JP6540110B2 - データベースシステム、情報処理装置、及び、データベースプログラム - Google Patents

データベースシステム、情報処理装置、及び、データベースプログラム Download PDF

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Description

本発明は、データベースシステム、情報処理装置、及び、データベースプログラムに関する。
データベースのデータを複数のパーティションに分割し、データの検索を高速化するデータベースシステムがある。それぞれのパーティションは、レンジ情報(以下、範囲情報ともいう)を有する。レンジ情報は、パーティションが有する複数のデータの、所定の項目の値範囲を示す。
このようなデータベースにアクセスするプログラム(以下、アクセスプログラム)は、各パーティションのレンジ情報を利用して、データの検索処理を行う。具体的に、アクセスプログラムは、データの検索時に、レンジ情報に基づいて、各パーティションが検索条件に合致するデータを有するか否かを判定する。そして、アクセスプログラムは、検索条件に合致するデータを有するパーティションを対象としてデータの検索処理を行う。検索条件に合致するデータを有しないパーティションを検索の対象外とすることにより、検索処理が高速になる。
一方、アクセスプログラムは、データベースに対するデータの新規追加や更新、削除等の処理に応じて、レンジ情報を更新する。例えば、アクセスプログラムは、データの削除に応じて、削除後のパーティションが有する全てのデータをスキャンし、レンジ情報を更新する。
データベースを複数のパーティションに分割する技術については、特許文献1〜3に記載される。
特開2013−80403号公報 特開2000−347911号公報 特開2008−217797号公報
しかしながら、パーティションが多量のデータを有する場合、全てのデータのスキャン処理にかかる負荷は高い。したがって、レンジ情報の更新処理毎にスキャン処理が生じることによって、データベースシステムの負荷が高くなってしまう。これにより、データベースシステムで動作する他の処理や、データベースへの他のアクセス処理の性能に影響が生じてしまうことがある。
1つの側面は、本発明は、範囲情報を更新する際の負荷を抑えるデータベースシステム、情報処理装置、及び、データベースプログラムを提供することを目的とする。
第1の側面によれば、複数のデータ群と、それぞれの前記データ群内のデータ内の所定項目の最小値及び最大値を含む範囲情報と、前記所定項目の合計値とデータ群内のデータ数を格納するデータベースを記憶する記憶装置と、前記データ群内の第1データの削除の際に、前記所定項目の合計値と前記データ数を更新し、前記データ数および前記範囲情報の前記最大値または前記最小値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、削除後のデータ群の最小値または最大値として算出し、前記算出した最小値が前記範囲情報の最小値を超えるか否か、または、前記算出した最大値が前記範囲情報の最大値未満であるか否かを判定し、前記判定に応じて前記範囲情報を更新する処理部を有する情報処理装置と、を有する。
第1の側面によれば、スキャン処理を行わずに範囲情報を更新する際の負荷を抑える。
データベースのパーティショニングの概要を説明する図である。 アクセスプログラムによる、データ削除に応じたレンジ情報rgの更新処理を説明する図である。 本実施の形態のレンジ情報rgの更新処理の概要を説明する図である。 図1、図2に示したデータベースを有するデータベースシステムのハードウェア構成図である。 図4に示した情報処理装置100のアクセスプログラム211のソフトウェアブロックの構成図である。 図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、削除後のパーティション20の所定の項目の最小値の算出処理を説明する図である。 図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、レンジ情報rgの最小値の更新処理を説明する図である。 図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、削除後のパーティション20の所定の項目の最大値の算出処理を説明する図である。 図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、レンジ情報rgの最大値の更新処理を説明する図である。 図5で説明したアクセスプログラム211による、レンジ情報rgの更新処理(図6〜図9)の流れを説明するフローチャート図である。
以下、図面にしたがって本発明の実施の形態について説明する。ただし、本発明の技術的範囲はこれらの実施の形態に限定されず、特許請求の範囲に記載された事項とその均等物まで及ぶものである。
[データベースのパーティショニング]
図1は、データベースのパーティショニングの概要を説明する図である。データベースのパーティショニングは、データベースが有するデータ群を複数に分割する技術である。図1の例では、データベースは、データ群を3つに区分した、3つのパーティション20−1〜20−3(パーティション20とも呼ぶ)を有する。本実施例では、データは、所定の項目「X」を有する。データは複数の項目を有していてもよい。
データ群が複数のパーティション20に区分されていることにより、各パーティション20は、レンジ情報(範囲情報)rg−1〜rg−3(レンジ情報rgとも呼ぶ)を有する。さらに各パーティション20は、パーティション内の所定の項目「X」のデータの合計値「S」tl−1〜tl−3(合計値tlともいう)とパーティション内のデータの数「N」cn−1〜cn−3(データ数cnともいう)を有する。各パーティション20内のデータが追加、削除、およびデータ内所定の項目「X」が更新されると、データの合計値「S」tl及びデータの数「N」cnも更新される。追加、削除および更新される所定の項目「X」によって、データの合計値「S」tlを更新できるため、データの合計値「S」とデータ数「N」の更新にあたって各パーティション20内の全てのデータをスキャンする必要はない。
図1に示すデータベースにアクセスするプログラム(以下、アクセスプログラム)は、レンジ情報rg−1〜rg−3を参照して、アクセス対象のパーティション20−1〜20−3を判定する。レンジ情報rgは、データベースの複数の項目(カラム)のうち、所定の項目「X」の、パーティション20内のデータの最小値及び最大値を有する。
図1の例における、パーティション20−1のレンジ情報rg−1は、値範囲「4≦X≦10」である。即ち、レンジ情報rg−1は、パーティション20−1が有するデータの所定の項目の最小値が値「4」であって、最大値が値「10」であることを示す。例えば、データベースが商品の売上情報を有する場合、所定の項目「X」は、売り上げた商品の個数や金額等の数値を有する項目である。また、所定の項目は、例えば、日付、年月等であってもよい。データが所定の項目を複数持っていた場合、各パーティション20内にその項目毎にレンジ情報、データの合計値tl及びデータ数cnを記憶してもよい。
また、パーティション20−2のレンジ情報rg−2は、値範囲「1≦X≦5」であって、パーティション20−3のレンジ情報rg−3は、値範囲「25≦X≦30」である。即ち、レンジ情報rg−2は、パーティション20−2のデータの所定の項目の最小値が値「1」であって、最大値が値「5」であることを示す。また、レンジ情報rg−3は、パーティション20−3のデータの所定の項目の最小値が値「25」であって、最大値が値「30」であることを示す。
図1に示すデータベースにアクセスするプログラム(以下、アクセスプログラム)は、検索条件に基づいてレンジ情報rg−1〜rg−3を参照し、検索条件に合致するデータを有するパーティション20−1〜20−3を判定する。そして、アクセスプログラムは、検索条件に合致するパーティション20を対象として、検索処理を行う。つまり、アクセスプログラムは、検索条件に合致するデータを有していないパーティション20を検索処理の対象外にする。このように、アクセスプログラムは、レンジ情報rg−1〜rg−3に基づいて、検索対象のパーティション20をフィルタリングし、検索処理を高速化する。
図1は、データベースから、検索条件「where X<3」にしたがって、所定の項目の値「X」が値「3」未満のデータを検索する場合を例示する。アクセスプログラムは、レンジ情報rg−1〜rg−3に基づいて、パーティション20−1〜20−3のうち、検索条件「where X<3」に合致するデータを有するパーティション20を判定する。図1に示すレンジ情報rg−1〜rg−3によると、パーティション20−2が検索条件に合致する。
したがって、アクセスプログラムは、パーティション20−2を対象として検索処理を行う。また、アクセスプログラムは、パーティション20−1、20−3の検索処理をスキップ(省略)する。このように、パーティション20−1、20−3の検索処理が省略可能になることにより、検索対象のデータ総数が減少し、検索処理が高速になる。
なお、図1は、アクセスプログラムが、レンジ情報rg−1〜rg−3に基づいて、パーティション20−1〜20−3のうち、1つのパーティション20−2を検索対象として判定する場合を例示した。ただし、この例に限定されるものではない。アクセスプログラムは、検索条件によっては、レンジ情報rgに基づいて、複数のパーティション20を検索対象として判定してもよい。
また、データの検索処理に加えて、データの更新処理(UPDATE)や削除処理(DELETE)も、データの検索工程を含む。即ち、アクセスプログラムは、データの更新時に、更新対象のデータを検索し、検索したデータを更新する。したがって、アクセスプログラムは、レンジ情報rgに基づいて、データの更新処理時や削除処理も、高速化できる。
また、データの更新処理や削除処理、追加処理(INSERT)に応じて、レンジ情報rgが変化することがある。したがって、アクセスプログラムは、データの更新処理や削除処理、追加処理に応答して、必要に応じてレンジ情報rgを更新する。次に、図2にしたがって、レンジ情報rgの更新処理を例示する。図2は、データの削除処理に応じたレンジ情報rgの更新処理を説明する。
[レンジ情報の更新]
図2は、アクセスプログラムによる、データ削除に応じたレンジ情報rgの更新処理を説明する図である。図2において、図1で示したものと同一のものは、同一の記号で示す。
図2は、データベースから、所定の項目が値「X=4」のデータを全て削除する場合を例示する。データの削除指示に応答して、アクセスプログラムは、レンジ情報rg−1〜rg−3(図1)を参照し、パーティション20−1〜20−3(図1)のうち、値「X=4」のデータを有するパーティション20−1を検出する。したがって、図2の(A)〜(C)は、パーティション20−1を例示する。
アクセスプログラムは、パーティション20−1が有するデータdt1〜dtnから、値「X=4」のデータを1件ずつ削除する。図2の(A)に示すように、まず、アクセスプログラムは、パーティション20−1から、点線で示すデータdt2を削除する。続いて、図2の(B)に示すように、アクセスプログラムは、パーティション20−1から、点線で示すデータdt1を削除する。これにより、アクセスプログラムは、パーティション20−1から、値「X=4」のデータ全てを削除する。
次に、削除したデータの値が、レンジ情報rgの最小値または最大値に該当する場合、アクセスプログラムは、削除後の、対象のパーティション20のデータ全てをスキャンし、レンジ情報rgを更新する。値「X=4」はレンジ情報rg−1の最小値に該当するため、アクセスプログラムは、レンジ情報rg−1を更新する。図2の(C)に示すように、アクセスプログラムは、削除後のパーティション20−1が有するデータdt3〜dtnの値「X」を1件ずつスキャン(確認)し、新たな最小値を取得する。図2の例において、値「X」の新たな最小値は、値「X=7」である。したがって、図2の(C)に示すように、アクセスプログラムは、パーティション20−1のレンジ情報rg−1を、値範囲「7≦X≦10」に更新する。
図2で説明したとおり、アクセスプログラムは、レンジ情報rg−1の更新処理の際に、削除後のパーティション20−1が有するデータを全てスキャンする。例えば、パーティション20−1が、数万件や数十万件の多量のデータを有する場合、データのスキャン処理の負荷は高くなる。
データベースシステムでは、データの削除処理と並行して、同一のデータベースに対する他のアクセス処理や、同一のCPU(Central Processing Unit:CPU)を使用する他の処理が動作する。したがって、レンジ情報rgの更新処理に伴うデータのスキャン処理の負荷によって、同一のデータベースに対する他のアクセス処理や、同一のCPUを使用する他の処理の性能に影響が生じてしまう。即ち、同一のデータベースに対する他のアクセス処理や、同一のCPUを使用する他の処理が遅くなってしまうことがある。また、レンジ情報rgの更新処理に伴うデータのスキャン処理によって、データベースに対するアクセス処理自体に時間がかかってしまう。
このように、レンジ情報rgを更新する際の負荷は抑制されることが望ましい。したがって、本実施の形態におけるアクセスプログラムは、パーティション20のデータ全てをスキャンすることなく、レンジ情報rgを更新する。次に、図3にしたがって、本実施の形態における、レンジ情報rgの更新処理の概要を説明する。
[本実施の形態の概要]
図3は、本実施の形態のレンジ情報rgの更新処理の概要を説明する図である。図3は、図1に示した3つのパーティション20−1〜20−3のうち、1つのパーティション20のレンジ情報rgを例示する。
本実施の形態のアクセスプログラムは、パーティション20のデータ全てをスキャンすることなく、計算処理にしたがって、レンジ情報rgを、図3に示す値範囲「Xmin≦X≦Xmax」に更新する。図3に示す値「Xmin」は、パーティション20の所定の項目のレンジ情報rgの最小値を示し、値「Xmax」は、レンジ情報rgの最大値を示す。また、図3に示す値「min」は、パーティション20の所定の項目の実際の最小値を示し、値「max」は、実際の最大値を示す。
図3に示すように、本実施の形態のアクセスプログラムは、レンジ情報rgを、斜線で示す、実際の最小値「min」及び実際の最大値「max」に基づく範囲を包含する値範囲に更新する。具体的に、図3に示す、レンジ情報rgの最小値「Xmin」は、実際の最小値「min」以下の値であって、レンジ情報rgの最大値「Xmax」は、実際の最大値「max」以上の値である。
レンジ情報rgが実際の値範囲を包含していることにより、アクセスプログラムは、レンジ情報rgに基づいて、検索漏れを生じさせることなく検索処理を行うことができる。つまり、アクセスプログラムは、図3に示すレンジ情報「Xmin≦X≦Xmax」rgに基づいて、正確に検索処理を行うことができる。このように、本実施の形態におけるレンジ情報「Xmin≦X≦Xmax」rgは、必ずしもパーティション20の実際の値範囲「min≦X≦max」と一致していなくてもよく、レンジ情報rgが実際の値範囲を含んでいればよい。
一方、レンジ情報「Xmin≦X≦Xmax」rgの、実際の値範囲「min≦X≦max」からの差が大きくなると、レンジ情報rgに基づくパーティション20のフィルタリングの精度が低下してしまう。即ち、レンジ情報rgが、パーティション20の実際の値範囲を含むものの、実際の値範囲との差異が大きくなると、検索処理を省略可能なパーティション20を検索処理の対象外にできないケースが増加する。これにより、無用な検索処理が生じ、検索処理の性能を十分に向上できない場合がある。
したがって、本実施の形態のアクセスプログラムは、削除後のパーティション20のデータのスキャン処理を行うことなく、レンジ情報rgを、実際の値範囲を包含し実際の値範囲とかけ離れない値範囲に更新する。
具体的に、本実施の形態におけるアクセスプログラムは、パーティション内のデータの削除の際に、対象のパーティション20のデータ数cn及び所定の項目の合計値tlとを更新する。そして、アクセスプログラムは、更新したデータ数cnおよびレンジ情報rgの最大値「Xmax」または最小値「Xmin」に基づく所定の項目の合計値と、更新した所定項目の合計値tlとの差を、削除後のパーティション20の最小値または最大値として算出する。そして、アクセスプログラムは、算出した最小値がレンジ情報rgの最小値「Xmin」を超えるか否か、または、算出した最大値がレンジ情報rgの最大値「Xmax」未満であるか否かを判定し、判定に応じてレンジ情報rgを更新する。
つまり、本実施の形態におけるアクセスプログラムは、既存のレンジ情報rgと、削除後のパーティション20のデータ数cn及び所定の項目の合計値tlとに基づく計算処理によって、削除後のパーティション20の最小値または最大値の推定値を算出する。そして、アクセスプログラムは、算出した最小値または最大値と、既存のレンジ情報rgとの比較結果に応じて、レンジ情報rgを更新する。処理の詳細については、図6〜図9にしたがって後述する。
これにより、本実施の形態におけるアクセスプログラムは、削除後のパーティション20のデータ全てを逐一スキャンすることなく、簡易に、実際の値範囲を包含し実際の値範囲とかけ離れていない値範囲に、レンジ情報rgを更新できる。したがって、アクセスプログラムは、レンジ情報rgの更新の際の負荷を抑えながら、レンジ情報rgに基づいて、検索漏れを回避し無用な検索処理の発生を抑制できる。
次に、図4、図5にしたがって、本実施の形態におけるデータベースシステムのハードウェア構成、及び、ソフトウェアブロック図を説明する。
[データベースシステムのハードウェア構成]
図4は、図1、図2に示したデータベースを有するデータベースシステム400のハードウェア構成図である。図4において、図1、図2で示したものと同一のものは、同一の記号で示す。
図4に示すデータベースシステム400は、例えば、ストレージ装置(記憶装置)300と、情報処理装置100とを有する。ストレージ装置300は、データベース格納領域30を有する。データベース格納領域30のデータベース(以下、データベース30と称する)は、図1、図2で説明したように、複数のパーティション20−1〜20−3を有する。パーティション20−1〜20−3のそれぞれは、複数のデータを有し、当該複数のデータの所定の項目の値のレンジ情報rg(図1、図2)を有する。また、パーティション20−1〜20−3のそれぞれは、データ数cn(図1、図2)、及び、データの合計値tl(図1、図2)の情報を有する。
なお、図1、図2では、各パーティション20−1〜20−3のそれぞれが1つの項目のレンジ情報rg−1〜rg−3を有する場合を例示した。ただし、各パーティション20−1〜20−3は、複数の項目についてそれぞれ、レンジ情報rg、データ数cnおよび合計値tlを有していてもよい。
図4に示す情報処理装置100は、例えば、CPU(Central Processing Unit:CPU)101、RAM(Random Access Memory:RAM)201や不揮発性メモリ202等を備えるメモリ102、通信インタフェース部103を有する。各部は、バス104を介して相互に接続する。
CPU101は、バス104を介してメモリ102等と接続するとともに、情報処理装置100全体の制御を行う。通信インタフェース部103は、インターネット等を介して、他の装置(図示せず)と接続する。メモリ102のRAM201は、CPU101が処理を行うデータ等を記憶する。
メモリ102の不揮発性メモリ202は、CPU101が実行するOS(Operating System:OS)のプログラムを格納する領域(図示せず)を備える。また、不揮発性メモリ202は、アプリケーションプログラム格納領域210と、アクセスプログラム格納領域211とを備える。不揮発性メモリ202は、例えば、HDD(Hard disk drive:HDD)、不揮発性半導体メモリ等を示す。
アプリケーションプログラム格納領域210のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションプログラム210と称する)は、CPU101の実行によって、アプリケーションプログラムの処理を実現する。アクセスプログラム格納領域211のアクセスプログラム(以下、アクセスプログラム211と称する)は、CPU101の実行によって、アクセスプログラムの処理を実現する。
アプリケーションプログラム210は、任意の処理に応じて、ストレージ装置300が格納するデータベース30に対するアクセス要求をアクセスプログラム211に発行する。アクセスプログラム211は、アプリケーションプログラム210からのアクセス要求に応答して、データベース30へのアクセス処理を行う。アクセスプログラム211の処理の詳細については、図5にしたがって説明する。
[情報処理装置のソフトウェアブロック]
図5は、図4に示した情報処理装置100のアクセスプログラム211のソフトウェアブロックの構成図である。図5において、図4で示したものと同一のものは、同一の記号で示す。図5に示すように、アクセスプログラム211は、例えば、アクセスモジュール11、レンジ情報更新モジュール(データベースプログラム)12を有する。
アクセスモジュール11は、図4に示したアプリケーションプログラム210からのアクセス要求に応答して、データベース30へのアクセス処理を行う。アクセスモジュール11は、例えば、データベース30へのデータの新規追加、更新、及び、データベース30からのデータの検索、削除等の処理を行う。図1、図2で説明したとおり、アクセスモジュール11は、レンジ情報rg−1〜rg−3を参照して、アクセス対象のパーティション20−1〜20−3を判定する。また、アクセスモジュール11は、データベース30に対するアクセス処理に応じて、レンジ情報更新モジュール12を呼び出す。
レンジ情報更新モジュール12は、アクセス処理に応じて、アクセス対象のパーティション20−1〜20−3のデータ数cn及び合計値tlを更新する。そして、レンジ情報更新モジュール12は、更新したデータ数cn及び合計値tlに基づいて、アクセス対象のパーティション20−1〜20−3のレンジ情報rg−1〜rg−3の更新処理を行う。例えば、レンジ情報更新モジュール12は、データの新規追加、更新処理に伴う、レンジ情報rgが含んでいない値を有するデータの追加に応答して、当該値を含むようにレンジ情報rgを更新する。また、レンジ情報更新モジュール12は、データの削除、更新処理に伴うデータの削除に応答して、削除後のパーティション20の最小値または最大値を算出し、算出した最小値または最大値と既存のレンジ情報rgとの比較に応じてレンジ情報rgを更新する。
以下、図4に示したハードウェア構成が処理する処理内容を、図5に示したソフトウェアのモジュール11、12を用いて、順次、説明する。まず、図6、図7にしたがって、削除後のパーティション20の最小値を算出し、算出した最小値に応じてレンジ情報rgを更新する処理を説明する。次に、図8、図9にしたがって、削除後のパーティション20の最大値を算出し、算出した最大値に応じてレンジ情報rgを更新する処理を説明する。
[最小値の算出]
図6は、図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、削除後のパーティション20の所定の項目の最小値の算出処理を説明する図である。図6に示すパーティション20は、削除条件にしたがって、データを削除した後のパーティション20を示す。図6に示す削除後のパーティション20は、4つのデータdt11〜dt14を有する。なお、実際のパーティション20は多量のデータを有するが、図6は説明のために簡易な例を示す。
レンジ情報更新モジュール12は、データの削除を契機に、削除したパーティション20のデータ数cn及び所定の項目の合計値tlを、削除後の情報に更新する。そして、レンジ情報更新モジュール12は、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」と、削除後のパーティション20のデータ数cnと、合計値tlとに基づいて、最小値「Tmin」を算出する。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、計算処理によって、削除後のパーティション20の最小値の推定値「Tmin」を算出する。
レンジ情報更新モジュール12は、式1「Tmin=S−{Xmax×(N−1)}」にしたがって、最小値「Tmin」を算出する。式1の値「S」は、削除後のパーティション20の所定の項目の実際の合計値tlを示す。また、式1の値の「N」は、削除後のパーティション20の実際のデータ数cnを示す。
式1の部分式「Xmax×(N−1)」は、削除後のパーティション20のデータのうち1のデータ以外の他のデータの値を、レンジ情報rgの最大値「Xmax」と仮定した場合の、当該他のデータの合計値を示す。したがって、当該他のデータの合計値と、削除後のパーティション20のデータの合計値「S」tlとの差「S−{Xmax×(N−1)}」は、他のデータが最大値「Xmax」をとる場合における、1のデータの値「Tmin」を示す。他のデータが最大値をとることから、1のデータは最小値をとるデータといえる。
実際には、他のデータは、最大値「Xmax」か、最大値「Xmax」より小さい値をとる。したがって、算出した1のデータの値「Tmin」は、削除後のパーティション20の最小値がとり得る下限値であるといえる。図6に示す矢印p1は、最小値をとる1のデータと、最大値「Xmax」をとる他のデータの値の合計値との境界を示す。即ち、1のデータの実際の値は、矢印p1が示す値「Tmin」以上の値となる。
図6のデータ例によると、削除後のパーティション20のデータdt11〜dt14の合計値「S」tlは、値「32(=10+10+8+4)」である。また、削除後のパーティション20のデータdt11〜dt14の数「N」cnは、値「4」である。また、図6の例における、レンジ情報rgの最大値「Xmax」は値「10」である。したがって、式1によると、削除後のパーティション20の最小値の下限値「Tmin」は、値「2(=32−{10×3})」である。
このように、レンジ情報更新モジュール12は、他のデータのレンジ情報rgの最大値「Xmax」に基づく合計値と、削除後のパーティション20の値の合計値「S」tlとの差に基づいて、削除後のパーティション20の最小値の下限値を簡易に算出できる。レンジ情報更新モジュール12は、最小値の下限値「Tmin」を、削除後のパーティション20の最小値として推定する。そして、レンジ情報更新モジュール12は、算出した最小値「Tmin」が、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」を超える場合に、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を、算出した最小値「Tmin」に更新する。更新処理の詳細については、図7にしたがって後述する。
なお、式1は、式2「X=Tmin+{Xmax×(N−1)−Σi(i≠a)}」に変換可能である。式2の値「X」は、削除後のパーティション20のデータの実際の最小値「min」(図3)である。また、式2の値「Σi(i≠a)」は、削除後のパーティション20のデータのうち、最小値を有する1のデータを除く他のデータの実際の合計値である。また、式2の値「Tmin」、及び、値「N」cnは、式1と同一である。
前述した式1によると、値「Tmin」は、合計値「S」tlと値「Xmax×(N−1)」の差分である。したがって、式2の、値「Tmin」と値「Xmax×(N−1)」との加算式は、値「S」tlに置き換え可能である。このため、式2の部分式「Tmin+{Xmax×(N−1)−Σi(i≠a)}」は、合計値「S」tlと、最小値を有する1のデータを除く他のデータの実際の合計値と、の差分、即ち、削除後のパーティション20のデータの実際の最小値「X」を示す。したがって、式2は、式1を置き換えた式であるといえる。
式2に基づいて、値「Tmin」が、実際の最小値「X(=min)」の下限値であることを証明可能である。式2の部分式「{Xmax×(N−1)−Σi(i≠a)}」は、他のデータが仮にレンジ情報rgの最大値「Xmax」をとる場合の合計値「Xmax×(N−1)」と、他のデータの実際の合計値「Σi(i≠a)」との差を示す。値「Xmax」は最大値であることから、値「Xmax×(N−1)」は、値「Σi(i≠a)」以上の値になる。したがって、部分式「{Xmax×(N−1)−Σi(i≠a)}」の結果値は、正の値を示す。即ち、式2は、式「X=Tmin+{正の値}」に置き換え可能である。
式「X=Tmin+{正の値}」は、実際の最小値「X」が、値「Tmin」に正の値を加算した値であることを示す。実際の最小値「X」が値「Tmin」に正の値を加算した値であることは、値「X」が値「Tmin」以上の値であることを示す。つまり、式「X=Tmin+{正の値}」は、値「Tmin」が、実際の最小値「X(=min)」の下限値であることを示す。
このように、式1を置き換えた式2に基づいて、値「Tmin」が、実際の最小値「X(=min)」の下限値であることを証明可能である。次に、図7にしたがって、別のデータ例に基づく、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新処理の詳細を説明する。
[最小値の更新]
図7は、図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新処理を説明する図である。図7は、図6とは異なるデータの例を示す。
図7に示す、削除前のパーティション20は、5つのデータdt21〜dt25を有する。具体的に、第1〜第3のデータdt21〜dt23は値「9」を有し、第4のデータdt24は値「8」を有する。また、第5のデータdt25は値「3」を有する。また、図7の例における、削除前のパーティション20のレンジ情報rgは値範囲「3(Xmin)≦X≦10(Xmax)」である。一方、削除前のパーティション20の実際の値範囲は、値範囲「3(min)≦X≦9(max)」である。したがって、図7の例における、レンジ情報rgの最大値「10(Xmax)」は、実際の値範囲の最大値「9(max)」と一致していない。
なお、レンジ情報rgの最大値「Xmax」が、実際の値範囲の最大値「max」と一致していない場合であっても、算出する最小値「Tmin」は、実際の最小値「min」より大きな値にはなり得ない。即ち、算出する最小値「Tmin」は、実際の最小値「min」の下限値になる。
前述したとおり、本実施の形態において、レンジ情報rgは、実際の値範囲を包含する値範囲である。即ち、レンジ情報rgの最大値「Xmax」は、実際の最大値「max」以上の値である。図6に示した式1に基づいて最小値「Tmin」を算出する場合、レンジ情報rgの最大値「Xmax」が実際の最大値「max」以上の値であることから、算出した最小値「Tmin」は、実際の最小値「min」以下の値になる。したがって、算出した最小値「Tmin」は、実際の最小値「min」の下限値となり得る。
図7は、点線で示す第5のデータdt25の削除に応答して、レンジ情報rgを更新する場合を例示する。削除後の4つのデータdt21〜dt24の所定の項目の合計値「S」tlは、値「35(=9+9+9+8)」である。また、削除後のデータdt21〜dt24の数「N」cnは、値「4」である。また、前述したとおり、レンジ情報rgの最大値「Xmax」は、値「10」である。
したがって、レンジ情報更新モジュール12は、図6で説明した式1に基づいて、削除後のパーティション20の最小値「Tmin:5(=35−{10×3})」を算出する。次に、レンジ情報更新モジュール12は、式3「Xmin_new=max(Xmin,Tmin)」にしたがって、レンジ情報rgを更新するか否かを判定する。式3は、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」と、式1に基づいて算出した最小値「Tmin」のうち、より大きい値をレンジ情報rgの新たな最小値「Xmin_new」に更新する式を示す。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、式3にしたがって、算出した最小値「Tmin」が、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」を上回る値である場合に、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を更新する。
図6で説明したとおり、算出した最小値「Tmin」は、最小値の下限値である。算出した最小値「Tmin」が、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」より大きい場合、データの削除に応じて、最小値の下限値が既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」を上回ったことを示す。したがって、算出した最小値「Tmin」が、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」より大きい場合、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を更新する。これにより、レンジ情報更新モジュール12は、更新後のレンジ情報rgの最小値「Xmin」を、実際の最小値「min」と同一、または、最小値「min」以下の近似値に更新できる。
図7の例によると、算出した最小値「Tmin:5」は、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin:3」より大きい。したがって、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を、値「5(Xmin_new)」に更新する。図7の例によると、第5のデータdt25の削除に応じて、パーティション20の実際の最小値「min」は、値「3」から値「8」に遷移する。これに対し、レンジ情報更新モジュール12は、スキャン処理を行うことなく、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を、実際の最小値「8」以下の近似値「5」に更新できる。
このように、レンジ情報更新モジュール12は、データの削除後の最小値の下限値がレンジ情報rgの最小値「Xmin」を上回る場合には、レンジ情報rgを更新する。レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を算出した最小値の下限値に更新することにより、レンジ情報rgを、実際の値範囲を包含するとともに、実際の値範囲とかけ離れない値範囲に更新できる。
したがって、レンジ情報更新モジュール12は、スキャン処理を行うことなく、レンジ情報rgを、実際の値範囲を包含し実際の値範囲とかけ離れない値範囲に更新できる。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgを更新する際の負荷を抑えながら、レンジ情報rgを、検索漏れを回避し無用な検索処理の発生を抑制可能な値範囲に更新できる。これにより、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgを更新する際の負荷を抑えながら、レンジ情報rgに基づくデータベース30の検索処理の効率化を実現可能にする。また、レンジ情報rgの更新の際の負荷が抑えられることにより、データベースシステム400で並列して動作する他の処理に、CPU101(図4)の資源を、より多く割り当てることが可能になる。
また、パーティション20のデータの値の分布に偏りがない場合、端の値を有するデータを削除(更新)したとしても、実際の値範囲は大きく変化しない。つまり、データの値の分布に偏りがないパーティション20のデータを削除した場合、仮に、スキャン処理を行ってレンジ情報rgを更新したとしても、レンジ情報rgは大きく変化しない。したがって、値の分布に偏りがないパーティション20のデータを削除する場合、スキャン処理を行わないことによる、レンジ情報rgに対する影響は小さい。
一方、データベース30へのアクセスが継続すると、パーティション20のデータの値の分布に偏りが生じる場合がある。データの値の分布がいずれかの方向に偏っており、分布が少ない方の端値を有するデータを削除(更新)する場合、実際の値範囲が大きく変化し得る。レンジ情報更新モジュール12は、算出した最小値「Tmin」とレンジ情報rgの最小値「Xmin」とを比較してレンジ情報rgが大きく変化したか否かを判定し、変化したと判定した場合にレンジ情報rgを更新する。これにより、実際の値範囲が大きく変化する場合、レンジ情報更新モジュール12は、実際の値範囲を包含し実際の値範囲とかけ離れない値範囲に、レンジ情報rgを更新できる。
このように、レンジ情報更新モジュール12は、データの削除に応じてレンジ情報rgが大きく変化しない場合はレンジ情報rgを更新せず、大きく変化する場合には、レンジ情報rgを、簡易な計算処理にしたがって生成した値範囲に更新する。これにより、レンジ情報更新モジュール12は、スキャン処理を行うことなく、レンジ情報rgを所定の精度を有する値範囲に更新できる。
前述した図2の例によると、レンジ情報更新モジュール12は、パーティション20−1の各データをスキャンすることなく、レンジ情報rg−1を、実際の値範囲「7≦X≦10」を含み当該値範囲と一致するか、かけ離れない値範囲に更新できる。
なお、スキャン処理による負荷は、パーティション20が有するデータ数の増加に伴って、増大する。したがって、本実施の形態におけるレンジ情報更新モジュール12の処理は、パーティション20が有するデータ数が多い場合に、特に有効である。
また、本実施の形態のレンジ情報rgの更新処理は、特に、更新処理や削除処理が連続的に発生する場合に有効である。更新処理や削除処理が連続的に発生する場合、レンジ情報rgの更新の都度、スキャン処理が発生することにより、負荷が大幅に上昇する。これにより、データベースシステム400で並行して動作する他の処理の性能に影響が生じてしまう。これに対し、本実施の形態のレンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの更新時にスキャン処理を行わないため、更新処理や削除処理が連続的に発生する場合であっても、負荷の上昇を抑えることができる。
[最大値の算出]
図8は、図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、削除後のパーティション20の所定の項目の最大値の算出処理を説明する図である。図8に示す、削除後のパーティション20の4つのデータdt11〜dt14は、図6の例と同一である。
レンジ情報更新モジュール12は、データの削除を契機に、削除したパーティション20のデータ数cn及び所定の項目の合計値tlを、削除後の情報に更新する。そして、レンジ情報更新モジュール12は、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」と、削除後のパーティション20のデータ数cnと、合計値tlとに基づいて、最大値「Tmax」を算出する。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、計算処理によって、削除後のパーティション20の最大値の推定値「Tmax」を算出する。
レンジ情報更新モジュール12は、式4「Tmax=S−{Xmin×(N−1)}」にしたがって、最大値「Tmax」を算出する。式4の値「S」tl、及び、値「N」cnは、図6で説明した式1と同様である。
式4の部分式「Xmin×(N−1)」は、削除後のパーティション20のデータのうち1のデータ以外の他のデータの値を、レンジ情報rgの最小値「Xmin」と仮定した場合の、当該他のデータの合計値を示す。したがって、当該他のデータの合計値と、削除後のパーティション20のデータの合計値「S」tlとの差「S−{Xmin×(N−1)}」は、他のデータが最小値「Xmin」をとる場合における、1のデータの値「Tmax」を示す。他のデータが最小値をとることから、1のデータは最大値をとるデータといえる。
実際には、他のデータは、最小値「Xmin」か、最小値「Xmin」より大きい値をとる。したがって、算出した1のデータの値「Tmax」は、削除後のパーティション20の最大値がとり得る上限値であるといえる。図8に示す矢印p2は、最大値をとる1のデータと、最小値「Xmin」をとる他のデータの値の合計値との境界を示す。即ち、1のデータの実際の値は、矢印p2が示す値「Tmax」以下の値となる。
図6で説明したように、削除後のパーティション20の各データdt11〜dt14の合計値「S」tlは、値「32(=10+10+8+4)」であって、データ数を示す値「N」cnは、値「4」である。また、図8の例における、レンジ情報rgの最小値「Xmin」は値「4」である。したがって、式4によると、削除後のパーティション20の最大値の上限値「Tmax」は、値「20(=32−{4×3})」である。
このように、レンジ情報更新モジュール12は、他のデータのレンジ情報rgの最小値「Xmin」に基づく合計値と、削除後のパーティション20の値の合計値「S」tlとの差に基づいて、削除後のパーティション20の最大値の上限値を簡易に算出できる。レンジ情報更新モジュール12は、最大値の上限値「Tmax」を、削除後のパーティション20の最大値として推定する。そして、レンジ情報更新モジュール12は、算出した最大値「Tmax」が、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」未満の場合に、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を、算出した最大値「Tmax」に更新する。
次に、図9にしたがって、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理の詳細を説明する。
[最大値の更新]
図9は、図5に示したレンジ情報更新モジュール12による、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理を説明する図である。図9は、図8とは異なるデータの例を示す。
図9に示す、削除前のパーティション20は、4つのデータdt31〜dt34を有する。第1のデータdt31は値「9」を有し、第2のデータdt32は値「5」を有する。また、第3、第4のデータdt33、dt34は値「3」を有する。また、図9の例における、削除前のパーティション20のレンジ情報rgは値範囲「3(Xmin)≦X≦10(Xmax)」である。一方、削除前のパーティション20の実際の値範囲は、値範囲「3(min)≦X≦9(max)」である。図7の例と同様にして、レンジ情報rgの最大値「10(Xmax)」は、実際の値範囲の最大値「9(max)」と一致していない。
図9は、点線で示す第1のデータdt31の削除に応答して、レンジ情報rgを更新する場合を例示する。削除後の3つのデータdt32〜dt34の所定の項目の合計値「S」tlは、値「11(=5+3+3)」である。また、削除後のパーティション20のデータdt32〜dt34の数「N」cnは、値「3」である。また、前述したとおり、レンジ情報rgの最小値「Xmin」は、値「3」である。
したがって、レンジ情報更新モジュール12は、図8に示した式4に基づいて、削除後のパーティション20の最小値「Tmax:5(=11−{3×2})」を算出する。次に、レンジ情報更新モジュール12は、式5「Xmax_new=min(Xmax,Tmax)」にしたがって、レンジ情報rgを更新するか否かを判定する。式5は、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」と、式4に基づいて算出した最大値「Tmax」のうち、より小さい値をレンジ情報rgの新たな最大値「Xmax_new」に更新する式を示す。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、式5にしたがって、算出した最大値「Tmax」が、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」を下回る値である場合に、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を更新する。
図8で説明したとおり、算出した最大値「Tmax」は、最大値の上限値である。算出した最大値「Tmax」が、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」より小さい場合、データの削除に応じて、最大値の上限値が既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」を下回ったことを示す。したがって、算出した最大値「Tmax」が、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」より小さい場合、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を更新する。これにより、レンジ情報更新モジュール12は、更新後のレンジ情報rgの最大値「Xmax」を、実際の最大値「max」と同一、または、最大値「max」以上の近似値に更新できる。
図9の例によると、算出した最大値「Tmax:5」は、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax:10」より小さい。したがって、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を、値「5(Xmax_new)」に更新する。図9の例によると、第1のデータdt31の削除に応じて、パーティション20の実際の最大値「max」は、値「9」から値「5」に遷移する。これに対し、レンジ情報更新モジュール12は、スキャン処理を行うことなく、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を、実際の最大値と同一の値に更新できる。
このように、レンジ情報更新モジュール12は、データの削除後の最大値の上限値がレンジ情報rgの最大値「Xmax」を下回る場合には、レンジ情報rgを更新する。レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を算出した最大値の上限値に更新することにより、レンジ情報rgを、実際の値範囲を包含するとともに、実際の値範囲とかけ離れない値範囲に更新できる。
したがって、レンジ情報更新モジュール12は、スキャン処理を行うことなく、レンジ情報rgを、実際の値範囲を包含し実際の値範囲とかけ離れない値範囲に更新できる。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgを更新する際の負荷を抑えながら、レンジ情報rgを、検索漏れを回避し無用な検索処理の発生を抑制可能な値範囲に更新できる。図8、図9に示す、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理にかかる効果は、図6、図7で説明した、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新処理にかかる効果と同様である。
なお、図6〜図9は、所定の項目の値「X」が値「3」〜値「9」をとる場合を例示した。ただし、パーティション20のデータの値の分布は、値「X」がより大きい幅の値をとる場合に偏り易い。したがって、本実施の形態におけるレンジ情報更新モジュール12によると、値「X」がより大きい幅の値をとる場合、図6〜図9に示すレンジ情報rgの更新が生じ易い。
また、本実施の形態では、所定の項目の値「X」が数値をとる場合を例示した。ただし、本実施の形態のレンジ情報更新モジュール12の処理は、所定の項目の値「X」が日付や年月である場合に対しても有効である。
所定の項目の値「X」が日付や年月の場合、レンジ情報更新モジュール12は、日付や年月を数値に変換し、図6〜図9に示すレンジ情報rgの更新処理を行う。これにより、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの値「X」が日付や年月である場合についても、スキャン処理を行うことなく、レンジ情報rgを、実際の値範囲を含み実際の値範囲とかけ離れない値範囲に更新できる。
次に、図10にしたがって、図6〜図9で説明したレンジ情報rgの更新処理の流れを、フローチャート図にしたがって説明する。
[レンジ情報の更新処理の流れ]
図10は、図5で説明したアクセスプログラム211による、レンジ情報rgの更新処理(図6〜図9)の流れを説明するフローチャート図である。
S11:アクセスプログラム211のアクセスモジュール11は、図5に示したアプリケーションプログラム210によるデータベース30へのアクセスリクエスト(要求)を待ち受ける。アクセスリクエストは、例えば、データベース30へのデータの新規追加、更新、及び、データベース30からのデータの検索、削除等のリクエストである。
S12:アクセスモジュール11は、リクエストを受け付けると、工程S13に遷移する。
S13:アクセスモジュール11は、受け付けたリクエストがデータの削除リクエストであるか否かを判定する。
S14:受け付けたリクエストがデータの削除以外のリクエストである場合(S13のno)、アクセスモジュール11は、リクエストに応じた処理を行う。即ち、アクセスモジュール11は、データベース30へのデータの新規追加や更新、データベース30からのデータの検索処理等を行う。
図示していないが、レンジ情報更新モジュール12は、データベース30へのデータの新規追加リクエストや更新リクエストに応答して、レンジ情報rgを必要に応じて更新する。具体的に、レンジ情報更新モジュール12は、新規追加リクエストや更新リクエストに伴う追加データの値が、既存のレンジ情報rgに包含されない値である場合、レンジ情報rgを更新する。
また、データの更新リクエストは、更新対象のデータの元データの削除を含む。したがって、レンジ情報更新モジュール12は、データの更新リクエストに伴うデータの削除に対しても、工程S16〜S22に示す、レンジ情報rgの更新処理を行う。具体的に、レンジ情報更新モジュール12は、データの更新リクエストに伴う削除データの所定の項目の値「X」を取得し、工程S16に遷移する。
例えば、レンジ情報更新モジュール12は、更新リクエストに伴う追加データに応じたレンジ情報rgの更新処理後に、更新リクエストに伴う削除データに応じたレンジ情報rgの更新処理を行う。ただし、レンジ情報更新モジュール12は、削除データに応じたレンジ情報rgの更新処理後に、追加データに応じたレンジ情報rgの更新処理を行ってもよい。
S15:一方、受け付けたリクエストがデータの削除リクエストである場合(S13のyes)、アクセスモジュール11は、レンジ情報rgに基づいて判定した削除対象のパーティション20からデータを削除し、レンジ情報更新モジュール12を呼び出す。レンジ情報更新モジュール12は、削除したデータの所定の項目の値「X」を取得する。
S16:レンジ情報更新モジュール12は、削除前のパーティション20のデータの合計値「S」tlから値「X」を減算し、削除後のパーティション20のデータの合計値「S」tlを取得する。また、レンジ情報更新モジュール12は、削除前のパーティション20のデータ数「N」cnをデクリメントし、削除後のパーティション20のデータ数「N」cnを取得する。
S17:レンジ情報更新モジュール12は、削除後のパーティション20の最小値「Tmin」を算出する。レンジ情報更新モジュール12は、図6に示した式1にしたがって、工程S16で取得した合計数「S」tlとデータ数「N」cn、及び、レンジ情報rgの最大値「Xmax」に基づいて、削除後のパーティション20の最小値「Tmin」を算出する。
S18:レンジ情報更新モジュール12は、図7で説明したように、工程S17で算出した最小値「Tmin」が、レンジ情報rgの最小値「Xmin」より大きいか否かを判定する。
S19:算出した最小値「Tmin」が、レンジ情報rgの最小値「Xmin」より大きい場合(S18のyes)、削除に応じて、削除後のパーティション20の最小値の下限値が、既存のレンジ情報rgの最小値「Xmin」を上回ったことを示す。したがって、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を、算出した最小値「Tmin」に更新する。
工程S19の後、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの更新処理を終了し、工程S11に遷移する。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を更新した場合(S19)、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理(F2:S20〜S22)を省略する。
S20:一方、算出した最小値「Tmin」が、レンジ情報rgの最小値「Xmin」以下である場合(S18のno)、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理(F2)を行う。まず、レンジ情報更新モジュール12は、削除後のパーティション20の最大値「Tmax」を算出する。レンジ情報更新モジュール12は、図8に示した式4にしたがって、工程S16で取得した合計数「S」tlとデータ数「N」cn、及び、レンジ情報rgの最小値「Xmin」に基づいて、削除後のパーティション20の最大値「Tmax」を算出する。
S21:レンジ情報更新モジュール12は、図9で説明したように、工程S20で算出した最大値「Tmax」が、レンジ情報rgの最大値「Xmax」未満であるか否かを判定する。
S22:算出した最大値「Tmax」が、レンジ情報rgの最大値「Xmax」未満である場合(S21のyes)、削除に応じて、削除後のパーティション20の最大値の上限値が、既存のレンジ情報rgの最大値「Xmax」を下回ったことを示す。したがって、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を、算出した最大値「Tmax」に更新する。工程S22の後、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの更新処理を終了し、工程S11に遷移する。
また、算出した最大値「Tmax」が、レンジ情報rgの最大値「Xmax」以上である場合(S21のno)、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新(S22)を行わずに、工程S11に遷移する。
なお、図10のフローチャート図では、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新処理(F1)の後に、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理(F2)を行う。ただし、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理(F2)の後に、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新処理(F1)を行ってもよい。
また、前述したように、本実施の形態では、データの値の分布がいずれかの方向に偏っており、分布が少ない方の端値を有するデータを削除(更新)する場合に、レンジ情報rgの更新が生じ易い。したがって、本実施の形態において、データの削除に応じてレンジ情報rgの最小値「Xmin」または最大値「Xmax」のいずれか一方の更新が生じた場合、他方の更新は生じ難い。具体的に、図7の例において、データdt25の削除に応じて、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新が生じる場合、最大値「Xmax」の更新は生じ難い。
したがって、図10に示すように、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最小値「Xmin」を更新した場合(S19)、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理(F2)を省略する。つまり、レンジ情報更新モジュール12は、値「Tmax」の算出処理(S20)、及び、値「Tmax」の判定処理(S21)を省略する。これにより、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの更新処理を効率化し、負荷をより低減できる。
また、レンジ情報rgの最大値「Xmax」の更新処理(F2)の後に、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新処理(F1)を行う場合も同様である。レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの最大値「Xmax」を更新した場合、レンジ情報rgの最小値「Xmin」の更新処理(F1)を省略してもよい。同様にして、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgの更新処理を効率化し負荷をより低減できる。
[他の実施の形態]
なお、図10のフローチャートでは、パーティション20のそれぞれが、1つの所定の項目のレンジ情報rgを有する場合の処理を説明した。ただし、図4で前述したとおり、パーティション20は、複数の項目について、それぞれレンジ情報rgを有していてもよい。複数のレンジ情報rgがある場合、レンジ情報更新モジュール12は、データの削除に応答して、図10の工程S16〜S22を、レンジ情報rgのそれぞれに対して繰り返すことにより、複数のレンジ情報rgを更新する。
また、図10のフローチャートは、1件のデータを削除する場合の、レンジ情報rgの更新処理を説明した。ただし、レンジ情報更新モジュール12は、複数件のデータの削除に応答して、図10に示すレンジ情報rgの更新処理を、1回、行ってもよい。
複数件のデータの削除に応答してレンジ情報rgを更新する場合、レンジ情報更新モジュール12は、工程S16において、合計値「S」tlから、複数件のデータ分の値「X」を減算し、削除後のパーティション20のデータの合計値「S」tlを取得する。また、レンジ情報更新モジュール12は、工程S16において、複数件分、値「N」cnをデクリメントする。工程S16の後続の工程は、図10と同様である。
これにより、それぞれのデータの削除毎に、工程S16〜S22の処理が生じないため、計算処理が減少し、レンジ情報rgの更新処理の負荷をより低減させることが可能になる。これは、データの削除処理、及び、更新処理が連続的に発生する場合に、特に有効である。
なお、本実施の形態におけるレンジ情報更新モジュール12は、データの削除に応じて実際の値範囲が大きく変化する場合に、レンジ情報rgを更新する。したがって、レンジ情報更新モジュール12は、レンジ情報rgを更新したことを契機に、スキャン処理にしたがってレンジ情報rgを更新してもよい。
これにより、レンジ情報更新モジュール12は、実際の値範囲が大きく変化しない場合にはスキャン処理を省いて負荷を抑えながら、変化する場合にはスキャン処理にしたがってレンジ情報rgを更新できる。これにより、負荷を抑制しながら、レンジ情報rgの精度を向上させることが可能になる。
なお、本実施の形態では、データベース30が複数のパーティション20に分割されている場合の各パーティション20のレンジ情報rgの更新処理を説明した。ただし、本実施の形態のレンジ情報更新モジュール12の処理は、パーティション20に分割されていないデータベース30のレンジ情報rgの更新処理に対しても有効である。データベース30がパーティション20に分割されていない場合であっても、アクセスモジュール11は、レンジ情報rgに基づいて、データベース30自体の検索処理をフィルタリング可能である。
分割されていないデータベース30のレンジ情報rgについても同様にして、レンジ情報更新モジュール12は、図10のフローチャート図にしたがって、レンジ情報rgを更新する。これにより、レンジ情報更新モジュール12は、スキャン処理を行わずに、レンジ情報rgを更新する際の負荷を抑えることができる。
以上の実施の形態をまとめると、次の付記のとおりである。
(付記1)
複数のデータ群と、それぞれの前記データ群内のデータ内の所定項目の最小値及び最大値を含む範囲情報と、前記所定項目の合計値とデータ群内のデータ数を格納するデータベースを記憶する記憶装置と、
前記データ群内の第1データの削除の際に、前記所定項目の合計値と前記データ数を更新し、前記データ数および前記範囲情報の前記最大値または前記最小値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、削除後のデータ群の最小値または最大値として算出し、前記算出した最小値が前記範囲情報の最小値を超えるか否か、または、前記算出した最大値が前記範囲情報の最大値未満であるか否かを判定し、前記判定に応じて前記範囲情報を更新する処理部を有する情報処理装置と、を有することを特徴とする
データベースシステム。
(付記2)
付記1において、
前記処理部は、前記範囲情報の最大値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、前記削除後のデータ群の前記最小値として算出し、前記算出した最小値が前記範囲情報の最小値を超える場合に、前記範囲情報の最小値を前記算出した最小値に更新する、
データベースシステム。
(付記3)
付記1または2において、
前記処理部は、前記範囲情報の最小値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、前記削除後のデータ群の前記最大値として算出し、前記算出した最大値が前記範囲情報の最大値未満である場合に、前記範囲情報の最大値を前記算出した最大値に更新する、
データベースシステム。
(付記4)
付記1乃至3のいずれかにおいて、
前記処理部は、前記範囲情報の最小値を前記削除後のデータ群の前記所定項目の最小値以下の値に、または、前記範囲情報の最大値を前記削除後のデータ群の前記所定項目の最大値以上の値に更新する、
データベースシステム。
(付記5)
付記1乃至4のいずれかにおいて、
前記処理部は、前記範囲情報の最小値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の最大値の前記算出及び前記判定を省略し、前記範囲情報の最大値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の最小値の前記算出及び前記判定を省略する、
データベースシステム。
(付記6)
付記1乃至5のいずれかにおいて、
前記処理部は、前記データ群内のデータの更新処理及び削除処理が含む前記データの削除に応答して、前記更新、前記算出及び前記判定を行う、
データベースシステム。
(付記7)
付記1乃至6のいずれかにおいて、
前記記憶装置は、前記データベースが有する複数のデータを区分した前記複数のデータ群を記憶する、
データベースシステム。
(付記8)
複数のデータ群と、それぞれの前記データ群内のデータ内の所定項目の最小値及び最大値を含む範囲情報と、前記所定項目の合計値とデータ群内のデータ数を格納するデータベースにアクセスする処理部と、
前記処理部が処理の実行に使用する記憶部と、を有し、
前記処理部は、前記データ群内の第1データの削除の際に、前記所定項目の合計値と前記データ数を更新し、前記データ数および前記範囲情報の前記最大値または前記最小値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、削除後のデータ群の最小値または最大値として算出し、前記算出した最小値が前記範囲情報の最小値を超えるか否か、または、前記算出した最大値が前記範囲情報の最大値未満であるか否かを判定し、前記判定に応じて前記範囲情報を更新することを特徴とする
情報処理装置。
(付記9)
付記8において、
前記処理部は、前記範囲情報の最大値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、前記削除後のデータ群の前記最小値として算出し、前記算出した最小値が前記範囲情報の最小値を超える場合に、前記範囲情報の最小値を前記算出した最小値に更新する、
情報処理装置。
(付記10)
付記8または9において、
前記処理部は、前記範囲情報の最小値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、前記削除後のデータ群の前記最大値として算出し、前記算出した最大値が前記範囲情報の最大値未満である場合に、前記範囲情報の最大値を前記算出した最大値に更新する、
情報処理装置。
(付記11)
付記8乃至10のいずれかにおいて、
前記処理部は、前記範囲情報の最小値を前記削除後のデータ群の前記所定項目の最小値以下の値に、または、前記範囲情報の最大値を前記削除後のデータ群の前記所定項目の最大値以上の値に更新する、
情報処理装置。
(付記12)
付記8乃至11のいずれかにおいて、
前記処理部は、前記範囲情報の最小値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の最大値の前記算出及び前記判定を省略し、前記範囲情報の最大値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の最小値の前記算出及び前記判定を省略する、
情報処理装置。
(付記13)
付記8乃至12のいずれかにおいて、
前記処理部は、前記データ群内のデータの更新処理及び削除処理が含む前記データの削除に応答して、前記更新、前記算出及び前記判定を行う、
情報処理装置。
(付記14)
複数のデータ群と、それぞれの前記データ群内のデータ内の所定項目の最小値及び最大値を含む範囲情報と、前記所定項目の合計値とデータ群内のデータ数を格納するデータベースの、前記データ群内の第1データの削除の際に、前記所定項目の合計値と前記データ数を更新し、
前記データ数および前記範囲情報の前記最大値または前記最小値に基づく前記所定項目の合計値を算出し、
前記範囲情報の前記最大値または前記最小値に基づく前記所定項目の合計値と、前記前記所定項目の合計値との差を、削除後のデータ群の最小値または最大値として算出し、
前記算出した最小値が前記範囲情報の最小値を超えるか否か、または、前記算出した最大値が前記範囲情報の最大値未満であるか否かを判定し、
前記判定に応じて前記範囲情報を更新する、
処理をコンピュータに実行させるデータベースプログラム。
(付記15)
付記14において、
前記差の算出は、前記範囲情報の最大値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、前記削除後のデータ群の前記最小値として算出し、
前記更新は、前記算出した最小値が前記範囲情報の最小値を超える場合に、前記範囲情報の最小値を前記算出した最小値に更新する、
データベースプログラム。
(付記16)
付記14または15において、
前記差の算出は、前記範囲情報の最小値に基づく前記所定項目の合計値と、前記所定項目の合計値との差を、前記削除後のデータ群の前記最大値として算出し
前記更新は、前記算出した最大値が前記範囲情報の最大値未満である場合に、前記範囲情報の最大値を前記算出した最大値に更新する、
データベースプログラム。
(付記17)
付記14乃至16のいずれかにおいて、
前記更新は、前記範囲情報の最小値を前記削除後のデータ群の前記所定項目の最小値以下の値に、または、前記範囲情報の最大値を前記削除後のデータ群の前記所定項目の最大値以上の値に更新する、
データベースプログラム。
(付記18)
付記14乃至17のいずれかにおいて、
前記差の算出及び前記判定は、前記範囲情報の最小値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の最大値の前記算出及び前記判定を省略し、前記範囲情報の最大値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の最小値の前記算出及び前記判定を省略する、
データベースプログラム。
(付記19)
付記14乃至18のいずれかにおいて、
前記合計値と前記データ数の更新は、前記データ群内のデータの更新処理及び削除処理が含む前記データの削除に応答して、前記合計値と前記データ数とを更新する、
データベースプログラム。
(付記20)
付記14乃至19のいずれかにおいて、
前記合計値と前記データ数の更新は、前記データベースが有する複数のデータを区分した前記複数のデータ群を記憶するデータベースの、前記データ群内のデータの削除に応答して、前記合計値と前記データ数とを更新する、
データベースプログラム。
100:情報処理装置、400:データベースシステム、300:ストレージ装置、30:データベース、20−1〜20−3(20):パーティション、rg−1〜rg−3(rg):レンジ情報、tl−1〜tl〜3:合計値、cn−1〜cn−3:データ数、101:CPU、102:メモリ、201:RAM、202:不揮発性メモリ、103:通信インタフェース部、104:バス、210:アプリケーションプログラム、211:アクセスプログラム、11:アクセスモジュール、12:レンジ情報更新モジュール

Claims (7)

  1. 複数のデータ群と、それぞれの前記データ群内のデータの最小値及び最大値を含む範囲情報と、前記データ群内のデータの合計値と前記データ群内のデータのデータ数を格納するデータベースを記憶する記憶装置と、
    第1データ群内の第1データの削除の際に、前記第1データ群の合計値とデータ数を更新し、
    前記第1データ群の最大値に、前記更新したデータ数から1を減じた数値を乗じた数値と、前記更新した合計値との差を、第1最小値として算出し、
    前記第1データ群の最小値に、前記更新したデータ数から1を減じた数値を乗じた数値と、前記更新した合計値との差を、第1最大値として算出し、
    前記算出した第1最小値が前記範囲情報の最小値を超えるか否か、または、前記算出した第1最大値が前記範囲情報の最大値未満であるか否かを判定し、前記判定に応じて前記範囲情報を更新する処理部を有する情報処理装置と、を有することを特徴とする
    データベースシステム。
  2. 請求項1において、
    前記処理部は、前記算出した第1最小値が、前記範囲情報の最小値を超える場合に、前記範囲情報の最小値を前記算出した第1最小値に更新する、
    データベースシステム。
  3. 請求項1または2において、
    前記処理部は、前記算出した第1最大値が、前記範囲情報の最大値未満である場合に、前記範囲情報の最大値を前記算出した第1最大値に更新する、
    データベースシステム。
  4. 請求項1乃至3のいずれかにおいて、
    前記処理部は、前記範囲情報の最小値を前記削除後のデータ群内のデータの最小値以下の値に、または、前記範囲情報の最大値を前記削除後のデータ群内のデータの最大値以上の値に更新する、
    データベースシステム。
  5. 請求項1乃至4のいずれかにおいて、
    前記処理部は、前記範囲情報の最小値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の前記第1最大値の前記算出及び前記判定を省略し、前記範囲情報の最大値を更新した場合に、前記削除後のデータ群の前記第1最小値の前記算出及び前記判定を省略する、
    データベースシステム。
  6. 複数のデータ群と、それぞれの前記データ群内のデータの最小値及び最大値を含む範囲情報と、前記データ群内のデータの合計値と前記データ群内のデータのデータ数を格納するデータベースにアクセスする処理部と、
    前記処理部が処理の実行に使用する記憶部と、を有し、
    前記処理部は、第1データ群内の第1データの削除の際に、前記第1データ群の合計値とデータ数を更新し、
    前記第1データ群の最大値に、前記更新したデータ数から1を減じた数値を乗じた数値と、前記更新した合計値との差を、第1最小値として算出し、
    前記第1データ群の最小値に、前記更新したデータ数から1を減じた数値を乗じた数値と、前記更新した合計値との差を、第1最大値として算出し、
    前記算出した第1最小値が前記範囲情報の最小値を超えるか否か、または、前記算出した第1最大値が前記範囲情報の最大値未満であるか否かを判定し、前記判定に応じて前記範囲情報を更新することを特徴とする
    情報処理装置。
  7. 複数のデータ群と、それぞれの前記データ群内のデータの最小値及び最大値を含む範囲情報と、前記データ群内のデータの合計値と前記データ群内のデータのデータ数を格納するデータベースの前記データ群のひとつである第1データ群内の第1データの削除の際に、前記第1データ群の合計値とデータ数を更新し、
    前記第1データ群の最大値に、前記更新したデータ数から1を減じた数値を乗じた数値と、前記更新した合計値との差を、第1最小値として算出し、
    前記第1データ群の最小値に、前記更新したデータ数から1を減じた数値を乗じた数値と、前記更新した合計値との差を、第1最大値として算出し、
    前記算出した第1最小値が前記範囲情報の最小値を超えるか否か、または、前記算出した第1最大値が前記範囲情報の最大値未満であるか否かを判定し、
    前記判定に応じて前記範囲情報を更新する、
    処理をコンピュータに実行させるデータベースプログラム。
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