JP6523581B2 - 情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法および情報提供プログラム - Google Patents

情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法および情報提供プログラム Download PDF

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Description

この発明は、情報提供装置、情報提供システム、情報提供方法および情報提供プログラムに関する。
近年、物がインターネットに接続され、情報交換することにより、相互に制御する仕組みとしてIoT(Internet of Things)の概念が提唱されている。このIoTの中で、膨大な物から収集される情報はビッグデータと呼ばれ、その活用が期待されている。しかし、ビッグデータには個人情報が含まれる場合がある。この個人情報の利用には個人情報の提供者からの利用許諾の合意が必要である。
個人情報の利用許諾を効率的に取得する仕組みとして、以下に示す特許文献が開示されている。
特許文献1には、個人情報を提供する提供者と、個人情報を活用する企業、すなわちサービス提供者との間に設けられ、分かりやすい利用許諾の表示をすることにより、サービスの提供に必要な個人情報に対する利用許諾を取得する装置が開示されている。
また、特許文献2では、提供する個人情報を匿名に加工し、非個人情報とすることで許諾を必要としない方法が開示されている。
また、特許文献3、特許文献4および特許文献5では、個人情報の提供が適切に実施されているかどうかを確認するため、個人情報の利用履歴を保存し、個人情報の提供者が提供履歴を確認する仕組みが開示されている。
特開2015−049772号公報 特開2016−186783号公報 特開2008−217658号公報 特開2005−202577号公報 特開2006−344156号公報
特許文献1に開示された方法では、利用許諾に従って個人情報を提供するが、一度データを提供してしまうと、その後、どのように加工され、2次利用、3次利用されるかを把握することができない。
また、特許文献2に開示された方法では、個人情報を匿名にすることにより、その個人情報を使ったサービスにおいて個人情報の提供者である個人へのフィードバックが困難となり、個人情報の有効活用という観点では好ましい方法とは言えない。
また、特許文献3、特許文献4および特許文献5に開示された方法では、個人情報そのものを提供する場合、提供後に個人情報に対してどのような統計処理あるいは利用がなされるかを把握できない。よって、利用許諾の範囲内で確実に個人情報が取り扱われているかを保証できない。
さらに、ビッグデータとして収集された情報そのものは一見すると個人情報ではないが、そのビッグデータに統計処理を施すことによって、プライバシーに関する情報が得られる場合がある。従来の技術では、個人情報のみに焦点があてられているため、このようなプライバシー情報への考慮が適切に行われていない。
この発明は、情報の利用許諾に基づいて情報を加工し、加工された情報のみを提供することで、利用許諾の範囲内で確実に情報が扱われることを保証することを目的とする。
この発明に係る情報提供装置は、
機器から送信される機器情報に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルールを記憶するルール記憶部と、
前記機器情報を加工して提供することを要求する提供要求であって、前記機器情報の加工方法を要求加工方法として含む提供要求を取得し、前記要求加工方法が前記加工ルールに含まれる前記許諾加工方法に合致する場合に、前記要求加工方法で前記機器情報を加工し、前記機器情報を加工情報として前記提供要求の要求元に送信する提供部と
を備えた。
この発明に係る情報提供装置では、ルール記憶部が、機器から送信される機器情報に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルールを記憶する。また、提供部が、機器情報の加工方法を要求加工方法として含む提供要求を取得し、要求加工方法が加工ルールに含まれる許諾加工方法に合致する場合に、要求加工方法で機器情報を加工する。また、提供部が、加工した機器情報を加工情報として提供要求の要求元に送信する。よって、この発明に係る情報提供装置によれば、情報の利用許諾に従って加工された情報のみを提供することができ、利用許諾の範囲内で確実に情報が扱われることを保証することができる。
実施の形態1に係る情報提供システム500の構成図。 実施の形態1に係る機器20の構成図。 実施の形態1に係る情報提供装置30の構成図。 実施の形態1に係る情報利用装置40の構成図。 実施の形態1に係る利用履歴305の構成図。 実施の形態1に係る機器情報収集処理S10を示すフロー図。 実施の形態1に係る情報提供装置30によるルール記憶処理S20を示すフロー図。 実施の形態1に係る変換定義306の一例を示す図。 実施の形態1に係る加工ルール302の具体例を示す図。 実施の形態1に係る提供処理S30を示すフロー図。 実施の形態1に係る提供要求303の具体例を示す図。 実施の形態1に係る利用履歴305の具体例を示す図。 実施の形態1に係る利用履歴参照処理S40を示すフロー図。 実施の形態1に係る情報提供システム500の動作例を示す図。 実施の形態1の変形例に係る機器20の構成図。 実施の形態1の変形例に係る情報提供装置30の構成図。 実施の形態1の変形例に係る情報利用装置40の構成図。 実施の形態2に係る情報提供システム500の動作例を示す図。
以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一または相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一または相当する部分については、説明を適宜省略または簡略化する。
実施の形態1.
***構成の説明***
図1を用いて、本実施の形態に係る情報提供システム500の構成について説明する。
情報提供システム500は、機器20と、情報提供装置30と、情報利用装置40とを備える。機器20と、情報提供装置30と、情報利用装置40とは、ネットワーク50を介して通信する。
機器20は、ネットワーク通信機能を有する機器である。機器20は、機器20の動作履歴といった稼働データ、すなわち機器20で発生した機器情報を情報提供装置30に送信する。たとえば、機器20は、HEMS(Home Energy Management System)に対応した家電である。具体的には、機器20は、エアコンディショナー、テレビ、あるいは冷蔵庫である。機器20がこれらの家電の場合、情報提供装置30に送信される機器情報は、オンオフの状態、設定温度、あるいは消費電力といったデータである。また、機器20は、カメラあるいはセンサのような機器であってもよい。機器20がカメラであれば、カメラが撮影した撮影データが機器情報として送信される。機器20がセンサであれば、センサがセンシングした光、電磁波、流量、磁気、温度あるいは湿度といった機器情報が送信される。機器20には機器所有者としてユーザ60が対応付けられており、機器20が送信する機器情報の利用にはユーザ60の許諾を必要とする。
情報提供装置30は、サーバ装置であり、複数台のコンピュータから構成してもよい。情報提供装置30は、インターネット上のサービスとしてデータ許諾機能を提供する。また、情報提供装置30は、機器20の所有者の許諾を取得し、機器20からネットワーク50を介して機器情報を収集した後、機器情報を許諾が得られた加工方法で加工した上で情報利用装置40に提供する機能を持つ。情報提供装置30は、データ許諾装置ともいう。
情報利用装置40は、サーバ装置であり、複数台のコンピュータから構成してもよい。情報利用装置40は、インターネット上のサービスとしてデータ活用サービスを提供する。情報利用装置40が提供するデータ活用サービスは、ビッグデータを活用するサービスである。データ活用サービスの具体例としては、家電の電力消費量を使った見守りシステム、あるいはデマンドレスポンスといったサービスである。情報利用装置40は、データ活用サービスを提供するために必要なデータを情報提供装置30から得る。
ネットワーク50は、具体例としては、インターネット、あるいは専用回線で構築されたネットワークである。
図2は、本実施の形態に係る機器20の構成図である。図3は、本実施の形態に係る情報提供装置30の構成図である。図4は、本実施の形態に係る情報利用装置40の構成図である。図2から図4を用いて、機器20と情報提供装置30と情報利用装置40のそれぞれの構成について説明する。以下の説明において、機器20と情報提供装置30と情報利用装置40のそれぞれを、情報提供システム500の各装置と呼ぶ場合がある。
図2から図4に示すように、機器20と情報提供装置30と情報利用装置40のそれぞれは、コンピュータである。
情報提供システム500の各装置は、プロセッサ910、記憶装置920、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といったハードウェアを備える。記憶装置920は、メモリ921と補助記憶装置922とを含む。なお、プロセッサ910、記憶装置920、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といったハードウェアは、情報提供システム500の各装置に個別に備えられているが、説明の簡単のため、同一の符号を付して説明する。
機器20は、機能構成として、データ送信部21と、記憶部22とを備える。記憶部22には、情報提供装置30に送信する機器情報201が記憶される。
データ送信部21の機能は、ソフトウェアで実現される。
記憶部22は、メモリ921により実現される。また、記憶部22は、補助記憶装置922のみ、あるいは、メモリ921および補助記憶装置922で実現されてもよい。記憶部22の実現方法は任意である。
情報提供装置30は、機能構成として、機器情報受信部31と、許諾情報取得部32と、ルール生成部33と、提供部330と、参照部36と、記憶部37とを備える。提供部330は、データ提供部34と、データ加工部35とを備える。記憶部37は、機器情報記憶部371と、ルール記憶部372と、履歴記憶部373とを備える。
機器情報受信部31と、許諾情報取得部32と、ルール生成部33と、データ提供部34と、データ加工部35と、参照部36の機能は、ソフトウェアで実現される。
記憶部37は、メモリ921により実現される。また、記憶部37は、補助記憶装置922のみ、あるいは、メモリ921および補助記憶装置922で実現されてもよい。記憶部37の実現方法は任意である。
情報利用装置40は、機能構成として、データ要求部41と、記憶部42とを備える。
データ要求部41の機能は、ソフトウェアで実現される。
記憶部42は、メモリ921により実現される。また、記憶部42は、補助記憶装置922のみ、あるいは、メモリ921および補助記憶装置922で実現されてもよい。記憶部42の実現方法は任意である。
なお、機器20のデータ送信部21と、情報提供装置30の機器情報受信部31、許諾情報取得部32、ルール生成部33、データ加工部35、データ提供部34および参照部36と、情報利用装置40のデータ要求部41とを、各装置の各部と称する場合がある。
プロセッサ910は、信号線を介して他のハードウェアと接続され、これら他のハードウェアを制御する。プロセッサ910は、演算処理を行うIC(Integrated Circuit)である。プロセッサ910は、具体例としては、CPU(Central Processing Unit)、DSP(Digital Signal Processor)、GPU(Graphics Processing Unit)である。
メモリ921は、データを一時的に記憶する記憶装置である。メモリ921は、具体例としては、SRAM(Static Random Access Memory)、DRAM(Dynamic Random Access Memory)である。
補助記憶装置922は、データを保管する記憶装置である。補助記憶装置922は、具体例としては、HDD(Hard Disk Drive)である。また、補助記憶装置922は、SD(登録商標)(Secure Digital)メモリカード、CF(CompactFlash)、NANDフラッシュ、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disk)といった可搬記憶媒体であってもよい。
入力インタフェース930は、マウス、キーボード、タッチパネルといった入力装置と接続されるポートである。入力インタフェース930は、具体的には、USB(Universal Serial Bus)端子である。なお、入力インタフェース930は、LAN(Local Area Network)と接続されるポートであってもよい。
なお、機器20は家電、センサ、あるいは自動車といった場合があり、キーボードあるいはマウスを持たない場合もある。その代り、ディスプレイにタッチパネルを搭載することもある。
出力インタフェース940は、ディスプレイといった表示機器のケーブルが接続されるポートである。出力インタフェース940は、具体的には、USB端子またはHDMI(登録商標)(High Definition Multimedia Interface)端子である。ディスプレイは、具体的には、LCD(Liquid Crystal Display)である。
通信装置950は、ネットワークを介して他の装置と通信を行う。
通信装置950は、レシーバとトランスミッタとを有する。通信装置950は、有線または無線で、LAN、インターネット、あるいは電話回線といった通信網に接続している。通信装置950は、具体的には、通信チップまたはNIC(Network Interface Card)である。通信装置950は、データを通信する通信部である。レシーバは、データを受信する受信部である。トランスミッタは、データを送信する送信部である。
補助記憶装置922には、OS(オペレーティングシステム)、プログラム群、およびファイル群が記憶されている。
補助記憶装置922には、各装置の各部の機能を実現するプログラムが記憶されている。各装置の各部の機能を実現するプログラムを情報提供プログラム620ともいう。このプログラムは、メモリ921にロードされ、プロセッサ910に読み込まれ、プロセッサ910によって実行される。また、補助記憶装置922に記憶されているOSの少なくとも一部がメモリ921にロードされる。プロセッサ910はOSを実行しながら、情報提供プログラム620を実行する。
情報提供システム500の各装置は、1つのプロセッサ910のみを備えていてもよいし、複数のプロセッサ910を備えていてもよい。複数のプロセッサ910が各装置の各部の機能を実現するプログラムを連携して実行してもよい。
各装置の各部の処理の結果を示す情報、データ、信号値、および変数値は、各装置の補助記憶装置922、メモリ921、または、プロセッサ910内のレジスタまたはキャッシュメモリに記憶される。
各装置の各部の機能を実現するプログラムは、可搬記録媒体に記憶されてもよい。可搬記録媒体とは、具体的には、磁気ディスク、フレキシブルディスク、光ディスク、コンパクトディスク、ブルーレイ(登録商標)ディスク、DVD(Digital Versatile Disc)である。
なお、情報提供プログラムプロダクトとは、情報提供プログラム620が記録された記憶媒体および記憶装置である。情報提供プログラムプロダクトは、外観に関わらず、コンピュータ読み取り可能なプログラムをロードしているものを指す。
***機能の説明***
次に、図2に示した機器20の機能について説明する。
機器情報201は、機器20で発生したデータである。具体的には、機器20が持つ各種センサから得られた情報、あるいは機器20の所有者による操作履歴といった情報である。
データ送信部21は、通信装置950を介して、機器情報201を情報提供装置30に送信する。
次に、図3に示した情報提供装置30の機能について説明する。
利用許諾情報301は、機器20の所有者であるユーザ60による機器情報201の利用に関する許諾を示した情報である。具体的には、利用許諾情報301は、データの利用用途、データの提供先、データの種類、データの範囲、加工方法、および参照回数といった情報である。
加工ルール302は、機器20から送信される機器情報201に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む。加工ルール302は、機器情報201を情報利用装置40に提供する際のデータ加工方法を許諾加工方法として含む情報である。具体的には、平均、分散あるいは標準偏差といった統計分析方法、データの利用用途、データの提供先、提供可能なデータの種類、およびデータ有効期限といった情報である。
提供要求303は、機器情報201を加工して提供することを要求する。また、提供要求303は、機器情報201の加工方法を要求加工方法として含む。つまり、提供要求303は、情報提供装置30に蓄積された機器情報201に対し、特定の目的に応じた処理がなされた機器情報201を要求する情報である。特定の目的に応じた処理とは要求加工方法のことであり、具体的には、平均、分散、あるいは標準偏差といった処理である。提供要求303には、機器情報201の所有者であるユーザ60の識別子、要求元である情報利用装置40の識別子あるいはサービスタイプ、データの利用用途、取得したいデータの種類、データの範囲、および取得したい統計値といった情報が含まれる。データの範囲は、時系列データであれば期間といった情報である。以下において、提供要求303の要求元とは、加工情報304の提供を要求する要求元のことである。具体的には、要求元とは、提供要求303の送信元である。
加工情報304は、機器情報201に対し、加工ルール302に従って加工されたデータである。加工情報304は、提供要求303に含まれる要求加工方法で加工した機器情報201である。具体的には、加工情報304は、機器情報201に対し、平均、分散、あるいは標準偏差といった統計処理、あるいは一部のデータを意図的に欠損させる処理を施したデータである。
利用履歴305は、提供要求303に応じて加工情報304を提供した際の、提供日時、提供先、利用用途、データ加工方法、および参照回数といった、機器情報201を利用した履歴を示す情報である。機器情報201を利用したとは、機器情報201を加工して提供したことである。
機器情報受信部31は、機器情報201を受信し、機器情報記憶部371に記憶する。
機器情報記憶部371は、機器情報受信部31により受信された機器情報201を記憶する。
許諾情報取得部32は、機器情報201に対して許諾された許諾条件であって、機器情報201に対して許諾された加工方法を含む許諾条件を表す利用許諾情報301を取得する。許諾情報取得部32は、利用許諾情報301を取得し、ルール生成部33に出力する。
ルール生成部33は、利用許諾情報301に基づいて加工ルール302を生成し、ルール記憶部372に記憶する。具体的には、ルール生成部33は、許諾情報取得部32から利用許諾情報301を取得し、利用許諾に応じた加工ルール302を生成する。具体的には、ルール生成部33は、利用許諾と対応したデータ加工方法を予め定義しておき、その定義に従って加工ルール302を生成する。具体的な例は動作の説明にて記載する。
ルール記憶部372は、機器20から送信される機器情報201に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルール302を記憶する。ルール記憶部372は、ルール生成部33が作成した加工ルール302を記憶する。
提供部330は、機器情報201を加工して提供することを要求する提供要求303であって、機器情報201の加工方法を要求加工方法として含む提供要求303を取得する。そして、提供部330は、要求加工方法が加工ルール302に含まれる許諾加工方法に合致する場合に、要求加工方法で機器情報201を加工する。そして、提供部330は、加工した機器情報201を加工情報304として提供要求303の要求元に送信する。
また、提供部330は、加工情報304を提供要求303の要求元に送信した履歴を利用履歴305として生成する。
以下に、提供部330の備えるデータ提供部34とデータ加工部35の各部の機能について説明する。
データ提供部34は、提供要求303を受信し、データ加工部35から加工情報304を取得するとともに、加工情報304に関する履歴を利用履歴305として、履歴記憶部373に記憶する。データ提供部34は、機器情報201の加工と連動して、機器情報201の利用履歴305の保存を実行する。
図5を用いて、本実施の形態に係る利用履歴305の構成について説明する。
利用履歴305は、提供日時、提供先、利用用途、データ加工方法、および参照回数の項目を有する。提供日時には、加工情報304を提供した日時を記録する。提供先には、加工情報304を提供した情報利用装置40の識別子を記録する。利用用途には、提供要求303の利用目的を記録する。データ加工方法には、機器情報201に対して実施した処理を記録する。参照回数には、加工を実施した機器情報201に対する参照回数を記録する。
データ加工部35は、データ提供部34から提供要求303を取得し、その要求に見合った加工ルール302をルール記憶部372から取り出す。次に、データ加工部35は、取り出した加工ルール302に従って、機器情報記憶部371に記憶された機器情報201を加工し、加工情報304を生成する。最後に、データ加工部35は、生成した加工情報304をデータ提供部34に出力する。
履歴記憶部373は、提供部330により生成された利用履歴305を記憶する。履歴記憶部373は、データ提供部34によって生成された利用履歴305を記憶する。
参照部36は、利用履歴305の参照を要求する参照要求307を取得し、参照要求307に基づいて、履歴記憶部373から利用履歴305を抽出する。参照部36は、抽出した利用履歴305を参照要求307の要求元に送信する。すなわち、参照部36は、履歴記憶部373に記憶された利用履歴305をユーザ60に開示する。
次に、図4に示した情報利用装置40の機能について説明する。
情報利用装置40は、加工された機器情報201、すなわち加工情報304を利用したサービスを提供する。なお、本実施の形態では、どのようなサービスでもよいため、サービスを実現する機能ブロックは説明せず、加工情報304の取得に必要な機能のみを説明する。
データ要求部41は、情報提供装置30に対して、機器情報201の提供を要求する提供要求303を送信する。そして、データ要求部41は、提供要求303に従った加工情報304を受信する。
***動作の説明***
次に、本実施の形態に係る情報提供システム500の情報提供方法610および情報提供プログラム620の処理について説明する。情報提供プログラム620は、以下に示す各処理を情報提供システム500の各装置に実行させる。
図6を用いて、本実施の形態に係る機器情報収集処理S10について説明する。機器情報収集処理S10は、情報提供装置30が機器20から機器情報201を収集する処理である。
ステップS101において、機器20のデータ送信部21は、通信装置950を介して、機器情報201を情報提供装置30に送信する。データ送信部21は、定期的に機器情報201を情報提供装置30に送信してもよい。あるいは、データ送信部21は、機器情報201を機器20の記憶部22に蓄積しておき、所定のデータ量の機器情報201を情報提供装置30に送信してもよい。
ステップS102において、情報提供装置30の機器情報受信部31は、機器20から送信された機器情報201を、通信装置950を介して受信する。機器情報受信部31は、機器情報201を、機器20の所有者、すなわち機器情報201の所有者であるユーザ60の情報と対応付けて、機器情報記憶部371に記憶する。なお、情報提供装置30の機器情報受信部31が、特定の機器20に対して機器情報201を要求し、その要求に対する応答として機器情報201を受信してもよい。
次に、図7を用いて、本実施の形態に係る情報提供装置30によるルール記憶処理S20について説明する。ルール記憶処理S20は、ルール記憶部372が、機器20から送信される機器情報201に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルール302を記憶する処理である。
ステップS201において、許諾情報取得部32は、ユーザ60により入力された機器20の機器情報201に関する利用許諾情報301を取得する。ユーザ60による利用許諾情報301の入力方法は、WEBページのフォームからの入力、特定のフォーマットの電子ファイルによる入力、あるいは電子メールによる入力といった方法である。
ステップS202において、ルール生成部33は、許諾情報取得部32により取得された利用許諾情報301を取得する。ルール生成部33は、利用許諾情報301に基づいて、加工ルール302を生成する。利用許諾情報301から加工ルール302への変換方法は予め変換定義306として定義しておく、ルール生成部33は、その変換定義306に従って変換する。
図8は、本実施の形態に係る変換定義306の一例を示す図である。
変換定義306は、利用許諾情報301から加工ルール302の変換を以下のように定義する。変換定義306は、予め生成され、記憶部37に記憶される。なお、上述したように、利用許諾情報301には、データの利用用途、データの提供先、データの種類、データの範囲、加工方法、および参照回数が含まれる。
利用用途は、提供要求303の目的を許諾の範囲内に限定する。提供先は、提供要求303の要求元を許諾の範囲内に限定する。データの種類は、提供要求303の取得したいデータの種類を許諾の範囲内に限定する。データの範囲は、提供要求303の取得したいデータの範囲を許諾の範囲内に限定する。加工方法は、提供要求303の加工方法を許諾の範囲内に限定する。参照回数は、加工対象の機器情報201の累積参照回数の上限を設定する。
具体例として、ルール生成部33は、利用許諾情報301に、利用用途、提供先、データの種類、データの範囲、加工方法、参照回数をそれぞれ、以下のように設定したとする。
利用用途には、見守りサービス、デマンドレスポンスを設定。
提供先には、見守りサービスA、デマンドレスポンスサービスBを設定。
データの種類には、電源オンオフ状態、消費電力量を設定。
データの範囲には、2016/1/1〜2018/12/31を設定。
加工方法には、1時間毎の平均、最大、および最小を設定。
参照回数には、1000を設定。
図9は、本実施の形態に係る加工ルール302の具体例を示す図である。上述した具体例の場合、加工ルール302は図9に示すようになる。
利用用途321は、見守りサービス、デマンドレスポンスに限定。
提供先322は、見守りサービスA、デマンドレスポンスサービスBに限定。
データの種類323は、電源オンオフ状態、消費電力量のみ参照可能。
データの範囲324は、2016/1/1〜2018/12/31。
許諾加工方法325は、1時間毎の平均、最大、最小のみ提供。
参照回数326は、累積参照回数1000回で利用不可とする。
最後に、ステップS203において、ルール生成部33は、生成した加工ルール302をルール記憶部372に記憶する。ルール生成部33は、機器情報201を送信した機器20の所有者であるユーザ60の情報と対応付けて保存する。図9では、ユーザ60の識別子をユーザID「A1000234」とし、加工ルール302と対応付けられている。また、加工ルール302は、機器情報記憶部371に記憶されている機器情報201から特定できる構成となっている。具体的には、ルール記憶部372は、ユーザ60の情報、データの種類、あるいはデータの範囲といった情報から加工ルール302を検索できるようにデータベース化されている。
次に、図10を用いて、本実施の形態に係る提供処理S30について説明する。提供処理S30は、提供部330が、機器情報201を加工して提供することを要求する提供要求303であって、機器情報201の加工方法を要求加工方法336として含む提供要求303を取得する。そして、提供部330が、要求加工方法336が加工ルール302に含まれる許諾加工方法325に合致する場合に、要求加工方法336で機器情報201を加工する。そして、提供部330は、機器情報201を加工情報304として提供要求303の要求元に送信する。
ステップS301において、情報利用装置40のデータ要求部41は、提供要求303を生成する。データ要求部41は、通信装置950を介して、提供要求303を情報提供装置30に送信する。
図11は、本実施の形態に係る提供要求303の具体例を示す図である。
提供要求303は、データの所有者331、要求元332、利用用途333、データの種類334、データの範囲335、および要求加工方法336といった情報を含む。具体例としては以下の通りである。
データの所有者331には、ユーザID「A1000234」が設定される。
要求元332には、見守りサービスAが設定される。
利用用途333には、見守りサービスが設定される。
データの種類334には、消費電力量が設定される。
データの範囲335には、2016/11/28が設定される。
要求加工方法336、すなわち取得したい統計値には、1時間毎の平均が設定される。
ステップS301aにおいて、情報提供装置30のデータ提供部34は、通信装置950を介して、情報利用装置40から送信された提供要求303を受信する。データ提供部34は、データ加工部35に提供要求303を出力する。
ステップS302において、データ加工部35は、提供要求303に対応する加工ルール302を、ルール記憶部372から検索する。図11の提供要求303を受信した具体例の場合、データ加工部35は、ユーザID「A1000234」の「消費電力量」データに関する加工ルール302を、ルール記憶部372から検索する。
該当する加工ルール302が存在する場合、処理はステップS303に進む。
該当する加工ルール302が存在しない場合、該当する機器情報201が存在しないか、あるいは利用許諾が得られていないことを意味するため、データ提供部34は、情報利用装置40に対し、該当する機器情報201が存在しないか、あるいは利用許諾が得られていない旨を返信し、加工情報304は返信しない。
図11の提供要求303を受信した具体例の場合、図11の提供要求303により、データ加工部35は、下記に示す図9の加工ルール302をルール記憶部372から取得する。
利用用途321は、見守りサービス、デマンドレスポンスに限定。
提供先322は、見守りサービスA、デマンドレスポンスサービスBに限定。
データの種類323は、電源オンオフ状態、消費電力量のみ参照可能。
データの範囲324は、2016/1/1〜2018/12/31。
許諾加工方法325は、1時間毎の平均、最大、最小のみ提供。
参照回数326は、累積参照回数1000回で利用不可とする。
ステップS303において、データ加工部35は、取得した加工ルール302が、提供要求303に合致しているか否かを判定する。加工ルール302が提供要求303に合致しなかった場合、データを提供することはできないことを意味する。加工ルール302が提供要求303に合致しなかった場合、処理はステップS305aに進む。
ステップS305aにおいて、提供部330のデータ提供部34は、要求加工方法336が加工ルール302に含まれる許諾加工方法325に合致しないため、提供要求303に対して加工情報204の生成が不可であった履歴を生成する。そして、データ提供部34は、提供要求303に対して加工情報204の生成が不可であった履歴を利用履歴305に含めて履歴記憶部373に記憶する。このとき、機器情報201の所有者であるユーザ60が、提供が不可になった履歴に応じて、利用許諾を見直す可能性がある。データ提供部34は、以下の情報を利用履歴305に含めてもよい。
要求日時は、2016/11/29、すなわちデータ要求を実施した日時。
要求元は、見守りサービスA。
利用用途は、見守りサービス。
不可となった要求加工方法は、1時間毎の標準偏差。
また、データ提供部34は、提供要求303の要求元の情報利用装置40に、加工された機器情報201を提供することはできない旨を返信する。
一方、加工ルール302が提供要求303に合致した場合、処理はステップS304に進む。
ステップS304において、データ加工部35は、加工ルール302に対応する機器情報201を機器情報記憶部371から取得する。データ加工部35は、加工ルール302に従って、機器情報記憶部371から取得した機器情報201を加工し、加工情報304を生成する。データ加工部35は、加工情報304をデータ提供部34に出力する。
図11の提供要求303を受信した具体例の場合について説明する。
このとき、加工ルール302は、以下の通りであった。
利用用途321は、見守りサービス、デマンドレスポンスに限定。
提供先322は、見守りサービスA、デマンドレスポンスサービスBに限定。
データの種類323は、電源オンオフ状態、消費電力量のみ参照可能。
データの範囲324は、2016/1/1〜2018/12/31。
許諾加工方法325は、1時間毎の平均、最大、最小のみ提供。
参照回数326は、累積参照回数1000回で利用不可とする。
この加工ルール302は、以下の図11の提供要求303と合致している。
データの所有者331には、ユーザID「A1000234」が設定。
要求元332には、見守りサービスAが設定。
利用用途333には、見守りサービスが設定。
データの種類334には、消費電力量が設定。
データの範囲335には、2016/11/28が設定。
要求加工方法336、すなわち取得したい統計値には、1時間毎の平均が設定。
そこで、データ加工部35は、2016/11/28の機器情報201に対して、1時間ごとの平均値を計算し、その計算結果を加工情報304とする。
ステップS305において、データ提供部34は、機器情報201に対する利用履歴305を作成し、履歴記憶部373に記憶する。また、データ提供部34は、通信装置950を介して、加工情報304を情報利用装置40に送信する。すなわち、データ提供部34は、機器情報201の加工と連動して、機器情報201の利用履歴305の保存を実行する。
図12は、本実施の形態に係る利用履歴305の具体例を示す図である。
図11の提供要求303を受信した具体例の場合、利用履歴305は図12のようになる。
提供日時には、2016/11/29、すなわち提供要求を受信した日時が設定される。
提供先には、見守りサービスAが設定される。
利用用途には、見守りサービスが設定される。
データ加工方法には、1時間毎の平均が設定される。
参照回数には、1が設定される。
なお、図11の提供要求303を受信した具体例では、機器情報201の加工方法を1時間毎の平均としたが、加工方法はこれに限らない。その他、統計方法であれば分散、偏差、分布、あるいは検定といった加工方法でもよい。また、特定のデータのフィルタリング、個人を特定する情報を無くす、または少なくする匿名化手法を加工方法としてもよい。匿名化手法には、個人の識別子を仮名とする仮名化、あるいは、丸め処理により情報の粒度を粗くする曖昧化の手法がある。
図13を用いて、本実施の形態に係る利用履歴参照処理S40について説明する。
ステップS401において、情報提供装置30の参照部36は、機器20の所有者であるユーザ60から、機器情報201の利用履歴305の参照要求307を受信する。この時、参照部36は、ユーザ60に対し、本人認証を実施してもよい。参照部36は、利用履歴305の参照要求307を、入力インタフェース930を介して取得してもよい。あるいは、参照部36は、利用履歴305の参照要求307を、通信装置950を介して取得してもよい。
ステップS402において、参照部36は、ユーザ60の機器20に関する機器情報201に該当する利用履歴305を履歴記憶部373から取得する。参照部36は、取得した利用履歴305をユーザ60に対して提示する。参照部36は、出力インタフェース940を介して、利用履歴305をディスプレイに表示する。あるいは、参照部36は、通信装置950を介して、利用履歴305を参照要求307の要求元に送信する。
具体的には、参照部36は、出力インタフェース940を介して、利用履歴305をディスプレイに表示することにより、ユーザ60に対して提示する。あるいは、参照部36は、通信装置950を介して、利用履歴305をユーザ60に対して送信してもよい。ユーザ60は、提示された利用履歴305が想定する利用許諾に反していないかをチェックする。
ステップS402aにおいて、参照部36は、ユーザ60によるチェック結果を受け付ける。
ステップS403において、参照部36は、チェック結果に基づいて、利用履歴305が利用許諾に反しているか否かを判定する。利用履歴305が利用許諾に反していない場合、利用履歴305の確認を終了する。利用履歴305が利用許諾に反している場合、処理はステップS404に進む。
ステップS404において、参照部36は、利用許諾情報301の見直しを推奨する情報をユーザ60に対して提示する。
具体的には、参照部36は、利用許諾情報301の見直しを推奨する画面をディスプレイに表示することにより、ユーザ60に対して提示する。この利用許諾情報301の見直しを推奨する情報に基づいてユーザ60が利用許諾情報301の見直しをする場合、許諾情報取得部32は、ユーザ60から、新しい利用許諾情報301を取得し、利用許諾情報301を更新する。
また、参照部36は、利用履歴305を提示する際、提供要求303を受信したが利用許諾に反しているため提供されなかった旨の履歴をユーザ60に開示し、許諾を促してもよい。
さらに、個人情報保護に関する法律に沿うため、個人情報の利用に関する監査が実施される場合に、参照部36を用いてもよい。この個人情報の利用に関する監査において指摘があった場合、情報提供装置30の管理者が、加工ルール302を変更してもよい。
次に、図14を用いて、本実施の形態に係る情報提供システム500全体としての一連の動作例を説明する。
図14の例では、HEMS対応の家電を機器20とする。また、情報利用装置40は、見守りサービスを提供する。
(1)家電所有者であるユーザ60が、利用許諾情報301を情報提供装置30に登録する。
(2)情報提供装置30は、利用許諾情報301から加工ルール302を作成し、保管する。(1)および(2)の処理は、図7の加工ルール記憶処理S20に対応する。
(3)機器情報201が、家電から情報提供装置30に対して送信され、情報提供装置30内に保管される。(3)の処理は、図6の機器情報収集処理S10に対応する。
(4)見守りサービスは情報提供装置30に対して機器情報201の提供要求を行う。
(5)情報提供装置30は、機器情報201を加工し、その利用履歴を記録し、加工情報304を返却する。(4)および(5)の処理は、図10の提供処理S30に対応する。
(6)見守りサービスは、取得した加工情報304を活用して、見守りサービスを実現する。
(7)最後に、家電所有者であるユーザ60は、所有する家電が提供した機器情報201の利用履歴305を情報提供装置30に確認する。ユーザ60は、想定した利用許諾と反する利用があったといった問題があれば、利用許諾の見直しを実施する。(7)の処理は、図13の利用履歴参照処理S40に対応する。
以降、情報提供システム500は、(1)から(7)のサイクルを繰り返す。
***他の構成***
以下において、機器20のデータ送信部21と、情報提供装置30の、機器情報受信部31、許諾情報取得部32、ルール生成部33、データ加工部35、データ提供部34および参照部36と、情報利用装置40のデータ要求部41とを、各装置の各部と称する場合がある。
本実施の形態では、各装置の各部の機能がソフトウェアで実現される。しかし、変形例として、各装置の各部の機能がハードウェアで実現されてもよい。
図15から図17を用いて、本実施の形態の変形例に係る情報提供システム500の各装置、すなわち機器20、情報提供装置30および情報利用装置40の各装置の構成について説明する。
図15から図17に示すように、情報提供システム500の各装置は、処理回路909、入力インタフェース930、出力インタフェース940、および通信装置950といったハードウェアを備える。
処理回路909は、上述した各装置の各部の機能および各装置の記憶部22,37,42を実現する専用の電子回路である。処理回路909は、具体的には、単一回路、複合回路、プログラム化したプロセッサ、並列プログラム化したプロセッサ、ロジックIC、GA、ASIC、または、FPGAである。GAは、Gate Arrayの略語である。ASICは、Application Specific Integrated Circuitの略語である。FPGAは、Field−Programmable Gate Arrayの略語である。
各装置の各部の機能は、1つの処理回路909で実現されてもよいし、複数の処理回路909に分散して実現されてもよい。
別の変形例として、各装置の各部の機能がソフトウェアとハードウェアの組合せで実現されてもよい。すなわち、情報提供システム500の各装置の一部の機能が専用のハードウェアで実現され、残りの機能がソフトウェアで実現されてもよい。
情報提供システム500の各装置のプロセッサ910、記憶装置920、および、処理回路909を、総称して「プロセッシングサーキットリ」という。つまり、情報提供システム500の各装置の構成が図2から図4および図15から図17のいずれに示した構成であっても、各装置の各部の機能および各装置の記憶部22,37,42は、プロセッシングサーキットリにより実現される。
「部」を「工程」または「手順」または「処理」に読み替えてもよい。また、「部」の機能をファームウェアで実現してもよい。
***本実施の形態の効果の説明***
本実施の形態に係る情報提供システムによれば、利用許諾に従って加工された加工情報のみを提供し、元データである機器情報を提供しない。よって、本実施の形態に係る情報提供システムによれば、元データである機器情報に対する不許可の利用を防ぐことができる。また、本実施の形態に係る情報提供システムによれば、利用許諾の範囲内で確実に情報が扱われることを保証することができる。
また、本実施の形態に係る情報提供システムによれば、機器情報に対する利用許諾情報を、機器情報に対する利用履歴に応じて見直すサイクルを実現することができる。また、本実施の形態に係る情報提供システムによれば、機器情報に対する利用許諾情報を機器情報に対する利用履歴に応じて見直すサイクルを実現することで、機器の所有者が安心して個人情報あるいはプライバシー情報を提供でき、充実したサービスを受けることができる。
また、本実施の形態に係る情報提供システムによれば、機器情報の利用用途と加工方法とを対応付けて履歴を生成しているので、利用履歴の詐称を防止することができる。よって、サービス提供者は、個人情報あるいはプライバシー関連の法律を侵害することなく、個人情報あるいはプライバシー情報を利用でき、サービスの提供範囲が拡大できる。
実施の形態2.
本実施の形態では、主に、実施の形態1と異なる点について説明する。実施の形態1と同様の機能を有する構成には同一の符号を用いて説明する。
実施の形態1で説明した図14の情報提供システム500の動作例では、家電の所有者であるユーザ60が、家電の情報を外部のデータ活用サービスに提供する場合の構成を説明した。図14の情報提供システム500の動作例では、機器情報201の利用許諾取得対象がユーザ60であり、ユーザ60が加工情報304を外部のデータ活用サービスに提供する。
本実施の形態では、情報提供システム500が、業務用機器およびシステムのログの開示制御を行う場合について説明する。本実施の形態では、データ収集対象の機器20が業務用機器であり、業務用機器の利用許諾取得対象がシステム管理者である。本実施の形態では、加工情報304を業務用機器の保守担当者といった社内関係者に提供する動作例について説明する。
業務用機器の機器情報201は、業務用機器の利用者あるいは利用場所に関する機密情報を含むことがある。よって、システム管理者は、業務用機器を管理する会社内であっても保守サービスといった特定の部署以外には開示したくない場合がある。
図18を用いて、本実施の形態に係る情報提供システム500の動作例について説明する。図18は、上述した具体例を前提とした場合の、機器情報201の利用許諾情報301の取得と、機器情報201の活用、および利用許諾の見直しを実施する一連の動作を示すフローチャートである。
なお、本実施の形態に係る情報提供システム500の構成は、実施の形態1と同様であるため、説明を省略する。
図18の動作例では、業務用機器を機器20として、業務用機器を管理する会社内の別の部署にある機器20の保守サービスを情報利用装置40とする。
(1)機器20の管理者、すなわちシステム管理者であるユーザ60が、利用許諾情報301を情報提供装置30に登録する。
(2)情報提供装置30は、利用許諾情報301から加工ルール302を作成し、保管する。(1)および(2)の処理は、図7の加工ルール記憶処理S20に対応する。
(3)業務用機器から情報提供装置30に対して機器情報201として業務用機器の稼働データがログ情報として送信され、情報提供装置30内に保管される。(3)の処理は、図6の機器情報収集処理S10に対応する。
(4)保守サービスは情報提供装置30に対してログ情報の提供要求を行う。
(5)情報提供装置30は、ログ情報を加工し、その利用履歴を記録し、ログ情報の加工情報304を返却する。(4)および(5)の処理は、図10の提供処理S30に対応する。
(6)保守サービスは、ログ情報の加工情報304を活用して、業務用機器の異常を検知することで保守作業を実施する。
(7)最後に、システム管理者は、ログ情報の利用履歴305を情報提供装置30に確認する。システム管理者は、想定した利用許諾と反する利用があったといった問題があれば、利用許諾の見直しを実施する。(7)の処理は、図13の利用履歴参照処理S40に対応する。
以降、情報提供システム500は、(1)から(7)のサイクルを繰り返す。
以上のように、本実施の形態に係る情報提供システム500によれば、情報提供システム500を業務用機器あるいはシステムのログの開示制御に適用することで、社内、すなわち組織内部における内部統制に使うことができる。
実施の形態1および2では、情報提供システム500の各装置の各部が独立した機能ブロックとして情報提供システム500の各装置を構成している。しかし、上述した実施の形態のような構成でなくてもよく、情報提供システム500の各装置の構成は任意である。情情報提供システム500の各装置の機能ブロックは、上述した実施の形態で説明した機能を実現することができれば、任意である。これらの機能ブロックを、他のどのような組み合わせ、あるいは任意のブロック構成で、情報提供システム500の各装置を構成しても構わない。
また、情報提供システム500の各装置は、1つの装置でなく、複数の装置から構成されたシステムでもよい。
実施の形態1および2について説明したが、これらの実施の形態のうち、複数の部分を組み合わせて実施しても構わない。あるいは、これらの実施の形態のうち、1つの部分を実施しても構わない。その他、これらの実施の形態を、全体としてあるいは部分的に、どのように組み合わせて実施しても構わない。
なお、上述した実施の形態は、本質的に好ましい例示であって、本発明、その適用物および用途の範囲を制限することを意図するものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
20 機器、21 データ送信部、30 情報提供装置、31 機器情報受信部、32 許諾情報取得部、33 ルール生成部、34 データ提供部、35 データ加工部、36 参照部、22,37,42 記憶部、40 情報利用装置、41 データ要求部、50 ネットワーク、60 ユーザ、201 機器情報、301 利用許諾情報、302 加工ルール、303 提供要求、304 加工情報、305 利用履歴、306 変換定義、307 参照要求、321,333 利用用途、322 提供先、323,334 データの種類、324,335 データの範囲、325 許諾加工方法、326 参照回数、330 提供部、331 データの所有者、332 要求元、336 要求加工方法、371 機器情報記憶部、372 ルール記憶部、373 履歴記憶部、500 情報提供システム、610 情報提供方法、620 情報提供プログラム、909 処理回路、910 プロセッサ、920 記憶装置、921 メモリ、922 補助記憶装置、930 入力インタフェース、940 出力インタフェース、950 通信装置、S10 機器情報収集処理、S20 ルール記憶処理、S30 提供処理、S40 利用履歴参照処理。

Claims (8)

  1. 機器から送信される機器情報に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルールを記憶するルール記憶部と、
    前記機器情報を加工して提供することを要求する提供要求であって、前記機器情報の加工方法を要求加工方法として含む提供要求を取得し、前記要求加工方法が前記加工ルールに含まれる前記許諾加工方法に合致する場合に、前記要求加工方法で前記機器情報を加工し、前記機器情報を加工情報として前記提供要求の要求元に送信する提供部と
    を備えた情報提供装置。
  2. 前記提供部は、
    前記加工情報を前記提供要求の要求元に送信した履歴を利用履歴として生成し、
    前記情報提供装置は、
    前記提供部により生成された前記利用履歴を記憶する履歴記憶部を備えた請求項1に記載の情報提供装置。
  3. 前記提供部は、
    前記要求加工方法が前記加工ルールに含まれる前記許諾加工方法に合致しない場合に、前記提供要求に対して前記加工情報の生成が不可であった履歴を生成し、
    前記履歴記憶部は、
    前記提供要求に対して前記加工情報の生成が不可であった履歴を前記利用履歴に含めて記憶する請求項2に記載の情報提供装置。
  4. 前記情報提供装置は、
    前記利用履歴の参照を要求する参照要求を取得し、前記参照要求に基づいて、前記履歴記憶部から前記利用履歴を抽出し、抽出した前記利用履歴を前記参照要求の要求元に送信する参照部を備えた請求項2または3に記載の情報提供装置。
  5. 前記情報提供装置は、
    前記機器情報に対して許諾された許諾条件であって、前記機器情報に対して許諾された加工方法を含む許諾条件を表す利用許諾情報を取得する許諾情報取得部と、
    前記利用許諾情報に基づいて前記加工ルールを生成し、前記ルール記憶部に記憶するルール生成部と
    を備えた請求項1から3のいずれか1項に記載の情報提供装置。
  6. 機器情報を送信するデータ送信部を備えた機器と、
    前記機器情報を利用する情報利用装置であって前記機器情報の提供を要求する提供要求を送信するデータ要求部を備えた情報利用装置と、
    前記機器から前記機器情報を受信するとともに、前記情報利用装置から前記提供要求を受信する情報提供装置と
    を備えた情報提供システムであって、
    前記情報提供装置は、
    前記機器情報に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルールを記憶するルール記憶部を備え、
    前記情報利用装置の前記データ要求部は、
    前記機器情報を加工して提供することを要求する前記提供要求であって、前記機器情報の加工方法を要求加工方法として含む前記提供要求を前記情報提供装置に送信し、
    前記情報提供装置は、
    前記提供要求を受信し、前記提供要求に含まれる前記要求加工方法が前記加工ルールに含まれる前記許諾加工方法に合致する場合に、前記要求加工方法で前記機器情報を加工し、前記機器情報を加工情報として前記提供要求の要求元に送信する提供部を備えた情報提供システム。
  7. ルール記憶部と提供部とを備えた情報提供装置の情報提供方法において、
    前記ルール記憶部が、機器から送信される機器情報に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルールを記憶装置に記憶し、
    前記提供部が、前記機器情報を加工して提供することを要求する提供要求であって、前記機器情報の加工方法を要求加工方法として含む提供要求を取得し、前記要求加工方法が前記加工ルールに含まれる前記許諾加工方法に合致する場合に、前記要求加工方法で前記機器情報を加工し、前記機器情報を加工情報として前記提供要求の要求元に送信する情報提供方法。
  8. 機器から送信される機器情報に対して許諾された加工方法を許諾加工方法として含む加工ルールを記憶するルール記憶処理と、
    前記機器情報を加工して提供することを要求する提供要求であって、前記機器情報の加工方法を要求加工方法として含む提供要求を取得し、前記要求加工方法が前記加工ルールに含まれる前記許諾加工方法に合致する場合に、前記要求加工方法で前記機器情報を加工し、前記機器情報を加工情報として前記提供要求の要求元に送信する提供処理と
    をコンピュータに実行させる情報提供プログラム。
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