの第1のキャパシタとを備える。
本発明のさらなる態様では、一次回路は、トランシーバの他方のヘッドと伝送アーマチュアのうちの他方との間に配置された第2のキャパシタをさらに備える。
これらの解決策を用いることで、本発明の装置の一次回路の性能を最適化することができる。
本発明のさらなる態様では、二次回路は、トランシーバの下流に位置し、負荷と受信アーマチュアのうちの一方との間に配置された少なくとも1つの第1のインダクタンス、および負荷と受信アーマチュアのうちの他方との間に配置された少なくとも1つの第2のインダクタンスと、トランシーバと受信アーマチュアのうちの一方との間に配置された少なくとも1つの第1のキャパシタ、およびトランシーバと受信アーマチュアのうちの他方との間に配置された少なくとも1つの第2のキャパシタとを備える。
この解決策を用いることで、電力伝送システムおよびデータ交換システムを、負荷、発生器およびトランシーバのインピーダンス特性と無関係に独立させることができる。
本発明のさらなる態様では、電力トランシーバは、使用時にエネルギー源に接続された少なくとも1つのインダクタンス、一方の側においてインダクタンスに接続され、他方の側においてエネルギー源に対してより低い電位に接続された少なくとも1つのキャパシタ、および一方の側においてキャパシタと並列にインダクタンスに接続され、他方の側においてエネルギー源に対してより低い電位に接続された少なくとも1つのスイッチを含む。
この解決策を用いることで、データ交換システムと電力伝送との間の干渉を防止するシステム・アーキテクチャのおかげで、データ交換システムの消費を無視できるほどに維持することが可能である。
本発明のさらなる態様では、各トランシーバは、データ受信回路およびデータ伝送回路を含み、各データ伝送回路の出力および各データ受信回路の入力は各第1のキャパシタに接続されており、各第2のキャパシタはデータ基準電圧に接続されている。
この解決策を用いることで、本発明の装置を多くの異なる変調システム内に用いることが可能である。
本発明のさらなる態様では、二次回路は、一方の側において第1のインダクタンスと負荷との間のノードに接続され、別の側においてスイッチに接続されているキャパシタを備え、スイッチは第2のインダクタンスと負荷との間のノードに接続されている。
本発明のさらなる態様では、二次回路は、負荷に接続された整流段をさらに備える。
この解決策を用いることで、装置は、AC/DCコンバータとして、且つ無線伝送システムとして同時に機能することができる。
本発明のさらなる態様では、互いに近接して配置された少なくとも1つの伝送アーマチュアおよび少なくとも1つの受信アーマチュアによって構成されたアーマチュアの各対は単一のモノリシックなキャパシタの構成部分である。
本発明のさらなる態様では、一次回路は多層表面の内部に挿入されている。
本発明のさらなる態様では、多層表面は、1つまたは複数の伝送アーマチュアを包含する少なくとも1つの層と、装置に、必要な供給電圧、基準電圧およびデータ接続電圧を供給するための使用に特に適した1つまたは複数の層と、以下の構成要素:電力伝送器、インダクタンス、キャパシタおよびトランシーバのうちの1つまたは複数を包含する1つまたは複数の層と、を含む。
この解決策を用いることで、所望に応じて切断することができ、たとえ局部損傷が生じた場合でも、常に機能する、極めて薄い表面内に装置を挿入することができる。
上述の目的を達成することを目的として、本発明の電力およびデータを伝達するための方法は、エネルギー源と、少なくとも1対の伝送アーマチュアと、エネルギー源およびアーマチュアのうちの少なくとも一方に接続された少なくとも1つの電力伝送器と、伝送アーマチュアのうちの少なくとも一方に接続された少なくとも1つのトランシーバと、を備える一次回路を準備するステップと、
少なくとも1対の受信アーマチュアと、これらの受信アーマチュアのうちの少なくとも一方に接続された負荷と、受信アーマチュアのうちの少なくとも一方に接続されたトランシーバと、を備える二次回路を準備するステップと、二次回路の少なくとも1つの受信アーマチュアを一次回路の少なくとも1つの伝送アーマチュアに近接して配置し、アーマチュアの間の容量型結合を規定するステップと、少なくとも1対のアーマチュアを通じて、一次回路のトランシーバから二次回路のトランシーバへ、および/またはその逆にデータを伝達するステップと、少なくとも1対のアーマチュアを通じて、データ伝達とは独立して、一次回路の電力伝送器から二次回路の負荷へ電力を伝達するステップと、を含む。
本発明のさらなる態様は、一次回路内において、複数の伝送アーマチュア、複数の電力伝送器および複数のトランシーバを準備するステップであって、各伝送アーマチュアはインダクタンスを介して少なくとも1つのそれぞれの別個の電力伝送器に接続されており、アーマチュアのうちの少なくとも1つはキャパシタを介して少なくとも1つのそれぞれの別個のトランシーバに接続されている、準備するステップと、受信アーマチュアに近接して配置された伝送アーマチュアを、一次回路のそれぞれの電力伝送器およびトランシーバを介して励振し、電力およびデータの伝達をそれぞれ可能にするステップと、受信アーマチュアに近接して配置された伝送アーマチュアを、一次回路のそれぞれの電力伝送器およびトランシーバを介して励振し、電力およびデータの伝達をそれぞれ可能にするステップと、をさらに含む。
この解決策を用いることで、極めて機能的、経済的で、薄く、高速且つ効率的で、大きな電気負荷にさえも電力供給することができる電力および信号のための無線伝送システムを構成することができる。
本発明のさらなる態様では、伝送アーマチュアのうちの1つまたは複数は、経時的に変動する電圧波を用いて選択的に励振され、1つまたは複数の異なる伝送アーマチュアは、第1のものと異なる第2の電圧波を用いて選択的に活性化される。
この解決策を用いることで、受信アーマチュア全体が、活性表面上の受信デバイスの位置付けに関係なく、容量性無線伝送によって負荷に効果的に電力供給することができる時間変化電圧を受信する。
本発明のさらなる態様は、伝送アーマチュアに接続された、各電力伝送器の内部において、1対のスイッチを準備するステップと、断続信号を用いてスイッチを活性化することによって生成された電圧波を用いて1つまたは複数の異なる伝送アーマチュアを選択的に活性化するステップと、を含む。
本発明のさらなる態様は、伝送アーマチュアに接続された各電力伝送器の内部において、エネルギー源に接続されたインダクタンスと、一方の側においてインダクタンスに接続され、別の側において基準電位に接続されたキャパシタと、キャパシタおよびインダクタンスのノードに接続されたスイッチと、を準備するステップと、第1の断続信号を用いて第1の受信アーマチュアに近接して配置された1つまたは複数の伝送アーマチュアに接続された各電力伝送器のスイッチを活性化するステップと、第1の断続信号に対して逆位相の第2の断続信号を用いて第2の受信アーマチュアに近接して配置された1つまたは複数の伝送アーマチュアに接続された各電力伝送器のスイッチを活性化するステップと、を含む。
本発明のさらなる態様では、第2の信号は、一定の信号、または第1の断続信号に対して異なる位相を有する信号である。
本発明のさらなる態様は、各トランシーバの内部において、データ受信回路およびデータ伝送回路を準備するステップと、波を2つの電圧レベルの間で変調することによってデータ伝送回路を選択的に活性化し、データ電圧を、影響を及ぼすことなく電力波上に重畳するステップと、をさらに含む。
この解決策を用いることで、装置は双方向伝送モードを用いることができる。
本発明のさらなる態様は、各トランシーバの内部において、データ受信回路およびデータ伝送回路を準備するステップと、一次回路の各トランシーバ内、および二次回路の各トランシーバ内において、一次および二次の、異なる供給電圧レベルを用いるステップであって、それにより、一次回路の受信回路が、二次回路の伝送回路によって加えられた電圧のみを読み取ることによって、一次回路の伝送回路によって設定された電圧を区別し、二次回路の受信回路が、一次回路の伝送回路によって加えられた電圧のみを読み取ることによって、二次回路の伝送回路によって加えられた電圧を区別する、用いるステップと、をさらに含む。
この解決策を用いることで、装置は外部デバイスとの全二重データ交換通信を実行し、同時に、電力を外部デバイスへ伝達することができる。
本発明のさらなる態様は、各トランシーバの内部において、データ受信回路およびデータ伝送回路を準備するステップと、一次回路の各トランシーバ内、および二次回路の各トランシーバ内において、単一の供給電圧レベルを用いるステップと、主回路または二次回路のトランシーバのうちの1つの上のデータ伝送回路に給電するステップと、一次回路の伝送器と一次回路の受信器との間のインピーダンスを決定するステップと、一次回路の伝送器と二次回路の受信器との間のインピーダンスを決定するステップと、二次回路の伝送器と一次回路の受信器との間のインピーダンスを決定するステップと、一次回路の伝送器と二次回路の受信器との間のインピーダンスを決定するステップと、伝送器と受信器との間で決定されたインピーダンスの間の差、および二次回路の受信回路上の電圧レベルに基づいて、どちらのデータ伝送回路がデータを伝送しているのかを決定するステップと、を含む。
例として図面の添付の図を参照して行われる以下の説明から、本発明のさらなる特徴および利点がより完全に明らかになるであろう。
本発明に係る電力およびデータを伝達するための装置の一実施形態の回路レイアウト図である。 再充電および無線データ交換台座ならびに電子デバイスを有する本発明の可能な一実装形態の概略斜視図である。 給電され、相互接続されるべき複数のデバイスを含む、本発明の別の実施形態の回路図である。 本発明の別の実施形態の回路図である。 電力伝送器を特に参照した図4の実施形態の回路図である。 トランシーバを特に参照した図5の実施形態の回路図である。 本発明の別の実施形態の回路図である。 図7の回路図に係る本発明の可能な一実装形態の概略平面図である。 電力伝送器を特に参照した図7の実施形態の回路図である。 電力伝送器を特に参照した図7の実施形態の回路図である。 図7の回路図に適用された図6のトランシーバの部分回路図である。 二次回路の別の実施形態の部分回路図である。 本発明の可能な一実装形態の部分図である。
図1を特に参照すると、電力およびデータを伝達するための装置は、例えば、kHz、MHzまたはGHz程度の、高周波数で経時的に変動する電圧を用いて、少なくとも第1の1対の導電伝送アーマチュア100、100’を励振することができる電力伝送器12に接続された、電気エネルギー源10、例えば、電圧発生器を備える一次回路を含む。
一次回路は、伝送アーマチュア100、100’を跨いで配置された、以下においてトランシーバとも呼ばれる、少なくとも1つの無線周波数(RF)トランシーバ回路20をさらに備える。トランシーバ20は、使用時、電力の伝達システムとは独立して、アーマチュア100および100’を通過する高周波電気信号を回路内に注入することができる。
装置は、伝送アーマチュア100、100’に近接して配置され、全体として少なくとも1対のキャパシタンスを構成する1対の受信アーマチュア200、200’を備える二次回路をさらに含み、キャパシタンスを介して、供給電圧、励振周波数、ならびにキャパシタンスの幾何特性および誘電特性の関数として、二次回路の内部に配置された負荷18への容量結合によって電力を伝送することが可能である。
ここで、および以下において、用語「負荷」または「負荷群」は、その機能を遂行するために電気エネルギーを吸収する任意の電気要素、構成要素、回路、装置、機器またはデバイスを意味するために用いられることが認められる。
二次回路は、受信アーマチュア200、200’を跨いで配置された、少なくとも1つの無線周波数(RF)トランシーバ22をさらに備える。この構成により、導電伝送アーマチュア100、100’とトランシーバ20とを備える、一次回路と、導電受信アーマチュア200、200’とトランシーバ22とを備える、二次回路との間における、一次回路から二次回路への電力伝送に対して独立した、同時のデータ交換を得ることが可能である。
当然、無線周波数トランシーバ20、22への給電は、独立しているか、あるいは一次および/または二次回路とそれぞれ共通していることができる。
さらに、特に有利な特徴によれば、電力伝送器12および負荷18は、これらがトランシーバ20、22から吸収する電力を最小限に抑えるなどするものでなければならない。すなわち、これらは、信号を一方から別のトランシーバへ伝送するために十分な電力を分配し、信号の過剰なリークおよび弱化を回避するようにサイズ設定されなければならない。
具体的には、電力伝送器12および負荷18が、電力回路よりもはるかに高い動作周波数を通例有するトランシーバの信号が電力の伝送および受信回路の構成要素によって吸収されることを防止するローパス・フィルタを構成するのに十分に高い誘導性構成要素を有すると、トランシーバ20、22の電力は特に低くなり得る。
キャパシタンスがディスクリート・キャパシタによって構成されている場合には、かように構成された回路は、絶縁電圧コンバータ(例えばステップダウン・バック、ブーストまたはバック・ブースト型のAC/DC、DC/DC)の形態を取る。また、データ交換システムは、システムの出力電圧を制御するために有用な逆作用(retroaction)を保証し、一次回路と二次回路との間のガルバニック絶縁を確実にし、同時に、例えば、光絶縁伝送器、または一次回路と二次回路との間の絶縁を保証する別のフィードバック信号伝送システムなどの、より高価である、より信頼性が低い、またはいずれにせよ、より多数の構成要素を有する、追加のデータ交換システムの必要性を回避するために有利に用いることもできる。
本発明の好ましい実施形態の内の1つによれば、伝送アーマチュア100、100’は、受信アーマチュア200、200’に対して物理的に分離したデバイス上に配置されている。この場合には、装置は、一次回路、すなわち、電気エネルギー源10、導電伝送アーマチュア100、100’およびトランシーバ20を備える給電デバイスと、二次回路、すなわち、受信導電アーマチュア200、200’、トランシーバ22および負荷18を備えるユーザ・デバイスとを含む。
給電デバイスは、自立型の物体として実現することができる、例えば、専用ケーシングを提供されるか、あるいは、例えば、ライティング・デスク、テーブル、壁、ダッシュボード、グローブ・ボックス、床、および加えて、その他のものなどの、既存の構造物に一体化または適用することができる。
ユーザ・デバイスは、同時のデータ交換を必要とし、給電および/または再充電され得るデバイスのうちの1つ、あるいは本説明への前文において指示されているように、給電および/または再充電されることのみを必要とするデバイスのうちの1つであることができる。
本実施形態では、システムは、1つまたは複数の電気および電子装置の無線および非ガルバニック接続給電のため、ならびに給電のステータスおよび変数に関するサービス情報、デバイスの識別番号、あるいは同時の電力伝送に関する他の情報を伝送するために有用な装置として構成されている。
他方で、システムはまた、電力伝送に対して独立してデータを伝送することもでき、相当量の情報を2つ以上のデバイスの間で双方向に伝達し、同時に、全て無線による、薄く、コンパクトで、安全且つ経済的なシステムを用いた、2つのデバイスのうちの一方の給電を保証するために有用な真正且つ適切なシステムとして構成されている。
本発明の装置は、様々な利点、ならびに具体的には、低コスト、大きな表面上のスケーラビリティ、より薄い厚さ、高いエネルギー効率、および場合によっては、共通誘導アンテナに対して理論的通過帯域制限を有しないことを提供する。キャパシタのインピーダンスは周波数の増大とともに減少するため、容量式で結合された結合デバイス間のデータ交換速度に対する理論的制限は存在しない。同じ容量結合は、同時に、電力伝送器に結合された1つまたは複数のデバイスの無線給電システムとして機能し、高電力が効率的且つ安全に伝送されることを保証する。
図2を特に参照すると、本発明の好ましい実施形態のうちの1つは、例えば、非限定的に、実質的に平坦な、またはいずれにせよ、薄い形状を有する、ハウジング要素、好ましくは、台座30を備える。台座30の内部には、以前に図1において説明され、図解されたように、少なくとも1対の伝送アーマチュア100、100’、および2つのアーマチュアの間に跨がって位置付けられたトランシーバ20に接続された、高周波を生成することができる電力伝送器12が配置されている。台座30は給電デバイスと機能的に同等である。
使用時には、例えば、電話32、タブレット、コンピュータまたは別のユーザ・デバイスなどの、様々なデバイスを台座30上に載置することができる。台座30は電気エネルギー源10に接続されており、例えば、台座は、配線によって、低電圧もしくは高電圧、ACもしくはDCを用いて給電され得るか、または同様に、無線給電システムによって配線によって給電され得るか、あるいはエネルギー蓄積器を内部に包含することができ、無線を介して、または配線によって、データ伝送システム、例えば、限定するわけではないが、USB、イーサネット(登録商標)、Wi−Fi、Bluetooth(登録商標)または同様のものに接続され得る。
使用時には、デバイス32を台座30上に載置すること、近接させること、または配置することによって、台座30の伝送アーマチュア100、100’とデバイス32の受信アーマチュア200、200’との間に容量型結合が規定され、それにより、デバイス32の給電および/または再充電、ならびに同時に、台座30とデバイス32との間の高速データ伝達を可能にする。実際には、デバイス32は、受信アーマチュア200、200’、給電を受けるべき少なくとも1つの負荷18、およびアーマチュア200、200’の間を跨いで配置されたトランシーバ22を内蔵する。
本発明のいくつかの特に有利な特徴によれば、台座30は、単にデバイス32を台座30上に載置するだけで、デバイス32、例えば、電話、ハードディスク、タブレット、カメラと、ホスト・デバイス、例えば、コンピュータとの間でデータを高速度で無線交換し、同時に、デバイス32を充電し、且つ/またはこれに給電するための、別のホストのコンピュータに向けたブリッジとして機能することができる。さらに、台座30はホストになることもでき、マス・メモリ、例えば、ローカル・ハードディスクまたはネットワークNAS、イーサネット(登録商標)、Wi−FiまたはBluetooth(登録商標)接続、電話ネットワークおよびADSL、GSM(登録商標)、GPRS、HSPA、LTE、あるいは台座30を他の有線または無線ネットワークに接続するためのその他のもののためのブリッジを内蔵することができ、台座30はまた、移動時にも機能することができるよう、例えば、リチウム電池などの、エネルギー貯蔵システムを内蔵することもできる。
当然、台座は、例えば、コンピュータ、タブレット、電子ブックおよび同様のデバイスなどの、他のデバイスを支持し、これらに給電し、これらを無線接続するために用いることができるよう、異なる形式および寸法を用いて作製することもできる。例えば、台座は、テーブル、ライティング・デスク、家具、床またはその他の表面内に一体化することができ、それにより、任意の表面をインテリジェントな再充電およびデータ交換システムに変容させ、美的外観を変更しないまま残す。
図3に具体的に示されている、本発明のさらなる特に有利な実施形態では、台座30は、複数のデバイス32、32’に同時に給電するために、複数の一次伝送回路を並列に収容することができる。台座30は、場合によっては台座30の内部に収容されている、電気エネルギー源10によって給電され、高周波数(例えば、kHz、MHzまたはGHz程度のもの)で経時的に変動する電圧を用いて、少なくとも第1の対の導電伝送アーマチュア100、100’を各々励振することができる1つまたは複数の電力伝送器12に接続されている。台座は、電力の伝達システムとは独立して、データを交換するために有用な高周波電気信号を回路内に注入することによって、各々、伝送アーマチュア100、100’のうちの2つにそれぞれ接続された2つのトランシーバ20、20’をさらに備える。
2つのトランシーバ20、20’は、好ましくは、必ずというわけではないが、無線容量結合によって、台座30上に載置された全てのデバイス32、32’を相互接続し、独立した、高速な、無線方式による、デバイスおよび再充電システム間のネットワークを実現するために有用な、トランシーバの単一の管理システム40に接続され得る。
各デバイスは当然、少なくとも1対の受信アーマチュア200、200’、負荷18および少なくとも1つのトランシーバ22をそれぞれ備える二次回路を含む。
出願人によって実施された試験は、図1および図3に示される回路の性能をどのように最適化することが可能であるのかを示した。具体的には、負荷18が、データ伝送システム、例えば、誘導性負荷の機能周波数に対して高いインピーダンスを有し、電力伝送器12が、データ伝送システムの機能周波数に対して高いインピーダンスを有し、トランシーバ20、22が、電力伝送システム12の機能周波数に対して高いインピーダンスを有する場合に、最良の結果が得られた。
これらの結果に鑑みて、図4に示され、図3の実施形態に同様に拡張可能である本発明の諸実施形態のうちの1つは、図1の回路について先に説明され、その説明が本明細書に組み込まれているものに加えて、また、電力伝送器12と導電伝送アーマチュア100、100’のうちの一方との間に、一次回路内の伝送器12によって生成される電力潮流に沿って、トランシーバ20の上流側で各々接続された、1対のインダクタンス50、50’をも備える。同様に、二次回路52、52’内においては、負荷18の直前に、負荷18によって受信される電力潮流に沿ってトランシーバ22の下流側に、1対のインダクタンスが挿入された。
さらに、一次回路上において、トランシーバ20と伝送アーマチュア100、100’およびトランシーバ22と受信アーマチュア200、200’との間に1対のキャパシタ54、54’が介在させられ、二次回路上において、1対のキャパシタ56、56’が介在させられており、全て、小さな静電容量、例えば、pF、数十または数百pFのものである。
この回路レイアウトは著しい利点をもたらし、その中でも、例えば、電力の伝送システム12の典型的な動作周波数、通例、数百kHz〜数百MHzにおいて、一次回路52、52’および二次回路のインダクタンス50、50’は、電力伝送システムに対してわずかな影響を与え得るのみであるか、または電力伝送システムの一体部分であることができ、通例、一次回路の伝送アーマチュア100と二次回路の受信アーマチュア200とを隣接させることによって形成されたキャパシタンスとともに、または回路の他のリアクタンス構成要素とともに、共振もしくは略共振を作り出す、または促進するという事実をもたらす。
さらに、データ交換トランシーバ20、22の典型的な動作周波数、通例、GHzもしくは数十GHz、またはいずれにせよ、電力伝送システムよりもはるかに高い周波数において、一次回路のインダクタンス50、50’および二次回路のインダクタンス52、52’は開回路を構成し、それゆえ、それぞれ、電力伝送器12上または負荷18上へのデータ信号の電力リークを防止する。
さらに、無線電力伝送システムの典型的な動作周波数において、トランシーバ20、22を主岐路からそれぞれ分離する小さなキャパシタンス54、54’および56、56’は、開回路を構成する。すなわち、キャパシタンスを絶縁し、電力伝送器12から負荷18へ伝送されている電力がトランシーバ20、22上へも散逸させられることを防止する。
最後に、無線データ伝送システムの典型的な動作周波数において、小さなキャパシタンス54、54’および56、56’は、トランシーバ20および22によって伝送されたデータ信号が主伝送アーマチュア100上、および受信アーマチュア200上にそれぞれ注入され、反対側のトランシーバに到達することを可能にする、短絡を構成する。
要約すれば、上述の構成は、負荷18、発生器12およびトランシーバ20、22のインピーダンス特性にかかわらず、電力伝送システムとデータ交換システムとを独立させ、伝送アーマチュア100、100’が電力およびデータを、アーマチュア200、200’へ、ひいては二次回路全体へ同時に伝送することを可能にし、最後に、エネルギーの漏れを回避し、最小限の消費で最大限の動作速度およびデータ伝達を保証するようトランシーバ20、22の寸法を設定することを可能にする。
図5、および説明がすぐに参照できるように本明細書に組み込まれている以前の図に示される要素を特に参照して、次に、データの送受信システムと組み合わせて、無線電力伝送のためにアーマチュアを効果的に励振するための高周波数電圧波を生成するために用いることができる発生器12が説明される。
全体として、データ送受信システムは、一方は一次回路に、他方は二次回路にそれぞれ接続された少なくとも1対のトランシーバ20および22からなる。可能な特に有利な実装形態では、電力伝送器12は、電気エネルギー源10から、例えば、電池、場合によっては、整流AC電圧または電圧発生器から到来する電圧を供給される、給電インダクタ60を備える回路を備える。使用時に、インダクタ60は、電力伝送器のその他のもののための電圧発生器として機能し、その理想化にほぼ正確に近づけるために適切に寸法設定することができる。
インダクタ60には、蓄積キャパシタ64が、スイッチ66、例えば、限定するものではないが、MOSFET、BJT、IGBT、継電器、ソリッド・ステート継電器または別の種類のスイッチと並列に接続されている。キャパシタ64およびスイッチ66の他方のヘッドは、より低い電位、例えばグラウンドに接続されている。
キャパシタ64は、例えば、スイッチ66の固有寄生容量を利用することによって、省くか、または最小限に抑えることができ、回路は、キャパシタ64を置換するために適切なリアクタンス値を含むことができ、また、直列のリアクタンスが、回路の性能およびエネルギー効率を改善するためにスイッチ66とともに含まれ得ることが強調される。
一次電力伝送回路のインダクタンス50および伝送のアーマチュア100は、インダクタンス60、キャパシタ64およびスイッチ66を接続するノードに接続されている。一次回路は、第2のインダクタンス50’に接続された第2の伝送アーマチュア100’をさらに備え、第2のインダクタンスは、より低い電位、例えば、グラウンドに接続されている。
最後に、トランシーバ20はキャパシタ54を介してインダクタンス50と伝送アーマチュア100との間のノードに接続されており、キャパシタ54’によってインダクタンス50’と伝送アーマチュア100’との間のノードに接続されている。
ユーザ・デバイス32は、2つの受信アーマチュア200、200’であって、伝送アーマチュア100および100’にそれぞれ面し、こうして、電力を一次回路から二次回路へ伝送し、データを一次回路と二次回路との間で双方向に伝送することができる1対のキャパシタンスを構成する、2つの受信アーマチュア200、200’と、受信アーマチュア200および200’とそれぞれ直列の1対のインダクタンス52、52’とを備える二次回路を含む。二次回路内において、トランシーバ22はキャパシタ56を介してインダクタンス52と伝送アーマチュア200との間のノードに接続されており、キャパシタ56’を介してインダクタンス52’と伝送アーマチュア200’との間のノードに接続されている。
この構成は、電力伝送のために用いられるアーマチュア100、100’、200、200’を介した、無線電力の伝送システムとは独立した、経時的に連続した双方向データ伝送を可能にし、その一方で、データ交換システムと電力伝送との間の干渉を防止するシステム・アーキテクチャのおかげで、データ交換システムの消費を無視できるほどに維持する。
二次回路は、場合によっては、所定の整流段105、および場合によっては、例えば、DC DCの、電圧変換段、または電池充電回路を含む、インダクタンス52に接続された給電対象負荷18をさらに備える。
インダクタンス50、50’、52、52’、ならびにキャパシタ64およびインダクタンス60の伝送アーマチュア100、100’および受信アーマチュア200、200’の値を適切にサイズ設定することによって、通例、1つまたは複数の周波数において共振する、電力伝送回路が作り出される。この回路は、例えば、E、E/FおよびF級増幅器において、あるいは通例、例えば、MHz、数十MHzよりも大きい、またはさらに、数百MHzよりも大きい、極めて高い動作周波数を有するZVS/ZCS共振または準共振コンバータにおいて同様に行われるように、無電流条件または無電圧条件におけるスイッチのオンおよびオフの切り替えを保証するよう寸法設定されているため、高いエネルギー効率を有する。このように、伝送および受信アーマチュアの面積の関数としての高い伝送電力密度を依然として達成しつつ、構成要素の寸法を大幅に低減し、実際に、小型化することができる。
インダクタンス50、50’、52、52’の存在は、トランシーバ20、22が高電力を必要とすることなく、アーマチュア100、200および100’、200’によって形成された伝送キャパシタンスを通じてデータを同時に伝送することをさらに可能にする。これは、インダクタンスが、通例、高周波数において、データ変調が負荷18または電力伝送器12によって吸収されるのを防止するブロッキング・ローパス・フィルタとして機能するためである。
同様に、キャパシタンス54、54’および56、56’は、電力伝送器が、電力をトランシーバへ伝達することによって、トランシーバと干渉するのを防止する。与えられる信号の周波数は電力伝送システムの周波数よりも大きく、例えば、通例、現代の無線通信システムにおいてあるように、数十または数千MHzまたはGHzであるため、キャパシタンス54、54’、56、56’は、データ交換システムとの電力伝送器の干渉が生じない電力岐路上におけるデータ伝送を可能にする。
このように、極めて機能的、経済的で、薄く、高速且つ効率的であり、大きな電気負荷、例えば、スマートフォン、タブレット、コンピュータ、テレビ、ハードディスクなどにさえも給電し、経済的、高速且つ安全である、同時の独立したデータ交換システムを介してこれらを相互接続することができる、電力および信号のための無線伝送システムを確立することができる。
本発明のさらなる特徴では、電気エネルギー源10が交流電源、例えば、公共AC配電網電圧である場合には、装置はまた、電力伝送器12の上流に電圧の整流段、および場合によっては、安定化段を備えることもでき、AC/DCコンバータ且つ無線伝送システムとして同時に機能するシステムになる。このように、一次回路と二次回路との間のガルバニック絶縁を保証することができ、個人データ、例えば、写真、ビデオなどの、デバイス上に包含されているユーザ・データ、ならびに例えば、AC/DCコンバータの一次回路と二次回路との間の逆作用信号またはその他の信号、例えば、一次回路上におけるスイッチのオンへの切り替えを調整するために有用な二次回路上の電圧信号の伝送を保証するための、デバイスのために有用なデータの両方のための、回路の2つの部分の間の同時データ交換を可能にすることができる。したがって、本発明の装置は、単純性、効率、堅牢性および小型化の観点から、特に有利である。
さらに、例えば、高圧供給電圧の使用の場合において、有用である場合には、伝送アーマチュア100、100’と直列に、さらなるガルバニック絶縁キャパシタンスを含み、したがって、伝送アーマチュア100、100’上の電圧を低下させることによって、回路の安全性レベルを高めることが可能である。
図6を特に参照して、次に、給電デバイスの一次回路内、およびユーザ・デバイスの二次回路内にそれぞれ配置されたトランシーバ20、22を特に参照しつつ、本発明のさらなる実施形態のうちの1つについて説明が行われる。明確に認識できるように、図6に示される構成要素の多くは、先行する図に示されている要素に対応する。これらの要素の説明はすぐに参照できるように本明細書に組み込まれ、これらの要素のためには同じ参照符号が用いられている。システムが完全に対称的且つ双方向的であるため、各データ・トランシーバ・システムは一次回路および二次回路上に同じように存在することができることにも留意されたい。
各データ送受信システムは、例えば、一次回路上に配置されたトランシーバ20のためのデータ受信回路84およびデータ伝送回路86、ならびに二次回路上に配置されたトランシーバ22のためのデータ受信回路84’およびデータ伝送回路86’を備える。一次回路上において、データ伝送回路の出力および受信回路の入力は両方ともキャパシタンス54に接続されており、その一方で、他方のキャパシタンス54’は、データ回路を閉じるためのデータ基準電圧に接続されている。具体的には、伝送回路86および受信回路84は両方とも、一次データ基準電圧に接続された基準入力82、および一次データ供給電圧に接続された供給入力80を含む。二次回路上において、データ伝送回路の出力および受信回路の入力は両方ともキャパシタンス56に接続されており、その一方で、他方のキャパシタンス56’は、データ回路を閉じるための二次データ基準電圧に接続されている。同様に、伝送回路86’および受信回路84’は両方とも、二次データ基準電圧に接続された基準入力82’、および二次データ供給電圧に接続された供給入力80’を含む。受信回路84、84’は、例えば、抵抗または別の読み取りインピーダンス、ならびに場合によっては、例えば、コンパレータ、オペアンプ、bjt、mosfet、CMOSに基づく、信号の他のバッファ段、比較段、増幅段および状態設定段、あるいは通例、高周波数信号(GHz、数十または数百GHz)を読み取ることができる他の読み取り段によって構成することができる。読み取り回路の出力が、最大限異なる目的のために利用可能な受信データとなる。
同様に、伝送回路86は、通例、高周波数の、任意の発信源からのシステムからのデータ・フローを受信し、これをキャパシタンス54上へ、ひいては、回路内へ注入する。伝送回路86は、例えば、抵抗、キャパシタンス、インダクタンス、またはデータ伝送システムを実現するために有用な他のインピーダンスと組み合わせた、RFトランジスタ、BJT型、MOS、CMOSペア、または高周波信号を生成することができる別の同等のシステムによって作製することができる。
二次回路の伝送回路86’および受信回路84’は、一次回路の伝送回路86および受信回路84と同じ方法で機能する。
一次および二次のデータ基準電圧、ならびに一次および二次のデータ供給電圧は、互いに、および回路の残りの部分の供給電圧に対して完全に独立している。簡単にするために、これらの電圧は一致することができるが、これは、最大限異なる電圧レベルの統御にとりわけ融通の利く本システムの正しい機能のために必須の要件ではない。
上述されたように、上述の実施形態は可能な形態のうちの1つにすぎず、ここまで説明されたいくつかまたは全ての構成要素は他の機能的に同等な構成要素によって置換することができる。
添付の図においてこれまで説明され、図解された装置は、例えば、振幅または周波数がアナログ式、またはデジタル式の、多くの異なる変調システムにおいて用いることができる。伝送回路86、86’がオンまたはオフに切り替わるたびに、電力の伝送システムとは独立した、電力岐路上への信号の伝送が生じる。この信号は、インダクタンス50、52、52’、50’の間に含まれる回路の全ての部分内を伝搬し、したがって、任意の受信器によって、例えば、受信回路84、84’によって読み取られ得るが、負荷18上、および電力伝送器12上へ伝搬することができない。同様に、二次回路上に配置されたトランシーバによって伝送される信号は、一次回路上に配置されたトランシーバによって読み取られ得るが、負荷18上、および電力伝送器12上へ伝搬することができない。
典型的には、最も一般的な方法およびプロトコルの全てを用いてデータ・パケットを送ることが可能である。負荷および電力伝送器がインダクタンス50、50’、52、52’によってデータ交換区域に対して絶縁されており、且つ低周波数電力波がトランシーバによってキャパシタンス54、54’、56、56’を介して絶縁されているがゆえに、必要とされる電力が非常に低いため、トランシーバ・システムは、極めて小型で、高速である読み取り回路および書き込み回路を用いることができる。このように、周波数は極めて高くなることができ、例えば、GHz、数十または数百GHz程度のものになることができ、それゆえ、数十、または実際には数百Gbpsよりも大きな速度におけるデータ交換でさえも可能にする。
本発明の装置は、半二重方式または全二重方式のいずれかの、双方向伝送モードを用いることができることに注目すべきである。第1のモード、半二重方式では、伝送回路86または86’がデータを伝送する場合には、他の伝送回路は全てオフであり、次にデータを伝送するために伝送の終了を待たなければならない。このモダリティの利点は、実装のその単純性、および外乱へのその耐性である。例えば、データが、2つの電圧波の間で、例えば、限定するものではないが、0Vと5Vとの間で方形波を変調することによって伝送される場合には、論理の「0」を2つのレベルのうちの一方と見なすことができ、論理の「1」は他方のレベルであることができる。データ伝送回路は電力伝送器と独立しているため、与えられた電圧は、電力波によって影響を受けることなく、電力波上に重畳する。
別の利用可能な方法は、論理の「0」および「1」を、移行、高−低および低−高と見なし、場合によっては、時間依存同期型通信を作り出すためにアクセサリ・クロックを用いること(「0」は、クロック・サイクル内に移行がないこと、またはその逆)に存する。
以上のことより、データ交換システムの電圧が選択されると、2つの電気的ステータスの間で最大限の距離が得られ、こうして、外乱への最大限の耐性が保証されることが分かる。
代替的に、例えば、異なる伝送器のために異なる動作周波数を用いる、全二重通信のためのハードウェア・アーキテクチャを利用することが可能である。しかし、この方法は、信号を分離するために有用な適切なデジタルまたはアナログフィルタを提供されなければならない受信回路84、84’を著しく複雑にし、データ交換システムにおける不確実性状態を可能にする。
図示のシステムのハードウェアを複雑にすることなく全二重通信を保証するためのさらなる方法は、トランシーバ20および22において、一次および二次の、異なる供給電圧レベルを用い、それにより、受信器が一部をなすデータ・システムの伝送器バス上に入力される電圧が知られていることで、各受信回路84、84’が通信バスのステータスを一義的に決定することができるようにすることに存する。例えば、一次回路上に配置された伝送回路86が0Vと10Vとの間で伝送し、二次回路上に配置された伝送回路86’が0Vと5Vとの間で伝送する場合には、受信回路84は、伝送回路86によって設定された電圧のみを読み取ることによって、伝送回路86によって設定された電圧を論理的に区別することができる。同様に、受信回路84’は、伝送回路86によって設定された電圧、ひいては、データのみを読み取ることによって、伝送回路86’によって設定された電圧を区別することができ、決定されない状態を生じさせない。
例えば、データ・システム供給に対する1つの唯一の供給電圧レベル(例えば5V)を用いることによって、図示の全二重通信システムをさらに単純化することが可能である。明らかに、これは、一次および二次のデータ供給電圧、ならびに一次および二次のデータ基準電圧が引き続き完全に独立し得ず、等しい値のものになり得ることを意味していない。これは、例えば、トランシーバの設計を単純化することを可能にする。さらに、データは引き続き一次回路および二次回路とは独立して生成される。これは、これらの回路が物理的に分離した物体上に配置されているためである。この代替的な解決策は、伝送器20、例えば、一次回路上の伝送回路86によって放射された各信号は、同じデータ交換回路上に配置された受信器、例えば、一次回路上の受信回路84へ直接到達し、その一方で、この信号は、他方のデータ交換システム上に配置された受信器上へ、例えば、二次回路上に配置された受信回路84’上へ、より大きなインピーダンスを有する経路をたどって到達するという事実を利用する。インピーダンスが異なることは、異なる経路に由来する。実際に、デバイス上の伝送器と他方のデバイスの受信器との間には、キャパシタンス54、54’、キャパシタンス56、56’、ならびにアーマチュア100、200およびアーマチュア100’、200’の結合によって構成された2つの伝送キャパシタンスが存在する。これは全て、どちらの伝送回路86または86’がデータを伝送しているのかの関数として、受信回路84または84’上における異なる電圧レベルを自動的に決定し、それゆえ、単純、効果的、堅牢且つ高速である全二重通信を用いて、電力伝達システムと同時に、且つこれとは独立して伝送されたデータを一義的に明らかにすることを可能にする。
伝送回路86、86’の出力インピーダンスが十分に高い限り、システムは機能する。さもなければ、受信器と近接した伝送器の信号が、他の伝送器から到来する他の全ての信号を相殺する。伝送器86、86’の出力インピーダンスは、例えば、適切な値のキャパシタンス、抵抗またはインダクタンスを伝送器86に導入することによって、適切に校正することができることが強調される。
例えば、トランシーバ20の一部である伝送回路86が0〜5Vの移行を行い、独立して、トランシーバ22の一部である伝送回路86’も0〜5Vの移行を行う場合には、両方の伝送回路86、86’の出力インピーダンスが十分に高ければ、各受信回路84および84’は、2つの信号の効果の重畳から生じる全体信号を受信することになり、各信号の効果は、各信号の経路の総インピーダンス上で重み付けされているため、互いに区別することができる。例えば、トランシーバ22上に配置された受信回路84’を考慮すると、トランシーバ20上に配置された伝送回路86から到来する信号は、同じトランシーバ22上に配置された伝送回路86’から到来する信号よりも高いインピーダンス経路をたどることになり、その逆もまた同様である。
具体的には、この結果は、一次回路の伝送器86と一次回路の受信器84との間、一次回路の伝送器86と二次回路の受信器84’との間、二次回路の伝送器86’と一次回路の受信器84との間、および一次回路の伝送器86と二次回路の受信器84’との間のインピーダンスをそれぞれ決定することによって、得ることができる。伝送器86、86’と受信器84、84’との間で決定されたインピーダンスの間の差、および二次回路の受信回路84’上の電圧レベルに基づいて、どちらのデータ伝送回路86、86’がデータを伝送しているのかを決定することが可能である。
現在までに説明された装置は、一次回路から二次回路への電力の伝達を可能にし、2つの回路の間のデータ交換を、同時に、且つ独立して可能にする。
具体的には、図3は、実質的に、給電および/または相互接続されるべき各デバイスのための回路を複製することによって、複数のデバイスにどのように同時に給電し、これらを相互接続するのかを説明し、図解している。しかし、この解決策は、寸法が規定され、したがって、あまり融通性がなく、デバイスおよび再充電アーマチュアのジオメトリ、および/またはデバイスの種類に厳格に依存したデータ交換に実質的に制約された、再充電および/またはデータ交換区域を作り出す。例えば、コンピュータは、電話に対してより大きな電力が必要であるがゆえに、より大きな区域を必要とし、コンピュータに適した伝送アーマチュアは電話またはタブレットには適さない。
本発明の特に有利な特徴によれば、この欠点を取り除くことができ、インテリジェントなデータ交換再充電面、すなわち、デバイスの寸法、電力吸収とは無関係に、且つ、また、相互接続および給電面上におけるデバイスの位置付けおよびデバイスの数とは無関係に、任意のデバイスに給電し、これを相互接続することができるインテリジェントなデータ交換再充電面を作り出すことができる。
図7を特に参照すると、給電デバイス30の一次側は複数の伝送アーマチュア100を備える。キャパシタ54およびインダクタンス50が各伝送アーマチュア100に接続されている。データ・トランシーバ回路20がキャパシタ54の他方のヘッドに接続されており、その一方で、電力伝送器12がインダクタンス50の他方のヘッドに接続されている。
全ての電力伝送器12は、今度は、他方のヘッドにおいて電気エネルギー源10に接続されている。電気エネルギー源10と電気エネルギー源12との間に、LCフィルタが含まれ得る。このLCフィルタは、直列のインダクタンス60’、およびキャパシタンス64’によって構成されており、電気エネルギー源10がAC(例えば、通常の配電網電圧)である場合には、電圧の整流段および安定化段が存在することができる。
一次伝送回路の内部に含まれる複数のアーマチュア100上に、1つまたは複数のデバイスを配置することができる。これらのデバイスの各々は、電流を吸収することができ、場合によっては、データを受信および伝送することもできる負荷18、18’を構成する。
各デバイスは、多数の伝送アーマチュア100によって構成された活性表面上に載置され、同様に、少なくとも1対の受信アーマチュア200、200’が設けられている。受信アーマチュア200および200’は、通例、伝送アーマチュア100の寸法よりも大きい面積を有するため、多数の伝送アーマチュア100によって構成された活性表面上にデバイスを無作為に載置することによって、各受信アーマチュア200は、少なくとも1つの伝送アーマチュア100に近接して、および典型的には、一群の伝送アーマチュア100に近接して配置される。
かように、伝送アーマチュア100を受信アーマチュア200、200’と隣接させることから形成されたキャパシタンスは、一次回路から二次回路への電力の伝達を可能にし、同時に、給電デバイス30とユーザ・デバイス32、32’との間のデータの双方向伝達を可能にする。
2つのキャパシタンス56および56’ならびに2つのインダクタンス52および52’が受信アーマチュア200に接続されている。トランシーバ22がキャパシタンス56および56’の他方のヘッドに接続されており、その一方で、負荷18がインダクタンス52、52’の他方のヘッドに接続されている。二次回路の負荷18と2つのインダクタンス52、52’との間に、電圧または電流適応回路、すなわち、例えば、整流器、安定器、あるいは電圧および/または電流コンバータを備える、整流段105が存在することができる。
伝送可能電力は、第一次近似において、二次アーマチュア200、200’の面積に比例することになる。これは、特に、伝送アーマチュア100が受信アーマチュア200、200’に対して小さい面積を有し、それゆえ、受信アーマチュア200、200’の利用されない区域を最小限にとどめる場合に生じる。このように、受信アーマチュア200、200’の面積は、必要とされる電力の関数などとして、給電および/または橋絡されるべきデバイスの面積に容易に比例させることができる。したがって、コンピュータは、電話よりも広がった受信アーマチュア200を有することになり、それゆえ、より多数の伝送アーマチュア100を覆い、より大きな伝送電力を可能にする。
給電および/または相互接続のためのデバイスの内部における、インダクタンス52、52’、または負荷の別の適応ネットワークの存在は、各デバイスのための独立した同調を促進し、負荷ごとの電力の伝達を最適化する。さらに、一次回路上に配置されたインダクタンス50、50’は、共振周波数を決定すること、ひいては、システムの同調に寄与し、それゆえ、サイズが重要となり得る、二次回路上に配置されたインダクタンス52、52’の値、ひいては、サイズを最小限に抑えることを可能にする。しかし、とりわけ、インダクタンス50は、電力回路12および負荷18が典型的なデータ交換周波数に対して高いインピーダンスを構成するため、トランシーバ20および22によって放射された信号が電力回路12または負荷18によって吸収されることを防止するなどするためのものである。
同様に、キャパシタンス54、56および56’は、トランシーバ20および22が低い値のものであり、したがって、電力伝達システムの典型的な動作周波数に対して大きなインピーダンスのものであるため、電力波がトランシーバ20および22と相互作用することを防止する。図11に、ここまでに説明された回路に適用されるトランシーバ20および/または22の一実施形態が示されている。
本発明の特に有利な特徴では、一次回路は、伝送アーマチュア100の数よりも少数のトランシーバ20を備えることができる。具体的には、複数の伝送アーマチュア100、複数の電力伝送器12および複数のトランシーバ20を備える、一次回路内において、各伝送アーマチュア100は少なくとも1つのそれぞれの別個の電力伝送器12に接続されているが、アーマチュア100のうちの1つ、好ましくは少なくとも1つのみが少なくとも1つのそれぞれの別個のトランシーバ20に接続されていることが可能である。換言すれば、本発明の目的および利点を得るために、各伝送アーマチュア100がそれぞれのトランシーバ20に接続されている必要はない。
使用時には、説明を簡単にするために、1つのデバイスのみが活性表面上に載置された状態で用いられる上述の装置を参照すると、給電デバイスの電力回路12は、受信アーマチュア200または200’が上に配置された伝送アーマチュア100のみを選択的に活性化する。具体的には、電力伝送器12は、経時的に変動する電圧波を用いて、ユーザ・デバイスの二次回路の第1の受信アーマチュア200の下方に配置された伝送アーマチュア100のグループを選択的に励振する。同様に、給電デバイスの電力回路12は、例えば、異なる形状もしくは位相を有する、または一定の電圧、例えば、グラウンドを有する、第1のものとは異なる第2の波を用いて、第2の受信アーマチュア200’に近接して配置された、伝送アーマチュア100の第2のグループを選択的に励振する。最後に、上方に受信アーマチュア200が存在しない伝送アーマチュア100は、オフのまま維持するか、または一定の電位に接続させることができ、最大限の安全性、エネルギー効率を保証し、電磁放射を最小限に抑える。
このように、受信アーマチュア200、200’全体が、活性表面上の受信デバイス32の位置付けに関係なく、容量性無線伝送のために負荷18に効果的に電力供給することができる時間変化電圧を受信する。
受信アーマチュア200、200’によって一部のみ覆われた伝送アーマチュア100の活性化を回避することによって、放射される電磁放射が最小限に抑えられ、システムの効率が最適化される。受信アーマチュア200、200’に対して小さな面積を有する伝送アーマチュア100は、部分的に覆われた区域を有することを回避するのを助け、同時に、受信アーマチュア200、200’の面積の無駄を防止する。
さらに、第1の受信アーマチュア200の下方に配置された伝送アーマチュア100のうちの任意のものに接続された給電デバイスのトランシーバ20のうちの少なくとも1つが、電圧または周波数変調を用いて、データを伝送し、第2の受信アーマチュア200’の下方に配置された伝送アーマチュア100のうちの任意のものに接続されたトランシーバ20のうちの少なくとも1つが、異なる電位(例えば、データ基準電圧82)に接続されているか、または第1のアーマチュア200の下方に配置されたトランシーバ20に対して逆位相であることで十分であり、それにより、ユーザ・デバイス32のトランシーバ22がデータを受信することができるようにする。同様に、トランシーバ22がデータを伝送する場合には、トランシーバ20のうちの任意のものがデータを受信することができる。
各伝送アーマチュア100がトランシーバ20に接続されていることは必須でなく、伝送アーマチュア100には、ユーザ・デバイス32が伝送アーマチュア100の活性表面に隣接させられた時に、少なくとも1つのトランシーバ20が各受信アーマチュア200および200’の下方に配置されていることを保証するなどするための、トランシーバ・システム、アーマチュアのサブアセンブリが提供されることで十分であり、それにより、データ伝送システムを単純化し、これをより経済的にすることに留意されたい。
複数の伝送アーマチュア100は、給電デバイスの平面上、またはさらには、非平面表面上に、様々な異なる構成で、例えば、マトリックス状に、または大なり小なり規則的な分布で配置することができることに留意されたい。
図8は、例として、好ましくは形状が平坦であり、上面を含み、この上面に近接して複数の伝送アーマチュア100が配置されたハウジング要素の内部に、一次回路が配置されている、本発明の可能な一実施形態を示す。図は、例として、2つのデバイス32、32’が空間的に無作為の位置に配置され、隣接させられている、伝送アーマチュア100の表面配置の概略図を与える。電力およびデータの無線伝達を可能にするためには、各デバイス32、32’の各受信アーマチュア200、200’の下方に少なくとも1つの伝送アーマチュア100が配置されていることで十分である。
先と同様に、電力伝送器12は、多くの異なる実施形態、すなわち、複数の異なる種類の電力伝送回路を有する実施形態に従って実現可能である。実際には、各電力伝送器12が、十分に高い周波数の電圧波を生成することができることで十分である。したがって、A、B、AB、C、D、E、F、E/F級などの増幅レイアウト、半ブリッジ、完全Hブリッジ、ハード・スイッチングまたは準共振もしくは完全共振ソフト・スイッチング、ゼロ電流スイッチングもしくはゼロ電圧スイッチングと同様の、スイッチング型レイアウトを用いることが可能である。
概念的なことを含めて、本提案のレイアウトが全ての上述のアーキテクチャからどのように除去されるかに留意されたい。なぜなら、レイアウトは、キャパシタンス、短絡されたキャパシタンスの各々の第2のヘッドに各々接続され、負荷18に接続された、並列の多数の伝送器として理想化することができるためである。
図9に示される、本発明に係る好ましい実施形態の別のものでは、電力伝送器12は、2つのスイッチ66、68、例えば、MOSFET N、P型、BJT、IGBT、CMOSペア、継電器、ソリッド・ステート継電器、MEMSまたは別のスイッチを含む群から選定される、2つのスイッチを備える。好ましくは、必ずというわけではないが、パイロット制御の単純さのため、または伝送アーマチュア100の巨大なマトリックスをパイロット制御することができる多数の電力伝送器12を包含するアレイのシリコン上への容易な組み込みのためには、CMOSペアの使用が特に有利になり得る。
アーマチュアをパイロット制御するステップは、スイッチをオンおよびオフに交互に切り替えることができる、電圧波、例えば、限定するわけではないが、方形波の印加に実質的に基づく。高スイッチ68がオンである時には、低スイッチ66はオフであり、その逆もまた同様である。このように、多数の伝送アーマチュア100によって構成された活性表面に隣接させた各デバイス32、32’の第1の受信アーマチュア200に近接して配置された伝送アーマチュア100に接続された電力伝送器12の各グループをパイロット制御することが可能である。
活性表面に隣接させた各デバイス32の第2のアーマチュア200’に近接して配置された伝送アーマチュア100に接続された電力回路12の第2のグループは、一定の電位、例えば、対応する低スイッチ66をオンに保つことによって得られる、グラウンド、または対応する高スイッチ68をオンに保つことによって得られる、供給電圧を維持することによって、パイロット制御することができ、あるいは電力回路の第2のグループは、第1のグループに対して反対の位相で、またはいずれにせよ、アーマチュアの第1のグループとは異なる位相を用いて、励振することができる。
インダクタンス50および60、ならびにキャパシタ64の注意深いサイズ設定、ならびに回路内へのさらなる適切なリアクタンスの導入は、伝送アーマチュア100および受信アーマチュア200、200’によって形成されたキャパシタンスと共振回路を作り出すことを可能にし、例えば、準共振レイアウト、共振レイアウト、または同様のものにおいて生じるものと同様の方法による、ゼロ電流もしくはゼロ電圧スイッチの移行、またはいずれにせよ、漏れの低い移行を可能にすることに留意されたい。
負荷の適応ネットワークは、リアクタンス要素を追加、除去または置換することによって、本発明の機能原理が大幅に変更されることなく、変更され得る。
本発明のさらなる有利な特徴は、多くの小さな伝送アーマチュア100の使用が、著しく高い動作周波数、例えば、数十または数百MHzの使用を可能にし、それゆえ、小さな区域を通じた多量の電力の伝送を可能にし、その一方で、同時に、システムの安全性に都合良く、伝送アーマチュア100上の供給電圧を低く維持することである。
本発明のさらなる利点は、インダクタンス50は、電力伝送器12から伝送アーマチュア100へ向かう電力の通過を可能にするが、通例、はるかにより高い周波数、例えば、数百MHz、GHz、数十GHzまたは数百GHzを有する、トランシーバ20および22から到来するデータ信号の、発生器12へ向かう通過を許さないことである。
図10に、本発明に係る電力伝送器12のさらなる実施形態が示されている。各電力伝送器12は、給電回路に接続されたインダクタンス60、一方の側において他方のインダクタンス・ヘッド60に接続され、別の側において基準電位、例えば、グラウンドに接続されたキャパシタ64を含む。N、P型のMOSFET、IGBT、BJTを含む群から選択される種類のスイッチ66が接続されており、スイッチ66の他方の端子は基準電位、例えばグラウンドに接続されている。インダクタンス60、キャパシタ64およびスイッチ66を結合する同じノードに、インダクタンス50が接続されており、インダクタンス50の他方の端子は伝送アーマチュア100に接続されている。
かように実現された回路は、インダクタンス60を、使用時に、第一次近似において一定の電流を電力伝送器12内へ注入する電流発生器として利用する。スイッチ66がオンである位相の間に、インダクタンス60は再充電され、その一方で、スイッチ66がオフである位相の間に、インダクタンス60は回路に給電する。
キャパシタ64は物理的に存在することができるか、または例えば、MOSFET型の、多くのスイッチが固有寄生静電容量を呈するように、その対応するキャパシタンスが固有に存在することができる。このキャパシタ64は、リークを最小限に抑えるため、および負荷へ伝達される電力を最大にするための、回路の正確な同調のために有用である。
システムは、特に、スイッチのパイロット制御周波数に対する1つまたは複数の高調波、例えば、第1、またはより大きな高調波における共振を保証し、したがって、無電流または無電圧の条件においてスイッチ134をオンに切り替えること、およびオフに切り替えることができる、共振増幅回路を実現し、したがって、漏れを最小限に抑えるよう、サイズ設定することができる。
この回路は、E、F、E/F級または同様のものにおける増幅レイアウトと同様であり、低い漏れを可能にする、数十もしくは数百MHz、またはGHz程度の、非常に高い動作周波数を可能にし、例えば、グラウンド電位を参照する、1つのスイッチ66のみが存在し、したがって、パイロット制御するのが単純であるため、パイロット制御の単純さおよび低コストを提供する。
この種の適用に特異的な、この新しい回路レイアウトは、各スイッチ66を選択的に活性化すること、シリコン上にさえも容易に組み込めること、ならびに再充電面上における給電および相互接続されるべきデバイスの位置付けとは無関係の、容量結合に基づく無線電力およびデータ伝送システムへの完璧な適応性という事実のおかげで、共振増幅器ならびに古典的なZCSおよびZVS回路に典型的な利点に対して、より大きな融通性を加える。
使用時、この回路のパイロット制御は、断続信号を用いて各デバイス32の第1の受信アーマチュア200に近接して配置された1つまたは複数の伝送アーマチュア100に接続された各電力伝送器12のスイッチ66を活性化することによって行われる。例えば、共振システムでは、50%のデューティ・サイクル、または別のデューティ・サイクルを有する方形波を通じたパイロット制御が、多くの場合、有利である。同時に、各デバイス32の第2の受信アーマチュア200’に近接して配置された伝送アーマチュア100のスイッチは、スイッチの第1のグループに対して逆位相の断続信号を用いて、または一定の信号の信号を用いてパイロット制御される。同調が、ほぼ共振を保証するか、あるいは共振を回避し、および/または共振を可能でなくすることなどによるものである場合には、スイッチ66は、50%から非常に離れたデューティ・サイクルを用いてパイロット制御することさえできる。
図示されているシステムの全てにおいて、負荷へ伝送される電力の制御は基本的なものであることができる。他のアーキテクチャに関して、本提案のシステムは様々な制御モードのために用いることができ、具体的には以下のことのために用いることができる:
− 例えば、半ブリッジもしくは完全Hブリッジ、またはD級のスイッチング増幅器回路に基づく他のレイアウト、場合によっては、準共振ソフト・スイッチング型のものの場合において、デューティ・サイクルを調整すること。
− 電気エネルギー源10から到来する入力供給電圧を調整すること。
− 負荷によって吸収される電力を低減および調整することが可能になるよう、所定のリアクタンス・ネットワークを、一次回路上、または二次回路上に、等しく、負荷に並列に導入し、同調を調整すること。
− スイッチの活性化サイクルの急増(leaps)による調整。このようにして、共振システムを強制振動モードから、負荷によって減衰させられる自由振動へ移行させることができる。
− 伝送アーマチュアの選択的活性化、例えば、負荷へ伝送される電力を調整するために常時活性状態の伝送アーマチュアの数を単純且つ効率的に制限することによる、調整。
− 伝送アーマチュアの異なる活性化による調整。活性化モードを変更することによって、例えば、いくつかの伝送アーマチュアの位相を他のものに対して変更すること、またはこれらを静的に活性化することによって、負荷を調整すること。これは、負荷に無効負荷を並列に追加するため、回路の全体的インピーダンスを変更するためのシステムを構成し、したがって、負荷によって吸収される有効電力を低減するが、特別のハードウェアを追加する必要が全くなく、したがって、著しく有利となり得る。
本説明において報告されている全ての電力調整システムは、図1、図3、図4、図5、図6の図に適応可能であるだけでなく、次の図7、図9、図10のマトリックス図にもどちらにも適応可能であることに留意されたい。
各トランシーバ20、22は、アンテナ上で伝えられる代わりに、ユーザ・デバイスの受信アーマチュア200、200’に隣接させられた給電デバイスの伝送アーマチュア100上へ導かれる、非常に高い周波数の信号(通例、GHz)の生成に基づく任意のトランシーバ・システムによって実現することができる。
インダクタンス50および52、52’の存在は、キャパシタンス54および56、56’の存在と同様に、トランシーバが高電力用にサイズ設定されなければならなくなることを防止する。これは、トランシーバ・エネルギーは、トランシーバの典型的な動作周波数において短絡に近似可能になるキャパシタンスを通じて完全に導通されるが、アンテナに基づく通常の無線通信において生じるように、大幅な漏れを伴って放射されることもなく、負荷または電力伝送器12上で消散させられることもないためであり、回路の小型化、ひいては、コストの低減および動作速度の増大に都合良い。
以前の図、例えば、図6において提示された同じレイアウトを、データ・トランシーバ20、22を実現するために有利に用いることができる。
各データ送受信回路は、例えば、データ受信回路84およびデータ伝送回路86で構成されている。データ伝送回路の出力および受信回路の入力は両方ともキャパシタンス54に接続されている。双方の伝送回路および受信回路はどちらも、データ基準電圧に接続された基準入力82、およびデータ供給電圧に接続されたデータ供給入力80を含む。受信回路84、84’は、例えば、抵抗または別の読み取りインピーダンス、ならびに場合によっては、例えば、コンパレータ、オペアンプ、bjt、mosfet、CMOSに基づく、信号の他のバッファ段、増幅段および状態設定段、あるいは、高周波数信号(GHz、数十または数百GHz)を読み取ることができる他の読み取り段によって構成することができる。読み取り回路の出力が、最大限異なる目的のために利用可能な受信データとなる。
同様に、伝送回路86は、通例、高周波数の、任意の発信源からのシステムからのデータ・フローを受信し、これをキャパシタンス54上へ、ひいては、回路内へ注入する。伝送回路86は、例えば、抵抗、キャパシタンス、インダクタンス、またはデータ伝送システムを実現するために有用な他のインピーダンスと組み合わせた、RFトランジスタ、BJT型、MOS、CMOSペア、または高周波信号を生成することができる別の同等のシステムによって作製することができる。基準電圧82に接続されたキャパシタンス54’の同等物が存在しないため、アーマチュアとスイッチとの間に配置されたキャパシタンス54を基準電位82に接続するために、受信アーマチュア200’に隣接させられた伝送アーマチュア100に接続された任意のトランシーバ20の伝送回路86に提供されたスイッチのうちの1つを活性化することで十分である。代替的に、信号を用いて受信アーマチュア200に近接して配置された伝送アーマチュア100に接続された伝送回路86をパイロット制御し、相反信号を用いて受信アーマチュア200’に近接して配置された伝送アーマチュア100に接続された伝送回路86をパイロット制御し、パイロット制御信号、ひいては、差分信号を得ることが可能である。
上述されたように、上述の実施形態は可能な形態のうちの1つにすぎず、ここまで説明されたいくつかまたは全ての構成要素は他の機能的に同等な構成要素によって置換することができる。
このように構築されたシステムには、データ回路の様々な供給電圧レベルに基づくものと同様に、場合によっては、一次回路および二次回路の伝送器によって加えられる様々な電圧レベルに基づく、且つ/または経路のインピーダンス差による信号の異なる減衰に基づく、半二重または全二重モードにおける動作のためのモードに関する上述の考察が全て当てはまる。したがって、この回路は、同様に堅牢、経済的、且つ局部損傷に対する抵抗性を有する薄い活性表面にデバイスを隣接させることによって、位置付けに関係ない、電力伝送と同時の無線高速全二重通信を可能にする。
図示のシステムのさらなる利点はデータの固有安全性である。この無線通信のために必要とされるアンテナが存在しないため、重要でない構成要素の寄生的漏れに起因しない限り、また、いずれにせよ最小限に抑えることが可能である限り、データは環境中へ放射されず、それゆえ、伝送システムの固有安全性を保証する。
図示のシステムは明らかに、他のネットワークに向けたブリッジとして機能することができる。
図12は負荷18上の電力の可能な調整システムを示す。具体的には、回路は、先行する図、例えば、図1、図3、図4、図5、図6、図7においてすでに示された二次回路と大部分同様であるが、これらに対して、キャパシタ70または別の所定のリアクタンス・ネットワークを備える。キャパシタ70の第1のヘッドはインダクタ52と負荷18との間のノードに接続されており、場合によっては、負荷の前に電圧の整流段105および/または変換段がある。キャパシタ70の他方のヘッドはスイッチ(例えば、MOS、BJT、CMOS対、IGBT、継電器、ソリッド・ステート継電器または別のスイッチ)に接続されている。最後に、スイッチの第2のヘッドはインダクタ52’と負荷18との間のノードに接続されており、場合によっては、負荷の前に整流段105がある。
スイッチ71が切れている(spent)場合には、スイッチ71の寄生キャパシタンスが、発生器12から到来する高周波に対して高いインピーダンスを構成するために十分に小さい限り、キャパシタ70はシステムに影響を及ぼさない。
逆に、スイッチ71がオンである時には、キャパシタ70は、発生器12から到来する高周波に対して比較的小さいインピーダンスを構成するよう寸法設定されている。スイッチ71がオンになっている瞬間の間は、したがって、一次回路から到来する電力の一部を、キャパシタ70によって構成された無効負荷上へ経路変更することによって、負荷18へ伝達される電力を低減することが可能である。
例えば、デューティ・サイクルが調整されるPWMを用いて、スイッチ71のオンの時間を調整することによって、したがって、調整システムが純粋にリアクタンス性であるため、負荷18へ伝達される電力を効率的に、且つ極めて高速に調整することが可能である。この調整解決策のさらなる利点は、調整システムが完全に二次回路上にあり、したがって、一次回路と二次回路との間の直接の逆作用の必要性をなくすという事実にある。例えば、また、誘導性構成要素を導入することによっても、システムが本明細書において上述されたものと異なることなく、リアクタンス・ネットワークをさらに変更することが可能である。
本発明のさらなる実施形態では、各伝送アーマチュア100の任意の励振構成要素、インダクタンス、データ・システム、キャパシタおよび/または電力伝送システム、ならびに場合によっては、限定するわけではないが、さらに電力伝送システムのような、一次回路を、例えば、図13に示されるものなどの多層の実現を有する、活性表面上に直接実装することができる。
多層表面は以下のものを含む:
− 少なくとも1つの層、例えば、限定するものではないが、場合によっては、保護のため、または美的目的により、誘電体材料のさらなる層によって覆われた、1つまたは複数の伝送アーマチュア100を包含する上部層、
− 1つまたは複数の層、例えば、限定するものではないが、全ての装置に、必要な供給電圧、基準電圧、例えば、グラウンドを供給するため、ならびに例えば、構成要素間のバス型の、任意の他のデータ接続のために用いることができる中間層210、ならびに
− 1つまたは複数の層、例えば、限定するものではないが、1つまたは複数のシステム220を支持する機能を有する下部層であって、各システムは、例えば、電力伝送器12、インダクタンス50、キャパシタ64およびトランシーバ20を含む、下部層。
層の間の接続(ビア)が回路の様々な部分の接続を保証する。
このように、システム220および伝送アーマチュア100によって構成された各「島」は他の島から完全に独立しており、且つ多層システムは、信号の遮断を防止するように設計されているため、所望に応じた形状に作られ、たとえ、局部損傷が生じた場合にも常時機能し得る、典型的には薄い表面が作り出される。具体的には、各島は、バス型の適切な通信層(それゆえ、層内では信号は全ての島によって受信および伝送においてアクセス可能である)を用いて、例えば、伝送アーマチュア100のパイロット制御を同期させるために、他のものと通信することができるか、あるいは、特に有利な代替例によれば、伝送アーマチュア100は、トランシーバ22とデータを交換するとともに、例えば、各伝送アーマチュア100)をどのようにパイロット制御するかに関する、サービス通信を島の間で交換することもできる、トランシーバ20によってパイロット制御される、通信チャネルとして利用することもできる。この表面は、例えば、美的に変更のない構造物を作り出すが、各デバイスを単純、効果的且つ経済的に再充電し、相互接続することができるようにするために、テーブル、壁、床、棚またはその他の家具内に一体化することができる。表面を組み込んだ製品 − テーブル、壁、床、表面またはその他の家具 − を無線再充電およびデータ相互接続システムへ変容させるためには、表面に給電することで十分である。
本発明のさらなる特に有利な特徴では、これまで説明されたとおりの、互いに近接して配置された少なくとも1つの伝送アーマチュア100および少なくとも1つの受信アーマチュア200によって構成されたアーマチュアの各対は単一のモノリシックなキャパシタの構成部分である。
全ての細部は他の技術的に同等な要素によって置き換えることができる。同様に、使用される材料、ならびにこれらの形状および寸法は、要求に応じた任意のものであることができ、この理由のために添付の請求項の保護範囲が放棄されることはない。

Claims (19)

  1. 一次回路および二次回路を含む電力およびデータを伝達するための装置であって、
    前記一次回路は、
    エネルギー源(10)と、
    少なくとも1対の伝送アーマチュア(100、100’)であって、該アーマチュアのうちの第1のもの(100)は、使用時に、前記アーマチュアのうちの第2のもの(100’)に対して異なる電位に接続される、少なくとも1対の伝送アーマチュア(100、100’)と、
    前記エネルギー源(10)、および前記アーマチュア(100、100’)のうちの少なくとも一方に接続された少なくとも1つの電力伝送器(12)と、
    前記伝送アーマチュア(100、100’)のうちの少なくとも一方に接続され、前記電力伝送器(12)によって伝送される前記電力とは独立した前記伝送アーマチュア(100、100’)を介したデータの受信および/または伝送に適している、少なくとも1つのトランシーバ(20)と、
    前記トランシーバ(20)のヘッドと前記伝送アーマチュアのうちの一方(100)との間に配置された少なくとも1つの第1のキャパシタ(54)と、
    前記トランシーバ(20)の上流に配置され、前記電力伝送器(12)と前記伝送アーマチュアのちの一方(100)との間に配置された少なくとも1つの第1のインダクタンス(50)、および前記電力伝送器(12)と前記伝送アーマチュアのうちの他方(100’)との間に配置された少なくとも1つの第2のインダクタンス(50’)と、を備え、
    前記二次回路は、
    前記一次回路のそれぞれの伝送アーマチュア(100、100’)に近接して各々配置された少なくとも1対の受信アーマチュア(200、200’)と、
    前記受信アーマチュア(200、200’)に接続された負荷(18)と、
    前記伝送アーマチュア(200、200’)に接続され、前記電力伝送とは独立した前記受信アーマチュア(200、200’)を介したデータの受信および/または伝送時に使用するのに特に適している、トランシーバ(22)と、
    前記トランシーバ(22)と前記受信アーマチュアのうちの一方(200)との間に配置された少なくとも一つの第1のキャパシタ(56)、および前記トランシーバ(22)と前記受信アーマチュアのうちの他方(200’)との間に配置された少なくとも1つの第2のキャパシタ(56’)と、前記トランシーバ(20)の下流に配置され、前記負荷(18)と前記受信アーマチュアのうちの一方(200)との間に配置された少なくとも1つの第1のインダクタンス(52)、および前記負荷(18)と前記受信アーマチュアのうちの他方(200’)との間に配置された少なくとも1つの第2のインダクタンス(52’)と、を備える装置。
  2. 前記一次回路が、前記トランシーバ(20)の他方のヘッドと前記伝送アーマチュアのうちの他方(100’)との間に配置された第2のキャパシタ(54’)をさらに備える、請求項に記載の装置。
  3. 前記電力伝送器(12)が、
    使用時に前記エネルギー源(10)に接続される少なくとも1つのインダクタンス(60)と、
    一方の側において前記インダクタンス(60)に接続され、他方の側において前記エネルギー源(10)に対してより低い電位に接続された少なくとも1つのキャパシタ(64)と、
    一方の側において前記キャパシタ(64)と並列に前記インダクタンス(60)に接続され、他方の側において前記エネルギー源(10)に対してより低い電位に接続された少なくとも1つのスイッチ(66)と、をさらに含む、請求項1または2に記載の装置。
  4. 前記電力伝送器(12)が、1対のスイッチ(66、68)を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の装置。
  5. 各トランシーバ(20、22)が、
    データ受信回路(84、84’)およびデータ伝送回路(86、86’)を含み、
    各データ受信回路(86、86’)の出力および、各データ受信回路(84、84’)の入力が各第1のキャパシタ(54、56)に接続されており、
    各第2のキャパシタ(54’、56’)が、データ基準電圧に接続されている、請求項1から4のいずれか一項に記載の装置。
  6. 前記二次回路が、
    一方の側において前記第1のインダクタンス(52)と前記負荷(18)との間のノードに接続され、別の側においてスイッチ(71)に接続されているキャパシタ(70)をさらに備え、
    前記スイッチ(71)が、前記第2のインダクタンス(52’)と前記負荷(18)との間の前記ノードに接続されている、請求項1から5のいずれか一項に記載の装置。
  7. 前記二次回路が、前記負荷に接続された整流段(105)をさらに備える、請求項1から6のいずれか一項に記載の装置。
  8. 互いに近接して配置された少なくとも1つの伝送アーマチュア(100)および少なくとも1つの受信アーマチュア(200)によって構成されたアーマチュアの各対が単一のモノリシックなキャパシタの構成部分である、請求項1から7のいずれか一項に記載の装置。
  9. 前記一次回路が、多層表面の内部に挿入されている、請求項1からのいずれか一項に記載の装置。
  10. 前記多層表面が、前記1つまたは複数の伝送アーマチュア(100)を包含する少なくとも1つの層と、
    前記装置に、必要な供給電圧、基準電圧およびデータ接続電圧を供給するための使用に特に適した1つまたは複数の層(210)と、
    以下の構成要素:電力伝送器(12)、インダクタンス(50、50’)、キャパシタ(54、54’)およびトランシーバ(20)のうちの1つまたは複数を包含する1つまたは複数の層と、を含む、請求項に記載の装置。
  11. 電力およびデータを伝達するための方法であって、
    エネルギー源(10)と、少なくとも1対の伝送アーマチュア(100、100’)と、前記エネルギー源(10)および前記アーマチュア(100、100’)のうちの少なくとも一方に接続された少なくとも1つの電力伝送器(12)と、前記伝送アーマチュア(100、100’)のうちの少なくとも一方に接続された少なくとも1つのトランシーバ(20)と、前記トランシーバ(20)のヘッドと前記伝送アーマチュアのうちの一方(100)との間に配置された少なくとも1つの第1のキャパシタ(54)と、 前記トランシーバ(20)の上流に配置され、前記電力伝送器(12)と前記伝送アーマチュアのちの一方(100)との間に配置された少なくとも1つの第1のインダクタンス(50)、および前記電力伝送器(12)と前記伝送アーマチュアのうちの他方(100’)との間に配置された少なくとも1つの第2のインダクタンス(50’)と、を備える少なくとも1つの一次回路を準備するステップと、
    少なくとも1対の受信アーマチュア(200、200’)と、該受信アーマチュア(200、200’)のうちの少なくとも一方に接続された負荷(18)と、前記伝送アーマチュア(200、200’)のうちの少なくとも一方に接続されたトランシーバ(22)と、前記トランシーバ(22)と前記受信アーマチュアのうちの一方(200)との間に配置された少なくとも一つの第1のキャパシタ(56)、および前記トランシーバ(22)と前記受信アーマチュアのうちの他方(200’)との間に配置された少なくとも1つの第2のキャパシタ(56’)と、前記トランシーバ(20)の下流に配置され、前記負荷(18)と前記伝送アーマチュアのうちの一方(200)との間に配置された少なくとも1つの第1のインダクタンス(52)、および前記負荷(18)と前記受信アーマチュアのうちの他方(200’)との間に配置された少なくとも1つの第2のインダクタンス(52’)と、を備える少なくとも1つの二次回路を準備するステップと、
    前記二次回路の少なくとも1つの受信アーマチュア(200)を前記一次回路の伝送アーマチュア(100、100’)に近接して配置し、前記アーマチュア(100、200)の間の容量型結合を規定するステップと、
    前記少なくとも1対のアーマチュア(100、200)を通じて、前記一次回路の前記トランシーバ(20)から前記二次回路の前記トランシーバ(22)へ、および/またはその逆にデータを伝達するステップと、
    前記少なくとも1対のアーマチュア(100、200)を通じて、前記データ伝達とは独立して、前記一次回路の前記トランシーバ(12)から前記二次回路の前記負荷(18)へ電力を伝達するステップと、を含む方法。
  12. 前記一次回路内において、複数の伝送アーマチュア(100)、複数の電力伝送器(12)および複数のトランシーバ(20)を準備するステップであって、各伝送アーマチュア(100)はインダクタンス(50)を介して少なくとも1つのそれぞれの別個の電力伝送器(12)に接続され、前記アーマチュアのうちの少なくとも1つ(100)はキャパシタ(54)を介して少なくとも1つのそれぞれの別個のトランシーバ(20)に接続された、準備するステップと、
    前記受信アーマチュア(200)に近接して配置された前記伝送アーマチュア(100)を、前記一次回路の前記それぞれの電力伝送器(12)およびトランシーバ(20)を介して励振し、電力およびデータの伝達をそれぞれ可能にするステップと、
    前記受信アーマチュア(200’)に近接して配置された前記伝送アーマチュア(100)を、前記一次回路の前記それぞれの電力伝送器(12)およびトランシーバ(20)を介して励振し、電力およびデータの伝達をそれぞれ可能にするステップと、をさらに含む、請求項11に記載の方法
  13. 前記伝送アーマチュア(100)のうちの1つまたは複数が、経時的に変動する電圧波を用いて選択的に励振され、1つまたは複数の異なる伝送アーマチュア(100)が、前記第1のものと異なる第2の電圧波を用いて選択的に活性化される、請求項11に記載の方法。
  14. 伝送アーマチュア(100)に接続された各電力伝送器(12)の内部において、1対のスイッチ(66、68)を準備するステップと、
    断続信号を用いて前記スイッチ(66、68)を活性化することによって生成された電圧波を用いて、1つまたは複数の異なる伝送アーマチュア(100)を選択的に活性化するステップと、をさらに含む、請求項13に記載の方法。
  15. 伝送アーマチュア(100)に接続された各電力伝送器(12)の内部において、エネルギー源(10)に接続されたインダクタンス(60)と、一方の側において前記インダクタンス(60)に接続され、別の側において基準電位に接続されたキャパシタ(64)と、前記キャパシタ(64)および前記インダクタンス(60)のノードに接続されたスイッチ(66)と、を準備するステップと、
    第1の断続信号を用いて第1の受信アーマチュア(200)に近接して配置された1つまたは複数の伝送アーマチュア(100)に接続された各電力伝送器(12)の前記スイッチ(66)を活性化するステップと、
    前記第1の断続信号に対して逆位相の第2の断続信号を用いて第2の受信アーマチュア(200’)に近接して配置された1つまたは複数の伝送アーマチュア(100)に接続された各電力伝送器(12)の前記スイッチ(66)を活性化するステップと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  16. 前記第2の信号が、一定の信号、または前記第1の断続信号に対して異なる位相を有する信号である、請求項15に記載の方法。
  17. 各トランシーバ(20、22)の内部において、データ受信回路(84、84’)およびデータ伝送回路(86、86’)を準備するステップと、
    波を2つの電圧レベルの間で変調することによってデータ伝送回路(86)を選択的に活性化し、前記データ電圧を、影響を及ぼすことなく前記電力波上に重畳するステップと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  18. 各トランシーバ(20、22)の内部において、データ受信回路(84、84’)およびデータ伝送回路(86、86’)を準備するステップと、
    前記一次回路の各トランシーバ(20)内、および前記二次回路の各トランシーバ(22)内において、一次および二次の、異なる供給電圧レベルを用いるステップであって、それにより、前記一次回路の前記受信回路(84)が、前記二次回路の前記伝送回路(86’)によって加えられた前記電圧のみを読み取ることによって、前記一次回路の前記伝送回路(86)によって設定された前記電圧を区別し、前記二次回路の前記受信回路(84’)が、前記一次回路の前記伝送回路(86)によって加えられた前記電圧のみを読み取ることによって、前記二次回路の前記伝送回路(86’)によって加えられた前記電圧を区別する、用いるステップと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
  19. 各トランシーバ(20、22)の内部において、データ受信回路(84、84’)およびデータ伝送回路(86、86’)を準備するステップと、
    前記一次回路の各トランシーバ(20)内、および前記二次回路の各トランシーバ(22)内において、単一の供給電圧レベルを用いるステップと、
    前記一次回路または前記二次回路の前記トランシーバのうちの1つの上のデータ伝送回路(86、86’)に給電するステップと、
    前記一次回路の前記伝送器(86)と前記一次回路の前記受信器(84)との間のインピーダンスを決定するステップと、
    前記一次回路の前記伝送器(86)と前記二次回路の前記受信器(84’)との間のインピーダンスを決定するステップと、
    前記二次回路の前記伝送器(86’)と前記一次回路の前記受信器(84)との間のインピーダンスを決定するステップと、
    前記一次回路の前記伝送器(86)と前記二次回路の前記受信器(84’)との間のインピーダンスを決定するステップと、
    前記伝送器(86、86’)と受信器(84、84’)との間で決定された前記インピーダンスの間の差、および前記二次回路の前記受信回路(84’)上の前記電圧レベルに基づいて、どちらのデータ伝送回路(86、86’)がデータを伝送しているのかを決定するステップと、をさらに含む、請求項11に記載の方法。
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