JP6499958B2 - 車両故障診断装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両の故障を診断する車両故障診断装置に関する。
車両の故障診断では、複数のセンサの検出結果の組合せで各故障の有無や故障部位の特定を行うなど、検出結果どうしに関連がある。例えば、エンジンに取り付けられたあるセンサが正常に機能しているかの診断を正しく行うためには、その診断に関連する別のセンサが正常に動作していることが前提条件になる場合がある。
また、あるセンサaが故障した際に、そのセンサaについての故障診断bはNG(故障であるとの診断結果)となるが、センサaのセンサ値を参照して行う別の故障診断cを実行した場合、その診断では、故障したセンサaの結果を利用するために誤判定してしまうことがある。例を挙げると、エンジンから排出される排気ガス浄化のための三元触媒が劣化していないかを診断する際に、三元触媒の上流側に設置された排気ガス中の空燃比を検出する空燃比センサのセンサ値を使用する。空燃比センサが故障している場合、空燃比センサのセンサ値も異常となり、三元触媒の劣化診断を誤判定してしまう。
従来、以上のような関連する診断の誤判定を防止するために、前提となる診断のNG判定をしたとき、関連する診断を誤判定しないように、この関連する診断を停止(マスク)し、実行しないことが知られている。
特許第5230557号公報では、診断の起動許可や停止要求を演算するために必要な診断相関情報を行列形式の相関表(マトリックス)で表し、この相関表のうち、前提となる診断のいずれにも関連しない診断の行や、関連する診断のいずれの前提にもならない診断の列を削除することで相関表を圧縮し、圧縮した相関表の行と列に対応する全ての項目に対し、関連する診断の起動許可か停止要求かを検索し、診断するか否かを決定している。
特許第5230557号公報
しかしながら、近年では、排気規制強化に対応するためのデバイス追加などにより、相関表は規模拡大していて、空白の行と列を圧縮するのみでは、検索処理の負荷が大きく、また、相関表を記憶するために必要とするROMやRAMの記憶容量も多いという問題があった。
本発明の目的は、前提となる診断と関連する診断との相関情報を検索する処理の負荷を軽減するとともに必要な記憶容量も低減した車両故障診断装置を提供することにある。
本発明は上記の目的を達成するために、車両の故障診断を行う車両故障診断装置であって、前記故障診断が、複数種類の故障診断をするものであり、前記複数種類の故障診断のうちの一の故障診断である前提故障診断と、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に該前提故障診断に関連して診断不可能な故障診断である関連故障診断と、を関連付けた相関表を有し、前記相関表に基づいて、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を検索し、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に前記関連故障診断を実行するか否かを決定する診断制御手段と、を有する車両故障診断装置であって、前記相関表は、前記関連故障診断のそれぞれごとに、該関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記し、該関連故障診断に関連付けられていない前記前提故障診断は列記しない表であり、前記相関表は、前記前提故障診断のそれぞれをbit位置に割り当て、該割り当てられたbitのみが立った数値を列記することで、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記した表である、ことを特徴とする。

本発明によれば、前提となる診断と関連する診断との相関情報を検索する処理の負荷を軽減するとともに必要な記憶容量も削減した車両故障診断装置を提供することができる。
上記した以外の課題、構成及び効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
本発明の実施形態に係る車両故障診断装置の構成を示すブロック図。 本発明の実施例1に係る車両故障診断装置による故障診断の対象である、火花点火内燃機関およびその制御装置の基本構成図。 マトリックスの一例を示す図。 図3で示したマトリックス201の一部を拡大して示す図。 従来のデータ構造と検索方法を説明する図。 マスク対象となる診断と前記診断が前提とする(影響を受ける)診断との関連性を示すマトリックスの詳細例を示す図。 図6に示したマトリックスの中に記載した“○”に対応する一意な番号を設定する際の設定例を示す図。 図7に示した一意な番号を設定した一次元配列を示す図。 図8に示した一次元配列に基づいた検索処理のフローチャートを示す図。 図6に示したマトリックスの中に記載した“○”に対応する一意な番号を設定する際の設定例の図7とは別の例を示す図。 図10に示した一意な番号を設定した一次元配列を示す図。
以下、図面を用いて、本発明の実施形態に係る車両故障診断装置について詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る車両故障診断装置の構成を示すブロック図である。
本実施形態に係る車両故障診断装置100は、車両の故障診断を行う車両故障診断装置であって、前記故障診断が、複数種類の故障診断をするものであり、前記複数種類の故障診断のうちの一の故障診断である前提故障診断と、前記前提故障診断で故障が発生していると診断された場合に該前提故障診断に関連して診断不可能な故障診断である関連故障診断と、を関連付けた相関表102を記憶装置101内に有し、前記相関表102に基づいて、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を検索し、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に前記関連故障診断を実行するか否かを決定する診断制御装置103と、を有する。相関表102は、前記関連故障診断のそれぞれごとに、該関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記し、該関連故障診断に関連付けられていない前記前提故障診断は列記しない表である。
なお、相関表102は、前記前提故障診断のそれぞれごとに、該前提故障診断に関連付けられた前記関連故障診断を列記し、該前提故障診断に関連付けられていない前記関連故障診断は列記しない表であってもよい。すなわち、本実施形態に係る車両故障診断装置100は、車両の故障診断を行う装置であって、前記故障診断が、複数種類の故障診断をするものであり、前記複数種類の故障診断のうちの一の故障診断である前提故障診断と、前記前提故障診断で故障が発生していると診断された場合に該前提故障診断に関連して診断不可能な故障診断である関連故障診断と、を関連付けた相関表102を記憶装置101内に有し、前記相関表102に基づいて、前記前提故障診断に関連付けられた前記関連故障診断を検索し、前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に前記関連故障診断を実行するか否かを決定する診断制御装置103と、を有する。相関表102は、前記前提故障診断のそれぞれごとに、該前提故障診断に関連付けられた前記関連故障診断を列記し、該前提故障診断に関連付けられていない前記関連故障診断は列記しない表である。
なお、本発明は、複数種類の故障を診断するものであり、前記複数種類の故障のうちの一の故障である前提故障と、前記前提故障が発生していると診断された場合に該前提故障に関連して診断不可能な故障である関連故障と、を関連付けた相関表を有するものであってもよい。
本実施形態によれば、このように構成することで、相関表102の記憶に必要な記憶容量を削減することができるとともに、相関表102の容量が小さいので、相関表102に基づいて検索する処理の負荷を軽減することができる。
図2は、本発明の実施例1に係る車両故障診断装置による故障診断の対象である、火花点火内燃機関およびその制御装置の基本構成図である。
本実施形態では、以下において、故障診断の対象として筒内噴射式火花点火内燃機関について説明するが、本発明に係る車両故障診断装置は、ポート噴射式火花点火内燃機関や、筒内噴射とポート噴射の両方を備えたデュアル噴射式火花点火内燃機関などの火花点火内燃機関はもちろんのこと、これらに限らず、電気自動車(EV)や、燃料電池自動車(FCV)、変速機などの故障診断を行う場合にも適用可能である。
図2において、エンジン1には、ピストン2、吸気バルブ3、排気バルブ4が備えられている。吸気は、空気流量計(AFM)18を通過して絞り弁17に入り、分岐部であるコレクタ14より吸気管10、吸気バルブ3を介してエンジン1の燃焼室19に供給される。燃料は、燃料噴射弁5から、エンジン1の燃焼室19に噴射供給され、点火コイル7、点火プラグ6で点火される。燃焼後の排気ガスは排気バルブ4を介して排気管11に排出され、排気管11には排気ガス浄化のための三元触媒12が備えられている。ピストン2の直線運動により不図示のクランクが回転運動する。
エンジンコントロールユニット(ECU)9には、エンジン1のクランクに設けたシグナルプレート16によりクランクの角度を検出するクランク角度センサ15の信号、AFM18の空気量信号、排気ガス中の空燃比を検出する空燃比センサ13の信号、アクセル開度センサ20のアクセル開度等の信号が入力される。エンジンコントロールユニット9はアクセル開度センサ20の信号からエンジンへの要求トルクの算出、アイドル状態の判定等を行ない、エンジン1に必要な吸入空気量を算出し、それに見合った開度信号を絞り弁17に出力する。また、エンジンコントロールユニット9から燃料噴射弁5へは燃料噴射信号が、点火プラグ6へは点火信号が出力される。さらに、エンジン1に取り付けられたノックセンサ8が、エンジン1の異常燃焼時に発生する異音(ノッキング)を検出し、点火信号をフィードバック制御している。
エンジンコントロールユニット9は、図1に示した車両故障診断装置100として機能し、図2に示した各構成の故障診断を行う。また、エンジンコントロールユニット9は、例えばROMやRAMといった記憶装置(図1に示した記憶装置101に相当)を備え、この記憶装置に、複数種類の故障のうちの一の故障である前提故障と、この前提故障が発生していると診断された場合に該前提故障に関連して診断不可能な故障である関連故障と、を関連付けた相関表(図1に示した相関表102に相当)(以下「マトリックス」ともいう)を記憶している。また、エンジンコントロールユニット9は、この相関表に基づいて、前提故障が発生した場合に該前提故障に関連付けられた関連故障を検索し、関連故障の診断を実行するか否かを決定する診断制御装置(図1に示した診断制御装置103に相当)を有する。エンジンコントロールユニット9は、例えばCPUやMPUといった演算制御装置や記憶装置を有するコンピュータで構成される。
図3は、マトリックスの一例を示す図である。
従来のマトリックスであるマトリックス201では、その行202の先頭に関連故障の診断(マスク対象となる診断)を記載し、列203の先頭に前提故障の診断(前提となる診断)を記載している。
図4は、図3で示したマトリックス201の一部を拡大して示す図である。
図3に示したマトリックス201の行202には、マスク対象となる診断301の診断項目302を記載しており、マトリックス201の列203に前記マスク対象となる診断301の前提となる診断303の診断項目304を記載している。行202に記載された診断項目302が列203に記載された診断項目304を前提とする場合には、マトリックス201において行202と列203とが交差する箇所に“○”を記載している。
図5は、従来のデータ構造と検索方法を説明する図である。
従来は検索対象であるマトリックス201中の“○”の箇所を「1」、それ以外の箇所を「0」としたマップ401で検索対象を判断し、このマップ401の行ごとに検索する。例えば、まず、マスク対象診断1の前提となっている診断を見つけるため診断1〜Z8の全てを順に検索する(図5に参照番号402で示す)。マスク対象診断1の検索402が終了すると、マスク対象診断2の前提となっている診断を見つけるため診断1〜Z8の全てを順に検索する(図5に参照番号403で示す)。このようにして、マトリックス201の全範囲を検索する。
図6は、マスク対象となる診断と前記診断が前提とする(影響を受ける)診断との関連性を示すマトリックスの詳細例を示す図である。
図6では、マトリックスの列に記載したマスクする診断項目504の前提となる診断の診断項目501に対応する複数の構造体502のうちの各構造体のID番号505と、診断項目501に対応する各構造体におけるbit位置503を示している。
この例では、プログラミング言語における構造体を用いて、マスク対象となる診断と前記診断が前提とする診断の関連を保持している。
前提となる診断は複数種類あり、この複数種類の前提となる診断のうち8種類をひとまとめとして、一つの構造体ID番号505に割り当てており、一つの構造体ID番号505のそれぞれが8bitであり、この8bitのそれぞれに8種類の前提となる診断のそれぞれを割り当てている。
例えば、図6において、マスク対象となる診断が「マスク対象診断1」である場合には、複数種類の前提となる診断のうちFLAG_1(01)の構造体に割り当てられた診断では、「診断1」(構造体のbit0に割り当てられている)、「診断2」(構造体のbit1に割り当てられている)および「診断8」(構造体のbit7に割り当てられている)が“○”となっている。
図7は、図6に示したマトリックスの中に記載した“○”に対応する一意な番号を設定する際の設定例を示す図である。
本実施例では、FLAG_1(01)〜FLAG_ZZ(ZZ)の各構造体のそれぞれに順に割り当てた数値を上位1byteとし、FLAG_1(01)〜FLAG_ZZ(ZZ)の各構造体のそれぞれにおいて、前提となる診断ごとに、bit0〜7のうち割り当てられたbitのみが立った数値を下位1byteとし、この上位1byteおよび下位1byteでなる2byteの数値を、その前提となる診断の一意な番号として用いるようにしている。
すなわち、構造体FLAG_1(01)に含まれる前提となる診断の一意な番号の上位1byteは0x01であり、次の構造体FLAG_2(02)に含まれる前提となる診断の一意な番号の上位1byteは0x02であり、この要領で順に振っていく。
また、各構造体のbit0に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x01であり、各構造体のbit1に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x02であり、各構造体のbit2に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x04であり、各構造体のbit3に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x08であり、各構造体のbit4に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x10であり、各構造体のbit5に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x20であり、各構造体のbit6に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x40であり、各構造体のbit7に割り当てられた前提となる診断を示す一意な番号の下位1byteは0x80である。従って、例えば、FLAG_1(01)のbit1に割り当てられた「診断2」の一意な番号は0x0102である。
各行の終端(各マスク対象診断に対応した一意な番号の終端)には終端記号605を記憶させることにより、検索インデックスを一次元配列として設定できる。本実施例では、終端記号を0xFFFFとしているが、他の一意な番号と重複しなければ如何なるものであってもよい。
図8は、図7に示した一意な番号を設定した一次元配列を示す図である。
本実施例では、この一次元配列を図1に示した相関表102として用いる。
この一次元配列は、各マスク対象診断について、前提となる診断の一意な番号を列記し、その最後に終端記号0xFFFFを付加してなる。この一次元配列では、各マスク対象診断について、前提とならない診断の一意な番号は列記していない。
また、一次元配列全体の終端に、予備(リザーブ)の終端記号0xFFFFを付加した構成としておくことで、今後、デバイス追加などにより故障診断の種類が増えた場合であっても、終端記号と次の終端記号との間に新たな一意な番号を列記することで、容易に拡張に対応することができる。
図9は、図8に示した一次元配列に基づいた検索処理のフローチャートを示す図である。
図9において、まず、ステップ801で一意な番号の現在の位置を格納する変数idxunqを定義し、初期化する。
次に、ステップ802でマスクする診断の現在の位置を格納する変数idxmaskを定義し、初期化する。
次に、ステップ803で必要な検索項目を全項目検索していないかを判定している。図9では、一意な番号を設定した一次元配列をMATRIX[]とし、マスク対象診断が終了したかを判定する判定値をMASKFINとしている。ステップ803で判定した結果、前提となる診断とマスク対象の診断の全ての項目が検索されていない場合、ステップ804に進み、前提となる診断とマスク対象の診断の全ての項目が検索された場合、検索プログラムを終了する。
次に、ステップ804とステップ805であらかじめ記憶しておいた一意な番号を分解する。ステップ804では、一意な番号の上位1byte(前提となる診断が含まれる構造体のID)を変数UPPNUMに代入する。ステップ805では、一意な番号の下位1byte(前提となる診断の各構造体内でのbit位置)を変数LOWNUMに代入する。一意な番号を分解することにより、検索対象の診断を正しく判別している。
次に、ステップ806で検索対象となっているマスク対象の診断(マトリックスの行に記載の診断項目)が検索中であるかを判定している。検索対象となっているマスク対象の診断が検索中の場合、ステップ807に進む。
次に、ステップ807で検索中の一意な番号に対応する前提となる診断の診断結果をバッファResultbufに代入している。
次に、ステップ808で確認結果を格納する変数RESULTに前記バッファResultbufの情報を反映している。確認結果RESULTはマスクが必要か否かを「0」、「1」のみを用いて判別する変数である。
次に、ステップ809で変数idxunqに1を加算する。変数idxunqを加算した後、ステップ803に戻る。
ステップ806で、検索対象となっているマスク対象の診断が終了した場合、ステップ810に進む。
次に、ステップ810では、ステップ808で算出した確認結果RESULTから、診断のマスク処理を設定するフラグMASKDIAG[]に値をセットする。
次に、ステップ811で確認結果RESULTの初期化を行う。
次に、ステップ812で変数idxmaskに1を加算する。変数idxmaskを加算した後、ステップ809に進む。
最後に、ステップ803で判定した結果、前提となる診断とマスク対象の診断の全ての項目が検索された場合、検索処理を終了する。
次に実施例2について、図10、図11を用いて説明する。この実施例2は、実施例1において図7および図8に示した一意な番号の、別の例を示すものである。
図10は、図6に示したマトリックスの中に記載した“○”に対応する一意な番号を設定する際の設定例の図7とは別の例を示す図である。
本実施例では、FLAG_1(01)〜FLAG_ZZ(ZZ)の各構造体のそれぞれに順に割り当てた数値を上位1byteとし、FLAG_1(01)〜FLAG_ZZ(ZZ)の各構造体のそれぞれにおいて、bit0〜7のうち前提となる診断のいずれかが割り当てられたbitの全てが立った数値を下位1byteとし、この上位1byteおよび下位1byteでなる2byteの数値を、その構造体に含まれる前提となる診断全てを示す一意な番号として用いるようにしている。
すなわち、構造体FLAG_1(01)に含まれる前提となる診断の一意な番号の上位1byteは0x01であり、次の構造体FLAG_2(02)に含まれる前提となる診断の一意な番号の上位1byteは0x02であり、この要領で順に振っていく。
また、各構造体の各bitのそれぞれに割り当てられた前提となる診断が“○”である場合(図6参照)には、そのbitを立て、その結果のbit0〜7で表わされる数値を、その構造体に含まれる前提となる診断全てを示す一意な番号として用いるようにしている。
従って、例えば、「マスク対象診断1」に対応しFLAG_1(01)に割り当てられた一意な番号は、bit0、bit1およびbit7が立っているので、bit7を上位として2進数で10000011となり、0x0183である。この実施例によれば、複数の前提故障診断についての、各関連故障診断と関連するか否かの情報を一つの一意な番号で表現することができ、相関表102の記憶に必要な記憶容量をより削減することができる。
図11は、図10に示した一意な番号を設定した一次元配列を示す図である。
本実施例では、この一次元配列を図1に示した相関表102として用いる。
この一次元配列は、各マスク対象診断について、前提となる診断の一意な番号を列記し、その最後に終端記号0xFFFFを付加してなる。この一次元配列では、一意な番号の数値自体が、いずれが前提となる診断であっていずれが前提とならない診断であるかの情報を含んでいる。この一次元配列に基づいた検索処理は、実施例1と同様にして行うことができるのでその説明は省略する。
<付記>
なお、以上説明した本発明は、
1.
車両の故障診断を行う車両故障診断装置であって、
前記故障診断が、複数種類の故障診断をするものであり、
前記複数種類の故障診断のうちの一の故障診断である前提故障診断と、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に該前提故障診断に関連して診断不可能な故障診断である関連故障診断と、を関連付けた相関表を有し、
前記相関表に基づいて、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を検索し、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に前記関連故障診断を実行するか否かを決定する診断制御手段と、を有する車両故障診断装置であって、
前記相関表は、前記関連故障診断のそれぞれごとに、該関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記し、該関連故障診断に関連付けられていない前記前提故障診断は列記しない表である、
ことを特徴とする車両故障診断装置、としたので、
・前提となる診断と関連する診断との相関情報を検索する処理の負荷を軽減するとともに必要な記憶容量も削減した車両故障診断装置を提供することができる。
2.
車両の故障診断を行う車両故障診断装置であって、
前記故障診断が、複数種類の故障診断をするものであり、
前記複数種類の故障診断のうちの一の故障診断である前提故障診断と、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に該前提故障診断に関連して診断不可能な故障診断である関連故障診断と、を関連付けた相関表を有し、
前記相関表に基づいて、前記前提故障診断に関連付けられた前記関連故障診断を検索し、前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に前記関連故障診断を実行するか否かを決定する診断制御手段と、を有する車両故障診断装置であって、
前記相関表は、前記前提故障診断のそれぞれごとに、該前提故障診断に関連付けられた前記関連故障診断を列記し、該前提故障診断に関連付けられていない前記関連故障診断は列記しない表である、
ことを特徴とする車両故障診断装置、としたので、
・前提となる診断と関連する診断との相関情報を検索する処理の負荷を軽減するとともに必要な記憶容量も削減した車両故障診断装置を提供することができる。
また本発明は、
3.
1.に記載の車両故障診断装置において、
前記相関表は、前記関連故障診断のそれぞれごとの該関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断の列記の最後に終端記号を有する表である、
ことを特徴とする車両故障診断装置、としたので、
・終端記号によって、現在の関連故障診断と次の関連故障診断との区切りが明確になって処理が簡単になり、前提となる診断と関連する診断との相関情報を検索する処理の負荷をより軽減することができる。
また本発明は、
4.
1.に記載の車両故障診断装置において、
前記相関表は、前記前提故障診断のそれぞれをbit位置に割り当て、該割り当てられたbitのみが立った数値を列記することで、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記した表である、
ことを特徴とする車両故障診断装置、としたので、
・前提故障診断の列記に大きな記憶容量を必要とせず、必要な記憶容量をより削減することができる。
また本発明は、
5.
1.に記載の車両故障診断装置において、
前記相関表は、前記前提故障診断のそれぞれをbit位置に割り当て、前記前提故障診断のいずれかが割り当てられたbitの全てが立った数値を列記することで、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記した表である、
ことを特徴とする車両故障診断装置、としたので、
・前提故障診断の列記に大きな記憶容量を必要とせず、必要な記憶容量をより削減することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明を分かりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。
1…エンジン、2…ピストン、3…吸気バルブ、4…排気バルブ、5…燃料噴射弁、6…点火プラグ、7…点火コイル、8…ノックセンサ、9…ECU(エンジンコントロールユニット)、10…吸気管、11…排気管、12…三元触媒、13…空燃比センサ、14…コレクタ、15…クランク角度センサ、16…シグナルプレート、17…絞り弁、18…AFM(空気流量計)、19…燃焼室、20…アクセル開度センサ。

Claims (2)

  1. 車両の故障診断を行う車両故障診断装置であって、
    前記故障診断が、複数種類の故障診断をするものであり、
    前記複数種類の故障診断のうちの一の故障診断である前提故障診断と、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に該前提故障診断に関連して診断不可能な故障診断である関連故障診断と、を関連付けた相関表を有し、
    前記相関表に基づいて、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を検索し、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に前記関連故障診断を実行するか否かを決定する診断制御手段と、を有する車両故障診断装置であって、
    前記相関表は、前記関連故障診断のそれぞれごとに、該関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記し、該関連故障診断に関連付けられていない前記前提故障診断は列記しない表であり、
    前記相関表は、前記前提故障診断のそれぞれをbit位置に割り当て、該割り当てられたbitのみが立った数値を列記することで、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記した表である、
    ことを特徴とする車両故障診断装置。
  2. 車両の故障診断を行う車両故障診断装置であって、
    前記故障診断が、複数種類の故障診断をするものであり、
    前記複数種類の故障診断のうちの一の故障診断である前提故障診断と、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に該前提故障診断に関連して診断不可能な故障診断である関連故障診断と、を関連付けた相関表を有し、
    前記相関表に基づいて、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を検索し、前記前提故障診断により故障が発生していると診断された場合に前記関連故障診断を実行するか否かを決定する診断制御手段と、を有する車両故障診断装置であって、
    前記相関表は、前記関連故障診断のそれぞれごとに、該関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記し、該関連故障診断に関連付けられていない前記前提故障診断は列記しない表であり、
    前記相関表は、前記前提故障診断のそれぞれをbit位置に割り当て、前記前提故障診断のいずれかが割り当てられたbitの全てが立った数値を列記することで、前記関連故障診断に関連付けられた前記前提故障診断を列記した表である、
    ことを特徴とする車両故障診断装置。
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