JP6498471B2 - Method for preventing ants of foundation structure - Google Patents
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Description
本発明は、建物の基礎構造に防蟻処理を施す方法に関する。 The present invention relates to a method of applying a anti-termite treatment foundation structure of the building.
建物の基礎構造に関する従来技術として、例えば下記特許文献1が公知である。この特許文献1の基礎構造では、図18に示されるように、建物を支持する枠状の外周基礎201の内側面201aと、外周基礎201に囲まれた地盤Eを覆うスラブ205の上面とに、それぞれ断熱材210,211が施工されている。外周基礎201とスラブ205との接合部の上面、つまり、外周基礎201の内側面201aとスラブ205の上面とが交差する内角部Pには、防蟻材209が充填されている。
As a conventional technique related to the basic structure of a building, for example,
具体的に、特許文献1では、内角部Pに対応する断熱材211の側端部の下面に、当該部を斜めにカットした切欠き部が設けられており、この切欠き部に対応した領域に、上記防蟻材209が充填されている。
Specifically, in
上記特許文献1に開示された基礎構造(図18)によれば、仮に外周基礎201とスラブ205との接合部に隙間が生じたとしても、その上方にあたる内角部Pに配置された防蟻材209の効果により、土中に住む白蟻が上記隙間から外周基礎201をつたって上方に這い上がることが阻止され、建物の木質部分(土台や柱等)や断熱材に白蟻による食害が及ぶことが防止される。
According to the basic structure (FIG. 18) disclosed in
しかしながら、図18に示したような位置に防蟻材209を充填した上記特許文献1の構造では、メンテナンス性が悪化するという問題がある。例えば、建物の完成から長期間が経過したような場合には、防蟻材209の性能が低下しているので、当該防蟻材209の充填箇所(防蟻処理部)に防蟻薬液を供給するなどして防蟻性能を維持することが望ましい。しかしながら、上記特許文献1の構造においてこのような防蟻薬液の供給作業を行うには、断熱材210,211を一旦取り外す必要があり、作業が煩雑化してしまう。
However, the structure of
本発明は、上記のような事情に鑑みてなされたものであり、基礎構造の防蟻処理部に防蟻薬液を供給する作業を効率化することのできる方法を提供することを目的とする。 The present invention has been made in view of the above circumstances, and an object thereof is to provide a method for the anti-termite processor substructure to enable you to streamline operations for supplying anti-termite chemical .
前記課題を解決するためのものとして、本発明は、建物を支持する基礎コンクリートを備えた基礎構造に防蟻処理を施す方法であって、前記基礎コンクリートの防蟻処理部を覆うように遮蔽部材を取り付けるステップと、前記遮蔽部材を取り付けた後、当該遮蔽部材が存在する状態のままで防蟻薬液を供給し、当該防蟻薬液を所定の移動経路を通って前記防蟻処理部に移動させるステップと、前記遮蔽部材を取り付ける前に、前記防蟻薬液の移動経路上に不織布を取り付けるステップとを含み、前記防蟻薬液として、前記不織布への浸透性を高めるための界面活性剤が含有されたものを用い、バイレック法により測定される前記防蟻薬液の不織布への吸水速度が5〜100mmとなるように、前記防蟻薬液中の前記界面活性剤の含有量を0.02〜5質量%に設定する、ことを特徴とするものである(請求項1)。 In order to solve the above-mentioned problems, the present invention is a method for applying an ant-repellent treatment to a foundation structure including a foundation concrete that supports a building, wherein the shielding member covers the ant-proof treatment portion of the foundation concrete. And after attaching the shielding member, supplying the ant-proofing chemical liquid in a state where the shielding member is present, and moving the ant-proofing chemical liquid to the ant-proofing treatment section through a predetermined movement path. And a step of attaching a non-woven fabric on a movement path of the anti-anticide chemical before attaching the shielding member, and the anti-ant anti-chemical solution contains a surfactant for enhancing the permeability to the non-woven fabric. The content of the surfactant in the ant preventive chemical solution is set to 0. 0 so that the water absorption rate of the ant preventive chemical solution to the nonwoven fabric measured by the Bayrec method is 5 to 100 mm. Set to 2 to 5% by weight, characterized in that (claim 1).
なお、本発明において、「防蟻処理部」とは、防蟻処理(白蟻を忌避するための所定の処理)が施される場所のことをいう。すなわち、建物の基礎構造においては、白蟻が建物の床下地盤(土中)から這い上がって建物に侵入しないように、基礎コンクリートにおける特に白蟻が侵入し易い場所に防蟻処理を施すことが望ましい。「防蟻処理部」とは、このような防蟻処理が施される場所のことをいうものである。 In the present invention, the term “ant-proof processing part” refers to a place where an ant-proof processing (predetermined processing for avoiding white ants) is performed. That is, in the foundation structure of a building, it is desirable to apply an ant-proofing treatment to a place where the white ants easily enter the foundation concrete so that the white ants do not crawl up from the floor base plate (in the soil) of the building and enter the building. The term “ant-proof processing part” refers to a place where such an ant-proof processing is performed.
本発明によれば、防蟻薬液を供給する作業の際に、不織布に防蟻薬液を含浸させることにより、遮蔽部材が基礎コンクリートに取り付けられた状態のままで、防蟻薬液を確実に防蟻処理部まで移動させることができる。これにより、防蟻薬液の供給のためにわざわざ遮蔽部材を取り外すなどの煩雑な準備をする必要がなくなり、防蟻薬液を供給する作業の作業性を格段に向上させることができる。また、防蟻処理部に対し防蟻薬液が定期的に供給されることにより、防蟻処理部での防蟻効果が長期間に亘って維持されるので、白蟻の侵入を確実に防止することができる。 According to the present invention, during the operation of supplying the ant-preventive chemical solution, the ant-preventive chemical solution is surely prevented by impregnating the non-woven fabric with the ant-proof chemical solution while the shielding member is attached to the foundation concrete. It can be moved to the processing unit. Thereby, it is not necessary to make troublesome preparations such as removing the shielding member for supplying the ant-proofing chemical solution, and the workability of the work of supplying the ant-proofing chemical solution can be significantly improved. Moreover, the ant-proofing effect in the ant-proofing part is maintained over a long period of time by regularly supplying the ant-proofing chemical to the ant-proofing part, so that white ants can be reliably prevented from entering. Can do.
特に、本発明では、防蟻薬液を不織布に浸透し易くするための界面活性剤が防蟻薬液に含有されるので、不織布に浸透した防蟻薬液を確実に防蟻処理部まで移動させることができ、防蟻薬液の供給作業をより効率化することができる。 In particular, in the present invention, the surfactant for making it easy to permeate the ant preventive chemical into the nonwoven fabric is contained in the ant preventive chemical, so that the ant preventive chemical that has penetrated into the nonwoven fabric can be surely moved to the ant protection treatment part. It is possible to improve the efficiency of supplying the ant-proofing chemical.
前記基礎コンクリートは、一般に、床下の地盤から上方に立設された立直部を備える。この場合、前記防蟻処理部は、前記立直部の内側面と他の部材の上面とが交差する内角部とすることができる(請求項2)。 The basic concrete generally includes a vertical portion that is erected upward from the ground below the floor. In this case, the said ant-proofing process part can be made into the inner corner | angular part where the inner surface of the said upright part and the upper surface of another member cross | intersect (Claim 2).
この構成によれば、内角部が防蟻処理されることにより、当該内角部よりも上方に白蟻が這い上がれないので、立直部の上方の建物に白蟻が侵入するのを効果的に防止することができる。 According to this configuration, the white ants do not crawl above the inner corners by the ant-proofing of the inner corners, so that the white ants can be effectively prevented from entering the building above the upright part. Can do.
前記内角部には、固体またはペースト状の防蟻材が配置されることが好ましい(請求項3)。 It is preferable that a solid or paste-like termite-proof material is disposed in the inner corner (Claim 3).
この構成によれば、内角部に配置された防蟻材により、内角部よりも上方に白蟻が侵入するのを効果的に防止することができる。また、例えば建物の完成後相当の期間が経過したような場合でも、当該防蟻材が配置された内角部に不織布を通じて防蟻薬液を供給することにより、内角部での防蟻効果を長期間に亘って維持できるので、白蟻の侵入を確実に防止することができる。 According to this configuration, the white ants can be effectively prevented from entering above the inner corner portion by the termite-proof material disposed at the inner corner portion. In addition, for example, even when a considerable period of time has elapsed after the completion of the building, the ant-proofing effect at the inner corner is extended for a long time by supplying the ant-repellent chemical solution through the nonwoven fabric to the inner corner where the ant-proofing material is disposed. Therefore, the invasion of white ants can be reliably prevented.
以上説明したように、本発明の基礎構造の防蟻処理方法によれば、防蟻処理部に防蟻薬液を供給する作業を効率化することができる。 As described above, according to the anti-termite treatment method based Ishizue構granulation of the present invention, it is possible to improve the efficiency of the work for supplying anti-termite chemical to anti-termite processor.
<第1実施形態>
(1)基礎構造の全体説明
図1は、本発明の第1実施形態にかかる基礎構造を示す断面図である。本図に示すように、家屋等からなる建物Tの床下には、当該建物Tを支持する基礎コンクリート100が打設されている。基礎コンクリート100は、外周基礎1とスラブ5とを備えている。
<First Embodiment>
(1) General description of foundation structure FIG. 1: is sectional drawing which shows the foundation structure concerning 1st Embodiment of this invention. As shown in the figure, a
外周基礎1は、建物Tの床に沿って設けられる枠状のコンクリート材であり、当実施形態では、断面視逆T字状のいわゆる布基礎とされている。すなわち、外周基礎1は、建物Tの床下の地盤Eから鉛直上方に立ち上がるように形成された立直部2と、地盤Eに埋設された立直部2の下端から水平方向に張り出すように形成されたフーチング3とを一体に有している。立直部2の上面には、建物Tの床部の骨格を構成する木製の角材等からなる土台Taが、図外のアンカーボルト等を介して固定されている。
The
立直部2における床下側の側面、つまり、立直部2の内側面2aには、断熱材10が取り付けられている。断熱材10は、例えば発泡ポリスチレンや発泡ウレタンなど、断熱性に優れた樹脂材料からなり、立直部2の内側面2aと直交する方向に所定の厚みを有し、且つ立直部2の高さとほぼ同一の高さを有した板状の部材である(後述する図2、図3も参照)。このような断熱材10が、立直部2の内側面2aの面積に応じて複数枚用意され、当該内側面2aに沿って並列に(図1では紙面に直交する方向に)並ぶように取り付けられている。なお、断熱材10は、後述する内角部C(防蟻材9)を床下側から見えないように覆うものであり、請求項にいう「遮蔽部材」に相当する。
A
断熱材10は、例えば接着剤を介して立直部2の内側面2aに固定されている。断熱材10の固定に接着剤を用いる場合には、接着剤として防蟻用の薬剤が練り込まれたものを用いることが好ましい。なお、接着剤に含有され得る薬剤の具体例は、後述する防蟻材9の説明において例示する薬剤と基本的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
The
スラブ5は、地盤Eの上面に打設された平板状のコンクリート材である。スラブ5は、床下の地盤Eを全面的に覆うように水平方向に拡がっており、その周囲が外周基礎1(立直部2)によって囲まれている。
The
スラブ5の周縁部には、外周基礎1に近づくほど高さが低くなるように傾斜した下面を有する増厚部5aが形成されている。断熱材10は、その下部がスラブ5の増厚部5aと外周基礎1との間に挟まれるような状態で基礎コンクリート100に取り付けられている。
On the peripheral edge of the
スラブ5と地盤Eとの間にはシート材7が敷設されている(図面ではシート材7を一点鎖線で表している)。シート材7は、少なくとも防湿性を有する材質、より好ましくは防湿性および防蟻性を兼ね備えた材質により構成されている。シート材7に防蟻性をもたせる場合、このシート材7の材質としては、防蟻用の薬剤が練り込まれたものを用いることができる。なお、シート材7に練り込まれる薬剤の具体例は、後述する防蟻材9の説明において例示する薬剤と基本的に同じであるので、ここでは説明を省略する。
A
立直部2の内側面2aとフーチング3の上面とが交差する角度を、以下では内角部Cと称する。この内角部Cには、白蟻を忌避する性質(防蟻性)を有する防蟻材9が充填されている。すなわち、立直部2の内側面2aをつたって白蟻が上方に(建物T側に)侵入するのを防止するためには、内側面2aの下端である内角部Cに何らかの防蟻処理を施すのが望ましく、当該防蟻処理の一環として、当実施形態では内角部Cに防蟻材9が充填されている。このように、防蟻材9が充填される内角部Cは、請求項にいう「防蟻処理部」に相当する。また、立直部2の内側面2aと協働して内角部Cを形成するフーチング3は、請求項にいう「他の部材」に相当する。
The angle at which the
防蟻材9は、防蟻性を有する固体またはペースト状の物質である。このような防蟻材9としては、例えば、防蟻用の薬剤が練りこまれたペースト状の樹脂組成物、防蟻用の薬剤を含有した樹脂成形体(フィルム、ペレット、板材など)、防蟻用の薬剤が付着された無機質の粉体ないし粒材、および尖角形状のガラス粒材のうちのいずれか1つ、もしくはこれらを2つ以上組み合わせたものを使用することができる。
The ant-
また、防蟻材9に含有される薬剤は、防蟻性を有するものであれば特にその種類を問わないが、例えば、ピレスロイド様薬剤(シラフルオフェン、エトフェンプロックス等)、ピレスロイド系薬剤(ビフェントリン、サイパーメストン、デルタメスリン、パーメスリン、ペルメスリン、アレスリン、トラロメスリン等)、カーバメント系薬剤(プロボクスル、フェノブカルブ、セビン等)、クロルニコチル系薬剤(イミダクロプリド、アセタプリド、クロチアニシン等)、ニトロガニリン系薬剤(ジノテフラン等)、有機リン系殺虫剤(ホキシム、テトラクロクピンホス、フェニトロチオン、プロベタンホス等)、ピラゾール系薬剤(フィブロニル等)、クロルフェノール系薬剤(4−プロモ−2,5−ジクロルフェノール(BDCP)等)、フェニルピロール系(クロルフェナビル等)、ヒバ油、ウコン、カプリン酸、ヤシ油、パーム油等を、上記薬剤として使用することができる。
Further, the kind of the agent contained in the ant-
図2〜図4は断熱材10の具体的形状等を説明するための斜視図および断面図である。以下の説明では、断熱材10における立直部2側の面を裏面11、断熱材10における立直部2とは反対側(床下側)の面を表面13、フーチング3を覆う断熱材10の下面を底面12とする。
2 to 4 are a perspective view and a cross-sectional view for explaining a specific shape and the like of the
断熱材10の底面12には、当該底面12と裏面11とが交差する角部を矩形状に切り欠いた底溝12aが形成されている。この底溝12aの存在により、外周基礎1の内角部Cには、断熱材10が取り付けられた状態において、フーチング3の上面と立直部2の内側面2aと底溝12aとにより囲まれた所定容積の(断面矩形の)空間が形成される。防蟻材9は、この底溝12aに対応する空間に閉じ込められるような状態で配置されている(図1参照)。なお、当実施形態のような矩形状の底溝12aを設ける代わりに、断熱材10の角部(底面12と裏面11とが交差する角部)をテーパ状にカットすることにより、当該カット面(傾斜面)とフーチング3の上面と立直部2の内側面2aとの間に断面三角形の空間が形成されるようにしてもよい。
A
断熱材10には、当該断熱材10を厚み方向に貫通する複数のガイド孔15が形成されている。各ガイド孔15は、断熱材10の高さ方向(上下方向)の中間部に水平方向に並ぶように設けられている。断熱材10が立直部2の内側面2aに取り付けられた状態(図1)において、断熱材10の表面13に開口するガイド孔15の入口は、スラブ5の上面よりも高いところに位置している。
A plurality of guide holes 15 penetrating the
断熱材10には、その裏面11および底面12の一部を覆うように不織布20が取り付けられている。なお、不織布20は、図1、図2、図4では太い実線により表され、図3ではグレーの着色領域により表されている。これらの図に示すように、不織布20は、裏面11のうちガイド孔15よりも若干高い位置から下端の底溝12aに至るまでの範囲(裏面11の略下半分)と、底面12のうち底溝12aが形成されている部分とを連続して覆うように取り付けられている。不織布20を断熱材10に固定する手段は特に問わないが、例えば、接着剤、ビス、タッカー等を用いて不織布20を断熱材10に固定してもよいし、不織布20が内面に装着された金型を用いて断熱材10を成形することにより断熱材10と不織布20とを一体化してもよい。
A
ここで、当実施形態で用いられる不織布20には、親水処理が施されている。これは、メンテナンス作業時に供給される後述する防蟻薬液9aが不織布20に浸透するのを促進するためである。
Here, the
不織布20の材料の具体例としては、ポリエステル樹脂(ポリエチレンテレフタレート樹脂)、ポリエチレン樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリアミド樹脂、およびこれらの複合物などの合成材料、絹、綿、麻などの天然材料、ガラス繊維、炭素繊維などの無機材料が挙げられる。不織布20は、これらの材料のいずれを用いて、例えばスパンボンド法またはメルトブロー法によって製造される。不織布20の目付量は5〜500g/m2であることが好ましく、より好ましくは10〜250g/m2、さらに好ましくは15〜100g/m2である。
Specific examples of the material of the
親水処理としては、例えば、不織布20に界面活性剤を付与する処理、不織布20に親水性樹脂を塗布する処理、不織布20表面のエッチング処理またはプラズマ処理、酸化チタン等の光触媒を用いた表面処理、およびアルカリケイ酸塩等の無機系コート剤を用いた表面処理のいずれかもしくはこれらを2つ以上組み合わせた処理が好適である。
Examples of the hydrophilic treatment include a treatment for imparting a surfactant to the
親水処理のために不織布20に界面活性剤を付与する用いる場合は、例えば、不織布20の表面に界面活性剤を噴霧または塗布して含浸させるか、もしくは不織布20の材料として界面活性剤が練り込まれた合成材料を用いるとよい。界面活性剤の付与量としては、繊維に対する固形分換算で0.02〜5質量%の界面活性剤を付与することが好ましく、より好ましくは0.05〜3質量%であり、さらに好ましくは0.1〜2質量%である。
When a surfactant is applied to the
界面活性剤としては、アニオン系界面活性剤、カチオン系界面活性剤、ノニオン系界面活性剤、および両性イオン界面活性剤のいずれかもしくはこれらを2つ以上組み合わせたものが好適である。 As the surfactant, any one of anionic surfactants, cationic surfactants, nonionic surfactants, and zwitterionic surfactants or a combination of two or more thereof is suitable.
アニオン系界面活性剤の具体例としては、脂肪酸ナトリウム、脂肪酸カリウム、アルファスルホ脂肪酸エステルナトリウム、アルキルベンゼンスルホン酸ナトリウム、アルキル硫酸エステルナトリウム、アルキルエーテル硫酸エステルナトリウム、アルファオレフィンスルホン酸ナトリウム、アルキルスルホン酸ナトリウムが挙げられる。 Specific examples of anionic surfactants include fatty acid sodium, fatty acid potassium, sodium alphasulfo fatty acid ester, sodium alkylbenzene sulfonate, sodium alkyl sulfate ester, sodium alkyl ether sulfate, sodium alpha olefin sulfonate, and sodium alkyl sulfonate. Can be mentioned.
カチオン系界面活性剤の具体例としては、アルキルトリメチルアンモニウム塩、ジアルキルジメチルアンモニウム塩、ラウリルトリメチルアンモニウム塩、ステアリルトリメチルアンモニウム塩、セチルトリメチルアンモニウム塩、ジステアリルジメチルアンモニウム塩などの4級アンモニウム塩が挙げられる。 Specific examples of the cationic surfactant include quaternary ammonium salts such as alkyltrimethylammonium salt, dialkyldimethylammonium salt, lauryltrimethylammonium salt, stearyltrimethylammonium salt, cetyltrimethylammonium salt, and distearyldimethylammonium salt. .
ノニオン系界面活性剤の具体例としては、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリプロピレングリコールエチレンオキサイド付加物などのポリエチレングリコール型界面活性剤、ショ糖脂肪酸エステルソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸アルカノールアミドなどの多価アルコール型界面活性剤が挙げられる。 Specific examples of nonionic surfactants include polyethylene glycol type surfactants such as polyoxyethylene alkyl ether, polyoxyethylene alkyl phenyl ether, and polypropylene glycol ethylene oxide adducts, sucrose fatty acid ester sorbitan fatty acid ester, polyoxyethylene Examples include polyhydric alcohol surfactants such as sorbitan fatty acid esters and fatty acid alkanolamides.
両性イオン界面活性剤の具体例としては、アルキルアミノ脂肪酸ナトリウム、アルキルベタイン、アルキルアミンオキシドが挙げられる。 Specific examples of the zwitterionic surfactant include alkylamino fatty acid sodium, alkylbetaine, and alkylamine oxide.
上述した各方法により親水処理された不織布20は、JIS L1907(バイレック法)により測定される吸水速度が5〜100mmであることが好ましく、より好ましくは10〜100mm、さらに好ましくは20〜100mmである。なお、親水処理をしなかった場合、吸水速度は0mmになる。
The
実施例として、目付量35g/m2のポリエチレンテレフタレート樹脂製の不織布に、ノニオン系界面活性剤(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)を付与した。この場合に得られた不織布の吸水速度は42mmであった。 As an example, a nonionic surfactant (polyoxyethylene alkyl ether) was applied to a nonwoven fabric made of polyethylene terephthalate resin having a basis weight of 35 g / m 2 . The water absorption speed of the nonwoven fabric obtained in this case was 42 mm.
(2)施工方法
次に、以上のような基礎構造を施工する方法について説明する。なお、この説明の前提として、地盤Eには既に外周基礎1(立直部2およびフーチング3)が打設されているものとする。
(2) Construction method Next, a method for constructing the above-described foundation structure will be described. As a premise of this explanation, it is assumed that the outer periphery foundation 1 (the
この状態から始める作業としては、まず、図5に示すように、床下の地盤Eにおける立直部2に近い部分に掘り込み部Xを形成する。この掘り込み部Xは、下面の幅が断熱材10の厚みと略同一で、かつ上面の幅が下面の幅よりも大きくなるように形成される。このような掘り込み部Xが形成された後の地盤Eの外周は、上側ほど立直部2から離間するように傾斜した傾斜面yとなる。
As an operation starting from this state, first, as shown in FIG. 5, a dug portion X is formed in a portion near the
次いで、図6に示すように、掘り込み部Xの形成に伴い露出したフーチング3の上面と立直部2の内側面2aとが交差する内角部Cに防蟻材9を配置する。また、床下の地盤Eの上面を覆うようにシート材7を敷設する。このとき、シート材7の周縁部は、掘り込み部Xにより露出したフーチング3の上面と、内角部Cに配置された防蟻材9とをともに覆うように敷設される。
Next, as shown in FIG. 6, the termite-
次いで、図7に示すように、裏面11および底面12に不織布20が取り付けられた断熱材10(図2、図3参照)を用意し、これを外周基礎1に取り付ける。すなわち、断熱材10の底面12をフーチング3の上面に載置するとともに、断熱材10の裏面11を例えば接着剤(好ましくは防蟻用の薬剤を含有した接着剤)を用いて立直部2の内側面2aに固定することにより、立直部2の内側面2aを覆うように断熱材10を取り付ける。
Next, as shown in FIG. 7, a heat insulating material 10 (see FIGS. 2 and 3) in which a
上記のようにして断熱材10が取り付けられると、図8に示すように、この断熱材10の底面12によって、フーチング3の上面に敷設されたシート材7、および内角部Cに配置された防蟻材9が上から覆われる。このとき、防蟻材9は、断熱材10の底面12に設けられた底溝12aに対応する空間(底溝12aと内角部Cとで囲まれた空間)に閉じ込められる。また、この空間に入りきらない一部の防蟻材9は、断熱材10の底面12とフーチング3の上面との間に挟まれて引き伸ばされる。
When the
次いで、床下の地盤Eを覆うようにスラブ5を施工する(図1参照)。このとき、地盤Eの掘り込み部X、より詳しくは掘り込み部Xのうち断熱材10の表面13と地盤Eの傾斜面yとの間に形成される空間にもコンクリートが流れ込み、この掘り込み部Xに対応する部分に増厚部5aが形成される。これにより、スラブ5の増厚部5aと立直部2の内側面2aとの間に断熱材10の下部が挟み込まれ、断熱材10がより強固に固定される。なお、スラブ5の厚みは、当該スラブ5の上面の高さが断熱材10のガイド孔15よりも低くなるような厚みとされる。このため、スラブ5の施工後においても、ガイド孔15の入口(表面13側の開口)が塞がれることはない。
Next, the
(3)メンテナンス作業
次に、以上のような方法で施工された基礎構造に対し、防蟻効果を維持するためのメンテナンスを作業を行うときの作業手順について説明する。
(3) Maintenance work Next, the work procedure when carrying out the maintenance work for maintaining the ant-proof effect on the foundation structure constructed by the above method will be described.
土中に住む白蟻は、基本的に暗がりを行動範囲とするため、建物Tに侵入しようという場合は、例えば立直部2の内側面2aと断熱材10の裏面11との隙間を通って上方に這い上がろうとする。しかしながら、当実施形態の構造では、立直部2とフーチング3との内角部Cに防蟻材9が配置されているため、基本的には、この防蟻材9によって白蟻の這い上がりが阻止される。しかしながら、防蟻材9に含有されている薬剤の効果が経年劣化により薄れたり、防蟻材9の体積が乾燥により収縮するなどしていれば、白蟻が防蟻材9を通過してさらに上方まで這い上がり、建物Tの土台Ta等が白蟻に食われるという被害(食害)が及ぶこともあり得る。このような白蟻による被害を抑えるには、防蟻材9に定期的に防蟻薬液9a(図9)を供給することが有効である。
Since the white ants that live in the soil basically use the darkness as the range of action, when trying to enter the building T, for example, upward through a gap between the
当実施形態において、上記のような防蟻薬液9aの供給作業は、断熱材10を基礎コンクリート100に取り付けた状態のままで行うことが可能である。その一例を図9に示す。図9は、注射器Sを用いて防蟻薬液9aを防蟻材9に導入する場合を例示したものである。防蟻薬液9aとしては、例えば、防蟻用の薬剤を水または溶剤に溶かしたものを用いることができ、この防蟻薬液9aに含まれる薬剤としては、防蟻材9の説明の際に挙げたものと同様の薬剤を用いることができる。
In the present embodiment, the above-described supply operation of the
防蟻薬液9aを供給するために、作業者は、建物Tの床下に入り込み、注射器Sを用いて断熱材10に防蟻薬液9aを注入する。より具体的には、防蟻薬液9aが内部に装填された注射器Sの針先を、断熱材10のガイド孔15の入口(表面13側の開口)に挿入し、その状態で、注射器Sのピストンを押圧することにより、注射器S内の防蟻薬液9aをガイド孔15の内部に注入する。ガイド孔15に注入された防蟻薬液9aは、ガイド孔15の出口(裏面11側の開口)から流出し、裏面11に取り付けられた不織布20に含浸される。不織布20に含浸された防蟻薬液9aは、時間経過とともに不織布20全体に浸透することにより、断熱材10の裏面11と立直部2の内側面2aとの間を通って下方へと移動していく。これにより、防蟻薬液9aは、不織布20の下端部、つまり断熱材10の底溝12aを覆っている部分の不織布20にまで移動し、最終的には、当該底溝12aと内角部Cとに囲まれた空間に配置されている防蟻材9に到達する。
In order to supply the ant
このように、当実施形態では、メンテナンス時にガイド孔15から注入される防蟻薬液9aを、断熱材10の裏面11と立直部2の内側面2aとの間を通って内角部C(防蟻材9)まで移動させる必要があるので、この防蟻薬液9aの移動経路に対応する箇所、つまり断熱材10の裏面11の略下半分と底溝12aとに、防蟻薬液9aが浸透可能な不織布20が取り付けられている。防蟻薬液9aの移動経路上に不織布20が取り付けられていることで、ガイド孔15から注入された防蟻薬液9aは、不織布20を通じて、内角部Cに配置されている防蟻材9にまんべんなく行き渡る。
In this way, in this embodiment, the
(4)作用等
以上説明したように、上記第1実施形態の基礎構造では、立直部2の内側面2aとフーチング3の上面とが交差する内角部Cが防蟻処理部とされ、当該内角部Cに防蟻材9が配置されている。立直部2の内側面2aには断熱材10が取り付けられており、当該断熱材10の下端(底面12)には、防蟻材9を内角部Cに閉じ込めるための底溝12aが形成されている。また、断熱材10には、その下端の底溝12aと、当該底溝12aからその所定距離上方までの範囲の裏面11とを連続して覆うように、親水処理が施された不織布20が取り付けられているとともに、当該不織布20と重複する高さ位置(不織布20の上端より若干低い位置)に、断熱材10を厚み方向に貫通するガイド孔15が形成されている。このような構成によれば、断熱材10に設けられたガイド孔15に防蟻薬液9aを注入するだけで、当該防蟻薬液9aを不織布20を通じて内角部C(防蟻材9)まで移動させることができるので、防蟻薬液9aの供給作業をより効率化できる等の利点がある。
(4) Operation, etc. As described above, in the basic structure of the first embodiment, the inner corner C where the
すなわち、上記第1実施形態において、断熱材10のガイド孔15に防蟻薬液9aが注入されると、断熱材10の裏面11に防蟻薬液9aが流出し、この流出した防蟻薬液9aが、断熱材10の裏面11および底溝12aに取り付けられた不織布20を通じて、立直部2の内側面2aとフーチング3の上面とが交差する内角部Cまで移動する。このように、わざわざ断熱材10を取り外すなどの煩雑な準備をしなくても、防蟻薬液9aを内角部Cまで移動させることができるので、内角部Cに配置された防蟻材9に防蟻薬液9aを効率よく供給することができ、メンテナンスの作業性を格段に向上させることができる。また、防蟻材9に防蟻薬液9aが定期的に供給されることにより、内角部Cでの防蟻効果が長期間に亘って維持されるので、内角部Cを通った白蟻の侵入を確実に防止することができる。
That is, in the first embodiment, when the termite
特に、上記第1実施形態では、防蟻薬液9aが不織布20に浸透し易くなるように当該不織布20に親水処理が施されているので、ガイド孔15に注入された防蟻薬液9aを不織布20を通じて確実に内角部Cまで移動させることができ、当該防蟻薬液9aをより効率よく防蟻材9に供給することができる。
In particular, in the first embodiment, since the
また、断熱材10の裏面11に取り付けられた不織布20に防蟻薬液9aが含浸されることで、不織布20自体が防蟻性能を発揮することになるので、この不織布20により、立直部2の内側面2aと断熱材10の裏面11との間を通った白蟻の侵入を阻止することができる。これにより、内角部Cに配置された防蟻材10を突破した白蟻が仮に存在したとしても、この白蟻がさらに上方に移動して建物Tに侵入するのをより確実に防止することができる。
Further, since the
なお、上記第1実施形態では、断熱材10の裏面11におけるガイド孔15より下側の領域と断熱材10の底溝12aとをそれぞれ覆うように不織布20を取り付けたが、不織布20は、少なくとも、ガイド孔15から供給された防蟻薬液9aが内角部C(防蟻材9)まで移動するときの移動経路上に取り付けられていればよい。このため、不織布20は、少なくとも断熱材10の裏面11の下方領域(ガイド孔15より下側の領域)を覆っていればよく、底溝12aを覆う部分の不織布20については省略してもよい。この場合でも、不織布20に含浸された防蟻薬液9aは、不織布20の下端を通じて防蟻材9に到達すると考えられる。ただし、いずれの場合でも、ガイド孔15に注入された防蟻薬液9aを確実に不織布20に含浸させるために、ガイド孔15は不織布20と重複する高さ位置に設ける必要がある。言い換えると、不織布20は、断熱材10の裏面11のうちその下端からガイド孔15の出口(裏面11側の開口)までの範囲を少なくとも覆うように取り付けられる。
In the first embodiment, the
また、上記第1実施形態では、防蟻材9が配置された内角部Cに防蟻薬液9aを移動させるために、断熱材10に設けられたガイド孔15に注射器Sを用いて防蟻薬液9aを注入するようにしたが、ガイド孔15に防蟻薬液9aを注入できるものであれば、注射器Sに限らず適宜使用可能である。
Moreover, in the said 1st Embodiment, in order to move the termite chemical |
また、ガイド孔15は、予め断熱材10に設けられていなくてもよい。すなわち、建物Tの施工時は、ガイド孔が設けられていない断熱材を外周基礎1に取り付け、防蟻薬液9aを供給するメンテナンス時にはじめて断熱材にガイド孔を設けるようにしてもよい。
Further, the
また、上記第1実施形態では、スラブ5の上面には断熱材を配置しなかったが、図16を用いて説明した従来技術と同様に、スラブ5の上面に断熱材10とは別の断熱材を配置してもよい。
Moreover, in the said 1st Embodiment, although the heat insulating material was not arrange | positioned on the upper surface of the
また、上記第1実施形態では、断熱材10の底面12を部分的に切り欠いて底溝12aを形成し、この底溝12aと外周基礎1の内角部Cとにより囲まれた空間に防蟻材9を閉じ込めるようにしたが、上記底溝12aは必須ではなく、省略してもよい。底溝12aを省略した場合、つまり図10に示すように断熱材10の底面を段差のない平坦な面12’によって構成した場合は、例えば、断熱材10の底面12’とフーチング3との間に防蟻材9をまんべんなく引き伸ばし、両者の隙間を埋めるように防蟻材9を配置することが望ましい。また、不織布20については、ガイド孔15より下方の範囲の断熱材10の裏面11と、断熱材10の底面12’の全面とを覆うように取り付けることが望ましい。なお、この図10の例では、フーチング3の上面における防蟻材9の配置領域(断熱材10の底面12’とフーチング3の上面との間)が、請求項にいう「防蟻処理部」に相当する。
Moreover, in the said 1st Embodiment, the
また、上記第1実施形態では、建物Tを支持する立直部2とその下端部から水平方向に張り出すフーチング3とを備えた外周基礎1(いわゆる布基礎)の内角部C、つまり立直部2の内側面2aとフーチング3の上面とが交差する内角部Cに防蟻材9を配置し、当該防蟻材9に防蟻薬液9aを供給するという例について説明したが、本発明が適用可能な構造は、上記のような内角部Cに防蟻材9を配置した例に限られない。例えば、図11に示す例では、基礎コンクリート101が外周基礎1(立直部2およびフーチング3)とスラブ105とを有しており、スラブ105の周縁部が立直部2の内側面2aまで拡がっている。このため、スラブ105の上面と立直部2の内側面2aとによって内角部C’が形成されている。そして、この内角部C’に防蟻材9が配置され、その上方に断熱材10が取り付けられている。この図11の例において、防蟻材9が配置される内角部C’は、請求項にいう「防蟻処理部」に相当し、立直部2の内側面2aと協働して内角部C’を形成するスラブ105の周縁部は、請求項にいう「他の部材」に相当し、内角部C’に配置された防蟻材9を覆う断熱材10は、請求項にいう「遮蔽部材」に相当する。
Moreover, in the said 1st Embodiment, the internal corner | angular part C of the outer periphery foundation 1 (what is called a cloth foundation) provided with the
また、図12に示すように、地盤Eがスラブで覆われていない基礎構造に断熱材10を取り付ける場合にも、本発明は適用可能である。すなわち、図12の例では、地盤Eの上面にシート材7が敷設されており、このシート材7の周縁部を地盤Eとの間で挟むように断熱材10が取り付けられている。地盤Eの上面と立直部2の内側面2aとが交差する内角部C”には防蟻材9が配置され、この防蟻材9を上から覆うように断熱材10が取り付けられている。なお、図12の例では、内角部C”が請求項にいう「防蟻処理部」に相当し、地盤Eが請求項にいう「他の部材」に相当し、断熱材10が請求項にいう「遮蔽部材」に該当する。
Moreover, as shown in FIG. 12, this invention is applicable also when attaching the
さらに、図示を省略するが、外周基礎1からフーチング3が省略されたいわゆるベタ基礎とよばれる基礎構造の場合にも、本発明は適用可能である。この場合、基礎コンクリートは、地盤を覆うように水平方向に拡がるスラブ(底盤コンクリート)と、当該スラブの周縁部の上面に接合されて上方に立設される立直部とを備える。この場合でも、上記図11の例と同様、立直部とスラブとにより内角部が形成されるので、この内角部(防蟻処理部)に防蟻材を施工することができる。
Furthermore, although not shown in the drawings, the present invention can also be applied to a foundation structure called a so-called solid foundation in which the
<第2実施形態>
図13は、本発明の第2実施形態を説明するための図である。なお、本図において、先の第1実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、その詳細な説明を省略する。
Second Embodiment
FIG. 13 is a diagram for explaining a second embodiment of the present invention. In this figure, the same components as those in the first embodiment are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
図13に示される第2実施形態では、外周基礎1に取り付けられる断熱材50が、上下方向に2分割されている。すなわち、断熱材50は、フーチング3の上側に配置される下側断熱材50Aと、下側断熱材50Aの上側に配置される上側断熱材50Bとを有している。下側断熱材50Aは、立直部2の内側面2aの下方領域を覆うように取り付けられ、上側断熱材50Bは、立直部2の内側面2aにおける下側断熱材50Aよりも上方領域を覆うように取り付けられている。これにより、立直部2の内側面2aは、上下方向のほぼ全域が下側断熱材50Aおよび上側断熱材50Bによって覆われている。
In 2nd Embodiment shown by FIG. 13, the
外周基礎1の内角部C、つまり立直部2の内側面2aとフーチング3の上面とが交差する内角部Cには、防蟻材9が配置されている。なお、当実施形態において、防蟻材9が配置される内角部Cは、請求項にいう「防蟻処理部」に相当し、立直部2の内側面2aと協働して内角部Cを形成するフーチング3は、請求項にいう「他の部材」に相当する。
An ant-
下側断熱材50Aの底面52には、当該底面52と裏面51とが交差する角部を矩形状に切り欠いた底溝52aが形成されており、この底溝52aと外周基礎1の内角部Cとにより囲まれた空間に閉じ込められるようにして防蟻材9が配置されている。このように、当実施形態における下側断熱材50Aは、内角部Cに配置された防蟻材9を床下側から見えないように覆っているので、請求項にいう「遮蔽部材」に相当する。
A
下側断熱材50Aには、先の第1実施形態と同様の親水処理が施された不織布60が取り付けられている。具体的に、不織布60は、下側断熱材50Aの裏面51、底面52(底溝52aを含む)、表面53、および上面54をそれぞれ覆うように取り付けられている。さらに、図示を省略するが、図13の紙面に直交する方向を下側断熱材50Aの長手方向としたとき、この長手方向の一側と他側の側面にも不織布60が取り付けられている。このように、不織布60は、直方体形状の下側断熱材50Aの6面全てを覆うように取り付けられている。
A
当実施形態において、防蟻効果を維持するためのメンテナンス作業を行うときは、図14に示すように、床下に露出した部分の不織布60、より具体的には、下側断熱材50Aの表面53のうちスラブ5よりも上側に位置する部分の不織布60に、例えば噴霧器70を用いて防蟻薬液9aを散布する。
In the present embodiment, when performing maintenance work to maintain the ant-proof effect, as shown in FIG. 14, the portion of the
噴霧器70から散布された防蟻薬液9aは、上述した不織布60の露出部分に含浸されて、時間経過とともに不織布60の全体に浸透する。これにより、防蟻薬液9aは、外周基礎1の内角部Cに位置する不織布60にまで浸透し、最終的には、当該内角部Cに配置された防蟻材9に到達する。
The termite
以上のように、上記第2実施形態では、下側断熱材50Aおよび上側断熱材50Bを含む分割タイプの断熱材50が外周基礎1に取り付けられるとともに、このうちの下側断熱材50Aの全面(裏面51、底面52、表面53、上面54)に、親水処理が施された不織布60が取り付けられている。このため、メンテナンス時には、下側断熱材50Aに取り付けられた不織布60に防蟻薬液9aを含浸させるだけの簡単な方法で、内角部Cまで防蟻薬液9aを確実に移動させることができ、当該内角部Cに配置された防蟻材9に防蟻薬液9aを効率よく供給することができる。
As described above, in the second embodiment, the split-type
また、断熱材50が上下に分割されている(下側断熱材50Aおよび上側断熱材50Bを有する)ので、防蟻材9を覆う下側断熱材50Aにのみ不織布60を取り付ければ足り、その上の上側断熱材50Bには不織布60を取り付けなくて済む。このため、たとえ下側断熱材50Aの全面を不織布60によって覆ったとしても、その不織布60の使用面積を効果的に抑制することができる。
Moreover, since the
なお、上記第2実施形態では、下側断熱材50Aの全面を覆うように不織布60を取り付けたが、不織布60は、少なくとも、噴霧器70から散布された防蟻薬液9aが内角部C(防蟻材9)まで移動するときの移動経路上に取り付けられていればよい。このため、不織布60は、例えば、下側断熱材50Aの表面53のうち床下に露出している部分(スラブ5の上面よりも上側の部分)と下側断熱材50の上面54および裏面51だけを覆うものであってもよい。このようにした場合でも、床下に露出した部分の不織布60に散布された防蟻薬液9aが、下側断熱材50Aの上面54および裏面51を覆う部分の不織布60を通じて内角部Cまで移動する。
In the second embodiment, the
さらに、下側断熱材50Aの表面53および底面52だけに不織布60を取り付けてもよく、この場合でも、防蟻薬液9aを不織布60を通じて内角部C(防蟻材9)まで移動させることができる。ただしこの場合は、下側断熱材50Aの裏面51と立直部2の内側面2aとの間に、防蟻薬液9aが含浸された不織布が存在しなくなるので、裏面51に不織布60が取り付けられた上記第2実施形態に比べれば、白蟻の建物への侵入を防止する効果が薄れるおそれがある。その意味では、下側断熱材50Aの裏面51に不織布を取り付けるパターンの方が好ましいと言える。
Further, the
また、上記第2実施形態では、不織布60に防蟻薬液9aを含浸させるために噴霧器70(図14)を用いたが、これに代わる方法として、例えば刷毛塗り等により防蟻薬液9aを不織布60に含浸させてもよい。
In the second embodiment, the sprayer 70 (FIG. 14) is used to impregnate the
また、上記第2実施形態では、先の第1実施形態と同様、立直部2の内側面2aとフーチング3の上面とが交差する内角部Cに防蟻材9を配置したが、上記第1実施形態でも説明したとおり、防蟻材9が配置される場所(防蟻処理部)は上記のような内角部Cに限られない。例えば、図11に示したとおり、立直部2とスラブ105との内角部C’に防蟻材9を配置してよいし、いわゆるベタ基礎における内角部(図示省略)に防蟻材9を配置してもよいし、図12に示したとおり、立直部2と地盤Eとの内角部C”に防蟻材9を配置してもよい。
Moreover, in the said 2nd Embodiment, although the ant-
また、上記第2実施形態では、先の第1実施形態と同様、下側断熱材50Aの底面52に底溝52aを形成したが、この底溝52aを省略し、下側断熱材50Aの底面を平坦に形成してもよい。
In the second embodiment, as in the first embodiment, the
<第3実施形態>
図15は、本発明の第3実施形態を説明するための図である。なお、本図において、先の第1、第2実施形態と同一の構成要素には同一の符号を付すこととし、その詳細な説明を省略する。
<Third Embodiment>
FIG. 15 is a diagram for explaining a third embodiment of the present invention. In the figure, the same components as those in the first and second embodiments are denoted by the same reference numerals, and detailed description thereof is omitted.
図15に示される第3実施形態では、先の第1実施形態と同様に、外周基礎1およびスラブ115からなる基礎コンクリート102が地盤Eに打設されているが、第1実施形態と異なり、外周基礎1には断熱材が取り付けられていない。スラブ115は、その周縁部(増厚部115a)が立直部2の内側面2aに当接するまで拡がっており、フーチング3における床下側への張り出し部の上面全体にスラブ115の周縁部が積層されている。
In the third embodiment shown in FIG. 15, as in the first embodiment, the foundation concrete 102 composed of the outer
外周基礎1の内角部C、つまり立直部2の内側面2aとフーチング3の上面とが交差する内角部Cには、防蟻材9が配置されている。なお、当実施形態において、防蟻材9が配置される内角部Cは、請求項にいう「防蟻処理部」に相当し、立直部2の内側面2aと協働して内角部Cを形成するフーチング3は、請求項にいう「他の部材」に相当する。
An ant-
上記内角部Cに配置された防蟻材9は、スラブ115の周縁部(増厚部115a)によって覆われている。このように、当実施形態におけるスラブ115の周縁部は、内角部Cに配置された防蟻材9を床下側から見えないように覆っているので、請求項にいう「遮蔽部材」に相当する。
The termite-
外周基礎1とスラブ115との間には、先の第1実施形態と同様の親水処理が施された不織布80が取り付けられている。不織布80は、立直部2の内側面2aに沿って上下方向に延びる部分と、防蟻材9の周りを覆う部分とを有している。前者の部分は、立直部2の内側面2aとスラブ115の周縁部との間に挟まれており、その上端はスラブ115の上面よりも高い位置まで延びている。このように、不織布80は、その上端部が床下に露出するような状態で取り付けられている。
Between the
以上のような第3実施形態において、内角部Cに配置された防蟻材9に防蟻薬液9a(図14等参照)を供給するメンテナンスの際には、不織布80のうち床下に露出した部分、つまりスラブ115の上面よりも上側に位置する不織布80の上端部に、噴霧器等を用いて防蟻薬液9aを散布する。散布された防蟻薬液9aは、不織布80の全体に浸透することにより内角部Cまで到達する。これにより、床下から見えない位置(内角部C)にある防蟻材9に効率よく防蟻薬液9aを供給することができる。
In the third embodiment as described above, a portion of the
<第4実施形態>
上述した各実施形態(第1〜第3実施形態)では、いずれも、防蟻処理部としての内角部(C,C’,C”)に固体またはペースト状の防蟻材9が配置されていたが、防蟻処理部には不織布(20,60,80)を通じて防蟻薬液9aを供給できるので、防蟻処理部に防蟻材9を配置することは必須ではない。そこで、防蟻処理部に防蟻材9を配置しない場合の一例を第4実施形態として説明する。
<Fourth embodiment>
In each of the above-described embodiments (first to third embodiments), the solid or paste-like
図16は、本発明の第4実施形態にかかる基礎構造を示す図である。この図16に示される第4実施形態では、スラブ105の周縁部と地盤Eとの間に設定された防蟻処理部Aに対する防蟻処理を、専ら不織布90に防蟻薬液9aを含浸させることで行う。
FIG. 16 is a diagram showing a basic structure according to the fourth embodiment of the present invention. In the fourth embodiment shown in FIG. 16, the ant-proofing treatment for the ant-proofing treatment part A set between the peripheral part of the
具体的に、第4実施形態では、スラブ105の周縁部の周りに、先の第1実施形態と同様の親水処理が施された不織布90が取り付けられている。不織布90は、立直部2の内側面2aに沿って上下方向に延びる部分と、防蟻処理部Aにおける地盤Eの上面に沿って水平方向に延びる部分とを有している。前者の部分は、立直部2の内側面2aとスラブ105の周縁部との間に挟まれており、その上端はスラブ105の上面よりも高い位置まで延びている。後者の部分、つまり防蟻処理部Aに配置されている部分は、スラブ105の周縁部の下面と地盤Eとの間に挟まれている。防蟻処理部Aには不織布90が存在するだけで、先の各実施形態で用いたような防蟻材9は配置されていない。
Specifically, in the fourth embodiment, a
なお、第4実施形態において、防蟻処理部Aを床下側から見えないように覆っているスラブ105は、請求項にいう「遮蔽部材」に相当する。
In the fourth embodiment, the
このように、第4実施形態では、防蟻処理部Aに防蟻材9が配置されていないため、建物Tを施工する当初から、不織布90を用いて防蟻処理部Aを防蟻処理しておくとよい。すなわち、不織布90のうち床下に露出した部分、つまりスラブ105の上面よりも上側に位置する不織布90の上端部に、噴霧器等を用いて防蟻薬液9a(図14等参照)を散布する。散布された防蟻薬液9aは、不織布90の全体に浸透することにより防蟻処理部Aまで到達する。これにより、床下から見えない位置にある防蟻処理部Aに防蟻薬液9aを供給し、当該防蟻処理部Aを効率よく防蟻処理することができる。
Thus, in 4th Embodiment, since the ant-
また、建物Tの完成後相当の期間が経過したような場合には、防蟻処理部Aでの防蟻効果が低下しているので、これを補うべく、上記と同様に不織布90を用いて防蟻薬液9aを防蟻処理部Aに供給する。これにより、防蟻処理部Aでの防蟻効果を長期間に亘って維持することができる。
In addition, when a considerable period of time has passed after the completion of the building T, the ant-proofing effect in the ant-proofing treatment part A is reduced. The ant-proofing
<第5実施形態>
さらに、図17を用いて、防蟻処理部に防蟻材9を配置しない別の例を、本発明の第5実施形態として説明する。図17に示される第5実施形態では、スラブ115を上下方向に貫通するように配管Zが配設されている。そして、この配管Zの貫通部におけるスラブ115の下面と地盤Eとの間が、防蟻処理部Bとして設定されている。
<Fifth Embodiment>
Furthermore, another example in which the ant-
配管Zの貫通部には、先の第1実施形態と同様の親水処理が施された不織布91が取り付けられている。不織布91は、配管Zの周面に沿って上下方向に延びる部分と、防蟻処理部Bにおける地盤Eの上面に沿って水平方向に延びる部分とを有している。前者の部分は、配管Zの周面とスラブ115との間に挟まれており、その上端はスラブ115の上面よりも高い位置まで延びている。後者の部分、つまり防蟻処理部Bに配置されている部分は、配管Zを囲む部分のスラブ115の下面と地盤Eとの間に挟まれている。防蟻処理部Bには不織布91が存在するだけで、先の各実施形態で用いたような防蟻材9は配置されていない。
A
なお、第5実施形態において、防蟻処理部Bを床下側から見えないように覆っているスラブ115は、請求項にいう「遮蔽部材」に相当する。
In the fifth embodiment, the
このように、第5実施形態では、防蟻処理部Bに防蟻材9が配置されていないため、建物Tを施工する当初から、不織布91を用いて防蟻処理部Bを防蟻処理しておくとよい。すなわち、不織布91のうち床下に露出した部分、つまりスラブ115の上面よりも上側に位置する不織布91の上端部に、噴霧器等を用いて防蟻薬液9a(図14等参照)を散布する。散布された防蟻薬液9aは、不織布91の全体に浸透することにより防蟻処理部Bまで到達する。これにより、床下から見えない位置にある防蟻処理部Bに防蟻薬液9aを供給し、当該防蟻処理部Bを効率よく防蟻処理することができる。
Thus, in 5th Embodiment, since the ant-
また、建物Tの完成後相当の期間が経過したような場合には、防蟻処理部Bでの防蟻効果が低下しているので、これを補うべく、上記と同様に不織布91を用いて防蟻薬液9aを防蟻処理部Bに供給する。これにより、防蟻処理部Bでの防蟻効果を長期間に亘って維持することができる。
In addition, when a considerable period of time has passed after the completion of the building T, the ant-proofing effect in the ant-proofing treatment part B is reduced. The ant-proofing
<他の実施形態>
上述した第1〜第5実施形態では、防蟻薬液9aの不織布(20,60,80,90,91)への浸透性を高めるために、親水処理を施した不織布を用いたが、浸透性を高める方法はこれに限られない。例えば、防蟻薬液9aとして、不織布への浸透性を高めるための界面活性剤が含有されたものを用いることが考えられる。界面活性剤は、防蟻薬液9aの浸透性を高める作用のあるものであればその種類を問わないが、例えば、不織布の親水処理に関する説明の際に挙げたのと同じ界面活性剤を用いることができる。
<Other embodiments>
In the 1st-5th embodiment mentioned above, in order to improve the permeability | transmittance to the nonwoven fabric (20, 60, 80, 90, 91) of the ant-proofing chemical |
界面活性剤が含有された防蟻薬液9aの不織布への吸水速度(JIS L1907(バイレック法)により測定される吸水速度)は、5〜100mmであることが好ましく、より好ましくは10〜100mm、さらに好ましくは20〜100mmである。
The water absorption rate to the non-woven fabric of the
また、防蟻薬液9a中の界面活性剤の含有量(濃度)は、固形分換算で0.02〜5質量%であることが好ましく、より好ましくは0.05〜3質量%、さらに好ましくは0.1〜2質量%である。界面活性剤の含有量(濃度)をこの範囲に設定すれば、親水処理を施していない不織布に対する防蟻薬液9aの吸水速度を、上述した吸水速度(5〜100mm)に調整することができる。
Moreover, it is preferable that content (concentration) of surfactant in the termite
100,101,102 基礎コンクリート
1 外周基礎
2 立直部
2a (立直基礎の)内側面
3 フーチング
5,105,115 スラブ
9 防蟻材
9a 防蟻薬液
10,50 断熱材
20,60,80,90,91 不織布
A 防蟻処理部
B 防蟻処理部
C,C’,C” 内角部(防蟻処理部)
DESCRIPTION OF SYMBOLS 100,101,102
Claims (3)
前記基礎コンクリートの防蟻処理部を覆うように遮蔽部材を取り付けるステップと、Attaching a shielding member so as to cover the ant-proof treatment part of the basic concrete;
前記遮蔽部材を取り付けた後、当該遮蔽部材が存在する状態のままで防蟻薬液を供給し、当該防蟻薬液を所定の移動経路を通って前記防蟻処理部に移動させるステップと、After attaching the shielding member, supplying the ant protection chemical while the shielding member is present, and moving the ant protection chemical through the predetermined movement path to the ant protection treatment unit;
前記遮蔽部材を取り付ける前に、前記防蟻薬液の移動経路上に不織布を取り付けるステップとを含み、Before attaching the shielding member, attaching a non-woven fabric on the movement path of the anti-anticide solution,
前記防蟻薬液として、前記不織布への浸透性を高めるための界面活性剤が含有されたものを用い、As the anti-anticide solution, a solution containing a surfactant for enhancing the permeability to the nonwoven fabric is used,
バイレック法により測定される前記防蟻薬液の不織布への吸水速度が5〜100mmとなるように、前記防蟻薬液中の前記界面活性剤の含有量を0.02〜5質量%に設定する、ことを特徴とする基礎構造の防蟻処理方法。The content of the surfactant in the ant-proofing chemical solution is set to 0.02 to 5% by mass so that the water absorption rate of the ant-proofing chemical solution measured by the Bayrec method is 5 to 100 mm. An ant-proofing method for a basic structure characterized by the above.
前記基礎コンクリートは、床下の地盤から上方に立設された立直部を備え、
前記防蟻処理部は、前記立直部の内側面と他の部材の上面とが交差する内角部である、ことを特徴とする基礎構造の防蟻処理方法。 In the ant-proofing method of the basic structure according to claim 1,
The foundation concrete includes a vertical portion erected upward from the ground below the floor,
The anti-termite processing unit, and the upper surface of the inner surface and the other member of the upright portion is a inner angle portion intersecting, anti-termite treatment method of foundation structure you wherein a.
固体またはペースト状の防蟻材が前記内角部に配置された、ことを特徴とする基礎構造の防蟻処理方法。
In the method for preventing ant of the foundation structure of the building according to claim 2,
Solid or pasty termite material is disposed on the inner angle portion, anti-termite treatment method of foundation structure you wherein a.
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