JP6507669B2 - 基地局、通信システム及び送信電力制御方法 - Google Patents

基地局、通信システム及び送信電力制御方法 Download PDF

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Description

本発明は基地局、通信システム及び送信電力制御方法に関し、特に送信電力の過出力を防止する基地局及び送信電力制御方法に関する。
一般的に、無線通信を行う無線装置は、対向する装置へ増幅した無線信号を送信する。送信する無線信号の送信電力に関して、例えば、定格出力電力及び最大出力電力等が定められている。定格出力電力は、無線装置が、最大帯域幅の信号を送信する際の送信電力を示している。また、最大出力電力は、定格出力電力に、予め定められた公差を加えた送信電力を示している。
定格出力電力もしくは最大出力電力を超えた送信電力を用いて無線信号を送信した場合、無線信号に品質劣化が生じる、もしくは、無線装置が故障する等の事象が発生する可能性がある。そのため、無線装置は、定格出力電力もしくは最大出力電力を超えないように無線信号を送信する必要がある。
特許文献1には、アンテナから送信する信号の電力値が、予め定められた閾値を超えているか否かを判定し、判定結果に応じて可変増幅器の利得を変更する等の処理を実行することが開示されている。
非特許文献1には、3GPPにおいて基準信号として用いられるRS(Reference Signal)に関する説明が記載されている。
特開2003−258654号公報
3GPP TS 36.211 V10.7.0 (2013-02) 3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E-UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 10)
無線装置が、無線基地局として用いられる場合、無線基地局が形成するセルの半径によって、送信電力が定められる。セルの半径によって定められた送信電力を超えてしまった場合、隣接するセルにおける通信品質を劣化させる等の影響が発生する。そのため、セルの半径によって定められる送信電力を超えないように、例えば、予め定められた送信電力の閾値を超えた場合には、送信電力を低下させるように制御を行う等の処理が必要になる。
しかし、特許文献1においては、送信電力を制御するために用いられる閾値は予め定められており、閾値には固定値が用いられる。ここで、無線基地局が形成するセルの半径は、変更されることもあるため、セルの半径によって定められる送信電力も変更される。そのため、セルの半径によって定められる送信電力が、固定値として定められる閾値よりも低い値である場合、セルの半径によって定められる送信電力以上の送信電力を有する無線信号を送信してしまうという問題がある。
本発明の目的は、無線装置が送信する信号に設定することができる送信電力の変化に応じて、送信電力を制御することができる基地局、通信システム及び送信電力制御方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様にかかる基地局は、無線通信回線を介して通信する通信端末において用いられる基準信号を含む送信信号を生成する信号生成部と、前記基準信号の送信電力を検出する基準信号電力検出部と、前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を、前記基準信号の送信電力に応じて設定する判定部と、を備えるものである。
本発明の第2の態様にかかる通信システムは、通信端末と、前記通信端末と無線通信回線を介して通信する基地局と、を備える通信システムであって、前記基地局は、前記通信端末において用いられる基準信号を含む送信信号を生成する信号生成部、前記基準信号の送信電力を検出する基準信号電力検出部、及び、前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を、前記基準信号の送信電力に応じて設定する判定部、を有するものである。
本発明の第3の態様にかかる送信電力制御方法は、無線通信回線を介して通信する通信端末において用いられる基準信号を含む送信信号を生成し、前記基準信号の送信電力を検出し、前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を、前記基準信号の送信電力に応じて設定するものである。
本発明により、無線装置が送信する信号に設定することができる送信電力の変化に応じて、送信電力を制御することができる基地局、通信システム及び送信電力制御方法を提供することができる。
実施の形態1にかかる基地局の構成図である。 実施の形態2にかかる通信システムの構成図である。 実施の形態2にかかる基地局の構成図である。 実施の形態2にかかるOFDM復調部の構成図である。 実施の形態2にかかる信号のフレーム構造を示す図である。 実施の形態2にかかる監視制御部における閾値の設定処理の流れを示す図である。 実施の形態2にかかる過出力保護機能の処理の流れを示す図である。 実施の形態3にかかる基地局の構成図である。 実施の形態3にかかる監視制御部における閾値の設定処理の流れを示す図である。 実施の形態4にかかる基地局の構成図である。 実施の形態4にかかる監視制御部における閾値の設定処理の流れを示す図である。
(実施の形態1)
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1の基地局10は、信号生成部11、基準信号電力検出部12及び判定部13を有している。
基地局10は、例えば、携帯電話等の通信を行うモバイルネットワークに配置されている無線通信装置である。また、基地局10は、CPU(Central Processing Unit)がメモリに格納されているプログラムを実行することによって各種機能を動作させるコンピュータ装置であってもよい。
信号生成部11は、基地局10と無線通信回線を介して通信する通信端末において用いられる基準信号を含む送信信号を生成する。無線通信回線は、例えば、予め定められた通信方式を用いて設定されてもよい。予め定められた通信方式は、3GPPにおいて標準仕様が定められている通信方式、例えばLTE(Long Term Evolution)等であってもよい。通信端末は、通信機能を有するコンピュータ装置であってもよい。例えば、通信端末は、携帯電話端末、スマートフォン、モバイルルータ等であってもよい。
基準信号は、例えば、パイロット信号、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において定められているRS(Reference signal)等であってもよい。基準信号は、通信端末において、無線信号を復号するためもしくは無線通信回線の品質を測定するため等に用いられてもよい。基準信号は、基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力に対して、一定の電力値を示す。
基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力は、例えば、基地局10が形成するセルの半径によって定められてもよい。もしくは、基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力は、ネットワーク管理者等において任意に定められてもよい。また、基地局10が形成するセルの半径が変更された場合、基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力の値も変更される。
基準信号の電力値は、基地局10が送信する無線信号の送信電力とは1対1の関係にあってもよい。例えば、基準信号の電力値は、基地局10が送信する無線信号の送信電力と比例関係にあってもよい。
送信信号は、例えば、テキストデータもしくは画像データ等のユーザデータを送信するための信号であってもよい。
基準信号電力検出部12は、基準信号の送信電力を検出する。基地局10が送信する送信信号の送信電力は、複数の信号の送信電力の総和となる。そのため、基準信号電力検出部12は、信号生成部11において生成された送信信号に含まれる基準信号を特定する。さらに、基準信号電力検出部12は、複数の信号の中から特定した基準信号の送信電力を検出する。基準信号電力検出部12は、例えば、基準信号の振幅を用いて、基準信号の送信電力を検出してもよい。
判定部13は、送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を、基準信号の送信電力に応じて設定する。送信信号が過出力となっている状態は、例えば、基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力を超えている状態である。そのため、送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値は、例えば、基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力の値であってもよい。
ここで、基準信号は、基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力に対して、一定の電力値を示す。そのため、判定閾値は、基準信号の送信電力に応じて定められる。
以上説明したように、基地局10は、送信信号に含まれる基準信号の送信電力に応じて、送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を定めることができる。そのため、送信信号に設定することが許可されている送信電力が変更した場合においても、基準信号の送信電力を検出することによって、判定閾値を変更することができる。つまり、基地局10は、判定閾値を固定値ではなく、可変な値として設定することができる。可変な値である判定閾値を用いることによって、基地局10が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力が変化した場合であっても、送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定することができる。
また、判定部13は、基準信号として用いられる、パイロット信号もしくはRSを、判定閾値を設定するために用いている。そのため、判定部13が、判定閾値を設定するために新たな信号を設けることなく、既に存在するパイロット信号もしくはRSを用いることによって、基地局20における大幅な構成変更を防止している。
(実施の形態2)
続いて、図2を用いて本発明の実施の形態2にかかる通信システムの構成例について説明する。図2の通信システムは、UE(User Equipment)15及び基地局20を有している。UEは、3GPPにおいて、通信端末を示す用語として定められている。基地局20は、UE15と無線通信回線を介して通信する。基地局20とUE15との間の無線通信方式は、例えば、3GPPにおいて定められているLTE(Long Term Evolution)であってもよい。基地局20は、例えば、無線通信方式としてLTEを用いるeNB(evolved NodeB)であってもよい。
続いて、図3を用いて本発明の実施の形態2にかかる基地局20の構成例について説明する。基地局20は、信号生成部21、送信信号処理部22、増幅部23、方向性結合部24、帰還信号処理部25、電力計算部26、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)復調部27、RS検出部28及び監視制御部29を有している。信号生成部21は、図1の信号生成部11に相当する。OFDM復調部27及びRS検出部28は、図1の基準信号電力検出部12に相当する。監視制御部29は、図1の判定部13に相当する。
信号生成部21は、デジタル直交ベースバンド信号として、I信号及びQ信号を生成する。信号生成部21は、生成したI信号及びQ信号を送信信号処理部22及びOFDM復調部27へ出力する。信号生成部21は、例えば、CPRI(Common Public Radio Interface)インタフェースを介して、I信号及びQ信号を、送信信号処理部22及びOFDM復調部27へ出力する。CPRIインタフェースは、基地局20における無線制御部と、無線部との間に用いられるインタフェースである。例えば、信号生成部21は、無線制御部に相当し、基地局20における信号生成部21以外の構成要素は、無線部に相当してもよい。信号生成部21が生成したI信号及びQ信号には、RSが含まれる。図3においては、基準信号としてRSを用いて説明する。
RSは、例えば、(1)UEが下り回線の品質を測定する際に用いる信号、(2)UEが同期検波を行う際に用いる搬送波の基準位相を提供する信号、(3)セルサーチもしくはハンドオーバを行う際に、下り回線の平均受信レベル情報を提供する信号、として用いられる。また、RSは、基地局20が送信する送信信号に設定することが許可されている送信電力に対して、一定の電力値を示す。信号生成部21は、例えば、基地局20が形成するセルの大きさに応じて、RSに設定する送信電力を決定する。基地局20が形成するセルの大きさに関する情報は、例えば、基地局20の上位装置である基地局制御装置等から受信してもよい。
送信信号処理部22は、信号生成部21から出力されたI信号及びQ信号に対して、帯域制限、DUC(Digital Up Converter)ピーク抑圧及び歪み補償等の処理を実行し、アナログ信号に変換する。送信信号処理部22は、アナログ信号を、予め定められた無線高周波(Radio Frequency)信号(RF信号)へ変換する。送信信号処理部22は、RF信号を増幅部23へ出力する。増幅部23は、送信信号処理部22から出力されたRF信号の送信電力を増幅する。増幅部23は、送信電力を増幅したRF信号を、方向性結合部24より、アンテナを介して通信端末へ送信する。
方向性結合部24は、増幅部23において電力が増幅されたRF信号の一部を帰還させ、帰還信号処理部25へ出力する。帰還信号処理部25は、電力が増幅されたRF信号を、デジタル直交ベースバンド帰還信号としてIb信号及びQb信号へ復調する。帰還信号処理部25は、Ib信号及びQb信号を電力計算部26へ出力する。
電力計算部26は、デジタル直交ベースバンド帰還信号としてIb信号及びQb信号の送信電力Pbを算出する。送信電力Pbは、Pb=Rib×Rib+Rqb×Rqb、として算出される。Ribは、Ib信号の振幅値を示し、Rqbは、Qb信号の振幅値を示す。電力計算部26は、算出した送信電力Pbを、監視制御部29へ出力する。
OFDM復調部27は、OFDM変調されているデジタル直交ベースバンド信号であるI信号及びQ信号を復調する。ここで、図4を用いてOFDM復調部27について詳細に説明する。OFDM復調部27は、無線フレームタイミング同期部271、CP除去部272、FFT部273、サブフレーム復調部274及び復号部275を有している。
無線フレームタイミング同期部271は、デジタル直交ベースバンド信号であるI信号及びQ信号の無線フレームを特定する。言い換えると、無線フレームタイミング同期部271は、予め定められた同期信号と、I信号及びQ信号との同期をとり、I信号及びQ信号の無線フレームの境界を検出する。
CP(Cyclic Prefix)除去部272は、無線フレームが特定されたI信号及びQ信号に設定されているCPを除去する。CPは、OFDMシンボルに設定されるガードインターバルとして用いられる。次に、FFT部273は、CPが除去されたI信号及びQ信号についてFFT変換する。FFT部273は、例えば、n(nは1以上の整数)個の周波数を示す信号を生成する。
サブフレーム復調部274は、FFT部273において生成されたn個の周波数を示す信号を用いて、サブフレーム毎に示される信号を復調する。復号部275は、サブフレーム毎に示される信号を復号化する。言い換えると、復号部275は、復調された信号の暗号化を解除する。
OFDM復調部27において、OFDM復調を実施することによって、図5に示すフレーム構造が特定される。図5は、LTEにおける下りリンクのフレーム構造を示している。図5には、10msの長さを有する1フレームの構造が示されている。1フレームは、10サブフレームを有する。更に、1サブフレームは2スロットを有する。1スロット内にはn個のシンボルが配置される。また、1スロットと12サブキャリアで1RB(リソースブロック)を構成する。1サブキャリアは、15kHzの周波数帯域を有する。
さらに、図5には、1RBに配置される物理信号を示している。具体的には、物理信号として、P−SS(Primary-Synchronization Signal)、S−SS(Secondary-Synchronization Signal)及びRSの配置を示している。P−SS及びS−SSは、UEが最適セルを探索するセルサーチに用いられる信号である。
P−SSは、20スロットにて構成される1フレームの内、1列目のスロットと11列目のスロットの7番目のシンボルに存在する。S−SSは、20スロットにて構成される1フレームの内、1列目のスロットと11列目のスロットの6番目のシンボルに存在する。RSは、1RBの1列目と5列目のシンボルの一部に存在する。
図3に戻り、RS検出部28は、OFDM復調部27において復調された信号から、RSを検出する。RS検出部28は、RB内に配置されているRSの位置を予め認識しているとする。さらに、RS検出部28は、検出したRSの電力値を算出する。RS検出部28は、検出したRSの電力値に関する情報を監視制御部29へ出力する。
監視制御部29は、RSの電力値を用いて、送信信号に設定することが許可されている送信電力Paを特定する。さらに、監視制御部29は、過出力保護機能を動作させるために用いる閾値Pthを設定する。過出力保護機能は、基地局20が送信信号の送信電力Pbとして、閾値Pthよりも大きな値を設定している際に、送信信号Pbの送信電力を低下させるための機能である。閾値Pthは、例えば、送信電力Paと同じ値が設定されてもよく、送信電力Paに、所定の電力値αを加えた値であってもよい。
監視制御部29は、電力計算部26から出力された送信電力Pbと、閾値Pthとを比較する。監視制御部29が、送信電力Pbが、閾値Pthを下回ると判定した場合、増幅部23における現在の処理を継続する。監視制御部29は、送信電力Pbが、閾値Pthを上回ると判定した場合、増幅部23における増幅率を低下させる。
続いて、図6を用いて本発明の実施の形態2に係る監視制御部29における閾値Pthの設定処理の流れについて説明する。はじめに、信号生成部21は、デジタル直交ベースバンド信号として、I信号及びQ信号を生成する(S11)。次に、OFDM復調部27は、生成されたI信号及びQ信号を用いて、OFDM復調を行う(S12)。OFDM復調部27は、OFDM復調を行うことによって、図5に示すフレームの構造を特定する。
次に、RS検出部28は、OFDM復調部27において復調された信号から、RSを特定する(S14)。RS検出部28は、RSが設定されているリソースの位置を予め認識している。そのため、RS検出部28は、OFDM復調部27において特定されたフレームの構造から、予め認識していた位置に設定されているRSを検出する。
次に、監視制御部29は、RSの電力値を用いて、送信信号に設定することが許可されている送信電力Paを特定する(S15)。さらに、監視制御部29は、過出力保護機能を動作させるために用いる閾値Pthの候補値を設定する。閾値Pthの候補値は、例えば、電力値Paであってもよく、電力値Paに、所定の電力値αを加えた値であってもよい。
次に、監視制御部29は、設定した閾値Pthの候補値が、基地局20における最大出力電力Pmaxを上回るか否かを判定する(S17)。最大出力電力Pmaxは、定格出力電力に公差を加えた電力である。また、定格出力電力は、基地局20が、最大帯域幅の信号を出力した際の最大送信電力である。
監視制御部29は、閾値Pthの候補値が、最大出力電力を下回ると判定した場合、閾値Pthの候補値を、閾値Pthに設定する(S18)。監視制御部29は、閾値Pthの候補値が、最大出力電力Pmaxを超えていると判定した場合、閾値Pthに、最大出力電力Pmaxを設定する(S19)。
続いて、図7を用いて、本発明の実施の形態2にかかる過出力保護機能の処理の流れについて説明する。はじめに、監視制御部29は、電力計算部26において算出された送信電力Pbに関する情報を受け取る(S21)。次に、監視制御部29は、送信電力Pbが、閾値Pthを超えているか否かを判定する(S22)。監視制御部29は、送信電力Pbが、閾値Pthを超えていると判定した場合、増幅部23における利得を調整する(S23)。例えば、増幅部23は、増幅部23における増幅率を低下させてもよい。
次に、監視制御部29は、増幅部23における利得を調整した後の送信電力Pbが、閾値Pthを超えているか否かを判定する(S24)。監視制御部29は、増幅部23における利得を調整した後の送信電力Pbが、閾値を超えていると判定した場合、送信信号処理部22に対してRF信号の送信停止を指示する(S25)。さらに、監視制御部29は、基地局20におけるスピーカ等の音声出力部(図示せず)からアラーム音を出力させてもよく、表示部(図示せず)へ警告メッセージを出力させてもよい。
ステップS22もしくはS24において、監視制御部29が、送信電力Pbが、閾値Pthを超えていると判定した場合、増幅部23における現在の利得のまま運用を継続する(S26)。
以上説明したように、基地局20は、RSの電力値を用いて、送信信号に設定することが許可されている送信電力Paを特定することができる。さらに、基地局20は、過出力保護機能を動作させるために用いる閾値Pthを、送信電力Paの変化に応じて、変化させることができる。これより、基地局20は、セルの半径によって定められる送信電力以上の送信電力を有するRF信号の送信を防止することができる。これより、基地局20が形成するセルに隣接するセルへの干渉を防止することができる。
(実施の形態3)
続いて、図8を用いて本発明の実施の形態3にかかる基地局30の構成例について説明する。基地局30は、図3の基地局20から、OFDM復調部27及びRS検出部28を除いた構成となっている。図8においては、主に、図3の基地局20と異なる点について説明する。
基地局30においては、基地局20におけるOFDM復調部27及びRS検出部28における処理を実行せず、信号生成部21は、生成したRSのレベル情報を監視制御部29へ出力する。RSのレベル情報は、RSの振幅に関する情報であってもよく、RSの送信電力に関する情報であってもよい。
続いて、図9を用いて、本発明の実施の形態3に係る監視制御部29における閾値Pthの設定処理の流れについて説明する。はじめに、信号生成部21は、RSのレベル情報を監視制御部29へ出力する(S31)。ステップS32以降の処理は、図6のステップS14以降の処理と同様であるため詳細な説明を省略する。
以上説明したように、本発明の実施の形態3にかかる基地局30を用いることによって、デジタル直交ベースバンド信号に関して、OFDM復調及びRS検出に関する処理を省略することができる。そのため、基地局30は、基地局20と比較して、構成要素を減少させることができる。
(実施の形態4)
続いて、図10を用いて本発明の実施の形態4にかかる基地局40の構成例について説明する。基地局40は、図3の基地局20にバイアス制御部41を追加した構成となっている。バイアス制御部41以外の構成は、図3の基地局20と同様であるため、詳細な説明を省略する。基地局40は、増幅部23における飽和出力電力の値を下げることによって、消費電力を減少する構成を示している。
一般的に、入力される信号の送信電力が増加しつづけた場合に、増幅部23から出力される信号の送信電力は、一定の値に収束する。増幅後の信号が収束する送信電力の値を、飽和出力電力とする。飽和出力電力は、基地局40において予め定められている最大出力電力Pmaxよりもさらに高い電力値を示す。言い換えると、飽和出力は、最大出力電力Pmaxの信号を出力する際に必要な増幅部23の能力を示している。
RSの電力値を用いて算出される送信電力Paが、最大出力電力Pmaxよりも小さい場合、増幅部23に要求される飽和出力電力は、最大出力電力Pmaxの信号を出力する場合よりも低くて良い。つまり、送信電力がPaである場合、増幅部23における飽和出力電力の値は、過剰に高い値を示すこととなる。
ここで、増幅部23において過剰に高い値を示す飽和出力電力の値を低下させることによって、基地局40における消費電力を低下させることができる。そのため、バイアス制御部41は、最大送信電力Pmaxと送信電力Paとの差に応じて、増幅部23における飽和出力を下げるように制御する。具体的には、バイアス制御部41は、増幅部23におけるドレイン電圧を下げることによって、増幅部23の飽和出力を低減させる。バイアス制御部41が、増幅部23における飽和出力の値を制御する処理を、バイアス制御処理とする。
続いて、図11を用いて、バイアス制御部41におけるバイアス制御処理の流れについて説明する。ステップS41〜S45は、図6のステップS11〜S15と同様であるため詳細な説明を省略する。
バイアス制御部41は、監視制御部29において送信電力Paが特定されると、最大送信電力Pmax−送信電力Paの値を算出する(S46)。次に、バイアス制御部41は、最大送信電力Pmax−送信電力Paの値に応じて、増幅部23のバイアスを変更する(S47)。最大送信電力Pmax−送信電力Paの値が大きくなるほど、送信電力Paの値が小さいことを示す。これより、最大送信電力Pmax−送信電力Paの値が大きくなるほど、増幅部23における飽和出力を小さくするようにバイアスを変更する。
以上説明したように、基地局40は、RSの送信電力に応じて定まる送信電力Paの変化に応じて、増幅部23における飽和出力を変化させることができる。送信電力Paに応じて変化させることによって、最大送信電力Pmaxに応じて定められていた飽和出力の値を減少させることができる。これより、基地局40の低消費電力化を実現することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限られたものではなく、趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更することが可能である。
10 基地局
11 信号生成部
12 基準信号電力検出部
13 判定部
15 UE
20 基地局
21 信号生成部
22 送信信号処理部
23 増幅部
24 方向性結合部
25 帰還信号処理部
26 電力計算部
27 OFDM復調部
28 RS検出部
29 監視制御部
30 基地局
40 基地局
41 バイアス制御部
271 無線フレームタイミング同期部
272 CP除去部
273 FFT部
274 サブフレーム復調部
275 復号部

Claims (14)

  1. 無線通信回線を介して通信する通信端末において用いられ、基地局が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力に対して、一定の電力値を示す基準信号を含む送信信号を生成する信号生成部と、
    前記基準信号を検出し、検出した前記基準信号の送信電力を算出する基準信号電力検出部と、
    前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を、前記基準信号電力検出部によって算出された前記基準信号の送信電力に応じて設定する判定部と、を備える基地局。
  2. 前記判定部は、
    前記基準信号の送信電力と関連付けて設定される前記送信信号の送信電力を前記判定閾値として設定する、請求項1に記載の基地局。
  3. 前記基準信号電力検出部は、
    変調処理が行われた前記送信信号を復調して、前記基準信号を特定し、特定した前記基準信号の送信電力を検出する、請求項1又は2に記載の基地局。
  4. 前記基準信号電力検出部は、
    前記信号生成部から出力された前記基準信号の送信電力の値を示す情報を取得する、請求項1又は2に記載の基地局。
  5. 前記基準信号の送信電力と関連付けて設定される前記送信信号の送信電力となるように前記送信信号を増幅する増幅部をさらに備える、請求項1乃至4のいずれか1項に記載の基地局。
  6. 前記増幅部において増幅された前記送信信号の送信電力を検出する送信信号電力検出部をさらに備え、
    前記判定部は、
    前記送信信号電力検出部において検出された送信電力と前記判定閾値とを比較して、前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定する、請求項5に記載の基地局。
  7. 前記増幅部は、
    前記基地局において予め定められている最大出力電力に応じて定められている飽和出力電力を、前記判定閾値に応じて定める、請求項5又は6に記載の基地局。
  8. 前記基準信号は、3GPP(3rd Generation Partnership Project)において定められているRS(Reference signal)である、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の基地局。
  9. 通信端末と、
    前記通信端末と無線通信回線を介して通信する基地局と、を備える通信システムであって、
    前記基地局は、
    前記通信端末において用いられ、基地局が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力に対して、一定の電力値を示す基準信号を含む送信信号を生成する信号生成部、前記基準信号を検出し、検出した前記基準信号の送信電力を算出する基準信号電力検出部、及び、前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を、前記基準信号電力検出部によって算出された前記基準信号の送信電力に応じて設定する判定部、を有する通信システム。
  10. 無線通信回線を介して通信する通信端末において用いられ、基地局が送信する無線信号に設定することが許可されている送信電力に対して、一定の電力値を示す基準信号を含む送信信号を生成し、
    前記基準信号を検出し、検出した前記基準信号の送信電力を算出し、
    前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定するために用いる判定閾値を、前記算出された基準信号の送信電力に応じて設定する、送信電力制御方法。
  11. 前記判定閾値を設定する際に、
    前記基準信号の送信電力と関連付けて設定される前記送信信号の送信電力を出力可能な値を前記判定閾値として設定する、請求項10に記載の送信電力制御方法。
  12. 前記基準信号の送信電力を検出する際に、
    変調処理が行われた前記送信信号を復調して、前記基準信号を特定し、特定した前記基準信号の送信電力を検出する、請求項10又は11に記載の送信電力制御方法。
  13. 前記基準信号の送信電力を検出する際に、
    前記基準信号の送信電力の値を示す情報を取得する、請求項10又は11に記載の送信電力制御方法。
  14. 増幅された前記送信信号の送信電力と前記判定閾値とを比較して、前記送信信号の送信電力が過出力となっているか否かを判定することをさらに備える、請求項10乃至13のいずれか1項に記載の送信電力制御方法。
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