JP6510328B2 - 非接触電力伝送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、非接触電力伝送装置に関する。
非接触電力伝送の一方式として磁界結合方式が挙げられる。この磁界結合方式においては、一次コイル及び二次コイルが軸方向に対向するように配置される。そして、一次コイルに電流を流すことで磁束を発生させ、この磁束により二次コイルに電流を生じさせる。このようにして、一次コイルから二次コイルへと電力が伝送される。例えば、路面に一次コイルを設置し、電気自動車に二次コイルを搭載して、該電気自動車の二次電池を充電することができる。
特許文献1には、コアの周り又は一面に電線を巻回して構成された一次コイル及び二次コイルを備えた非接触給電装置が記載されている。
特開2011−176914号公報
特許文献1に記載の技術によれば、所望の特性に合わせてその都度、コアに電線を巻回してコイルを組み立てる必要がある。この点に鑑みて、本発明は、容易に組み立てることのできる非接触電力伝送装置を提供することを目的とする。
本発明の一実施形態によれば、空隙を隔てて対向するように配置された一次側コイル装置と二次側コイル装置とを備え、前記一次側コイル装置と前記二次側コイル装置とが磁界結合され、前記一次側コイル装置から前記二次側コイル装置に非接触で電力が伝送される非接触電力伝送装置が提供される。本装置において、前記一次側コイル装置と前記二次側コイル装置との一方又は両方が、中空断面構造の導体により形成され、コイル本体部と該コイル本体部の両端からそれぞれ延び出るように形成された延出部とを備えた複数のコイルと、複数のコンデンサと、前記コイルの一延出部と前記コンデンサとを接続する複数の接続板とを有している。そして、複数の前記コイルが同心状若しくは同軸に配置されているか、又は複数の前記コイルが同心状に設けられてなるコイル群が複数形成され、複数の前記コイル群が同軸に配置されている。さらに、前記コイルと前記コンデンサとが交互に前記接続板を介して直列に接続され、前記接続板の一端に、前記コイルの一延出部における外周面の一部に接触するように形成された接触部が形成され、他端に前記コンデンサが接続され、ある接続板と、該接続板に前記コンデンサを介して接続された別の接続板とが重なるように配置され、両接続板の間に絶縁材が設けられている。
本装置は、複数の前記コイルにおける空洞部の全てがひとつながりに連結されるように、複数の前記コイルのうちのある一コイルにおける一延出部の終端部と、別の一コイルにおける一延出部の終端部とを連結する1以上の連結管をさらに備えていてもよい。
前記一次側コイル装置と前記二次側コイル装置との一方又は両方において、同心状若しくは同軸に配置された複数の前記コイルにおける軸方向両端のうち、他方のコイル装置と対向していない軸方向一端、又は同軸に配置された複数の前記コイル群における軸方向両端のうち、他方のコイル装置と対向していない軸方向一端に配置された、導電性を有する非磁性体材料により形成された非磁性体材料板と、前記非磁性体材料板と、同心状若しくは同軸に配置された複数の前記コイル又は同軸に配置された複数の前記コイル群との間に配置された強磁性体材料板とをさらに備えていてもよい。
本発明によれば、容易に組み立てることのできる非接触電力伝送装置が提供される。
第1の実施形態におけるコイル装置の説明図である。 (a)空芯コイルの平面図である。(b)図2(a)のW−W線拡大断面図である。 図1の等価回路図である。 コイル装置の別の例を示す説明図である。 図4の等価回路図である。 第2の実施形態におけるコイル装置の平面図である。 図6のコイル装置の写真である。 図6のコイル装置の説明図である。 図6のX−X線断面図である。 図8の等価回路図である。 コイル装置の部分斜視図である。 コイル装置の部分平面図である。 図12のY−Y線断面図である。 別の実施形態を示す、図6のZ−Z線断面図である。
[第1の実施形態]
図1〜図3に示しているように、非接触電力伝送装置における一次側のコイル装置1は、複数の空芯コイル、すなわち第1空芯コイル11と第2空芯コイル12と第3空芯コイル13とを有している。空芯コイルとは、鉄芯すなわちコアを内部に有していないコイルである。コイル装置1はさらに、複数のコンデンサ、すなわち第1コンデンサ14と第2コンデンサ15と第3コンデンサ16とを有している。空芯コイルとコンデンサとは交互に直列接続されている。このコイル装置1は高周波電源PSに接続されている。
第1空芯コイル11は中空断面構造の導体により形成されている(図2(b))。一例として、第1空芯コイル11は銅製のパイプにより形成されている。そして、第1空芯コイル11は、略リング状のコイル本体部11aと、該コイル本体部11aの一端から径方向外側へと延び出るように形成された第1延出部11bと、該コイル本体部11aの他端から延び出るように形成された第2延出部11cとを有している。なお、図2(b)においては、第1空芯コイル11の外周面に設けられている、絶縁材による被覆を省略している。
このように、第1空芯コイル11は、中空断面構造の導体により形成されており、かつ、コイル内部にコアを有していない。
第2空芯コイル12及び第3空芯コイル13も、第1空芯コイル11と同様に形成されている。すなわち、第2空芯コイル12は、コイル本体部12aと第1延出部12b及び第2延出部12cとを有している。また、第3空芯コイル13は、コイル本体部13aと第1延出部13b及び第2延出部13cとを有している。
コイル本体部11aの径方向内側にコイル本体部12aが配置されている。そして、コイル本体部12aの径方向内側にコイル本体部13aが配置されている。コイル本体部11a〜13aは同心状に配置されており、それによって空芯コイル群が形成されている。
以上のようなコイル装置1によれば、図4及び図5を参照して後述するコイル装置9に比べて、空芯コイルに印加される電圧を低減することができる。その詳細を以下に説明する。
まず、コイル装置1における第1空芯コイル11のインダクタンスをLとし、第1空芯コイル12のインダクタンスをLとし、第1空芯コイル13のインダクタンスをLとする。そして、L〜Lは以下のような関係式で表されるとする。
ただし、Lは一定のインダクタンスであり、nは空芯コイルの数である。nは任意に設定することができる。本実施形態ではn=3である。
コイル装置1における合成インダクタンスLは以下のように表される。
第1コンデンサ14の静電容量をCとし、第2コンデンサ15の静電容量をCとし、第3コンデンサ16の静電容量をCとする。そして、C〜Cは以下のような関係式で表されるとする。
ただし、Cは一定の静電容量である。
コイル装置1における合成静電容量Cは以下のように表される。
第1空芯コイル11の抵抗をRとし、第2空芯コイル12の抵抗をRとし、第3空芯コイル13の抵抗をRとする。そして、R〜Rは以下のような関係式で表されるとする。
ただし、Rは一定の抵抗である。
コイル装置1における合成抵抗Rは以下のように表される。
高周波電源PSの電圧をEとし、電流をIとする。さらに、第1空芯コイル11に印加される電圧をVとし、第2空芯コイル12に印加される電圧をVとし、第3空芯コイル13に印加される電圧をVとする。
次に、比較対象となるコイル装置9について、図4及び図5を参照して説明する。コイル装置9は、ターン数がnである単一の空芯コイル91と、該コイルに直列接続された単一のコンデンサ92とを有している。空芯コイル91は、コイル装置1における空芯コイルと同様に、中空断面構造の導体により形成されている。コイル装置9は高周波電源PSに接続されている。
コイル91のインダクタンスをLとし、コンデンサ92の静電容量をCとし、コイル91の抵抗をRとする。コイル91に印加される電圧をVとする。高周波電源PSの電圧をEとし、電流をIとする。
式(1)に示したように、コイル装置1における合成インダクタンスLは、コイル装置9におけるインダクタンスLに等しい。式(2)に示したように、コイル装置1における合成静電容量Cは、コイル装置9における静電容量Cに等しい。そして、式(3)に示したように、コイル装置1における合成抵抗Rは、コイル装置9における抵抗Rに等しい。
続いて、コイル装置1内の各空芯コイルに印加される電圧と、コイル装置9内の空芯コイルに印加される電圧とを比較する。一般的に、コイルに印加される電圧は、該コイルのインダクタンスに比例するため、I=IかつE=Eの場合、以下の関係式が成り立つ。
つまり、コイル装置1における合成インダクタンスLはコイル装置9におけるインダクタンスLに等しいにも関わらず、各空芯コイル11〜13に印加される電圧V〜Vの各々を、コイル91に印加される電圧Vの約n分の1に低減することができる。同様の理由で、各コンデンサに印加される電圧も低減することができる。
加えて、コアに対する電線の巻回作業が不要なため、容易にコイル装置1を組み立てることができる。この効果は、n=3の場合に限らず、任意のnに関して得られる。さらに、後述するように、コイル装置1を単位コイル装置とし、この単位コイル装置を複数組み合わせることで、所望の特性を容易に得ることができる。
[第2の実施形態]
図6〜図10に第2の実施形態を示している。なお、図において、矢印Dはコイルの径方向を示し、矢印Dはコイルの軸方向を示している。
非接触電力伝送装置における一次側のコイル装置100は、直列接続された4つの単位コイル装置、すなわち第1の単位コイル装置2と第2の単位コイル装置3と第3の単位コイル装置4と第4の単位コイル装置5とを有している。各単位コイル装置の構造は、上記コイル装置1と同様である。
すなわち、第1の単位コイル装置2は、中空断面構造の導体により形成されている第1空芯コイル21と第2空芯コイル22と第3空芯コイル23とを有している。第1の単位コイル装置2はさらに、第1コンデンサ24と第2コンデンサ25と第3コンデンサ26とを有している。空芯コイルとコンデンサとは交互に直列接続されている。
第1空芯コイル21は、略リング状のコイル本体部21aと、該コイル本体部21aの一端から径方向外側へと延び出るように形成された第1延出部21bと、該コイル本体部21aの他端から延び出るように形成された第2延出部21cとを有している。
同様に、第2空芯コイル22は、コイル本体部22aと第1延出部22b及び第2延出部22cとを有している。また、第3空芯コイル23は、コイル本体部23aと第1延出部23b及び第2延出部23cとを有している。
コイル本体部21aの径方向内側にコイル本体部22aが配置されている。そして、コイル本体部22aの径方向内側にコイル本体部23aが配置されている。コイル本体部21a〜23aは同心状に配置されており、それによって第1空芯コイル群Gが形成されている。
同様に、第2の単位コイル装置3は、中空断面構造の導体により形成されている第4空芯コイル31と第5空芯コイル32と第6空芯コイル33とを有している。第2の単位コイル装置3はさらに、第4コンデンサ34と第5コンデンサ35と第6コンデンサ36とを有している。空芯コイルとコンデンサとは交互に直列接続されている。
第4空芯コイル31は、コイル本体部31aと第1延出部31b及び第2延出部31cとを有している。第5空芯コイル32は、コイル本体部32aと第1延出部32b及び第2延出部32cとを有している。第6空芯コイル33は、コイル本体部33aと第1延出部33b及び第2延出部33cとを有している。
コイル本体部31aの径方向内側にコイル本体部32aが配置されている。そして、コイル本体部32aの径方向内側にコイル本体部33aが配置されている。コイル本体部31a〜33aは同心状に配置されており、それによって第2空芯コイル群Gが形成されている。
同様に、第3の単位コイル装置4は、中空断面構造の導体により形成されている第7空芯コイル41と第8空芯コイル42と第9空芯コイル43とを有している。第3の単位コイル装置4はさらに、第7コンデンサ44と第8コンデンサ45と第9コンデンサ46とを有している。空芯コイルとコンデンサとは交互に直列接続されている。
第7空芯コイル41は、コイル本体部41aと第1延出部41b及び第2延出部41cとを有している。第8空芯コイル42は、コイル本体部42aと第1延出部42b及び第2延出部42cとを有している。第9空芯コイル43は、コイル本体部43aと第1延出部43b及び第2延出部43cとを有している。
コイル本体部41aの径方向内側にコイル本体部42aが配置されている。そして、コイル本体部42aの径方向内側にコイル本体部43aが配置されている。コイル本体部41a〜43aは同心状に配置されており、それによって第3空芯コイル群Gが形成されている。
同様に、第4の単位コイル装置5は、中空断面構造の導体により形成されている第10空芯コイル51と第11空芯コイル52と第12空芯コイル53とを有している。第4の単位コイル装置5はさらに、第10コンデンサ54と第11コンデンサ55と第12コンデンサ56とを有している。空芯コイルとコンデンサとは交互に直列接続されている。
第10空芯コイル51は、コイル本体部51aと第1延出部51b及び第2延出部51cとを有している。第11空芯コイル52は、コイル本体部52aと第1延出部52b及び第2延出部52cとを有している。第12空芯コイル53は、コイル本体部53aと第1延出部53b及び第2延出部53cとを有している。
コイル本体部51aの径方向内側にコイル本体部52aが配置されている。そして、コイル本体部52aの径方向内側にコイル本体部53aが配置されている。コイル本体部51a〜53aは同心状に配置されており、それによって第4空芯コイル群Gが形成されている。
第1空芯コイル群Gと第2空芯コイル群Gと第3空芯コイル群Gと第4空芯コイル群Gとは、同軸に配置されている(図9)。
図11〜図13に示しているように、第1コンデンサ24の一端は、接続板61の一端と電気的に接続している。接続板61の他端には、第1空芯コイル21の第2延出部21cの外周面の一部に接触するように形成された接触部61aが形成されている。この接触部61aと第2延出部21cとは電気的に接続している。
第1コンデンサ24の他端は、別の接続板62の一端と電気的に接続している。接続板62の他端には、第2空芯コイル22の第1延出部22bの外周面の一部に接触するように形成された接触部62aが形成されている。この接触部62aと第1延出部22bとは電気的に接続している。
このように、第1コンデンサ24の一端は、接続板61を介して、第1空芯コイル21の第2延出部21cに電気的に接続されている。また、第1コンデンサ24の他端は、接続板62を介して、第2空芯コイル22の第1延出部22bに電気的に接続されている。
接続板62は、絶縁材65を間に挟んで接続板61に重なるように配置されている。この接続板62の上方には、絶縁材66を挟んで第1コンデンサ24が配置されている。なお、図11及び図12においては、絶縁材66を省略している。
このように、接続板61と、この接続板61に第1コンデンサ24を介して接続された接続板62とが重なるように配置されている。そして、接続板61と接続板62との間に絶縁材65が設けられている。
以上のようなコイル装置100によれば、図1のコイル装置1と同様に、各空芯コイル及び各コンデンサに印加される電圧を低減することができる。
さらに、コイル装置100は単位コイル装置を4個備えているが、この単位コイル装置の数を増減させることで、所望の特性を有するコイル装置を容易に組み立てることができる。その詳細を以下に説明する。
所定距離を隔てて軸方向に対向して配置される送電用一次コイルと受電用二次コイルとを磁界結合させて、送電用一次コイルから受電用二次コイルへと非接触で電力を伝送する非接触電力伝送の試作評価試験において、所望の磁界結合特性を得ようとする場合、従来は設計段階から磁界結合特性の目標値を狙って、専用のコイル装置を設計、製作する必要があった。
しかしながら、この試作評価試験において、必ずしも狙った目標値通りにいかないことが多々ある。この場合、再度設計段階に戻って設計し直し、新たなコイル装置を製作する必要があった。そのため、従来は、所望の特性を有するコイル装置を短時間に組み立てることは困難であった。
これに対し、本実施形態によれば、直列接続される単位コイル装置の数を増減させることで、所望の特性を有するコイル装置を従来に比べて短時間に試作し、その評価を行うことができる。
さらに、コイル装置を構成する複数の単位コイル装置は共通の構造を有しているため、複数の単位コイル装置を備えたコイル装置の量産も容易に行うことができる。その結果、様々な仕様のコイル装置を従来に比べて短時間に組立てることができる。
各空芯コイルは、中空断面構造の導体により形成されているため、中身の詰まった中実構造の導体で形成されている場合に比べて重量を減らすことができる。
一般的に、交流電流は導体の断面全体を一様に流れるのではなく、導体表面に集中して流れる性質を有する。これは表皮効果と呼ばれる。この表皮効果により、コイルを中空断面構造の導体で形成した場合でも、中実構造の場合と同程度の電流を流すことができる。つまり、本実施形態は表皮効果を巧みに利用したものである。
さらに、コアに電線を巻回してコイルを組み立てる場合に比べて、導体の絶縁処理及び端末加工も容易になる。電線を固定するための治具も不要である。
従来は、線材により形成されたコイルの形状固定と放熱のためにモールド樹脂で該コイルの表面を覆う必要があった。しかし、上記実施形態によれば、コイルが線材ではなく、中空断面構造の導体により形成されているため、コイル自体の形状が安定している。その結果、モールド樹脂が不要となり、それに伴って軽量化も図ることができる。なお、コイルの冷却は、後述するような方法で行うことができる。
[他の形態]
単位コイル装置の数は4個に限られない。任意の数の単位コイル装置を設けることができる。また、各単位コイル装置に含まれる空芯コイルの数は3個に限らず、任意の数とすることができる。
例えば、コイル装置内に、空芯コイルを1個備えた単位コイル装置を1個以上設けることができる。この単位コイル装置が2個以上の場合は、各々の空芯コイルを同軸に配置することができる。
あるいは、コイル装置内に、複数の空芯コイルが同心状に配置されてなる空芯コイル群を備えた単位コイル装置を1個以上設けることもできる。この単位コイル装置が2個以上の場合は、各々の空芯コイル群を同軸に配置することができる。
なお、単位コイル装置は、コイル装置内の構成要素を意味する便宜的な名称に過ぎない。
図14に示しているように、同軸に配置された複数の空芯コイル群G〜Gの軸方向両端のうち、二次側コイル装置(不図示)と対向していない一端に、アルミニウムなどの、導電性を有する非磁性体材料により形成された非磁性体材料板67を配置してもよい。ここで、非磁性体とは、一般的に用いられているように、強磁性体ではない物質を指す。具体的には、常磁性体、反磁性体、反強磁性体が非磁性体にあたる。さらに、この非磁性体材料板67と複数の空芯コイル群G〜Gとの間に、フェライトなどの強磁性体材料により形成された強磁性体材料板68を配置することができる。これにより、コイル装置100周辺における磁場漏洩を低減することができる。なお、図1のコイル装置1にも、非磁性体材料板及び強磁性体材料板を設けることができる。この場合も、空芯コイルは1個以上あればよい。
図12に示しているように、第1の単位コイル装置2において、第1空芯コイル21の第2延出部21cの終端部21cと、第2空芯コイル22の第1延出部22bの終端部22bとを連結する連結管71を設けてもよい。そして、第2空芯コイル22の第2延出部22cの終端部22cと、第3空芯コイル23の第1延出部23bの終端部23bとを連結する連結管72を設けてもよい。このようにして、第1空芯コイル21の空洞部21d(図11)と、第2空芯コイル22の空洞部22dと、第3空芯コイル23の空洞部とをひとつながりに連結することができる。
また、第2の単位コイル装置3において、第4空芯コイル31の第2延出部31cの終端部31cと、第5空芯コイル32の第1延出部32bの終端部32bとを連結する連結管73を設けてもよい。そして、第5空芯コイル32の第2延出部32cの終端部32cと、第6空芯コイル33の第1延出部33bの終端部33bとを連結する連結管74を設けてもよい。このようにして、第4空芯コイル31の空洞部と、第5空芯コイル32の空洞部と、第6空芯コイル33の空洞部とをひとつながりに連結することができる。
さらに、第1の単位コイル装置2における第3空芯コイル23の第2延出部23cの終端部23cと、第2の単位コイル装置3における第4空芯コイル31の第1延出部31bの終端部31bとを連結する連結管75を設けてもよい。
これにより、第1の単位コイル装置2の各空芯コイルの全ての空洞部と第2の単位コイル装置3の各空芯コイルの全ての空洞部とをひとつながりに連結することができる。そして、延出部21bの終端部21bから冷却用の空気を流入させ、各空芯コイルの空洞部において該空気を通過させ、延出部33cの終端部33cから該空気を排出させることにより、各空芯コイルを内部から冷却し、各空芯コイルの温度上昇を抑えることができる。さらに、この温度上昇の抑制により、各空芯コイルへの電力供給を増やすこともできる。もちろん、第3の単位コイル装置4及び第4の単位コイル装置5も含めて、各単位コイル装置における全ての空芯コイルの空洞部がひとつながりになるように連結してもよい。冷却用の空気に代えて冷却用の水を用いてもよい。
空芯コイルの材料は、銅以外の導体でもよい。
コイル本体部の形状は略リング状に限られず、周回状に形成することができる。例えば、矩形状、螺旋状、渦巻状とすることができる。
コイル装置100は、一次側のものとして示したが、二次側でもよい。あるいは、一次側コイル装置及び二次側コイル装置の双方をコイル装置100とすることもできる。この場合、一次側コイル装置及び二次側コイル装置の構造が共通となるため、両コイル装置の組立を容易に行うことができる。さらに、空隙を隔てて配置された一次側コイル装置及び二次側コイル装置を備えた非接触電力伝送装置を構成し、両コイル装置を磁界結合させた上で、両コイル装置間における双方向の非接触電力伝送を従来に比べて容易に実現することができる。
図11に示しているように、接触部62aに穴部62bを設けてもよい。この穴部を通じて接触部と延出部とのはんだ付けによる電気的接続を容易に行うことができる。
空芯コイルに代えて、鉄芯すなわちコアを内部に有するコイルを用いることもできる。
以上、本発明の実施の形態につき述べたが、本発明は既述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想に基づいて各種の変形及び変更が可能である。
1 コイル装置
11〜13 空芯コイル
14〜16 コンデンサ

100 コイル装置

2 第1の単位コイル装置
21〜23 空芯コイル
24〜26 コンデンサ

3 第2の単位コイル装置
31〜33 空芯コイル
34〜36 コンデンサ

4 第3の単位コイル装置
41〜43 空芯コイル
44〜46 コンデンサ

5 第4の単位コイル装置
51〜53 空芯コイル
54〜56 コンデンサ

〜G 空芯コイル群

61、62 接続板
65、66 絶縁材
67 非磁性体材料板
68 強磁性体材料板

71〜75 連結管

9 コイル装置
91 空芯コイル
92 コンデンサ

Claims (3)

  1. 空隙を隔てて対向するように配置された一次側コイル装置と二次側コイル装置とを備え、前記一次側コイル装置と前記二次側コイル装置とが磁界結合され、前記一次側コイル装置から前記二次側コイル装置に非接触で電力が伝送される非接触電力伝送装置において、
    前記一次側コイル装置と前記二次側コイル装置との一方又は両方が、
    中空断面構造の導体により形成され、コイル本体部と該コイル本体部の両端からそれぞれ延び出るように形成された延出部とを備えた複数のコイルと、
    複数のコンデンサと、
    前記コイルの一延出部と前記コンデンサとを接続する複数の接続板と
    を有し、
    複数の前記コイルが同心状若しくは同軸に配置されているか、又は複数の前記コイルが同心状に設けられてなるコイル群が複数形成され、複数の前記コイル群が同軸に配置され、
    前記コイルと前記コンデンサとが交互に前記接続板を介して直列に接続され、
    前記接続板の一端に、前記コイルの一延出部における外周面の一部に接触するように形成された接触部が形成され、他端に前記コンデンサが接続され、
    ある接続板と、該接続板に前記コンデンサを介して接続された別の接続板とが重なるように配置され、両接続板の間に絶縁材が設けられていることを特徴とする非接触電力伝送装置。
  2. 複数の前記コイルにおける空洞部の全てがひとつながりに連結されるように、複数の前記コイルのうちのある一コイルにおける一延出部の終端部と、別の一コイルにおける一延出部の終端部とを連結する1以上の連結管をさらに備えたことを特徴とする請求項1に記載の非接触電力伝送装置。
  3. 前記一次側コイル装置と前記二次側コイル装置との一方又は両方において、
    同心状若しくは同軸に配置された複数の前記コイルにおける軸方向両端のうち、他方のコイル装置と対向していない軸方向一端、又は同軸に配置された複数の前記コイル群における軸方向両端のうち、他方のコイル装置と対向していない軸方向一端に配置された、導電性を有する非磁性体材料により形成された非磁性体材料板と、
    前記非磁性体材料板と、同心状若しくは同軸に配置された複数の前記コイル又は同軸に配置された複数の前記コイル群との間に配置された強磁性体材料板と
    をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2に記載の非接触電力伝送装置。
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