JP6507821B2 - Ventilation damper - Google Patents
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Description
本発明は、事業用ビル、事務所ビル、集合住宅、戸建住宅、倉庫等の建物の室内と室外との通気のために、これらの壁等に取り付けて通気の程度を制御すると共に室内に流入される空気を同時に清浄する換気ダンパに関する。 The present invention is attached to these walls and the like to control the degree of ventilation for indoor and outdoor ventilation of buildings such as business buildings, office buildings, apartment buildings, detached houses, warehouses, etc. The present invention relates to a ventilation damper that simultaneously cleans in air.
通常、この種の換気ダンパでは、通路を規定するフレーム内に羽根が回転自在に配され、羽根の回転により通路の開度を決定して、通路を介する通気の程度を制御するようにしている。 Generally, in this type of ventilation damper, blades are rotatably disposed in a frame defining a passage, and rotation of the blades determines the degree of opening of the passage so as to control the degree of ventilation through the passage. .
ところで、通路を開閉するようにフレーム内に回転自在に配されている羽根を具備した特許文献1に記載の換気ダンパは、通路の風速に基づく定風量制御を行い得、しかも、強風等により通路を介して室内に対して必要以上に空気が導出入されて、室内に不快な空気流が生じることをなくし得ると共に強風による室外の塵埃を室内に持ち込むようなことをなくすことができ、加えて、室内の空気が必要以上に換気されて空調効果が低下するような不都合をなくし得るのであるが、通路の風速に基づく定風量制御では、室外、例えば屋外の空気に含まれた塵埃に加えて、当該空気を汚染している汚染物質をも室内に導入して、室内の空気を汚染してしまう虞がある。
By the way, the ventilation damper described in
斯かる問題は、通路の風速に基づく定風量制御を行うことのない、単に、通路を開閉する羽根を具備した換気ダンパでも生じ得るのである。 Such a problem may occur even in a ventilation damper provided with blades that open and close the passage, without performing constant air flow control based on the wind speed of the passage.
本発明は、前記諸点に鑑みてなされたものであって、その目的とするところは、塵埃を含む空気を汚染している汚染物質の室内への導入を阻止して、清浄な空気のみを室内に導入することができる換気ダンパを提供することにある。 The present invention has been made in view of the above-mentioned points, and the object of the present invention is to prevent the introduction of pollutants contaminating air containing dust into the room and to keep only clean air indoors. Providing a ventilation damper that can be introduced into the
本発明による換気ダンパは、入口孔及び出口孔を有する通路を内部に形成したフレームと、通路を開閉するようにフレーム内に配されている羽根手段と、入口孔及び出口孔のうちの少なくとも一方に設けられていると共に通路を通過する空気を清浄化する空気清浄機構とを具備している。 A ventilation damper according to the present invention comprises a frame internally forming a passage having an inlet hole and an outlet hole, a vane means disposed in the frame to open and close the passage, and at least one of an inlet hole and an outlet hole. And an air cleaning mechanism for cleaning the air passing through the passage.
斯かる換気ダンパによれば、通路を通過する空気を清浄化する空気清浄機構を具備しているので、自然換気中において、塵埃を含む空気を汚染している汚染物質の室内への導入を阻止して、清浄な空気のみを室内部に導入することができる。 According to such a ventilation damper, since the air cleaning mechanism for cleaning the air passing through the passage is provided, the introduction of the contaminant contaminating the air including dust into the room is prevented during natural ventilation. Thus, only clean air can be introduced into the room.
本発明の好ましい例では、空気清浄機構は、出口孔から通路外に流出する空気を清浄化するように、出口孔に設けられているが、これに代えて、空気清浄機構は、入口孔から通路に流入する空気を清浄化するように、入口孔に設けられていてもよい。 In the preferred embodiment of the present invention, the air cleaning mechanism is provided in the outlet hole so as to clean the air flowing out of the passage from the outlet hole, but instead, the air cleaning mechanism is provided through the inlet hole It may be provided in the inlet hole to clean the air flowing into the passage.
本発明では、好ましくは、空気清浄機構は、少なくともイオナイザーを具備しており、より好ましくは、空気清浄機構は、一次フィルタと、二次フィルタと、一次フィルタ及び二次フィルタ間に配されたイオナイザーとを具備している。 In the present invention, preferably, the air cleaning mechanism comprises at least an ionizer, and more preferably, the air cleaning mechanism comprises an ionizer disposed between the primary filter, the secondary filter, and the primary filter and the secondary filter. And.
本発明において、イオナイザーは、交流式又は直流式のいずれでもよく、イオナイザーで加電された空気中の汚染物質は、二次フィルタに付着されて空気中から除去される。 In the present invention, the ionizer may be either AC type or DC type, and contaminants in air charged by the ionizer are attached to the secondary filter and removed from the air.
一次フィルタ及び二次フィルタは、通路の気流に対してできるだけ抵抗を与えない目幅を有していると好ましい。 Preferably, the primary and secondary filters have eye widths that provide as little resistance as possible to the air flow in the passage.
本発明の換気ダンパにおいて、羽根手段は、単に通路を開閉する羽根を有していてもよく、これに代えて、羽根手段は、通路の風速に基づいて回転されて、通路の風速に基づいて定風量制御を行い得るようになっていてもよく、いずれにしても、本発明の換気ダンパは、羽根手段を手動で又は電動で強制的に通路開放位置及び通路閉鎖位置にもたらす手段を更に具備していてもよい。 In the ventilation damper of the present invention, the blade means may simply have a blade for opening and closing the passage, and alternatively, the blade means is rotated based on the velocity of the passage and based on the velocity of the passage. In any case, the ventilation damper of the present invention further comprises means for manually or electrically forcing the blade means into the passage open position and the passage closed position. It may be done.
本発明によれば、空気を汚染している汚染物質の室内への導入を阻止して、清浄な空気のみを室内に導入することができる換気ダンパを提供することができる。 According to the present invention, it is possible to provide a ventilation damper capable of preventing only the clean air from being introduced into the room by preventing the introduction of the pollutant contaminating the air into the room.
次に本発明の実施の形態を、図に示す好ましい例に基づいて更に詳細に説明する。なお、本発明はこれら例に何等限定されないのである。 Next, an embodiment of the present invention will be described in more detail based on a preferred example shown in the drawings. The present invention is not limited to these examples.
図1から図9において、本例の換気ダンパ1は、入口孔2及び出口孔3を有する通路4を内部に形成したフレーム5と、回転軸心Oを中心としたA及びB方向の回転により通路4を開閉するようにフレーム5内に回転自在に配されていると共に羽根本体部6及び羽根本体部6の軸方向Xの両端に側端部7(一方のみを図示)を有している羽根手段8と、羽根手段8の側端部7のシール曲面14が接触するシール曲面9を有していると共にフレーム5の側壁部10に固着された弾性のシール部材11と、羽根手段8による通路4の開閉を行わせるべく羽根手段8を強制的に回転させる回転手段12と、羽根手段8を通路開放位置に向かって回転、即ち、A方向に回転させる回転モーメントを羽根手段8に常時付与する重錘手段13と、出口孔3に設けられていると共に通路4を通過する空気を清浄化する空気清浄機構15とを具備している。
In FIGS. 1 to 9, the
フレーム5は、側壁部10に加えて、側壁部10に軸方向Xで対向する他方の側壁部20と前壁部21及び後壁部22とを一体的に有しており、前壁部21及び後壁部22の夫々に軸方向Xに伸びる弾性を有したシール部材23及び24が嵌着されており、斯かるフレーム5は、側壁部10及び20に一体的に形成された取付部25及び取付部25に挿入されるボルト等を介して建物の窓等の開口部の周りの壁に取付られるようになっており、入口孔2は、建物の室外部26に、出口孔3は、建物の室内部27に夫々に開口しており、入口孔2には、防鳥用の金網を設けてもよい。
The
軸方向Xにおいて側壁部10に対向するフレーム5の他方の側壁部20にも、シール部材11と同様のシール部材が固着されている。
A seal member similar to the
羽根手段8は、羽根本体部6及び側端部7に加えて、羽根本体部6及び側端部7に固着された軸部材31を具備しており、軸部材31は、滑り軸受等を介して側壁部10にA及びB方向に回転自在に支持されている。羽根手段8は、フレーム5の他方の側壁部20側にも、側端部7及び軸部材31と同様の側端部及び軸部材を具備しており、この軸部材は、他方の側壁部20にA及びB方向に回転自在に支持されている。他方の側壁部20側における羽根手段8と当該他方の側壁部20に固着されたシール部材との関係は、側壁部10側におけるそれと同様であるので、以下説明を省略する。
The blade means 8 comprises, in addition to the
一体成形された羽根本体部6は、回転軸心Oが通る中空の円筒状の軸部35と、軸部35から径方向に一体的に伸びた一対の中空の羽根部36及び37とを具備しており、羽根部36及び37の径方向の先端部38及び39は、入口孔2から出口孔3に向かう通路4を通過する空気流40により通路閉塞位置に向かう回転モーメント、即ちB方向の回転モーメントを羽根手段8に生じさせるように湾曲している。
The integrally formed
先端部38及び39の夫々は、羽根手段8がB方向に回転されると、シール部材23及び24の夫々に接触して、シール部材23及び24を弾性変形させるようになっている。
Each of the
先端部38及びその近傍での羽根部36の一方の面41は、凸面となるように湾曲しており、その他方の面42は、面41に相補的な凹面となるように湾曲しており、同じく、先端部39及びその近傍での羽根部37の一方の面43は、凸面となるように湾曲しており、その他方の面44は、面43に相補的な凹面となるように湾曲している。斯かる先端部38及び39並びにその近傍での羽根部36及び37の湾曲形状は、羽根手段8による通路4の開放状態(図1に示す位置)で通路4に空気流40が生じる際に、羽根部36には前壁部21に向かう揚力を、羽根部37には後壁部22に向かう揚力を夫々生じさせ、この揚力に基づく回転モーメントで羽根手段8を通路閉塞位置に向かわせるように回転させることになる。
One
側端部7は、ねじ51等により羽根本体部6の軸方向Xの端面に固着された側端部材52と、側端部材52に同じくねじ51等により固着された半円形状の側端補助部材53とを具備している。なお、側端部7は、斯かる別体の側端部材52と側端補助部材53とで構成する代わりに、一体的に形成してもよく、また、軸部材31と側端補助部材53とを一体的に形成(一体成形)してもよく、更には、軸部材31、側端部材52及び側端補助部材53を一体的に形成してもよく、加えて、側端部7と羽根本体部6とを一体的に形成してもよい。
The side end 7 is a
側端部材52は、軸部35に対応する中央部55と、羽根部36に対応すると共に中央部55から一体的に径方向に伸びた一方の羽根側端部56と、羽根部37に対応すると共に中央部55から一体的に羽根側端部56とは逆方向の径方向に伸びた他方の羽根側端部57と、中央部55及び羽根側端部56に一体的に形成された膨大部58とを具備していると共に中央部55、羽根側端部56及び膨大部58のシール部材11に対面する外縁にシール曲面9に接触するシール曲面61を有しており、他方の羽根側端部57のシール部材11に対面する外縁にシール部材11の他のシール曲面62に接触するシール曲面63を有しており、シール曲面61は、羽根手段8の開放回転方向であるA方向において、即ち、中央部55に対する羽根側端部57の一方の付け根の位置64から羽根側端部56と膨大部58とが交差する位置65までは、徐々に回転軸心Oからの距離Dが長くなるように形成されており、位置65から羽根側端部56の先端位置66までは羽根部36の面41と面一になるように形成されている。シール曲面63は、面43を含む羽根部37の面43と面一になるように形成されている。
The
側端補助部としての側端補助部材53は、シール部材11に対面する外縁にシール曲面9に接触するシール曲面71を有しており、シール曲面71は、羽根手段8の開放回転であるA方向において、即ち、軸部35に対する羽根部37の一方の付け根に対応する位置72(中央部55に対する羽根側端部57の他方の付け根位置73に相当)から後述の切欠き74の回転方向の長さを少なくとも越える位置、本例では十分に越えた位置75までは、徐々に回転軸心Oからの距離Rが長くなってしかもシール曲面61と面一になるように形成されており、位置75から終端位置76までは位置75での回転軸心Oからの距離Dを曲率半径とした円弧状に形成されている。
The side end
このように本例では、シール曲面14は、シール曲面61とシール曲面71とを含んで構成されている。
Thus, in the present embodiment, the seal
一体形成されたシール部材11は、一対のシール片部81及び82を具備しており、シール曲面9を有したシール片部81は、羽根側端部57が伸長する切欠き74に加えて、側端補助部材53の平坦端面77が接触する端面78を有した突部83と、溝84とを有しており、シール曲面9は、シール片部81の端面85で一端が終端されていると共に突部83及び切欠き74に沿って伸び、溝84によって他端が終端されているシール曲面部86と、切欠き74によって一端が終端されていると共に溝84に隣接して当該溝84に沿って伸びたシール曲面部87とを具備しており、シール曲面部86は、位置72から位置75までのシール曲面71と相補的な形状を有していると共にシール曲面71に接触するようになっており、シール曲面部87は、シール曲面61と相補的な形状を有していると共にシール曲面61に接触するようになっている。
The
羽根手段8が通路4を完全開放した状態でシール部材11に弾性変形が生じないとした場合において、位置72から位置75までのシール曲面71の各部位での回転軸心Oからの距離Dは、シール部材11の対応位置でのシール曲面部86の回転軸心Oからの距離よりも長く、同じく位置64から位置75までのシール曲面61の各部位での回転軸心Oからの距離Dは、シール部材11の対応位置でのシール曲面部87の回転軸心Oからの距離よりも長くなっており、位置75から位置65までのシール曲面61は、ほぼ平坦面になっているが、全体としては曲面になっている。
Assuming that elastic deformation does not occur in the
側端部7に形成されたシール曲面61及び71は、通路4に対する閉鎖回転位置から部分開放回転位置までの羽根手段8の回転領域では、シール部材11のシール曲面部86及び87に接触し、当該シール部材11に弾性変形を生じさせるようになっており(図11の斜線部参照)、通路4に対する部分開放回転位置から全開放回転位置までの羽根手段8の回転領域では、シール部材11のシール曲面部86及び87から非接触となるようになっている(図1、図4及び図5参照)。
The sealing
羽根手段8を手動で又は電動で強制的に通路開放位置及び通路閉鎖位置にもたらす手段としての回転手段12は、出力回転軸91を有した回転力発生手段92と、回転力発生手段92により発生されたR方向の回転力をA及びB方向の回転力として羽根手段8に伝達する伝達手段93とを具備しており、回転手段12は、羽根手段8を電動で強制的に通路開放位置及び通路閉鎖位置にもたらすようになっている。
The rotating means 12 as means for bringing the blade means 8 into the passage open position and the passage closed position manually or electrically and forcibly generated by the rotational force generating means 92 having the output
回転力発生手段92は、フレーム5の一方の側壁部10に連接された基台94に取付けられていると共に出力回転軸91を有した正逆回転可能なパルスモータ95と、パルスモータ95の出力回転軸91のR方向の回転を検出する検出器96とを具備しており、パルスモータ95は、その出力回転軸91のR方向の回転においてその回転量が検出器96からの検出信号に基づいて決定されるべく、駆動制御されるようになっている。
The rotational force generating means 92 is attached to a base 94 connected to one
伝達手段93は、回転力発生手段92の出力回転軸91に連結具101を介して連結されていると共に軸受102を介して両端で基台94にR方向に回転自在に支持されたウオーム軸103と、両端で軸受104を介して基台94にA及びB方向に回転自在に支持されていると共にウオーム軸103のウオーム歯105に噛合うはすば106を有したはすば歯車107と、はすば歯車107に固着された円盤状の回転自在部材108と、回転自在部材108に形成された一対の円弧スリット109及び110の夫々に、夫々の一端が羽根手段8のA及びB方向の回転方向に関して遊びをもって係合したピン111及び112と、ピン111及び112の夫々の他端が固着されていると共に側壁部10から外部に突出した軸部材31に固着された円板部材113とを具備しており、出力回転軸91のR方向の回転を互いに噛合うウオーム軸103のウオーム歯105及びはすば歯車107のはすば106を介してA及びB方向の回転として羽根手段8に伝達するようになっており、円弧スリット109及び110は、軸対称に回転自在部材108に形成されており、ピン111及び112もまた、軸対称に円板部材113に植設されている。
The transmission means 93 is connected to the
回転手段12は、パルスモータ95の作動によりウオーム軸103及びはすば歯車107を介して回転自在部材108をA及びB方向に回転させ、回転自在部材108のA及びB方向の回転で、円弧スリット109及び110の夫々に、夫々の一端が係合する円柱状のピン111及び112を介して円板部材113をA及びB方向に回転させて、これにより通路4を開閉するように羽根手段8をA及びB方向に回転させるようになっている。そして、伝達手段93は、円弧スリット109及び110とピン111及び112との係合により、羽根手段8が通路開放位置(図1に示す位置)に回転された際に、通路閉塞位置に向かう羽根手段8の自由回転を許容するようになっている。
The rotating means 12 rotates the
重錘手段13は、羽根手段8の軸部材31に一端部で固着されていると共に螺子表面121を有した腕部材122と、腕部材122の螺子表面121に螺合した二個の重錘123とを具備しており、羽根手段8が通路閉塞位置に配された際に、重錘123の荷重により軸部材31をA方向に回転させて羽根手段8を通路開放位置に向かってA方向に回転させるようになっており、而して、斯かる重錘手段13によりA方向に回転させる回転モーメントを常時付与される羽根手段8は、通路開放位置に向かって回転されるように常時付勢されている。
The weight means 13 is fixed to the
換気ダンパ1は、羽根手段8が通路4を閉塞した状態(図11に示す位置)から通路4を開放した状態(図1に示す位置)までの当該羽根手段8の位置、例えば回転自在部材108の回転位置を夫々検出する検出器(図示せず)を更に具備しており、パルスモータ95は、本検出器及び検出器96からの検出信号に基づいて、その作動が制御されて羽根手段8による通路4の開度を所定の値にするようになっている。
The position of the vane means 8 from the state where the vane means 8 closed the passage 4 (position shown in FIG. 11) to the state where the
出口孔3から通路4外に流出して室内部27に流入する空気を清浄化するように、出口孔3に設けられている空気清浄機構15は、一次フィルタ124と、二次フィルタ125と、一次フィルタ124及び二次フィルタ125間に配されたイオナイザー126と、前壁部21及び後壁部22の夫々の上面127及び128に固着されたレール129に軸方向Xと平行な方向Cに摺動自在に嵌合されていると共に内部に一次フィルタ124及びイオナイザー126を収容した中空の収容枠130と、収容枠130の上面141に取付けられていると共に二次フィルタ125を内部に収容した収容枠142とを具備している。
The
収容枠130に取付けられている一次フィルタ124は、当該一次フィルタ124を通過する出口孔3からの空気流40に含まれる塵埃を当該空気流40から除去して斯かる塵埃を除去した空気流40をイオナイザー126に送出し、一次フィルタ124と共に収容枠130に取付けられているイオナイザー126は、当該イオナイザー126を通過する一次フィルタ124で除去しきれない空気流40中の汚染物質をコロナ放電により帯電させて二次フィルタ125との協働で汚染物質を空気流40から除去して斯かる汚染物質が除去された空気流40を二次フィルタ125を介して室内部27に送出するようになっており、収容枠130に取付けられている二次フィルタ125は、一次フィルタ124で除去しきらない空気流40中の塵埃、汚染物質を除去できるように、一次フィルタ124よりも目の細かい目幅を有している。
The
以上の換気ダンパ1では、図1に示す通路4の全開位置で、パルスモータ95が作動されてその出力回転軸91が正転されると、回転自在部材108が図8に示すようにB方向に回転されて、これにより円弧スリット109及び110の夫々とピン111及び112の夫々との係合を介して軸部材31が同じくB方向に回転される結果、羽根手段8は同方向に回転されて図10に示す状態を介して図11に示すように通路4を閉塞する状態に回転される。
In the
換気ダンパ1では、通路4の全開位置から全閉位置までの羽根手段8のB方向の回転において、通路4の全開位置からB方向に例えば角度35゜程度羽根手段8が回転されるまでは、シール曲面71とシール曲面部86との間及びシール曲面61とシール曲面部87との間の夫々には隙間が維持され、角度35゜程度以上更に羽根手段8がB方向に回転され始めると、シール曲面71がシール曲面部86にその先導端から徐々に接触し始め、切欠き74が配された角度範囲を越えてシール曲面71がシール曲面部86に接触した後に、斯かる接触が維持されつつ、次に、シール曲面61がシール曲面部87にその先導端から徐々に接触し始め、最後に羽根手段8が角度45゜程度回転されると、シール曲面71とシール曲面部86との接触に加えて、図11に示すようにシール曲面61の全てがシール曲面部87に接触すると共にシール曲面63の全てがシール曲面62に接触し、しかも、シール曲面71、シール曲面61及びシール曲面63によりシール部材11をシール曲面部86、シール曲面部87、シール曲面62の部位で弾性変形させて、これらの接触をぴったりと行わせる。
In the
通路4の全閉位置では羽根手段8の先端部38及び39の夫々がシール部材23及び24の夫々に接触して、シール部材23及び24を弾性変形させていると共に側端補助部材53の平坦端面77が端面78に密に接触して当該端面78を弾性変形させている。以上の状態では、通路4を介しての空気の流通は羽根手段8により阻止されることになる。
In the fully closed position of the
図11に示す羽根手段8の回転状態から、パルスモータ95が作動されてその出力回転軸91が逆転されると、回転自在部材108が図9に示す状態から図8に示すようにA方向に回転されて、これにより円弧スリット109及び110の夫々とピン111及び112の夫々との係合を介して軸部材31が同じくA方向に回転される結果、羽根手段8は同方向に回転されて図10に示す状態を介して図1に示すように通路4を開放する状態に回転される。この状態では、室外部26及び室内部27の空気は、通路4を介して互いに流通されることになる。
When the
通路4の全閉位置から全開位置までの羽根手段8のA方向の回転において、換気ダンパ1では、通路4の全閉位置からA方向に角度10゜程度羽根手段8が回転されるまでは、シール曲面14がシール曲面9に接触しているために、パルスモータ95により羽根手段8は強制的にA方向に回転され、その後、シール曲面14のシール曲面9への接触が解除されて、シール曲面71とシール曲面部86との間及びシール曲面61とシール曲面部87との間の夫々に隙間が生じると、円弧スリット109及び110により円板部材113のA方向の回転が阻止されない限り、重錘手段13により軸部材31にA方向の回転力が付与されて、羽根手段8はA方向に回転されて図1に示すように通路4を開放する状態に回転される。
In rotation of the blade means 8 in the A direction from the fully closed position of the
また、換気ダンパ1では、通路4の全開位置からB方向に角度35゜程度の羽根手段8の回転位置では、シール曲面71とシール曲面部86との間及びシール曲面61とシール曲面部87との間の夫々には隙間が形成されて、羽根手段8には重錘手段13によりA方向の回転力が付与されているだけであるので、円弧スリット109及び110により円板部材113のB方向の回転が阻止されない限り、通路4の風速に基づく定風量制御を行い得、したがって、室外部26及び室内部27に大きな気圧差が生じて通路4に一定以上の流速の空気流、例えば3m/sec以上の空気流40が生じる際に、B方向の回転モーメントが羽根手段8に生じ、これにより羽根手段8は、通路閉塞位置に向かう方向に回転されて、而して、強風等により通路4を介して室内部27に対して必要以上に空気が導出入されて、室内部27に不快な空気流が生じることをなくし得ると共に室外部26の塵埃を室内部27に持ち込むようなことをなくすことができ、しかも、室内部27の空気が必要以上に換気されて空調効果が低下するような不都合をなくし得て、これを補うための空調電力の増大を防ぐことができる。
Further, in the
更に換気ダンパ1においては、羽根手段8のシール曲面14の回転軸心Oからの距離Dが羽根手段8の開放回転であるA方向において徐々に長くなっており、シール部材11のシール曲面9が羽根手段8のシール曲面14と相補的な形状を有しているために、羽根手段8の通路4の閉鎖方向への回転では、シール曲面14がシール曲面9に徐々に接近して最後には接触するようになるために、この接触により羽根手段8の側端部7での通路4の閉塞を完全に行うことができる上に、接触前には羽根手段8の回転を極めて軽く行わせることができ、而して、騒音等の発生を極力少なくでき、しかも、羽根手段8の回転において省エネルギ化を図ることができる。
Furthermore, in the
換気ダンパ1においては、羽根手段8若しくはフレーム5の熱膨張又はそれらの多少の変形、変位でも、通路4の開閉のための羽根手段8の回転を滑らかに行い得て、騒音等が生じたりする虞がない。
In the
加えて、換気ダンパ1においては、羽根手段8の通路4の閉鎖方向への回転の最後で、羽根手段8の側端部7に形成されたシール曲面61及び71をシール部材11のシール曲面9に押し付けることができるために、この押し付けにより羽根手段8の側端部7での通路4の閉塞をより完全に行うことができ、また、部分開放回転位置から全開放回転位置までの羽根手段8の回転領域で羽根手段8のシール曲面14とシール部材11のシール曲面9とを互いに非接触としているために、羽根手段8の回転力を小さくできて省エネルギ化を図ることができる上に、この回転領域を定風量回転領域にできる。
In addition, in the
しかも、換気ダンパ1においては、閉鎖回転位置から部分開放回転位置までの羽根手段8の回転領域で羽根手段8のシール曲面14とシール部材11のシール曲面9とを互いに接触させるために、通路4の閉塞を完全に行うことができ、その上、閉鎖回転位置から部分開放回転位置までにおいてシール部材11に弾性変形を生じさせるために、通路4の閉塞をより完全に行うことができ、羽根手段8のシール曲面14が側端補助部材53の外縁にも設けられているために、羽根側端部57が伸長する切欠き74の部位においても、羽根手段8のシール曲面14とシール部材11のシール曲面9とを互いに接触させることができるために、通路4の閉塞において羽根側端部57の周りにおける隙間をなくし得、より完全な通路4の閉塞を達成できる。
Moreover, in the
また、換気ダンパ1においては、回転手段12により羽根手段8を強制的に回転できる上に、羽根手段8が通路開放位置に回転された際に、通路閉塞位置に向かう羽根手段8の自由回転を許容するようになっているために、通路開放位置で、通路4の風圧に応じて羽根手段8を回転できる結果、通路4の強制開閉を行い得る上に、通路4の風速に基づく定風量制御をも行い得、通路開放位置に向かう羽根手段8への回転モーメントの付与を重錘手段13により行うために、重錘手段13の重錘123の個数及び腕部材122での重錘123の螺合位置を適宜設定することにより、製造誤差に基づく羽根手段8の重量変化に対応できて羽根手段8を通路開放位置に確実に配置できる上に、空気流を利用する自然な通路4の閉塞、即ち定風量制御を確実に行うことができる。
Further, in the
そして、換気ダンパ1においては、回転力発生手段92の出力回転軸91に連結されたウオーム軸103と、ウオーム軸103のウオーム歯105に噛合うはすば106を有したはすば歯車107とを具備した伝達手段93が出力回転軸91の回転を互いに噛合うウオーム軸103及びはすば歯車107を介して羽根手段8の軸部材31に伝達するようになっているために、羽根手段8から出力回転軸91への回転伝達を、ウオーム軸103及びはすば歯車107のウオーム歯105とはすば106との噛合いで阻止でき、而して、通路4の閉鎖時に強風により羽根手段8に大きな風圧が加わっても、羽根手段8を通路4の閉鎖状態に維持できて、通路4の閉塞を完全に行うことができる。
Further, in the
また、換気ダンパ1によれば、回転力発生手段92がパルスモータ95を具備し、パルスモータ95の出力回転軸91の回転量が検出器96からの検出信号に基づいて決定されるべく、パルスモータ95が駆動制御されるようになっているために、パルスモータ95の出力回転軸91の回転を正確に行うことができ、而して、羽根手段8を正確に回転できて、羽根手段8及びフレーム5に設けたシール部材11等の損傷を回避できる上に、意図した自然換気を行える。
Further, according to the
その上、換気ダンパ1では、出口孔3に設けられていると共に通路4を通過する空気流40の空気を清浄化する空気清浄機構15が通路4の風速に基づく定風量制御中、言い換えると、自然換気中においても、塵埃を含む空気を汚染している汚染物質の室内部27への導入を阻止して、清浄な空気のみを室内に導入することができ、また、収容枠130がレール129に方向Cに摺動自在に嵌合されているために、フレーム5から空気清浄機構15を簡単に取り外すことができ、一次フィルタ124及び二次フィルタ125の交換等を容易に行い得る。
Moreover, in the
なお、換気ダンパ1では、電動により羽根手段8を回転させると共に通路4を傾斜させ、そして入口孔2及び出口孔3を夫々水平方向及び垂直方向に開口させたが、本発明はこれらに限定されず、例えば、手動でも羽根手段8を回転させるようにし、また、通路4を水平に伸びるようにしてもよく、更に、出口孔3を水平方向に開口させてもよい。
The
また、上記の例では閉塞された円弧スリット109及び110の夫々をピン111及び112の夫々に係合させて、円板部材113を回転させたが、これに代えて、図12に示すように、回転自在部材108に、開放された円弧スリット(円弧切欠き)131及び132を形成して、円弧スリット131及び132の夫々をピン111及び112の夫々に係合させて、円板部材113を回転させるようにしてもよい。
Further, in the above example, the closed circular arc slits 109 and 110 are engaged with the
更に換気ダンパ1では、定風量制御を行わせるために、円弧スリット109及び110又は131及び132を具備した回転自在部材108及び円弧スリット109及び110又は131及び132に係合するピン111及び112等を設けたが、定風量制御を行わせない場合には、はすば歯車107を軸部材31に直結してもよい。
Furthermore, in the
1 換気ダンパ
2 入口孔
3 出口孔
4 通路
5 フレーム
6 羽根本体部
7 側端部
8 羽根手段
9 シール曲面
10 側壁部
11 シール部材
12 回転手段
13 重錘手段
15 空気清浄機構
124 一次フィルタ
125 二次フィルタ
126 イオナイザー
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