JP6533965B2 - 液位検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、水力発電所の水槽水位計等として使用される液位検出装置であり、特に、液面の凍結防止機能を備えた液位検出装置に関する。
例えば、液位検出装置としての水力発電所の水槽水位計は、フロート式の水位計が多く使用されており、防波管の内部に収容された状態で使用され、風等の外部要因によって影響されない防波管内の水面の水位を計測している。
このような水槽水位計が設置される水力発電所の水槽は、冬季において、水面の変動が少ないと、水面が凍結し、フロートが氷に固着してしまい、水面の水位を測定できなくなってしまう。
(第1従来例)
このような不具合を解消するものとして、フロートの内部に液体を収容し、そのフロート内部の液体をフロートの内部に設置した電熱器で熱することによりフロートを温め、フロートの周囲の凍結を防止するようにした技術が開発された(特許文献1参照)。
(第2従来例)
また、水位検出フロートの周囲を取り囲むようにリングフロートを配置し、このリングフロートの内部に収容したヒータを加熱することにより、水位検出フロートの周囲の水の凍結を防止するようにした技術が開発された(特許文献2参照)。
実開昭54−115972号公報 実開平1−64028号公報
しかしながら、第1従来例は、フロートの内部に液体を収容するようになっているため、フロートの腐食によって液体が漏出し、冬季におけるフロートの周囲の凍結を防止できず、冬季における水位測定ができなくなる虞を有している。
また、第1及び第2従来例は、フロート内に収容したヒータの熱をフロートを介して水に伝達し、フロートの周囲の水を温めることによって水面の凍結を防止するようになっているため、フロートを熱伝導性に優れた金属材料(例えば、アルミニウム合金)で形成しなければならず、フロートの材料が限定されるという不具合を有している。
そこで、本発明は、ヒータを使用せずに冬季における液面の凍結を防止できる液位検出装置の提供を目的とする。
本発明は、液面6にフロート2を浮かべ、フロート2の上下動で液位を計測する液位検出装置1に関するものである。本発明に係る液位検出装置1は、前記フロート2の内部に収容された振動発生手段10と、前記液面6よりも上方の土台9上に回動可能に取り付けられた第1のプーリ8と、前記第1のプーリ8に巻き掛けられて前記フロート2を吊り下げる電線内蔵ワイヤ11と、前記電線内蔵ワイヤ11内に内蔵されて外部電源12と前記振動発生手段10とをサーモスタット13を介して接続する電線14と、前記第1のプーリ8と同軸に配置されて前記第1のプーリ8と一体に回動する第2のプーリ15と、前記第2のプーリ15に巻き掛けられたバランスワイヤ16に取り付けられ、前記電線内蔵ワイヤ11を張った状態に保持できるように前記第1及び第2のプーリ8,15を回動付勢するバランスウエイト17と、を備えている。そして、本発明に係る液位検出装置1は、大気温度又は液体温度が所定温度(T℃)に低下すると、前記サーモスタット13が前記振動発生手段10と前記外部電源12とを接続し、前記振動発生手段10が作動することによって発生した振動を前記フロート2を介して前記液面6に伝達し、前記液面6を振動させることにより前記液面6の凍結を防止するようになっている。また、本発明に係る液位検出装置1は、大気温度又は液体温度が前記所定温度を超えた温度(T℃+ΔT℃)において、前記サーモスタット13が前記振動発生手段10と前記外部電源12との接続を遮断し、前記振動発生手段10を作動させないようになっている。
本発明に係る液位検出装置によれば、フロートに内蔵した振動発生手段が発生する振動でフロートの周囲の液面を波立たせることができるため、ヒータを使用せずに冬季における液面の凍結を防止できる。
本発明の実施形態に係る液位検出装置を示す図であり、図1(a)が液位検出装置の全体構成図、図1(b)が図1(a)の液位検出装置の一部側面図(図1(a)の液位検出装置をB1方向から見た図)であり、図1(c)が振動防止手段の構造説明図(図1(a)の一部拡大図)である。 図2(a)がフロートの拡大断面図であり、図2(b)が図2(a)のA1−A1線に沿って切断して示す拡大断面図であり、図2(c)がフロートの上面図(図2(a)のB2方向から見たフロートの平面図)である。 本発明の実施形態に係る液位検出装置の電気回路を簡略化して示す図である。 本発明の変形例に係る液位検出装置のフロートの拡大断面図であり、図2(a)に対応する図である。 本発明の変形例に係る液位検出装置の電気回路を簡略化して示す図であり、図3に対応する図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づき詳述する。
図1乃至図3は、本実施形態に係る液位検出装置1を示す図である。なお、図1(a)が液位検出装置1の全体構成図であり、図1(b)が図1(a)の液位検出装置1の一部側面図(図1(a)の液位検出装置1をB1方向から見た図)であり、図1(c)が振動防止手段29の構造説明図(図1(a)の一部拡大図)である。また、図2(a)がフロート2の拡大断面図であり、図2(b)が図2(a)のA1−A1線に沿って切断して示す拡大断面図であり、図2(c)がフロート2の上面図(図2(a)のB2方向から見たフロート2の平面図)である。また、図3は、本実施形態に係る液位検出装置1の電気回路3を簡略化して示す図である。
これらの図に示すように、液位検出装置1は、水力発電所の水槽4に設置した防波管5の内部の水面(液面)6にフロート2を浮かべ、フロート2の上下動で水位(液位)を計測し、計測値を記録計7に記録するようになっている。この液位検出装置1は、防波管5の上部が固定された土台9上の記録計7に回動可能に取り付けられた第1のプーリ8と、フロート2の内部に収容された振動発生手段10と、第1のプーリ8に巻き掛けられてフロート2を吊り下げる可撓性を有する電線内蔵ワイヤ11と、電線内蔵ワイヤ11内に内蔵されて外部電源12と振動発生手段10とをサーモスタット13等を介して接続する電線(可撓絶縁電線)14と、第1のプーリ8と同軸に配置されて第1のプーリ8と一体に回動する第2のプーリ15と、第2のプーリ15に巻き掛けられたバランスワイヤ16に取り付けられ、電線内蔵ワイヤ11を張った状態に保持できるように第1及び第2のプーリ8,15を回動付勢するバランスウエイト17と、を備えている。なお、電線内蔵ワイヤ11は、フロート電源箱21から引き出された後、第1及び第2のプーリ8,15の回転軸18の中心に形成された電線ガイド穴20に引き込まれ、電線ガイド穴20内から第1のプーリ8の外周面に引き出されて巻き掛けられている。電線ガイド穴20には、電線のねじれを防止する電線ねじれ防止器(図示せず)が内蔵されている。これによって、電線内蔵ワイヤ11は、第1のプーリ8が回動しても捩れることがない。なお、第1のプーリ8は、記録計7と分離され、土台9上に設置された支持フレーム等に回動可能に取り付けてもよい。
サーモスタット13は、外部電源12とフロート電源箱21との間に位置し、防波管5内の大気温度を計測するようになっている。すなわち、サーモスタット13は、大気温度が水面(液面)6の凍結温度よりも僅かに高い所定温度(凍結防止温度T℃)まで下がるとオン作動して、外部電源12とAC/DCコンバータ22とを接続し、フロート2内の振動発生手段10に極性変換手段23を介して通電し、振動発生手段10を作動させる。また、サーモスタット13は、大気温度が凍結防止温度を超えた温度(T℃+ΔT℃)になるとオフ作動して、外部電源12とAC/DCコンバータ22との接続を遮断し、振動発生手段10への通電を遮断して、振動発生手段10を作動させない。
振動発生手段10は、フロート2内に取り付けたフレーム24に固定された振動ボックス25と、この振動ボックス25内に収容されてレール26に沿って移動する棒状の可動側永久磁石27と、この可動側永久磁石27の移動方向に沿って並置された一対の固定側電磁石28,28と、を有している。
レール26は、合成樹脂材料製の上ガイドレール26aと下ガイドレール26bとを有し、この上下のガイドレール26a,26b間に可動側永久磁石27がスライド移動可能に収容されている。このレール26は、可動側永久磁石27の上下両面をガイドすると共に可動側永久磁石27の両側面をガイドするようになっている。また、レール26は、長手方向両端(図2(a)のX軸に沿った方向の両端)に静止ブロック30,30がそれぞれ固定されており、スライド移動する可動側永久磁石27が静止ブロック30,30に衝突するようになっている。また、このレール26は、上下両面及び両側面側にスリット31a,31bが形成されており、内部に収容された可動側永久磁石27がスリット31a,31bを介して外部(振動ボックス25の内部空間)に露出し、固定側電磁石28,28の磁力が効果的に可動側永久磁石27に作用するようになっている。なお、レール26は、図示しないねじ又は接着剤等で振動ボックス25の内面に固定されている。
固定側電磁石28,28は、極性変換手段23によって供給される電気の極性が変換させられると、磁極がN極とS極に交互に変化するため、その磁極の変化によって可動側永久磁石27をレール26に沿って往復動させる。レール26に沿って往復動する可動側永久磁石27は、レール26の一端側の静止ブロック30と他端側の静止ブロック30に交互に衝突し、その静止ブロック30への衝突時の衝撃で振動ボックス25を振動させる。振動ボックス25の振動は、フレーム24を介してフロート2に伝達され、フロート2を介して水面6に伝達され、水面6を波立たせる。なお、極性変換手段23は、極性変換スイッチと、この極性変換スイッチを作動させるスイッチ制御回路と、を有している。
図1(a)及び図1(c)に示すように、防波管5の上部でフロート2と接触の虞のない部分には、電線内蔵ワイヤ11の振動を吸収・減衰する振動防止手段29が設置されることが好ましい。これらの図に示す振動防止手段29は、電線内蔵ワイヤ11に接触してスライド移動する可動部29aと、この可動部29aを防波管5に対してスライド移動可能に支持する固定部29bと、を有している。可動部29aは、電線内蔵ワイヤ11に接触する半球状(又は、丸棒を半割状にした形状)の接触子29a1と、この接触子29a1と一体に形成された鍔状部29a2と、この鍔状部29a2と一体に形成された軸部29a3と、を有している。固定部29bは、軸部29a3の先端側をスライド移動可能に収容するダンパーボックス29b1と、ダンパーボックス29b1を防波管5に固定する支持アーム29b2と、を有している。ダンパーボックス29b1は、内部に軸受け部29b3が収用されており、この軸受け部29b3の軸受け穴29b4に軸部29a3がスライド移動可能に嵌合されており、軸受け穴29b4と軸部29a3との間にグリース29cが充填されている。軸部29a3は、先端が丸棒状のスライドガイド部分29a31であり、このスライドガイド部分29a31の近傍で且つ軸受け部29b3と嵌合する部分にねじ溝部分29a32が形成されている。そして、この軸部29a3のスライドガイド部分29a31及びねじ溝部分29a32と軸受け穴29b4との間には、グリース29cが充填されている。また、可動部29aの鍔状部29a2とダンパーボックス29b1との間には、コイルスプリング29dが収容されている。このコイルスプリング29dは、その高さ方向の一端が可動部29aの鍔状部29a2に当接し、その高さ方向の他端がダンパーボックス29b1の端面に当接している。
このような振動防止手段29は、接触子29a1が電線内蔵ワイヤ11を僅かに変形させるように電線内蔵ワイヤ11に接触し、軸部29a3の軸方向(軸部29a3をダンパーボックス29b1内に押し込む方向)に電線内蔵ワイヤ11の張力が作用するようになっている。そして、この振動防止手段29は、フロート2が振動発生手段10の発生する振動によって振動し、その振動が電線内蔵ワイヤ11に伝達されると、可動部29aが電線内蔵ワイヤ11によってスライド移動させられ、コイルスプリング29dが弾性変形させられ、ねじ溝部分29a32及びスライドガイド部分29a31と軸受け穴29b4との間のグリース29cの粘性抵抗が可動部29aに作用する。その結果、振動防止手段29は、フロート2側の電線内蔵ワイヤ11a(11)の振動を吸収・減衰することができ、フロート2側の電線内蔵ワイヤ11a(11)の振動が第1のプーリ8側の電線内蔵ワイヤ11b(11)、第1のプーリ8、及び記録計7側に伝達されるのを防止することができる。なお、振動防止手段29は、図1(a)及び図1(c)に例示した振動防止手段29に限定されるものでなく、電線内蔵ワイヤ11の振動を吸収・減衰し得るものであれば図1(a)及び図1(c)の振動防止手段29に代えて適用することができる。また、振動防止手段29は、防波管5の外部で且つ土台9上に位置する図示しないフレーム等に取り付け、第1のプーリ8とフロート2との間で電線内蔵ワイヤ11に接触させるように構成してもよい。
図3に示すように、AC/DCコンバータ22及び極性変換手段23は、フロート電源箱21内に収容されている。そして、フロート電源箱21内には、通電時に点灯する第1のランプ32(LED等の発光装置)が配置されている。その結果、作業者がフロート電源箱21等に備えられた温度計(図示せず)を確認し、大気温度が所定温度(凍結防止温度T℃)まで下がっているにもかかわらず、第1のランプ32が点灯していない場合、作業者は第1のランプ32を視認することによって液位検出装置1の故障を判断できる。また、フロート2の外表面33で且つ上方から視認できる外表面33(好ましくは、水面6(液面)よりも上方に位置する外表面33)には、振動発生手段10への通電時に点灯する第2のランプ34(LED等の発光装置)が配置されている。その結果、作業者がフロート電源箱21等に備えられた温度計(図示せず)を確認し、大気温度が所定温度(凍結防止温度T℃)まで下がっているにもかかわらず、第2のランプ34が点灯していない場合、作業者は第2のランプ34を視認することによって液位検出装置1の故障を判断できる。また、第2のランプ34が点灯している場合、作業者はフロート2内の振動発生手段10が正常に作動していることを防波管5の上方から確認することができる。
以上のような構造の本実施形態に係る液位検出装置1は、フロート2が水面6の変位に伴って変位すると、第1のプーリ8とフロート2との間の距離が変化する。この際、第2のプーリ15は、バランスワイヤ16及びバランスウエイト17によって第1のプーリ8に巻き掛けられた電線内蔵ワイヤ11を巻き取る方向に常時付勢されている。その結果、液位検出装置1は、フロート2が水面6の変位に伴って変位し、フロート2と第1のプーリ8との間の距離が変化すると、その距離の変化分だけ電線内蔵ワイヤ11が第1のプーリ8に巻き取られ、電線内蔵ワイヤ11が常時張った状態に維持される。そして、液位検出装置1は、電線内蔵ワイヤ11の長さの変化分だけ第1のプーリ8が回動し、その第1のプーリ8の回動量がフロート2の変位量として記録計7に記録される。なお、この記録計7は、記録した計測データを遠隔地のデータ処理センター等に送信するようになっている。
また、本実施形態に係る液位検出装置1は、大気温度が水面6の凍結温度よりも僅かに高い所定温度(凍結防止温度T℃)まで下がるとサーモスタット13がオン作動して、外部電源12とAC/DCコンバータ22とがサーモスタット13を介して接続されることにより、極性変換手段23が作動し、フロート2内の振動発生手段10の固定側電磁石28,28に供給される電気の極性が連続的に変換される。その結果、フロート2内の振動発生手段10の固定側電磁石28,28がN極とS極とを交互に生じ、可動側永久磁石27が固定側電磁石28,28の磁極の変化に応じてレール26を往復動し、往復動する可動側永久磁石27がレール26の両端の静止ブロック30,30に交互に衝突し、振動を発生する。この可動側永久磁石27が静止ブロック30に衝突して生じる振動は、振動ボックス25及びフレーム24を介してフロート2に伝達され、フロート2に伝達された振動がフロート2の周囲の水面6に伝達され、水面6を波立たせ、水面6の凍結を防止することができる。
このように、本実施形態に係る液位検出装置1は、ヒータを使用せずに水面6の凍結を防止できるため、フロート2の材料が熱伝導性の良好な金属に限定されず、液体の種類に応じた最適な材料(合成樹脂材料を含めた広範囲の材料の中から最適な材料)でフロート2(フロート本体2a)を形成することができる。
また、本実施形態に係る液位検出装置1は、フロート電源箱21に第1のランプ32を設置し、フロート2に第2のランプ34を設置してあるため、外部電源12から振動発生手段10までの途中に断線等の不都合で通電が遮断された場合、作業者が装置故障(不具合の発生)を第1のランプ32と第2のランプ34によって容易に視認できる。その結果、本実施形態に係る液位検出装置1は、作業者が早期に補修作業を行うことができると共に、作業者の巡視作業(装置点検作業)の労力が軽減される。また、本実施形態に係る液位検出装置1は、振動発生手段10の作動状態をフロート2の第2のランプ34の点灯によって作業者が防波管5の上部から視認できるようになっている。このような本実施形態に係る液位検出装置1に対し、第1従来例は、フロートの内部に収容されている電熱器に通電されているか否かを外部から確認できず、凍結防止機能が有効に働いているか否かを外部から確認できなかった。また、第2従来例は、リングフロート内のヒータが通電されているか否かを外部から確認することができず、凍結防止機能が有効に働いているか否かを外部から確認できなかった。そのため、第1及び第2従来例は、断線等によって電熱器やヒータが発熱し得ないという故障を長期間放置してしまい、冬季におけるフロートの周囲の凍結を防止できず、冬季における水位測定ができなくなる虞を有している。一方、本実施形態に係る液位検出装置1は、第1及び第2従来例のような不具合を生じることがない。
なお、本実施形態に係る液位検出装置1は、第1のランプ32と第2のランプ34のいずれか一方のみを設置し、第1のランプ32と第2のランプ34の他方の設置を省略してもよい。
また、本実施形態に係る液位検出装置1は、水力発電所の水槽4に設置した防波管5の内部の水面6にフロート2を浮かべ、水面6の変位を計測するようになっているが、これに限られず、風等の外因によって波立つことがない水面6の水位を計測する場合、防波管5を省略してもよい。
また、本実施形態に係る液位検出装置1は、水力発電所の水槽4の水位を計測するようになっているが、これに限られず、水以外の液体の液位を計測するために使用することができる。
また、本実施形態に係る液位検出装置1は、サーモスタット13が防波管5内の大気温度を計測するようになっているが、これに限られず、サーモスタット13がフロート2内に設置され、フロート2内のサーモスタット13で水温(液温)を計測するように構成してもよい。
また、本実施形態に係る液位検出装置1は、油漏れ検知器としての機能を併せて発揮するように構成してもよい。すなわち、液位検出装置1は、水面6に浮遊する油層を検知する電極(図示せず)がフロート2に複数取り付けられ、図示しない検知回路から発生する高周波により電極部分の静電容量を検知し、水面に油が浮遊していることを検出するようにしてもよい(水面に油が流れ込むと静電容量が大きく変化することを利用して油の存在を検出するようにしてもよい)。このようにした液位検出装置1は、水位(液位)の検出を確実に行うことができると共に、適切に油漏れ検知を行うことができる。
(変形例)
図4乃至図5は、上記実施形態に係る液位検出装置1の変形例を示す図である。なお、図4は、フロート2の拡大断面図であり、図2(a)に対応する図である。また、図5は、本変形例に係る液位検出装置1の電気回路3を簡略化して示す図であり、図3に対応する図である。
本変形例に係る液位検出装置1は、フロート2の内部に収容される振動発生手段10及びこの振動発生手段10に電気を供給する電気回路3の構成が上記実施形態に係る液位検出装置1と相違するものの、他の構成が上記実施形態に係る液位検出装置1と同様である。したがって、本変形例に係る液位検出装置1は、上記実施形態に係る液位検出装置1の説明と重複する説明を省略し、以下のとおり説明する。
本変形例において、振動発生手段10は、振動ボックス25と振動モータ35とを有している。振動モータ35は、携帯電話等に使用されているものを適用でき、円筒型とボタン型のいずれのものでもよく、例えばシャフトの先端に分銅を偏って取り付けて、分銅の重心不釣り合いによって振動を生じるものでもよい。この振動モータ35は、振動ボックス25内に固定されており、外部電源12からサーモスタット13及びAC/DCコンバータ22を介して通電されると作動して振動を生じる。そして、本変形例に係る液位検出装置1は、振動モータ35で生じた振動が振動ボックス25及びフレーム24を介してフロート2(フロート本体2a)に伝達され、フロート2に伝達された振動でフロート2の周囲の水面6を波立たせ、水面6の凍結を防止できる。なお、振動モータ35は、サーモスタット13がオフ作動して通電が遮断されると、作動が停止する。
以上のような本変形例に係る液位検出装置1は、上記実施形態に係る液位検出装置1と同様の効果を得ることができることはもちろんのこと、振動モータ35が発生する振動で水面6の凍結を防止するようになっているため、上記実施形態における極性変換手段23が不要となり、電気回路3の構成が簡略化する。
なお、本変形例において、振動モータ35は、直流で作動するものが使用されているが、これに限られず、交流で作動するものを使用してもよい。この直流で作動する振動モータ35を交流で作動するものに代える場合、AC/DCコンバータ22が不要となり、液位検出装置1の構成が簡単化する。
1……液位検出装置、2……フロート、6……水面(液面)、7……記録計、8……第1のプーリ、9……土台、10……振動発生手段、11……電線内蔵ワイヤ、12……外部電源、13……サーモスタット、14……電線、15……第2のプーリ、16……バランスワイヤ、17……バランスウエイト

Claims (8)

  1. 液面にフロートを浮かべ、フロートの上下動で液位を計測する液位検出装置において、
    前記フロートの内部に収容された振動発生手段と、
    前記液面よりも上方の土台上に回動可能に取り付けられた第1のプーリと、
    前記第1のプーリに巻き掛けられて前記フロートを吊り下げる電線内蔵ワイヤと、
    前記電線内蔵ワイヤ内に内蔵されて外部電源と前記振動発生手段とをサーモスタットを介して接続する電線と、
    前記第1のプーリと同軸に配置されて前記第1のプーリと一体に回動する第2のプーリと、
    前記第2のプーリに巻き掛けられたバランスワイヤに取り付けられ、前記電線内蔵ワイヤを張った状態に保持できるように前記第1及び第2のプーリを回動付勢するバランスウエイトと、を備え、
    大気温度又は液体温度が所定温度(T℃)に低下すると、前記サーモスタットが前記振動発生手段と前記外部電源とを接続し、前記振動発生手段が作動することによって発生した振動を前記フロートを介して前記液面に伝達し、前記液面を振動させることにより前記液面の凍結を防止し、
    大気温度又は液体温度が前記所定温度を超えた温度(T℃+ΔT℃)において、前記サーモスタットが前記振動発生手段と前記外部電源との接続を遮断し、前記振動発生手段を作動させない、
    ことを特徴とする液位検出装置。
  2. 前記振動発生手段は、振動モータである、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液位検出装置。
  3. 前記サーモスタットと前記振動モータとの間には、AC/DCコンバータを配置した、
    ことを特徴とする請求項2に記載の液位検出装置。
  4. 前記サーモスタットと前記振動発生手段との間にAC/DCコンバータを配置し、前記AC/DCコンバータと前記振動発生手段との間に極性変換手段を配置して、前記振動発生手段に供給する電気の極性を連続して変換するようになっており、
    前記振動発生手段は、
    ・フレームによってスライド移動可能に支持された棒状の可動側永久磁石と、前記永久磁石のスライド方向に沿って並置された一対の固定側電磁石と、を有し、
    ・前記一対の固定側電磁石に通電される電気の極性が連続して変化すると、前記可動側永久磁石が前記フレームに沿って往復動し、前記可動側永久磁石が前記フレームに固定された静止ブロックに衝突して振動を発生する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の液位検出装置。
  5. 前記AC/DCコンバータは、フロート電源箱内に収容し、
    前記フロート電源箱内には、通電時に点灯するランプを配置した、
    ことを特徴とする請求項3に記載の液位検出装置。
  6. 前記AC/DCコンバータ及び前記極性変換手段は、フロート電源箱内に収容し、
    前記フロート電源箱内には、通電時に点灯するランプを配置した、
    ことを特徴とする請求項4に記載の液位検出装置。
  7. 前記フロートの外表面で且つ上方から視認できる外表面には、前記振動発生手段への通電時に点灯するランプを配置した、
    ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の液位検出装置。
  8. 前記電線内蔵ワイヤの振動を吸収・減衰する振動防止手段は、前記フロートと接触しない位置に取り付けられ、前記第1のプーリと前記フロートの間で前記電線内蔵ワイヤに接触するようになっている、
    ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の液位検出装置。
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