JP6526589B2 - 画像処理デバイス及び画像処理プログラム - Google Patents

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Description

実施形態は、画像処理デバイス及び画像処理プログラムに関する。
近年、画像処理技術の1つとして、画像(撮影範囲)内の観測対象を認識し、追跡する技術の研究及び開発が推進されている。
特開2004−145493号公報 特開2013−205981号公報 特許第4565273号明細書
製造コストの増大を抑制し、処理効率の向上を図る。
本実施形態の画像処理デバイスは、第1の時刻において取得された第1の画像、及び、前記第1の時刻の後の第2の時刻に取得された第2の画像に対する処理を実行する処理部と、前記第2の画像のデータサイズより小さい第1の記憶容量を有する第1の格納部と、前記第1の画像の第1のブロックのデータが格納される第2の格納部と、前記第2の画像の検証すべき第1の範囲内のブロックの個数を示す第1の値を含む第1の情報が格納される第3の格納部と、比較処理済みの前記第1の範囲内のブロックの個数を示す第2の値を含む第2の情報が格納される第4の格納部と、を含み、前記第2の画像内に、少なくとも第1及び第2の領域が、設定され、前記第1の領域のデータが、前記第1の格納部内に、格納され、前記第1のブロックの特徴量が、前記第1の範囲のうち前記第1の領域内の1以上の第2のブロックのそれぞれの特徴量と、比較され、前記第1の領域における比較結果が得られた後、前記第1の格納部内のデータが、前記第1の領域のデータから前記第2の領域のデータに変更され、前記第1のブロックの前記特徴量が、前記第1の範囲のうち前記第2の領域内の前記1以上の第3のブロックのそれぞれの特徴量と、比較され、前記第1の格納部のデータが、前記第2の領域のデータから、前記第2の領域に続く第3の領域のデータに変更される時、前記第1の値と前記第2の値とが比較され、前記第2の値が前記第1の値と一致する場合、前記第1のブロックのデータは、前記第2の格納部から前記処理部へ転送されない
実施形態の画像処理デバイスを含むデバイスの構成例を示す図。 実施形態の画像処理デバイスを説明するための図。 実施形態の画像処理デバイスを説明するための図。 実施形態の画像処理デバイスの内部構成例の一例を示すブロック図。 実施形態の画像処理デバイスを説明するための図。 第1の実施形態の画像処理デバイスの動作例を説明するための図。 第1の実施形態の画像処理デバイスの動作例を説明するための図。 第1の実施形態の画像処理デバイスの動作例を説明するための図。 第1の実施形態の画像処理デバイスの動作例を説明するための図。 第1の実施形態の画像処理デバイスの動作例を説明するための図。 第1の実施形態の画像処理デバイスの動作例を説明するための図。 第1の実施形態の画像処理デバイスの動作例を説明するための図。 第2の実施形態の画像処理デバイス及び処理方法を説明するための図。 第2の実施形態の画像処理デバイス及び処理方法を説明するための図。 第3の実施形態の画像処理デバイスを説明するための図。 第4の実施形態の画像処理デバイスのプログラムを説明するための図。
以下、図面を参照しながら、本実施形態について詳細に説明する。以下の説明において、同一の機能及び構成を有する要素については、同一符号を付す。
[実施形態]
図1乃至図12を参照して、実施形態に係る画像処理デバイス及び画像処理方法について説明する。
(1)第1の実施形態
(a) 基本例
図1乃至5を参照して、第1の実施形態の画像処理デバイスについて、説明する。
図1は、実施形態の画像処理デバイスを含むデバイスを説明するための図である。
図1に示されるように、実施形態の画像処理デバイス(又は画像処理システム)1は、例えば、撮像デバイス(又は撮像システム)500内に設けられている。
撮像デバイス500は、実施形態の画像処理デバイス1、センシングデバイス2、メモリデバイス5、表示デバイス8及びCPU(コントローラ)9などを含む。例えば、撮像デバイス500は、車載カメラ、監視カメラ、デジタルカメラ又はカメラ付き携帯端末である。
センシングデバイス2は、撮影範囲内に存在する物体(被写体、観測対象物)の動画又は静止画を取得する。センシングデバイス2は、動画又は静止画のデータを生成する。以下では、センシングデバイス2によって生成された動画又は静止画のデータを、画像データとよぶ。
例えば、センシングデバイス2は、イメージセンサ(カメラモジュール)を含む。イメージセンサは、被写体からの光に基づいて、画像データを形成する。イメージセンサは、マトリクス状に配列された複数の画素を含む。
メモリデバイス5は、センシングデバイス2からのデータ、画像処理デバイス1からのデータ、及びCPU9からのデータを、揮発的に又は不揮発的に記憶できる。例えば、メモリデバイス5は、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
実施形態の画像処理デバイス1は、センシングデバイス2からの画像データ、又は、メモリデバイス5からの画像データに対して、各種の画像処理を施すことができる。画像処理デバイス1は、画像データの格納のために、メモリ領域101を含んでいる。メモリ領域101は、例えば、SRAM(static random access memory)である。
表示デバイス8は、撮像デバイス、メモリデバイス5、又は画像処理デバイス1からの画像データを、表示できる。例えば、表示デバイス8は、液晶ディスプレイデバイスである。表示デバイス8は、タッチパネルでもよい。
CPU9は、各デバイス1,2,5,8の動作を制御できる。
各デバイス1,2,5,8,9は、バス、ケーブル、又は、ワイヤレス通信を介して、互いに結合されている。
尚、撮像デバイス500は、光記録媒体(例えば、CD−ROM及びDVD)の再生デバイス、及び、外付けメモリ(例えば、USBメモリ又はメモリカードのような補助メモリデバイス)に接続可能なコネクタを、さらに含んでいてもよい。
<画像処理の基本例>
図2及び図3を用いて、本実施形態の画像処理デバイス1が実行する画像処理について、説明する。
本実施形態の画像処理デバイス1を含む撮像デバイスは、移動物追跡機能を有する。移動物追跡機能を実行するために、本実施形態の画像処理デバイス1は、ブロックマッチング処理を行う。
図2は、本実施形態の画像処理デバイス1の機能及び処理の基本構成を説明するための模式図である。
例えば、画像処理デバイス1は、図2の(a)及び(b)に示されるように、ブロックマッチング処理において、ある期間内にセンシングデバイス2によって取得された動画像(連続した静止画像)のうち、時刻tにおける画像(フレーム)IMG1と、時刻tの後のある時刻t+a(例えば、現在)における画像IMG2とを、用いる。
画像処理デバイス1は、時刻tにおける画像データIMG1内の観測物(追跡対象物)OBJ1が、時刻t+aにおける画像データIMG2内の観測物OBJ2と同じであるか否か、判定する。
以下では、説明の明確化のため、時刻tにおける画像IMG1のことを、テンプレート画像TIMGとよび、時刻t+aにおける画像IMG2のことを、参照画像RIMGとよぶ。テンプレート画像TIMGのデータのことを、テンプレート画像データとよび、参照画像RIMGのデータのことを、参照画像データとよぶ。
尚、テンプレート画像とそのデータとを、区別しない場合には、単に、テンプレート画像とよぶ。また、参照画像とそのデータとを区別しない場合には、単に、参照画像とよぶ。
画像TIMG,RIMGは、複数のブロックTB,RBを含む。ブロックTB,RBは、画像TIMG,RIMG内のx座標及びy座標の範囲に基づいて設定される領域である。例えば、FullHDの1つの画像(フレーム)は、数万のブロックを含む。画像TIMG,RIMG内の1つのブロックは、例えば、10×10画素程度の領域(データ)である。
テンプレート画像TIMGは、ブロックマッチング処理のための基準データとなる。
画像処理デバイス1は、テンプレート画像TIMG内から、あるブロック(以下では、テンプレートブロックとよばれる)TB(TB1,TB2)を抽出する。
画像処理デバイス1は、テンプレートブロックTBと類似度の高いブロックを、参照画像RIMG内のブロック(以下では、参照ブロックとよばれる)RBから探索する。
画像処理デバイス1(又はCPU9)は、画像TIMG,RIMG間の類似度の判定のために、ブロックTB,RBの輝度値及び位相情報など、ブロックから得られる情報を用いて、ブロックTB,RBの特徴量を計算する。
ブロックTB,RB間の類似度は、テンプレートブロックTBの特徴量と参照ブロックRBの特徴量との比較結果に基づいた相対的な指標(例えば、差分値及び比率などから計算される値)である。
例えば、ブロックTB,RBの特徴量及び類似度は、ブロックTB,RBのSAD(差分絶対和)及びZNCC(正規化相互相関)などを計算することよって、得られる。SADは、2つのブロック(例えば、ブロック内の各画素)の輝度値の差の絶対値の総和を計算する手法である。ZNCCは、各ブロックの輝度値の平均値を考慮した上で、2つのブロックの輝度値(濃度値)分布から統計量としての相互相関係数を計算する手法である。
尚、ブロックTB,RBの特徴量及び類似度は、画像TIMG,RIMG内のある処理単位(例えば、ブロック)又は画素から得られる情報から計算可能な値であれば、特に限定されない。テンプレートブロックTBと参照ブロックRBとの両方を用いた計算処理によって、2つのブロック間の類似度(又は相違度)が直接得られてもよい。
画像処理デバイス1は、画像間の類似性の評価のために、1つのテンプレートブロックTBに対して、参照画像RIMG内の数十から数百のブロックを探索する。ブロックの探索処理のために、1以上の探索範囲SR(SRa,SRb)が、参照画像RIMG内に設定される。
画像処理デバイス1は、探索範囲SR内の複数のブロックRBを、ある探索方向SD(SDa,SDb)に沿って、スキャンする。
観測対象物が移動物(例えば、車両)である場合、時間の変化に応じた撮像デバイスと追跡対象物との距離の変化、及び、追跡対象物の位置の変化によって、画像RIMG内の物体の大きさが変わる可能性がある。それゆえ、ブロックマッチング処理の効率化のため、参照画像RIMG内における探索範囲SR及び探索方向SDは、画像のx方向(横軸方向)及びy方向(縦軸方向)に対して、斜め方向に設定される。
参照画像RIMG内の探索範囲SR及び探索方向(探索範囲の始点及び終点の座標)SDは、テンプレートブロックTBの特徴量などテンプレートブロックTBに対する計算処理によって、決定される。それゆえ、参照画像RIMG内における探索範囲SRの位置は、固定されること無しに、テンプレート画像TIMG内のブロックの特徴量に応じて、変わる。
画像処理デバイス1は、テンプレートブロックTBの特徴量を、そのテンプレートブロックに対応する探索範囲SR内の参照ブロックRBの特徴量と比較する。
これによって、画像処理デバイス1は、探索範囲SR内の参照ブロックRBがテンプレートブロックTBに類似しているか否かを評価する。
この結果として、テンプレート画像TIMG内の観測物OBJ1内と参照画像RIMG内の物体OBJ2との類似性が、評価される。
このように、画像処理デバイス1のブロックマッチングの結果に基づいて、ブロックTB,RB間の類似性の評価によって、2つの画像内の物体が同一であるか否か判定される。
このようなブロックマッチング処理に基づいて、本実施形態の画像処理デバイス1を含む撮像デバイス500は、画像における同一性(類似性)が認識されたある観測対象物(移動物)の追跡を、実行できる。
センシングデバイス2によって撮影された画像データは、DRAM5内に格納される。そして、本実施形態の画像処理デバイス1が、ブロックマッチング処理のために、画像データのうちある時刻の参照画像RIMGを、用いる。
そのため、参照画像RIMGが、DRAM5から画像処理デバイス1内のメモリ領域(SRAM)101に転送される。
本実施形態の画像処理デバイス1は、ブロックマッチング処理時に、参照画像RIMGを分割し、分割された参照画像RIMG内に含まれる複数の領域のうち1つを、デバイス1のメモリ領域101内に格納する。
図3は、本実施形態の画像処理デバイスの画像処理を説明するための模式図である。
図3の(a)において、本実施形態の画像処理デバイスに用いられる参照画像が示されている。図3の(b)において、画像のブロックが示されている。
参照画像RIMGは、DRAM5内に記憶されている。ブロックマッチング処理が実行される時に、画像処理デバイス1が、DRAM5内の参照画像RIMGを、読み出す。
図3の(a)に示されるように、画像処理デバイス1は、参照画像RIMGの読み出し時において、参照画像RIMGを分割し、参照画像IMG内の1つの領域DR(DR1,DR2,DR3,DR4)を選択的に読み出す。以下では、参照画像RIMG内の分割された領域DRを、分割領域(又は分割画像)とよぶ。
図3の(a)において、参照画像RIMGは、y方向に分割された複数の分割領域DRを含んでいる。各分割領域DRは、複数のブロックRDを含む。
分割領域DRは、DRAM5と画像処理デバイス1との間のデータの転送単位である。分割領域DRのデータは、画像処理デバイス1内のSRAM101内に、格納される。
1つの参照画像RIMGがデータの読み出し単位(データの転送単位)として4つに分割された場合、1つの参照画像RIMGは、4つの分割領域(分割画像)DRを含む。各分割領域DRの範囲は、参照画像RIMGのデータサイズ、及び、参照画像(画像データ)のy座標の範囲などに基づいて、設定される。尚、参照画像RIMGに対して設定される分割数は、4つに限定されず、4つより小さい分割数(例えば、2個)でもよいし、4より大きい分割数(例えば、8個又は16個)でもよい。
参照画像RIMGがn分割された場合、分割領域DRのデータサイズは、参照画像RIMGのデータサイズのn分の1(ここでは、4分の1)に対応する。分割領域DRは、1つの参照ブロックRB(及びテンプレートブロックTB)より大きいデータサイズを有する。例えば、参照画像RIMG内の複数の分割領域DRのそれぞれは、同じデータサイズを有する。但し、複数の分割領域のうち1以上の領域のデータサイズが、他の領域のデータサイズと異なってもよい。
このように、本実施形態の画像処理デバイス1において、参照画像RIMG内に、複数の領域DR1,DR2,DR3,DR4が、論理的な領域として設定される。
本実施形態において、画像処理デバイス1は、テンプレートブロックTIMGのブロックマッチング処理のための解析処理(類似性の評価)を、読み出された分割領域DRごとに行う。
分割領域DR1に対する解析処理時において、画像処理デバイス1は、参照画像RIMGに設定された探索範囲SRのうち、分割領域DR1内の探索範囲SR内のブロックRBに関して、テンプレートブロックTBとの解析処理を行う。
分割領域DR1に対する処理が完了した後、画像処理デバイス1は、画像処理デバイス1内のメモリ領域101内の分割領域DR1のデータを、メモリデバイス5内の他の分割領域DR2のデータに入れ替える。
そして、画像処理デバイス1は、分割領域DR1の処理に続いて、分割領域DR2内に含まれる探索範囲SR内のブロックRBに関して、テンプレートブロックTBとの解析処理を行う。
解析処理時において、探索範囲SR内のデータが、ブロック単位で、メモリ領域101から読み出される。図3の(b)のように、ブロック(例えば、10×10画素のデータ)RBのデータ転送は、1ライン(1×10画素PX)LNずつ実行される。
分割領域DR2に対する処理の後、画像処理デバイス1は、メモリ領域101内の分割領域DR3,DR4のデータの入れ替え、及び、分割領域R3,R4に対する解析処理を、順次実行する。
これによって、ある参照画像RIMGの全体に対するブロックマッチング処理が、完了する。
本実施形態のように、参照画像RIMGが論理的に分割され、ブロックマッチング処理のためのデータ転送は、分割された領域DRのデータ単位で実行される。選択された領域DRが、領域DRが処理の対象となるタイミングで、画像処理デバイス1内のメモリ領域101に転送される。
このように、分割領域DRのそれぞれが異なるタイミングで転送される結果として、画像処理デバイス1内のメモリ領域101の参照画像を格納するための記憶容量は、1つの分割領域DRを格納可能な記憶容量(分割領域のデータサイズ)程度でよくなる。
したがって、本実施形態において、画像処理デバイス1内のメモリ領域101の参照画像を格納するための記憶容量は、参照画像RIMGの全体を記憶するための記憶容量より小さくできる。
(b) 構成例
図4及び図5を参照して、本実施形態の画像処理デバイスの構成例を説明する。
図4は、本実施形態の画像処理デバイスの内部構成を説明するためのブロック図である。
本実施形態の画像処理デバイス1は、1つの参照画像RIMG内の複数の分割領域DRを選択的に転送し、分割領域に対してブロックマッチング処理のための処理を実行するために、図4に示される構成及び機能を有する。
図4に示されるように、画像処理デバイス1は、メモリ領域(以下では、内部メモリともよばれる)101、画像分割部102、DMA部103、探索範囲確認部104、ブロックマッチング部105、及び、制御部109を含む。
メモリ領域101としてのSRAM101は、テンプレートリスト格納部111、テンプレートブロック格納部112、分割領域格納部(分割参照画像格納部)113、及び、結果格納部114を含む。
テンプレートリスト格納部111内に、テンプレート画像TIMGに関する1以上のリスト200が、格納されている。以下では、テンプレート画像に関するリストのことを、テンプレートリストとよぶ。
図5は、本実施形態の画像処理デバイスに用いられるテンプレートリストの一例を説明するための図である。
図5の(a)に示されるように、1つのテンプレート画像TIMG内に、1以上のテンプレートブロックTB(TB1,TB2,TB3)が、設定されている。テンプレートブロックTBは、観測対象物(追跡対象物)OBJ1のある部分(例えば、特徴点)に対応している。各テンプレートブロックTBに対して、識別番号ID(ID1,ID2,ID3)が付されている。尚、図5において、図示及び説明の簡略化のために、3つのテンプレートブロックを示しているが、1つのテンプレート画像TIMG内のテンプレートブロックの個数は、3つに限定されない。
テンプレートリスト200は、ブロックマッチング処理のための各種の設定条件(探索条件)が記載されたリスト(テーブル)である。
図5の(b)に示されるように、テンプレートリスト200は、テンプレートブロックTBの識別番号の情報、テンプレート画像TIMG内におけるテンプレートブロックTBの座標の情報を含む。
テンプレートブロックTBの座標は、テンプレート画像TIMGのx−y平面(2次元平面)におけるx方向の位置(x座標)及びy方向の位置(y座標)を、それぞれ示している。
テンプレートリスト200は、テンプレートブロックTBに関する参照画像RIMG内の探索すべきブロックの数(探索数とよぶ)の情報、及び、テンプレートブロックTBに関する参照画像RING内のブロックRBの探索方向(探索範囲の始点/終点)の情報を、含む。
例えば、画像処理デバイス1(又はCPU9)は、テンプレート画像TIMGごとに、テンプレートリスト200を生成する。複数のテンプレートリスト200が、テンプレートリスト格納部111内に格納されている。
テンプレートブロック格納部112内に、テンプレートブロックTB及びテンプレートブロックTBに関する各種の情報(例えば、テンプレートブロックの特徴量の値)が、格納されている。尚、テンプレートブロックの特徴量は、テンプレートリスト200内に格納(記述)されてもよい。
分割領域格納部113内に、ブロックマッチング処理中において、参照画像RIMGの1つの分割領域(分割画像)DRのデータが、格納される。分割領域格納部113の記憶容量は、参照画像RIMGのデータサイズより小さい。分割領域格納部113は、例えば、画像格納用SRAMである。
結果格納部114内に、テンプレート画像TIMGと分割領域DRとの解析処理の結果(中間結果)、及び、ブロックマッチング処理の結果(最終結果)が、格納される。結果格納部114は、解析処理の結果のリスト300を保持する。
DMA(Direct Memory Access)部103は、メモリデバイス(DRAM)5とSRAM101との間のデータ転送を行う。DMA部103は、DRAM5に直接アクセスし、DRAM5内のデータを、SRAM101に転送する。また、DMA部103は、SRAM101内のデータを、DRAM5に転送する。
画像分割部102は、参照画像RIMGのサイズ(データサイズ又は画素数)に応じて、参照画像RIMGの分割数(分割領域の数)、及び、参照画像RIMG内に設定される分割領域DRの範囲を設定する。画像分割部102は、DMA部103に、参照画像RIMG内の1つの分割領域DRを、画像処理デバイス1の外部のDRAM5からSRAM101内の分割領域格納部113へ転送するように指示する。
探索範囲確認部104は、テンプレートリスト格納部111内のテンプレートリスト200を読み出す。探索範囲確認部104は、読み出したテンプレートリスト200を参照し、あるテンプレートブロックTBに対応する探索範囲SRが、分割領域格納部113内の分割領域DR内に含まれているか否か判定する。
ブロックマッチング部105は、テンプレートブロックTBと分割領域DRとに対して、テンプレートリスト200内の探索範囲及び探索方向に基づいた各種の解析処理を、実行する。
制御部(プロセッサ又はコントローラ)109は、画像処理デバイス1内の各回路(ユニット、セクション)101,102,103,104,105の動作を制御する。
本実施形態の画像処理デバイス1において、分割領域格納部113は、1つの分割領域のデータサイズを保持できる記憶容量を有していればよい。参照画像RIMGがn分割された場合、分割領域格納部113は、参照画像RIMGのデータサイズのn分の1に対応する記憶容量を有する。例えば、2Mbyteのデータサイズの参照画像RIMGが4つに分割される場合、分割領域格納部113の記憶容量は、0.5Mbyteでよい。
このように、本実施形態の画像処理デバイス1は、参照画像が格納される領域を、小さくできる。
(c) 動作例
図6乃至図12を参照して、本実施形態の画像処理デバイス1の動作例(制御方法)について、説明する。
尚、本実施形態の画像処理デバイス1の動作例を説明するために、図6乃至図12に加えて、図1乃至5も適宜用いる。
図6は、本実施形態の画像処理デバイス1の動作例を説明するためのフローチャートである。
図6に示されるように、撮像デバイス500が移動物追跡機能を実行する時、本実施形態の画像処理デバイス1は、ブロックマッチング処理を開始する(ステップST1)。撮像デバイス500は、センシングデバイス(イメージセンサ)2の撮影範囲内に存在するある観測対象物(追跡対象物)OBJの撮影を開始する。
これによって、画像データ(例えば、動画像データ)が生成され、生成された画像データは、メモリデバイス5としてのDRAM5内に、記憶される。
撮像デバイス500内の画像処理デバイス1又はCPU5は、動画像データに含まれる画像データ(フレーム)のうち、時刻tに撮影された画像データを、テンプレート画像TIMGに設定し、管理する(ステップST2)。
画像処理デバイス1の制御部109(又はCPU5)は、テンプレート画像TIMGに対して計算処理を施す。
これによって、テンプレート画像TIMGの中から複数のブロックが抽出され、1以上のテンプレートブロックTBが、生成される。
ブロックマッチング部105は、テンプレートブロックTBの特徴量を、計算する。
ブロックマッチング部105(又は制御部109)は、テンプレートブロックTB及び計算された特徴量を、テンプレートブロック格納部112内に格納する。
ブロックマッチング部105(又は制御部109)は、テンプレートブロックTBに対する計算処理に基づいて、テンプレート画像TIMGのテンプレートリスト200を生成する。ブロックマッチング部105(又は制御部109)は、生成されたテンプレートリスト200を、テンプレートリスト格納部111内に格納する。
図5に示されるように、テンプレートリスト200は、各テンプレートブロックTBのID(識別番号)及び座標、参照画像RIMGにおけるブロックの探索数及び探索方向を含む。
尚、各テンプレートブロックTBの計算された特徴量は、リスト化されてもよい。
画像処理デバイス1(又はCPU5)は、ブロックマッチング処理のために、時刻tの後の時刻t+aにおける画像データを参照画像RIMGに設定する(ステップST3)。
画像処理デバイス1は、ブロックマッチング処理時において、参照画像RIMGを、n個の領域に分割する(ステップST4)。これによって、参照画像RIMG内に、n個(例えば、4個)の分割領域DRが設定される。nは、2以上の整数である。
例えば、参照画像RIMGのデータサイズ又は参照画像RIMGの画素数(例えば、y方向の画素数)に基づいて、参照画像RIMG内における各分割領域DRの範囲が、設定される。
参照画像RIMGのうち1番目(i番目)の分割領域DRが、DRAM5から画像処理デバイス1内に、転送される(ステップST5)。尚、iは、1以上、n以下の整数である。
例えば、ステップST4〜ST5における参照画像RIMGの分割領域DRのデータ転送処理は、画像処理デバイス1内の画像分割部102及びDMA部103によって、実行される。
画像分割部102は、参照画像RIMGのデータサイズ(又は、y方向の画素数)に基づいて、参照画像RIMGのデータサイズのn分の1(ここでは、4分の1)に対応する範囲を指定する。画像分割部102は、DMA部103に、参照画像RIMG内の4つの分割領域DRのうち、1番目の分割領域(第1の分割領域)DR1に対応するデータを、DRAM5からSRAM101内に転送させる。
画像処理デバイス1において、DMA部103は、DRAM5にアクセスし、参照画像RIMGの中から1番目の分割領域DRに対応する範囲(データサイズ)のデータを、読み出す。
DMA部103は、読み出した分割領域DRを、SRAM101内の分割領域格納部113内に、転送する。これによって、複数の分割領域DRのうち、選択された1つの分割領域DRが、分割領域格納部113内に、格納される。
本実施形態の画像処理デバイス1は、ブロックマッチング処理のために、テンプレート画像TIMGと分割領域DR1とに対する解析処理を実行する(ステップST6)。
画像処理デバイス1において、制御部109は、解析処理を実行するために、画像処理デバイス1の各部分(回路、ファームウェア又はソフトウェア)を、制御する。
探索範囲確認部104は、テンプレートリスト格納部111にアクセスし、テンプレートリスト200を参照する。
探索範囲確認部104は、参照されたテンプレートリスト200に基づいて、処理されるべき分割領域DR内に、各テンプレートブロックTBに関する探索範囲が存在するか否か確認する。探索範囲確認部104は、探索範囲の確認結果に基づいて、分割領域DR内の探索範囲、参照ブロックRBの探索数及び探索方向などを、ブロックマッチング部105に通知する。
ブロックマッチング部105は、探索範囲確認部104からの通知に基づいて、各種の処理を実行する。
ブロックマッチング部105は、テンプレートブロック格納部112内のテンプレートブロックTB及びその特徴量を読み出し、参照する。
ブロックマッチング部105は、分割領域格納部113内の分割領域DRを、参照する。ブロックマッチング部105は、探索範囲確認部104からの通知に基づいて、分割領域DR内におけるテンプレートブロックTBに対応する探索範囲SR内の複数の参照ブロックRBを、探索方向に沿ってスキャンする。ブロックマッチング部105は、スキャンされた各参照ブロックRBの特徴量を、順次計算する。
ブロックマッチング部105は、テンプレートブロックTBの特徴量と探索範囲SR内の参照ブロックRBの特徴量とを比較する。これによって、テンプレートブロックTBと分割領域DR内の参照ブロックRBとの類似性が、評価される。
この結果として、画像処理デバイス1内において、ブロックマッチング部105は、各テンプレートブロックTBに関する分割領域DRの探索範囲内の参照ブロックRBに対する解析結果(中間結果)を取得する。
尚、テンプレートブロックTBの特徴量の計算及びテンプレートリスト200の作成は、テンプレートブロックTBと参照ブロックRBとに対する解析処理の前のタイミングであれば、参照画像RIMGが画像処理デバイス1内に転送された後に実行されてもよい。
本実施形態のように、分割された参照画像RIMGに対してブロックマッチング処理が実行された場合、あるテンプレートブロックTB1,TB2,TB3に対する参照画像RIMG内の探索範囲SRは、複数の分割領域DRにまたがる可能性がある。
図7及び図8は、ブロックマッチング処理のための参照画像内のある分割領域(ここでは、1番目の分割領域DR1)における解析処理を説明するための模式図である。
図7に示されるように、分割領域DR1内に、複数のテンプレートブロックTB1,TB3に関する複数の探索範囲SR1,SR3が含まれている場合、各テンプレートブロックTB1,TB3の探索範囲SR1,SR3において、テンプレートブロックTB1,TB3と参照ブロックRBとの類似度の解析が、実行される。これによって、分割領域DR1の探索範囲SR1,SR3内のブロックの中から、テンプレートブロックTB1,TB3に対して高い類似度を有するブロック301,303zが、検知される。例えば、本実施形態において、テンプレートブロックTBと参照ブロックRBとの類似度は、各ブロックの比較結果(特徴量の比較結果)から求められる百分率の値で、示される。
ブロックマッチング部105は、ある1つの探索範囲SR1のうち、1つの分割領域DR1内に含まれる範囲R1aまでの処理結果を、結果格納部114内に、格納する。
図8に示されるように、テンプレートブロックTB1の探索範囲SR1内の部分(分割探索範囲)R1a内において、処理結果のうち最も高い類似度の値(ここでは、90%)、及び、最も類似度の高い参照ブロック(以下では、類似ブロックともよばれる)301の識別番号(ここでは、インデックス:14)又はアドレスが、結果リスト300−1内に、書き込まれる。参照ブロックRBの識別番号(インデックス)は、参照ブロックのスキャンされた順番又は参照画像(分割領域)内の参照ブロックの座標に基づいて、設定される。
また、探索範囲SR1内の複数の参照ブロックRBのうち、部分R1aに属するブロック数が、ID1のテンプレートブロックTB1に関する探索済みブロック数(ここでは、15個)として、結果リスト300−1に、書き込まれる。尚、分割された参照画像RIMGにおける探索範囲SR内の探索の進捗を示す指標として、探索済みのブロック数(探索済み数)の代わりに、分割領域DR内の探索範囲の部分における最終の参照ブロックのIDが、用いられてもよい。
テンプレートブロックTB1に対する解析処理及び中間結果の保存処理と同様に、ID3のテンプレートブロックTB3に関する解析処理が、分割領域DR1における探索範囲SR3の部分R3aの複数のブロックに対して実行される。
これによって、部分R3a内の複数の参照ブロックRBのうち、テンプレートブロックTB3に最も類似の高い参照ブロック303zが、検知される。部分R3aにおけるテンプレートブロックTB3の解析処理の中間結果が、結果リスト300−1に書き込まれる。
例えば、参照画像RIMG内に分割領域DRが設定されている場合、1ブロックに設定されたサイズ(例えば、10×10画素)より小さいサイズのデータ領域(例えば、数ラインの領域)が発生する可能性がある。
このような1ブロックよりサイズの小さいデータ領域に対する解析処理の発生を回避するために、隣り合う2つの分割領域の境界領域において、一方の分割領域の末端部分(境界部分)に、他方の分割領域の先頭部分の領域が付加されることが好ましい。
例えば、1番目の分割領域DR1と2番目の分割領域DR2との境界部分において、1番目の分割領域のy方向の末端部(領域DR2側の部分)に、2番目の分割領域DR2のy方向の先頭部(領域DR1側の部分)の領域(以下では、付加領域とよばれる)ARが、付加されている。1番目の分割領域DR1に、2番目の分割領域DR2の一部分が、付加領域ARとして追加されている。
付加領域ARのy方向のサイズは、参照ブロックRBのY方向のサイズ以下である。例えば、付加領域ARのy方向のサイズは、参照ブロックRBのY方向のデータサイズ(画素数)から数ライン(例えば、1つのラインLN)に相当するサイズが差し引かれた大きさに対応する。
画像分割部102は、分割領域DRの読み出し時、参照画像RIMGのデータサイズに基づいた分割領域DRの読み出しとともに、解析処理のためのマージン部として、分割領域DRのY方向の末尾に連続する数ライン分の領域(例えば、8〜9ライン分の領域)ARを分割領域DRに追加し、分割領域格納部(画像用SRAM)113内に転送するように、DMA部103に指示する。
付加領域ARは、1番目の分割領域DR1に対する解析処理時、及び、2番目の分割領域DR2に対する解析処理時の両方で、DRAM5(参照画像RIMG)から分割領域格納部113に、読み出される領域である。
分割領域DRに付加領域ARが追加される場合、分割領域格納部113の記憶容量は、分割領域DRのデータサイズと付加領域ARのデータサイズとの合計に対応する記憶容量に設定される。
付加領域ARのデータは、1番目の分割領域DR1に対する解析処理時において、解析の対象として、テンプレートブロックTBに対する類似度の計算に用いられる。また、付加領域ARのデータは、2番目の分割領域DR2のデータとしても、解析処理される。
付加領域ARは、参照画像RIMGの複数の分割領域DRのうち最後に処理される分割領域(ここでは、4番目の分割領域DR4)には、付加されなくともよい。
尚、本実施形態において、ある分割領域DR1が後続の分割領域DR2の一部分(領域AR)を含んでいる、と扱われてもよい。この場合、分割領域DR1と分割領域DR2とは、領域DR内において重なった部分を有する。画像分割部102は、付加領域ARに相当する部分を考慮して各分割領域DRのデータサイズ(範囲)を設定し、付加領域ARを含む分割領域DRの読み出しを制御する。
本実施形態のように、付加領域(後続の分割領域の一部)ARが処理対象の分割領域DRに付加されることによって、分割領域DRの境界部分にマージンが、確保される。
それゆえ、本実施形態において、付加領域ARの追加によって、分割領域DRの末端部分(境界部分)において、1ブロック分のデータサイズより小さい領域に対する解析処理は、発生しなくなる。
この結果として、本実施形態の画像処理デバイス1は、参照画像RIMGが複数の領域DRに分割されてブロックマッチング処理されたとしても、テンプレートブロックTBと参照ブロックRBとの解析処理(類似度の判定)の精度を、維持できる。
また、付加領域ARのサイズは、分割領域DRのサイズに比較して小さいため、付加領域ARが分割領域DRに付加されたとしても、付加領域ARの格納が、分割領域格納部113の記憶容量に対して大きな負担となることを、抑制できる。
尚、1ブロックRBより小さいサイズの領域が1ブロックとみなされ、1ブロックより小さいサイズの領域に対して類似度の評価のための計算処理が、実行される場合もある。
1つの分割領域(ここでは、1番目の分割領域DR1)及び付加領域ARに対する解析が完了した後、制御部109は、参照画像RIMGの全ての分割領域DRに対する解析処理(ブロックマッチング処理)が完了したか否か判定する(ステップST7)。
参照画像RIMG内における残り(未処理)の分割領域DRの有無は、画像分割部102及び制御部109によって、例えば、参照画像RIMG及び分割領域DRのy軸方向の座標、参照画像RIMG及び分割領域DRのデータサイズ、分割領域DRに付された識別番号、データの転送回数などに基づいて、判定可能である。
例えば、解析処理が完了していない分割領域DRが存在する場合、制御部109は、画像分割部102に、処理対象の分割領域を変更するように、指示する(ステップST8)。
画像分割部102は、上述の動作と同様に、処理済みの分割領域に連続する他の分割領域を、DMA部103を介して、DRAM5から分割領域格納部113内に、転送する(ステップST5)。
これによって、画像処理デバイス1は、解析済みの分割領域(ここでは、1番目の分割領域DR1)に続く分割領域(ここでは、2番目の分割領域DR2)のデータを、SRAM101内に取得する。
制御部109(又はDMA部103)は、分割領域格納部113内の分割領域DR1のデータを、新たな分割領域DR2のデータに書き換える。制御部109は、分割領域格納部113内の分割領域DR1のデータを消去し、新たに取得した分割領域DR2のデータを、分割領域格納部113内に書き込む。このように、解析処理されるべき分割領域DR2のデータのみが、SRAM101の分割領域格納部113内に格納される。
画像処理デバイス1は、探索範囲確認部104及びブロックマッチング部105によって、処理済みの分割領域DR1に続く分割領域DR2に対する解析処理を、図7及び図8を用いて説明された処理ST6と実質的に同じ処理によって、実行する。
図9及び図10は、ブロックマッチング処理のための参照画像内のある分割領域(ここでは、2番目の分割領域DR2)に対する解析処理を説明するための模式図である。
ブロックマッチング部105は、探索範囲確認部104の確認結果(通知)に基づいて、2番目の分割領域(第2の分割領域)DR2に対する解析処理のために、各格納部111,112に対してアクセスし、テンプレートリスト200及びテンプレートブロックTBを読み出す。尚、2番目の分割領域DR2は、その領域DR2の末端部において、3番目の分割領域(第3の分割領域)DR3の先頭の数ライン分のデータを、付加領域ARとして付加されている。
図9に示されるように、ブロックマッチング部105は、テンプレートブロックTB1に関する探索範囲SR1のうち、分割領域DR2内に含まれる部分R1bの複数の参照ブロックRBの特徴量を、計算する。ブロックマッチング部105は、ID1のテンプレートブロックTB1と部分R1bの複数の参照ブロックRBとの類似度を、判定する。これと同様に、分割領域DR2内のテンプレートブロックTB3に関する探索範囲SR3において、ID3のテンプレートブロックTB3と部分R3b内の複数の参照ブロックRBとの類似度が、判定される。
ブロックマッチング部105は、2番目の分割領域DR2に対する解析処理の結果に基づいて、結果リスト300(300−1,300−2)の内容を更新する。
図10に示されるように、結果リスト300−2において、探索済みブロック数が、更新される。2番目の分割領域DR2内の各探索範囲SR内で探索された参照ブロックの個数が、リスト300−2中の探索済み数に、加算される。尚、探索済み数が参照ブロックのIDによって示される場合、結果リスト300−2内の探索済みブロックのID番号が、分割領域DR2における探索範囲SR内の部分における最終値の参照ブロックRBのID番号に、書き換えられてもよい。
これによって、図10に示されるように、結果リスト300(300−2)中の探索済み数の値が、ブロックマッチング部105によって、更新される。
ID3のテンプレートブロックTB3に関する解析処理のように、分割領域DR2内の参照ブロックRBにおいて、処理済みの分割領域DR1の参照ブロック303zよりもテンプレートブロックTB3に対する類似度が高いブロック303が、検知された場合、中間結果リスト300−2内における類似度の値及び類似度が高いブロックのID(座標)が、更新される。
尚、ID1のテンプレートブロックTB1に関する分離領域DR2の解析結果のように、処理済みの分割領域DR1の参照ブロック301の類似度を超えるブロックが、処理中の分割領域DR2の探索範囲SR3の部分R1b内に存在しない場合、テンプレートブロックTB1に関する最大類似度は、更新されない。
2番目の分割領域DR2(及び付加領域AR)に対する解析処理の後、ステップSP7の判定結果に基づいて、分割領域格納部113内のデータの変更及び変更後の分割領域の処理が、実質的に同様の処理によっって、実行される。
これによって、参照画像RIMGに設定された残りの分割領域(ここでは、3番目及び4番目の分割領域DR3,DR4)のそれぞれに対して、上述の処理と解析処理及び結果リストの更新が、順次実行される。
図11及び図12は、ブロックマッチング処理のための参照画像内のある分割領域(ここでは、3番目及び4番目の分割領域DR3,DR4)に対する解析処理を説明するための模式図である。
図11及び図12に示されるように、3番目の分割領域DR3(及び付加領域AR)に対する解析処理において、読み出されたテンプレートリスト200の探索数及び結果リスト300の探索済み数の参照結果に基づいて、参照画像RIMGに対する探索処理が完了したテンプレートブロックTB1に関する処理は、実行されない。
例えば、結果リスト300中の探索済み数が、テンプレートリスト200中の探索数に達したテンプレートブロック(ここでは、ID1のテンプレートブロック)は、参照画像RIMGに対するブロックマッチング処理の途中で、処理対象から除外される。
ID3のテンプレートブロックTB3に関する分割領域DR3の解析処理において、探索範囲SR3の部分R3c内の参照ブロックRBが、解析される。
これによって、ID3のテンプレートブロックTB3に関する結果リスト300−3中の値が、部分R3c内のブロックに対する解析結果に応じて、更新される。
一方、ID2のテンプレートブロックTB2のように、探索範囲SR2に属する最初のブロックが、データの入れ替えにより新たに処理対象となった分割領域DR3内に存在する場合、ID2のテンプレートブロックTB2に関する探索範囲SR2内の参照ブロックRBに対する解析処理が、参照画像RIMGに対するブロックマッチング処理の途中から、処理対象として加わる。
これによって、分割領域DR3に対する解析処理によって、探索範囲SR2の部分R2a内の参照ブロックRBの中から、テンプレートブロックTB2に対して最も類似度の高い参照ブロック302が、検知される。
探索範囲SR2の部分R2a内の参照ブロックRBに対する解析結果に基づいて、テンプレートブロックTB3に対する最も高い類似度、最も類似度の高いブロックの番号、及び、探索済み数が、結果リスト300−3内に書き込まれる。
このように、ブロックマッチング処理の途中から処理対象となったテンプレートブロックTB2に関する解析処理の結果が、結果リスト300−3中に、追加される。
画像分割部102及び制御部109は、3番目の分割領域DR3に対する解析処理の後、分割領域格納部113内のデータを、4番目の分割領域(第4の分割領域)DR4のデータに書き換える。
分割領域DR4に対する解析処理において、分割領域DR4内に探索範囲が存在しないテンプレートブロック(ここでは、ID3のテンプレートブロック)に対する処理は、実行されない。
ID2のテンプレートブロックTB2に関する分割領域DR4において、解析処理が、探索範囲SR2の部分R2b内の参照ブロックRBに対して実行される。
これによって、図12に示されるように、ID2のテンプレートブロックTBに関して、結果リスト300−4中の値が、部分R2b内の参照ブロックRBに対する解析結果に応じて、更新される。
ステップST7において、1つの参照画像RIMG内の全ての分割領域DRに対する解析処理(類似度の高いブロックの抽出)が完了したと判定された場合、画像処理デバイス1は、テンプレートブロックTBと各分割領域DRに対する解析処理を終了する。
画像処理デバイス1は、結果リスト300に基づいて、テンプレート画像TIMGと参照画像RIMGの類似性を評価する。
画像処理デバイス1は、類似性の評価結果を、CPU5に転送する。
これによって、画像処理デバイス1によるブロックマッチング処理が、完了する。
例えば、CPU5は、画像処理デバイス1のブロックマッチング処理の結果に基づいて、時刻tにおけるテンプレート画像IMG内の追跡対象物OBJ1が、時刻t+aにおける参照画像RIMG内の物体OBJ2と同一であるか(類似しているか)否か判定する。
2つの画像間の観測対象物の同一性(類似性)が認定された場合、撮像デバイス500は、画像(現在の撮影領域)内の移動物を、観測対象として追跡する。
尚、画像処理デバイス1がブロックマッチング処理の結果(結果リスト)300を、CPU9に転送し、CPU9が、受け取った結果リスト300に基づいて、追跡対象物OBJの同一性の判定を実行してもよい。
以上のように、本実施形態の画像処理デバイスにおけるブロックマッチング処理が、完了する。この結果として、撮像デバイス500の移動物追跡機能が実現される。
尚、上述において、ブロックマッチング処理のために画像処理デバイス1によって実行された各処理の全て又は一部は、CPU5によって、実行されてもよい。
(d)まとめ
本実施形態の画像処理デバイス及び画像処理方法において、ブロックマッチング処理時において、参照画像が複数の領域に分割される。そして、分割された複数の領域のうち、解析処理の対象に設定された領域のデータのみが、画像処理デバイス内のメモリ領域内に、転送され、格納される。
それゆえ、本実施形態において、画像処理デバイス1内における参照画像を記憶するための記憶容量は、参照画像内の一部の領域に対応するデータサイズを記憶できる記憶容量でよい。
すなわち、参照画像の全体を記憶するための記憶容量が、画像処理デバイス1内のメモリ領域内に確保されなくともよい。
この結果として、本実施形態の画像処理デバイスは、大きな記憶容量のメモリ領域(画像格納用のSRAM)の搭載を、回避できる。
また、本実施形態において、画像処理デバイス内に、参照画像のある領域のデータを格納できることによって、参照画像内の固定されない探索範囲内のデータサイズの小さいブロックに対するプリフェッチを実行すること無しに、参照画像内のブロック単位のデータ転送を、効率よく実行できる。
したがって、実施形態の画像処理デバイス及び画像処理方法によれば、画像処理デバイスのコストを増大させずに、画像処理デバイスのデータの転送効率を向上できる。
(2) 第2の実施形態
図13及び図14を参照して、第2の実施形態の画像処理デバイス及び画像処理方法について、説明する。
上述のように、1つのテンプレート画像内において、複数のテンプレートブロックが、設定されている。
ブロックマッチング処理時に、あるテンプレート画像における複数のテンプレートブロックの全てに関する情報が、分割領域のデータの入れ替えの度に参照され及び読み出される場合、画像処理デバイスのメモリバンド幅(ある時間におけるデータの転送容量)は、増加する。この場合、画像処理デバイス内部において転送されるデータサイズの増大に起因して、画像処理デバイス内部のデータ転送効率が劣化し、画像処理デバイスの処理能力が低減する可能性がある。
図13は、本実施形態の画像処理デバイス及び画像処理方法を説明するための模式図である。
図13に示されるように、テンプレートリスト200Zに、各テンプレートブロックTBに対する探索されるべき参照ブロックRBの数(探索数)が、格納されている。
結果リスト300に、各分割領域DRに対する処理結果に応じて、各テンプレートブロックTBに対する探索済みの参照ブロックの数(探索済み数)が、格納されている。
以下のように、画像処理デバイスが、各リストにおける探索数と探索済み数とを比較することによって、画像処理デバイス内におけるデータ転送を効率化できる。
図14に示されるように、本実施形態の画像処理デバイス及び画像処理方法において、参照画像の処理の中間結果に基づいて、テンプレートリスト内の複数のテンプレートブロックのうち、探索済みのテンプレートブロックに関する情報は転送されずに、探索が未完了のテンプレートブロックに関する情報のみが、転送される。
図14は、本実施形態の画像処理デバイスの動作を説明するためのフローチャートである。
例えば、画像処理デバイス1のブロックマッチング部105(又は制御部109)は、分割領域DRのデータの入れ替え時(ステップST8)において、テンプレートリスト200Z及び結果リスト300を参照する(ステップST10)。
ブロックマッチング部105は、テンプレートリスト200Z内の各テンプレートブロックTBの探索数と、結果リスト300内の各テンプレートブロックTBに対する参照ブロックRBの探索済み数とを比較する。
各リスト200Z,300内のテンプレートブロックTBに関する探索数と探索済み数とが一致した場合、ブロックマッチング部105は、探索数と探索済み数とが一致しているテンプレートブロックTBを、処理が完了したブロック(処理完了ブロックとよぶ)と判定する。
各リスト200Z,300内のテンプレートブロックに関する探索数と探索済み数とが一致しない場合、ブロックマッチング部105は、探索数と探索済み数とが一致していないテンプレートブロックを、処理が未完了のブロック(未完了ブロックとよぶ)と判定する。
制御部109は、比較結果に基づいて、処理完了ブロックが存在するか否か判定する(ステップST11)。
処理完了ブロックが存在する場合、制御部109は、処理完了ブロックのデータ及び処理完了ブロックに関するリスト200Z内の情報を、データの入れ替え後の分割領域DRに対する処理のための情報から除外する(ステップST12)。
これによって、処理完了ブロックに関するデータは、各格納部111,112から読み出されず、処理完了ブロックに関するデータの内部転送は、実行されない。
未完了ブロックのデータ及び未完了ブロックに関する情報は、データの入れ替え後の分割領域DRに対する処理のための情報として、テンプレートリスト格納部111及びテンプレートブロック格納部112から読み出され、ブロックマッチング部105に転送される。
これによって、未完了ブロックに関するデータが、画像処理デバイス1の内部においてデータ転送される(ステップST13)。
尚、図13に示されるように、テンプレートブロックTBのID番号は、テンプレート画像TIMG内のy座標の大きさに応じた値に、設定されることが好ましい。
例えば、テンプレートブロックTBの生成時(ステップST2)において、制御部109(又はブロックマッチング部105)は、y座標の大きさに応じた順序(例えば、昇順)で、生成されたテンプレートブロックTBにID番号を付す。
これによって、テンプレートブロックTBのID番号が、分割領域DRのデータの入れ替え順序に関連付けられる。
例えば、複数の未完了ブロックが存在する場合、複数の未完了ブロックのID番号のうち、最も小さいID番号がチェックされ、そのID番号がリスト200内にマーキングされる。
y座標の大きさに応じた順序でテンプレートブロックTBにID番号が付された場合、未完了ブロックのうちの最小のID番号より小さいID番号のブロックは、ブロックマッチング処理のための解析処理が完了したブロックである。
それゆえ、未完了ブロックのうち最小のID番号より小さいID番号のテンプレートブロック(図13では、ID1〜ID3のテンプレートブロック)TBのデータ及びリスト200Z内の情報は、転送せずともよい。
未処理ブロックのID番号の最小値のチェックは、分割領域DRのデータ入れ替え時のたびに行われ、更新される。
このように、本実施形態において、未完了ブロックのID番号を基準に用いて、テンプレートブロックのデータ及び情報の転送の要否を判定できる。
以上のように、本実施形態の画像処理デバイスは、画像処理デバイスの内部で転送されるデータ量を削減でき、画像処理デバイスのメモリバンド幅を低減できる。
以上のように、第2の実施形態の画像処理デバイス及び画像処理方法によれば、データ転送処理を効率化できる。
(3) 第3の実施形態
図15を参照して、第3の実施形態の画像処理デバイス及び画像処理方法について、説明する。
図15は、本実施形態の画像処理デバイス内のSRAMのアドレス空間を示す模式図である。
本実施形態において、図15に示されるように、画像データの記憶に用いられるSRAM101(113)において、アドレス空間800は、複数のワード領域801を含む。ワード領域801は、同じワードアドレスを有する複数のワードWDがタイル状に配列された論理的な記憶領域である。
あるワード領域801内において、複数のワードWDのそれぞれは、異なるバンクアドレスを有する。バンクは、独立してアクセスが可能な領域である。
各ワード領域801において、複数のワードWDは、2列×N個(行)で配列されている。
ワード領域801の2つの列のうち、一方の列に、奇数番目のバンクアドレスを有するワードWDが割り付けられ、他方の列に、偶数番目のバンクアドレスを有するワードWDが割り付けられている。
このように、複数のワードWDがアドレス空間800に配列されることによって、アドレス空間800のデータが、記憶されるべき画像データに対応付けられている。
例えば、1つのワードWDのデータサイズは、“M”byteに、設定される。Mbyteは、M個の画素に対応する。
例えば、M×Nのデータサイズを有する単位(ブロック)が、SRAM101(113)に対するアクセス単位として、扱われる。
データ転送のためのSRAMに対するアクセス時、ブロック単位でアクセスされるため、M×N以下のデータサイズのデータの転送は、異なるバンクBKに対するアクセスになる。
それゆえ、SRAMのアドレス空間800が図15のように設定されることによって、メモリのポート数が増大され、M×N以下のデータサイズのデータの転送時において、SRAM101の物理アドレスに対して、同時にアクセスできる。
したがって、本実施形態の画像処理デバイスは、1つのデータ転送サイクルにおいて、任意のM×Nサイズのデータ単位で、SRAMに対するパラレルなアクセスが可能になる。
したがって、本実施形態の画像処理デバイスは、データ転送の時間を短縮できる。
(4) 第4の実施形態
図16を参照して、第4の実施形態における画像処理デバイス及び画像処理方法について、説明する。
第1の実施形態において説明された画像処理デバイスの制御方法(画像処理方法)は、プログラムによって、実行されてもよい。
本実施形態の画像処理デバイス1を動作させるためのプログラム900は、記録媒体901に格納されて、撮像デバイス500に提供される。コンピュータとしての撮像デバイス500は、CPU9によって、記録媒体901内のプログラム900を読み取り可能である。
例えば、CPU9が、プログラム900を記憶可能なメモリ901を、記録媒体(例えば、ROM、又は、フラッシュメモリ)として含む。
例えば、図6乃至図14を用いて説明された各ステップ及び各処理が、プログラムコードとして、プログラム900内に記述される。
プログラム900は、CPU9の外部のストレージデバイス(例えば、HDD)内に、記憶されてもよい。プログラム900は、撮像デバイス500に設けられたコネクタ909又は再生装置909を介して、撮像デバイス500に提供されてもよい。この場合、プログラム900を含む記録媒体は、光記録媒体(例えば、CD−ROM又はDVD)、メモリカード、又はUSBメモリなどである。
本実施形態において、プログラム900の全体が、CPU9のメモリ901内に格納されることに限定されず、プログラム900の一部が、メモリ901内に格納されてもよい。また、画像処理デバイス1のプログラム900の全体又は一部が、撮像デバイス500内のメモリデバイス5に、格納されてもよい。画像処理デバイス1内に、プログラム900の全体又は一部が、格納されてもよい。
尚、本実施形態の画像処理デバイスのプログラム900は、ケーブル、インターネット、イントラネット、又は、無線通信などによって、他のデバイス(例えば、サーバー)からデバイス1,500に提供されてもよい。
CPU9が、プログラム900に基づいて、画像処理デバイス1に、図6乃至図12を用いて説明された参照画像RIMG内の分割領域単位のデータ転送を含むブロックマッチング処理を、実行させる。
プログラム900が、画像処理デバイス1内に格納される場合、プログラム900によって、画像処理デバイス1が直接制御されてもよい。
尚、第2及び第3の実施形態の画像処理方法が、記憶媒体内のプログラムとして、提供されてもよい。
これによって、上述の各実施形態のように、記憶容量の大きいSRAMを用いずに、撮像デバイス500及び画像処理デバイス1は、ブロックマッチング処理のような画像処理を、実行できる。
以上のように、各実施形態で説明された画像処理方法が、プログラムとして提供され、実行された場合であっても、本実施形態の画像処理方法は、第1乃至第3の実施形態と同じ効果を得ることができる。
(5) その他
実施形態において、ブロックマッチングのための参照画像は、y方向に分割された複数の分割領域を含む。但し、参照画像は、x方向に分割された複数の分割領域を含んでもよい。この場合、参照画像の分割領域のデータ転送は、x方向に分割された分割領域単位で、メモリデバイス(DRAM)と画像処理デバイス内の記憶領域(SRAM)間で、実行される。
例えば、本実施形態の画像処理デバイスを含む図1の撮像デバイス500が車載カメラである場合、本実施形態の画像処理デバイスを用いた移動物追跡機能による観測対象物(例えば、車両)の追跡によって、ある観測対象物と撮像デバイス500を有する自車両との間の衝突を、防止できる可能性が向上する。
本発明のいくつかの実施形態を説明したが、これらの実施形態は、例として提示したものであり、発明の範囲を限定することは意図していない。これら新規な実施形態は、その他の様々な形態で実施されることが可能であり、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1:画像処理デバイス、101:SRAM、111:テンプレートリスト格納部、112:テンプレートブロック格納部、113:分割領域格納部、114:結果格納部、102:画像分割部、103:DMA部、104:探索範囲確認部、105:ブロックマッチング部、RIMG:参照画像、DR:分割領域。

Claims (3)

  1. 第1の時刻において取得された第1の画像、及び、前記第1の時刻の後の第2の時刻に取得された第2の画像に対する処理を実行する処理部と、
    前記第2の画像のデータサイズより小さい第1の記憶容量を有する第1の格納部と、
    前記第1の画像の第1のブロックのデータが格納される第2の格納部と、
    前記第2の画像の検証すべき第1の範囲内のブロックの個数を示す第1の値を含む第1の情報が格納される第3の格納部と、
    比較処理済みの前記第1の範囲内のブロックの個数を示す第2の値を含む第2の情報が格納される第4の格納部と、
    を具備し、
    前記第2の画像内に、少なくとも第1及び第2の領域が、設定され、
    前記第1の領域のデータが、前記第1の格納部内に、格納され、
    前記第1のブロックの特徴量が、前記第1の範囲のうち前記第1の領域内の1以上の第2のブロックのそれぞれの特徴量と、比較され、
    前記第1の領域における比較結果が得られた後、前記第1の格納部内のデータが、前記第1の領域のデータから前記第2の領域のデータに変更され、
    前記第1のブロックの前記特徴量が、前記第1の範囲のうち前記第2の領域内の前記1以上の第3のブロックのそれぞれの特徴量と、比較され、
    前記第1の格納部のデータが、前記第2の領域のデータから、前記第2の領域に続く第3の領域のデータに変更される時、前記第1の値と前記第2の値とが比較され、
    前記第2の値が前記第1の値と一致する場合、前記第1のブロックのデータは、前記第2の格納部から前記処理部へ転送されない、
    画像処理デバイス。
  2. 前記第1のブロックの前記特徴量と前記第2のブロックの前記特徴量との比較結果に基づいて、前記第2のブロックの中から前記第1のブロックに最も類似する類似ブロックが、検知され、
    前記第2の情報内に、前記第1のブロックと前記類似ブロックとの類似度と、前記類似ブロックの位置情報とが、格納され、
    前記第1の領域のデータから前記第2の領域のデータへの変更時において、
    前記第2の値が、前記第1の領域内の前記第2のブロックの個数に応じて更新され、前記類似度及び前記位置情報が、前記第1のブロックの前記特徴量と前記第2のブロックの前記特徴量との比較結果に応じて更新される、
    請求項1に記載の画像処理デバイス。
  3. 画像処理デバイスに、
    第1の時刻において取得された第1の画像内から、第1のブロックを生成させるステップと、
    生成された前記第1のブロックのデータを第1の格納部内に格納させるステップと、
    前記第1のブロックが生成された後、検証すべき探索範囲内のブロックの個数を示す第1の値を含む第1の情報を生成するステップと、
    前記第1の時刻の後の第2の時刻に取得された第2の画像内に、少なくとも第1及び第2の領域を設定させるステップと、
    前記第1の領域のデータを、前記画像処理デバイス内の前記第2の画像のデータサイズより小さい記憶容量を有する第2の格納部内に、格納させるステップと、
    前記第1のブロックの特徴量と、前記第1の領域内の前記探索範囲内の1以上の第2のブロックの特徴量と、を比較させるステップと、
    前記第1の領域における比較結果が得られた後、前記第2の格納部内のデータを、前記第1の領域のデータから前記第2の領域のデータに変えさせるステップと、
    前記第1のブロックの前記特徴量と、前記第2の領域内の前記探索範囲内の1以上の第2のブロックのそれぞれの特徴量と、を比較させるステップと、
    前記第1のブロックの前記特徴量と前記第2のブロックの前記特徴量との比較処理の後、比較処理済みの前記探索範囲内の前記ブロックの個数を示す第2の値を含む第2の情報を生成するステップと、
    前記第2の格納部内のデータが、前記第2の領域のデータから前記第2の領域に続く第3の領域のデータに変更される時、前記第1の値と前記第2の値とを比較し、前記第2の値が前記第1の値と一致する場合、前記第1の格納部からの前記第1のブロックのデータの転送を停止させるステップと、
    を実行させる画像処理プログラム。
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