JP6497829B1 - スポンジ生地の評価方法、評価装置及び評価装置に用いられる載置治具 - Google Patents

スポンジ生地の評価方法、評価装置及び評価装置に用いられる載置治具 Download PDF

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Abstract

【課題】スポンジ生地の割れ易さを定量的に評価可能な評価方法及び評価装置を提供する。【解決手段】スポンジ生地Sの評価方法であって、載置治具10に橋渡しされて、載置されたスポンジ生地Sを、プランジャ20を用いて定速度で押圧し、プランジャ20に反力として作用する押圧反力Fが第1負荷値f1から最大負荷値f2まで変化したときのプランジャ20の押込み距離H(h1−h2)を演算し、押込み距離Hに基づいて、スポンジ生地Sの割れ易さを評価するものである。スポンジ生地Sの評価装置100であって、枠状の載置治具10と、プランジャ20と、を備え、演算手段61は、押圧反力Fが第1負荷値f1に到達したときのプランジャ20の位置h1から押圧反力Fが最大負荷値f2に到達したときのプランジャ20の位置h2までの移動距離hを押込み距離Hとして演算するものである。【選択図】図3

Description

本発明は、スポンジ生地の評価方法、相対評価方法、評価装置及び評価装置に用いられる載置治具に関する。
<背景技術の説明−1>
従来から、ロールケーキやショートケーキ(ホールケーキ)などには、薄いスポンジ生地が使用されている。スポンジ生地は大きく薄いため、手作業で複数層に積層する作業や、ロール状に巻く巻取作業を行う際に、スポンジ生地が撓み又は曲げにより、割れてしまうことがある。スポンジ生地が割れると、商品として価値が低下するため、販売できなくなることがある。
<背景技術の説明−2>
このため、製造時の取扱い易さや、歩留りの改善のため、スポンジ生地が割れ難く、しなやかで、弾力性のある状態になるように、スポンジ生地を製造する職人は、原料配合量やオーブン焼成温度などの製造条件を種々工夫している。
<背景技術の説明−3>
種々の条件で製造されたスポンジ生地が実際に割れ難くなったかなどの評価は、手で触ったときの質感や、手で持ち上げ、スポンジ生地を数回ゆすり、ぼろぼろと生地が崩れたり、割れてきたりする状態で判断するいわゆる官能評価で行われている(例えば、特許文献1の段落0053参照)。
<特許文献2の説明−1>
なお、スポンジ生地の割れ易さを評価するものではないが、食品の特性を定量的に評価する評価方法として、特許文献2に記載のような、画像解析装置でベーカリー食品の内相のきめの細かさを評価するものがある。
<特許文献3の説明−1>
また、他の評価方法として、特許文献3に記載のような、レオメータによる破断試験結果から得られたデータを解析し、得られた数値を指標として層状食品の食感を評価するものがある。
<要望される技術−1>
このように食品の物性の評価を、定量的に行うことも実施されてきているが、スポンジ生地の割れ易さの評価についても、安定した結果が得られる、官能評価によらない、定量的な評価方法が望まれている。
特開2018−093754号公報 特開2009−115572号公報 特開2007−225460号公報
<背景技術の課題>
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、スポンジ生地の割れ易さを定量的に評価可能な評価方法、評価装置及び評価装置に用いられる載置治具を提供することにある。
<請求項1の内容>
このような目的を達成するため、本発明は、以下の構成によって把握される。
(1)本発明は、スポンジ生地の特性を評価する評価方法であって、載置治具に橋渡しされて載置された前記スポンジ生地を、プランジャを用いて定速度で押圧し、前記プランジャに反力として作用する押圧反力が第1負荷値から最大負荷値まで変化したときの前記プランジャの押込み距離を測定し、前記押込み距離に基づいて、前記スポンジ生地の割れ易さを評価する。
<請求項2の内容>
(2)本発明は、上記(1)の構成において、複数のスポンジ生地について、評価値をそれぞれ取得し、取得した前記評価値同士を比較する。
<請求項3の内容>
(3)本発明は、スポンジ生地の特性を評価する評価装置であって、前記スポンジ生地を載置する載置治具と、前記スポンジ生地を押圧するプランジャと、前記プランジャ又は前記載置治具を定速度で昇降可能な昇降手段と、前記プランジャ又は前記載置治具の位置を計測する位置計測手段と、前記プランジャが前記スポンジ生地を定速度で押圧したときに、前記プランジャに反力として作用する押圧反力を検出する押圧反力検出手段と、前記プランジャ又は前記載置治具の移動距離を測定する演算手段と、を備え、前記演算手段は、前記押圧反力が第1負荷値に到達したときの前記プランジャ又は前記載置治具の位置から前記押圧反力が最大負荷値に到達したときの前記プランジャ又は前記載置治具の位置までの移動距離を押込み距離として演算する。
<請求項4の内容>
(4)本発明は、上記(3)の構成において、前記載置治具は、前記スポンジ生地を橋渡しして載置する間隔が、前記スポンジ生地の厚みの1.5倍以上6.5倍以下である。
<請求項5の内容>
(5)本発明は、上記(4)の構成において、前記間隔は、前記押圧反力が第1負荷値に到達したときの前記プランジャの位置が、前記載置治具の上面よりも高くなるように、設定されている。
<請求項6の内容>
(6)本発明は、スポンジ生地の特性を評価する評価装置に用いる載置治具であって、前記スポンジ生地を橋渡しして載置可能な形状に形成されているものである。
本発明によれば、スポンジ生地の割れ易さを定量的に評価可能な評価方法、評価装置及び評価装置に用いられる載置治具を提供することができる。
本発明に係る実施形態の評価装置の制御ブロックを示すブロック図である。 本発明に係る実施形態の評価装置を示す、(a)概略正面断面図、(b)概略側面断面図、(c)概略平面図、である。 押込み距離の測定要領を示す概略図であり、(a)押圧反力が第1負荷値であるとき、(b)押圧反力が最大負荷値であるとき、のものである。 実験例1から実験例6について、スポンジ生地の割れ易さ(官能評価値)と押込み距離との相関関係を示すグラフである。 実験例7から実験例9について、スポンジ生地の割れ易さ(官能評価値)と押込み距離との相関関係を示すグラフである。 変形例1の載置治具を示す概略斜視図である。 変形例2の載置治具を示す概略斜視図である。
<実施形態の説明−1>
以下、添付図面を参照して、本発明を実施するための形態(以下、「実施形態」と称する)について詳細に説明する。実施形態の説明の全体を通して同じ要素には同じ符号を付している。
<実施形態の説明−2>
本実施形態の評価装置100を説明する前に、評価されるスポンジ生地Sについて説明する。
<スポンジ生地の構成−1>
スポンジ生地Sは、薄力粉(小麦粉)、(鶏)卵、砂糖(グラニュー糖)を主原料とし、卵の起泡性を利用して、ふんわりとした状態に焼き上げたものである。スポンジ生地Sは、例えばショートケーキやロールケーキなどの洋菓子や、カステラ、どら焼きのような和菓子にも用いられる。シート状のスポンジ生地Sは、厚みTが5mmから35mm程度であり、特に、10mmから25mmまでのものが多く使用されている。
<スポンジ生地の構成−2>
このようなスポンジ生地Sは、厚みや重さなどの物理的要因だけでなく、薄力粉、卵、砂糖の主原料の配合量(率)、塩、バター、(牛)乳などの副原料及び配合量、主原料及び副原料の品種(産地)、共立て、別立て、オールインミックスなど原料を撹拌混合して泡立てる泡立て方法、オーブンの焼成(加熱)温度及び時間、常温、冷蔵又は冷凍保存などの保存方法など様々な要因によっても、割れ易さ、しなやかさ(弾力性)、硬さ(柔らかさ)などの特性に影響が与えられる。
<実施形態の説明−3>
つづいて、スポンジ生地Sの特性を評価する評価装置100について、図1及び図2に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る実施形態の評価装置100の制御ブロックを示すブロック図である。図2は、本発明に係る実施形態の評価装置100を示す、(a)概略正面断面図、(b)概略側面断面図、(c)概略平面図、である。
<評価装置の構成−1>
評価装置100は、図示されないステージ上に取り付けられた載置治具10と、プランジャ20と、昇降手段30と、位置計測手段40と、押圧反力検出手段50と、制御手段60と、を備えている。
<評価装置の構成−2>
また、評価装置100は、パソコン200と接続されており、パソコン200のモニタを、評価結果を表示する表示手段70として、マウス・キーボードなどを、入力手段80として、ハードディスク・記録メディアなどを、評価結果を記憶する記憶手段90として利用可能に構成されている。ただし、評価装置100が、これらの表示手段70、入力手段80記憶手段90を備えるようにしてもよい。
<載置治具の構成−1>
図2に示すように、載置治具10は、スポンジ生地Sを載置する略正方形の枠状のもので、透明又は非透明なプラスチック樹脂で形成されているが、アルミなどの金属、ガラス又は木材で形成されてもよい。載置治具10の板厚tは、5mmから10mm程度である。
<載置治具の構成−2>
また、載置治具10は、中央に開口11を有している。この開口11は、一辺が長さDで、他辺が長さD2の略長方形であり、内周縁がR加工されている。長さDは、20mmから90mm程度であり、長さD2は、50mmから120mm程度である。載置治具10の外周縁から開口11までの距離は、スポンジ生地Sを安定して橋渡し載置できるように、接触長さEを少なくとも5mm以上、好ましくは10mm以上設けるようにするとよい。接触長さEの上限は特に限定しないが、スポンジ生地の扱い易さの面から60mm以下であるとよい。
<載置治具の構成−3>
なお、開口11の一辺の長さDは、言い換えると、スポンジ生地Sを開口11に橋渡しして載置したときに、開口11の仮想重心を挟んで180度離れた地点同士の間隔Dである。間隔Dは、スポンジ生地Sの厚みTの1.5倍以上6.5倍以下であるとよい。載置治具10は、間隔Dが異なるものが複数枚準備されている。
<プランジャの構成−1>
プランジャ20は、評価対象のスポンジ生地Sを押圧するもので、略長方形の板状のもので、アルミ又はステンレス鋼で形成されている。プランジャ20の厚みBは、0.5mmから7mm程度であり、複数種類のものが準備されている。
<プランジャの構成−2>
プランジャ20は、本実施形態では先端の押圧面がフラットに形成されたものであるが、押圧面がR面、鋭角(45°から90°未満)又は鈍角(90°以上180°未満)の三角形(山型)などの凸状に形成されたものも複数種類準備されている。また、プランジャ20の幅Xは、スポンジ生地Sを幅方向に渡って均一に又は幅方向の中央付近を集中して押圧できるように、スポンジ生地Sの幅Wの少なくとも2分の1以上であるとよく、更に1倍以上であるとよい。なお、上限は特に設けないが、評価測定の容易さから2倍程度であればよい。
<プランジャの構成−3>
また、プランジャ20は、上下方向からみて、水平方向の断面の重心が、載置治具10の開口11の重心に重なるように配置されている。このとき、スポンジ生地Sの重心も、開口11の重心に重なるように配置されていると、安定した評価を得ることができるため好ましいが、スポンジ生地Sの重心が、開口11の長さDの方向に関して中央に位置していれば、開口11の長さD2方向に関しては中央に位置しなくてもよく、例えば、プランジャ20の幅X内にスポンジ生地Sの幅Wが収まる範囲で左右にズレてもよい。さらに、プランジャ20がスポンジ生地Sの載置治具10の長さD方向に延びる1辺側のみを押圧するような状態に配置されても、評価する複数のスポンジ生地Sについて、同じ条件で設置されれば、特に問題が起きることはない。
<昇降手段の構成−1>
昇降手段30は、制御手段60からの指令により、プランジャ20を昇降させるもので、プランジャ20を着脱自在に取り付けることができる。昇降手段30は、プランジャ20をスポンジ生地Sの厚みTよりも十分大きく、最大150mm程度のストローク範囲で、かつ、0.1mm/秒から10.0mm/秒の範囲の定速度Vで昇降させるように、例えば、サーボモータの回転運動を上下方向の直線運動に変換するネジ機構、あるいはリニアアクチュエータで構成されている。
<昇降手段の構成−2>
なお、載置治具10に対するプランジャ20の昇降は相対的ものであるから、昇降手段30は、プランジャ20を昇降させることなく、載置治具10を昇降させるようなものであってもよい。ただし、この場合、次に説明する位置計測手段40や演算手段61の測定対象なども、プランジャ20ではなく、載置治具10となる。
<位置計測手段の構成−1>
位置計測手段40は、プランジャ20の位置(高さ)を、昇降手段30の上下(昇降)位置を検知することで計測する。位置計測手段40は、0.001mm(1μm)単位で、昇降手段30のストロークと同じ範囲を計測可能なもので構成されている。
<押圧反力検出手段の構成−1>
押圧反力検出手段50は、プランジャ20がスポンジ生地Sを定速度Vで押圧したときに、プランジャ20に反力として作用する押圧反力Fを検出するものである。押圧反力検出手段50は、0.1g・f(9.8mN)単位で、最大1000g・f(9.8N)の範囲まで検出可能なもの、例えば、ロードセルで構成されている。
<制御手段の構成−1>
図1に戻って、制御手段60は、昇降手段30、位置計測手段40及び押圧反力検出手段50に接続され、制御信号を送信したり、検知信号を受信したりして、評価装置100の動作を統括制御する機能を有するものである。また、制御手段60は、パソコン200とも接続され、各種データを送受信可能になっている。
<制御手段の構成−2>
制御手段60は、上述した機能を実現する以外に、プランジャ20の押込み距離Hを演算する演算手段61としての機能も実現している。
図3は、押込み距離Hの測定要領を示す概略図であり、(a)押圧反力Fが第1負荷値f1であるとき、(b)押圧反力Fが最大負荷値f2であるとき、のものである。
<制御手段の構成−3>
演算手段61は、押圧反力Fが第1負荷値f1に到達したときのプランジャ20の位置h1から押圧反力Fが最大負荷値f2に到達したときのプランジャ20の位置h2までの移動距離hを押込み距離Hとして演算する。なお、スポンジ生地Sに割れ(亀裂)Cが発生するときに、押圧反力Fは最大負荷値f2に通常到達する。
<制御手段の構成−4>
スポンジ生地Sを押圧する場合、第1負荷値f1は、3.0g・f〜10g・f(29.4mN〜98mN)の範囲で設定する。第1負荷値f1が、3.0g・f未満であると、ノイズの影響を受け易く、10g・fを超えると、スポンジ生地Sの柔らかさで簡単に撓んでしまうため、プランジャ20の位置h1と位置h2との差が小さくなり過ぎるため、測定条件を変更しても、押込み距離Hの差に反映されないことがあるため、適切な評価ができない可能性が増大する。また、プランジャ20の下降速度Vが早過ぎる場合も、結果的に同様のことがいえる。
<制御手段の構成−4>
さらに、押圧反力Fが第1負荷値f1に到達したときのプランジャ20の位置h1が、載置治具10の載置面10aよりも高くなるように、間隔Dが設定されているとよい。
<制御手段の構成−5>
制御手段60は、位置計測手段40によるプランジャ20の位置h1から位置h2までの位置データ(及び押込み距離H)、や、押圧反力検出手段50による押圧反力Fのデータを、最大500ポイント/秒で記憶手段90に記憶することができ、また、表示手段70に表示させたり、プリンタなどに出力して印字させたりすることができる。
<評価装置の構成−3>
なお、上述した評価装置100の構成のうち載置治具10及びプランジャ20以外の昇降手段30、位置計測手段40、押圧反力検出手段50などは、例えば、「Stable Micro Systems」社製の「Texture Analyzer TA.XT.plus」を利用して構成することができる。
<評価方法の構成−1>
つづいて、評価装置100を用いた評価方法について、実験例1から実験例9に基づいて説明する。
<評価方法の構成−2>
まず、スポンジ生地Sの割れ易さが、スポンジ生地Sの厚みTと、載置治具10の開口11の間隔Dとによって、どのような影響を受けるのか検討するために、以下のような実験Aを行った。
<実験例1〜6の構成−1>
10mm、15mm、25mmの3種類の厚みTについて、原料配合量が異なる4種類のスポンジ生地Sa,Sb,Sc,Sdであるものをそれぞれ準備して、評価装置100で押込み距離Hをそれぞれ測定した。なお、スポンジ生地Sa,Sb,Sc,Sdの幅Wは40mmで、長さLは、間隔Dの長さが55mm以下のときは65mmのものを、間隔Dの長さが55mm超のときは130mmのものを用いた。
<実験例1〜6の構成−2>
(a)測定条件について
(a1)載置治具10は、開口11の間隔Dが25mm、30mm、35mm、55mm、90mmであるものを準備し、開口11に橋渡しされたスポンジ生地Sが、プランジャ20の押圧力で落下しないように、一方側及び他方側で少なくも5mm以上載置面10aに接触するように載置した。このとき、スポンジ生地Sが自重で載置面10aから下方に大きく撓んでいないかを目視で確認した。
(a2)プランジャ20は、幅Xが50mmで、厚みBが3mmのものを用い、昇降手段30の測定(降下)速度Vを5mm/秒、押圧反力Fの第1負荷値f1を5g・f(49mN)とした。
<実験例1〜6の構成−3>
(c)官能評価について
官能評価値は、スポンジ生地Sa〜Sdを手で触り、スポンジ生地の質感や、ぽろぽろと崩れてきた状態で、丸めた時に生じたひび割れの大きさを総合的に評価し、最も割れ易いものを1点とし、最も割れ難いものを5点として点数を付け、各5個についてそれぞれ平均値を求めた。
<実験例1〜6の構成−4>
実験例1から実験例6の結果を表1に示す。なお、比率(D/T)が、6.5倍より大きいと、目視状態で載置治具10の裏面10bを超えるまでスポンジ生地Sが下方に撓んでしまい、適切な実験ができなかった。
<実験例1〜6の構成−5>
<実験例1〜6の構成−6>
また、押込み距離Hと官能評価値との相関性を確認するために、表1の結果に基づいて、散布図を作成し、相関関数(決定係数)Rを算出した。
図4は、実験例1から実験例6について、スポンジ生地Sの割れ易さ(官能評価)と押込み距離Hとの相関関係を示すグラフである。
<実験例1〜6の構成−7>
一般的に、決定係数Rが0.7以上であれば、2つの変数間に有意性があるといわれているから、スポンジ生地Sの割れ易さ(官能評価値)と押込み距離Hとの間には、相関性があるといえる。
<実験例1〜6の構成−8>
特に、実験例5を除くと、決定係数Rが0.8以上であるため、スポンジ生地Sの厚みTと載置治具10の間隔Dとの比率(D/T)が、1.5倍から6.5倍の範囲内にあるとき、より有意性のある結果が得られるといえる。逆に、比率(D/T)が1.5倍より小さいと、官能評価と押込み距離Hとの間に相関性のある結果が得られ難くなる。つまり、スポンジ生地Sの割れ易さを押込み距離Hで定量的に、また相対的に評価する場合、載置治具10の開口11の間隔Dは、スポンジ生地Sの厚みTに対して、1.5倍以上6.5倍以内で行うとよく、3.0倍から6.0倍で行うとよりよく、3.5倍から5.0倍で行うと更に有効な結果が得られることになる。
<評価方法の構成−3>
つづいて、スポンジ生地Sの割れ易さが、プランジャの厚みBによって、どのような影響を受けるのか検討するために、以下のような実験Bを行った。
<実験例7〜9の構成−1>
厚みTが15mmのスポンジ生地Sa,Sb,Sc,Sdであるものをそれぞれ準備して、異なるプランジャの厚みBについて、評価装置100で押込み距離Hをそれぞれ測定した。
<実験例7〜9の構成−2>
(b)測定条件について
(b1)載置治具10は、開口11の間隔Dが55mmであるものを準備した。
(b2)プランジャ20は、幅Xが50mmで、厚みBが1mm、3mm、6mmのものを準備した。
その他の測定条件及び官能評価については、実験Aの測定条件と同じにした。
<実験例7〜9の構成−3>
なお、実験例7は、実験例2と同じものである。
<実験例7〜9の構成−4>
また、押込み距離Hと官能評価値との相関性を確認するために、表2の結果に基づいて、散布図を作成し、相関関数(決定係数)Rを算出した。
図5は、実験例7から実験例9について、スポンジ生地Sの割れ易さ(官能評価値)と押込み距離Hとの相関関係を示すグラフである。
<実験例7〜9の構成−5>
実験例7から実験例9においても、決定係数Rが0.7以上、更には0.8以上であるから、プランジャ20の厚みBが、1mm以上6mm以下の範囲にあるとき、より有意性のある結果が得られるといえる。
<実験例7〜9の構成−6>
なお、例示しないが、プランジャ20の厚みBが7mmであるものについて、実験を行った結果は、実験例9とほぼ同様の結果が得られた。また、プランジャ20の厚みBが0.4mmであるものについては、スポンジ生地Sが曲げで割れるというよりも、切断(せん断)されるようになったため、実験を中止した。
<実験例7〜9の構成−7>
つまり、スポンジ生地Sの割れ易さを押込み距離Hで定量的に、また相対的に評価する場合、プランジャ20の厚みBは、1mm以上7mm以下で行うとよく、1mmから4mmで行うとより有効な結果が得られることになる。
<評価方法の構成−4>
実験例A及びBのように、複数のスポンジ生地Sa,Sb,Sc,Sdについて、評価値である押込み距離Hをそれぞれ取得し、取得した押込み距離H同士を比較することで、複数のスポンジ生地Sa,Sb,Sc,Sd相互間で、相対的な割れ易さの違いを適切に評価することができ、スポンジ生地Sの原料配合量やオーブン焼成温度などの製造条件の見直し、改善案を設定し、スポンジ生地の改良や歩留り改善や品質向上を加速することができる。また、人の感覚という、あいまいな官能評価ではなく、常に一定の条件下で測定された定量的で、客観的な結果を得ることができる。
<実施形態の効果−1>
以上、説明した実施形態の効果について述べる。
実施形態の評価方法は、スポンジ生地Sの特性を評価する評価方法であって、枠状の載置治具10に橋渡しされて載置されたスポンジ生地Sを、プランジャ20を用いて定速度Vで押圧し、プランジャ20に反力として作用する押圧反力Fが第1負荷値f1から最大負荷値f2まで変化したときのプランジャ20の押込み距離Hを測定し、押込み距離Hに基づいて、スポンジ生地Sの割れ易さを評価するものである。
また、実施形態の評価装置100は、スポンジ生地Sの特性を評価する評価装置100であって、スポンジ生地Sを載置する枠状の載置治具10と、スポンジ生地Sを押圧するプランジャ20と、プランジャ20を定速度で昇降可能な昇降手段30と、プランジャ20の位置を計測する位置計測手段40と、プランジャ20がスポンジ生地Sを定速度Vで押圧したときに、プランジャ20に反力として作用する押圧反力Fを検出する押圧反力検出手段50と、プランジャ20の移動距離hを測定する演算手段61と、を備え、演算手段61は、押圧反力Fが第1負荷値f1に到達したときのプランジャの位置h1から押圧反力Fが最大負荷値f2に到達したときのプランジャ20の位置h2までの移動距離hを押込み距離Hとして演算するものである。
これにより、スポンジ生地Sをプランジャ20で押圧した際に、スポンジ生地Sが載置治具10の載置面10aよりも更に下方に撓むことができるため、スポンジ生地Sが割れる状態を再現することができ、スポンジ生地Sの割れ易さを、人による官能評価ではなく、定量的に評価することができる。
<実施形態の効果−2>
実施形態の評価方法では、複数のスポンジ生地S(Sa,Sb,Sc,Sd)について、評価値をそれぞれ取得し、取得した評価値同士を比較する。これにより、複数のスポンジ生地S(Sa,Sb,Sc,Sd)間の相対的な評価を行うことができる。そのため、スポンジ生地Sの原料の種類(産地)、原料配合率、泡立て方法、オーブン温度などの製造条件を改善する指標にすることができる。
<実施形態の効果−3>
実施形態の評価装置100では、載置治具10は、スポンジ生地Sを橋渡しして載置する間隔Dが、スポンジ生地Sの厚みTの1.5倍以上5.0倍以下である、
<実施形態の効果−4>
実施形態の評価装置100では、間隔Dは、押圧反力Fが第1負荷値f1に到達したときのプランジャ20の位置h1が、載置治具10の載置面10aよりも高くなるように、設定されている、
<実施形態の効果−5>
実施形態の載置治具10では、スポンジ生地Sを橋渡しして載置可能な枠状に形成されている。これにより、評価装置100のプランジャ20をスポンジ生地Sに押し込んだとき、スポンジ生地Sが載置治具10の開口11内に落ち込み、その後、割れ始める(亀裂Cが入り始める)から、評価装置100を用いて、スポンジ生地Sが割れる状態を再現することができ、スポンジ生地Sの割れ易さを適切に評価することができるようになる。
以上、実施形態を用いて本発明を説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。また、その様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
<変形形態1の説明−1>
また、上記実施形態では、間隔D,D2が異なる複数の載置治具10を準備したが、載置治具10が、間隔Dを拡縮可能な間隔調整機構を有しており、評価試験(又はスポンジ生地S)に応じて所望の間隔Dに設定できるようなものであってもよい。
<変形形態1の説明−2>
図6は、変形例1の載置治具10Aを示す概略斜視図である。
変形例1の載置治具10Aは、コの字状の枠状部材10cと、枠の内側に嵌まる板部材10dと、を含んでおり、蝶ネジ10fを枠状部材10cに形成された長孔10eに挿入して、板部材10dに形成されたネジ孔に固定することにより、開口11の間隔Dを拡縮可能なる間隔調整機構が構成されている。変形例1のような載置治具10Aであれば、複数の載置治具10を準備する必要がなく、間隔Dを評価条件に応じて適宜変更することができる。
<変形形態2の説明−1>
また、載置治具10は、スポンジ生地Sを間隔Dで橋渡しして載置できれば、開口11を有する枠状のものでなくてもよく、例えば、2点(2辺)間支持するようなものであってもよい。
<変形形態2の説明−2>
図7は、変形例2の載置治具10Bを示す概略斜視図である。
変形例2の載置治具10Bは、間隔Dで設置される2つの支持部材10gを有するものであるが、例えば、支持部材10g同士を連結する連結部材10hを更に有して、コの字状に構成してもよい。また、連結部材10hに変形例1のような間隔調整機構を設けてもよい。この変形例2のような載置治具10Bであっても、スポンジ生地Sを適切に載置することができる。なお、支持部材10gは、板状でなく、連結部材10hに設けられた別の部材で保持される棒状のものであってもよい。
<他の変形形態の説明−1>
上記実施形態では、載置治具10は、矩形状の開口11を有していたが、円形状の開口11を有するものであってもよい。この場合、間隔Dは開口11の直径になり、円形状のスポンジ生地Sをそのまま開口11に重ねて、評価することもできる。また、押圧面が円形状のプランジャ20を用いて矩形状のスポンジ生地Sの重心付近のみを押圧する場合には、スポンジ生地Sを橋渡しする方向を気にすることなく簡単に載置することができる。
<他の変形形態の説明−2>
上記実施形態では、プランジャ20の押圧面は、水平面に投影した場合、幅Xがスポンジ生地Sの幅Wよりも広く、厚みBが狭い細長い矩形状であったが、プランジャ20の幅Xは、スポンジ生地Sの幅Wの少なくとも2分の1以上であるとよい。このとき、プランジャ20の押圧面は、水平投影視で、正方形、多角形、円形、楕円形などであってもよい。
100 評価装置
10 載置治具、10a 載置面、10b 裏面、11 開口
20 プランジャ、 ワイヤ
30 昇降手段
40 位置計測手段
50 押圧反力検出手段
60 制御手段、61 演算手段
200 パソコン
10A 載置治具、10c 枠部材、10d 板部材、10e 長孔、10f 蝶ネジ
10B 載置治具、10g 支持部材、10h連結部材
S スポンジ生地

Claims (5)

  1. スポンジ生地の特性を評価する評価方法であって、
    載置治具に橋渡しされて載置された前記スポンジ生地を、プランジャを用いて定速度で
    押圧し、
    前記プランジャに反力として作用する押圧反力が第1負荷値から最大負荷値まで変化し
    たときの前記プランジャの押込み距離を測定し、
    前記押込み距離に基づいて、前記スポンジ生地の割れ易さを評価する、
    ことを特徴とする評価方法。
  2. 複数のスポンジ生地について、評価値をそれぞれ取得し、
    取得した前記評価値同士を比較する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の評価方法。
  3. スポンジ生地の特性を評価する評価装置であって、
    前記スポンジ生地を載置する載置治具と、
    前記スポンジ生地を押圧するプランジャと、
    前記プランジャ又は前記載置治具を定速度で昇降可能な昇降手段と、
    前記プランジャ又は前記載置治具の位置を計測する位置計測手段と、
    前記プランジャが前記スポンジ生地を定速度で押圧したときに、前記プランジャに反力
    として作用する押圧反力を検出する押圧反力検出手段と、
    前記プランジャ又は前記載置治具の移動距離を測定する演算手段と、を備え、
    前記演算手段は、前記押圧反力が第1負荷値に到達したときの前記プランジャ又は前記
    載置治具の位置から前記押圧反力が最大負荷値に到達したときの前記プランジャ又は前記
    載置治具の位置までの移動距離を押込み距離として演算する、
    ことを特徴とする評価装置。
  4. 前記載置治具は、前記スポンジ生地を橋渡しして載置する間隔が、前記スポンジ生地の
    厚みの1.5倍以上6.5倍以下である、
    ことを特徴とする請求項3に記載の評価装置。
  5. 前記間隔は、前記押圧反力が第1負荷値に到達したときの前記プランジャの位置が、前
    記載置治具の上面よりも高くなるように、設定されている、
    ことを特徴とする請求項4に記載の評価装置。
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